【チック・コリア&上原ひろみ〜9ラウンド真剣勝負】
武道館。
広いステージにはジャズ・ピアニストがふたりだけ。グランド・ピアノが向かいに2台。上原ひろみとチック・コリアで武道館。カメラが7台ほど設置され、逐一その模様が2台のモニターに映し出される。ブルーノート、東京ジャズでも見せたふたりのライヴが、武道館。登りつめたという感じだ。それだけで、すごいですね。
「今夜、武道館ジャズ・クラブへようこそ」 そうチックは言って、上原とともにピアノをプレイし始めた。
お互いアイ・コンタクトをとりながら絶妙のコンビネーションで両者の火花がスパークする。それにしても上原ひろみの表情は最高だ。ときに嬉しそうに、ときに恍惚に、そして、喜びに満ち溢れて、ピアノと戯れる。その動きはまるで、ピアノとダンスを楽しんでいるかのよう。ここまでピアノと楽しめれば、ピアノも本望だろう。
一方、チック・コリアは、愛弟子をやさしく包み込むように余裕だ。しかし、ある瞬間、同じ土俵に立つものとして同等レベルでの勝負をしている勝負師の目になる。このあたりのやりとりが最高におもしろい。ふたりの間にある緊張感は見事。しかし、その緊張感もどちらもエンジョイし、リラックスしているのかもしれない。そしてもちろん観客も適度な緊張感を持つ。
セットリストも本編ではコリアの曲2曲、ひろみの曲2曲、ガーシュウィンなどその他の作家の作品3曲とバランスを取る。
4日前のブログで、「音楽は勝負だ」ということに触れたが、この日も「音楽は勝負だ」ということが見てとれた。本編7曲、アンコール2曲、計9曲なので、ボクシングで言えば9ラウンド。ジャッジとして採点すると、90対90の引き分けか。(笑)
カメラが映し出す映像でもっとも印象的なのは、2台のピアノを真上から撮影しているもの。まるでスニーカーのように映るその映像はピアノの美しさを存分に出していた。
かつて、上原が17歳ごろのとき、12年前、チック・コリアの前でピアノを弾き、チックを驚かせた。そして、3年ほど前、まったく別のルートから新人ジャズ・ピアニストの音を聴かされたチックは、その新人と共演することを決めた。そのときは、それがかつてチックの前でピアノを聴かせた小さな女の子であることはわからなかったという。ふたりが再会し、デュオのプロジェクトをやりだしてから、あのときの、ということがわかった、という。もちろん、上原は17歳のときの邂逅を「額縁の中にいるような偉大なピアニストを特等席で聴けるというだけで、そしてその前で、ピアノを弾けるというだけで感激でした」と鮮烈に覚えていたが。
上原1979年生まれ、チック1941年生まれ。そこには38歳の年齢差があるが、ステージの上で、音を聴く限りそんな差はみじんも感じさせない。これも、音楽のマジックだ。
ステージに現れた上原が着ていた赤いワンピースのようなドレスは、ご主人三原康裕さんの作ったものだそうだ。
5年前、平社員だった彼女は、いまや社長クラスのVIP。すごい出世だ。
■過去関連記事
December 28, 2007
Uehara Hiromi Wrote A Piece Tribute To Oscar Peterson
【上原ひろみさん、オスカー・ピーターソンへの追悼文を書く】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002231.html
(ここに過去記事一覧があります)
2003/11/06 (Thu)
Hiromi Uehara: Talent, Technique, Gutsiness & Little Bit Of Luck
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200311/diary20031106.html
(上原ひろみを知る)
2003/12/01 (Mon)
Master Of 88: Sky’s The Limit For Hiromi Uehara (Part 1)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031201.html
(初ライヴ鑑賞・感想文)
2003/12/02 (Tue)
Master Of 88: Genius Or Mediator? Hiromi Uehara Connect (Part 2)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031202.html
September 04, 2006
Tokyo Jazz Live: Young Meets Old, East Meets West, Fresh Meets Mature...All Happening Here
http://blog.soulsearchin.com/archives/001248.html
■最新アルバム 『デュエット』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000YY66ZU/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
上原ひろみ
チック・コリア
■セットリスト
Setlist : Chick Corea & Uehara Hiromi @ Budoukan, April 30, 2008
Show started 19:12 (Composer)
01. Very Early (Bill Evans)
02. Summertime (George Gershwin)
03. Children’s Song #12 (Chick Corea)
04. Place To Be (Uehara Hiromi)
05. Humpty Dumpty (Chick Corea)
06. Fool On The Hill (John Lennon, Paul McCartney)
07. Old Castle, By The River, In The Middle Of A Forest(Uehara Hiromi)
Enc. Bolivar Blues (Thelonious Monk)
Enc. Spain (Chick Corea)
Show ended 20:58
(2008年4月30日水曜、日本武道館=チック・コリア&上原ひろみ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Corea, Chick & Uehara, Hiromi
2008-69
武道館。
広いステージにはジャズ・ピアニストがふたりだけ。グランド・ピアノが向かいに2台。上原ひろみとチック・コリアで武道館。カメラが7台ほど設置され、逐一その模様が2台のモニターに映し出される。ブルーノート、東京ジャズでも見せたふたりのライヴが、武道館。登りつめたという感じだ。それだけで、すごいですね。
「今夜、武道館ジャズ・クラブへようこそ」 そうチックは言って、上原とともにピアノをプレイし始めた。
お互いアイ・コンタクトをとりながら絶妙のコンビネーションで両者の火花がスパークする。それにしても上原ひろみの表情は最高だ。ときに嬉しそうに、ときに恍惚に、そして、喜びに満ち溢れて、ピアノと戯れる。その動きはまるで、ピアノとダンスを楽しんでいるかのよう。ここまでピアノと楽しめれば、ピアノも本望だろう。
一方、チック・コリアは、愛弟子をやさしく包み込むように余裕だ。しかし、ある瞬間、同じ土俵に立つものとして同等レベルでの勝負をしている勝負師の目になる。このあたりのやりとりが最高におもしろい。ふたりの間にある緊張感は見事。しかし、その緊張感もどちらもエンジョイし、リラックスしているのかもしれない。そしてもちろん観客も適度な緊張感を持つ。
セットリストも本編ではコリアの曲2曲、ひろみの曲2曲、ガーシュウィンなどその他の作家の作品3曲とバランスを取る。
4日前のブログで、「音楽は勝負だ」ということに触れたが、この日も「音楽は勝負だ」ということが見てとれた。本編7曲、アンコール2曲、計9曲なので、ボクシングで言えば9ラウンド。ジャッジとして採点すると、90対90の引き分けか。(笑)
カメラが映し出す映像でもっとも印象的なのは、2台のピアノを真上から撮影しているもの。まるでスニーカーのように映るその映像はピアノの美しさを存分に出していた。
かつて、上原が17歳ごろのとき、12年前、チック・コリアの前でピアノを弾き、チックを驚かせた。そして、3年ほど前、まったく別のルートから新人ジャズ・ピアニストの音を聴かされたチックは、その新人と共演することを決めた。そのときは、それがかつてチックの前でピアノを聴かせた小さな女の子であることはわからなかったという。ふたりが再会し、デュオのプロジェクトをやりだしてから、あのときの、ということがわかった、という。もちろん、上原は17歳のときの邂逅を「額縁の中にいるような偉大なピアニストを特等席で聴けるというだけで、そしてその前で、ピアノを弾けるというだけで感激でした」と鮮烈に覚えていたが。
上原1979年生まれ、チック1941年生まれ。そこには38歳の年齢差があるが、ステージの上で、音を聴く限りそんな差はみじんも感じさせない。これも、音楽のマジックだ。
ステージに現れた上原が着ていた赤いワンピースのようなドレスは、ご主人三原康裕さんの作ったものだそうだ。
5年前、平社員だった彼女は、いまや社長クラスのVIP。すごい出世だ。
■過去関連記事
December 28, 2007
Uehara Hiromi Wrote A Piece Tribute To Oscar Peterson
【上原ひろみさん、オスカー・ピーターソンへの追悼文を書く】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002231.html
(ここに過去記事一覧があります)
2003/11/06 (Thu)
Hiromi Uehara: Talent, Technique, Gutsiness & Little Bit Of Luck
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200311/diary20031106.html
(上原ひろみを知る)
2003/12/01 (Mon)
Master Of 88: Sky’s The Limit For Hiromi Uehara (Part 1)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031201.html
(初ライヴ鑑賞・感想文)
2003/12/02 (Tue)
Master Of 88: Genius Or Mediator? Hiromi Uehara Connect (Part 2)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031202.html
September 04, 2006
Tokyo Jazz Live: Young Meets Old, East Meets West, Fresh Meets Mature...All Happening Here
http://blog.soulsearchin.com/archives/001248.html
■最新アルバム 『デュエット』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000YY66ZU/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
上原ひろみ
チック・コリア
■セットリスト
Setlist : Chick Corea & Uehara Hiromi @ Budoukan, April 30, 2008
Show started 19:12 (Composer)
01. Very Early (Bill Evans)
02. Summertime (George Gershwin)
03. Children’s Song #12 (Chick Corea)
04. Place To Be (Uehara Hiromi)
05. Humpty Dumpty (Chick Corea)
06. Fool On The Hill (John Lennon, Paul McCartney)
07. Old Castle, By The River, In The Middle Of A Forest(Uehara Hiromi)
Enc. Bolivar Blues (Thelonious Monk)
Enc. Spain (Chick Corea)
Show ended 20:58
(2008年4月30日水曜、日本武道館=チック・コリア&上原ひろみ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Corea, Chick & Uehara, Hiromi
2008-69
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【アメール・ラリュー・ライヴ】
可愛い。
2006年10月コットンクラブ以来約1年半ぶりのアメールのライヴ。ドラムス、ギター(ベース)、アコースティック・ベース、キーボード、コーラスを従えてのパフォーマンス。少しジャジーで、若干のインプロヴィゼーションが入る。ところどころ、ミニー・リパートンあたりを思わせる歌唱や、いわゆるネオ・ソウルの雰囲気を漂わせるところが多々あった。
おもしろい選曲はスティーヴィーのアルバム『インナーヴィジョンズ』収録の「ジーザス・チルドレン・オブ・アメリカ」を歌ったあたり。こういうファンキーな曲も、彼女にはありなのだなあ、と感じた。そして、とても2人の娘がいるとは思えない可愛らしさ。
最後のアンコールで、観客のリクエストで突如「メイク・ミー・ホーム」を少し歌った。そして、お約束「テル・ミー」へ。ここで、アメール、客席に下りてきて観客にワンフレーズ歌わせる。目の前の松尾潔さんのところにやってきて、彼の肩に手をやり体をゆらし、マイクを向けると、松尾さん「ウォオ〜〜」と歌って、喝采を浴びるではないか。別に彼のことを知っていたわけではなく、のりのりで踊っていたからお声がけされたらしい。松尾氏曰く「僕が誘ったんじゃないですよ。向こうから誘われたんですよ、そこんとこ、おまちがいなく!」。
すると同行K氏。「いやあ、観客がああいう風に一緒に歌ってくれるのはいいんですけど、それが身近な席の人である必要はないんですよね」と言って一同大爆笑した。
ネオ・ソウル風の味わい、そして、さらっとしたシャーデー的なおしゃれ系の雰囲気などがうまい具合にでたアメールだが、僕はふと、このソウル・サーチンでもおなじみの日本のマルとシャンティを足して2で割ったような感じがした。それって、逆かなあ。(苦笑)
■ 前作 『モーニング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GFM9A8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去関連記事
October 13, 2006
Amel Larrieux Live: Floating In The Air
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200610/2006_10_13.html
(前回来日時ライヴ評)
■ メンバー
アメール・ラリュー/Amel Larrieux(Vocals)
キンバリー・ハッセル/Kimberly Hassell(Background vocals)
バーナマウス・ボウイ/Bahnamous Bowie(Keyboards)
ジェフリー・コナー /Jeffrey Connor(Bass)
キース・ウィッティ/Keith Witty(Bass)
エイドリアン・ハーファム/Adrian Harpham(Drums)
(ガスリー・ラリューはステージにあがらず、プレイはしていませんでした)
■ セットリスト アメール・ラリュー
Setlist : Amel Larrieux @ Billboard Live, May 1, 2008
Show started 21:38
01. Trouble
02. If I Were A Bell
03. We Can Be New
04. Jesus Children Of America [Stevie Wonder “Innervisions”]
05. Giving Something Up
06. Now You Know
07. Sweet Misery
08. Bravechild
09. Earn My Affection
10. Get Up
Enc.1. Make Me Home
Enc.2. Tell Me
Show ended 23:03
(2008年5月1日木曜、六本木ビルボード・ライヴ=アメール・ラリュー・ライヴ)
2008-71
可愛い。
2006年10月コットンクラブ以来約1年半ぶりのアメールのライヴ。ドラムス、ギター(ベース)、アコースティック・ベース、キーボード、コーラスを従えてのパフォーマンス。少しジャジーで、若干のインプロヴィゼーションが入る。ところどころ、ミニー・リパートンあたりを思わせる歌唱や、いわゆるネオ・ソウルの雰囲気を漂わせるところが多々あった。
おもしろい選曲はスティーヴィーのアルバム『インナーヴィジョンズ』収録の「ジーザス・チルドレン・オブ・アメリカ」を歌ったあたり。こういうファンキーな曲も、彼女にはありなのだなあ、と感じた。そして、とても2人の娘がいるとは思えない可愛らしさ。
最後のアンコールで、観客のリクエストで突如「メイク・ミー・ホーム」を少し歌った。そして、お約束「テル・ミー」へ。ここで、アメール、客席に下りてきて観客にワンフレーズ歌わせる。目の前の松尾潔さんのところにやってきて、彼の肩に手をやり体をゆらし、マイクを向けると、松尾さん「ウォオ〜〜」と歌って、喝采を浴びるではないか。別に彼のことを知っていたわけではなく、のりのりで踊っていたからお声がけされたらしい。松尾氏曰く「僕が誘ったんじゃないですよ。向こうから誘われたんですよ、そこんとこ、おまちがいなく!」。
すると同行K氏。「いやあ、観客がああいう風に一緒に歌ってくれるのはいいんですけど、それが身近な席の人である必要はないんですよね」と言って一同大爆笑した。
ネオ・ソウル風の味わい、そして、さらっとしたシャーデー的なおしゃれ系の雰囲気などがうまい具合にでたアメールだが、僕はふと、このソウル・サーチンでもおなじみの日本のマルとシャンティを足して2で割ったような感じがした。それって、逆かなあ。(苦笑)
■ 前作 『モーニング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000GFM9A8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去関連記事
October 13, 2006
Amel Larrieux Live: Floating In The Air
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200610/2006_10_13.html
(前回来日時ライヴ評)
■ メンバー
アメール・ラリュー/Amel Larrieux(Vocals)
キンバリー・ハッセル/Kimberly Hassell(Background vocals)
バーナマウス・ボウイ/Bahnamous Bowie(Keyboards)
ジェフリー・コナー /Jeffrey Connor(Bass)
キース・ウィッティ/Keith Witty(Bass)
エイドリアン・ハーファム/Adrian Harpham(Drums)
(ガスリー・ラリューはステージにあがらず、プレイはしていませんでした)
■ セットリスト アメール・ラリュー
Setlist : Amel Larrieux @ Billboard Live, May 1, 2008
Show started 21:38
01. Trouble
02. If I Were A Bell
03. We Can Be New
04. Jesus Children Of America [Stevie Wonder “Innervisions”]
05. Giving Something Up
06. Now You Know
07. Sweet Misery
08. Bravechild
09. Earn My Affection
10. Get Up
Enc.1. Make Me Home
Enc.2. Tell Me
Show ended 23:03
(2008年5月1日木曜、六本木ビルボード・ライヴ=アメール・ラリュー・ライヴ)
2008-71
【アレクサンダー・オニール・ウィズ・シェレール・ライヴ】
キラキラ。
有明エムザ(1989年2月、1990年2月=タブー・ナイツ)、武道館(1990年6月=タブー・ナイツ)、池袋芸術劇場(1991年10月)、渋谷クアトロ(1997年7月)、ヴェルファーレ(2002年12月、ダンスマンのイヴェントにゲスト出演)以来、おそらく7回目となるアレクサンダー・オニールの来日公演。エムザ、武道館がシェレールと一緒だったか。(来日履歴、そのほかの情報、訂正などがあればお知らせください)
彼ら2人がステージに上ると、それだけで、バブルの時代がよみがえってくる。まさにアレックス&シェレールは1980年代後半の何もかもがキラキラしていたころ、すべてを思いださせてくれる。しかも、アレックスとシェレールのCDを引っ張り出すと、ずいぶんと自分でライナーノーツを書いている。
この日、アレックスが歌った作品は全曲ジャム&ルイスがらみの曲。こうして聴くと、アレックスがジャム&ルイスのてがける男性シンガーとしては一番弟子というか、ナンバー・ワン・シンガーだったことがよくわかる。ほんと、「ブラコン」という看板が後ろでピカリと光っているようだった。
ちょっと足に不自由がある感じが気になったが、あの甲高い歌声は健在だ。以前見たときより、ちょっと痩せたかな。
5曲歌って、いよいよ盟友シェレールを呼び込む。デュエットでおなじみ曲2曲を歌うと観客の喝采もピークに。途中、シェレールとのヴォーカル・バトル風の部分もちらりと見せた。シェレールはアレックス以上に現役ばりばりでよく声がでていた。願わくば、シェレールのソロ・ヒット(「アイ・ディドント・ミーン・トゥ・ターン・ユー・オン」「エヴリシング・アイ・ミス・アット・ホーム」)あたりも聴きたいところだ。
バンドは若干あらっぽかったような気もするが、アレックスのパフォーマンスは予想外によかったように思う。
2008年、バブルから20年以上も経った今、彼らのステージはまさにバブルの残り香を漂わした。
■ メンバー
アレクサンダー・オニール/Alexander O’Neal(Vocals)
シェレール/Cherrelle(Vocals)
フェイ・ジョーンズ/Fay Jones(BGV)
マーク・ウォーカー /Mark Walker(Keyboards)
ケビン・ブリグス/Kevin Briggs(Guitar/BGV)
アンドリュー・キャンベル/Andrew Campbell(Bass)
ビリー・オズボーン/Billy Osbourne(Drums)
■セットリスト アレクサンダー・オニール・ウィズ・シェレール
Setlist : Alexander O’Neal with Cherrelle Live @Billboard Live, May 2, 2008
[ ] indicates albums
Show started 21:46
01. Intro
02. What’s Missing [From “Alexander O’Neal”-1985]
03. All True Man [“All True Man” - 1990]
04. (What Can I Say) To Make You Love Me [“Hearsay” - 1987]
05. The Lovers [“Hearsay” - 1987]
06. If You Were Here Tonight [From “Alexander O’Neal”-1985]
07. Never Knew Love Like This (With Cherrelle) [“Hearsay” - 1987]
08. Saturday Love (With Cherrelle) [“High Priority” -Cherrelle -1988]
09. Criticize [“Hearsay” - 1987]
10. Fake [“Hearsay” - 1987]~A Riff Of “One Nation Under The Groove”
Show ended 22:54
(2008年5月2日金曜、ビルボード・ライヴ=アレクサンダー・オニール withシェレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>O’Neal, Alexander / Cherrelle
2008-72
キラキラ。
有明エムザ(1989年2月、1990年2月=タブー・ナイツ)、武道館(1990年6月=タブー・ナイツ)、池袋芸術劇場(1991年10月)、渋谷クアトロ(1997年7月)、ヴェルファーレ(2002年12月、ダンスマンのイヴェントにゲスト出演)以来、おそらく7回目となるアレクサンダー・オニールの来日公演。エムザ、武道館がシェレールと一緒だったか。(来日履歴、そのほかの情報、訂正などがあればお知らせください)
彼ら2人がステージに上ると、それだけで、バブルの時代がよみがえってくる。まさにアレックス&シェレールは1980年代後半の何もかもがキラキラしていたころ、すべてを思いださせてくれる。しかも、アレックスとシェレールのCDを引っ張り出すと、ずいぶんと自分でライナーノーツを書いている。
この日、アレックスが歌った作品は全曲ジャム&ルイスがらみの曲。こうして聴くと、アレックスがジャム&ルイスのてがける男性シンガーとしては一番弟子というか、ナンバー・ワン・シンガーだったことがよくわかる。ほんと、「ブラコン」という看板が後ろでピカリと光っているようだった。
ちょっと足に不自由がある感じが気になったが、あの甲高い歌声は健在だ。以前見たときより、ちょっと痩せたかな。
5曲歌って、いよいよ盟友シェレールを呼び込む。デュエットでおなじみ曲2曲を歌うと観客の喝采もピークに。途中、シェレールとのヴォーカル・バトル風の部分もちらりと見せた。シェレールはアレックス以上に現役ばりばりでよく声がでていた。願わくば、シェレールのソロ・ヒット(「アイ・ディドント・ミーン・トゥ・ターン・ユー・オン」「エヴリシング・アイ・ミス・アット・ホーム」)あたりも聴きたいところだ。
バンドは若干あらっぽかったような気もするが、アレックスのパフォーマンスは予想外によかったように思う。
2008年、バブルから20年以上も経った今、彼らのステージはまさにバブルの残り香を漂わした。
■ メンバー
アレクサンダー・オニール/Alexander O’Neal(Vocals)
シェレール/Cherrelle(Vocals)
フェイ・ジョーンズ/Fay Jones(BGV)
マーク・ウォーカー /Mark Walker(Keyboards)
ケビン・ブリグス/Kevin Briggs(Guitar/BGV)
アンドリュー・キャンベル/Andrew Campbell(Bass)
ビリー・オズボーン/Billy Osbourne(Drums)
■セットリスト アレクサンダー・オニール・ウィズ・シェレール
Setlist : Alexander O’Neal with Cherrelle Live @Billboard Live, May 2, 2008
[ ] indicates albums
Show started 21:46
01. Intro
02. What’s Missing [From “Alexander O’Neal”-1985]
03. All True Man [“All True Man” - 1990]
04. (What Can I Say) To Make You Love Me [“Hearsay” - 1987]
05. The Lovers [“Hearsay” - 1987]
06. If You Were Here Tonight [From “Alexander O’Neal”-1985]
07. Never Knew Love Like This (With Cherrelle) [“Hearsay” - 1987]
08. Saturday Love (With Cherrelle) [“High Priority” -Cherrelle -1988]
09. Criticize [“Hearsay” - 1987]
10. Fake [“Hearsay” - 1987]~A Riff Of “One Nation Under The Groove”
Show ended 22:54
(2008年5月2日金曜、ビルボード・ライヴ=アレクサンダー・オニール withシェレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>O’Neal, Alexander / Cherrelle
2008-72
【安齋肇個展、最終日までに完成か?】
個展。
イラストレーター、CMナレーター、デザイナー、そして、ソラミミストとマルチな活躍をする安齋肇さんが個展をするという案内をしばらく前にもらっていた。同じくデザインもし『ソウル・サーチン』のイヴェントにもコメンテーターで出てくれている岡さんから、「安齋さんの一緒に行きましょうよ」と誘われたので、行こうということになった。で、どうせ行くなら、安齋さんがいる日がいいなあ、ということで、いついらっしゃるか聞こうと電話してみた。すると〜〜、そこでソウル・サーチャーが聞いた言葉は?
「安齋さんがいらっしゃる日に行こうかな、と思って。いついらっしゃいますか? あれ、毎日は、(現場に)いらっしゃらないんですか」 「ええ、実はまだ作品が全部できてなくて、行くと『早く(作品)作れ』って怒られるのがオチで〜。行けないんですよ… (トホな感じ、醸し出す)」 ええっ? まだ作品、全部できてないんですか。「ええ、まだ白いキャンヴァスだけのものとか、置いてあったり…(トホホな感じ)」 じゃあ、最終日に近いほうがいいかな。「そうですねえ、もしごらんいただけるんでしたら、最終日に近づけば近づくほどいいか、と」 じゃあ、最終日あたりに行こうかなあ。「あ、でも、(5月)16日から地方出張で、最後はいないんですよ」 が〜〜ん。個展は18日までだ。ということは16日以降には新作は追加補充されないんだ。(笑) では、15日あたりにおじゃましようかな。「実は、本当はできてなくちゃいけないTシャツのデザインも、まだできてないんですよ…(さらにトホホホな感じ)」。
しかし、個展期間中に作品作りに励むアーティストっていうのも珍しいもんだ。さすが、安齋さん! これは、一応パート1(PART HOY!)とパート2(PART HOY! HOY!)の2部構成になっているらしい。でも、きっと最終日になっても、完成しないんだろうな。(笑) ま、アーティストの作品作りの途中経過を見せるという個展もよろしいんじゃないでしょうか。
■ 安齋肇オフィシャル・ウェッブ
http://www.office-123.com/harold/index.html
■ 安齋肇個展2008「HOY! HOY! HOY!」】
期間 2008年4月25日(金)〜5月18日(日)
PART HOY! → 4月25日(金)〜5月6日(火)
PART HOY! HOY! → 5月7日(水)〜5月18日(日)
会場 LAPNET SHIP(東京都渋谷区神宮前1-9-11-1F)電話03-5411-3330
http://www.lapnet.jp/
入場料 無料
ENT>ANNOUNCEMENT>Anzai, Hajime
個展。
イラストレーター、CMナレーター、デザイナー、そして、ソラミミストとマルチな活躍をする安齋肇さんが個展をするという案内をしばらく前にもらっていた。同じくデザインもし『ソウル・サーチン』のイヴェントにもコメンテーターで出てくれている岡さんから、「安齋さんの一緒に行きましょうよ」と誘われたので、行こうということになった。で、どうせ行くなら、安齋さんがいる日がいいなあ、ということで、いついらっしゃるか聞こうと電話してみた。すると〜〜、そこでソウル・サーチャーが聞いた言葉は?
「安齋さんがいらっしゃる日に行こうかな、と思って。いついらっしゃいますか? あれ、毎日は、(現場に)いらっしゃらないんですか」 「ええ、実はまだ作品が全部できてなくて、行くと『早く(作品)作れ』って怒られるのがオチで〜。行けないんですよ… (トホな感じ、醸し出す)」 ええっ? まだ作品、全部できてないんですか。「ええ、まだ白いキャンヴァスだけのものとか、置いてあったり…(トホホな感じ)」 じゃあ、最終日に近いほうがいいかな。「そうですねえ、もしごらんいただけるんでしたら、最終日に近づけば近づくほどいいか、と」 じゃあ、最終日あたりに行こうかなあ。「あ、でも、(5月)16日から地方出張で、最後はいないんですよ」 が〜〜ん。個展は18日までだ。ということは16日以降には新作は追加補充されないんだ。(笑) では、15日あたりにおじゃましようかな。「実は、本当はできてなくちゃいけないTシャツのデザインも、まだできてないんですよ…(さらにトホホホな感じ)」。
しかし、個展期間中に作品作りに励むアーティストっていうのも珍しいもんだ。さすが、安齋さん! これは、一応パート1(PART HOY!)とパート2(PART HOY! HOY!)の2部構成になっているらしい。でも、きっと最終日になっても、完成しないんだろうな。(笑) ま、アーティストの作品作りの途中経過を見せるという個展もよろしいんじゃないでしょうか。
■ 安齋肇オフィシャル・ウェッブ
http://www.office-123.com/harold/index.html
■ 安齋肇個展2008「HOY! HOY! HOY!」】
期間 2008年4月25日(金)〜5月18日(日)
PART HOY! → 4月25日(金)〜5月6日(火)
PART HOY! HOY! → 5月7日(水)〜5月18日(日)
会場 LAPNET SHIP(東京都渋谷区神宮前1-9-11-1F)電話03-5411-3330
http://www.lapnet.jp/
入場料 無料
ENT>ANNOUNCEMENT>Anzai, Hajime
【シーラE・ライヴ】
プリンス。
やはり、シーラEは、プリンスの曲をやると、抜群に映える。前回のライヴが、女性メンバーばかりのC.O.E.D(コード)だったので、2曲目に「ゲット・オン・ザ・ボート」をやられたのにはまいった。(笑) 確かにコードは、実験的ではあり、シーラEのミュージシャンとしての立ち位置などもいいのだが、やはり体は、プリンスをやるシーラEを欲している。反応は正直なのだ。(笑) 「ゲット・オン・ザ・ボート」はしばらく前からやっているそうだが、シーラ曰く「もう、まるで私の曲みたいに感じてるわ」とのこと。
すっかりドラマーになったシーラ、そのほかのミュージシャンとの自由なジャムもお手の物。彼女の大ヒット「ラヴ・ビザール」では、途中に「スーパースティション」のフレーズをちりばめたり、ピアノ、ギター、ベースなどにソロ・パートを与えたりして、自由度の高いジャジーなアレンジを見せる。最後は、この曲をスローにして終えた。
確実でいつも抜群ののりを見せるベースは、レイモンド・マッキンリー。しばらく前に、アン・ヴォーグ、ラサーン・パターソンでも来日していた。シーラはメンバー紹介の時に、「25年来の友人」とレイモンドを評した。また、ケネス・クラウチもシェリル・リン、ラサーン・パターソンで来日。このあたりのメンバーはまちがいない人選だ。
「今日のシーラEのスペシャル・ドリンク、飲んでいる人、いるかしら? あ、いたわ。では〜」といってその人のところに行き、乾杯し、ドラム・スティックをプレゼントした! もうひとり、そのドリンクをオーダーしていた人を発見したら、わざわざステージのドラムスのところに行き、スティックを取ってから、その人のもとへ。大サーヴィスだ。
ライヴが終わったら、ブレンダ・ヴォーンに声をかけられた。最初からいたらしい。ブレンダはもちろんオークランドつながりで、シーラやレイモンドたちとお友達。なんと、ブレンダから大ニュースが。9月の東京ジャズで、海外から来るとあるソウル・シンガーとデュエットすることになったそうだ。東京ジャズのラインアップは一部発表されているがそのシンガーはまだ、公表されていない。
下記セットリストは、レイモンドの手助けを得て作った。Thanks, Raymond!
次回彼に会うのは、来月ビルボードにやってくるココ(元SWV)、ニッキ(元ブラウンストーン)、シャニースの3人でのショーだそうだ。
■ シーラEといえば、ファースト『グラマラス・ライフ』(1984年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002L64/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■シーラE・ソウル・サーチン過去記事
August 11, 2006
Sheila E’s New Band: C.O.E.D Debut
http://blog.soulsearchin.com/archives/001193.html
(前回来日ライヴ評)
2004/04/10 (Sat)
Sheila E Live @ Duo: Heartbeat From Ancient Times
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040410.html
2004/04/11 (Sun)
Sheila E Live: "River God" Makes Her Tears
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040411.html
(前々回来日ライヴ評)
■ メンバー
シーラ・E.(ドラムス、パーカッション、ヴォーカル)Sheila E.(ds,per,vo)
ウェズリ−・クエ−ヴ(リード・ヴォーカル)Wesley Quave(lead vo)
ケネス・クラウチ(キーボード)Kenneth Crouch(key)
ジャスティン・アヴェリー(キーボード・ヴォーカル)Justin Avery(key, vo)
ティム・スチュワート(ギター)Tim Stewart(g)
レイモンド・マッキンリー(ベース)Raymond McKinley(b)
■ セットリスト シーラE&フレンズ
Setlist : Sheila E. & Friends @ Blue Note, Tokyo, May 4th, 2008
(Special thanks to Raymond McKinley for complete setlist)
Show started 21:07
01. Intro
02. Victory
03. Get On The Boat [Prince]
>Introducing Band
04. Yellow Cello
05. Oliver’s House
06. A Love Bizarre ~ A riff of “Superstition”
07. This Little Light Of Mine (I’m Gonna Let It Shine)
08. Hand Sonic (Improvisation using electric percussion)
09. You Haven’t Done Nothing (Justin)[Stevie Wonder]
10. Closer
11. Latin Song (Odorimasho)
12. Waters Of Life
Enc. The Glamorous Life
Show ended 22:42
(2008年5月4日日曜、東京ブルーノート=シーラE&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sheila E. & Friends
2008-73
プリンス。
やはり、シーラEは、プリンスの曲をやると、抜群に映える。前回のライヴが、女性メンバーばかりのC.O.E.D(コード)だったので、2曲目に「ゲット・オン・ザ・ボート」をやられたのにはまいった。(笑) 確かにコードは、実験的ではあり、シーラEのミュージシャンとしての立ち位置などもいいのだが、やはり体は、プリンスをやるシーラEを欲している。反応は正直なのだ。(笑) 「ゲット・オン・ザ・ボート」はしばらく前からやっているそうだが、シーラ曰く「もう、まるで私の曲みたいに感じてるわ」とのこと。
すっかりドラマーになったシーラ、そのほかのミュージシャンとの自由なジャムもお手の物。彼女の大ヒット「ラヴ・ビザール」では、途中に「スーパースティション」のフレーズをちりばめたり、ピアノ、ギター、ベースなどにソロ・パートを与えたりして、自由度の高いジャジーなアレンジを見せる。最後は、この曲をスローにして終えた。
確実でいつも抜群ののりを見せるベースは、レイモンド・マッキンリー。しばらく前に、アン・ヴォーグ、ラサーン・パターソンでも来日していた。シーラはメンバー紹介の時に、「25年来の友人」とレイモンドを評した。また、ケネス・クラウチもシェリル・リン、ラサーン・パターソンで来日。このあたりのメンバーはまちがいない人選だ。
「今日のシーラEのスペシャル・ドリンク、飲んでいる人、いるかしら? あ、いたわ。では〜」といってその人のところに行き、乾杯し、ドラム・スティックをプレゼントした! もうひとり、そのドリンクをオーダーしていた人を発見したら、わざわざステージのドラムスのところに行き、スティックを取ってから、その人のもとへ。大サーヴィスだ。
ライヴが終わったら、ブレンダ・ヴォーンに声をかけられた。最初からいたらしい。ブレンダはもちろんオークランドつながりで、シーラやレイモンドたちとお友達。なんと、ブレンダから大ニュースが。9月の東京ジャズで、海外から来るとあるソウル・シンガーとデュエットすることになったそうだ。東京ジャズのラインアップは一部発表されているがそのシンガーはまだ、公表されていない。
下記セットリストは、レイモンドの手助けを得て作った。Thanks, Raymond!
次回彼に会うのは、来月ビルボードにやってくるココ(元SWV)、ニッキ(元ブラウンストーン)、シャニースの3人でのショーだそうだ。
■ シーラEといえば、ファースト『グラマラス・ライフ』(1984年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002L64/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■シーラE・ソウル・サーチン過去記事
August 11, 2006
Sheila E’s New Band: C.O.E.D Debut
http://blog.soulsearchin.com/archives/001193.html
(前回来日ライヴ評)
2004/04/10 (Sat)
Sheila E Live @ Duo: Heartbeat From Ancient Times
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040410.html
2004/04/11 (Sun)
Sheila E Live: "River God" Makes Her Tears
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040411.html
(前々回来日ライヴ評)
■ メンバー
シーラ・E.(ドラムス、パーカッション、ヴォーカル)Sheila E.(ds,per,vo)
ウェズリ−・クエ−ヴ(リード・ヴォーカル)Wesley Quave(lead vo)
ケネス・クラウチ(キーボード)Kenneth Crouch(key)
ジャスティン・アヴェリー(キーボード・ヴォーカル)Justin Avery(key, vo)
ティム・スチュワート(ギター)Tim Stewart(g)
レイモンド・マッキンリー(ベース)Raymond McKinley(b)
■ セットリスト シーラE&フレンズ
Setlist : Sheila E. & Friends @ Blue Note, Tokyo, May 4th, 2008
(Special thanks to Raymond McKinley for complete setlist)
Show started 21:07
01. Intro
02. Victory
03. Get On The Boat [Prince]
>Introducing Band
04. Yellow Cello
05. Oliver’s House
06. A Love Bizarre ~ A riff of “Superstition”
07. This Little Light Of Mine (I’m Gonna Let It Shine)
08. Hand Sonic (Improvisation using electric percussion)
09. You Haven’t Done Nothing (Justin)[Stevie Wonder]
10. Closer
11. Latin Song (Odorimasho)
12. Waters Of Life
Enc. The Glamorous Life
Show ended 22:42
(2008年5月4日日曜、東京ブルーノート=シーラE&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sheila E. & Friends
2008-73
【ナニワ、東京に参上】
超満員。
『ソウル・パワー・サミット』のホストバンドでもある大阪のナニワ・エクスプレスのライヴ。会場のブルース・アレーは超満員で、階段のところまで立ち見が。しかもこの日は2ステージ、入れ替えだ。機材トラブルで約40分遅れてスタート。基本はドラムス、ベース、ギター、キーボードの4人編成。ここにゲストでゴスペラーズの村上、酒井両氏にズーコが入る。それにしても、ベースの清水興さんのだみ声がすごい。よく通る声のMCで、さすが大阪ということもあって、ぬかりなく笑いを取る。
結成31年になって、興さん「『最近、あの〜〜ナニワをやってられた興さんですよね〜』と言われたりする。『まだ、やってるっちゅうねん』!」。(爆笑)
インスト曲は、ナニワの作品。70年代から80年代の、打ち込みでは決してでてこないフュージョン風サウンド。これにちょっとグルーヴの香りをふりかける感じ。途中「ナニワのルーツ」のコーナーではメンバーそれぞれの思い出の曲をカヴァー。
アンコールのスライ&ファミリー・ストーンの「サンキュー」の途中では、ジェームス・ブラウンの「セックス・マシン」や、KCの「ザッツ・ザ・ウェイ」、クール&ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」などをはさみこんだ。
ブルース・アレーに来る前に神戸の老舗ライヴハウス「チキン・ジョージ」が、4度目のリニューアル・オープンしたそうで、彼らはそこで3日間6ステージを杮落とし(こけらおとし)としてこなしてきた。そこでは、ワイン、シャンペーン200本、ビール90ケースが空いたと言う。すごい…。
■ メンバー
NANIWA EXPO 2008
(B)清水興 (G)岩見和彦 (Key)中村建治 (Ds)東原力哉
★Special Guest (Vo)村上てつや、酒井雄二(from ゴスペラーズ)、ズーコ
■ セットリスト ナニワ・エクスプレス
Setlist : Naniwa Express @ Blues Alley, May 5th, 2008
(セットリストは、日とセットによって違います)
Second set : Show started 20:41
01. Oriental Makin’ Love
02. Night Flower
03. Free People Stroke
“Roots Of Naniwa”
04. Heartbreaker [Grand Funk Railroad]
05. 涙をこえて [シングアウト]
06. Wipe Out [Ventures]
07. Caldonia [Louis Jordan]
--
08. For My Love (+Murakami, Sakai)
09. Situation [Jeff Beck]
10. What Is Hip [Tower Of Power]
11. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (+Zooco) [Aretha Franklin]
12. Ain’t No Mountain High Enough [Marvin Gaye & Tammi Terrell]
--
13. Field Athletor
14. El Drado
Enc. Thank You [Sly & Family Stone] ~ including a riff of “Sex Machine”, “That’s the Way I Like It”, “恋の季節”, “Jungle Boogie”, “I Want To Take You Higher”
Show ended 22:28
(2008年5月5日月曜、目黒ブルース・アレー=ナニワ・エクスプレス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Naniwa Express
2008-74
超満員。
『ソウル・パワー・サミット』のホストバンドでもある大阪のナニワ・エクスプレスのライヴ。会場のブルース・アレーは超満員で、階段のところまで立ち見が。しかもこの日は2ステージ、入れ替えだ。機材トラブルで約40分遅れてスタート。基本はドラムス、ベース、ギター、キーボードの4人編成。ここにゲストでゴスペラーズの村上、酒井両氏にズーコが入る。それにしても、ベースの清水興さんのだみ声がすごい。よく通る声のMCで、さすが大阪ということもあって、ぬかりなく笑いを取る。
結成31年になって、興さん「『最近、あの〜〜ナニワをやってられた興さんですよね〜』と言われたりする。『まだ、やってるっちゅうねん』!」。(爆笑)
インスト曲は、ナニワの作品。70年代から80年代の、打ち込みでは決してでてこないフュージョン風サウンド。これにちょっとグルーヴの香りをふりかける感じ。途中「ナニワのルーツ」のコーナーではメンバーそれぞれの思い出の曲をカヴァー。
アンコールのスライ&ファミリー・ストーンの「サンキュー」の途中では、ジェームス・ブラウンの「セックス・マシン」や、KCの「ザッツ・ザ・ウェイ」、クール&ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」などをはさみこんだ。
ブルース・アレーに来る前に神戸の老舗ライヴハウス「チキン・ジョージ」が、4度目のリニューアル・オープンしたそうで、彼らはそこで3日間6ステージを杮落とし(こけらおとし)としてこなしてきた。そこでは、ワイン、シャンペーン200本、ビール90ケースが空いたと言う。すごい…。
■ メンバー
NANIWA EXPO 2008
(B)清水興 (G)岩見和彦 (Key)中村建治 (Ds)東原力哉
★Special Guest (Vo)村上てつや、酒井雄二(from ゴスペラーズ)、ズーコ
■ セットリスト ナニワ・エクスプレス
Setlist : Naniwa Express @ Blues Alley, May 5th, 2008
(セットリストは、日とセットによって違います)
Second set : Show started 20:41
01. Oriental Makin’ Love
02. Night Flower
03. Free People Stroke
“Roots Of Naniwa”
04. Heartbreaker [Grand Funk Railroad]
05. 涙をこえて [シングアウト]
06. Wipe Out [Ventures]
07. Caldonia [Louis Jordan]
--
08. For My Love (+Murakami, Sakai)
09. Situation [Jeff Beck]
10. What Is Hip [Tower Of Power]
11. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (+Zooco) [Aretha Franklin]
12. Ain’t No Mountain High Enough [Marvin Gaye & Tammi Terrell]
--
13. Field Athletor
14. El Drado
Enc. Thank You [Sly & Family Stone] ~ including a riff of “Sex Machine”, “That’s the Way I Like It”, “恋の季節”, “Jungle Boogie”, “I Want To Take You Higher”
Show ended 22:28
(2008年5月5日月曜、目黒ブルース・アレー=ナニワ・エクスプレス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Naniwa Express
2008-74
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【山下達郎〜素晴らしき人生】
リハビリ。
いろいろなご縁と幸運があり、山下達郎さんのアコースティック・ミニ・ライヴを見ることができた。これは2008年5月5日と6日、浜離宮・朝日ホールで昼・夜2回ずつと、大阪で5月10日に2回の計6回行われるもの。CD購買者から抽選で当選した人、また6日夜の部は達郎さんのラジオ番組『サンデイ・ソング・ブック』(毎週日曜午後2時〜・東京FM系列全国ネット)で募集し当選した人たちへの無料ライヴ。会場の規模が小さいために小編成(ギター、ベース、ピアノ)でのアコースティック・ライヴとなった。
セットリストなどはネットに書かないで欲しい、という達郎さんの意思を尊重しここでは詳細は省くが、この2時間余に感じたこと、僕がインスパイアーされたことを書いてみたい。なお、セットリストを書かないでというお願いを、彼は6日の夜の部では言い忘れた。ただ、セットリストは大阪終了後には公開できると思う。
僕が彼の音楽を知ったのは1979年かその前年ごろだと思う。その頃の僕はソウルのレコードに熱中していて、アメリカからのソウルのシングル盤やアルバムをかたっぱしから買っていて、ほとんど日本の音楽には目を向けていなかった。
そんななか、1979年に僕は西麻布の「トミーズ・ハウス」という店に出入りするようになり、1980年にはそこで週2回DJを始める。そこのオウナー兼DJのトミーが実に音楽に対してセンスがあり、普通の洋楽曲にさらりと日本のポップス(歌謡曲ではなく、洋楽に強い影響を受けているもの)をまぜてかけていた。そこに山下達郎の一連の作品があった。たぶん、彼のソロ、それからシュガーベイブ、その周辺アーティスト作品などをかけていたのだが、ずいぶんここでそれらの曲を覚えた。
なによりも強烈に覚えているのが、これは一度書いたが、この店のクロージング・テーマが山下達郎の「ラスト・ステップ」(1976年『サーカス・タウン』に収録)だったということだ。毎日閉店時の午前3時になると、これがかかり、暗かった店内の照明が明るくなる。だから、僕はこの曲がかかると、トミーズ・ハウスが少し薄明るくなり、客の残したごみや汚れが姿を見せ、散らかった感じが浮かび上がってくる映像がフラッシュバックする。
その頃感じたのが、「ここまで洋楽寄りの日本の音楽って、一般には売れないだろうなあ」というものだった。実際ニューヨークでチャーリー・カレロといったアレンジャーを起用して制作した作品は、カラオケだけだったらもろ洋楽だ。いってみれば、彼の音楽は日本の音楽シーンの中ではかなりの「カウンター・カルチャー」だったような気がする。あるいは、メインストリームに対するオルタナティヴだ。一部の熱狂的なファンを作るが、それが一般受けするとはとても思えなかった。
ところが時代は急速に変化していく。1979年、ソニーがウォークマンを発売。音楽がオーディオルームから外に飛び出す。車にカセットテープのカーステレオが搭載される。そして、1980年「ライド・オン・タイム」は、CMに使われ、見事な大ヒットとなる。
さらに、1980年12月8日、ジョン・レノン暗殺。このニュースはNHKの『7時のニュース』や朝日新聞の一面で取り上げられ、それまで洋楽アーティストや洋楽というものが、あくまで一部の人たちのものであったのが、一挙に市民権を得る。この年には、田中康夫の小説「なんとなくクリスタル」が大ヒット。これも、それまでだったらカウンター・カルチャーだったものが、オーヴァーグラウンドになったものだった。ここにもたくさんの洋楽アーティストのレコードが出てきていた。
こうした背景から、僕は1980年という年が、あらゆるところで、それまでアンダーグラウンドだったものが、オーヴァーグラウンドにメジャーになっていった年だと感じている。ある意味で、後に言われる「Jポップ」の誕生年としてもいいのではないか、とさえ思う。山下達郎とその音楽も、それまで一部の洋楽マニアの間だけで受け入れられていたものが、広く一般に浸透し始めた。彼の音楽のルーツにはご存知の通り、アメリカン・ポップスだけでなく、アメリカのソウル・ミュージック、さらにドゥワップなども厳然とある。だからそうしたものの影響があり、彼のフィルターを通したそうしたブラック・ミュージックの部分に、ソウルしか聴いて来なかった僕が反応したとしてもおかしくはない。特にアカペラ・アルバム『ストリート・コーナー・シンフォニー』が登場したときには度肝を抜かれ、これがアメリカで出たらそのソウル・シーン、ポップ・シーンでどのように受け入れられるか、ものすごく興味を持った。
僕は1980年か翌年、中野サンプラザに初めて彼のライヴを見に行った。日本のアーティストのものをサンプラザに見に行ったのはそれが初めてだった。だから27〜8年ぶりの山下達郎ライヴということになる。
彼がギター片手に歌っている間、そんなことに思いを巡らせていた。そして、彼の音楽に対する真摯な姿勢、まじめにストイックに追及してきている様に感銘した。彼がやってきていることは、1970年代の半ばから、つまり最初から30年以上経った現在まで、まったく軸がぶれていないのだ。しかも、いわゆる「ザ・芸能界」的な部分とは一線を画し「アーティスト」としてしっかり地に足をつけて活動している。それは信念といってもいいだろう。強い信念は立派な道を作るのだ。
彼の言葉の中でものすごく印象に残ったことがある。ネタばれになるが、これだけは書いておきたい。「僕は音楽が政治や世界を変えられるなどとは一度も思ったことはないんですけど、音楽で、人々の気持ちや心を癒せたり、慰めたり、励ますことができるのであれば、そうしていきたい」(大意)。素晴らしい。その通り。完全に同意する。
彼が歌った曲を聴いていると、本当に職人ソングライターだなあ、と強く感じる。あるいは職人シンガー・ソングライター、といってもいいかもしれない。それは、イチロー選手、王選手などに通じる天才肌の職人だということである。多くの人は、イチローや王を「天才」というが、僕はそれ以上に努力の人、努力を積み上げに積み上げて、一見「天才」に見せてしまう、そういうことをやってのけてしまう人物に思える。もちろん基本的な才能は他の選手よりもはるかにあるだろう。彼らより身体能力のある選手はいくらでもいるはずだ。だが彼らが抜きん出ているのは、その基本的な身体能力以上に、努力であり、徹底的な追及であり、切磋琢磨なのだ。山下達郎もそうだ。
そしてなによりも、この日、もっとも強く感じたのが、彼自身がこの音楽をやることを楽しんでいる様が手に取るようにわかったことだ。「これまで自分が書いた曲は270曲くらいですが、やはりその中には、出き、不出来があって、思いいれのある曲、歌いたいと思う曲がでてきます。昔は(ライヴで去年と)また同じ曲をやるのかと、来ているお客さんにしかられたりするので、いろいろ考えましたが、最近は歌いたい曲は素直に歌おうかなと思うようになってきました」(大意)といったところに、純粋に自作曲を演じて楽しむ、楽しんで歌うことへの渇望が読み取れる。もちろん、彼が言うように古い曲ばかりやっていたら、オールディーズの歌手になってしまうが、「もう少し前に進みたいんで」という気持ちもあるので、そのあたりはバランスをとってくれるのだろう。
自分が好きなこと、音楽だけを、自分の好きなようにやってきて、ここまで来られている。「売れない、多くの修羅場をくぐって」今、この地に立つ。こんな素晴らしい人生はないではないか。しかも美しい奥さんまでいて。まさにそれは「バラ色の人生」だ。
■ メンバー
山下達郎 (ギター、ヴォーカル、パーカッション、鉄琴)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ)
■ セットリスト 山下達郎
Setlist : Yamashita Tatsuro @ Hamarikyu Asahi Hall, May 6th, 2008
(セットリストの内容は、アーティスト本人の意向で載せていません。大阪公演終了後に)
Show started 18:30
Show ended 20:36
(2008年5月6日火曜、浜離宮・朝日ホール=山下達郎・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
2008-75
リハビリ。
いろいろなご縁と幸運があり、山下達郎さんのアコースティック・ミニ・ライヴを見ることができた。これは2008年5月5日と6日、浜離宮・朝日ホールで昼・夜2回ずつと、大阪で5月10日に2回の計6回行われるもの。CD購買者から抽選で当選した人、また6日夜の部は達郎さんのラジオ番組『サンデイ・ソング・ブック』(毎週日曜午後2時〜・東京FM系列全国ネット)で募集し当選した人たちへの無料ライヴ。会場の規模が小さいために小編成(ギター、ベース、ピアノ)でのアコースティック・ライヴとなった。
セットリストなどはネットに書かないで欲しい、という達郎さんの意思を尊重しここでは詳細は省くが、この2時間余に感じたこと、僕がインスパイアーされたことを書いてみたい。なお、セットリストを書かないでというお願いを、彼は6日の夜の部では言い忘れた。ただ、セットリストは大阪終了後には公開できると思う。
僕が彼の音楽を知ったのは1979年かその前年ごろだと思う。その頃の僕はソウルのレコードに熱中していて、アメリカからのソウルのシングル盤やアルバムをかたっぱしから買っていて、ほとんど日本の音楽には目を向けていなかった。
そんななか、1979年に僕は西麻布の「トミーズ・ハウス」という店に出入りするようになり、1980年にはそこで週2回DJを始める。そこのオウナー兼DJのトミーが実に音楽に対してセンスがあり、普通の洋楽曲にさらりと日本のポップス(歌謡曲ではなく、洋楽に強い影響を受けているもの)をまぜてかけていた。そこに山下達郎の一連の作品があった。たぶん、彼のソロ、それからシュガーベイブ、その周辺アーティスト作品などをかけていたのだが、ずいぶんここでそれらの曲を覚えた。
なによりも強烈に覚えているのが、これは一度書いたが、この店のクロージング・テーマが山下達郎の「ラスト・ステップ」(1976年『サーカス・タウン』に収録)だったということだ。毎日閉店時の午前3時になると、これがかかり、暗かった店内の照明が明るくなる。だから、僕はこの曲がかかると、トミーズ・ハウスが少し薄明るくなり、客の残したごみや汚れが姿を見せ、散らかった感じが浮かび上がってくる映像がフラッシュバックする。
その頃感じたのが、「ここまで洋楽寄りの日本の音楽って、一般には売れないだろうなあ」というものだった。実際ニューヨークでチャーリー・カレロといったアレンジャーを起用して制作した作品は、カラオケだけだったらもろ洋楽だ。いってみれば、彼の音楽は日本の音楽シーンの中ではかなりの「カウンター・カルチャー」だったような気がする。あるいは、メインストリームに対するオルタナティヴだ。一部の熱狂的なファンを作るが、それが一般受けするとはとても思えなかった。
ところが時代は急速に変化していく。1979年、ソニーがウォークマンを発売。音楽がオーディオルームから外に飛び出す。車にカセットテープのカーステレオが搭載される。そして、1980年「ライド・オン・タイム」は、CMに使われ、見事な大ヒットとなる。
さらに、1980年12月8日、ジョン・レノン暗殺。このニュースはNHKの『7時のニュース』や朝日新聞の一面で取り上げられ、それまで洋楽アーティストや洋楽というものが、あくまで一部の人たちのものであったのが、一挙に市民権を得る。この年には、田中康夫の小説「なんとなくクリスタル」が大ヒット。これも、それまでだったらカウンター・カルチャーだったものが、オーヴァーグラウンドになったものだった。ここにもたくさんの洋楽アーティストのレコードが出てきていた。
こうした背景から、僕は1980年という年が、あらゆるところで、それまでアンダーグラウンドだったものが、オーヴァーグラウンドにメジャーになっていった年だと感じている。ある意味で、後に言われる「Jポップ」の誕生年としてもいいのではないか、とさえ思う。山下達郎とその音楽も、それまで一部の洋楽マニアの間だけで受け入れられていたものが、広く一般に浸透し始めた。彼の音楽のルーツにはご存知の通り、アメリカン・ポップスだけでなく、アメリカのソウル・ミュージック、さらにドゥワップなども厳然とある。だからそうしたものの影響があり、彼のフィルターを通したそうしたブラック・ミュージックの部分に、ソウルしか聴いて来なかった僕が反応したとしてもおかしくはない。特にアカペラ・アルバム『ストリート・コーナー・シンフォニー』が登場したときには度肝を抜かれ、これがアメリカで出たらそのソウル・シーン、ポップ・シーンでどのように受け入れられるか、ものすごく興味を持った。
僕は1980年か翌年、中野サンプラザに初めて彼のライヴを見に行った。日本のアーティストのものをサンプラザに見に行ったのはそれが初めてだった。だから27〜8年ぶりの山下達郎ライヴということになる。
彼がギター片手に歌っている間、そんなことに思いを巡らせていた。そして、彼の音楽に対する真摯な姿勢、まじめにストイックに追及してきている様に感銘した。彼がやってきていることは、1970年代の半ばから、つまり最初から30年以上経った現在まで、まったく軸がぶれていないのだ。しかも、いわゆる「ザ・芸能界」的な部分とは一線を画し「アーティスト」としてしっかり地に足をつけて活動している。それは信念といってもいいだろう。強い信念は立派な道を作るのだ。
彼の言葉の中でものすごく印象に残ったことがある。ネタばれになるが、これだけは書いておきたい。「僕は音楽が政治や世界を変えられるなどとは一度も思ったことはないんですけど、音楽で、人々の気持ちや心を癒せたり、慰めたり、励ますことができるのであれば、そうしていきたい」(大意)。素晴らしい。その通り。完全に同意する。
彼が歌った曲を聴いていると、本当に職人ソングライターだなあ、と強く感じる。あるいは職人シンガー・ソングライター、といってもいいかもしれない。それは、イチロー選手、王選手などに通じる天才肌の職人だということである。多くの人は、イチローや王を「天才」というが、僕はそれ以上に努力の人、努力を積み上げに積み上げて、一見「天才」に見せてしまう、そういうことをやってのけてしまう人物に思える。もちろん基本的な才能は他の選手よりもはるかにあるだろう。彼らより身体能力のある選手はいくらでもいるはずだ。だが彼らが抜きん出ているのは、その基本的な身体能力以上に、努力であり、徹底的な追及であり、切磋琢磨なのだ。山下達郎もそうだ。
そしてなによりも、この日、もっとも強く感じたのが、彼自身がこの音楽をやることを楽しんでいる様が手に取るようにわかったことだ。「これまで自分が書いた曲は270曲くらいですが、やはりその中には、出き、不出来があって、思いいれのある曲、歌いたいと思う曲がでてきます。昔は(ライヴで去年と)また同じ曲をやるのかと、来ているお客さんにしかられたりするので、いろいろ考えましたが、最近は歌いたい曲は素直に歌おうかなと思うようになってきました」(大意)といったところに、純粋に自作曲を演じて楽しむ、楽しんで歌うことへの渇望が読み取れる。もちろん、彼が言うように古い曲ばかりやっていたら、オールディーズの歌手になってしまうが、「もう少し前に進みたいんで」という気持ちもあるので、そのあたりはバランスをとってくれるのだろう。
自分が好きなこと、音楽だけを、自分の好きなようにやってきて、ここまで来られている。「売れない、多くの修羅場をくぐって」今、この地に立つ。こんな素晴らしい人生はないではないか。しかも美しい奥さんまでいて。まさにそれは「バラ色の人生」だ。
■ メンバー
山下達郎 (ギター、ヴォーカル、パーカッション、鉄琴)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ)
■ セットリスト 山下達郎
Setlist : Yamashita Tatsuro @ Hamarikyu Asahi Hall, May 6th, 2008
(セットリストの内容は、アーティスト本人の意向で載せていません。大阪公演終了後に)
Show started 18:30
Show ended 20:36
(2008年5月6日火曜、浜離宮・朝日ホール=山下達郎・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
2008-75
▼Meshell Ndegeocello Live
2008年5月8日【ミシェル・ンデゲオチェロ・ライヴ】
前衛。
ロック、ジャズ、ファンクなどの要素を取り入れたアーティスト、ミシェル・ンデゲオチェロのライヴ。ドラムス、ギター、キーボード、ベースにミシェルという5人がオンステージ。ミシェルは自身でもベースを弾き、少し歌う。ときにダブル・ベースとなる。
彼女は1993年にファースト・アルバム『プランテーション・ララバイ』をマドンナが始めたレーベル、マーヴェリックからリリース。その翌年初来日した。会場が池袋かどこかの珍しいところで、客がほんの数人しかいなかったことを覚えている。ファーストは日本でもほとんど一部でしか注目されなかったから、まあ、しょうがないか、と思ったが。宣伝もされていなかった。
1968年8月ドイツ生まれ、アメリカ・ワシントンDC育ちのアメリカ人。同地のゴー・ゴー・バンドで腕を磨き、その後ニューヨークに出て、よりロック的なアプローチをするようになった。
この日のライヴは、全編ロック色だった。それもかなり前衛っぽい。(前衛っていう言葉もあってるのか、どうか) アルバムも8枚でているが、僕は3枚しかもってなかった。一番かっこよく思えたのだが、ドラマー。さまざまなスタイルをいろいろに演じる。リズムもいいし、かなり強力。バンドメンバーの個々の力量はあるようだ。ただし僕には、どの曲も、演奏を聞かせたいのか、楽曲を聞かせたいのか、曲のメッセージを伝えたいのか、バンド・ユニットとしてのサウンドを聴かせたいのか、そのあたりの焦点がしぼれていないような感じがした。
一番おもしろかったのが、おそらく8曲目あたりで、スローっぽく曲は進むのだが、なにかのキューをきっかけに突然ドラマーが狂ったようにプレイする。スロー、狂ったように、スローとあり、「世界のナベアツ」がドラマーに乗り移ったかと思った。きっと、あの狂ったようにプレイするところは、「3」なんだろうな。(笑)
以下にもらったセットリストを記すが、どの曲をやって、どの曲をやらなかったかは不明。僕も一曲もわからないというのは、初めてだが、一応、参考までに掲載する。過去8枚のアルバム曲と照らし合わせると、既存アルバムからの曲が、1、10、11の3曲だけのようで、残りは新曲か出所不明。となると、やはり、各曲の簡単な解説が欲しいところ。「次の曲は、新作アルバムに収録予定の曲〜」とか、「現在、制作中の実験曲です」とか。
■ メンバー
ミシェル・ンデゲオチェロ/Meshell Ndegeocello(Vocals/Bass)
クリス・ブルース/Chris Bruce(Guitar)
ジェイソン・リンドナー/Jason Lindner(Keyboards)
マーク・ケリー/Mark Kelley(Bass)
デントーニ・パークス/Deantoni Parks(Drums)
■ セットリスト(未完成) ミシェル・ンデゲオチェロ
Setlist : Meshell Ndegeocello @ Billboard Live, May 7th, 2008
(setlist listed the song to be played on the stage, not necessary to play all songs)
01. Sloganeer (“The Article 3”, “The World Has…”)
02. Mr. Freedom X
03. Mass Transit
04. White Girl
05. Slaughter
06. The Bottom
07. Blood On The Curb
08. Green
09. Jason
10. Article 3 (“The Article 3”)
11. Evolution (“The World Has…”)
12. Top Shelf
13. Wilderness
Show started 19:01
Show ended 20:17
(2008年5月7日水曜、ビルボード・ライヴ=ミシェル・ンデゲオチェロ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ndegeocello, Michell
2008-76
前衛。
ロック、ジャズ、ファンクなどの要素を取り入れたアーティスト、ミシェル・ンデゲオチェロのライヴ。ドラムス、ギター、キーボード、ベースにミシェルという5人がオンステージ。ミシェルは自身でもベースを弾き、少し歌う。ときにダブル・ベースとなる。
彼女は1993年にファースト・アルバム『プランテーション・ララバイ』をマドンナが始めたレーベル、マーヴェリックからリリース。その翌年初来日した。会場が池袋かどこかの珍しいところで、客がほんの数人しかいなかったことを覚えている。ファーストは日本でもほとんど一部でしか注目されなかったから、まあ、しょうがないか、と思ったが。宣伝もされていなかった。
1968年8月ドイツ生まれ、アメリカ・ワシントンDC育ちのアメリカ人。同地のゴー・ゴー・バンドで腕を磨き、その後ニューヨークに出て、よりロック的なアプローチをするようになった。
この日のライヴは、全編ロック色だった。それもかなり前衛っぽい。(前衛っていう言葉もあってるのか、どうか) アルバムも8枚でているが、僕は3枚しかもってなかった。一番かっこよく思えたのだが、ドラマー。さまざまなスタイルをいろいろに演じる。リズムもいいし、かなり強力。バンドメンバーの個々の力量はあるようだ。ただし僕には、どの曲も、演奏を聞かせたいのか、楽曲を聞かせたいのか、曲のメッセージを伝えたいのか、バンド・ユニットとしてのサウンドを聴かせたいのか、そのあたりの焦点がしぼれていないような感じがした。
一番おもしろかったのが、おそらく8曲目あたりで、スローっぽく曲は進むのだが、なにかのキューをきっかけに突然ドラマーが狂ったようにプレイする。スロー、狂ったように、スローとあり、「世界のナベアツ」がドラマーに乗り移ったかと思った。きっと、あの狂ったようにプレイするところは、「3」なんだろうな。(笑)
以下にもらったセットリストを記すが、どの曲をやって、どの曲をやらなかったかは不明。僕も一曲もわからないというのは、初めてだが、一応、参考までに掲載する。過去8枚のアルバム曲と照らし合わせると、既存アルバムからの曲が、1、10、11の3曲だけのようで、残りは新曲か出所不明。となると、やはり、各曲の簡単な解説が欲しいところ。「次の曲は、新作アルバムに収録予定の曲〜」とか、「現在、制作中の実験曲です」とか。
■ メンバー
ミシェル・ンデゲオチェロ/Meshell Ndegeocello(Vocals/Bass)
クリス・ブルース/Chris Bruce(Guitar)
ジェイソン・リンドナー/Jason Lindner(Keyboards)
マーク・ケリー/Mark Kelley(Bass)
デントーニ・パークス/Deantoni Parks(Drums)
■ セットリスト(未完成) ミシェル・ンデゲオチェロ
Setlist : Meshell Ndegeocello @ Billboard Live, May 7th, 2008
(setlist listed the song to be played on the stage, not necessary to play all songs)
01. Sloganeer (“The Article 3”, “The World Has…”)
02. Mr. Freedom X
03. Mass Transit
04. White Girl
05. Slaughter
06. The Bottom
07. Blood On The Curb
08. Green
09. Jason
10. Article 3 (“The Article 3”)
11. Evolution (“The World Has…”)
12. Top Shelf
13. Wilderness
Show started 19:01
Show ended 20:17
(2008年5月7日水曜、ビルボード・ライヴ=ミシェル・ンデゲオチェロ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ndegeocello, Michell
2008-76
【木下航志、ライヴ、テレビ再放送】
告知。
昨日5月8日が19歳の誕生日だったソウルフルなシンガー・ソングライター、木下航志くんの告知を3本。
まず、2004年にNHKで放送され大きな話題となったドキュメンタリー番組『響けぼくの歌 〜木下航志 14歳の旅立ち〜』がNHKハイヴィジョンで2008年5月16日(金)14時から再度放送される。
NHKでは、航志くんのドキュメンタリーを2本制作したが、これはその2本目。これを見た感想文が下記↓
2004/04/30 (Fri)
Kishita Koushi: 14-Year-Old Genius, I’d Call Him "Little Koushi"
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040430.html
また、2003年12月に彼に最初に出会ってから、2007年の品川教会まで、そこへ至るまでの記事。
August 30, 2007
Kishita Kohshi Live At Shinagawa Church: Can I Get A Witness?
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_30.html
(木下航志・過去記事一覧はここに)
このドキュメンタリーは大変好評を博したようで、何度も地上波、衛星で放送されている。
+++++
彼に『ソウル・サーチン』のイヴェントに登場してもらったのは、2006年4月1日のマーヴィン・ゲイ以来、2006年7月のルーサー・ヴァンドロス、2007年3月のアレサ・フランクリンと3回を数える。これで目黒のブルース・アレーに初登場したが、来る6月8日、木下航志はいよいよ単独でブルース・アレーに登場する。
◎ 木下航志 『Do The Soul!! vol.1』@BAJ on 8th June ’08
2008年6月8日(日曜)開場17:00 開演18:30〜 21:15〜
メンバー
(Vo/Pf/Rhodes)木下航志 (Ds)JAY STIXX (G)PAT PRYOR (B)CLIFF ARCHER (Key)PHILIP WOO (Cho)BRENDA VAUGHN and more
前売券 テーブル席(指定)4,000当日券は500UP (各税込)
この日のライヴは、フィリップ・ウーが音楽ディレクターとなり、ソウル系カヴァーを中心にオリジナルも含めて披露する予定。フィリップを軸に、クリフ・アーチャーのベース、ジェイ・スティックスのドラムスなど東京在住強力ソウル・バンドがバックをつける。
ブルース・アレーにはすでにかなり予約がはいっているようで、ごらんになる方は早めに予約されたほうがいいようだ。
+++++
さらに7月に兄弟ピアノ・デュオとして最近注目を集めているル・フレールともに、『ブラヴォー・ピアノ』というイヴェントに出演する。これは、7月17日東京を皮切りに全国計5ヶ所でライヴを行う。これは木下航志のひとり弾き語り。およそ45分程度、単独でステージを繰り広げる。詳細は次のサイトで。これは会場が大きいだけにさらに注目されそうだ。
http://www.orbis.co.jp/small/8080504/
+++++
ENT>ANNOUNCEMENT>Kishita Koushi
告知。
昨日5月8日が19歳の誕生日だったソウルフルなシンガー・ソングライター、木下航志くんの告知を3本。
まず、2004年にNHKで放送され大きな話題となったドキュメンタリー番組『響けぼくの歌 〜木下航志 14歳の旅立ち〜』がNHKハイヴィジョンで2008年5月16日(金)14時から再度放送される。
NHKでは、航志くんのドキュメンタリーを2本制作したが、これはその2本目。これを見た感想文が下記↓
2004/04/30 (Fri)
Kishita Koushi: 14-Year-Old Genius, I’d Call Him "Little Koushi"
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040430.html
また、2003年12月に彼に最初に出会ってから、2007年の品川教会まで、そこへ至るまでの記事。
August 30, 2007
Kishita Kohshi Live At Shinagawa Church: Can I Get A Witness?
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_30.html
(木下航志・過去記事一覧はここに)
このドキュメンタリーは大変好評を博したようで、何度も地上波、衛星で放送されている。
+++++
彼に『ソウル・サーチン』のイヴェントに登場してもらったのは、2006年4月1日のマーヴィン・ゲイ以来、2006年7月のルーサー・ヴァンドロス、2007年3月のアレサ・フランクリンと3回を数える。これで目黒のブルース・アレーに初登場したが、来る6月8日、木下航志はいよいよ単独でブルース・アレーに登場する。
◎ 木下航志 『Do The Soul!! vol.1』@BAJ on 8th June ’08
2008年6月8日(日曜)開場17:00 開演18:30〜 21:15〜
メンバー
(Vo/Pf/Rhodes)木下航志 (Ds)JAY STIXX (G)PAT PRYOR (B)CLIFF ARCHER (Key)PHILIP WOO (Cho)BRENDA VAUGHN and more
前売券 テーブル席(指定)4,000当日券は500UP (各税込)
この日のライヴは、フィリップ・ウーが音楽ディレクターとなり、ソウル系カヴァーを中心にオリジナルも含めて披露する予定。フィリップを軸に、クリフ・アーチャーのベース、ジェイ・スティックスのドラムスなど東京在住強力ソウル・バンドがバックをつける。
ブルース・アレーにはすでにかなり予約がはいっているようで、ごらんになる方は早めに予約されたほうがいいようだ。
+++++
さらに7月に兄弟ピアノ・デュオとして最近注目を集めているル・フレールともに、『ブラヴォー・ピアノ』というイヴェントに出演する。これは、7月17日東京を皮切りに全国計5ヶ所でライヴを行う。これは木下航志のひとり弾き語り。およそ45分程度、単独でステージを繰り広げる。詳細は次のサイトで。これは会場が大きいだけにさらに注目されそうだ。
http://www.orbis.co.jp/small/8080504/
+++++
ENT>ANNOUNCEMENT>Kishita Koushi
【JAL機内放送でソウル・ナンバー・ワン・ヒッツ】
オン・エアー。
JALの機内放送には50チャンネル以上の映像、音声プログラムがある。その中で、「ソウル・ナンバー・ワン・ヒッツ」というプログラムの選曲・構成をオッシーに誘われ担当した。ソウル・チャートでナンバー・ワンに輝いた作品ばかりを1960年代から2000年代までうまくバランスをとって選曲。誰もが楽しめるおなじみの曲ばかりだと思う。さて、制作面ではこれが通常のラジオ番組の選曲・構成とは一味もふた味も違った。そのナレーション録音があった。
まず、台本での表記、読みがひじょうに厳格だ。DJは、以前東京FMの番組などで顔をあわせているDJリッチー。日本語ぺらぺらの彼である。たとえば、マーヴィン・ゲイのあの大ヒット曲は、日本語で言うと「ホワッツ・ゴーイング・オン」。「ワッツ」ではなく、「ホワッツ」。英語ならWhat’s Going On でいい。
Supremes は、英語的な発音だと、「スプリームス」。ところが日本のレコード会社の表記は、「シュープリームス」。しかも、ややこしいことに、レコード会社も時代によって表記を変えている。最初は「シュープリームス」、それから「スプリームス」、そして、最近はまた「シュープリームス」。機内誌に曲目アーティスト名などが印刷されるので、正確を期さないとならない。
Whitney は日本語読みだとホイットニーだが、英語では「ウィットニー」だ。日本語のナレーションは、日本語風に、そして英語のナレーションはネイティヴぽく。Philadelphia などの発音を日本語っぽくフィラ・デル・フィアと言おうとすると、英語ネイティヴのリッチーは逆につっかかってしまう。
今回は選曲されていないが、Loleatta Holloway なんてどうしましょう。当初のレコード会社の表記は、「ロリータ・ハロウェイ」。「ロリータ」が発音も、表記も一番近いのだが、一時期レコード会社がこれをわざわざ誤って「ロレッタ」とした。
今回初めて知ったのだが、JALは、英語読みでは「ジャル」ではなく、「ジェイ・エイ・エル」と読むそうだ。日本語では「ジャル」でいい。ローカル・ルールでそのように統一しているという。
この番組は2008年7月1日から8月末日まで、JALの「マジック3」という音響映像機材が積み込まれている機種・路線で流れる。主にヨーロッパ、アジアに就航しているという。
オッシーと現場で、「じゃあ、7月になったら、これを聴きにアジアかヨーロッパに行きましょう、行きましょう」と言って盛り上がった。
「放送」という言葉は、英語で「on the air」あるいは「on air」。つまり、電波が「空気の上に乗る」というニュアンスだ。この番組は、飛行機の上で聴くことができるので、正真正銘「オン・ジ・エアー」! 夏休みJALにお乗りの際は、ぜひ「ソウル・ナンバー・ワン・ヒッツ」のオン・エアーをオン・エアーでチェック!
ENT>ANNOUNCEMENT>JAL Soul Number 1 Hits
オン・エアー。
JALの機内放送には50チャンネル以上の映像、音声プログラムがある。その中で、「ソウル・ナンバー・ワン・ヒッツ」というプログラムの選曲・構成をオッシーに誘われ担当した。ソウル・チャートでナンバー・ワンに輝いた作品ばかりを1960年代から2000年代までうまくバランスをとって選曲。誰もが楽しめるおなじみの曲ばかりだと思う。さて、制作面ではこれが通常のラジオ番組の選曲・構成とは一味もふた味も違った。そのナレーション録音があった。
まず、台本での表記、読みがひじょうに厳格だ。DJは、以前東京FMの番組などで顔をあわせているDJリッチー。日本語ぺらぺらの彼である。たとえば、マーヴィン・ゲイのあの大ヒット曲は、日本語で言うと「ホワッツ・ゴーイング・オン」。「ワッツ」ではなく、「ホワッツ」。英語ならWhat’s Going On でいい。
Supremes は、英語的な発音だと、「スプリームス」。ところが日本のレコード会社の表記は、「シュープリームス」。しかも、ややこしいことに、レコード会社も時代によって表記を変えている。最初は「シュープリームス」、それから「スプリームス」、そして、最近はまた「シュープリームス」。機内誌に曲目アーティスト名などが印刷されるので、正確を期さないとならない。
Whitney は日本語読みだとホイットニーだが、英語では「ウィットニー」だ。日本語のナレーションは、日本語風に、そして英語のナレーションはネイティヴぽく。Philadelphia などの発音を日本語っぽくフィラ・デル・フィアと言おうとすると、英語ネイティヴのリッチーは逆につっかかってしまう。
今回は選曲されていないが、Loleatta Holloway なんてどうしましょう。当初のレコード会社の表記は、「ロリータ・ハロウェイ」。「ロリータ」が発音も、表記も一番近いのだが、一時期レコード会社がこれをわざわざ誤って「ロレッタ」とした。
今回初めて知ったのだが、JALは、英語読みでは「ジャル」ではなく、「ジェイ・エイ・エル」と読むそうだ。日本語では「ジャル」でいい。ローカル・ルールでそのように統一しているという。
この番組は2008年7月1日から8月末日まで、JALの「マジック3」という音響映像機材が積み込まれている機種・路線で流れる。主にヨーロッパ、アジアに就航しているという。
オッシーと現場で、「じゃあ、7月になったら、これを聴きにアジアかヨーロッパに行きましょう、行きましょう」と言って盛り上がった。
「放送」という言葉は、英語で「on the air」あるいは「on air」。つまり、電波が「空気の上に乗る」というニュアンスだ。この番組は、飛行機の上で聴くことができるので、正真正銘「オン・ジ・エアー」! 夏休みJALにお乗りの際は、ぜひ「ソウル・ナンバー・ワン・ヒッツ」のオン・エアーをオン・エアーでチェック!
ENT>ANNOUNCEMENT>JAL Soul Number 1 Hits
【山下達郎・アコースティック・ミニ・ライヴ・セットリスト】
公開。
5月6日の夜の部に行ったミニ・ライヴ。5月10日の大阪終了までセットリストの公開は自粛して欲しいという小さなお願いがあった。大阪が終了したので、セットリストとレポートをお届けします。
冒頭、いきなり、CM(ジャックス・カード)がでてきて、なんか映画館でロードショー映画を見る感じになった。(笑) そして、達郎さんのアーカイブ映像から2曲。彼は自身の多くのライヴを、「記録用」に映像で録画している。この5月6日も、おそらく3台(見えないところにあれば、それ以上)のテレビカメラが入っていて録画していた。ただこれは将来DVDとかにして売ろうということはまったくないらしく、あくまで「記録用」。それと、こうしたライヴでお客さんに見せるために押さえているという感じらしい。
これらの映像が出てきた瞬間、客席から「おーっ」という声や、「若いっ」という声なども聴こえた。
ステージに登場後は、曲紹介、歌と演奏で次々と進んでいく。途中でおもしろかったのが、「今日、初めて山下達郎のライヴに来た人、手をあげて」と言ったら、半分までは行かないが、けっこうな数、3分の1以上は手をあげた感じがした。
彼も言っていたが、この編成(ギター、ベース、ピアノ)だとへたをするとフォークっぽくなってしまうが、きっちりとロックしている。また、この編成でできる曲、できない曲がある、という。アコースティックでできそうだなと思ってリハをしても、ぜんぜんだめだったり、これは難しいだろうと思っても意外とよかったりする曲がある。結局、やってみなければ、何もわからない、ということだそうだ。
そして、通常のライヴでも途中にはさむ「アカペラ・コーナー」を今回も3曲。もちろん、自身の声で作ったアカペラ・カラオケで歌う。
アカペラ3曲(6曲目、7曲目は、それぞれアカペラの中でもベスト・オブ・ベストとのこと)を終えて、次の曲の紹介を少し長めのトークで。「自分は政治とは一線を引くようにしてきた。だが前回5年前アコースティック・ライヴを(東京FMホールで)やったときに、ちょうどアメリカのイラクへの戦争が始まり、急遽そのときやった曲です。自分はこの曲がでたときにものすごく衝撃を受けた。それは、1番の歌詞は反戦を歌っていたが、2番では髪の毛が長いからって悪いって決め付けたりしないでくれ、というところがあったりして共感した。自分も髪の毛が長かったから」(大意) そして、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」と「蒼氓」を2曲続けて。
人前にでて歌うのは、5年ぶりくらいになる、という。ずっとツアーにはでたいと思っていた。そして、「ま、今日のは(本格的ライヴへの)リハビリみたいなものです(笑)」と告白した。どうやら12月までに正式なライヴをやるようだ。
「ライド・オン・タイム」の後半では、マイクから離れ少しステージの後ろに行き、ノー・マイクで歌った。会場も狭かったので、このノー・マイクでもその力強い歌声がよく響いた。
アンコール1曲歌った後、「オマケです」と少し照れながら紹介して出てきたのが、竹内まりやさん。会場から一斉に歓声があがる。「リハなしで歌えるのはこれだけなんです」と言って、「レット・イット・ビー・ミー」。それまでにない拍手を集めていた。というよりも、後半になればなるほど、どんどん拍手が熱くなっていった。
彼の通常ライヴは3時間半を超えるものになる。だから、2時間やっても「ミニ・ライヴ」なのだ。本格的ライヴが今から楽しみだ。
■ 5月6日の感想文その1
May 07, 2008
Yamashita Tatsuro Live At Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎〜素晴らしき人生】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002493.html
「ホワッツ・ゴーイング・オン」について
2002/10/22 (Tue)
What’s Going On -3-
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200210/diary20021022.html
■ メンバー
山下達郎 (ギター、ヴォーカル、パーカッション、鉄琴)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ)
■ セットリスト
Setlist : Yamashita Tatsuro @ Hamarikyu Asahi Hall, May 6th, 2008
山下達郎 浜離宮 朝日ホール
Show started 18:30
Live Video
00. CM
01. アトムの子(中野サンプラザ 1992.3.15)
02. Get Back In Love(NHKホール 1999.2.4)
03. ずっと一緒さ (テレビ・サイズ)
Acoustic Live
01. Bomber
02. Donut Song
03. Paper Doll
04. Forever Mine (東京タワー)
=アカペラ・コーナー=(カラオケで)
05. La Vie En Rose バラ色の人生〜ラヴィアンローズ [Edith Piaf - 1946]
06. Chapel Of Dreams [Dubs - 1959]
07. Smoke Gets In Your Eyes [Platters - 1959]
----
08. What’s Going On [Marvin Gaye -1971]
09. 蒼氓
10. さよなら夏の日
11. Ride On Time
Enc.1. ずっと一緒さ(カラオケで)
Enc.2. Let It Be Me (竹内まりやさんとカラオケで) [Everly Brothers - 1960]
Enc.3. クリスマス・イブ
Show ended 20:36
CD That’s My Desire [Frankie Laine -1947、Dion & Belmonts-1959]
(2008年5月6日火曜、浜離宮・朝日ホール=山下達郎・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
2008-75
公開。
5月6日の夜の部に行ったミニ・ライヴ。5月10日の大阪終了までセットリストの公開は自粛して欲しいという小さなお願いがあった。大阪が終了したので、セットリストとレポートをお届けします。
冒頭、いきなり、CM(ジャックス・カード)がでてきて、なんか映画館でロードショー映画を見る感じになった。(笑) そして、達郎さんのアーカイブ映像から2曲。彼は自身の多くのライヴを、「記録用」に映像で録画している。この5月6日も、おそらく3台(見えないところにあれば、それ以上)のテレビカメラが入っていて録画していた。ただこれは将来DVDとかにして売ろうということはまったくないらしく、あくまで「記録用」。それと、こうしたライヴでお客さんに見せるために押さえているという感じらしい。
これらの映像が出てきた瞬間、客席から「おーっ」という声や、「若いっ」という声なども聴こえた。
ステージに登場後は、曲紹介、歌と演奏で次々と進んでいく。途中でおもしろかったのが、「今日、初めて山下達郎のライヴに来た人、手をあげて」と言ったら、半分までは行かないが、けっこうな数、3分の1以上は手をあげた感じがした。
彼も言っていたが、この編成(ギター、ベース、ピアノ)だとへたをするとフォークっぽくなってしまうが、きっちりとロックしている。また、この編成でできる曲、できない曲がある、という。アコースティックでできそうだなと思ってリハをしても、ぜんぜんだめだったり、これは難しいだろうと思っても意外とよかったりする曲がある。結局、やってみなければ、何もわからない、ということだそうだ。
そして、通常のライヴでも途中にはさむ「アカペラ・コーナー」を今回も3曲。もちろん、自身の声で作ったアカペラ・カラオケで歌う。
アカペラ3曲(6曲目、7曲目は、それぞれアカペラの中でもベスト・オブ・ベストとのこと)を終えて、次の曲の紹介を少し長めのトークで。「自分は政治とは一線を引くようにしてきた。だが前回5年前アコースティック・ライヴを(東京FMホールで)やったときに、ちょうどアメリカのイラクへの戦争が始まり、急遽そのときやった曲です。自分はこの曲がでたときにものすごく衝撃を受けた。それは、1番の歌詞は反戦を歌っていたが、2番では髪の毛が長いからって悪いって決め付けたりしないでくれ、というところがあったりして共感した。自分も髪の毛が長かったから」(大意) そして、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」と「蒼氓」を2曲続けて。
人前にでて歌うのは、5年ぶりくらいになる、という。ずっとツアーにはでたいと思っていた。そして、「ま、今日のは(本格的ライヴへの)リハビリみたいなものです(笑)」と告白した。どうやら12月までに正式なライヴをやるようだ。
「ライド・オン・タイム」の後半では、マイクから離れ少しステージの後ろに行き、ノー・マイクで歌った。会場も狭かったので、このノー・マイクでもその力強い歌声がよく響いた。
アンコール1曲歌った後、「オマケです」と少し照れながら紹介して出てきたのが、竹内まりやさん。会場から一斉に歓声があがる。「リハなしで歌えるのはこれだけなんです」と言って、「レット・イット・ビー・ミー」。それまでにない拍手を集めていた。というよりも、後半になればなるほど、どんどん拍手が熱くなっていった。
彼の通常ライヴは3時間半を超えるものになる。だから、2時間やっても「ミニ・ライヴ」なのだ。本格的ライヴが今から楽しみだ。
■ 5月6日の感想文その1
May 07, 2008
Yamashita Tatsuro Live At Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎〜素晴らしき人生】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002493.html
「ホワッツ・ゴーイング・オン」について
2002/10/22 (Tue)
What’s Going On -3-
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200210/diary20021022.html
■ メンバー
山下達郎 (ギター、ヴォーカル、パーカッション、鉄琴)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ)
■ セットリスト
Setlist : Yamashita Tatsuro @ Hamarikyu Asahi Hall, May 6th, 2008
山下達郎 浜離宮 朝日ホール
Show started 18:30
Live Video
00. CM
01. アトムの子(中野サンプラザ 1992.3.15)
02. Get Back In Love(NHKホール 1999.2.4)
03. ずっと一緒さ (テレビ・サイズ)
Acoustic Live
01. Bomber
02. Donut Song
03. Paper Doll
04. Forever Mine (東京タワー)
=アカペラ・コーナー=(カラオケで)
05. La Vie En Rose バラ色の人生〜ラヴィアンローズ [Edith Piaf - 1946]
06. Chapel Of Dreams [Dubs - 1959]
07. Smoke Gets In Your Eyes [Platters - 1959]
----
08. What’s Going On [Marvin Gaye -1971]
09. 蒼氓
10. さよなら夏の日
11. Ride On Time
Enc.1. ずっと一緒さ(カラオケで)
Enc.2. Let It Be Me (竹内まりやさんとカラオケで) [Everly Brothers - 1960]
Enc.3. クリスマス・イブ
Show ended 20:36
CD That’s My Desire [Frankie Laine -1947、Dion & Belmonts-1959]
(2008年5月6日火曜、浜離宮・朝日ホール=山下達郎・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
2008-75
■“In Memory Of Maurice Bejart”
2008年5月12日【モーリス・ベジャール追悼特別公演〜東京バレエ団】
倍増師。
いろいろなご縁と幸運がつながり、ところてん式に東京バレエ団のモーリス・ベジャール追悼特別公演を観劇させていただくことになった。(Aさんが取ったチケットが、Aさんが行けなくなり、Bさんに渡され、Bさんが行けなくなり、僕の手元に舞い降りた)
モーリス・ベジャールはフランスのバレエ振付師で、多くの作品を残し、昨年(2007年)11月22日に80歳で死去した人物。その彼の作品を、1964年に創設された日本を代表するバレエ団、東京バレエ団のメンバーが追悼公演ということで演じた。
僕はこういうバレエを見るのは初めて。ダンスは、ポピュラーなものであれ、ヒップホップ的なものであれ、見るのは大好きなのだが、やはり、一言で感想を述べるなら、人間の肉体の動きには不可能はない、ということ。本当にダンサーのみなさんは、よく体が動く。また肉体そのもの美しさが、動きとともに倍増する。振付師とは、まさに美の倍増師だ。そして、このモーリス・ベジャールという稀代の振付師の振付は圧倒的に感じた。
圧巻だったのは、3つ目の演目「春の祭典」。冒頭、20人以上のダンサーが床にうつぶせになっていて、彼らが1人、2人と起き上がっていく。「春の祭典」というだけあり、何かが始まる「春」の訪れ、そこから表現されていくものが実におもしろい。こういう動きとか、踊りそのものを見ていると、たとえば、マイケル・ジャクソンなんかこういうものを見て、ものすごくインスパイアーされて自分のダンスに取り入れているんだろうなと思う。
これは、モーリス・ベジャールが鹿の発情、鹿の交尾を描いた映画を見てインスピレーションを得て、振り付けを作った、という。パンフレットのモーリスのコメントによれば、「春とはいったい何であろうか。春は突如として沸き起こり、植物、動物、人間それぞれの世界を燃え立たせる。このバレエ作品が、肉体の深淵における男女の結合、天地の融合、春のように永遠に続く生と死の賛歌とならんことを」とのこと。
ここで生贄(いけにえ)でソロを演じる吉岡美佳さん、あるいは、「ギリシャの踊り」で2人で演じる上野水香さんらはやはりオーラがあり、輝いている。バレエを見るのが素人の僕でも見惚れた。
■ セットリスト (主な配役)上野・東京文化会館大ホール 2008年5月10日(土)
東京バレエ団<モーリス・ベジャール追悼特別公演>「ギリシャの踊り」「火の鳥」「春の祭典」
Setlist: Danses Grecques, L’loiseau De Feu, Le Sacre Du Printemps / The Tokyo Ballet 2008 @ Ueno, Tokyo Bunka Kaikan, Dai-Hall
(各演目の間には20分程度の休憩あり)
【振り付け モーリス・ベジャール】
「ギリシャの踊り」
performance started 15:05
?.イントロダクション
?.パ・ド・ドゥ(二人の若者) 長瀬直義‐横内国弘
?.娘たちの踊り
?.若者の踊り
?.パ・ド・ドゥ 小出領子‐松下裕次
?.ハサピコ 上野水香‐高岸直樹
?.テーマとヴァリエーション
ソロ 後藤晴雄
パ・ド・セット 佐伯知香、高村順子、西村真由美、乾友子、田中結子、森志織、吉川留衣
?.フィナーレ 全員
performance ended 15:44
「火の鳥」
performance started 16:05
火の鳥:木村和夫
フェニックス:高岸直樹
パルチザン:小出領子、高村順子、西村真由美、高橋竜太、平野玲、松下裕次、井上良太、宮本祐宜
performance ended 16:27
「春の祭典」
performance started 16:50
生贄:中島周
2人のリーダー:平野玲‐横内国弘
2人の若い男:氷室友‐小笠原亮
生贄:吉岡美佳
4人の若い娘:小出領子、高村順子、西村真由美、佐伯知香
performance ended 17:25
(performance time including curtain call)
(2008年5月10日土曜、上野・東京文化会館大ホール=東京バレエ団<モーリス・ベジャール追悼特別公演>「ギリシャの踊り」「火の鳥」「春の祭典」ライヴ)
ENT>Ballet>Tokyo Ballet
2008-77
倍増師。
いろいろなご縁と幸運がつながり、ところてん式に東京バレエ団のモーリス・ベジャール追悼特別公演を観劇させていただくことになった。(Aさんが取ったチケットが、Aさんが行けなくなり、Bさんに渡され、Bさんが行けなくなり、僕の手元に舞い降りた)
モーリス・ベジャールはフランスのバレエ振付師で、多くの作品を残し、昨年(2007年)11月22日に80歳で死去した人物。その彼の作品を、1964年に創設された日本を代表するバレエ団、東京バレエ団のメンバーが追悼公演ということで演じた。
僕はこういうバレエを見るのは初めて。ダンスは、ポピュラーなものであれ、ヒップホップ的なものであれ、見るのは大好きなのだが、やはり、一言で感想を述べるなら、人間の肉体の動きには不可能はない、ということ。本当にダンサーのみなさんは、よく体が動く。また肉体そのもの美しさが、動きとともに倍増する。振付師とは、まさに美の倍増師だ。そして、このモーリス・ベジャールという稀代の振付師の振付は圧倒的に感じた。
圧巻だったのは、3つ目の演目「春の祭典」。冒頭、20人以上のダンサーが床にうつぶせになっていて、彼らが1人、2人と起き上がっていく。「春の祭典」というだけあり、何かが始まる「春」の訪れ、そこから表現されていくものが実におもしろい。こういう動きとか、踊りそのものを見ていると、たとえば、マイケル・ジャクソンなんかこういうものを見て、ものすごくインスパイアーされて自分のダンスに取り入れているんだろうなと思う。
これは、モーリス・ベジャールが鹿の発情、鹿の交尾を描いた映画を見てインスピレーションを得て、振り付けを作った、という。パンフレットのモーリスのコメントによれば、「春とはいったい何であろうか。春は突如として沸き起こり、植物、動物、人間それぞれの世界を燃え立たせる。このバレエ作品が、肉体の深淵における男女の結合、天地の融合、春のように永遠に続く生と死の賛歌とならんことを」とのこと。
ここで生贄(いけにえ)でソロを演じる吉岡美佳さん、あるいは、「ギリシャの踊り」で2人で演じる上野水香さんらはやはりオーラがあり、輝いている。バレエを見るのが素人の僕でも見惚れた。
■ セットリスト (主な配役)上野・東京文化会館大ホール 2008年5月10日(土)
東京バレエ団<モーリス・ベジャール追悼特別公演>「ギリシャの踊り」「火の鳥」「春の祭典」
Setlist: Danses Grecques, L’loiseau De Feu, Le Sacre Du Printemps / The Tokyo Ballet 2008 @ Ueno, Tokyo Bunka Kaikan, Dai-Hall
(各演目の間には20分程度の休憩あり)
【振り付け モーリス・ベジャール】
「ギリシャの踊り」
performance started 15:05
?.イントロダクション
?.パ・ド・ドゥ(二人の若者) 長瀬直義‐横内国弘
?.娘たちの踊り
?.若者の踊り
?.パ・ド・ドゥ 小出領子‐松下裕次
?.ハサピコ 上野水香‐高岸直樹
?.テーマとヴァリエーション
ソロ 後藤晴雄
パ・ド・セット 佐伯知香、高村順子、西村真由美、乾友子、田中結子、森志織、吉川留衣
?.フィナーレ 全員
performance ended 15:44
「火の鳥」
performance started 16:05
火の鳥:木村和夫
フェニックス:高岸直樹
パルチザン:小出領子、高村順子、西村真由美、高橋竜太、平野玲、松下裕次、井上良太、宮本祐宜
performance ended 16:27
「春の祭典」
performance started 16:50
生贄:中島周
2人のリーダー:平野玲‐横内国弘
2人の若い男:氷室友‐小笠原亮
生贄:吉岡美佳
4人の若い娘:小出領子、高村順子、西村真由美、佐伯知香
performance ended 17:25
(performance time including curtain call)
(2008年5月10日土曜、上野・東京文化会館大ホール=東京バレエ団<モーリス・ベジャール追悼特別公演>「ギリシャの踊り」「火の鳥」「春の祭典」ライヴ)
ENT>Ballet>Tokyo Ballet
2008-77
▲Fukamachi Jun & Fumiko Wedding Party
2008年5月13日【深町純・布美子さん結婚パーティー】
祝福。
ピアニスト深町純さんが、同じく音楽の先生でもあり「おのふみこ音楽教室」を主宰する布美子さんと4月にイタリアで挙式、そして結婚披露パーティーが5月12日(月)、品川プリンスホテルのステラ・ボールで行われた。
それまで「結婚などしない」と言い張っていた彼がその言葉を反故にしたその理由の説明会、と深町さんはこの会を位置づけたそうだ。(笑)
深町さんと関連のあるミュージシャン、シンガーの方たちが次々とステージにあがりパフォーマンスを見せた。河口さんは大ヒット「さくら」などを歌った。彼のCDで深町ピアノが聴かれる。大島さんは、深町さんのお店FJズなどでもライヴを行っているが、布美子さんの生徒さんたちとともに「君の仲間」などを、さらにゴスペルを歌う亀淵さんは、深町さんと即興で「お題拝借」で歌った。観客から「お題」を募集したところ、「大好き」という言葉がでて、その場で曲を作った。これは、即興でできたものとしてはなかなかのものだった。さらに、「ブーム」の宮沢さんが大ヒット「島歌」をギターの弾き語りで、最後に深町さんが布美子さんのために書いたという曲「君」を歌った。これだけ出し物があると、結婚パーティーというより、ほとんどコンサート・ライヴだ。(笑)
布美子さんの両親への手紙(いつも支えてくれたお母さんの話、お父さんのお茶で元気になれた話)、深町さんの結婚した理由(こんなに僕と結婚したいと強く言ってくれたのは布美子さんしかいない)など、聴き物だった。特に手紙は、下條アトムさんが読んだが、あの「ウルルン」さながらの名調子で感動の渦を巻きおこした。
深町さん、布美子さん、ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。
Setlist : Fukamachi Jun & Fumiko Wedding Party @ Stellar Ball, May 12, 2008
Party started 19:00
司会 下條アトム
01. さくら(河口恭吾)
02. 私のすべて(河口恭吾)
03. サファイア(大島花子)
04. 君の仲間(悲しみの後に) (大島花子+子供たち)
05. (お題拝借) 大好き (亀淵由香)(即興で)
06. 幸せなら手を叩こう (亀淵由香)
07. 島歌 (宮沢和史)
08. 君 (深町純+佐藤正治+大島花子)
09. 手紙朗読 (金亜軍)
party ended 21:30
(2008年5月12日月、品川プリンスホテル・ステラ・ボール=深町純・布美子結婚パーティー)
ENT>LIVE>PARTY>Fukamachi, Jun / Fumiko
2008-78
祝福。
ピアニスト深町純さんが、同じく音楽の先生でもあり「おのふみこ音楽教室」を主宰する布美子さんと4月にイタリアで挙式、そして結婚披露パーティーが5月12日(月)、品川プリンスホテルのステラ・ボールで行われた。
それまで「結婚などしない」と言い張っていた彼がその言葉を反故にしたその理由の説明会、と深町さんはこの会を位置づけたそうだ。(笑)
深町さんと関連のあるミュージシャン、シンガーの方たちが次々とステージにあがりパフォーマンスを見せた。河口さんは大ヒット「さくら」などを歌った。彼のCDで深町ピアノが聴かれる。大島さんは、深町さんのお店FJズなどでもライヴを行っているが、布美子さんの生徒さんたちとともに「君の仲間」などを、さらにゴスペルを歌う亀淵さんは、深町さんと即興で「お題拝借」で歌った。観客から「お題」を募集したところ、「大好き」という言葉がでて、その場で曲を作った。これは、即興でできたものとしてはなかなかのものだった。さらに、「ブーム」の宮沢さんが大ヒット「島歌」をギターの弾き語りで、最後に深町さんが布美子さんのために書いたという曲「君」を歌った。これだけ出し物があると、結婚パーティーというより、ほとんどコンサート・ライヴだ。(笑)
布美子さんの両親への手紙(いつも支えてくれたお母さんの話、お父さんのお茶で元気になれた話)、深町さんの結婚した理由(こんなに僕と結婚したいと強く言ってくれたのは布美子さんしかいない)など、聴き物だった。特に手紙は、下條アトムさんが読んだが、あの「ウルルン」さながらの名調子で感動の渦を巻きおこした。
深町さん、布美子さん、ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。
Setlist : Fukamachi Jun & Fumiko Wedding Party @ Stellar Ball, May 12, 2008
Party started 19:00
司会 下條アトム
01. さくら(河口恭吾)
02. 私のすべて(河口恭吾)
03. サファイア(大島花子)
04. 君の仲間(悲しみの後に) (大島花子+子供たち)
05. (お題拝借) 大好き (亀淵由香)(即興で)
06. 幸せなら手を叩こう (亀淵由香)
07. 島歌 (宮沢和史)
08. 君 (深町純+佐藤正治+大島花子)
09. 手紙朗読 (金亜軍)
party ended 21:30
(2008年5月12日月、品川プリンスホテル・ステラ・ボール=深町純・布美子結婚パーティー)
ENT>LIVE>PARTY>Fukamachi, Jun / Fumiko
2008-78
【レイラ・ハザウェイ〜ダニーに抱きしめられて】
解釈力。
2006年2月以来、2年3ヶ月ぶりの来日。前回来日の後、ついこの5月3日に日本先行でレイラの新作『セルフ・ポートレイト』(全米は6月3日発売)がリリース、その新作からの曲も交えながらのライヴとなった。
バンドは、ドラムス、ギター、ベース、キーボード、コーラス2人の6人にレイラという布陣。レイラの歌声はいつもながらに素晴らしい。僕はなにより彼女のこの低い声が大好き。
この日、下記セットリストでもっともよかったのは、ルーサー・ヴァンドロスの「フォーエヴァー・・・」、そして、スタンダードの「サマータイム」。ここでのスキャットなんかは(バックコーラスとのやりとりも含め)、シンガーとしての底力を見せる。やはり楽曲の解釈力がひじょうにあるので、いい楽曲にめぐり合うと、そのシンガーとしての素晴らしさが突出する。
しかし、前回ライヴ評でも書いたが、1曲が各ミュージシャンにソロパートを与えすぎるあまり、長くなりすぎる。75分程度で9曲なので実質1曲あたり8分を超える。全部5分以内にまとめるとすばらしいものになるだろう。1曲5分にしたら15曲歌える。もちろん1−2曲でソロパートを与えるのはいいと思うが。
僕は彼女がジョー・サンプルと作ったアルバム『ソング・リヴズ・オン』が彼女の最高傑作だと思う。あのちょっとフュージョンがかりながらも、ソウルフルな魅力がちりばめられている、あのさじ加減がパーフェクトなのだ。最新作も概ねその路線を意識したものだと思うが、CDがあれだけいいだけにライヴもより高みを求めてしまう。ライヴでは若干曲調が単調になり、一本調子になる。各曲はレイラのパフォーマンスも悪くはないと思うので、おそらく曲の並べ方に一考の余地があるのだろう。セットリストの命は、曲順だ。たぶん、ある程度のセットリストを決めておき、その場でのりで曲順を決めている。また、この日は観客ののりもおとなしかった。
刺青(いれずみ)。
さて、ライヴ後はサイン会も。かなりの人がCDを持って並んでいたが、すごい人に出会った。なんと、ファンの1人が右腕にダニー・ハザウェイの見事な刺青をしていて、それをレイラに見せたのだ。彼の名はタカさん。最初、ダニーのベスト・アルバムを聴いて衝撃を受け、それから彼のアルバムをすべて揃えて聴き込んでいるという。歌手ではないが、好きでよくカラオケなんかで歌ったりはするそうだ。目黒の刺青師のところで4時間ほどかけて彫ってもらった。この顔のもとになったのは、レコードなどにある写真。そして、絵の下に、[Someday We’ll All Be Free]と文字が書かれている。
レイラもこれには驚き、一緒に写真を撮って!と盛り上がった。今回のツアーにレイラは母を連れてきていた。「ママを呼んで」とレイラはスタッフに告げた。そしてママもこれを見てびっくり。
レイラのライヴは? とタカさんに聞くと、「初めて」とのこたえ。「当然、ダニーのライヴは見たことないですよね」 「はい、生まれてませんから。彼が亡くなったのは79年でしょ。僕は83年生まれです」 彼は新宿のバーで仕事をしている、と言った。「ソウル・バーですか?」と尋ねると、「いえ、普通のバーです」と答えてくれた。
■ レイラ・ハザウェイ過去関連記事
February 04, 2006
Lalah Hathaway: Some Songs Were Too Long
http://blog.soulsearchin.com/archives/000809.html
前回来日ライヴ評。
1999年6月8日
ジョー・サンプル&レイラ・ハザウエイ・ライヴ評。『魔術師の指』
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/sample19990608.html
アルバム『ソング・リヴズ・オン』発売後のライヴ。
2003/02/15 (Sat)
Barefoot Diva:Lalah Hathaway「裸足のディーヴァ:レイラ・ハザウェイ」
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030215.html
2003年来日時ライヴ。
2003年2月14日
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/lalah20030214.html
レイラ・ライヴ評。新聞用とオルタナティヴ・ヴァージョン。
2003年4月30日
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030430.html
レイラのウェッブから。Knocking on Father’s Door (レイラが父ダニーの作品をどう思っているかなどについて)
2003年8月19日
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030819.html
レイラ、マーカス、テイク6らのライヴ評。レイラ、「サムデイ・ウィル・ビー・トゥゲザー」を歌う
2004/05/11 (Tue)
As If Two Hathaways As One: Lalah Hathaway & Frank McComb Live
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/lalah20030214.html
レイラ&フランク・マッコムのライヴ評
■ レイラの傑作 『ソング・リヴズ・オン』(1999年作品)(ジョー・サンプル作品にゲスト)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FZOL/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
レイラ・ハサウェイ/Lalah Hathaway(Vocals)
マイケル・アーバーグ/Michael Aaberg(Keyboards)
エロール・クーニー/Errol Cooney(Guitar)
ディヴィッド・ダイソン/David Dyson(Bass)
エリック・シーツ/Eric Seats(Drums)
ジェイソン・モラレス/Jason Morales(Background vocals)
トニー・スクラッグス/Tony Scruggs(Background vocals)
■セットリスト レイラ・ハザウェイ
Setlist; Lalah Hathaway @ Billboard Live, May 13, 2008
Show started 21:31
01. Let Go [From new CD “Self Portrait”]
02. Breath [From new CD “Self Portrait”]
03. Better & Better
04. Tragic Inevitability [From new CD “Self Portrait”]
05. Summertime
06. That Was Then [From new CD “Self Portrait”]
07. Forever, For Always, For Love
08. It’s Something
Enc. Street Life
Show ended 22:47
(2008年5月13日火曜、ビルボード・ライヴ=レイラ・ハザウェイ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hathaway, Lalah
2008-79
解釈力。
2006年2月以来、2年3ヶ月ぶりの来日。前回来日の後、ついこの5月3日に日本先行でレイラの新作『セルフ・ポートレイト』(全米は6月3日発売)がリリース、その新作からの曲も交えながらのライヴとなった。
バンドは、ドラムス、ギター、ベース、キーボード、コーラス2人の6人にレイラという布陣。レイラの歌声はいつもながらに素晴らしい。僕はなにより彼女のこの低い声が大好き。
この日、下記セットリストでもっともよかったのは、ルーサー・ヴァンドロスの「フォーエヴァー・・・」、そして、スタンダードの「サマータイム」。ここでのスキャットなんかは(バックコーラスとのやりとりも含め)、シンガーとしての底力を見せる。やはり楽曲の解釈力がひじょうにあるので、いい楽曲にめぐり合うと、そのシンガーとしての素晴らしさが突出する。
しかし、前回ライヴ評でも書いたが、1曲が各ミュージシャンにソロパートを与えすぎるあまり、長くなりすぎる。75分程度で9曲なので実質1曲あたり8分を超える。全部5分以内にまとめるとすばらしいものになるだろう。1曲5分にしたら15曲歌える。もちろん1−2曲でソロパートを与えるのはいいと思うが。
僕は彼女がジョー・サンプルと作ったアルバム『ソング・リヴズ・オン』が彼女の最高傑作だと思う。あのちょっとフュージョンがかりながらも、ソウルフルな魅力がちりばめられている、あのさじ加減がパーフェクトなのだ。最新作も概ねその路線を意識したものだと思うが、CDがあれだけいいだけにライヴもより高みを求めてしまう。ライヴでは若干曲調が単調になり、一本調子になる。各曲はレイラのパフォーマンスも悪くはないと思うので、おそらく曲の並べ方に一考の余地があるのだろう。セットリストの命は、曲順だ。たぶん、ある程度のセットリストを決めておき、その場でのりで曲順を決めている。また、この日は観客ののりもおとなしかった。
刺青(いれずみ)。
さて、ライヴ後はサイン会も。かなりの人がCDを持って並んでいたが、すごい人に出会った。なんと、ファンの1人が右腕にダニー・ハザウェイの見事な刺青をしていて、それをレイラに見せたのだ。彼の名はタカさん。最初、ダニーのベスト・アルバムを聴いて衝撃を受け、それから彼のアルバムをすべて揃えて聴き込んでいるという。歌手ではないが、好きでよくカラオケなんかで歌ったりはするそうだ。目黒の刺青師のところで4時間ほどかけて彫ってもらった。この顔のもとになったのは、レコードなどにある写真。そして、絵の下に、[Someday We’ll All Be Free]と文字が書かれている。
レイラもこれには驚き、一緒に写真を撮って!と盛り上がった。今回のツアーにレイラは母を連れてきていた。「ママを呼んで」とレイラはスタッフに告げた。そしてママもこれを見てびっくり。
レイラのライヴは? とタカさんに聞くと、「初めて」とのこたえ。「当然、ダニーのライヴは見たことないですよね」 「はい、生まれてませんから。彼が亡くなったのは79年でしょ。僕は83年生まれです」 彼は新宿のバーで仕事をしている、と言った。「ソウル・バーですか?」と尋ねると、「いえ、普通のバーです」と答えてくれた。
■ レイラ・ハザウェイ過去関連記事
February 04, 2006
Lalah Hathaway: Some Songs Were Too Long
http://blog.soulsearchin.com/archives/000809.html
前回来日ライヴ評。
1999年6月8日
ジョー・サンプル&レイラ・ハザウエイ・ライヴ評。『魔術師の指』
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/sample19990608.html
アルバム『ソング・リヴズ・オン』発売後のライヴ。
2003/02/15 (Sat)
Barefoot Diva:Lalah Hathaway「裸足のディーヴァ:レイラ・ハザウェイ」
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030215.html
2003年来日時ライヴ。
2003年2月14日
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/lalah20030214.html
レイラ・ライヴ評。新聞用とオルタナティヴ・ヴァージョン。
2003年4月30日
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030430.html
レイラのウェッブから。Knocking on Father’s Door (レイラが父ダニーの作品をどう思っているかなどについて)
2003年8月19日
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030819.html
レイラ、マーカス、テイク6らのライヴ評。レイラ、「サムデイ・ウィル・ビー・トゥゲザー」を歌う
2004/05/11 (Tue)
As If Two Hathaways As One: Lalah Hathaway & Frank McComb Live
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/lalah20030214.html
レイラ&フランク・マッコムのライヴ評
■ レイラの傑作 『ソング・リヴズ・オン』(1999年作品)(ジョー・サンプル作品にゲスト)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FZOL/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
レイラ・ハサウェイ/Lalah Hathaway(Vocals)
マイケル・アーバーグ/Michael Aaberg(Keyboards)
エロール・クーニー/Errol Cooney(Guitar)
ディヴィッド・ダイソン/David Dyson(Bass)
エリック・シーツ/Eric Seats(Drums)
ジェイソン・モラレス/Jason Morales(Background vocals)
トニー・スクラッグス/Tony Scruggs(Background vocals)
■セットリスト レイラ・ハザウェイ
Setlist; Lalah Hathaway @ Billboard Live, May 13, 2008
Show started 21:31
01. Let Go [From new CD “Self Portrait”]
02. Breath [From new CD “Self Portrait”]
03. Better & Better
04. Tragic Inevitability [From new CD “Self Portrait”]
05. Summertime
06. That Was Then [From new CD “Self Portrait”]
07. Forever, For Always, For Love
08. It’s Something
Enc. Street Life
Show ended 22:47
(2008年5月13日火曜、ビルボード・ライヴ=レイラ・ハザウェイ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hathaway, Lalah
2008-79
【ガッツ〜雨男返上】
多彩。
「雨は止みました!」 開口一番、ガッツはそう言った。過去1年ほど7回のライヴのうち5回は雨、内1回は台風、とすっかり雨男の異名を取ってしまったガッツ。今日も昨日まで台風が近くにきていただが、見事に去っていった。
ガッツのブルース・アレーでは、1月以来、またアコースティック・ヴァージョンでは3月のコットン・クラブ以来のライヴ。今回はフル・バンド。バンドは、回数を重ねるごとにタイトになっていく。バンドマスターでキーボード、ハーモニカを担当する西脇さんによれば、「やっぱり、(これだけやってくると)楽譜を追うのではなくて、音楽を一緒にやって楽しむという感じ、一体感がでてくるからよくなってくるよね」とのこと。おっしゃるとおりだと思う。
ほぼ満席に近い感じで、新曲3曲を含めたセット。新曲もいい感じ。これまで何度か聞いた「真夏の海」なんか、ほんとよくできた曲だと思う。「エクスキューズ」では、ジョージ・ベンソン風ギターとシンクロしたスキャットが楽しい。「グレイト・エスケープ」では、下野さんのベースが炸裂、各曲での見所もそつなく作っている。「ウェイク・アップ」でのギターを従えた歌いっぷりは、ちょっとラウル・ミドンをも思わせた。ジョージ・ベンソン、ラウル・ミドン、スティーヴィーと、なかなか多彩な顔を見せる多才なガッツだ。
■ 過去記事
April 01, 2008
Gatz Debut At Cotton Club
http://blog.soulsearchin.com/archives/002424.html
January 29, 2008
Gatz Live At Blues Alley: Tons Of Sparkling New Songs
http://blog.soulsearchin.com/archives/002291.html
(ここに膨大な量のガッツ過去記事一覧)
■ メンバー
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite
〜GATZ original vibrations〜
(Vo/G)GATZ、音音(nene) (Harmonica/Key)西脇辰弥 (Ds)高田真 (B)下野人司 (Per)中里たかし (Cho/G)渕上祥人 (Sax)本間将人 (Tp)川上鉄平 (Tb)石戸谷斉
■セットリスト ガッツ
Setlist : Gatz @ Blues Alley Japan, May 14, 2008
Show started 19:45
01. Long Vacation
02. Good Time
03. たしかめたくて
04. Flyin’ High (新曲)
05. Keep On Moving (新曲)
06. 真夏の海
07. Excuse
Show ended 20:34
Show started 21:11
01. 君の瞳
02. 心配ないよ
03. Melody
04. Wake Up
05. Great Escape
06. ありがとう
07. 地球に抱かれてる
Enc. 季節の中で
Show ended 22:13
(2008年5月14日水曜、目黒ブルース・アレー=ガッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gatz
2008-80
多彩。
「雨は止みました!」 開口一番、ガッツはそう言った。過去1年ほど7回のライヴのうち5回は雨、内1回は台風、とすっかり雨男の異名を取ってしまったガッツ。今日も昨日まで台風が近くにきていただが、見事に去っていった。
ガッツのブルース・アレーでは、1月以来、またアコースティック・ヴァージョンでは3月のコットン・クラブ以来のライヴ。今回はフル・バンド。バンドは、回数を重ねるごとにタイトになっていく。バンドマスターでキーボード、ハーモニカを担当する西脇さんによれば、「やっぱり、(これだけやってくると)楽譜を追うのではなくて、音楽を一緒にやって楽しむという感じ、一体感がでてくるからよくなってくるよね」とのこと。おっしゃるとおりだと思う。
ほぼ満席に近い感じで、新曲3曲を含めたセット。新曲もいい感じ。これまで何度か聞いた「真夏の海」なんか、ほんとよくできた曲だと思う。「エクスキューズ」では、ジョージ・ベンソン風ギターとシンクロしたスキャットが楽しい。「グレイト・エスケープ」では、下野さんのベースが炸裂、各曲での見所もそつなく作っている。「ウェイク・アップ」でのギターを従えた歌いっぷりは、ちょっとラウル・ミドンをも思わせた。ジョージ・ベンソン、ラウル・ミドン、スティーヴィーと、なかなか多彩な顔を見せる多才なガッツだ。
■ 過去記事
April 01, 2008
Gatz Debut At Cotton Club
http://blog.soulsearchin.com/archives/002424.html
January 29, 2008
Gatz Live At Blues Alley: Tons Of Sparkling New Songs
http://blog.soulsearchin.com/archives/002291.html
(ここに膨大な量のガッツ過去記事一覧)
■ メンバー
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite
〜GATZ original vibrations〜
(Vo/G)GATZ、音音(nene) (Harmonica/Key)西脇辰弥 (Ds)高田真 (B)下野人司 (Per)中里たかし (Cho/G)渕上祥人 (Sax)本間将人 (Tp)川上鉄平 (Tb)石戸谷斉
■セットリスト ガッツ
Setlist : Gatz @ Blues Alley Japan, May 14, 2008
Show started 19:45
01. Long Vacation
02. Good Time
03. たしかめたくて
04. Flyin’ High (新曲)
05. Keep On Moving (新曲)
06. 真夏の海
07. Excuse
Show ended 20:34
Show started 21:11
01. 君の瞳
02. 心配ないよ
03. Melody
04. Wake Up
05. Great Escape
06. ありがとう
07. 地球に抱かれてる
Enc. 季節の中で
Show ended 22:13
(2008年5月14日水曜、目黒ブルース・アレー=ガッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gatz
2008-80
◎La “Venere Di Urbino”
2008年5月16日【ウルビーノのヴィーナス・鑑賞】
ギリシャ型。
ソウル・サーチン美術部、久々の開催。2−3日寒い日が続いたが、この日はすっかり晴れて日中は若干汗ばむほどの上野の森。岡先生の解説で「ウルビーノのヴィーナス」展を鑑賞に。学生時代美術部だったK夫妻、Sちゃん、Kちゃん、岡先生。K氏が美術部だったとは知らなかったあ。本日は蝶ネクタイで登場。「(美術展用の)コスプレです」。名探偵コナンのようだった。(笑)
まもなく最終日ということもあってか、かなり混みあっていた。絵画、彫刻、アクセサリー小物など全70点余。ヴィーナスを切り口にさまざまな作品が展示されている。それにしても、こんなにヴィーナスの絵があるんだ。僕が知ってるのはせいぜい「ミロのヴィーナス」くらいだが。
今回のテーマ「ウルビーノのヴィーナス」(ティツィアーノ・ヴェチェリオ作=1538年)は、ウルビーノという画家が描いたのかと思っていたら、違った。ウルビーノはウルビーノ公という貴族の名前で、ウルビーノ公が所蔵していたヴィーナス、ということらしい。
この頃、絵はお金持ちが画家に注文をだして、描かれていた。この注文主グイドバルドは1538年に、ティツィアーノに一言「裸の女」とだけ書いて注文した。描かれている後ろの侍女らは、ヴィーナスの洋服をあわてて探している様子を描いているそうだ。
[ウルビーノのヴィーナス(カタログIII-4)]
印象に残るのは、やはり大きな絵だ。「こういう絵は、お金持ちの家の玄関とかにど〜んと飾られてたんですか」 岡先生解説。「いえいえ、こんなヌードの絵は誰もが目に付くところなんかにはおきません。そもそも裸の女性の絵なんていうのは、当時でも不謹慎なもので、こうした絵は豪邸の一室にひそかに飾られ、誰か親しい友人なんかが来たときに、そっと見せたりするものなんです。秘め事ですよ。また、裸婦は基本的にはよくないんですが、これがギリシャ神話にでてくる女神のヴィーナスだから、許される、ということがあったんですね。神様だから裸を描いてもいい、という考え方です。だから、これだけ多くのヴィーナスが描かれたわけです」
へええ。やはり当時もヌードはだめだが、ヴィーナスの名の下にそれがなんとか許された。だから、ヴィーナスを想定させるヴィーナスとの関連物が必ず描かれるという。例えば、キューピッド、そして、キューピッドが持つ矢、鳩、バラなどなど。ヴィーナスはヌードを描く免罪符だったわけだ。
「ヴィーナスとキューピッド」(ポントルモ作・ミケランジェロの下絵による=1533年頃)のヴィーナスは筋肉隆々。ここには二種類の愛、卑俗的な愛と神聖な愛が描かれ、通俗的な愛だと苦しんで、痛い目にあうぞという示唆を含んでいるそうだ。この絵に限らず、キューピッドはあちこちに登場。黒猫みたいな絵も、隠し絵的にあったりして、本物を間近に見ると発見新たで楽しい。
[ヴィーナスとキューピッド(カタログIII-3)]
岡先生、ノンストップで約3時間。「今日は、途中で怒られませんでしたね」「そうですね、随分ソウル・サーチン美術部も板についてきました(笑)」偶然来ていた先生の別の生徒さんから声をかけられていた。何度来てるのかなあ。
講義の途中、ヴィーナスの足(カタログI-6 メディチ家のアフロディテ=メディチのヴィーナス・大理石像からの石膏複製)を指し、「このあたりのフォルムが後のヴィーナス像の基本形になるんです」と説明。その後、足のフォルム(膝から下、特に親指より人差し指の長い指がギリシャ型でよいなど)に関する熱い解説が続き、実は、先生、足フェチであることが発覚した。「大好きなんです(ギリシャ型)」と告白。学生時代には、学校のとある女子の足のフォルムに惚れ、石膏で型取りして、模型を作り飾っていたそうだ。かつての足フェチが今や美術部の先生です。ブラヴォー!
今日のテーマ曲。サム・クックの「キューピッド」。次回はモディリアーニ展かな。
■ 過去記事・美術部
October 10, 2007
Philadelphia Museum of Art Exhibition Begins Today
【フィラデルフィア展・今日から】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002075.html
November 16, 2007
The Appreciation Of Philadelphia Museum Of Art With Mr. Oka
【岡先生と鑑賞するフィラデルフィア美術館展】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_16.html
December 16, 2007
Munch Exhibition At Ueno
【上野の森でムンク展〜ムンチと書いてムンク】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002200.html
フィラデルフィア美術館展 国立西洋美術館 2007.10.09 内覧会
フィラデルフィア美術館展 国立西洋美術館 2007.11.15 鑑賞
フェルメール展牛乳を注ぐ女 国立新美術館 2007.11.29 鑑賞
ムンク展 国立西洋美術館 2007.12.15 鑑賞
ウルビーノのヴィーナス展 国立西洋美術館 2008.05.15 鑑賞
■ ヴィーナス〜公式ウェッブ (2008年5月18日まで)
http://www.venus2008.jp/
上野・国立西洋美術館
ENT>ART>EXIHIBITION> La Venere di Urbino
ギリシャ型。
ソウル・サーチン美術部、久々の開催。2−3日寒い日が続いたが、この日はすっかり晴れて日中は若干汗ばむほどの上野の森。岡先生の解説で「ウルビーノのヴィーナス」展を鑑賞に。学生時代美術部だったK夫妻、Sちゃん、Kちゃん、岡先生。K氏が美術部だったとは知らなかったあ。本日は蝶ネクタイで登場。「(美術展用の)コスプレです」。名探偵コナンのようだった。(笑)
まもなく最終日ということもあってか、かなり混みあっていた。絵画、彫刻、アクセサリー小物など全70点余。ヴィーナスを切り口にさまざまな作品が展示されている。それにしても、こんなにヴィーナスの絵があるんだ。僕が知ってるのはせいぜい「ミロのヴィーナス」くらいだが。
今回のテーマ「ウルビーノのヴィーナス」(ティツィアーノ・ヴェチェリオ作=1538年)は、ウルビーノという画家が描いたのかと思っていたら、違った。ウルビーノはウルビーノ公という貴族の名前で、ウルビーノ公が所蔵していたヴィーナス、ということらしい。
この頃、絵はお金持ちが画家に注文をだして、描かれていた。この注文主グイドバルドは1538年に、ティツィアーノに一言「裸の女」とだけ書いて注文した。描かれている後ろの侍女らは、ヴィーナスの洋服をあわてて探している様子を描いているそうだ。
[ウルビーノのヴィーナス(カタログIII-4)]
印象に残るのは、やはり大きな絵だ。「こういう絵は、お金持ちの家の玄関とかにど〜んと飾られてたんですか」 岡先生解説。「いえいえ、こんなヌードの絵は誰もが目に付くところなんかにはおきません。そもそも裸の女性の絵なんていうのは、当時でも不謹慎なもので、こうした絵は豪邸の一室にひそかに飾られ、誰か親しい友人なんかが来たときに、そっと見せたりするものなんです。秘め事ですよ。また、裸婦は基本的にはよくないんですが、これがギリシャ神話にでてくる女神のヴィーナスだから、許される、ということがあったんですね。神様だから裸を描いてもいい、という考え方です。だから、これだけ多くのヴィーナスが描かれたわけです」
へええ。やはり当時もヌードはだめだが、ヴィーナスの名の下にそれがなんとか許された。だから、ヴィーナスを想定させるヴィーナスとの関連物が必ず描かれるという。例えば、キューピッド、そして、キューピッドが持つ矢、鳩、バラなどなど。ヴィーナスはヌードを描く免罪符だったわけだ。
「ヴィーナスとキューピッド」(ポントルモ作・ミケランジェロの下絵による=1533年頃)のヴィーナスは筋肉隆々。ここには二種類の愛、卑俗的な愛と神聖な愛が描かれ、通俗的な愛だと苦しんで、痛い目にあうぞという示唆を含んでいるそうだ。この絵に限らず、キューピッドはあちこちに登場。黒猫みたいな絵も、隠し絵的にあったりして、本物を間近に見ると発見新たで楽しい。
[ヴィーナスとキューピッド(カタログIII-3)]
岡先生、ノンストップで約3時間。「今日は、途中で怒られませんでしたね」「そうですね、随分ソウル・サーチン美術部も板についてきました(笑)」偶然来ていた先生の別の生徒さんから声をかけられていた。何度来てるのかなあ。
講義の途中、ヴィーナスの足(カタログI-6 メディチ家のアフロディテ=メディチのヴィーナス・大理石像からの石膏複製)を指し、「このあたりのフォルムが後のヴィーナス像の基本形になるんです」と説明。その後、足のフォルム(膝から下、特に親指より人差し指の長い指がギリシャ型でよいなど)に関する熱い解説が続き、実は、先生、足フェチであることが発覚した。「大好きなんです(ギリシャ型)」と告白。学生時代には、学校のとある女子の足のフォルムに惚れ、石膏で型取りして、模型を作り飾っていたそうだ。かつての足フェチが今や美術部の先生です。ブラヴォー!
今日のテーマ曲。サム・クックの「キューピッド」。次回はモディリアーニ展かな。
■ 過去記事・美術部
October 10, 2007
Philadelphia Museum of Art Exhibition Begins Today
【フィラデルフィア展・今日から】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002075.html
November 16, 2007
The Appreciation Of Philadelphia Museum Of Art With Mr. Oka
【岡先生と鑑賞するフィラデルフィア美術館展】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_16.html
December 16, 2007
Munch Exhibition At Ueno
【上野の森でムンク展〜ムンチと書いてムンク】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002200.html
フィラデルフィア美術館展 国立西洋美術館 2007.10.09 内覧会
フィラデルフィア美術館展 国立西洋美術館 2007.11.15 鑑賞
フェルメール展牛乳を注ぐ女 国立新美術館 2007.11.29 鑑賞
ムンク展 国立西洋美術館 2007.12.15 鑑賞
ウルビーノのヴィーナス展 国立西洋美術館 2008.05.15 鑑賞
■ ヴィーナス〜公式ウェッブ (2008年5月18日まで)
http://www.venus2008.jp/
上野・国立西洋美術館
ENT>ART>EXIHIBITION> La Venere di Urbino
(ライヴの内容について書かれています。これからライヴをごらんになる方は、ご注意ください)
【壮大なるカラオケ・ショウ〜ボーイズ・トゥ・メン:涙のトラック】
カラオケ。
4人組日本人Jポップ・コーラス・グループがトラック(カラオケ)で前座として4曲やったときから、ステージは楽器もなくスカスカでどうなることかと思ったが・・・。ボーイズたちがでてきても、なんとまさかのカラオケ(トラック)・ショウ。武道館のフル・ショウでカラオケ・ショウは前代未聞だ。
アメリカの人気コーラス・グループ、ボーイズ・トゥ・メンの武道館公演。武道館6割くらいの入りか。2003年以降、マイケル・マッケーリーが正式脱退し3人組に。1994年の初来日以来、今回で11回目の公演。僕が前回見たのは2004年(6回目)だった。2005年4月、2005年11月、2007年1月とタイミングを逸して見ていない。カラオケということに度肝を抜かれたが、前回公演でもやっていたライヴ後にアーティストと会えて写真なども撮れる「バックステージ・パス」を、今回も売っていたという話にダブルで驚いた。前回は200名限定でそのバックステージの料金が7500円。今回はいくらだったんだろう。
さて、肝心のライヴだが、今回はカラオケのせいか、とにかく音が悪い。(本当はカラオケだから音が悪いということはない。要はミキサーが悪いのだろう) バスドラとベースの音がわんわん響いて、ヴォーカルも最初のうちはほとんど聴こえない。小さなクラブ系のところや、無料のショーケースだったらこれでもいいだろう。しかし、よりによって「世界の武道館」でこれはないだろう。こんなに音の悪い武道館は、30年くらい前のヴィレッジ・ピープルのライヴ以来かも。(笑)あのときも、気持ち悪くなってしまったなあ。(笑)
もちろん、このライヴで評価すべきところもある。多くの曲でビデオ映像を使い、ヴィジュアル的に見せていたこと。「ウォー」のビデオはよかった。(でも、「ウォーター・ランズ・ドライ」なんかは、4人が映っていて、今や3人組となった彼らがステージにいると、なんだかなあ、という気になる) 何曲かでしっかりとした振り付けをしていて、観客をエンタテインしていたこと。(テンプス曲の振り付けなど大変よろしい) 3人の歌声はしっかりして、歌は聞かせてくれたこと。よかったのは、選曲。新旧の彼らのヒットと、最新作でソウル・カヴァーをやっていたので、そのあたりをうまく盛り込んだこと。「アイル・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」での定番バラのプレゼント。しかし、そんなプラス・ポイントもカラオケ(トラック)でやるというだけで、全部一挙にマイナスだ。こうなると、彼らは前回のライヴ評で危惧したようにもはや「オールディーズ・グループ」になってしまうのか。
しかし、驚くのはまだはやい。なんとこのカラオケ・ショウで「ワールド・ツアー」に出ているらしい。日本のプロモーターは武道館でカラオケでやると知っていたのだろうか。知っていたとすれば、随分となめられた話だ。残念なのが、彼ら3人がちゃんと歌っていて、そこそこのパフォーマンスをがんばってみせている点。これでバンドや、コーラス、ダンサーなどがつけば悪くはない。アメリカ側のマネージメントが金儲けしか目がないのだろうか。ほんと、才能ある連中なのにもったいない。プライドはどこへ。No Pride, No Gain。日本のプロモーターもしっかりしてください。手抜きのカラオケだったら、ギャラ半額、チケットも半額とか。
(註) 小見出しのTears Of My Tracks は、「トラック(カラオケ)でやってるライヴに悲しみの涙」というニュアンスです。Money (That’s What They Want)は、「彼らが欲しいものは金」という意味。どちらも彼らがこの日歌った作品からとってあります。
■ 今後のツアー予定
2008年5月16日(金) 日本武道館
5月18日(日) 福岡サンパレス
5月19日(月) 長崎ブリックホール 大ホール
5月21日(水) 神戸国際会館こくさいホール
5月24日(土) 大阪国際会議場 メインホール
■ 来日履歴
1)1994年11月 武道館他
2)1997年12月 武道館他
3)1998年11月 『モータウン40』イヴェント 東京ドーム
--)2000年11月 プロモーション来日
4)2001年01月 武道館他
5)2003年01月 武道館他
6)2004年06月 国際フォーラム、渋谷公会堂他
7)2005年04月 東京ベイNKホール
8)2005年11月 大阪ブルーノート
--) 2006年10月 プロモーション来日。ヴェルファーレでショーケース
9)2007年01月 渋谷公会堂他
10)2007年07月 イヴェント出演 幕張メッセ
11)2008年05月 武道館他
(他に漏れているものがありましたら、お知らせください= soul_searchin_the_session@yahoo.co.jp )
■ 過去記事
2003/02/06 (Thu)
Boyz II Men: War is not the answer
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200302/diary20030206.html
2003年2月5日水曜・日本武道館〜『少年から大人への条件』
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/boyz20030205.html
2004/07/10 (Sat)
Boyz II Men Live At Kokusai Forum A: So Many Soundtrack To Everybody’s Life
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200407/diary20040710-1.html
2004/07/11 (Sun)
Boys II Men Live At Kokusai Forum A: A Road To Las Vegas
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200407/diary20040711.html
(前回ソウル・サーチャーが見たときのライヴ評。)
■ メンバー
BOYZ II MEN:Wanya Morris、Shawn Stockman、Nathan Morris
[Sing to tracks]
■ セットリスト ボーイズ・トゥ・メン(トラック・ショウ)武道館
Setlist: Boyz II Men @ Budoukan, May 16, 2008
[ ] indicates original artist
Show started 19:30
00. Video /
01. Intro / Thank You (snippet)
02. Motownphilly
03. Muzak
04. On Bended Knee
05. Perfect Love Song
06. Four Seasons Of Loneliness
---
07. Tracks Of My Tears [Smokey Robinson & Miracles]
08. Just My Imagination [Temptations]
09. Mercy Mercy Me [Marvin Gaye]
10. War [Edwin Starr]
11. Money (That’s What I Want) [Barrett Strong]
12. It’s The Same Old Song [Four Tops]
13. Reach Out I’ll Be There [Four Tops]
---
14. Please Don’t Go
15. Uhh Ahh
16. Here I Come
17. Water Runs Dry
18. Color Of Love
19. I’ll Make Love To You
20. A Song For Mama
21. Pass You By
22. It’s So Hard To Say Goodbye [G.C.Cameron]
23. End Of The Road
Enc. Motownphilly
Show ended 21:06
(2008年5月16日金曜、武道館=ボーイズ・トゥ・メン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Boyz II Men
2008-81
【壮大なるカラオケ・ショウ〜ボーイズ・トゥ・メン:涙のトラック】
カラオケ。
4人組日本人Jポップ・コーラス・グループがトラック(カラオケ)で前座として4曲やったときから、ステージは楽器もなくスカスカでどうなることかと思ったが・・・。ボーイズたちがでてきても、なんとまさかのカラオケ(トラック)・ショウ。武道館のフル・ショウでカラオケ・ショウは前代未聞だ。
アメリカの人気コーラス・グループ、ボーイズ・トゥ・メンの武道館公演。武道館6割くらいの入りか。2003年以降、マイケル・マッケーリーが正式脱退し3人組に。1994年の初来日以来、今回で11回目の公演。僕が前回見たのは2004年(6回目)だった。2005年4月、2005年11月、2007年1月とタイミングを逸して見ていない。カラオケということに度肝を抜かれたが、前回公演でもやっていたライヴ後にアーティストと会えて写真なども撮れる「バックステージ・パス」を、今回も売っていたという話にダブルで驚いた。前回は200名限定でそのバックステージの料金が7500円。今回はいくらだったんだろう。
さて、肝心のライヴだが、今回はカラオケのせいか、とにかく音が悪い。(本当はカラオケだから音が悪いということはない。要はミキサーが悪いのだろう) バスドラとベースの音がわんわん響いて、ヴォーカルも最初のうちはほとんど聴こえない。小さなクラブ系のところや、無料のショーケースだったらこれでもいいだろう。しかし、よりによって「世界の武道館」でこれはないだろう。こんなに音の悪い武道館は、30年くらい前のヴィレッジ・ピープルのライヴ以来かも。(笑)あのときも、気持ち悪くなってしまったなあ。(笑)
もちろん、このライヴで評価すべきところもある。多くの曲でビデオ映像を使い、ヴィジュアル的に見せていたこと。「ウォー」のビデオはよかった。(でも、「ウォーター・ランズ・ドライ」なんかは、4人が映っていて、今や3人組となった彼らがステージにいると、なんだかなあ、という気になる) 何曲かでしっかりとした振り付けをしていて、観客をエンタテインしていたこと。(テンプス曲の振り付けなど大変よろしい) 3人の歌声はしっかりして、歌は聞かせてくれたこと。よかったのは、選曲。新旧の彼らのヒットと、最新作でソウル・カヴァーをやっていたので、そのあたりをうまく盛り込んだこと。「アイル・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」での定番バラのプレゼント。しかし、そんなプラス・ポイントもカラオケ(トラック)でやるというだけで、全部一挙にマイナスだ。こうなると、彼らは前回のライヴ評で危惧したようにもはや「オールディーズ・グループ」になってしまうのか。
しかし、驚くのはまだはやい。なんとこのカラオケ・ショウで「ワールド・ツアー」に出ているらしい。日本のプロモーターは武道館でカラオケでやると知っていたのだろうか。知っていたとすれば、随分となめられた話だ。残念なのが、彼ら3人がちゃんと歌っていて、そこそこのパフォーマンスをがんばってみせている点。これでバンドや、コーラス、ダンサーなどがつけば悪くはない。アメリカ側のマネージメントが金儲けしか目がないのだろうか。ほんと、才能ある連中なのにもったいない。プライドはどこへ。No Pride, No Gain。日本のプロモーターもしっかりしてください。手抜きのカラオケだったら、ギャラ半額、チケットも半額とか。
(註) 小見出しのTears Of My Tracks は、「トラック(カラオケ)でやってるライヴに悲しみの涙」というニュアンスです。Money (That’s What They Want)は、「彼らが欲しいものは金」という意味。どちらも彼らがこの日歌った作品からとってあります。
■ 今後のツアー予定
2008年5月16日(金) 日本武道館
5月18日(日) 福岡サンパレス
5月19日(月) 長崎ブリックホール 大ホール
5月21日(水) 神戸国際会館こくさいホール
5月24日(土) 大阪国際会議場 メインホール
■ 来日履歴
1)1994年11月 武道館他
2)1997年12月 武道館他
3)1998年11月 『モータウン40』イヴェント 東京ドーム
--)2000年11月 プロモーション来日
4)2001年01月 武道館他
5)2003年01月 武道館他
6)2004年06月 国際フォーラム、渋谷公会堂他
7)2005年04月 東京ベイNKホール
8)2005年11月 大阪ブルーノート
--) 2006年10月 プロモーション来日。ヴェルファーレでショーケース
9)2007年01月 渋谷公会堂他
10)2007年07月 イヴェント出演 幕張メッセ
11)2008年05月 武道館他
(他に漏れているものがありましたら、お知らせください= soul_searchin_the_session@yahoo.co.jp )
■ 過去記事
2003/02/06 (Thu)
Boyz II Men: War is not the answer
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200302/diary20030206.html
2003年2月5日水曜・日本武道館〜『少年から大人への条件』
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/boyz20030205.html
2004/07/10 (Sat)
Boyz II Men Live At Kokusai Forum A: So Many Soundtrack To Everybody’s Life
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200407/diary20040710-1.html
2004/07/11 (Sun)
Boys II Men Live At Kokusai Forum A: A Road To Las Vegas
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200407/diary20040711.html
(前回ソウル・サーチャーが見たときのライヴ評。)
■ メンバー
BOYZ II MEN:Wanya Morris、Shawn Stockman、Nathan Morris
[Sing to tracks]
■ セットリスト ボーイズ・トゥ・メン(トラック・ショウ)武道館
Setlist: Boyz II Men @ Budoukan, May 16, 2008
[ ] indicates original artist
Show started 19:30
00. Video /
01. Intro / Thank You (snippet)
02. Motownphilly
03. Muzak
04. On Bended Knee
05. Perfect Love Song
06. Four Seasons Of Loneliness
---
07. Tracks Of My Tears [Smokey Robinson & Miracles]
08. Just My Imagination [Temptations]
09. Mercy Mercy Me [Marvin Gaye]
10. War [Edwin Starr]
11. Money (That’s What I Want) [Barrett Strong]
12. It’s The Same Old Song [Four Tops]
13. Reach Out I’ll Be There [Four Tops]
---
14. Please Don’t Go
15. Uhh Ahh
16. Here I Come
17. Water Runs Dry
18. Color Of Love
19. I’ll Make Love To You
20. A Song For Mama
21. Pass You By
22. It’s So Hard To Say Goodbye [G.C.Cameron]
23. End Of The Road
Enc. Motownphilly
Show ended 21:06
(2008年5月16日金曜、武道館=ボーイズ・トゥ・メン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Boyz II Men
2008-81
☆Otoe Live At Martano
2008年5月18日【音恵ライヴ@マルターノ】
戦い。
サンフランシスコ・ベイエリアを本拠に活躍する日本人女性サックス奏者、音恵(オトエ)さんが、マルターノでライヴを敢行。昨年8月にスタートしたマルターノのライヴ・シリーズも今回で7回目。7回目にして初めてドラムスが入り、ドラムス、ギター、ベース、キーボードにメインのサックスという5人編成になった。
これまでここでのライヴはドラムスというより、パーカッションでリズムを作り、全体的にはアコースティックな編成が多かった。というのも、ステージが狭いということ、下にコンビニがあるため、あまり大きな音をだせないなどの理由による。だが、この5人編成で大音量を出しても、下には響かないことがわかった。ステージ上はぎりぎり5人くらいまでだが、編成的にはこのような楽器編成もできるということがわかった。
さて、音恵さんの音は初めて聴いた。ライヴ後、少し話を聴くと、大好きなサックス奏者は、たくさんいるが、メイシオ・パーカー、デイヴィッド・サンボーン、ケニー・ギャレットなどなど。バンド全体が、ロック寄りのジャズ、フュージョンにファンク味をちらりといれる。特にドラムの音は大きかった。日本に住んで25年というスコット・レイサムさん。かなりアグレシヴで、いかにも「俺が俺が」タイプの強烈なドラマーで、このバンドで見ていると、「スコット・レイサム・バンド」に「ゲストで」あるいは、「フィーチャリングで」音恵さんが入ったという印象すらする。特にマルターノは店が狭いため、ドラムの全ての音が生音で聴こえてしまうので、音圧の弱いサックスはマイクを通しても負けてしまう。ドラムスはサックスを引きたてようなどとは思っていない風に見えたところが印象に残った。なるほど、音楽は戦いだ。
音恵さんのサックスは、メイシオを目指すような方向性が感じられた。かつて、ストリートではPファンクやジェームス・ブラウンの曲も吹いていたそうだ。
■ メンバー
Scott Latham(dr)、Chris Silverstein(b)、羽仁知治(key)、樋口直彦(g)
■セットリスト 音恵 マルターノ
Setlist : Otoe Live At Martano, May 17, 2008
Show started 19:14
01. Southwick
02. I Wish
03. Crystal Rose
04. Sofia
05. Chapter II
06. Blue Tempura
07. Morning Dance
Show ended 20:14
Show started 20:48
01. Coming Home Baby
02. Love The One You’re With
03. CA Ni Ikou!
04. I Remember U
05. Pick Up The Pieces
06. Lady Luck
07. Attention Please
Enc. Through The Fire
Enc. September
(2008年5月17日土曜、藤が丘マルターノ=音恵・ウィズ・ザ・ギヴ・マイ・オール・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Otoe
2008-82
戦い。
サンフランシスコ・ベイエリアを本拠に活躍する日本人女性サックス奏者、音恵(オトエ)さんが、マルターノでライヴを敢行。昨年8月にスタートしたマルターノのライヴ・シリーズも今回で7回目。7回目にして初めてドラムスが入り、ドラムス、ギター、ベース、キーボードにメインのサックスという5人編成になった。
これまでここでのライヴはドラムスというより、パーカッションでリズムを作り、全体的にはアコースティックな編成が多かった。というのも、ステージが狭いということ、下にコンビニがあるため、あまり大きな音をだせないなどの理由による。だが、この5人編成で大音量を出しても、下には響かないことがわかった。ステージ上はぎりぎり5人くらいまでだが、編成的にはこのような楽器編成もできるということがわかった。
さて、音恵さんの音は初めて聴いた。ライヴ後、少し話を聴くと、大好きなサックス奏者は、たくさんいるが、メイシオ・パーカー、デイヴィッド・サンボーン、ケニー・ギャレットなどなど。バンド全体が、ロック寄りのジャズ、フュージョンにファンク味をちらりといれる。特にドラムの音は大きかった。日本に住んで25年というスコット・レイサムさん。かなりアグレシヴで、いかにも「俺が俺が」タイプの強烈なドラマーで、このバンドで見ていると、「スコット・レイサム・バンド」に「ゲストで」あるいは、「フィーチャリングで」音恵さんが入ったという印象すらする。特にマルターノは店が狭いため、ドラムの全ての音が生音で聴こえてしまうので、音圧の弱いサックスはマイクを通しても負けてしまう。ドラムスはサックスを引きたてようなどとは思っていない風に見えたところが印象に残った。なるほど、音楽は戦いだ。
音恵さんのサックスは、メイシオを目指すような方向性が感じられた。かつて、ストリートではPファンクやジェームス・ブラウンの曲も吹いていたそうだ。
■ メンバー
Scott Latham(dr)、Chris Silverstein(b)、羽仁知治(key)、樋口直彦(g)
■セットリスト 音恵 マルターノ
Setlist : Otoe Live At Martano, May 17, 2008
Show started 19:14
01. Southwick
02. I Wish
03. Crystal Rose
04. Sofia
05. Chapter II
06. Blue Tempura
07. Morning Dance
Show ended 20:14
Show started 20:48
01. Coming Home Baby
02. Love The One You’re With
03. CA Ni Ikou!
04. I Remember U
05. Pick Up The Pieces
06. Lady Luck
07. Attention Please
Enc. Through The Fire
Enc. September
(2008年5月17日土曜、藤が丘マルターノ=音恵・ウィズ・ザ・ギヴ・マイ・オール・バンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Otoe
2008-82
【アリ・オリのテンプス、ケントス3店舗でライヴ】
来日。
昨年秋、コットン・クラブにデニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴューの一員として来日したアリ・オリ・ウッドソンが、自己のグループで6月に来日する。今回は、ケントス・グループの招聘で同グループが持つ都内3店舗で順にライヴを行う。
来日するメンバーは、ラリー・グリフィン、レオン・フランクリン、デニー・イーウェル、セシル・ジョーンズ、そして、アリ・オリ。
ライヴの予定は次の通り。
2008年6月15日(日)、16日(月) 銀座ケントス
東京都中央区銀座8-2-1ニッタビル 9F Tel. 03-3572-9161
6月17日(火) 六本木ケントス
東京都港区六本木5-3-1第2レーヌビルB1 Tel. 03-3401-5755
6月18日(水)、19日(木) 新宿ケントス
東京都新宿区新宿3-18-4セノビル6F Tel. 03-3355-6477
料金体系は各店舗で若干違うために、それぞれの店舗にお尋ねください。また、ライヴ・ショウの開始時刻もまだでていないので、各店舗に。おおまかにいって、まず同店のハウス・バンドのライヴが30分程度あり、その後アリ・オリたちが60分程度ライヴをやるものと思われる。一日2ステージの予定。
■ケントス・ウェッブ
http://www.kentos-tokyo.jp/
■メンバー
Featuring Ali Ollie Woodson former lead singer of The Temptations and his revue:
Ali Ollie, Larry Griffin, Leon Franklin, Dennie Ewell and Cecil Jones.
■ 過去記事
November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
(パート1から5まで。5は、12月3日付けです)
また、このほかに、シェリー・ペインを含む「ザ・フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス」(他に、リンダ・ロウレンス、フレディー・プール)も、9月3日からケントス・グループに出演することが決まっている。
ENT>ANNOUNCEMENT>LIVE>Ali Ollie,
来日。
昨年秋、コットン・クラブにデニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴューの一員として来日したアリ・オリ・ウッドソンが、自己のグループで6月に来日する。今回は、ケントス・グループの招聘で同グループが持つ都内3店舗で順にライヴを行う。
来日するメンバーは、ラリー・グリフィン、レオン・フランクリン、デニー・イーウェル、セシル・ジョーンズ、そして、アリ・オリ。
ライヴの予定は次の通り。
2008年6月15日(日)、16日(月) 銀座ケントス
東京都中央区銀座8-2-1ニッタビル 9F Tel. 03-3572-9161
6月17日(火) 六本木ケントス
東京都港区六本木5-3-1第2レーヌビルB1 Tel. 03-3401-5755
6月18日(水)、19日(木) 新宿ケントス
東京都新宿区新宿3-18-4セノビル6F Tel. 03-3355-6477
料金体系は各店舗で若干違うために、それぞれの店舗にお尋ねください。また、ライヴ・ショウの開始時刻もまだでていないので、各店舗に。おおまかにいって、まず同店のハウス・バンドのライヴが30分程度あり、その後アリ・オリたちが60分程度ライヴをやるものと思われる。一日2ステージの予定。
■ケントス・ウェッブ
http://www.kentos-tokyo.jp/
■メンバー
Featuring Ali Ollie Woodson former lead singer of The Temptations and his revue:
Ali Ollie, Larry Griffin, Leon Franklin, Dennie Ewell and Cecil Jones.
■ 過去記事
November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
(パート1から5まで。5は、12月3日付けです)
また、このほかに、シェリー・ペインを含む「ザ・フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス」(他に、リンダ・ロウレンス、フレディー・プール)も、9月3日からケントス・グループに出演することが決まっている。
ENT>ANNOUNCEMENT>LIVE>Ali Ollie,
【ゴールデン・スプーンはおいしいフローズン・ヨーグルト】
癖。
その昔、今はなき赤坂・キャピトル東急ホテルのコーヒー・ハウス「オリガミ」に、おいしいソフト・フローズン・ヨーグルトがあった。ちょっとしたヴォリュームがあるのだが、おいしいので結局完食してしまう。まさにデザートは別腹である。僕の好きなフレイヴァーは、ブルーベリーだった。まあ、ここだとパーコー麺(排骨拉麺)を食べて、このブルーベリーのフローズン・ヨーグルトという組み合わせが多々あった。
これはけっこう人気メニューだったようで、だが、サイズが大きいためか、いつしかそのハーフ・サイズがメニューにでていた。そして、キャピトル東急が建て替えのために取り壊され、オリガミもなくなった。その後赤坂見付前、赤坂東急プラザ内にオリガミは復活。しかし、フローズン・ヨーグルトがメニューには復活しなかった。
さて、ときは流れ、カリフォルニアからおいしいソフト・フローズン・ヨーグルトがやってきたという情報を入手。しかも、よくライヴを見に行くビルボードの入ったミッドタウンのまん前に店ができたというではないか。
うわさを聞きつけ、さっそく覗いてみると、いろいろあるある。バナナ、ピーチ、ラズベリー、ストロベリー、コーヒー系4種、ヴァニラ系2種など計20数種、内、常時15種類ほど在庫しているという。
まず基本はオールドファッションヴァニラ。これに3種類のトッピング(ナタデココ、イチゴ、チョコクッキーをチョイス)をいれて早速チャレンジ。
とろけるアイス、ミッドタウン
食感グッドなトッピング
アイスなめなめビルボード〜
てな感じで、あの滑らかなソフト・フローズン・ヨーグルトがカンバック! いやあ、おいしい。この食感、ぐ〜〜っ。カップに付されるスプーンが、なんと、ゴールド。店名がゴールデン・スプーンだけのことはある。(笑) 営業時間は、月から木が午前11時から午後10時、金曜だけ午前3時まで、土日・祝日が午後9時まで。ソフト・クリーム系のアイスとか、フローズン・ヨーグルト好きな方、一度お試しあれ。けっこう癖になりそう・・・。ビルボードの前とか、ファーストの後、金曜ならセカンドの後でもOKだ。ビルボードで出してくれないかなあ。そうしたら、ライヴ中にこれが食べられる。
■ゴールデン・スプーン
東京都港区六本木7-8-11 電話03-6240-0141
http://www.goldenspoon.jp/
DINING>RESTAURANTS>ESSAY>Golden Spoon
癖。
その昔、今はなき赤坂・キャピトル東急ホテルのコーヒー・ハウス「オリガミ」に、おいしいソフト・フローズン・ヨーグルトがあった。ちょっとしたヴォリュームがあるのだが、おいしいので結局完食してしまう。まさにデザートは別腹である。僕の好きなフレイヴァーは、ブルーベリーだった。まあ、ここだとパーコー麺(排骨拉麺)を食べて、このブルーベリーのフローズン・ヨーグルトという組み合わせが多々あった。
これはけっこう人気メニューだったようで、だが、サイズが大きいためか、いつしかそのハーフ・サイズがメニューにでていた。そして、キャピトル東急が建て替えのために取り壊され、オリガミもなくなった。その後赤坂見付前、赤坂東急プラザ内にオリガミは復活。しかし、フローズン・ヨーグルトがメニューには復活しなかった。
さて、ときは流れ、カリフォルニアからおいしいソフト・フローズン・ヨーグルトがやってきたという情報を入手。しかも、よくライヴを見に行くビルボードの入ったミッドタウンのまん前に店ができたというではないか。
うわさを聞きつけ、さっそく覗いてみると、いろいろあるある。バナナ、ピーチ、ラズベリー、ストロベリー、コーヒー系4種、ヴァニラ系2種など計20数種、内、常時15種類ほど在庫しているという。
まず基本はオールドファッションヴァニラ。これに3種類のトッピング(ナタデココ、イチゴ、チョコクッキーをチョイス)をいれて早速チャレンジ。
とろけるアイス、ミッドタウン
食感グッドなトッピング
アイスなめなめビルボード〜
てな感じで、あの滑らかなソフト・フローズン・ヨーグルトがカンバック! いやあ、おいしい。この食感、ぐ〜〜っ。カップに付されるスプーンが、なんと、ゴールド。店名がゴールデン・スプーンだけのことはある。(笑) 営業時間は、月から木が午前11時から午後10時、金曜だけ午前3時まで、土日・祝日が午後9時まで。ソフト・クリーム系のアイスとか、フローズン・ヨーグルト好きな方、一度お試しあれ。けっこう癖になりそう・・・。ビルボードの前とか、ファーストの後、金曜ならセカンドの後でもOKだ。ビルボードで出してくれないかなあ。そうしたら、ライヴ中にこれが食べられる。
■ゴールデン・スプーン
東京都港区六本木7-8-11 電話03-6240-0141
http://www.goldenspoon.jp/
DINING>RESTAURANTS>ESSAY>Golden Spoon
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