【ソウル・ブレンズ・ナイト、次はマジック】

イヴェント。

インターFMの『ソウル・ブレンズ』の番組イヴェントが、2008年8月29日(金)、青山のクラブ「パンテーラ」で行われた。DJマーヴィン・デンジャーフィールド、ちーちゃん、そして、僕も顔をだし、挨拶をした。始まる頃は、青山近辺も大変な雷と豪雨で、客足が心配されたが、けっこう満員になっていた。ご来場された方ありがとうございます。

12時少し前に、最近人気の女子大生シンガー、谷村奈南ちゃんが今大ヒット中の「セクシー・セニョリータ」などを歌い喝采を浴びた。

この日は常連リスナー、お店の常連なども参加。DJオッシー、DJナミらがDJを担当、ダンスフロアを盛り上げた。

マジック。

ところで、このパンテーラは来月あたりで終了し、オッシーたちは、こんご毎週木曜日、横浜の元ベイサイド・クラブの跡地にできた新しいハコでDJを行う。この新しいハコは、Magic といい、敷地700坪という広大なところに作られた。かつては、ベイサイド・クラブ、ブッチャーズ・テーブルというふたつの店が並んでいたが、それを取り壊し、その敷地にひとつの建物を作った。ひょっとして関東で一番、あるいは日本最大のクラブ、ディスコかもしれない。オッシー・チームは9月4日(木)からDJを開始、ただし、全体的な派手なお披露目は準備が整い次第行うという。1000人以上を呼べるライヴも出来るということなので、ライヴ・ハウス的に使うこともできそうだ。また、最寄の駅から遠いということもあり、みなとみらいから、無料のクルージング(船)を運行するという。

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アンケート投票。

昨日付けのブログで、スライが何分間ステージにでるか、予想アンケートを募集していますが、30日午前6時半現在で25票をいただいています。そのうち4票が「登場しない」となっていて、おもしろいですねえ。(笑) 正解は月曜日付けブログ(9月1日)で発表できる予定です。はたして?

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念校。

昨日(29日)、ついに『ソウルパワー』のパンフ、校正終了。校正のあとの「念校」(=ねんこう=念のためにもういちど最終校正すること)も終わりました。いやあ、スタッフのみなさん、おつかれさまでした。9月6日の大阪での「ソウルパワー・ナニワ・サミット」でブースに並びます。去年のと同じくらい力の入ったプログラムになっていますので、どうぞごらんください。 

ENT>EVENT>Soul Blends Night
【ブレンダ・ヴォーン、サム・ムーアのステージに】

サポート。

「トウキョウ・レディー・ソウル・ナンバーワン」ブレンダ・ヴォーンが、まもなく行われるサム・ムーアのライヴでバックコーラスの一員として、ステージに立つ。サム・ムーアのライヴは、2008年8月31日(日曜)午後1時からの「東京ジャズ」(国際フォーラム)、さらに9月3日、4日。

ブレンダは昨年、一昨年とサム・ムーアのライヴを観客席で鑑賞、客席からステージに上げられて、サムとともに歌ったこともある。過去2回の来日でマネジャー、本人とも親しくなり、今回の起用へとつながった。

ラフなセットリストが今週送られてきたが、ブレンダ本人はコーラスをいれるだけか、サムとのデュエットがあるのか、まだわからないという。前回までの2回のライヴでは女性コーラスが2人いて、彼女たちが曲によってサムとデュエットしたり、そのシンガーだけが歌ったりした。

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さて、「東京ジャズ」、いよいよである。いったい、スライ・ストーン、どうなるのであろうか。わくわく・どきどきだ。日曜午後は、ロベン・フォード、サム・ムーア、スライの順か、それとも、ロベン、スライ、サムか? 

スライのオンステージ時間はどれくらいか。投票は31日午後1時まで。

1) 15分以下
2) 16〜30分
3) 31〜45分
4) 45〜60分
5) 61分以上
6) 登場しない

投票はこちらへ↓
http://blog.soulsearchin.com/archives/002655.html

■ サム・ムーア 過去関連記事

November 02, 2007
Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_02.html

November 03, 2007
More Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_03.html

November 15, 2006
We Want More Moore, Not Some Moore
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_15.html
(前回来日ライヴ評) (ここに過去記事一覧も)

November 18, 2006
Sam Moore With Surprising Finale: Sam, You Are So Beautiful
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_18.html
(前回来日ライヴ評)

October 21, 2006
Sam Moore Suddenly Will Coming To Japan
http://blog.soulsearchin.com/archives/001341.html

August 23, 2006
Sam Moore’s First Solo Album In 34 Years
サム・ムーアの新作について
http://blog.soulsearchin.com/archives/001216.html

■スライ・ストーン関連

June 19, 2008
Sly & The Family Stone’s Live Review 2007
http://blog.soulsearchin.com/archives/002581.html

June 18, 2008
What If Sly Stone Would Show Up The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/002580.html

June 17, 2008
Sly & TheFamily Stone Will Coming To Japan August
【スライ&ザ・ファミリー・ストーン初来日決定】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002579.html

July 04, 2007
Sly & Family Stone Reunion: Hit The European Tour
http://blog.soulsearchin.com/archives/001880.html
2007年ヨーロッパツアー開始

May 07, 2007
Why "Family Stone"? : Are There Black Hippies?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001759.html

May 05, 2007
Back In 1968: When LP Records Were New
http://blog.soulsearchin.com/archives/001753.html

May 04, 2007
Sly & Family Stone’s Paper Sleeve Jackets CD Released
http://blog.soulsearchin.com/archives/001752.html
スライ&ファミリー・ストーン紙ジャケット発売

ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
ENT>MUSIC>LIVE>Stone, Sly
【高山広〜ノンゲート・シアター20周年公演9月3日から】

劇輪。

一人芝居で独自の世界を繰り広げるシンガー・ソングライターのような、「アクター・ディレクト・ライター」高山広が、自らが1988年に始めた一人芝居企画「ノンゲート・シアター」の20周年を記念し、記念公演を行う。来る9月3日から6日まで4日間にわたり、計5公演を阿佐ヶ谷の「ザムザ阿佐谷」で行う。

「ノンゲート・シアター」は、1988年2月に『最後の標的〜妄想劇虎之衣伝説』という作品を発表してスタート。以後、今日までコンスタントに演目を増やし、公演を続けてきた。

高山さんによれば、「ユニット、ノンゲート・シアターを立ち上げて今年で20年。とはいっても年を食ったくらいでなにも変わっちゃおりません。相も変わらず、そして愛も変わらず。究極のマンネリ、「にやり、ほっこり、ほろり、じんわり」の、変わらぬおキモチワールドにどっぷり浸りにいらっしゃいませんか。お時間ございましたら是非是非遊びにいらしてくださいませ」とのこと。

■高山広・過去関連記事

July 20, 2008
Takayama Hiroshi Will Be At Akasaka Red Theater On August
http://blog.soulsearchin.com/archives/002613.html

November 07, 2007
Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home
http://blog.soulsearchin.com/archives/002129.html

March 30, 2007
Soul Searchin: The Session (Part 4): "Day Dreaming -- I’m Thinking Of You"
http://blog.soulsearchin.com/archives/001677.html

August 28, 2006
Takayam Hiroshi One Man Play: Portrays All Things In The Universe
http://blog.soulsearchin.com/archives/001227.html

July 23, 2006
Takayama Hiroshi: Like A Virgin; Hot, Hot, Hot
http://blog.soulsearchin.com/archives/001151.html

July 07, 2006
Takayama Hiroshi Talks About Luther Vandross
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_07.html

May 22, 2006
Takayama Hiroshi One Man Stage Play
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_22.html

July 02, 2006
Big Big Thanks For Joining "Soul Searchin’: The Session Vol.1"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_02.html
『ソウル・サーチン・ザ・セッション』での感想など。

■ノンゲート・シアター
http://www.nongate.jp/index.html

高山広・公式ウェッブ
http://schop.air-nifty.com/takayama/

■公演概要

NON GATE THEATRE20周年公演『高山広のおキモチ大図鑑「劇輪」』

『高山広のおキモチ大図鑑「劇輪」』
作・演出・出演:高山 広
日時:2008年9月3日(水)19:30開演
   9月4日(木)19:30開演
   9月5日(金)15:00/19:30開演
   9月6日(土)14:00開演
(開場は開演の20分前)
会場:ザムザ阿佐谷
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21 B1F 03(3336)5440
http://www.laputa-jp.com/
料金:一般前売り・予約=3,200円
   学生・シニア(65歳以上)=2,500円
   平日マチネ割引=2,800円
   当日=3,500円(全席自由席)
ご予約・お問い合せ:NON GATE THEATRE
 http://www.nongate.jp
 TEL:03-3353-3514
 E-mail:nongate@jcom.home.ne.jp
*ご予約は、ご希望の日時・枚数・席種・お名前・連絡先の電話番号を
明記の上、E-mailでお申し込みください。

ENT>PLAY>Takayama, Hiroshi
【ビルボード・ライヴ一周年】

一周年。

東京六本木のミッドタウンに昨年8月にできたライヴハウス、ビルボード・ライヴが一周年を記念して、マスコミ・音楽関係者を招き、8月26日、パーティーを開いた。

この日は5フロアあるうちの1番下のフロア(1階)の椅子とテーブルをはずし、立食形式のパーティーにし、途中で、渡辺祐さんと松尾潔さんのビルボード・ライヴ談義などが行われた。

そこで、松尾さんは「モントルーにクインシー・ジョーンズのライヴを見に行ったんですが、そこに出てる人、レデシーだ、シャカ・カーンだ、パティー・オースティンだ、ってみんなここ、ビルボード・ライヴで見た人たちなんですよねえ。それだけここにはすごい人たちが来てるってことなんですね」とコメント。また、渡辺祐さんは、ビルボードのスタッフから取材したというさまざまなアーティストたちの意外な要求、リクエストなどのいくつかを披露した。

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そのビルボードでピーター・バラカンさんに遭遇。去年ピーターさんが襲われた話になって、犯人はまだつかまっていないそう。でも、彼もなぜ自分が襲われたかその理由がわからない、と。デイヴィッド・リッツの話になり、彼が書いた『ジェリー・ウェクスラー』の自伝がアメリカでは絶版になっているそうだ。現在かなり高い値段がついているという。ジェリー・ウェクスラーのこの本もマーヴィン・ゲイの自伝同様内容がいい。日本では発売されていない。

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同じくビルボードでEMIの行方プレジデントと久々に会う。「ブルーノートのグラント・グリーンが、クール&ザ・ギャングのLet the Music Take Your Mindってやってるの知ってる?」といきなり。「知らないです」 調べてみると、1970年のアルバムに入っていた。グラント・グリーン(1931年〜1979年)はギタリスト。ブルーノートでたくさんのアルバムを出している。

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先日、ちらっと書いた我らがケイリブ・ジェームスが日本のビッググループのツアーでキーボードをプレイするという話。そのビッグ・グループとは、なんと、スマップです。昨日、スマップのツアー発表されましたね。9月24日からスタート。ドームで6本、1回のツアーで東京ドーム6公演は、ローリング・ストーンズ(最多10回)、マイケル・ジャクソン(同9回)に次ぎ、日本人アーティストとしては史上最多だそうだ。ケイリブ曰く「あんなに大きなところでやったことはない」とのこと。しかし、すごいな。

ENT>MUSIC>EVENT>
【マックスウェル新作と6年ぶりの全米ツアーへ】

6年ぶり。

ネオ・ソウル・シンガーとして1996年にデビューして以来、地道な活動をしてきているマックスウェルがこの秋口に約6年ぶりに全米ツアーにでる。ツアーは、2001年の『ナウ』のアルバムに続く7年ぶりの新作『ブラック・サマーズ・ナイト』のリリースを受けて行うもの。

2008年10月8日のマサチューセッツ州ボストンを皮切りに、ニューヨーク、シンシナティ、ミネアポリス、ロス・アンジェルスなど計24本が予定されている。ハイライトは、10月9日のニューヨーク・ラジオ・シティー・ホール、あるいは、11月1日のロス・アンジェルスのシュライン・オーディトリウムなど。最終日は11月21日のフィラデルフィア。このほかの日程も追加されるかもしれない。

マックスウェルは本名マックスウェル・リヴェラ、1973年5月23日ニューヨーク・ブルックリン生まれ。父はプエルトリコ系、母はハイチ出身。父親のことは幼い頃に飛行機事故で死去したため知らないという。音楽に興味を持ち始めたのは十代で、マーヴィン・ゲイ、プリンスなどに大きな影響を受けた。1991年ごろからニューヨークのライヴハウスでライヴ活動を始め、1994年、コロンビア(現ソニー)と契約。1996年、『Maxwell’s Urban Hang Suite』でデビュー。いわゆる「ネオ・ソウル」の流れに乗り大きく注目された。その後、1998年、『Embrya』、2001年『Now』と3枚のアルバムをリリース。

デビュー作は、レコーディング完成から約2年ほどお蔵入りしていたが、シングル「アセッション」がヒットしたおかげで、アルバムもゴールド・ディスクに輝いた。その後1997年6月に『MTV アンプラグド』を収録、これが話題になる。『Now』以降、沈黙していたが、2008年になってやっと活動が表立つようになった。

新作『ブラック・サマーズ・ナイト』は、こんご3年にわたってリリースされる「3部作」の第一弾だという。2008年が『ブラック』で、2009年に『サマーズ』、そして、2010年に『ナイト』と各アルバムをリリースする。

マックスウェルは都会的に洗練されたサウンド、歌声がひじょうにユニークで、大きな魅力。久しぶりに動き出したマックスウェル、注目だ。

全米ツアーの予定は次の通り。

October 8 - Boston, MA - Opera House
October 9 - New York, NY - Radio City Music Hall NY
October 10 - Wallingford, CT - Chevrolet Theater
October 14 - Cincinnati, OH - Taft Theater
October 15 - St. Louis, MO - Fox Theater
October 17 - Indianapolis, IN - Murat Theater
October 18 - Chicago, IL - Chicago Theater
October 19 - Detroit, MI - Fox Theater
October 21 - Minneapolis, MN - Orpheum Theater
October 22 - Omaha, NE - Music Hall
October 23 - Kansas City, MO - Uptown Theater
October 25 - Denver, CO - Paramount Theater
October 28 - Oakland, CA - Paramount Theater
October 31 - Las Vegas, NV - Pearl
November 1 - Los Angeles, CA - Shrine Auditorium
November 6 - Houston, TX - Verizon Theater
November 8 - Dallas, TX - Majestic Theater
November 10 - Birmingham, AL - BJCC Hall
November 11 - Memphis, TN - Orpheum Theater
November 12 - Atlanta, GA - Civic Center
November 14 - Greensboro, NC - War Memorial
November 15 - Richmond, VA - Landmark Theater
November 17 - Washington, D.C. - Constitution Hall
November 21 - Philadelphia, PA - Susquehanna Center

アーバン・ハング・スィート
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G8YV/soulsearchiho-22/ref=nosim/

エンブリア
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G98L/soulsearchiho-22/ref=nosim/

NOW
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HUY3/soulsearchiho-22/ref=nosim/

MTV アンプラグド : マックスウェル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G94O/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>MUSIC>ARTIST>Maxwell
【有村昆バカデミーSHOW】

空耳。

映画コメンテーター、有村昆さんのイヴェント『バカデミーSHOW』というのにでかけた。あの超売れっ子作家、金森匠氏が「構成をやってるので、ぜひ来て」というので雨の中、新宿へ。会場新宿ロフトプラスワン。

時間の関係で一部の最後に入ったが、第二部では「空耳ムーヴィー」と題して、外国映画のセリフで日本語に聴こえるものをいくつか選んで紹介していた。これ、ものすごくおもしろかった。最初、音だけを聴かせ、二回目に音とその映像を見せる。かなり笑える。これなら、本家「空耳アワー」にももっていける。

それに続いて、ゲストの徳光正行さんが登場。徳光さんもかなり邦画を見ているらしく、相当マニアックな話になった。2人でのバトル「アリコン VS 徳さん」では映画俳優をそれぞれ選んで、もろもろを比較するという企画。この中でアリコンの昔作ったデモ・テープというのが紹介され、その1曲「ほっぺにチュー」の一部が紹介された。サビの「ほっぺにチュー、アイ・ウォン・チュー」には笑った。韻、踏んでる。耳から離れないよ。(笑)

次回は10月12日(日曜)夜6時、新宿ロフトプラスワンでの予定。

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白紙。

タモリの弔辞は、結局、白紙だったんですね。あれだけの話を、その場の思いつきでできてしまうっていうところが、またすごい。

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閉会式。

オリンピックの閉会式、開会式同様、たいへんな物量作戦。すごい。見所おおすぎて。しかし、ライヴのシーン、一体イアー・モニター(耳につけるモニター)、何個用意されたんだろう。あの演出ってどうやってリハーサルするの? 

日本のメダルは結局、9−6−10の計25個。予想12−11−10=33までまったく及ばず。スポーツイラストレーテッドの26個予想がほぼどんぴしゃでしたね。

ソフトボールには感動したが、星野ジャパンには失望。あれは誰が見ても采配がだめ。「強いものが勝つのではなく、勝ったものが強い」(星野監督・談)、ということは「負けたものが弱い」ということ。だから「弱いから負ける」。

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【アル・グリーンの「傷心の日々」は加音】

デュエット。

映画『セックス・アンド・ザ・シティー』(SATC)で、実にうまい具合に使われていたアル・グリーンの「傷心の日々(How Can You Mend A Broken Heart)」だが、映画で使われたヴァージョンは、なんとジョス・ストーンとのデュエットになっていた。そのときは、よくわからなかったのだが、同映画のサウンドトラックを入手し、じっくり聴いたところ、オリジナルのアル・グリーンのマスター・テープのヴァージョンにジョスの声をオーヴァーダビングしたものだとわかった。

サントラ・ヴァージョンを聴いたところ、バックのサウンドはまちがいなく「ハイ・サウンド」。だが、レコードにはいる「チリチリ」というノイズがうまくミックスされ、まもなく、ジョスの歌声がかぶさってくる。アル・グリーンのオリジナル・ヴァージョンを加工して、そこにジョスがヴォーカルを加音したということになる。アルのCDと「SATC」のサントラの2枚のCDを同時にかけて、わかった。

いやあ、これはアイデアだなあ。2分45秒をすぎたあたりから、ジョスが歌う。まるで、ジョスとアルがそこで一緒に歌っているようだ。この部分は、マルチからアルのヴォーカルを抜いたのだろう。

アル・グリーンのヴァージョンは他に1997年の映画『グッド・ウィル・ハンティング』、さらに1999年の映画『ノッティング・ヒル』でも使われていた。ちょっと調べたのだが、ビージーズのヴァージョンが映画で使われたというのがでてこなかった。ひょっとしてビージーズは、許諾を出さないのかな。

この曲だけで言うと、テディー・ペンダーグラスも録音していて、これもなかなかいい出来。たぶん、映画のプロデューサーはこのテディー・ヴァージョンは知らないだろう。

2002/10/19 (Sat)
How Can You Mend A Broken Heart
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200210/diary20021019.html

『セックス・アンド・ザ・シティー』は、8月23日から公開

August 21, 2008
SATC: Sex And The City: Is Marriage Soul Searching?
http://blog.soulsearchin.com/archives/002647.html
(映画感想文)

ENT>MOVIE>Sex & The City
ENT>MUSIC>Green, Al
【リアル・ブラッド・ライヴ〜いいお知らせと悪いお知らせ】

グッドニュース。

「お知らせがあります。いいお知らせと悪いお知らせです。いいお知らせは、こうして久しぶりにみなさんとお会いできたことです。悪いお知らせは、… 曲順が前回と一緒ということです」(客席爆笑) 「何ひとつ変わってません」(爆笑) 「報告があります。いいお知らせはこうやってライヴができることです。悪いお知らせは…(一間おいて) 新曲が1曲もありません」(爆笑)

ブラザー・トムが2曲を終えて話し出した。いきなりこれである。リアル・ブラッドの東京でのライヴは、2007年5月、9月、12月以来約8ヶ月ぶり。僕はその3回とも来られなかったのでかなり久しぶり。

トム。「まことに申し訳ないことがありまして、ファン・クラブがなくなりました。こういうのをジリ貧といいます。きれいな言葉で言うと、崖っぷちです」(爆笑)

ということで、本当に曲順は前回見た2006年6月12日とも同じ。(正確には、このときはアンコールで「サンキュー」が歌われたが、今回はボツ) あれ、ということは僕、彼らを見るの2年ぶりですか? いやあ、そんなに見てないかあ。「アイジーン」では、3人がそれぞれステージを降り、会場内に散り、これはという女性の耳元でささやきながら歌う。「シルクの雨」でのシルキーさんファルセットは、天井をつきぬけそうなほど、太く、強く、硬くてみんなを絶頂まで導く。毎度ながら、おそれいります。

「いいお知らせと悪いお知らせがあります。(ルーサーとシルキーに向かって)今夜の打ち上げが、中目黒の……というお店でやる予定です。(2人が軽く手を叩く) 悪いお知らせです。そのお店の店長が今、店を閉めてここにやってきてしまいました。(笑) だから打ち上げができません」(爆笑)

バンドメンバーも一緒で、タイトなバックサウンドはいつもどおり。そして、ルーサーさんの超低音はさらに低くなり(前みたいな声が出なくなり、いまや前の一オクターヴ下になってしまったそう)、シルキーさんファルセットはさらに高く強くなっている。曲目は同じであれ、その間のトークはすべて違うので、いいんじゃないでしょうか。(笑) ソウルフルなエンタテインメント・ショーとして、実に楽しめる2時間。10年間、同じセットリストでやり続ける、っていうのもひとつの方法だ。ソウルって様式美だから。(笑)そして、この彼らは絶対に崖から落ちない。

いいお知らせと悪いお知らせがあります。いいお知らせは今日のライヴ、とても楽しめました。悪いお知らせは、彼らのライヴ予定が当分ありません。でも、シルキーさんのゴー・ゴー・ライヴがありますので、いいお知らせとしてお伝えしておきます。

■ 〜Silky 藤野 Presents Special Disco Night〜【Groove Spot】

●2008年9月28日(日)
三軒茶屋 Grapefruit Moon
phone 03-3487-8159
open 18:30 start 19:30 charge 3,500円

Silky 藤野(vo,ds),Ken Keng(Per),大友 正明(b),貝原 正(Key) 沢口 憲治(g),川嵜 淳一(tp),小坂 武巳(tb),佐藤 公彦(sax) 藤野 純子(cho)

■ リアル・ブラッド・オフィシャル・ホームページ
http://www14.big.or.jp/~realblod/

■メンバー

リアル・ブラッド=ブラザー・トム、SILKY藤野、LUTHER No.1市村 
バンド=(G)GUTTI谷口 (EP)Sassy Tomo (B)大友正明 (Key)貝原正 (Ds)浜崎大地

■ Real Blood 関連過去記事

2003/09/11 (Thu)
Lowest Budget, Highest Quality: Real Blood Would Take You Back To The 70s
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200309/diary20030911.html

2003/10/28 (Tue)
Real Blood: Real Live By Real Musician
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031028.html

2003/11/12 (Wed)
Welcome To Number One!
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200311/diary20031112.html

2003/12/24 (Wed)
Live & Direct For "Soul Music Special"
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031224.html

2003/12/22 (Mon)
Ohio Players’ "Happy Holidays" Proves One Nation Under A Groove
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031222.html

2004/10/03 (Sun)
My Mother Loved It, I Loved It And My Son Loved It: The Song Have Been Loved By Three Generations
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200410/diary20041003.html

2005/01/30 (Sun)
A Passion For A Record Turns To A Passion For Music
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200501/diary20050130.html

2005/02/02 (Wed)
Brother Tom’s Two Minutes: He Talked About When He First Heard Ray Charles
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050202.html

2005/02/22 (Tue)
Live At Club Heights (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050222.html

2005/02/23 (Wed)
Live At Club Heights (Part 2): The Back To The 70s Disco
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050223.html

April 30, 2005
"Live The Soul Music" On NHK-FM
http://blog.soulsearchin.com/archives/000229.html

December 25, 2005
"Soul Music Live Vol.5"(Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_25.html

January 23, 2006
Luther Number 1 Ichimura: The Way He Was...
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_23.html

February 06, 2006
Jay & Silky Live At Blues Alley: The Night Of Ecstasies
http://blog.soulsearchin.com/archives/000816.html

February 20, 2006
Washington’s Own "Go Go Sound" Still Alive & Kicking
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_02_20.html

March 02, 2006
Brother Tom’s Two Minutes Became Impressive Two Hours
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_03_02.html

March 29, 2006
Real Blood Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_03_29.html

June 12, 2006
Real Blood Live: Luther Talks About Voice Artists
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_12.html

January 15, 2007
Luther Ichimura: 1 Octave Down
http://blog.soulsearchin.com/archives/001515.html

■セットリスト:リアル・ブラッド 2008年8月22日(金)
Setlist :Real Blood @ Blues Alley, August 22, 2008

show started 20:03
01. No Problem
02. Real Things
03. 恋は上々 
04. Eye Zeen (Including a riff of “You Are Everything”& “Me & Mrs. Jones”)
05. Silkの雨
06. Merry Merry For The Blues Alley
07. Blind Love
08. Got To Be Real (Instrumental) : Introducing Members
09. What’s Your Name
Enc. Shining Girl
show ended 21:53

(2008年8月22日金曜、目黒ブルース・アレー=リアル・ブラッド・ライヴ)ENT>MUSIC>LIVE>Real Blood
2008-137
【コールド・ブラッド・ライヴ@コットン】

流石。

昨年(2007年)初来日した西海岸ベイ・エリアのもうひとつのホワイト・ファンク・バンド、コールド・ブラッドが2度目の来日。8月21日から23日まで3日6ショーを行う。2008年7月にワーナー時代のアルバムが第1作から5作目まで一挙に日本でCD化されて発売となり、ふたたび注目が集まっている。

ライヴの前回との違いは、ドラムスがペップ・サリナスから、クリストファー・サンドヴァルに変わっている点。本来はクリストファーが叩くらしいが、前回がスケジュールの都合で代打だったそうだ。

さて、サウンド的には前回と変わらず。やはり、僕にはベイ・エリアのファンク・バンドはリアル・ミュージシャンによるリアル・ミュージックという印象が強い。強力だ。そして、あちこちにジェームス・ブラウンの影響を感じる。今日などは、リード・シンガー、リディアの歌やマイクスタンドの使い方などにもミスター・ブラウンの影響を見て取った。下記セットリスト4、8、10などもジェームス・ブラウンの影響が濃い。そして、もうひとりやはり女性シンガーだからジャニス・ジョプリンの影響も。リディアは1948年12月14日だということなので、現在59歳。小柄で迫力ある歌声を聴かせるので、とても59歳には思えない。

ホーン・セクションはサックスとトランペットの2人にもかかわらず、かなりサウンド的に厚く聴こえるのはなぜだろう。タワー・オブ・パワー、ブラッド・スゥエット&ティアーズ、チェースなどが好きな方にはお勧めだ。またセットリストも、事前にはほとんど決まっておらず、ファーストとセカンドでけっこう曲目が違っているそうだ。

ところで、このコールド・ブラッドのアルバム5枚だが、そのCDに櫻井隆章氏の立派なライナーノーツがついている。このライナー、5枚にわたって書かれているのだが、ひじょうに詳しく書かれていて読みでがある。このライナーを読むためにCD5枚(9000円)を買ってもいい。

古いCDを再発(あるいは初CD化もふくめ)するときは、そのアルバムの価値なり、アーティストにそれなりの評価があり、またアルバムのオリジナル・リリース時にはわからなかったことも、現在ではわかっていることも多くあるのだから、ぜひこうした詳細なライナーノーツを載せてもらいたい。もちろん、洋楽の場合は、歌詞・訳詞もつけることがベストだろう。このワーナーの再発シリーズはいずれもしっかりした仕事がされている。

その櫻井氏に会場で久しぶりに会った。さすが櫻井さん、土曜は来れないが、木・金ファースト・セカンド計4回見るそうだ。いろいろな雑談の中で、やはりタワー・オブ・パワーの話しになった。ほとんど全部を見ている櫻井さんがあの伝説となった日曜のライヴ(2008年5月25日のライヴ=5月26日付けブログから3日にわたってレポート)だけは見逃した、という話になり、「あれを逃したんで、こんど(サンフランシスコの)フィルモア・イーストでやるライヴ、見に行こうかと思ってる」そうだ。彼はホーン・セクションが入ったバンドに特に目がないようで、アメリカのこうしたバンドから、日本のホーン・セクションのメンバーにもかなり詳しいということが判明。

ということで、僕のメモでわからなかったセットリスト2曲を彼に教わり、本日のセットリスト完成なり。ありがとうございます、櫻井さん。櫻井さんに教わったのは1曲目と7曲目。だいたい、コールド・ブラッドの曲はほとんどすべてわかるそうだ。さすが流石。Impressed.

タワー・オブ・パワー 伝説の日曜日ライヴ↓
May 26, 2008
Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half
http://blog.soulsearchin.com/archives/002535.html

■ コールド・ブラッド 3作目『ファースト・テイスト・オブ・シン』(ダニー・ハザウェイ・プロデュース)(1972年作品)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004RFUL/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ 過去関連記事

前回来日時ライヴ評。
April 15, 2007
Cold Blood Live: First Ever In Japan〜Another Soul Survivor
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200704/2007_04_15.html

■ メンバー

Lydia Pense(vo), Rob Zuckerman(sax), Richard Armstrong(tp), Steven Salinas(key), Stephen Dunne(g), Evan Palmerston(b), Christopher Sandoval(ds)

■ セットリスト

Setlist : Cold Blood @ Cotton Club, August 21,2008

Show started 21:33
01. Lo And Behold
02. Watch Your Step
03. I Just Want To Make Love To You
04. You Make Me Sweat
05. Back Here Again
06. Hooked On You
07. My Lady Woman
08. I’m A Good Woman
09. Guide Me Home
10. I Can’t Take It, I Don’t Give A Damn
11. You Got Me Hummin’
Enc. Baby, I Love You
Show ended 22:43

(special thanks to Mr. Sakurai Takaaki for complete setlist)

(2008年8月21日木曜、丸の内コットンクラブ=コールド・ブラッド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cold Blood
2008-136
(映画の内容に少し触れますが、大勢には影響ありません。ただし、事前に内容などについて知りたくない方はご注意ください)

【映画『セックス・アンド・ザ・シティー』〜結婚はソウル・サーチンか?】

ラヴ。

人気テレビ・シリーズが映画になって、全米で大ヒット。日本にも上陸。2008年8月23日(土)からロード・ショー。(一週早く先行ロード・ショー) これまでのテレビ・シリーズを見ていなくても、まったく問題なく楽しめる。

セックス・コラムニストのキャリー、PR会社社長サマンサ、弁護士ミランダ、アートディーラーで現在は専業主婦のシャーロットの4人はそれぞれに、ニューヨークで成功を収めている女性。そんな中でキャリーが彼氏のビッグとひょんなことから結婚することになる。ビッグはお金持ちで、仕事もしっかりでき、しかもやさしい。結婚相手としては文句なし。しかし、マリッジ・ブルーになったのは、彼のビッグの方だった。ちょっとした行き違いから、結婚式がトラブルになって…。キャリーとビッグの恋の行方は。また、弁護士ミランダの夫が初の浮気を告白し、2人は別居に。この2人の行方はどうなる。

テレビ・シリーズでキャリーが寝た男の数=14人、ミランダ=18人、シャーロット=17人、サマンサ=∞人。映画で使われた宝石のヴァリュー=数百万ドル。映画で4人が着た衣装は300着。思う存分、お金をかけたセレブな映画、といったところ。

僕は男なので、どうしても男目線で見てしまうので、女性のわがままに「なんで〜〜」と思ってしまうことも多々あるが、逆に女性はここにでてくる男性に「なんなのよ〜〜」ってことになるのだろう。脚本がとても今という時代の息吹を得ている。おもしろいと思う。

キャリーの結婚を雑誌編集長が記事にしたいと申し出るシーンで、編集長が「あなたのソウル・サーチンを1週間ちょうだい」(というニュアンスのように思えたが、正確にはよくわからない)って言ったらしいのだが、ちょっと英語が聴き取れなかった。結婚の決意から、準備、結婚をするまで、式までをひっくるめて「ソウル・サーチン」って言ったのかなあ。結婚はソウル・サーチンか? (笑) いやたしかに、ソウル・サーチンかもしれないな。ただし字幕にはソウル・サーチンはでてこなかったと思う。

さて、僕的には、ジェニファー・ハドソンがキャリーのアシスタントになって、いろいろ活躍するところがよかった。ジェニファー自身は映画内では歌わないが、BGMでは彼女の曲が流れていた。しかも、キャリーがジェニファーに本物のバッグをプレゼントするところなど、ちょっといい話だ。

映画で使われた曲で僕がもっとも印象に残ったのはアル・グリーンとジョス・ストーンが歌った「ハウ・キャン・ユー・メンド・ア・ブロークン・ハート」。元々はビージーズのヒットだが、アルもカヴァーしていてそれが実にいいのだが、ここではジョスも入っている。おそらく新録なのかな。「壊れた心をどうしたら元に戻せるのか」というタイトルだが、これが、ミランダと夫スティーヴが紆余曲折ありブルックリン・ブリッジで再会しようというときに、流れてくる。果たして、ミランダは来るのか、スティーヴは来るのか、というシーンで、この曲は実にはまる。2時間超の映画、テンポがいいから、寝ないで最後まで見られました。

しかし、なんで女性はこんなにブランドが好きなの? (笑)

http://www.paramount.jp/satc/

http://sexandthecity-movie.gyao.jp/

http://ameblo.jp/sex-and-the-city-movie/

ENT>MOVIE>Sex And The City
【こんごのライヴ】

いろいろ。

これからのライヴをアットランダムに。しかし、東京ソウルタウンの様相を呈している。

ノーマン・ブラウン(8月21日〜24日、ビルボード・ライヴ)スムース・ジャズ

コールド・ブラッド(8月21日〜23日、コットン・クラブ)ベイエリア・ファンク、
April 15, 2007
Cold Blood Live: First Ever In Japan〜Another Soul Survivor
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200704/2007_04_15.html

リアル・ブラッド(8月22日、目黒・ブルース・アレー)

GATZ、武田と哲也、椎名純平&小沼ようすけデュオ(8月26日、逗子・オトダマ)

スティーヴ・ガッド(8月28日〜31日、ブルーノート)

『ソウル・ブレンズ・ナイト』(8月29日金、青山パンテーラ)

スライ&ファミリー・ストーン、サム・ムーア、ロベン・フォード(8月31日午後1時、東京国際フォーラム)
June 17, 2008
Sly & TheFamily Stone Will Coming To Japan August
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_17.html

June 18, 2008
What If Sly Stone Would Show Up The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_18.html

June 19, 2008
Sly & The Family Stone’s Live Review 2007
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_19.html

ビリー・ポール(9月1日、2日、ビルボード・ライヴ)

スライ&ファミリー・ストーン(9月2日、ブルーノート)

サム・ムーア(9月3日〜4日、ブルーノート)
November 02, 2007
Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_02.html

November 03, 2007
More Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_03.html

『ソウル・パワー2008、ナニワ・サミット』(9月6日、大阪城ホール17時半)

SMV(スタンリー・クラーク、マーカス・ミラー、ヴィクター・ウーテン)(9月8日〜13日、ビルボード・ライヴ東京)

木下航志 (9月11日、ブルース・アレー)
June 09, 2008
Kishita Koushi First Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_09.html

シャンティ(9月14日、横浜かもめ)

黒沢薫(9月14日、15日、スイート・ベイジル)

September 07, 2007
Kurosawa Kaoru: You Are In The Circle Of Destiny
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200709/2007_09_07.html

April 06, 2006
Kurosawa Kaoru Live "Love Unlimited"
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_06.html

『ソウル・パワー2008 東京サミット』(9月20日、21日、国立代々木競技場、第一体育館)

オーティス・クレイ(9月21日、ビルボード・ライヴ東京)
July 25, 2008
Otis Clay Will Be Coming To Japan September
http://blog.soulsearchin.com/archives/002618.html

ダイアン・リーヴス(9月22日、23日、ビルボード・ライヴ東京)

2004/02/25 (Thu)
A Drop Of Soul : Dianne Reeves Live At Blue Note
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200402/diary20040225.html

吉澤はじめ (9月24日、渋谷クアトロ)

ジェームス・ギャドソン (9月26日、27日、ビルボード・ライヴ東京)

SOSバンド(9月27日〜9月30日、コットン・クラブ)

November 25, 2006
SOS Band: The Sound Of Success Said To The Audience, "You Are The Finest!"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_25.html

November 27, 2006
At SOS Band Live: Good Memory Connect Us Again
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200611/2006_11_27.html

とりあえず、9月まで。最大の話題はスライ&ファミリー・ストーン。8月31日の国際フォーラムのチケットも売り切れ。9月2日、ブルーノートも瞬間に売り切れ。初来日が伝説になるか。いよいよカウントダウン。

ENT>MUSIC>LIVE>ANNOUNCEMENT
【ソウル・パワー2008ほかいろいろ】

3年目。

ソウル好きが集まる大イヴェント「ソウル・パワー」。鈴木雅之、ゴスペラーズ、スクープ・オン・サンバディーのいわゆる「ソウル・トライアングル」を軸に、新しいアーティストなども含めて年々規模が大きくなっているイヴェントだが、そのパンフレットの制作が進んでいる。メイン記事の原稿の第一稿は終了。直しが戻るのを待ち、最終入稿。つかのまの休息だ。

今年は、マーチンおよびその友人が、昨年亡くなった日本のソウル界の重鎮ふたり、ドン勝本氏とニック岡井氏へのトリビュートを込める。「ソウル・サーチン」読者には、そのトリビュートの部分が気になるかと思われるが、少しずつご紹介できればと思う。

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混乱。

2008年8月10日にメンフィスで65歳で死去したソウル・ジャイアンツのひとり、アイザック・ヘイズの葬儀が18日地元のホープ・プレスバイテリアン教会で行われたが、ここにヘイズが信仰していた宗教サイエントロジーのメンバーの牧師がはいることになり、教会側の人たちからの反発、混乱したという。

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ボーナス。

先に8月3日付けブログでご紹介したジョー・サンプル&ランディ・クロフォードの新譜についての追加情報。

アルバム・タイトル、当初は「リスペクト・ユアセルフ」になる予定だったが、『ノー・リグレッツ』に変更。アメリカ盤は12曲入りだが、日本盤は1曲ボーナス・トラック(「チョイセス」)が入り13曲入り。

August 03, 2008
Joe Sample & Randy Crawford’s New CD Will Be Out On September
http://blog.soulsearchin.com/archives/002628.html

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SATC。

話題の映画『セックス・アンド・ザ・シティ』を鑑賞。おもしろかった。中でも僕的には、キャリーのアシスタントになんと、ジェニファー・ハドソンが出てきたことに驚いた。なかなかいい役。4人の活躍ぶりも適材適所。詳しくは、改めてゆっくり書きます。

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引退。

8月18日清原引退発表。おつかれさま。まちがいなく記憶に残る選手。

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【『ソウル・ブレンズ』、府中の森から入り中】

入り中。

昨日の『ソウル・ブレンズ』内「山野ミュージック・ジャム」のコーナーは、昨年に引き続き、東京・府中の森芸術劇場で行われていた「山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト」会場からの中継レポートが入った。もちろん、レポートはオッシー・パパこと、押阪忍さん。

マーヴィン、チーちゃんとともに、オッシー・パパを迎えると、立て板に水状態で、瞬く間に完璧なレポートが送られてきた。曰く、今年の参加者には女性が多くて華やいでいること、いくつかの大学の女性メンバーの人数、いらした方たちの年齢やどんな人たちか、ライヴの音の感想、そして、この模様が放送される放送日時の告知まで。

この短い4分弱の出番で余すことなくすべてをコンパクトに伝えるその様は、もうお見事としかいいようがない。たぶん、いくつかステージを見たり、ロビーでお客さんに声をかけたりして、取材されたのだろう。レポートの見本のようなレポートだった。オッシー・パパ、おつかれさまでした。ありがとうございました。

そして、この日番組内で紹介したビッグバンドのアルバム、参加者の9割近くが、この「山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト」出身者。1970年から始まったこのコンテストは、今年で39回目で、来年は40回目となる。大きな節目だ。今年のパンフレットを拝見したが、広告もはいり、本当に立派な小冊子だ。40回も、こういうイヴェントが続いていること時代に感服する。

プログラムに書かれている曲目などを見ると、やはり、その昔のデューク・エリントンなどのスタンダードから、最近のハービー・ハンコックや、はては上原ひろみの作品などもある。本当に時代とともに変化しているのだなあ、と思う。今後もまた40年、100年と続けていって欲しい。

ENT>RADIO>
【ジェリー・ウェクスラーの業績】

墓石。

レコード・プロデューサーであり、レコード・エグゼクティヴでもあったジェリー・ウェクスラーが過去半世紀以上にわたって成し遂げてきたことをまとめてみたい。なお、ジェリーはR&B、ブラック・ミュージックの世界で多大な功績を残した人物だが、彼自身はユダヤ系の白人である。

1)「レイス・ミュージック」の呼び名を「リズム・アンド・ブルーズ」にした。

これだけで、彼の音楽業界での評価は十分だ。

2)アレサ・フランクリンをコロンビアから引き抜き、アメリカ1の女性R&Bシンガーに育てた。

これだけでも、プロデューサーとして十分だ。

3)レイ・チャールズ、ソロモン・バーク、コースターズ、多くの黒人アーティストのヒット曲を作った。

レイ・チャールズとジェリーとのやりとりは、レイの自伝映画『レイ』の中でも、少し出てくる。

4)ブラック・アーティストを南部の連れて行き、南部のスタジオで南部のミュージシャンで録音した。

南部のミュージシャンたちは扱いにくかったが、それでもジェリーは彼らのサウンドがベストだと信じて、多くのレコーディングを南部で行った。アラバマ州のマスル・ショールズ、メンフィスのスタックス・スタジオなどをじつにうまく使った。イギリスの白人シンガー、ダスティ・スプリングフィールドをメンフィスに連れてきて、ソウルフルなサウンドでアルバムを作ったりもした。

5)ミュージシャンに黒人、白人の差別をしなかった。

そのマスル・ショールズなどでのミュージシャンは、白人だったが、その泥臭いサウンドは実にソウルフルであり、音楽を作るうえで白人、黒人を分け隔てしなかった。また、彼自身当初は黒人ミュージシャン、シンガーを多くてがけてきたが、1970年代になってからは、多くの白人アーティストもてがけるようになった。ジェリーは南部のミュージシャンが作り出すファンキーなサウンドが好きだった。特にベースの音が前面にでている音が好みだった。彼が作った作品はいずれもベースがいきいきとしている。

6)優れた耳を持ったクリエイティヴなプロデューサーでもあったが、当時に音楽ビジネスの仕組みを熟知したビジネスマンでもあった。

何が流行るか、何が支持されるかを敏感に知っていたが、同時にレコードのプロモーション、マーケティングについても、熟知していた。1950年代には自社作品をプレイしてもらうために、DJに賄賂を贈ったこともあった。また、彼がアトランティック入り際、株式の一部をもらうことを条件にして、アーメット・アーティガンを驚かせたという。結局、アーメットが折れ、一部の株を持った。

7)アトランティック・レコードの傘下にいくつものサブ・レーベルを作ったこと。アトコ、コティリオン、ローリング・ストーンなどなど。

これは1960年代にラジオのDJにプロモーションに行くと、同じレーベルのシングルばかりを持っていくと、1曲はかけてもらえても、同レーベルの別のアーティストのものは「またか」といってかけてもらえなかったため、デザインと名前の違うレーベルを作って、一見別物のように見せた。同じくモータウンも、いくつものサブ・レーベル(傘下のレーベル)を作った。同様の理由による。

8)人生最大の過ち。ジェリーは、1967年、成功を収めていたアトランティック・レコードの株式をワーナー・セヴンシーズ社にわずか1750万ドルで売却してしまう。これは、オウナーであるアーメットとともに、後々大きな後悔として語り継がれる。ただし、2人とも株を売り、オウナーの座からは離れたが、運営には携わった。

9)アーティガンは、ポップで売れるものへ傾注していくが、ジェリーはより南部のピュアな音楽を求めるようになる。そうしたものは多くの場合、あまり売れずに、マニア向けになっていき、二人の間に微妙な溝が生まれる。その結果、1975年にはジェリーはアトランティックを去ることになる。

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2000年、彼に焦点を当てたドキュメンタリーが制作された。そのタイトルは、「イマキュレート・ファンク(純粋なファンク)」。ウェクスラーがしばしば自らのアトランティック・サウンドを評するときに使う言葉だった。

1993年、彼は作家デイヴィッド・リッツとともに、自伝『リズム・アンド・ブルーズRhythm and the Blues : A Life In American Music』を書き、発表した。

ジェリーは3回結婚している。葬儀は3番目の妻と、最初の妻との間に生まれた子供たちによって行われる。最初の結婚で生まれた娘アニタは1989年、エイズで死去している。

ジェリーはドキュメンタリーを作ったトム・サーマン監督に「墓石になんと書いて欲しいか」と尋ねられ、こう答えたという。More Bass (もっとベースをだせ)

しかし、葬儀を取り仕切る息子のポール・ウェクスラーによると、葬儀後の墓石にはこう書かれる予定だという。He Changed The World。

(訂正)昨日(2008年8月16日)付け、本欄でご紹介したジェリー・ウェクスラー自身が選んだベスト20のリストの順位は、年代順でした。必ずしも、好きな順のベスト10ではありませんでした。訂正します。

ENT>OBITUARY>Wexler, Jerry, (January 10, 1907 - August 15, 2008, 91)
【「R&B」生みの親〜ジェリー・ウェクスラー死去(パート1)】

訃報。

R&Bのレコード・プロデューサーとして1950年代から多くのアーティストとかかわり、多数のヒット曲を生み出したジェリー・ウェクスラーが2008年8月15日午前3時45分、フロリダ州サラソータの自宅で心臓疾患のため死去した。91歳だった。ここ数年、心臓を患っていた。

ジェリー・ウェクスラーは、本名ジェラルド・ウェクスラー。1907年1月10日ニューヨークに生まれた。父はポーランドからの移民、母親はジェリーに作家になって欲しいと思っていた。教育熱心な母親の勧めで彼は南部のカンサス州立大学へ。そこで彼はブルーズに接する。一時期戦争に従軍するが、戦後、大学に戻り、その後1949年までにニューヨークに戻った。ここで、音楽業界誌ビルボードに入社。ビルボードにはいくつものチャートがあったが、いわゆる黒人音楽のヒットチャートは当時は「ベスト・セリング・リテイル・レイス・レコーズ」と呼ばれていた。ブラック・ミュージックをレイス・ミュージック(人種のレコード)と言っていた。だがこの表現は若干差別的で問題があるということで、ビルボードは新しい名前に変更しようとする。そしてそのときのスタッフの一人だったジェリー・ウェクスラーが提案した「リズム・アンド・ブルーズ(R&B)」という言葉が採用され、1949年6月25日付けビルボードから「レイス・ミュージック」の名前が「リズム・アンド・ブルーズ」となった。ジェリーは、その意味で「R&B」という言葉の生みの親だ。ビルボードでジェリーは記事を書くレポーターとなるが、ある意味で、原稿を書く点では母親の希望だった作家(ライター)になったわけだ。

ビルボードでの仕事ぶりを認められたジェリーはアトランティック・レコード創始者アーメット・アーティガンに誘われ、1953年アトランティック入り。ここでレコード宣伝、レコード制作に携わるようになる。このころ、ジェリーが売り出したのが、ドリフターズ、コースターズ、レイ・チャールズといった黒人アーティストだった。当時のレコード・マンは、自分でアーティストを見つけ、レコーディングし、ラジオ局のDJに売り込み、宣伝をし、ときにはアーティストのツアーの手助けもして、ヒットを作るという作業をすべてやった。

ウェクスラーはより南部の泥臭いソウル、R&Bに傾注するようになる。オーティス・レディングが在籍していたメンフィスのソウルの名門レーベル、スタックスをアトランティック傘下に置き、積極的にソウル、R&Bを売り出した。中でも、ちょうどコロンビア・レコードとの契約が切れたシンガー、アレサ・フランクリンを自社に引き抜き、アレサを南部のスタジオに連れて行きレコーディング。それまでのジャジーでブルージーなサウンドからパンチの効いたリズムの強いR&B曲を出したところ、瞬く間に大ヒットとなり、以来、アレサは次々と大ヒットを放つようになる。ジェリーはプロデューサーとしてアレサと14枚のアルバムで手を組み、アレサの黄金期を形成した。

アトランティックでは、1975年に同社を去るまで、アレサのほかに、レイ・チャールズ、ウィルソン・ピケット、パーシー・スレッジなど多数の作品をてがけた。また、アーメット、ネスヒ・アーティガンとともに、一インディ・レーベルだったアトランティック・レーベルを世界的な大レーベルに育て上げた立役者でもある。アトランティックで、彼は「R&B」「ソウル」を世に送り出し、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリンやレッド・ゼッペリンやオールマン・ブラザースを世界的スターにした。20世紀を代表するレコード・プロデューサー/レコード・エグゼクティヴの一人と言っても過言ではない。

ジェリー・ウェクスラー本人は自らの肩書きで一番気に入っているものは、レコード・プロデューサーや、宣伝マンなどではなく、「レコード・コレクター」(レコード収集家)だと言うそうだ。

ローリング・ストーン誌が数年前に、ジェリー本人によるお気に入り自作曲ベスト20のリストを掲載した。その20曲は次の通り。まさにアメリカ・ブラック・ミュージックの歴史を作り上げたアーティスト群だ。

Jerry Wexler’s Own Favorite Tracks

1. Professor Longhair -- "Tipitina" (1953)
2. Ray Charles -- "I Got a Woman" (1954)
3. Big Joe Turner -- "Shake, Rattle and Roll" (1954)
4. LaVern Baker -- "Tweedlee Dee" (1954)
5. Champion Jack Dupree -- "Junker’s Blues" (1958)
6. The Drifters -- "There Goes My Baby" (1959)
7. Ray Charles -- "What I’d Say" (1959)
8. Solomon Burke -- "If You Need Me" (1963)
9. Booker T. & the MG’s -- "Green Onions" (1962)
10. Wilson Pickett -- "In the Midnight Hour" (1965)
11. Aretha Franklin -- "Respect" (1967)
12. Dusty Springfield -- "Son of a Preacher Man" (1969)
13. Dr. John -- "Iko Iko" (1972)
14. Doug Sahm -- "(Is Anybody Going to) San Antone" (1973)
15. Willie Nelson -- "Bloody Mary Morning" (1974)
16. The Sanford/Townsend Band -- "Smoke From a Distant Fire" (1977)
17. James Booker -- "Winin’ Boy Blues" (1978)
18. Etta James -- "Take It to the Limit" (1978)
19. Dire Straits -- "Lady Writer" (1979)
20. Bob Dylan -- "Gotta Serve Somebody" (1979)

(ジェリー・ウェクスラーについては続きます)

■ 訃報記事

http://www.nytimes.com/2008/08/16/arts/music/16wexler.html?_r=1&;pagewanted=2&partner=rssnyt&emc=rss&oref=slogin

http://voices.washingtonpost.com/postrock/2008/08/rip_jerry_wexler.html?hpid=topnews

http://www.rollingstone.com/news/story/22595667/the_record_collector_jerry_wexler_dies_at_age_91

ENT>OBITUARY>Wexler, Jerry, (January 10, 1907 – August 15, 2008, 91)
【「ソウル・パワー2008」ブックレット制作進行中】

追い込み。

今年も「ソウル・パワー」の時期がやってきた。2006年から始まって今年で3回目。マーチン曰く、2年前始めたとき、「絶対に3回はやりたい、3回やれば、恒例の、っていえるようになるから」という強い決意のもと、その3回目が来月行われる。

年々、新しいアーティストたちとのコラボも活発化し、今年も初登場組が数組いる。もちろん、正式発表されていない「シークレット・ゲスト」もいる。

その「ソウル・パワー」のブックレット制作が、お盆休みなどまったく無関係に、進行中だ。で、そのためのインタヴュー、原稿書きで、この1週間くらい缶詰でほとんどライヴにも行けない状態が続いている。

すでに、マーチンのインタヴュー(複数回)、ゴスペラーズ・インタヴュー、スクープ・オン・サムバディー・インタヴュー、ゴスペラッツ・インタヴューをすませ、原稿書きに明け暮れている。今回も昨年に勝るとも劣らぬ強力な内容になるので、ぜひとも会場で手にとっていただきたい。

というわけで、本当だったら見に行くつもりだった、ガッツ(Gatz)のライヴや、ネヴィル関係ライヴも断念。キャンディ・ダルファー、デオダート、ソウル・エキスプレス(@スター・パイン・カフェ=15日)、TOKUあたりのライヴも行けるかどうか、微妙な情勢。

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高校野球。

とはいうものの、原稿を書きつつもオリンピックはテレビで流れてたり。北島の金に感動したり、ほとんど初めて見るフェンシングが斬新だったり。それよりも、生まれて初めて自分の意思で高校野球を見てる自分にびっくり。母校が北神奈川で3回戦突破、88年ぶりのベスト8入りだそうで。だいたい夏の甲子園にでるのが46年ぶりだとか。そりゃあ、生まれて初めて見るわけだ。勝って校歌が流れてたが、あんまり覚えてない。(苦笑) 「若き血」は覚えていたが。

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■テンプテーションズ・レヴュー再来日決定

コットンにまたまたテンプテーションズ・レヴュー来日決定。デニス・エドワーズのテンプス・レビュー。去年大評判を得たもの。メンバーはデニス、アリ・オリ、デイヴィッド・シーまでが確定。今年最後12月を締める。2008年12月26日〜31日(29日を除く)。

◎詳細はこちら↓
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/index.php?yr=2008&;;mn=12#319

◎昨年のライヴ評

November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
11月26日付けから29日付けまでパート4まで。総力レポート。

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■コールド・ブラッド再来日

同じくコットンには、8月21日から23日までベイエリア・ファンクのコールド・ブラッドが再来日。タワー・オブ・パワー好きの人、スライ&ファミリー・ストーンに行こうと思っている人など、同じベイエリア・ファンクとして、コールド・ブラッドもごらんになるといいと思う。

◎ 前回来日ライヴ評

April 15, 2007
Cold Blood Live: First Ever In Japan〜Another Soul Survivor
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200704/2007_04_15.html

詳細はこちら↓
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/#

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ENT>LIVE>ANNOUNCEMENT
【ソウル・ジャイアンツ、ブラック・モーゼ、アイザック・ヘイズ(パート3)】

ジャイアンツ。

まさに彼は「ソウル・ジャイアンツ」だ。自らもヒットを出したが、ソングライターとして「ソウル・マン」「ホールド・オン・アイム・カミン」などの大ヒットも生み出した。アイザック・ヘイズを初めて知ったのは、僕も「シャフト」だと思う。1971年の暮れからの大ヒットだからその頃だろう。そのかっこよさは初めて聴いたときから印象に残っていた。それは映画『黒いジャガーのテーマ(Theme From Shaft)』のテーマだったが、その映画自体を見るのは、ずっと後だったと思う。当時ブラック・ムーヴィーなど今ほど日本ではすぐには公開されなかった。

「シャフト」はアップテンポで、いかにも刑事物映画のテーマにふさわしい楽曲だったが、彼のアルバムは一風変わっていた。なによりも驚かされたのが、リリースは「シャフト」以前だったが、後から買った『ホット・バタード・ソウル』だ。なにしろ、アルバムに4曲しかはいってないのだ。「ウォーク・オン・バイ」は12分、「恋はフェニックス」は18分を超える。しかも、「シャフト」のかっこよさとは違って、静かにムード音楽が漂っていた。当時の僕は全然気に入らなかった。かったるいのだ。同じスタックスのオーティスやサム&デイヴ、ジョニー・テイラーのほうが断然いいと思った。

さて、『シャフト』のアルバムは、けっこう気に入った。この中に入っている「ドゥ・ユア・シング」という曲があるのだが、ゆったりしたダウン・トゥ・アースなソウルフルな曲で、実に渋かった。ちょうど僕が出入りし始めた六本木のディスコ「エンバシー」の店長をしていたドン勝本氏がこの曲をものすごく気に入っていて、彼がDJブースに入ると、必ずこれをかけていた。僕の中では「ドゥ・ユア・シング」イコール勝本氏なのだ。たしか、一時期FENの何かの番組の後テーマになっていたような記憶がおぼろげにしている。なんだったか。

そして、一番度肝を抜かれたのが、映画『ワッツタックス』でのアイザックの登場である。この『ワッツタックス』自体がすごいのだが、ここに出てくるアイザック・ヘイズにはやられた。その存在感たるや。恐れ入った。

それからしばらくして、バリー・ホワイトというシンガーが登場した。アイザック・ヘイズ同様低音の魅力で売り出し始めたシンガーである。バリーが登場したとき、まさに第二のアイザック・ヘイズと思ったものだ。バリーは、よりポップな路線に進み、一世を風靡する大スターとなる。アイザックのほうは、所属していたスタックス・レコードが倒産したり、若干不遇の時代をすごすが、自身のレーベルを経て、ポリドールへ移籍、これまた方向性をディスコにしたアルバムなどを出し、ヒットを生む。ポリドール時代の作品のアルバム・ライナーを何枚か書いたが、日本ではぜんぜん売れなかった。

アイザック・ヘイズを次に見るのは映画『エスケープ・フロム・ニューヨーク』だ。これで、俳優アイザック・ヘイズにまたまた驚かされた。実にいい雰囲気、味をだしていた。

アイザックの死去に伴い、音楽業界からすでに多くのお悔やみのコメントが寄せられている。ディオンヌ・ワーウィック、アレサ・フランクリン、リオン・ウエア、オージェイズ、ブルー・マジック、サイーダ・ギャレットなどなど。

ところで30年前にそれほど気に入らなかったアイザック・ヘイズのアルバムだが、20年くらい前だったか、いわゆる「クワイエット・ストーム」のフォーマットが出て、それにともないアイザック・ヘイズのレコードがかかるようになり、けっこういいではないかと思い始めるようになった。聴く側、僕の好みも変わったということだろう。今、ちょうどこの原稿を書きながら聴いているのはアルバム『トゥ・ビー・コンティニュード』(1971年)だ。ここにも、「ルック・オブ・ラヴ」11分12秒、「アイクス・ムード〜ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィン・フィーリン」15分30秒などの長尺ムード・ソウルが入っている。しかし、なんでここまで長い曲をレコーディングしたのだろう。しかもリッチなオーケストラがついている。

今回の死去に伴いいろいろと記事を読んだが、彼がガーナに学校を建設するために尽力したとか、昔からそうした慈善事業的なことに興味を持っていたということがわかった。

アイザック・ヘイズの音楽は、『To Be Continued』。ご冥福をお祈りしたい。

■ トゥ・ビー・コンティニュード

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005F295/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■デイヴィッド・ネイサンのソウルミュージック・ホームページ
アイザック・ヘイズ・トリビュート・ページ
http://www.soulmusic.com/isaachayes.html

ENT>OBITUARY>Hayes, Isaac (August 20, 1942 - August 10, 2008, 65)
【映画『ソウル・メン』に出演〜アイザック・ヘイズとバーニー・マック】

偶然。

スタックス・レコード、いや、メンフィス・サウンドの重鎮でもあったソングライター、プロデューサー、シンガー、アイザック・ヘイズ。8月10日にメンフィスで65歳で亡くなった。その前日、8月9日スタンダップ・コメディ出身の黒人俳優、バーニー・マックがシカゴで50歳という若さで亡くなった。そして、この2人が11月14日に公開される映画、その名も『ソウル・メン』で共演している。

『ソウル・メン』は、マルコム・D・リー監督の作品で、20数年前に一緒にバンド活動をしていた2人がひさびさに再会。そのバンド・リーダーが亡くなり、トリビュート・ライヴをニューヨークのアポロ・シアターでやるために、再結成しようという物語。この2人が、バーニー・マックとサミュエル・ジャクソン。彼らが「ソウル・メン」だ。もちろん、イメージとしてはスタックスの最強力デュエット、サム・アンド・デイヴだが、彼らのヒット曲「ソウル・マン」を書いたのが、アイザック・ヘイズというわけである。アイザック・ヘイズは、本人自身で映画に登場するという。ソングライターかもしくはシンガー、あるいはプロデューサーか。またどのような役かはわからないが、ジョン・レジェンドも出演している。

1986年に『ソウル・マン』という映画があったが、それとはまったく関係ない。

このマルコム・リーは、あのスパイク・リーのいとこだという。撮影自体は4月に終了、またほとんど編集も終わっていた、という。ただし、出演者が2人、急遽死去したことで、リー監督は、この映画を彼ら2人に捧げるために、若干の手直しをする。

バーニーは撮影終了後、リー監督に、「いい映画を作ってくれよ、man」と言ったと伝えられている。バーニーはスタンダップ・コメディ出身で、1992年の映画『モー・マネー』以来、『ハウス・パーティー』、『ゲット・オン・ザ・バス』、『オーシャンズ・イレヴン』『同12』『同13』などにも出演している人気俳優。また、今回サミュエルとバーニーが歌手役となるが、バーニーはファルセットを使った歌声を披露しているという。

3人(バーニー、アイザック、サミュエル)が映った写真があるが、内2人が2日続けて亡くなるというのは、一体どういうことなのだろうか。偶然というか。この映画がヒットすることを祈りたい。

アイザック・へイズの葬儀は次の通り。一般向け葬儀は2008年8月18日、月曜朝11時からテネシー州コルドーヴァの次の教会にて行われる。

Hope Presbyterian Church, located at 8500 Walnut Grove Road in Cordova, TN.

(アイザック・ヘイズについては、もう少し続きそうです)

ENT>OBITUARY
【ソウル・レジェンド、アイザック・へイズ死去】

訃報。

メンフィス・スタックス・レコードの重鎮のひとりでもあったアイザック・ヘイズが2008年8月10日(日曜)午後1時過ぎ(現地時間)、メンフィスの自宅地下のトレーニング・マシンのところで倒れているところを発見され、まもなく近くの病院に運ばれたが死去していた。65歳だった。ヘイズは2007年の初め、脳梗塞で倒れていた。

ヘイズは1942年8月20日、テネシー州コーヴィントン生まれ。来週66歳の誕生日を迎えるところだった。母親がアイザックが18ヶ月の時に死去、父が失踪したために姉とともに祖父母に育てられた。生活は貧しく、高校を中退。幼少のころから教会でゴスペルを歌い音楽に親しんできたが、ピアノなどを独学でマスター。その頃のアイドルは、ナット・キング・コールだった。1960年代初期からメンフィス近辺で音楽活動を始め、1963年までにはメンフィスの名門ソウル・レーベル、スタックス・レコードのスタッフ・ソングライターとなる。ここで、パートナーとなるデイヴィッド・ポーターと出会い、彼とのコンビで多くの作品を生み出す。大ヒットとなった作品には、サム&デイヴの「ソウル・マン」「ホールド・オン・アイム・カミング」「ホエン・サムシングス・ロング・ウィズ・マイ・ベイビー(僕のベイビーに何か)」など多くあり、スタックスの重要なソングライターとなり、2人の作品は200曲近くになる。

1967年、ジャジーでアダルトなムードあふれるアルバム『プレゼンティング・アイザック・ヘイズ』でアーティスト・デビュー。これは売れなかったが、1969年リリースの『ホット・バタード・ソウル』が爆発的に売れ、いっきに注目のシンガー・ソングライターとなった。これは、リッチなオーケストラ・サウンドとヘイズの低音の魅力が出た作品でそのセクシーな歌声ともナレーションともとれるパフォーマンスが、唯一無比で一世を風靡した。ここには当時のアナログで4曲しか入っていなかったが、いずれもが長尺の作品で、そうした作りも当時としては斬新だった。

その後、2枚のアルバムを出した1971年、いわゆるブラック・ムーヴィーとして注目を集める映画『シャフト』の音楽を担当。ここから「シャフトのテーマ」が全米ナンバーワンになる大ヒットを記録。アイザック・ヘイズは押しも押されぬ大スターになった。しかも、この曲はグラミー賞だけでなく、オスカーも獲得。

1972年、スタックスが社運をかけて行った大イヴェント『ワッツタックス』に登場。その派手さから、彼は「ブラック・モーゼ」の異名を取るようになる。

さらに、スタックスが1975年に倒産後は自身のレーベル、ホット・バタード・ソウルを設立、コンスタントにアルバムを出すが、同レーベルも行き詰まる。

アイザック・ヘイズ自身はアーティストとして、また映画俳優として、少しずつ活動の幅を広げていく。テレビ映画『ロックフォード・ファイル(ロックフォードの事件メモ)』『マイアミ・ヴァイス』などにゲスト出演。映画俳優としては、1981年の『エスケープ・フロム・ニューヨーク』での演技が高く評価された。シンガーとしては、1977年、ポリドールに移籍、ディスコ調のヒットをいくつか出した。

ヘイズはその後、1990年代に入ってニューヨークのラジオ(KISS=FM)でDJを担当したり、1997年からは人気テレビシリーズ『サウス・パーク』でシェフ役の声を担当するなど活躍していた。しかし、彼がサイエントロジーの宗教を信仰し、そのことを扱ったエピソードがあり、それに不満を表明し、2006年になって『サウス・パーク』を降板した。

音楽的には、多くのヒップホップ・アーティストや若いシンガーからサンプリングされるようになり、改めて注目を集めるようになった。中でも、アリシア・キーズはアイザック・ヘイズの影響を語っている。彼女によれば、自分の「ユー・ドント・ノウ・マイ・ネーム」が6分以上になるのも、アイザックの作品が平気で10分を超える長尺のものが多々あったからだ、と述べる。つまりシングル用に3分程度の曲が一般的だった頃、アイザック・ヘイズはそうした常識に囚われず長い曲を録音していた。

しばらく前にリリースされたドキュメンタリー映画『オンリー・ザ・ストロンゴ・サヴァイヴ(ソウル・サヴァイヴァー)』でも、元気な姿が映っていた。

最近は、2008年11月公開予定の映画『ソウル・メン』の撮影に入っていた、という。この映画ではサミュエル・ジャクソン、また、同週(2008年8月9日)に死去した黒人コメディアン、ベニー・マンらと共演していた。彼の撮影は終了していたという情報もある。その場合、映画は無事公開され、ベニーとともに遺作となる。ヘイズは約60本近くの映画に出演した。また彼は、昨年再開したスタックス・レコードと契約を結び、1995年の『ロウ・アンド・リファインド』以来の新作アルバムの制作にも入っていたという。

2007年1月、ヘイズは脳梗塞で倒れ、その後自宅で療養。2008年8月10日、自宅で倒れ、バプティスト・メモリアル病院に運ばれたが、午後2時過ぎ死亡が確認された。

アイザックには現在の妻、3人の元妻、12人の子供、14人の孫、1人のひ孫が残った。現在との妻には2歳になる子供が1人いる。

(アイザック・ヘイズについては、もう少し続きます)

■ アイザック・ヘイズ シャフト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006BH2P/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ 関連記事

AP通信の記事
http://ap.google.com/article/ALeqM5gsCUwiqAHCNIbxD6oePjCg1RToZQD92FOTRO0

ロイター通信の記事
http://www.reuters.com/article/newsOne/idUSN1029123920080810?pageNumber=1&;virtualBrandChannel=0

ビルボード誌の記事
http://www.billboard.com/bbcom/news/article_display.jsp?vnu_content_id=1003837514

ENT>OBITUARY>Hayes, Isaac (August 20, 1942 – August 10, 2008, 65)
【(速報)ソウル・レジェンド、アイザック・へイズ死去】

訃報。

メンフィス・スタックス・レコードの重鎮のひとりでもあったアイザック・ヘイズが2008年8月10日(日曜)メンフィスの自宅で倒れているところを発見され、まもなく近くの病院に運ばれたが死去していた。65歳だった。ヘイズは2007年の初め、心臓発作で倒れていた。

ヘイズは1942年8月20日、テネシー州コーヴィントン生まれ。来週66歳の誕生日を迎えるところだった。1971年の「シャフトのテーマ」が自身の最大のヒットだが、スタックス・レコードで多くのヒット曲を書き、プロデュースしている。

ロイター通信のニュース
http://www.reuters.com/article/newsOne/idUSN1029123920080810?pageNumber=1&;virtualBrandChannel=0

(詳細は後ほど)

ENT>OBITUARY>Hayes, Isaac (August 20, 1942 – August 10, 2008, 65)

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