◎フィリップ・ウー・ライヴ~ルーツ・ストーリー・パート3
2013年6月29日 音楽◎フィリップ・ウー・ライヴ~ルーツ・ストーリー・パート3
【Philip Woo Roots Story Part 3】
ルーツ。
日本に住むアメリカのブラック・ミュージシャンはけっこう多い。そうしたアーティストたちが地道にソウル・ミュージックのライヴをここ日本で行い、それがある意味「日本のホーム・グロウン・ソウル」を作っている。
元メイズ、ロイ・エヤーズ・バンド、グローヴァー・ワシントン、さらに多くのソウル、R&Bアーティストのバックをつけてきたキーボード奏者フィリップ・ウーもそんな一人だ。この日ベースを担当しているクリフ・アーチャーも元アトランティック・スターのメンバー。ほかに、「ソウル・サーチン」のイヴェントの音楽ディレクター、ケイリブ・ジェームスや同じくキーボード奏者、キース・ヘインズなどもそうだ。
そんなフィリップ・ウーの年恒例「バースデイ・ライヴ」。彼のルーツ・ストーリー・パート3、3年目。
これまでフィリップがアメリカでかかわってきた多くのソウル・アーティストの作品にスポットをあて、そのアーティストとのエピソードなどを話しながら、そのアーティストの曲をプレイする。たとえば、この日はロイ・エヤーズ、アシュフォード&シンプソン、タワー・オブ・パワー、グローヴァー・ワシントン、フィリス・ハイマン、アンジェラ・ボフィール、ジェフリー・オズボーン、そしてメイズなどなど。音楽業界に入って42年、超ヴェテランだ。
じつにのりがよくグルーヴたっぷり。まさにフィリップ・ウーのソウル・ショーは、日本に育った「日本のホーム・グロウン・ソウル」。
多くのリードを取ったアシュトンがなかなかいい感じ。特にメイズ作品やダニー・ハザウェイ、アシュフォード&シンプソン作品などで声があう。
ファースト・セット冒頭、ジーン・マクダニエルズ作品、レス・マッキャンの「コンペアード・トゥ・ワット」、さらにスペンサー・デイヴィスの「ギミ・サム・ラヴィン」への圧巻の流れからスタート。
フィリップは昨年(2012年)タワー・オブ・パワーの東京ジャズ・ライヴにキーボードのピンチヒッターで急遽登場したが、やることが決まったのは本番の2日前だったという。しかし、フィリップはそれまでにもタワー・オブ・パワーのファンで何曲もカヴァーしていたので1日集中して練習してとくに問題なく本番をこなせたという。あるいは、「僕はメイズを2度辞めた」とか、ロイ・エヤーズがフィリップがサンタナと共演したときの壮絶キーボードを消してしまった、とかおもしろいエピソードも満載だ。
今回バラードでもっとも聞かせたのは、フィリップがかわいがっているリン。「ソウル・サーチン・レイディオ」でも彼女が歌う「パーフェクト・エンジェル」をかけたが、アンジェラ・ボフィールの歌で知られる「ディス・タイム・アイル・ビー・スイーター」はもう見事としかいいようがない出来だった。一番長い拍手を得たような気がした。リンによれば、これまでアンジェラのことは知らなかった、フィリップの選曲で勉強した、とのこと。
この日は会場にキース・ヘインズ、デイヴィッド・キング、ポーラ・ジョンソンらも見に来ていた。
フィリップ、ケイリブ、キースのような日本在住のソウル、R&Bミュージシャンが繰り広げていく日本のホーム・グロウン・ソウル。このソウル・サーチン・ブログでも大いにサポートしていきたい。
■セットリスト/メンバー
セットリスト フィリップ・ウー・ルーツ・ストーリー・パート3
Philip Woo “Roots Story Part 3” – Birthday Live
[ ] denotes original, ( ) denotes lead singer tonight
show started 19:45
01.Compared To What [Les McCann, Gene McDaniels] (Ashton)
02.Gimme Some Lovin’ [Spencer Davis Group] (Ashton)
03.Hard To Handle [Otis Redding] (Ashton)
04.Can’t You See Me [Roy Ayers]
05.Your Precious Love [Ashford & Simpson] (Ashton & Tahirih)
06.Solid [Ashford & Simpson]
07.What Is Hip? [Tower Of Power]
Ended 20:49
Started 21:28
01.It Feels So Good [Grover Washington Jr.]
02.You Are My Heaven [Roberta Flack & Donny Hathaway] (Ashton & Lyn)
03.You Know How To Love Me [Phyllis Hyman] (Tahirih)
04.This Time I’ll Be Sweeter [Angela Bofill] (Lyn)
05.Little Star [Philip Woo original]
06.We Party Hearty [LTD]
Enc. Back In Stride [Maze featuring Frankie Beverly] (Ashton)
Enc. Joy & Pain [Maze featuring Frankie Beverly] (Ashton)
Show ended 22:54
■メンバー
「Philip Woo “Roots Story Part3” ~Birthday Live~」
(HAMMONDB-3/Rhodes)Philip Woo (Vo)Ashton Moore、Tahirih Walker (G)西山HANK史翁 (Ds)高田真 (B)Clifford Archer (Sax)Andy Wulf (Cho)Lyn
(2013年6月27日木曜、目黒ブルース・アレイ、フィリップ・ウー&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip
■アンジェラ・ボフィール・ベスト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006TX27FS/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
1曲目にやった「コンペアード・トゥ・ワット」~レス・マッキャン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0072KWNLK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
【Philip Woo Roots Story Part 3】
ルーツ。
日本に住むアメリカのブラック・ミュージシャンはけっこう多い。そうしたアーティストたちが地道にソウル・ミュージックのライヴをここ日本で行い、それがある意味「日本のホーム・グロウン・ソウル」を作っている。
元メイズ、ロイ・エヤーズ・バンド、グローヴァー・ワシントン、さらに多くのソウル、R&Bアーティストのバックをつけてきたキーボード奏者フィリップ・ウーもそんな一人だ。この日ベースを担当しているクリフ・アーチャーも元アトランティック・スターのメンバー。ほかに、「ソウル・サーチン」のイヴェントの音楽ディレクター、ケイリブ・ジェームスや同じくキーボード奏者、キース・ヘインズなどもそうだ。
そんなフィリップ・ウーの年恒例「バースデイ・ライヴ」。彼のルーツ・ストーリー・パート3、3年目。
これまでフィリップがアメリカでかかわってきた多くのソウル・アーティストの作品にスポットをあて、そのアーティストとのエピソードなどを話しながら、そのアーティストの曲をプレイする。たとえば、この日はロイ・エヤーズ、アシュフォード&シンプソン、タワー・オブ・パワー、グローヴァー・ワシントン、フィリス・ハイマン、アンジェラ・ボフィール、ジェフリー・オズボーン、そしてメイズなどなど。音楽業界に入って42年、超ヴェテランだ。
じつにのりがよくグルーヴたっぷり。まさにフィリップ・ウーのソウル・ショーは、日本に育った「日本のホーム・グロウン・ソウル」。
多くのリードを取ったアシュトンがなかなかいい感じ。特にメイズ作品やダニー・ハザウェイ、アシュフォード&シンプソン作品などで声があう。
ファースト・セット冒頭、ジーン・マクダニエルズ作品、レス・マッキャンの「コンペアード・トゥ・ワット」、さらにスペンサー・デイヴィスの「ギミ・サム・ラヴィン」への圧巻の流れからスタート。
フィリップは昨年(2012年)タワー・オブ・パワーの東京ジャズ・ライヴにキーボードのピンチヒッターで急遽登場したが、やることが決まったのは本番の2日前だったという。しかし、フィリップはそれまでにもタワー・オブ・パワーのファンで何曲もカヴァーしていたので1日集中して練習してとくに問題なく本番をこなせたという。あるいは、「僕はメイズを2度辞めた」とか、ロイ・エヤーズがフィリップがサンタナと共演したときの壮絶キーボードを消してしまった、とかおもしろいエピソードも満載だ。
今回バラードでもっとも聞かせたのは、フィリップがかわいがっているリン。「ソウル・サーチン・レイディオ」でも彼女が歌う「パーフェクト・エンジェル」をかけたが、アンジェラ・ボフィールの歌で知られる「ディス・タイム・アイル・ビー・スイーター」はもう見事としかいいようがない出来だった。一番長い拍手を得たような気がした。リンによれば、これまでアンジェラのことは知らなかった、フィリップの選曲で勉強した、とのこと。
この日は会場にキース・ヘインズ、デイヴィッド・キング、ポーラ・ジョンソンらも見に来ていた。
フィリップ、ケイリブ、キースのような日本在住のソウル、R&Bミュージシャンが繰り広げていく日本のホーム・グロウン・ソウル。このソウル・サーチン・ブログでも大いにサポートしていきたい。
■セットリスト/メンバー
セットリスト フィリップ・ウー・ルーツ・ストーリー・パート3
Philip Woo “Roots Story Part 3” – Birthday Live
[ ] denotes original, ( ) denotes lead singer tonight
show started 19:45
01.Compared To What [Les McCann, Gene McDaniels] (Ashton)
02.Gimme Some Lovin’ [Spencer Davis Group] (Ashton)
03.Hard To Handle [Otis Redding] (Ashton)
04.Can’t You See Me [Roy Ayers]
05.Your Precious Love [Ashford & Simpson] (Ashton & Tahirih)
06.Solid [Ashford & Simpson]
07.What Is Hip? [Tower Of Power]
Ended 20:49
Started 21:28
01.It Feels So Good [Grover Washington Jr.]
02.You Are My Heaven [Roberta Flack & Donny Hathaway] (Ashton & Lyn)
03.You Know How To Love Me [Phyllis Hyman] (Tahirih)
04.This Time I’ll Be Sweeter [Angela Bofill] (Lyn)
05.Little Star [Philip Woo original]
06.We Party Hearty [LTD]
Enc. Back In Stride [Maze featuring Frankie Beverly] (Ashton)
Enc. Joy & Pain [Maze featuring Frankie Beverly] (Ashton)
Show ended 22:54
■メンバー
「Philip Woo “Roots Story Part3” ~Birthday Live~」
(HAMMONDB-3/Rhodes)Philip Woo (Vo)Ashton Moore、Tahirih Walker (G)西山HANK史翁 (Ds)高田真 (B)Clifford Archer (Sax)Andy Wulf (Cho)Lyn
(2013年6月27日木曜、目黒ブルース・アレイ、フィリップ・ウー&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip
■アンジェラ・ボフィール・ベスト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006TX27FS/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
1曲目にやった「コンペアード・トゥ・ワット」~レス・マッキャン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0072KWNLK/soulsearchiho-22/ref=nosim/