◎ テイク6新作アルバムは、デビュー作の25年ぶり再録音
2013年7月5日 音楽◎テイク6新作アルバムは、デビュー作の25年ぶり再録音
【Take 6 Will Record Their Very First Album】
再録。
アカペラ・グループとして最高の人気を誇るテイク6の次のアルバムが、なんと1988年リリースの彼らの名盤にして最高傑作であるデビュー作『Take 6』 の再録音であることが明らかにされた。彼らの2013年7月3日(水)のライヴ会場で明らかにされた。
テイク6のデビュー作『Take 6』は全米では1988年3月、ワーナー・ブラザーズ(リプリーズ・レーベル)から出た。日本盤はそれから遅れること一年余、1989年6月25日に出た。このとき僕がライナーノーツを書いた。テイク6のこのCDは前年に輸入盤を入手して聞いて気に入っていたのでライナーノーツ執筆依頼は二つ返事で引き受けた。
その存在を知ったのは、前年(1988年)秋にブレンダ・ラッセルのライヴのとき。ライヴ後ミュージシャンたちが打ち上げをしているときに、そこで大音量でこのデビュー作がかかっていて、アカペラのこれはなんだ、と驚嘆し、すぐに輸入盤店に走った。当時は今ほどアカペラが人気ではなかったので、日本のワーナーの担当者に出しましょうよ、とアピールしてもまったくだめだったが、徐々にこのアルバムが輸入盤でうわさになったり、スティーヴィー・ワンダーが何十枚と購入し、友達に配ったりといった話題が出て、日本盤も出ることになった。
僕がライナーを執筆したのは、1989年5月11日だったが、その直後の6月にロスアンジェルスで彼らのライヴを初めて見た。BRE(ブラック・レイディオ・エクスクルーシヴ誌)というアメリカのブラック・ミュージック専門音楽業界誌のコンヴェンションがあり、それに参加したとき、ショーケース的に彼らが登場した。ライヴを見て本当に驚いた。
何しろ、みんな楽器もなく、体だけでステージにあがり、ただマイクを握って、いきなり歌いだしたのだ。しかも、あの重厚なハーモニーがそのままスピーカーから流れてきた。たぶん、その時点では音楽関係者でも存在を知っている人は少なかったので、会場にいた音楽関係者全員ぶっとばされたと思う。
このアルバムはその後現在までアカペラを目指す人のひとつの「指標」、「金字塔」となっている。
それから四半世紀、テイク6は来日も23回を数え、すっかり日本でもおなじみになった。アカペラと言えば、テイク6という定説まで作り上げたのだから本当にすばらしい。
そんな彼らがこのデビュー・アルバムの全曲を再レコーディング、リリースする。実際、レコーディングは終了しているそうだ。ステージでクロードが明かしたが、「25年前より声も歌もよくなっている」と言う。
そして、もう一点、デビュー作では参加していない現在のメンバー、クリスチャン・デントリーとジョーイ・キブル(3作目から参加)が参加している点が前作と唯一違う点。クリスチャンは1988年盤にははいっていなかったが、これまでのライヴなどでファースト・アルバムの楽曲も歌っており、そのため「ゲット・アウェイ・ジョーダン」や「スプレッド・ラヴ」も堂々とステージで歌えるようになっているわけだ。
当時、クロードは26歳、アルヴィン・チアにいたっては21歳。みな20代半ばだった。
テイク6のファーストに関しては、その曲順通りに多くのファンが覚えている。傑作アルバムがどのようによみがえるか、今から楽しみすぎる。アルバムは年内には発表される。遅くとも秋口までに出そうだ。
さて、彼らのライヴは、2009年1月、2010年5月、2012年2月、2012年9月(東京ジャズ)に続くライヴ。23回目の来日。最近はマイケル・コーナーがすっかり定番となり、エンタテインメントっぽくなっている。
■過去テイク6関連記事
アカペラ最高峰、テイク6~2月14日にオーケストラと共演
2012年02月12日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11160938088.html
ドクター・セドリック・デントが復帰したテイク6~20回目の来日
2010年05月19日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10538649996.html
(過去記事一覧ここに)
東京ジャズ(パート5)~テイク6とベンEキング
2012年09月14日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11353405322.html
■セットリスト
Setlist : Take 6, July 3, 2013, at Billboard Live Tokyo
[ ] denotes original, ( ) first main lead singer
Show started 19:03
01.Spread Love
02.Wade In The Water [Traditional]
03.It’s Time To Fly (Khristian)
04.Windmills
05.Stand By Me [Ben E. King] (David)
06.Just In Time
07.Down Here I’ve Done My Best [Traditional]
08.Alleluia [Randal Thompson] (Mark, Claude, all)
09.Old School Medley: a) How Come You Don’t Call Me, Anymore [Prince, Alicia Keys] (David on Piano)
b) No More Sorry (Why My Weeping Eyes) [Traditional, Jubilation, Gospel] (Alvin)
c) Can’t Hide Love [Earth Wind & Fire](Claude)
d) What A Fool Believes [Doobie Brothers] (Claude)
e) I Wish [Stevie Wonder] (David)
f) Michael Jackson Medley – Rock With You – Remember The Time - The Way You Make Me Feel (Khristian)
10.So Much To Say –a riff of BAD – Beat It – The Way You Make Me Feel – Heal The World (David, Alvin, Mark) DJ Turntable (Khristian) – Stayin’ Alive – Rappers Delight – So Much To Say
Enc. My Friend (Joey – all)
Show ended 20:08
■メンバー
アルヴィン・チアー / Alvin Chea(Vocals,Bass)
デイヴィッド・トーマス / David Thomas(Vocals,Tenor)
マーク・キブル / Mark Kibble(Vocals,Tenor)
ジョーイ・キブル / Joey Kibble (Vocals,Tenor)
クロード・マックナイト / Claude McKnight(Vocals,Tenor)
クリスチャン・デントリー / Khristian Dentley
(Vocals,Baritone)
(2013年7月3日木曜、ビルボード・ライブ東京、テイク6・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Take 6
最新作『ワン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006UFH0EI/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
傑作デビューアルバム Take 6 (1988 Version)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HG1K/soulsearchiho-22/ref=nosim/
【Take 6 Will Record Their Very First Album】
再録。
アカペラ・グループとして最高の人気を誇るテイク6の次のアルバムが、なんと1988年リリースの彼らの名盤にして最高傑作であるデビュー作『Take 6』 の再録音であることが明らかにされた。彼らの2013年7月3日(水)のライヴ会場で明らかにされた。
テイク6のデビュー作『Take 6』は全米では1988年3月、ワーナー・ブラザーズ(リプリーズ・レーベル)から出た。日本盤はそれから遅れること一年余、1989年6月25日に出た。このとき僕がライナーノーツを書いた。テイク6のこのCDは前年に輸入盤を入手して聞いて気に入っていたのでライナーノーツ執筆依頼は二つ返事で引き受けた。
その存在を知ったのは、前年(1988年)秋にブレンダ・ラッセルのライヴのとき。ライヴ後ミュージシャンたちが打ち上げをしているときに、そこで大音量でこのデビュー作がかかっていて、アカペラのこれはなんだ、と驚嘆し、すぐに輸入盤店に走った。当時は今ほどアカペラが人気ではなかったので、日本のワーナーの担当者に出しましょうよ、とアピールしてもまったくだめだったが、徐々にこのアルバムが輸入盤でうわさになったり、スティーヴィー・ワンダーが何十枚と購入し、友達に配ったりといった話題が出て、日本盤も出ることになった。
僕がライナーを執筆したのは、1989年5月11日だったが、その直後の6月にロスアンジェルスで彼らのライヴを初めて見た。BRE(ブラック・レイディオ・エクスクルーシヴ誌)というアメリカのブラック・ミュージック専門音楽業界誌のコンヴェンションがあり、それに参加したとき、ショーケース的に彼らが登場した。ライヴを見て本当に驚いた。
何しろ、みんな楽器もなく、体だけでステージにあがり、ただマイクを握って、いきなり歌いだしたのだ。しかも、あの重厚なハーモニーがそのままスピーカーから流れてきた。たぶん、その時点では音楽関係者でも存在を知っている人は少なかったので、会場にいた音楽関係者全員ぶっとばされたと思う。
このアルバムはその後現在までアカペラを目指す人のひとつの「指標」、「金字塔」となっている。
それから四半世紀、テイク6は来日も23回を数え、すっかり日本でもおなじみになった。アカペラと言えば、テイク6という定説まで作り上げたのだから本当にすばらしい。
そんな彼らがこのデビュー・アルバムの全曲を再レコーディング、リリースする。実際、レコーディングは終了しているそうだ。ステージでクロードが明かしたが、「25年前より声も歌もよくなっている」と言う。
そして、もう一点、デビュー作では参加していない現在のメンバー、クリスチャン・デントリーとジョーイ・キブル(3作目から参加)が参加している点が前作と唯一違う点。クリスチャンは1988年盤にははいっていなかったが、これまでのライヴなどでファースト・アルバムの楽曲も歌っており、そのため「ゲット・アウェイ・ジョーダン」や「スプレッド・ラヴ」も堂々とステージで歌えるようになっているわけだ。
当時、クロードは26歳、アルヴィン・チアにいたっては21歳。みな20代半ばだった。
テイク6のファーストに関しては、その曲順通りに多くのファンが覚えている。傑作アルバムがどのようによみがえるか、今から楽しみすぎる。アルバムは年内には発表される。遅くとも秋口までに出そうだ。
さて、彼らのライヴは、2009年1月、2010年5月、2012年2月、2012年9月(東京ジャズ)に続くライヴ。23回目の来日。最近はマイケル・コーナーがすっかり定番となり、エンタテインメントっぽくなっている。
■過去テイク6関連記事
アカペラ最高峰、テイク6~2月14日にオーケストラと共演
2012年02月12日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11160938088.html
ドクター・セドリック・デントが復帰したテイク6~20回目の来日
2010年05月19日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10538649996.html
(過去記事一覧ここに)
東京ジャズ(パート5)~テイク6とベンEキング
2012年09月14日(金)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11353405322.html
■セットリスト
Setlist : Take 6, July 3, 2013, at Billboard Live Tokyo
[ ] denotes original, ( ) first main lead singer
Show started 19:03
01.Spread Love
02.Wade In The Water [Traditional]
03.It’s Time To Fly (Khristian)
04.Windmills
05.Stand By Me [Ben E. King] (David)
06.Just In Time
07.Down Here I’ve Done My Best [Traditional]
08.Alleluia [Randal Thompson] (Mark, Claude, all)
09.Old School Medley: a) How Come You Don’t Call Me, Anymore [Prince, Alicia Keys] (David on Piano)
b) No More Sorry (Why My Weeping Eyes) [Traditional, Jubilation, Gospel] (Alvin)
c) Can’t Hide Love [Earth Wind & Fire](Claude)
d) What A Fool Believes [Doobie Brothers] (Claude)
e) I Wish [Stevie Wonder] (David)
f) Michael Jackson Medley – Rock With You – Remember The Time - The Way You Make Me Feel (Khristian)
10.So Much To Say –a riff of BAD – Beat It – The Way You Make Me Feel – Heal The World (David, Alvin, Mark) DJ Turntable (Khristian) – Stayin’ Alive – Rappers Delight – So Much To Say
Enc. My Friend (Joey – all)
Show ended 20:08
■メンバー
アルヴィン・チアー / Alvin Chea(Vocals,Bass)
デイヴィッド・トーマス / David Thomas(Vocals,Tenor)
マーク・キブル / Mark Kibble(Vocals,Tenor)
ジョーイ・キブル / Joey Kibble (Vocals,Tenor)
クロード・マックナイト / Claude McKnight(Vocals,Tenor)
クリスチャン・デントリー / Khristian Dentley
(Vocals,Baritone)
(2013年7月3日木曜、ビルボード・ライブ東京、テイク6・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Take 6
最新作『ワン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B006UFH0EI/soulsearchiho-22/ref=nosim/"
傑作デビューアルバム Take 6 (1988 Version)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HG1K/soulsearchiho-22/ref=nosim/