◎キャメオ・ライヴ~「W-O-R-Dアップ」
2010年9月21日 音楽◎キャメオ・ライヴ~「W-O-R-Dアップ」
【Cameo Live At Cotton Club】
ファンク。
1999年8月以来11年ぶりの来日となったニューヨークのファンク・グループ、キャメオ(キャミオ)のライヴ。今回は、リーダー、ラリー・ブラックモンのほか、アンソニー・ロケット、トミー・ジェンキンス、チャーリー・シングルトン、アーロン・ミルズというほぼオリジナル・メンバーが結集し、この5人がステージのフロントを占めた。このフロント5は実に強力。さらに、バックを支えるドラムスは名手ジョナサン・モフェット(ジャクソンズのツアーなど多数、レコーディングはマドンナ、ジャクソンズなど多数)だ。ラリー自身、元々ドラムスを担当するだけにドラマーの選抜は厳しいはずだ。その目にかなったジョナサンはもちろん文句なし。
フロント・ステージ、客席から見て左から順にアンソニー(白い帽子)、アーロン(ベース=頭の王冠が印象的)、ラリー、トミー(ヴォーカルのみ)、チャーリー(ギター)という布陣。後列左のブラックのキーボードがケヴィン・ケンドリック、右サイドがジェフ・ネルソン、そしてドラムスがジョナサンだ。ラリーはトレードマークの真っ赤なサポーターをシンボルとして堂々と見せる。
「Tokyo, are your ready for funk?」の掛け声とともに始まったファンク・ショー。フロント5が、センターに半円陣でお辞儀をしながらスタート。しっかりとした振り付けがついたファンク曲がほぼノンストップで続く。曲の中では、チャーリー・シングルトンのギター・ソロ、アンソニー・ロケットのギター・ソロ、2人のギター・バトルなども。ベースのアーロンの動きはどこかアースのヴァーディン・ホワイトを思わせる。バンドが実にかっこいい。タイトで、ファンクの存在理由を百も承知という感じで、そんなことを語るのもヤボというノリで普通にグルーヴ・ワールド、ファンク・エンタテインメントを当たり前に作り上げる。
最終日セカンドはさすがに観客も相当熱くなっていて、暗転した瞬間から総立ちとなり、ずっと踊りまくっていた。セカンドはファーストに1曲プラス、最終日のセカンドはさらにエクストラで予定セットリストになかった「シェイク・ユア・パンツ」が増量となった。一方で、途中にはさまるバラードの名曲「スパークル」などは、ひときわ人気が高く支持を集めていた。
下記セットリストでなじみがあまりないと思われるのが、7曲目の「ホワイ・ハヴ・アイ・ロスト・ユー」。これは調べてみると2枚目『アグリー・エゴ』と5枚目のアルバム『キャメオシス』に入っている曲だった。後半ノンストップでヒット曲がプレイされると、ファンの興奮も最高潮。そして、「ワード・アップ」では、「W-O-R-Dアップ」「C-A-M-E-O」と客に言わせ、一体化マックスへ。
バンドのキーボードを担当しているケヴィン・ケンドリックとライヴ後少し話をする機会があった。ケヴィンによると、マドンナのブロンド・ツアーにも参加したり、キャメオにもオン&オフで参加、キャメオのレパートリーは5-60曲ほとんど覚えている、という。ここでは70分のショーだが、90分でも2時間弱でもいくらでも長いショーはできるそうだ。「シェイク・ユア・パンツ」も、あの場でラリーがやるといったので、メンバーもすぐに対応した。
(トミー・ジェンキンスとの話、後日ご紹介します)
◎キャメオ 『ワードアップ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001FKH/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ ベスト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000BHJUO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
キャメオ
Larry Blackmon(vo)
Tomi Jenkins(vo)
Charlie Singleton(g)
Anthony Lockett(g)
Aaron Mills(b)
Jonathan "Sugarfoot" Moffett(ds)
Kevin Kendrick(key)
Jeff Nelson(key)
■ セットリスト:キャメオ(キャミオ)
Setlist: Cameo Live At Cotton Club, September 19, 2010
Show started 20:01
01. She’s Strange
02. Single Life
03. Attack Me With Your Love
04. I’ve Got Your Image
05. Flirt
06. Talking Out The Side Of Your Neck
07. Why Have I Lost You
08. Sparkle
09. Candy
10. I Just Wanna Be
11. Keep It Hot
12. Shake Your Pants
13. Back & Forth
14. Word Up
Show ended 21:12
(2010年9月19日日曜、丸の内コットンクラブ=キャミオ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cameo
2010-
【Cameo Live At Cotton Club】
ファンク。
1999年8月以来11年ぶりの来日となったニューヨークのファンク・グループ、キャメオ(キャミオ)のライヴ。今回は、リーダー、ラリー・ブラックモンのほか、アンソニー・ロケット、トミー・ジェンキンス、チャーリー・シングルトン、アーロン・ミルズというほぼオリジナル・メンバーが結集し、この5人がステージのフロントを占めた。このフロント5は実に強力。さらに、バックを支えるドラムスは名手ジョナサン・モフェット(ジャクソンズのツアーなど多数、レコーディングはマドンナ、ジャクソンズなど多数)だ。ラリー自身、元々ドラムスを担当するだけにドラマーの選抜は厳しいはずだ。その目にかなったジョナサンはもちろん文句なし。
フロント・ステージ、客席から見て左から順にアンソニー(白い帽子)、アーロン(ベース=頭の王冠が印象的)、ラリー、トミー(ヴォーカルのみ)、チャーリー(ギター)という布陣。後列左のブラックのキーボードがケヴィン・ケンドリック、右サイドがジェフ・ネルソン、そしてドラムスがジョナサンだ。ラリーはトレードマークの真っ赤なサポーターをシンボルとして堂々と見せる。
「Tokyo, are your ready for funk?」の掛け声とともに始まったファンク・ショー。フロント5が、センターに半円陣でお辞儀をしながらスタート。しっかりとした振り付けがついたファンク曲がほぼノンストップで続く。曲の中では、チャーリー・シングルトンのギター・ソロ、アンソニー・ロケットのギター・ソロ、2人のギター・バトルなども。ベースのアーロンの動きはどこかアースのヴァーディン・ホワイトを思わせる。バンドが実にかっこいい。タイトで、ファンクの存在理由を百も承知という感じで、そんなことを語るのもヤボというノリで普通にグルーヴ・ワールド、ファンク・エンタテインメントを当たり前に作り上げる。
最終日セカンドはさすがに観客も相当熱くなっていて、暗転した瞬間から総立ちとなり、ずっと踊りまくっていた。セカンドはファーストに1曲プラス、最終日のセカンドはさらにエクストラで予定セットリストになかった「シェイク・ユア・パンツ」が増量となった。一方で、途中にはさまるバラードの名曲「スパークル」などは、ひときわ人気が高く支持を集めていた。
下記セットリストでなじみがあまりないと思われるのが、7曲目の「ホワイ・ハヴ・アイ・ロスト・ユー」。これは調べてみると2枚目『アグリー・エゴ』と5枚目のアルバム『キャメオシス』に入っている曲だった。後半ノンストップでヒット曲がプレイされると、ファンの興奮も最高潮。そして、「ワード・アップ」では、「W-O-R-Dアップ」「C-A-M-E-O」と客に言わせ、一体化マックスへ。
バンドのキーボードを担当しているケヴィン・ケンドリックとライヴ後少し話をする機会があった。ケヴィンによると、マドンナのブロンド・ツアーにも参加したり、キャメオにもオン&オフで参加、キャメオのレパートリーは5-60曲ほとんど覚えている、という。ここでは70分のショーだが、90分でも2時間弱でもいくらでも長いショーはできるそうだ。「シェイク・ユア・パンツ」も、あの場でラリーがやるといったので、メンバーもすぐに対応した。
(トミー・ジェンキンスとの話、後日ご紹介します)
◎キャメオ 『ワードアップ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001FKH/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ ベスト
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000BHJUO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
キャメオ
Larry Blackmon(vo)
Tomi Jenkins(vo)
Charlie Singleton(g)
Anthony Lockett(g)
Aaron Mills(b)
Jonathan "Sugarfoot" Moffett(ds)
Kevin Kendrick(key)
Jeff Nelson(key)
■ セットリスト:キャメオ(キャミオ)
Setlist: Cameo Live At Cotton Club, September 19, 2010
Show started 20:01
01. She’s Strange
02. Single Life
03. Attack Me With Your Love
04. I’ve Got Your Image
05. Flirt
06. Talking Out The Side Of Your Neck
07. Why Have I Lost You
08. Sparkle
09. Candy
10. I Just Wanna Be
11. Keep It Hot
12. Shake Your Pants
13. Back & Forth
14. Word Up
Show ended 21:12
(2010年9月19日日曜、丸の内コットンクラブ=キャミオ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cameo
2010-
○YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート7)
2010年9月22日 音楽○YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート7)
【Yoshioka, Matsuo & Nakata: YMN Summit: Dinner With Soul Talking (Part 7)】
(昨日からの続き)
ソウル放談。
2010年8月2日から4日まで3回にわたってお送りした「YMN参集・ソウル放談」、先日そのパート4~6までをお届けしました。今日は、パート7。運営のむずかしい大型セルフ・コンテインド・グループを維持していくには。
パート1から6までは、こちら。
2010年08月02日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100802.html
2010年08月03日(火)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート2)~マーヴァ・ホイットニーが語るジェームス・ブラウン
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100803.html
2010年08月04日(水)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート3)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100804.html
2010年09月18日(土)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート4)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100918.html
2010年09月19日(日)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート5)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100919.html
2010年09月20日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート6)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100920.html
■ 大ヒットがあれば、すべてうまく回るか
ジェームス・ブラウンのJBズも、ブッツィー・コリンズのバンドも大人数のバンド。1970年代は一大「セルフ・コンテインド・グループ・ブーム」になっていた。「セルフ・コンテインド・グループ」とは、自分たちで曲を書き、プロデュースし、演奏、歌も歌うというすべてを「自給自足」するグループのこと。だが、大人数を養うのは経済的にだんだん難しくなり、70年代以降はそうしたグループも人数を減らしたりしてサヴァイヴァルの道を模索している。つい最近11年ぶりに来日したキャメオも一時期は12-3人になったこともあるが、現在は4人程度。あとは、サポート・メンバーでライヴをまかなう。アースも4人程度がメイン。そんな中、日本を代表するセルフ・コンテインド・グループ、オーサカ=モノレールも大人数の運営は大変だという話になった。
中田。「やはり10人近くいると、(運営は)大変になりますよね。1曲でもヒット曲とかあればいいんでしょうけれどね。いい曲書いたら売れるはずだし。僕たちがお金持ちじゃないというのを、世の中のせいにするのは間違いだと思います。そういう才能がなくて、それだけのものをまだ出してない、というだけのことと思ってるんですよ。クール&ザ・ギャングも、「セレブレーション」はどうかわかりませんが(笑)、ほかにもいい曲、かっこいい曲たくさんあるし、アース・ウィンド&ファイアーなんか、(音楽的な内容と商業的な成功が)両立してると思うんですよ。かっこええもんわ、かっこええ。
中田。「年に何回か、仕事もなんもせずに、これからどうしたらいいかっていうのを喫茶店でずっと考えるっていう日を作るんですけど、なかなかいいこと思いつかないんですよ。(笑) 日本で(人数多いバンドは)かなり大変ですね。エグザイルも人数多いけど、次元が違いますからね。(笑)」
松尾。「素人が聞いてもわかるような突出した普遍性を持った万人向けのヴォーカリストをいれるっていうのは一番現実的かもしれないですよね。だって、ハロルド・メルヴィンだって、テディー・ペンダグラスに会ってなければ、あくまでローカルなグループで終わったわけだし」
吉岡。「クルギャン(クール&ザ・ギャング)も、JTテイラーいれたから、あれだけブレイクしたわけだもんね。っていうことは、オーサカ=モノレールに強烈なヴォーカリストをいれるっていうのはどうなの?」
中田。「それは、誰かいて『やりたい』っていったら、ぜんぜんOKですよ。僕は今年38(歳)なんですけど、いままでにある程度やりたいことはやりつくしたという気持ちもあります。もちろん、できてないことはいろいろありますけど。だから、ヴォーカリストをいれることに抵抗はないですね」
吉岡。「ということは、クルギャンのJTみたいなものをいれるのか、アースのフィリップ・ベイリーなのか、強烈なコマーシャルなファンク曲、インストでもね、出すか。『ピック・アップ・ザ・ピーセス』(AWBのヒット)みたいのか、『ソウル・パワー』(ジェームス・ブラウンのヒット)みたいなのか、そういうのがあれば、オーサカもブレイクできる」
中田。「そうですね。人生1回きりだから、売れる曲をがんばって作るっていうのは挑戦しがいがあることだとは思います。ジェームス・ブラウンなんかとびきりコマーシャルだし。クインシーの『ミュージック&ビジネス』っていうのはもっともだし。ただ、1曲でお金を生むっていうのは、だんだん(時代の流れで)なくなってきましたよね。今だと、ただヒット曲がそのまますぐにお金を生み出さないでしょう。その人のキャラクターなどが大事で、キャラクター・ビジネスみたいのは成り立つのかとは思いますけど」
吉岡。「いや、でも、ヒットがあれば、ライヴにお客さんが来るようになるよ。これからは、だからCDがダウンロードだろうが、CDそのもの(フィジカル)だろうが、ライヴが出来るアーティストっていうのが一番強いと思うよ。最初は100人の会場かもしれないけど、(ヒットがあって)力があれば500人、1000人って増えてくわけだしね。最終的に1万人のところで出来るようになるかもしれない。ヒット曲があれば、そういうことが可能になる。ライヴが出来ることのベースになるよね。オーサカの場合、もうライヴはできるわけだから、ヒット曲が出る出ないはきっかけひとつだと思いますよ」
中田。「がんばります(笑)」
松尾。「日本語で歌ったりとかは考えたりします?」
中田。「いやあ、考えたことないんですよ」
■強力なリード・シンガーを探す
吉岡。「日本語のファンクもあったらおもしろいかもしれないですね。で、(日本の音楽界で)新しいジャンルを作るとかね」
中田。「うーん、(日本語は)考えたことないし、(歌うのが)恥ずかしいなあ。(笑) 基本的には無理だろうなって思う。たとえば誰かシンガーが入ったりとか、そういうのはぜひやってみたいし」
松尾。「じゃあ、若くてイケメンの男の子を探すってことですかね。(笑)」
吉岡。「むははは」
松尾。「いま僕はTBSでやってるEXILE(エグザイル)主催のオーディションに関わっているんですが、落選者3万人の中にも十分可能性がある人いるんですよ。顔は100点、歌は60点の人とか、顔も歌も70点とか、そういう人、たくさんいるんです。でも、すべてのバランスがきれいな六角形を描くような人材となると、これがなかなかいないものですよ。六角形でも小ぶりだったり、ある角だけ異様に突出してたりとかね」
吉岡。「ということはどういうのがいいの? やっぱり、六角形が一番大きいのがいいのかな、あたりまえか(笑)」
松尾。「そりゃあ、そうですよね。理想ですよね」
中田。「でも、たとえば、歌めちゃくちゃうまいけど、顔いまひとつみたいのをいれて、引き立て役にするなんていうのも、方法のひとつですよね。ありはありですよね」
吉岡。「オーサカ=モノレール、ヴォーカリスト募集か?(笑)」
中田。「ただ、ソウル&ファンクというジャンルについて言えば、昔のレア・グルーヴとかアシッド・ジャズなんかの盛り上がりが(90年代に)あって、それが現在までずっとつながってきたのだと思うんですが、この数年ヨーロッパ行って感じるのは、だいぶしぼんできたんじゃないか?ということなんですよ。90年代には、クラブに行ってる連中もソウル&ファンクに対してリスペクトしているなあという感じはあったんですが、今はそういうのをあんまり感じない。たとえば、ミュージシャンでマーヴィン・ゲイを知らなくても、別に恥ずかしいことではなくなってきてるんじゃないか? いま聴かれる音楽との関係性が薄れてきているんじゃないか、と思うんです。ソウル&ファンクっていうのが、基本、ベイシックではなくなってるような気がするんですよ。たとえば、下世話なクラブ行くと、90ズ(ナインティーズ)・ナイトってやっています。90ズ・ナイトとか、シャニースとか、ヒップホップとR&B、メアリー・J・ブライジとか、かかる。そこにおいてはソウル&ファンクとかはあんまり関係ないんですよね。メアリー・Jのほうがクラシックっていう感じ。まあ、そんなこと危惧しても意味ないのかなあ。僕としてはヨーロッパでもがんばってやり続けるつもりです。それでいろんな思い出が作れたらいいかなと思ってます(笑)」
吉岡。「でも、年1回ヨーロッパを演奏旅行できるっていうのは、幸せだよねえ」
中田。「幸せですよ。しぼんでいっても、ヨーロッパなんかで、なんか小さな幸せをもてればいいかな、と。(笑)」
松尾。「まあ、だけど、継続してやってれば、魅力ある新ヴォーカリストが入ってくることはありますからね」
(この項つづく)
◎ オーサカ=モノレール ルンブルン・ストラッグル (2001年作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005S717/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ オーサカ=モノレール Thankful (2004年作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002V042Q/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>ESSAY>YMN talk
【Yoshioka, Matsuo & Nakata: YMN Summit: Dinner With Soul Talking (Part 7)】
(昨日からの続き)
ソウル放談。
2010年8月2日から4日まで3回にわたってお送りした「YMN参集・ソウル放談」、先日そのパート4~6までをお届けしました。今日は、パート7。運営のむずかしい大型セルフ・コンテインド・グループを維持していくには。
パート1から6までは、こちら。
2010年08月02日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100802.html
2010年08月03日(火)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート2)~マーヴァ・ホイットニーが語るジェームス・ブラウン
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100803.html
2010年08月04日(水)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート3)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100804.html
2010年09月18日(土)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート4)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100918.html
2010年09月19日(日)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート5)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100919.html
2010年09月20日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート6)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100920.html
■ 大ヒットがあれば、すべてうまく回るか
ジェームス・ブラウンのJBズも、ブッツィー・コリンズのバンドも大人数のバンド。1970年代は一大「セルフ・コンテインド・グループ・ブーム」になっていた。「セルフ・コンテインド・グループ」とは、自分たちで曲を書き、プロデュースし、演奏、歌も歌うというすべてを「自給自足」するグループのこと。だが、大人数を養うのは経済的にだんだん難しくなり、70年代以降はそうしたグループも人数を減らしたりしてサヴァイヴァルの道を模索している。つい最近11年ぶりに来日したキャメオも一時期は12-3人になったこともあるが、現在は4人程度。あとは、サポート・メンバーでライヴをまかなう。アースも4人程度がメイン。そんな中、日本を代表するセルフ・コンテインド・グループ、オーサカ=モノレールも大人数の運営は大変だという話になった。
中田。「やはり10人近くいると、(運営は)大変になりますよね。1曲でもヒット曲とかあればいいんでしょうけれどね。いい曲書いたら売れるはずだし。僕たちがお金持ちじゃないというのを、世の中のせいにするのは間違いだと思います。そういう才能がなくて、それだけのものをまだ出してない、というだけのことと思ってるんですよ。クール&ザ・ギャングも、「セレブレーション」はどうかわかりませんが(笑)、ほかにもいい曲、かっこいい曲たくさんあるし、アース・ウィンド&ファイアーなんか、(音楽的な内容と商業的な成功が)両立してると思うんですよ。かっこええもんわ、かっこええ。
中田。「年に何回か、仕事もなんもせずに、これからどうしたらいいかっていうのを喫茶店でずっと考えるっていう日を作るんですけど、なかなかいいこと思いつかないんですよ。(笑) 日本で(人数多いバンドは)かなり大変ですね。エグザイルも人数多いけど、次元が違いますからね。(笑)」
松尾。「素人が聞いてもわかるような突出した普遍性を持った万人向けのヴォーカリストをいれるっていうのは一番現実的かもしれないですよね。だって、ハロルド・メルヴィンだって、テディー・ペンダグラスに会ってなければ、あくまでローカルなグループで終わったわけだし」
吉岡。「クルギャン(クール&ザ・ギャング)も、JTテイラーいれたから、あれだけブレイクしたわけだもんね。っていうことは、オーサカ=モノレールに強烈なヴォーカリストをいれるっていうのはどうなの?」
中田。「それは、誰かいて『やりたい』っていったら、ぜんぜんOKですよ。僕は今年38(歳)なんですけど、いままでにある程度やりたいことはやりつくしたという気持ちもあります。もちろん、できてないことはいろいろありますけど。だから、ヴォーカリストをいれることに抵抗はないですね」
吉岡。「ということは、クルギャンのJTみたいなものをいれるのか、アースのフィリップ・ベイリーなのか、強烈なコマーシャルなファンク曲、インストでもね、出すか。『ピック・アップ・ザ・ピーセス』(AWBのヒット)みたいのか、『ソウル・パワー』(ジェームス・ブラウンのヒット)みたいなのか、そういうのがあれば、オーサカもブレイクできる」
中田。「そうですね。人生1回きりだから、売れる曲をがんばって作るっていうのは挑戦しがいがあることだとは思います。ジェームス・ブラウンなんかとびきりコマーシャルだし。クインシーの『ミュージック&ビジネス』っていうのはもっともだし。ただ、1曲でお金を生むっていうのは、だんだん(時代の流れで)なくなってきましたよね。今だと、ただヒット曲がそのまますぐにお金を生み出さないでしょう。その人のキャラクターなどが大事で、キャラクター・ビジネスみたいのは成り立つのかとは思いますけど」
吉岡。「いや、でも、ヒットがあれば、ライヴにお客さんが来るようになるよ。これからは、だからCDがダウンロードだろうが、CDそのもの(フィジカル)だろうが、ライヴが出来るアーティストっていうのが一番強いと思うよ。最初は100人の会場かもしれないけど、(ヒットがあって)力があれば500人、1000人って増えてくわけだしね。最終的に1万人のところで出来るようになるかもしれない。ヒット曲があれば、そういうことが可能になる。ライヴが出来ることのベースになるよね。オーサカの場合、もうライヴはできるわけだから、ヒット曲が出る出ないはきっかけひとつだと思いますよ」
中田。「がんばります(笑)」
松尾。「日本語で歌ったりとかは考えたりします?」
中田。「いやあ、考えたことないんですよ」
■強力なリード・シンガーを探す
吉岡。「日本語のファンクもあったらおもしろいかもしれないですね。で、(日本の音楽界で)新しいジャンルを作るとかね」
中田。「うーん、(日本語は)考えたことないし、(歌うのが)恥ずかしいなあ。(笑) 基本的には無理だろうなって思う。たとえば誰かシンガーが入ったりとか、そういうのはぜひやってみたいし」
松尾。「じゃあ、若くてイケメンの男の子を探すってことですかね。(笑)」
吉岡。「むははは」
松尾。「いま僕はTBSでやってるEXILE(エグザイル)主催のオーディションに関わっているんですが、落選者3万人の中にも十分可能性がある人いるんですよ。顔は100点、歌は60点の人とか、顔も歌も70点とか、そういう人、たくさんいるんです。でも、すべてのバランスがきれいな六角形を描くような人材となると、これがなかなかいないものですよ。六角形でも小ぶりだったり、ある角だけ異様に突出してたりとかね」
吉岡。「ということはどういうのがいいの? やっぱり、六角形が一番大きいのがいいのかな、あたりまえか(笑)」
松尾。「そりゃあ、そうですよね。理想ですよね」
中田。「でも、たとえば、歌めちゃくちゃうまいけど、顔いまひとつみたいのをいれて、引き立て役にするなんていうのも、方法のひとつですよね。ありはありですよね」
吉岡。「オーサカ=モノレール、ヴォーカリスト募集か?(笑)」
中田。「ただ、ソウル&ファンクというジャンルについて言えば、昔のレア・グルーヴとかアシッド・ジャズなんかの盛り上がりが(90年代に)あって、それが現在までずっとつながってきたのだと思うんですが、この数年ヨーロッパ行って感じるのは、だいぶしぼんできたんじゃないか?ということなんですよ。90年代には、クラブに行ってる連中もソウル&ファンクに対してリスペクトしているなあという感じはあったんですが、今はそういうのをあんまり感じない。たとえば、ミュージシャンでマーヴィン・ゲイを知らなくても、別に恥ずかしいことではなくなってきてるんじゃないか? いま聴かれる音楽との関係性が薄れてきているんじゃないか、と思うんです。ソウル&ファンクっていうのが、基本、ベイシックではなくなってるような気がするんですよ。たとえば、下世話なクラブ行くと、90ズ(ナインティーズ)・ナイトってやっています。90ズ・ナイトとか、シャニースとか、ヒップホップとR&B、メアリー・J・ブライジとか、かかる。そこにおいてはソウル&ファンクとかはあんまり関係ないんですよね。メアリー・Jのほうがクラシックっていう感じ。まあ、そんなこと危惧しても意味ないのかなあ。僕としてはヨーロッパでもがんばってやり続けるつもりです。それでいろんな思い出が作れたらいいかなと思ってます(笑)」
吉岡。「でも、年1回ヨーロッパを演奏旅行できるっていうのは、幸せだよねえ」
中田。「幸せですよ。しぼんでいっても、ヨーロッパなんかで、なんか小さな幸せをもてればいいかな、と。(笑)」
松尾。「まあ、だけど、継続してやってれば、魅力ある新ヴォーカリストが入ってくることはありますからね」
(この項つづく)
◎ オーサカ=モノレール ルンブルン・ストラッグル (2001年作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005S717/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ オーサカ=モノレール Thankful (2004年作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002V042Q/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>ESSAY>YMN talk
○YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMNソウル放談(パート8=最終回)
2010年9月23日 音楽○YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMNソウル放談(パート8=最終回)
【Yoshioka, Matsuo & Nakata: YMN Summit: Dinner With Soul Talking (Part 8 of 8 parts)】
(昨日からの続き)
ソウル放談。
2010年8月2日から4日まで3回にわたってお送りした「YMN参集・ソウル放談」、先日そのパート4~7までをお届けしました。今日は、いよいよ最終回パート8。中田さんの衝撃の最新プロジェクトなど。
パート1から7までは、こちら。
2010年08月02日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100802.html
2010年08月03日(火)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート2)~マーヴァ・ホイットニーが語るジェームス・ブラウン
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100803.html
2010年08月04日(水)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート3)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100804.html
2010年09月18日(土)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート4)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100918.html
2010年09月19日(日)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート5)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100919.html
2010年09月20日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート6)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100920.html
2010年09月22日(水)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート7)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100920.html
■ サー・ジョー・クゥオーターマンとのレコーディング話
大型バンドは大変といったとりとめのない話が続く。そんな中から飛び出した衝撃情報。
中田。「いや、実はね、今、サー・ジョー・クゥオーターマンとレコーディングしようか、なんていう話も持ち上がっています。まだまだこれからですが」
吉岡。「ええええっ、うそうそ、すごい。彼はどこ、ニューヨーク、アトランタ?」
中田。「ワシントンDCです。今は目立った活動はしてないようですが、つい先日ヨーロッパでライヴをやったところです。サー・ジョー・クゥオーターマンが4曲くらい作曲してね、テープ送ってきて、一緒にレコーディングしようって。名義はまだどうなるかわかんないですけどね、僕はサー・ジョー・クゥオーターマンで出すのがいいと思ってますけどね」
吉岡。「じゃあ、(中田さんが)マーヴァ・ホイットニーのアルバムを作るような感じですか」
中田。「そうです、そうです」
吉岡。「原盤は日本ってこと」
中田。「そうなるかもしれませんね」
吉岡。「それはすごいニュースじゃない。書いてもいいの?」
中田。「まだまだ未定の状態です。すいません。でも、今の若手のDJに、『どうかな話題になるかな?』と訊いてみても、『サー・ジョー・クゥオーターマンすかあ、そうっすかあ、いいッスねえ』くらいしか返ってこないんですよ。もう少し、盛り上がってくれよ、みたいな(笑)」
松尾。「サー・ジョー・クゥオーターマンって日本ではどれくらい売れてるんだろうね」
吉岡。「当時はトリオだったけど、1000枚以内くらいじゃないかなあ」
ジョー・クゥオーターマンは、1972年にニューヨークのGSFレーベルから「アイヴ・ガット・ソー・マッチ・トラブル・イン・マイ・マインド」のファンク・ヒットを放ったグループ。いわゆるジェームス・ブラウン・ファンクをコピーした当時のブラウン・ファンクの流れにあるフォロワーのひとつだった。これは、のちにサード・ベース、シャインヘッド、UTFOなどがサンプリング。ファンク・クラシックのひとつとなった。リリース当時は輸入盤しか入手できず、当時のディスコDJはやっきになってこの輸入盤を入手。ファンキー系のディスコではイントロがなると一斉にダンスフロアがいっぱいになったほどのヒットとなった。その後、日本ではトリオ・レコードからリリースされたが、十分なプロモーションもなく、一般的なヒットにはいたらなかった。その後1975年にメジャーのマーキュリーに移り、同じくJBズ・マナーの「ゲット・ダウン・ベイビー」をヒットさせたが、以後は音沙汰がなかった。現在、NHK-FMのオダイジュンコさんの『ソウル・ミュージック』(毎週木曜午後11時~12時)のコーナーのテーマにも使われている。中田さんがプロデュースするなり、レコード制作になんらかの形でかかわり、CDがリリースされるとなると、マーヴァ・ホイットニーに続いてクラシック・ファンク・アーティストの発掘プロジェクトとなる。
◎サー・ジョー・クゥオーターマン&フリー・ソウル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ACPFTE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■クインシー・ジョーンズの素晴らしさ
松尾さんに大きな影響を与えたクインシー・ジョーンズの話は、何度かソウル・トーキングの中で出てきた。夜も更けた中ででたクインシー談義。
中田。「クインシーは、もちろん、尊敬してるんですけど、なんかね、音符がなんかこう…。うまく言えないんだけど…」
松尾。「クインシーは、ブラック・ミュージックをゴリゴリに好きな人から敬遠される部分はあるんですよねえ。やっぱりちょっとグリッティーな黒さに欠ける。彼はもともとバークリー出身だし、その後パリのコンセルヴァトワールで音楽教育者ナディア・ブーランジェに学んでるくらいで、ソルフェージュ能力も高い。つまり黒人音楽以外の音楽理論を武器とすることで、それゆえ『スリラー』がクロスオーヴァーな普遍性を獲得したというのはあると思う」
中田。「ああそうです、そういう意味です。平均律すぎる、クラシックの影響が強すぎるということが気になるんです。ブラック・ミュージックなら、通常はミュージシャンはできる限り平均律からはずすことをやると思うんですよ」
松尾。「まあ、(クインシーは)破綻がないように聴こえちゃう」
中田。「クインシーは、その点、外にはずしていくというよりも、中に寄せていくって感じがします。そのあたりがジャズでも、ポップをやっているときでも、ちょっと違和感を感じるんですが」
松尾。「たぶん、クインシーはバランスってことを意識してるから破綻がないんですよねえ。クリフォード・ブラウンとヘレン・メリルの『ユード・ビー・ソー・ナイス・カム・ホーム・トゥ』って名盤があるでしょう。あれ、クインシーが21歳のときにスコア書いてるんですよ。あれと『スリラー』を同じ人がやってるんだから、確かに驚きますよね(笑)。それをやるために、自分の中のブラックネスの何かを売ってる、と思われちゃうんだなあ、コアなブラック・ミュージック・ファンには」
◎ ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン (1954年=クインシー21歳のときの作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008KJU6/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ マイケル・ジャクソン『スリラー』(1982年)(クインシー49歳のときの作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00273D3Z2/soulsearchiho-22/ref=nosim/
中田。「それは、何なんでしょうね。レイ・チャールズもカントリーやって、『セルアウト(裏切り)』って言われたけど、クインシーもなんか『セルアウト組』みたいに言われるのかなあ。(笑) それはシアトルっていう土地とか、なにか関係あるのかなあ」
松尾。「僕はね、音作り、ソングライティングでクインシーが一番好きかっていえば、そんなことはない。やっぱり、曲を書くという点ではスキップ・スカーボローとか、ギャリー・グレンとか、アシュフォード&シンプソンとかが好きですよ。でも、職業としてプロデューサーとして考えたときに、ロッド・テンパートンに曲を書かせて、アレンジをグレッグ・フィリンゲインズにやらせて、クインシーは自分ではスコア書いてないけど、やっぱりクインシー・サウンドになってるってことの凄さ。で、グレッグが別のところで鍵盤弾いたときに、クインシーっぽい音になるかっていうと、ちょっと違う。グレッグがアトランティック・スターなんかと一緒にやってもちょっと違うじゃないですか。ロッド・テンパートンもヒートウェイヴのものと、クインシー・ジョーンズ名義でやってるものと違うでしょう。ロッド・テンパートンだけでやったミーシャ・パリスとか、いまイチじゃないですか。だから、やっぱり、あれだけ譜面をきわめてるクインシーの譜面を越えた求心力が、それこそがプロデュースってことなのかなって思うんですよ。アレンジメントもソングライティングもやってない楽曲でさえ、クインシー・ジョーンズ・サウンド!」
中田。「そうですよね、書ける人なのに、書いてないですよね。それがおもしろいところですよね。きっと(クインシーは)自分でさくさくさくって書けるはずなんですよね」
松尾。「一時期は死ぬほどあれだけ映画のスコアやってたわけだから」
中田。「ただ、今は自分のセンスでは時代についていけへんっていうのをわかってるから、(若いのに)やらすんじゃないですか」
松尾。「やっぱり、年少者がクインシーと組むときは、ミスター・ジョーンズに気に入ってもらえるようなものってことで、みんな同じ方向見てやるから、しかも、そこに若い人の感性もプラスされて、アップデートしたものになって。だから、若い連中うまく使って、クインシーは『錆びない人』ってことになるんじゃないかな」
吉岡。「そういうことだよねえ。まさに」
中田。「そうなんですよね」
■ジャズからポップスへ移行して回収
松尾。「そんなクインシーも、そういう商業的な、いわゆるポップ・チャートのことを意識せずに作れるような『カラーパープル』のサントラとか、晩年のフランク・シナトラのアルバム『L.A.イズ・マイ・レイディ』とか、サミー・ネスティコとやる時はオケの指揮者としてスタジオで張り切ってタクト振っちゃうわけですよ。だけど、流行歌の制作に関してはけっこう若手に任せるんですよね。ただ、チェックは厳しいと思いますけどね。なんかそのあたりの非情な采配っていうのかな。たぶんね、そばで仕事してたらね、あんな嫌な人はいないって思うと思いますよ(笑)。 あんまりいいたとえじゃないけど、どっかの大学の研究室で、助手が寝ずに研究したことを教授が全部吸い上げるみたいな、ね(笑)」
◎ カラーパープル(DVD)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HC66/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ L.A.イズ・マイ・レディ フランク・シナトラ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003F31OAY/soulsearchiho-22/ref=nosim/
吉岡。「それはあるかもねえ。(笑) フランク・シナトラはクインシーが自分でスコア、書いてるんだ」
松尾。「書いてるのは1曲だけですけど、自らオーケストラの指揮をやってますよ(笑)」
中田。「ジャズとポップをうまく分けてるんでしょうね」
松尾。「金にならないジャズもたくさんやってきたわけだけど、ジャズっていうのは商業的なところは抜きにして、音楽的なプレスティージはあるわけじゃない? ミュージシャンズ・ミュージシャンたりうる人たちだから。意地悪な言い方をすれば、そのジャズで苦労してきたことを(クインシーは)ポップで徴収、回収してんですよね(笑)」
吉岡。中田。「(爆笑)」
吉岡。「売れないジャズで勉強してポップで回収かあ。いいなあ。僕なんか売れないソウルについて書いてても、なかなかポップで回収できないんだけど。(笑) 種蒔くばっかりだよ。僕の『ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド』はいつになるんだ (笑)」
松尾。「(笑) 吉岡さんねえ…。あの~~、『ソウル・サーチン』を毎月やればいいんじゃないですか(笑)」
吉岡。「あれ、毎回赤字だよ。(笑) 僕の趣味だからね」
松尾。「どこで回収しますかね。どこかから、吉岡さんの研究協力費を集めるとか。(笑)」
オチにもならないような話で、さらにソウル談義は続き、恵比寿の夜は更けていった。まもなく、アリ・オリの閉店時間となり、3人は散会した。
松尾さん、中田さん、貴重なお話、ありがとうございます。また、いずれやりましょう。
(この3人対談は、2010年7月30日金曜、恵比寿の「ソウル・ドレッシング」と「アリ・オリ」で行われました)
ESSAY>YMN
【Yoshioka, Matsuo & Nakata: YMN Summit: Dinner With Soul Talking (Part 8 of 8 parts)】
(昨日からの続き)
ソウル放談。
2010年8月2日から4日まで3回にわたってお送りした「YMN参集・ソウル放談」、先日そのパート4~7までをお届けしました。今日は、いよいよ最終回パート8。中田さんの衝撃の最新プロジェクトなど。
パート1から7までは、こちら。
2010年08月02日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100802.html
2010年08月03日(火)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴(パート2)~マーヴァ・ホイットニーが語るジェームス・ブラウン
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100803.html
2010年08月04日(水)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート3)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100804.html
2010年09月18日(土)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート4)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100918.html
2010年09月19日(日)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート5)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100919.html
2010年09月20日(月)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート6)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100920.html
2010年09月22日(水)
YMN参集~松尾潔・中田亮・吉岡正晴~YMN納涼ソウル放談(パート7)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100920.html
■ サー・ジョー・クゥオーターマンとのレコーディング話
大型バンドは大変といったとりとめのない話が続く。そんな中から飛び出した衝撃情報。
中田。「いや、実はね、今、サー・ジョー・クゥオーターマンとレコーディングしようか、なんていう話も持ち上がっています。まだまだこれからですが」
吉岡。「ええええっ、うそうそ、すごい。彼はどこ、ニューヨーク、アトランタ?」
中田。「ワシントンDCです。今は目立った活動はしてないようですが、つい先日ヨーロッパでライヴをやったところです。サー・ジョー・クゥオーターマンが4曲くらい作曲してね、テープ送ってきて、一緒にレコーディングしようって。名義はまだどうなるかわかんないですけどね、僕はサー・ジョー・クゥオーターマンで出すのがいいと思ってますけどね」
吉岡。「じゃあ、(中田さんが)マーヴァ・ホイットニーのアルバムを作るような感じですか」
中田。「そうです、そうです」
吉岡。「原盤は日本ってこと」
中田。「そうなるかもしれませんね」
吉岡。「それはすごいニュースじゃない。書いてもいいの?」
中田。「まだまだ未定の状態です。すいません。でも、今の若手のDJに、『どうかな話題になるかな?』と訊いてみても、『サー・ジョー・クゥオーターマンすかあ、そうっすかあ、いいッスねえ』くらいしか返ってこないんですよ。もう少し、盛り上がってくれよ、みたいな(笑)」
松尾。「サー・ジョー・クゥオーターマンって日本ではどれくらい売れてるんだろうね」
吉岡。「当時はトリオだったけど、1000枚以内くらいじゃないかなあ」
ジョー・クゥオーターマンは、1972年にニューヨークのGSFレーベルから「アイヴ・ガット・ソー・マッチ・トラブル・イン・マイ・マインド」のファンク・ヒットを放ったグループ。いわゆるジェームス・ブラウン・ファンクをコピーした当時のブラウン・ファンクの流れにあるフォロワーのひとつだった。これは、のちにサード・ベース、シャインヘッド、UTFOなどがサンプリング。ファンク・クラシックのひとつとなった。リリース当時は輸入盤しか入手できず、当時のディスコDJはやっきになってこの輸入盤を入手。ファンキー系のディスコではイントロがなると一斉にダンスフロアがいっぱいになったほどのヒットとなった。その後、日本ではトリオ・レコードからリリースされたが、十分なプロモーションもなく、一般的なヒットにはいたらなかった。その後1975年にメジャーのマーキュリーに移り、同じくJBズ・マナーの「ゲット・ダウン・ベイビー」をヒットさせたが、以後は音沙汰がなかった。現在、NHK-FMのオダイジュンコさんの『ソウル・ミュージック』(毎週木曜午後11時~12時)のコーナーのテーマにも使われている。中田さんがプロデュースするなり、レコード制作になんらかの形でかかわり、CDがリリースされるとなると、マーヴァ・ホイットニーに続いてクラシック・ファンク・アーティストの発掘プロジェクトとなる。
◎サー・ジョー・クゥオーターマン&フリー・ソウル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000ACPFTE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■クインシー・ジョーンズの素晴らしさ
松尾さんに大きな影響を与えたクインシー・ジョーンズの話は、何度かソウル・トーキングの中で出てきた。夜も更けた中ででたクインシー談義。
中田。「クインシーは、もちろん、尊敬してるんですけど、なんかね、音符がなんかこう…。うまく言えないんだけど…」
松尾。「クインシーは、ブラック・ミュージックをゴリゴリに好きな人から敬遠される部分はあるんですよねえ。やっぱりちょっとグリッティーな黒さに欠ける。彼はもともとバークリー出身だし、その後パリのコンセルヴァトワールで音楽教育者ナディア・ブーランジェに学んでるくらいで、ソルフェージュ能力も高い。つまり黒人音楽以外の音楽理論を武器とすることで、それゆえ『スリラー』がクロスオーヴァーな普遍性を獲得したというのはあると思う」
中田。「ああそうです、そういう意味です。平均律すぎる、クラシックの影響が強すぎるということが気になるんです。ブラック・ミュージックなら、通常はミュージシャンはできる限り平均律からはずすことをやると思うんですよ」
松尾。「まあ、(クインシーは)破綻がないように聴こえちゃう」
中田。「クインシーは、その点、外にはずしていくというよりも、中に寄せていくって感じがします。そのあたりがジャズでも、ポップをやっているときでも、ちょっと違和感を感じるんですが」
松尾。「たぶん、クインシーはバランスってことを意識してるから破綻がないんですよねえ。クリフォード・ブラウンとヘレン・メリルの『ユード・ビー・ソー・ナイス・カム・ホーム・トゥ』って名盤があるでしょう。あれ、クインシーが21歳のときにスコア書いてるんですよ。あれと『スリラー』を同じ人がやってるんだから、確かに驚きますよね(笑)。それをやるために、自分の中のブラックネスの何かを売ってる、と思われちゃうんだなあ、コアなブラック・ミュージック・ファンには」
◎ ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン (1954年=クインシー21歳のときの作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008KJU6/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ マイケル・ジャクソン『スリラー』(1982年)(クインシー49歳のときの作品)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00273D3Z2/soulsearchiho-22/ref=nosim/
中田。「それは、何なんでしょうね。レイ・チャールズもカントリーやって、『セルアウト(裏切り)』って言われたけど、クインシーもなんか『セルアウト組』みたいに言われるのかなあ。(笑) それはシアトルっていう土地とか、なにか関係あるのかなあ」
松尾。「僕はね、音作り、ソングライティングでクインシーが一番好きかっていえば、そんなことはない。やっぱり、曲を書くという点ではスキップ・スカーボローとか、ギャリー・グレンとか、アシュフォード&シンプソンとかが好きですよ。でも、職業としてプロデューサーとして考えたときに、ロッド・テンパートンに曲を書かせて、アレンジをグレッグ・フィリンゲインズにやらせて、クインシーは自分ではスコア書いてないけど、やっぱりクインシー・サウンドになってるってことの凄さ。で、グレッグが別のところで鍵盤弾いたときに、クインシーっぽい音になるかっていうと、ちょっと違う。グレッグがアトランティック・スターなんかと一緒にやってもちょっと違うじゃないですか。ロッド・テンパートンもヒートウェイヴのものと、クインシー・ジョーンズ名義でやってるものと違うでしょう。ロッド・テンパートンだけでやったミーシャ・パリスとか、いまイチじゃないですか。だから、やっぱり、あれだけ譜面をきわめてるクインシーの譜面を越えた求心力が、それこそがプロデュースってことなのかなって思うんですよ。アレンジメントもソングライティングもやってない楽曲でさえ、クインシー・ジョーンズ・サウンド!」
中田。「そうですよね、書ける人なのに、書いてないですよね。それがおもしろいところですよね。きっと(クインシーは)自分でさくさくさくって書けるはずなんですよね」
松尾。「一時期は死ぬほどあれだけ映画のスコアやってたわけだから」
中田。「ただ、今は自分のセンスでは時代についていけへんっていうのをわかってるから、(若いのに)やらすんじゃないですか」
松尾。「やっぱり、年少者がクインシーと組むときは、ミスター・ジョーンズに気に入ってもらえるようなものってことで、みんな同じ方向見てやるから、しかも、そこに若い人の感性もプラスされて、アップデートしたものになって。だから、若い連中うまく使って、クインシーは『錆びない人』ってことになるんじゃないかな」
吉岡。「そういうことだよねえ。まさに」
中田。「そうなんですよね」
■ジャズからポップスへ移行して回収
松尾。「そんなクインシーも、そういう商業的な、いわゆるポップ・チャートのことを意識せずに作れるような『カラーパープル』のサントラとか、晩年のフランク・シナトラのアルバム『L.A.イズ・マイ・レイディ』とか、サミー・ネスティコとやる時はオケの指揮者としてスタジオで張り切ってタクト振っちゃうわけですよ。だけど、流行歌の制作に関してはけっこう若手に任せるんですよね。ただ、チェックは厳しいと思いますけどね。なんかそのあたりの非情な采配っていうのかな。たぶんね、そばで仕事してたらね、あんな嫌な人はいないって思うと思いますよ(笑)。 あんまりいいたとえじゃないけど、どっかの大学の研究室で、助手が寝ずに研究したことを教授が全部吸い上げるみたいな、ね(笑)」
◎ カラーパープル(DVD)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HC66/soulsearchiho-22/ref=nosim/
◎ L.A.イズ・マイ・レディ フランク・シナトラ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003F31OAY/soulsearchiho-22/ref=nosim/
吉岡。「それはあるかもねえ。(笑) フランク・シナトラはクインシーが自分でスコア、書いてるんだ」
松尾。「書いてるのは1曲だけですけど、自らオーケストラの指揮をやってますよ(笑)」
中田。「ジャズとポップをうまく分けてるんでしょうね」
松尾。「金にならないジャズもたくさんやってきたわけだけど、ジャズっていうのは商業的なところは抜きにして、音楽的なプレスティージはあるわけじゃない? ミュージシャンズ・ミュージシャンたりうる人たちだから。意地悪な言い方をすれば、そのジャズで苦労してきたことを(クインシーは)ポップで徴収、回収してんですよね(笑)」
吉岡。中田。「(爆笑)」
吉岡。「売れないジャズで勉強してポップで回収かあ。いいなあ。僕なんか売れないソウルについて書いてても、なかなかポップで回収できないんだけど。(笑) 種蒔くばっかりだよ。僕の『ハーヴェスト・フォー・ザ・ワールド』はいつになるんだ (笑)」
松尾。「(笑) 吉岡さんねえ…。あの~~、『ソウル・サーチン』を毎月やればいいんじゃないですか(笑)」
吉岡。「あれ、毎回赤字だよ。(笑) 僕の趣味だからね」
松尾。「どこで回収しますかね。どこかから、吉岡さんの研究協力費を集めるとか。(笑)」
オチにもならないような話で、さらにソウル談義は続き、恵比寿の夜は更けていった。まもなく、アリ・オリの閉店時間となり、3人は散会した。
松尾さん、中田さん、貴重なお話、ありがとうございます。また、いずれやりましょう。
(この3人対談は、2010年7月30日金曜、恵比寿の「ソウル・ドレッシング」と「アリ・オリ」で行われました)
ESSAY>YMN
◎秋の風物詩ジョー・ライヴ
2010年9月24日 音楽◎秋の風物詩ジョー・ライヴ
【Man Of Autumn: Joe Live At Billboard Live】
形式美。
このところ、毎年秋になるとやってくる「マン・オブ・オータム」(命名ソウルサーチャー)ジョー。ビルボードライブの秋の風物詩になりつつある。今年で4年連続この時期にビルボードに登場。
それにしても、ジョーの女性間の人気は抜群。ゆったりしたグルーヴ系ミディアムがノンストップで続く間、ファンは総立ちで体を揺らす。ギター、ドラムス、ベース、キーボードの4人のバンドにジョー。前2列は全員女性ファンで全員目がハートマーク。全席でもやはり8-2で女性ファン。
ジョーとバンドは2分程度で次々とノンストップで曲をつなぎ歌い続ける。息つく間もない。後半、アコースティック・コーナーでは例によってジョーがギターで弾き語り。それまで立っていた女性ファンも座る。
女性同士や女性一人のファンはとろけ、カップルで来ている人たちはいちゃついている。きっと、昔のマーヴィン・ゲイのライヴでもこうだったろう。
セットリストは毎年ほとんど同じだが、ここまでパターンを作ると、ジョーの形式美という感じもしてくる。そして、何度でも見たくなるのがファンの心理だ。アンコールが終わっても、ジョーがステージを降りようとしても、ファンからもみくちゃにされ、サインをせがまれると、彼もできるだけ応える。そのため、ステージをはけるまでにずいぶんと時間がかかった。バンドは、途中からインストのジャムになった。ここまでファンに尽くしてくれれば満足だろう。
ところで、コーラスがシークエンス(コンピューター)から出てくるのだが、これだとちょっと微妙。うそでもいいから、バック・ミュージシャンのところにマイクを置いて、彼らがコーラスをつけてるように振りを付けたらどうだろうか。(笑)
○ビルボードライブ大阪で9月24日、25日、ビルボードライブ東京で9月27日、28日も。
詳細はこちら
(大阪)↓
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&shop=2
(東京)↓
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&shop=1
■ ライヴの模様を再現~ライヴ・フロム・ジャパン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003NHX4NW/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去記事
2009年10月05日(月)
ジョー・ライヴ~R&B王道を行くソウル・シンガー
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10357422271.html
October 20, 2008
ジョーとピーボの共通点~ジョー・ライヴでの発見
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081020.html
September 05, 2007
ジョー、ビルボードライブに初登場
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070905.html
2003/12/13 (Sat)
Sex & Soul: That’s What Joe Is
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031213.html
■ メンバー
ジョー / Joe(Vocals)
ジャスモン・チャマール・ジョイナー / Jasmon Chamar Joyner(Keyboards)
ウォルター・ウィリアムズ Ⅳ / Walter Williams IV(Guitar)
レイトン・ランバラン / Leighton Rambaran(Bass)
ウィリー・パーカーJr / Willie Parker Jr.(Drums)
■セットリスト ジョー @ビルボードライブ東京 2010年9月21日(火)
Setlist: Joe @ Billboard Live Tokyo, September 21, 2010
show started 21:35
00. Intro
01. Where You At
02. If I Was Your Man
03. Let’s Stay Home
04. Miss My Baby
05. We Need To Roll
06. My Love
07. Stutter
08. Ride With You
09. Man In Your Life
10. More And More
11. I Wanna Know
>Acoustic guitar section
12. All That I Am (with acoustic guitar)
13. No One Else Comes Close (with acoustic guitar)
>with band
14. Worst Case Scenario
15. All The Things (Your Man Won’t Do)
16. Good Girls
17. Magic
Enc. Can’t Get Over You [Maze Featuring Frankie Beverly]~I’m In Love~Jam session
show ended 23:02
(2009年10月4日日曜、ビルボードライブ東京=ジョー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Joe
2010-156
【Man Of Autumn: Joe Live At Billboard Live】
形式美。
このところ、毎年秋になるとやってくる「マン・オブ・オータム」(命名ソウルサーチャー)ジョー。ビルボードライブの秋の風物詩になりつつある。今年で4年連続この時期にビルボードに登場。
それにしても、ジョーの女性間の人気は抜群。ゆったりしたグルーヴ系ミディアムがノンストップで続く間、ファンは総立ちで体を揺らす。ギター、ドラムス、ベース、キーボードの4人のバンドにジョー。前2列は全員女性ファンで全員目がハートマーク。全席でもやはり8-2で女性ファン。
ジョーとバンドは2分程度で次々とノンストップで曲をつなぎ歌い続ける。息つく間もない。後半、アコースティック・コーナーでは例によってジョーがギターで弾き語り。それまで立っていた女性ファンも座る。
女性同士や女性一人のファンはとろけ、カップルで来ている人たちはいちゃついている。きっと、昔のマーヴィン・ゲイのライヴでもこうだったろう。
セットリストは毎年ほとんど同じだが、ここまでパターンを作ると、ジョーの形式美という感じもしてくる。そして、何度でも見たくなるのがファンの心理だ。アンコールが終わっても、ジョーがステージを降りようとしても、ファンからもみくちゃにされ、サインをせがまれると、彼もできるだけ応える。そのため、ステージをはけるまでにずいぶんと時間がかかった。バンドは、途中からインストのジャムになった。ここまでファンに尽くしてくれれば満足だろう。
ところで、コーラスがシークエンス(コンピューター)から出てくるのだが、これだとちょっと微妙。うそでもいいから、バック・ミュージシャンのところにマイクを置いて、彼らがコーラスをつけてるように振りを付けたらどうだろうか。(笑)
○ビルボードライブ大阪で9月24日、25日、ビルボードライブ東京で9月27日、28日も。
詳細はこちら
(大阪)↓
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&shop=2
(東京)↓
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&shop=1
■ ライヴの模様を再現~ライヴ・フロム・ジャパン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003NHX4NW/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 過去記事
2009年10月05日(月)
ジョー・ライヴ~R&B王道を行くソウル・シンガー
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10357422271.html
October 20, 2008
ジョーとピーボの共通点~ジョー・ライヴでの発見
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081020.html
September 05, 2007
ジョー、ビルボードライブに初登場
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070905.html
2003/12/13 (Sat)
Sex & Soul: That’s What Joe Is
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031213.html
■ メンバー
ジョー / Joe(Vocals)
ジャスモン・チャマール・ジョイナー / Jasmon Chamar Joyner(Keyboards)
ウォルター・ウィリアムズ Ⅳ / Walter Williams IV(Guitar)
レイトン・ランバラン / Leighton Rambaran(Bass)
ウィリー・パーカーJr / Willie Parker Jr.(Drums)
■セットリスト ジョー @ビルボードライブ東京 2010年9月21日(火)
Setlist: Joe @ Billboard Live Tokyo, September 21, 2010
show started 21:35
00. Intro
01. Where You At
02. If I Was Your Man
03. Let’s Stay Home
04. Miss My Baby
05. We Need To Roll
06. My Love
07. Stutter
08. Ride With You
09. Man In Your Life
10. More And More
11. I Wanna Know
>Acoustic guitar section
12. All That I Am (with acoustic guitar)
13. No One Else Comes Close (with acoustic guitar)
>with band
14. Worst Case Scenario
15. All The Things (Your Man Won’t Do)
16. Good Girls
17. Magic
Enc. Can’t Get Over You [Maze Featuring Frankie Beverly]~I’m In Love~Jam session
show ended 23:02
(2009年10月4日日曜、ビルボードライブ東京=ジョー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Joe
2010-156
◎『ソウル・パワー2010』第一日
2010年9月25日 音楽◎『ソウル・パワー2010』第一日
【Soul Power Summit 2010: The Day One】
第5回。
2006年から始まったソウル・ミュージック好きの日本のミュージシャンが集まる音楽イヴェント『ソウル・パワー・サミット2010』の初日が小雨降る中2010年9月24日、日本武道館で行われた。今年は大阪サミットが諸事情で開催されなかったため、地方から参戦するファンも多数みられた。
5年目を迎えた「ソウル・サミット2010」は、鈴木雅之、ゴスペラーズ、スクープ・オン・サムバディーに加え、ブラザー・コーン、そして、今年は久保田利伸のソウル・クインテットという強力な布陣でのぞんだ。久保田利伸の参加は、鈴木雅之らが「ソウル・パワー」当初から出演を熱望していたもの。久保田はステージで「今年の春、マーチンから電話があって、『久保田、ソウル・パワー、今年は出ろ』と言われて、でることになった」と明かした。こうして5年目にしてついに参加がかなった。
5周年、5回目、そして、マーチンのデビュー30周年が重なる記念すべきイヴェントとなった。
今回はホストバンドがひとつで、彼らがライムスターの出演時間以外3時間50分休みなく演奏し続ける。
ゴスペラーズ安岡優がプロデュースし、ダンスマンの兄ドリー・ファンク・ジュニアとのファンク・ユニット、ファンクスが再度登場。今回は新曲をレコーディングし、そのリリース記念での出演となった。
日本語を独自に操る本格的ヒップホップ・アーティスト、ライムスター。MC宇多丸はステージで、「村上君から誘われてとっても嬉しい…。だけど、どんどんいろんなことをやってくれと言われ、めんどくさくなってきた」と話し、客席から爆笑を受けていた。ライムスターは初日のみの出演で、二日目はクリスタル・ケイが出演する。
(内容の詳細は明日以降にご紹介します)
○今日9月25日(土)は午後4時開場、5時開演。いつもより早いのでお気をつけください。
○メンバー・リスト、セットリストは明日以降に掲載いたします
○今回の「ソウル・パワー」への意気込み。5人のソウル談義などは、会場で販売されている豪華パンフレットでの5人対談で存分に語られている。立ち読みには向かないのでぜひ、お買い求めください。(若干宣伝)
■ 過去ソウル・パワー関連記事(初回から4回目まで)
>前回2009年第4回
September 26, 2009
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351045775.html
2009年09月27日(日)
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351581358.html#main
2009年09月28日(月)
ソウル・パワー、盛りだくさん
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10352078479.html
>第3回2008年
September 25, 2008
ソウル・パワー2008~2日間を見て
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080925.html
September 22, 2008
Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two:
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080922.html
September 21, 2008
Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080921.html
>2007年第2回
August 12, 2007
Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070812.html
July 31, 2007
Soul Power Summit 2007: Full Of Surprise
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070731.html
>2006年第1回
July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html
August 01, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006: A Leader Said "Thank You" To Another Leader
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_01.html
■ メンバー (ミュージシャンを含めた詳細メンバーは明日以降掲載します)
ダ・フロント・アクターズ
ゴスペラーズ
多和田えみ
ライムスター(24日のみ)
クリスタル・ケイ(25日のみ)
ファンクス、
スクープ・オン・サムバディー
久保田利伸
ゴスペラッツ
鈴木雅之 ほか
■ セットリスト: ソウル・パワー2010東京サミット
Setlist : SOUL POWER SUMITT 2010
show started 18:30
01.
Enc.
show ended 22:20
(2010年9月24日金曜、日本武道館=ソウル・パワー・サミット2010・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Sumitt 2010
2010-
ENT>LIVE>SOUL SUMMIT>2010
【Soul Power Summit 2010: The Day One】
第5回。
2006年から始まったソウル・ミュージック好きの日本のミュージシャンが集まる音楽イヴェント『ソウル・パワー・サミット2010』の初日が小雨降る中2010年9月24日、日本武道館で行われた。今年は大阪サミットが諸事情で開催されなかったため、地方から参戦するファンも多数みられた。
5年目を迎えた「ソウル・サミット2010」は、鈴木雅之、ゴスペラーズ、スクープ・オン・サムバディーに加え、ブラザー・コーン、そして、今年は久保田利伸のソウル・クインテットという強力な布陣でのぞんだ。久保田利伸の参加は、鈴木雅之らが「ソウル・パワー」当初から出演を熱望していたもの。久保田はステージで「今年の春、マーチンから電話があって、『久保田、ソウル・パワー、今年は出ろ』と言われて、でることになった」と明かした。こうして5年目にしてついに参加がかなった。
5周年、5回目、そして、マーチンのデビュー30周年が重なる記念すべきイヴェントとなった。
今回はホストバンドがひとつで、彼らがライムスターの出演時間以外3時間50分休みなく演奏し続ける。
ゴスペラーズ安岡優がプロデュースし、ダンスマンの兄ドリー・ファンク・ジュニアとのファンク・ユニット、ファンクスが再度登場。今回は新曲をレコーディングし、そのリリース記念での出演となった。
日本語を独自に操る本格的ヒップホップ・アーティスト、ライムスター。MC宇多丸はステージで、「村上君から誘われてとっても嬉しい…。だけど、どんどんいろんなことをやってくれと言われ、めんどくさくなってきた」と話し、客席から爆笑を受けていた。ライムスターは初日のみの出演で、二日目はクリスタル・ケイが出演する。
(内容の詳細は明日以降にご紹介します)
○今日9月25日(土)は午後4時開場、5時開演。いつもより早いのでお気をつけください。
○メンバー・リスト、セットリストは明日以降に掲載いたします
○今回の「ソウル・パワー」への意気込み。5人のソウル談義などは、会場で販売されている豪華パンフレットでの5人対談で存分に語られている。立ち読みには向かないのでぜひ、お買い求めください。(若干宣伝)
■ 過去ソウル・パワー関連記事(初回から4回目まで)
>前回2009年第4回
September 26, 2009
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351045775.html
2009年09月27日(日)
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351581358.html#main
2009年09月28日(月)
ソウル・パワー、盛りだくさん
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10352078479.html
>第3回2008年
September 25, 2008
ソウル・パワー2008~2日間を見て
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080925.html
September 22, 2008
Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two:
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080922.html
September 21, 2008
Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080921.html
>2007年第2回
August 12, 2007
Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070812.html
July 31, 2007
Soul Power Summit 2007: Full Of Surprise
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070731.html
>2006年第1回
July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html
August 01, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006: A Leader Said "Thank You" To Another Leader
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_01.html
■ メンバー (ミュージシャンを含めた詳細メンバーは明日以降掲載します)
ダ・フロント・アクターズ
ゴスペラーズ
多和田えみ
ライムスター(24日のみ)
クリスタル・ケイ(25日のみ)
ファンクス、
スクープ・オン・サムバディー
久保田利伸
ゴスペラッツ
鈴木雅之 ほか
■ セットリスト: ソウル・パワー2010東京サミット
Setlist : SOUL POWER SUMITT 2010
show started 18:30
01.
Enc.
show ended 22:20
(2010年9月24日金曜、日本武道館=ソウル・パワー・サミット2010・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Sumitt 2010
2010-
ENT>LIVE>SOUL SUMMIT>2010
◎ソウル・パワー・サミット2010第1日レポート
2010年9月26日 音楽◎ソウル・パワー・サミット2010第1日レポート
(ソウルパワー初日の模様です。2日目は明日ご紹介します)
【Soul Power Summit 2010: Day One】
パワー。
いきなり、ブラザー・コーンとマーチンが登場し、「私たち、ダ・フロント・アクターズでございます」と宣言。「前説がやりたかったんです」と言って笑いを誘う。ブラザー・コーン、この日1度目の登場だ。
これに続いて、すぐにゴスペラーズ。マイケル鶴岡振り付けの「1,2,3 for 5」などを経て、昨年出場が体調不良のため不可能になった多和田えみがデュエットで「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」を日本語で一緒に。彼女の歌は初めて聴いたが、なかなか低い印象的な声だった。その後、11月にリリースされるゴスペラーズの新曲を一節アカペラで。これはタイトルを「冬響」。こう書いて「とうきょう」と読ませる。「ポーカーフェイス」の後半でラップのライムスターが乱入。ラップをいれながら、ファンキーにし、そのままライムスターのライヴへ。
バンドメンバーはここだけが唯一の休憩場所。DJをバックに次々とよく聞き取れるラップが。「これからの(俺たちがやる)音楽はメロディーがない。だが、ビートとグルーヴとリズムがある」といって始まった。
ダンス・マンのお兄さん、ドリーファンク・ジュニアとダンス・マンのユニットが昨年に続き登場。新曲を披露。
そして、スクープ。「潮騒」はタケの歌が堂々と武道館に響き渡り、聴くものを圧倒的に集中させた。声量、歌唱、非常にインパクトがあった。「バラ色」のゴー・ゴー・ヴァージョンで、ところどころにワシントンDCのゴー・ゴー・サウンドの王者、チャック・ブラウン&ソウル・サーチャーズの「バスティン・ルーズ」のフレーズをいれながら、「ファイヴ・キーズ」に入り、ここでゴスペラーズが乱入。そして、最後でキーボードの学史がロジャーよろしくトーキング・ボックスで「dance, if you want it~」と歌い、久保田利伸を呼び込み。
このあたりのつなぎの演出が実ににくい。久保田もヒット曲を厳選。「ヒットパレード」「ラ・ラ・ラ・ラヴソング」、そして、ベイビーフェイスが書き、ウィスパーズでヒットさせた「イン・ザ・ムード」をカヴァー。ここにゴスから黒沢薫、スクープからタケが参加。大人のムードたっぷりのソウル・フレイヴァーな1曲を演出した。そして大ヒット「ラヴ・レイン」。
そして「オオトリ(出し物の最後のアーティスト)」を務めるのは1年目、3年目と1年おきにでてくる隔年登場ゴスペラッツ。酒井と桑野の漫才コンビが妙におもしろい。新録の新曲は、大瀧詠一が1981年の『ア・ロング・ヴァケーション』で収録していた「パッピドゥビドゥバ・ストーリー(物語)」。これに続き、ムーングロウズの「シンシアリー」をカヴァー。これは、今年亡くなったムーングロウズのベースでリーダーでもあり、マーヴィン・ゲイの育ての親ハーヴィー・フークワに捧げるもの。さらにじっくり歌った「時間飛行」。ヒットメドレーで本編の幕が閉まる。
そしてアンコールは今年でデビュー30周年を迎える鈴木雅之メドレー。そのヒット曲を、参加者が手分けして歌う。サプライズは、「ロンリー・チャップリン」で、お姉さん鈴木聖美が登場したところ。ここにはさらにブラザー・コーンも。そして、最後に久保田利伸が先導で「ランナウェイ」。オールスターで歌いシメ。始まってから、アンコール、挨拶が終わるまで3時間50分。ノンストップ。みなさんおつかれさま。
今回の「ソウル・サミット」の大きなポイントは、ソウル・マン久保田利伸の参加。そして、さらにヒップホップ・アーティストとしてライムスターが参戦してくれたことなどがある。もちろんこれは表のポイントだが、裏メニュー的にコーンちゃんがどこで何をやらかすかが、僕的にはけっこう興味があったのだ。というのも、パンフレットにおける16ページにおよぶ超ビッグ対談の中でも、コーンちゃんは一番たくさんしゃべっているのだが、彼の出番、出方がはっきりしていなかったから。本人曰く「どうやってでるのかなあ」などととぼけながら笑いを誘っていた。
そこに注目してみると、4時間弱の中、コーンちゃんの登場はオープニングのダ・フロント・アクターズのしゃべりと歌、久保田利伸の冒頭での若干のコーラス、そして、マーチン&鈴木聖美の「ロンリー・チャップリン」でのヴォーカルという3箇所。それで、パンフの中では一番たくさんしゃべってるのだ。あんだけしゃべって、歌うの1曲って、さすがだ! (笑)
(第二日の模様は明日お届けします)
■メンバー
ダ・フロント・アクターズ (鈴木雅之+Bro Kone)
ゴスペラーズ
多和田えみ
ライムスター(24日のみ)
クリスタル・ケイ(25日のみ)
The☆Funks (ファンクス) (ダンサー2名)
スクープ・オン・サムバディー
久保田利伸
ゴスペラッツ
鈴木雅之
鈴木聖美 (サプライズ・ゲスト)
>サポートミュージシャン
松本圭司(キーボード)
武藤良明 (ギター)
上條頌 (ギター)
坂東慧 (ドラムス)
後藤克臣 (ベース)
藤川学史 (Gakushi) (キーボード)
Sasuke (トロンボーン)
ふさはらただひろ (トランペット)
かわ島崇文 (サックス)
神野ゆり (バックヴォーカル=久保田利伸)
オリヴィア・バレル (バックヴォーカル=久保田利伸)
吉田博 (バックヴォーカル=久保田利伸)
■セットリスト
Setlist : Soul Power Summit 2010, September 24, 2010@Budoukan
Show started 18:30
Da Front Actors [Suzuki Masayuki & Bros. Kone]
01.Backstabbers
02.Soul Buddy
Gospellers
00. SE: Soul Ballad
03.1,2,3 for 5
04.Shall We Dance
05.You’ve Got A Friend [with Tawata Emi]
00. 冬響(とうきょう)(アカペラで一節のみ)
06.Forgive Me
07.愛のシューティングスター
08.ポーカーフェイス
Rhymester
09.ライムスター・イン・ザ・ハウス
10.Once Again
11.付和Ride On
12.Walk This Way
The☆Funks (with two dancers)
13.The☆Funksのテーマ
14.月刊☆ガール.net
Skoop On Somebody
15.ソウルリヴァイバー
16.Getaway
17.潮騒
18.My Life
19.バラ色(Go Go Version)~Five Keys [+Gospellers]~A Riff of “Bustin Loose”~A Riff of “Dance If You Want It”
Kubota Toshinobu
20.Tawawa ヒットパレード [+Skoop/Gospellers/Rhymester/Tawata]
21.La La La Love Song
22.In The Mood [+Take & Kurosawa Kaoru](Whispers)
23.Love Rain
Gospe☆rats
00. Opening: (Cabaret)
24.まさか赤坂Show Time
25.Valentine Kiss
26.Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語
27.Sincerely (Moonglows)
28.時間飛行
29.憧れのスレンダー・ガール~トゥナイト
30.ハリケーン~チェイサー(=エンディング・インスト)
Video. Flashback of Soul Power 1,2,3,4
Encore 「鈴木雅之メドレー」
さよならいとしのBaby Blues [Take of Skoop On Somebody]
恋人 [Kurosawa Kaoru + Yasuoka,Yutaka & Kitayama Youichi]
もう涙はいらない [武田と哲也]
ガラス越しに消えた夏 [鈴木雅之]
ロンリー・チャップリン [鈴木雅之+鈴木聖美, +Bro. Kone]
め組のひと [All Cast + Rhymester]
ランナウェイ [All Cast + Rhymester + 久保田利伸]
performance ended 22:13
show ended 22:20
(2010年9月24日金曜、日本武道館=ソウル・パワー・サミット2010・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit 2010
(ソウルパワー初日の模様です。2日目は明日ご紹介します)
【Soul Power Summit 2010: Day One】
パワー。
いきなり、ブラザー・コーンとマーチンが登場し、「私たち、ダ・フロント・アクターズでございます」と宣言。「前説がやりたかったんです」と言って笑いを誘う。ブラザー・コーン、この日1度目の登場だ。
これに続いて、すぐにゴスペラーズ。マイケル鶴岡振り付けの「1,2,3 for 5」などを経て、昨年出場が体調不良のため不可能になった多和田えみがデュエットで「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」を日本語で一緒に。彼女の歌は初めて聴いたが、なかなか低い印象的な声だった。その後、11月にリリースされるゴスペラーズの新曲を一節アカペラで。これはタイトルを「冬響」。こう書いて「とうきょう」と読ませる。「ポーカーフェイス」の後半でラップのライムスターが乱入。ラップをいれながら、ファンキーにし、そのままライムスターのライヴへ。
バンドメンバーはここだけが唯一の休憩場所。DJをバックに次々とよく聞き取れるラップが。「これからの(俺たちがやる)音楽はメロディーがない。だが、ビートとグルーヴとリズムがある」といって始まった。
ダンス・マンのお兄さん、ドリーファンク・ジュニアとダンス・マンのユニットが昨年に続き登場。新曲を披露。
そして、スクープ。「潮騒」はタケの歌が堂々と武道館に響き渡り、聴くものを圧倒的に集中させた。声量、歌唱、非常にインパクトがあった。「バラ色」のゴー・ゴー・ヴァージョンで、ところどころにワシントンDCのゴー・ゴー・サウンドの王者、チャック・ブラウン&ソウル・サーチャーズの「バスティン・ルーズ」のフレーズをいれながら、「ファイヴ・キーズ」に入り、ここでゴスペラーズが乱入。そして、最後でキーボードの学史がロジャーよろしくトーキング・ボックスで「dance, if you want it~」と歌い、久保田利伸を呼び込み。
このあたりのつなぎの演出が実ににくい。久保田もヒット曲を厳選。「ヒットパレード」「ラ・ラ・ラ・ラヴソング」、そして、ベイビーフェイスが書き、ウィスパーズでヒットさせた「イン・ザ・ムード」をカヴァー。ここにゴスから黒沢薫、スクープからタケが参加。大人のムードたっぷりのソウル・フレイヴァーな1曲を演出した。そして大ヒット「ラヴ・レイン」。
そして「オオトリ(出し物の最後のアーティスト)」を務めるのは1年目、3年目と1年おきにでてくる隔年登場ゴスペラッツ。酒井と桑野の漫才コンビが妙におもしろい。新録の新曲は、大瀧詠一が1981年の『ア・ロング・ヴァケーション』で収録していた「パッピドゥビドゥバ・ストーリー(物語)」。これに続き、ムーングロウズの「シンシアリー」をカヴァー。これは、今年亡くなったムーングロウズのベースでリーダーでもあり、マーヴィン・ゲイの育ての親ハーヴィー・フークワに捧げるもの。さらにじっくり歌った「時間飛行」。ヒットメドレーで本編の幕が閉まる。
そしてアンコールは今年でデビュー30周年を迎える鈴木雅之メドレー。そのヒット曲を、参加者が手分けして歌う。サプライズは、「ロンリー・チャップリン」で、お姉さん鈴木聖美が登場したところ。ここにはさらにブラザー・コーンも。そして、最後に久保田利伸が先導で「ランナウェイ」。オールスターで歌いシメ。始まってから、アンコール、挨拶が終わるまで3時間50分。ノンストップ。みなさんおつかれさま。
今回の「ソウル・サミット」の大きなポイントは、ソウル・マン久保田利伸の参加。そして、さらにヒップホップ・アーティストとしてライムスターが参戦してくれたことなどがある。もちろんこれは表のポイントだが、裏メニュー的にコーンちゃんがどこで何をやらかすかが、僕的にはけっこう興味があったのだ。というのも、パンフレットにおける16ページにおよぶ超ビッグ対談の中でも、コーンちゃんは一番たくさんしゃべっているのだが、彼の出番、出方がはっきりしていなかったから。本人曰く「どうやってでるのかなあ」などととぼけながら笑いを誘っていた。
そこに注目してみると、4時間弱の中、コーンちゃんの登場はオープニングのダ・フロント・アクターズのしゃべりと歌、久保田利伸の冒頭での若干のコーラス、そして、マーチン&鈴木聖美の「ロンリー・チャップリン」でのヴォーカルという3箇所。それで、パンフの中では一番たくさんしゃべってるのだ。あんだけしゃべって、歌うの1曲って、さすがだ! (笑)
(第二日の模様は明日お届けします)
■メンバー
ダ・フロント・アクターズ (鈴木雅之+Bro Kone)
ゴスペラーズ
多和田えみ
ライムスター(24日のみ)
クリスタル・ケイ(25日のみ)
The☆Funks (ファンクス) (ダンサー2名)
スクープ・オン・サムバディー
久保田利伸
ゴスペラッツ
鈴木雅之
鈴木聖美 (サプライズ・ゲスト)
>サポートミュージシャン
松本圭司(キーボード)
武藤良明 (ギター)
上條頌 (ギター)
坂東慧 (ドラムス)
後藤克臣 (ベース)
藤川学史 (Gakushi) (キーボード)
Sasuke (トロンボーン)
ふさはらただひろ (トランペット)
かわ島崇文 (サックス)
神野ゆり (バックヴォーカル=久保田利伸)
オリヴィア・バレル (バックヴォーカル=久保田利伸)
吉田博 (バックヴォーカル=久保田利伸)
■セットリスト
Setlist : Soul Power Summit 2010, September 24, 2010@Budoukan
Show started 18:30
Da Front Actors [Suzuki Masayuki & Bros. Kone]
01.Backstabbers
02.Soul Buddy
Gospellers
00. SE: Soul Ballad
03.1,2,3 for 5
04.Shall We Dance
05.You’ve Got A Friend [with Tawata Emi]
00. 冬響(とうきょう)(アカペラで一節のみ)
06.Forgive Me
07.愛のシューティングスター
08.ポーカーフェイス
Rhymester
09.ライムスター・イン・ザ・ハウス
10.Once Again
11.付和Ride On
12.Walk This Way
The☆Funks (with two dancers)
13.The☆Funksのテーマ
14.月刊☆ガール.net
Skoop On Somebody
15.ソウルリヴァイバー
16.Getaway
17.潮騒
18.My Life
19.バラ色(Go Go Version)~Five Keys [+Gospellers]~A Riff of “Bustin Loose”~A Riff of “Dance If You Want It”
Kubota Toshinobu
20.Tawawa ヒットパレード [+Skoop/Gospellers/Rhymester/Tawata]
21.La La La Love Song
22.In The Mood [+Take & Kurosawa Kaoru](Whispers)
23.Love Rain
Gospe☆rats
00. Opening: (Cabaret)
24.まさか赤坂Show Time
25.Valentine Kiss
26.Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語
27.Sincerely (Moonglows)
28.時間飛行
29.憧れのスレンダー・ガール~トゥナイト
30.ハリケーン~チェイサー(=エンディング・インスト)
Video. Flashback of Soul Power 1,2,3,4
Encore 「鈴木雅之メドレー」
さよならいとしのBaby Blues [Take of Skoop On Somebody]
恋人 [Kurosawa Kaoru + Yasuoka,Yutaka & Kitayama Youichi]
もう涙はいらない [武田と哲也]
ガラス越しに消えた夏 [鈴木雅之]
ロンリー・チャップリン [鈴木雅之+鈴木聖美, +Bro. Kone]
め組のひと [All Cast + Rhymester]
ランナウェイ [All Cast + Rhymester + 久保田利伸]
performance ended 22:13
show ended 22:20
(2010年9月24日金曜、日本武道館=ソウル・パワー・サミット2010・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit 2010
◎ソウル・パワー・サミット2010 第二日レポート:日本版「ソウル・レヴュー」か
2010年9月27日 音楽◎ソウル・パワー・サミット2010 第二日レポート:日本版「ソウル・レヴュー」か
【Soul Power Summit 2010: Day Two】
ソウル・レヴュー。
「ソウル・パワー」の第二日は、会場が超満員。立錐の余地もないほど。土曜日だけに5時スタートということで、まだ日も落ちない中、武道館の前は大勢の人だかり。始まる前から会場の熱気がすごい。外はけっこう寒いが、中は蒸し暑いほど。
ダ・フロント・アクターズが観客に「一回目から来てる人?」と尋ね、歓声があがる。つづいてゴスペラーズ、「シャル・ウィ・ダンス」では珍しく黒沢・北山デュオ的な形が見られる。これもマイケル鶴岡振り付け。「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」は、もともとキャロル・キングが書きシンガー・ソングライターのジェームス・テイラーの歌で1971年に全米ナンバーワンになった名曲。ソウル界ではダニー・ハザウェイのライヴ・ヴァージョンがひじょうに有名。ここでは多和田えみがゲスト。村上てつやが日本語詞を書いた日本語ヴァージョン。「フォーギヴ・ミー」はちょっとフィリーソウル風、しかも熱唱系バラードで聴かせる。一方、「愛のシューティング・スター」はフィリー四打ち系でこれも振り付けつき。
この日だけのゲスト、クリスタル・ケイは3曲。ロッキッシュな「フラッシュ」から大ヒット「ボーイフレンド・パート2」に続いて、ゴスペラーズの北山・黒沢・さらにスクープのタケの3人をコーラスにしたがえ、ドナ・サマーの大ヒット「オン・ザ・レイディオ」のカヴァーを披露。このコーラス、ドナ・サマ・アズという。ドナがタケで、サマが黒沢で、アズが北山。「ソウル・パワー」にぴったりのゲスト・アーティストだ。
ザ・ファンクス。ダンスマン自身は、なんと「ソウル・パワー」5回連続出演。ダンスマンとして、ファンクスとして、全出演。これは、ソウル・トライアングルの3組以外彼だけ。来年はパンフでも大々的にフィーチャーしないと。村上・ダンスマン対談とか。(笑)
スクープ。「ゲットアウェイ」は、どこかアイズレイ・ブラザーズ風の雰囲気がある。そういう意味で、「ソウル・パワー」に似合った選曲か。そして、歌力満載の「潮騒」のエンディングでは、あの広い武道館で一瞬ノーマイクにして「stay…」というところを歌う。新曲「マイ・ライフ」から「バラ色」のゴー・ゴー・ヴァージョン、そして、「ファイヴ・キーズ」のエンディングで、トーキング・ボックスを使い、「dance, if you want it」で久保田利伸呼び込み。これは、ほんといいアイデアだと思う。村上さんが考えに考えて出てきたアイデア。
久保田利伸。いきなり、「TAWAWAヒットパレード」であげあげ、のりのり。どうして今年「ソウル・パワー」に参加することになったかの経緯の話がおもしろい。「春くらいにマーチンから電話がかかってきて、飯食おうって。そこで、久保田あ、そろそろ、ソウル・パワーでろよ…、って」 本当にありそうでなさそうな、でもありそうな状況のトークがおもしろかった。そして、ベイビーフェイス作ウィスパーズのヒット「イン・ザ・ムード」。スクープ・タケ、ゴス黒沢とのトリオで。冒頭のちょっとアカペラで練習してみようというアイデアは久保田さんのアイデア。黒沢チームは本番の2-3日まえに急に言われたらしい。ひじょうにソウルフルな雰囲気で、熱くなっていた会場にちょうどエアコンクーラーの涼しい空気が舞い降りてきていいムードに。そして、大ヒット「ラヴ・レイン」。
ゴスペラッツ。今年はおおとりケイスケ、おおとりラン、オードリー。酒井・桑野のコンビがますますパワーアップ。このコンビの前説もありじゃないかとも思った。(笑) 「塗ると、人が変わります」という酒井ぺッツがいい味を出す。大瀧詠一「ア・ロング・ヴァケーション」が来年30周年で、それを祝う意味での「パッパドゥビドゥバ・ストーリー」もいかにも大瀧楽曲という感じ。そして、ムーングロウズの「シンシアリー」。「時間飛行」はじっくり聴かせ、ひじょうに印象に残った。
アンコールは今年30周年を迎えるマーチンに向けて「鈴木雅之メドレー」。「ロンリー・チャップリン」では、ソウル・シスター鈴木聖美も登場。
そして、さらにサプライズが。ブラザー・コーンが音頭をとって9月22日か誕生日だったマーチンへ、全員で「ハッピー・バースデイ」。そして、ノッキーを呼ぼうとしたが忙しく代わりにマーガレットが来てくれたといってマーガレット(木梨憲武)が大きな花束を持って登場。一斉に歓声がまきおこる。「マーガレットは、『可愛いい人よ』ができるっていうんで、じゃあ、3人で」との掛け声で、「可愛いい人よ」。この部分は本当にマーチンも知らなかったようで、マーチンは一瞬涙ぐんでるように見えた。コーン曰く「いやあ、ほんとに隠しておくのが大変だったんだ」。
ほぼ4時間。CMトイレ休憩なしのノンストップ。1回目からだが、バンドの入れ替えがなくノンストップでライヴが続くというのは、本当にすばらしい構成だ。その他の複数アーティストの出演するライヴは、必ず15分程度入れ替えで時間がかかるから、流れが分断される。しかし、4時間近く休みなく演奏するバンドは大変だが、おつかれさま。
たいへんよく構成された4時間のショー。出演者の着替えなども、けっこう早変わりもあり、おそらく舞台裏は大変な忙しさだっただろう。
テレビなんかじゃ見られないライヴならではの濃厚なエンタテインメント。テレビじゃ見られないが、いい意味で「ヴァラエティー・ソウル・ショー」。コラボレーションもおもしろいし、「ソウル・パワー」のイヴェントは、ひょっとしたら、これは日本版「ソウル・レヴュー」の形なのかもしれない。
(この項つづく)
■過去ソウル・パワー関連記事(初回から4回目まで)
2010年09月25日(土)
『ソウル・パワー2010』第一日(速報)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100925.html
2010年09月26日(日)
ソウル・パワー・サミット2010第1日レポート
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100926.html
>前回2009年第4回
September 26, 2009
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351045775.html
2009年09月27日(日)
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351581358.html#main
2009年09月28日(月)
ソウル・パワー、盛りだくさん
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10352078479.html
>第3回2008年
September 25, 2008
ソウル・パワー2008~2日間を見て
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080925.html
September 22, 2008
Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two:
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080922.html
September 21, 2008
Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080921.html
>2007年第2回
August 12, 2007
Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070812.html
July 31, 2007
Soul Power Summit 2007: Full Of Surprise
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070731.html
>2006年第1回
July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html
August 01, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006: A Leader Said "Thank You" To Another Leader
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_01.html
■メンバー
ダ・フロント・アクターズ (鈴木雅之+Bro Kone)
ゴスペラーズ
多和田えみ
ライムスター(24日のみ)
クリスタル・ケイ(25日のみ)
The☆Funks (ファンクス) (ダンサー、OL、アニー)
スクープ・オン・サムバディー
久保田利伸
ゴスペラッツ
鈴木雅之
鈴木聖美 (サプライズ・ゲスト)
>サポートミュージシャン
松本圭司(キーボード)
武藤良明 (ギター)
上條頌 (ギター)
坂東慧 (ドラムス)
後藤克臣 (ベース)
藤川学史 (Gakushi) (キーボード)
Sasuke (トロンボーン)
房原忠弘 (トランペット)
かわ島崇文 (サックス)
神野ゆり (バックヴォーカル=久保田利伸)
オリヴィア・バレル (バックヴォーカル=久保田利伸)
吉田博 (バックヴォーカル=久保田利伸)
OL (ダンサー=ザ・ファンクス)
アニー (ダンサー=ザ・ファンクス)
■セットリスト
Setlist : Soul Power Summit 2010, September 25, 2010@Budoukan
Show started 17:00
Da Front Actors [Suzuki Masayuki & Bros. Kone]
01.Backstabbers (O’Jays)
02.Soul Buddy
Gospellers
00. SE: Soul Ballad
03.1,2,3 for 5
04.Shall We Dance
05.You’ve Got A Friend [with Tawata Emi] (James Taylor, Donny Hathaway)
00. 冬響(とうきょう)(アカペラで一節のみ)
06.Forgive Me
07.愛のシューティングスター
08.ポーカーフェイス
Crystal Kay
09.Flash
10.Boyfriend –Part 2
11.On The Radio [with Take, Kurosawa, Kitayama] (Donna Summer)
The☆Funks (with two dancers)
12. The☆Funksのテーマ
13.月刊☆ガール.net
Skoop On Somebody
14.ソウルリヴァイバー
15.Getaway
16.潮騒
17.My Life
18.バラ色(Go Go Version)~Five Keys [+Gospellers]~A Riff of “Bustin Loose”~A Riff of “Dance If You Want It”
Kubota Toshinobu
19.Tawawa ヒットパレード [+Skoop / Gospellers / Bro. Kone / Tawata]
20.La La La Love Song
21.In The Mood [+Take & Kurosawa Kaoru] (Whispers)
22.Love Rain
Gospe☆rats
00. Opening: (Cabaret)
23.まさか赤坂Show Time
24.Valentine Kiss
25.Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語 (Ohtaki Eiichi)
26.Sincerely (Moonglows)
27.時間飛行
28.憧れのスレンダー・ガール~トゥナイト
29.ハリケーン~チェイサー(=エンディング・インストI Can’t Turn You Loose)
Video. Flashback of Soul Power 1,2,3,4
Encore 1. 「鈴木雅之メドレー」
さよならいとしのBaby Blues [Take of Skoop On Somebody]
恋人 [Kurosawa Kaoru + Yasuoka,Yutaka & Kitayama Youichi]
もう涙はいらない [武田と哲也]
ガラス越しに消えた夏 [鈴木雅之]
ロンリー・チャップリン [鈴木雅之+鈴木聖美, +Bro. Kone]
め組のひと [All Cast]
ランナウェイ [All Cast + 久保田利伸]
Encore 2. Happy Birthday (To Martin) [All Cast]
Encore 3. 可愛いい人よ [Suzuki Masayuki & Bro. Kone, Margarett] (Cook Nick & Chuky)
Performance ended 20:42
Show ended 20:52
(2010年9月25日土曜、日本武道館=ソウル・パワー・サミット2010・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit
【Soul Power Summit 2010: Day Two】
ソウル・レヴュー。
「ソウル・パワー」の第二日は、会場が超満員。立錐の余地もないほど。土曜日だけに5時スタートということで、まだ日も落ちない中、武道館の前は大勢の人だかり。始まる前から会場の熱気がすごい。外はけっこう寒いが、中は蒸し暑いほど。
ダ・フロント・アクターズが観客に「一回目から来てる人?」と尋ね、歓声があがる。つづいてゴスペラーズ、「シャル・ウィ・ダンス」では珍しく黒沢・北山デュオ的な形が見られる。これもマイケル鶴岡振り付け。「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」は、もともとキャロル・キングが書きシンガー・ソングライターのジェームス・テイラーの歌で1971年に全米ナンバーワンになった名曲。ソウル界ではダニー・ハザウェイのライヴ・ヴァージョンがひじょうに有名。ここでは多和田えみがゲスト。村上てつやが日本語詞を書いた日本語ヴァージョン。「フォーギヴ・ミー」はちょっとフィリーソウル風、しかも熱唱系バラードで聴かせる。一方、「愛のシューティング・スター」はフィリー四打ち系でこれも振り付けつき。
この日だけのゲスト、クリスタル・ケイは3曲。ロッキッシュな「フラッシュ」から大ヒット「ボーイフレンド・パート2」に続いて、ゴスペラーズの北山・黒沢・さらにスクープのタケの3人をコーラスにしたがえ、ドナ・サマーの大ヒット「オン・ザ・レイディオ」のカヴァーを披露。このコーラス、ドナ・サマ・アズという。ドナがタケで、サマが黒沢で、アズが北山。「ソウル・パワー」にぴったりのゲスト・アーティストだ。
ザ・ファンクス。ダンスマン自身は、なんと「ソウル・パワー」5回連続出演。ダンスマンとして、ファンクスとして、全出演。これは、ソウル・トライアングルの3組以外彼だけ。来年はパンフでも大々的にフィーチャーしないと。村上・ダンスマン対談とか。(笑)
スクープ。「ゲットアウェイ」は、どこかアイズレイ・ブラザーズ風の雰囲気がある。そういう意味で、「ソウル・パワー」に似合った選曲か。そして、歌力満載の「潮騒」のエンディングでは、あの広い武道館で一瞬ノーマイクにして「stay…」というところを歌う。新曲「マイ・ライフ」から「バラ色」のゴー・ゴー・ヴァージョン、そして、「ファイヴ・キーズ」のエンディングで、トーキング・ボックスを使い、「dance, if you want it」で久保田利伸呼び込み。これは、ほんといいアイデアだと思う。村上さんが考えに考えて出てきたアイデア。
久保田利伸。いきなり、「TAWAWAヒットパレード」であげあげ、のりのり。どうして今年「ソウル・パワー」に参加することになったかの経緯の話がおもしろい。「春くらいにマーチンから電話がかかってきて、飯食おうって。そこで、久保田あ、そろそろ、ソウル・パワーでろよ…、って」 本当にありそうでなさそうな、でもありそうな状況のトークがおもしろかった。そして、ベイビーフェイス作ウィスパーズのヒット「イン・ザ・ムード」。スクープ・タケ、ゴス黒沢とのトリオで。冒頭のちょっとアカペラで練習してみようというアイデアは久保田さんのアイデア。黒沢チームは本番の2-3日まえに急に言われたらしい。ひじょうにソウルフルな雰囲気で、熱くなっていた会場にちょうどエアコンクーラーの涼しい空気が舞い降りてきていいムードに。そして、大ヒット「ラヴ・レイン」。
ゴスペラッツ。今年はおおとりケイスケ、おおとりラン、オードリー。酒井・桑野のコンビがますますパワーアップ。このコンビの前説もありじゃないかとも思った。(笑) 「塗ると、人が変わります」という酒井ぺッツがいい味を出す。大瀧詠一「ア・ロング・ヴァケーション」が来年30周年で、それを祝う意味での「パッパドゥビドゥバ・ストーリー」もいかにも大瀧楽曲という感じ。そして、ムーングロウズの「シンシアリー」。「時間飛行」はじっくり聴かせ、ひじょうに印象に残った。
アンコールは今年30周年を迎えるマーチンに向けて「鈴木雅之メドレー」。「ロンリー・チャップリン」では、ソウル・シスター鈴木聖美も登場。
そして、さらにサプライズが。ブラザー・コーンが音頭をとって9月22日か誕生日だったマーチンへ、全員で「ハッピー・バースデイ」。そして、ノッキーを呼ぼうとしたが忙しく代わりにマーガレットが来てくれたといってマーガレット(木梨憲武)が大きな花束を持って登場。一斉に歓声がまきおこる。「マーガレットは、『可愛いい人よ』ができるっていうんで、じゃあ、3人で」との掛け声で、「可愛いい人よ」。この部分は本当にマーチンも知らなかったようで、マーチンは一瞬涙ぐんでるように見えた。コーン曰く「いやあ、ほんとに隠しておくのが大変だったんだ」。
ほぼ4時間。CMトイレ休憩なしのノンストップ。1回目からだが、バンドの入れ替えがなくノンストップでライヴが続くというのは、本当にすばらしい構成だ。その他の複数アーティストの出演するライヴは、必ず15分程度入れ替えで時間がかかるから、流れが分断される。しかし、4時間近く休みなく演奏するバンドは大変だが、おつかれさま。
たいへんよく構成された4時間のショー。出演者の着替えなども、けっこう早変わりもあり、おそらく舞台裏は大変な忙しさだっただろう。
テレビなんかじゃ見られないライヴならではの濃厚なエンタテインメント。テレビじゃ見られないが、いい意味で「ヴァラエティー・ソウル・ショー」。コラボレーションもおもしろいし、「ソウル・パワー」のイヴェントは、ひょっとしたら、これは日本版「ソウル・レヴュー」の形なのかもしれない。
(この項つづく)
■過去ソウル・パワー関連記事(初回から4回目まで)
2010年09月25日(土)
『ソウル・パワー2010』第一日(速報)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100925.html
2010年09月26日(日)
ソウル・パワー・サミット2010第1日レポート
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100926.html
>前回2009年第4回
September 26, 2009
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351045775.html
2009年09月27日(日)
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351581358.html#main
2009年09月28日(月)
ソウル・パワー、盛りだくさん
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10352078479.html
>第3回2008年
September 25, 2008
ソウル・パワー2008~2日間を見て
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080925.html
September 22, 2008
Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two:
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080922.html
September 21, 2008
Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080921.html
>2007年第2回
August 12, 2007
Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070812.html
July 31, 2007
Soul Power Summit 2007: Full Of Surprise
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070731.html
>2006年第1回
July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html
August 01, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006: A Leader Said "Thank You" To Another Leader
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_01.html
■メンバー
ダ・フロント・アクターズ (鈴木雅之+Bro Kone)
ゴスペラーズ
多和田えみ
ライムスター(24日のみ)
クリスタル・ケイ(25日のみ)
The☆Funks (ファンクス) (ダンサー、OL、アニー)
スクープ・オン・サムバディー
久保田利伸
ゴスペラッツ
鈴木雅之
鈴木聖美 (サプライズ・ゲスト)
>サポートミュージシャン
松本圭司(キーボード)
武藤良明 (ギター)
上條頌 (ギター)
坂東慧 (ドラムス)
後藤克臣 (ベース)
藤川学史 (Gakushi) (キーボード)
Sasuke (トロンボーン)
房原忠弘 (トランペット)
かわ島崇文 (サックス)
神野ゆり (バックヴォーカル=久保田利伸)
オリヴィア・バレル (バックヴォーカル=久保田利伸)
吉田博 (バックヴォーカル=久保田利伸)
OL (ダンサー=ザ・ファンクス)
アニー (ダンサー=ザ・ファンクス)
■セットリスト
Setlist : Soul Power Summit 2010, September 25, 2010@Budoukan
Show started 17:00
Da Front Actors [Suzuki Masayuki & Bros. Kone]
01.Backstabbers (O’Jays)
02.Soul Buddy
Gospellers
00. SE: Soul Ballad
03.1,2,3 for 5
04.Shall We Dance
05.You’ve Got A Friend [with Tawata Emi] (James Taylor, Donny Hathaway)
00. 冬響(とうきょう)(アカペラで一節のみ)
06.Forgive Me
07.愛のシューティングスター
08.ポーカーフェイス
Crystal Kay
09.Flash
10.Boyfriend –Part 2
11.On The Radio [with Take, Kurosawa, Kitayama] (Donna Summer)
The☆Funks (with two dancers)
12. The☆Funksのテーマ
13.月刊☆ガール.net
Skoop On Somebody
14.ソウルリヴァイバー
15.Getaway
16.潮騒
17.My Life
18.バラ色(Go Go Version)~Five Keys [+Gospellers]~A Riff of “Bustin Loose”~A Riff of “Dance If You Want It”
Kubota Toshinobu
19.Tawawa ヒットパレード [+Skoop / Gospellers / Bro. Kone / Tawata]
20.La La La Love Song
21.In The Mood [+Take & Kurosawa Kaoru] (Whispers)
22.Love Rain
Gospe☆rats
00. Opening: (Cabaret)
23.まさか赤坂Show Time
24.Valentine Kiss
25.Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語 (Ohtaki Eiichi)
26.Sincerely (Moonglows)
27.時間飛行
28.憧れのスレンダー・ガール~トゥナイト
29.ハリケーン~チェイサー(=エンディング・インストI Can’t Turn You Loose)
Video. Flashback of Soul Power 1,2,3,4
Encore 1. 「鈴木雅之メドレー」
さよならいとしのBaby Blues [Take of Skoop On Somebody]
恋人 [Kurosawa Kaoru + Yasuoka,Yutaka & Kitayama Youichi]
もう涙はいらない [武田と哲也]
ガラス越しに消えた夏 [鈴木雅之]
ロンリー・チャップリン [鈴木雅之+鈴木聖美, +Bro. Kone]
め組のひと [All Cast]
ランナウェイ [All Cast + 久保田利伸]
Encore 2. Happy Birthday (To Martin) [All Cast]
Encore 3. 可愛いい人よ [Suzuki Masayuki & Bro. Kone, Margarett] (Cook Nick & Chuky)
Performance ended 20:42
Show ended 20:52
(2010年9月25日土曜、日本武道館=ソウル・パワー・サミット2010・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit
◎ソウル・パワー・サミット2010:アフター・ザ・ダンス
2010年9月28日 音楽◎ソウル・パワー・サミット2010:アフター・ザ・ダンス
【Soul Power Summit 2010: After The Dance】
5年目。
今年の「ソウル・パワー・サミット2010」は5年目、第5回。順調に歴史を積み重ねている。ますますソウル・ミュージック・ラヴァーズの絆は強くなっているような感じがする。
「ソウル・パワー・サミット~アフター・ザ・ダンス」、土曜日ライヴ終了後の打ち上げ。参加ミュージシャン、アーティストたちがほぼ集い、飲んだり食べたりしながら、そこでかかるソウル・ミュージックにあわせ、自由きままに歌っている。みんなが知ってる曲をプロのミュージシャン、シンガーたちがマイクももたずに、普通に声を張り上げ、大合唱。チェンジ、ホイットニー、アイズレイ、ニュージャック・スイングの数々、マーヴィン、「ナイト&デイ」…。しかし、みんなよく歌詞知ってるなあ。
ちょうどアイズレイがかかっているときに、「イン・ザ・ムード」を聞きたくなったので、DJのところに「イン・ザ・ムード」をリクエストしにいったら、すでにターンテーブルに「イン・ザ・ムード」がのっていた。これをかけるために、アイズレイを前振りに使ったな。もちろん、黒沢さん、タケ、久保田さんが歌う。
クリちゃんは、ホイットニーとジャネットの顔真似を見せてくれた。みんな大爆笑。
たまたま隣に座ったコーンちゃん。なんと本番前日には8度近い熱があったそうだ。薬を飲んで直し、初日の後はすぐに帰り静養、2日目には熱が下がっていた。「俺は、マーチンが(「ソウル・パワー」の真ん中に)どーんといて、ちょっとしたアクセント、色みたいな感じでいられればいいんじゃないかと思ってるんだよ」とモヒートを飲みながら話す。
村上さんと素顔のダンスマンの立ち話。「ダンスマンは、『ソウル・パワー』5回、全部にでてるんですよ。これは、マーチン、ゴス、スクープ以外では彼しかいないんです」 おおっと、そうか。ダンスマンは、ダンスマンになる前、別のバンド(ジャドウズ)でベースを弾いていた。プロのベース奏者だった。だから、今回、ステージでチョッパー・ベース(スラップ・ベース=ベースを叩くように弾く奏法)を堂々と見せていたのだ。彼によると「ラリー・グラハム、マーカス・ミラー、ルイス・ジョンソン、そのあたりの王道のベース奏者はみんな大好きです」という。
そんななか、「ミラクル」川畑さんのイヴェントでライヴをこなしてきたジェイ公山さんが、突然の顔出し。もちろん「ソウル・パワー」には何度もでているヴェテランだ。
ツイッターを携帯で見てると、O社長が「吉岡さん、原稿書いてるでしょう」とちゃちゃをいれてくる。「いやいや、書いてませんよ(笑)」。
黒沢さんは久保田さんに「来年も何かソウルの曲カヴァーするとき、ぜひ呼んでください」と懇願。「『イン・ザ・ムード』、最高でした。ほんと気持ちよく歌えた」と満足げ。僕が久保田さんに、「この3人(久保田、黒沢、タケ)で来年やるとしたら、何か候補曲ありますか」と尋ねると、「あるある、吉岡さんがライナー書いたやつ」とフィリーの名曲のひとつを即答した。その曲には女性のあえぎ声が入っているのだが、「じゃあ、あのあえぎ声はだれがやるの?」と訊くと、「黒沢くんにやってもらう(笑)」と。「レコードでは女だよ(笑)」「大丈夫、大丈夫、黒沢ならできる(笑)」と久保田さん。黒沢さん、「やります!」。「でも、『イン・ザ・ムード』ほど、知名度ないからだめかなあ」と久保田さんが言うので、「いや、その後ルーサーもカヴァーしてるから、けっこう知られてるんじゃない?」と言うと、「ああ、そうだね!」とのリアクション。実現したら、楽しいな。
そうそう、バックステージ・パスの件で、今年はなんかやたらエリア内の移動が厳しく、久保田さんもトイレに行くときにいわゆる「オール・アクセス」のプラスチックのパスを持っていないと、そのエリアに行けないと停められたそうだ。それをきいて「出演アーティストの久保田がだよ、自由に動けないんだよ、笑っちゃうよ」とコーンちゃん。
前年の打ち上げは朝8時まで続いたそうだが、果たしてこれは何時まで続いたのだろう。僕は翌日ラジオの生放送があったので、適当においとましたのだが。(笑)
■ 出演アーティスト関連CD、DVD
鈴木雅之ボックス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003TIB1WQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ゴスペラーズ新曲「愛のシューティング・スター」=フィリー・サウンド風四打ちのミディアム調
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003X03CWC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ゴスペラーズ 2010年11月3日発売予定 ニューシングル「冬響(とうきょう)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0040IN33O/soulsearchiho-22/ref=nosim/
スクープ・オン・サムバディー 「潮騒」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005N752/soulsearchiho-22/ref=nosim/
久保田利伸 「LOVE RAIN」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003IYH5A8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
久保田利伸 『LA・LA・LA LOVE THANG』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G70O/soulsearchiho-22/ref=nosim/
クリスタル・ケイ 『ベスト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002EBDNCA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ダ・バブルガム・ブラザース 最新作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OIH7HU/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ライムスター
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000WPD2T4/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ダンスマン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003M13X26/soulsearchiho-22/ref=nosim/
多和田えみ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002MHA45A/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ザ・ファンクス 「月刊☆星ガール.net」 レコ直、I-tunesで配信。
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit
【Soul Power Summit 2010: After The Dance】
5年目。
今年の「ソウル・パワー・サミット2010」は5年目、第5回。順調に歴史を積み重ねている。ますますソウル・ミュージック・ラヴァーズの絆は強くなっているような感じがする。
「ソウル・パワー・サミット~アフター・ザ・ダンス」、土曜日ライヴ終了後の打ち上げ。参加ミュージシャン、アーティストたちがほぼ集い、飲んだり食べたりしながら、そこでかかるソウル・ミュージックにあわせ、自由きままに歌っている。みんなが知ってる曲をプロのミュージシャン、シンガーたちがマイクももたずに、普通に声を張り上げ、大合唱。チェンジ、ホイットニー、アイズレイ、ニュージャック・スイングの数々、マーヴィン、「ナイト&デイ」…。しかし、みんなよく歌詞知ってるなあ。
ちょうどアイズレイがかかっているときに、「イン・ザ・ムード」を聞きたくなったので、DJのところに「イン・ザ・ムード」をリクエストしにいったら、すでにターンテーブルに「イン・ザ・ムード」がのっていた。これをかけるために、アイズレイを前振りに使ったな。もちろん、黒沢さん、タケ、久保田さんが歌う。
クリちゃんは、ホイットニーとジャネットの顔真似を見せてくれた。みんな大爆笑。
たまたま隣に座ったコーンちゃん。なんと本番前日には8度近い熱があったそうだ。薬を飲んで直し、初日の後はすぐに帰り静養、2日目には熱が下がっていた。「俺は、マーチンが(「ソウル・パワー」の真ん中に)どーんといて、ちょっとしたアクセント、色みたいな感じでいられればいいんじゃないかと思ってるんだよ」とモヒートを飲みながら話す。
村上さんと素顔のダンスマンの立ち話。「ダンスマンは、『ソウル・パワー』5回、全部にでてるんですよ。これは、マーチン、ゴス、スクープ以外では彼しかいないんです」 おおっと、そうか。ダンスマンは、ダンスマンになる前、別のバンド(ジャドウズ)でベースを弾いていた。プロのベース奏者だった。だから、今回、ステージでチョッパー・ベース(スラップ・ベース=ベースを叩くように弾く奏法)を堂々と見せていたのだ。彼によると「ラリー・グラハム、マーカス・ミラー、ルイス・ジョンソン、そのあたりの王道のベース奏者はみんな大好きです」という。
そんななか、「ミラクル」川畑さんのイヴェントでライヴをこなしてきたジェイ公山さんが、突然の顔出し。もちろん「ソウル・パワー」には何度もでているヴェテランだ。
ツイッターを携帯で見てると、O社長が「吉岡さん、原稿書いてるでしょう」とちゃちゃをいれてくる。「いやいや、書いてませんよ(笑)」。
黒沢さんは久保田さんに「来年も何かソウルの曲カヴァーするとき、ぜひ呼んでください」と懇願。「『イン・ザ・ムード』、最高でした。ほんと気持ちよく歌えた」と満足げ。僕が久保田さんに、「この3人(久保田、黒沢、タケ)で来年やるとしたら、何か候補曲ありますか」と尋ねると、「あるある、吉岡さんがライナー書いたやつ」とフィリーの名曲のひとつを即答した。その曲には女性のあえぎ声が入っているのだが、「じゃあ、あのあえぎ声はだれがやるの?」と訊くと、「黒沢くんにやってもらう(笑)」と。「レコードでは女だよ(笑)」「大丈夫、大丈夫、黒沢ならできる(笑)」と久保田さん。黒沢さん、「やります!」。「でも、『イン・ザ・ムード』ほど、知名度ないからだめかなあ」と久保田さんが言うので、「いや、その後ルーサーもカヴァーしてるから、けっこう知られてるんじゃない?」と言うと、「ああ、そうだね!」とのリアクション。実現したら、楽しいな。
そうそう、バックステージ・パスの件で、今年はなんかやたらエリア内の移動が厳しく、久保田さんもトイレに行くときにいわゆる「オール・アクセス」のプラスチックのパスを持っていないと、そのエリアに行けないと停められたそうだ。それをきいて「出演アーティストの久保田がだよ、自由に動けないんだよ、笑っちゃうよ」とコーンちゃん。
前年の打ち上げは朝8時まで続いたそうだが、果たしてこれは何時まで続いたのだろう。僕は翌日ラジオの生放送があったので、適当においとましたのだが。(笑)
■ 出演アーティスト関連CD、DVD
鈴木雅之ボックス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003TIB1WQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ゴスペラーズ新曲「愛のシューティング・スター」=フィリー・サウンド風四打ちのミディアム調
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003X03CWC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ゴスペラーズ 2010年11月3日発売予定 ニューシングル「冬響(とうきょう)」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0040IN33O/soulsearchiho-22/ref=nosim/
スクープ・オン・サムバディー 「潮騒」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005N752/soulsearchiho-22/ref=nosim/
久保田利伸 「LOVE RAIN」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003IYH5A8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
久保田利伸 『LA・LA・LA LOVE THANG』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005G70O/soulsearchiho-22/ref=nosim/
クリスタル・ケイ 『ベスト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002EBDNCA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ダ・バブルガム・ブラザース 最新作
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OIH7HU/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ライムスター
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000WPD2T4/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ダンスマン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003M13X26/soulsearchiho-22/ref=nosim/
多和田えみ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002MHA45A/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ザ・ファンクス 「月刊☆星ガール.net」 レコ直、I-tunesで配信。
ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit
●ディック・グリフィー死去~ソーラー・レコードの生みの親
2010年9月29日 音楽●ディック・グリフィー死去~ソーラー・レコードの生みの親
【Dick Griffey Dies At 66】
訃報。
1977年に設立された「ソーラー・レコード」の創始者で、音楽業界のヴェテランであるディック・グリフィーが2010年9月24日(金)午後2時半ロスアンジェルス(現地時間)で死去した。66歳だった。長く病気を患っており、心臓のバイパス手術をした後の合併症で死去した。EURwebなど複数のウェッブが報じている。
http://www.eurweb.com/?p=53392
http://www.prlog.org/10955408-entrepreneur-humanitarian-and-black-music-legend-dick-griffey-dies.html
ディック・グリフィーは本名リチャード・グリフィー。(ディックはリチャードの愛称) 1943年11月16日、テネシー州ナッシュヴィル生まれ。1960年代後期からロスアンジェルスのクラブでブラック・アーティストのブッキングなどをてがけるようになった。その腕を買われ、シカゴで1971年に始まったテレビ番組『ソウル・トレイン』のアーティスト出演交渉を任されるようになり、同番組のタレント・コーディネーターに。ここで多くのアーティストと接点を持つことになり、番組『ソウル・トレイン』も大ヒット。ブッキングの仕事は徐々に大きくなり、スティーヴィー・ワンダー、ジャクソンズなどのビッグなアーティストのワールドツアーなどもてがけるようになった。
1975年、同番組の司会者、ドン・コーネリアス(1936年9月27日生まれ=ドンより7歳年下ということになる)とともにソウル・トレイン・レコードをスタートさせる。
当初は、ソウル・トレイン・ダンサーズ、シャラマーなどが在籍していた。途中からドン・コーネリアスが番組に専念するために、レーベルの株をグリフィーに売り、グリフィーは単独のオウナーに。それを機にレーベル名を「ソーラー・レコードSOLAR」に変えた。これは、Sound Of Los Angeles Records の頭文字をとったもの。1977年のことだった。
ソーラーは1980年代に入ってウイスパーズ、シャラマー、キャリー・ルーカス、ダイナスティー、クライマックス、レイクサイド、ミッドナイト・スター、さらに、キャロウェイ、ディールなどでヒットを飛ばし、一大ブラック・レーベルへ成長。グリフィーは1960年代に成功を収めたモータウンのやり方を踏襲し、自身のグループ内でアーティストをプロデュースするシステム(自給自足のシステム)を作り上げ、プロデューサーとしてもまだ無名だったシルヴァーズからリオン・シルヴァーズ、ディールからベイビーフェイス、LAリード、キャロウェイからキャロウェイ兄弟などにチャンスを与え、ヒットメイカーとして育て上げた。ディック・グリフィーはまた、当時まだ無名だった若手プロデューサー・チーム、ジミー・ジャム&テリー・ルイスにも最初のチャンスを与えている。
1980年代には多くのヒットを生み出し、黒人所有のレコード会社としてはモータウン・レコードにつぐ第二位の売り上げを誇るビッグ・レーベルとなった。ソーラーは、当初はRCA、続いてエレクトラ、キャピトル、ソニーと配給元が変わった。
リオン・シルヴァーズを軸に作り出したいわゆる「ソーラー・サウンド」は、1980年代のブラック・ミュージック・シーンで大きな存在となった。これらのサウンドは日本でもブラコン(ブラック・コンテンポラリー)のサウンドとして、今でも人気が高い。
葬儀は近親者ですませ、その後お別れの会を開く。妻はキャリー・ルーカス・グリフィー。「ダンス・ウィズ・ミー」などのヒットを放ったキャリー・ルーカス。2人の息子と2人の娘、5人の孫がいる。ほかに養子の息子も1人。
ソーラー・ギャラクシー・オブ・スターズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UVAXYC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ソウル・トレインDVD
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003U2Y196/soulsearchiho-22/ref=nosim/
OBITUARY>Griffey, Dick>November 16, 1943 – September 24, 2010 (66 year-old)
【Dick Griffey Dies At 66】
訃報。
1977年に設立された「ソーラー・レコード」の創始者で、音楽業界のヴェテランであるディック・グリフィーが2010年9月24日(金)午後2時半ロスアンジェルス(現地時間)で死去した。66歳だった。長く病気を患っており、心臓のバイパス手術をした後の合併症で死去した。EURwebなど複数のウェッブが報じている。
http://www.eurweb.com/?p=53392
http://www.prlog.org/10955408-entrepreneur-humanitarian-and-black-music-legend-dick-griffey-dies.html
ディック・グリフィーは本名リチャード・グリフィー。(ディックはリチャードの愛称) 1943年11月16日、テネシー州ナッシュヴィル生まれ。1960年代後期からロスアンジェルスのクラブでブラック・アーティストのブッキングなどをてがけるようになった。その腕を買われ、シカゴで1971年に始まったテレビ番組『ソウル・トレイン』のアーティスト出演交渉を任されるようになり、同番組のタレント・コーディネーターに。ここで多くのアーティストと接点を持つことになり、番組『ソウル・トレイン』も大ヒット。ブッキングの仕事は徐々に大きくなり、スティーヴィー・ワンダー、ジャクソンズなどのビッグなアーティストのワールドツアーなどもてがけるようになった。
1975年、同番組の司会者、ドン・コーネリアス(1936年9月27日生まれ=ドンより7歳年下ということになる)とともにソウル・トレイン・レコードをスタートさせる。
当初は、ソウル・トレイン・ダンサーズ、シャラマーなどが在籍していた。途中からドン・コーネリアスが番組に専念するために、レーベルの株をグリフィーに売り、グリフィーは単独のオウナーに。それを機にレーベル名を「ソーラー・レコードSOLAR」に変えた。これは、Sound Of Los Angeles Records の頭文字をとったもの。1977年のことだった。
ソーラーは1980年代に入ってウイスパーズ、シャラマー、キャリー・ルーカス、ダイナスティー、クライマックス、レイクサイド、ミッドナイト・スター、さらに、キャロウェイ、ディールなどでヒットを飛ばし、一大ブラック・レーベルへ成長。グリフィーは1960年代に成功を収めたモータウンのやり方を踏襲し、自身のグループ内でアーティストをプロデュースするシステム(自給自足のシステム)を作り上げ、プロデューサーとしてもまだ無名だったシルヴァーズからリオン・シルヴァーズ、ディールからベイビーフェイス、LAリード、キャロウェイからキャロウェイ兄弟などにチャンスを与え、ヒットメイカーとして育て上げた。ディック・グリフィーはまた、当時まだ無名だった若手プロデューサー・チーム、ジミー・ジャム&テリー・ルイスにも最初のチャンスを与えている。
1980年代には多くのヒットを生み出し、黒人所有のレコード会社としてはモータウン・レコードにつぐ第二位の売り上げを誇るビッグ・レーベルとなった。ソーラーは、当初はRCA、続いてエレクトラ、キャピトル、ソニーと配給元が変わった。
リオン・シルヴァーズを軸に作り出したいわゆる「ソーラー・サウンド」は、1980年代のブラック・ミュージック・シーンで大きな存在となった。これらのサウンドは日本でもブラコン(ブラック・コンテンポラリー)のサウンドとして、今でも人気が高い。
葬儀は近親者ですませ、その後お別れの会を開く。妻はキャリー・ルーカス・グリフィー。「ダンス・ウィズ・ミー」などのヒットを放ったキャリー・ルーカス。2人の息子と2人の娘、5人の孫がいる。ほかに養子の息子も1人。
ソーラー・ギャラクシー・オブ・スターズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UVAXYC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ソウル・トレインDVD
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003U2Y196/soulsearchiho-22/ref=nosim/
OBITUARY>Griffey, Dick>November 16, 1943 – September 24, 2010 (66 year-old)
□トミー・ジェンキンス、製作中の映画『アイスモーセス』を語る~70年代ファンク・バンドの栄枯盛衰を描くフィクション
【Tomi Jenkins Talks About His Movie Project “Icemosis”】
映画。
キャメオのトミー・ジェンキンスと話をした。トミーは1970年代中期(75年ごろ)、ラリー・ブラックモンがキャメオを結成したときのメンバーの一人。一時期、グループ活動が休止していた頃も、ラリーと連絡は取っていたという。
トミーは、もともとニュージャージー出身で、現在はロスアンジェルス在住。しばらく前から映画のプロジェクトをてがけていて、『アイスモーセス(Icemosis)』という作品を製作し、その音楽をてがけるという。
これはすでに脚本などがほぼ出来上がっており、今年中には撮影開始するという。総予算約1000万ドル(9億円弱)(テン・ミリオン・ダラー)を集めており、あとは撮影、編集。トミーによれば、早ければ2011年、遅くとも2012年の公開にこぎつけたい、とのこと。
この『アイスモーセス』は、1975年のシカゴが舞台。同地で活躍する無名のファンク・バンドが、メジャーなレコード会社と契約にこぎつけ、ヒットを飛ばし、スターになるものの、ちょっとした挫折が待ち受ける、といった感じのストーリーらしい。アイスモーセスが、映画に出てくるフィクションのファンク・グループだ。
すでに『アイスモーセス』は、情報が一部公開されている。
http://www.imdb.com/title/tt1591481/
しかも、アイスモーセスとしての演奏ビデオもYouTubeにいくつかアップされている。これらの音を聴くと、まさにPファンク、バーケイズ、コン・ファンク・シャンなどのサウンドを彷彿とさせる。
http://www.youtube.com/v/siA3sNduTqA?fs=1&hl=ja_JP
http://www.youtube.com/v/zvhYFzZ2jEU?fs=1&hl=ja_JP
これらを見ると、実におもしろそう。
かつてあった『ファイヴ・ハートビーツ』は、60年代のR&Bヴォーカルの栄枯盛衰を描いた映画作品だが、これは70年代のファンク・バンドのフィクションだ。こうした音が好きなソウル・ファンにとってはひじょうに興味深い作品になりそうだ。
撮影開始、公開決定などの情報が入ったらまたお知らせしよう。
ENT>NEWS>Icemosis
ENT>MOVIE>Icemosis
【Tomi Jenkins Talks About His Movie Project “Icemosis”】
映画。
キャメオのトミー・ジェンキンスと話をした。トミーは1970年代中期(75年ごろ)、ラリー・ブラックモンがキャメオを結成したときのメンバーの一人。一時期、グループ活動が休止していた頃も、ラリーと連絡は取っていたという。
トミーは、もともとニュージャージー出身で、現在はロスアンジェルス在住。しばらく前から映画のプロジェクトをてがけていて、『アイスモーセス(Icemosis)』という作品を製作し、その音楽をてがけるという。
これはすでに脚本などがほぼ出来上がっており、今年中には撮影開始するという。総予算約1000万ドル(9億円弱)(テン・ミリオン・ダラー)を集めており、あとは撮影、編集。トミーによれば、早ければ2011年、遅くとも2012年の公開にこぎつけたい、とのこと。
この『アイスモーセス』は、1975年のシカゴが舞台。同地で活躍する無名のファンク・バンドが、メジャーなレコード会社と契約にこぎつけ、ヒットを飛ばし、スターになるものの、ちょっとした挫折が待ち受ける、といった感じのストーリーらしい。アイスモーセスが、映画に出てくるフィクションのファンク・グループだ。
すでに『アイスモーセス』は、情報が一部公開されている。
http://www.imdb.com/title/tt1591481/
しかも、アイスモーセスとしての演奏ビデオもYouTubeにいくつかアップされている。これらの音を聴くと、まさにPファンク、バーケイズ、コン・ファンク・シャンなどのサウンドを彷彿とさせる。
http://www.youtube.com/v/siA3sNduTqA?fs=1&hl=ja_JP
http://www.youtube.com/v/zvhYFzZ2jEU?fs=1&hl=ja_JP
これらを見ると、実におもしろそう。
かつてあった『ファイヴ・ハートビーツ』は、60年代のR&Bヴォーカルの栄枯盛衰を描いた映画作品だが、これは70年代のファンク・バンドのフィクションだ。こうした音が好きなソウル・ファンにとってはひじょうに興味深い作品になりそうだ。
撮影開始、公開決定などの情報が入ったらまたお知らせしよう。
ENT>NEWS>Icemosis
ENT>MOVIE>Icemosis
1 2