◎クリスマス時期の風物詩~スタイリスティックス~日本との相性抜群

【Christmas Season Is Stylistics’ Season】

風物詩。

まさにこのところ12月の風物詩となりつつあるスタイリスティックスの来日コンサート。

司会役のハーブ・マレルが、なんと、中央で高いスツールに座って歌っているではないか。一番びっくりした。彼はずっと座っていたが、1曲だけ自身がリードを取る「ディスコ・ベイビー」のときだけ、立って振付けながら、歌った。ひょっとして、どこか怪我でもしたのか、ちょっと心配になり、後で聞くと、3週間ほど前、ロンドンあたりでちょっと腰を痛めたらしく、日本でも何度か針治療をしているそうだ。ただ、まあ、ちくちくするらしいが、時間をかければ直るらしい。「日本から帰れば、1月には2週間のオフがあるので、そのときには直せると思うよ」とハーブは元気そうに言っていた。

ハーブが座っている以外、すべて変わらぬ、「普遍」「不変」ショー。月曜ファーストというのに、ほぼ満員。このスタイリスティックスの集客力はすごい。

基本の立ち位置は、向かって左側(下手)からエアリオン・ラヴ、ヴァン・フィールズ、座ってるハーブ・マレル(MC)、そして一番右がイーバン(リード・シンガー=ファルセット)。セットリストは、もちろん昨年とは若干入れ替えているが、おなじみのヒット曲満載であることにはまちがいない。

そして思うのが、彼らの楽曲がとても日本人向けにできている、ということ。今回のアンコール「フロム・ザ・マウンテン」など、まさに日本の演歌曲にさえなりそう。アメリカの演歌だ。なので、この曲の日本語版を作って日本人シンガー(それも演歌の)なんかに歌ってもらったら、おもしろいのではないか、と思った。そして、そこから発展して、またスタイリスティックスが何かまた日本の曲をカヴァーするなんて企画も十分にいいかもしれない。スタイリスティックス楽曲を日本のソウル系シンガーがカヴァーし、トリビュート盤を作るのもいい。

毎度のことながら、低音のハーブのMCぶりが実に粋でかっこいい。MCでの自己紹介で、メンバーがそれぞれ自分の星座を言う。いかにもアメリカのソウルグループっぽい。エアリオン・ラヴ=8月8日生まれ・リブラ(しし座)、ヴァン・フィールズ=11月12日生まれ・スコーピオ(さそり座)、イーバン=6月14日生まれ・ジェミナイ(ふたご座)、ハーブ・マレル=4月27日生まれ・ターラス(おうし座)だ。

■スタイリスティックス・最新ベスト盤 『"シングルズ 1970~1977"』

2010年12月8日発売=スタイリスティックスのアヴコ/H&L時代のシングルのA面B面両面を1977年まですべて収録した2枚組み。最初のシングルのB面(レット・ザ・ジャンキー・バスト・ザ・プッシャー )は、長くLP未収録だったため本邦初CD化となった。ライナーノーツ、書いています。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0043C3F6C/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■スタイリスティックス公演は2010年12月25日(土)までビルボード東京で。
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&shop=1

この後、横浜(26日)、札幌(28日)がある。

■スタイリスティックス過去記事

2009年12月25日(金)
クリスマスにスタイリスティックス~継続アーティストだけがもてる特権
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091225.html

December 23, 2008
スタイリスティックス~ザット・セイム・ウェイ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081223.html

April 16, 2008
Stylistics : Magic Of The Song
【「愛がすべて」、その魔力のすべて】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080416.html

December 22, 2007
Stylistics : Take Me Back To The 70s
【スタイリスティックス・ライヴ~70年代のあのころへフラッシュバック~】 
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071222.html

December 24, 2007
Stylistics : They Love Japan, Japan Love Stylistics
【スタイリスティックス、日本を愛す、日本人、スタイリスティックスを愛す】 
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071224.html

April 14, 2005
Stylistics Live At Kentos: After 37 Years, They Still Keep On Singing
http://blog.soulsearchin.com/archives/000035.html
ソウル・サーチャーが行った前回のライヴ。

April 15, 2005
Never Dreamed I’d Meet Them 30 Years After
http://blog.soulsearchin.com/archives/000041.html
そのときの続き。

スタイリスティックス 『スタイリスティックス登場』ライナーノーツ
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/stylistics20011024.html

November 08, 2006
Linda Creed: Great Lyricist
http://blog.soulsearchin.com/archives/001381.html
スタイリスティックスの初期の大ヒット作品の歌詞を多数書いたリンダ・クリードについて。

November 09, 2006
Top 15 Linda Creed Songs Selected By The Soul Searcher
http://blog.soulsearchin.com/archives/001382.html
そのリンダ・クリードが世に送り出した作品の、ソウル・サーチャーが選んだトップ15。

November 10, 2006
The World Of Linda Creed: Portrays The Blackness
http://blog.soulsearchin.com/archives/001383.html
リンダ・クリード、スタイリスティックスのヒット「チルドレン・オブ・ザ・ナイト」、スピナーズのヒット「ゲットー・チャイルド」の訳詞。

■ メンバー

スタイリスティックス=

エアリオン・ラヴ / Airrion Love(Vocals)
ハーバート・マレル / Herbert Murrell(Vocals)
ハロルド‘イーバン’ブラウン / Harold ’Eban’ Brown(Vocals)
ヴァン・フィールズ / Van Fields(Vocals)

ハーヴェイ・ペリー / Harvey Perry(Keyboards)
ジェノ・メイヤー / Jeno Meyer(Keyboards)
ラザフォード・ゲイ / Rutherford Gay(Guitar)
ロビン・J・レオナード / Robin J.Leonard(Bass)
ラッセル・ウィークリー / Russell Weekley(Drums)

■セットリスト スタイリスティックス、2010年12月20日月曜、ビルボードライブ東京
setlist Stylistics, Billboard Live Tokyo, December 20, 2010

show started 18:33
00.Intro
01.Rockin’ Roll Baby
02.Break Up To Make Up
03.Stop, Look, Listen (To Your Heart)
04.You Are Everything
05.It’s A Miracle
06.I’m Stone In Love With You
07.Betcha By Golly Wow
08.Disco Baby
09.Have Yourself A Merry Christmas
10.Sing Baby Sing
11.That Same Way
12.Members Introducing (including a riff of Funkin For Jamaica)
13.Let’s Put It All Together
14.You Make Me Feel Like Brand New
15.Funky Weekend
Encore From The Mountain
Encore Can’t Give You Anything But My Love ~ A riff of Billie Jean
Show ended 19:45

(2010年12月20日月曜、ビルボードライブ東京=スタイリスティックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stylistics

○ソウル・サーチンVol.9、2011年2月に開催決定~クインシー・ジョーンズ

【Next Soul Searchin Will Be Featuring Quincy Jones】

1年7ヶ月ぶり。

一組のアーティストにスポットを当て、そのアーティストに関するトークとリアル・ミュージシャンによるそのアーティストの作品を生演奏で楽しむイヴェント『ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.4』(『ソウル・サーチン』としては、通算9回目)が、2011年2月3日(木)、4日(金)に目黒のブルース・アレイで行われることが決まった。今回スポットをあてるのは、伝説的プロデューサー、クインシー・ジョーンズ。「ソウル・サーチン」が、プロデューサーにスポットライトを当てるのは初めて。前回が2009年7月のアイズレイ・ブラザーズだったので、1年7ヶ月ぶりになる。

ケイリブがやってくれたプロモ・ビデオ
http://www.bluesalley.co.jp/schedule/video/movie.html?c_code=Schedule-20101028161957

ブルース・アレイ2月のサイト
http://www.bluesalley.co.jp/schedule/live.html#
ここから詳細、予約(reservation)へ行くと予約ができます

++++

しばらく前にケイリブと青山のスタバで、打ち合わせをした。で、いろいろ資料を持っていき、候補を検討した。そのとき、テーブルにあがったのが、ジェームス・ブラウン、マイケル、プリンス、ホイットニー、アース、クール&ギャング、オーティス、カーティス、アル・グリーン、シャカ・カーンなどなど。マイケルは、前回2009年7月だったときに、アイズレイから急遽、マイケルに変更するという手もあったんですが、さすがに準備の時間がなかった。そして以来、かなりやりたいんですが、どうしてもやるならダンサーをいれたい。それには、舞台が狭すぎという難点がある。また、あれ以来たくさんのマイケル・トリビュートのライヴを見て来て、本当にうまくみんなカヴァーができないということを痛切に感じていた。

これまでの過去8回(7アーティスト)をみると、いずれもソウル・ミュージックの歴史に大きな足跡を残してきた人たちばかり。ホイットニーは、もちろん素晴らしいシンガーだが、他のジャイアントたちから比べると、ちょっとまだ早いんじゃないか、とケイリブが言った。そういう意味で言うと、シャカ・カーンも現役ばりばりで、早いのかなあという気持ちもしてくる。

そして、リストをみている中でクインシーの名前を見つけた。で、ぴーんときた。クインシーの歴史を振り返れば、それは極端に言えばブラック・ミュージックの歴史をすべて振り返ることになる。しかも、マイケルも含められる。ジャズ、ポップ、ソウル、R&B、ヒップホップまでも含められる。

サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラ、レイ・チャールズ、ブラザース・ジョンソン、ジェームス・イングラム、パティ・オースティン、シャカ・カーン、そして、彼がアレンジしたり人、彼の元でミュージシャンとして活躍した人など、アメリカの音楽業界のフーズフー(百科事典)になる。音楽的にもとてもヴァラエティーに富んだものになるはず。

ケイリブと二人で話しているうちにどんどんショーの内容のアイデアが浮かび、興奮してきた。

予約がまもなくできるようになりますので、ぜひ、お運びください。

■ メンバー

「ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ・フィーチャリング・フィリップ・ウー」

ケイリブ・ジェームス(キーボード&ヴォーカル)Kaleb James
フィリップ・ウー (キーボード、ハモンド・オルガン) Philip Woo
高田真(ドラムス)Takada Shin
マサ小浜(ギター) Masa Kohama
日野賢二 (ベース) Hino Jino Kenji
ゲイリー・スコット(サックス、パーカッション、ヴォーカル)Gary Scott

オリヴィア・バレル(ヴォーカル) Olivia Burrell
ポーラ・ジョンソン(ヴォーカル) Paula Johnson
サユリー(ヴォーカル) Sayulee

ユリ(ヴォーカル)Yuri
マル/ファイアーリリー (ヴォーカル) Maru / Fire Lily
木下航志(ヴォーカル&キーボード)Kishita Kohshi

トーク・パネリスト 司会 吉岡正晴、松尾潔(日にち未定)Yoshioka Masaharu, Matsuo Kiyoshi

メンバー他トークパネル未定が若干あります

「ソウル・サーチン」はこれまでに8回行われている。

SOUL SEARCHIN: history

1Stevie Wonder @Brave Bar, Roppongi 11/27/2003 (only record playing and panel)
2Stevie Wonder @ Rukuya, Nakameguro 04/22/2004 (only Kaleb, and panel)
3Donny Hathaway @ Rakuya, Nakameguro 09/22/2004 (only Kaleb, and panel)
4Ray Charles @Blues Alley 06/26/2005 (Kaleb with Kohshi’s band + Ohta Ken and panel)
5Marvin Gaye @Blues Alley 04/01/2006 (band with no name + panel)
6Luther Vandross @Blues Alley 07/01/2006 (Soul Searchin : The Session Vol.1) (Kaleb & The Soul Searchers + panel )
7Aretha Franklin @Sweet Basil 138, 03/26/2007 (Soul Searchin : The Session Vol.2)
8Isley Brothers @Blues Alley 07/14/15/2009 (Soul Searchin : The Session Vol.3)
9Quincy Jones @Blues Alley 02/03/2011(Thursday), 02/04/2011(Friday) (Soul Searchin : The Session Vol.4)

◆クインシー最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003H4WZ4A/soulsearchiho-22/ref=nosim/

◆クインシー、75周年記念ライヴ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0029V4FAO/soulsearchiho-22/ref=nosim/

同ブルーレイ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0029V4FAO/soulsearchiho-22/ref=nosim/

同輸入盤ブルーレイ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002CPD5LM/soulsearchiho-22/ref=nosim/

EVENT>SOUL SEARCHIN>Vol 9
◎パティー・オースティン・ライヴ

【Patti Austin Live: Very Spontaneous Gig】

ソウル。

今回はジャズではなく、ソウル、R&Bを歌うというパティー・オースティンの約1年4ヶ月ぶりのライヴ。前回は、2009年8月、ビルボードライブだった。

パティーは、ステージ慣れしていて、ミュージシャンたちと音で遊ぶ。そして、曲間のトークでも、ちょっとした笑いを取る。バックコーラス3人を従えた、強力なコーラス隊としっかりしたバンド。なにより、パティーの歌のうまさはピカ一なので、安心していられる。ただ、今回は僕が見たのが初日のせいか、バンドがまだこなれていないのか、「ジャスト・フィット」という感じがしなかった。徐々にまとめていくと思う。

冒頭のクインシー・メドレーなどを聴いていると、次の「ソウル・サーチン」でクインシーをやることが思い浮かび、こういうメドレーもありだなあ、などと妙に参考にしてしまう。

前回のセットリストをチェックしてみたら、同じように始めていた。今回は、12月ということもあり、クリスマス・ソングをいれたり、3年かけて作っている新作アルバムに入るポール・マッカートニーの「レット・エム・イン」を披露したり、サーヴィス精神はいっぱい。

今回一番印象に残ったのは、前回もやっていたんだが、ビル・ウィザースの「リ―ン・オン・ミー」。彼女は、今年の初めの「ウィ・アー・ザ・ワールド25、ハイチへ向けて」のなかで、これを歌った。かなりしっとりしていて、よかった。

先週、サム・ムーアがステージに立っていたが、あのとき、サムのマネージャーであり、奥さんのジョイスが途中でステージにあがり、しゃべる場面があった。今日のパティーは、そのジョイスとちょっと雰囲気が似てるところがあって、ジョイスが残ってステージで歌っているのかなどとありえない妄想をしてしまった。(笑)

本編最後を終えて、アンコールになったとき、ミュージシャンたちがちょろちょろと音を出していたら、そのドラムスのリズムパターンの曲を少しずつその場で歌い始めた。全部即興だ。いろいろな曲を思いつきでドラマーが叩き、それをパティーやバックコーラスが歌いだす。ミュージシャンがスタジオで遊んでいるような感じでとてもいい雰囲気だった。ほんの数小節だったが、その曲をメモした。最初にやりだしたのが、ダニー・ハザウェイの「ゲットー」で、これはちょっと続いた。なかなかいい感じだった。あんな中から次の日にやる曲が決まっていくみたいだった。

あ、そうそう、聞き忘れたが、パティーのマイクはかなり良さそうなマイク。あれは、自分で持ってきた「マイ・マイク」なのかな。ちょっと気になる。

ライヴ後、コーラスのリン・フィドモントと再会。去年のパティー以来だった。そして、そのとき、横にベースのイアン・マーティンがいたが、そのときはどこかで会ったことがあるような気がしたが、うちに帰って、分かった。なんと、彼とは9月にデイヴィッド・フォスターのライヴで会っていたのだ。彼も、帰った後、気づいたらしく、メールをくれた。また、ドラムスのトレヴァーが今回のバンドの音楽監督だが、なんと彼はこれまでに15回くらい来日していて、最近ではハービー・ハンコックで来日、1999年にはソロ(ヴォーカル・グループ)のライヴでも来ていた、という。そして、エミネムの最新作で、曲をかなり書いている、とも付け加えた。みたら、今年出たアルバムで曲を書いていた。ゆっくり話したら、またおもしろい話が聞けそうだ。

◎ライヴは、12月25日まで1日2ステージ、東京ブルーノートで
http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html

■エンド・オブ・ア・レインボー 名曲この日もやった「セイ・ユー・ラヴ・ミー」はこちらに収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000H5U0DK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■エラに捧ぐアルバム

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005V2SP/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■この日はなぜかやらなかった、パティー楽曲では、日本で一番人気曲「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003UI50CM/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事パティー・オースティン

2009年08月23日(日)
パティー・オースティン・ライヴ~パティーとの楽しい夕べ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10326302948.html
(前回来日ライヴ評)

2008年02月06日(水)
パティー・オースティン孤軍奮闘
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080206.html
(前々回来日ライヴ評)

■メンバー

Patti Austin(vo) パティー・オースティン(ヴォーカル)
Lamont Van Hook(back vo) ラモント・ヴァン・フック(バック・ヴォーカル)
Lynne Fiddmont(back vo) リン・フィドモント(バック・ヴォーカル)
Fred White(back vo) フレッド・ホワイト(バック・ヴォーカル)
Noriko Wright(key) ノリコ・ライト(キーボード)
Andy Weiner(key) アンディ・ウェイナー(キーボード)
James Harrah(g) ジェイムス・ハラー(ギター)
Ian Martin(b) イアン・マーティン(ベース)
Trevor Lawrence Jr.(ds) トレヴァー・ローレンスJr.(ドラムス)

■セットリスト パティー・オースティン、ブルーノート東京、2010年12月21日火曜
Setlist : Patti Austin Bluenote Tokyo, December 12, 2010

Show started 21:33
01.Stomp
02.Give Me The Night
03.Razzamatazz
04.Say You Love Me
05.Smoke Gets In Your Eyes
06.Baby Come To Me
07.How Do You Keep The Music Playin’
08.Let ‘Em In
09.Winter Wonderland (Christmas song Medley 09-11)
10.The Most Wonderful Time Of The Year
11.Have Yourself A Merry Christmas
12.Love Wins
13.Lean On Me
Enc. (snippets of) Ghetto, Stop To Love, Rosanna, Real Love, Don’t Look Any Further, Rock With You
Enc. You Gotta Be
Show ended 22:49

(2010年12月21日火曜、ブルーノート東京=パティー・オースティン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Austin, Patti
2010-
◎マイケル・ラブ・ナイト第二回~和田唱節ギターと歌で炸裂

【Michael Jackson Love Night Vol.2】

第二回。

昨年行われ好評だった「マイケル・ジャクソン・ラブ・ナイト」の第二回が、2010年12月22日お台場のイヴェントスペース、東京カルチャー・カルチャーで行われた。今回は、西寺郷太さん、吉岡正晴に加え、スペシャル・ゲストにトライセラトップスの和田唱さんを迎え、3人でトーク。さらに第二部からは、マイケル・ジャクソンのウェッブを運営しているトヨさんも参加、4人でのトークとなった。

今回は、和田さんがギターを持って、その場でマイケル曲を少しずつどんどんと歌い、大いに会場がわいた。大体、なんでも歌えるようで、特に受けたのが、郷太くんと一緒にデュエットで歌った「ガール・イズ・マイン」。郷太くんがポール・マッカートニー役。曲は、「ビリー・ジーン」「ウォナ・ビー・スターティン・サムシン」「バタフライ」、そして、最新作から「ベスト・オブ・ジョイ」(これなど、話のネタになるごとにフレーズが飛び出し、大うけ)、「ヒール・ザ・ワールド」、「ロック・ウィズ・ユー」まで。最後は、「ヒューマン・ネイチャー」の「バッ」と終わるエンディングで、イヴェントを終了した。

トーク内容は、最初は和田・西寺の最初の出会い、3人で初めて会ったときのこと(Bハワードのライヴ後、3人でファミレスに行き、話しが盛り上がったこと)、最新作『マイケル』の声問題、初めて買ったマイケル作品、マイケルに会えるとしたら何を伝えたいかなど。

声問題は、和田さんは初めて試聴会で2回通して聴いて、「最初は5曲くらい「怪しい」と思ったが、2回目を聴いて、いわゆる「カシオ・トラック」が怪しいと思った、それは今でも変わらない、だが、みなさんはみなさんなりに聴いていただければいい。もし、僕が怪しいと思った曲でも、将来それが完璧にマイケルのものと証明されたら、それはめちゃくちゃ嬉しい」と語る。

「初めて「ドント・ストップ」を聴いたとき、これマイケルじゃないと思った、でもそれは小学生のときのことだから、今とはちょっと違う」とも。そこで、テディー・ライリーが使ったとされるメロダイン、オートチューンの説明もしてくれた。

オーディエンスからの質問をいくつか取り上げたが、マイケルとデュエットできるとしたら、どの曲をデュエットしたいかという質問に、和田さんは、即座に「バッド」をあげ、ギターで弾き、歌いだした。郷太くんは、「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」を選曲。郷太くん「次回やるときは、もう少し、リハーサル時間が欲しいね!」(拍手) ただ、ギター持ってきて、と和田さんに頼み、軽くやるつもりだったのが、これだけ曲をやるなら、もっとやりたい、という。

それにしても、和田唱さんは早口でまくしたて、まさにマシンガン・トーク炸裂。初マイケルアルバムは、「バッド」と「スリラー」のアルバムを同時に買ってもらい、その後、「オフ・ザ・ウォール」を買った。そのときには、古いなと思った、という。今ではすっかり気に入っているそうだが。ちなみに最初に買ったのは、郷太くんは、すでにご存知の通りジャクソンズの『ヴィクトリー』。

いやあ、笑った、笑った、楽しかった。みなさんおつかれさま、そして、ご来場いただいた方ありがとうございます。

■メンバー

西寺郷太
吉岡正晴
和田唱
木下豊人

■セットリスト 和田唱&西寺郷太
(順不同=曲は、フルサイズではなく、一部です)

01.Girl Is Mine
02.Billie Jean
03.Wanna Be Startin’ Somethin’
04.Best Of Joy
05.Butterfly
06.Childfood
07.Heal The World
08.She’s Out Of My Life
09.Rock With You
10.Bad
11.I Just Can’t Stop Loving You
12.Human Nature

(2010年12月22日水曜、東京カルチャーカルチャー=マイケル・ジャクソン・ラブ・ナイトVol.2)
◎マイケル・ジャクソン・ディス・イズ・イット・ツアーのダンサーが集結イヴェント~そこに蘇るマイケルのソウル

【This Is It Dancers On Stage】

集結。

マイケル・ジャクソンの2009年7月からスタートする予定だった『ディス・イズ・イット』ツアーのダンサーが集結し、マイケルを蘇らせるというイヴェントが2010年12月23日(木・祝日)東京渋谷のアックスで行われた。この日は4時と7時の回、2度行われ、この模様は汐留でも観客を集めたパブリック・ヴューイングが行われた。

これは、12月24日、日本テレビが金曜ロードショーの枠で映画『ディス・イズ・イット』を地上波初公開することを受け、その前にマイケルを盛り上げようという一環でのイヴェント。「ディス・イズ・イット」のダンサーから8人と同映画の振り付けを担当した、トラヴィスとステイシーの計10人が来日し、オンステージに登場した。オリジナル・ダンサーからチャッキー、メキア、デヴィンが来日していなかったが、8人は映画にも登場しているダンサーたち。2人(トラヴィスとステイシー)は、ダンサーたちの振り付けの先生だから、この10人は生粋の「ディス・イズ・イット・ダンサーズ」だ。

ステージは通常レヴェルのステージの上にもう一段ステージが作られ2段になっている。

イヴェントは、赤坂泰彦さんが司会で登場し、「それでは3Dメガネをおかけください」という言葉から、開始。

まず、いきなり、3Dの「スリラー」用映像が映し出された。3Dは若干画面が小さいせいか、圧巻という感じではないが、それでも、目の前にいろいろなものが飛び出てくると、「うぉおおっ」となる。これだけ、3D画面を駆使したライヴ・ショーなんて、世界でマイケルだけ。きっと、これから何人かのアーティストが追随するだろう。

そして、4つの棺とステージ横、上段のステージからもダンサーが登場。いきなり、圧巻なすべりだし。「ジャム」では、上段ステージで4人がいわゆる「トースター」(下からばね仕掛けで飛び出てくる方法)で出てきたのだ。やはり、あれは目の前で見るとかっこいい。

「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」では、なんとオリアンティーがギターを持って登場。各所にインタヴューを交える。「スムース・クリミナル」が始まる前にはちゃんと映画同様のモノクロの映像を映すが、これがまた、3Dになっていた。そして、ここでは、しっかり上段の8人がびしっと「ゼロ・グラヴィティー」(斜め前に倒れ、そして、また元に戻る動き)を決め、大きな歓声を集めていた。いやあ、これは上がる。本当に興奮する。

「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」では、なんと、ダンサーのタイン・ステックラインが魅力的なウォーキングを披露。そして、「ビリー・ジーン」は4人による「ビリー・ジーン」で、最後にはあの帽子を4つ、観客席に投げ入れた。

「デンジャラス」は、あの圧巻なダンス。そして、驚いたことに「ヒール・ザ・ワールド」では、オリアンティーが再び登場し、ギターだけでなく、歌まで歌った。最後は、「アース・ソング」が始まる前に流された3D映像が紹介された。

それにしても、マイケルという主人公の肉体(ボディー)はそこにはなかったにも関わらず、マイケルの魂(ソウル)は、間違いなくそこにはあった。まさに、彼ら10人+オリアンティーはこの夜、見事にマイケルのエクステンションになっていた。

それにしても、歌のライヴではなく、そして歌の主人公なしのダンサーのショーであるにもかかわらず、これだけ圧倒され、そして、感激させられてしまうことを考えると、マイケル・ジャクソンとは、いったいどれほどすごい存在なのかと思わざるを得ない。

■メンバー

トラヴィス・ペイン Travis Payne Producer, Choreographer
ステイシー・ウォーカー Stacy Walker Associate Choreographer

ダンサー

ニック・ベース Nick Bass
ミーシャ・ガブリエル Misha Gabriel
ティーモー・ステフェンズ Timor Steffens
ドレス・リード Dres Reid
タイン・ステックライン Tyne Stecklein
クリス・グラント Kriyss Grant
ダニエル・セレブレ Daniel Celebre
シャノン・ホルツァフェル Shanon Holtzapffel

オリアンティー Orianthi (guitar)

MC 赤坂泰彦Akasaka Yasuhiko

■セットリスト 渋谷アックス 2010年12月23日木曜・祝
Setlist: Michael Jackson This Is It Dancers

Event started 19:02
MC Akasaka Yasuhiko
00. Introduction video for Thriller
01.Thriller
02.Jam
> Interview Travis
03.Drill
04.They Don’t Care About Us~A Riff of History
>Interview Travis
05.Smooth Criminal
>Orianthi Interview
06.The Way You Make Me Feel
07.Billie Jean
08.Dangerous
09.Heal The World (Orianthis sings)
10.Introduction video for Earth Song
MC Akasaka Yasuhiko
Event ended 20:08

(2010年12月23日木曜、渋谷アックス=マイケル・ジャクソン・ディス・イズ・イット・ダンサーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>This Is It Dancers
2010-207
○■デイヴィッド・T・ウォーカー、今日の『ソウル・ブレンズ』に登場~丸ビルライヴも大盛況

【David T. Walker Will Be On Soul Blends Today】

出演。

人間国宝ギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカーが、今日(2010年12月26日・日曜)の『ソウル・ブレンズ』(インターFM、関東地区76.1mhz。毎週日曜午後1時~3時)にゲストで生出演する。本人の登場は、吉岡正晴の「ソウル・サーチン」コーナー拡大版で、午後2時15分くらいからの予定。デイヴィッドは、本人の演奏するCD曲「ホワッツ・ゴーイング・オン」のテーマにのって登場することになる。

この「ソウル・サーチン」のコーナーは、2003年10月から2005年7月まで、さらに、時間変更・休止などで、2010年4月から再開、現在まで続いている。2010年12月26日で通算第127回目。コーナーでは2003年の第1回からデイヴィッド・Tの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をテーマ曲に使っている。

テーマ曲をプレイしているデイヴィッド本人がゲストで登場というのは、コーナー担当者として感無量だ。ぜひお聴きください。

+++++

関東圏の方は、パソコンでも聞けます。
http://radiko.jp/player/player.html#INT

インターFM「ソウル・ブレンズ」のページ。
http://www.interfm.co.jp/soul/index.php?mode=sun&id=57

ゲストの紹介ページ(今はデイヴィッドがでています)
http://www.interfm.co.jp/guests/

『ソウル・ブレンズ』、および、『ソウル・サーチン』のコーナーへのメールあて先はAmarvin@interfm.jp です。

デイヴィッドに質問などがあれば、どんどんお寄せください。可能なかぎりお答えしていきます。

また、僕のツイッターでも受け付けます。 http://twitter.com/soulsearcher216 までどうぞ。番組始まるぎりぎりまでつぶやきます。ツイッターは番組中も見ていますので、質問にお答えできるかもしれません。

+++++

◎デイヴィッド・T、丸の内をとろけさせる

【David T. Melt Marunouchi】

Melt(とろける)。

デイヴィッド・T・ウォーカーが、丸の内丸ビルで2010年12月25日17時半から無料ライヴ・コンサートを行い、1000人以上の観客をとろけさせた。これは、同ビルが12月10日から行ってきたイヴェント「Marunouchi Bright Christmas 2010」の一環。ここでは、数多くのアーティストがこの期間に無料ライヴを行ってきたが、デイヴィッド・Tは、そのトリを務めた。

夕方5時半を前に、会場近辺は大変なひとだかり。吹き抜けの3階まで人がぎっしり。イヴェントの司会は、インターFMでおなじみの岡村有里子さん。この日は日本人ミュージシャン3人を従え、いつものデイヴィッド節が炸裂した。

4曲目は、完全にデイヴィッドだけのソロ。これだけざわざわした空間で、デイヴィッドのギターだけが、スピーカーから鳴り響く。しかし、ギター一本でこれだけお客さんを惹きつけるというのは、すばらしい。本当に、どこでどんな環境でプレイしても、デイヴィッドの音になるって、すごい。丸ビルもとろけてた。CGの映像でビル自体がとろけるようなイメージがした。(笑)

最後2曲、ユリが登場してクリスマス・ソングを歌った。しかし、丸ビルに通りすがりでこんなライヴに遭遇した人ってものすごくラッキーだと思う。

■デイヴィッド最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0045WCE30/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■デイヴィッド前作(クリスマス・ソング入り)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OIH7JS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

David T.Walker (Guitar)
Oogiya Kento (Keyboards)  扇谷研人
Hamada Naoya (Drums)  濱田尚哉
Shimono Hitoshi (Bass) 下野人司
Yuri (Vocal) ユリ

■セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー
Setlist : David T.Walker @ Marunouchi Maru-Building

event started17:33
MC Okamura Yuriko
performance started 17:39
01Eleanor Rigby
02Lovin’ You
03Santa Claus Is Coming To Town
04A riff of “Little Drummer Boy” to “Christmas Song” (David solo)
05Silent Night (+Yuri on vocal)
06We Wish You A Merry Christmas And Happy New Year (+Yuri)
Performance ended 18:17
Event ended 18:22

(2010年12月25日土曜、丸の内・丸ビル1階=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2010-
★■デイヴィッド・T・ウォーカー、『ソウル・ブレンズ』に登場(パート1)

【David T. Walker On Soul Blends~Fullness Of The Heart】

感無量。

「ソウル・サーチン」コーナーのテーマ曲「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、デイヴィッド・T・ウォーカーが演奏しています。そのデイヴィッドさんが、「ソウル・サーチン」に登場してくれました。それだけで感無量です。そして、珍しく上がりました。(笑) めったなことでは上がったりしないんですが。

12時45分、ホテルに迎えに行ったところ、なんと何か催事があるのか、ものすごい人。僕は車がすいていて20分も前に着いてしまった。(笑) ロビーに降りてきたデイヴィッド。「一体、何が起きてるんだ? Now what’s going on,today?」「たぶん、セールでもやってるみたい。駐車場もものすごく込んで15分待ちとかになってた」「いやあ、エレヴェーターがすぐに乗れなかったんだよ。2-3回やりすごした」 そう、それほどの人混みだった。いずれにせよ、デイヴィッドをピックアップし、一路インターFMのスタジオへ。途中で、デイヴィッドが毎日練習しようとしている、という話になった。昔は一日何時間でもやっていたが、最近は1-2時間程度とのこと。

山手通りも空いていて、ほぼ定刻通り1時半にはスタジオへ到着。最初乗ったときは、車で『アイ・ウォント・ユー』をかけていたのだが、1時を回ったので、インターにして、「今日ゲストにでていただくのは、この番組です。DJのマーヴィンはデトロイト出身だけど、もう20年以上日本に住んでいます」と説明。スタジオに到着すると、ちょうどマーヴィンが出てきたので、すぐにご紹介。

ちょこっと「こんな感じで話を進めます」という打ち合わせをして、長めの曲がかかっている間にサウンド・チェックへ。デイヴィッドがコードをギターにつないでいる間に、僕はビデオをセッティング。三脚を広げていたら、ポロポロと音がでてきた。もちろん、もうデイヴィッドの音。「もう少しリヴァーヴなしで、ナチュラルな音にして…」とデイヴィッド。ディレクターの進ちゃんが、EQのつまみをいじり、「OK、いいよ」。まだ、こちらはセッティングができてない。「ええっ、もう終わり? はやっ」 そう、あっという間だった。

「そうすると、あと30分くらい、僕たちには時間があるのかな」 「そうです。特にやることはありません(笑)」 「マサハル、じゃあ、本番が始まる5分くらい前に教えてくれ。僕はアウタハウス(Outa house)に行かないと行けないんでね」 「アウタハウス?」 「南部ではトイレのことをそういうんだ(笑)」

そして、2時15分、「ホワッツ・ゴーイング・オン」と共にコーナーがスタート。マーヴィンが軽快な流れで僕を紹介し、僕がデイヴィッドを紹介。デイヴィッドの声がイアフォーンから流れてくると、実にディープでかっこいい。そして、デイヴィッドは、ちょこちょこと、ポイントでギャグをいれてきます。

「あなたはいつも、スーツを着ていますね」「ああ、このスーツは今朝作ったばかりなんだ」(笑)

「次に僕が来るときには、ポップコーンを用意しといてくれ」 ずいぶんと日本にひんぱんに来て、今回は1月上旬まで残るという。12月の上旬から来ているので、「40デイズ・40ナイツ・イン・東京」。すると、デイヴィッドは、「みなさんはあまりご存知ないかもしれませんが、僕は新宿生まれなんだ(笑) だからしょっちゅう日本に戻ってくるんだよ」。

かけた曲は次の通り。

01. Eleanore Rigby
---CM
---Play a riff of “I Want You Back”, “Loving You”
02. Ribbon In The Sky
---Play some riff.
03.Didn’t I Blow Your Mind

デイヴィッドは何を弾いても、どう弾いても、一瞬にして彼のサウンドということがわかります。そこで、それを質問しました。「どのようにして、その独自のサウンドが出来上がるのか」 すると、デイヴィッドは答えました。「タッチとトーンに集中している」 ちなみに彼が使うギターは、特注のもの。スイッチでアコースティック的なギター音と、エレキ・ギターの音が自由自在に変えられるといいます。

CM明けで、生ギターをちょっと弾いてもらったのだが、なんと、このとき、彼の耳元には自分のギター音が返ってきませんでした。モニターなしで、そのまま弾いていたのです。そのときは、まったく分からなかったが、次の曲がかかっている間に、それが判明しました。オンエア的にはまったく問題なかったのですが、では、もう一度リヴェンジということで、再度、ちょっとだけリフをやっていただいた。おまけという感じで、ものすごく得した感じだった。彼が弾いたリフは、ジャクソン5の「アイ・ウォント・ユー・バック」。あのタララララララッラというギター・リフが、デイヴィッドのものだった。「イントロのピアノがジョー・サンプルだって聞いたんですが」「その通りだよ。同じセッションにいたよ」

「だけど、モータウンでは、ほとんどミュージシャンの名前をクレジットしてくれなかった、そんな中でマーヴィン・ゲイやスティーヴィーは、ミュージシャンの名前をちゃんとクレジットしてくれたんだ」(デイヴィッド)

生放送が終わって、ちょっとお願い事を思いついた。あのデイヴィッドのギターで、「ソウル・ブレンズ」のジングルを作ってもらおうと。そこでお願いすると、快く引き受けてくれました。結局「ホワッツ・ゴーイング・オン」をほんのちょっとだけ弾き、オッシーが「ハッピー10th アニヴァーサリー、ソウル・ブレンズ」と言ってください、と頼むと、ギターをぽろりと弾き、このセリフをばっちり決めてくれた。「これは、来週からヘヴィー・ローテーションでいきます(笑)」とオッシー。来週の「ソウル・ブレンズ」からお披露目になるはずです。

それにしても、いろいろ、よくしゃべっていただき大感謝です。しかも、ギター・プレイも最高でした。ありがとうございます。

あっという間の30分余で、僕はあがったままだったが、番組終了後、記念撮影などをした。その後、彼らが時間があるというので、島津山のフランクリン・アヴェニューにお連れすることにした。

(この模様は続く。ブルーチーズ・ハンバーガーを食しながら、マーヴィンの話や、アレサの話、いろいろ雑談で話を聞いた。とてもおもしろかった。)

■過去デイヴィッド関連記事

2010年12月14日(火)
デイヴィッド・T・ウォーカー~ギターの匠・人間国宝
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101214.html
(ここに過去関連記事一覧があります)

■デイヴィッド・T・ウォーカー・アンオフィシャルウェッブ (デイヴィッドに関するウェッブでは世界一詳しいものです)

http://homepage2.nifty.com/ueb/davidt/

■デイヴィッド最新作『フォー・オール・タイム』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0045WCE30/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■デイヴィッド前作(クリスマス・ソング入り)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OIH7JS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■デイヴィッド・T・ウォーカー 『デヴィッド・T・ウォーカー』(「ホワッツ・ゴーイング・オン」収録)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JVS49Y/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>RADIO>Soul Blends
●ティーナ・マリー、54歳で急死

【Teena Marie Dies At 54: Motown’s First White Female Funk Star】

訃報。

モータウン・レコードで、ファンク・マスター、リック・ジェームスに見出されリックのプロデュースでデビューしたティーナ・マリーが、カリフォルニア週パサディナの自宅で2010年12月26日(日曜)までに死去した。54歳だった。午後1時ごろ、娘がティーナを起こしに行ったところ、すでに死去していた、という。死因はまだ発表されていない。ティーナは一ヶ月ほど前に、神経系の病気による大きな発作を起こし、救急車で病院に運ばれていた。この発作と、今回の死去が関連あるのかは不明。自宅での死去のため、検視が行われるものとみられる。

前日(クリスマス=12月25日)まで、普通に元気に過ごしており、当人のツイッターでも、25日夜9時頃にツイートしているのが残っている。死亡時刻は、25日夜9時以降、26日の午後1時までの間になりそうだ。

ティーナ・マリーは、1956年3月5日カリフォルニア州生まれ。本名、メリー・クリスティン・ブロッカート。愛称レディー・T。1970年代半ば、モータウンとソングライター契約をし、モータウン・オフィースでピアノを弾いていたところをファンク・マスター、リック・ジェームスに見出され、リックのプロデュースでデビュー。当初は白人ながらひじょうにファンキーでソウルフルな歌声でソウル・ファン、ブラック・ミュージック・ファンから支持を集めた。モータウンの初の白人女性ソウル・シンガーとして成功。その後、顔を出して白人であることにファンは驚かされたが、支持は広がり、順調に作品をリリース。

1982年、モータウンと作品のリリースについて衝突。裁判となりカリフォルニアで「レコードをリリースせずに、自社にアーティストを押さえておくことを禁止する」いわゆる「ブロッカート・イニシアティヴ」別名「ティーナ・マリー・ロウ」が成立、1983年エピックに移籍する。1984年に発表した「ラヴァーガール」がポップチャートでも4位を記録する大ヒットとなり、メジャーな存在になった。これを含むアルバム『スターチャイルド』はプラチナム・ディスク(100万枚以上のセールス)を獲得。最大のヒットに。その後インディで3枚のアルバムを出した後、2009年、往年のソウル・レーベル、スタックス二移籍『コンゴ・スクエア』をリリースしている。

ティーナは、デビュー当初は、「ブルーアイド・ソウル・シンガー」「ファンク・シンガー」というくくりで語られるようなったが、実際はもっと多様性のある音楽を聴かせる女性シンガー・ソングライターだった。もちろん、そのソウルフルな声、歌唱は、ブラックをほうふつとさせ、最大の魅力だった。

ティーナ・マリーは、2000年4月、横浜にオープンした「モータウン・カフェ」(その後閉店)のオープニング・パーティーに出演するために来日。数曲歌うショーケースを行った。

多数のアメリカのR&Bアーティストたちが、ツイッターなどでティーナの死去を追悼している。

ティーナは、過去1979年の『ワイルド・アンド・ピースフル』から、2009年の、結果として遺作となった『コンゴ・スクエア』まで13枚のアルバムを出している。

■ティーナ・マリー・アルバム タイトル・リリース年・レーベル

01. Wild and Peaceful (1979) (Gordy)
02. Lady T (1980) (Gordy)
03. Irons in the Fire (1980) (Gordy)
04. It Must Be Magic (1981) (Gordy)
05. Robbery (1983) (Epic)
06. Starchild (1984) (Epic)
07. Emerald City (1986) (Epic)
08. Naked to the World (1988) (Epic)
09. Ivory (1990) (Epic)
10. Passion Play (1994) (Sarai)
11. La Doña (2004) (Cash Money)
12. Sapphire (2006) (Cash Money)
13. Congo Square (2009) (Stax)

4=イット・マスト・ビー・マジック

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000078JLP/soulsearchiho-22/ref=nosim/

アルティメート・コレクション(モータウン時代の作品)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000046PUF/soulsearchiho-22/ref=nosim/

最新作 コンゴ・スクエア

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001XJBDHQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/

上記9のアイヴォリーは、なんとアマゾン中古で1円。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UVAXAG/soulsearchiho-22/ref=nosim/

エメラルド・シティー

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000UUP11I/soulsearchiho-22/ref=nosim/

OBITUARY>Marie, Teena (March 5, 1956 – December 26, 2010 – 54year-old)
●ティーナ・マリー追悼(パート2)~レニーの追悼、ミニーの思い出話など

【RIP. Teena Marie Continues】

発作。

R&Bシンガー、ソングライター、ティーナ・マリーが2010年12月26日(日曜)カリフォルニア州の自宅で死去したニュースは瞬く間に世界中に広まった。今回も、第一報はツイッター、そして、そのツイッターからツイッターへ一挙にニュースは広まる。当初ははっきりしていなかった死因なども一日経って徐々に情報がでてきた。

それらを総合すると、25日(土曜日)午後9時過ぎ(アメリカ西海岸・現地時間)まで、ティーナはツイッターに書き込みをしていた。その後深夜12時半過ぎまでに就寝、その時点ではボディーガードが付き添っていた。朝には付き添いはいなくなり、ティーナは一度、午前11時半ごろ目を覚ますが、その後二度寝。午後3時頃に娘が起こしに行くとすでに息をしていなかったので、救急車を呼んだという。自然死と確認された。だが、就寝中に発作を起こし、死去した可能性もある。検視は行われるが、いわゆるドラッグ関連のものはないと見られている。

ティーナは、一ヶ月ほど前に大きな神経系の発作を起こし、その時には横に娘のアリア・ローズがいたため、すぐに救急車を呼び、病院に運ばれた。だがその救急車の中でもまた発作を起こした。以来、発作を止める薬を常用していたが、その薬の副作用が強いために、しばらく量を減らし、やめる方向になっていた、という。しかし、本人は発作が起こることが怖かったので、寝るときにはいつでも誰かにそばにいて欲しいと言っていた。

ティーナのパブリシスト、リン・ジーターによると、前日電話で話したときは、週末のアトランタでのライヴ・パフォーマンスを楽しみにしていた、という。

ティーナ・マリー死去
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101228.html

++++

●レニー・クラヴィッツ・ティーナ・マリーについて語る

衝撃的。

それにしても、各界からの追悼のメッセージが止まらない。ラジオ局も相当な時間を割いてティーナ・マリーをかけている。WBLSでは、ティーナの曲をかけながら、聴取者と電話でつなぎ、リスナーが持つティーナの思い出を語ってもらっていた。

そんな中でも、今回衝撃的だったのが、あのレニー・クラヴィッツのYoutubeでのコメントだ。一足先にツイッターでご紹介したが、改めて、ここに掲載する。

レニー・クラヴィッツは無名時代、16歳頃といっているから寝るところもなかった時期にティーナと出会い、彼女がずっとレニーを育てていた、という。食べ物を与え、楽器を与え、レコーディング・セッションに連れて行った、そうだ。これは、初めて知った。詳細は次の通り。

レニーは、これをパリからアイフォンで録音し、12月27日、自らユーチューブにアップした模様だ。昨日ご紹介した時点では、アクセス数が300程度だったが、さきほど見たら37000を超えていた。

http://www.youtube.com/watch?v=7VW9j9xr_Qg&feature=player_embedded



(一番下に、レニーの英文を記載しました)

おはよう。僕は、今、パリにいます。悲しいニュースで起こされました。僕の同士であり長い間の友人であるティーナ・マリーが昨日亡くなりました。僕のすべての愛と尊敬とお悔やみを遺された家族に捧げたいと思います。

ティーナ・マリーは宝物であり、天才です。彼女はとてもユニークで、最大限に過小評価されたコンポーザー、アレンジャー、シンガー、ミュージシャンでした。

もし彼女がいなければ、今の僕はいませんでした。彼女が僕にチャンスを与え、この業界にいれてくれたのです。僕が16歳の頃、まだストリート・ミュージシャンだった頃、住む所もなくあちこちをたらいまわしにされていました。(そんなとき)彼女がベッドルームを与えてくれ、僕を食べさせてくれ、料理を作ってくれ、本当に僕のめんどうをみてくれました。

そして、楽器を与えてくれ、彼女が行くレコーディング・セッションやコンサートにも連れていってくれました。彼女はまさに僕を育ててくれたんです。そして、今の僕を作りあげるのに大いに力を貸してくれました。

今まで僕はこの話を深くほとんどどこでもしていませんでした。今の僕は、彼女なしには、存在しないのです。彼女は僕の人生を変えてくれました。アーティストとしてだけでなく、一人の人間として、彼女は、僕をありのままの自分自身を愛せるように変えてくれたのです。

ここ数年、連絡を取っていませんでしたが、僕はティーナに言いたい。僕はいつでも、これからもずっと愛して、尊敬していきます。ありがとう。僕の友達でいてくれて。神様、ティーナ・マリーに人生を与えてくださって、ありがとうございます。

2分38秒のメッセージ
2010年12月27日アップ

レニーは、1994年のティーナのアルバム『パッション・プレイ』で「メイン・スクーイズ」という曲でゲスト出演していた。これには、ある意味、恩返しという気持ちが込められていたのだろう。

楽曲の音源がこちらで聴けます。(形式はYoutubeですが、静止画で音だけ)
Main Squeeze : Teena Marie featuring Lenny Kravitz
http://www.youtube.com/watch?v=SMbXE_WkIBI

+++++

思い出。

僕のティーナとの思い出といえば、2000年4月に会ってインタヴューしたときのことだ。ティーナ・マリーはこのとき、横浜に新規開店した「モータウン・カフェ」(現在は閉店)のオープニング・パーティーのエンタテインメントとしてデニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴューらとともに来日。そのパーティーが、横浜だけでなく、東京・六本木の今はなき「タトゥー・クラブ」で行われた。一般公演ではなかったので、一部の人しか知られなかったのが残念だ。

そのライヴも見た。このときティーナはサックス奏者を従えてライヴステージに立った。正確には、ずっとピアノを弾き語りしながら、しっとりとサックス奏者を伴奏につけ、「デジャヴー」などを熱唱していた。1-2曲弾き語りで歌い、最後、立ち上がってミラクルズの「ウー・ベイビー・ベイビー」を見事な歌唱で披露した。20分余のライヴだったが、声の強さ、そのブラックっぽい声は、目をつぶると本当に黒人のようだった。

インタヴューはホテル・ニューオータニのロビー階の庭が見えるカフェ。確か、一緒に娘がいたような記憶がある。それが、どうやらアリア・ローズだったらしい。彼女は1991年12月25日生まれ(今回の死去報道で誕生日を知る)ということなので、あの頃(2000年4月)は8歳だ。ティーナは2作目『レディーT』(1980年)のアルバムをリチャード・ルドルフという人物にプロデュースを依頼している。リチャードとは、あの故ミニー・リパートン(「ラヴィン・ユー」で有名)の夫であり、ミニーの音楽プロデューサーだった人物である。

そして、ティーナは、そのレコーディング中にさまざまなミニーの影を感じる。その後、娘アリアが生まれ、アリアはミニー・リパートンそっくりに歌うという話をしてくれた。ティーナに、ミニーの話を聞く予定はなかったので、そういう話が出て、僕はものすごく驚いた。なぜなら、ちょうどそのとき、『ソウル・サーチン』の執筆が佳境で、ミニー・リパートンの章もかなり大詰めにきていたからだ。ティーナに聞いたミニーの話は、さっそく、『ソウル・サーチン』の本編に入れ込んだ。

あのインタヴューは本当に興奮した。だって、まったく予期せぬ展開で、ミニーの話が取材できたわけだから。あれこそ、神様の思し召しなのだろう、と思った。

本当にご冥福をお祈りする。

+++++

Lenny Kravitz message for the beautiful Teena Marie

Good Morning, I’m in Paris, I’ve just woke up, I woke up to the tragic news that my sister, longtime friend Teena Marie has passed away yesterday.

I just want to send all my love and respect out to the family and I just want to say Teena Marie was a treasure, was a genius, composer, arranger, singer, musician, unique, underrated by far.

I wouldn’t be here if it wasn’t for Teena. She took me in when I was around 16. I was just a musician on the street. I was living from pillar to post. She took me in, she gave me a bedroom, she fed me, she cooked for me, she took care of me. She gave me instruments to play, she took me to all her recording sessions. She took me to concerts, she nurtured me and helped me to become who I am.

I’ve never really talked much about it in depth, but I would not be here. She changed my life, not only as an artist, but as a person who truly loved me for who I was.

We’d been out of contact for the last few years, but I just want to say, Teena, that I will always love and respect you. Thank you for being my friend. Thank you, Father, for the life of Teena Marie.

OBITUARY>Marie, Teena (March 5, 1956 – December 26, 2010, 54 year-old)

◎アル・マッケイ・オールスターズ~アースがもっとも輝いていた時代を再現するシャイニング・スターたち

【Al McKay All Stars: Recreate The Sound When EWF Was Most Shining】

輝き(Shining)。

元アース・ウィンド&ファイアーの名ギタリストでソングライターの一人でもあるアル・マッケイが、アース時代、それも一番輝いていた時期の作品をこれでもか、これでもかとたたみかけて演奏する「アル・マッケイ・オールスターズ」のライヴ。彼らがやってきたのは、ちょうど昨年(2009年)12月だから1年ぶり。毎年12月の風物詩になるか。

それにしても、ソリッドでファンキーでポップなバンドだ。基本的には、観客を煽って煽って、躍らせ踊らせ、ブギーなワンダーランドに連れて行く。そして、ところどころに挟み込まれる「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」や、「リーズンズ」(ここでのヴォーカル、ティムとサックスのエド・ウィンのかけあいは壮絶。見所です)、「キャント・ハイド・ラヴ」などのバラード。バラードとアップテンポのダンスソングが絶妙のコントラストを描く。楽曲の硬軟を、柔軟に自由自在に操り、観客を手中に収める。そのステージ・マナーは超一流の四半世紀以上ライヴ・ステージで培われた経験から来る究極のエンターテインメントだ。

アル・マッケイ・オールスターズのレパートリーでもっとも新しいものは、1981年のヒット「レッツ・グルーヴ」。一番古くて1975年の「ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド」。そう、アースが一番輝いていた時期限定のセットリストなのだ。これはアース・ファンとしては嬉しい限り。

たとえば、ブラス・セクションが実にかっこいい「マジック・マインド」。ホーンが一瞬止まりブレイクになる瞬間、ステージが暗くなり、音が止まった一瞬だけ、ステージ中央にピンスポットがあたり、中央のアル・マッケイを照らす。まさに、アルが輝く瞬間だ。また「ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド」では、アルを3人のヴォーカリストたちが囲み、ソロを聴かせる。それ以外は、アルはひたすら後ろで地道にしかし確実にギターを刻む。

そして、途中のMCで当日死去が報じられたティーナ・マリーへの追悼の言葉も忘れなかった。

「セプテンバー」では全員がジャンプ、ジャンプ。アンコールは、去年はなかった「ブギー・ワンダーランド」と毎度おなじみの「レッツ・グルーヴ」のメドレーに。途中から1階の観客は総立ちになっていた。アル・マッケイ、彼もまた、シャイニング・スター(輝くスター)だ。これは、毎年必ず見に行く。

■アースは、もし1枚だけなら、このエッセンスが比較的お勧め

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002J54OQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/

あるいは、各アルバムを揃えるなら『暗黒への挑戦』から『黙示録』『フェイセス』あたりまで。これら6枚は無敵です。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002J54MI/soulsearchiho-22/ref=nosim/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002J54MS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002J54N2/soulsearchiho-22/ref=nosim/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002J54NC/soulsearchiho-22/ref=nosim/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001ZX66O/soulsearchiho-22/ref=nosim/

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002J54NM/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■アル・マッケイ関連・過去記事

2009年12月30日(水)
マイケル・ジャクソン~三浦大知~アル・マッケイ・オールスターズ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091230.html
同記事の英語版がアル・マッケイのウェッブに掲載されています
http://www.almckay.com/reports.php?news_id=42&start=0&category_id=9&parent_id=9&arcyear=&arcmonth=

April 29, 2009
アル・マッケイ・オールスターズ・ライヴ、タイトにファンキーに灼熱の狂宴
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090429.html
同記事の英語版がアル・マッケイのウェッブに掲載されています
http://www.almckay.com/reports.php?news_id=36&start=0&category_id=9&parent_id=9&arcyear=&arcmonth=

March 21, 2008
Al McKay Allstars Live : Big Party Is Happening On The Stage
【アル・マッケイ・オールスターズ~ステージ上は大パーティー騒ぎ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_21.html
同記事の英語版がアル・マッケイのウェッブに掲載されています
http://www.almckay.com/reports.php?news_id=35&start=0&category_id=9&parent_id=9&arcyear=&arcmonth=

April 14, 2008
Some Times, A Piece Might Influenced Somebody
【時にひとつの文章が、誰かに影響を与えることもある】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_04_14.html

◎アース・ウインド・アンド・ファイアーの名ギタリスト、アル・マッケイの挑戦 (インタヴュー記事)お勧めです
http://www.barks.jp/feature/?id=52241463

◎アル・マッケイ・オールスターズ・ライナーノーツ
『ライヴ・アット・マウント・フジ・ジャズ・フェスティバル2002』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/mccay20030723.html

2003/06/12 (Thu)
Crash Between Maurice White And Al McKay
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200306/diary20030612.html

◎アース・ウィンド&ファイアー『ライヴ・イン・リオ』(アル・マッケイ在籍のアースのライナーノーツ)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/linernotes/earth20030326.html

January 19, 2006
Earth, Wind & Fire: Live At Budoukan, Why They Didn’t Play Encore Song?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_19.html
(ここにアース関連・過去記事一覧)

■メンバー

アル・マッケイ / Al McKay (Lead Guitar)
ティム・オウェンズ / Tim Owens(Vocals)
クロード・ウッズ / Claude Woods(Vocals)
ディヴィア・デュケット / DeVere Duckett(Vocals)
マイケル・ハリス / Michael Harris(Trumpet)
マット・フロンク / Matt Fronke(Trumpet)
エド・ワイン / Ed Wynne(Saxophone)
ジャスティン・カーク / Justin Kirk(Trombone)
ベン・ダウリング / Ben Dowling(Keyboards)
ディーン・ガント / Dean Gant(Keyboards)
フレディー・フルウェレン / Freddie Flewelen (Bass)
アーロン・ハガティ / Aaron Haggerty(Drums)
デイヴィッド・リーチ / David Leach(Percussion)

■セットリスト アル・マッケイ・オールスターズ、2010年12月27日
Setlist: Al McKay All Stars

show started 21:33
00. Intro: On The Way Up
01. Serpentin Fire
02. Got To Get You Into My Life
03. Can’t Let Go
04. Saturday Nite
05. After The Love Has Gone
06. Reasons
07. In The Stone
08. Fantasy
09. Jupiter
10. Getaway
11. Magic Mind
12. Let your Feelings Show
13. Can’t Hide Love
14. That’s The Way Of The World
15. September
Enc. Boogie Wonderland
Enc. Let’s Groove
show ended 22:55

(2010年12月27日月曜、ビルボードライブ東京=アル・マッケイ・オールスターズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>McKay, Al All Stars
2010-
◎デニス・エドワーズ・テンプテーションズ~半世紀かけて培われる「形式美」

【Beauty Of Form Isn’t Only Skin Deep: Temptation’s Review】

形式美。

アル・マッケイにせよ、このデニス・エドワーズのテンプテーションズにせよ、長くひとつのことをやり続けているアーティストというのは、長い時間をかけてひとつの「型」を作り上げていて、それがひじょうに完成形に近いものになっている。

モータウン、アメリカを代表するナンバー・ワン・ソウル・ヴォーカル・グループ、テンプテーションズ。そのデニス・エドワーズ版。このところ毎年やってきて、毎回同じものを見るのだが、それでも飽きないというのは、山下達郎さんが口癖のように言う「いいものは何度見てもいいんです」という完成度の高い「作品」への思慕ではないかと思う。

バックバンド編成も同じ、テンプスの5人のメンバーも昨年と同じ。そして曲の流れもほぼ同じ。青のスーツに斜めに虹がデザインされているおそろいの衣装で、曲ごとに決まった振り付けをこなしながら、ショーを進める。この振り付けがいちいち決まっているところが、古くからのソウル・ヴォーカル・グループ・ファンにはたまらない。冒頭からアップテンポで曲をたたみかけ、ちょっとバラード「レイニー・ナイト・イン・ジョージア」などで箸休め。

今年の最大のハイライトは、その「レイニー…」の後に、デニス・エドワーズが、「今年、悲劇的なことに、アリ・オリ・ウッドソンが亡くなりました。ここで、彼が好きだった曲を歌って彼に捧げたいと思います」と神妙な面持ちで語り、アリの作った「サム・エンチャンテッド・イヴニング」というバラードを歌ったこと。

ショーの間は、何度か観客席に降り、観客とのやりとりもうまくこなす。客がうまく歌えれば拍手をし、いまひとつだと顔をしかめて、それはそれで笑いを取る。

マイクから離れてノー・マイクの生歌で熱唱するデイヴィッドの「アイ・ウィッシュ・イット・ウド・レイン」の一部。いつでもその振り付けがかわいい「ビューティー・イズ・オンリー・スキン・ディープ」。どんなにライヴ本数を重ねようとも、波があったとしても、ある程度、最低限のクオリティーは絶対に保つ。それが、結局一流ということなのだろう。

初代リードのデイヴィッド・ラッフィンを引き継いだデニス・エドワーズがグループに入ってからもその歴史は40年以上になる。歌唱、振り付け、観客とのコール&レスポンス、ほとんどトークなしの、間延びしない、無駄のない構成。観客に時が経つのを忘れさせる究極のエンタテインメント。この形式美は、まさに40年以上の歳月という時の試練を経て確立しているものだ。とても表面だけのものではない。Beauty of form isn’t only skin deep.

■テンプテーションズ・レヴューは、12月31日のカウントダウンまで丸の内コットンクラブで
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/

■ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001AMZ/soulsearchiho-22/ref=nosim/

DVD テンプテーションズのメンバーの1人オーティス・ウィリアムズが執筆した自伝『テンプテーションズ』(1989発売)をテレビ映画化した作品

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002QBT33G/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事~テンプテーションズ、アリ・オリ・ウッドソン

2010年06月01日(火)
アリ・オリ・ウッドソン58歳で死去
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10550564987.html

2009年11月07日(土)
テンプテーションズ~ポール・ウィリアムス・ジュニアをフィーチャー
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091107.html

December 25, 2008
テンプテーションズ&G.C.キャメロン
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081225.html

December 27, 2008
テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081227.html

November 26, 2007
歴史
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071126.html

November 27, 2007
【デニスとアリ・オリ、『ソウル・ブレンズ』にやってきた】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071127.html

November 28, 2007
【レジェンドとしてのテンプス】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071128.html

November 29, 2007
【アリ・オリ・アリ・オリに登場】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071129.html

■メンバー

ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ

Dennis Edwards(vo)
David Sea(vo)
Chris Arnold(vo)
Mike Pattillo(vo)
Paul Williams Jr.(vo)

Raymond Harris(tb)
David Camon(key)
Greg Dokes(key)
Luis Valle(tp)
川村裕司(sax)

Ric Archer(g)
James McKay(b)
Llewellyn Dunn(ds)

Thomas Finley(valet)

■セットリスト 
Setlist : The Temptations Review Featuring Dennis Edwards @ Cotton Club, December 29, 2010
[ ] indicates first lead vocalist

Show started 20:01
01. Intro
02. Standing On The Top [Dennis]
03. Get Ready [Chris]
04. Ain’t Too Proud To Beg [David]
05. Lady Soul [David]
06. Don’t Look Back [Paul]
07. Papa Was A Rolling Stone [David - Chris]
08. Rainy Night In Georgia [Mike]
09. Some Enchanted Evening [David]
10. Beauty Is Only Skin Deep [David]
11. The Way You Do The Things You Do [Chris]
12. I Wish It Would Rain [David]
13. Treat Her Like A Lady [Dennis]
Enc. My Girl [Dennis &David] ~ Just My Imagination [Chris] ~ Stay Till The Morning[Paul] ~My Girl [Dennis &David]
Show ended 21:13

(2010年12月29日水曜、丸の内コットンクラブ=テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Temptations Review Featuring Dennis Edwards
2010-213

1 2