【もっとサム・ムーア〜ソウル大爆発の夜(パート2)】

幸運。

サム・ムーアの熱いステージが終わった後、しばらくしてマネージャーであり奥さんでもあるジョイスさんと少し話をした。サム本人は雑誌かなにかの取材で手が離せなかった。ジョイスさんとは昨年、インタヴューの席などで挨拶をしていたが、彼女からこんごのサムの情報をいくつかきいた。

それによると日本の後、一度ホームに戻り、その後月末にイギリスで、「アーメット・アーティガン・トリビュート」のライヴのアフター・パーティーにでる、という。これはアメリカで今年春に行われたもののイギリス・ヴァージョンになり、レッド・ゼッペリンなどイギリスのアーティストばかりがでる。その本編にはでないが、アフター・パーティーのライヴがあり、そこで7−8曲のセットを歌うそうだ。また、レコーディングでは、ディズニーから声がかかり、現在ディズニーが計画中の『ソウル・オブ・ディズニー(仮題)』というコンピレーション・アルバムに1曲提供する。これはさまざまなソウル・アーティストがディズニー作品を歌うという企画で、現在選曲中。サムは「ホエン・ユー・ウィッシュ・アポン・ア・スター(星に願いを)」ほか2曲程度(「ディガ・ディガ・ドゥ」?)が候補になっている。それにしても、ソウル・アーティストのディズニーとは考えたものだ。すばらしい。その後2008年になってから、自分の新作のレコーディングに入る予定だそうだ。前作のリリースが2006年だったので、2008年以内にでれば2年ぶりくらいになる。

木曜日、忌野清志郎さんやトータス松本さんらが飛び入りしたことについて、「サムの音楽が、彼らのルーツの一部になっているのね。彼らがサムを慕ってやってきてくれるのは、本当に素晴らしいことだわ」という。特に清志郎さんについては、「彼はまったく無名だったころにサムのところにやってきていて、もう30年以上、40年近くの付き合いなのよね」と目を細める。もちろん、サムは清志郎さんの病気のことは知っていて、一年ぶりに会って元気になっている様子を見てことのほか喜んでいるそうだ。

またこの日は衛星放送「BSフジ」で2007年10月から放送が始まったブルーノートのライヴを紹介するテレビ番組『スピーク・イン・ミュージック』(毎週土曜23時30分〜24時00分)の収録が入っていた。飛び入りした2人の了解もとったそうなので、オンエアー上でも、この飛び入りの様子が映し出されることだろう。

ステージ中央のところにリモコンカメラ、また、ドラマーのトニーの正面を狙うカメラなどステージにも何台かあり、かなりの数のカメラで撮影していたのでオンエアーが楽しみだ。(とは言っても、うちのテレビではBSフジが入らないので、誰か友人に頼むことになるのだが・・・(笑))

ライヴ後、テーブル席に清志郎さんご一行がいるのを発見した。去年も楽屋で一瞬すれ違っていたのだが、お声がけできずにいたので、今度は勇気を奮って挨拶にいった。これこれしかじかと名乗って名刺を渡すと、暗いテーブルでそれが見にくかったのだろう、じっくり見て、「あ、知ってますよ。ブログ読んでますよ」と言われた。「ほんとですか」と言いながら膝が抜けそうになった。(笑) 確かに昨年、サム・ムーアのライヴ評を書き、清志郎さんの飛び入りについてふれ、清志郎さんファンのアクセスが増えたらしかったが、まさかご本人がとは思ってもみなかった。

ライヴももちろんよかったのだが、それ以上に清志郎さんとお話ができたのが嬉しかった。聞けば、サム・ムーアのライヴ4日間あるうち、スケジュールの都合でこの日しか来れないという。ラッキーっ! 

■ サム・ムーア 今回のセットリストなど

November 02, 2007
Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/002119.html

(2007年11月1日木曜、東京ブルーノート=サム・ムーア・ライヴ)
ERNT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
2007-146