【フィリー・ソウル・サーチャーズ・ライヴ後】

黒山。

なんとかそれでも8時前には終わったセカンド・セット。アナウンサーが終了の挨拶を始める頃にはみな席を立ち、CD即売会の方に移動。そちら側が瞬く間に黒山のひとだかりとなった。

ケイリブ、ゲイリー・アドキンス、ゲイリー・スコット、ブレンダのCD、Tシャツに群がる人々。そして、各人のフライヤーなど、次々となくなっていく。CDを買って、すぐに封を切り、マジックペンでサインをもらう。前回この封を切るのに苦労したので、今回はちゃんとカッターを準備してある。それでも、多くの人がわれこそはとばかりにCDを買い求めようとするので、なかなか収拾がつかない。すごい熱気である。

やはりいいパフォーマンスを見せれば、お客さんは立ち止まり、それに耳を傾け、それをいいと思えば、そのCDを求めたくなる。シンプルにそういうことなのだ。おそらく普段、定期的にライヴハウスなどに足を運ばない人たちにとって、こうした場所でのライヴはそうしたものを知りうるいいきっかけになることだろう。

みな、CDにサインをしているが、CDを買わずにポスターやフライヤーにサインをもらう者もいる。12月だというのに、みんな汗だく。

今回はCDを売るのにSちゃん、別のSさん、Kちゃん、Oさんに手伝ってもらった。こんなやりとりがあったそうだ。(僕はその現場にはいなかった) お客さんがやってきて、こう聞いた。「この人たちは有名なの?」 ちょうどその応対をしたSさん、ちょっとむっとしてきっぱり言った。「有名ですっ」 しばらく間をおいて「音楽業界では、みんなとても有名で実績あります」と付け加えた。でも、買っていかなかったそうだ。かと思えば、やはり「2枚買うからまけてくれ」というお客さんがいた。通常のCDショップでは考えられないやりとりだ。(笑) 不特定多数というのは、本当にいろんな人がいる、ということだ。

今回試しにコーヒー・タンブラーを作ってみた。売り物ではなかったが、ちょっと並べてみたところ、何人かの人が手にとって興味をしめしてくれた。ケイリブはこれを気にいったようだった。実は岡さんと何度もやりとりをしていたのだが、時間切れになってしまい、今回はあきらめることにしたのだが、ためしにプリントアウトしてみると、なかなかの雰囲気だったので、4つほどお試しで作って展示した。

そうこうしているうちに、舞台のほうの撤収作業は瞬く間に進んでいく。実に手際がいい。こちらは、まったく撤収にさえならない感じだ。それにしても、舞台などがなくなると、今までここであの熱狂的なライヴが行われていたのが嘘のように思えてくる。そこには静かな人の流れが戻っていた。

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今後のフィリー・ソウル・サーチャーズのメンバーの動きだが、主なところはこんな感じだ。

◎ ブレンダ・ヴォーン
2007年12月20日(木) 神奈川県民ホール (オーケストラとともにクリスマス・ソングを。アージー、グリニス、ロビー・ダンジーらとともに)
2008年3月13日(木) 目黒ブルース・アレー (単独ライヴ)

◎ ゲイリー・アドキンス
2007年12月25日(火) 16時05分〜 表参道ヒルズ 吹き抜け大階段 (エボニー・フェイとともに)(無料)

◎ ケイリブ・ジェームス
2007年12月21日(金) 19時〜 藤が丘マルターノ (ゲイリー・スコット、メロディーとともに)

◎ ゲイリー・スコット
2007年12月21日(金) 19時〜 藤が丘マルターノ (ケイリブ、メロディーとともに)

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(2007年12月7日金曜、メトロ銀座駅コンコース=ケイリブ・ジェームス&フィリー・ソウル・サーチャーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>James, Kaleb & Philly Soul Searchers
2007-174,175