【スタイリスティックス、日本を愛す、日本人、スタイリスティックスを愛す】
ホーム。
スタイリスティックスは、1968年に結成されたいわゆる「フィラデルフィア・ソウル」の人気グループのひとつ。1970年代初期からたくさんのヒットを全米、全世界、そして日本で放った。例えば、「ユーアー・エヴリシング」「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」「誓い」「サンキュー・ベイビー」など、そして、日本で一番知られているのが最近キムタクのギャッツビーCMで使われた「キャント・ギヴ・ユー・エニシング(邦題、愛がすべて)」だ。1970年代、日本で一番人気があるソウル・コーラス・グループといえば、文句なくこのスタイリスティックスだった。そして、どうやらその人気は21世紀となった今日まで続いているようだ。(ヒット曲、多すぎ)
ライヴのお客さんの多くはそうした1970年代のヒット曲の数々を、おそらく当時20歳代くらいで聴いて楽しんでいたのだろう。スタイリスティックスのスローバラードで、チークを踊っていた観客もいた。みな楽しそうに彼らの歌に聴き入っている。けっこうな年齢の人が昔を懐かしみ楽しんでいるのと同様に、若いファンもその振り付けをみようみまねで真似している。(振り付け、楽しすぎ)
この日は会場に、彼らの1979年1月来日時のパンフレットと1997年12月来日時のパンフレットを持っていった。どちらにも、彼らのヒストリーやディスコグラフィーなどの原稿を筆者が書いている。(物持ち、よすぎ)
ライヴ後、楽屋に行きエアリオン・ラヴとハーブ・マレル(2人ともオリジナル・メンバー)にこれを見せると、えらく懐かしがっていた。「おおっ、今より、たくさん髪の毛があるな(笑)」とエアリオン、「俺もだ」とハーブ。そして、若いメンバー、イービー・ブラウンとヴァン・フィールズの二人が彼らをからかう。
1997年のパンフにはジャケット写真付きでディスコグラフィーがでている。ハーブがそれをじっくり見ながら、『ライヴ・イン・ジャパン』のアルバムを指差して、「これをずっと探してるんだ。どこにもないんだよ」と言う。たしか、これは日本のみのリリースだった。当時彼らはアメリカでマーキュリー・レコード所属だったが、その日本での発売元・日本フォノグラム社が録音したものだ。「なるほど、じゃあ、僕がアナログ・アルバムを持っているからCDに焼いてあげます」と勢いで言ってしまった。(笑) (軽く請け負いすぎ)
このパンフレットの間にそのときのセットリストのコピーが挟まっていた。ハーブがそれもじっと見つめている。そのときも、「ロッキン・ロール・ベイビー」から始まり、「愛がすべて」で終わるのだが、その間の曲が今とはずいぶんと違っていた。途中に「フィラデルフィア・メドレー」があった。「おお、そうだ、フィラデルフィア・メドレー、やったなあ。…これはクリスマス・ソングだな…」と言って「ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ニューイヤーズ・イヴ」を指差した。
そういえば、この日、この「ホワット・アー・ユー…」はアンコールのクリスマス・ソングの3曲目として歌われる予定だった。ところが、2曲目の「ハヴ・ユアセルフ…」が終わったあと、突然客席にいた女性が持参していたトランペットで「愛がすべて」のイントロを吹き始めたのだ。バンドメンバーも突然のことでえらく驚いたが、そのまま「愛がすべて」になだれ込んだ。そういうわけで、この日は3曲目のクリスマス・ソングは幻となってしまった。ちょっとしたハプニングだった。
ハーブにちらっと聞いた。「(初代リード・シンガーの)ラッセル・トンプキンスとは最近、話したりしますか?」 「いや、彼とはもう7年くらい話してないな」 「じゃあ、将来一緒にやることは?」 「オー、ノー。ないな」 ちょっと残念だった。
「準備はいいかい? 下に降りるよ」 スタッフが彼らを呼びにきた。もういちど、彼らはタオルで汗を拭き、楽屋を後にした。階下ではサインをもらうために大勢のファンがものすごい行列を作っていた。スタイリスティックスの人気、依然衰えず。日本は第二のホーム(故郷)だ。(人気、すごすぎ)
■ Setlist: Stylistics @ Billboard Live, Tokyo, December 23,2007
セットリスト スタイリスティックス ビルボード・ライヴ
Show started 21:05
01. Intro
02. Rockin’ Roll Baby
03. You’ll Never Get To Heaven
04. I’m Stone In Love With You
05. Betcha By Golly, Wow
06. Country Living (Medley: 06 to 09)
07. Break Up To Make Up
08. Stop, Look, Listen
09. You Are Everything
10. Sixteen Bars
11. Disco Baby
12. Thank You Baby
13. Mine Au Mine (1980)
14. Sing Baby Sing
15. First Impressions
16. You Make Me Feel Brand New
17. Funky Weekend
Enc.1 Silent Night
Enc.2 Have Yourself A Merry Little Christmas
Enc.3 Can’t Give You Anything But My Love – Instrumental riff of “Billie Jean”
Show ended 22:25
(2007年12月23日日曜、六本木ビルボード・ライヴ=スタイリスティックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stylistics
2007-186
ホーム。
スタイリスティックスは、1968年に結成されたいわゆる「フィラデルフィア・ソウル」の人気グループのひとつ。1970年代初期からたくさんのヒットを全米、全世界、そして日本で放った。例えば、「ユーアー・エヴリシング」「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」「誓い」「サンキュー・ベイビー」など、そして、日本で一番知られているのが最近キムタクのギャッツビーCMで使われた「キャント・ギヴ・ユー・エニシング(邦題、愛がすべて)」だ。1970年代、日本で一番人気があるソウル・コーラス・グループといえば、文句なくこのスタイリスティックスだった。そして、どうやらその人気は21世紀となった今日まで続いているようだ。(ヒット曲、多すぎ)
ライヴのお客さんの多くはそうした1970年代のヒット曲の数々を、おそらく当時20歳代くらいで聴いて楽しんでいたのだろう。スタイリスティックスのスローバラードで、チークを踊っていた観客もいた。みな楽しそうに彼らの歌に聴き入っている。けっこうな年齢の人が昔を懐かしみ楽しんでいるのと同様に、若いファンもその振り付けをみようみまねで真似している。(振り付け、楽しすぎ)
この日は会場に、彼らの1979年1月来日時のパンフレットと1997年12月来日時のパンフレットを持っていった。どちらにも、彼らのヒストリーやディスコグラフィーなどの原稿を筆者が書いている。(物持ち、よすぎ)
ライヴ後、楽屋に行きエアリオン・ラヴとハーブ・マレル(2人ともオリジナル・メンバー)にこれを見せると、えらく懐かしがっていた。「おおっ、今より、たくさん髪の毛があるな(笑)」とエアリオン、「俺もだ」とハーブ。そして、若いメンバー、イービー・ブラウンとヴァン・フィールズの二人が彼らをからかう。
1997年のパンフにはジャケット写真付きでディスコグラフィーがでている。ハーブがそれをじっくり見ながら、『ライヴ・イン・ジャパン』のアルバムを指差して、「これをずっと探してるんだ。どこにもないんだよ」と言う。たしか、これは日本のみのリリースだった。当時彼らはアメリカでマーキュリー・レコード所属だったが、その日本での発売元・日本フォノグラム社が録音したものだ。「なるほど、じゃあ、僕がアナログ・アルバムを持っているからCDに焼いてあげます」と勢いで言ってしまった。(笑) (軽く請け負いすぎ)
このパンフレットの間にそのときのセットリストのコピーが挟まっていた。ハーブがそれもじっと見つめている。そのときも、「ロッキン・ロール・ベイビー」から始まり、「愛がすべて」で終わるのだが、その間の曲が今とはずいぶんと違っていた。途中に「フィラデルフィア・メドレー」があった。「おお、そうだ、フィラデルフィア・メドレー、やったなあ。…これはクリスマス・ソングだな…」と言って「ホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ニューイヤーズ・イヴ」を指差した。
そういえば、この日、この「ホワット・アー・ユー…」はアンコールのクリスマス・ソングの3曲目として歌われる予定だった。ところが、2曲目の「ハヴ・ユアセルフ…」が終わったあと、突然客席にいた女性が持参していたトランペットで「愛がすべて」のイントロを吹き始めたのだ。バンドメンバーも突然のことでえらく驚いたが、そのまま「愛がすべて」になだれ込んだ。そういうわけで、この日は3曲目のクリスマス・ソングは幻となってしまった。ちょっとしたハプニングだった。
ハーブにちらっと聞いた。「(初代リード・シンガーの)ラッセル・トンプキンスとは最近、話したりしますか?」 「いや、彼とはもう7年くらい話してないな」 「じゃあ、将来一緒にやることは?」 「オー、ノー。ないな」 ちょっと残念だった。
「準備はいいかい? 下に降りるよ」 スタッフが彼らを呼びにきた。もういちど、彼らはタオルで汗を拭き、楽屋を後にした。階下ではサインをもらうために大勢のファンがものすごい行列を作っていた。スタイリスティックスの人気、依然衰えず。日本は第二のホーム(故郷)だ。(人気、すごすぎ)
■ Setlist: Stylistics @ Billboard Live, Tokyo, December 23,2007
セットリスト スタイリスティックス ビルボード・ライヴ
Show started 21:05
01. Intro
02. Rockin’ Roll Baby
03. You’ll Never Get To Heaven
04. I’m Stone In Love With You
05. Betcha By Golly, Wow
06. Country Living (Medley: 06 to 09)
07. Break Up To Make Up
08. Stop, Look, Listen
09. You Are Everything
10. Sixteen Bars
11. Disco Baby
12. Thank You Baby
13. Mine Au Mine (1980)
14. Sing Baby Sing
15. First Impressions
16. You Make Me Feel Brand New
17. Funky Weekend
Enc.1 Silent Night
Enc.2 Have Yourself A Merry Little Christmas
Enc.3 Can’t Give You Anything But My Love – Instrumental riff of “Billie Jean”
Show ended 22:25
(2007年12月23日日曜、六本木ビルボード・ライヴ=スタイリスティックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stylistics
2007-186