◎ インコグニート「イッショニタテナオソー!」
2011年4月3日 音楽◎インコグニート「イッショニタテナオソー!」
【Let’s Rebuilt Japan, Together Said Bluey】
建て直し。
親日家と言う言葉ではもはや表せないほど日本に根付いているブルーイ、そして、彼が率いるグループ、インコグニート。2010年11月以来、半年あけずの来日。
そのオープニングの一言は「イッショニ、タテナオソー」だった。ブラック・ミュージック、グルーヴィーな曲が好きなイギリス本拠のミュージシャンたち(ブルーイは、モーリシャス出身)が、ブラック・ミュージックをポップにわかりやすくパフォーマンスする。それがリアル・ミュージシャンによるリアル・ミュージックとなって、ファンを魅了という感じだ。
4曲目「パリジャン・ガール」は、1979年の作品。ブルーイはステージで「グループが出来た頃に時計を戻そう。1979年、当時、僕たちに(オリジナルの)曲はなかった。そこで、スタジオに入ってみんなでジャム・セッションを繰り広げた。これはそうやってジャムった曲」と解説した。
驚いたのがこの曲の次。ブルーイが「日本の素晴らしいギタリストと一緒にレコーディングをすることになった。その彼をご紹介しよう」と言って紹介したのが、小沼ようすけだった。二人は冒頭でかなりギターの掛け合いを繰り広げ、「コリブリ」を演奏。かなりいい感じだった。
インコグニートと小沼ようすけ、さらに数人の日本人シンガーも参加し、震災へのチャリティー・ソングを録音する、とブルーイはステージで発表。この日ライヴ後にスタジオに入ってレコーディングするという。
前回も印象が強かった女性ヴォーカル、ヴァネッサは相当な声力の持ち主だ。
インコグの音を聴いていると、本当にアース・ウィンド&ファイアーや、クール&ギャングといったファンキーなバンドを聴いて気に入った連中が、楽しくそうした音楽を演じているという雰囲気が実によく伝わる。前にも書いたかもしれないが、日本でも同様のコンセプトのバンドがあってもいいような気がする。
最後にブルーイが話しかけた。「僕が子供の頃、いつかきっと自分は日本に行くだろうと思った。でも、その頃は、それが怖かった。というのも、そこがとても暗い国のように思えてからだ。そして、初めて来て、それは違った。広島に行ったとき、市民も明るく、街も明るかった。あそこの場所も、再建したのだ。ストリートで会った人に微笑みかけると、相手も微笑を返してくれた。これは素晴らしいと思った。だから思う。あなたたちは、また元に戻れます。You can come back。広島がカンバックしたように、日本はカンバックします」(拍手)
そして、エンディング。「歴史は僕に語りかける。日本のみなさんは、必ず、復活します。歴史がそう語っています」「肌の色、人種を越え、ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ!」と最後にあいさつをしてショーを締めくくり、ボブ・マーリーの「ワン・ラヴ」が流れた。インコグのエンディングはいつも、この「ワン・ラヴ」だ。
■過去関連記事
2010年11月20日(土)
インコグニート・ライヴ~匿名性からほとばしり出るグループとしての独自性
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10711972464.html
2008年03月04日(火)
インコグニートは親日家
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080304.html
2008年03月06日(木)
インコグニートのブルーイ語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080306.html
2002/11/26(TUE)
Grandfather’s lesson
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200211/diary20021126.html
インコグニート(ジャン・ポール・ブルーイ・モニーク)インタヴュー
『トラヴェリング・ミュージシャンのソウル』(2002年12月10日)
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/interview/incognito20021210.html
2002/12/19 (Thu)
One Nation Under A Groove
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200212/diary20021219.html
■最新作『トランスアトランティック』
トランスアトランティック・RPMposted with amazlet at 10.11.19インコグニート
Pヴァイン・レコード (2010-07-14)
売り上げランキング: 1305
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■ベスト・オブ
オールウエイズ・ゼア:ベスト・オブ・インコグニートposted with amazlet at 10.11.19インコグニート
ユニバーサル インターナショナル (2006-01-25)
売り上げランキング: 28176
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■メンバー
ジャン・ポール“ブルーイ”モニック(ギター、ヴォーカル)Jean Paul "Bluey" Maunick(g,vo)
クリス・バリン(ヴォーカル)Chris Ballin(vo)
ヴァネッサ・ヘインズ(ヴォーカル)Vanessa Haynes(vo)
ロレイン・ケイト-プライス(ヴォーカル)Lorraine Cato-Price(vo)(この日は体調くずし休み)
シッド・ゴウルド(トランペット)Sid Gauld(tp)
アリスター・ホワイト(トロンボーン)Alistair White(tb)
ジェイミー・アンダーソン(サックス)Jamie Anderson(sax)
マット・クーパー(キーボード)Matt Cooper(key)
ジュリアン・クランプトン(ベース)Julian Crampton(b)
ピート・レイ・ビギン(ドラムス)Pete Ray Biggin(ds)
■セットリスト インコグニート 2011年3月31日(木)、ブルーノート東京
■Setlist : Incognito, March 31, 2011, Bluenote Tokyo
show started 21:41
01.Roots
02.Labour Of Love
03.Good Love
04.Parisienne Girl
05.Colibri (+Onuma Yousuke)
06.Lowdown
07.Expresso Maudureira
08.Living Against The River
09.Always There
Enc. Reach Out
Enc. Everyday
Enc. Jacob’s Ladder
CD One Love (Bob Marley)
Show ended 23:06
(2011年3月31日木曜、東京ブルーノート、インコグニート・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Incognito
2011-
【Let’s Rebuilt Japan, Together Said Bluey】
建て直し。
親日家と言う言葉ではもはや表せないほど日本に根付いているブルーイ、そして、彼が率いるグループ、インコグニート。2010年11月以来、半年あけずの来日。
そのオープニングの一言は「イッショニ、タテナオソー」だった。ブラック・ミュージック、グルーヴィーな曲が好きなイギリス本拠のミュージシャンたち(ブルーイは、モーリシャス出身)が、ブラック・ミュージックをポップにわかりやすくパフォーマンスする。それがリアル・ミュージシャンによるリアル・ミュージックとなって、ファンを魅了という感じだ。
4曲目「パリジャン・ガール」は、1979年の作品。ブルーイはステージで「グループが出来た頃に時計を戻そう。1979年、当時、僕たちに(オリジナルの)曲はなかった。そこで、スタジオに入ってみんなでジャム・セッションを繰り広げた。これはそうやってジャムった曲」と解説した。
驚いたのがこの曲の次。ブルーイが「日本の素晴らしいギタリストと一緒にレコーディングをすることになった。その彼をご紹介しよう」と言って紹介したのが、小沼ようすけだった。二人は冒頭でかなりギターの掛け合いを繰り広げ、「コリブリ」を演奏。かなりいい感じだった。
インコグニートと小沼ようすけ、さらに数人の日本人シンガーも参加し、震災へのチャリティー・ソングを録音する、とブルーイはステージで発表。この日ライヴ後にスタジオに入ってレコーディングするという。
前回も印象が強かった女性ヴォーカル、ヴァネッサは相当な声力の持ち主だ。
インコグの音を聴いていると、本当にアース・ウィンド&ファイアーや、クール&ギャングといったファンキーなバンドを聴いて気に入った連中が、楽しくそうした音楽を演じているという雰囲気が実によく伝わる。前にも書いたかもしれないが、日本でも同様のコンセプトのバンドがあってもいいような気がする。
最後にブルーイが話しかけた。「僕が子供の頃、いつかきっと自分は日本に行くだろうと思った。でも、その頃は、それが怖かった。というのも、そこがとても暗い国のように思えてからだ。そして、初めて来て、それは違った。広島に行ったとき、市民も明るく、街も明るかった。あそこの場所も、再建したのだ。ストリートで会った人に微笑みかけると、相手も微笑を返してくれた。これは素晴らしいと思った。だから思う。あなたたちは、また元に戻れます。You can come back。広島がカンバックしたように、日本はカンバックします」(拍手)
そして、エンディング。「歴史は僕に語りかける。日本のみなさんは、必ず、復活します。歴史がそう語っています」「肌の色、人種を越え、ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ!」と最後にあいさつをしてショーを締めくくり、ボブ・マーリーの「ワン・ラヴ」が流れた。インコグのエンディングはいつも、この「ワン・ラヴ」だ。
■過去関連記事
2010年11月20日(土)
インコグニート・ライヴ~匿名性からほとばしり出るグループとしての独自性
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2008年03月04日(火)
インコグニートは親日家
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080304.html
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インコグニートのブルーイ語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080306.html
2002/11/26(TUE)
Grandfather’s lesson
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インコグニート(ジャン・ポール・ブルーイ・モニーク)インタヴュー
『トラヴェリング・ミュージシャンのソウル』(2002年12月10日)
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2002/12/19 (Thu)
One Nation Under A Groove
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200212/diary20021219.html
■最新作『トランスアトランティック』
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■ベスト・オブ
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■メンバー
ジャン・ポール“ブルーイ”モニック(ギター、ヴォーカル)Jean Paul "Bluey" Maunick(g,vo)
クリス・バリン(ヴォーカル)Chris Ballin(vo)
ヴァネッサ・ヘインズ(ヴォーカル)Vanessa Haynes(vo)
ロレイン・ケイト-プライス(ヴォーカル)Lorraine Cato-Price(vo)(この日は体調くずし休み)
シッド・ゴウルド(トランペット)Sid Gauld(tp)
アリスター・ホワイト(トロンボーン)Alistair White(tb)
ジェイミー・アンダーソン(サックス)Jamie Anderson(sax)
マット・クーパー(キーボード)Matt Cooper(key)
ジュリアン・クランプトン(ベース)Julian Crampton(b)
ピート・レイ・ビギン(ドラムス)Pete Ray Biggin(ds)
■セットリスト インコグニート 2011年3月31日(木)、ブルーノート東京
■Setlist : Incognito, March 31, 2011, Bluenote Tokyo
show started 21:41
01.Roots
02.Labour Of Love
03.Good Love
04.Parisienne Girl
05.Colibri (+Onuma Yousuke)
06.Lowdown
07.Expresso Maudureira
08.Living Against The River
09.Always There
Enc. Reach Out
Enc. Everyday
Enc. Jacob’s Ladder
CD One Love (Bob Marley)
Show ended 23:06
(2011年3月31日木曜、東京ブルーノート、インコグニート・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Incognito
2011-