◎ピーボ・ブライソン、デボラ・コックス・ライヴ~サーヴィス精神満点のライヴ

【Peabo Bryson & Deborah Cox Live: I Am Your Servant】

サーヴィス精神。

すっかりおなじみで何度目の来日かもう誰もカウントできないほど、来ているピーボ・ブライソン。昨年9月、デイヴ・コーズのゲスト以来、また本人名義では2011年1月以来のライヴ。今回は、ゲストにデボラ・コックスを迎えた。ゲストは前々回がレジーナ・ベル(2010年)、前回(2011年)がシャンテ・ムーア。

毎回おなじみ、イントロで観客全員と握手してからステージへ。そして、最後は10本ほどの赤いバラを観客の女性ファンにプレゼント。サーヴィス精神満点、今回もたくさん日本語をしゃべって受けていた。

デボラは僕は初めて見るような記憶だが、ひょっとしたら、プロモーションなんかで来日しているかもしれない。ステージで「また、日本に戻ってこられて嬉しい」と言っていた。彼女の印象は、なにより、とても肉感的なスタイルで、しかも筋肉質で、それでちゃんと美人ということで驚いた。そして、セリーヌ・ディオン、ホイットニーを彷彿とさせる王道的な歌唱を聞かせる。カナダ・モントリオール出身で、かつてはセリーヌのバックコーラスもしていた。そして、アメリカではホイットニーを育てたクライヴ・デイヴィスのアリスタ・レコードからデビュー。セリーヌ、ホイットニーを思わせるのは、その流れからいっても当然だ。なかなかいい感じだった。彼女は自らのヒットを3曲歌い、最後、ピーボとデュエットで「ホール・ニュー・ワールド」を披露した。

ピーボは、東京公演の前、大阪に約1週間滞在。年恒例の阪急のイヴェントでフルオーケストラをバックに歌ってきた、という。その主催者のリクエストで新しく歌ったが、下記セットリストで5と6。レオン・ラッセル~ダニー・ハサウェイの「ア・ソング・フォー・ユー」とスティーヴィーの「ドゥ・アイ・ドゥ」。これは新鮮! 特に「ア・ソング・フォー・ユー」のような曲は、ピーボにどんぴしゃ、完璧だ。

どうしても、ピーボというとバラード、あるいは、女性シンガーとのデュエット、というイメージを持つ。朗々と歌い上げるのが、ほんとに似合う。

そして、ライヴを見ていると、彼の「フィール・ザ・ファイアー」を聴きたいと思うのだが、なかなかやってくれない。この日も、ライヴ後、楽屋でピーボに再会し、「フィール・ザ・ファイアー」のことを言ったら、「ああ、そうだったな」と思い出してくれた。僕も、来日前にメールなりなんなりしてリマインドしないとダメだと思うのだが。(笑) 


左・デボラ・コックス&ピーボ・ブライソン、右・ピーボ&ザ・ソウル・サーチャー

ちょうど、ブルーノートに行く道すがら、車でサム・クックのCDを聴いていたが、ピーボがサムをカヴァーしてもおもしろいな、と思った。彼とサム・クックについて話をしたので、その話はまた後日。

バンドメンバーは前回とドラムスを除いてすべて同じ。そのキーボードのデイヴ・イワタニのルックスが、フィリップ・ウーに似ているので、いつもフィリップがいるのかと思ってしまう。なんてネタはかなり内輪ネタです。

今回はブルーノート(今日・水曜)のほか、コットンクラブも2日(木・金)ある。

http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/

■ピーボ過去記事(ソウル・サーチン・ブログにはたくさんあります)

2011年09月16日(金)
デイヴ・コーズ&ピーボ・ブライソン~稀代のエンタテイナー2人が共演
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11018778223.html

2010年01月31日(日)
ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル・ライヴ(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10446839019.html#main

2010年02月10日(水)
ピーボ・ブライソン(パート2)~テディーとマイケルを語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10455090009.html
(ここに過去関連記事多数)

■ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001N1OTW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■現段階での最新作

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■メンバー

ピーボ・ブライソン(ヴォーカル)Peabo Bryson(vo)
デボラ・コックス(ヴォーカル)Deborah Cox(vo)
クリスティ・ホワイト(バック・ヴォーカル)Kristie White(back vo)
キム・ライリー(バック・ヴォーカル)Kim Riley(back vo)
ダイアナ・デンティーノ(キーボード)Diana Dentino(key)
デイヴ・イワタキ(キーボード)Dave Iwataki(key)
マイケル・ホスキン(サックス)Michael Hoskin(sax)
ドゥワイト・ワトキンス(ベース、ヴォーカル)Dwaight Watkins(b)
J-フライ(ドラムス)J-Fly(ds)

■セットリスト:ピーボ・ブライソン+デボラ・コックス
Setlist: Peabo Bryson, Deborah Cox, January 30, 2012
[ ]=original artist ( )=singers

show started 21:35
00.Intro-
01.By The Time The Night Is Over
02.If Ever You’re In My Arms Again
03.Tonight I Celebrate My Love
04.If You Love Somebody [Sting]
05.A Song For You [Leon Russell, Donny Hathaway] (今回初歌い)
06.Do I Do [Stevie Wonder]  (今回初歌い)
07.King Of Sorrow [Sade]
---Deborah Cox on the stage
08.Sentimental (Deborah Cox)
09.Where Do We Go From Here (Deborah Cox)
10.Nobody’s Supposed To Be Here(Deborah Cox)
---Peabo Bryson back on the stage
11.Whole New World (Peabo +Deborah)
Enc. Ain’t Nobody [Rufus]
Show ended 22:58

(2012年1月30日、月曜、ブルーノート東京、ピーボ・ブライソン、デボラ・コックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bryson, Peabo / Cox, Deborah
2012-