◎デイヴィッド・フォスター&フレンズ~シャリースがすべてを持っていった夜

【Charice Steal The Show : David Foster & Friends Live】

盗む。

たくさんのヒット曲を生み出しているスーパー・プロデューサー、デイヴィッド・フォスターがそのフレンズを率いて、16年ぶりの来日コンサート。前回はJTスーパープロデューサー・シリーズの第1回で、セリーヌ・ディオンやピーボ・ブライソンが登場した。デイヴィッドとゆかりのあるアーティスト、今回は、ナタリー・コール、カナディアン・テナーズ、ルーベン・スタッダード、ピーター・セテラ、そして、シャリースが参加。この順番ででてきた。観客はかなり年齢層が高かった。40代から50代、60代も。朝のテレビ番組『とくダネ』で紹介されたことなども影響しているのかもしれない。

ナタリーがトップバッターというのも驚いたが、若干18歳のシャリースがトリというのももっと驚いた。

いずれもが基本的にはデイヴィッドが書いたりプロデュースしている曲を歌ったが、この夜の最大の衝撃は最後に登場したシャリースだ。フィリピン出身で、すでにユーチューブなどでにも画像がでていて、話題にはなっていたが、生歌を見るのは初めて。その歌力、声の力、歌唱に圧倒させられた。英語でSteal the show ショーを盗むという表現をよく使うが、シャリースのこの夜は、まさにそれだった。すべてを持っていってしまった。それまで出た先輩をすべてのみこんでしまった。こんなことが起こるんだなあ。

彼女がデイヴィッドに紹介されてステージ中央にでてきたときは、まだ子供じゃないか、と思ったが、ひとたび口を開いて歌いだすと、これがとんでもなかった。ものすごい歌。歌い上げ系の楽曲がよかったせいもあるが、ホイットニー、マライア、セリーヌ・ディオンといった王道女性シンガーの直球ど真ん中のシンガーだった。しかも、まだ18歳。ステージでの動きはまだぎこちない、ちょっとタレント・ショーにでてきたシンガーといった佇まい。背の高さも150センチ台か、デイヴィッドと並ぶと親子という感じがするが、歌は間違いない。そして、将来大スター間違いない。この歌を生で見せられたらどんなプロデューサーだってプロデュースしたくなる。小さなライヴハウスで圧倒されても、大きな会場で聴くと、それほどでもなかったりすることがあるが、彼女の場合はこの国際フォーラムAが小さく感じられた。場慣れしている。

デイヴィッドは元々歌がうまいシンガーをプロデュースするのがひじょうにうまいプロデューサーだが、彼にどんぴしゃのシンガーだ。ホイットニーやマライア、セリーヌが出てきたときの衝撃と同じものがあった。これから10年、20年後もきっと見たり、聴いたりしている息の長いシンガーとなるだろう。

もう一点。彼女は1992年5月10日フィリピン生まれだが、これまでのフィリピン・シンガーの英語にはいわゆる「フィリピンなまり」があるのに対して、彼女の英語はとても綺麗で普通にアメリカン・イングリッシュという印象を持った。これもアメリカですでにデビュー・アルバムがベスト10入りするほどの支持を受けている理由のひとつだろう。

もちろんまだ若いせいか、ちょっとシロートっぽいシンガーという雰囲気が残っているが、これは年とともに消えていくだろう。そして、素朴で垢抜けないところも、どんどん綺麗に洗練されていくに違いない。ちょっとだけ、デイヴィッドとしゃべりで絡んだのだが、そのしゃべりは普通の18歳の女の子という感じだが、歌うと立派なシンガー。そのギャップがじつにおもしろい。

シャリースが歌い終えると、それまではただの拍手だった観客の反応がスタンディング・オヴェーションになった。そして、最後の曲ホイットニーの「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー」のあとは、全員が総立ちになり拍手を送った。このホイットニーのメドレーは、2月にやってきたホイットニー本人のものより100倍も素晴らしかった。

その他のアーティストについて一言ずつ。ナタリー、元気になってよかった。カナディアン・テナー、みんなイケメンで歌もうまく、人気者になりそう。ルーベン・スタッダード。この歌声はいつも癒される。ソロ・ライヴ見たい。客席からミーシャがサプライズで登場、堂々と歌った。ピーターはナルシストぶりがおもしろかった。そして、シャリース。この夜のシャリースは、のちのちまで語り続けられるだろう。彼女の伝説が始まった。

最後のマイケル・ジャクソンの「アース・ソング」では、全員がステージに集まり少しずつ歌うのだが、シャリース、ナタリー、ルーベンとソロをとるが、シャリースの声が一番大きいような気がした。もともと地声が大きいのかもしれない。歌手としては最大の武器だ。シャリースはここ10年見た数多くのシンガーの中でも歌手力という点でずば抜けて1番の存在だ。

(この項、つづく)

■シャリース 早くも単独ライヴ決定

シャリース・ジャパン・ツアー2011
2011年2月22日(火)、23日(水)
ゼップ東京 18時開場、19時開演
1階スタンディング 8000円、2階8500円 ドリンク代500円別
問い合わせ キョードー東京0570-064-708
2月21日(月)、ゼップ名古屋、052-972-7466
2月25日(金)、ゼップ大阪、06-7732-8888
http://www.kyodotokyo.com
2010年11月26日18時まで先行予約 0570-064-708
http://www.kyodotokyo.com/charice

■DVD付き、シャリースも

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001J8NR84/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■デイヴィッド・フォスター・プロデュース曲をレーベルを超えて収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003TYKGZS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■驚異の新人 シャリース

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003JEHCZK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■2010年10月18日放送フジテレビ「トクだね」デイヴィッド・フォスター、社ニース、ピーター・セテラ・ゲスト出演

http://www.youtube.com/v/CO22iT20i48&hl=ja_JP&feature=player_embedded&version=3

http://www.youtube.com/v/Z49PnuX6KK0&hl=ja_JP&feature=player_embedded&version=3


■メンバー

Members:

David Foster (piano)

Vocalists:

Natalie Cole
The Canadian Tenor
Ruben Studdard
Peter Cetera
Charice


John Robinson (drums)
Mo Pleasure (keyboards)
Boh Cooper (keyboards)
Tariqh Akoi (guitar)
Ian Martin (bass)

■ セットリスト デイヴィッド・フォスター&フレンズ
Setlist: David Foster & Friends @ Kokusai Forum A, October 19, 2010
[ ] denotes original artists

Show started 19:18
00.Video Flash
01.Theme : Love Theme From St. Elmo’s Fire
Natalie Cole
02.Fever
03.Unforgettable
04.This Will Be
Canadian Tenors
05.Because We Believe
06.Hallelujah [Leonard Cohen]
07.Adagio
Ruben Studdard
08.Mornin’ [Al Jarreau]
09.I Swear [All-4-One]
10.After The Love Has Gone [Air Play, Earth Wind & Fire]
11.Home [Michael Buble]
12.When I Fall In Love (duet with Natalie Cole) [Nat King Cole]
Misia
13.Life In Harmony
Peter Cetera
14.Hard To Say I’m Sorry
15.You’re The Inspiration
16.If You Leave Me Now
17.Glory Of Love
Charice
18.Power Of Love [Celine Dion]
19.To Love You More [Celine Dion]
20.All By Myself [Celine Dion, Eric Carmen]
21.I Have Nothing [Whitney Houston]
22.I Will Always Love You [Whitney Houston, Dolly Parton]
All
23.Earth Song [Michael Jackson]
Show ended 21:21

(2010年10月19日火曜、国際フォーラムA=デイヴィッド・フォスター&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Foster, David & Friends
◎デイヴィッド・フォスター・ライヴ~時代の変遷によって入れ替わるスター

【David Foster Live Day Two : New Yokozuna Is Charice】

入れ替わり。

デイヴィッド・フォスター・ライヴ、2日目。いわゆる音楽関係者の来場も多く、僕も久しぶりにお会いする人もけっこういた。

この日は、最初のアーティストの出番を若干変えた。まず、デイヴィッドが出てきて、インストをやったあと、カナディアン・テナー、それからナタリー・コールという順番。カナディアンのあと、ピーター・セテラでもいいかと思うが。 (笑) ナタリーは一曲増やしていた。それが、「ミス・ユー・ライク・クレイジー」。日本でも人気の高いマイケル・マッサーのバラード。ナタリーと父ナットのデュエットは、会場のモニターにナットの姿が映し出されるとさすがに受ける。

ルーベンの声は、楽曲がどれもいいこともあり、実に癒される。また、アースの大ヒットとして知られる「アフター・ザ・ラヴ・イズ・ゴーン」をエア・プレイ・ヴァージョンでというと一斉に受けていたので、かなり熱心なデイヴィッド・ファンも多かったようだ。マイケル・ブーブレの歌の最中、デイヴィッドがルーベンのところに行き何かをささやいた。なんと、歌詞の「パリ、ニューヨーク…」のところを「パリ、トウキョウにしろ」とアドヴァイスし、ルーベンはその場でそう変えて歌っていた。曲が終わった後、デイヴィッドがMCでこれを明かした。

それにしても、デイヴィッドはかむこともなく、流暢に司会をこなす。名司会者といってもいい。そつなくうまくショーを進行させる。テレビのちょっとした音楽番組の司会者ができる。

デイヴィッドとピーターは公私ともにほんとうに仲がいいようだ。

そして、シャリース。デイヴィッドは、来る2月の来日ライヴのことを告知。シャリースは、緊張とかしないのだろうか。歌い始めの瞬間こそ、若干迷いがあるところがあるが、すぐに歌の世界に入ってしまう。彼女が歌の世界に入ってしまえば、怖いものなし。聴く側もすぐにその歌の世界に入り込む。単純に歌と歌声だけに入り込み、純粋にそこに感動した。こういうことはなかなかない。シャリースのCDでは、このすごさが出てこない。彼女は、ライヴでその魅力を発揮する。

彼女の歌を聴いていると、根本的な「歌唱力」とは「歌力」とは何かということを考えさせられる。ホイットニー・メドレーなど、とても彼女が歌詞の意味を深く知って感じて歌っているとは思えない。だが、それでも、聴く者は感動してしまう。この歌唱に、経験と英知が加わったら、一体どんなものになるのだろうか。そうなったら鬼に金棒だ。今は突っ走る勢いだけで、これだけ観客を感動させることができるが、年齢を重ねればその表現力はさらに倍加する。しかし、若さって本当に素晴らしい。

たとえば、ホイットニーはかつて女性シンガー界の堂々たる横綱だった。しかし、永遠に横綱の座にはいられない。だが、その横綱時代の実績は誰からもリスペクとされるものだ。そして今、まさにシャリースがその座に座ろうとしている。今年2月のホイットニーのパフォーマンスと、10月のこのシャリースの歌を聴いて、僕は、千代の富士から貴乃花に横綱がバトンタッチされたときのことを思い出した。時代のページが変わっていくということだ。

それにしても、デイヴィッド・フォスターというプロデューサーは、改めてすごいプロデューサーだなあ、とつくづく思った。

(この項つづく)

■シャリース 早くも単独ライヴ決定

シャリース・ジャパン・ツアー2011
2011年2月22日(火)、23日(水)
ゼップ東京 18時開場、19時開演
1階スタンディング 8000円、2階8500円 ドリンク代500円別
問い合わせ キョードー東京0570-064-708
2月21日(月)、ゼップ名古屋、052-972-7466
2月25日(金)、ゼップ大阪、06-7732-8888
http://www.kyodotokyo.com
2010年11月26日18時まで先行予約 0570-064-708
http://www.kyodotokyo.com/charice

■DVD付き、シャリースも

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001J8NR84/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■デイヴィッド・フォスター・プロデュース曲をレーベルを超えて収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003TYKGZS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■驚異の新人 シャリース

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003JEHCZK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー
Members:

David Foster (piano)

Vocalists:

The Canadian Tenor
Natalie Cole
Ruben Studdard
Peter Cetera
Charice

John Robinson (drums)
Mo Pleasure (keyboards)
Boh Cooper (keyboards)
Tariqh Akoi (guitar)
Ian Martin (bass)


■セットリスト デイヴィッド・フォスター&フレンズ
Setlist : David Foster & Friends, October 20, 2010 @ Tokyo Kokusai Forum A

show started 19:14
00.Video
01.Theme From St. Elmo’s Fire
02.Winter Game
Canadian Tenors
03.Because We Believe
04.Hallelujah
05.The Prayer
Natalie Cole
06.Fever
07.Miss You Like A Crazy
08.Unforgettable
09.This Will Be
Ruben Studdard
10.Mornin’ [Al Jarreau]
11.I Swear [All-4-One]
12.After The Love Has Gone [Air Play, Earth Wind & Fire]
13.Home [Michael Buble]
14.When I Fall In Love (duet with Natalie Cole) [Nat King Cole]
Matsuda Seiko
15.Daite
Peter Cetera
16.Hard To Say I’m Sorry
17.You’re The Inspiration
18.If You Leave Me Now
19.Glory Of Love
Charice
20.Power Of Love [Celine Dion]
21.To Love You More [Celine Dion]
22.All By Myself [Celine Dion, Eric Carmen]
23.I Have Nothing [Whitney Houston]
24.I Will Always Love You [Whitney Houston, Dolly Parton]
All (Charice – Natalie – Ruben – All)
25.Earth Song [Michael Jackson]
Show ended 21:29

(2010年10月20日水曜、国際フォーラムA=デイヴィッド・フォスター&フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Foster, David & Friends

◆音楽の力 ~ ヴェトコン兵士が口ずさんだ曲 : 「ギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム」

【Power Of Music: The Song Viet Com Humming】

一字一句。

2010年10月13日にアトランタ郊外で69歳で死去したジェネラル・ジョンソン。ホット・ワックス/インヴィクタスのチェアメン・オブ・ザ・ボードのリード・シンガーだが、彼のことを調べているうちに、ちょっといい話に出会った。彼のホームページに書かれている「パワー・オブ・ミュージック」と題された小文だ。

ジェネラル・ジョンソン訃報記事
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10680532190.html

これは、ジョンソンが生まれ故郷に近いノース・キャロライナ州のナイトクラブでライヴをやったときに、そのクラブのオウナーから紹介された地元消防士の話だ。その消防士は、ノース・キャロライナ州シャーロッテの消防団のチーフで、現在はリタイアしている。彼の名はハリー・ロジャース。

ジョンソンがオウナーの紹介でロジャースのテーブルに行くと、ロジャースはチェアメン・オブ・ザ・ボードの音楽のことを大変褒めてくれ、一通の手紙を手渡した。その手紙(2006年2月18日付け)には、ロジャースが体験したチェアメンのヒット曲「ギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム」についてのちょっとしたエピソードが書かれていた。彼はその手紙を自らのウェッブサイトに公開した。

原文はこちら。
http://www.generalnormanjohnson.com/my%20life.htm

1970年6月のことだった。ロジャースは、ヴェトナム戦争に従軍していた。アメリカ軍は激しく北爆(共産化しつつあるとされた北ヴェトナムを爆撃)をしていた。そのさなか、ロジャースは南ヴェトナムで6人の(北側の)ヴェトコン捕虜を見張りながら、彼らに防空壕のような壕を作らせていた。敵の捕虜がきちんと仕事をし、逃げないように見張りながら、ロジャースは電池で聴けるラジオでアメリカ軍の放送(日本でも聴けるFENのようなラジオ局のヴェトナム版=現在のAFRTSアメリカン・フォーセス・ラジオ・テレビ・サーヴィス)をかけていた。

DJが、「ちょうどリリースされたばかりのニュー・シングルをご紹介しよう。チェアメン・オブ・ザ・ボードの『ギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム』だ!」と言って、その曲がかかった。

ロジャースはその曲を聴くのは初めてではなく、すでにお気に入りになっていた。すると、一人のヴェトコン兵士がこの曲を口ずさんで一字一句同じように歌っていたのだ。しかも、「and our love will surely grow…bluuurrrtt」(約2分13秒あたり)の最後のブラッーという部分を巻き舌で歌うところまで真似ていたのだ。これにすっかり驚いたロジャースはその兵士に「英語はしゃべれるのか」と尋ねると、彼はなんとミシガン大学に行っていた、という。

アメリカの大学にまで行っていていた教育のある男がなぜヴェトコンに。「じゃあ、なんで君はこんなところで、窮地に立ってるんだ?」と聞くと彼はこう答えた。「北ヴェトナムの兵士がAK47のライフルを持ってやってきて、俺の妻、父母の頭に銃口を突きつけ、北の兵士にならなければ皆殺しにする、と脅してきた。だから、しかたなく北軍に入ったんだ。そして、最初の従軍であんたたちの捕虜になったんだよ」

それまで、ロジャースは、彼自身兵士として「人間ではない動物」として訓練され、敵もただの動物と思えと洗脳されてきた。だが、この日、この瞬間、初めて敵兵もひとりの人間だと思った、という。ロジャースは、「この出来事は私の人生のいかなる出来事よりも偏見というものを克服することに役立った」と振り返る。「あなたの音楽(ギヴ・ミー・ジャスト・リトル・モア・タイム)によって、それはほんの一瞬だったとしても、私や何千人もの人生の最悪の部分を少しでもよくしてくれたことに感謝したい」と言ったのだ。

これぞ、まさに「音楽の力(Power Of Music)」だ。

++++

月曜日深夜(2010年10月18日)、NHKスペシャルで『貧者の兵器とロボット兵器』(再放送)という番組をやっていた。アフガニスタンをアメリカ軍の無人ロボット飛行機が爆撃するというものだ。そして、敵のタリバンは人間自爆で向かってくる。アメリカ側はまさにゲーム感覚で爆撃をしている。ヴェトナム戦争は、現地でのゲリラ戦争だった。このゲーム感覚の戦争の中では、上のような話は起こらない。

■チェアメン・オブ・ザ・ボード 「ギヴ・ミー・ジャスト・ア・リトル・モア・タイム」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0029F21CY/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>ESSAY>Give Me Just A Little More Time
★シャリースの未来~若年層向けヒットと「ビッグ・ソング」での大ヒット

【Future Of Charice: Looking For “Big Song” Hits】

課題。

今週の最大のセンセーションといったら、デイヴィッド・フォスター&フレンズでその姿を現したフィリピン出身の18歳、シャリースだ。ライヴでの魅了、素晴らしさはものすごくわかった。初日の分がすぐにYouTubeにアップされ、さすがにブログに貼るのを控えたが、なんとその後、その画像をデイヴィッド・フォスター本人のウェッブでもアップしていたので、ここでもご紹介したい。

僕は彼女を、初めてホイットニーをライヴで見て以来の衝撃だと感じた。ホイットニーを初めて見たのはデビュー直後の1985年夏アメリカのボストンあたりだったと思うが、そのとき、歌の力だけでこんなに感動させられるんだ、ということを痛切に感じた。僕は、ホイットニー、セリーヌ、マライアだと一番ホイットニーが好きなのだが、シャリースはこれら3人の魅力を「いいとこどり」している感じさえする。

下記の順でみるとシャリースが出た順で見られる。

10/19/2010 (Day One) At Kokusai Forum

Power Of Love

http://www.youtube.com/user/abilidades?feature=mhum#p/u/4/c5GJcT0izqU

To Love You More
http://www.youtube.com/user/abilidades?feature=mhum#p/u/3/e-xp_fKi0Cc

All By Myself

http://www.youtube.com/user/abilidades?feature=mhum#p/u/2/PLpQt8D69Bg

I Have Nothing/I Will Always Love You Medley

http://www.youtube.com/user/abilidades?feature=mhum#p/u/1/-g9_sEqV62U

Earth Song

http://www.youtube.com/user/abilidades?feature=mhum#p/u/0/bOcFgKXk9WU

ユーチューブのパフォーマンスで感動というのは、めったにあるものではないが、このシャリースのパフォーマンスというのは、それを可能にする。テレビの小さな窓に収まっても、これだけ感動させられる、ということは、いかに本物がすごいかの証明だ。

そもそも、彼女がスターダムにのし上がるきっかけとなったのが、ユーチューブだ。フィリピンのタレント・コンテストに出場したときのユーチューブ映像がアメリカのテレビ・プロデューサーの目に留まり、大きなきっかけとなった。ユーチューブというインターネットなくしてスターにはならなかったかもしれないのだ。最近ではこのユーチューブをきっかけで何かが起こるということがけっこうでてくるようになった。そんな中でも最大級のスターがこのシャリースだろう。まさに、彼女は「ユーチューブのクイーン」だ。

そして、彼女のユーチューブを探してみると、次々といろいろな映像がでてくる。中には彼女が9歳頃の歌を聴かせるものまで出てくる。それですら、歌のうまさを見せている。

日本でも『アンビリーバボー』や、その他のテレビ番組に出演して、話題を集めていた。(僕はそのあたりをまったく見ておらず、今回あわててネットでいろいろ探し回った) 母を喜ばせるため、賞金が少しでも生活の足しになればという思いで一生懸命歌ってきたシャリースの物語は、お涙頂戴好きの日本人向けストーリーとしても受ける。しかし、彼女の本質はそんなことではなく、あの歌唱だ。あの歌声、あの歌のパフォーマンス。歌力。それがすごい。

あのオプラ・ウィンフレーをうならせ、デイヴィッド・フォスターを驚嘆させたシャリース。アメリカ、全世界でのCDデビューを果たしたが、課題はいくつかある。

これまでもカヴァー曲ばかりで大いに人をうならせ、驚かせてきた。しかし、これからはオリジナルで勝負しなければならない。これまでのカヴァーだと、どうしても、支持するのが年齢層の高い、昔ながらの歌好きが中心になってしまう。もちろん、そこの支持がベースになければならないのだろうが、やはり18歳の等身大のヒットも生み出したい。

デイヴィッド・フォスターもそのあたりをしっかり感じていて、インタヴューでアルバムではそうした若い層を狙った作品作りを意識したと言っていた。たぶん、今の10代、20代はラップやヒップホップ系の音が好きと思われ、そうした路線での曲をアルバム中何曲かいれないとだめだと考えられているのだろう。もちろん、それはある意味あってるとは思うが、彼女くらいの歌を聴かせるなら、単純に彼女にあったいい楽曲を堂々と歌わせればいいのではないだろうか。そうすることによって、シャリースがマーケットを作っていくことになるのだ。それはかつて、アレサ・フランクリンがマーケットを作った、といわれたことと同じだ。

今の若い者にはラップばかりで、歌心のある歌手は必要ない、などということは、まったくないのだ。10代の子だって、きっとうまい歌、すごい歌を聴けばそれで感動し、CDを買いに走ると思う。彼女の場合、CDよりも圧倒的にライヴのほうがすばらしい。しかも、オリジナルよりカヴァーのほうが、その魅力に圧倒される。CDがライヴでの魅力に追いついていない稀有なシンガーなのだ。下手をするとCDを買わなくてもライヴは全部行く、みたいな若いファンがでてきてもおかしくはない。

デイヴィッドがステージでも言っていた「『オール・バイ・マイセルフ』のような『ビッグ・ソング』(歌いあげ系の壮大な楽曲)」で、ヒット曲を2-3曲だせば、新しい時代のディーヴァになること間違いない。

デビュー作では、ちょっと若年層へのすり寄りがあって、たとえばホイットニー、セリーヌ系の「ビッグ・ソング」(ホイットニーの「オールウェイズ・ラヴ・ユー」なども)での決定打がないように思える。彼女たちが持っている「ビッグ・ソング」での大ヒット。これこそ、シャリースに求められている最大のものだ。だが、デイヴィッド・フォスターが後ろに控えていれば、きっと近いうちに大ヒットを出すだろう。若年層への切り込みと、年齢層の高いところにも受ける「ビッグ・ソング」での大ヒット。しかも、カヴァーではなくオリジナルで。この両輪が見事に動いた瞬間、彼女はいまのスケールから宇宙スケールのスーパースターになる。

僕がプロデューサーとかだったら、彼女と向こう10年いや20年でも360度契約、即座にするだろうなあ。

そして、ひとつだけアドヴァイスをするならば、ボビー・ブラウンのような男には近づくな、ということだけだ。

ソウル・サーチンでは、これからも引き続き、シャリースをじっくりフォローしていく。

■ 今日の『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1mhz日曜午後1時~3時)内「ソウル・サーチン」(午後2時半~)で、シャリースをご紹介します。

■シャリース関連記事

2010年10月21日(木)
デイヴィッド・フォスター&フレンズ~シャリースがすべてを持っていった夜
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101021.html

2010年10月22日(金)
デイヴィッド・フォスター・ライヴ~時代の変遷によって入れ替わるスター
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101022.html

■シャリース 早くも単独ライヴ決定

シャリース・ジャパン・ツアー2011
2011年2月22日(火)、23日(水)
ゼップ東京 18時開場、19時開演
1階スタンディング 8000円、2階8500円 ドリンク代500円別
問い合わせ キョードー東京0570-064-708
2月21日(月)、ゼップ名古屋、052-972-7466
2月25日(金)、ゼップ大阪、06-7732-8888
http://www.kyodotokyo.com
2010年11月26日18時まで先行予約 0570-064-708
http://www.kyodotokyo.com/charice

■その前にプロモーション来日の予定も。

■ 本邦デビュー作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003JEHCZK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>ARTIST>Charice
◎バブルガム・ブラザース・ライヴ

【Da Bubblegum Brothers Live】

爆笑。

彼ら2人がトークをしていると、5秒ごとに笑いが起こる。

トム。「みんな、嫌いだ! みんな新しい曲はぜんぜん乗ってくれないじゃないか。みんなが好きな曲は、僕は歌ってないんです」

トム。「僕はみんなと14年ぶりにお会いできたことの嬉しさ、でも、僕にはこの横に彼(コーン)のいることの嬉しさ。わかりますか。この14年間を今日、埋めさせていただきます」 (歓声)

コーン。「俺はそうは思わないけど」 (爆笑)

トム。「そこで、これから知らない曲もでてきます。すいません、知らない曲でも盛り上がってください」

トム。「これから1時間半、曲は3曲くらいにして、トークだけで行くのか、それとも曲をどんどんやっていくのどっちがいいですか?」 「トーク!」と観客席からだけでなく、バックバンドのメンバーからも。笑い

ドラムス、ギター、ベース、キーボード、パーカッション、そして、サスケ・ホーンズ(3人)を従えた2人組み。さすがにホーン・セクションが入ると、ぐっとソウル度があがる。『ソウル・パワー』では、復帰していたが、バブルガム・ブラザースの単独としては14年ぶりになるというライヴ。さすがに、芸歴が長いだけに観客の年齢層も高い。途中でブラザー・コーンが、「10代(の人)、手をあげて~」「20代」「30代」「40代」「50代」「60代」「70代」「80代」と観客をあおるところがあるが、さすがに40代、50代が一番多かった。

2人を見ていると、和製サム&デイヴかという気がしてくる。それも、かなりコミカルなデュオだ。そして、曲によって演歌調のものがあるので、「演歌ソウル」ともいえるかも。いや、「漫談ソウル」というジャンルがあるかなとも感じる。

JBズ風の「レッツ・ステイ・ドゲザ」、ジェームス・ブラウン風の「ソウル大臣」。けっこういろんな曲に、2人の振り付けができていることにも驚く。アンコール2曲目なんか、マイケル鶴岡の振り付けかとさえ思う。しかも、振り付けを観客がみんな知っていて、そっくりに腕を動かす。

エネルギッシュな2人のステージはいつもの独特のハイタッチで終わる。髪の毛にたくさんのカラフルな指物(さしもの)をしているトムの靴紐は右側が赤、左側が白で、両足色違いだ。コーンの薄い緑色のきらびやかなスーツの背中は、アンコールの頃になると、びっしょり濡れていた。

■12月5日に再度スイート・ベイジルでライヴ開催

2010年12月5日(Sun)「DA BUBBLE GUM BROTHERS SHOW」

【会  場】スイート・ベイジル STB139
【時  間】1st 開場15:00/開演16:00
      2nd 開場18:00/開演19:30
      ※入替制の2回公演です。
【料  金】6,500円
【チケット】一般発売10/23~▼
      ・STB139 03-5474-0139
      ・ローソンチケット 0570-08-4003(Lコード:72012)
【問合わせ】STB139 03-5474-0139
http://stb139.co.jp/index_f.html

■最新盤

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002OIH7HU/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

ダ・バブルガム・ブラザース (ブラザー・トム、ブラザー・コーン)
ダ・バブルガム・ブラザース・バンド 

■ セットリスト
Setlist : Da Bubblegum Brothers, At Sweet Basil 139, October 23, 2010

Show started 20:00
00.Intro: Peter Gun (Instrumental)
01.Da Bubblegum Brothers Show
02.Torokel Lady
03.東京Juice
04.Let’s Stay Dogether 
05.Daddy’s Party Night
06.Soul 大臣
07.Won’t Be Long
Enc. Beautiful People
Enc. Just Began
Show ended 21:26

(2010年10月23日土曜、六本木スイート・ベイジル139=ダ・バブルガム・ブラザース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Da Bubblegum Brothers
2010-
◆宇多田ヒカル「自分のCDを買わないでくれ」とツイッターで発表

【Utada Hikaru Says Do Not Buy My CD From Universal Japan】

衝撃。

2010年10月24日(日曜)夜23時54分から、シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルが、ツイッターにこんなことを書き込んだ。

+++引用↓

2010.10.24 23:54
Universal Japanから発売が発表された「Utada the best」ですが、私の意志とは全く無関係であり、EMIの宇多田ヒカルのベストと同日に発売をぶつけてきた彼らのやり方にもあまりいい印象を持てません。予約を考えている人は、少し待ってください。

2010.10.24 23:58
売れなかったら叩かれるのは私なんですけど、正直なところ、ファンにお金を出させたくない、全く心のこもっていないモノです。未発表のものは何も入っていません。

2010.10.25.0:02
The release of "Utada the best" is entirely against my will. I wish that my fans won’t have to buy it. There’s no new material in it.

2010.10.25.0:18
「シングル・コレクションvol2」は、誠意ある作品です。"Utada the best"については、後日もっと詳しくお話するつもりです。でももう予約が始まってしまったので…我慢できなくなって書いちゃった。今夜は、おやすみなさい!

++++引用ここまで↑

一言で言えば、「今度(ユニバーサルから)出る自分のベスト、CDは買わないでくれ」ということだ。アーティストが自身の作品を買わないでなどと言うのはよほどのことなのだろう。宇多田ヒカルのツイッターのフォロワーは18万4230人(2010年10月25日午前4時現在、その後25日午後11時40分現在で20万2577人に、書き込み以来20時間程度で1万8千人ほど急増した)。フォロワーの多くはファンであることは間違いないから、相当な影響力を持つ発言だ。

どうしてこんなこんがらったことになったのか、25日、午後12時58分、彼女がブログに「いまの気持ち」を書いた。

http://www.u3music.com/message/index.php?m=1&d=2010102512581j.xml

ただ、ユニバーサル社の言い分がまだでていないので、コメントはできないが、一般論としてまとめると大体こんな感じの話ではないだろうか。

1)ユニバーサル社が、宇多田ヒカルのベスト盤を企画
2)その選曲内容、編成内容を宇多田側に打診、許諾を求める
3)その内容に不満を持った宇多田側が拒否
4)なんどか話しあいをしたものの、交渉決裂
5)時間切れでユニバーサル側が強行発売へ
6)アーティストがその発売に不満を表明

一般論では最近では、通常、アーティストのベスト盤を編纂するときには、そのアーティストの許諾を得ることになっている。おそらく契約書にも明記されているはず。ただし、付帯条項で、アーティストが許諾をしなくても、レコード会社側が最終的に出せるものとする、といったことが書かれていることもある。つまりどんな編纂物でも最終決定権はレコード会社側にあるというものだ。今回はアーティストの賛同はなかったが、強行発売へ踏み切った。

そこでアーティスト本人がこのベスト盤の内容に納得がいっていないので、冒頭のようなツイートになったのだろう。

ツイッターのような即時性、即効性があり、しかも、影響力の大きなメディアを一アーティストが持っていて、そうした発言が直接ファンに向かってできるようになっている点が、21世紀のネット時代を象徴する出来事だ。これに対するリツイート、また返信などの数は計り知れない。この出来事をネットのニュースなどが配信してさらに、情報が雪だるま式に広がる。

僕は、両者の言い分が出揃っていない現段階では、賛否については語らないが、このようなトラブルはこれまでにもYMOや山崎一義、山下達郎など多数あったようで、しかし、大体の場合アーティストが泣き寝入りすることが多かったので、ひじょうに注目すべき事例だと思う。それまではアーティストがそうした「不本意」の意思表明をしても、それが伝わるまでに時間がかかったりしたため、その意志がファンまで十分にすぐに行き届かなかった。だが、こうやったことで、それまでは弱かったアーティストの発言がネットの力で「可視化」「強力化」「即時化」されたともいえる。アーティストの言い分がツイッターなどの新しいメディアで「即座に」、しかも「影響力を持って」「直接的に」ファンに対して流れるといった点では前代未聞だろうと思う。

今後、ユニバーサル社の言い分を聴いてみたい。果たしてどのようなコメントを出すのだろうか。言い訳っぽくなるのか、あるいは、潔く発売を撤回するか。あるいは、発売日をずらすか。注目だ。

■こっちは買ってね (by Utada Hikaru) Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004184URG/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■こっちは買わないでね(by Utada Hikaru)Utada The Best

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0048IEKTW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>NEWS>Utada, Hikaru
□ フォーブス誌デッド・セレブリティー・ランク(物故者長者番付)でマイケル堂々一位

【Michael Jackson Top At Dead Celeb Earnings】

1位。

毎年10月末に、アメリカの雑誌フォーブスが発表する物故者長者番付(Dead Celebrities Ranking)でマイケル・ジャクソンが過去1年で約2億7500万ドル(1ドル80円換算で約220億円)を稼ぎ出し、堂々の1位になった。マイケルの稼ぎは、2位から13位までの12人の合計額も上回りだんとつの1位となった。マイケルは、昨年もわずか4ヶ月の集計(6月25日死去から10月末発表)で9000万ドル(1ドル100円換算で約90億円)で3位にはいっていた。

このランクは、2009年10月1日から2010年10月1日までに500万ドル(4億円)以上の収入があった物故者が対象。今年は13人がランクイン。

詳細はこちら。(英語)
http://www.forbes.com/2010/10/21/michael-jackson-elvis-presley-tolkien-business-entertainment-dead-celebs-10-intro.html?boxes=Homepagetoprated

Dead Celebrities 2010: (name, income, date of died, age)
名前、収入(ドル)、命日、享年、職業。(275ミリオンは2億7千5百万ドル。60ミリオンは6千万ドル。1ミリオン・ドルが100万ドル。1ドル80円で換算)

1.Michael Jackson ($275 million, Died June 25, 2009, 50) ミュージシャン
2.Elvis Presley (60 million, Died Aug. 16, 1977, 42)  ミュージシャン
3.J.R.R. Tolkien (50 million) (Died Sept. 2, 1973, 81) 作家
4.Charles Schulz (33 million)(Died: Feb 12, 2000, 77) 漫画家
5.John Lennon (17 million) (Died Dec. 8, 1980, 40) ミュージシャン
6.Stieg Larsson (15 million) (Died Nov. 9, 2004, 50) スエーデン人作家
7.Dr. Seuss (Theodor Geisel) (11 million) (Died Sept. 24, 1991, 87) 作家
8.Albert Einstein (10 million) (Died April 18, 1955, 76) 科学者
9.George Steinbrenner (8million, 80, Died July 13, 2010) ニューヨーク・ヤンキーズ・オウナー
10. Richard Rodgers (7 million, Dec. 30, 1979, 77) 作曲家
11. Jimi Hendrix (6 million, Sept. 18, 1970, 27) ミュージシャン
11. Steve McQueen (6 million, Nov. 30, 1980, 50) 俳優
13. Aaron Spelling (5 million, June 23, 2006, 83) テレビ・プロデューサー

■デッドセレブ・ランクについての過去記事
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10377132114.html
(ここに2001年からのランキングをすべて書いてあります)

マイケルは、ご存知のように死後爆発的に売れたCD、ビデオなどの商品のほか、映画『ディズ・イズ・イット』からの収入。エルヴィスは、元自宅を博物館にした「グレイスランド」の入場料収入、グッズ収入など、毎年5000万ドル以上(40億円~50億円)をコンスタントに稼ぐ。当初はずっと一位だった。

3位トールキンは『ロード・オブ・ザ・リングス(指輪物語)』を書いたイギリスの作家。代表作『Hobbit(ホビットの冒険)』も映画化されるという。シュルツは「ピーナッツ」の漫画で有名。ジョン・レノンは死後30周年、生誕70周年。作品が売れた。スティーグ・ラーソンは、スエーデンの作家。2002年から書き出した『ミレニアム』シリーズが発表される矢先に50歳で急死。この大成功を彼は見ていない。ドクター・スースは作家、漫画家。子供向けの作品多数。アインシュタインは科学者。彼を起用した任天堂ゲームやディズニーランドのアトラクションなどから発生する収入が巨額なものに。ステインブレナーは、野球のニューヨーク・ヤンキーズの名物オウナー。彼も2010年7月死去でわずか4ヶ月で800万ドル(6.4億円)の収入なので、来年はもっと上位に来る可能性大。

10位リチャード・ロジャースは昨年2位から10位へ。多くのスタンダードを書いた作曲家。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「レディー・イズ・ア・トランプ」などの名曲がお金を生み出す。2009年はオスカー・ハマーステインとのコンビで書いた曲の権利をオランダの会社に2億ドル(当時換算100円で200億円)で売却してその収入で2位になっていた。今回のランクは、単独または別のソングライターとの作品のみでのもの。

11位は同順位で2人。ジミ・ヘンドリックスは彼の作品がビデオゲーム「ロック・バンド」に使用されたり、彼のバンドメンバーによる「2010エクスペリエンス・ヘンドリックス・ツアー」が成功した。スティーヴ・マックイーンは、ドルチェ&ガバーナや、サングラスのパーソル、トミー・フィルフィガーのキャラクターなど。アーロン・スペリングは、古くは『逃亡者』『チャーリーズ・エンジェル』から最近では『ビヴァリーヒルズ90210』シリーズなど多数のヒット・テレビ番組を世に送り出した人物。

■過去記事

April 08, 2009
Marvin Gaye Entered #13 On Top-Earning Dead Celebrities
【マーヴィン2008物故者高額所得番付に13位で初登場】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002883.html

January 07, 2008
Top-Earning Dead Celebrities: Elvis Number One Again
【2007物故者セレブ長者番付】
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10064333997.html

◎フォーブス誌2007年度分物故者セレブ長者番付
http://www.forbes.com/business/2007/10/29/dead-celebrity-earning-biz-media-deadcelebs07_cz_lg_1029celeb_land.html

■マイケル・ジャクソン 映像作品集大成DVD 11月24日発売 「これが売れれば来年も1位になれるかも」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00475CRWS/soulsearchiho-22/ref=nosim/

映画This Is It (DVD) 「これが大ヒットして堂々1位になりました。僕は永遠です。みんな、ありがとう。I love you!」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/soulsearchiho-22/ref=nosim


NEWS>Dead Celebrities>2010




◎ミッドナイト・カンヴァー・セッション 「トクズ・ラウンジ」

【Midnight Conver-Session】

セッション。

毎月1回深夜に都内のバーで行われているトランペット/フルーゲルホーン奏者、トク主催の「トクズ・ラウンジ」。去る2010年10月25日月曜深夜に行われた。雨の西麻布は、若干いつもより出足が遅く、超満席ではなかった。ゆったりした雰囲気で、煙くなく、空気も悪くなくよい感じだ。

たまたま空いていた席がミュージシャンたちが演奏するまん前だったのだが、ここで生音を聴いていると、音楽の中に陶酔する。スピーカーからではなく、楽器そのものから出てくる本当の「生音」のシャワーを浴びるのだ。特に、ドラムス、トランペットやフルーゲルホーンなどの管楽器は、リアルな生音が圧倒的な迫力だ。

最近ではなにかいい音楽をやっていないかとこのバーを訪れる人も多くなってきたようだ。トクズ・ラウンジ以外にも月10本程度ライヴが入っていたりする。そうなると、ここで見たミュージシャンのライヴを他の会場でも見たいと思ったりするファンも出現する。マネージャーの賢二さんによると、ロイ・ハーグローヴが遊びに来て一曲飛び入りでやったときなど、ロイのかっこよさをここで見た観客が翌日大挙してブルーノートに出向いたという。ある意味、アーティストのショーケース的存在にもなっているのかもしれない。

この日はスリー・ビックリーズでおなじみのメンバーのひとり、小野ひとみさんが飛び入りでスティーヴィーの「オーヴァージョイド」を、さらにマイケルの「ヒューマン・ネイチャー」をゴスペラーズの北山陽一さんが歌った。北山さんは、セカンド最後のシャーデーの「キス・オブ・ライフ」のコーラスもベース奏者とともにやった。

セットリストを作るために、セカンドが終わってトクたちに何をやったか尋ねると、いくつかの曲名をもう忘れていた。(笑) それだけ集中しているのだろう。

楽器を軸にミュージシャンたちが会話をする。だから、ミッドナイト・カンヴァー・セッション。会話のセッション。

■セッションでの人気曲、スティーヴィー・ワンダー。スティーヴィー曲をきっちり覚えてれば、トクズ・ラウンジでも歌えるかも。スティーヴィーは基礎教養科目。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003OTLV3Y/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

2010年09月16日(木)
トクズ・ラウンジ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100916.html
(過去記事一覧も)

■メンバー

トク (ヴォーカル、トランペット、フルーゲルホーン)
ヒロ・モロズミ(キーボード)
コモリ・ヤスシ (ドラムス)
ノブユキ (ドラムス)
ヨコヤマ・カズアキ (ドラムス)
フェイクー (ドラムス)
ヤスダ・コージ (ベース)
ミヤモト・ジン (パーカッション)
後藤克臣 (ベース)
北山陽一 (ヴォーカル)
小野ひとみ (ヴォーカル)ほか。(名前ピックアップできなかったすいません)

■セットリスト
Setlist : Toku’s Lounge October 25(26), 2010

Performance started 00:51
01.One Finger Snap [Herbie Hancock]
02.Strasburg [Roy Hargroove]
03.Butterfly [Herbie Hancock]
04.Fly Me To The Moon
05.Footprints [Miles Davis]
06.Overjoyed [Stevie Wonder] (Sung by Ono Hitomi)
07.Human Nature [Michael Jackson] (Sung by Kitayama Youichi)
Performance ended 02:10

Second set
Performance started 02:56
01.Autumn Leaves
02.(Instrumental)
03.Corcovado
04.(Instrumental)
05.Kiss Of Life [Sade]
Performance ended 04:19

(2010年10月25日深夜(26日)、トクズ・ラウンジ)
ENT>MUSIC>LIVE>Toku’s Lounge
2010-176
◎ブレンダ・ヴォーン「レディー・ソウル・ナンバー・ワン」

【Brenda Vaughn : Soul One On One】

幸せ。

「レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダ・ヴォ~~~~ンが、ニュー・シングル「ワースト・イズ・オーヴァー」をリリースし、そのリリース記念ライヴを2010年10月26日目黒のブルース・アレイで行った。ブレンダのソロ・ライヴとしては、2009年10月以来だからちょうど1年ぶり。そんなに経っていたか。ただ、ブレンダはフィリップのライヴや、その他の飛び入りなどもあるので、それほどお久しぶりな感じはしない。

ドラムス、キーボード2人、ギター、ベース、そして、コーラス2人にブレンダという布陣。ブレンダの歌声はいつも力強く、圧倒的。ときに、しんみりともさせる。その安定の度合いは比類なきもの。ソウル、ブルーズ、ゴスペル、ロック、ポップさまざまな音楽ジャンルを、ブレンダのフィルターを通して発信する2時間余。

10月は、乳がん撲滅運動期間中ということで、ブレンダはピンクのものを何かつけている。彼女の地元の友人が、健康チェックをしたところ癌が発見され、余命3ヶ月と宣告されたため、ブレンダは急遽地元に飛び、その彼女を見舞った。だが、その彼女は先月亡くなった。そこで、その彼女に捧げたのが、「ユー・アー・マイ・フレンド」というゴスペル調の曲。客席からコーラスを歌っている人たちを上げ、インスタント・コーラス隊にした。ブレンダも涙ぐんでしまった。

いつも、客席から男性を3人ほど集めて、歌わせるグラディス&ピップスのコーナー。ここは、けっこう笑えて楽しい。

「今回は、ニュー・シングル『ワースト・イズ・オーヴァー』と、これを含むパンフレットを作りました。そちらで売っているので、ぜひ手におとりください。このレコーディングとパンフ作りの期間、私には神から多くのエンジェル(天使)が舞い降りてきました。多くの天使を送ってくれたことに神に感謝しています。たとえば、大野(パートナー、マネージャー)、まりこ(アシスタント)、ニール(パンフのデザイン担当)、ソウル・サーチャー(原稿を書いた)などなどです」 この間、なぜか通訳をマル(ファイアーリリー)が担当。

セカンドでこの「ワースト・イズ・オーヴァー」を歌うとき、ブレンダは相当ナーヴァスになったと後で振り返る。

そして、セカンド2曲目の「グランマズ・ハンズ」は、前回でも感激したが、今回も感動。それに引き続きサプライズ・ゲストで木下航志くんが登場。かなり久々に会う感じだったが、「ロック・ウィズ・ユー」を歌った。それまでで一番たくさんの拍手を得たような感じがした。

アンコールでは、日本の曲に英詞をつけ、しっとりとし、さらにカーク・フランクリンの「アイ・ニード・ユー・トゥ・サヴァイヴ」を歌った。ほぼ満席の会場は、最後きっと幸せのオーラに包まれただろう。

■ブレンダ・ヴォーン過去記事

2009年10月08日(木) 01時37分43秒
soulsearchinの投稿
○ブレンダ・ヴォーン、ゴスペル・アレイにする
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10359649615.html

October 01, 2009
ブレンダ・ヴォーン、5回目のソロ・ライヴ、10月7日に
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10354338354.html
(ここに過去記事一覧)

■メンバー

Brenda Vaughn (Vocal)
Kaleb James (Keyboards, Vocal)
Philip Woo (Keyboards)
Goto Katsuomi (Bass)
Masa Kohama (Guitar)
Marvin Lenoar (Drums)
Maru (Fire Lily) (Chorus)(通訳)
Paula Johnson (Chorus)

Plus more singers

■セットリスト ブレンダ・ヴォーン、ブルース・アレイ、2010年10月26日
Setlist : Brenda Vaughn @ Blues Alley, October 26, 2010
[ ] denotes original artist

Show started 19:42
00.Video
01.Revelation (Instrumental)
02.Summer Madness [Kool & The Gang]
03.Golden [Jill Scott]
04.Footsteps In The Dark [Isley Brothers]
05.Stop On By [Bobby Womack, Rufus]
06.You Got The Love [Rufus]
07.You Are My Friend
08.Neither One Of Us (Wants To Be The First To Say Goodbye) [Gladys Knight & The Pips]
Show ended 20:50

2nd set

show started 21:26
01.Them Changes [Buddy Miles]
02.Grandma’s Hands [Bill Withers]
03.Rock With You [Michael Jackson] (Kishita Kohshi)
----. Video about Breast Cancer (BGM: Ribbon In The Sky)
04.It’s A Man’s Man’s Man’s World [James Brown]
05.The Worst Is Over [Brenda’s new single]
06.Ain’t Nobody [Rufus]
Enc. Going Home [Japanese traditional]
Enc. I Need You To Survive [Kirk Franklin]

(2010年10月26日火曜、目黒ブルース・アレイ=ブレンダ・ヴォーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Vaughn, Brenda
◎ワウフェス~平井堅、ラウル・ミドン、ロバータ・フラック、ダニー・ハサウェイをキーワードに一堂に会す

【WOW FES! Raul Midon, Hirai Ken, Roberta Flack】

ダニー。

日本の人気シンガーが自分の好きなあこがれのシンガーと共演するという有料衛星放送局ワウワウ(WOWOW)主催の番組用ライヴが、2010年10月26日、27日日本武道館で行われた。イヴェントは、WOW FES!(ワウ・フェス)と題され、昨年から始まった。今年のタイトルは、「ザ・ミラクル・オブ・ミュージック」ということで、音楽が引き起こす奇跡をテーマにしている。

平井堅があこがれるラウル・ミドンとロバータ・フラックを招き、それぞれが30分程度ずつライヴを行い、途中に平井とラウル、平井とロバータ、ラウルとロバータ、そして、3者という組み合わせのコラボレーション曲が歌われる。

観客はほぼ9分9厘平井堅ファンと思われる。7-3で女性が多い。平井堅が新人のラウルとヴェテランで彼があこがれたロバータを平井のファンに紹介するというニュアンスだ。ステージ前にレールに乗ったカメラが3台、横にクレーンで2台、ステージ左右に2台、手持ちが1台、客席から数台、相当数のカメラでステージの上の奇跡を追っていた。なお、場内に流すいわゆる「サーヴィス映像」と、実際放送された映像は違う。

バンドは、ドラムス、ギター2、ベース、キーボード、ピアノ、パーカッション、コーラス3という基本編成。ロバータ・フラックのときは、これにロバータ本人のピアノとシェルトンのキーボード、ニコラスのベースが加わる。

ギター一本で登場したラウルは、ステージ中央にほぼ直立不動でギターを弾き、歌い、そして、マウス・トランペットを吹いた。マウス・トランペット(口でトランペットの音を真似て出すやり方)を知らないファンは、トランペットの音が出てきた瞬間、どこにトランペッターがいるのか探す。ギターは相変わらず超絶、そしてマウス・トランペットも絶好調、歌も気持ちいい。2005年に初来日して以来、何度となく日本の地を踏んでいるラウル。途中の「シッティン・イン・ザ・ミドル」は、彼がダニー・ハサウェイに捧げた作品だ。

平井堅のライヴを初めて見た。けっこうよくしゃべる人でおもしろい。一度ゆっくりフル・ショーを見てみたい。この日は選ばれた曲のせいか、ソウル系というより日本のシンガー・ソングライターやフォーク・シンガーをもう少しモダンに洗練させた感じを受けた。ソウルのカヴァーだけ歌うようなライヴはないのだろうか。彼が恒例にしている「ケンズ・バー」は、目黒のブルース・アレイから始まっているそうだ。それにしても、彼にとっては、こんな夢のようなステージはないだろう。ラウルとロバータにはさまれたステージ。まさに歌手冥利に尽きるのではないだろうか。川口真紀さんが書いたパンフレットによると、平井堅はかなりダニー・ハサウェイが好きだという。ダニーと共演したロバータを迎えて、デュエットするということは、ダニーの影を追い求めて、ここにその究極の夢が実現した感じだ。

つい先月9月にも来日していた大御所、ソウル・レジェンド、ロバータ・フラック。さすがに他アーティストと共演となると、きっちり作りこんだステージにまとめている。このセットリストの中での圧巻は、ピアノのシェルトンとのデュエットで、ダニー・ハサウェイと共演した「ベイビー・アイ・ラヴ・ユー」。ロバータはステージでも「これを含めたアルバムは、たったの3日でできたのよ」と語る。シェルトンの声が、張り上げ系なので、しっとり系がおおいこの日のパフォーマンスの中ではひときわ目立つ。パフォーマンス的にはこの日最大のハイライトだ。

平井堅とデュエットしたときに感じたが、2人のマイクの位置が違う。平井堅はマイクを口にぴったりつけるが、ロバータは10センチほど離している。それでも、あのクリアな声が実によく通る。とても70歳を超えた声とは思えない。武道館が、ロバータの色にすっかり染まる。まさに声だけで空間を支配できる稀有な声だ。この声は、まさに世界遺産と言っていい。いや、彼女は現役なので、世界財産か。

ここ2-3年のライヴの中で、ロバータが必ずといっていいほど歌うのが「ソフト・アンド・ジェントル・レイン」。しっとりした実にいい曲だ。これは1960年代に活躍したニューヨークのギタリスト、作曲家、スチュワート・シャーフの作品。ロバータはステージで、「彼は32本のギターを持ち、そのギターが(自分に)曲を作らせてくれる、と言っていたわ」と振り返る。シャーフと、ロバータは長いつきあいだったようだが、シャーフは2007年11月7日に死去している。さすがにこの日も、「キリング・ミー・ソフトリー」は、ロバータ曲の中でも一番人気だった。

ライヴ後、バックステージでのかるい打ち上げのあいさつで、ごきげんなロバータはこう言っていた。「私が日本に初めて来たのは1973年のこと。そのとき、武道館でした。以来、私は最近はほぼ2年ごとくらいに日本に来ていますが、武道館は初めて来て以来のこと。だからとても、嬉しく思っています。さあ、明日もやりましょう」(実際は、もうない)と言って受けていた。

根っからのダニー・ハサウェイ好きが、ダニーに捧げた作品も歌い、しかも、ダニー的なにおいを出しているラウル・ミドンと、実際ダニーの盟友であり、デュエット・パートナー、音楽的パートナーでもあったロバータ・フラックを招き、ダニーの作品を歌う。そういう意味では、平井堅がダニー・ハサウェイというキーワードのもと、ロバータ、ラウル、平井の3者を結びつけた。これがこの夜、武道館にダニーが起こした奇跡かもしれない。

10月27日の模様は生中継されたが、再放送もされるようだ。日にちは未定。

■過去関連記事(ロバータ・フラック、ラウル・ミドン)

>ロバータ・フラック過去ライヴ評など

2010年09月04日(土)
ロバータ・フラック~進化し続ける女神
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100904.html

2010年09月06日(月)
ロバータ・フラックとアル・ジャロウとメイシオ・パーカー:東京ジャズ・セットリスト
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10640039835.html

July 29, 2009
ロバータ・フラック・ライヴ~マイケル・ジャクソンに捧げる
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090729.html

March 08, 2008
Roberta Flack Live: Audience Set Her Soul On Fire
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080308.html

April 18, 2007
Roberta Flack; The Night Marvin Gaye Comes Down
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080418.html

April 19, 2007
Roberta Flack: Very Spontaneous Live Performance
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080419.html

>ラウル・ミドン過去ライヴ評など

2009年10月09日(金)
ラウル・ミドン、新作『シンセシス』登場
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10360519629.html

September 02, 2007
【ラウル・ミドン~見たものを歌に託す】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070902.html

October 25, 2005
Raul Midon: From Donny To Stevie To Raul
ショーケース・ライヴの模様
http://blog.soulsearchin.com/archives/000603.html

January 31, 2006
Raul Midon: He Sings What He Saw In His Rural Hometown
【故郷で見た景色を歌うラウル・ミドン】
http://blog.soulsearchin.com/archives/000805.html

October 25, 2005
Raul Midon: From Donny To Stevie To Raul
前回ショーケース・ライヴの模様
http://blog.soulsearchin.com/archives/000603.html

■ロバータ・フラック ベスト (初めてロバータ作品を買うならこのベストあたりから)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FDF49E/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ラウル・ミドン (一番お勧めはファースト・アルバムのこれ)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000E6G6HG/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■平井堅 最新曲。武道館でも初披露しました。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0040IN2W6/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー
Wowfes 2010: Raul Midon, Hirai Ken & Roberta Flack, October 27, 2010 @ Budoukan

Members:

Singers:

Raul Midon
Hirai Ken
Roberta Flack

Musicians:

Takebe Satoshi (musical director)
Shelton Leon Becton (co-musical director)
Nicholas Edward Brancker (co-musical director)
Tsuruya Tomoo (drums)
Toriyama Yuji (guitar)
Ishinari Masato (guitar)
Takeshita Yoshinobu (bass)
Ramsey (percussion)
Murata Akira (keyboard)

Imai Masaki (chorus)
Arisaka Mika (chorus)
Ohtaki Yuko (chorus)

+++++
opening act

Soul Matics (vocal group)

+++++

■セットリスト
Setlist : Wow Fes! : Raul Midon, Hirai Ken, Roberta Flack, October 27, 2010 @ Budoukan

Performance started 19:02

=Soul Matics=
01.Total Praise

=Raul Midon=
02.Invisible Chains
03.Bonnie’s Song
04.Sittin’ In The Middle
05.State Of Mind
06.Next Generation
07.Someday We’ll All Be Free (with Hirai Ken)

=Hirai Ken=
08.Sing Forever (with Soul Matics)
09.キャッチボール
10.Life Is…
11.Pop Star
12.アイシテル
13.Where Is The Love (with Roberta Flack) (+Nicholas E Brancker on bass, Shelton Becton on keyboards)

=Roberta Flack=
14.Feel Like Makin’ Love~A Riff Of “You Sure Love To Ball” [Marvin Gaye]~ Feel Like Makin’ Love
15.Will You Still Love Me Tomorrow
16.Baby I Love You (with Shelton Becton) [song Roberta recoded with Donny Hathaway]
17.Soft & Gentle Rain [written by Stuart Scharf]
18.The First Time Ever I Saw Your Face
19.Making Love
20.Killing Me Softly With His Song (with Raul Midon)

Enc. Tonight I Celebrate My Love (with Raul, Ken)
Enc. You’ve Got A Friend (with Raul, Ken)
Show ended 21:10

(2010年10月27日、水曜、日本武道館=ワウフェス! ラウル・ミドン、平井堅、ロバータ・フラック・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Wow Fes, Midon, Raul / Hirai, Ken / Flack, Roberta
◎ファイアー・リリー・ライヴ

【Fire Lily Live At Loop】

変則編成。

2010年12月8日に徳間からメジャー・デビューするマル改めファイアー・リリー(Fire Lily)が、10月28日、代官山ループでちょっと変わった編成でライヴを行った。ドラムス、ベース、キーボードにファイアー・リリーという4人。

基本は、今度出るアルバムからの作品を中心に、これまでにもやってきた作品などを披露。久々にマリーナ・ショーの「ストリート・ウォーキング・ウーマン」が登場。「先週、西麻布で、ちょっといい男に出会って~~」というまさに、ネタを披露。これが受けに受ける。マルの、いや、ファイアー・リリーのこういう語りから歌へ持っていくところは、すごくいい持ち味だと思う。

この日はジーノがベースで、思い切りはじけていた。(笑) ジーノがあばれると、グルーヴがちょっと変わるからおもしろい。

ところで、マル、いや、ファイアー・リリーはすでにいくつかのタイアップやオンエアが決まっている。詳細は、彼女のホームページに順次アップされるそうだが、きいたところ、こんなのがあるという。

デビュー・アルバムに収録の「Eternal Story」が朝日放送テレビ「今ちゃんの“実は…”」11月度エンディングテーマに決定。

『ミュージック・アップス』11月20日オンエア(月曜深夜24:59時~1時半、日本テレビ)

『音龍門』PV紹介、『NHK-B』生放送出演。『フューチャートラックス』 12月・1月度エンディングPV11月上旬から.

TBSラジオ『カキーン』隔週水曜出演。

12月8日、都内某所でリリース・記念ライヴ。

いや、なかなかいい感じの露出ではないか。

ところで、彼女がライヴでよくやっていた「守りたいから」「ビューティフル・ライフ」「キャント・ストップ」などが、今回のデビュー・アルバムには入っていない。そこで、それはなぜかとファイアー・リリーに聞くと、にやりと笑って「それは、セカンドがあるってことなんですよ~~。ふふふ」と言った。どうやら、セカンドのためにいい曲を貯めているらしい。(笑)「いや、それは冗談として、そのようなタイプの曲で、同じようなタイプの新しい曲がかけたんで、あえて、今回は(昔のは)いれてないんです」との答えだった。なるほど! 

■マル改めファイアー・リリー・ホームページ

http://ameblo.jp/marumeetsfirelily/

■ ファイアー・リリー・デビュー・アルバム『エターナル・ストーリー』(2010年12月8日発売)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0044VNCRO/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

2010年09月03日(金)
ファイアー・リリー(マル改め)デビュー~焼け野原の一輪の花
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10637331774.html
(前回ライヴ評)

2010年03月12日(金)
マル・ライヴ@渋谷プラグ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10479618267.html

2009年08月15日(土)
マルは髪の毛を切り、心機一転成長してJZに登場
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10320359295.html

2010年02月28日(日)
ブラン・ニュー・ヘヴィーズ・ライヴ~マル、バック・コーラスで参加
http://ameblo.jp/soulsearchin/archive1-201002.html

November 08, 2007
Maru First Full Show At Blues Alley: With Surprise Guest
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_08.html
【マル、ブルース・アレイ・デビュー】

September 13, 2007
Maru Will Write New Song With Each Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/002023.html

May 15, 2007
Maru Live; Takeo & Mana Live
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200705/2007_05_15.html
(ここに過去記事一覧があります)

■ メンバー

ファイアー・リリー
中沢剛 (ドラムス)
菱山正太 (キーボード)
日野ジーノ賢二 (ベース)

■セットリスト フィアー・リリー
Setlist : Fire Lily @ Loop Daikan-yama, October 28, 2010
[ ] denotes original

Show started 20:20
01.Golden Boy
02.Alright [Ledisi]
03.夢の雫
04.Eternal Story
05.Street Walking Woman [Marlena Shaw]
06.California Girl [Katy Perry]
07.You Are The Universe [Brand New Heavies]
08.Rock With You [Michael Jackson]
09.Tears ~あなたの涙になって~
Enc. If I Ain’t Got You [Alicia Keys]
Enc. 手紙
Show ended 21:41

(2010年10月28日木曜、代官山ループ=ファイアー・リリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fire Lily
2010-

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