●八木誠先生を偲ぶ会~洋楽関係者一堂に会す

【Party Honor Memory Of Yagi Makoto】

偲。

1960年代から数多くのラジオ番組でDJをしたり、ライナーノーツなどを執筆してきた音楽評論家の八木誠さんを偲ぶ会が、2011年10月17日麹町の「スクワール麹町」で行われた。

午後6時半に始まった会は、亀淵昭信さんの司会で進行。石坂敬一さん、湯川れい子さんのスピーチを皮切りに大勢の、八木さんと親交のあった方々のお話が紹介された。

石坂さんの「八木ちゃんのDJは、ヒット曲を作るDJだった。その日本語英語でのDJで、日本人の感覚にあったヒット曲を生み出した」という言葉には本当にうなずいた。石坂さんからは、ゼイガーとエヴァンス「西暦2525」、「ホリデイ・イン・ポップス」、クリス・モンテスなど八木さんがてがけたヒット曲など固有名詞がぽんぽんと出てきて、それだけで八木さんが日本の洋楽史上に残した大きさを物語っていた。

湯川さんは、湯川さんのアシスタントと八木さんが結婚するというときに激怒した秘話なども紹介。「でも、とにかく八木さんは、(女性に)もてる」というその人気ぶりをお話された。そして、八木さんが出された『洋楽ヒットチャート大事典』について、「本当に日本の洋楽の歴史が詰まっている名著。きっとこれを渾身の力を込めて作られて、疲れてしまったのかもしれません」と話された。石坂さんも、湯川さんも、スピーチに立たれた方、みなさん本当にお話が上手で、そのままラジオ番組になりそうなほどの話達者ぶりだった。そして司会の亀淵さんも、暗くなりがちな偲ぶ会を楽しいものにしようと、ユーモアを交えながら進行し、とても穏やかな楽しいひとときになった。

比較的広い部屋を用意されていたが、180名を越える参加者でごった返した。これだけの洋楽関係者が一堂に会するというのも、なかなか壮観で、僕も多くの懐かしい面々にお会いできることができ嬉しかった。これも、八木さんのおかげだ。感謝とともに改めてご冥福をお祈りしたい。

■八木誠さん死去

2011年06月10日(金)
洋楽DJ,音楽評論家・八木誠さん、死去
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10917667079.html#main

■八木誠さん渾身の一冊 『洋楽ヒットチャート大事典』

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ごあいさつ。

会が終わって参列者が三々五々帰途に着こうというときに、司会の亀淵さんにごあいさつした。正式にごあいさつするのは初めてで名刺をお渡ししたら、「ああ、あなたでしたか。オーティスのこと、書かれてた」と、ブログを読まれていたようで驚いた。

「いやあ、オーティスのサイン、あのときふたつもらったんですよ。ひとつは、桜井ユタカにあげて、自分のは取ってあるんですが、どこかにあるはず」と、オーティスのサインをもらったという話を教えていただいた。日本人でオーティスのサイン持っているのは、亀淵さんと桜井さんだけだろう。すごいなあ。この日の八木さん偲ぶ会で僕にとって一番衝撃だったのが、この話でした。(笑) 

2011年08月22日(月)
『亀淵昭信のロックンロール伝』単行本~私的ロック史
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10993437512.html

本持ってって、サインを頂けばよかった!

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OBITUARY>Yagi, Makoto


◎安室奈美恵ライヴ~歌と踊りの最高峰

(内容がでます。これからごらんになる方はご注意ください)

【Amuro Namie Live: The Highest Mountain Of Show of Song And Dance】

最高峰。

本当にここまで「ダンス」と「歌」を融合して完璧にエンタテインメントに昇華できるアーティストは日本ではほんの一握りしかいない。女性では唯一だろう。まさに日本屈指だ。途中一切のMC(トーク)なし。よってショーのテンポ感が抜群に素晴らしくなる。1曲ごとにプロモーション・ビデオ(PV)を見ているかのような完成度の高いパフォーマンスで、ただただ見とれるだけになった。10人のダンサーとともにきっちりと完成度の高いものを作り上げ、練り上げているから、実に充実したショーになる。前回僕が見たのが2008年3月、国際フォーラムでのショーだったので、それを数段スケールアップしたものになっていて本当に驚いた。

2011年7月30日(土)から始まった今回の「namie amuro LIVE STYLE 2011」は12月4日まで総計32本。なんと追加がたくさんでて、関東では国立代々木では計8回、横浜アリーナも2回行われる。

ものすごい数のテレビカメラが撮影していた。会場内に映し出すいわゆる「サーヴィス映像」が基本だとは思うが、全部は数え切れなかったが、20台近くかそれ以上あったのではないだろうか。いずれどこかで放送か、DVDになるのだろう。会場の観客は7-3か6-4で女性が多かったと思ったが、印象としてはけっこう男子ファンも多かったなあ、という感じがある。

10体のチェスの駒がステージに鎮座している。暗転から照明がステージの向こうからまぶしく輝き、それが落ちると、そこに10人のダンサーと安室奈美恵が忽然と登場した。暗転した瞬間から客席には、「ナミエー」の歓声が響く。

安室奈美恵は、歌と踊りを本当に一体化させている。これは、マイケル・ジャクソンやジャネット・ジャクソンらと同質のものだ。歌には踊りの要素があって当たり前、それが当然、ということを、いとも簡単にやってみせる。ここまできっちり歌と踊りを見せると、踊らないでステージに立っているシンガーが「仕事をしていない」のではないのかとさえ思わせられてしまうほど。(笑)

3曲目で、中央ステージから客席にせり出した花道にダンサー3人と安室奈美恵が出てきたときには、あまりの近さに驚嘆した。激しく踊るときに、額から汗が落ちるのが見える。

そして、ときおり見せる笑顔がものすごく可愛い。特にセットリスト11と12のバラード(「テンペスト」と「ゲット・マイセルフ・バック」)のところでは、ピンクのドレスでこのショーの中で唯一もっともガーリーな女の子っぽさを演出した。まるで夢の国のお姫さまのようだ。そして、そこからドレスを脱ぎ、着替えファンキーでグルーヴな楽曲になると、まるで違う表情を見せる。それは「ワンダー・ウーマン」のところで究極に。お姫さまと「ワンダー・ウーマン」の力強さの対極は実に素晴らしい。

ステージは安室奈美恵と男性5人、女性5人の計10人のダンサーのみ。音はすべて打ち込みで出されているようだ。

正面のLEDスクリーンは3面になっていて、上部、下の左右に分かれているが、ときにこれがひとつになって大きな映像を映し出したりする。映像と生パフォーマンスのコラボも素晴らしい。

本編最後の後、ステージ上スクリーンに「チェックメイト(王手)」の文字。なるほど。日本人女性アーティストとしては、一番旬のそして油の乗ってるアーティストだ。昔のアイドル時代なんて遠い昔。そして、なにかとてつもなく、どこか遠くへ遠くへ行ってしまった感さえある。それほどアーティストとして立派に存在感を光らせていた。

アンコールが終わって、「今日はどうもありがとうございました。また遊びに来てね」と言ったのが、唯一のMC。これだけだよ、MC。(笑) 潔くて、いやあ、すばらしい。完成度が高ければ高いほど、何度も見たくなる。セットリストは同じでよい。ライヴマニアとしては、何度も何度も繰り返して見たいと思った。歌と踊りを融合させた最高峰のショーだ。

ちなみに、グッズ売り場はライヴ後は超長蛇の列。グッズ買う場合は、ライヴ前が絶対お勧めです。

■過去関連記事

2008年03月26日(水)
アムロちゃん新曲オリコン1位
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080326.html
(前回見たときのライヴ評)

■安室奈美恵オフィシャル
http://www.avexnet.or.jp/amuro/index.html

■安室奈美恵最新盤

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■メンバー

安室奈美恵(歌・ダンス)

女性ダンサー

Asuka
Hiromi
Yuu
Risa
Natsumi

男性ダンサー

Endo
Tadashi
Hiroki
Ryoji
Yusuke

■セットリスト
Setlist : Amuro Namie, October 16, 2011, Kokuritsu Yoyogi Kyougijou Daichi Taiikukann

show started 16:10
01.Naked
02.Bad Habit
03.Hello
04.Fast Car
05.Make It Happen
06.Copy That
07.What A Feeling (Live Remix)
08.#1 (No.1)
09.No (Live remix)
10.Top Secret
11.Tempest
12.Get Myself Back
13.Uh, Uh..
14.Rock Steady
15.Defend Love
16.Break It
17.Wonder Woman
18.Hide & Seek
19.Queen Of Hip Hop
20.Rock U
21.Black Out
22.Higher (新曲、リリース未定)
23.Unusual
Enc. Fight Together
Enc. Arigatou (新曲、リリース未定)
Show ended 17:58

(2011年10月16日日曜、国立代々木競技場第一体育館、安室奈美恵ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Amuro, Namie
2011-

◎□ 第8回ゴールド・コンサート~「車椅子のヒーロー」誕生

【8th Annual Gold Concert: Roundup】

レベルアップ。

障害者が集まる音楽イヴェント「ゴールド・コンサート」が今年で第8回目を向かえ、2011年10月15日(土)、東京の国際フォーラムCで行われた。これは、ミュージシャンを志す障害のある人から、デモテープを送ってもらい、それを10組程度に選び、その予選を通過した者が本選としてこの日ライヴ・パフォーマンスをするというもの。毎年、グランプリやその他の賞が審査員によって選ばれ決まる。

僕自身もここ数年、審査員の一人として参加しているが、年々レベルがあがってきているのを実感している。特に今年は全体的なレベルが底上げされた感じが強くした。

そのため審査もいろいろと難航したが、一番今回話題になったのが、いわゆる歌のないインストゥルメンタル作品と歌物の作品を並列にして、賞を競わせることの難しさだった。インスト物と歌物はある種まったく違うもので、評価基準なども違ってくる。グランプリはひとつでよいだろうが、歌唱賞、楽曲賞などと並んでインストゥルメンタル賞(演奏賞)などがあってもよいということになった。今回は、審査の過程ではみんなになんらかの賞を上げたいというほどまで議論が盛り上がった。

グランプリを獲得した森圭一郎さんの「闇と光」という楽曲は、予選のときのデモ音源よりもはるかにライヴでの存在感が圧倒的だった。たまたまパフォーマンス後の講評を頼まれていたのだが、その歌に胸を打たれた。そのときに彼が語っていたのが、自分はかつて暴走族に入っていてバイクで事故をして車椅子になってしまった。今まではそうしたことを歌ってこなかったが、友人からそういう歌を今まで歌っていない、ということを指摘され、それを歌ったのがこの曲だった、という。そこには彼自身の苦悩の闇とそこから導き出される、あるいは見え隠れする光が描かれる。そのパフォーマンスには、闇と光と、悔しさと後悔と、しかし明日への希望と強い意志が貫かれていた。

これは、まさに彼にとっての「キャリア・ソング」なのだな、と感じた。このブログではよく紹介する言葉だが、「キャリア・ソング」とはそのアーティストにとって、自身の人生を投影する、人生を変える究極の1曲のことだ。いかに自分をさらけ出せるか、どこまで自分を追い詰められるか、それがある点まで行き着くと、そこに素晴らしい作品誕生の光が差し込む。「闇と光」はそうした光から誕生したものだと思う。

楽曲的にも大変よく出来ていて、またパフォーマンスも熱かった。講評のところで、この曲の歌詞のどの部分が最初に思い浮かんだかを尋ねたら、「母の涙」という言葉だと答えた。なるほど、「母の涙」、きっといろいろあったのだろう。感慨深い。

聞けばすでにアルバムを数枚出しているという。尾崎豊に影響を受けているともいう。「ゴールド・コンサート」からいよいよまずは、「車椅子のヒーロー」が生まれそうな気配だ。

そして、昨年も話題を集めた10歳の佐藤英里(さとう・ひらり)ちゃん。今回はなんと自作曲でエントリー。今回は11組中一番最後の登場となったが、そのオリジナルが本当に10歳の彼女が作ったとは思えないほど、しっかりした出来だった。これは、震災直後に震災を受けた人たちのために、それを思い書いた作品だという。そのしっかりぶりに、みな驚いていた。もちろんきっと楽曲の構成や歌詞の言葉の選び方などまだまだ発展の余地はあるだろうが、それでも10歳でこれだけのものが出来ていれば、まったく文句はない。これが彼女が生まれて初めて書いて完成させた楽曲だという。いや、末恐ろしい。

コンサート後も、テレビの取材などを受けていたが、その受け答えが大変大人びている一方、話がのってくると、ジャンプしながら喜びを表現するその子供っぽさがまたかわいらしい。

英里ちゃんは、5歳のときに美空ひばりの「川の流れのように」のカラオケ・ヴァージョンを聴いて、ものすごくいい曲だなあ、と思い、おかあさんに美空ひばりのCDを買ってもらった。そうしたら、歌を聴いたらもっとすごい曲だったということを知り、以来美空ひばりの大ファンになった、という。英里ちゃんの大人びた歌唱、堂々とした歌いっぷりは、美空ひばりのDNAを受け継いでいるのかもしれない。ただ、それもまだつい最近5年前のこと。彼女は今、10歳だ。

サポーターの野田聖子さんからも、この「ゴールド・コンサート」から「レコード大賞」や「紅白」に出るようなアーティストがでてきてほしい、というコメントがあったが、まさにそのようなアーティストが出てくる機運がひじょうに高まってきてると思う。今年のゴールド・コンサートを見て、強くそう思った。

(この項、続く)

■過去記事

2010年10月05日(火)
ゴールド・コンサート第7回~9歳の少女佐藤英里さん「アメージング・グレイス」で観客を圧倒~
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10666809323.html

2010年10月06日(水)
ゴールド・コンサートの余韻~
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10666810263.html

■第8回ゴールド・コンサートのオフィシャル・ホームページ

http://gc.npojba.org/8

■第8回ゴールドコンサート受賞結果

グランプリ(ファイザー賞)
森 圭一郎さん「闇と光」

演奏賞(コヤマドライビングスクール賞)
仲里尚英さん&国吉政淳さん「星になって・・・」

楽曲賞(フォーシーズ賞)
森 圭一郎さん「闇と光」

観客賞(アドビシステムズ賞)
佐藤 英里さん「みらい」

ネット投票結果

第1位 大城 友弥さん「大切なもの」
第2位 佐藤 英里さん「みらい」
第3位 森 圭一郎さん「闇と光」

第9回ゴールドコンサートは、2012年9月22日(土)に東京国際フォーラムで行われる。

EVENT>Gold Concert

◆五反田駅開業100周年~山手線で一番古い駅はどこ?

【Happy 100th Anniversary Gotanda Station】

100周年。

先週あたりから、うちの最寄駅五反田駅が「100周年」ということでイヴェンティーになっているときいて、調べてみたら、なんと五反田駅は1911年10月15日に開業したという。ほんとにちょうど100周年。それはめでたい。で、誕生日好きのソウル・サーチャーとして、いろいろ調べてみたら、当たり前だが、各駅にちゃんと開業日(誕生日)というのがあった。それで山手線全部29駅の開業日を調べてみた。

一番古い駅は、新橋駅とか東京駅かと思いきや、これが違った。

1番古いのはなんと品川駅、1872年(明治5年)5月7日、ついで上野駅、1883年(明治16年)7月28日、3番目がふたつあって新宿駅と渋谷駅、1885年3月1日、4番目が目黒駅と目白駅で1885年3月16日、(目黒と目白が同日開業ってのもおもしろい)、5番目が秋葉原駅で1890年(明治23年)11月1日だ。

新橋駅の開業は1909年(明治42年)12月16日で田町、浜松町と同時で現在の山手線29駅の中では12番目。おや、日本最初の鉄道は新橋・横浜ではなかったっけと思って、調べてみると、もちろん最初の鉄道は1872年10月14日(明治5年9月12日)(この頃は暦がグレゴリオ暦ではなかったので、現在の西暦に直すとこうなるそうだ)に走ったのだが、そのときは汐留駅から走ったという。これが初代新橋駅だそう。しかし、仮営業として品川駅と横浜駅(現在の桜木町)が1872年6月12日から始まっていた。それで鉄道駅としては、これが一番古いということになる。その後起点駅がいろいろ移転して、現在の新橋駅の開業は1909年。新橋駅はその昔は、烏森(からすもり)駅という名前だった。今もあのあたり、烏森との名前が残っている。山手線の開業が1909年。

では、山手線で一番新しい駅はと思ってみると、なんと西日暮里。1971年(昭和46年)4月20日の開業。まだ40年の歴史しかない。日暮里と田端の間にできた駅だ。その隣、日暮里駅の誕生は1931年で22番目。つまり、最後から2番目、西日暮里は一番最後にできた駅だった。

来年(2012年)7月11日に、鶯谷駅が100周年を迎える。たくさん「へえ~~」と思ったことが出てきた五反田駅誕生100周年でした。

駅が開業した順番、駅名、開業日。

01. 品川駅1872年6月12日(明治5年5月7日)
07. 大崎駅1901年(明治34年)2月25日
16. 五反田駅1911年(明治44年)10月15日
04. 目黒駅1885年(明治18年)3月16日
07. 恵比寿駅1901年(明治34年)2月25日
03. 渋谷駅1885年(明治18年)3月1日
10. 原宿駅1906年(明治39年)10月30日
09. 代々木駅1906年(明治39年)9月23日
03. 新宿駅1885年(明治18年)3月1日
18. 新大久保駅1914年(大正3年)11月15日
14. 高田馬場1910年(明治43年)9月15日
04. 目白駅1885年(明治18年)3月16日
08. 池袋駅1903年(明治36年)4月1日
08. 大塚駅 1903年(明治36年)4月1日
08. 巣鴨駅1903年(明治36年)4月1日
15. 駒込駅1910年(明治43年)11月15日
06. 田端駅1896年(明治29年)4月1日
23. 西日暮里駅1971年(昭和46年)4月20日
22. 日暮里駅1931年(昭和6年)12月19日
17. 鶯谷駅1912年(明治45年)7月11日
02. 上野駅1883年(明治16年)7月28日
21. 御徒町駅1925年(大正14年)11月1日
05. 秋葉原駅1890年(明治23年)11月1日
20. 神田駅1919年(大正8年)3月1日
19. 東京駅1914年(大正3年)12月20日
13. 有楽町1910年(明治43年)6月25日
12. 新橋駅1909年(明治42年)12月16日 (初代新橋駅=後の汐留駅は、1872年10月15日開業)
12. 浜松町駅1909年(明治42年)12月16日
11. 田町駅1906年(明治39年)12月16日

ESSAY>Station

●柳ジョージさん、63歳で死去

【Yanagi George Dies At 63】

訃報。

「和製クラプトン」「和製ブルーズ・シンガー」などと呼ばれたソウル、ブルーズ系シンガー、柳ジョージさんが2011年10月10日午前4時56分、腎不全のため横浜市内の病院で死去した。ここ数年、糖尿病などを患い、入退院を繰り替えしていたという。葬儀を終えた後の10月14日、明らかにされた。63歳。2011年5月22日、函館市芸術ホールで行われた公演が最後になった。8月に横浜のライヴ・ハウスで行われる予定だったライヴは、体調不良を理由にキャンセルしていた。柳ジョージ(本名・柳譲治)さんは、1948年1月30日生まれ。

スポーツ報知の記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111014-00000044-sph-ent

2009年「ソウル・パワー・サミット」で共演を果たした鈴木雅之さんがコメントを発表した。

鈴木雅之さんのコメント。

俺が10代の頃に
ロックを 20代の頃でR&Bを そして
50代になってBluesを教えてもらいました。
本当に"横浜 港町"という言葉が、ぴったり似合う人でした。
2009年に楽曲を提供して頂き、ご一緒させて貰ったステージが最後でしたが、あの歌声、あの背中
忘れません。

感謝と愛を込めて。合掌

鈴木雅之

+++++

ゲスト。

柳ジョージさんは、2009年9月に行われた「ソウル・パワー・サミット」でマーチンのスペシャル・ゲストで3曲歌った。

20. 青い瞳のステラ 1962年夏・・・[鈴木雅之] + [柳ジョージ]
21. ジョアンナ [鈴木雅之] + [柳ジョージ]
22. 雨に泣いてる [鈴木雅之] + [柳ジョージ] + [桑野信義]

「ジョアンナ」は、マーチンのアルバム『ステイ・ゴールド』のために、柳さんが書き下ろした作品。

マーチンは、「柳さんが残したものを、僕たちも引き継いでいかないといけないよね」としんみり語った。

ご冥福をお祈りします。

2009年09月27日(日)
ソウル・パワー・東京サミット2009(Day 2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10351581358.html#main

■ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001ZX44S/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

OBITUARY>Yanagi, George (January 30, 1948 – October 10, 2011, 63 year old)

○■ ナイル・ロジャーズ、ドキュメンタリー放送日決まる

【Nile Rodgers Documentary Will Be On Air October 21】

ドキュメンタリー。

2011年4月からナイル・ロジャーズとその関係者をインタヴューして制作してきたドキュメンタリーの放送日が2011年10月21日金曜午後10時からと決まった。これは有料衛星テレビ局WOWOW(ワウワウ)の番組『ノンフィクションW』の枠で放送されるもの。タイトルは『魂のスタート・アゲイン』。

また、ほぼ時を同じくして、今年(2011年)4月18日、パートナー、バーナード・エドワーズの命日に東京ブルーノートで行われたライヴの模様が一度WOWOWで放送されたが再放送される。

このドキュメンタリーは、ナイル本人、ナイル周辺の人物などにインタヴューをして構成している。ナイルが癌になってからの人生に対する心境の変化、音楽をプレイすること、シックを続ける意義、また自伝のこと、ミュージカル『ダブル・タイム』のことなどを語っている。

カメラは東京、ニューヨークのアパート、自伝を出す出版社のオフィース、手術を受けた病院、コネチカットの自宅、ミュージカル『ダブル・タイム』のリーディングが行われたアラバマ州モンゴメリーなどに、ナイルを追う。

ナイルは2011年1月、自身が癌で手術を受けたことを自身のブログで公表。以後、9月末までほぼ毎日、癌について、自身の人生について、さまざまなテーマで綴ってきている。その模様は、このソウル・サーチンのホームページやツイッターで翻訳をご紹介してきた。現在サイトはデザイン変更を経て、ブログも、まさに「シーズン2」が9月30日から始まっている。

ナイルの自伝は2011年10月18日、全米で、ついでイギリスでリリースされ、現在はその準備プロモーションなどで忙しいようだ。

■ドキュメンタリー放送予定(ワウワウWOWOWは、有料衛星放送)

2011年10月21日(金)夜10:00ノンフィクションW ナイル・ロジャース ~魂のスタートアゲイン~(初回)

10/23(日)午前11:00ノンフィクションW ナイル・ロジャース ~魂のスタートアゲイン~

10/31(月)深夜0:00ノンフィクションW ナイル・ロジャース ~魂のスタートアゲイン~

■ライヴ映像・放送日

10/11(火)夜10:00ナイル・ロジャース & CHIC Live at Blue Note Tokyo


10/23(日)午後2:00ナイル・ロジャース & CHIC Live at Blue Note Tokyo


■ ナイル・ロジャーズ回顧録~自伝『ル・フリーク』(英語)(2011年10月18日発売)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0385529651/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ENT>ARTIST>Rodgers, Nile

◎三浦大知ライヴ~その進化と飛躍

【Miura Daichi Live: Evolution & Significant Leap Forward】

飛躍。

スクリーンに映し出される映像からして、マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるものだった。オープニング、ステージ奥からのライトに照らされる三浦大知のシルエットが映る。瞬間そのシルエットが動くと、それだけで観客の9割を占める女性ファンの悲鳴が。そしてスクリーンがパーンと落ちるとダンサー6人とともに三浦大知の姿があった。

8月からスタートしたツアーはこれで8本目。本数を重ねるごとにどんどんと充実してきているようだ。会場は1階がスタンディングで超満員。2階以降の座席も満員で、3200人以上の観客が集まった。

切れのいいダンスと甘い歌声。まさに日本が誇る21世紀の歌とダンスのスター。このダンスの切れのよさは、日本のマイケル・ジャクソンという評判も大げさではない。特に前半、6人の男性ダンサーとのコラボレーションは圧巻。

本人もこのダンサー・チームにはことのほか自信があるようで、「他のどこにも負けません」と胸を張る。このダンスは、実に切れがあって見ていても楽しい。きっと、それ以上にやっている彼らも楽しいだろう。

下記セットリスト13の「ダンス・ナンバー」では既存曲にあわせて踊りを見せたが、その3曲目はミュージックソウルチャイルドの「ララバイ」。そして続いて三浦大知の「ララバイ」というわけで、「ララバイ」つながりにしているところがにくい。

基本はトラックとDJにあわせたパフォーマンスだったが、中盤ギターの上條頌と二人だけで、スティーヴィー・ワンダーの「リボン・イン・ザ・スカイ」を歌ったりしてじっくりと聴かせた。

意外だったのは、彼がけっこうしゃべるなあ、ということだった。アンコールは予定では4曲だったが、この日はツアー・ファイナルということで、観客の拍手も鳴り止まず、再度「シャウト・イット」をダブル・アンコールで応えた。

また、彼の通算3枚目のアルバム『D.M.』が2011年11月にリリースされ、今回のライヴでもその中からの楽曲が披露された。アルバムは、予約がアマゾンで1位になるなど、早くも注目が集まっている。歌と踊りだけでなく、最近は作詞作曲、ギターまでプレイするようになった。マルチだ。

歌に踊りに、ステージのショーアップにと、すべてが着実に進化している三浦大知。さらなる飛躍を期待したい。次のステップは生バンドでのライヴだ。

■D.M 最新作3作目

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005T20JNW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

2009年12月30日(水)
マイケル・ジャクソン~三浦大知~アル・マッケイ・オールスターズ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10422528611.html

February 07, 2006
Miura Daichi: Rock The House
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_07.html

2004/11/22 (Mon)
Watch Out For Daichi: Miura Daichi Live At O-West
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200411/diary20041122.html

■オフィシャル

http://avexnet.or.jp/daichi/index.html

■追加公演急遽決まる

そして、この日が本来ならツアー・ファイナルだったが、人気沸騰ということで、急遽追加公演が決まった。2011年11月13日(日)東京ドーム・シティー・ホール(旧JCBホール) 16時開場、17時開演。一般発売日、2011年10月22日
一般発売日:2011年10月22日(土)
プレイガイド
ぴあ|0570-02-9999 (Pコード:152-870)
ローソン|0570-084-003 (Lコード:75799)
イープラス|http://eplus.jp(パソコン・携帯共通)

一般問合せ先:ディスクガレージ 03-5436-9600

料金:1階スタンディング(整理番号付き)/ バルコニー指定席 各5,250円(税込)
ご入場時、別途ドリンク代が必要となります。
4歳未満入場不可、4歳以上チケット必要です。

■DVD

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B004T8WWLY/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

三浦大知(歌、ダンス)
大自然(DJ)
上條頌(ギター)
アキヒロ(ダンサー)
セカイ (ダンサー)
ヨシキ (ダンサー)
プリ (ダンサー)
ノッポ (ダンサー)
ショータ (ダンサー)
ミナミ (女性ダンサー)

■セットリスト 東京ドーム・シティー・ホール、2011年10月11日

show started 17:14
00.Intro [Video]
01.Drama
02.Hypnotized
03.Who’s The Man
04.熱帯夜
05.Delete My Memories
06.Damn
07.Your Love
08.Run Way
09.The Answer
10.Ribbon In The Sky [Stevie Wonder] (with Sho Kamijo on guitar)
11.After The Rain
12.You & Me
13.Dance Number: a) Migel—“To The Moon”, b) Art VS Science—“Hollywood”, c) Musicsoulchild—“Lullaby”
14.Lullaby
15.Shine
16.別れのベル
Enc. Inside Your Head
Enc.Turn Off The Light
Enc. Shout It
Enc. Touch Me
Enc. Shout It

(2011年10月10日月曜・祝、東京ドーム・シティー・ホール、三浦大知ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Miura, Daichi
2011-

◎ソイソウル~2年ぶりのライヴ、ファンクとソウルとお笑いと

【Soy Soul: First Live In Two Years】

2年ぶり。

リード・シンガー、ズーコが出産休暇をとっていたため、しばし活動休止していた日本のソウル・ファンク・バンド、ソイソウルが2009年11月以来約2年ぶりに活動を再開、久しぶりのライヴを渋谷のライヴハウス「チェルシー・ホテル」で行った。この会場は、しばらく前に、ガソリン放火未遂事件があった現場。僕は初めて行ったが、スタッフは本当によくこれを防いだと思う。まずはそのスタッフに大きな感謝を。

2年ぶりということで、ズーコもヴォイストレーニングなどを行って、本番に臨んだそう。バンド・サウンドも、以前と変わらず、ファンキーで、時にポップ。このグルーヴ感がいい。

しかし、このサウンドとこのノリノリのグルーヴを聴いていると、とても2年ぶりとは思えない。アンコールでは、KC&ザ・サンシャイン・バンドの「ザッツ・ザ・ウェイ」を思い切り、はじけて演奏した。本編でも、ノンストップでたたみかけてくるダンス・ナンバーがとにかくもりあがる。

ベースの丸本さんが理事長を務めるファンク大学のファンク発表会のような雰囲気。理事長は、ジェームス・ブラウン、メイシオ、ブッツィーなどの影響を受け、そのスピリットを日本に広めようと日夜活躍を続けているという。

それにしても、曲間のトークは相変わらずおもしろい。特にズーコがベースのマルさんをいじるあたりは最高潮。まさに、ファンクとソウルとお笑いと、って感じだ。また、定期的にぜひ。

■過去関連記事

August 19, 2007
Soul Power Presents Jaye & Silky With Soysoul
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20070819.html

June 06, 2006
Soysoul Live & Philip Woo Announces His Live Info In Japanese
http://blog.soulsearchin.com/archives/001061.html

August 07, 2005
Soysoul Live At Blues Alley: Hottest Funk Band On A Hottest Day Of This Summer
http://blog.soulsearchin.com/archives/000432.html

■ソイソウル 

STRAIGHT,NO CHASERposted with amazlet at 11.10.11SOYSOUL GRACIAS RECORDS (2005-03-25)売り上げランキング: 340971Amazon.co.jp で詳細を見る

■ズーコ・オフィシャル
http://www.zooco.tv/

■メンバー

Zooco ズーコ (ヴォーカル)
K-Muto K武藤 (キーボード)
K-Won ケイウォン(ラップ)
丸本修(ベース)
小倉昌浩(ギター)
竹内まさる(ドラムス)
寺内茂(トランペット)
渡辺ファイアー(サックス)

Nudy Lyne ヌーディー・ライン(コーラス) Nana, I-Ling

■セットリスト

show started 19:25
01.Save My Love
02.Super Fly
03.Medley: Baby You / Spiral / Stay / Can’t Stop
04.Walk Da Way (新曲)
05.ファンクとともに
06.Why Don’t You
07.I Wish
Enc. Soysoul
Enc. That’s The Way I Like It
Show ended 20:58

(2011年10月9日日曜、渋谷チェルシー・ホテル、ソイソウル・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soysoul
2011-

☆マイケル・ジャクソン・トリビュート・イヴェント記者会見

【Michael Jackson Tribute Press Conference】

涙。

2011年10月9日(日曜)12時(=ロンドン時間、日本時間同午後8時)からイギリス・ロンドンのクラリッジ・ホテルで、来る12月13日、14日に東京で行われる「マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ・イヴェント」についての記者会見が行われた。出席したのは、今回のコ・プロデューサーの小林氏、プロデューサーの遠藤氏、ジャクソン家からジャッキー、ティト、マーロン、彼らの母キャサリン、そして、日本のシンガーAI。司会は西寺郷太。この様子は、Uストリームで生中継された。ジャクソンズは前日(8日)、ロンドンから約2時間のウェールズ州カーディフでのトリビュート・コンサートでライヴを行った。

まず、プロデューサーの遠藤氏が今回のイヴェント趣旨を説明、その後、ジャッキー、ティト、マーロン、キャサリン、AIらが発言した。

その模様がUストリームにアーカイブされた。


http://ustre.am/:1czsc

ジャッキーは大震災で失われた人たちに対して触れたときに涙声になった。マーロンは、「人間の価値は、何を持っているのではなく、人に何を与えたかによる」などと語った。さらに、司会西寺氏がマーロンを紹介する際、マーロンが「ヴィクトリー・ツアー」混乱の中、身を挺してマイケルを守ったというエピソードを紹介する際に、涙声になり、その後も涙の会見となった。

12月に東京で行われるショーは3部構成、約2時間のショーになる。第1部が「ダンス」、第2部が「アジア」、第3部が「ジャクソンズ&AI」のライヴ。第1部はケント・モリが主導し、日本でオーディションしたダンサーをフィーチャー、第2部はアジアのアーティストたちがジャクソンズ、あるいはマイケルの楽曲を歌う予定。第3部はジャッキー、ティト、マーロンのジャクソンズとAIが一緒にステージを飾る。出演アーティストとして、ジュディス・ヒルも明らかにされた。ヒルは『ディス・イズ・イット』でマイケルとデュエットしていた女性シンガー。AIともデュエット曲を出している。

また、AIとジャクソンズ(ジャッキー、ティト、マーロン)が一緒にレコーディングした楽曲「Letter In The Sky feat.The Jacksons」を発表する。これは2011年10月10日(月)からレコチョクで先行配信される。CDは2011年12月14日EMIからリリースされる。(なお、AIはユニバーサルからEMIに移籍した) この楽曲は、マイケルもよく使用していたロスアンジェルスのウェストレイク・スタジオで録音された。

このプロモーション用ビデオクリップ。
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00067/v09974/v0993200000000541972/

■ダンス・オーディション

11月2日に行われる。詳細はこちら。
www.mjtribute.jp

【ダンス・オーディションに関するお問い合わせ先】
株式会社ムーヴメント
TEL:03-5774-0216(平日11:00~20:00)

■関連過去記事

2011年09月27日(火)
マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ12月に大々的に開催
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110927.html

2010年11月30日(火)
(速報)☆ジャクソンズ再結成コンサート2011年秋、東京で開催
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101130.html

■ 公演概要

【公 演 名】MICHAEL JACKSON TRIBUTE LIVE(マイケル・ジャクソン トリビュート・ライブ)
【開 催 日】2011年12月13日(火) / 14日(水)(各日共 開場17:00 開演19:00 終演21:00それぞれ予定)
【出  演】THE JACKSONS, AI, JUDITH HILL, KENTO MORI, TRAVIS PAYNE、他
【場  所】東京 国立代々木競技場第一体育館
【先行発売】オフィシャルHP先行抽選予約開始10月12日(水) 12:00~10月20日(木) 23:00迄専用URL:http://eplus.jp/mj-tlive/ (PC・携帯共通)ローソンチケットにて先行抽選予約開始10月12日(水) 12:00~10月24日(月) 23:00迄Lコード必要 (Lコード:74444)
【一般発売】10月29日(土) 10:00~一般発売開始
【料  金】前売券 各日S席11,000円 A席9,000円(指定席・税込)※未就学児童は入場無料、但しお席が必要な場合は有料
【公式WEB】http://www.mjtribute.jp/
【クレジット】主催:(株)ミュージック・オン・ティーヴィ、(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント、(株)キョードー東京
後援: J-WAVE、FM802協賛:アメリカン航空協力: EMI Music Japan企画制作: (株)ミュージック・オン・ティーヴィ、(株)トゥーフェイス、NOSCO USA Inc.運営: (株)キョードー東京
【イベントに関するお問い合わせ先】
■キョードー東京 TEL:0570-064-708

MICHAEL JACKSON>Tribute Event








◎トゥーツ・シールマンス~世界の至宝

【Toots Thielemans: World Treasure】

至宝。

2006年1月以来およそ5年9ヶ月ぶりの世界の至宝、ベルギー出身のトゥーツ・シールマンスのライヴ。今週ブルーノートで3日間(10月11日・火曜~13日・水曜)までライヴがあるが、高齢のため1日ワンショーになったせいか、売り切れでキャンセル待ちが多数いるという。

同じセリフになってしまうが、またこう思う。

「世界一小さな楽器を、世界一大きな心で奏で、世界一たくさんの感動を人々に与えるトゥーツ・シールマンス」

まさに90分の夢見心地とはこのこと。おそらくこの日のトリフォニー・ホールの中で、客席の誰よりも最長老であろうトゥーツは1922年4月29日生まれの89歳。トニー・ベネットの85歳よりさらに4つ上。大正11年生まれの戌年(イヌドシ)だ。前回より若干足がおぼつかなくなっているのか、ステージ中央まで支えられて歩み進んだ。

だが、ひとたびハーモニカを口元に手繰り寄せ、それを吹けば、世界中がとろける音になる。ドラムス、ベース、ピアノとの4人編成。毎回思うが、世界中の国の指導者がトゥーツのハーモニカを聴けば、絶対に戦争などなくなると思う。

ときどき見せるお茶目なキャラクターもかわいい。特に後半、「真夜中のカウボーイ」「枯葉」「オーヴァー・ザ・レインボウ」、「ブルーゼット」とおなじみの曲が次々とプレイされたときには、観客も感極まった感がした。

本編最後の「ブルーゼット」の後は、スタンディング・オヴェーション。そして、アンコールを予定より2曲増量し、3曲もプレイした後も、そのスタンディング・オヴェーションはやまなかった。

そして、ライヴは終始、トゥーツが放つ「ハッピー・オウラ」に包まれていた。素晴らしいの一言に尽きる。

トリフォニー・ホールだけあって、ライヴ後まもなく、セットリストが貼りだされた。そこには、アンコール2曲目と3曲目の「バイ・バイ・ブラックバード」と「セント・トーマス」が手書きで書き足されていた。予定外だったことがわかった。さすが。

■「ブルーゼット」



http://www.youtube.com/watch?v=yKnG_9q4crA&feature=player_embedded

■トゥーツ・シールマンス 「ソウル・オブ~」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005C8F2VW/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ベスト・オブ

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00009V9KS/soulsearchiho-22/ref=nosim/"


■過去関連記事

May 09, 2006
Jazz Is Good For You" Toots Said To A Man
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_09.html

2003/02/20 (Thu)
Music never gets old
決して古くならない音楽
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030220.html

2003/03/28 (Fri)
Living Legends: Toots Thielmans
生きる伝説、トゥーツ
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200303/diary20030328.html
2001年4月10日・
トゥーツ・シールマンス・ライヴ『熱く美しき138歳のハグ』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/toots20010410.html

■ メンバー

トゥーツ・シールマンス(ハーモニカ) Toots Thielemans(harmonica)
カレル・ボエリー(ピアノ、キーボード)Karel Boehlee(p,key)
ハイン・ヴァン・デ・ハイン(ベース)Hein Van de Geyn(b)
ハンス・ヴァン・オーステルホウト(ドラムス)Hans Van Oosterhout(ds)

■ セットリスト 墨田トリフォニー・ホール
Setlist: Toots Thielemans October 8, 2011 @ Sumida, Triphony Hall

Show started 18:05
01.In Your Own Sweet Way
02.The Days Of Wine & Roses
03.I Loves You Porgy / Summertime
04.I Do It For Your Love
05.Sno’ Peas
06.The Dolphin
07.Felicia And Bianca
08.One Note Samba
09.Midnight Cowboy
10.Autumn Leaves
11.Somewhere Over The Rainbow
12.Bluesette / Sunny
Enc. What A Wonderful World
Enc. Bye Bye Blackbird
Enc. St. Thomas
Show ended 19:40

(2011年10月8日土曜、墨田トリフォニー・ホール、トゥーツ・シールマンス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Thielemans, Toots
2011-


☆(速報)マイケル・ジャクソン・カーディフ・ライヴ・セットリスト

【Michael Jackson Tribute Live At Cardiff Setlist】

速報。

2011年10月8日、イギリス・ロンドンから約2時間余にあるカーディフで行われたマイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴのセットリストが公開された。次の通り。ライヴは10月8日午後6時すぎ(日本時間午前2時すぎ)から始まった。司会はジェイミー・フォックス。なお、土壇場でブラック・アイド・ピーズの出席がキャンセルされた。

Michael Jackson Tribute, Setlist now revealed.

Full setlist

* Ne-Yo – Billie Jean
* Ne-Yo – The Lady In My Life
* JLS – The Way You Make Me Feel
* JLS and The Jacksons – Blame It On The Boogie
* The Jacksons – Shake Your Body (Down To The Ground)
* Jamie Foxx – Rock With You
* Alien Ant Farm – Smooth Criminal
* Alien Ant Farm – P.Y.T.
* Leona Lewis – Stranger In Moscow
* Leona Lewis – I’ll Be There
* Craig David – Human Nature
* Dance Jam – dance medley feat. Can You Feel It, Show Me The Way To Go, Smooth Criminal, Dangerous and Thriller
* Smokey Robinson – She’s Out Of My Life
*Gladys Knight – Believe In Yourself
>パリス、プリンス、ブランケット(マイケルの3人の子供)が、ビデオ出演するビヨンセを紹介
* Beyonce – I Wanna Be Where You Are
* Gladys Knight and Smokey Robinson – I Just Can’t Stop Loving You
* 3T and Tito Jackson – Why/Heartbreak Hotel
* Diversity – dance medley feat. Jam, Black Or White, Remember The Time, Behind The Mask
* La Toya Jackson – In The Closet/Jam
* Cee Lo Green – I Can’t Help It
* Cee Lo Green – You Can’t Win
* Christina Aguilera – Smile
* Christina Aguilera – Dirty Diana
* Pixie Lott – I Want You Back
* Pixie Lott – You Are Not Alone
* Yolanda Adams – Earth Song
* Yolanda Adams – Another Part Of Me
* Alexandra Burke – Who’s Lovin’ You
* Alexandra Burke – Scream
* Jennifer Hudson – Leave Me Alone
* Jennifer Hudson – Gone Too Soon
* Reprise – Gone Too Soon
Jamie Foxx, JLS and The Jacksons – Don’t Stop Til You Get Enough

ENT>LIVE>Michael Jackson Tribute
MICHAEL JACKSON>Tribute at Cardif

★□ トニー・ベネットとグラミー賞~今年何部門でノミネートされるか

【How Many Grammys Tony Will Get Next Year?】

記録。

日本では10月5日に発売されてバックオーダー(CDショップからの追加オーダー)が、1万枚を越え、在庫切れとなり、入荷までちょっと時間がかかるという、それほど大人気となったトニー・ベネットの『デュエット2』。テレビのワイドショーなどでも紹介されて、テレビを見る層にもぐさりとささっているようだ。

その超話題の『デュエット2』について、別の切り口から。テーマはトニーとグラミー。

毎年音楽業界のお祭りとして話題を集めるグラミー賞。このトニー・ベネットの『デュエット2』は、来年の大きな台風の目、というか、台風そのものになりそうな気配だ。相当気は早いが、何部門くらいノミネートされ、獲得できるか細かく予想してみよう。ノミネート発表は2011年11月30日(日本時間12月1日)、本編発表は2012年2月12日。

ところで、今年はグラミーで大きな変化がある。前年(2010年度・第53回、2011年2月発表分)109あった部門を今年(2011年度・第54回)は78部門へ31部門も大きく減らした。そのため、このトニーがノミネートされる可能性があった部門数が若干減ったが、それでも下記のように、これだけある。

たとえばこれまであり、トニーの「指定席」でもあった「ベスト・トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム」は今回からなくなった。ちなみに同部門でトニーは2003年、2004年、2006年、2007年と受賞。また、同様の「ベスト・トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス」部門では1993年から2000年にかけて6回受賞している。

トニーは1963年度、「ベスト・ソロ・ヴォーカル」と「レコード」を、「アイ・レフト・マイ・ハート・イン・サンフランシスコ(霧のサンフランシスコ)」で受賞している。

まず手堅いところは主要3部門。

1,2,3「レコード」「アルバム」「ソング」。(「レコード」と「アルバム」のノミネートは確実。「ソング」はソングライターに贈られる賞なので、トニーの直接的な受賞にはならない。また、いずれもスタンダードなので、このあたりをどう捉えるかは微妙なところで、ノミネートはないかもしれない。万一あるとすれば「レディー・イズ・ア・トランプ」あたりだろう。「新人」は、当たり前だが資格がない。(笑) うまくいけば2部門取れそう。ノラ・ジョーンズ、レイ・チャールズのときと同じような雰囲気だ)

4、「ポップ部門~男性」(ソロに与えられるが、たぶん、全曲デュエットだが、トニーのアルバムということで資格はあるはず。しかし、今年はソロかデュオと大きく分けられたので、こちらはノミネートされないかもしれない。ソロ部門にノミネートされると批判がでるかもしれないからだ。ただアルバムはソロ・シンガー、トニーのものでそこにゲストが来ているという考え方もあり、ノミネートされれば最有力)
5、「ポップ部門デュオ・オア・グループ」(複数曲ノミネートされる可能性も大きい。もし複数曲ノミネートされると票が割れるのが心配。アルバム自体でノミネートされれば、もっとも有力)
6、「ベスト・ポップ・ヴォーカル・アルバム」(ノミネート確実・受賞相当有力)

7、「ベスト・トラディショナル・R&Bヴォーカル・パフォーマンス」(アレサとのデュエットで候補になりえるのか? あるいは、エイミー・ワインハウス、クイーン・ラティーファとのデュエットなどで。しかし、ここはさすがに行き過ぎかもしれない(笑))
8、「ベスト・カントリー・デュオ」(これはどうかなあ)

9、「ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム」(ノミネートされたら確定でしょう)、
10、「ベスト・レコーディング・パッケージ」(ありえる)
11、「ベスト・エンジニアード・アルバム、ノン・クラシカル」、(フィル・ラモーンのアルバムはいつも音がいい)
12、「プロデューサー・オブ・ジ・イヤー」(フィル・ラモーン)、(フィルは常連です。ノミネートは確実。ただ受賞者はフィル)
13、「ベスト・サラウンド・サウンド・アルバム」(これはどうか。まあ、資格はありそう)
14、「ベスト・ショート・フォーム・ミュージック・ビデオ」(「レディー・イズ・ア・トランプ」や「ボディー・アンド・ソウル」など十分)、

こうやって指折り数えると最大13部門でのノミネート(『デュエット2』関連ということであれば、14部門。また、複数ノミネートがでると、ノミネート総数はさらに増える)が可能になる。最低でも8~10部門のノミネートはまちがいない。そして、他のノミネートとのかねあいにもよるが、6~8部門くらいの受賞はありえると見る。となると、マイケル・ジャクソンもびっくりだ。まずは、11月末のノミネート発表を待つことにしよう。

これまでトニーは15のグラミーを受賞、ここで8~10記録を上乗せすると、グラミー獲得歴代ベスト3入りも可能になってくる。ちなみに、グラミーの歴代1位はゲオルク・ショルティー(クラシックのピアニスト)の31、2位がクインシー・ジョーンズの27、以下、26のアリソン・クラウス(ブルーグラス、カントリー・シンガー)、25のホロヴィッツらが続く。

■トニー・ベネット&レディー・ガガ 「レディー・イズ・ア・トランプ」



http://youtu.be/ZPAmDULCVrU

■ トニー・ベネット&エイミー・ワインハウス 「ボディー&ソウル」



http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=_OFMkCeP6ok#t=0s

■DVD付きのCDがお勧め

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005E35KDK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

AWARD>Grammy>54th
ENT>ARTIST>Bennett, Tony

#「レディー・イズ・ア・トランプ」#「レディー・イズ・ア・トランプ」の時代背景~何を歌っているか~トニーとレディー・ガガ

【Lady Is A Tramp: Portrays 1930s High Society】

名曲物語。

85歳にして初めての全米ナンバーワン・アルバムを獲得したトニー・ベネット。デュエット企画アルバムとしては2枚目になる『デュエット 2』。ふだん、トニーはアルバムをわずか2-3日で作るが、今回の作品はあちこちに行ったために6ヶ月もかかった、という。スケジュールとデュエット相手のいる場所に出向くためにこれほどの時間がかかったそうだ。

このアルバムは今年12月頃発表されるグラミーで相当数ノミネートを得ると思う。もちろん主要3部門(「ソング」「レコード」「アルバム」)だけでなく、8つくらい行けるのではないか。最終的に3部門独占獲得も可能性十分だ。すでに15のグラミーを得ているトニーのその数がぐっと上乗せされる。

さて、そのアルバム・トップに収録されているのが、グリーン・ヘアのレディー・ガガとのデュエット曲「レディー・イズ・ア・トランプ」。二人とも実に楽しそうに歌っている。この曲の背景を少しご紹介してみよう。

この曲は1937年(昭和12年)に作曲家チーム、リチャード・ロジャーズ&ロレンツ・ハート(通称ロジャーズ&ハート)によって書かれたもの。ロジャーズ&ハートが制作していたミュージカル『ベイブズ・イン・アームス』の挿入歌として書かれた。当初、トミー・ドーシー、リナ・ホーンなどが録音したが、フランク・シナトラとエラ・ヒッツジェラルドが1950年代に録音。シナトラのものは映画『パル・ジョイ』でも使われた。その後も多数のカヴァーが録音されスタンダード・ナンバーとして現在までよく知られる作品となっている。

トランプ。

さて、「レディーはトランプ」というこの「トランプ」の訳し方が実に難しい。直訳的には、「あばずれ」「売春婦」「放浪者」「さすらいもの」などになるが、ここでは型にはまった鼻の高い「社交界」の雰囲気を揶揄する感じの「型にはまらない」「自由気ままな女」というニュアンスが近いのではないかと思う。1937年頃というと大恐慌から復活し、第二次世界大戦の前で、リッチな階層は人生の楽しみを謳歌していた。そのハイソには細かな決まりごとやルールがあってめんどくさかった。

この曲はそうした1930年代の金持ちハイ・ソサエティーにまぎれこんだ、ちょっと変わり者の個性的な女性を描いている。

She gets too hungry for dinner at eight (I’m starving)
「夜8時のディナーなんて、(遅すぎて)おなかがすきすぎる」(おなかペコペコ)

というのは、金持ちハイソでは遅く食事を始め、ゆっくり食べるのがよいとされていたから。それまでに、ちょっと飲んだり、何かしていたりして、8時からゆっくりディナーを始めるといったことになったらしい。元気いっぱいのトランプ(自由気ままな女)にとっては、夕食を8時まで待つなんてできない、というわけだ。

She loves the theater but she never comes late
「彼女はシアターが大好き。だけど、絶対に(ショー開演時刻には)遅れていかない」

これも、当時のハイソの連中は、ショーには行くが、遅れていくのがおしゃれだとされた。彼女はショーが好きなので、決して遅れて行かない。

I never bother with people that I hate
「嫌いな連中といても、イライラなんかしない、そういうハイソな鼻持ちならない連中と一緒にいても、別にアタシは関係ないわ、気にしないわよ」

That’s why this chick is a tramp (hahaha) 
「だから、この女は自由気ままな放蕩娘」

I love the free, fresh wind in my hair
「自由が好き、ゆったり髪の毛がそよぐ風が好き」

Life without care
Oh, I’m so broke
「(社交界のエチケットやマナー、ルールなど)細かいことを気にしないで生きていく人生、でも、それで私は一文無し」

It’s ok!
「おおっ、そうなのか、いいじゃないか」

I hate California, it’s crowded and damp
「カリフォルニアなんか大嫌い。人も多いし、やる気もなくなる」
That’s why the lady is a tramp (I’m a tramp!)
「だから、このレディーは自由奔放なじゃじゃ馬なんだ」

このレディーはとにかく型にはめられるのが嫌いで自由奔放に生きている。

また、さすがに2011年の録音というのが出ているのが次のライン。

Sometimes I go to Coney Island 
ガガ(時々コーニー・アイランドに行くわ)
Oh, the beach is divine 
トニー(あそこのビーチは最高だ)
And I love the Yankees 
ガガ(私、ヤンキーズが大好き)
Jeter is just fine 
トニー(ジーターは最高だ)
I follow Rogers & Hart
ガガ(わたし、ロジャーズ&ハート大好き)
She sings every line 
トニー(彼女は、[ロジャーズ&ハートの曲]全部歌えるんだ)

ガガが「私はヤンキーズ・ファン」というと、トニーがヤンキーズの強打者、「デレク・ジーターは最高だ」と応える。エラ・フィッツジェラルドのヴァージョンなどでは、ここがI follow Winchell、and read every line 私はウィンチェル(ジャーナリスト、作家)のファンで、全部読んでいるの、となっている。

デュエットで言うと、フランク・シナトラとエラ・フィッツジェラルドのものもなかなかの出来だ。

■フランク・シナトラ&エラ・フィッツジェラルド 「レディ・イズ・ア・トランプ」



http://youtu.be/mQwRhMn6D2U


■トニー・ベネット&レディー・ガガ 「レディー・イズ・ア・トランプ」



http://youtu.be/ZPAmDULCVrU

+++++

The Lady Is A Tramp
Written by Rogers & Hart
Song by Tony Bennett & Lady Gaga

She gets too hungry for dinner at eight (I’m starving)
She loves the theater but she never comes late
I never bother with people that I hate
That’s why this chick is a tramp (hahaha)

She doesn’t like crap games with barons and earls
Won’t go to Harlem in ermine and pearls
And I definitely won’t dish our dirt with the rest of those girls
That’s why the lady is a tramp!

I love the free, fresh wind in my hair
Life without care
Oh, I’m so broke
It’s oh!
I hate California, it’s crowded and damp
That’s why the lady is a tramp (I’m a tramp!)

Sometimes I go to Coney Island
Oh, the beach is divine
And I love the Yankees
Jeter is just fine
I follow rounders and park
She sings every line

That’s why the lady is a tramp
I love the prize fight
That isn’t a fake (no fakes)
And I love to rowboat with you and your wife in Central Park Lake
She goes to the opera and stays wide awake (yes, I do)
That’s why this lady is a tramp

She likes the green (green) grass (grass) under her shoes
What can I lose?
’Cause I got no dough! Oh, no?
I’m all alone when I’m doing my hair
That’s why the lady is a tramp!
Go!

I love your free, fresh,
I love your handkerchief in my hand
Life without care
But I’m so broke
That’s oh!
Hates California, it’s cold and it’s damp
That’s why the lady is a tramp!
That’s why this lady is a tramp!
That’s why the lady is a tramp!

+++++

■DVD付きのCDがお勧め

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005E35KDK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>ARTISTS>Bennett, Tony
ENT>MUSIC>SONG>Lady Is A Tramp


★トニー・ベネット、85歳で初の全米ナンバー1アルバム獲得

【Tony Bennett Got His First Number One Album In Life】

快挙。

ヴェテラン・シンガー、トニー・ベネットの最新作『デュエッツ II』が2011年10月8日付けビルボード誌アルバム・チャートでナンバー1に輝いた。(実際には9月30日までにデータは公表された) 60年以上のキャリアでトニーがこれまでに持つアルバム最高位記録は前作『デュエット』(2006年)の3位で、1位になるのは初めてのこと。リリース第一週目で17万9000枚を売った。100枚以上のアルバム、15のグラミーを獲得しているスーパースターにとって初の全米1位だが、さまざまな記録を打ちたて、ポップス・ファンの話題を集めている。

●「史上最高齢全米アルバム・チャート1位獲得」
(これまでの記録はボブ・ディランが2009年にリリースした『トゥゲザー・スルー・ライフ』の67歳)
●「史上最高齢全米シングル・チャート・イン」(エイミー・ワインハウスとのデュエット楽曲「ボディー・アンド・ソウル」)
●「史上最大年齢差デュエット」
(11歳ジャッキー・エヴァンコとのデュエットはなんと年齢差74歳、日本盤のボーナス・トラックとして収録) 
●「初ヒットから最新ヒットまでの期間、最長記録」

最初のヒットと最新ヒットを出した期間(スパン)がアルバムでは54年8ヶ月、シングルでは60年4ヶ月という長きにわたる活躍も他を圧倒するという記録ずくめだ。

2011年7月23日に急逝したイギリスのエイミー・ワインハウスとのデュエット「ボディー・&ソウル」がアルバムからの最初のシングルとなり、プロモ・ビデオもできている。レディー・ガガとの「レディー・イズ・ア・トランプ」のプロモ・ビデオが公開された。ほかにもアレサ・フランクリン、クイーン・ラティーファらのデュエットが収録されている。

今回のアルバムは2006年の『デュエット』に続くもので、17人のシンガーとデュエットしている。(日本盤ボーナス・トラックはさらに2人が加わり計19人) それもすべて実際に二人でスタジオに入り、同時にレコーディングしているところが大きなポイント。その模様もドキュメントされ、一部がDVDに収録されている。

トニー・ベネットは1926年8月3日生まれ。1950年にコロンビア・レコードと契約、現在まで61年間、一度も他社に移籍せず、コロンビア(現在のソニー)一筋に生きてきた。

このクラス(品)と歌唱、立ち振る舞いはヴェテランならではだが、それ以上に85歳でこの元気ぶりはすごい。

トニーとレディー・ガガのプロモーション・ビデオがリリースされている。

■トニー・ベネット&レディー・ガガ 「レディー・イズ・ア・トランプ」



http://youtu.be/ZPAmDULCVrU

■ トニー・ベネット&エイミー・ワインハウス 「ボディー&ソウル」



http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=_OFMkCeP6ok#t=0s

(この項、楽曲「レディー・イズ・ア・トランプ」「ボディー・アンド・ソウル」などに関して続く)

■DVD付きのCDがお勧め

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005E35KDK/soulsearchiho-22/ref=nosim/

No.TitleDuet partnerLength

1."The Lady Is a Tramp" Lady Gaga3:18
2."One for My Baby" John Mayer2:58
3."Body and Soul" Amy Winehouse3:23
4."Don’t Get Around Much Anymore" Michael Bublé2:42
5."Blue Velvet" k.d. lang4:35
6."How Do You Keep the Music Playing" Aretha Franklin5:29
7."The Girl I Love" Sheryl Crow3:53
8."Sunny Side of the Street" Willie Nelson2:57
9."Who Can I Turn To" Queen Latifah3:53
10."Speak Low" Norah Jones3:56
11."This Is All I Ask" Josh Groban4:36
12."Watch What Happens" Natalie Cole2:10
13."Stranger in Paradise" Andrea Bocelli5:03
14."The Way You Look Tonight" Faith Hill3:55
15."Yesterday I Heard the Rain" Alejandro Sanz3:44
16."It Had to Be You" Carrie Underwood3:51
17."When Do the Bells Ring for Me" Mariah Carey2:52
(日本盤ボーナストラック)
18. When You Wish Upon A Star Jackie Evancho
19. I Left My Heart In San Francisco Judy Garland

ENT>ARTISTS>Bennett, Tony

◎タワー・オブ・パワー、7ヶ月で再上陸

【Tower Of Power: After 311】

再上陸。

前回のタワーたちのライヴは、あの2011年3月11日をはさんでのことだった。10日にライヴを行ったものの、11日に大震災。その当日はさすがに休演となったが、12日から14日は予定通りライヴを敢行した。その3月以来7ヶ月ぶり通算20回目の来日公演。

今回は10月1日韓国ソウルから名古屋に入り1日ライヴ、その後東京入り。東京で二日(4日と5日)ライヴをして、オーストラリアその後中国の上海に行くというアジア/オセアニア・ツアーの一環で来日した。

今回はこの8月に新メンバーになったトランペット奏者、サル・クラキオーロが初お目見え。タワーのサイトでは、リー・ソーンバーグの後釜と紹介されている。東京に来たライヴ・ミュージシャンとしては、マイク・ボガート、ミック・ジレットの後釜になった形だ。残るメンバーは前回メンバーと同じ。

しかし、素晴らしいのはファースト・セットとセカンド・セットでのダブり曲が1曲もないということ。これはすごいなあ。ファンならファースト、セカンド通しで見たくなるのもうなづける。

そして、冒頭から最後までそのハイエナジーなライヴ・パフォーマンスは全速全開だ。タワーのライヴはいつもそのファンが熱いところも大きな特徴。リード・ヴォーカルのラリーが「昨日は(名古屋のライヴ)、ファンクラブのメンバーは何人いた? 7人? 今日は何人いる?」 二人が手を上げる。「もっとたくさんメンバーを増やさないと。みんなファンクラブに入ってくれ」(笑)

そのファンクラブ会長、櫻井隆章さんがいつものようにいた。「名古屋も、今回は全部?」と尋ねると「もちろんですよ。このために仕事しているようなもんです」(笑)と即座に返って来た。櫻井さんがライヴ後、「サックス&ブラス・マガジン」の編集長を紹介してくれた。なんとこの季刊誌最新号が、タワー・オブ・パワー大特集で櫻井さんも相当量執筆している、という。

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もうライヴに関しては、感想も固まってしまうが、結局は「いいものはいつ見てもいい」という究極の結論に行き着く。タワー・オブ・パワーに興味をもたれた方、そしてそれがどれくらい熱いものかを知りたい方は、過去ライヴ評をぜひごらんください。ホーンセクションが入り、リアル・ミュージシャンが奏でるリアルなバンド・サウンド。そのノリは最高としかいいようがない。

「ウォーキン・アップ・ザ・ヒップ・ストリート」では、ドラムス、ギター、オルガンの3人だけが残り演奏を繰り広げるシーンがあったが、たった3人でこのグルーヴ感を出すところがやはりすごい。

最前列のファンも、ミュージシャンがソロを演奏するときにはそれまで立ち上がっていても、しゃがむ。そのあたりがちゃんとしている。この東京初日ファーストは超満員になっていた。熱心なファンは、タワーが好きで好きで好きでしょうがない。そして、好きすぎて『好きって何?』などと思ってしまうかもしれない。

グループ結成が1968年。今年で44年目を迎えてなお、現役感いっぱいだ。素晴らしい。まさか僕も学生時代に聞いていたバンドを30年後にいまだにライヴを聴きに毎回通うなどとは夢にも思わなかった。

■タワー・オブ・パワー・ミニ・インタヴュー@メットポッド2011年9月28日
http://metropolis.co.jp/podcast/2011/09/28/the-tokyo-metpod-tower-of-power-mini-special/
Interview by Kamasami Kong

■オフィシャルサイト(英語)
http://www.towerofpower.com/

■日本のファンクラブ・サイト
http://www.towerofpower.jp/

■過去関連記事(リンクがうまくつながらない場合は、コピー&ペーストなどしてみてください)

2011年04月28日(木)
タワー・オブ・パワー~エンタテインメントの真髄~震災翌々日のライヴ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10837994490.html
2011年3月12日のライヴ評。

2010年05月12日(水)
タワー・オブ・パワー、ファンクでTKO
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10532446262.html

2009年05月27日(水)
タワー・オブ・パワー~ホーン炸裂41年のソウル・バンド
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090527.html

February 03, 2009
Tower Of Power’s New Album Is Also Soul Cover CD
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090203.html

May 26, 2008
Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half
【タワー・オブ・パワー、ブルーノート史上初、2時間半超ライヴ(パート1)】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080526.html
2008年5月のタワー最終日ライヴ・レポート。パート1。5月27日付け、28日付へ続く。

May 27, 2008
Tower Of Power Live (Part 2) : History Of Tower Of Power
【タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート2)~歴史集大成ライヴ】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080527.html

May 28, 2008
Tower Of Power Live (Part 3): Any Questions? Asked Emilio Number Of Times
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080528.html
【タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート3)~歴史集大成ライヴ】

March 17, 2007
Tower Of Power Live: Continuation Makes Power
http://blog.soulsearchin.com/archives/001645.html

2004/01/21 (Wed)
Down To The Night Club: Tower Of Power Show What Is Hip
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040121.html

2004/01/22 (Thu)
Stranger Turned To Be A Friend By Power Of Tower & Champagne
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040122.html

February 24, 2006
Tower Of Power Live: It’s Soooo Hot Downstairs, Upstairs, Too
http://blog.soulsearchin.com/archives/000852.html

■ タワー・オブ・パワー・最新作『ライヴ・アット・フィルモア~結成40周年記念ライヴ』(DVD付き)(2011-3-2発売)

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■ タワー・オブ・パワー  『アメリカン・ソウル・ブック』

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■ ベスト・アルバム

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■ メンバー

イミーリオ(エミリオ)・カスティーヨ(テナー・サックス、ヴォーカル)Emilio Castillo(ts,vo)
ラリー・LB・ブラッグス(ヴォーカル)Larry Braggs(vo)
トム・ポリッツァー(サックス)Tom Politzer(sax)
スティーブン・“ドック”・クプカ(バリトン・サックス)Stephen "Doc" Kupka(sax)
サル・クラキオーロ Sal Cracchiolo (tp)
アドルフォ・アコスタ(トランペット、フリューゲルホルン)Adolfo Acosta(tp,flh)
ロジャー・スミス(キーボード、ヴォーカル)Roger Smith(key,vo)
ジェリー・コーテス / Jerry Cortez(Guitar)
フランシス・ロッコー・プレスティア(ベース)Francis Rocco Prestia(b)
デイヴィッド・ガルバルディー(ドラムス)David Garibaldi(ds)

■セットリスト:タワー・オブ・パワー、ブルーノート東京、2011年10月4日(火曜)ファースト
Setlist : Tower Of Power @ Blue Note Tokyo, October 4, 2011

show started 19:00
01.Intro; Soul Vaccination
02.“Stroke Medley”(M2 – M5); Stroke 75 ~
03.~Ain’t Nothing Stoppin’ Us Now
04.~You Ought To Be Havin’ Fun
05.~Only So Much Oil In The Ground
06.Get Yo’ Feet Back On The Ground
07.You Strike My Main Nerve
08. Just Enough And Too Much
09. Me & Mrs. Jones
10. Souled Out
11.Walkin’ Up The Hip Street
12.This Time It’s Real
13.I Got The Groove
Enc. You’re Still A Young Man
Show ended 20:11

セカンドセットは、彼らが持っていたセットリストから書き下ろしました。筆者はライヴを見ておりませんので、曲目変更の場合があった場合、変わります

Second set:
According to setlist

01.We Came To Play
02.Soul With A Capitol “S”
03.Can’t You See (You Doin’ Me Wrong)
04.Credit
05.Down To The Night Club
06.Maybe It’ll Be Rub Off
07.Below Us, All The City Lights
08.You Got To Funkifize
09.A Little Knowledge (Is a Dangerous Thing)
10.JB Medley: Mother Popcorn – Give It Up Turn It Loose - I Got You – Diggin’ On James Brown
11.So Very Hard To Go
12.What Is Hip – Soul Power
Enc. I Like Your Style

(2011年10月4日火曜、ブルーノート東京=タワー・オブ・パワー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tower Of Power
2011-



■ メンバー

イミーリオ(エミリオ)・カスティーヨ(テナー・サックス、ヴォーカル)Emilio Castillo(ts,vo)
ラリー・LB・ブラッグス(ヴォーカル)Larry Braggs(vo)
トム・ポリッツァー(サックス)Tom Politzer(sax)
スティーブン・“ドック”・クプカ(バリトン・サックス)Stephen "Doc" Kupka(sax)
エリック宮城(トランペット) Eric Miyashiro (tru)(3月10日、3月12日、13日セカンド)、
コリン・ライコウ(トランペット)Colin Reicow (tru)(3月11日、3月13日ファースト)
アドルフォ・アコスタ(トランペット、フリューゲルホルン)Adolfo Acosta(tp,flh)
ロジャー・スミス(キーボード、ヴォーカル)Roger Smith(key,vo)
ジェリー・コーテス / Jerry Cortez(Guitar)
フランシス・ロッコー・プレスティア(ベース)Francis Rocco Prestia(b)
デイヴィッド・ガルバルディー(ドラムス)David Garibaldi(ds)

■セットリスト タワー・オブ・パワー、2011年3月13日日曜
Setlist: Tower Of Power, March 13, 2011, Bluenote Tokyo

Show started 20:45
01.We Came To Play
02.Soul With A Capitol “S”
03.Can’t You See (You Doin’ Me Wrong)
04.On The Serious Side
05.Get Yo’ Feet Back On The Ground
06.How Could This Happen To Me
07.Maybe It’ll Rub Off
08.You Got To Funkifize
09.Me & Mrs. Jones
10.James Brown Medley: Mother Popcorn – Give It Up Turn It Loose – I Got You – Diggin’ On James Brown
11.So Very Hard To Go
12.What is Hip? – Soul Power
Enc. This Time It’s Real
Show ended 22:12

(2011年3月13日日曜、東京ブルーノート、タワー・オブ・パワー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tower Of Power
2011-
☆サウンドトラック盤『イモータル』2種類で発売~ケヴィン・アンテューンズが音楽デザイナー

【Soundtrack to “The Immortal” Michael Jackson】

マッシュアップ。

昨日(2011年10月3日)本ブログでもご紹介したマイケル・ジャクソンのシルク・ド・ソレイユのショー『イモータル(不滅)』、予告編はツイッター、ブログなどでご紹介して大反響を得たが、このショーに関連したアルバムがソニーから発売されることが発表された。

予告編でも実にうまく編集されていた音源が使われていたが、この『イモータル』のショーの音源をまとめたものが、同名のCDとして2種類のCDで11月23日にリリースされる。ひとつが22曲入りの2枚組み、もう一枚が15曲入りの1枚ものCD。

シルク・ド・ソレイユ関連のCDとしては、2006年のビートルズ楽曲をリミックスしたアルバム『ラヴ』に続くものとなる。

このCDを総合プロデュースしたのはケヴィン・アンテューンズ(Kevin Antunes)で、依頼を受けてから約1年かけてオリジナル・マスター・テープからリミックス作品を仕上げた。この仕事をするにあたって音楽デザイナー、という肩書きが付いている。ケヴィンはこれまでにニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック、マーキー・マーク&ザ・ファンキー・バンチ、ブリットニー、マドンナ、ジャスティン・ティンバレイク、リアーナなどの作品やツアーをてがけてきた。他にもグラミーやビルボード・ミュージック・アワードなどでもプレイしてきた人物。オリジナルの音源、声などとさまざまな楽曲をマッシュアップという方法で、自由自在に新しいものに作り上げている。

感動的接点。

ケヴィンは、今回のプロジェクトについてこう言う。「マイケルはパイオニアだ。天才だ。ロック、R&B、ファンキー、ソウル、カントリー、あらゆるものが彼の中にはある。これは、僕にとって人生最大のプロジェクトだ。誰もが見たことのないようなショーを繰り広げる。(これらの音源で)マイケルは、あなたを変えるよ。そして、あなたの一部になる。ダンス、パフォーマンス、照明、プレゼンテーション、すべての源はマイケルだ。とてもディープな作品になっている。もしあなたが真のマイケル・ファンならショーにいらっしゃい。あなた愛してきたマイケルとのエモーショナルなコネクション(感動的な接点)になるはずだ」。

ケヴィンはマサチューセッツ州ニュー・ベッドフォード生まれ。生年は明かしていないが、なんと10月4日が誕生日だという。(1971年前後の生まれか)祖父も父もミュージシャン。兄弟のデレクもドラマー。大きなきっかけはマサチューセッツ出身のニュー・キッズのツアー・オーディションに受かってツアーに出たこと。デレクとケヴィンで1989年にこのバンドにはいった。ハイスクール卒業後まもなくのことで、このツアーが終わった後は大学に戻り、学生時代は仲間とジャズのバンドなども組んでいた。1990年代のこと。大学を卒業後ニュージャージーに引越し、アトランティック・レコード本社の印税部門に就職。しかし週末には地元の仲間とのバンドでライヴなどを行い、週明け月曜にはニュージャージーに戻るという多忙なスケジュールをこなしていた。これがなかなかタフで結局、アトランティックは2年で辞め、その後、インシンクのツアーでキーボード奏者兼音楽ディレクターとなり、以後はミュージシャンとして活動している。インシンクの後、1998年にインシンクから独立したジャスティンのツアーなどにも参加している。「ノー・ストリングス・アタッチド」は彼のジャスティンとの共作。また、ジャネット・ジャクソンのツアーにもキーボード奏者として入っている。

使用音源はエピック作品だけでなく、モータウン音源も含まれる。ユニークなのは、マイケルがゲストで出てプロデュースもかったロックウェルの「サムバディーズ・ウォッチング・ミー」なども入っている点。

いずれにせよ、マイケル楽曲のオリジナルのマスターが使われているため、マイケルの本物の声が出てくる。リアルにマイケルが感じられるショー、そして、CDになっているわけだ。


■マイケル・ジャクソン 最新作『IMMORTAL(イモータル)』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005SUI4O6/soulsearchiho-22/ref=nosim/"


2011年11月23日発売
デラックス・エディション(2枚組CD)EICP1510~1511 /税込予価¥3,780
通常盤(1枚CD) EICP1512 税込定価¥2,520

~IMMORTAL 2枚組デラックス・エディション 曲目リスト~

1.Working Day and Night (Immortal Version)
2.The Immortal Intro (Immortal Version)
3.Childhood (Immortal Version)
4.Wanna Be Startin’ Somethin’ (Immortal Version)
5.Shake Your Body Down To The Ground (Immortal Version)
6.Dancing Machine/Blame It On The Boogie (Immortal Version)
7.Ben (Immortal Version)
8.This Place Hotel/Smooth Criminal/Dangerous (Immortal Version)
9.The Mime Segment: I Like The Way/Speed Demon/Another Part Of Me (Immortal Version)
10.J5 Medley: I Want You Back/ABC/The Love You Save (Immortal Version)
11.Human Nature/Speechless (Immortal Version)
12.Is It Scary/Thriller/Ghost/Somebody’s Watching Me/Threatened (Immortal Version)
13.You Are Not Alone/I Just Can’t Stop Loving You (Immortal Version)
14.Beat It/Jam/State Of Shock (Immortal Version)
15.Earth Song/Planet Earth (Immortal Version)
16.Scream/Little Susie (Immortal Version)
17.Gone Too Soon (Immortal Version)
18.They Don’t Care About Us (Immortal Version)
19.I’ll Be There (Immortal Version)
20.Immortal Megamix: Can You Feel It/Don’t Stop Til You Get Enough/Billie Jean/Black Or White (Immortal Version)
21.Man In The Mirror (Immortal Version)
22.Remember The Time/Bad (Immortal Version)

~IMMORTAL 1枚組通常盤 曲目リスト~

1.Working Day and Night (Immortal Version)
2.The Immortal Intro (Immortal Version)
3.Childhood (Immortal Version)
4.Wanna Be Startin’ Somethin’ (Immortal Version)
5.Dancing Machine/Blame It On The Boogie (Immortal Version)
6.This Place Hotel/Smooth Criminal/Dangerous (Immortal Version)
7.J5 Medley: I Want You Back/ABC/The Love You Save (Immortal Version)
8.Human Nature/Speechless (Immortal Version)
9.Is It Scary/Thriller/Ghost/Somebody’s Watching Me/Threatened (Immortal Version)
10.You Are Not Alone/I Just Can’t Stop Loving You (Immortal Version)
11.Beat It/Jam/State Of Shock (Immortal Version)
12.Earth Song/Planet Earth (Immortal Version)
13.They Don’t Care About Us (Immortal Version)
14.Immortal Megamix: Can You Feel It/Don’t Stop Til You Get Enough/Billie Jean/Black Or White (Immortal Version)
15.Man In The Mirror (Immortal Version)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005SUI4ZU/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

MICHAEL JACKSON>The Immortal

☆マイケル・ジャクソン~シルク・ド・ソレイユのショーモントリオールから始まる

【Michael Jackson THE IMMORTAL World Tour by Cirque du Soleil Tour Starts】

北米。

マイケル・ジャクソンの楽曲、ダンスなどを使ったカナダのダンス・カンパニー、シルク・ド・ソレイユのショー『Michael Jackson THE IMMORTAL World Tour by Cirque du Soleil』(マイケル・ジャクソン・ジ・イモータル・ワールド・ツアー・バイ・シルク・ド・ソレイユ)が、2011年10月2日、カナダのモントリオールから遂にスタートした。

その予告編(トレイラー)が公開されている。



同リンク。
http://www.youtube.com/watch?v=x5kPTl4jEFo

オフィシャルサイト
http://www.cirquedusoleil.com/en/shows/michael-jackson-tour/default.aspx

総監督はジェイミー・キング。音楽ディレクターは、グレッグ・フィリンゲインズ、ドラムスにこのトレイラーではジョナサン・モフェットが見える。また、コレオグラフィー(振り付け)は複数いるが、メインはトラヴィス・ペイン、衣装にザルディー・ゴコなど、『ディス・イズ・イット』にからんだスタッフも多い。

ジェイミー・キングは、これまでにマドンナ、ブリトニー・スピアーズ、リアーナなどのステージをプロデュース。また、1992-93年のマイケルの『デンジャラス・ワールド・ツアー』で、マイケル・ジャクソンのダブル・ダンサー役(本人がリハーサルなどに出ないときに代わりにマイケル役を踊る役)として、世界ツアーに帯同していた。

総予算5700万ドル(1ドル80円で約46億円)、約60名のパフォーマーがステージを飾る。楽曲も60曲近く使用、マイケル本人の声をリアルなライヴ・バンドにあわせて使用するという。

これはまず北米ツアーで、2012年7月シカゴまで続く。その後、ヨーロッパ、そして、アジアへと来るものとみられる。アジアは2012年の遅くか2013年か。ラスヴェガス公演が今回は2011年12月3日から27日までに33本(予定)が行われる。ラスヴェガスは当初8日程度の予定だったが、チケットのリクエストが圧倒的にすごく急遽追加された。そして、2013年後半には世界を周った後にラスヴェガスで常設コンサートが行われることになっている。

今回の北米ツアーの予定は次の通り。

2011 schedule

Montréal, QC - From 2 October 2011 to 3 October 2011 (show première)
Ottawa, ON - From 7 October 2011 to 8 October 2011
Hamilton, ON - From 12 October 2011 to 13 October 2011
Detroit, MI - 15 October 2011
London, ON - From 18 October 2011 to 19 October 2011
Toronto, ON - From 21 October 2011 to 23 October 2011
Winnipeg, MB - From 26 October 2011 to 27 October 2011
Saskatoon, SK - From 29 October 2011 to 30 October 2011
Edmonton, AB - From 1 November 2011 to 2 November 2011
Vancouver, BC - From 4 November 2011 to 6 November 2011
Seattle, WA - From 9 November 2011 to 10 November 2011
Spokane, WA - From 12 November 2011 to 13 November 2011
Eugene, OR - From 15 November 2011 to 16 November
Portland, OR - From 18 November 2011 to 20 November 2011
Salt Lake City, UT - From 28 November 2011 to 29 November 2011
Las Vegas, NV - From 3 December 2011 to 27 December 2011
Phoenix, AZ - From 30 December 2011 to 31 December 2011

2012 schedule

Boise, ID - From 3 January 2012 to 4 January 2012
Denver, CO - From 6 January 2012 to 8 January 2012
Sacramento, CA - From 10 January 2012 to 11 January 2012
San Jose, CA - From 13 January 2012 to 15 January 2012
Oakland, CA - From 17 January 2012 to 18 January 2012
San Diego, CA - From 21 January 2012 to 22 January 2012
Anaheim, CA - From 24 January 2012 to 25 January 2012
Los Angeles, CA - From 27 January 2012 to 29 January 2012
Houston, TX - From 10 February 2012 to 12 February 2012
New Orleans, LA - From 15 February 2012 to 16 February 2012
Tulsa, OK - From 18 February 2012 to 19 February 2012
Kansas City, MO - From 21 February 2012 to 22 February 2012
Indianapolis, IN - From 24 February 2012 to 25 February 2012
Miami, FL - 2 March 2012
Jacksonville, FL - 7 March 2012
Raleigh, NC - 10 March 2012
Charlotte, NC - 13 March 2012
Milwaukee, WI - From 16 March 2012 to 18 March 2012
Montréal, QC - From 20 March 2012 to 22 March 2012
Quebec, QC - From 24 March 2012 to 25 March 2012
Minneapolis (area), MN - From 27 March 2012 to 28 March 2012
Newark, NJ - 30 March 2012 to 1 April 2012
New York, NY - From 3 April 2012 to 5 April 2012
Long Island, NY - From 7 April 2012 to 8 April 2012
Philadelphia, PA - From 10 April 2012 to 11 April 2012
Pittsburgh, PA - From 13 April 2012 to 15 April 2012
State College, PA - From 24 April 2012 to 25 April 2012
Baltimore, MD - 5 May 2012
Worcester, MA - From 16 May 2012 to 17 May 2012
Dayton, OH - From 6 June 2012 to 7 June 2012
Columbus, OH - From 9 June 2012 to 10 June 2012
Austin, TX- 15 June 2012
San Antonio, TX - 23 June 2012
Atlanta, GA - 29 June 2012
Montréal, QC - From From 6 July 2012 to 7 July 2012
Washington (area), DC - From 13 July 2012 to 15 July 2012
Cleveland, OH - From 17 July 2012 to 18 July 2012
Chicago, IL - From 20 July 2012 to 21 July 2012

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豪華絢爛。

この2分弱の予告編を見る限り、豪華絢爛、すごいショーのようだ。また、ここにはキーボードでグレッグ・フィリンゲインズ、ドラムスでジョナサン・モフェットの姿も一瞬だが見える。

僕も『シルク・ド・ソレイユ』は何本か見ているが、この『マイケル・ジャクソン・イモータル・ツアー』は、まちがいなく「シルク・ド・ソレイユ」史上、最高傑作、最高動員数を獲得するものと思われる。

なんといっても、まず元になる音楽が素晴らしいということ、そして、元になるダンスがマイケルのものということで素晴らしい。それらをベースにさらに英知を結集して作り上げるのだから、マイケルでさえ驚くすごいものになるのだろう。

早く見たい。

裁判のニュースも伝わってきていて、それもある程度は報告しなければならないなあ、とも思っているが、そんな後ろ向きの話より、こっちの楽しい前向きな話の方が楽しい。

■シルク・ド・ソレイユに関しての第一報

2010年11月08日(月)
マイケル・ジャクソンの「シルクド・ソレイユ」2011年10月から
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10700035851.html

MICHAEL JACKSON> Cirque du Soleil


# シュガーヒル・ギャングの「ラッパーズ・デライト」

【Story Behind ”Rapper’s Delight”】

秘話。

女帝シルヴィア・ロビンソンが29日に死去したことを受け、日曜日(10月2日)の『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」でも、シルヴィア逝去とそれにともないシルヴィアが世に送り出したシュガーヒル・ギャングの「ラッパーズ・デライト」についてご紹介した。

2011年10月01日(土)
シルヴィア・ロビンソン死去~シュガーヒル・ギャング生みの親
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20111001.html

上記ブログで触れられてない話もしたのでここでもう少し書き加えておきたい。

このアメリカ音楽業界で「世界で初めてのラップ・レコード(の一枚)」とされるシュガーヒル・ギャングの「ラッパーズ・デライト」は、シルヴィアのちょっとしたセンスが見事に光った作品となった。

誕生までには、いくつかの説があるが、大筋ではつぎのような話だ。

彼女がクラブ(ディスコ)のようなところで、DJが「グッド・タイムス」のブレイク部分をかけながら、MCがそれに載せてひたすらいろいろしゃべっているのを聴いたところから、息子に「これをレコードにしたらヒットする」と直感して、レコーディングを手配する。1979年6月くらいのことだったとされる。シックの「グッド・タイムス」がリリースされたのは、1979年6月なので、リリース後まもなくのことだ。

ラップはすでにニューヨークのクラブ・シーン、ストリートなどのアンダーグラウンドなところでは大きな現象となり始めていたが、あくまでアンダーグラウンドな世界での出来事でまだまだ一般の人は何も知らなかった。僕たち日本人が知るのも、この「ラッパーズ・デライト」からだ。

そこで、シルヴィアは息子のジョーイにラップができる若者をスタジオに連れて来いと指示するが、その当時ラップをリアルに本気でやっている連中は、ラップなどは録音するものではない、ライヴでその場のノリでやるもの、という意識が強く、誰もレコーディングを拒否した。

シルヴィアはメンバーを一人ずつ集めることになる。まず見出したのが、ヘンリー・ビッグ・マイク・ハンク・ジャクソンだった。ニュージャージーの「クリスピー・ピッツァ」店で働いていた380ポンド(170キロ)の巨漢を、息子の車に呼び出し、後部座席に乗らせ、カーステレオから「グッド・タイムス」をならし、ラップをさせたところ、なかなかいけたので合格。さらに、残る二人を集めて3人組を作った。彼らはスタジオに来てレコーディング。それがワンダー・マイクをはじめとする3人、シュガーヒル・ギャングになる。シルヴィアはこの曲を750ドル(当時1ドル220円のレートとして16万5000円)で作ったという。

「グッド・タイムス」のバーナード・エドワーズによるベース・リフは、フリースタイルのラップを載せるには最高のもので、多くのブラックの子供たちがこれにあわせてラップをするようになっていた。ファブ・ファイヴ・フレディーなどもラップをしていたり、「ラッパーズ・デライト」のレコードでビッグ・バンク・ハンクがMCをする部分はグランド・マスター・キャズが考案したリリックだという。きっと、いろいろなヴァージョンがあちこちでフリースタイルで披露されていたのだろう。

それに先立ち、ミュージシャンのチップ・シェアリンが友人のつてで、「グッド・タイムス」のベースラインを15分延々と繰り返しプレイするよう言われ、それをレコーディング。今でこそ、サンプリングやループという手法で、ちょっとだけ録音すれば何度でも繰り返しコピーできるが、当時は15分のトラックを作るためには15分ミュージシャンが演奏し続けた。ドラマーもベースのチップも最後は大汗をかくことになったという。それでもノーミスでレコーディングをしあげ、チップはギャラとしては70ドルほどもらった。1979年、1時間程度のセッションとしては、まあそこそこの金額かもしれない。ギターはブライアン・モーガンだそうだ。

そして、3人のMCも、ラップの部分をワンテイクで録音。すぐに12インチシングルとしてリリースされた。1979年9月のことだ。その後は歴史となった。チャート入りした時点では7インチ・シングルはなく、12インチのみでトップ40入りした唯一のシングルとなった。

まさにシルヴィアの「これは売れる」と思った直感が歴史を動かしたことになる。その後現在に至るまでラップという現象が大きくなっているだけに、なおさらこのひらめきが素晴らしかった。

当初は、シュガーヒル・ギャングはリアルなラッパーたちからは、尊敬されない(ディスされる)存在だった。ふだん、クラブなどでラップ道を邁進していたわけではないからだ。当初リアルなラッパーたちはレコーディングに興味を示さなかったが、この「ラッパーズ・デライト」の大ヒットを受け、次々とレコーディングをするようになり、シュガーヒルからレコードを出していく。グランドマスター・フラッシュ、ファンキー・フォー・プラス・ワン、クラッシュ・クリュー、トリエチャラス・スリー、また、他のレーベルからもメリー・メルなどが登場。ラップは一大ブームになるのだ。これを作り出したシルヴィアの功績は称えられるもの。

また、「ラッパーズ・デライト」が「グッド・タイムス」のリフを借用したことから、後にレコードそのままを「サンプリング」する手法の原点でもあった。

この冒頭、“I said a hip hop, the hippie, the hippie to the hip hip hop and you don’t stop the rocking till the bang bang boogie, say up jump the boogie to the rhythm of the boogity beat.”のセリフは、当時、アメリカのブラックは誰もが紙に書いて覚えていた、と、DJマーヴィン・デンジャーフィールドは言った。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000PAAIIE/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ENT>SONGS>Rapper’s Delight
GREAT SONG STORY>Rapper’s Delight





【Rock & Roll Hall Of Fame Nominate Announced】

ノミネート。

1983年に設立されたアメリカン・ポピュラー音楽に寄与したアーティストを称える「ロックン・ロール・ホール・オブ・フェーム(ロックンロール殿堂)」は1986年に第一回受賞者を発表してから今年25周年を迎えた。来年度2012年のノミネート(候補)が2011年9月27日発表された。ウェッブで一般の人も参考投票ができる。ブラック系では、ルーファス&シャカ・カーン、エリックB&ラーキム、フレディー・キング、スピナーズ、ドナ・サマー、ウォーがノミネート。

今年のノミネートは次の15アーティスト。

Beastie Boys
The Cure
Donovan
Eric B. and Rakim
Guns ’N Roses
Joan Jett and the Blackhearts
Heart
Freddie King
Laura Nyro
Red Hot Chili Peppers
Rufus and Chaka Khan
The Small Faces/The Faces
The Spinners
Donna Summer
War

ロックンロール・ホール・オブ・フェームのサイト
http://rockhall.com/

ノミネート15アーティストの投票サイト。一人5アーティストまで選べる。↓
http://rockhall.com/get-involved/interact/poll/

上記アーティストについての紹介もある。

最終的な決定は、この一般投票数も参考にしながら、約500人のロックの専門家が選ぶことになっている。15アーティストの中で、最多得票数のもの、また投票総数の50%以上を獲得したアーティストが受賞者となる。毎年5アーティスト前後が受賞している。

このノミネート資格は、初レコードのリリースから25年以上経って、アメリカ音楽界になんらかの影響を与えたとみられるアーティスト、というもの。

2009年にはボビー・ウーマック、ランDMC、リトル・アンソニー&インペリアルズ、2005年にはオージェイズ、2004年にはプリンスらが受賞。マイケル・ジャクソンは1997年に「ジャクソン5」として、2001年にソロ「マイケル・ジャクソン」として2度受賞。

マルチ受賞者の最多は3回で、エリック・クラプトン。まずヤードバーズで1992年、クリームで1993年、ソロで2000年にそれぞれ受賞。他にもジェフ・ベック、デイヴィッド・クロスビー、ビートルズのリンゴ以外の各メンバーなどがそれぞれグループ、ソロで受賞している。黒人のマルチ受賞者は、マイケル以外、ジョニー・カーター(フラミンゴスとデルズ)、カーティス・メイフィールド(インプレッションズとソロ)、クライド・マクファーター(ソロとドリフターズ)、サミー・ストレイン(オージェイズとリトル・アンソニー&インペリアルズ)。

初回の1986年にはチャック・ベリー、ジェームス・ブラウン、レイ・チャールズ、サム・クック、ファッツ・ドミノ、エルヴィス・プレスリー、エヴァリー・ブラザースなどポップ音楽の歴史を作ったそうそうたるメンバーが受賞している。

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トニー。

昨日、ルーファスのトニー・メイデンから「ロックンロール・ホールオブ・フェーム」にノミネートされ、誰でも投票できるので、投票してとメッセージがきた。2-3日前に、一度別ルートでこれを見ていて、投票したが、再度投票してみた。マイ・バディー、トニーのお願いなので、ツイッターとこのブログでも紹介することにした。みなさん、ルーファスに清き一票を。(笑) 一度で5組まで投票できます。

15アーティストの中では、現在、レッド・ホット・チリ・ペッパーズが圧倒的に票を集めている。続いて、キュア、ガンズン・ローゼス、ハート、ジョーン・ジェット、ビースティー・ボーイズ、ドナ・サマーの順。トータル投票は172642票。(2011年10月1日、午後3時現在)

ちなみに、スピナーズ、ウォー、ドナ・サマーあたりも受賞してもよさそう。デビューから25年となると、1986年デビューで資格ありということで、まだまだ現役感いっぱいのアーティストが続々とでてくる。

マルチ受賞者もけっこういて、ブラック・アーティストでのマルチ受賞者など、リストを見ているとおもしろい。これなんか、カルトQのクイズ問題にできそうだ。(笑)

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AWARD>Rock ‘N’ Roll Hall Of Fame, Nominate

●シルヴィア・ロビンソン死去~シュガーヒル・ギャング生みの親

【Sylvia Robinson Dies】

訃報。

ニュージャージーを拠点に長く音楽活動を行ってきたシルヴィア・ロビンソンが2011年9月29日午前6時28分ニュージャージー州セコーカスの病院で鬱血(性)心不全のため死去。76歳だった。当初、75歳という報道もある。3人の子供と孫、ひ孫多数によって送られる。シルヴィアは自身もシンガーとして「ピロー・トーク」などのヒットもあるが、最近では「ヒップホップの母」などとも呼ばれる。世界で最初のラップレコードの一枚「ラッパーズ・デライト」を1979年にリリースし、その後のラップ、ヒップホップの隆盛の歴史の第一歩を作り出した。スタング・オールプラチナム・レコードの設立、シュガーヒル・レーベルの設立、チェス・レコードの買収など、音楽起業家としても成功を収めた。

シルヴィアは、シルヴィア・ヴァンダープールとして1935年(1936年?)3月6日ニューヨークに生まれた。シルヴィアは、1950年代からソウル・デュオ、ミッキー&シルヴィアとして「ラヴ・イズ・ストレンジ」が1957年に大ヒット。1964年、ジョー・ロビンソンと結婚。シルヴィア・ロビンソンとなった。1968年にニュージャージーでスタング/オールプラチナム・レコードを設立。モーメンツ、ホワットノウツ、リムショッツ、ダニー・エルバートなど多くのソウル・ヒットを放った。モーメンツは「ラヴ・オン・ア・トゥー・ウェイ・ストリート」などのヒットを放ち、その後79年にレイ・グッドマン&ブラウンと名前を変え、活躍。また自らもシルヴィア・ロビンソンとして1973年セクシーな「ピロー・トーク」の大ヒットを生み出している。

1979年、地元のクラブで黒人の若者がやっていたいわゆるラップをレコード化することを思いつき、地元で見つけた3人組みをシュガーヒル・ギャングとして15分近くの「ラッパーズ・デライト」をレコーディング。トラックはシックの大ヒット曲「グッドタイムス」のベースラインを拝借し、12インチでリリースしたところ、これが大ヒット。このとき作ったレーベルがシュガーヒル・レーベルで、ラップ/ヒップホップ専門レーベルとして最初のものとなり、以後多数のラップレコードを輩出した。この「ラッパーズ・デライト」は、これをラップしている3人にシルヴィアがある金曜日に出会い、週明けの月曜にワンテークで録音したものだという。

その後、シュガーヒルからはファンキー・フォー・プラス・ワン、トリーチャーラス・スリー、特にグランドマスター・フラッシュ&フューリアス・ファイヴの「ザ・メッセージ」などは大ヒットし、ヒップホップ史上でも重要な作品となった。

これらの資金を背景にシュガーヒルはチェス・レコードのカタログなどを買収、リリースしたりした。

■シルヴィア・ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000AFAX/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ベスト・オブ・シュガーヒル・ギャング

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000566SY/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

OBITUARY>Robinson, Sylvia (March 6th, 1935 or 1936 – September 29, 2011, 75 or 76 year old)





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