○ジェームス・ブラウン特集、ネット番組『ソウル・マジック』で2月7日放送

【James Brown Sings Too Good: On Soul Magic】

ブラウン。

2012年2月7日火曜、八木カナさんのインターネット番組『ソウル・マジック』に吉岡正晴が佐藤潔さんと生出演する。八木さんは札幌、佐藤さんは仙台、吉岡は東京からそれぞれスカイプでつないで生放送する。

この番組はユー・ストリームの「カナ・チャンネル」でパソコンさえあれば、世界中どこでも聞くことができる。生放送終了後はアーカイブに。
http://www.ustream.tv/channel/kanachan-nel

ちなみに、過去吉岡がゲスト出演した回もアーカイブになって、いつでも聴けます。2011年11月29日、第14回分。

そのときの模様。↓
2011年12月01日(木)
『ソウル・マジック第14回』無事2時間以内に終了
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20111201.html

今回(2012年2月7日)の出演は、八木カナさん、「ジェームス・ブラウン愛好家」佐藤潔さん、僕と3人でジェームス・ブラウンについて語る。題して「歌のうまいジェームス・ブラウン」。これは佐藤さんのアイデアで、たまたま1月14日、15日に彼が仙台で行われた山下達郎さんのライヴを見に行って、かつて僕が書いたブログを思い出した、というところから出ている。

2006年12月25日付け
December 25, 2006
After Johnny Gill; Japanese Soul Men Summit
http://blog.soulsearchin.com/archives/001478.html

ここで達郎さんは「歌がうまいシンガー」についてこう言ってる。達郎さん「俺は、ジェームス・ブラウンだよ。みんなあの人をそういう風には評価しないけど、何がなんでも歌が一番うまいね」。そこで、歌のうまいジェームス・ブラウンというテーマで話をしようというもの。

僕も最近、マイケル・ジャクソンを改めて聴きこんだとき、ジェームス・ブラウンの影響、ジェームス・ブラウンの歌のうまさを感じた。それまでおぼろげだった考えが、はっきりくっきりとしたものになった。そのあたりの話もしてみたい、と思っている。

募集。

「ソウル・マジック」のリスナーのみなさんからジェームス・ブラウンの作品で、「歌がうまい」と思われるものを、募集します。

ツイッターで、#soulmagicをつけてコメントしていただくか、僕や八木さん、佐藤さんのツイッターに返信していただければOKです。

吉岡ツイッター https://twitter.com/soulsearcher216
八木カナさんのツイッターアカウント https://twitter.com/ky00950
佐藤潔さんのツイッターアカウント https://twitter.com/#!/bopgun1962

ハッシュタグとは、#(ハッシュ・マーク)をつけて、ツイッターでコメントすると、それをつけたコメントが一覧になって、同じトピックのコメントが一度に見られるというもの。ツイッターで自分の発言の一番最後に #soulmagic をつけると、『ソウル・マジック』を聴いている人たちがそのコメントを共有してみられる。そこにリクエスト曲などを書いてもらえれば、こちら側にもすぐに伝わるというわけです。

+++

12月25日。

ところで、上記ブログはジェームス・ブラウンが一番歌がうまいという断言をする達郎さんの話がでて、ジェームス・ブラウン談義に花が咲いているが、日付をごらんになって驚かれないだろうか。なんと、これはミスター・ブラウンの命日となったのだ。日本では時差の関係で、25日の夕方過ぎにニュースが伝わる。このソウル談義が行われたのは12月20日のことだった。そしてブログにアップしたのが、25日の午前(24日の深夜)。アップして12時間もしないうちに、ミスター・ブラウンの逝去のニュースを知るのだから、僕も腰を抜かすほど驚いた。

というわけで、歌のうまさが出てくるジェームス・ブラウン楽曲、あなたのお好みの曲をお知らせください。ツイッターをやられていない方は、メールでもOKです。 ebs@st.rim.or.jp まで、件名にジェームス・ブラウンといれてください。当日は10曲くらいかけたいと思っています。ミスター・ブラウンの楽曲ならほぼすべて持っているという佐藤さんがいるので、まずリクエストにはお答えできるかと思います。(笑) 

■4枚組み

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001G1E/soulsearchiho-22/ref=nosim/"


ANNOUNCEMENT>Soul Magic>James Brown


○「ソウル・サーチン関連」ライヴもろもろ~ケイリブ、グリニス、ブレンダらライヴ告知

【Soul Searchin Related Live Announcement】

告知。

「ソウル・サーチン」第11回は3月29日(木)に目黒・ブルース・アレイで行われるが、その前に、ソウル・サーチャー関連のアーティストのライヴがいくつかあるので、まとめてご紹介。いずれも、会場はブルース・アレイ。

まず、ケイリブ・ジェームス。ケイリブの「WTFライヴ」。ケイリブに「WTF」って何?と尋ねると、「来たら、わかる」という答え。横にいたカマサミが、「ウェンズデイ、サースデイ、フライデイWednesday, Thursday, Fridayだろ」と言った。だが、「ホワッタ・ザ・ファック」の略らしい。(笑) 内容はよくわからないが、ケイリブが好きな曲のカヴァーではないだろうか。

ケイリブ・ジェームス

2012年2月3日金曜
Kaleb’s WTF Live
(Key/Vo)Kaleb James (G)マサ小浜 (B)日野JINO賢二 (Ds)Jay Stixx (Sax)Andy Wulf and more
前売券 テーブル席(指定)\5,000 立見(自由)\4,500
当日券は各料金\500UP (各税込)

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グリニス・マーティン

続いて、「フィリー・ソウル・サーチン」でも登場してくれたグリニス・マーティン。3ヶ月ぶりのブルース・アレイ登場。前回は、ロナルド・アイズレイばりにステッキ、派手なコートで登場したが、今回も、70年代、80年代ソウル系のヒットのカヴァー中心になりそう。

2011年11月03日(木)
グリニス・マーティン・ライヴ、豪華に
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11066474958.html

2012年2月10日金曜
Glynis Martin Presents LOVE NIGHT!
(Vo)Glynis Martin (Key)Penny-K、Gakushi (G)マサ小浜 (B)滝元堅志
(Ds)Jay Stixx
★Special Guest (Vo)Argie Phine
前売・当日共通 テーブル席(指定)\5,000 (税込)

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ブレンダ・ヴォーン

われらがブレンダ・ヴォーン。12月のライヴがブレンダのスケジュールでなくなったので、久しぶりのライヴ。ブルースアレイは、彼女のホームベース。現在仕事で長期シンガポール滞在しているが、久々の凱旋ライヴとなる。また、しばらく日本を離れるので、ブレンダ・ファンはお見逃しなく。

2010年10月29日(金)
ブレンダ・ヴォーン「レディー・ソウル・ナンバー・ワン」
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10690184338.html

2012年2月17日金曜
Brenda Vaughn Solo Live show
“Everybody has a Story...... Sing for Japan......”
(Vo)Brenda Vaughn (Key)Phillip Woo、Kaleb James (B)Kenji“Jino”Hino
(G)Masa Kohama (Ds)Jay Stixx (Cho)David King、Tahirih Walker and more
前売・当日共通 テーブル席(指定)\5,000 立見(自由)\5,000 (各税込)

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フェイト(ケイリブのロック・ユニット)

そして、ケイリブのロック・ユニット、フェイトのライヴ。前回は渋谷・クロコダイルだったが、今回はブルース・アレイに登場。

2011年11月07日(月)
ケイリブ・ジェームスのロック・バンド、フェイト・ライヴ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11069638600.html

2012年3月16日金曜
PHATE Live at BLUE ALLEY.
(Vo/Key)Kaleb James (G)Dickey Fukuda (Ds)Armin T. Linzbichler
(B)Cliff Archer and more
★Guest (Key)Shinichi Kusama(予定)
前売券 テーブル席(指定)\4,000当日券は\500UP (各税込)

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「ソウル・サーチン~スライ・ストーン」

『ソウル・サーチン・ザ・セッション Vol. 11 ~スライ・ストーン』

そして、2003年からスタートの「ソウル・サーチン」、第11回は、スライ・ストーン。スライとスライにゆかりのある人の大特集。スライ~ラリー・グラハム、ボビー・ウーマック、モーリス・ホワイトまで。スライの最近の秘蔵映像もご紹介します。これは、スライ・ファンは必見です。世界中ほかのどこでも見られないものです。ブルースアレイ・クラブ会員は予約受付中。一般予約開始は2月1日14時から。スライ・ストーンについては、ライヴ前に、本ソウル・サーチン・ブログで、スライとはどんなアーティストかの特集をします。それを見て、予習できるような特集にする予定です。

前回ソウル・サーチン
2011年08月31日(水)
『ソウル・サーチン~ハッピー・バースデイ・マイケル・ジャクソン』
http://ameblo.jp/soulsearchin/archive1-201108.html

2012年3月29日木曜
Soul Searchin The Session Vol.11
~A Tribute To Sly&The Family Stone~
≪Kaleb James&The Soul Searchers≫
(Key/Vo)Kaleb James (B)Kenji“JINO”Hino (G)Masa Kohama
(Key/Harp)Philip Woo (Ds)Shin Takada (Per/Sax/Vo)Gary Scott
(Org/Vo)Greg Hartridge (Vo)Paula Johnson、Argie Phine
(MC)Yoshioka Masaharu
前売券 テーブル席(指定)\5,500 立見(自由)\5,000当日券は各料金\500UP (各税込)
★BAJ Club会員先行予約開始日:先行予約受付中
 インターネット予約のみ(先着順・テーブル席/30名様まで)
 ※予約フォーム内ご要望欄にID&PASSを記入して下さい。
★一般予約開始日:2月1日(水)14:00~インターネットまたは電話予約

会場・ブルース・アレイ

■目黒ブルース・アレイ

住所 〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14ホテルウィング・インターナショナル目黒 B1F
電話 03-5496-4381 (14時~23時)
電話 03-5740-6041 (チケット予約専用)(月曜~土曜、12時~20時)
ライヴ営業 開場(通常18時~)~24時 ライヴ終演22時30分頃
Eメール webmaster@bluesalleyia.co.jp

ANNOUNCEMENT>Soul Searchin

◎久保田利伸『パーティー・エイント・ア・パーティー』ツアー終了

【Kubota Toshinobu’s “Party Ain’t A Party” Ended】

金棒。

久保田利伸の2011年10月から始まっていた「ゴールド・スクール」ツアー26本、1月のアリーナー・ツアーである「パーティー・エイント・ア・パーティー」ツアー6本が、2012年1月22日(日)すべて終了した。

最終日を、「正確に言うと国立代々木競技場第一体育館」(久保田風)で見た。

「このパーティーは、ただのパーティーじゃないぞ」というこのライヴは、まさにデビュー25周年の久保田ライヴを集大成した大パーティーだった。

「ゴールド・スクール」で11月に見たツアーをベースに若干の曲を入れ替え、会場が広いだけにスケールアップしたライヴ・パフォーマンス。何より観客数が多いだけに、盛り上がりがハンパではない。

DJマスのDJタイム最後の曲がキャムロンの「Party Ain’t A Party」、そこから生演奏に入っていく。ちゃんと計算されている。

全体的には、しっかりしたバンドがバックを支えるので来日ブラック系アーティストのライヴを見ているような感じさえしてくる。しかし、すべて日本語で歌い、日本語でMCをするので、そこは完全Jポップ。十分日本人にもアピールする。アメリカのファンキーなソウル、グルーヴのあるサウンドと、日本的メロディー、歌詞とを融合させて、一般的人気を得ているというのは、ブラック・ミュージックを日本に根付かせたという意味でもひとつの金字塔だろう。

基本はそのタイトでファンキーなバンドで久保田が歌うのだが、今回は大掛かりなLEDパネルを大量に使った豪華絢爛なステージ・セットでも見せるので、これはまさに鬼に金棒だ。

この日、アンコールでは、オカザイル(岡村隆史)が登場。まさか僕のすぐ後ろに座っていたとは。超びっくり。(笑) 久保田と一緒に観客席を3つにわけ、それぞれのダンスを教え、観客に踊ってもらった。彼が担当したのは、ステージに向かって左サイドの「ザ・バード」(ザ・タイムのヒット)のダンス。右サイドは体を激しく揺らすダンス、そして、センターアリーナは、ただ単純に上にジャンプするマサイ族のダンス。これが途中から実際のアフリカのジャンプ・ダンスの映像が出た。このあたりの観客とのコール&レスポンスも、手練手管。

DJタイムから3時間超。これだけのものを見せて、聴かせてくれれば、まさに楽しいメリー・ゴー・ラウンド状態だ。

+++

音楽一筋。

日曜ということで17時開演。若干暗転してDJのヴォリュームが大きくなった。そこでかかるソウル、R&Bヒットの数々。(詳細はセットリスト参照) 会場は3階席まで超満員、これが二日だからすごい。暗くなったところで、色とりどりの蛍光ペンライトが揺れ、実に美しい。本編でMC(おしゃべり)は2箇所だけ。ひたすら曲を歌い聴かせ、見せる。音楽一本勝負という形だ。

これについては、MCの中で、しばらく前にプロモーション・ビデオを撮影するために、監督から指示をされたが、それがなかなか守れず、自分に演技は向いていない、だからこそ、こうして歌一本だけで今日までやってこれました、という話を披露。ここにも音楽一本勝負のエピソードが出ていた。

たぶん、久保田の中には自分が大好きなブラック・ミュージックをどこまで、自分の音楽の中に入れ込めるかというのは、大きな課題であり、喜びであると同時にときには悩みであったろうと思う。どれくらいまで入れ込めるか、そのさじ加減こそが、彼の過去25年の苦悩の闘いだっただろう。それがこうした最高の形で音と歌をプレゼンテーションでき、それがこれほどの支持を集めているのだから、最高だ。その苦悩も十分に報われるものだ。

彼がアンコールを終えて言った一言、「今日ここに来てくれた観客のみなさんは、世界一のファンキー・ピープル、僕の宝です」は、心の底からの言葉に違いない。

25年をフラッシュバックし、心を込めて歌った3時間。久保田は、次の25年を見据える。

■久保田利伸過去記事

2011年11月26日(土)
久保田利伸 『ゴールド・スクール』ツアー~ゴールドの道を行く
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20111126.html

2010年07月30日(金)
久保田利伸ライヴ@国際フォーラム
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10603911387.html

2010年06月28日(月)
久保田利伸『タイムレス・フライ』ツアー
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10575093029.html

2010年08月24日(火)
久保田利伸『タイムレス・フライ・ツアー』セットリスト
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100824.html

2010年03月01日(月)
久保田利伸さん、『ソウル・ブレンズ』を1時間ジャック
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10470448295.html

July 30, 2006
Kubota Toshinobu Shouted "You Are My Soul" At The Center Of The Stage
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_30.html

August 07, 2006
Groovy Performance For Groovy People: Kubota Toshinobu Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_07.html

March 09, 2007
Kubota Toshinobu: MTV Icon TV Shooting Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/001633.html

December 25, 2006
After Johnny Gill; Japanese Soul Men Summit
http://blog.soulsearchin.com/archives/001478.html

■久保田利伸 オフィシャル・ホームページ
http://www.funkyjam.com/artist/kubota/

■ゴールド・スクール(初回限定盤)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0056WFP1G/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■通常盤

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0056WFP2A/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ メンバー

Toshinobu Kubota (vocal)

Yoichiro Kakizaki (keyboards)
Ralph Rolle (drums)
Philip Woo (keyboards)
Wataru Suzuki (bass)
Yosuke Onishi (guitar)
DJ Mass (DJ)

Yuri (background vocal)
Ty Stephens (background vocal)
Felicia Graham=Fenix (background vocal)

Miho Brown (dancer)
Ricky (dancer)
Kae The Funk (dancer)

■ セットリスト 久保田利伸 パーティー・エイント・ア・パーティー・ツアー
Setlist : “Party Ain’t A Party”: Kubota Toshinobu @ Kokuritsu Yoyogi Dai-Ichi Taiikukan, January 22 (Sunday), 2012

DJ*(DJ Mass)

DJ started 17:01
01.Get Involved [Raphael Saadiq featuring Q Tip]
02.Funkin For Jamaica [Tom Brown]
03.She’s A Bad Mama Jama [Carl Carlton]
04.Mama Used To Say [Junior]
05.Candy [Cameo]
06.I Got A Woman [Ray Charles]
07.Give It To Me Baby [Rick James]
08.Party Ain’t A Party [Cam’ron & Vado featuring Jaz]

Live performance started 17:19
00. Intro
01. Jungle Love
02. 北風と太陽
03. Winds
>MC
04. Medley: Candy Rain ~ 雨音 ~ 一途な夜 無傷な朝 ~永遠の翼 ~ The Sound Of Carnival
05. Wednesday Lounge 
06. Mama Udongo ~まぶたの中に~
07. Missing
08.Medley : Mercy Mercy Me [Marvin Gaye] (Ty Stephens) – Square Biz [Teena Marie] (Felicia)
09.DJ Play: Kubota Medley: Never Turn Back ~ Breaking Through ~Soul Bangin’ ~ Sunshine Moonlight ~ Soul Mate~君がいるから~ ~ Give Your My Love ~ Dance If You Want It ~ Messengers’ Rhyme-Rakushow, It’s Your Show! ~ AHHHHH!
10. 流星のサドル
11. Just The Two Of Us (duet with Yuri)
12.R n’ B Healing
13.声にできない
14.Cry On Your Smile
15.Indigo Waltz
16.La La La Love Song
17.流れ星と恋の雨
18.Love Rain ~恋の雨~

19. Timeシャワーに射たれて…
20. Tawawa ヒットパレード~ A riff of “Go Go Sound”, “Jungle Boogie”, “The Bird” ~ “Crazy In Love” ~ “Jungle Love”
CDAfter The Dance [Marvin Gaye]
CDAlways & Forever [Heatwave]
Show ended 20:03
(2012年1月22日日曜、東京・国立代々木第一体育館、久保田利伸ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kubota, Toshinobu
2012-

●エタ・ジェームス、訃報続報~最期の瞬間

【Etta James News Continues: Final Moments of Etta】

続報。

2012年1月20日(金)、73歳で死去したエタ・ジェームス。その死がアメリカ音楽業界に与えた衝撃は、日本で想像する以上のものだ。

依然、エタ関連のニューズが報道されている。

いくつかエタの人となりを語るコメントもでている。

30年以上マネージャーを務めたルペ・デレオンが言う。「エタ・ジェームスはとてもマネージできない。私は、なんとかマネージャーのようなものだったが」

エタはかなり気難しく、なかなか一筋縄ではいかない人物だった。

エタの影響を受けたシンガーとして、最近ではイギリスのアデルが、そのことを表明している。

アデルは、アリーサ・フランクリンと並んで、エタ・ジェームスをもっとも好きなシンガーとしてあげている。

そしてこう一言。「音楽の辞書の『シンガー』という項目を探せば、彼女たち(アリーサやエタ)の名前があるはずだ」

エタの持ち歌で知られ、ビヨンセもオバマ大統領就任のパーティーで歌った「アット・ラスト」は、元々1941年のグレン・ミラーのヒット。エタのヴァージョンはシングルがリリースされたときは、それほどのヒットにはならなかったが、何年もの歳月を経て、エタの18番になった。

エタの父とされる全米をまたにかけて活躍したビリヤード・プレイヤー、ミネソタ・ファッツは、1961年の映画『ハスラー』のモデルとなった。彼は全米のビリヤード場に行き、次々と勝負をし、すべて勝っていった。ただこのミネソタ・ファッツというのは、映画用の役で、そのモデルとなっているのが、ルドルフ・ワンダーワンという人物。実際は、「ニューヨーク・ファッツ」などと呼ばれていたそうだ。

■エタ、最後の瞬間

最期。

エタ・ジェームスには夫、2人の子供、そして、4人の孫がいるという。

そして、エタは、息子のひとりドント・ジェームス(43歳)の胸の中で息を引き取ったそうだ。彼は言う。「確かに大変な一日だったが、とても感謝している。母は僕の腕の中で息を引き取った。母に言うべきことはすべて言った。僕が言っていることが聴こえているかと尋ねると、瞬きをして、すぐに僕を見つめてくれた。それまではしばらくまったく反応がなかったのに。とてもスピリチュアルな瞬間だった。母と一緒にいることが、真の神様からの贈り物のように思えた。僕たちの腕の中で息を引き取る以上のことは考えられなかった」

ドントによると、木曜の夜にはかなり状態は悪くなっていたという。ドントは母にこう言ったという。「あなたを愛してますよ。あなたは素晴らしい母でした。素晴らしい仕事をなしとげました。あなたの7人の孫たちはみなあなたを愛しています。子供たちはみな大丈夫です」

ビヨンセは言う。「エタは私たちの時代のもっとも素晴らしいヴォーカリストの一人です。そのようなクイーンに会うことができ本当に光栄です。彼女の音楽への貢献は生涯続くでしょう。エタ役を演じるということは、私自身に多くのことを教えてくれました。彼女の音楽は私をさらに強力なアーティストへとしてくれるインスピレーションを与えてくれました。彼女が口を開けば、彼女の痛みと偉業が聴こえてきます。彼女はなんのフィルターもかけずに彼女自身の人生の物語を、彼女の感情を深く移入して歌い込むのです。彼女は何物も恐れず、勇気があり、本当に惜しまれます」

エタ・ジェームスの遺作『ザ・ドリーマー』は全米でリリースされたばかりだが、2011年10月の時点でエタは、自分の死期を悟っていたようだ。このアルバムでレコーディングから引退する旨を発表していた。

エタの代表曲でこのところひんぱんにプレイされている「アット・ラスト」は、最近アメリカの結婚式の定番になりつつあるという。

記事AP:Sat Jan 21, 09:38 AM配信(日本時間、22日午後11時38分)

http://m.ctv.ca/topstories/20120121/etta-james-death-son-20120121.html

■「アット・ラスト」

http://youtu.be/ADDigK8LwyE



■アット・ラスト収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002EEKYCO/soulsearchiho-22/ref=nosim/


OBITUARY>James, Etta (January 25, 1938 – January 20, 2012, 73-year-old)

● エタ・ジェームス、73歳で死去~波乱万丈のソウル・サーチン人生

【Etta James Dies At 73: The Roller Coaster Soul Searchin Life】

訃報。

1960年代から活躍し多くの女性シンガーに影響を与えたR&Bシンガー、エタ・ジェームスが2012年1月20日(金)朝カリフォルニア州リヴァーサイドの自宅近くの病院で家族らに看取られながら死去した。73歳。最近は白血病などいくつかの病気を患い、感染症も引き起こしていた。認知症、腎臓疾患もあった。ここ10年ほどは体重にも悩まされ、200ポンド(90キロ)近くを落とす手術も受けたという。

エタを見い出し育てた恩師、ジョニー・オーティスも1月17日(火)に90歳で死去。エタはまるでオーティスの後を追うように死去した。エタは41年間連れ添った夫アーティス・ミルズと二人の子供、多くの孫らによって送られる。

エタの死去は、全米メディアでもいち早く報道され、その関心の高さがうかがわれる。

http://www.chicagotribune.com/news/sns-ap-us-obit-etta-james,0,3158505.story

http://www.essence.com/2011/12/17/legendary-singer-etta-james-dies-at-age-73/

http://www.nytimes.com/2012/01/21/arts/music/etta-james-singer-dies-at-73.html?_r=1

■死去を報じるテレビ・ニューズ (0分42秒)
http://www.youtube.com/watch?v=EsBrsQe0Vmo

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● エタ・ジェームス~誰にも媚びない生き方

追悼。

こうした中で、エタの最新作のジャケット写真を撮影し、このところエタを間近で撮影していた写真家、アラン・マーサー氏のブログに、すばらしい写真と追悼文が掲載されている。

リンクはこちら。
http://amprofile.blogspot.com/2012/01/etta-james-tribute.html

ここでも触れられているが、エタはいわゆる「セレブの世界」には興味がない。自分の楽屋に有名人だからと人をいれることはない。

僕は1992年8月にエタが唯一の来日をしたときに、インタヴューする機会をえた。すでに何度もそのことは書いているが、一番印象的だったのは、頑固一徹で、何者・何物にも媚びないという姿勢だった。マーサー氏の楽屋に有名人をいれて、そこが社交場にはならない、という文章を読んで、まさにそうだろうな、と思った。

もうひとつ印象的だったのは、ホテルの部屋がそんなに明るくなく、けっこう暗かったこと。たぶん、素顔をあまり明るいところで見せたくなかったのだろう。しかし、言葉、ひじょうにストレートで、まさに歯に衣着せぬ物言い、という感じだった。

1989年以降、エタの再評価が始まるが、その後もインタヴューなどを読むと、ストレートに物事を言うのが気持ちよかった。その分、誤解されることも多かったかもしれない。ドラッグのために、自分の人生やキャリアがずたずたになっていることも十分承知している。

彼女は、ブルーズ、R&B、ゴスペル、なんでも歌うが、ジャズ、スタンダードも歌う。思った以上にヴァーサタイル(多様性のある)なシンガーだ。

今回の記事の中で、1992年のLAタイムズのコメントが印象深い。

“A lot of people think the blues is depressing,” she told The Los Angeles Times in 1992, “but that’s not the blues I’m singing. When I’m singing blues, I’m singing life. People that can’t stand to listen to the blues, they’ve got to be phonies.” (多くの人がブルーズは憂鬱で暗く意気消沈するものだと思っている。でも、私が歌うブルーズはそうじゃない。私が歌うブルーズとは、人生を歌うこと。ブルーズを聴くのが我慢できないという人は、まあ、偽者(phonies)ってことね)。

本当にストレート、直球だ。僕はふと、美空ひばりを思い浮かべた。エタ・ジェームスってひょっとしてアメリカの美空ひばりなのだろうか。

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評伝。

エタ・ジェイムスは、1938年(昭和13年)1月25日、ロスアンジェルスに生まれた。本名はジェームセッタ・ホウキンスJamesetta Hawkins。母は未婚の14歳、母によれば父はアメリカでその名を轟かせていたビリヤード・プレイヤー、ミネソタ・ファッツだという。5歳の頃から歌のレッスンを受け、1950年には母とサン・フランシスコに移住、この地で友人たちとドゥー・ワップ・グループを結成した。母はいろいろな男性と関係を持ったが、そうした男は、エタに暴力を振るったりすることもあり、子供心にトラウマができた。

当初はゴスペルを歌っていたが、まもなく世俗音楽=ソウル、R&B、ブルーズを歌い始める。

1952年、バンド・リーダー、ジョニー・オーティスのオーディションで認められ、彼のプロデュースでハンク・バラードのヒット曲「ウォーク・ウィズ・ミー、アニー」のアンサー・ソング「ロール・ウィズ・ミー、ヘンリー」を録音、これはタイトルが、「ウォールフラワー」となり、エタ・ジェイムス&ピーチェス名義で1955年にヒット。R&Bチャートで堂々1位になった。この曲は白人のジョージア・ギブスがカヴァーし、再びヒットさせる。エタの芸名は、このジョニーのアイデアで、本名(ジェームス・エッタ)をひっくり返して短くした。

エタはグループのピーチェスとは別れその後ソロで活動。1960年、シカゴのチェス・レコードと契約。同レーベルの傘下アーゴ、あるいはキャデット・レコードからシングル、アルバムを出すようになる。以後、エタは「グッド・ロッキン・ダディー」(1955年=R&Bで6位)、「オール・アイ・クド・ドゥー・ワォズ・クライ」(1960年=R&B2位)、「アット・ラスト」(1961年=R&B2位)、「テル・ママ」(1967年=R&B10位)などのヒットを出す。一時期、マーヴィン・ゲイの育ての親、ドゥー・ワップ・グループ、ムーングロウズの低音のシンガー、ハーヴィー・フークワとデュエットを組み、ヒットも生みだした。ハーヴィーとは一時期つきあっていた。

この頃のソウルフルな歌唱は他の多くのシンガーに影響を与えたが、中でも、ジャニス・ジョプリンはエタから大いにインスピレーションを受け、白人版エタ・ジェイムスとまで言われた。

しかし、エタは1960年代中期からヘロイン中毒、アルコール中毒になり、その間、コンサートに穴をあけたりしてなかなか成功できなかった。それでも1974年頃までに、中毒から脱出、しかしまた中毒と、ドラッグ渦とのリヴォルヴィング・ドアを行き来した。エタ自身、ドラッグが自分のキャリアをつぶした要因だということを認めていた。

エタがドラッグにはまってしまった理由のひとつとして、彼女自身は、あこがれていたビリー・ホリデイがヘロインなどをやっていたことをあげている。「あの歌の素晴らしさは、ドラッグでハイになっているからだと、当時は考えてしまった」

ジャニス。

ジャニス・ジョプリンは無名時代、エタにあこがれエタのようになりたくて、彼女の元を訪れ「どうやったらあなたのようにソウルを歌えるようになるのでしょうか」と尋ねる。そこでエタの前で歌うが、エタは「もっと魂を込めてソウルを歌わないとだめ」と言いジャニスは失意のどん底に落ちる。しかし、ジャニスは努力を続け、デビュー。その数年後、ジャニスとエタが再会するとエタは「(遂に)あなたはソウルを知ったわね」と言ったという。

一方、自伝を共同執筆したデイヴィッド・リッツによれば、「エタがもっとも影響を受けたのは、(ブルーズ・シンガーの)ジョニー・ギター・ワトソンだ」と言う。エタは1960年代初期からジョニーのオープニング・アクトなどを務めていた。

エタは、自分がヒットを出し、有名になってから、一度も会ったことがない父親と会うことになるが、その席で父親は「覚えてないんだ。本当に覚えてないんだ」と語ったという。「ミネソタ・ファッツ」に関しては、映画になっているが、これはエタにとっては相当複雑な心境だっただろう。

1978年、チェスからワーナーへ移籍。またこの年、エタはローリング・ストーンズのオープニング・アクトを務めた。その後、1989年、エタはアイランド・レコードへ移籍、『セヴン・イヤー・ビッチ』のアルバムをリリース。その後1992年、エレクトラに移籍、同年8月、ジャズ・フェスの出演アーティストの一人として初来日公演を行っている。その後、1993年プライヴェート・ミュージック・レーベルへ移籍、現在に至っている。プライヴェート・ミュージックからのアルバム『ビリー・ホリデイ・トリビュート』アルバムは、グラミー賞ジャズ部門でノミネート。また1993年、「ロックン・ロール殿堂」入り。

最近では、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルや、モントレー・ジャズ・フェスティヴァルなど多くのフェスティヴァルに参加。

そして、2008年12月、エタをモデルにした役をビヨンセが演じた映画『キャデラック・レコード』によって、再び脚光を浴びることになった。この流れで、2009年1月、アメリカ初の黒人大統領オバマの就任パーティーで「アット・ラスト」が歌われたが、これを歌ったのは、エタではなくビヨンセだった。エタは『キャデラック・レコード』を演じたビヨンセは評価していたが、大統領就任パーティーで歌えなかったことにはショックを受け、自分が歌いたかった、と語っている。エタは、ビヨンセが「アット・ラスト」を歌った直後、「もう、ビヨンセにはがまんできない。彼女があの曲を歌う理由なんてない、勝手に歌わないでよ」とコメント。後に、これはジョークだったと弁解、しかし、そのパーティーに招待されなかったことに傷ついたと語った。

14歳の母親から里親の元へ。不明の父。ゴスペルから世俗へ。ドラッグ中毒。短気のかんしゃく。激しい気性からの周囲との衝突。刑務所入り。レコード会社とのトラブル。様々な訴訟。エタの人生は、ローラー・コースターのように激しくアップ・ダウンを続けたソウル・サーチンの連続だった。

ジョニー・オーティス、ジョニー・ギター・ワトソンからエタへ。エタからジャニスへ、そして、ジョス・ストーンへ。エタのスピリットは、次々と新しい世代に受け継がれている。

彼女が正しく評価されだすのは、1989年以降。これ以降、音楽業界で受賞したアワードは30を超える。グラミー賞6つ、ロックン・ロール殿堂、ブルーズ・ファンデーション・アワードなど多数。

エタ・ジェームスは、デイヴィッド・リッツとともに自伝『レイジ・トゥ・サーヴァイヴ』を発表している。エタ・ジェームスは、ゴスペル、ソウル、R&B、ブルーズ、ジャズなども歌うブラック・ミュージック史上に残る重要な女性シンガーである。

恩師ジョニー・オーティスが旅立って3日後に、エタは後を追った。天国で思い出話に花を咲かせることだろう。

■DVD『キャデラック・レコード』(廉価版がありました!) かなりフィクションもありますが、一応、全体的な流れはこんな感じということで。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003U13K94/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ブルーレイでも1600円強

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B003UTHUD8/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■エタ・ジェームス自伝 デイヴィッド・リッツ/エタ・ジェームス著 (英語)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0306812622/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■エタ・ジェームス最新作 『ドリーマー』(輸入盤)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005ND87MC/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ 『グレイテスト・アメリカン・ソングブック』「アット・ラスト」収録。エタのスタンダード曲集。2009年8月日本発売。日本盤ライナーノーツ・吉岡正晴

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002EEKYCO/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■エタ・ジェームス アット・ラスト

http://youtu.be/ADDigK8LwyE



■アイド・ラーザー・ゴー・ブラインド

http://youtu.be/YApNirMC9gM



■オール・アイ・クド・ドゥ・ワズ・クライ

http://youtu.be/0_i-AI61PEo



OBITUARY>James, Etta (January 25, 1938 – January 20, 2012, 73-year old)


●(速報)エタ・ジェームス73歳で死去

【Queen Of Blues: Etta James Dies At 73】

訃報。

「ブルーズの女王」と呼ばれたブルーズ・シンガー、R&Bシンガー、エタ・ジェームスが長い闘病生活の末、2012年1月20日、ロスアンジェルスの病院で家族らに看取られ、死去した。73歳。白血病、血液感染症を発症し、12月には末期状態になっていることが報道されていた。

ジミー・キャスターに始まり、ジョニー・オーティスからエタ・ジェームスまで、今週はまるで「ソウル・ミュージックが死んだ週」の様相を呈している。あいつぐソウル・ミュージシャン訃報のまとめをブログに。
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11140980319.html

ここにジョニー・オーティスの評伝を書いたがそこに、エタの名前も。その矢先のエタ・ジェームスの訃報だ。

エタ・ジェームスは1938年1月25日ロスアンジェルス生まれ。父親が白人の有名なハスラー、ビリヤード・プレイヤーのミネソタ・ファッツだったとされる。黒人としては肌の色が薄かったために、さらに差別を受け苦労。ブルーズ・シンガーとしてシカゴのチェス・レコードでヒットを出す。

ジャニス・ジョプリンは無名時代、エタにあこがれエタのようになりたくて、彼女の元を訪れたが、「もっと魂を込めてソウルを歌わないとだめ」と言われ失意に。その数年後、彼女がデビュー後、再会するとエタは「ソウルを知ったわね」と言ったという。

しかし、エタ自身は、多くのプレッシャーからヘロイン中毒などで苦労。エタの人生は波乱万丈、ソウルサーチンの連続だった。彼女の人生と所属していたチェス・レコードの栄枯盛衰を描いたのが『キャデラック・レコード』でここではビヨンセがエタ役を演じた。この流れもあり2009年1月オバマ大統領就任のパーティーでビヨンセがエタの代表曲「アット・ラスト」を歌った。

日本には1992年8月一度だけ来日。インタヴューした。あのときのことは忘れない。

ご冥福をお祈りしたい。

すでに全米の主要メディアも一斉に報道。

http://www.chicagotribune.com/news/sns-ap-us-obit-etta-james,0,3158505.story

http://www.essence.com/2011/12/17/legendary-singer-etta-james-dies-at-age-73/

http://www.youtube.com/watch?v=EsBrsQe0Vmo



■エタ・ジェームス アット・ラスト

http://youtu.be/ADDigK8LwyE



■アイド・ラーザー・ゴー・ブラインド

http://youtu.be/YApNirMC9gM



■オール・アイ・クド・ドゥ・ワズ・クライ

http://youtu.be/0_i-AI61PEo




■ エタのアルバム。「アット・ラスト」収録

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002EEKYCO/soulsearchiho-22/ref=nosim/


■ 最新作 『ドリーマー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B005ND87MC/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■エタ・ジェームス自伝 デイヴィッド・リッツ/エタ・ジェームス著 (英語)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0306812622/soulsearchiho-22/ref=nosim/"


OBITUARY>James, Etta (January 25, 1938 – January 20, 2012, 73-year old)


●ソウル界に訃報続く~ジョニー・オーティス、リロイ・テイラー、ウォルター・ゲインズ、ヘンリー・デイヴィス

【Deep Week For Soul Music World】

訃報。

今週、ソウル界に訃報が続いている。

まず、「ゴッドファーザー・オブ・リズム&ブルーズ」として知られるR&Bアーティスト、DJジョニー・オーティスが2012年1月17日(火)、カリフォルニア州オルタディーナの自宅で死去。90歳。「ウィリー・アンド・ザ・ハンド・ジャイヴ」などの大ヒットを1940年代から放った。(下記に評伝)

1970年代に活躍した大型ファンク・グループ、ニューバース/ナイトライターズのベース奏者だったリロイ・“スロー・モーション”・テイラーが1月18日、ケンタッキー州ルイスヴィルで癌のため死去。年齢まだ不明。ニューバースなどのメンバーでありつつ、セッションの仕事もこなし、テンプテーションズの1971年の大ヒット「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」の印象的なベース・ラインはこのリロイのもの。

モータウンのヴォーカル・グループ、ジ・オリジナルズのバリトン・シンガー、ウォルター・ゲインズが1月17日午前7時15分、カリフォルニア州グレンデールで妻に看取られながら死去。75歳とみられる。マーヴィン・ゲイがプロデュースした「ベイビー・アイム・フォー・リアル」などの大ヒットがある。同グループは4人だったが、オリジナル・メンバーは3人はすでに死去しており、ゲインズの死去で、オリジナル・メンバー全員が死去したことになる。

大型ファンク・グループ、LTDのベース奏者兼ヴォーカルのヘンリー・デイヴィスが、1月18日前後に死去。年齢まだ不明。LTDは、「バック・イン・ラヴ・アゲイン」などのヒットで有名。ヘンリー・デイヴィスは最近では、LTD再結成や、地元の教会で演奏活動をしていた。

まさに、しばらく前にはジミー・キャスターの訃報もあり、今週はソウル・ミュージック界のディープ・ウィークとなった。

++++

●ジョニー・オーティス~「ゴッドファーザー・オブ・リズム&ブルーズ」

評伝。

ジョニー・オーティスは、1921年(大正10年)12月28日カリフォルニア州ヴァレーオ生まれ。本名はジョン・アレキサンダー・ヴェリオテス。黒人と思われがちだが、両親はギリシャからの移民で、生粋のギリシャ人。育った環境(カリフォルニア州バークリー近辺)が黒人が多かったことから、黒人文化に精通し、黒人音楽をプレイするようになった。1939年、ドラマーとして音楽活動を開始、1945年には16人のビッグ・バンドを結成。いわゆるスイングのビッグ・バンドで、さらに、ロスのワッツ地区にライヴ・クラブを経営し始める。このクラブで歌い始めたシンガーに、リトル・エスター・フィリップス、コースターズのロビンズなどがいる。1940年代には、ビッグ・ジョー・マクニーリー、エタ・ジェームス、ビッグ・ママ・ソーントンなどを発掘、レコード・プロデュースなども行った。

キング・レコードの、現在で言うA&Rマンとなり、ジャッキー・ウィルソン、ハンク・バラード、リトル・ウィリー・ジョンなどそうそうたるソウル・シンガー、ブルーズ・シンガーを世に売り出した。

1948年、ジョニー・オーティス・オーケストラで「ザッツ・ユア・ラスト・ブギー」がR&B
チャートで10位、続く1950年の「ダブル・クロッシング・ブルーズ」が9週間1位となりブラック・コミュニティーでブレイク。1950年代はコンスタントにヒットを送り出し、1958年、自らの名義で「ウィリー・アンド・ザ・ハンド・ジャイヴ」が大ヒット。これは、ポップ・チャートでも9位を記録、ジョニー・オーティスの代表曲となった。

「ダブル・クロッシング・ブルーズ」

http://youtu.be/eYT0U9lzHkI



「ウィリー・アンド・ザ・ハンド・ジャイヴ」

http://youtu.be/TEeeGMpM_Nk



彼のビッグ・バンドは、通常のビッグ・バンド・ジャズの要素に加え、ゴスペルの要素、ブルーズの要素などを加えた独特のものとなり、黒人色が強くなった。これは1955年のロックン・ロール誕生に少なからず影響を与えたとされる。

ヒット曲「ウィリー…」は、1974年、エリック・クラプトンによってカヴァーされ、現在ではクラプトンの持ち歌としてよく知られる。その後、楽曲自体も「ロックン・ロール殿堂」入りしている。また、オーティスが1952年に書いた「エヴリ・ビート・オブ・マイ・ハート」は、グラディス・ナイト&ザ・ピップスも録音しヒットさせている。

また、彼が1952年ビッグ・ママ・ソーントンに書いた「ハウンド・ドッグ」は、その4年後の1956年エルヴィス・プレスリーによってカヴァーされ、大ヒットし、ロックン・ロールの幕を開けることになる。

1950年にR&Bチャートで9週間1位。「ダブル・クロッシング・ブルーズ」(ジョニー・オーティス、リトル・エスター)

1970年代に活躍するリズム&ブルーズ系アーティスト、シュギー・オーティスの父にあたる。シュギー・オーティスは、1976年、ブラザーズ・ジョンソンに「ストロベリー・レター23」のヒットを提供。

こうしたブラック・ミュージックへの貢献から彼は「ゴッドファーザー・オブ・リズム&ブルーズ」と呼ばれるようになる。

彼を恩人とするエタ・ジェームスは、1994年、オーティス本人が「ロックン・ロール殿堂」入りするときに、自身の「グル」(恩師、師)と称えた。

また、1950年代からラジオDJ(KFOX局など)を、また1954年から1961年までテレビ番組のホストしていたが、1980年代から2005年頃までKPFA局で『ザ・ジョニー・オーティス・ショー』という週一のR&B中心のラジオ番組のDJを担当していた。多くの番組は、インディアナ大学にアーカイブとして残されている。

最近では、サンフランシスコ郊外に牧場を買い、コーヒー・ショップや、ライヴ・クラブなどを経営していた。

彼はミュージシャン、ソングライターだけでなく、政治的活動家、牧師であり、作家であり、晩年はオーガニック農業家だった。近年、教会を作り、牧師となり、ホームレスに食事を与えたり、チャリティーの仕事にも熱心にかかわっていた。

彼の黒人音楽・文化への傾注ぶりを表わす有名な言葉がこれだ。「遺伝子的には完璧にギリシャ人だが、心境的、環境的、文化的に、自分はブラック・コミュニティーの一員であることを選んだ」。“Genetically, I’m pure Greek, Psychologically, environmentally, culturally, by choice, I’m a member of the black community.”

2010年に出版された『ミッドナイト・アット・ザ・バレルハウス』という伝記を元にしたドキュメンタリー映画『エヴリ・ビート・オブ・マイ・ハート:ジョニー・オーティス・ストーリー』が製作中とのこと。

非黒人でありながら、黒人音楽、文化に精通し、ブラック・チャートに多くのヒットを送り出したジョニー・オーティス。彼が作り出す音楽のジャンルの呼び方にはこだわらなかった。それは、彼にとって「すべてアフリカン・アメリカンの音楽」だった。

1993年、サンフランシスコ・クロニクル紙にこう語った。「(アフリカン・アメリカンの)音楽とは、ただ音符があるだけじゃない。音楽とは、おばあちゃんの料理方法、おじいちゃんが話す昔話、子供たちの町の歩き方、話し方、そうしたもの全てを含んだ文化なんだよ」

■ニューヨーク・タイムズの記事

http://www.nytimes.com/2012/01/20/arts/music/johnny-otis-musician-dies-at-90.html?_r=1

LAタイムズ記事

http://www.latimes.com/news/obituaries/la-me-johnny-otis-20120119,0,2183487.story


OBITUARY>Otis, Johnny (December 28, 1921 – January 17, 2012, 90-year old)
OBITUARY>Taylor, Leroy ( - January 18, 2012)
OBITUARY>Gaines, Walter (1936 - January 17, 2012, 75-year old?)
OBITUARY>Davis, Henry ( - January 18?, 2012)

◎フィリップ・ウー&ニューヨーク・オール・スターズ・ライヴ~BPM低くても踊れる黒いグルーヴ

【Philip Woo & New York All Stars Live】

黒さ。

日本を代表するソウル・マン、久保田利伸のバックをファンキーに支えるフィリップ・ウーをはじめとするニューヨーク・ブラザーズ&シスターズたち。彼らは今週・土日(1月21日、22日)の久保田ライヴ終了後、帰国の途につく。そこで、今回と翌日六本木アルフィーでのライヴがファイナル・ライヴ。

いやあ、それにしても、密度の濃い素晴らしいライヴだった。もうまるで、ニューヨークあたりのライヴハウスにいるような錯覚に陥る。なにしろ、ラルフ(ドラムス)、クリフ(ベース)、フィリップ(キーボード)、マサ(ギター)の作り出すグルーヴ感は見事だ。そしてこれに乗るタイとフェリシアのヴォーカル。なんのトリックもなく、1曲1曲ていねいにプレイするまさにソウル・ショー。

タイの歌うダニー・ハサウェイ・ソング、フェリシアのアリーサ・フランクリン、シャカ・カーン・ソングも白眉。そしてバンドがとてつもなくファンキーになるテンプスの「シェーキー・グラウンド」「ドクター・フィールグッド」のブルーズ・フィーリング、オハイオ・プレイヤーズの「レッツ・ラヴ」など、BPMが低くても(テンポが遅くても)、踊れてしまうこのグルーヴ感は、もうほんとに見事としかいいようがない。

「ドクター・フィールグッド」なんか聴いていると、この「黒さ(Blackness)」は一体どうやって出るのだろうと、つくづく考えてしまう。バンドが生み出す黒さって、頭で考えてもなかなか出せるものではない。

選曲はいつもながらに、フィリップの「オタク」ぶりが出ているが、ケニー・バークの「ライジン・トゥ・ザ・トップ」には驚いた。メアリーJブライジなどのサンプリングで、今の若い人にも支持されているが、これをこんな生で聞けるなんて。しかも、クリフのベースのノリがなかなかいい。こんなに遅いテンポでも観客はほぼ総立ちでゆったりと踊っている。途中に、マクファーデン&ホワイトヘッドの「エイント・ノー・ストッピン・アス・ナウ」などもマッシュアップしてしまうところが、またにくい。

ファーストの最後に、「(会場の)どこかにライターのヨシオカがいるが、彼とはよく古いソウル・ヒットの話をする。僕も『オタク』だが、彼は僕以上に『オタク』で、これは彼のリクエストでやります。一発屋(これ、日本語)のサウス・ショア・コミッション、1975年のヒット、『フリーマン』」と言って、これをやってくれた。前回のライヴのときに、彼らがこれをやって、ものすごくよかったので、再度リクエストしたのだ。今回も、途中にラルフとのやりとりや、ソロ回しもあり、もうまるで自分たちの楽曲のよう。リズム隊のノリも抜群で、元々ディスコ・ヒットだったが、ポップでキャッチー、グルーヴも十分で、最高ののり。たぶん、フィリップが言うようにほとんど知られてないと思うので、「ニューヨーク・オール・スターズの曲」、「自分たちの曲」のような顔をして、毎回演奏していったら、「彼らのヒット」となって盛り上がると思う。僕なんか、翌日でもこのベースのリフが頭の中をぐるぐる回ってる始末。

今回デュエット曲は2曲。最初がビリー・プレストン&シリータの「ウィズ・ユー・アイム・ボーン・アゲイン」、もう一曲がマーヴィン&タミーの「ユア・プレシャス・ラヴ」。どちらもうっとりする。次は、二人でルーサーの「フォーエヴァー…」をデュエットにして歌ってもらいたい。ソウルメイトのルー軍団は、ちょうど大学時代のダンスパーティーで「ウィズ・ユー…」がチークタイムの定番になっていて、あの頃が思い出されて、大感激したと言っていた。

それにしても、全曲いちいち解説したいほど、いい選曲で楽しめた。

この日は、久保田利伸さん、お忍びで観戦。でも、あのアフロがシルエットで見えたようで、ファンに発見されてしまった模様。(笑) 

■過去フィリップ・ウー&ニューヨーク・オール・スターズ関連記事(一部)

2011年11月27日(日)
フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11089996666.html

July 13, 2006
Philip Woo Band: So Tight, So Funky
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_13.html

July 21, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way (Japanese Version)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_21.html

July 20, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way (English)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_20.html

August 03, 2006
Tonight Is Ty Night: Philip Woo & New York All Stars Final
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_03.html

March 15, 2007
"Summer Time" Is Coming: Donny’s Soul Is Coming: Ty Stephens Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/001639.html

March 03, 2007
Ty Stephens Will Sing Day And Night In Tokyo, Next Week
http://blog.soulsearchin.com/archives/001616.html

■ メンバー Members

Philip Woo (Keyboards, Hammond, Harmonica)
Ralph Rolle (Drums, Vocal)
Cliff Archer (Bass)
Masa Kohama (Guitar)
Ty Stephens (Vocal)
Felicia Fenix Graham (Vocal)

■セットリスト
Philip Woo & New York All Stars, January 18, 2012 @ Blues Alley, Meguro
( ) indicates lead singer tonight, [ ] indicates original artists ( ) year of hit

( )内に今日のリード・シンガー、[ ]にオリジナル・アーティスト名、( )がヒット年あるいは発表年、シングルヒットでない場合は、オリジナル収録アルバム

++First set

show started 19:45
01.Flyin’ Easy (Ty) [Donny Hathaway](1973) From CD “Extension Of A Man”
02.Let’s Do It (Let’s Love)(Ralph) [Ohio Players](1976) From CD “Honey”
03.All The Love (Ty) [Ty Stephens](2008)
04.Someday We’ll All Be Free (Ty) [Donny Hathaway](1973) From CD “Extension Of A Man”
05.With You I’m Born Again (Ty & Fenix) [Syreeta & Billy Preston] (1980)
06.Shaky Ground (Ralph) [Temptations](1975)
07.Free Man (Ralph & Fenix) [South Shore Commission](1975)
Performance ended 20:38

Second set

Performance started 21:13
01.All Day Music (Ralph) [War] (1971)
02.Dr. Feelgood (Fenix) [Aretha Franklin](1967)
03.Fade Away (Fenix) [Felicia Fenix Graham](2011)~A riff of “I’m Gonna Love You Just A Little More Baby”[Barry White](1973)
04.Hair (Ty) [Graham Central Station](1974)
05.Your Precious Love (Ty & Fenix) [Marvin Gaye & Tammi Terrell](1967)
06.Risin’ To The Top (Ty) [Kenny Burke, Mary J Blige] (1982) ~ A riff of “Ain’t No Stoppin’ Us Now”[McFadden & Whitehead](1979)
07.I Know You, I Live You (Fenix) [Chaka Khan] (1981) From CD “Whatcha Gonna Do For Me”
Enc. Shining Star (All) [Earth Wind & Fire] (1975)
Show ended 22:32

(2012年1月18日水曜、目黒・ブルースアレイ、フィリップ・ウー&ニューヨーク・オール・スターズ)
ENT>LIVE>Woo, Philip & New York All Stars
2012-

○ ナラダ・マイケル・ウォルデン、17年ぶりに来日~高中正義と共演

【Narada Michael Walden Will Play With Masayoshi Takanaka First In 29 Years】

29年ぶり。

スーパードラマーとして、また数多くのヒットを生み出したスーパー・プロデューサーとして知られるナラダ・マイケル・ウォルデンが2012年1月末に来日、2月2日(木)から5日(日)まで東京ブルーノートでライヴを行う。しかも、このナラダのライヴには、かつてナラダ・プロデュースでアルバム『サウダージ』(1982年)を発表した日本が誇るスーパー・ギタリスト、高中正義がゲストで登場。数曲を演奏する。ナラダと高中は、『サウダージ』発表後の1983年に横浜球場などでライヴを行っており、今回のステージでの共演は29年ぶりとなる。ナラダの自己名義ライヴとしては、1995年『JTスーパー・プロデューサー・シリーズ』以来約17年ぶりとなる。ナラダはプロデューサーとしてホイットニー・ヒューストン、マライア・キャリー、アレサ・フランクリン、セリーヌ・ディオンなど多数のヒットを放っている。

ナラダと高中の日程などについては、こちら。

http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/narada-michael-walden/

2月2日(木)、3日(金)が、7時と9時半、4日(土)と5日(日)が6時と8時45分スタート。基本チャージは、8000円。

高中楽曲の「黒船」「マニフェステーション」、ナラダのヒット「ゲット・アップ」などが共演曲の候補に挙がっている。

ナラダと高中のインタヴュー記事をブルーノート東京のタブロイド誌(2012年1月16日発行)に書きました。同じものがウェッブでも読めます。高中記事は6ページです。

http://saas.startialab.com/acti_books/1045176252/11561/_SWF_Window.html

ナラダ・プロデュースのアリーサ・フランクリン「フリーウェイ・オブ・ラヴ」(プロモーション用ビデオ)

http://youtu.be/Ip_pjb5_fgA


ドラムは、もちろん、ナラダ、サックスは故クラレンス・クレモンズ。

高中正義『サダージ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000042O5C/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ナラダ・マイケル・ウォルデン『ヴィクトリー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00185JO7G/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000075Y2/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

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○ ナラダ・マイケル・ウォルデン、恵比寿アクト・スクエアーに登場

【Narada Will Show Up At Art Square Ebisu】

前夜祭。

ブルーノートでのライヴに先駆けて、1月31日(火)ナラダは恵比寿のイヴェント・スペース、アクト・スクエアーで「ウェルカム・パーティー」に参加、自身もミニ・ライヴを行う。DJは、DJオッシーが登場。他に日本人歌手も色を添える。

詳細はこちら。
http://www.actsquare.com/news/narada0131.html

場所アクト・スクエアー 
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4-19-19
電話 03-3448-8902
開催日2012年1月31日(火)
時刻開場18:00 /公演19:15~21:00 / 22:00閉演
料金 前売り券5500円、当日券6000円(税込み)
出演 ナラダ・マイケル・ウォルデン&バンド、DJオッシー、ほか日本人歌手など

JR/日比谷線 恵比寿駅〈東口〉より動く通路「恵比寿スカイウォーク」で恵比寿ガーデンプレイス方面へ。スカイウォークを出たら、正面の横断歩道を渡らずに左の横断歩道を渡り、歩道沿いに徒歩2分、左手。

ナラダ・マイケル・ウォルデン・バンドの「フリーウェイ・オブ・ラヴ」
http://youtu.be/u9Ql9xyyDEw



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○ 「東京サーファーズ・ナイト第3回~ダイナスティー」2012年1月25日(水)に開催

大好評。

2011年6月に第一回が行われ大好評を博したイヴェント「東京サーファーズ・ナイト」の第三回が、2012年1月25日(水)に同じく恵比寿のイヴェント・スペース、アクト・スクエアーで行われる。9月28日(水)に続いて約4ヶ月ぶり。前回も400人を越える観客を動員。かつてディスコで遊んでいたいわゆる「アラフォー」「アラフィフ」世代が集まる。司会がルーシー・ケント、DJオッシーが、1980年代のサーファー・ディスコを彷彿とさせる選曲でバブリーな夜を演出する。

イヴェント ディスコ形式
場所 アート・スクエアー
出演者 DJオッシー、司会ルーシー・ケント
日時 2012年1月25日(水)18時~23時
料金 男性3000円(2ドリンク付き)、女性2000円(2ドリンク付き)2階席、3階席、テーブル席は別途。
割引 20時まで入場の方は、入場料が半額。

http://www.actsquare.com/news/surfersnight_vol3.html

EVENT>Tokyo Surfer’s Night
ANNOUNCEMENT>LIVE>Walden, Narada Michael / Takanaka, Masayoshi

●ジミー・キャスター~ファンク・レジェンド~71歳で死去

【Funk Legend Jimmy Castor Dies At 71】

訃報。

ファンク・レジェンドの一人、ジミー・キャスターが2012年1月16日午後2時半(西部時間帯=日本時間17日午前7時半)、ラス・ヴェガスの病院で死去した。71歳。(ウィキペディアでは当初1947年生まれと書かれており、それを元に64歳と報じているものが多いが、バイオを精査するとおそらく間違い。ソウルサーチンでは第一報で1943年生まれを取っていたが、今回の死去で、1940年生まれだということがわかった=2012年1月19日午前4時現在・修正) しばらく癌を患っていた。ジミー・キャスターは1940年6月22日ニューヨーク生まれ。最初はドゥーワップ・グループで活動、その後サックスなども吹くようになり、マルチ・ミュージシャンへ。1972年、ファンク曲「トログロダイト」が初のミリオン・セラーになり、一躍メジャーな存在に。同年の「イッツ・ジャスト・ビガン」は、その後ヒップ・ホップ・アーティストにサンプリングされたりして有名になった。

「イッツ・ジャスト・ビガン」は1983年4月公開の映画『フラッシュダンス』内でも使用された。

http://youtu.be/Q3ZNFGE8PZE



Jimmy Castor: It’s Just Begun

http://youtu.be/1P0fpBgzuws



評伝。

ジミー・キャスターは、1940年6月22日ニューヨーク生まれ。当初は、ドゥーワップを歌い始めた。ニューヨークで一足先に人気となっていたフランキー・ライモン(1942年9月30日生まれ~1968年2月27日、ドラッグ・オーヴァードーズのため25歳で死去)&ティーンエイジャーズ(1956年2月から「ホワイ・ドゥ・フールズ・フォーリン・イン・ラヴ」=「恋は曲者」がヒット)らと同郷、ほぼ同年代で、彼らに「アイ・プロミス・トゥ・リメンバー」(1956年)を書いたのが最初のヒット。(もし、1947年生まれだと、これを書いたのが8歳か9歳ということになり、さすがに計算があわない) これはソウル・チャートで10位。彼はまだニューヨークのミュージック・アンド・アーツ・ハイスクールに在学中だった。その後、フランキー・ライモンの急逝後、一時期このティーンエイジャーズにフランキーに代わって参加。

高校卒業後、ニューヨーク・シティー・カレッジに進学、バンド活動も続けた。1966年、スマッシュ・レーベルからリリースした「ヘイ・リロイ、ユア・ママ・イズ・コーリング・ユー」がソウル・チャートで16位を記録。そして1972年、グループ「ジミー・キャスター・バンチ」を結成、メジャーのRCAと契約し大ブレイク。コミカルでファンキーな「トログロダイト」がソウルで4位、ポップで6位を記録、ミリオン・セラーとなる大ヒットになった。

ちょうどこの頃録音した「イッツ・ジャスト・ビガン」はシングル・ヒットこそしなかったが、その後、映画『フラッシュダンス』で使用されたり、多くのヒップ・ホップ・アーティストにサンプリングされたりして、ジミー・キャスターの代名詞となった。「イッツ・ジャスト・ビガン」も「トログロダイト」もそれぞれ10以上のヒップ・ホップ・アーティストがサンプリングで使用している。前者はブレイク・ビーツの代表作。後者は最近では、2006年、クリスティーナ・アギレラが「バック・イン・ザ・デイ」で使用。

ちなみに、この「イッツ・ジャスト・ビガン」が使用されている映画『フラッシュダンス』のシーン(上記ユーチューブ参照)だが、ここですでにストリート・ダンスで「ムーン・ウォーク」的なダンスが見られる。マイケル・ジャクソンが『モータウン25』で初めて「ムーン・ウォーク」(当時はまだ「ムーン・ウォーク」という名前はなく、「バック・スライド」などと呼ばれていた)を披露するのが、1983年3月25日(テレビ放映は1983年5月16日)。映画『フラッシュダンス』の公開は1983年4月15日なので、マイケルはこの『フラッシュダンス』は見ていないと思われる。ちょうどこの頃、うしろにスライドするステップはニューヨーク近辺のティーンたちの間で流行っていたダンスということはご存知の通り。

RCAで3枚のアルバムをリリース後、1975年、アトランティックに移籍。ここで「バーサ・バット・ザ・ブギー」「キング・コング」「Eマン・ブギー」など恐竜、キング・コングなどコミック的キャラクターを全面に押し出しつつ、ファンクを聴かせる独特のサウンドで人気を集めた。

その後もコンスタントにヒットを出し、最後のヒットは1988年「ラヴ・メイクス・ア・ウーマン」。ジョイス・シムズの作品に客演していた。

最近はラスヴェガスに住んでいた。第一報は、ジミーの孫のツイートで流れた。

■主なヒット収録のベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000033OM/soulsearchiho-22/ref=nosim/

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つながり。

ジミー・キャスターの作品は、1970年代に六本木のエンバシーでDJをしていたときによくかけた。一番かけたのは、「キング・コング」、あるいは、「バーサ・バット・ブギー」「トログロダイト」なども。ポップでファンキーな作品で、全米ではディスコでも人気だった。リズムがシンプルだったので、日本人でも比較的踊りやすく、意外と人気が高かった。だが、ブラザーたちはあんまり「キング・コング」とかに反応しなかったなあ。あの頃だと、Pファンク系のほうが圧倒的に支持されていた。黒人が多いエンバシーという特殊なディスコだったからかもしれない。新宿では「キング・コング」などけっこう人気だったと記憶する。「イッツ・ジャスト・ビガン」は、やはり『フラッシュダンス』の影響が大きかったと思う。これは、アトランティックに来る前のRCA時代の作品で、日本では当時は発売されていなかった。その後、たくさんサンプリングされてきた。

ナイル・ロジャーズがブログで、ナイルがダイアナ・ロスをプロデュースする機会を作ってくれたのが、ジミー・キャスターだったと書いていた。いろいろなところでつながっている。

OBITUARY>Castor, Jimmy (June 22, 1940 – January 16, 2012, 71 year old)


修正:生年、1943年から1940年に修正。2012年1月19日午前4時現在。これを元に上記本文を修正しました。

☆ケント・モリ『情熱大陸』放映~ドキュメンタリーとは

【Kento Mori On “Jounetsu Tairiku” Program】

真意。

2011年12月に東京で行われたマイケル・ジャクソン・トリビュートでも大活躍したプロフェッショナル・ダンサー、ケント・モリにフォーカスしたテレビ番組『情熱大陸』(毎日放送制作・TBS系列放送、2012年1月15日夜放送)が15日に放送された。

情熱大陸:ケント・モリ(2012年1月15日放送)

パート1 http://www.youtube.com/watch?v=LKKuYEiiuM0



パート2 http://youtu.be/0rcQA53R7EQ



(いずれ削除されるかもしれませんが、ごらんになっていない方のために)

ドキュメンタリー。

ドキュメンタリーというのは、たとえば素材が30時間分あって、そこから選んで25分のものに編集するとなると、何十通りの編集ができる。一番重要なことは、そのドキュメンタリー制作者がその取材対象にどれだけ食い込み、勉強をし、その本質に迫り、その中のどこにフォーカスをし、どのようなストーリーを浮かび上がらせるかということだ。そして、そこに制作者側の恣意的、決め付け、思い込み、受け狙いなどがあってはならない。徹底した取材から浮かび上がるストーリーというのは必ずあるもので、それは、事前に制作者が描いたストーリーとは大方の場合、違うものになる。そこを真摯に拾い上げ、25分なり、あるいは50分なりの映像にしなければならない。

『情熱大陸』は、僕もときどき見るが、その対象のことを僕がよく知っているものだと、どうしてもいつも食いつきが足りないなあ、と思ってしまう。しかし、何も知らずにたまたま知らないアーティストなりを見ると、「へえ、こんな人がいるんだ。すごいなあ」などと思う。興味が深まれば、自分で検索なりして、その人について調べる。つまり、「世間ではまだあまり知られていない人をご紹介します」という点においては、意味があるわけだ。テレビという媒体は、不特定多数を相手にする。だから、ちょうど、そのあたりの何も知らない人へわかりやすく紹介する、というのがちょうどいいのだろう。

以前、田原総一郎の回を見たが、あれも物足りなかった。ドキュメンタリーというより、テレビのニュース番組でちょこっと「特集」する程度のノリだったように思う。

ドキュメンタリーは、究極ないい方をすれば、どこにも「正解」がない。あるいは、どれもが「正解」とも言える。しかし、「いいドキュメンタリー」か「ふつう」、「それほどでもないドキュメンタリー」、「だめなドキュメンタリー」などという風には言える。また、その判断が難しい。

結果、取材対象者と制作者の間でまったく違う価値観が生まれることもある。それも含めてドキュメンタリーなのだろう。

しかし、ある人物を多くの人に紹介し、その人物の考え方の一端でも、仮に10パーセントでも広く知らせることができれば、ポジティヴに考えれば、それは「プラスの側面」ということになる。

たとえば、今回の『情熱大陸』を見て、ケント・モリの踊りや情熱に感動した視聴者がいたこともはっきりした事実。中には、これを見て、「自分もダンスを志そう」と思った子供もいたかもしれない。そんな彼らが10年後にケント・モリに会って、「僕はあの『情熱大陸』でケントさん見て、ダンスをやろうと思って、ここまできたんです」とあいさつに来たら、それはそれで素敵なことではないだろうか。

ケント・モリについては、かつて紹介記事を書いた。

2010年02月09日(火)
ケント・モリ~その存在理由
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10454316988.html

2010年05月25日(火)
ケント・モリ自伝『ドリーム&ラヴ』2010年6月25日発売
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10544121365.html#main

ぜひ彼の自伝なども読んで、彼の真意を知っていただければ応援者としても嬉しい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594062393/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ENT>ARTIST>Mori, Kento
MICHAEL JACKSON>

☆マイケル・トリビュート、放送日決定

【Michael Jackson Tribute On-Air Date Fixed】

決定。

昨年12月に代々木体育館で行われたマイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴのテレビ放送日が決定した。2012年2月4日(土)18時~21時。衛星テレビ、ケーブルテレビ・チャンネル、ミュージック・オン・TV(Music ON! TV)で。

詳細はこちら http://www.mjtribute.jp/ M On!の視聴の方法なども。

同イヴェントの内容については、こちらのブログ。1日目の内容。

2011年12月15日(木)
マイケル・ジャクソン・トリビュート(初日)・ライヴ・レポート
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20111215.html

2011年12月16日(金)
マイケル・ジャクソン・トリビュート(2日目)・ライヴ・レポート(パート2)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20111216.html

パート3。
2011年12月17日(土)
マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ・レポート(パート3)~AIの夢のつづき
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20111217.html

イヴェント自体は約3時間だったので、ほぼノーカットで放送されるものと思われる。

また、同じく21時から21時半まで、アフター・パーティーの模様なども編集されて放送される。

MICHAEL JACKSON>TV
 

○フィリップ・ウー・ライヴ18日と19日~今日の「ソウル・サーチン」は、レイラ・ハサウェイ、

【Philip Woo Live Will Be On 18th & 19th, Lalah Hathaway On Soul Searchin】

告知。

日本で活躍するニューヨークのキーボード奏者、フィリップ・ウーのニューヨーク・オールスターズとのライヴが、来る2012年1月18日(水)目黒・ブルース・アレイ、19日(木)に六本木・アルフィーで行われる。

今回のタイトルは、『グランド・フィナーレ』。ニューヨークから久保田利伸ツアーで来日中のメンバーが、1月22日のライヴ後、帰国するために、このメンバーでの最後のライヴとなる。このライヴは、昨年11月にブルース・アレイで行われたものの、再現となる。もちろん、セットリストは入れ替えられる。

参加メンバーは久保田ツアーから、ドラムスのラルフ・ロール、ヴォーカルのタイ・スティーブンス、フェリシア・フェニックス・グラハム、キーボードのフィリップ・ウー(日本在住)。今回は、ベースにクリフ・アーチャー(ニューヨーク出身、元アトランティック・スター、現在日本在住)、ギターにマサ小浜が参加。1970年代から80年代にかけてのソウル・ミュージックを演奏する。(下記前回ライヴ評参照)前回見逃された方は、ぜひ。この時代のソウル・ミュージックが好きでしたら、相当楽しめます。

フィリップ、タイ、フェニックスが「ソウル・サーチン」にゲスト出演したときのポッドキャスト。(期間限定)18日、19日の告知もしています。タイ、フェニックスの音源も聴けます。タイの「フォーエヴァー、フォー・オールウェイズ、フォー・ラヴ」(ルーサー・ヴァンドロス)が聴けます。

http://soundcloud.com/soul_searcher/soul-blends2012-01-08-ty-fenix
「ソウル・サーチン」2012年1月8日方放送分、『ソウル・ブレンズ』(インターFM、関東地区76.1mhz、日曜午後1時~3時内、2時20分頃から)(約36分)

フィリップがカマサミのメットポッド(最新版)に登場し、18日、19日の告知。前回ニューヨーク・オールスターズのライヴ音源も聞けます。
http://metropolis.co.jp/podcast/2012/01/14/featuring-restauranteur-david-chiddo-and-musician-philip-woo/#.TxI6aYknMF8.facebook

また、ラルフ、タイ、フェリシアらがゲスト出演したメットポッド。
http://metropolis.co.jp/podcast/2011/12/01/toshinobu-kubotas-band-member-speak-and-sing/
(約28分)

■前回の様子~前回ライヴ評

2011年11月27日(日)
フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11089996666.html

2011年12月04日(日)
ラルフ・ロール、『ソウル・ブレンズ』~「ソウル・サーチン」に登場
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11096729666.html

○ ニューヨーク・オールスターズ過去記事

July 21, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way (Japanese Version)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_21.html

(English version of above)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_20.html

August 03, 2006
Tonight Is Ty Night: Philip Woo & New York All Stars Final
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_03.html

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■フィリップ・ウー・ウィズ・ニューヨーク・オールスターズ
Philip Woo with The N.Y. All Stars ~ The Grand Finale Live!

日時・2012年1月18日(水) 午後7時半~ 
料金・テーブル(指定)5000円。立ち見4500円。この他に座席の場合525円のテーブルチャージがかかります
会場・目黒ブルース・アレイ
http://www.bluesalley.co.jp/
東京都目黒区目黒1-3-14ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F
予約・問い合わせ電話 03-5496-4381

メンバー=
Philip Woo (Pf/HAMMOND B-3/Fender Rhodes/Synth)
Ralph Rolle (Ds/Vo)
Ty Stevens (Vo)、
Felicia Graham (Vo)
マサ小浜(G)
Cliff Archer (B)

++++

■フィリップ・ウー・ウィズ・ニューヨーク・オールスターズ
Philip Woo with The N.Y. All Stars ~ The Grand Finale Live!

メンバーは同じ。

日時・2012年1月19日(木) 午後8時~ 
料金・4,200円
会場・六本木アルフィー 東京都港区六本木6-2-35 ハマ六本木ビル5F
(日比谷線六本木一番出口出てすぐ右。1階はパンのポンパドール)
http://homepage1.nifty.com/live/alfie/
予約・問い合わせ 03(3479)2037

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○今日の「ソウル・サーチン」はレイラ・ハサウェイ

【Today’s Soul Searchin features Lalah Hathaway】

フィーチャー。

今日の「ソウル・サーチン」(2時半~)では、先週来日して大好評を博したレイラ・ハサウェイを特集します。

関東地区の方は、ラジコで。オンエアー後、サウンドクラウドで同録を期間限定でアップします。

http://radiko.jp/player/player.html#INT

■今回のライヴ評

2012年01月07日(土)
レイラ・ハサウェイ~楽器に溶け込む「魅惑のロウ・ヴォイス」
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11128363653.html

2012年01月10日(火)
レイラ・ハサウェイ~ミュージシャンの背中に浮かび上がる音符
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11131254057.html

レイラ・ハサウェイの「フォーエヴァー、フォー・オールウェイズ・フォー・ラヴ」収録のルーサー・トリビュート・アルバム

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002B258C/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

その第二弾

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000KRNI4S/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

ANNOUNCEMENT>Soul Searchin
ANNOUNCEMENT>Woo, Philip & New York All Stars



◎シャカ・カーン(チャカ・カーン):セットリスト大幅に変え、心機一転か

【Chaka Khan: Try Something New】

心機一転。

最近では2008年6月、2009年1月、2009年11月、2011年2月以来の来日。前回はちょうど「ソウル・サーチン~クインシー・ジョーンズ」とぶつかっていたが、最終日にちらっと見に行っていたが、バタバタしててライヴ評が書けないでいた。ほぼ毎年やってきている感じだ。

今回の大きなポイントは、バンド・メンバーのコーラス2人とベース奏者を除いて、日本在住のソウル・ミュージシャンであるということ。

キーボードのキース・ヘインズ、ドラムスのロレンゾ、ギターのザンドレらは、日本のソウル・シーンで知る人ぞ知る存在。AIのライヴや、デイヴィッド・キングのマイケル・トリビュートなどで活躍中。

一方、ベースのオットーは、以前からシャカの知り合いで、シャカの妹(タカ・ブーン)の作品をプロデュースしてそれを気に入られたので、何年か前のツアーに参加。今回、久しぶりに呼ばれたという。ニューヨーク出身だが、現在はロンドン在住。それ以前10数年前に日本に住んでいて、六本木のピックフォードでもプレイしていた、という。会話のところどころに日本語も混じる。コーラスの2人は、前回来日時と同じ2人だった。

それよりも驚いたのが、今回のセットリスト(選曲)だ。下記をごらんいただくとわかるように、過去のライヴがほぼシャカの誰でも知ってるベスト・ヒットを歌ってきたのに対し、今回はあまり知られていない作品が多く歌われたこと。「スルー・ザ・ファイアー」「テル・ミー・サムシング・グッド」「ドゥ・ユー・ラヴ・ホワット・ユー・フィール」「アイ・フィール・フォー・ユー」などがなかったのだ。

これに関しては、「ディープなシャカ・カーン・ファン向け」「一般受けはしないが、通好み」「シャカのリピーター向けの選曲」などの感想が聴かれた。

「アース・ソング」に関しては、「これが私が3番目に書いた曲。いや、2番目かしら。いや、1番最初に書いた曲かな。まあ、とにかくキャリアのごく初期に書いた曲」といって紹介して歌った。

シャカにしてみれば、今回のライヴ、この選曲はちょっとしたチャレンジというか、お試しみたいな形なのではないだろうか。少し昔の曲もやります、みたいな。その試行錯誤はいいのではないかと思う。

■ベスト

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002MX7/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■過去記事

2009年11月10日(火)
シャカ・カーン(チャカ・カーン)、鳥のように自由に歌う
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10384875681.html

January 10, 2009
シャカ・カーン(チャカ・カーン)・ライヴ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090110.html

June 03, 2008
Chaka Khan Live @ Hi Energy Performance
【シャカ・カーン初日から全開】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080603.html

June 07, 2008
“Through The Fire” Is Chaka Khan’s Soul Searchin’ Song
【シャカ・カーン(チャカ・カーン)、多くの修羅場をくぐりぬけて】「スルー・ザ・ファイアー」について
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080607.html

June 08, 2008
More Chaka Khan At Billboard
【シャカ・カーン旋風、東京を席巻】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080608.html

June 10, 2008
Chaka Khan (Part 4) : Yuri On The Chaka Khan’s Stage 
【シャカ(チャカ)・カーンのステージにあがったユリさん】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080610.html

June 12, 2008
Chaka Khan’s Record Of Visit To Japan (Part 1)
【シャカ(チャカ)・カーン来日履歴・調査中】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080612.html
シャカ・カーン来日一連の記事、5部作。

2003/10/11 (Sat)
Chaka Khan Live @ Budoukan: One & Only Voice Still Shines
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031011.html
(2003年来日ライヴ評)

■ メンバー

シャカ・カーン / Chaka Khan(Vocals)
オットー・ウィリアムズ / Otto Williams(Bass)
ザンドレ・ヤーブロウ / Zaindre Yarborough(Guitar)
パット・プライアー / Pat Pryor(Guitar)
キース・ヘインズ / Keith Haines(Keyboards)
ロレンゾ・ブレイスフル / Lorenzo Braceful(Drums)
ティファニー・スミス / Tiffany Smith(Background Vocals)
シャレッタ・モーガン / Sharetta Morgan(Background Vocals)

セットリスト
setlist: Chaka Khan @ Billboard Live Tokyo, January 11, 2012 Wednesday

show started 21:32
01.Ain’t Nobody [CD LiveStompin’ At The Savoy]
02.Everlasting Love [CD Ask Rufus]
03.Night Moods [CD Whatcha Gonna Do For Me]
04.Earth Song [CD Ask Rufus]
05.Band solo: Member introducing
06.Please Pardon Me [CD Rufusized]
07.The Hissing Of Summer Lawns [Joni Mitchell]
08.Papillon [CD Naughty]
09.Sweet Thing [CD Rufus Featuring Chaka Khan]
10.So Naughty [CD Naughty]
Enc. I’m Every Woman [Chaka]
Show ended 22:43

(2012年1月11日水曜、ビルボード・ライブ東京、シャカ・カーン(チャカ・カーン)ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Khan, Chaka
2012-7

○ソウル・サーチン第11回3月に開催決定、スライ・ストーンにスポット、先行予約16日から

【”Soul Searchin Vol.11” Featuring Sly & The Family Stone】

決定。

毎回一組のソウル・レジェンドを選んで、そのアーティストのトークと、楽曲をカヴァーして演奏する音楽イヴェント「ソウル・サーチン」の第11回の開催が決定した。クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソンに続いて取り上げるのは、ファンクを生み出したレジェンドの一人、スライ・ストーン。スライ&ザ・ファミリー・ストーンの歴史と楽曲を紹介する。

スライ・ストーンは昨今見事なカンバックを果たし、初来日、2度目の来日も大きな話題となった。1960年代後期に「フラワー・ムーヴメント」の盛りあがっていたサンフランシスコで、台頭してきたロックとジャズ、R&Bなどをミックスした独自のファンクを作り出し、アメリカの音楽業界に衝撃を与えた。ファンクの歴史の中で、ジェームス・ブラウンと並ぶ2大巨頭に位置する。

スライの影響を受けたアーティストには、70年代から80年代にかけてビッグになるプリンスなどもいた。プリンスのルーツを探る意味でも、スライ・ストーンの人と成り、音楽性を存分に研究できるイヴェントになるだろう。もちろん、スライから派生したラリー・グラハム、スライと共演してきたアーティスト(ジェシー・ジョンソン)などの作品も広範に紹介する予定だ。また、秘蔵映像なども紹介してみたい。

日時は2012年3月29日木曜。目黒・ブルース・アレイで午後7時半から。

ライヴは、「ソウル・サーチン」のハウス・バンド、ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ。今回は2日ではなく、1日だけのイヴェントとなりますので、ご注意ください。お早目のご予約をお勧めします。

■スライ・ストーン来日のときのライヴ評

初来日↓
2008年09月01日(月)
スライ・ストーン、36分間ステージに立つ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10133999546.html

2008年09月03日(水)
スライ&ファミリー・ストーン@ブルーノート
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10134870915.html#main

2度目の来日↓
2010年01月17日(日)
ルーファス&スライ・ストーン、ライヴ@ブルーノート
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10436078971.html

■「ソウル・サーチン」独自先行予約

今回も前回同様、この「ソウル・サーチン・ホームページ」で先行予約を行います。期間は2012年1月16日(月)午後12時から1月23日(月)20時まで。下記アドレスにアクセスしてください。その後、ブルース・アレイ・ジャパンの会員の先行予約、そして、その後一般発売となります。お早目の「ソウル・サーチン」先行予約をお勧めします。下記アドレスにアクセスし、指示にしたがって入力、ご予約ください。先行予約から、よい席が割り当てられます。

「ソウル・サーチン」先行予約専用アドレス
 http://reserve.bluesalley.co.jp/schedule/pre_reserv.html?c_code=Schedule-20120109200809

(※アドレスが2行に渡って表示される場合は、コピー&ペーストで繋げてご利用ください。またこのアドレスは2012年1月16日午後12時から1月23日20時までの間つながります。それ以外の時間帯はアクセスできませんので、ご了承ください)

先行予約受付期間:2012年1月16日(月)12:00~1月23日(月)20:00 まで
※先着順/予定枚数に達し次第受付終了

≪予約に際しての注意事項≫
・お申込み後2営業日以内に、ご予約確認のお電話を差し上げます。
 ご予約はこの電話確認を以って成立します。
 もし確認の電話がない場合は、ご予約が正常に受付けられていない可能性がありますので、下記お問合せ先までご連絡ください。

【予約に関するお問合せ】
BLUES ALLEY JAPAN 
電話:03-5740-6041(月~土/12:00~20:00)

★BAJ Club会員先行予約開始日:2012年1月24日(火)12:00~
★一般予約開始日:2012年2月1日(水)14:00~ インターネットまたは電話予約

■ 公演詳細

『ソウル・サーチン:ザ・セッション Vol.11~A Tribute To Sly & The Family Stone』

出演 ケイリブ・ジェームス&ザ・ソウル・サーチャーズ、

ケイリブ・ジェームス(キーボード)
日野ジーノ賢二(ベース)、
マサ小浜(ギター)、
ゲイリー・スコット(サックス&パーカッション)、
アンディー・ウルフ(サックス)、
シン・タカダ(ドラムス)、
グレッグ・ハートリッジ(オルガン&ヴォーカル)。
追加ヴォーカル、後日発表

司会トーク・パネル 吉岡正晴

日時 2012年3月29日(木) 開場午後6時、開演午後7時半、2セット入れ替えなし

場所 目黒・ブルース・アレイ
http://www.bluesalley.co.jp/
住所  〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14 電話番号03-5496-4381
ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F

料金 テーブル席(指定)5500円、立ち見5000円。当日券は500円アップ。(各税込み)ドリンク・フード・オーダーなどは別途。この他にテーブル席のシートチャージとして525円がかかります。飲食代などは当日精算。

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■ソウル・サーチン・イヴェントとは

「ソウル・サーチン・イヴェント」とは、ソウル・ミュージック・ジャーナリストの吉岡正晴が主催するイヴェントで、毎回一組のアーティストにスポットを当て、そのアーティストについて詳しいパネリストのトークとリアル・ミュージシャンによるそのアーティストの作品を生演奏で楽しむ、他に例を見ない音楽イヴェント。正式なタイトルは『ソウル・サーチン:ザ・セッション』でその前身の『ソウル・サーチン』から数えると通算11回目になります。2003年から始まり、これまでに、スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハサウェイ、レイ・チャールズ、マーヴィン・ゲイ、ルーサー・ヴァンドロス、アレサ・フランクリン、アイズレイ・ブラザーズ、クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソンを取り上げてきました。

今回スポットをあてるのは、プリンスなど多くのアーティストに影響を与えたファンクのレジェンド、スライ・ストーン。そのファンクの歴史と、彼がソウル音楽の世界に与えた影響、彼のファンクの秘密を解き明かします。

■何か予習するなら、この『アンソロジー』

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■ソウル・サーチン・ヒストリー

「ソウル・サーチン」はこれまでに10回行われている。

SOUL SEARCHIN: history

1Stevie Wonder @Brave Bar, Roppongi 11/27/2003 (only record playing and panel)
2Stevie Wonder @ Rukuya, Nakameguro 04/22/2004 (only Kaleb, and panel)
3Donny Hathaway @ Rakuya, Nakameguro 09/22/2004 (only Kaleb, and panel)
4Ray Charles @Blues Alley 06/26/2005 (Kaleb with Kohshi’s band + Ohta Ken and panel)
5Marvin Gaye @Blues Alley 04/01/2006 (band with no name + panel)
6Luther Vandross @Blues Alley 07/01/2006 (Soul Searchin : The Session Vol.1) (Kaleb & The Soul Searchers + panel )
7Aretha Franklin @Sweet Basil 138, 03/26/2007 (Soul Searchin : The Session Vol.2)
8Isley Brothers @Blues Alley 07/14/15/2009 (Soul Searchin : The Session Vol.3)
9Quincy Jones @Blues Alley 02/03/2011(Thursday), 02/04/2011(Friday) (Soul Searchin : The Session Vol.4)
10Michael Jackson @ Blues Alley 08/28/2011 (Sunday), 08/29/2011 (Monday)
11 Sly & The Family Stone @ Blues Alley, 03/29/2012 (Thursday)

■前回ユーストリーム・アーカイブ

「ソウル・サーチン Vol.Q」「ソウル・サーチンVol.10」をユーストリームで生中継し、そのアーカイブを残してあります。トーク部分はありませんが、ライヴ部分はすべて残っています。

2011年2月3日(木)「ソウル・サーチン Vol.Q~クインシー・ジョーンズ」パート1(第一部)@ブルース・アレイ (約59分)
http://www.ustream.tv/recorded/12429496
2011年2月3日(木)「ソウル・サーチン Vol.Q~クインシー・ジョーンズ」パート2(第二部)@ブルース・アレイ (約70分)
http://www.ustream.tv/recorded/12430651

2011年8月29日(日)「ソウル・サーチンVol.10~マイケル・ジャクソン」
http://www.ustream.tv/recorded/17018898

■ 最近の「ソウル・サーチン」イヴェント関連記事 (抜粋)

2011年08月29日(月)
「ソウル・サーチンVol.10~ハッピー・バースデイ・マイケル・ジャクソン」初日スタート
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110829.html

2011年08月30日(火)
「ソウル・サーチン~ハッピーバースデイ・マイケル・ジャクソン」二日目
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110830.html

2011年08月31日(水)
『ソウル・サーチン~ハッピー・バースデイ・マイケル・ジャクソン』
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110831.html

2011年02月06日(日)
ソウル・サーチン、御礼、Uストリームやツイッターでの反応
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110206.html

2011年02月07日(月)
「ソウル・サーチン」その意義と目指すもの
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110207.html

EVENT>SOUL SEARCHIN>Vol 11>Sly Stone
ENT>ANNOUNCEMENT>EVENT>Soul Searchin

◎第3回「マイケル・ジャクソン・トリビュート2011 We all love you」

【Another Michael Jackson Tribute】

年末。

2009年の年末から始まり今回で3回目となった年末の「マイケル・トリビュート・イヴェント」。今回は、西寺郷太・吉岡正晴が40分程度のトークをし、デイヴィッド・キングのライヴ、MJスピリットのダンス・パフォーマンスなどを見せた。他にも子供たちのダンス・パフォーマンスや、DJショーも行われた。

冒頭のトーク部分では、12月25日のお台場でのトーク・イヴェントで話せなかったネタを中心に話した。ひとつは、すでにアメリカなどで始まっている『シルク・ドゥ・ソレイユ』の内容を詳しくご紹介。楽曲、パフォーマンスがどうなっているか、多くの日本人ダンサーたちが参加していること、そのほとんど全員がフェイスブックをやっていて、西寺さんはライナーを書く時に全員で連絡が取れたという話をした。また、12月13日、14日に代々木体育館で行われた「マイケル・ジャクソン・トリビュート」についても、監修者としてかかわった西寺さんの話なども。

デイヴィッド・キングのライヴは、1時間超。途中でデイヴィッドの息子カイ・キングと故カルヴィン・ヤングブラッドの息子タク・ヤングブラッドの踊りと歌なども挟んだもの。特にタクはジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」をブラウン張りに歌った。タクのジェームス・ブラウンなど、マイケルが子供の頃見せたジェームス・ブラウンのコピーを彷彿とさせる。

また、子供ばかり5人を揃えてのジャクソン・ファイヴもなかなかおもしろかった。

「ガール・イズ・マイン」と「セイ・セイ・セイ」のデュエット曲メドレーでは、ポールとマイケルのやりあいを、デイヴィッド・キングとキーボードのキース・ヘインズがかけあいでやり、観客を沸かせた。

そして、MJスピリットは約60分。今回は『ヒストリー・ツアー』を再現した。本編のあと、アンコール部分では、リアル・バンドとのコラボが実現。「ビリー・ジーン」「スリラー」など4曲がバンド演奏とブルー・ツリーのダンスで披露された。

DJタイムあり、バンドあり、ダンス・パフォーマンスあり、トークありとかなり盛りだくさんな4時間超のイヴェントだった。

■ メンバー (一部)

David King (vo) デイヴィッド・キング
Keith Haines (key/vo) キース・へインズ
Keith Williamson (eb) キース・ウィリアムソン
Jay Stixx (ds) ジェイ・スティックス
Pierre Andre (as/chorus) ピエール・アンドレ
Masa Kohama(g) マサ 小浜
Tahirih Walker(chorus) テヒラ・ウォーカー
AJ(chorus) エー・ジェイ
DJ:ACE  (DJ:エース)

ゲスト
Kai King (11歳)  カイ・キング
Taku Youngblood (10歳) タク・ヤングブラッド

そのほか、前後などに多数のダンサー。

+++

MJ-Spirit MJスピリット

トーク:西寺郷太、吉岡正晴

+++

■セットリスト マイケル・ジャクソン・トリビュート
Setlist: David King / Michael Jackson Tribute

01.Intro
02.Heartbreak Hotel
03.Shake Your Body (Down To The Ground)
04.Rock With You
05.Remember The Time (Taku dancing)
06.I Feel Good (Taku sings)
07.Motown Medley: I Want You Back / The Love You Save / I’ll Be There (Kai, Taku, Branket, Asahi, Takumi)
08.ABC
09.Working Day & Night
10.Gone Too Soon
11.The Girl Is Mine / Say Say Say
12.The Way You Make Me Feel
13.Black Or White

Setlist: MJ-Spirit

01.Opening
02.Scream (1997)
03.This Time Around
04.Wanna Be Startin’ Something
05.Stranger In Moscow
06.Medley: I Want You Back / The Love You Save / I’ll Be There
07.Smooth Criminal
08.Dangerous
09.Beat It
10.HIStory
Enc. Billie Jean
Enc. Thriller
Enc. Heal The World
Enc. Man In The Mirror

(2011年12月30日・金曜、渋谷デュオ、マイケル・ジャクソン・トリビュート)
ENT>MUSIC>LIVE>Michael Jackson Tribute
MICHAEL JACKSON>Tribute>King, David
2011-

◎ウィスパーズ~R&Bヴォーカル・グループの伝統と粋

【Whispers: Tradition and Class By Itself ; Typical R&B Vocal Group】

粋。

2011年年末のコットン・クラブは、R&Bヴォーカル・グループ、ウィスパーズ。ウィスパーズの初来日は1988年3月、横浜ベイサイド・クラブの杮落とし。その後1999年5月、渋谷オンエアー。2005年12月、2006年12月、コットン・クラブ。その後、2008年7月のコットンが一度発表されたもののキャンセルになり、結局ちょうど5年ぶり5回目の来日となる。

今回は、コットン・クラブがおもしろい企画をやっていた。ファースト・ステージ限定、ツイッター限定だが、その日のウィスパーズの衣装の色を当ててもらうというもの。入口で「ツイッターを見ました」というと、何種類かの色のカードが出され、そこから一枚を選び、その日のステージ衣装とその予想が当たると、ミュージック・チャージが5000円キャッシュバックされるという。初日は1名当選が出たそうだ。ウィスパーズやテンプテーションズは緑、青、赤、白、パープルなど本当に原色など多彩で楽しい。

テンプテーションズやこのウィスパーズなどのR&Bヴォーカル・グループは、衣装も、靴も派手で、彼らがステージに上がった瞬間からエンタテインメント・ショーがきっちり始まるので、見てる側もそれだけで上がる。歌もきっちり、踊りもきっちりで、ちゃんと仕事をしている。その仕事ぶりは、まさにソウル界の伝統と粋を余すところなく見せ付ける。

彼らが登場した短いビデオが流され、その中でドン・コーネリアスの紹介でウィスパーズが呼び込まれ、彼らがステージに。いきなり、振りのついたステップで歌う。しかし、今回驚いたのは、メンバーのニコラスが終始椅子に座っていたこと。座っていながらも体はゆらしながらやっていたが、どうやら腰を痛めたようで、ここしばらくはずっとスツールに腰掛けながらのパフォーマンスになっているそうだ。

キーボード3人、ベース、ドラムス、ギターの6人編成バンド。バンドも多くが長くやっているので、タイトで決まっている。双子のウォーレスとスコッティーは本当によく似ているので、何度見てもわからなくなる。(笑) この日は、客席から見て向かって左(下手)側にいたのが、ウォルターで右側がスコッティー。MCはウォルターが担当。ウォルター&スコッティー兄弟は、日本では「ソウル界のスーパー・マリオ」と呼ばれている。確かに、よく雰囲気が似ている。ひげがニコラス、スキンヘッドがリヴェール・ディグリーだ。

歌と踊りは、このワールド・クラスのウィスパーズなら文句なし。大体彼らのヒットが、ほぼノンストップで、スローもミディアムもアップも流れて歌われるので、テンションがまったく下がらない。このノンストップ・メドレー形式はソウル・ショーの基本だ。完全なパッケージになっている。

二人のリードを中心に残りがハーモニーをつけ、さらに振り付けもあり、見て聴いて楽しませる。しかし、彼らはヒット曲がもっとあるので、違うヒットも聴きたい。

ディスコ世代には、「アンド・ザ・ビート・ゴーズ・オン」「イッツ・ア・ラヴ・シング」あたりは、もう直球ど真ん中。客席も総立ちになり盛り上がる。アンコールの「ロック・ステディー」もあげあげだ。

ちなみに大晦日のカウントダウンでは、最後観客をステージに上げ、みんながステージの上で踊って大騒ぎになったそうだ。

■「ロック・ステディー」で大団円。
http://youtu.be/rPJz3syNbtE




■過去関連記事

December 18, 2006
Whispers Live At Cotton Club: Nice Christmas Gift
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200612/2006_12_18.html

■ウィスパーズ 『イマジネーション』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004VQZ5/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■ベスト (これは選曲し、詳しいライナーノーツを書いたのですが、どうやら廃盤のようです。ちょっと値段が高くなってますね。77分ぎりぎりまで入れたので、けっこうお買い得です)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GY1I/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■メンバー  ウィスパーズ

Walter Scott (vo)
Wallace “Scotty” Scott (vo)
Nicholas Caldwell (vo)
Leaveil Degree (vo)

Dewayne Sweet (key)
David Michael Mendez (key)
Emilio Conesa (g)
Jamie Brewer (b)
Dante Roberson (ds)

■ セットリスト:ウィスパーズ コットン・クラブ 2011年12月29日木曜、
Setlist : Whispers @Cotton Club, December 29, 2011

Show started 20:04
00.Video – Intro
01.Keep On Lovin’ Me
02.(Let’s Go) All The Way
03.(Olivia) Lost And Turned Out
04.In The Mood
05.Butta (introducing members)
06.And The Beat Goes On
07.My Heart Your Heart
08.Just Gets Better With Time
09.Love Is Where You Find It
10.In The Raw
11.Lady
12.It’s A Love Thing
13.  (If You Just) Say Yes
Enc. Rock Steady
Show ended 21:17

(2011年12月29日木曜、丸の内コットン・クラブ、ウィスパーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Whispers
2011-175

◎レイラ・ハサウェイ~ミュージシャンの背中に浮かび上がる音符

【Musical Notes on the Back: Lalah Hathaway’s Spacious Live Performance】

インスピレーション。

本当に聴いているだけで、インスピレーションが湧き上がる見事なパフォーマンス。この日は、レイラ最終日・最終回ということもあり、観客も満員になり、みなのっていた。レイラのライヴは、観客にかなりミュージシャン比率が高い。

ミュージシャンにスペースを与え、ミュージシャンもそれに応え、存分にプレイする。そして、レイラは自身が楽器のひとつであることを熟知し、ミュージシャンたちと等しく同化する。ヴォーカル・対・バックバンドという主従関係でなく、ヴォーカリストもそのバンドの一員として並列・イコールの立ち位置だ。

シンガーがずば抜けていると大概、シンガー対バンド、下手をするとシンガーとそのただのバックバンド(シンガーが主人公で、バンドは誰でもいいという関係)という力関係に陥ってしまうことが多いが、レイラはシンガーとしてずば抜けているだけでなく、バンドともイコールの関係を構築できているところが素晴らしい。

そして、「スペースを与える」「スペースがある」という感覚は何事にも本当に重要で、レイラのライヴではいつもそれがあるから見事だ。バークリー出身、「ソウル」と「ジャズ」、その他の音楽ジャンルさえも自由に行き来できるからだろう。

たとえば、定番となっているスタンダードの「サマータイム」は、この日はファンキーなベースから始まり、ドラムス、キーボード、コーラスのジェイソン、トニーとソロを回した。ソロ回しがある楽曲は、毎回、中味も変われば、テンポさえも変わる。その応対は自由自在。

あるいは、ルーサーの「フォーエヴァー…」では長尺のギター奏者、エロールのギター・ソロが空間を支配した。まるでロックのギター・ソロを思わせるその時間、エロールがこの曲を、ブルーノートをのっとった感じさえした。しかも、これほど長い変幻自在のソロでも、ドラムスのエリック・シーツがしっかりとついて、曲のビルドアップ(もりあげ)に寄与している。このあたりは、お互い、本当によく相手を聴いているなあ、と感心させられる。ルーサーのスロー・バラードがいつのまにかヘヴィーなロックになり、そして最後はまたバラードへ。たった一曲の中に、見事なストーリーが浮かび上がった。

この日、タイ・スティーブンスやシャンティと一緒に見たのだが、タイもこの「フォーエヴァー…」を歌う。彼のものを昼間の「ソウル・サーチン」でかけていたので、僕の脳内では、タイとレイラのものを「想像でデュエット」していた。ヴァーチャル・デュエットだ。タイはルーサーに出来るだけ近く歌うので、ルーサーとレイラのデュエットも、実現したら相当いい感じになると思った。この日の「フォーエヴァー…」は17分にも及んだ。

この曲に関して言えば、ルーサー亡き今、タイやレイラのものを聴いてルーサーに思いを馳せるのは自然なことだ。

プロのシンガーやミュージシャンというのは、あたり前のことだが、人に出来ないことをやってプロ、難しいことをやってもそれを簡単にやっているように見せてこそのプロ、ということをつくづく感じる。

彼らの個々のパフォーマンスを見ていると、その背中に音符がついているように見えてきた。そして、レイラが歌う歌詞にも音符がついて、空を飛ぶようだ。歌詞に息吹、命が与えられるとはこのことだ。

9曲目「イッツ・サムシング」では、土曜日にも飛び入りしたという日本のフルーゲルホーン奏者/ヴォーカリスト、トク(TOKU)が呼び出されステージに。最初はスキャットのバトル、さらにレイラの声とフルーゲルのバトルと15分以上におよぶ実にスリリングな展開になった。

ここでは、長尺のバトルのあと、いきなりコーラスのトニとジェイソンがエンディングのコーラスをいれて、曲をカットアウトして終えた。「ええっ、どうやって終えるのがわかったの?」とタイに聴いたら、「たぶん、レイラが『ヴォーカル・キュー』を出したんだと思う。何かのキーワードで、彼らはエンディングを知るんだよ」と教えてくれた。

各ミュージシャンとレイラ、レイラとトク。それぞれがレベルの高い人たちと交わることによって、お互い、より高いレベルに持ち上がっていくという相乗効果、ケミストリー(化学反応)が生まれる。この日のライヴ・パフォーマンスには、そんなマジック、ケミストリーが満ちあふれていた。

最後は観客総立ちで、アンコールも2度登場。これだけ客席ものっていれば、大サーヴィスぶりもわかる。

ソウルとジャズの狭間を行くシンガー。流行に左右されず、マイ・ペースで進むシンガー。

いつも彼女は裸足で楽屋からステージまで進む。まさにはだしのクイーンだ。熱狂のライヴは1時間40分を超えていた。

レイラはその後、ファンにサイン会、写真もOK。ステージでも「新作、聞いた? これをプラチナム・ディスク(100万枚)にしたいの。買ってね。」と宣伝。もっと認められて、もっと売れていいアーティストであることには間違いない。

何度もレイラのステージは見ているが、ジョー・サンプルと一緒にやったステージ以来の素晴らしさだった。

■レイラ・ハサウェイ 「フォーエヴァー・フォー・オールウェイズ・フォー・ラヴ」

http://youtu.be/PKqMfFzLWDI



■レイラ・ハサウェイ・オフィシャル
http://lalahhathaway.com/index.html

■レイラ・ハサウェイ過去記事
(Soul Searchin’ Archives On Lalah Hathaway)

2012年01月07日(土)
レイラ・ハサウェイ~楽器に溶け込む「魅惑のロウ・ヴォイス」
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11128363653.html

2010年07月12日(月)
レイラ・ハサウェイ~スペースのある自由度あふれるライヴ
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10588308249.html

2010年07月14日(水)
ジャム・セッション・スペシャル~レイラ・ハザウェイ、アンジェラ・バンドらと
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10589654586.html

2008年05月14日(水)
レイラ・ハザウェイ~ダニーに抱きしめられて
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080514.html
前回来日ライヴ評。

February 04, 2006
Lalah Hathaway: Some Songs Were Too Long
http://blog.soulsearchin.com/archives/000809.html
前々回来日ライヴ評。

>さらに過去関連記事

1999年6月8日
ジョー・サンプル&レイラ・ハザウエイ・ライヴ評。『魔術師の指』
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/sample19990608.html
アルバム『ソング・リヴズ・オン』発売後のライヴ。

2003/02/15 (Sat)
Barefoot Diva:Lalah Hathaway「裸足のディーヴァ:レイラ・ハザウェイ」
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030215.html
2003年来日時ライヴ。

2003年2月14日
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/lalah20030214.html
レイラ・ライヴ評。新聞用とオルタナティヴ・ヴァージョン。

2003年4月30日
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030430.html
レイラのウェッブから。Knocking on Father’s Door (レイラが父ダニーの作品をどう思っているかなどについて)

2003年8月19日
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030819.html
レイラ、マーカス、テイク6らのライヴ評。レイラ、「サムデイ・ウィル・ビー・トゥゲザー」を歌う

2004/05/11 (Tue)
As If Two Hathaways As One: Lalah Hathaway & Frank McComb Live
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040511.html/
レイラ&フランク・マッコムのライヴ評

■最新作『ホエア・イット・オール・ビギン』(輸入盤) (たくさん、売れて、プラチナム・ディスクにして、とレイラが言っていました)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0053ERWGI/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■同・日本盤

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■レイラ最大のヒット。ジョー・サンプルとの『ソング・リヴズ・オン』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0012IWIEA/soulsearchiho-22/ref=nosim/"

■メンバー

Lalah Hathaway(vo)レイラ・ハサウェイ(ヴォーカル)
Toni Scruggs(back vo) トニ・スクラッグス(バック・ヴォーカル)
Jason Morales(back vo) ジェイソン・モラレス(バック・ヴォーカル)
Mike Aaberg(key) マイク・アーバーグ(キーボード)
Errol Cooney(g) エロール・クーニー(ギター)
Timothy Bailey Jr.(b) ティモシー・ベイリーJr.(ベース)
Eric Seats(ds) エリック・シーツ(ドラムス)

■ セットリスト レイラ・ハサウェイ 
Setlist: Lalah Hathaway @Bluenote
Tokyo, January 8, 2012
[ ] denotes original artist

Show started 20:48
00.Intro
01.If You Want To (+) (=from new album “Where It All Begins”)
02.Breath (+)
03.Bass solo- Key solo- Jason – Toni - Summertime
04.Medley: Angel [Anita Baker]/ Love’s Holiday [Earth Wind & Fire]
05.Wrong Way (+)
06.A Song For You [Leon Russell, Donny Hathaway]
07.Small Of My Back (+)
09.Forever, For Always, For Love [Luther Vandross]
08.It’s Something (+Toku on Flugel horn and vocal)
Enc. Street Life [Crusaders, Joe Sample]
Enc. Dreamland (Acoustic) (+)
Enc. Lean On Me
Show ended 22:29

(2012年1月8日日曜、東京ブルーノート、レイラ・ハサウェイ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hathaway, Lalah
2012-005



◎ザップでファンク越年

【Year-Crossing Funk By Zapp】

年越し。

(年末に見たライヴ評がたまっているので、徐々にアップします。デイヴィッド・キングらのMJトリビュート、MJスピリットも、ちょっと待ってね。まずはザップから)

大晦日のライヴはいつでもどこでもカウントダウン。夜中の12時にあわせてライヴをうまく終わらせ、カウントダウン、時報とともに、大音量でライヴを再開するのが常。

今年は、ビルボードライブでザップとともにファンキーに年越し。

ザップは2011年4月にも来日しており、ほぼ8ヶ月ぶり。もう、いつでも、そのファンク度とサーヴィス精神には脱帽だ。

白いスーツの5人がステップを踏みながら、2階の方から降りてきてエンタテインメント・ショーは始まった。

イントロから超ハイエナジーな演奏で、観客をあおりにあおり、すぐにフロアを総立ちにさせる。外は真冬の寒さだが、会場はファンクの熱気で湯気が出る感じだ。

最初ステージ・センターに準備されたヴォコーダーは、下に車輪がついていて、自由自在に動かせる。MCが「ホワッツ・ヒズ・ネーム?」と聞くと、観客は「ロジャー!」と答える。「ここは、大阪か?」「ノー」「名古屋か?」「ノー!」「東京か?」「イエー!」。

7人オンステージのファンク絵巻物。メンバーはひと時たりとも止まっていない。超シンプルなリズムの繰り返しが、徐々に高揚感を上げ、ファンクの恍惚の世界に観客をいざなう。

しいて言えば、ライヴが一度11時半前に終わってしまって、カウントダウンまで間があいてしまったが、うまく計算して、ライヴ終わり→カウントダウン→アンコール→DJタイム、という流れのほうが盛り上がり感が持続すると思う。ぜひ来年、いや、もう今年は、演奏そのものからカウントダウンへ。

12時前にシャンパーンが用意され、12時とともに、手元に配られたクラッカーがはじけ、その瞬間、ザップの演奏が再開された。

それにしても、彼らの踊りを見ていると、「ソウル盆踊り」というか、「ファンク盆踊り」みたいに感じた。年末を過ごすのにはもってこいのショーだ。

というわけで、今回は、「年越し蕎麦」ならぬ「年越しファンク」の巻きでした。

ちなみに、今回はオープニングでわれらがDJオッシーが、ファーストのあとは、DJアトムがそれぞれDJを担当していた。僕はセカンドだったので、オッシーには会えなかったが、アトムがしっかり仕事をしていた。オッシーはここから、走って汗だくになりながらナバーナに向かった、という。

■過去関連記事

2010年03月03日(水)
ザップ&シャーリー・マードック~徹底したエンタテインメント
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10470639582.html

2011年04月25日(月)
ザップ・ライヴ~シャーリー・マードック、ボビー・グローヴァーを迎えて
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10870098163.html

2005/01/29 (Sat)
Zapp & P Funk Live At Zepp
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050129.html

■ザップ 

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0026A5TXU/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

ザップ・トラウトマン/ ZAPP TROUTMAN (KEYBOARDS/GUITAR/VOCALS/ROAD MANAGER)
グレッグ・ジャクソン/ GREG JACKSON (KEYBOARDS/VOCALS)
バート・トーマス/ BART THOMAS (KEYBOARDS/BASS/VOCALS/DANCE)
デイル・デ・グロート/ DALE DE GROAT (KEYBOARDS/VOCALS)
トム・トラウトマン/ TOM TROUTMAN (KEYBOARDS/VOCALS/DANCE)
レスター・トラウトマン/ LESTER TROUTMAN (DRUMS/VOCALS/MANAGER)
リック・ブレイ/ RIC BRAY (GUITAR/VOCALS)
アントワン・ウォーカー/ ANTOINE WALKER (SAXOPHONE/VOCALS/DANCE)
キャロライン・トラウトマン/ CAROLYN TROUTMAN (WARDROBE)

■セットリスト、ザップ、2011年12月31日土曜、ビルボードライブ東京
Setlist: Zapp, December 31, 2011, Billboard Live Tokyo

show started 22:32
00. (CD) Brighter Day – Kirk Franklin
01. Intro
02. So Ruff, So Tuff
03. Dance Floor
04. Be Alright
05. I Heard It Through The Grapevine
06. Do Wa Ditty (Blow That Thing) – a riff of Cisco Kids
07. Heart Breaker
08. Computer Love
09. I Wanna Be Your Man
Show ended 23:27
> DJ Break
>Countdown
show started 0:00
10. Hotaru No Hikari
11. More Bounce To The Ounce
12. California Love
Show ended 0:24

(2011年12月31日土曜、ビルボードライブ東京、ザップ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Zapp
2011-

◎メイシー・グレイ~1年間に3度目の来日

【Macy Gray: Ichiban-No.1】

イチバン。

2011年2月にビルボード・ライブ東京、先月(12月)にマイケル・トリビュートで、そしてまた1月来日と、この1年間に3度も日本の土を踏んだソウル・シンガー、メイシー・グレイ。

メイシー・グレイは体格の良さで存在感を見せるが、その圧倒的な部分は、やはりなんといっても彼女の歌声と歌唱だ。

今回は、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、そしてコーラス2人という6人編成のバンドにメイシー。観客も3が日だが超満員。

いきなり、曲が始まると二人のコーラスが激しく踊る踊る。ちょっと太めで、その体格でここまで踊るかというくらいステージ上で振付ける。迫力いっぱいでいい雰囲気をだしていた。

メイシーはうまくバンドを操り、次々とノンストップで自身の持ち歌を歌う。基本的なセットリストはあるようだが、比較的自由に変更可能のようだ。ミディアム調からあげあげのものまで、どこをとってもメイシー調。アゲアゲ部門でいえば、「セクシュアル・レヴォリューション」から、なぜかロッド・スチュワート、ディーライトへつないだメドレーはめちゃくちゃ盛り上がった。

また、たまたまこの日は、キーボードのズーの誕生日だったこともあって、彼のために「ハッピー・バースデイ」を歌った。その後、観客に「誕生日の人、いる?」と尋ね、いたので、その彼女に向けて、もう一度「ハッピー・バースデイ」を歌うサーヴィスぶり。

ほぼ満員の観客に外国人比率が高かったせいか、えらく客の反応、ノリがいい。そしてそれを受けて、メイシーもものすごくのっていた。何度か「あなたたち、本当に騒ぐのね~」と声をかけ、ふだんやらないアンコールを。それが、レイディオヘッドの曲だったが、なかなかメイシーにあっていた。

しかし、メイシーは何を歌っても「メイシー節」になるなあ。

今年最初に見たライヴということで、「今年一番よかったライヴ!」。(毎年恒例)

■過去記事

2011年02月23日(水)
メイシー・グレイ~しわがれ声にノックダウン
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10809631728.html

■メイシー・グレイ:セル・アウト

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■ メンバー

Macy Gray(vo) メイシー・グレイ(ヴォーカル)
Shemika Secrest (back vo) シェミカ・シークレスト(バック・ヴォーカル)
Maiya Sykes (back vo) マイヤ・サイクス(バック・ヴォーカル)
Zoux (key) ズゥー(キーボード)
Martin Estrada (g) マーティン・エストラーダ(ギター)
Mike Torres (b) マイク・トーレス(ベース)
R.J. Kelly (ds) R.J.ケリー(ドラムス)

■ セットリスト:メイシー・グレイ、ブルーノート東京、2012年1月3日(火曜)
Setlist : Macy Gray @ Blue Note Tokyo, January 3rd, 2012

Show started 20:49
00.Intro
01.Ghetto Love
02.Caligura
03.Kissed It – (Member introduction)
04.On & On
05.That Man
06.I’m So Glad You’re Here
07.When I See You
08.Happiness
09.Slowly
10.Why Didn’t You Call Me
11.Do Something
12.Still
13.Sweet Baby
14.Sexual Revolution / Do Ya Think I’m Sexy [Rod Stewart] / Groove Is In The Heart [Deee-Lite]
15.( )? / a riff of “I Just Wanna Celebrate” [Rare Earth]
16.Happy Birthday (to Zoux ) / Happy Birthday (to audience)
17.I Try
18.Beauty In The World
Enc. Creep [Radiohead]
Show ended 22:20

(Special thanks to Mr.Hiramoto for making this setlist)

(2012年1月3日火曜、ブルーノート東京、メイシー・グレイ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gray, Macy
2012-001

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