⊿マイケル・ジャクソン・トーク・ショー@銀座山野楽器
2010年1月29日 音楽【Talk Show About Michael Jackson At Yamano Gakki】
トーク。
銀座山野楽器本店で、2010年1月28日(木)午後7時から、マイケル・ジャクソンのDVD『ディス・イズ・イット』の発売を記念したイヴェントが行われ、吉岡正晴が短いトーク・ショーを行った。80席満席になり、立ち見も出た。ご来場いただいかたありがとうございます。
司会者の紹介で、壇上にあがり、まず、DVDを入手された方と訊くと、さすが8割以上の方がもう買われていた。ただ、見ていない方も多く、今日買ったばかりの方が多かったようだ。また、『マイケル・ジャクソン全記録1958-2009』をお持ちの方と訊くと、やはり7割近くの方がお持ちだった。さすがにマイケル・マニアが集まったという感じがした。また、先日22日に発売されたばかりの日経エンタテインメント増刊号『マイケル・ジャクソンThis Is It』の雑誌をお持ちの方も半数以上。この雑誌に関しては各店舗売り切れ続出で、この日、ちょうど増刷が決まった、という。雑誌で増刷が決まるなんてのは、かなり珍しい。これは、DVDを見るガイドとしては最適な1冊だ。一方で、ニューヨークの雑誌ワックスポエティックスのマイケルの表紙の号を持って行ったが、これをお持ちの方はいなかった。たぶん、あまり知られていないのだろう。そこで、この雑誌の内容を説明した。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904422066/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861134196/soulsearchiho-22/ref=nosim/
さて、トークの要旨は、最近のマイケル関連の動き、DVDの特典映像、そして、質疑応答などだった。DVDの特典映像は、映画本編と対をなし、車の両輪だという話をした。両方を見ると、マイケルがいかに壮大なエンタテインメントを作ろうとしていたか、わかる。
最近のマイケル関連ニュースでは、1)2010年1月28日が『ウィ・アー・ザ・ワールド』のレコーディングから25周年。それに照準をあわせるかのようにクインシーが音頭を取り、新たなヴァージョンを作り、ハイチへの義捐金にするというニュース、2)ハイチ関連基金では、先週セレブたちが集まり、テレソンでチャリティーでお金を集めたこと、そうした動きは、もしマイケルが生きていたらいの一番にやっただろう、ということ、3)翌週月曜(日本時間=2月1日)朝、グラミー賞が発表されるが、そこでマイケル・トリビュートが行われること、ここにはロンドン・チームの一部、またその日参加する有名ミュージシャンらが参加するだろう、といったこと、4)ロンドンで発行された超豪華本「オーパス」の話を少し、といったところを話した。
お客様から質疑応答、簡単に。
1)ダンサーのオーディションの模様は映画でも紹介されているが、ミュージシャンはどのように選んだのか。
基本的には音楽ディレクターのマイケル・ベアデンとマイケル・ジャクソンとで決めていると思う。マイケル・ジャクソンがマイケル・ベアデンを選んだのでしょう。大枠でベアデンとマイケルが候補を出し、最終的にはマイケルが決めている。ドラムのジョナサン・モフェット、コーラスのドリアン・ホリーなどは、以前のジャクソンズ、マイケルのツアーの実績があり、抜擢されたのだろうが、あたらしいジュディス・ヒルなどはオーディション、ニューヨークの売れっ子バシリ・ジョンソンなどはマイケル・ベアデンが選んできたと見られる。ギターのオリアンティーは、マイケルがグラミーを見て気に入って選んだという。
2)マイケルはフレッド・アステアにダンスの面で影響を受けていますが、具体的にどの映画に影響を受けていますか。
さすがにアステアは何十本という映画に出ているので、どの映画かというのは、タイトルはわからないですが、きっと、ほとんどすべての映画をマイケルは自宅の映画室で見ていると思う。そうしたものがマイケルのダンスに影響を与えている。「スムース・クリミナル」なんかを見ると、明らかにアステアの影響はたくさんある。たぶんアステアの映画を全部見ていくと、ここのシーンでマイケルが影響を受けたっていうのがわかると思う。
3)フレッド・アステアの奥さんが、マイケルが自身の作品の中でアステアの映像を使いたいと言ってきたが、それを断ったそうですが、なぜですか。
奥さんに聞かないとわからないですねえ。(笑)ひょっとしてお金の問題かもしれない。膨大な金額を要求されたとか。でも、マイケルなら膨大でも払えるからもっと違う理由かもしれない。たとえば、本当にこれはわからないが、その交渉をした人間のことを奥さんが気に入らなかったとか。だから、ダメだとつっぱねた、とか。ひょっとしたら、奥さんが個人的にそのシーンに思いいれがあったから断ったのかもしれない。奥さんに聞いてみたい。
4)吉岡さんは、ブログで「アース・ソング」のところが口パクではないか、と書いていましたが、なぜそう思ったのですか。
それは他のシーンの曲と比べて聞いていると、他のシーンは、実際にあのライヴ感のあるライヴ風の音、歌だったのに、あの曲だけ、スタジオ録音の音源のような気がしたからです。ただ、実際に映画で使われているヴァージョンも、CDそのもののヴァージョンではなく、同時期に録音された別ヴァージョンあたりではないか、と思う。ただし、正解はケニー・オルテガに直接聞いてみるしかないですね。
5)吉岡さんは、マイケルに会われていると思いますが、いつどこで会いましたか、そのときの印象はどうでしたか。
マイケルに会ったのは、1983年8月5日のこと。ジャクソンズにインタヴューをオファーし、ジャッキーがインタヴューに応えてくれることになり、指定された場所に行ったところ、そこがマイケルやお母さん、ラトーヤたちが住んでいる家だった。そのときジャッキーとのインタヴューが終わった後、軽く立ち話をした。でも、もしその日、マイケルに会っていなければ、今日、ここでマイケルのお話をすることもなかったでしょうから、僕にとってもすごく運命的な出会いだったと思います。
This Is It Bluray
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002UHJ9EO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
This Is It 通常DVD2枚組み
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/soulsearchiho-22/ref=nosim/
その後、サイン会。お買い上げいただいた方、ありがとうございました。
■ 今日はインターネットテレビでマイケルのお話をします。
インターネット・チャンネル、おどろくTV局。
放送日時 2010年1月29日金曜、午後7時から45分。視聴無料。
番組ホームページはこちら↓
http://odoroku.tv/variety/creator/
番組のメールアドレス↓
creator@odoroku.tv
インターネット回線がある方は、どなたでも簡単にごらんいただけます。また、上記アドレスにマイケルについて知りたいこと、質問などがあれば、お寄せください。わかる限り、お答えします。メールのタイトル(件名)に「マイケルについての質問」とお書きください。
(おしらせ、グラミー賞予想パート2は明日お送りします)
ENT>Michael Jackson>
トーク。
銀座山野楽器本店で、2010年1月28日(木)午後7時から、マイケル・ジャクソンのDVD『ディス・イズ・イット』の発売を記念したイヴェントが行われ、吉岡正晴が短いトーク・ショーを行った。80席満席になり、立ち見も出た。ご来場いただいかたありがとうございます。
司会者の紹介で、壇上にあがり、まず、DVDを入手された方と訊くと、さすが8割以上の方がもう買われていた。ただ、見ていない方も多く、今日買ったばかりの方が多かったようだ。また、『マイケル・ジャクソン全記録1958-2009』をお持ちの方と訊くと、やはり7割近くの方がお持ちだった。さすがにマイケル・マニアが集まったという感じがした。また、先日22日に発売されたばかりの日経エンタテインメント増刊号『マイケル・ジャクソンThis Is It』の雑誌をお持ちの方も半数以上。この雑誌に関しては各店舗売り切れ続出で、この日、ちょうど増刷が決まった、という。雑誌で増刷が決まるなんてのは、かなり珍しい。これは、DVDを見るガイドとしては最適な1冊だ。一方で、ニューヨークの雑誌ワックスポエティックスのマイケルの表紙の号を持って行ったが、これをお持ちの方はいなかった。たぶん、あまり知られていないのだろう。そこで、この雑誌の内容を説明した。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904422066/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4861134196/soulsearchiho-22/ref=nosim/
さて、トークの要旨は、最近のマイケル関連の動き、DVDの特典映像、そして、質疑応答などだった。DVDの特典映像は、映画本編と対をなし、車の両輪だという話をした。両方を見ると、マイケルがいかに壮大なエンタテインメントを作ろうとしていたか、わかる。
最近のマイケル関連ニュースでは、1)2010年1月28日が『ウィ・アー・ザ・ワールド』のレコーディングから25周年。それに照準をあわせるかのようにクインシーが音頭を取り、新たなヴァージョンを作り、ハイチへの義捐金にするというニュース、2)ハイチ関連基金では、先週セレブたちが集まり、テレソンでチャリティーでお金を集めたこと、そうした動きは、もしマイケルが生きていたらいの一番にやっただろう、ということ、3)翌週月曜(日本時間=2月1日)朝、グラミー賞が発表されるが、そこでマイケル・トリビュートが行われること、ここにはロンドン・チームの一部、またその日参加する有名ミュージシャンらが参加するだろう、といったこと、4)ロンドンで発行された超豪華本「オーパス」の話を少し、といったところを話した。
お客様から質疑応答、簡単に。
1)ダンサーのオーディションの模様は映画でも紹介されているが、ミュージシャンはどのように選んだのか。
基本的には音楽ディレクターのマイケル・ベアデンとマイケル・ジャクソンとで決めていると思う。マイケル・ジャクソンがマイケル・ベアデンを選んだのでしょう。大枠でベアデンとマイケルが候補を出し、最終的にはマイケルが決めている。ドラムのジョナサン・モフェット、コーラスのドリアン・ホリーなどは、以前のジャクソンズ、マイケルのツアーの実績があり、抜擢されたのだろうが、あたらしいジュディス・ヒルなどはオーディション、ニューヨークの売れっ子バシリ・ジョンソンなどはマイケル・ベアデンが選んできたと見られる。ギターのオリアンティーは、マイケルがグラミーを見て気に入って選んだという。
2)マイケルはフレッド・アステアにダンスの面で影響を受けていますが、具体的にどの映画に影響を受けていますか。
さすがにアステアは何十本という映画に出ているので、どの映画かというのは、タイトルはわからないですが、きっと、ほとんどすべての映画をマイケルは自宅の映画室で見ていると思う。そうしたものがマイケルのダンスに影響を与えている。「スムース・クリミナル」なんかを見ると、明らかにアステアの影響はたくさんある。たぶんアステアの映画を全部見ていくと、ここのシーンでマイケルが影響を受けたっていうのがわかると思う。
3)フレッド・アステアの奥さんが、マイケルが自身の作品の中でアステアの映像を使いたいと言ってきたが、それを断ったそうですが、なぜですか。
奥さんに聞かないとわからないですねえ。(笑)ひょっとしてお金の問題かもしれない。膨大な金額を要求されたとか。でも、マイケルなら膨大でも払えるからもっと違う理由かもしれない。たとえば、本当にこれはわからないが、その交渉をした人間のことを奥さんが気に入らなかったとか。だから、ダメだとつっぱねた、とか。ひょっとしたら、奥さんが個人的にそのシーンに思いいれがあったから断ったのかもしれない。奥さんに聞いてみたい。
4)吉岡さんは、ブログで「アース・ソング」のところが口パクではないか、と書いていましたが、なぜそう思ったのですか。
それは他のシーンの曲と比べて聞いていると、他のシーンは、実際にあのライヴ感のあるライヴ風の音、歌だったのに、あの曲だけ、スタジオ録音の音源のような気がしたからです。ただ、実際に映画で使われているヴァージョンも、CDそのもののヴァージョンではなく、同時期に録音された別ヴァージョンあたりではないか、と思う。ただし、正解はケニー・オルテガに直接聞いてみるしかないですね。
5)吉岡さんは、マイケルに会われていると思いますが、いつどこで会いましたか、そのときの印象はどうでしたか。
マイケルに会ったのは、1983年8月5日のこと。ジャクソンズにインタヴューをオファーし、ジャッキーがインタヴューに応えてくれることになり、指定された場所に行ったところ、そこがマイケルやお母さん、ラトーヤたちが住んでいる家だった。そのときジャッキーとのインタヴューが終わった後、軽く立ち話をした。でも、もしその日、マイケルに会っていなければ、今日、ここでマイケルのお話をすることもなかったでしょうから、僕にとってもすごく運命的な出会いだったと思います。
This Is It Bluray
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002UHJ9EO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
This Is It 通常DVD2枚組み
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/soulsearchiho-22/ref=nosim/
その後、サイン会。お買い上げいただいた方、ありがとうございました。
■ 今日はインターネットテレビでマイケルのお話をします。
インターネット・チャンネル、おどろくTV局。
放送日時 2010年1月29日金曜、午後7時から45分。視聴無料。
番組ホームページはこちら↓
http://odoroku.tv/variety/creator/
番組のメールアドレス↓
creator@odoroku.tv
インターネット回線がある方は、どなたでも簡単にごらんいただけます。また、上記アドレスにマイケルについて知りたいこと、質問などがあれば、お寄せください。わかる限り、お答えします。メールのタイトル(件名)に「マイケルについての質問」とお書きください。
(おしらせ、グラミー賞予想パート2は明日お送りします)
ENT>Michael Jackson>
【52nd Grammy Predictions(Part 1)】
予想。
発表が来週に迫ったグラミー、恒例、グラミー賞予想。本ソウル・サーチン・サイトでのグラミー予想も2002年度以来8年目。僕個人でグラミーの予想を始めたのは1981年頃から。当初は、音楽業界誌ミュージック・ラボで予想していた。同誌が廃刊になった後は、単発で音楽雑誌などに寄稿していたが、2002年度からはこのウェッブで予想している。本命と対抗の合計で6割以上当てることを目標にしている。一応、過去すべて6割以上は確保している。
今年は、ビヨンセが10部門ノミネートだが、これが意外と圧倒的な強さに見えない。
2009年12月2日ロスアンジェルスのノキア・シアターで発表された第52回グラミー賞、まず、主要4部門とR&B部門を予想する。
今年はビヨンセが驚異の10部門ノミネート、テイラー・スイフト(19歳のカントリー・シンガー)が8部門、ブラック・アイド・ピーズ、マックスウェル、カニエ・ウェストが6部門のノミネートを獲得している。ベスト・ニュー・アーティストには、ザック・ブラウン・バンド、ケリー・ヒルソン、MGMT、シルヴァーサン・ピックアップス、ザ・ティン・ティンズらがノミネートされている。
今年のグラミー賞は2010年1月31日(日本時間2月1日午前10時から。日本では衛星有料放送のWOWOW[ワウワウ]が生中継)ロスアンジェルスのステイプルズ・センターで発表される。
グラミーの最新情報に関しては、ツイッター、フェイスブックなどでも随時アップされる。
これまで過去7年の予想とその結果は次の通り。(過去分はすべてソウル・サーチン・ダイアリーに予想と結果がでています)
2008年度(51回)(2009年2月8日発表) 44部門 本命的中19 対抗的中15 計34 .773
2007年度(50回)(2008年2月10日発表) 46部門 本命的中24部門 対抗16部門 計40部門 .870
2006年度(49回)(2007年2月11日発表)42部門 本命的中19部門 対抗9部門 計28部門 .667
2005年度(48回)(2006年2月8日発表)42部門 本命的中18部門 対抗12部門 計30部門 .714
2004年度(第47回)(2005年2月14日発表)46部門 本命26部門 対抗7部門 計33部門 .717
2003年度(第46回)(2004年2月8日発表) 47部門 本命20部門 対抗14部門 計34部門 .723
2002年度(第45回)(2003年2月23日発表) 33部門 本命18部門 対抗5部門 計23部門 .696
(発表日は現地時間、日本時間はこの翌日にあたる)
第52回グラミー賞(2009年度)ノミネートの完全リストは次のリンクへ。
http://www.grammy.com/grammy_awards/52nd_show/list.aspx
主なノミネート、ソウル・サーチャーの予想(パート1)は次の通り。
Album Of The Year:
本命I Am…Sasha Fierce (Beyoncé)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002IUBFTK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
The E.N.D. (the Black Eyed Peas)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002866UOE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
The Fame (Lady Gaga)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GM28HO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
Big Whiskey And The Groogrux King (Dave Matthews Band)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001ULAUFS/soulsearchiho-22/ref=nosim/
対抗 Fearless (Taylor Swift)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001PK3M1S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
Record Of The Year:
本命 "Halo" (Beyoncé)
"I Gotta Feeling" (the Black Eyed Peas)
"Use Somebody" (Kings Of Leon)
"Poker Face" (Lady Gaga)
対抗 "You Belong With Me" (Taylor Swift)
Song Of The Year:
対抗"Poker Face," Lady Gaga & RedOne, songwriters (Lady Gaga)
"Pretty Wings," Hod David & Musze, songwriters (Maxwell)
"Single Ladies (Put A Ring On It)," Thaddis Harrell, Beyoncé Knowles, Terius Nash & Christopher Stewart, songwriters (Beyoncé)
"Use Somebody, "Caleb Followill, Jared Followill, Matthew Followill & Nathan Followill, songwriters (Kings Of Leon)
本命"You Belong With Me," Liz Rose & Taylor Swift, songwriters (Taylor Swift)
いずれの3部門も、ビヨンセ、テイラー・スイフト、レディー・ガガの3者が横並びだと思う。どれが来てもおかしくない。それぞれ25~30%くらいの得票率ではないか。しいていえば、カントリー票は手堅いが、ブラック系支持層がビヨンセとブラック・アイド・ピーズ、ポップ・ロック系支持層がレディー・ガガとブラック・アイド・ピーズに割れるのではないか。となると、するするっと、カントリー系テイラーが僅差でトップ(勝者)になる可能性がある。ビヨンセの3部門制覇というのは、ないと思う。すると、どこを落とすかという予想だが、しいていえば、「ソング」か。またアルバムも、レディー・ガガ、ブラック・アイド・ピーズもいいので、油断すると、そのあたりにもっていかれる。かつてのノラ・ジョーンズ、レイ・チャールズのときのような盤石、絶対確実という感じがしない。
Best New Artist:
対抗 Zac Brown Band
本命 Keri Hilson
MGMT
Silversun Pickups
The Ting Tings
MGMT、シルヴァーサン・ピックアップス、ティング・ティングがロック系で票が割れそう。ケリとザックが並びで本命のような感じ。予想、難しい。
Producer Of The Year, Non-Classical:
対抗 T Bone Burnett,
Ethan Johns,
本命 Larry Klein,
Greg Kurstin,
Brendan O’Brien
実績からいくと、ラリーかTボーンと思われる。
Field 6 — R&B
Category 23
Best Female R&B Vocal Performance
(For a solo vocal performance. Singles or Tracks only.)
本命•Single Ladies (Put A Ring On It)/Beyoncé
•It Kills Me/Melanie Fiona
•That Was Then / Lalah Hathaway
対抗•Goin’ Thru Changes / Ledisi
•Lions, Tigers & Bears / Jazmine Sullivan
Category 24
Best Male R&B Vocal Performance
(For a solo vocal performance. Singles or Tracks only.)
本命•The Point Of It All / Anthony Hamilton
対抗•Pretty Wings / Maxwell
•Sobeautiful/ Musiq Soulchild
•Under / Pleasure P
•There Goes My Baby/ Charlie Wilson
Category 25
Best R&B Performance By A Duo Or Group With Vocals
(For duo, group or collaborative performances, with vocals. Singles or Tracks only.)
•Blame It / Jamie Foxx & T-Pain
対抗•Chocolate High / India.Arie & Musiq Soulchild
本命•Ifuleave / Musiq Soulchild & Mary J. Blige
•Higher Ground / Robert Randolph & The Clark Sisters
•Love Has Finally Come At Last/ Calvin Richardson & Ann Nesby
Category 26
Best Traditional R&B Vocal Performance
(For solo, duo, group or collaborative performances, with vocals. Singles or Tracks only.)
本命•At Last / Beyoncé
対抗•Soul Music / Anthony Hamilton
•Don’t Let Me Be Lonely Tonight / Boney James & Quinn
•Sow Love / Ann Nesby
•Woman Gotta Have It / Calvin Richardson
Category 27
Best Urban/Alternative Performance
(For solo, duo, group or collaborative performances, with vocals. Singles or Tracks only.)
•Daykeeper / The Foreign Exchange
対抗•All Matter / Robert Glasper & Bilal
本命•Pearls/ India.Arie & Dobet Gnahore
•A Tale Of Two / Eric Roberson, Ben O’Neill & Michelle Thompson
•Blend/ Tonex
Category 28
Best R&B Song
(A Songwriter(s) Award. For Song Eligibility Guidelines see Category #3. (Artist names appear in parentheses.) Singles or Tracks only.)
•Blame It / James T. Brown, John Conte, Jr., Jamie Foxx, Christopher Henderson, Brandon R. Melanchon, Breyon Prescott, T-Pain & Nathan L. Walker, songwriters (Jamie Foxx & T-Pain)
•Lions, Tigers & Bears / Salaam Remi & Jazmine Sullivan, songwriters (Jazmine Sullivan)
対抗•Pretty Wings / Hod David & Musze, songwriters (Maxwell)
本命•Single Ladies (Put A Ring On It) / Thaddis Harrell, Beyoncé Knowles, Terius Nash & Christopher Stewart, songwriters (Beyoncé)
•Under / D. Babbs, L. Bereal, M. Cooper, A. Dixon, J. Franklin, T. Jones, R. New & K. Stephens, songwriters (Pleasure P)
Category 29
Best R&B Album
(For albums containing 51% or more playing time of VOCAL tracks.)
本命•The Point Of It All / Anthony Hamilton
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001G1ACYQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
対抗•Testimony: Vol. 2, Love & Politics / India.Arie
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NDR5OM/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Turn Me Loose / Ledisi
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002GJWTXE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Blacksummers’ Night / Maxwell
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0028K3192/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Uncle Charlie / Charlie Wilson
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001P4OACE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
レデシーも対抗にいれておきたいが…。ここは難しい。
Category 30
Best Contemporary R&B Album
(For albums containing 51% or more playing time of VOCAL tracks.)
本命•I Am... Sasha Fierce / Beyoncé
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GQACGE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Intuition / Jamie Foxx
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001JQHT6W/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•The Introduction Of Marcus Cooper / Pleasure P
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027BTKD8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Ready / Trey Songz
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00278U1WU/soulsearchiho-22/ref=nosim/
対抗•Thr33 Ringz / T-Pain
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001G7EGQA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
R&B部門でのビヨンセは鉄壁だろう。
今日の予想は、以上、主要4部門、R&B部門8部門、他(プロデューサー・ノンクラシカル)1部門、計13部門。明日は、その他のポップ部門などを予想する。
ENT>AWARD>GRAMMY>52nd>Predictions
予想。
発表が来週に迫ったグラミー、恒例、グラミー賞予想。本ソウル・サーチン・サイトでのグラミー予想も2002年度以来8年目。僕個人でグラミーの予想を始めたのは1981年頃から。当初は、音楽業界誌ミュージック・ラボで予想していた。同誌が廃刊になった後は、単発で音楽雑誌などに寄稿していたが、2002年度からはこのウェッブで予想している。本命と対抗の合計で6割以上当てることを目標にしている。一応、過去すべて6割以上は確保している。
今年は、ビヨンセが10部門ノミネートだが、これが意外と圧倒的な強さに見えない。
2009年12月2日ロスアンジェルスのノキア・シアターで発表された第52回グラミー賞、まず、主要4部門とR&B部門を予想する。
今年はビヨンセが驚異の10部門ノミネート、テイラー・スイフト(19歳のカントリー・シンガー)が8部門、ブラック・アイド・ピーズ、マックスウェル、カニエ・ウェストが6部門のノミネートを獲得している。ベスト・ニュー・アーティストには、ザック・ブラウン・バンド、ケリー・ヒルソン、MGMT、シルヴァーサン・ピックアップス、ザ・ティン・ティンズらがノミネートされている。
今年のグラミー賞は2010年1月31日(日本時間2月1日午前10時から。日本では衛星有料放送のWOWOW[ワウワウ]が生中継)ロスアンジェルスのステイプルズ・センターで発表される。
グラミーの最新情報に関しては、ツイッター、フェイスブックなどでも随時アップされる。
これまで過去7年の予想とその結果は次の通り。(過去分はすべてソウル・サーチン・ダイアリーに予想と結果がでています)
2008年度(51回)(2009年2月8日発表) 44部門 本命的中19 対抗的中15 計34 .773
2007年度(50回)(2008年2月10日発表) 46部門 本命的中24部門 対抗16部門 計40部門 .870
2006年度(49回)(2007年2月11日発表)42部門 本命的中19部門 対抗9部門 計28部門 .667
2005年度(48回)(2006年2月8日発表)42部門 本命的中18部門 対抗12部門 計30部門 .714
2004年度(第47回)(2005年2月14日発表)46部門 本命26部門 対抗7部門 計33部門 .717
2003年度(第46回)(2004年2月8日発表) 47部門 本命20部門 対抗14部門 計34部門 .723
2002年度(第45回)(2003年2月23日発表) 33部門 本命18部門 対抗5部門 計23部門 .696
(発表日は現地時間、日本時間はこの翌日にあたる)
第52回グラミー賞(2009年度)ノミネートの完全リストは次のリンクへ。
http://www.grammy.com/grammy_awards/52nd_show/list.aspx
主なノミネート、ソウル・サーチャーの予想(パート1)は次の通り。
Album Of The Year:
本命I Am…Sasha Fierce (Beyoncé)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002IUBFTK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
The E.N.D. (the Black Eyed Peas)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002866UOE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
The Fame (Lady Gaga)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GM28HO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
Big Whiskey And The Groogrux King (Dave Matthews Band)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001ULAUFS/soulsearchiho-22/ref=nosim/
対抗 Fearless (Taylor Swift)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001PK3M1S/soulsearchiho-22/ref=nosim/
Record Of The Year:
本命 "Halo" (Beyoncé)
"I Gotta Feeling" (the Black Eyed Peas)
"Use Somebody" (Kings Of Leon)
"Poker Face" (Lady Gaga)
対抗 "You Belong With Me" (Taylor Swift)
Song Of The Year:
対抗"Poker Face," Lady Gaga & RedOne, songwriters (Lady Gaga)
"Pretty Wings," Hod David & Musze, songwriters (Maxwell)
"Single Ladies (Put A Ring On It)," Thaddis Harrell, Beyoncé Knowles, Terius Nash & Christopher Stewart, songwriters (Beyoncé)
"Use Somebody, "Caleb Followill, Jared Followill, Matthew Followill & Nathan Followill, songwriters (Kings Of Leon)
本命"You Belong With Me," Liz Rose & Taylor Swift, songwriters (Taylor Swift)
いずれの3部門も、ビヨンセ、テイラー・スイフト、レディー・ガガの3者が横並びだと思う。どれが来てもおかしくない。それぞれ25~30%くらいの得票率ではないか。しいていえば、カントリー票は手堅いが、ブラック系支持層がビヨンセとブラック・アイド・ピーズ、ポップ・ロック系支持層がレディー・ガガとブラック・アイド・ピーズに割れるのではないか。となると、するするっと、カントリー系テイラーが僅差でトップ(勝者)になる可能性がある。ビヨンセの3部門制覇というのは、ないと思う。すると、どこを落とすかという予想だが、しいていえば、「ソング」か。またアルバムも、レディー・ガガ、ブラック・アイド・ピーズもいいので、油断すると、そのあたりにもっていかれる。かつてのノラ・ジョーンズ、レイ・チャールズのときのような盤石、絶対確実という感じがしない。
Best New Artist:
対抗 Zac Brown Band
本命 Keri Hilson
MGMT
Silversun Pickups
The Ting Tings
MGMT、シルヴァーサン・ピックアップス、ティング・ティングがロック系で票が割れそう。ケリとザックが並びで本命のような感じ。予想、難しい。
Producer Of The Year, Non-Classical:
対抗 T Bone Burnett,
Ethan Johns,
本命 Larry Klein,
Greg Kurstin,
Brendan O’Brien
実績からいくと、ラリーかTボーンと思われる。
Field 6 — R&B
Category 23
Best Female R&B Vocal Performance
(For a solo vocal performance. Singles or Tracks only.)
本命•Single Ladies (Put A Ring On It)/Beyoncé
•It Kills Me/Melanie Fiona
•That Was Then / Lalah Hathaway
対抗•Goin’ Thru Changes / Ledisi
•Lions, Tigers & Bears / Jazmine Sullivan
Category 24
Best Male R&B Vocal Performance
(For a solo vocal performance. Singles or Tracks only.)
本命•The Point Of It All / Anthony Hamilton
対抗•Pretty Wings / Maxwell
•Sobeautiful/ Musiq Soulchild
•Under / Pleasure P
•There Goes My Baby/ Charlie Wilson
Category 25
Best R&B Performance By A Duo Or Group With Vocals
(For duo, group or collaborative performances, with vocals. Singles or Tracks only.)
•Blame It / Jamie Foxx & T-Pain
対抗•Chocolate High / India.Arie & Musiq Soulchild
本命•Ifuleave / Musiq Soulchild & Mary J. Blige
•Higher Ground / Robert Randolph & The Clark Sisters
•Love Has Finally Come At Last/ Calvin Richardson & Ann Nesby
Category 26
Best Traditional R&B Vocal Performance
(For solo, duo, group or collaborative performances, with vocals. Singles or Tracks only.)
本命•At Last / Beyoncé
対抗•Soul Music / Anthony Hamilton
•Don’t Let Me Be Lonely Tonight / Boney James & Quinn
•Sow Love / Ann Nesby
•Woman Gotta Have It / Calvin Richardson
Category 27
Best Urban/Alternative Performance
(For solo, duo, group or collaborative performances, with vocals. Singles or Tracks only.)
•Daykeeper / The Foreign Exchange
対抗•All Matter / Robert Glasper & Bilal
本命•Pearls/ India.Arie & Dobet Gnahore
•A Tale Of Two / Eric Roberson, Ben O’Neill & Michelle Thompson
•Blend/ Tonex
Category 28
Best R&B Song
(A Songwriter(s) Award. For Song Eligibility Guidelines see Category #3. (Artist names appear in parentheses.) Singles or Tracks only.)
•Blame It / James T. Brown, John Conte, Jr., Jamie Foxx, Christopher Henderson, Brandon R. Melanchon, Breyon Prescott, T-Pain & Nathan L. Walker, songwriters (Jamie Foxx & T-Pain)
•Lions, Tigers & Bears / Salaam Remi & Jazmine Sullivan, songwriters (Jazmine Sullivan)
対抗•Pretty Wings / Hod David & Musze, songwriters (Maxwell)
本命•Single Ladies (Put A Ring On It) / Thaddis Harrell, Beyoncé Knowles, Terius Nash & Christopher Stewart, songwriters (Beyoncé)
•Under / D. Babbs, L. Bereal, M. Cooper, A. Dixon, J. Franklin, T. Jones, R. New & K. Stephens, songwriters (Pleasure P)
Category 29
Best R&B Album
(For albums containing 51% or more playing time of VOCAL tracks.)
本命•The Point Of It All / Anthony Hamilton
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001G1ACYQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
対抗•Testimony: Vol. 2, Love & Politics / India.Arie
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001NDR5OM/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Turn Me Loose / Ledisi
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002GJWTXE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Blacksummers’ Night / Maxwell
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0028K3192/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Uncle Charlie / Charlie Wilson
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001P4OACE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
レデシーも対抗にいれておきたいが…。ここは難しい。
Category 30
Best Contemporary R&B Album
(For albums containing 51% or more playing time of VOCAL tracks.)
本命•I Am... Sasha Fierce / Beyoncé
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001GQACGE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Intuition / Jamie Foxx
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001JQHT6W/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•The Introduction Of Marcus Cooper / Pleasure P
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0027BTKD8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
•Ready / Trey Songz
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00278U1WU/soulsearchiho-22/ref=nosim/
対抗•Thr33 Ringz / T-Pain
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001G7EGQA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
R&B部門でのビヨンセは鉄壁だろう。
今日の予想は、以上、主要4部門、R&B部門8部門、他(プロデューサー・ノンクラシカル)1部門、計13部門。明日は、その他のポップ部門などを予想する。
ENT>AWARD>GRAMMY>52nd>Predictions
☆(告知)インターネット・テレビに生出演
2010年1月27日 音楽【Yoshioka Will Be On Internet TV Coming Friday】
ネットTV。
来る2010年1月29日(金)夜7時から45分にわたって、インターネット・テレビ局「あっ!とおどろく放送局」の「しゃべクリエーター」という番組に吉岡正晴が生出演する。番組視聴は無料、2週間後からアーカイブで録画されたものを見ることができるようになる。
この番組は、毎週、本やCDを出した人を招き、その作品について自由自在に話をしてもらうというもので、僕は『マイケル・ジャクソン全記録1958-2009』の本を携え出演する。司会は沖縄県出身のお笑い芸人・与座嘉秋(ホーム・チーム)、アシスタントは「あっ!とおどろく放送局」でおなじみのタレント・渚。
番組ホームページはこちら↓
http://odoroku.tv/variety/creator/
番組のメールアドレス↓
creator@odoroku.tv
ちょうど、この週は、マイケルの映画『ディス・イズ・イット』もリリースされているので、そのあたりと『マイケル・ジャクソン全記録』の話とをからめてしようかと思っている。
何か質問などがあれば、上記アドレスにお送りいただければ、お答えできるところでお答えします。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904422066/soulsearchiho-22/ref=nosim/
+++++
2010年1月28日(木)銀座山野楽器本店 吉岡正晴によるフリートーク・イヴェント
銀座山野楽器本店では、2010年1月26日(火)から28日(木)まで3日間にわたって「マイケル・ジャクソン『ディス・イズ・イット』発売記念イヴェント」を行う。3日間、同DVDから編集された約40分の映像を、毎時公開。さらに、1月27日(水)マイコーりょう・スペシャル・イヴェント、28日(木)19時から吉岡正晴トーク・イヴェントを行う。会場は銀座山野楽器本店7階ジャムスポット。入場無料。
※ 当日会場にて吉岡正晴 訳書「マイケル・ジャクソン全記録1958-2009」をお買い上げの方に本人がサインをいたします(先着数量限定)
詳細はこちら↓
http://www.yamano-music.co.jp/docs/shops/ginza/index_b1f.html
ENT>ANNOUNCEMENT>
ネットTV。
来る2010年1月29日(金)夜7時から45分にわたって、インターネット・テレビ局「あっ!とおどろく放送局」の「しゃべクリエーター」という番組に吉岡正晴が生出演する。番組視聴は無料、2週間後からアーカイブで録画されたものを見ることができるようになる。
この番組は、毎週、本やCDを出した人を招き、その作品について自由自在に話をしてもらうというもので、僕は『マイケル・ジャクソン全記録1958-2009』の本を携え出演する。司会は沖縄県出身のお笑い芸人・与座嘉秋(ホーム・チーム)、アシスタントは「あっ!とおどろく放送局」でおなじみのタレント・渚。
番組ホームページはこちら↓
http://odoroku.tv/variety/creator/
番組のメールアドレス↓
creator@odoroku.tv
ちょうど、この週は、マイケルの映画『ディス・イズ・イット』もリリースされているので、そのあたりと『マイケル・ジャクソン全記録』の話とをからめてしようかと思っている。
何か質問などがあれば、上記アドレスにお送りいただければ、お答えできるところでお答えします。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904422066/soulsearchiho-22/ref=nosim/
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2010年1月28日(木)銀座山野楽器本店 吉岡正晴によるフリートーク・イヴェント
銀座山野楽器本店では、2010年1月26日(火)から28日(木)まで3日間にわたって「マイケル・ジャクソン『ディス・イズ・イット』発売記念イヴェント」を行う。3日間、同DVDから編集された約40分の映像を、毎時公開。さらに、1月27日(水)マイコーりょう・スペシャル・イヴェント、28日(木)19時から吉岡正晴トーク・イヴェントを行う。会場は銀座山野楽器本店7階ジャムスポット。入場無料。
※ 当日会場にて吉岡正晴 訳書「マイケル・ジャクソン全記録1958-2009」をお買い上げの方に本人がサインをいたします(先着数量限定)
詳細はこちら↓
http://www.yamano-music.co.jp/docs/shops/ginza/index_b1f.html
ENT>ANNOUNCEMENT>
◎マイケル・ジャクソンDVD発売イヴェント@タワー
2010年1月26日 音楽【Michael Jackson DVD Release Event】
お祭り。
2010年1月27日に『ディス・イズ・イット』のDVDが発売されるのにともない、1月25日夜、都内各所でマイケル・ジャクソン関連イヴェントが行われた。その中のタワー・レコード渋谷店でのイヴェントの模様。
満員になっていた地下1階イヴェントスペースで映画『ディス・イズ・イット』をブルーレイで上映、夜11時過ぎから久保田利伸さんと吉岡正晴で軽くトーク・ショー、そして、12時直前から1階入口のところでカウントダウン。外でもすでに200人近い人たちが寒い中熱く盛り上がっていて、彼らは12時の号令とともに、店内に入り一斉にDVDを購入した。まさにお祭り騒ぎだった。
トーク・ショーは、オープニングで、ブルーレイの特典映像の一部「スリラー」の3D映像を通常の映像で紹介してから、2人がステージに上がった。
久保田さんはこの映画を1回見たが、とても学ぶことが多かったということで、こんなことを言っていた。「マイケルがあの部分でああいう風に作ってたんだ、っていうのがわかったこと。そしてあの雲の上のマイコーが、神様のようなマイコーが、あのリハーサルをみていると同じ人間のように人間としてやってることがわかる。ミュージシャンへの指示の仕方なんかも、僕もやっているように、やっていた。そんなことが見えてきたことも大感動だった」
「昔、マイケルのビデオを見たり、ライヴを見たりすると、いつか自分でもああいう規模の大きい、大仕掛けのものやってみたいと思うようになりますよ。マイケルみたいに(マントや髪を)なびかせたいと思って、扇風機を3台くらい買ってきてやるんですけど、なかなかうまくいかないんですよ。風をだすところを細くしてみたり、向きをいろいろ研究したり、生地の素材をできるだけ軽いものにしたりしてね」
「マイケルも、朝起きて、ぼーっとしてる。(リハーサルをそんな)寝ぼけ眼でやってるのがねえ、いいんですよねえ。(笑) マイケルがミュージシャンに指示を出すところ、たとえば口でベースを指示するところなんか、只者じゃない。これを見ると、マイケルは、もしこれが実現していたら、どこまで、(我々を)連れていってくれるんだろう、って本当に思いますよね」
ころあいよく、久保田さんの新譜の話題に。ちょうど1月27日にシングル「トゥモロウ・ワルツ」と「スターライト」などがカップリングされたものがリリースされるが、この日は特別に深夜12時から一足先に発売。
この「スターライト」はまさにマイケル・ジャクソンへのオマージュ的存在の作品だ。久保田さん曰く。「マイケルの名曲が30年間にたくさんあるんだけど、『オフ・ザ・ウォール』の時代感覚のものなんですけどね。これは、最初はほんとに遊びのつもり作った30秒くらいの長さのものだったんです。3-4年前あたりに、マイケルの『ドント・ストップ』のイメージで作ってみたんですよ。それこそ仲間内で、こんなのあるといいよねえ、みたいな感じで。で、今年になってアルバムを作るときに、この曲をレコード会社の人に聴かせたら、いいですねえ、これ行きましょう、という雰囲気になり、いろいろ曲を煮詰めて作っていったんです。アース・ウィンド&ファイアーだったら、フィリップ・ベイリーの高い部分を、モーリス・ホワイトが1オクターヴ下で歌うんだけど、マイケルの場合は上の高い声だけで3重、4重にするんですよ。そのあたりのこだわり、(この音を聴いて)わかってくれるかな…(笑)」
「そうしたら、去年突然、マイケルが亡くなってね…。そのとき、自分とマイケル・ジャクソンの育ってきた歩みを振り返ってみると、『ありがとうございます』という『感謝』の気持ちをやっぱりこのタイミングで僕なりの方法で伝えておきたいなあと思ったんですよ。歌詞はあとからだったんだけど、そのときに『スターライト』ってつけたんです。なぜ『スターライト』ってつけたかっていうと、マイケルのような『スター』、光=『ライト』、光り輝く星、みたいな言葉をつけたかったんです。マイケル・ジャクソンのこと、自分のスタイル、彼の生き様、スターとしてスターライトをずっと放っている、そういう雰囲気を指す言葉をつけたんです。で、それができてしばらくしてから、レコード会社の担当が、『久保田さん、知ってました? 『スリラー』の元のタイトルが、『スターライト』だったそうで、それって、ゾクゾクしませんか』って言ってきて、もうゾクゾクしましたよ」
そして、その「スターライト」の音をかけ、さらにそのプロモーション用ビデオも披露した。僕も観客も見るのは初めて。「ドント・ストップ」のように、シンプルに久保田さんが踊り、そこに文字やデザインを加工するという映像だ。久保田さんのダンスが存分に見られる。
久保田さんにとっては、「ジャクソン5、ジャクソンズ、そして、マイケル・ジャクソンまで、マイケルは、自分にとってでかいでかいビッグ・ソウル・アイドル」であり、その後大成長したあとは、「モンスター・グルーヴ・アイドル」だという。
話は止まらなかったが、時間となり、上の1階のカウントダウンへ移動した。
ディス・イズ・イット DVD2枚組
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ディス・イズ・イット ブルーレイ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002UHJ9EO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
久保田利伸・最新シングル「トゥモロー・ワルツ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002MHA3YW/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>EVENT>Tower Records
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
お祭り。
2010年1月27日に『ディス・イズ・イット』のDVDが発売されるのにともない、1月25日夜、都内各所でマイケル・ジャクソン関連イヴェントが行われた。その中のタワー・レコード渋谷店でのイヴェントの模様。
満員になっていた地下1階イヴェントスペースで映画『ディス・イズ・イット』をブルーレイで上映、夜11時過ぎから久保田利伸さんと吉岡正晴で軽くトーク・ショー、そして、12時直前から1階入口のところでカウントダウン。外でもすでに200人近い人たちが寒い中熱く盛り上がっていて、彼らは12時の号令とともに、店内に入り一斉にDVDを購入した。まさにお祭り騒ぎだった。
トーク・ショーは、オープニングで、ブルーレイの特典映像の一部「スリラー」の3D映像を通常の映像で紹介してから、2人がステージに上がった。
久保田さんはこの映画を1回見たが、とても学ぶことが多かったということで、こんなことを言っていた。「マイケルがあの部分でああいう風に作ってたんだ、っていうのがわかったこと。そしてあの雲の上のマイコーが、神様のようなマイコーが、あのリハーサルをみていると同じ人間のように人間としてやってることがわかる。ミュージシャンへの指示の仕方なんかも、僕もやっているように、やっていた。そんなことが見えてきたことも大感動だった」
「昔、マイケルのビデオを見たり、ライヴを見たりすると、いつか自分でもああいう規模の大きい、大仕掛けのものやってみたいと思うようになりますよ。マイケルみたいに(マントや髪を)なびかせたいと思って、扇風機を3台くらい買ってきてやるんですけど、なかなかうまくいかないんですよ。風をだすところを細くしてみたり、向きをいろいろ研究したり、生地の素材をできるだけ軽いものにしたりしてね」
「マイケルも、朝起きて、ぼーっとしてる。(リハーサルをそんな)寝ぼけ眼でやってるのがねえ、いいんですよねえ。(笑) マイケルがミュージシャンに指示を出すところ、たとえば口でベースを指示するところなんか、只者じゃない。これを見ると、マイケルは、もしこれが実現していたら、どこまで、(我々を)連れていってくれるんだろう、って本当に思いますよね」
ころあいよく、久保田さんの新譜の話題に。ちょうど1月27日にシングル「トゥモロウ・ワルツ」と「スターライト」などがカップリングされたものがリリースされるが、この日は特別に深夜12時から一足先に発売。
この「スターライト」はまさにマイケル・ジャクソンへのオマージュ的存在の作品だ。久保田さん曰く。「マイケルの名曲が30年間にたくさんあるんだけど、『オフ・ザ・ウォール』の時代感覚のものなんですけどね。これは、最初はほんとに遊びのつもり作った30秒くらいの長さのものだったんです。3-4年前あたりに、マイケルの『ドント・ストップ』のイメージで作ってみたんですよ。それこそ仲間内で、こんなのあるといいよねえ、みたいな感じで。で、今年になってアルバムを作るときに、この曲をレコード会社の人に聴かせたら、いいですねえ、これ行きましょう、という雰囲気になり、いろいろ曲を煮詰めて作っていったんです。アース・ウィンド&ファイアーだったら、フィリップ・ベイリーの高い部分を、モーリス・ホワイトが1オクターヴ下で歌うんだけど、マイケルの場合は上の高い声だけで3重、4重にするんですよ。そのあたりのこだわり、(この音を聴いて)わかってくれるかな…(笑)」
「そうしたら、去年突然、マイケルが亡くなってね…。そのとき、自分とマイケル・ジャクソンの育ってきた歩みを振り返ってみると、『ありがとうございます』という『感謝』の気持ちをやっぱりこのタイミングで僕なりの方法で伝えておきたいなあと思ったんですよ。歌詞はあとからだったんだけど、そのときに『スターライト』ってつけたんです。なぜ『スターライト』ってつけたかっていうと、マイケルのような『スター』、光=『ライト』、光り輝く星、みたいな言葉をつけたかったんです。マイケル・ジャクソンのこと、自分のスタイル、彼の生き様、スターとしてスターライトをずっと放っている、そういう雰囲気を指す言葉をつけたんです。で、それができてしばらくしてから、レコード会社の担当が、『久保田さん、知ってました? 『スリラー』の元のタイトルが、『スターライト』だったそうで、それって、ゾクゾクしませんか』って言ってきて、もうゾクゾクしましたよ」
そして、その「スターライト」の音をかけ、さらにそのプロモーション用ビデオも披露した。僕も観客も見るのは初めて。「ドント・ストップ」のように、シンプルに久保田さんが踊り、そこに文字やデザインを加工するという映像だ。久保田さんのダンスが存分に見られる。
久保田さんにとっては、「ジャクソン5、ジャクソンズ、そして、マイケル・ジャクソンまで、マイケルは、自分にとってでかいでかいビッグ・ソウル・アイドル」であり、その後大成長したあとは、「モンスター・グルーヴ・アイドル」だという。
話は止まらなかったが、時間となり、上の1階のカウントダウンへ移動した。
ディス・イズ・イット DVD2枚組
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ディス・イズ・イット ブルーレイ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002UHJ9EO/soulsearchiho-22/ref=nosim/
久保田利伸・最新シングル「トゥモロー・ワルツ」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002MHA3YW/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>EVENT>Tower Records
ENT>ARTIST>Jackson, Michael
○ハイチ~天災と人災とヴードゥー:日曜午後のうんちく
2010年1月25日 音楽 コメント (1)【Haiti~Voodoo~A Chat On The Sunday Afternoon】
うんちく。
毎週日曜日午後、『ソウル・ブレンズ』のコーナー出演のためにインターFMに行くが、その直前の番組でDJをしているのが、鎌倉生まれのサーファー、ジョージ・カックルさんだ。カックルさんは、レイ・チャールズの伝記『レイ・チャールズ物語~わが心のジョージアを出した出版社から、『ロックンサーフィンメッセージ』という本を出していて、いわば「出版社メイト」。「レーベル・メイト」とは言うが、「出版社メイト」とは言わないか。(笑) 『レイ・チャールズ物語』のときも少し手伝っていただいた。
昨日も、彼が終わったあとロビーにいて雑談になった。そこで話題になったのが、ヘイティ=ハイチのこと。カックルさん、ここら辺の植民地事情に詳しく、一時期ジャマイカなどに興味を持って、あのあたりをよく調べて勉強した、という。僕も今回の大地震で初めてハイチがアメリカ大陸で最貧国だということ、また同時に、それが人災と天災が重なり大きな悲劇が生まれているということも知った。
そのあたりのことはアメリカ在住の冷泉彰彦(れいぜい あきひこ)氏の次の記事に詳しい。
「見捨てられた国、ハイチの悲劇」 配信日:2010-01-16
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report3_1909.html
これを読むと、本当に国の指導者というのはその国の命運を握るのだなあ、という当たり前のことを、痛切に感じる。そしてとんでもない歴史を歩んできたその国民を気の毒に思う。独裁者のでたらめという人災に、誰もが予期せぬ天災がかぶさり、どうしようもなくなる。
カックルさんの見方では、「同じ島でも東側のドミニカは、スペイン領で、ハイチはフランス領だった。スペイン領はそれほどアフリカからの奴隷をいれてこなかったが、ハイチはものすごい量の奴隷をいれた。フランスのやり方があんまりひどかったので、その奴隷たちは反旗を翻し、革命みたいになるが、結局、フランスと賠償金でもめ、それがあの国を苦しめた。逆に奴隷制度がゆるかったドミニカはハイチほどひどくならなかったんだよ。ハイチには法律みたいなものはあっても無いようなでたらめで、上からの(衛星)写真みると、西側(ハイチ側)は、山も丸坊主、何にもルールがないからどんどん木を伐採してる。東側は、けっこう木があるんだよね。きっぱり、あるなしがわかるから興味深い」という。
ルールがなく、どんどん木を伐採したから、保水できず、ハリケーンのときに大洪水が起き、また天災に見舞われる。しかし、これはよく考えてみると人災の延長にあることかもしれない。
さて、ハイチについて、たとえば軽くウィッキぺディアあたりで情報を仕入れたが(それでもものすごい量)、カックルさんの情報はそのあたりにはでていないものでもっとおもしろい。ハイチではヴードゥー教が主流だが(ヴードゥーについても少し調べないと、話がついていけない)、そんな中で、その地ではふぐの毒を人間の体を仮死化するために、使うという。ふぐの毒を服されたものは、医師が診ても死んだように見えるそうだ。そしてハイチの人々は、その解毒剤も持っていて、一旦、棺か墓場にいれても、それによって生き返らせることができるそうだ。ハイチでは火葬ではないので、そうやって秘密裏に人を死んだことにもできるらしい。日本ではふぐの毒で死んだとしたら、そのまま火葬してしまうが、ひょっとしたら、死んでないかもしれない、とカックルさんは言う。
ヴードゥー教はハイチから、アメリカ・ニューオーリンズに流れていく。僕はヴードゥーの話は、ジョー・サンプル教授から聞いた。その流れで、僕がニューオーリンズのヴードゥー・クイーン、マリー・ラヴォーの話を持ち出すと、カックルさんは「ニューオーリンズでは、フレンチ・クオーターに行くより先にマリー・ラヴォーの墓に行ったよ(笑)」と言う。「ニューオーリンズではね、お墓の棺がみんな地上より上にあるんだよ。普通は土の中に埋めるだろ。なぜかっていうと、あそこは湿地帯で、土に埋めてもどんどん上に上がってきちゃうからなんだ」 さすが、地球市民、世界の旅人カックルさん、いろんなことでうんちくがある。
ハイチ大地震が起こってから、フージーズのワイクリフ・ジョンが大変積極的に募金を募っている。彼はハイチ出身で、すぐにツイッターでさまざまな情報を提供し始めている。こういうときのツイッター、有事のツイッターはラジオ以上に、特に世界規模で有効だ。
【ユニセフのハイチ募金】
クレジット・カード、インターネット・バンキング、コンビニなどからいくらからでも募金できます。カードなどの場合、最初に4000円と表示が出ますが、その横のボックスに任意の金額を書き込めば自分の好きな金額を募金できます。
http://www.unicef.or.jp/children/children_now/haiti/sek_hait10.html
■ マリー・ラヴォーについて~ジョー・サンプル教授の話し
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040507.html
■ その「Xマーク・ザ・スポット」が収録されているジョー・サンプルの『ピーカン・トゥリー』(2002年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000060NH8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ レイ・チャールズ自伝 『わが心のジョージア~レイ・チャールズ物語』(デイヴィッド・リッツ著 吉岡正晴訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900901490/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ジョージ・カックルのロックンサーフィンメッセージ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900901547/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>ESSAY>
NEWS>Haiti
うんちく。
毎週日曜日午後、『ソウル・ブレンズ』のコーナー出演のためにインターFMに行くが、その直前の番組でDJをしているのが、鎌倉生まれのサーファー、ジョージ・カックルさんだ。カックルさんは、レイ・チャールズの伝記『レイ・チャールズ物語~わが心のジョージアを出した出版社から、『ロックンサーフィンメッセージ』という本を出していて、いわば「出版社メイト」。「レーベル・メイト」とは言うが、「出版社メイト」とは言わないか。(笑) 『レイ・チャールズ物語』のときも少し手伝っていただいた。
昨日も、彼が終わったあとロビーにいて雑談になった。そこで話題になったのが、ヘイティ=ハイチのこと。カックルさん、ここら辺の植民地事情に詳しく、一時期ジャマイカなどに興味を持って、あのあたりをよく調べて勉強した、という。僕も今回の大地震で初めてハイチがアメリカ大陸で最貧国だということ、また同時に、それが人災と天災が重なり大きな悲劇が生まれているということも知った。
そのあたりのことはアメリカ在住の冷泉彰彦(れいぜい あきひこ)氏の次の記事に詳しい。
「見捨てられた国、ハイチの悲劇」 配信日:2010-01-16
http://ryumurakami.jmm.co.jp/dynamic/report/report3_1909.html
これを読むと、本当に国の指導者というのはその国の命運を握るのだなあ、という当たり前のことを、痛切に感じる。そしてとんでもない歴史を歩んできたその国民を気の毒に思う。独裁者のでたらめという人災に、誰もが予期せぬ天災がかぶさり、どうしようもなくなる。
カックルさんの見方では、「同じ島でも東側のドミニカは、スペイン領で、ハイチはフランス領だった。スペイン領はそれほどアフリカからの奴隷をいれてこなかったが、ハイチはものすごい量の奴隷をいれた。フランスのやり方があんまりひどかったので、その奴隷たちは反旗を翻し、革命みたいになるが、結局、フランスと賠償金でもめ、それがあの国を苦しめた。逆に奴隷制度がゆるかったドミニカはハイチほどひどくならなかったんだよ。ハイチには法律みたいなものはあっても無いようなでたらめで、上からの(衛星)写真みると、西側(ハイチ側)は、山も丸坊主、何にもルールがないからどんどん木を伐採してる。東側は、けっこう木があるんだよね。きっぱり、あるなしがわかるから興味深い」という。
ルールがなく、どんどん木を伐採したから、保水できず、ハリケーンのときに大洪水が起き、また天災に見舞われる。しかし、これはよく考えてみると人災の延長にあることかもしれない。
さて、ハイチについて、たとえば軽くウィッキぺディアあたりで情報を仕入れたが(それでもものすごい量)、カックルさんの情報はそのあたりにはでていないものでもっとおもしろい。ハイチではヴードゥー教が主流だが(ヴードゥーについても少し調べないと、話がついていけない)、そんな中で、その地ではふぐの毒を人間の体を仮死化するために、使うという。ふぐの毒を服されたものは、医師が診ても死んだように見えるそうだ。そしてハイチの人々は、その解毒剤も持っていて、一旦、棺か墓場にいれても、それによって生き返らせることができるそうだ。ハイチでは火葬ではないので、そうやって秘密裏に人を死んだことにもできるらしい。日本ではふぐの毒で死んだとしたら、そのまま火葬してしまうが、ひょっとしたら、死んでないかもしれない、とカックルさんは言う。
ヴードゥー教はハイチから、アメリカ・ニューオーリンズに流れていく。僕はヴードゥーの話は、ジョー・サンプル教授から聞いた。その流れで、僕がニューオーリンズのヴードゥー・クイーン、マリー・ラヴォーの話を持ち出すと、カックルさんは「ニューオーリンズでは、フレンチ・クオーターに行くより先にマリー・ラヴォーの墓に行ったよ(笑)」と言う。「ニューオーリンズではね、お墓の棺がみんな地上より上にあるんだよ。普通は土の中に埋めるだろ。なぜかっていうと、あそこは湿地帯で、土に埋めてもどんどん上に上がってきちゃうからなんだ」 さすが、地球市民、世界の旅人カックルさん、いろんなことでうんちくがある。
ハイチ大地震が起こってから、フージーズのワイクリフ・ジョンが大変積極的に募金を募っている。彼はハイチ出身で、すぐにツイッターでさまざまな情報を提供し始めている。こういうときのツイッター、有事のツイッターはラジオ以上に、特に世界規模で有効だ。
【ユニセフのハイチ募金】
クレジット・カード、インターネット・バンキング、コンビニなどからいくらからでも募金できます。カードなどの場合、最初に4000円と表示が出ますが、その横のボックスに任意の金額を書き込めば自分の好きな金額を募金できます。
http://www.unicef.or.jp/children/children_now/haiti/sek_hait10.html
■ マリー・ラヴォーについて~ジョー・サンプル教授の話し
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040507.html
■ その「Xマーク・ザ・スポット」が収録されているジョー・サンプルの『ピーカン・トゥリー』(2002年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000060NH8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ レイ・チャールズ自伝 『わが心のジョージア~レイ・チャールズ物語』(デイヴィッド・リッツ著 吉岡正晴訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900901490/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ジョージ・カックルのロックンサーフィンメッセージ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4900901547/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>ESSAY>
NEWS>Haiti
【Michael Jackson’s This Is It DVD Release Event】
特集。
映画『ディス・イズ・イット』のDVD発売(2010年1月27日)に伴い、「日経エンタテインメント増刊 マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(2010年1月22日発売=定価790円)が発売された。内容をご紹介する。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00333O408/soulsearchiho-22/ref=nosim/
これは、すごい特集本だと思った。全84ページのうち今回は24ページほどを担当させていただいたが、僕は自分の担当分にかかりっきりだったので全体のことはわからなかったが、完成した本を見て驚いた。他の作品解説、ケニー・オルテガ、トラヴィス・ペインのインタヴューなど実に読み応えたっぷり。『ディス・イズ・イット』を見るガイド本としては最適だ。しかも790円って、安い。これはもし僕がかかわってなかったとしても、星5つでお勧め。(笑) 原稿は1月12日深夜、正確には13日朝まで、死にそうになったが、一気に書いた。そのため、SWVとか、レデシーのライヴに行けなかったのだが、21日にはコンビニ、書店にならんでしまうのだから、すごい。週刊誌と同じテンポ。
さて、少し内容について。今回は新たな評伝と映像作品11本の解説を担当。新たな評伝は、さすがにバイオ的なことは充分に出尽くしているので、視点をきっぱり変えて、彼の歌から読み取るメッセージと、彼の人道活動家、社会活動家としての面にフォーカスしてみた。たぶん、この視点でマイケルを語った評伝はこれまでにないはず。もちろん参考資料は、『マイケル・ジャクソン全記録1958-2009』。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904422066/soulsearchiho-22/ref=nosim/ (笑) 事実確認に、これはマストの座右の書。時系列を追ってマイケルのことを書くときに、本当にこの本は便利だ。マイケル・ジャクソン学の必須教科書です。彼が「ヒューマニタリアン・アワード」などを取っていることは、あまり知られていない。
映像作品は11本。既発DVDと別に4ページ特集で今回同時発売されることになっていた『ソウル・トレイン』。10本を見直すだけでも、改めて勉強になったが、いろいろ調べたのでぜひご一読を。残念なのはこの『ソウル・トレイン』が発売延期になってしまったこと。いいDVDなので、発売にこぎつけて欲しいところ。曲目リストは掲載されているので、CDでそれらを聴きなおすのもいいかもしれない。それまでは、この紹介文で想像を膨らませてください。『ソウル・トレイン』では、マイケルの成長ぶりが時系列ででてくるので、とてもいい資料になっている。
+++++
イヴェント。
マイケル・ジャクソンのDVD『ディス・イズ・イット』が2010年1月27日に発売されるのに伴い、いくつかイヴェントが行われる。
1)2010年1月25日(月)渋谷タワーレコード「今夜はTHIS IS IT!」カウントダウン・イヴェント
タワーレコード渋谷店では、2010年1月25日(月)夜「今夜はTHIS IS IT!」カウントダウン・イヴェントを行う。
◆21時~:渋谷店B1Fイヴェントスペース「STAGE ONE」にて「THIS IS IT」上映および、久保田利伸と吉岡正晴(音楽評論家)によるトーク・イヴェント(要イヴェント入場券)【入場券の配布は終了いたしました】 21時から映画上映、トークは23時過ぎから。
◆閉店後23時~:渋谷店1Fエントランスにて、DJ KOMORIによるDJ PLAY
23時50分~:渋谷店1Fエントランスにて、久保田利伸によるカウントダウン・セレモニー
2010年1月26日(火)0時~2時:渋谷店1Fにて、DVD「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」の特別販売
トーク・イヴェントの入場券の配布は終了していますが、23時過ぎからの1階でのカウントダウン・イヴェントには、どなたでもご参加いただけます。
詳細はこちら↓
http://tower.jp/store/event/1711
2)2010年1月28日(木)銀座山野楽器本店 吉岡正晴によるフリートーク・イヴェント
銀座山野楽器本店では、2010年1月26日(火)から28日(木)まで3日間にわたって「マイケル・ジャクソン『ディス・イズ・イット』発売記念イヴェント」を行う。3日間、同DVDから編集された約40分の映像を、毎時公開。さらに、1月27日(水)マイコーりょう・スペシャル・イヴェント、28日(木)19時から吉岡正晴トーク・イヴェントを行う。会場は銀座山野楽器本店7階ジャムスポット。入場無料。
※ 当日会場にて吉岡正晴 訳書「マイケル・ジャクソン全記録1958-2009 新訳本」をお買い上げの方に本人がサインをいたします(先着数量限定)
詳細はこちら↓
http://www.yamano-music.co.jp/docs/shops/ginza/index_b1f.html
DVD This Is It通常2枚組み
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ブルーレイ版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YWYYBS/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>ANNOUNCEMENT>Jackson, Michael
ENT>MICHAEL JACKSON
特集。
映画『ディス・イズ・イット』のDVD発売(2010年1月27日)に伴い、「日経エンタテインメント増刊 マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(2010年1月22日発売=定価790円)が発売された。内容をご紹介する。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00333O408/soulsearchiho-22/ref=nosim/
これは、すごい特集本だと思った。全84ページのうち今回は24ページほどを担当させていただいたが、僕は自分の担当分にかかりっきりだったので全体のことはわからなかったが、完成した本を見て驚いた。他の作品解説、ケニー・オルテガ、トラヴィス・ペインのインタヴューなど実に読み応えたっぷり。『ディス・イズ・イット』を見るガイド本としては最適だ。しかも790円って、安い。これはもし僕がかかわってなかったとしても、星5つでお勧め。(笑) 原稿は1月12日深夜、正確には13日朝まで、死にそうになったが、一気に書いた。そのため、SWVとか、レデシーのライヴに行けなかったのだが、21日にはコンビニ、書店にならんでしまうのだから、すごい。週刊誌と同じテンポ。
さて、少し内容について。今回は新たな評伝と映像作品11本の解説を担当。新たな評伝は、さすがにバイオ的なことは充分に出尽くしているので、視点をきっぱり変えて、彼の歌から読み取るメッセージと、彼の人道活動家、社会活動家としての面にフォーカスしてみた。たぶん、この視点でマイケルを語った評伝はこれまでにないはず。もちろん参考資料は、『マイケル・ジャクソン全記録1958-2009』。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904422066/soulsearchiho-22/ref=nosim/ (笑) 事実確認に、これはマストの座右の書。時系列を追ってマイケルのことを書くときに、本当にこの本は便利だ。マイケル・ジャクソン学の必須教科書です。彼が「ヒューマニタリアン・アワード」などを取っていることは、あまり知られていない。
映像作品は11本。既発DVDと別に4ページ特集で今回同時発売されることになっていた『ソウル・トレイン』。10本を見直すだけでも、改めて勉強になったが、いろいろ調べたのでぜひご一読を。残念なのはこの『ソウル・トレイン』が発売延期になってしまったこと。いいDVDなので、発売にこぎつけて欲しいところ。曲目リストは掲載されているので、CDでそれらを聴きなおすのもいいかもしれない。それまでは、この紹介文で想像を膨らませてください。『ソウル・トレイン』では、マイケルの成長ぶりが時系列ででてくるので、とてもいい資料になっている。
+++++
イヴェント。
マイケル・ジャクソンのDVD『ディス・イズ・イット』が2010年1月27日に発売されるのに伴い、いくつかイヴェントが行われる。
1)2010年1月25日(月)渋谷タワーレコード「今夜はTHIS IS IT!」カウントダウン・イヴェント
タワーレコード渋谷店では、2010年1月25日(月)夜「今夜はTHIS IS IT!」カウントダウン・イヴェントを行う。
◆21時~:渋谷店B1Fイヴェントスペース「STAGE ONE」にて「THIS IS IT」上映および、久保田利伸と吉岡正晴(音楽評論家)によるトーク・イヴェント(要イヴェント入場券)【入場券の配布は終了いたしました】 21時から映画上映、トークは23時過ぎから。
◆閉店後23時~:渋谷店1Fエントランスにて、DJ KOMORIによるDJ PLAY
23時50分~:渋谷店1Fエントランスにて、久保田利伸によるカウントダウン・セレモニー
2010年1月26日(火)0時~2時:渋谷店1Fにて、DVD「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」の特別販売
トーク・イヴェントの入場券の配布は終了していますが、23時過ぎからの1階でのカウントダウン・イヴェントには、どなたでもご参加いただけます。
詳細はこちら↓
http://tower.jp/store/event/1711
2)2010年1月28日(木)銀座山野楽器本店 吉岡正晴によるフリートーク・イヴェント
銀座山野楽器本店では、2010年1月26日(火)から28日(木)まで3日間にわたって「マイケル・ジャクソン『ディス・イズ・イット』発売記念イヴェント」を行う。3日間、同DVDから編集された約40分の映像を、毎時公開。さらに、1月27日(水)マイコーりょう・スペシャル・イヴェント、28日(木)19時から吉岡正晴トーク・イヴェントを行う。会場は銀座山野楽器本店7階ジャムスポット。入場無料。
※ 当日会場にて吉岡正晴 訳書「マイケル・ジャクソン全記録1958-2009 新訳本」をお買い上げの方に本人がサインをいたします(先着数量限定)
詳細はこちら↓
http://www.yamano-music.co.jp/docs/shops/ginza/index_b1f.html
DVD This Is It通常2枚組み
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YK4U4G/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ブルーレイ版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002YWYYBS/soulsearchiho-22/ref=nosim/
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ENT>MICHAEL JACKSON
★ニューヨーク・ミニット・ライヴ
2010年1月23日 音楽【Funk, Soul Band : New York Minute Live At Tokyo Main Dining】
ダンス。
ソウル・サーチンでも活躍する日本在住のキーボード奏者ケイリブ・ジェームス、ピエール・アンドレ、ジェイ・スティックス、ダイアモンド、ディッキー・フクダ、ローレンス・ダニエルの6人で結成されたニューヨーク・ミニットの3回目のライヴ。僕は過去2回がいけなかったので、今回が初めて。渋谷のカラオケ・シダックスの1階にある東京ダイニング。PAを持ち込んでのファンキー・パーティー。ゆったりとした約100席が超満員。
全曲ソウル・カヴァー。ノンストップで楽しめる。印象的だったのは、第二部、ケイリブがこんな話をした。「先週みんなでリハーサルをしてた。候補曲として、『イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ』(『フィリー・ソウル』で歌ったもの)を提案したんだが、みんなから却下された。そうしたら、すぐその直後に、訃報を聞いた。今の時代のナンバー・ワン・ソウル・シンガーだった男。彼に大きな拍手を…。テディー・ペンダーグラス!」 そして、彼らは「ターン・オフ・ザ・ライト」をしっとりとやった。
選曲はまさに鉄板。誰でも知ってるおなじみの曲ばかりで、観客ものりのり。第二部のオープニングのカマサミ・コングさんのMCもおもしろかった。しかし、彼は声が本当にいいので、彼のMCだと盛り上がるなあ。そして、こうしたリアルなバンドは、ライヴで見るに限る。この日はマサ小浜、AIなども遊びに来ていた。
今回は急に決まったが、日本で発行される英字雑誌メトロポリスとタイアップ、Uストリームを使ってインターネットによる生中継が行われた。これは後日、編集されて一部がまたアップされる。しかし、Uストリーム、強力。パソコンにカメラをつないで、イーモバイルで飛ばしていた。これさえあれば、なんでもどこでもライヴ中継可能だ。
次回は3月5日またこの東京ダイニング。
■ ニューヨーク・ミニットのウェッブ
http://www.newyorkminute.jp/index.html
■メンバー
ニューヨーク・ミニット New York Minute
Kaleb James (keys)
Jay Stixx (drums)
Lawrence Daniels Jr. (bass)
Fukuda "Dicky" Kazuya (guitar)
Diamond (keys)
Pierre Andre (sax)
■ セットリスト
Setlist: New York Minute @ Tokyo Main Dining
show started 19:44
01. Boogie Wonderland
02. My Prerogative
03. Hollywood Swinging
04. Rock Witcha
05. You’re The One For Me
06. I Can’t Go For That
07. Long Train Runnin’
show ended 20:28
show started 21:12
01. Love The One You’re With
02. Sensitivity
03. Funkin’ For Jamaica
04. Skin Tight
05. My, My, My
06. If You Don’t Know Me By Now (intro)
07. Turn Off The Light
08. Kiss
09. Sexy M.F.
10. Knee Deep
11. Play That Funky Music
Enc. Happy Birthday
Enc. James Brown Medley; Sex Machine / Soul Power / I Don’t Want Nobody To Give Me Nothing / Licking Stick
show ended 22:43
(2010年1月22日金曜、東京メインダイニング=ニューヨーク・ミニット・ライヴ)
ENT>LIVE>New York Minute
2010-10
ダンス。
ソウル・サーチンでも活躍する日本在住のキーボード奏者ケイリブ・ジェームス、ピエール・アンドレ、ジェイ・スティックス、ダイアモンド、ディッキー・フクダ、ローレンス・ダニエルの6人で結成されたニューヨーク・ミニットの3回目のライヴ。僕は過去2回がいけなかったので、今回が初めて。渋谷のカラオケ・シダックスの1階にある東京ダイニング。PAを持ち込んでのファンキー・パーティー。ゆったりとした約100席が超満員。
全曲ソウル・カヴァー。ノンストップで楽しめる。印象的だったのは、第二部、ケイリブがこんな話をした。「先週みんなでリハーサルをしてた。候補曲として、『イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ』(『フィリー・ソウル』で歌ったもの)を提案したんだが、みんなから却下された。そうしたら、すぐその直後に、訃報を聞いた。今の時代のナンバー・ワン・ソウル・シンガーだった男。彼に大きな拍手を…。テディー・ペンダーグラス!」 そして、彼らは「ターン・オフ・ザ・ライト」をしっとりとやった。
選曲はまさに鉄板。誰でも知ってるおなじみの曲ばかりで、観客ものりのり。第二部のオープニングのカマサミ・コングさんのMCもおもしろかった。しかし、彼は声が本当にいいので、彼のMCだと盛り上がるなあ。そして、こうしたリアルなバンドは、ライヴで見るに限る。この日はマサ小浜、AIなども遊びに来ていた。
今回は急に決まったが、日本で発行される英字雑誌メトロポリスとタイアップ、Uストリームを使ってインターネットによる生中継が行われた。これは後日、編集されて一部がまたアップされる。しかし、Uストリーム、強力。パソコンにカメラをつないで、イーモバイルで飛ばしていた。これさえあれば、なんでもどこでもライヴ中継可能だ。
次回は3月5日またこの東京ダイニング。
■ ニューヨーク・ミニットのウェッブ
http://www.newyorkminute.jp/index.html
■メンバー
ニューヨーク・ミニット New York Minute
Kaleb James (keys)
Jay Stixx (drums)
Lawrence Daniels Jr. (bass)
Fukuda "Dicky" Kazuya (guitar)
Diamond (keys)
Pierre Andre (sax)
■ セットリスト
Setlist: New York Minute @ Tokyo Main Dining
show started 19:44
01. Boogie Wonderland
02. My Prerogative
03. Hollywood Swinging
04. Rock Witcha
05. You’re The One For Me
06. I Can’t Go For That
07. Long Train Runnin’
show ended 20:28
show started 21:12
01. Love The One You’re With
02. Sensitivity
03. Funkin’ For Jamaica
04. Skin Tight
05. My, My, My
06. If You Don’t Know Me By Now (intro)
07. Turn Off The Light
08. Kiss
09. Sexy M.F.
10. Knee Deep
11. Play That Funky Music
Enc. Happy Birthday
Enc. James Brown Medley; Sex Machine / Soul Power / I Don’t Want Nobody To Give Me Nothing / Licking Stick
show ended 22:43
(2010年1月22日金曜、東京メインダイニング=ニューヨーク・ミニット・ライヴ)
ENT>LIVE>New York Minute
2010-10
ツイッター、始めてます
2010年1月22日 音楽ツイッター、始めてます
【My Twitter Account】
ご存知の方はご存知かもしれませんが、ツイッター始めてます。ブログは基本1日1回の更新ですが、ツイッターはライヴを見たりしたとき、けっこう即、つぶやいています。140字という制限があるので、詳しくは書けませんが、逆に短い一言がでます。興味ある方は、フォローしてみてください。誰かに何があったとか速報系は強いかも。
吉岡正晴ツイッターTwitter: http://twitter.com/soulsearcher216
上記アドレスで「フォローする」を押せば、僕のつぶやきが自動的に、あなたのアカウントに表示されます。もし上記アドレスでつながらない場合は、 http://twitter.com/ のメインページに行き、検索のボックスに soulsearcher216 をいれてみてください。
ANNOUNCEMENT>Twitter
【My Twitter Account】
ご存知の方はご存知かもしれませんが、ツイッター始めてます。ブログは基本1日1回の更新ですが、ツイッターはライヴを見たりしたとき、けっこう即、つぶやいています。140字という制限があるので、詳しくは書けませんが、逆に短い一言がでます。興味ある方は、フォローしてみてください。誰かに何があったとか速報系は強いかも。
吉岡正晴ツイッターTwitter: http://twitter.com/soulsearcher216
上記アドレスで「フォローする」を押せば、僕のつぶやきが自動的に、あなたのアカウントに表示されます。もし上記アドレスでつながらない場合は、 http://twitter.com/ のメインページに行き、検索のボックスに soulsearcher216 をいれてみてください。
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▲フラミンゴス・ライヴ~シカゴ・ブルーズ&ソウル・ショウダウン
2010年1月22日 音楽(ライヴの内容がでます。これからごらんになる方で事前に内容を知りたくない方は、ご自身のリスクでお読みください)
【Flamingos : First Live Ever In Japan; Chicago: Blues & Soul Showdown】
半世紀。
オリジナル・メンバーのひとり、テリー・ジョンソンを含む、グループ結成から半世紀以上を経ている伝説のドゥー・ワップ・グループ、ザ・フラミンゴス。そしてシカゴのチェス・レコードで、エタ・ジェームスと両巨頭となり現在はゴスペル・シンガーとなったミッティー・コリアらが奇跡的に初来日。ブルーズ・アーティストを従えたパッケージ・ショー。
オープニング、木下航志がこのブルーズ・バンドをバックに2曲。彼の歌声に観客から声がかかる。後半ミッティーと一緒にデュエットした彼に、ミッティーは「アメリカン・アイドルに出れば、優勝よ」と大賛辞を贈られる。
今回のハウス・バンドとなったジョニー・ロウルズ・バンド、バイザー・スミスは、昔ながらのブルーズを。そして、ミッティー・コリアは、ブルーズではなくゴスペルと説教を。「オーディナリー・ピープル」はしみじみとした歌で、かつてのゴスペル界の大御所、シャーリー・シーザーを思わせ、感動した。またジェームス・クリーヴランドが書き、その歌詞を少し変えたという、彼女の大ヒット「アイ・ハド・ア・トーク・ウィズ・ゴッド」も強力。最後、木下航志とのデュエットで歌った「ヒズ・アイズ・オン・ザ・スパロウ」も観客の心を捉えていた。ミッティーの途中から、通訳が入り、これが妙な訛りがありなかなかおもしろく笑えた。
そして、10分余の休憩を経て、いよいよザ・フラミンゴスの登場。キラキラのステージ衣装で、軽い振り付けを施しながら、そつのないヴォーカル・コーラスを次々披露。この派手な衣装は演歌歌手を思わせる。甘い歌声のテリーを中心にドゥー・ワップ、通常のハーモニーといろいろと聴かせる。たぶん当時としてはかなり洗練されていたヴォーカル・グループということを想像させる。あまり泥臭さがない分、同時幅広く支持されたのだろう。
「ジャンプ・チルドレン」(テリーのすばやい踊りが見られる=マーチンのラジオ番組『バーバーショップ』のテーマ曲)、そして「ラヴァーズ・ネヴァー・セイ・グッドバイ」のイントロがかかると、一緒に見ていたマーチン、武内享さん、「おおおっ」と感嘆し、そのまま一緒に歌い始める。(シャネルズもカヴァー、武内さんもレパートリーにいれているそうだ) ときにはどこかプラターズを思わせるような雰囲気は、昭和歌謡的ソウル。「ミ・アモーレ」などのドゥー・ワップ系は、この会場を完全にタイムトンネルの彼方に旅立たせる。ここの下記セットリストで5曲目から7曲目まではドゥー・ワップ風で畳み掛ける。「ドリフターズなどに曲を書いていたソングライターが私たちフラミンゴスのために書いてくれた曲です」と言って「ユア・アザー・ラヴ」。
1970年代、80年代のアーティストを聴いても、古いとは思わないが、さすがにこのフラミンゴスは「オールディーズ」らしい「オールディーズ」の趣を存分に醸し出す。曲によっては2分もない作品もあり、セットリストには15曲もあるが、これで1時間。普段ラスヴェガスあたりで営業をしているのか、徹底したサーヴィス精神で観客をエンタテイン。「ベサメムーチョ」あたりで「チャチャチャ…」という掛け声が入ると、歌舞伎町風のベタなのりがプンプンして受ける。
映画『アメリカン・グラフィティー』で一般に広まったオールディーズというジャンル。フラミンゴスは、まさにそのオールディーズ中のオールディーズ・グループという感じだ。
驚いたのは、今回の来日に向けて特別に練習したという「川の流れのように」。女性リード、テレサが歌ったのだが、これが美空ひばり的なニュアンスを見事に歌い(しかも日本語)、コーラスはフラミンゴス風になっていたところ。ここまでニュアンスを咀嚼して自分のものにしていればたいしたもの。この日一番拍手を得たのは、ちょっと皮肉だが。
最後の曲の前にテリーは語る。「これから歌う曲は、私たちの最大のヒットです。これによって、人生が変わりました。このヒット曲のおかげで、私はキャデラックを買え、ニューヨークの中央公園(! 通訳がそう訳した=セントラル・パークのこと)を見下ろすペントハウスを買え、高いネクタイを手に入れ、女の子に大もてになり、大金持ちになりました」という話をおもしろおかしくする。そして、「アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー」。これは、本当に名曲だ。
ライヴ後は4人揃ってすぐにサイン会開始。その後、マーチン、武内さんらと楽屋へ。マーチンも武内さんもドゥー・ワップ大好き、しかも、フラミンゴスはその中でも自らカヴァーするほどのファンだから、生きているうちに彼らを生で見られること自体が信じられない、という。マーチンと並ぶとリーダー格テリー・ジョンソンはけっこう大きい。シャネルズというグループがドゥー・ワップの影響を受けて結成したグループと説明し、ちょうど持っていたマーチンのプログラムに載っていた古い写真を見せると、メンバーに受ける。シャネルズが「ラヴァーズ…」をカヴァーしていると言うと、そのCDはないのか、と言われ、後日もって来る、と約束する。
テリーは「日本人はとても礼儀正しく、とっても気に入った。ぜひまた戻ってきたい。ふだんはアメリカ中をツアーしてまわってるんだ」という。テレサになぜ「川の流れ…」と尋ねると、日本のスタッフから送られて来た10曲近くをじっくり聴いて選んだ、という。「最後は、レイ・チャールズがカヴァーした、なんだっけ」「エリー・マイ・ラヴ」「それそれ、それか、この『川』か考えたけど、この曲ががつーんと私の心を打ったので、こちらにしたの」とテレサ。歌詞の意味も訳されていたので、内容は知ってるという。テレサが低い声で歌うところなど、美空ひばりによく似ている。これは本当にサプライズだった。
マーチンは今年30周年を自分の「ルーツ」を見つめる1年と位置づけている。そんなときにタイミングよく、自身のドゥー・ワップのルーツ的存在フラミンゴスを見ることで大いにインスパイアーされたようだ。マーチン曰く「このタイミングで、50年もやってて、一度も日本に来たことがないフラミンゴスが来日して、それを見られたってことは、きっと、運命というか、必然、音楽の神様がフラミンゴスに(僕を)会わせてくれたんだと思う」。
楽屋の机には、大きくローマ字でプリントされた「川の流れに」の歌詞カードがあった。マーチンもフラミンゴスも川の流れのようにキャリアを積み重ねてきて、今日この日、クロスロードで出会ったのかもしれない。
(ライヴは、2010年1月25日月曜まで毎日、品川プリンスホテル内よしもとプリンスシアター、クラブeXで)
■ブルーズ&ソウル・ショウダウン公式ホームページ (詳細はこちら)
http://blues-soul.laff.jp/
■ フラミンゴス~ザ・ベスト・オブ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000032SY/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■出演メンバー
ハウス・バンド:ジョニー・ロウルズ・バンド (ドラムス、ギター=ジョニー・ロウルズ、ベース、キーボード、サックス=カール・グリーン)
木下航志 (ヴォーカル、キーボード)Kishita Kohshi
ジョニー・ロウルズ (ギター、ヴォーカル)Johnny Rawls
バイザー・スミス(ギター、ヴォーカル)Byther Smith
パスター・ミッティー・コリア(ヴォーカル) Pastor Mitty Collier
ザ・フラミンゴス (ヴォーカル)The Flamingos featuring Terry Johnson:
Terry Johnson, Theresa Trigg, Joseph Mirrion, Jeff Calloway
■セットリスト 2010年1月21日木曜、品川プリンス内よしもとプリンスシアター
Setlist: Chicago; Blues & Soul Showdown, January 21, 2010
1) Kishita Kohshi
show started 19:11
01. Intro
02. Mess Around
03. People Get Ready
performance ended 19:22
2) Johnny Rawls
performance started 19:23
01. Feel So Good To Be Back
02. Lucy
03. Red Cadillac (+Kishita Kohshi)
04. All In The Game
05. You’re My Girl
06. Ace Of Spades [O.V. Wright]
performance ended 19:53
3) Byther Smith
performance started 19:53
01. (inst)
02. (inst)
03. (slow)
04. Look What You Done To Me
05. (inst)
06. outro
performace ended 20:25
4) Pastor Mitty Collier
performance started 20:26
01. What He’s Done For Me
02. For Once In My Life [Stevie Wonder]
03. Move Up A Little Higher [Mahalia Jackson]
04. Ordinary People
05. (He Brought Joy)(?)
06. I Had A Talk With God Last Night
07. Hold The Light
08. His Eyes On The Sparrow (+Kishita Kohshi)
performance ended 21:22
~10 minutes break~
5) The Flamingos Featuring Terry Johnson
performance started 21:36
01. When I Fall In Love [Flamingos - 1960 / Nat King Cole]
02. Mio Amore [Flamingos - 1960]
03. Your Other Love [Flamingos - 1960]
04. I’ll Be Home [Flamingos - 1956]
05. Jump Children [Flamingos -1954]
06. Lovers Never Say Goodbye [Flamingos -1959]
07. Golden Teardrops [Flamingos - 1953]
08. Mack The Knife [Bobby Darlin]
09. For Your Precious Love [Impressions]
10. Besame Mucho [Coasters, etc]
11. Kawa No Nagare No Yo-ni 川の流れのように [Misora Hibari]
12. Love Train [O’Jays]
13. My Foolish Heart [Billy Eckstine, etc]
14. Nobody Loves Me Like You Do [Flamingos -1960}
15. I Only Have Eyes For You [Flamingos -1959]
show ended 22:33
(2010年1月21日木曜、よしもとプリンスシアター=シカゴ・ブルーズ&ソウル・ショウダウン・ライヴ、フラミンゴス・フィーチャリング・テリー・ジョンソン、パスター・ミッティー・コリア、バイザー・スミツ、ジョニー・ロウルズ、木下航志・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Chicago; Blues & Soul Showdown / The Flamingos Featuring Terry Johnson/ Pastor Mitty Collier / Johnny Rawls / Byther Smith / Kishita Kohshi
2010-9
【Flamingos : First Live Ever In Japan; Chicago: Blues & Soul Showdown】
半世紀。
オリジナル・メンバーのひとり、テリー・ジョンソンを含む、グループ結成から半世紀以上を経ている伝説のドゥー・ワップ・グループ、ザ・フラミンゴス。そしてシカゴのチェス・レコードで、エタ・ジェームスと両巨頭となり現在はゴスペル・シンガーとなったミッティー・コリアらが奇跡的に初来日。ブルーズ・アーティストを従えたパッケージ・ショー。
オープニング、木下航志がこのブルーズ・バンドをバックに2曲。彼の歌声に観客から声がかかる。後半ミッティーと一緒にデュエットした彼に、ミッティーは「アメリカン・アイドルに出れば、優勝よ」と大賛辞を贈られる。
今回のハウス・バンドとなったジョニー・ロウルズ・バンド、バイザー・スミスは、昔ながらのブルーズを。そして、ミッティー・コリアは、ブルーズではなくゴスペルと説教を。「オーディナリー・ピープル」はしみじみとした歌で、かつてのゴスペル界の大御所、シャーリー・シーザーを思わせ、感動した。またジェームス・クリーヴランドが書き、その歌詞を少し変えたという、彼女の大ヒット「アイ・ハド・ア・トーク・ウィズ・ゴッド」も強力。最後、木下航志とのデュエットで歌った「ヒズ・アイズ・オン・ザ・スパロウ」も観客の心を捉えていた。ミッティーの途中から、通訳が入り、これが妙な訛りがありなかなかおもしろく笑えた。
そして、10分余の休憩を経て、いよいよザ・フラミンゴスの登場。キラキラのステージ衣装で、軽い振り付けを施しながら、そつのないヴォーカル・コーラスを次々披露。この派手な衣装は演歌歌手を思わせる。甘い歌声のテリーを中心にドゥー・ワップ、通常のハーモニーといろいろと聴かせる。たぶん当時としてはかなり洗練されていたヴォーカル・グループということを想像させる。あまり泥臭さがない分、同時幅広く支持されたのだろう。
「ジャンプ・チルドレン」(テリーのすばやい踊りが見られる=マーチンのラジオ番組『バーバーショップ』のテーマ曲)、そして「ラヴァーズ・ネヴァー・セイ・グッドバイ」のイントロがかかると、一緒に見ていたマーチン、武内享さん、「おおおっ」と感嘆し、そのまま一緒に歌い始める。(シャネルズもカヴァー、武内さんもレパートリーにいれているそうだ) ときにはどこかプラターズを思わせるような雰囲気は、昭和歌謡的ソウル。「ミ・アモーレ」などのドゥー・ワップ系は、この会場を完全にタイムトンネルの彼方に旅立たせる。ここの下記セットリストで5曲目から7曲目まではドゥー・ワップ風で畳み掛ける。「ドリフターズなどに曲を書いていたソングライターが私たちフラミンゴスのために書いてくれた曲です」と言って「ユア・アザー・ラヴ」。
1970年代、80年代のアーティストを聴いても、古いとは思わないが、さすがにこのフラミンゴスは「オールディーズ」らしい「オールディーズ」の趣を存分に醸し出す。曲によっては2分もない作品もあり、セットリストには15曲もあるが、これで1時間。普段ラスヴェガスあたりで営業をしているのか、徹底したサーヴィス精神で観客をエンタテイン。「ベサメムーチョ」あたりで「チャチャチャ…」という掛け声が入ると、歌舞伎町風のベタなのりがプンプンして受ける。
映画『アメリカン・グラフィティー』で一般に広まったオールディーズというジャンル。フラミンゴスは、まさにそのオールディーズ中のオールディーズ・グループという感じだ。
驚いたのは、今回の来日に向けて特別に練習したという「川の流れのように」。女性リード、テレサが歌ったのだが、これが美空ひばり的なニュアンスを見事に歌い(しかも日本語)、コーラスはフラミンゴス風になっていたところ。ここまでニュアンスを咀嚼して自分のものにしていればたいしたもの。この日一番拍手を得たのは、ちょっと皮肉だが。
最後の曲の前にテリーは語る。「これから歌う曲は、私たちの最大のヒットです。これによって、人生が変わりました。このヒット曲のおかげで、私はキャデラックを買え、ニューヨークの中央公園(! 通訳がそう訳した=セントラル・パークのこと)を見下ろすペントハウスを買え、高いネクタイを手に入れ、女の子に大もてになり、大金持ちになりました」という話をおもしろおかしくする。そして、「アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー」。これは、本当に名曲だ。
ライヴ後は4人揃ってすぐにサイン会開始。その後、マーチン、武内さんらと楽屋へ。マーチンも武内さんもドゥー・ワップ大好き、しかも、フラミンゴスはその中でも自らカヴァーするほどのファンだから、生きているうちに彼らを生で見られること自体が信じられない、という。マーチンと並ぶとリーダー格テリー・ジョンソンはけっこう大きい。シャネルズというグループがドゥー・ワップの影響を受けて結成したグループと説明し、ちょうど持っていたマーチンのプログラムに載っていた古い写真を見せると、メンバーに受ける。シャネルズが「ラヴァーズ…」をカヴァーしていると言うと、そのCDはないのか、と言われ、後日もって来る、と約束する。
テリーは「日本人はとても礼儀正しく、とっても気に入った。ぜひまた戻ってきたい。ふだんはアメリカ中をツアーしてまわってるんだ」という。テレサになぜ「川の流れ…」と尋ねると、日本のスタッフから送られて来た10曲近くをじっくり聴いて選んだ、という。「最後は、レイ・チャールズがカヴァーした、なんだっけ」「エリー・マイ・ラヴ」「それそれ、それか、この『川』か考えたけど、この曲ががつーんと私の心を打ったので、こちらにしたの」とテレサ。歌詞の意味も訳されていたので、内容は知ってるという。テレサが低い声で歌うところなど、美空ひばりによく似ている。これは本当にサプライズだった。
マーチンは今年30周年を自分の「ルーツ」を見つめる1年と位置づけている。そんなときにタイミングよく、自身のドゥー・ワップのルーツ的存在フラミンゴスを見ることで大いにインスパイアーされたようだ。マーチン曰く「このタイミングで、50年もやってて、一度も日本に来たことがないフラミンゴスが来日して、それを見られたってことは、きっと、運命というか、必然、音楽の神様がフラミンゴスに(僕を)会わせてくれたんだと思う」。
楽屋の机には、大きくローマ字でプリントされた「川の流れに」の歌詞カードがあった。マーチンもフラミンゴスも川の流れのようにキャリアを積み重ねてきて、今日この日、クロスロードで出会ったのかもしれない。
(ライヴは、2010年1月25日月曜まで毎日、品川プリンスホテル内よしもとプリンスシアター、クラブeXで)
■ブルーズ&ソウル・ショウダウン公式ホームページ (詳細はこちら)
http://blues-soul.laff.jp/
■ フラミンゴス~ザ・ベスト・オブ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000032SY/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■出演メンバー
ハウス・バンド:ジョニー・ロウルズ・バンド (ドラムス、ギター=ジョニー・ロウルズ、ベース、キーボード、サックス=カール・グリーン)
木下航志 (ヴォーカル、キーボード)Kishita Kohshi
ジョニー・ロウルズ (ギター、ヴォーカル)Johnny Rawls
バイザー・スミス(ギター、ヴォーカル)Byther Smith
パスター・ミッティー・コリア(ヴォーカル) Pastor Mitty Collier
ザ・フラミンゴス (ヴォーカル)The Flamingos featuring Terry Johnson:
Terry Johnson, Theresa Trigg, Joseph Mirrion, Jeff Calloway
■セットリスト 2010年1月21日木曜、品川プリンス内よしもとプリンスシアター
Setlist: Chicago; Blues & Soul Showdown, January 21, 2010
1) Kishita Kohshi
show started 19:11
01. Intro
02. Mess Around
03. People Get Ready
performance ended 19:22
2) Johnny Rawls
performance started 19:23
01. Feel So Good To Be Back
02. Lucy
03. Red Cadillac (+Kishita Kohshi)
04. All In The Game
05. You’re My Girl
06. Ace Of Spades [O.V. Wright]
performance ended 19:53
3) Byther Smith
performance started 19:53
01. (inst)
02. (inst)
03. (slow)
04. Look What You Done To Me
05. (inst)
06. outro
performace ended 20:25
4) Pastor Mitty Collier
performance started 20:26
01. What He’s Done For Me
02. For Once In My Life [Stevie Wonder]
03. Move Up A Little Higher [Mahalia Jackson]
04. Ordinary People
05. (He Brought Joy)(?)
06. I Had A Talk With God Last Night
07. Hold The Light
08. His Eyes On The Sparrow (+Kishita Kohshi)
performance ended 21:22
~10 minutes break~
5) The Flamingos Featuring Terry Johnson
performance started 21:36
01. When I Fall In Love [Flamingos - 1960 / Nat King Cole]
02. Mio Amore [Flamingos - 1960]
03. Your Other Love [Flamingos - 1960]
04. I’ll Be Home [Flamingos - 1956]
05. Jump Children [Flamingos -1954]
06. Lovers Never Say Goodbye [Flamingos -1959]
07. Golden Teardrops [Flamingos - 1953]
08. Mack The Knife [Bobby Darlin]
09. For Your Precious Love [Impressions]
10. Besame Mucho [Coasters, etc]
11. Kawa No Nagare No Yo-ni 川の流れのように [Misora Hibari]
12. Love Train [O’Jays]
13. My Foolish Heart [Billy Eckstine, etc]
14. Nobody Loves Me Like You Do [Flamingos -1960}
15. I Only Have Eyes For You [Flamingos -1959]
show ended 22:33
(2010年1月21日木曜、よしもとプリンスシアター=シカゴ・ブルーズ&ソウル・ショウダウン・ライヴ、フラミンゴス・フィーチャリング・テリー・ジョンソン、パスター・ミッティー・コリア、バイザー・スミツ、ジョニー・ロウルズ、木下航志・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Chicago; Blues & Soul Showdown / The Flamingos Featuring Terry Johnson/ Pastor Mitty Collier / Johnny Rawls / Byther Smith / Kishita Kohshi
2010-9
■ノラ・ジョーンズ・ショーケース・ライヴ@ブリッツ
2010年1月21日 音楽【Gig Of The Hour : Norah Jones Showcase Live @ Blitz】
一時。
『一時のライヴ Gig Of The Hour』
Written by Soul Searcher
ファンキーなライヴか、ジャジーなライヴか
音楽好きに選べと言われた
でも薬中や菜食主義は選びたくない
だから君のライヴにしたんだ
君はとても優しく、たくさんの愛をくれ、
素敵だし、とっても癒してくれる
それにカレーを食べても怒られないから
そんなわけで、今日見に行くライヴは君のライヴにしたんだ
このライヴを聴いたら、朝ごはんもランチもディナーも
食べられなくなるほど、感動するかなあ
ライヴ後は夜明けに公園に散歩に行きたくなるかなあ
ライヴに行っても、ピーボ・ブライソンのライヴみたいに
花はもらえないってわかってる
まあ、花なんて必ず枯れてしまうしね
音や映像の大洪水に溺れることもないけれど、
このライヴが僕を泣かせないってことはわかってる
でも、僕は君の声がとっても好きなんだ
君は、決して議論を吹きかけてきたりしないし、
そもそもステージの君と話しもできない
君はステージで「渋谷の犬はパンツを履いてる」と驚くくらいだ
でも、ライヴを見たらその記憶が一緒についてきてくれる
だから、このライヴは1時間のライヴ
ねえ、1時間だけのライヴ、楽しませてくれるかな?
でも、この1時間だけのライヴ、座って見たいな
ソファ席でゆっくり、うとうとしながら見たい
だって足が疲れちゃうんだもん
(ワン、ワン)
(最新作『ザ・フォール』収録「Man Of The Hour(ひとときの恋人)」を参考に)
+++++
ノラ・ジョーンズの来日は、2002年4月(プロモーション)、2002年9月(初の一般公演来日)、2004年1月(プロモーション)、2005年4月(2度目の一般公演来日)、2007年3月(プロモーション)、2010年1月(プロモーション)。今回が6回目。
■ ノラ・ジョーンズ『ザ・フォール』(デラックスエディション)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002WL1ZPE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
Norah Jones (vocal, piano, guitar)
Joey Waronker (drums)
Sasha Dobson (acoustic guitar)
Smokey Hormel (guitar)
Gus Seyfert (bass)
不明++(guitar)
John Kirby (keyboard)
■ノラ・ジョーンズ過去関連記事
2009年12月06日(日)
ノラ・ジョーンズの新作ジャケットにはなぜ犬が映っているのか
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10404327194.html
「マン・オブ・ザ・アワー」の訳詞付き
2009年11月16日(月)
ノラ・ジョーンズ最新作『ザ・フォール』~「海賊を追いかけて」の意味
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091116.html
2003/02/26 (Wed)
Experience you’ll never go through again
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030226.html
2002年4月初来日時のショーケース・ライヴの模様を回想。
2004/01/20 (Tue)
Unchangeable Universality: Norah Jones Live @ Spiral Hall
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200401/diary20040120.html
2004年1月のショーケース・ライヴの模様。
April 19, 2005
All That Simplicity Is Gold: Norah Jones
http://blog.soulsearchin.com/archives/000049.html
一般公演として2度目の来日。
March 24, 2007
Norah Jones: Show Case Live At Ebisu
http://blog.soulsearchin.com/archives/001668.html
March 11, 2008
映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080311.html
ノラ・ジョーンズ・ライヴ『ヴェイカントな夜』(2002年9月7日)
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/jones20020907.html
2002年の正式な日本初ライヴにインスパイアーされたショートストーリー。
■ セットリスト
Setlist : Norah Jones @ Blitz, Akasaka, Tokyo, Japan, January 20,2010
show started 19:08
01. I Wouldn’t Need You
02. Tell Yer Mama
03. Light As A Feather
04. Even Though
05. Young Blood
06. Waiting
07. Jesus Etc.
08. December
09. Man Of The Hour
10. It’s Gonna Be
11. Back To The Mountain
12. You’ve Ruined Me
13. Stuck
14. Chasing Pirates
Enc. Come Away With Me
show ended 20:12
(2010年1月20日水曜、東京赤坂ブリッツ=ノラ・ジョーンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jones, Norah
2010-7
一時。
『一時のライヴ Gig Of The Hour』
Written by Soul Searcher
ファンキーなライヴか、ジャジーなライヴか
音楽好きに選べと言われた
でも薬中や菜食主義は選びたくない
だから君のライヴにしたんだ
君はとても優しく、たくさんの愛をくれ、
素敵だし、とっても癒してくれる
それにカレーを食べても怒られないから
そんなわけで、今日見に行くライヴは君のライヴにしたんだ
このライヴを聴いたら、朝ごはんもランチもディナーも
食べられなくなるほど、感動するかなあ
ライヴ後は夜明けに公園に散歩に行きたくなるかなあ
ライヴに行っても、ピーボ・ブライソンのライヴみたいに
花はもらえないってわかってる
まあ、花なんて必ず枯れてしまうしね
音や映像の大洪水に溺れることもないけれど、
このライヴが僕を泣かせないってことはわかってる
でも、僕は君の声がとっても好きなんだ
君は、決して議論を吹きかけてきたりしないし、
そもそもステージの君と話しもできない
君はステージで「渋谷の犬はパンツを履いてる」と驚くくらいだ
でも、ライヴを見たらその記憶が一緒についてきてくれる
だから、このライヴは1時間のライヴ
ねえ、1時間だけのライヴ、楽しませてくれるかな?
でも、この1時間だけのライヴ、座って見たいな
ソファ席でゆっくり、うとうとしながら見たい
だって足が疲れちゃうんだもん
(ワン、ワン)
(最新作『ザ・フォール』収録「Man Of The Hour(ひとときの恋人)」を参考に)
+++++
ノラ・ジョーンズの来日は、2002年4月(プロモーション)、2002年9月(初の一般公演来日)、2004年1月(プロモーション)、2005年4月(2度目の一般公演来日)、2007年3月(プロモーション)、2010年1月(プロモーション)。今回が6回目。
■ ノラ・ジョーンズ『ザ・フォール』(デラックスエディション)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002WL1ZPE/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ メンバー
Norah Jones (vocal, piano, guitar)
Joey Waronker (drums)
Sasha Dobson (acoustic guitar)
Smokey Hormel (guitar)
Gus Seyfert (bass)
不明++(guitar)
John Kirby (keyboard)
■ノラ・ジョーンズ過去関連記事
2009年12月06日(日)
ノラ・ジョーンズの新作ジャケットにはなぜ犬が映っているのか
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10404327194.html
「マン・オブ・ザ・アワー」の訳詞付き
2009年11月16日(月)
ノラ・ジョーンズ最新作『ザ・フォール』~「海賊を追いかけて」の意味
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091116.html
2003/02/26 (Wed)
Experience you’ll never go through again
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030226.html
2002年4月初来日時のショーケース・ライヴの模様を回想。
2004/01/20 (Tue)
Unchangeable Universality: Norah Jones Live @ Spiral Hall
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200401/diary20040120.html
2004年1月のショーケース・ライヴの模様。
April 19, 2005
All That Simplicity Is Gold: Norah Jones
http://blog.soulsearchin.com/archives/000049.html
一般公演として2度目の来日。
March 24, 2007
Norah Jones: Show Case Live At Ebisu
http://blog.soulsearchin.com/archives/001668.html
March 11, 2008
映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080311.html
ノラ・ジョーンズ・ライヴ『ヴェイカントな夜』(2002年9月7日)
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/jones20020907.html
2002年の正式な日本初ライヴにインスパイアーされたショートストーリー。
■ セットリスト
Setlist : Norah Jones @ Blitz, Akasaka, Tokyo, Japan, January 20,2010
show started 19:08
01. I Wouldn’t Need You
02. Tell Yer Mama
03. Light As A Feather
04. Even Though
05. Young Blood
06. Waiting
07. Jesus Etc.
08. December
09. Man Of The Hour
10. It’s Gonna Be
11. Back To The Mountain
12. You’ve Ruined Me
13. Stuck
14. Chasing Pirates
Enc. Come Away With Me
show ended 20:12
(2010年1月20日水曜、東京赤坂ブリッツ=ノラ・ジョーンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jones, Norah
2010-7
☆高山広ライヴ:「ねずぶり」~「ねずぶり」とは、そしてそのメッセージは
2010年1月20日 音楽【Takayama Hiroshi One Man Play: "Nezu-Buri" Battle Between Rats & Cockroach】
圧巻。
ずっと1人芝居というジャンルで活躍している高山広の大作『ねずぶり』の2010年ヴァージョン公演を目黒のパーシモン・ホールで見た。僕が彼のフル・ショーを見たのは2008年9月以来。前回はいくつかの演目をオムニバスにしたものだったが、今回は2時間超で1本の長編。
予想以上に素晴らしかった。感動した。こう来るか、という想定外のストーリー展開、構成も見事ならパフォーマンスも素晴らしい。しかし、本当に2時間以上、よく1人でしゃべれるなあ、と感心する。
登場人物(動物)は楽に10は越える。前半は、コミカルな調子でストーリーは展開するが、後半は息も付かせぬテンポで、シリアスに畳み掛けてくる。この矢継ぎ早感はたまらない。
後半。ずっとねずみとごきぶりは縄張りを巡って対立していた。ねずみよりも、弱く下の地位にいていつも床を這い回っているごきぶり。ひょんなことから、ねずみがごきぶりほいほいのようなものの中に入ってしまい、強力な粘着テープで身動きが取れなくなる。それを見たごきぶりが普段の恨みを晴らすかのように、ねずみに向かって悪態の限りを付く。エスカレートして怒り心頭になるねずみ。だが、粘着剤のために身動きをとろうにもとれない。
ごきぶりは、ねずみの乱暴な考え方に対してバカにしながらも、説教する。今のごきぶりやねずみが蔑まされていて、お互い憎しみあっているのは、報復の連鎖があるからだ、その報復の連鎖を断ち切らないと、と叫ぶ。するとねずみは、自分の母親を人間に殺されたときの話を持ち出し、そんなごきぶりの理想論なんてクソ食らえといきりたつ。ねずみの母親は生きたままカゴごと水につけられ殺される時に、「誰も悪くない、憎んではいけない、いつか笑って許しなさい」と叫んだ。その体験はねずみに大きな心の傷を残した。そして、ねずみは、何をやったって、かわりゃしないと投げやりになる。しかし、ごきぶりは、すべてをここで止めるんだと強調する。そして、その母親の話を聞いたごきぶりはあることを思いつく。
この部分は本当に圧巻だ。思わず乗り出して見た。これは、それこそ現状の世界で起きている戦争、虐殺などに対する強烈なメッセージになっている。マイケル・ジャクソンのメッセージとも通じる部分だ。そしてその圧巻のパフォーマンスを見ていると、まるで映画かアニメを見ているような気になってくる。
そして、ごきぶりもそのごきぶりほいほいに触れて2人ともそこで身動きが取れなくなる。2人がごきぶりほいほいの上で身動き取れず、人間に捕まって殺される運命をただ待つだけなのか。果たして、彼らは助かるのか。そして、「ねずぶり」の意味は。
しかし、よく動く。体も、口も。お見事。最後の、映画で言えばエンドロールのところまで、1人でやるんだから、おそれいった。(笑)
ライヴ後、高山さんを訪ねると、汗を拭きながら相手をしてくれた。これは1994年の初演以来、何度となくやっているが、大まかなストーリー以外の細かい部分などは、徐々に変化している、という。今回の『ねずぶり』は、9場ある。(場面転換などで9シーンあるという意味) 以前はもう少し場数が多かったらしく3時間近くになっていたそうだ。たった1人で様々な人間、いや、今回はごきぶりとねずみを演じられるというのがすごい。ごきぶりや、ねずみにもそれぞれ、何人かいて名前もついている。
やはり圧倒的に原作(ストーリー)がおもしろい、パフォーマンスがすごい、そして、音楽とのコラボレーションもいい、というすべてが揃った1人芝居だ。落語でもないのに、落語のような要素もあり、漫才的なおもしろさ、あるいは、スタンダップ・コメディアン的な要素もある。そして何より芝居をするという点で演劇だ。
今、高山さんは仲間とこのパフォーマンスに字幕を流せるような仕掛けを作っているという。そうすれば、基本的なセリフは、演技と同時進行で、ミュージカルででるような、字幕が何語でもだせるようになる。そうなると、海外公演も夢ではない。僕はこの『ねずぶり』なんて、ニューヨークやロンドンあたりでやったらけっこう受けると思う。
たった1人の人間、数本のピンスポット、1台のキーボード。これだけミニマムなもので表現される舞台芸術。本当に人間の力の無限の可能性を感じる。Sky is the limit。一体これだけのパフォーマンスの後、高山さんの体重は何キロ減るんだろう。
これだけ作りこんだ芸術作品は、昨今テレビでもてはやされる瞬間芸とまったく対極にある。今のテレビ的ではないだろう。見る側にも集中力が要求されるからだ。真におもしろいものは、テレビにはない。いや、テレビには向かない、ということだ。そして、いいものは何度見てもいい。こういう作品は何度も何度も見られる。土台骨格のしっかりした作品は時の試練に耐えて、何年経っても上演される。こうした作品がもっとじっくりと、広く鑑賞されることを願ってやまない。
+++++
高山広 1人芝居@パーシモン 第2回『ねずぶり』
2010年1月15日金曜、19時~ 目黒区パーシモン・ホール 小ホール
原作・出演 高山広
音楽 只野展也
舞台監督 今井東彦
照明 岩城保
照明オペレーター 正村まさみ
音響 伊東孝
協力 吉田健美 小田史一 井上吐誌 佐藤潤平
制作 渡辺秀也 (株)スコップ
宣伝写真 阪上恭史
announce started 19:00
performance started 19:05
「ねずぶり」(9場)
end roll 21:14
performance ended 21:20
(2010年1月15日金曜、目黒パーシモン・ホール、高山広ライヴ・パフォーマンス)
ENT>LIVE>Takayama, Hiroshi
圧巻。
ずっと1人芝居というジャンルで活躍している高山広の大作『ねずぶり』の2010年ヴァージョン公演を目黒のパーシモン・ホールで見た。僕が彼のフル・ショーを見たのは2008年9月以来。前回はいくつかの演目をオムニバスにしたものだったが、今回は2時間超で1本の長編。
予想以上に素晴らしかった。感動した。こう来るか、という想定外のストーリー展開、構成も見事ならパフォーマンスも素晴らしい。しかし、本当に2時間以上、よく1人でしゃべれるなあ、と感心する。
登場人物(動物)は楽に10は越える。前半は、コミカルな調子でストーリーは展開するが、後半は息も付かせぬテンポで、シリアスに畳み掛けてくる。この矢継ぎ早感はたまらない。
後半。ずっとねずみとごきぶりは縄張りを巡って対立していた。ねずみよりも、弱く下の地位にいていつも床を這い回っているごきぶり。ひょんなことから、ねずみがごきぶりほいほいのようなものの中に入ってしまい、強力な粘着テープで身動きが取れなくなる。それを見たごきぶりが普段の恨みを晴らすかのように、ねずみに向かって悪態の限りを付く。エスカレートして怒り心頭になるねずみ。だが、粘着剤のために身動きをとろうにもとれない。
ごきぶりは、ねずみの乱暴な考え方に対してバカにしながらも、説教する。今のごきぶりやねずみが蔑まされていて、お互い憎しみあっているのは、報復の連鎖があるからだ、その報復の連鎖を断ち切らないと、と叫ぶ。するとねずみは、自分の母親を人間に殺されたときの話を持ち出し、そんなごきぶりの理想論なんてクソ食らえといきりたつ。ねずみの母親は生きたままカゴごと水につけられ殺される時に、「誰も悪くない、憎んではいけない、いつか笑って許しなさい」と叫んだ。その体験はねずみに大きな心の傷を残した。そして、ねずみは、何をやったって、かわりゃしないと投げやりになる。しかし、ごきぶりは、すべてをここで止めるんだと強調する。そして、その母親の話を聞いたごきぶりはあることを思いつく。
この部分は本当に圧巻だ。思わず乗り出して見た。これは、それこそ現状の世界で起きている戦争、虐殺などに対する強烈なメッセージになっている。マイケル・ジャクソンのメッセージとも通じる部分だ。そしてその圧巻のパフォーマンスを見ていると、まるで映画かアニメを見ているような気になってくる。
そして、ごきぶりもそのごきぶりほいほいに触れて2人ともそこで身動きが取れなくなる。2人がごきぶりほいほいの上で身動き取れず、人間に捕まって殺される運命をただ待つだけなのか。果たして、彼らは助かるのか。そして、「ねずぶり」の意味は。
しかし、よく動く。体も、口も。お見事。最後の、映画で言えばエンドロールのところまで、1人でやるんだから、おそれいった。(笑)
ライヴ後、高山さんを訪ねると、汗を拭きながら相手をしてくれた。これは1994年の初演以来、何度となくやっているが、大まかなストーリー以外の細かい部分などは、徐々に変化している、という。今回の『ねずぶり』は、9場ある。(場面転換などで9シーンあるという意味) 以前はもう少し場数が多かったらしく3時間近くになっていたそうだ。たった1人で様々な人間、いや、今回はごきぶりとねずみを演じられるというのがすごい。ごきぶりや、ねずみにもそれぞれ、何人かいて名前もついている。
やはり圧倒的に原作(ストーリー)がおもしろい、パフォーマンスがすごい、そして、音楽とのコラボレーションもいい、というすべてが揃った1人芝居だ。落語でもないのに、落語のような要素もあり、漫才的なおもしろさ、あるいは、スタンダップ・コメディアン的な要素もある。そして何より芝居をするという点で演劇だ。
今、高山さんは仲間とこのパフォーマンスに字幕を流せるような仕掛けを作っているという。そうすれば、基本的なセリフは、演技と同時進行で、ミュージカルででるような、字幕が何語でもだせるようになる。そうなると、海外公演も夢ではない。僕はこの『ねずぶり』なんて、ニューヨークやロンドンあたりでやったらけっこう受けると思う。
たった1人の人間、数本のピンスポット、1台のキーボード。これだけミニマムなもので表現される舞台芸術。本当に人間の力の無限の可能性を感じる。Sky is the limit。一体これだけのパフォーマンスの後、高山さんの体重は何キロ減るんだろう。
これだけ作りこんだ芸術作品は、昨今テレビでもてはやされる瞬間芸とまったく対極にある。今のテレビ的ではないだろう。見る側にも集中力が要求されるからだ。真におもしろいものは、テレビにはない。いや、テレビには向かない、ということだ。そして、いいものは何度見てもいい。こういう作品は何度も何度も見られる。土台骨格のしっかりした作品は時の試練に耐えて、何年経っても上演される。こうした作品がもっとじっくりと、広く鑑賞されることを願ってやまない。
+++++
高山広 1人芝居@パーシモン 第2回『ねずぶり』
2010年1月15日金曜、19時~ 目黒区パーシモン・ホール 小ホール
原作・出演 高山広
音楽 只野展也
舞台監督 今井東彦
照明 岩城保
照明オペレーター 正村まさみ
音響 伊東孝
協力 吉田健美 小田史一 井上吐誌 佐藤潤平
制作 渡辺秀也 (株)スコップ
宣伝写真 阪上恭史
announce started 19:00
performance started 19:05
「ねずぶり」(9場)
end roll 21:14
performance ended 21:20
(2010年1月15日金曜、目黒パーシモン・ホール、高山広ライヴ・パフォーマンス)
ENT>LIVE>Takayama, Hiroshi
⊿キング牧師誕生日~国民の祝日になるまでの紆余曲折
2010年1月19日 音楽【King Holiday ~ It Took 15 Years To Observe Holiday】
キング・ホリデイ。
アメリカは1日時差があるので、どうしてもタイミングを逸してしまうが、1月18日(月)(毎年、1月3週目の月曜)は、マーティン・ルーサー・キング牧師誕生日の祝日(フェデラル・ホリデイ=連邦祝日=合衆国政府が決めた休日。それを実施するかは、州が決める)だった。キング牧師の誕生日は、正確には1929年(昭和4年)1月15日だが、毎年1月3週目の月曜が祝日になっている。スティーヴィー・ワンダーらの力で、1986年1月から祝日になった。そこで、キング・ホリデイができるまでを簡単にご紹介。
今回いろいろ調べてみると、キング牧師の誕生日を国民の祝日にしようという動きは、実は彼が暗殺された1968年以降、ずっとあったらしい。それが、1970年代後半から、それこそスティーヴィーらの著名人が積極的に動いて、1983年、レーガン大統領がその法案に署名した。そして、その3年後、1986年1月第3週から祝日になった。ところが、州によってはこの法律、祝日に賛同しない州もあり、アメリカ全50州の足並みが揃ったのが、2000年になってからだという。これは知らなかった。
1968年から1983年11月2日の大統領署名まで15年の歳月がかかったが、ひとつには一民間人の誕生日を国民の祝日にすることへの抵抗があった。確かに日本にも同等の祝日はない。誕生日が国民の祝日は天皇陛下だけだ。もうひとつは、国民の祝日を1日作ると、その1日分の国家公務員への給与の支払いが莫大なものになることへの懸念があった。レーガン大統領は当初、その経済面の負担が大きいために署名に反対だったが、議会が大方賛成したので、折れた。
議会に法案が初めて提出されたのは、1979年のこと。だが、最初は通過までわずか5票足りず、却下。これを受け、熱心な支持者だったスティーヴィーは、強力にキャンペーンを開始。スティーヴィーはキング牧師の誕生日を祝う「ハッピー・バースデイ」(1980年作品『ホッター・ザン・ジュライ』に収録)をレコーディングし、ヒットさせた。そのおかげで、結局、600万人の嘆願署名を集めることに成功、これが奏を効した。この600万の嘆願署名は、アメリカの同史上最大のものだという。これにより世論を味方につけた。
スティーヴィー・ワンダー『ホッター・ザン・ジュライ』(1980年、「ハッピー・バースデイ」収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004SZWB/soulsearchiho-22/ref=nosim/
1986年1月の実施を記念して、カーティス・ブロウ、グランド・マスター・メリー・メルらが集まって、「キング・ホリデイ」という曲を発表。この作品には、エル・デバージ、ホイットニー・ヒューストン、ステイシー・ラティソウ、ティーナ・マリーなども参加している。
King Dream Chorus & Holiday Crew - King Holiday (Original) (Video)
King Holiday (Video) Link
http://www.youtube.com/watch?v=kGKW3O6EpMo
しかし、法案成立後も、ニューハンプシャー州とアリゾナ州、サウス・キャロライナ州は同法を実施せず、全米から非難されることになる。1990年、アリゾナ州で同法が州知事によって却下されると、1991年には、ラップ・グループ、パブリック・エナミーがアルバム『アポカリプス91…エナミー・ストライクス・バラック』で、「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・トゥ・アリゾナ」を録音。これはもちろん、バカラックの名曲「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・トゥ・フェニックス」のもじり。フェニックスもアリゾナ州にある街。この中で、祝日化に反対しているアリゾナ州知事の暗殺を示唆する内容をラップし、ビデオ・クリップでもそうした映像を作っている。(この楽曲は、マンドリルの「Two Sisters of Mystery」をサンプリング)
Public Enemy: "Apocalypse 91...The Enemy Strikes Black"(1991)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000024IM/soulsearchiho-22/ref=nosim/
Public Enemy: By The Time I Get To Arizona (Youtube)
Public Enemy: By The Time I Get To Arizona (Youtube)↓
http://www.youtube.com/watch?v=ir6D-amz1UE
しかし、さまざまな世論に押され、その後、ニューハンプシャー、アリゾナともに祝日にし、サウス・キャロライナが最後の州として2000年5月に祝日化を決めた。(実施は2001年1月)
したがって来年2011年は、このフェデラル・ホリデイ(連邦休日)を全州が実施して、実質的なナショナル・ホリデイ(全米の休日)となって10年になる。
■過去関連記事
キング牧師で有名な「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」について
2003/08/30 (Sat)
"I Have A Dream" Speech Celebrated 40th Year
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030830.html
(原文英語は、若干抜けているところがあります)
その映像↓ 16分余フル・ヴァージョンです。
映像への直接リンク↓
http://www.youtube.com/watch?v=PbUtL_0vAJk
「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」の全訳を掲載しているブログ↓
http://longtailworld.blogspot.com/2006/02/i-have-dream-speech.html
ENT>NEWS ITEM>King Holiday
キング・ホリデイ。
アメリカは1日時差があるので、どうしてもタイミングを逸してしまうが、1月18日(月)(毎年、1月3週目の月曜)は、マーティン・ルーサー・キング牧師誕生日の祝日(フェデラル・ホリデイ=連邦祝日=合衆国政府が決めた休日。それを実施するかは、州が決める)だった。キング牧師の誕生日は、正確には1929年(昭和4年)1月15日だが、毎年1月3週目の月曜が祝日になっている。スティーヴィー・ワンダーらの力で、1986年1月から祝日になった。そこで、キング・ホリデイができるまでを簡単にご紹介。
今回いろいろ調べてみると、キング牧師の誕生日を国民の祝日にしようという動きは、実は彼が暗殺された1968年以降、ずっとあったらしい。それが、1970年代後半から、それこそスティーヴィーらの著名人が積極的に動いて、1983年、レーガン大統領がその法案に署名した。そして、その3年後、1986年1月第3週から祝日になった。ところが、州によってはこの法律、祝日に賛同しない州もあり、アメリカ全50州の足並みが揃ったのが、2000年になってからだという。これは知らなかった。
1968年から1983年11月2日の大統領署名まで15年の歳月がかかったが、ひとつには一民間人の誕生日を国民の祝日にすることへの抵抗があった。確かに日本にも同等の祝日はない。誕生日が国民の祝日は天皇陛下だけだ。もうひとつは、国民の祝日を1日作ると、その1日分の国家公務員への給与の支払いが莫大なものになることへの懸念があった。レーガン大統領は当初、その経済面の負担が大きいために署名に反対だったが、議会が大方賛成したので、折れた。
議会に法案が初めて提出されたのは、1979年のこと。だが、最初は通過までわずか5票足りず、却下。これを受け、熱心な支持者だったスティーヴィーは、強力にキャンペーンを開始。スティーヴィーはキング牧師の誕生日を祝う「ハッピー・バースデイ」(1980年作品『ホッター・ザン・ジュライ』に収録)をレコーディングし、ヒットさせた。そのおかげで、結局、600万人の嘆願署名を集めることに成功、これが奏を効した。この600万の嘆願署名は、アメリカの同史上最大のものだという。これにより世論を味方につけた。
スティーヴィー・ワンダー『ホッター・ザン・ジュライ』(1980年、「ハッピー・バースデイ」収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004SZWB/soulsearchiho-22/ref=nosim/
1986年1月の実施を記念して、カーティス・ブロウ、グランド・マスター・メリー・メルらが集まって、「キング・ホリデイ」という曲を発表。この作品には、エル・デバージ、ホイットニー・ヒューストン、ステイシー・ラティソウ、ティーナ・マリーなども参加している。
King Dream Chorus & Holiday Crew - King Holiday (Original) (Video)
King Holiday (Video) Link
http://www.youtube.com/watch?v=kGKW3O6EpMo
しかし、法案成立後も、ニューハンプシャー州とアリゾナ州、サウス・キャロライナ州は同法を実施せず、全米から非難されることになる。1990年、アリゾナ州で同法が州知事によって却下されると、1991年には、ラップ・グループ、パブリック・エナミーがアルバム『アポカリプス91…エナミー・ストライクス・バラック』で、「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・トゥ・アリゾナ」を録音。これはもちろん、バカラックの名曲「バイ・ザ・タイム・アイ・ゲット・トゥ・フェニックス」のもじり。フェニックスもアリゾナ州にある街。この中で、祝日化に反対しているアリゾナ州知事の暗殺を示唆する内容をラップし、ビデオ・クリップでもそうした映像を作っている。(この楽曲は、マンドリルの「Two Sisters of Mystery」をサンプリング)
Public Enemy: "Apocalypse 91...The Enemy Strikes Black"(1991)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000024IM/soulsearchiho-22/ref=nosim/
Public Enemy: By The Time I Get To Arizona (Youtube)
Public Enemy: By The Time I Get To Arizona (Youtube)↓
http://www.youtube.com/watch?v=ir6D-amz1UE
しかし、さまざまな世論に押され、その後、ニューハンプシャー、アリゾナともに祝日にし、サウス・キャロライナが最後の州として2000年5月に祝日化を決めた。(実施は2001年1月)
したがって来年2011年は、このフェデラル・ホリデイ(連邦休日)を全州が実施して、実質的なナショナル・ホリデイ(全米の休日)となって10年になる。
■過去関連記事
キング牧師で有名な「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」について
2003/08/30 (Sat)
"I Have A Dream" Speech Celebrated 40th Year
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030830.html
(原文英語は、若干抜けているところがあります)
その映像↓ 16分余フル・ヴァージョンです。
映像への直接リンク↓
http://www.youtube.com/watch?v=PbUtL_0vAJk
「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」の全訳を掲載しているブログ↓
http://longtailworld.blogspot.com/2006/02/i-have-dream-speech.html
ENT>NEWS ITEM>King Holiday
△トニー&アマンダ・メイデン(ルーファス)、『ソウルブレンズ』に登場
2010年1月18日 音楽(ライヴに関してはネタばれになります。これからごらんになる方はご注意ください)
【Tony & Amanda Talks: On "Soul Blends"】
ゲスト。
12時にホテルにトニーとアマンダご一行を迎えに行き、インターFMのスタジオにお連れした。ギターとスタジオの卓をつなぐラインの接続が、エンジニアがいないためはかどらず。実は、この日からあたらしいスタジオに移動したので、今までのスタジオと使い勝手がちょっと違ったのだ。オンエア開始までに、トニーのギターの音がラインで出せず、このままだとギター・プレイはなしに。
トニー・メイデンは、ルーファスの現在の実質的なリーダー。アマンダは、今年24歳のトニーの娘だ。ゲストコーナーは13時半から。その前にオッシーがルーファスの「トゥナイト・ウィ・ラヴ」をかけている。ちょうどそのときスタジオに入ると、トニーがこの曲にあわせて、早くもギターを弾いている。実にかっこいい。そうこうするうちに、スタッフがラインをトニーのギターにつなぐと、音がスピーカーから出てきた。これで、トニーのギターとアマンダの歌でライヴができる。
曲が終わり、マーヴィンがトニーたちを軽快な調子で紹介。そして、アマンダの生歌で「スイート・シング」を。トニーがゆったりとしたギターのリフを弾き、アマンダが歌いだす。ギター1本に歌声だけという超シンプルなアコースティック・セットなので、ストレートにアマンダの歌が心に届く。1コーラスだけだったが、スタジオ中、大感激。「初めてシャカとスタジオでやったときが、こんな感じだったよ」とトニー。マーヴィン「アマンダ、ワオ、ワオ、マン!!」と大感激。「彼女が歌うときはいつも鳥肌もんだよ」とトニーが付け加える。「彼女(シャカ)は、ベストフレンドで、子供の頃から、歌をいろいろ教えてくれたから」とアマンダ。
「ファミリー・ビジネスも素晴らしいが、ところで、スライと仕事をするきっかけは?」とマーヴィンが訊く。トニー。「えーと、ロスアンジェルスのスシ・バーで話したんだ。(笑) 僕たち(ルーファス)は、ブルーノートの20周年でおととし(2008年11月)来日して、好評だったんだ。それでまた来てくれと言われ、そのときスライを誘ったんだ。実は、スライのことは、(今回のヴォーカルの1人)ヴァル・ヤングから聞いていてね。30年以上前には知ってることは知ってたんだけどね。ヴァルからスライの電話番号を聞いてかけてみた。スライはどうせ電話にでないと思ったんだが、出たんだ。彼と話すのは31年ぶりだったよ。で、いろんな昔話をして、もりあがって、『これをやろう』『あれをやろう』ってことになったんだ。彼はほんとに素晴らしい男だよ。僕たちはお互い素晴らしいグルーヴのことを知っている。とてもエキサイティングだよ。そして、素晴らしいクリエイティヴィティーが、毎晩起こっている。彼はいつも何か新しいことを持ち出してくる。(笑)」
そして、彼ら持参の必殺音源は、LAで先週行われたリハの一部。ここではスライが参加した「サンキュー」のリハの模様を、オンエアー。これが実にかっこよく、スライがトニーたちに何か面白いことを言ってる。いい雰囲気で、リハが進んでいる様子が出ている。
最初の生歌がよかったので、急遽2人にもう1曲歌ってもらうことにする。そこで出てきたのが、「ユア・スマイル」。アマンダは、この曲をけっこう気に入っているようだ。1974年の『ラッグス・トゥ・ルーファス』収録曲。これを聴いたマーヴィンは感激して、「いつ、ソロになるの?」 「パパがやらせてくれるなら、いつでも(笑)」。
マーヴィンがアマンダに「ルーファスの曲で好きな曲は」と訊くと、「ユー・ガット・ザ・ラヴ」と即座に答え、こう語った。「これは私の究極の(ルーファスの)フェヴァリット・ソングよ。ステージでは、私がこの曲をロック大全開で歌うのを見ることができるわ。この曲はみんなシャカの曲の中で一番難しい曲って言うけれど、私はそうは思わないの。昔、彼女(シャカ)が教えてくれ、父も(歌い方を)教えてくれ、この一番難しい曲を一生懸命練習してマスターした」
そして、予定時間を少し越え、時報をまたいで、最後の挨拶をしてもらって、お別れの曲を。最後の曲は、本編ライヴでもアンコールになっている曲「エイント・ノー・バーディー」。
ゲスト出演が終わり、エレヴェーターに戻るときにトニーが「実は、生放送のゲストはあんまり得意じゃなかったんだけど、今日のはとても楽しかった。よかったよ。サンキュー」と言ったのには驚いた。サングラスが彼のシャイさを出しているのかとも思ったが、ちーちゃんが、「シャイなのが、ギターを持つと少し隠れるんじゃないかしら。サングラスとギターで、シャイさを隠してるのかも」と言ったのは、かなり当たっていると思った。一方、アマンダは、オープンで気さくでよくしゃべる感じだ。
トニーは、自分が誰かのサポートでギターを弾くときと、このルーファスでやるときとはギターを弾くハードさがだいぶ違うという。もちろん曲でのギターを弾く量も圧倒的に多いからだが、「ステージの上では、全然、ギターを弾いていても痛いとか、大変とか思ったりしたことはない。だけど、ライヴが終わったら指が痛くなるんで、すぐに暖かいお湯に指をつけるんだ」と言う。
Setlist: On "Soul Blends" January 17, 2010 on Inter-FM, 76.1mhz 13:25-14:10
Guests: Tony Maiden / Amanda Maiden
01. Tonight We Love (Rufus)
02. Do You Love What You Feel (Rufus)
03. Sweet Thing (Live with Amanda & Tony)
04. Thank You (Rehearsal with Sly Stone)
05. Your Smile (Live with Amanda & Tony)
06. Dance To The Music [Sly & Family Stone]
07. Ain’t Nobody (Rufus)
+++++
カスタマイズ。
2日目のライヴからは、1人コーラスが増えた。前日まで、風邪のためにホテルの部屋で休養していた、インディラ・ミリニ・カーンだ。なんと、シャカ・カーンの娘の1人だ。トニーは「彼女がこれくらい(膝くらいまでのところに手を下げる)から知ってるからね」と言う。
そして、注目のスライは、19時7分頃楽屋を出て、ステージに上がり、2曲歌い、一度楽屋に下がり、再び登場して、「ハイヤー」を少しだけ歌い、また19時25分頃楽屋に消えた。トータル18分。終始ごきげんで、「サンキュー」の繰り返しが長かったような気がする。この日は、白のパンツにラメ入りの青いシャツ。
それにしても、こうやって何度もシャカの曲を聴いていると、それぞれの楽曲が、どれもシャカ・カーン用にカスタマイズされているような気がしてきた。シャカでなじんだ歌だから、他のシンガーが歌っても、シャカの香りが抜けないということもあるのだろう。だが一方で、どんな曲でも、シャカが歌えば、シャカ自身がシャカ向きにカスタマイズしてしまうのかもしれない。
トニーは、シャカ・カーンとともにグループ活動を続けてきた。シャカは独立し、トニーも自身のルーファスを持つ。そして、そのルーファスにシャカの娘が入る。まさに歴史が1回転した感じだ。
■ 『ルーファサイズド』(「ユア・スマイル」収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002OG9/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ライヴ名盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0018OAAR0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■メンバー
Tony Maiden(vo,g) トニー・メイデン(ヴォーカル、ギター)
Kevin Murphy(key,org,vo) ケヴィン・マーフィー(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Amanda Maiden(vo) アマンダ・メイデン(ヴォーカル)
Val Young(vo) ヴァル・ヤング(ヴォーカル)
Madam Dee(vo) マダム・ディー(ヴォーカル)
Sue Ann Carwell スー・アン・カーウェル (ヴォーカル)
Indira Milini Khan インディラ・ミリニ・カーン (ヴォーカル)
Michiko Hill(key) ミチコ・ヒル(キーボード)
Donn Wyatt(key) ドン・ワイアット(キーボード)
Michael Stever(tp) マイケル・スティーヴァー(トランペット)
Jimmy Reid(sax) ジミー・リード(サックス)
Pee Wee Hill(b) ピー・ウィー・ヒル(ベース)
Donnell Spencer Jr.(ds) ドネル・スペンサーJr.(ドラムス)
Sly Stone(vo,key,g,harmonica) スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード、ギター、ハーモニカ)
■セットリスト ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン
Setlist Rufus Featuring Sly Stone
(Lead singer in the ( )(リードシンガーを曲目の後に)
show started 18:07
01. Do You Love What You Feel (Val)
02. Any Love (Sue Ann, Tony)
03. You’re Welcome, Stop On By (Amanda)
04. Going In Circles (Madam Dee)
05. Have A Good Times (all)
06. Tell Me Something Good (Milini Khan)
07. Sweet Thing (Amanda, Tony)
08. Once You Get Started (Tony)
09. Medley:
Earth Song (Sue Ann)
Your Smile (Amanda)
Everlasting Love (Madam Dee)
Hollywood (Val)
Stay (Val, Madam)
Packed My Bags (Tony, Milini Khan)
10. Dance To The Music (Intro)
>Sly came from back stage 19:06
11. If You Want Me To Stay
11. Thank You
>out on the stage, and came back on the stage
12. I Want To Take You Higher
>out to back stage 19:25
show ended 19:26
(2010年1月17日日曜、ブルーノート東京、ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン・ライヴ)
ENT>LIVE>Rufus Featuring Sly Stone
2010-4
【Tony & Amanda Talks: On "Soul Blends"】
ゲスト。
12時にホテルにトニーとアマンダご一行を迎えに行き、インターFMのスタジオにお連れした。ギターとスタジオの卓をつなぐラインの接続が、エンジニアがいないためはかどらず。実は、この日からあたらしいスタジオに移動したので、今までのスタジオと使い勝手がちょっと違ったのだ。オンエア開始までに、トニーのギターの音がラインで出せず、このままだとギター・プレイはなしに。
トニー・メイデンは、ルーファスの現在の実質的なリーダー。アマンダは、今年24歳のトニーの娘だ。ゲストコーナーは13時半から。その前にオッシーがルーファスの「トゥナイト・ウィ・ラヴ」をかけている。ちょうどそのときスタジオに入ると、トニーがこの曲にあわせて、早くもギターを弾いている。実にかっこいい。そうこうするうちに、スタッフがラインをトニーのギターにつなぐと、音がスピーカーから出てきた。これで、トニーのギターとアマンダの歌でライヴができる。
曲が終わり、マーヴィンがトニーたちを軽快な調子で紹介。そして、アマンダの生歌で「スイート・シング」を。トニーがゆったりとしたギターのリフを弾き、アマンダが歌いだす。ギター1本に歌声だけという超シンプルなアコースティック・セットなので、ストレートにアマンダの歌が心に届く。1コーラスだけだったが、スタジオ中、大感激。「初めてシャカとスタジオでやったときが、こんな感じだったよ」とトニー。マーヴィン「アマンダ、ワオ、ワオ、マン!!」と大感激。「彼女が歌うときはいつも鳥肌もんだよ」とトニーが付け加える。「彼女(シャカ)は、ベストフレンドで、子供の頃から、歌をいろいろ教えてくれたから」とアマンダ。
「ファミリー・ビジネスも素晴らしいが、ところで、スライと仕事をするきっかけは?」とマーヴィンが訊く。トニー。「えーと、ロスアンジェルスのスシ・バーで話したんだ。(笑) 僕たち(ルーファス)は、ブルーノートの20周年でおととし(2008年11月)来日して、好評だったんだ。それでまた来てくれと言われ、そのときスライを誘ったんだ。実は、スライのことは、(今回のヴォーカルの1人)ヴァル・ヤングから聞いていてね。30年以上前には知ってることは知ってたんだけどね。ヴァルからスライの電話番号を聞いてかけてみた。スライはどうせ電話にでないと思ったんだが、出たんだ。彼と話すのは31年ぶりだったよ。で、いろんな昔話をして、もりあがって、『これをやろう』『あれをやろう』ってことになったんだ。彼はほんとに素晴らしい男だよ。僕たちはお互い素晴らしいグルーヴのことを知っている。とてもエキサイティングだよ。そして、素晴らしいクリエイティヴィティーが、毎晩起こっている。彼はいつも何か新しいことを持ち出してくる。(笑)」
そして、彼ら持参の必殺音源は、LAで先週行われたリハの一部。ここではスライが参加した「サンキュー」のリハの模様を、オンエアー。これが実にかっこよく、スライがトニーたちに何か面白いことを言ってる。いい雰囲気で、リハが進んでいる様子が出ている。
最初の生歌がよかったので、急遽2人にもう1曲歌ってもらうことにする。そこで出てきたのが、「ユア・スマイル」。アマンダは、この曲をけっこう気に入っているようだ。1974年の『ラッグス・トゥ・ルーファス』収録曲。これを聴いたマーヴィンは感激して、「いつ、ソロになるの?」 「パパがやらせてくれるなら、いつでも(笑)」。
マーヴィンがアマンダに「ルーファスの曲で好きな曲は」と訊くと、「ユー・ガット・ザ・ラヴ」と即座に答え、こう語った。「これは私の究極の(ルーファスの)フェヴァリット・ソングよ。ステージでは、私がこの曲をロック大全開で歌うのを見ることができるわ。この曲はみんなシャカの曲の中で一番難しい曲って言うけれど、私はそうは思わないの。昔、彼女(シャカ)が教えてくれ、父も(歌い方を)教えてくれ、この一番難しい曲を一生懸命練習してマスターした」
そして、予定時間を少し越え、時報をまたいで、最後の挨拶をしてもらって、お別れの曲を。最後の曲は、本編ライヴでもアンコールになっている曲「エイント・ノー・バーディー」。
ゲスト出演が終わり、エレヴェーターに戻るときにトニーが「実は、生放送のゲストはあんまり得意じゃなかったんだけど、今日のはとても楽しかった。よかったよ。サンキュー」と言ったのには驚いた。サングラスが彼のシャイさを出しているのかとも思ったが、ちーちゃんが、「シャイなのが、ギターを持つと少し隠れるんじゃないかしら。サングラスとギターで、シャイさを隠してるのかも」と言ったのは、かなり当たっていると思った。一方、アマンダは、オープンで気さくでよくしゃべる感じだ。
トニーは、自分が誰かのサポートでギターを弾くときと、このルーファスでやるときとはギターを弾くハードさがだいぶ違うという。もちろん曲でのギターを弾く量も圧倒的に多いからだが、「ステージの上では、全然、ギターを弾いていても痛いとか、大変とか思ったりしたことはない。だけど、ライヴが終わったら指が痛くなるんで、すぐに暖かいお湯に指をつけるんだ」と言う。
Setlist: On "Soul Blends" January 17, 2010 on Inter-FM, 76.1mhz 13:25-14:10
Guests: Tony Maiden / Amanda Maiden
01. Tonight We Love (Rufus)
02. Do You Love What You Feel (Rufus)
03. Sweet Thing (Live with Amanda & Tony)
04. Thank You (Rehearsal with Sly Stone)
05. Your Smile (Live with Amanda & Tony)
06. Dance To The Music [Sly & Family Stone]
07. Ain’t Nobody (Rufus)
+++++
カスタマイズ。
2日目のライヴからは、1人コーラスが増えた。前日まで、風邪のためにホテルの部屋で休養していた、インディラ・ミリニ・カーンだ。なんと、シャカ・カーンの娘の1人だ。トニーは「彼女がこれくらい(膝くらいまでのところに手を下げる)から知ってるからね」と言う。
そして、注目のスライは、19時7分頃楽屋を出て、ステージに上がり、2曲歌い、一度楽屋に下がり、再び登場して、「ハイヤー」を少しだけ歌い、また19時25分頃楽屋に消えた。トータル18分。終始ごきげんで、「サンキュー」の繰り返しが長かったような気がする。この日は、白のパンツにラメ入りの青いシャツ。
それにしても、こうやって何度もシャカの曲を聴いていると、それぞれの楽曲が、どれもシャカ・カーン用にカスタマイズされているような気がしてきた。シャカでなじんだ歌だから、他のシンガーが歌っても、シャカの香りが抜けないということもあるのだろう。だが一方で、どんな曲でも、シャカが歌えば、シャカ自身がシャカ向きにカスタマイズしてしまうのかもしれない。
トニーは、シャカ・カーンとともにグループ活動を続けてきた。シャカは独立し、トニーも自身のルーファスを持つ。そして、そのルーファスにシャカの娘が入る。まさに歴史が1回転した感じだ。
■ 『ルーファサイズド』(「ユア・スマイル」収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002OG9/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ライヴ名盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0018OAAR0/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■メンバー
Tony Maiden(vo,g) トニー・メイデン(ヴォーカル、ギター)
Kevin Murphy(key,org,vo) ケヴィン・マーフィー(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Amanda Maiden(vo) アマンダ・メイデン(ヴォーカル)
Val Young(vo) ヴァル・ヤング(ヴォーカル)
Madam Dee(vo) マダム・ディー(ヴォーカル)
Sue Ann Carwell スー・アン・カーウェル (ヴォーカル)
Indira Milini Khan インディラ・ミリニ・カーン (ヴォーカル)
Michiko Hill(key) ミチコ・ヒル(キーボード)
Donn Wyatt(key) ドン・ワイアット(キーボード)
Michael Stever(tp) マイケル・スティーヴァー(トランペット)
Jimmy Reid(sax) ジミー・リード(サックス)
Pee Wee Hill(b) ピー・ウィー・ヒル(ベース)
Donnell Spencer Jr.(ds) ドネル・スペンサーJr.(ドラムス)
Sly Stone(vo,key,g,harmonica) スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード、ギター、ハーモニカ)
■セットリスト ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン
Setlist Rufus Featuring Sly Stone
(Lead singer in the ( )(リードシンガーを曲目の後に)
show started 18:07
01. Do You Love What You Feel (Val)
02. Any Love (Sue Ann, Tony)
03. You’re Welcome, Stop On By (Amanda)
04. Going In Circles (Madam Dee)
05. Have A Good Times (all)
06. Tell Me Something Good (Milini Khan)
07. Sweet Thing (Amanda, Tony)
08. Once You Get Started (Tony)
09. Medley:
Earth Song (Sue Ann)
Your Smile (Amanda)
Everlasting Love (Madam Dee)
Hollywood (Val)
Stay (Val, Madam)
Packed My Bags (Tony, Milini Khan)
10. Dance To The Music (Intro)
>Sly came from back stage 19:06
11. If You Want Me To Stay
11. Thank You
>out on the stage, and came back on the stage
12. I Want To Take You Higher
>out to back stage 19:25
show ended 19:26
(2010年1月17日日曜、ブルーノート東京、ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン・ライヴ)
ENT>LIVE>Rufus Featuring Sly Stone
2010-4
☆ルーファス&スライ・ストーン、ライヴ@ブルーノート
2010年1月17日 音楽(ネタばれになります。これからごらんになる方はご注意ください)
【Rufus Featuring Sly Stone: Aura Of Funk】
ファンク。
ルーファスとしては2008年11月以来1年2ヶ月ぶりのライヴ。スライは2008年8月末9月以来1年4ヶ月ぶりのライヴ。それにしても、ルーファスにスライが客演とは、なかなかすごい企画だ。
今回のルーファスも、実にタイトなバンドに仕上がっている。ドラムスのドネル、オルガンでオリジナル・メンバー、ケヴィン、そして、何よりギターのトニーがめちゃくちゃかっこいい。バンドがかなりいい。今回は歌も4人とスケールアップ。
いずれも超強力だが、ヴォーカルの1人は初来日、ミネアポリスのあのスー・アン・カーウェルだ。MCAからアルバムを出している彼女。アマンダは、トニーの娘。そして、前回も来日して大反響を巻き起こしたマダム・ディーとヴァル・ヤング(リック・ジェームスの秘蔵っ子としてモータウンからアルバムを出している)。キーボードのドン・ワイアットは、このルーファスでは初来日だが、ジョージ・デューク、アニタ・ベイカーで来日経験ありとのこと。
イントロの強烈なドラムから、クインシー・プロデュースの傑作『マスタージャム』からの「ドゥ・ユー・ラヴ・ホワッチュ・フィール」、いきなり、ダンス・モード大全開。続いて「エニー・ラヴ」、スー・アンは、シャカばりに強烈だ。そして、マダム・ディーの声は天井を突き抜けるかのような、あるいは、床に穴があくのではないかと思われるほどの、迫力ヴォイス。
そして、ヴァルとスー・アンのヴォーカルは、このグループのせいか、シャカ・カーンの影響がけっこうある。
今回は前回ライヴでもやってない曲をやったり、リピーターにも配慮。ちなみに、「アース・ソング」は、マイケルの曲ではなく、ルーファスの『アスク・ルーファス』(1977年)収録曲、「ユア・スマイル」は1974年の『ラッグス・トゥ・ルーファス』(「テル・ミー・サムシング・グッド」の入ってるアルバム)収録曲。
そして、ルーファス・メドレーで充分あっためて、いよいよ伝説の登場だ。「みんな、ファンクの心構えはできてるかあ??」とトニーが叫び、あのイントロが始まる。ゆったりしたグルーヴの「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」だ。そしてスタッフに囲まれ、スライ・ストーンが、パープルのヘア、キンピカの上下で楽屋から出てくる。よぼよぼのように見えるが、ステージに上がると、強烈なファンク光線が光る。不思議だ。(もうこの時点で観客は総立ちなのだが、スライが座ってキーボードを弾くので、背伸びしても後ろから見えない…。スライのところだけ、前の人、座ってくれないかなあ…(笑))あの独特のだみ声で歌い、キーボードもいじっているようだ。
結論から言うと、スライの登場は3曲。それでも相当機嫌よさそうに、途中では体を揺らしながら、踊っていた。まさに伝説の登場に観客の熱狂もピークになる。「イフ・ユー・ウォント・ミー・ステイ」と「サンキュー」を歌い、「サンキュー」の途中でステージを降りる。あれ、もう帰っちゃうの? すると、トニーが迎えに行く形で、アンコールに登場するように、もういちど。「ハイヤー」では、スライは客席に降りてきた。最初に楽屋から出てきたところから、2度目に楽屋に戻るまで約15分。まあ、いいところか。(笑)まさにフィーチャリング、というか、カメオ・アピアランスというか。だが、確かにスライが登場すると、ファンクの神が舞い降りるような気がしてくる。
スライは、しっかりしたタイトなバンドでなければ歌いたくないそうだが、その点、このバンドなら安心して歌えるだろう。
今年見たライヴで文句なくナンバーワンだ。(って、まだ3本目ですが(笑)だいたい1月中に見るライヴはいつもその時点で今年ナンバーワンです)
■ トニー・メイデン、アマンダ・メイデン、今日の『ソウル・ブレンズ』に生出演!
ルーファスのリード・ギター、ヴォーカルのトニー・メイデンとヴォーカルの1人、アマンダ・メイデンが今日(1月17日)『ソウル・ブレンズ』(インターFM、76.1mhz、関東地区、午後1時~3時)に生ゲスト出演します。出演は1時半過ぎの予定。関東地区の人は、ぜひ。またスカイパーフェクトTVを通じて全国で聞くことも可能です。
■ライヴは、23日土曜まで、18日を除いて、東京ブルーノートで
ブルーノート・スケジュール
http://www.bluenote.co.jp/jp/schedule/
■ルーファス、クインシー・プロデュースのアルバム『マスタージャム』(今回のライヴの冒頭2曲はここから)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0019N1Q1Y/soulsearchiho-22/ref=nosim/
『ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン』(「ダンス・ウィズ・ミー」を収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000197INC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■スライ&ファミリー・ストーン:『エッセンシャル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL96A/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ルーファス、前回ライヴ評およびインタヴュー (なんとパート5まで)
2008年11月13日(木)
ルーファス・ライヴ@ブルーノート
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164090490.html#main
2008年11月15日(土)
ルーファス(パート2)~トニー・メイデン語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164913911.html
2008年11月16日(日)
ルーファス(パート3)~ケヴィン・マーフィー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165405612.html#main
2008年11月17日(月)
ルーファス(パート4)~マダム・ディー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165844327.html#main
2008年11月18日(火)
ルーファス(パート5)~ヴァル・ヤング語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10166274990.html#main
■メンバー
Tony Maiden(vo,g) トニー・メイデン(ヴォーカル、ギター)
Kevin Murphy(key,org,vo) ケヴィン・マーフィー(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Amanda Maiden(vo) アマンダ・メイデン(ヴォーカル)
Val Young(vo) ヴァル・ヤング(ヴォーカル)
Madam Dee(vo) マダム・ディー(ヴォーカル)
Sue Ann Carwell スー・アン・カーウェル (ヴォーカル)
Michiko Hill(key) ミチコ・ヒル(キーボード)
Donn Wyatt(key) ドン・ワイアット(キーボード)
Michael Stever(tp) マイケル・スティーヴァー(トランペット)
Jimmy Reid(sax) ジミー・リード(サックス)
Pee Wee(b) ピー・ウィー(ベース)
Donnell Spencer Jr.(ds) ドネル・スペンサーJr.(ドラムス)
Sly Stone(vo,key,g,harmonica) スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード、ギター、ハーモニカ)
■セットリスト ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン
Setlist Rufus Featuring Sly Stone
(Lead singer in the ( )(リードシンガーを曲目の後に)
show started 20:49
01. Do You Love What You Feel (Val)
02. Any Love (Sue Ann, Tony)
03. You’re Welcome, Stop On By (Amanda)
04. Going In Circles (Madam Dee)
05. Dance With Me (Val)
06. Tell Me Something Good (Amanda)
07. Sweet Thing (Amanda, Tony)
08. Once You Get Started (Tony)
09. Medley:
Earth Song (Sue Ann)
Your Smile (Amanda)
Everlasting Love (Madam Dee)
Hollywood (Val)
Stay (Val, Madam)
Packed My Bags (Tony, Sue)
>Sly came on the stage 21:47
10. If You Want Me To Stay
11. Thank You
>out on the stage, and came back on the stage
12. I Want To Take You Higher
>out on the stage 22:02
Enc. Ain’t Nobody (Val, Madam, Amanda)
show ended 22:10
(2010年1月16日土曜、ブルーノート東京、ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン・ライヴ)
ENT>LIVE>Rufus Featuring Sly Stone
2010-3
【Rufus Featuring Sly Stone: Aura Of Funk】
ファンク。
ルーファスとしては2008年11月以来1年2ヶ月ぶりのライヴ。スライは2008年8月末9月以来1年4ヶ月ぶりのライヴ。それにしても、ルーファスにスライが客演とは、なかなかすごい企画だ。
今回のルーファスも、実にタイトなバンドに仕上がっている。ドラムスのドネル、オルガンでオリジナル・メンバー、ケヴィン、そして、何よりギターのトニーがめちゃくちゃかっこいい。バンドがかなりいい。今回は歌も4人とスケールアップ。
いずれも超強力だが、ヴォーカルの1人は初来日、ミネアポリスのあのスー・アン・カーウェルだ。MCAからアルバムを出している彼女。アマンダは、トニーの娘。そして、前回も来日して大反響を巻き起こしたマダム・ディーとヴァル・ヤング(リック・ジェームスの秘蔵っ子としてモータウンからアルバムを出している)。キーボードのドン・ワイアットは、このルーファスでは初来日だが、ジョージ・デューク、アニタ・ベイカーで来日経験ありとのこと。
イントロの強烈なドラムから、クインシー・プロデュースの傑作『マスタージャム』からの「ドゥ・ユー・ラヴ・ホワッチュ・フィール」、いきなり、ダンス・モード大全開。続いて「エニー・ラヴ」、スー・アンは、シャカばりに強烈だ。そして、マダム・ディーの声は天井を突き抜けるかのような、あるいは、床に穴があくのではないかと思われるほどの、迫力ヴォイス。
そして、ヴァルとスー・アンのヴォーカルは、このグループのせいか、シャカ・カーンの影響がけっこうある。
今回は前回ライヴでもやってない曲をやったり、リピーターにも配慮。ちなみに、「アース・ソング」は、マイケルの曲ではなく、ルーファスの『アスク・ルーファス』(1977年)収録曲、「ユア・スマイル」は1974年の『ラッグス・トゥ・ルーファス』(「テル・ミー・サムシング・グッド」の入ってるアルバム)収録曲。
そして、ルーファス・メドレーで充分あっためて、いよいよ伝説の登場だ。「みんな、ファンクの心構えはできてるかあ??」とトニーが叫び、あのイントロが始まる。ゆったりしたグルーヴの「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」だ。そしてスタッフに囲まれ、スライ・ストーンが、パープルのヘア、キンピカの上下で楽屋から出てくる。よぼよぼのように見えるが、ステージに上がると、強烈なファンク光線が光る。不思議だ。(もうこの時点で観客は総立ちなのだが、スライが座ってキーボードを弾くので、背伸びしても後ろから見えない…。スライのところだけ、前の人、座ってくれないかなあ…(笑))あの独特のだみ声で歌い、キーボードもいじっているようだ。
結論から言うと、スライの登場は3曲。それでも相当機嫌よさそうに、途中では体を揺らしながら、踊っていた。まさに伝説の登場に観客の熱狂もピークになる。「イフ・ユー・ウォント・ミー・ステイ」と「サンキュー」を歌い、「サンキュー」の途中でステージを降りる。あれ、もう帰っちゃうの? すると、トニーが迎えに行く形で、アンコールに登場するように、もういちど。「ハイヤー」では、スライは客席に降りてきた。最初に楽屋から出てきたところから、2度目に楽屋に戻るまで約15分。まあ、いいところか。(笑)まさにフィーチャリング、というか、カメオ・アピアランスというか。だが、確かにスライが登場すると、ファンクの神が舞い降りるような気がしてくる。
スライは、しっかりしたタイトなバンドでなければ歌いたくないそうだが、その点、このバンドなら安心して歌えるだろう。
今年見たライヴで文句なくナンバーワンだ。(って、まだ3本目ですが(笑)だいたい1月中に見るライヴはいつもその時点で今年ナンバーワンです)
■ トニー・メイデン、アマンダ・メイデン、今日の『ソウル・ブレンズ』に生出演!
ルーファスのリード・ギター、ヴォーカルのトニー・メイデンとヴォーカルの1人、アマンダ・メイデンが今日(1月17日)『ソウル・ブレンズ』(インターFM、76.1mhz、関東地区、午後1時~3時)に生ゲスト出演します。出演は1時半過ぎの予定。関東地区の人は、ぜひ。またスカイパーフェクトTVを通じて全国で聞くことも可能です。
■ライヴは、23日土曜まで、18日を除いて、東京ブルーノートで
ブルーノート・スケジュール
http://www.bluenote.co.jp/jp/schedule/
■ルーファス、クインシー・プロデュースのアルバム『マスタージャム』(今回のライヴの冒頭2曲はここから)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0019N1Q1Y/soulsearchiho-22/ref=nosim/
『ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン』(「ダンス・ウィズ・ミー」を収録)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000197INC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■スライ&ファミリー・ストーン:『エッセンシャル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL96A/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ルーファス、前回ライヴ評およびインタヴュー (なんとパート5まで)
2008年11月13日(木)
ルーファス・ライヴ@ブルーノート
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164090490.html#main
2008年11月15日(土)
ルーファス(パート2)~トニー・メイデン語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164913911.html
2008年11月16日(日)
ルーファス(パート3)~ケヴィン・マーフィー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165405612.html#main
2008年11月17日(月)
ルーファス(パート4)~マダム・ディー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165844327.html#main
2008年11月18日(火)
ルーファス(パート5)~ヴァル・ヤング語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10166274990.html#main
■メンバー
Tony Maiden(vo,g) トニー・メイデン(ヴォーカル、ギター)
Kevin Murphy(key,org,vo) ケヴィン・マーフィー(キーボード、オルガン、ヴォーカル)
Amanda Maiden(vo) アマンダ・メイデン(ヴォーカル)
Val Young(vo) ヴァル・ヤング(ヴォーカル)
Madam Dee(vo) マダム・ディー(ヴォーカル)
Sue Ann Carwell スー・アン・カーウェル (ヴォーカル)
Michiko Hill(key) ミチコ・ヒル(キーボード)
Donn Wyatt(key) ドン・ワイアット(キーボード)
Michael Stever(tp) マイケル・スティーヴァー(トランペット)
Jimmy Reid(sax) ジミー・リード(サックス)
Pee Wee(b) ピー・ウィー(ベース)
Donnell Spencer Jr.(ds) ドネル・スペンサーJr.(ドラムス)
Sly Stone(vo,key,g,harmonica) スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード、ギター、ハーモニカ)
■セットリスト ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン
Setlist Rufus Featuring Sly Stone
(Lead singer in the ( )(リードシンガーを曲目の後に)
show started 20:49
01. Do You Love What You Feel (Val)
02. Any Love (Sue Ann, Tony)
03. You’re Welcome, Stop On By (Amanda)
04. Going In Circles (Madam Dee)
05. Dance With Me (Val)
06. Tell Me Something Good (Amanda)
07. Sweet Thing (Amanda, Tony)
08. Once You Get Started (Tony)
09. Medley:
Earth Song (Sue Ann)
Your Smile (Amanda)
Everlasting Love (Madam Dee)
Hollywood (Val)
Stay (Val, Madam)
Packed My Bags (Tony, Sue)
>Sly came on the stage 21:47
10. If You Want Me To Stay
11. Thank You
>out on the stage, and came back on the stage
12. I Want To Take You Higher
>out on the stage 22:02
Enc. Ain’t Nobody (Val, Madam, Amanda)
show ended 22:10
(2010年1月16日土曜、ブルーノート東京、ルーファス・フィーチャリング・スライ・ストーン・ライヴ)
ENT>LIVE>Rufus Featuring Sly Stone
2010-3
◎テディー・ペンダーグラス死去:フィリーのメッセージをのせて
2010年1月16日 音楽【Teddy Pendergrass : Yesterday I Had The Blues】
メッセージ。
フィラデルフィア・ソウルの隆盛を支えたソウル・シンガーの1人、テディー・ペンダーグラスが2010年1月13日、フィラデルフィア郊外のブリン・マー病院(Bryn Mawr Hospital)で死去した。59歳。2009年8月に大腸がんの手術をし、以来入院していたが、術後の回復が思わしくなく力尽きた。
いわゆる「フィラデルフィア・ソウル(略してフィリー・ソウル)」は、1970年代初期から、同地のプロデューサー、アーティストたちによって大きな動きとなった。これを牽引したのが、ケニー・ギャンブル&リオン・ハフやトム・ベルといったプロデューサーたち。テディー・ペンダーグラスは、このギャンブル&ハフの音楽制作作品の中でも、オージェイズとともに、車の両輪となった。オージェイズのリード、エディー・リヴァートが圧倒的なシャウト唱法で熱く暑く歌うのに対し、テディー・ペンダーグラスは同じシャウトでも、抑制の効いたクールでセクシーな面を全面に押し出した。ギャンブル&ハフは、「音楽にはメッセージがある(There’s A Message In The Music)」というキャッチフレーズで同レーベルを大きくしていったが、そのメッセージの伝達者として、テディーはエディーとともに重要な役割を果たした。
テディーが歌ったメッセージ・ソングとしては「ウェイク・アップ・エヴリバディー」が白眉。みんなに「世界はかつては劇的に変わっている。後ろ向きに考えるのではなく、前向きに考えよう。この混迷の世界の中で、目を覚ませ」と歌う。
「ウェイク・アップ・エヴリバディー」(値段が今は高いので、オリジナル盤を望まなければ、エッセンシャル他ベストに必ずはいってます)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000091L76/soulsearchiho-22/ref=nosim
星。
テディー・ペンダーグラスは、1950年3月26日、フィラデルフィア生まれ。セオドーア・デリーズ・ペンダーグラス。愛称テディー・ペンダーグラス。(母親はサウス・キャロライナ州出身。テディーも生まれはサウス・キャロライナという説もある。公式バイオではフィラデルフィア生まれ) 地元の教会で歌い始め、説教などもするようになった。その後、ドラマーとして活動していたが、1960年代後期に、1950年代から活動を続けていたフィラデルフィアの名門R&Bヴォーカル・グループ、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツに加入。ここでリーダーのハロルド・メルヴィンに、歌を勧められヴォーカルに転向。
同グループは1972年、同地の有力プロデューサー、ケニー・ギャンブル&リオン・ハフがスタートさせた「フィラデルフィア・インターナショナル・レコード(略してPIR)」と契約。1972年5月、PIRからのデビュー曲「アイ・ミス・ユー」をリリース、これがソウル・チャートで7位を記録する幸先の良いヒットとなった。以降、「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ(二人の絆)」(1972年10月からヒット、ソウル・チャートで1位、ポップで3位=ゴールド・ディスク)、「ザ・ラヴ・アイ・ロスト」(1973年9月、ソウルで1位、ポップ7位=ゴールド・ディスク)、「バッド・ラック」(1975年3月、ソウルで4位)、「ホープ・ザット・ウィ・キャン・トゥゲザー・ビー・スーン」(1975年6月、ソウルで1位)、「ウェイク・アップ・エヴリバディー」(1975年11月、ソウルで1位)など多数のヒットを放った。いずれも、テディーのハスキーで迫力のあるヴォーカルが最大の魅力となった曲だった。
テディーは1976年、グループを脱退、ソロ・シンガーへ転向。1977年4月にソロ第1弾シングル「アイ・ドント・ラヴ・ユー・エニモア」をリリース、ソウル・チャートで5位を記録し、ソロとしても着実な成功を収め始めた。ソロとしては「クロース・ザ・ドア」(1978年5月、ソウル1位)、「ターン・オフ・ザ・ライツ」(1979年6月、ソウル2位)、「カム・ゴー・ウィズ・ミー」(1979円9月、ソウル14位)と大ヒットが続き、まさにフィリーの星となった。
テディーは、セクシーなソウル・シンガーとして、「セックス・シンボル」のポジションを確立し、「フォー・ウーマンズ・オンリー」という女性だけのコンサートを開き、女性ファンの心を掴んだ。一時期人気の低迷していたマーヴィン・ゲイの後釜としても注目された。セクシーぶりが人気でライヴでは、女性の下着がステージに投げつけられることもあった。テディー作品は、歌詞の面で直接的な単語でセックスを歌うというよりも、間接的な表現でエロティシズムを醸し出していたところに「品(クラス)」があった。
日本ではソウル好きの志村けんがテレビで「ヒゲダンス」を生み出し、そのBGMにテディー・ペンダーグラスの「ドゥー・ミー」を起用。1979年、この曲は「ヒゲダンス」の曲として知られるようになった。
しかし、1982年3月18日、フィラデルフィアで自身が運転するロールス・ロイスが事故を起こし路肩の木に激突、瀕死の重傷を負い命は助かるものの、下半身不随になってしまった。その後は車椅子での生活をするようになったが、歌手活動は続け、1984年、PIRからエレクトラ/アサイラムへ移籍。約8年間在籍。
移籍第1弾アルバム『ラヴ・ランゲージ』では、当時無名だった女性シンガーをデュエットの相手に抜擢し、「ホールド・ミー」という曲を1984年6月からヒットさせた。その相手が翌年メジャー・デビューするホイットニー・ヒューストンだった。これに続いてルーサー・ヴァンドロスがプロデュースした「ユーアー・マイ・チョイス」もヒット。1985年7月13日、『ライヴ・エイド』のフィラデルフィアJFKスタジアムでのライヴでアシュフォード&シンプソンに付き添われ、車椅子で登場。彼らとともに「リーチ・アウト&タッチ」を歌い、数万人の観衆から大きな喝采を集めた。
『ライヴ・エイド』(DVD輸入盤、リージョン1だが、再生でき、一応日本語字幕あり)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002Z9HT8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
その後、1988年にはキャロウェイのプロデュースによる「ジョイ」、1991年には「イット・シュドヴ・ビーン・ユー」がブラック・チャートで1位を記録するなどコンスタントにヒットを放った。
サンプリング。
彼のフィラデルフィア時代の作品は、カニエ・ウェスト、トゥイスタら新しいヒップホップ系アーティストにもサンプリングされたり、また「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」は、シンプリー・レッド、パティー・ラベルなどもカヴァーしている。
また、テディーは一時期マーヴィン・ゲイの妻となるジャニス・ハンターとつきあっていた。マーヴィンの自伝『引き裂かれたソウル~マーヴィン・ゲイ物語』の中で、妻のジャニスがテディーの元に行ってしまう苦悩が描かれている。
テディーの作品をPIRでプロデュースしたケニー・ギャンブルは、1月14日、こう語った。「彼はおよそ10枚連続でプラチナム・アルバムを出した大変成功したレコーディング・アーティスト、パフォーミング・アーティストだ。輝かしい未来があったが、事故ですべて頓挫してしまった。だが(車椅子のシンガーとなって)彼は新たなアイデンティティとしてのロールモデルを見つけたのだ。彼は私に対しては、一度も事故について怒りを見せたことはなかった。事実彼はとても勇敢だった。彼はパワフルな声を持った本当に磁力のあるシンガーだった。彼は素晴らしいバリトン・シンガーであり、本当に滑らかな歌唱も見せ、そして荒削りな唱法も出来た」
テディーは1979年から1994年までにグラミー賞に5回ノミネートされたが、残念ながら受賞には至っていない。また、自身車椅子の生活になったが、脊髄を損傷した半身不随の人々のために「テディー・ペンダーグラス・アライアンス」という協会を作り、支援している。
2007年3月、事故からちょうど25周年を記念し、テディーはチャリティー・イヴェントに登場。そこで集めた資金を、同協会に寄付した。公のステージに上がったのは、これが最後らしい。
ギャンブルは言う。「静かな時を過ごす中で、彼はきっと多くの内省、熟考をしただろう。だが私は彼が一度も自身を哀れんだことは見たことがない。いつも忙しそうにしていた。そして、今、彼はもはや痛みを感じたり、悩んだりすることはない。(今までもよりも)良いところにいるんではないだろうか」
テディー・ペンダーグラスのオフィシャル・パブリック・ヴューイングは2010年1月22日(金)午前10時から、Enon Tabernacle Baptist Church : 2800 West Cheltenham Avenue, Philadelphia, PA 19150 で行われる。葬儀は同教会で翌日。
■ エッセンシャル(輸入盤)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000W1V45W/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 関係記事
2010年01月14日(木)
テディー・ペンダーグラス『トゥルーリー・ブレスド』ライナーノーツ 復刻
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100114.html
1990年リリースの『トゥルーリー・ブレスド』のライナーノーツ。
OBITUARITY>Pendergrass, Teddy (March 26, 1950 - January 13, 2010, 59 year old)
メッセージ。
フィラデルフィア・ソウルの隆盛を支えたソウル・シンガーの1人、テディー・ペンダーグラスが2010年1月13日、フィラデルフィア郊外のブリン・マー病院(Bryn Mawr Hospital)で死去した。59歳。2009年8月に大腸がんの手術をし、以来入院していたが、術後の回復が思わしくなく力尽きた。
いわゆる「フィラデルフィア・ソウル(略してフィリー・ソウル)」は、1970年代初期から、同地のプロデューサー、アーティストたちによって大きな動きとなった。これを牽引したのが、ケニー・ギャンブル&リオン・ハフやトム・ベルといったプロデューサーたち。テディー・ペンダーグラスは、このギャンブル&ハフの音楽制作作品の中でも、オージェイズとともに、車の両輪となった。オージェイズのリード、エディー・リヴァートが圧倒的なシャウト唱法で熱く暑く歌うのに対し、テディー・ペンダーグラスは同じシャウトでも、抑制の効いたクールでセクシーな面を全面に押し出した。ギャンブル&ハフは、「音楽にはメッセージがある(There’s A Message In The Music)」というキャッチフレーズで同レーベルを大きくしていったが、そのメッセージの伝達者として、テディーはエディーとともに重要な役割を果たした。
テディーが歌ったメッセージ・ソングとしては「ウェイク・アップ・エヴリバディー」が白眉。みんなに「世界はかつては劇的に変わっている。後ろ向きに考えるのではなく、前向きに考えよう。この混迷の世界の中で、目を覚ませ」と歌う。
「ウェイク・アップ・エヴリバディー」(値段が今は高いので、オリジナル盤を望まなければ、エッセンシャル他ベストに必ずはいってます)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000091L76/soulsearchiho-22/ref=nosim
星。
テディー・ペンダーグラスは、1950年3月26日、フィラデルフィア生まれ。セオドーア・デリーズ・ペンダーグラス。愛称テディー・ペンダーグラス。(母親はサウス・キャロライナ州出身。テディーも生まれはサウス・キャロライナという説もある。公式バイオではフィラデルフィア生まれ) 地元の教会で歌い始め、説教などもするようになった。その後、ドラマーとして活動していたが、1960年代後期に、1950年代から活動を続けていたフィラデルフィアの名門R&Bヴォーカル・グループ、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツに加入。ここでリーダーのハロルド・メルヴィンに、歌を勧められヴォーカルに転向。
同グループは1972年、同地の有力プロデューサー、ケニー・ギャンブル&リオン・ハフがスタートさせた「フィラデルフィア・インターナショナル・レコード(略してPIR)」と契約。1972年5月、PIRからのデビュー曲「アイ・ミス・ユー」をリリース、これがソウル・チャートで7位を記録する幸先の良いヒットとなった。以降、「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ(二人の絆)」(1972年10月からヒット、ソウル・チャートで1位、ポップで3位=ゴールド・ディスク)、「ザ・ラヴ・アイ・ロスト」(1973年9月、ソウルで1位、ポップ7位=ゴールド・ディスク)、「バッド・ラック」(1975年3月、ソウルで4位)、「ホープ・ザット・ウィ・キャン・トゥゲザー・ビー・スーン」(1975年6月、ソウルで1位)、「ウェイク・アップ・エヴリバディー」(1975年11月、ソウルで1位)など多数のヒットを放った。いずれも、テディーのハスキーで迫力のあるヴォーカルが最大の魅力となった曲だった。
テディーは1976年、グループを脱退、ソロ・シンガーへ転向。1977年4月にソロ第1弾シングル「アイ・ドント・ラヴ・ユー・エニモア」をリリース、ソウル・チャートで5位を記録し、ソロとしても着実な成功を収め始めた。ソロとしては「クロース・ザ・ドア」(1978年5月、ソウル1位)、「ターン・オフ・ザ・ライツ」(1979年6月、ソウル2位)、「カム・ゴー・ウィズ・ミー」(1979円9月、ソウル14位)と大ヒットが続き、まさにフィリーの星となった。
テディーは、セクシーなソウル・シンガーとして、「セックス・シンボル」のポジションを確立し、「フォー・ウーマンズ・オンリー」という女性だけのコンサートを開き、女性ファンの心を掴んだ。一時期人気の低迷していたマーヴィン・ゲイの後釜としても注目された。セクシーぶりが人気でライヴでは、女性の下着がステージに投げつけられることもあった。テディー作品は、歌詞の面で直接的な単語でセックスを歌うというよりも、間接的な表現でエロティシズムを醸し出していたところに「品(クラス)」があった。
日本ではソウル好きの志村けんがテレビで「ヒゲダンス」を生み出し、そのBGMにテディー・ペンダーグラスの「ドゥー・ミー」を起用。1979年、この曲は「ヒゲダンス」の曲として知られるようになった。
しかし、1982年3月18日、フィラデルフィアで自身が運転するロールス・ロイスが事故を起こし路肩の木に激突、瀕死の重傷を負い命は助かるものの、下半身不随になってしまった。その後は車椅子での生活をするようになったが、歌手活動は続け、1984年、PIRからエレクトラ/アサイラムへ移籍。約8年間在籍。
移籍第1弾アルバム『ラヴ・ランゲージ』では、当時無名だった女性シンガーをデュエットの相手に抜擢し、「ホールド・ミー」という曲を1984年6月からヒットさせた。その相手が翌年メジャー・デビューするホイットニー・ヒューストンだった。これに続いてルーサー・ヴァンドロスがプロデュースした「ユーアー・マイ・チョイス」もヒット。1985年7月13日、『ライヴ・エイド』のフィラデルフィアJFKスタジアムでのライヴでアシュフォード&シンプソンに付き添われ、車椅子で登場。彼らとともに「リーチ・アウト&タッチ」を歌い、数万人の観衆から大きな喝采を集めた。
『ライヴ・エイド』(DVD輸入盤、リージョン1だが、再生でき、一応日本語字幕あり)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002Z9HT8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
その後、1988年にはキャロウェイのプロデュースによる「ジョイ」、1991年には「イット・シュドヴ・ビーン・ユー」がブラック・チャートで1位を記録するなどコンスタントにヒットを放った。
サンプリング。
彼のフィラデルフィア時代の作品は、カニエ・ウェスト、トゥイスタら新しいヒップホップ系アーティストにもサンプリングされたり、また「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」は、シンプリー・レッド、パティー・ラベルなどもカヴァーしている。
また、テディーは一時期マーヴィン・ゲイの妻となるジャニス・ハンターとつきあっていた。マーヴィンの自伝『引き裂かれたソウル~マーヴィン・ゲイ物語』の中で、妻のジャニスがテディーの元に行ってしまう苦悩が描かれている。
テディーの作品をPIRでプロデュースしたケニー・ギャンブルは、1月14日、こう語った。「彼はおよそ10枚連続でプラチナム・アルバムを出した大変成功したレコーディング・アーティスト、パフォーミング・アーティストだ。輝かしい未来があったが、事故ですべて頓挫してしまった。だが(車椅子のシンガーとなって)彼は新たなアイデンティティとしてのロールモデルを見つけたのだ。彼は私に対しては、一度も事故について怒りを見せたことはなかった。事実彼はとても勇敢だった。彼はパワフルな声を持った本当に磁力のあるシンガーだった。彼は素晴らしいバリトン・シンガーであり、本当に滑らかな歌唱も見せ、そして荒削りな唱法も出来た」
テディーは1979年から1994年までにグラミー賞に5回ノミネートされたが、残念ながら受賞には至っていない。また、自身車椅子の生活になったが、脊髄を損傷した半身不随の人々のために「テディー・ペンダーグラス・アライアンス」という協会を作り、支援している。
2007年3月、事故からちょうど25周年を記念し、テディーはチャリティー・イヴェントに登場。そこで集めた資金を、同協会に寄付した。公のステージに上がったのは、これが最後らしい。
ギャンブルは言う。「静かな時を過ごす中で、彼はきっと多くの内省、熟考をしただろう。だが私は彼が一度も自身を哀れんだことは見たことがない。いつも忙しそうにしていた。そして、今、彼はもはや痛みを感じたり、悩んだりすることはない。(今までもよりも)良いところにいるんではないだろうか」
テディー・ペンダーグラスのオフィシャル・パブリック・ヴューイングは2010年1月22日(金)午前10時から、Enon Tabernacle Baptist Church : 2800 West Cheltenham Avenue, Philadelphia, PA 19150 で行われる。葬儀は同教会で翌日。
■ エッセンシャル(輸入盤)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000W1V45W/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ 関係記事
2010年01月14日(木)
テディー・ペンダーグラス『トゥルーリー・ブレスド』ライナーノーツ 復刻
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100114.html
1990年リリースの『トゥルーリー・ブレスド』のライナーノーツ。
OBITUARITY>Pendergrass, Teddy (March 26, 1950 - January 13, 2010, 59 year old)
○アリシア・キーズ・ショーケース・ライヴ
2010年1月15日 音楽【Alicia Keys Showcase Live At Billboard】
眩し。
普段テーブルが置かれている1階が、テーブルが取り払われ、完全スタンディング。そこが立錐の余地もないほどぎっしり。400人超は入っているのではないか。さすがに、時代の歌姫アリシアのスペシャル・ショーケースだけのことはある。洋服のメーカーがスポンサーとなって行われたライヴ。アリシアのライヴは、2002年5月のショーケース・ライヴ(赤坂・旧ブリッツ)、2004年10月の国際フォーラム(初の一般ライヴ)など、2007年11月のショーケース(マル・ビル)、2008年8月のサマーソニック(2度目の一般ライヴ)以来5回目。
予定より45分ほど遅れてバンドメンバー、そしてアリシアが登場。それまでステージ後ろのカーテンが閉められていたが、この日は、彼らが登場するときに開けられ、六本木赤坂の夜景をバックにアリシアが歌うことになった。バンドは、キーボード、ギター、ベース、コーラス2人にピアノとヴォーカルでアリシア本人。ドラムはなし。
超ごきげんな感じで「エンパイアー・ステイト…」から始まり、新作から3曲。そして、『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』から「カルマ」、そしてファーストから「フォーリン」、2007年の前作から「ノー・ワン」と計6曲を歌いきった。「エンパイアー…」はニューヨークの歌だが、ちゃんと東京、と入れるあたりはサーヴィス満点。それにしてもシンガー・ソングライターとして、みんな曲が短くまとまっていて、しかも歌もうまい。
笑顔とハッピーオーラとともにアリシアの歌声は力強く、聴いていて本当に気持ちがよい。ピアノの弾き語りをするシンガー・ソングライター。「スリープ…」の後では、今回の来日では渋谷をぶらぶらしたことなども明かし、このような観客と近くの場所で歌うことがとても嬉しいなどと語った。
コーラス2人の足元にあったセットリストをじっくり見ると、4曲目に「イフ・アイ・エイント・ガット・ユー」と書かれていたのだが、なぜか、歌われなかった。
こういうアーティストもやはりこれくらい小さいところで見ると、圧倒的に魅力的だ。それにしても、アリシアのその笑顔も、また超ミニにタイツ・スタイルもまぶしかった。加えてファッション系のスポンサーということもあってか、モデル風女性が多数来ており、女性誌のモデルが一堂に集合したような華やかさがあった。
そうそう、この日は始まるまではカーテンが閉められていたので、携帯が通じなかったのだが、ステージが始まるとカーテンが開いて携帯が通じたので、思わずツイッターで実況してみた。曲目だけいれるのでせいいっぱいだったが。(笑)ハッシュタグでalicaとかつけられればいいんだろうけど。なかなかそこまではできなかった。
■ 過去アリシア・キーズ記事
2007年12月01日(土)
アリシア・キーズ@丸ビル
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071201.html
2007年丸ビルでのショーケース・ライヴ
2004/10/19 (Tue)
Alicia Keys Live At Kokusai Forum: Button Is Passed To
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200410/diary20041019.html
2004年の初公演の模様。セットリスト付き。
■ 最新作4作目『エレメント・オブ・フリーダム』(DVD付き)(大きな壁を乗り越えての心機一転の作品)(発売4週で80万枚のセールス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002VPDOFK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
デビュー作『ソングス・イン・A・マイナー』(2001年、全米のみで620万枚のセールス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001DEKIC2/soulsearchiho-22/ref=nosim/
2作目『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』(2003年、全米で460万枚のセールス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DKTU8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
3作目『アズ・アイ・アム』(2007年、全米で370万枚)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000X4FH06/soulsearchiho-22/ref=nosim/
それにしてもすべて最低でも350万枚以上のセールスという驚異的アーティストだ。なおこの他にライヴの『アンプラグド』がある。
■ メンバー (紹介がなかったので、現状不明。後日わかれば追記します)
■ セットリスト アリシア・キーズ@ビルボードライブ東京、2010年1月14日(木)
Setlist: Alicia Keys @ Billboard Live Tokyo, January 14, 2010
show started 20:45
01. Empire State Of Mind
02. Doesn’t Mean Anythin
03. Try Sleeping With A Broken Heart
04. Karma
05. Fallin’
06. No One
show ended 21:21
(2010年1月14日木曜、ビルボードライブ東京、アリシア・キーズ・ショーケース・ライヴ)
ENT>LIVE>Keys, Alicia
2010-2
眩し。
普段テーブルが置かれている1階が、テーブルが取り払われ、完全スタンディング。そこが立錐の余地もないほどぎっしり。400人超は入っているのではないか。さすがに、時代の歌姫アリシアのスペシャル・ショーケースだけのことはある。洋服のメーカーがスポンサーとなって行われたライヴ。アリシアのライヴは、2002年5月のショーケース・ライヴ(赤坂・旧ブリッツ)、2004年10月の国際フォーラム(初の一般ライヴ)など、2007年11月のショーケース(マル・ビル)、2008年8月のサマーソニック(2度目の一般ライヴ)以来5回目。
予定より45分ほど遅れてバンドメンバー、そしてアリシアが登場。それまでステージ後ろのカーテンが閉められていたが、この日は、彼らが登場するときに開けられ、六本木赤坂の夜景をバックにアリシアが歌うことになった。バンドは、キーボード、ギター、ベース、コーラス2人にピアノとヴォーカルでアリシア本人。ドラムはなし。
超ごきげんな感じで「エンパイアー・ステイト…」から始まり、新作から3曲。そして、『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』から「カルマ」、そしてファーストから「フォーリン」、2007年の前作から「ノー・ワン」と計6曲を歌いきった。「エンパイアー…」はニューヨークの歌だが、ちゃんと東京、と入れるあたりはサーヴィス満点。それにしてもシンガー・ソングライターとして、みんな曲が短くまとまっていて、しかも歌もうまい。
笑顔とハッピーオーラとともにアリシアの歌声は力強く、聴いていて本当に気持ちがよい。ピアノの弾き語りをするシンガー・ソングライター。「スリープ…」の後では、今回の来日では渋谷をぶらぶらしたことなども明かし、このような観客と近くの場所で歌うことがとても嬉しいなどと語った。
コーラス2人の足元にあったセットリストをじっくり見ると、4曲目に「イフ・アイ・エイント・ガット・ユー」と書かれていたのだが、なぜか、歌われなかった。
こういうアーティストもやはりこれくらい小さいところで見ると、圧倒的に魅力的だ。それにしても、アリシアのその笑顔も、また超ミニにタイツ・スタイルもまぶしかった。加えてファッション系のスポンサーということもあってか、モデル風女性が多数来ており、女性誌のモデルが一堂に集合したような華やかさがあった。
そうそう、この日は始まるまではカーテンが閉められていたので、携帯が通じなかったのだが、ステージが始まるとカーテンが開いて携帯が通じたので、思わずツイッターで実況してみた。曲目だけいれるのでせいいっぱいだったが。(笑)ハッシュタグでalicaとかつけられればいいんだろうけど。なかなかそこまではできなかった。
■ 過去アリシア・キーズ記事
2007年12月01日(土)
アリシア・キーズ@丸ビル
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20071201.html
2007年丸ビルでのショーケース・ライヴ
2004/10/19 (Tue)
Alicia Keys Live At Kokusai Forum: Button Is Passed To
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200410/diary20041019.html
2004年の初公演の模様。セットリスト付き。
■ 最新作4作目『エレメント・オブ・フリーダム』(DVD付き)(大きな壁を乗り越えての心機一転の作品)(発売4週で80万枚のセールス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002VPDOFK/soulsearchiho-22/ref=nosim/
デビュー作『ソングス・イン・A・マイナー』(2001年、全米のみで620万枚のセールス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001DEKIC2/soulsearchiho-22/ref=nosim/
2作目『ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ』(2003年、全米で460万枚のセールス)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DKTU8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
3作目『アズ・アイ・アム』(2007年、全米で370万枚)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000X4FH06/soulsearchiho-22/ref=nosim/
それにしてもすべて最低でも350万枚以上のセールスという驚異的アーティストだ。なおこの他にライヴの『アンプラグド』がある。
■ メンバー (紹介がなかったので、現状不明。後日わかれば追記します)
■ セットリスト アリシア・キーズ@ビルボードライブ東京、2010年1月14日(木)
Setlist: Alicia Keys @ Billboard Live Tokyo, January 14, 2010
show started 20:45
01. Empire State Of Mind
02. Doesn’t Mean Anythin
03. Try Sleeping With A Broken Heart
04. Karma
05. Fallin’
06. No One
show ended 21:21
(2010年1月14日木曜、ビルボードライブ東京、アリシア・キーズ・ショーケース・ライヴ)
ENT>LIVE>Keys, Alicia
2010-2
【Tribute To Teddy: Linernotes Of "Truly Blessed"】
復刻。
テディーのライナーは何本か書きましたが、けっこうよくかけているこれを、MS-DOS化して、アップしてみます。(1990年10月執筆)表記などは、とりいそぎ、そのままです。
『トゥルーリー・ブレスド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002H7N/soulsearchiho-22/ref=nosim/
今度あなたのCDライブラリーに加わることになった一枚のCD(アルバム)をご紹介します。
テディ・ペンダーグラスの『トゥルーリー・ブレスド』
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「人生は歌うに値する歌」 愛を歌うテディ・ペンダーグラス
__________________________________
人生を順調に進んでいくもの、浮き沈みの激しい人生を歩むもの、劇的な転換期を経る人生を送るもの。人間、誰一人として同じ人生を歩むものはいない。ソウル・シンガー、テディ・ペンダーグラスはこう歌った。
~人生は歌うに値する歌。君も歌わないか。カギは君の手の内にある。その鍵を使うんだ。思ったとおりにいかなくても、恥じることはない。頑張るんだ。君の人生で何をやるかを決めるのは君だけなんだ。人生は歌うに値する歌~「ライフ・イズ・ア・ソング・ウォース・シンギング」(1977年、同名アルバムより)
1950年3月26日、フィラデルフィアに生まれたテディ・ペンダーグラスは2才半から教会でゴスペルを歌いだし、13才の頃からドラムをプレイするようになった。16才の頃になると、R&Bシンガー、リトル・ロイヤルのバック・バンドにはいり、東部をツアーするようになる。1969年、彼が19才の時にフィラデルフィアのヴォーカル・グループ、キャデラックスに参加、さらにこの後、伝説のハロルド・メルビン&ブルーノーツに入り、72年、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードと契約、同グループのリード・シンガーとして数多くのヒット(「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」~72年)を残し、76年ソロに転向。ソロになってからも、新しいアメリカのセックス・シンボルとして現象的な人気を獲得した。しかし、82年3月18日、みずから運転していたロールス・ロイスで事故を起し、テディは下半身付随の重症となる。再起不能といわれたが、84年、レーベルをエレクトラに変え、見事に奇跡のカンバックを果たした。
この事故は明らかに彼の人生において最大の事件となった。それまで、彼の回りにいた連中がひとり去り、二人去り、どこからともなく「テディはもうだめだ」と陰口をいわれるようになった。
彼は事故後、数ヶ月病院でリハビリを行った。体力的なリハビリと精神的なリハビリである。テディがふりかえる。「あるとき、医者がやってきてこういうんだ。『さて、これから君は何をするのかね。』 それは今まで聞いた中でも最悪の質問だった。あんなリハビリをしている最中に将来何をするのかなんてだれがわかろうか。あれ以来、みせかけの希望というものは持たないことにした。」
その頃、彼は大きく落ち込んだ。「自分自身がまったく価値のない(ウォースレス)人間だと思うようになった。何と言っても、過去の自分とは違ってしまったんだから。泣いたこともある。自分に怒ったこともある。だが、自分を建て直し、再び立ちあがらなければならなかった。次に何をやろうかということは問題ではなく、今それとどのように面と向かっていかなければならないか、が問題だったんだ。僕は、誰一人として自分を理解してくれないと感じていた。人々が抱いているイメージは、有名なテディ・ペンダグラスが今は落ちぶれた男になっている、というものだ。ある新聞でこんな見出しがあった。『次のテディ・ペンダグラスになるのは誰?』だれが神をもてあそぶことを許すんだ。僕はまだ死んでいないんだ。」
だが、そんなとき、彼のかたわらには一人の女性がいた。そして、彼には子供達がいて、ファミリーがあった。子供達は、父親が価値があるということを懸命に父に悟らせようとし、さらに、彼等が泣きたいときも、決して父のいる前では泣かず、父に見えないところで隠れて泣いた。子供達は、父のところに来ると、いつもこういっていた。「ダッド、この世界で僕達に出来ることは何? 何でも言って」と。この子供達は、事故当時まだ2才と8才だった。一方、その女性の名はキャレン・スティルという。彼女は、車椅子のテディの、文字どおり、手となり足となり、そして心の支えとなった。見せかけの友人知人が去っていく中で、キャレンは何も見返りを期待することなくテディに尽くした。キャレンは、テディに新たなる人生の喜びと愛と幸福を与えたのである。
テディは、そのキャレンにアルバム『ジョイ』を捧げている。その中で、テディは「君の愛こそが力だ」と書きとめる一方、こう歌った。
~君が僕の人生に入り込み、愛を運んできてくれてから、君は僕の傷を癒し、痛みを消してくれた。だが、今でも僕は君が必要だ。君が僕に人生をとり戻してくれたから。君の愛こそ、すべての力の源となるんだ。~ 「ラブ・イズ・ザ・パワー」(1988年、アルバム『ジョイ』より)
テディが「ラブ・イズ・ザ・パワー」と歌い上げるとき、その脳裏には、キャレンのことがよぎる。そして、キャレンの愛こそが彼をよみがえらせた。
彼は病院でリハビリをしているときに、自分の声を試してみた。テディが述懐する。「病院で、もし息をすることが出来るならば、歌を歌うことも出来るのではないか、と考えるようになったことを思い出す。そして、テレビのコマーシャル・ソングに合わせてハミンブし始めた。だが、初めの声はとてもおっかなびっくりだった。とはいうものの、息ができ、そして、まだ命があり、僕はまだ音楽が作れるということを悟り、それ以来、生きることに力を与えられたんだ。もちろん、(歌い方を)押さえなければならないときもあるが、その作品を違うように歌う、ということなのだ。いい曲はいい曲であり、それを歌いすぎる必要はない、ということだ。」
テディ自身は、彼の声のことをこう分析する。「あきらかに僕の声は変化している。だが、それは成熟と言うべきものだろう。人生における知恵と経験、それが僕の歌声に反映しているのだ。ある人は、曲を書き、ある人は歌を歌い、そしてある人はプロデュースする。僕に贈られたものは歌うということだ。
僕はソングライターではない。」
~ドクター・キングのような夢があるなら、諦めるな。望むことは、何でも出来るさ。もし、トライすれば、何でも出来る。みんな、生きていることに感謝。そう、僕も生きていることにとてもとても感謝する。~ 「グラッド・トゥ・ビー・アライブ」(1990年、アルバム『トゥルーリー・ブレスド』よ
り)
~人生の道で遠回りしたこともあった。暗闇に立ちすくんだこともあった。真実を捜し求めていくうちに、すべてははっきりとしてきた。答えは、それほど遠くにはなかった。一言で言えば、私には本当に神のご加護がある、ということだ。~(同上、アルバム・タイトル)
テディは、82年以降も、レコーディング・アーティストとして、歌い続けている。あの事故で挫折せずに、ポジティブに生き続けた結果だ。そして、この「生きていることに感謝」という歌は、彼の過去8年の様々な思いを凝縮した象徴的言葉といえるだろう。生きているからこそ、夢が持てる。そして、夢を持ち続けるかぎり、生きていることに感謝出来るのである。そして、それは神のご加護があってこそだった。
人生は歌うに値する歌。
テディ・ペンダーグラスの人生もまた、歌うに値する歌そのものだ。
■アルバム紹介
彼がこれまでに出してきたソロ・アルバムは次のとおり。ソロ以前にハロルド・メルヴィン&ブルーノーツとして72年から76年までのアルバムに参加。
1.「TEDDY PENDERGRASS」(PIR 34390 - 77/2)
2.「LIFE IS A SONG WORTH SINGIN」(PIR 3509
5 - 78/5)
3.「TEDDY」(PIR 36003 - 79/7)
4.「TEDDY LIVE」(PIR 36294 - 79/12)
5.「T.P.」(PIR 36745 - 80/8)
6.「IT’S TIME FOR LOVE」(PIR 37491 - 81/9)
7.「THIS ONE’S FOR YOU」(PIR 38118 - 82/7)
8.「HEAVEN ONLY KNOWS」(PIR 38646 - 83/10
)
9.「LOVE LANGUAGE」(ELEKTRA 60317 - 84/4)
10「GREATEST HITS」(PIR 39252 - 84/10)
11「WORKIN’ IT BACK」(ELEKTRA 60447 - 85/
11)
12「JOY」 (ELEKTRA 60775 - 88/4)
13「TRULY BLESSED」(ELEKTRA 60891 - 90/10)
本作は、前作『ジョイ』から2年半ぶりの通算13作目。エレクトラからの4作目。プロデュースは、これまでの作品と比べるとテディ本人がほとんどをてがている点が特徴的。プロデュース面での今回のハイライトはデレク・ナカモトの起用。彼は日系のフュージョン・グループ、ヒロシマのメンバーで、日本の琴などの楽器をコンテンポラリーなサウンドの中に組み込むことが得意なプロデューサー。
また、もうひとつのハイライトは、ソフト・コーラス・グループ、ビージーズの大ヒット曲「ハウ・キャン・ユー・メンド・ア・ブロークン・ハート」をカバーしている点。これは、71年6月からヒットし、8月7日から4週間全米一位を獲得したビージーズの代表曲の一つ。これをテディはすっかりテディ節にして仕上げており、このできはブラックだけでなく、アダルト・コンテンポラリー、ポップ部門でも大ヒットが期待される。これはアルバムからの最初のシングルとなり、ビデオも制作される予定。
また、いくつかの作品でデュエットをしているが、「グラッド・トゥ・ビー・アライブ」はリサ・フィッシャー、「ウイズ・ユー」はミニ・カリーとのデュエット。
全11曲、非常によく出来たアルバムであり、やはりスロー・バラードからゆったりしたミディアム・テンポの作品が圧倒的にいい。アルバム全体をゆっくり楽しめるそんな作品だ。
これでこのテディ・ペンダーグラスの『トゥルーリー・ブレスド』のCDはもうおしまい。いかがでしたか。このCDがあなたのCDライブラリーにおいて愛聴盤となることを願って・・・
[OCTOBER 2、 1990: MASAHARU YOSHIOKA]
"AN EARLY BIRD NOTE"
■ほかに、PIR時代の『エッセンシャル』も最初に聴くにはよいかも。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000Y3JG76/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(テディー・ペンダーグラス、2010年1月13日フィラデルフィアで死去、59歳)
(死亡記事についての詳細は、また後送します)
ENT>OBITUARITY>Pendergrass, Teddy
ENT>ARTIST>Pendergrass, Teddy
復刻。
テディーのライナーは何本か書きましたが、けっこうよくかけているこれを、MS-DOS化して、アップしてみます。(1990年10月執筆)表記などは、とりいそぎ、そのままです。
『トゥルーリー・ブレスド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002H7N/soulsearchiho-22/ref=nosim/
今度あなたのCDライブラリーに加わることになった一枚のCD(アルバム)をご紹介します。
テディ・ペンダーグラスの『トゥルーリー・ブレスド』
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「人生は歌うに値する歌」 愛を歌うテディ・ペンダーグラス
__________________________________
人生を順調に進んでいくもの、浮き沈みの激しい人生を歩むもの、劇的な転換期を経る人生を送るもの。人間、誰一人として同じ人生を歩むものはいない。ソウル・シンガー、テディ・ペンダーグラスはこう歌った。
~人生は歌うに値する歌。君も歌わないか。カギは君の手の内にある。その鍵を使うんだ。思ったとおりにいかなくても、恥じることはない。頑張るんだ。君の人生で何をやるかを決めるのは君だけなんだ。人生は歌うに値する歌~「ライフ・イズ・ア・ソング・ウォース・シンギング」(1977年、同名アルバムより)
1950年3月26日、フィラデルフィアに生まれたテディ・ペンダーグラスは2才半から教会でゴスペルを歌いだし、13才の頃からドラムをプレイするようになった。16才の頃になると、R&Bシンガー、リトル・ロイヤルのバック・バンドにはいり、東部をツアーするようになる。1969年、彼が19才の時にフィラデルフィアのヴォーカル・グループ、キャデラックスに参加、さらにこの後、伝説のハロルド・メルビン&ブルーノーツに入り、72年、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードと契約、同グループのリード・シンガーとして数多くのヒット(「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」~72年)を残し、76年ソロに転向。ソロになってからも、新しいアメリカのセックス・シンボルとして現象的な人気を獲得した。しかし、82年3月18日、みずから運転していたロールス・ロイスで事故を起し、テディは下半身付随の重症となる。再起不能といわれたが、84年、レーベルをエレクトラに変え、見事に奇跡のカンバックを果たした。
この事故は明らかに彼の人生において最大の事件となった。それまで、彼の回りにいた連中がひとり去り、二人去り、どこからともなく「テディはもうだめだ」と陰口をいわれるようになった。
彼は事故後、数ヶ月病院でリハビリを行った。体力的なリハビリと精神的なリハビリである。テディがふりかえる。「あるとき、医者がやってきてこういうんだ。『さて、これから君は何をするのかね。』 それは今まで聞いた中でも最悪の質問だった。あんなリハビリをしている最中に将来何をするのかなんてだれがわかろうか。あれ以来、みせかけの希望というものは持たないことにした。」
その頃、彼は大きく落ち込んだ。「自分自身がまったく価値のない(ウォースレス)人間だと思うようになった。何と言っても、過去の自分とは違ってしまったんだから。泣いたこともある。自分に怒ったこともある。だが、自分を建て直し、再び立ちあがらなければならなかった。次に何をやろうかということは問題ではなく、今それとどのように面と向かっていかなければならないか、が問題だったんだ。僕は、誰一人として自分を理解してくれないと感じていた。人々が抱いているイメージは、有名なテディ・ペンダグラスが今は落ちぶれた男になっている、というものだ。ある新聞でこんな見出しがあった。『次のテディ・ペンダグラスになるのは誰?』だれが神をもてあそぶことを許すんだ。僕はまだ死んでいないんだ。」
だが、そんなとき、彼のかたわらには一人の女性がいた。そして、彼には子供達がいて、ファミリーがあった。子供達は、父親が価値があるということを懸命に父に悟らせようとし、さらに、彼等が泣きたいときも、決して父のいる前では泣かず、父に見えないところで隠れて泣いた。子供達は、父のところに来ると、いつもこういっていた。「ダッド、この世界で僕達に出来ることは何? 何でも言って」と。この子供達は、事故当時まだ2才と8才だった。一方、その女性の名はキャレン・スティルという。彼女は、車椅子のテディの、文字どおり、手となり足となり、そして心の支えとなった。見せかけの友人知人が去っていく中で、キャレンは何も見返りを期待することなくテディに尽くした。キャレンは、テディに新たなる人生の喜びと愛と幸福を与えたのである。
テディは、そのキャレンにアルバム『ジョイ』を捧げている。その中で、テディは「君の愛こそが力だ」と書きとめる一方、こう歌った。
~君が僕の人生に入り込み、愛を運んできてくれてから、君は僕の傷を癒し、痛みを消してくれた。だが、今でも僕は君が必要だ。君が僕に人生をとり戻してくれたから。君の愛こそ、すべての力の源となるんだ。~ 「ラブ・イズ・ザ・パワー」(1988年、アルバム『ジョイ』より)
テディが「ラブ・イズ・ザ・パワー」と歌い上げるとき、その脳裏には、キャレンのことがよぎる。そして、キャレンの愛こそが彼をよみがえらせた。
彼は病院でリハビリをしているときに、自分の声を試してみた。テディが述懐する。「病院で、もし息をすることが出来るならば、歌を歌うことも出来るのではないか、と考えるようになったことを思い出す。そして、テレビのコマーシャル・ソングに合わせてハミンブし始めた。だが、初めの声はとてもおっかなびっくりだった。とはいうものの、息ができ、そして、まだ命があり、僕はまだ音楽が作れるということを悟り、それ以来、生きることに力を与えられたんだ。もちろん、(歌い方を)押さえなければならないときもあるが、その作品を違うように歌う、ということなのだ。いい曲はいい曲であり、それを歌いすぎる必要はない、ということだ。」
テディ自身は、彼の声のことをこう分析する。「あきらかに僕の声は変化している。だが、それは成熟と言うべきものだろう。人生における知恵と経験、それが僕の歌声に反映しているのだ。ある人は、曲を書き、ある人は歌を歌い、そしてある人はプロデュースする。僕に贈られたものは歌うということだ。
僕はソングライターではない。」
~ドクター・キングのような夢があるなら、諦めるな。望むことは、何でも出来るさ。もし、トライすれば、何でも出来る。みんな、生きていることに感謝。そう、僕も生きていることにとてもとても感謝する。~ 「グラッド・トゥ・ビー・アライブ」(1990年、アルバム『トゥルーリー・ブレスド』よ
り)
~人生の道で遠回りしたこともあった。暗闇に立ちすくんだこともあった。真実を捜し求めていくうちに、すべてははっきりとしてきた。答えは、それほど遠くにはなかった。一言で言えば、私には本当に神のご加護がある、ということだ。~(同上、アルバム・タイトル)
テディは、82年以降も、レコーディング・アーティストとして、歌い続けている。あの事故で挫折せずに、ポジティブに生き続けた結果だ。そして、この「生きていることに感謝」という歌は、彼の過去8年の様々な思いを凝縮した象徴的言葉といえるだろう。生きているからこそ、夢が持てる。そして、夢を持ち続けるかぎり、生きていることに感謝出来るのである。そして、それは神のご加護があってこそだった。
人生は歌うに値する歌。
テディ・ペンダーグラスの人生もまた、歌うに値する歌そのものだ。
■アルバム紹介
彼がこれまでに出してきたソロ・アルバムは次のとおり。ソロ以前にハロルド・メルヴィン&ブルーノーツとして72年から76年までのアルバムに参加。
1.「TEDDY PENDERGRASS」(PIR 34390 - 77/2)
2.「LIFE IS A SONG WORTH SINGIN」(PIR 3509
5 - 78/5)
3.「TEDDY」(PIR 36003 - 79/7)
4.「TEDDY LIVE」(PIR 36294 - 79/12)
5.「T.P.」(PIR 36745 - 80/8)
6.「IT’S TIME FOR LOVE」(PIR 37491 - 81/9)
7.「THIS ONE’S FOR YOU」(PIR 38118 - 82/7)
8.「HEAVEN ONLY KNOWS」(PIR 38646 - 83/10
)
9.「LOVE LANGUAGE」(ELEKTRA 60317 - 84/4)
10「GREATEST HITS」(PIR 39252 - 84/10)
11「WORKIN’ IT BACK」(ELEKTRA 60447 - 85/
11)
12「JOY」 (ELEKTRA 60775 - 88/4)
13「TRULY BLESSED」(ELEKTRA 60891 - 90/10)
本作は、前作『ジョイ』から2年半ぶりの通算13作目。エレクトラからの4作目。プロデュースは、これまでの作品と比べるとテディ本人がほとんどをてがている点が特徴的。プロデュース面での今回のハイライトはデレク・ナカモトの起用。彼は日系のフュージョン・グループ、ヒロシマのメンバーで、日本の琴などの楽器をコンテンポラリーなサウンドの中に組み込むことが得意なプロデューサー。
また、もうひとつのハイライトは、ソフト・コーラス・グループ、ビージーズの大ヒット曲「ハウ・キャン・ユー・メンド・ア・ブロークン・ハート」をカバーしている点。これは、71年6月からヒットし、8月7日から4週間全米一位を獲得したビージーズの代表曲の一つ。これをテディはすっかりテディ節にして仕上げており、このできはブラックだけでなく、アダルト・コンテンポラリー、ポップ部門でも大ヒットが期待される。これはアルバムからの最初のシングルとなり、ビデオも制作される予定。
また、いくつかの作品でデュエットをしているが、「グラッド・トゥ・ビー・アライブ」はリサ・フィッシャー、「ウイズ・ユー」はミニ・カリーとのデュエット。
全11曲、非常によく出来たアルバムであり、やはりスロー・バラードからゆったりしたミディアム・テンポの作品が圧倒的にいい。アルバム全体をゆっくり楽しめるそんな作品だ。
これでこのテディ・ペンダーグラスの『トゥルーリー・ブレスド』のCDはもうおしまい。いかがでしたか。このCDがあなたのCDライブラリーにおいて愛聴盤となることを願って・・・
[OCTOBER 2、 1990: MASAHARU YOSHIOKA]
"AN EARLY BIRD NOTE"
■ほかに、PIR時代の『エッセンシャル』も最初に聴くにはよいかも。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000Y3JG76/soulsearchiho-22/ref=nosim/
(テディー・ペンダーグラス、2010年1月13日フィラデルフィアで死去、59歳)
(死亡記事についての詳細は、また後送します)
ENT>OBITUARITY>Pendergrass, Teddy
ENT>ARTIST>Pendergrass, Teddy
★(速報)テディー・ペンダーグラス59歳で死去
2010年1月14日 音楽【 (Bulletin) Teddy Pendergrass Dies At 59】
訃報。
フィラデルフィア・ソウルのスーパースターとして、1970年代から80年代にかけて多くのヒットを放ったソウル・シンガー、テディー・ペンダーグラスが2010年1月13日、死去した。59歳だった。
テディーは1950年3月26日、フィラデルフィア生まれ。1971年、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツのリード・シンガーとなり、「アイ・ミス・ユー」、「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」、「ウェイク・アップ・エヴリバディー」などのヒットを放った後、ソロへ転向。「クロース・ザ・ドア」「ターン・オフ・ザ・ライト」などのセンシュアルなヒットを放った。1982年3月18日、自ら運転するロールスロイスが事故を起こし、テディーは下半身不随となり、以後車椅子の生活を余儀なくされた。
2009年8月から入院していた、という。
(詳細は後ほど)
OBITUARY>Pendergrass, Teddy (March 26, 1950 - January 13, 2010, 59 year-old)
訃報。
フィラデルフィア・ソウルのスーパースターとして、1970年代から80年代にかけて多くのヒットを放ったソウル・シンガー、テディー・ペンダーグラスが2010年1月13日、死去した。59歳だった。
テディーは1950年3月26日、フィラデルフィア生まれ。1971年、ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツのリード・シンガーとなり、「アイ・ミス・ユー」、「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」、「ウェイク・アップ・エヴリバディー」などのヒットを放った後、ソロへ転向。「クロース・ザ・ドア」「ターン・オフ・ザ・ライト」などのセンシュアルなヒットを放った。1982年3月18日、自ら運転するロールスロイスが事故を起こし、テディーは下半身不随となり、以後車椅子の生活を余儀なくされた。
2009年8月から入院していた、という。
(詳細は後ほど)
OBITUARY>Pendergrass, Teddy (March 26, 1950 - January 13, 2010, 59 year-old)
▲トニー・メイデン(ルーファス)、『ソウル・ブレンズ』にゲスト出演
2010年1月14日 音楽 コメント (3)【Tony Maiden Will Be Featuring Guest On Next "Soul Blends"】
ゲスト。
今週末(1月16日)から東京ブルーノートでライヴを行うルーファスの実質的リーダーでギタリスト、トニー・メイデンが次回の『ソウル・ブレンズ』(日曜午後1時~3時・インターFM、東京地区76.1mhz)に生ゲスト出演する。ゲストには、トニーの娘でありヴォーカルの1人、アマンダ・メイデンも登場する予定。また、ひょっとしたら、万が一、気分が乗れば、スライ・ストーンもトニーとともにスタジオに遊びに来るかもしれない。トニーは、スライとのリハーサルの模様などについて語る。うまくいけば、リハーサル音源も一部オンエアできるかもしれない。
トニーたちのルーファスは、土曜日(16日)から23日まで18日を除いて1日2ステージ、ライヴを行う。ルーファスのライヴは、2008年11月以来1年2ヶ月ぶり。今回は、スペシャル・ゲストとして、スライ・ストーンが登場する。
また、今回はヴォーカル陣が厚く、アマンダ・メイデン、ヴァル・ヤングのほか、前回来日で大きな話題になったマダム・ディー、また、ミネアポリス・シーンで1990年代にアルバムを出したスー・アン・カーウェル、またシャカ・カーンの娘もメンバーにはいっている、という。ヴォーカルが5人になるらしい。トニーのルーファスにシャカの娘というところがひじょうにおもしろい。そうなると、最大でステージには14人が乗ることになる。かなりの迫力になりそうだ。
今週ロスアンジェルスで行われたリハーサルには、スライ・ストーンもきっちりと登場し、「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」、「サンキュー」、「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」、「アイ・ウォナ・テイク・ユー・ハイヤー」などを試していった。リハーサルで、スライはヴォコーダーを使い、「サンキュー」を歌っている。
ルーファスとしては、ま前回の来日時のセットリストには入っていなかった「アース・ソング」(アルバム『アスク・ルーファス』収録)、「ユア・スマイル」(アルバム『ルーファサイズド』収録)なども演奏する予定のようだ。
■ ブルーノート・スケジュール
http://www.bluenote.co.jp/jp/schedule/
■ルーファス、前回ライヴ評およびインタヴュー (なんとパート5まで)
2008年11月13日(木)
ルーファス・ライヴ@ブルーノート
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164090490.html#main
2008年11月15日(土)
ルーファス(パート2)~トニー・メイデン語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164913911.html
2008年11月16日(日)
ルーファス(パート3)~ケヴィン・マーフィー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165405612.html#main
2008年11月17日(月)
ルーファス(パート4)~マダム・ディー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165844327.html#main
2008年11月18日(火)
ルーファス(パート5)~ヴァル・ヤング語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10166274990.html#main
■ ルーファス:「マスタージャム」(クインシー・ジョーンズ・プロデュースの傑作)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GSIH/soulsearchiho-22/ref=nosim/
「ルーファサイズド」(これもヒット作)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002OG9/soulsearchiho-22/ref=nosim/
「ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000197INC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
「ストンピン・アット・ザ・サヴォイ」(ライヴ、2枚組み、ライヴ音源とスタジオ録音)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002KXQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>MUSIC>ARTIST>Rufus
ゲスト。
今週末(1月16日)から東京ブルーノートでライヴを行うルーファスの実質的リーダーでギタリスト、トニー・メイデンが次回の『ソウル・ブレンズ』(日曜午後1時~3時・インターFM、東京地区76.1mhz)に生ゲスト出演する。ゲストには、トニーの娘でありヴォーカルの1人、アマンダ・メイデンも登場する予定。また、ひょっとしたら、万が一、気分が乗れば、スライ・ストーンもトニーとともにスタジオに遊びに来るかもしれない。トニーは、スライとのリハーサルの模様などについて語る。うまくいけば、リハーサル音源も一部オンエアできるかもしれない。
トニーたちのルーファスは、土曜日(16日)から23日まで18日を除いて1日2ステージ、ライヴを行う。ルーファスのライヴは、2008年11月以来1年2ヶ月ぶり。今回は、スペシャル・ゲストとして、スライ・ストーンが登場する。
また、今回はヴォーカル陣が厚く、アマンダ・メイデン、ヴァル・ヤングのほか、前回来日で大きな話題になったマダム・ディー、また、ミネアポリス・シーンで1990年代にアルバムを出したスー・アン・カーウェル、またシャカ・カーンの娘もメンバーにはいっている、という。ヴォーカルが5人になるらしい。トニーのルーファスにシャカの娘というところがひじょうにおもしろい。そうなると、最大でステージには14人が乗ることになる。かなりの迫力になりそうだ。
今週ロスアンジェルスで行われたリハーサルには、スライ・ストーンもきっちりと登場し、「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」、「サンキュー」、「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」、「アイ・ウォナ・テイク・ユー・ハイヤー」などを試していった。リハーサルで、スライはヴォコーダーを使い、「サンキュー」を歌っている。
ルーファスとしては、ま前回の来日時のセットリストには入っていなかった「アース・ソング」(アルバム『アスク・ルーファス』収録)、「ユア・スマイル」(アルバム『ルーファサイズド』収録)なども演奏する予定のようだ。
■ ブルーノート・スケジュール
http://www.bluenote.co.jp/jp/schedule/
■ルーファス、前回ライヴ評およびインタヴュー (なんとパート5まで)
2008年11月13日(木)
ルーファス・ライヴ@ブルーノート
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164090490.html#main
2008年11月15日(土)
ルーファス(パート2)~トニー・メイデン語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10164913911.html
2008年11月16日(日)
ルーファス(パート3)~ケヴィン・マーフィー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165405612.html#main
2008年11月17日(月)
ルーファス(パート4)~マダム・ディー語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10165844327.html#main
2008年11月18日(火)
ルーファス(パート5)~ヴァル・ヤング語る
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10166274990.html#main
■ ルーファス:「マスタージャム」(クインシー・ジョーンズ・プロデュースの傑作)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005GSIH/soulsearchiho-22/ref=nosim/
「ルーファサイズド」(これもヒット作)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002OG9/soulsearchiho-22/ref=nosim/
「ルーファス・フィーチャリング・チャカ・カーン」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000197INC/soulsearchiho-22/ref=nosim/
「ストンピン・アット・ザ・サヴォイ」(ライヴ、2枚組み、ライヴ音源とスタジオ録音)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002KXQ/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>MUSIC>ARTIST>Rufus
■『ソウル・ディープ』NHK放送のカット部分
2010年1月13日 音楽【These Are What Cut Down From "Soul Deep" NHK Version】
カット。
先週2009年1月4日から9日まで6夜連続でNHK-BSで放送されたイギリスBBC制作の音楽ドキュメンタリー『ソウル・ディープ』のカットされた部分がわかった。NHKで放映された部分はオリジナルから10分超程度カットされている。日本での放映時間が10分短いこと、また前説にピーター・バラカンさんの解説が入るためだ。
このカット部分について、ツイッターの「ソウル・ディープ(#souldeep)」に書き込みがあったもので、その書き込みをされた(kohji405mi16=松林さん)に許可を頂き、ここに掲載する。松林さんは、BBCで放送されたオリジナルと見比べて、今回のカットされた箇所を調べた。ただツイッター上への投稿は140字の制限があるので、かなりはしょった部分はあるとのことだが、大まかな感じはつかめると思う。
ツイッターでの『ソウル・ディープ』のハッシュ・タグはこれ。#SoulDeep
また松林さんのツイッターはこちら↓
http://twitter.com/kohji405mi16
NHK『ソウル・ディープ』のカット部分。(kohji405mi16=松林さん調べ)
#SoulDeep 第1回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: アラン・トゥーサン、ファッツ・ドミノ、リトル・リチャードの演奏シーン、黒人R&BのSP盤が白人DJに割られる当時の映像、白人によるR&B演奏の一例としてジョージア・ギブスのステージ映像
#SoulDeep 第2回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: SARレーベルのエピソード ジョニー・テイラーの演奏シーン ヴァレンティノズ(ボビー・ウォーマックのグループ)の話題&ストーンズの It’s All Over Now 演奏シーン
#SoulDeep 第3回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: メアリー・ウェルズ & フォー・トップス歌唱シーン ケネディ大統領絡みの映像 アーティストの立ち振る舞いの指導をした有名なマキシン・パウエルのインタビュー シュープリームス演奏シーンの一部
#SoulDeep 第4回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: Stax&Volt Tour ノルウェーのサム&デイブライブ映像&エピソード ジェームス・カーのエピソード&歌唱シーン オーティスのカラー映像
#SoulDeep 第5回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル歌唱シーン マーヴィンの「悲しいうわさ」およびそこに被さるベトナム戦争の映像 「ホワッツ・ゴーイング・オン」歌唱シーン 「インナー・シティ・ブルース」パブリック・エネミーの「ファイト・ザ・パワー」プロモ映像
#SoulDeep 第6回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: ホイットニー "I’m Your Baby Tonight" プロモ ホイットニーとボビーブラウンの結婚エピソード Uptown レーベルのライブ映像(?) "Next Stop Uptown" ハイプ・ウィリアムスのエピソード&インタビュー Mase "Feel So Deep" プロモ Missy Elliott "The Rain" プロモ といった辺り
+++
こうやってみると、やはりたった10分と言えども、カットされるとかなり内容が寂しくなる感じはある。見たいところ満載だ。知らなければそのままなのだが、オリジナルがあることがわかっていると、やはり全編の放映を望みたい。別にNHKなのだから、スポンサーに気兼ねせずに出来るのだから、60分か65分枠で編成すればいいのではないだろうか。あるいは、このカット部分10分x6本あれば、もう1本できるが、まあ、そうもいかないだろう。(笑)
『ソウル・ディープ』のBBCのサイト。ここで全曲リストが見られる。
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/1/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/2/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/3/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/4/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/5/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/6/
■ ソウル・ディープ関連記事
2010年01月08日(金)
『ソウル・ディープ』を見て~本当に黒人アーティストは1960年代に「クロスオーヴァー」を狙っていたか
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100108.html
2010年01月09日(土)
『ソウル・ディープ』をより理解するための書籍など(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100109.html
2010年01月10日(日)
『ソウル・ディープ』6回目を見て~すっぽり抜け落ちた1980年代
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100110.html
2010年01月11日(月)
『ソウル・ディープ』にアリシアは入らず。21世紀のブラック・ミュージックは、アリシア・キーズのようなジャンルレスなアーティストが台頭か
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100111.html
ENT>DOCUMENTARY>Soul Deep
カット。
先週2009年1月4日から9日まで6夜連続でNHK-BSで放送されたイギリスBBC制作の音楽ドキュメンタリー『ソウル・ディープ』のカットされた部分がわかった。NHKで放映された部分はオリジナルから10分超程度カットされている。日本での放映時間が10分短いこと、また前説にピーター・バラカンさんの解説が入るためだ。
このカット部分について、ツイッターの「ソウル・ディープ(#souldeep)」に書き込みがあったもので、その書き込みをされた(kohji405mi16=松林さん)に許可を頂き、ここに掲載する。松林さんは、BBCで放送されたオリジナルと見比べて、今回のカットされた箇所を調べた。ただツイッター上への投稿は140字の制限があるので、かなりはしょった部分はあるとのことだが、大まかな感じはつかめると思う。
ツイッターでの『ソウル・ディープ』のハッシュ・タグはこれ。#SoulDeep
また松林さんのツイッターはこちら↓
http://twitter.com/kohji405mi16
NHK『ソウル・ディープ』のカット部分。(kohji405mi16=松林さん調べ)
#SoulDeep 第1回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: アラン・トゥーサン、ファッツ・ドミノ、リトル・リチャードの演奏シーン、黒人R&BのSP盤が白人DJに割られる当時の映像、白人によるR&B演奏の一例としてジョージア・ギブスのステージ映像
#SoulDeep 第2回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: SARレーベルのエピソード ジョニー・テイラーの演奏シーン ヴァレンティノズ(ボビー・ウォーマックのグループ)の話題&ストーンズの It’s All Over Now 演奏シーン
#SoulDeep 第3回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: メアリー・ウェルズ & フォー・トップス歌唱シーン ケネディ大統領絡みの映像 アーティストの立ち振る舞いの指導をした有名なマキシン・パウエルのインタビュー シュープリームス演奏シーンの一部
#SoulDeep 第4回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: Stax&Volt Tour ノルウェーのサム&デイブライブ映像&エピソード ジェームス・カーのエピソード&歌唱シーン オーティスのカラー映像
#SoulDeep 第5回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル歌唱シーン マーヴィンの「悲しいうわさ」およびそこに被さるベトナム戦争の映像 「ホワッツ・ゴーイング・オン」歌唱シーン 「インナー・シティ・ブルース」パブリック・エネミーの「ファイト・ザ・パワー」プロモ映像
#SoulDeep 第6回 #NHK 放送時カットされた映像を確認した: ホイットニー "I’m Your Baby Tonight" プロモ ホイットニーとボビーブラウンの結婚エピソード Uptown レーベルのライブ映像(?) "Next Stop Uptown" ハイプ・ウィリアムスのエピソード&インタビュー Mase "Feel So Deep" プロモ Missy Elliott "The Rain" プロモ といった辺り
+++
こうやってみると、やはりたった10分と言えども、カットされるとかなり内容が寂しくなる感じはある。見たいところ満載だ。知らなければそのままなのだが、オリジナルがあることがわかっていると、やはり全編の放映を望みたい。別にNHKなのだから、スポンサーに気兼ねせずに出来るのだから、60分か65分枠で編成すればいいのではないだろうか。あるいは、このカット部分10分x6本あれば、もう1本できるが、まあ、そうもいかないだろう。(笑)
『ソウル・ディープ』のBBCのサイト。ここで全曲リストが見られる。
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/1/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/2/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/3/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/4/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/5/
http://www.bbc.co.uk/music/souldeep/playlists/6/
■ ソウル・ディープ関連記事
2010年01月08日(金)
『ソウル・ディープ』を見て~本当に黒人アーティストは1960年代に「クロスオーヴァー」を狙っていたか
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100108.html
2010年01月09日(土)
『ソウル・ディープ』をより理解するための書籍など(パート1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100109.html
2010年01月10日(日)
『ソウル・ディープ』6回目を見て~すっぽり抜け落ちた1980年代
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100110.html
2010年01月11日(月)
『ソウル・ディープ』にアリシアは入らず。21世紀のブラック・ミュージックは、アリシア・キーズのようなジャンルレスなアーティストが台頭か
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100111.html
ENT>DOCUMENTARY>Soul Deep