【スライのグループ名の由来は】
反体制。
昨日の『ソウル・ブレンズ』内「山野ミュージック・ジャム」のコーナーでスライ&ザ・ファミリー・ストーンの紙ジャケット8枚を紹介した。DJマーヴィン、ちさとたちとの会話で、なかなかおもしろかったのが、なんで「スライ&ファミリー・ストーン」というグループ名なのか、というマーヴィンの疑問だった。
グループ名に関しては、そういえば、解説にも書かれていなかったと思ったが、まず、スライは、彼の本名シルヴェスター(Sylvester)をもじったもの。Syl を Slyにした。Sly は、「口八丁な」とか、「ずる賢い」みたいな意味がある。ソウル・グループで、スライ・スリックド&ウィックド(Sly, Slicked & Wicked)というグループがいる。スライもスリックも、ウィックドも似たような意味だ。
またスライのファミリー・ネームは、スチュワートなので、その音がちかいことからストーンになったのだろう。と同時に、「ストーン」という言葉には、酒に酔う、ドラッグでハイになって気持ちよくなる、ハイになってごきげんになる、という意味がある。1967年ごろといえば、まさにヒッピー文化が盛り上がり始めたころ。誰もが、ドラッグ、マリファナなどをやってハイになって、ストーンになっていた時代。ヒッピー言葉のひとつでもある。
だから、グループ名「スライ&ファミリー・ストーン」は、「スライとその酔っ払った、ドラッグでハイになっているファミリー(仲間)たち」と言った意味だろう。まさにヒッピー時代らしいグループ名だ。といったような解説をした。
そして、サンフランシスコあたりから起こり始めたヒッピー文化に影響を受けた黒人はいるのか、という僕の疑問にはマーヴィンがいろいろ答えてくれた。僕自身、ヒッピーというと、ほとんど長髪の白人というイメージが強く、黒人のヒッピーというのはあまりイメージがわかなかったからだ。
彼によれば、白人の場合は政府への反体制的な人間が多く、そうした連中がヒッピーになっていったが、黒人は比較的スーツにネクタイなどして、ちゃんとすることが多かった。だから、あまり黒人にヒッピーはいなかった。いたとすれば、ジミー・ヘンドリックスなどではないか、とのこと。なるほど。
付け加えれば、60年代中期から後期の黒人たちは、まだ人種差別されており、白人の体制の足元にも及んでいなかったので、とりあえず体制に追いつき、追い越せの時代だった。だから、そこから先の反体制になるまでの道のりはかなり遠かったのではないかと推察できる。
マーヴィンとも、こういうネタだったら、もっといくらでもしゃべれるね、たくさん時間があったらおもしろかったね、ということになった。
しかし、マーヴィンが僕が持っていった8枚の紙ジャケットのCDをなんとか僕の元から持っていこうと狙っていたので、僕は必死に手から離さないようにしていたのだった。(笑)
ENT>MUSIC>ARTISTS>Sly & Family Stone
反体制。
昨日の『ソウル・ブレンズ』内「山野ミュージック・ジャム」のコーナーでスライ&ザ・ファミリー・ストーンの紙ジャケット8枚を紹介した。DJマーヴィン、ちさとたちとの会話で、なかなかおもしろかったのが、なんで「スライ&ファミリー・ストーン」というグループ名なのか、というマーヴィンの疑問だった。
グループ名に関しては、そういえば、解説にも書かれていなかったと思ったが、まず、スライは、彼の本名シルヴェスター(Sylvester)をもじったもの。Syl を Slyにした。Sly は、「口八丁な」とか、「ずる賢い」みたいな意味がある。ソウル・グループで、スライ・スリックド&ウィックド(Sly, Slicked & Wicked)というグループがいる。スライもスリックも、ウィックドも似たような意味だ。
またスライのファミリー・ネームは、スチュワートなので、その音がちかいことからストーンになったのだろう。と同時に、「ストーン」という言葉には、酒に酔う、ドラッグでハイになって気持ちよくなる、ハイになってごきげんになる、という意味がある。1967年ごろといえば、まさにヒッピー文化が盛り上がり始めたころ。誰もが、ドラッグ、マリファナなどをやってハイになって、ストーンになっていた時代。ヒッピー言葉のひとつでもある。
だから、グループ名「スライ&ファミリー・ストーン」は、「スライとその酔っ払った、ドラッグでハイになっているファミリー(仲間)たち」と言った意味だろう。まさにヒッピー時代らしいグループ名だ。といったような解説をした。
そして、サンフランシスコあたりから起こり始めたヒッピー文化に影響を受けた黒人はいるのか、という僕の疑問にはマーヴィンがいろいろ答えてくれた。僕自身、ヒッピーというと、ほとんど長髪の白人というイメージが強く、黒人のヒッピーというのはあまりイメージがわかなかったからだ。
彼によれば、白人の場合は政府への反体制的な人間が多く、そうした連中がヒッピーになっていったが、黒人は比較的スーツにネクタイなどして、ちゃんとすることが多かった。だから、あまり黒人にヒッピーはいなかった。いたとすれば、ジミー・ヘンドリックスなどではないか、とのこと。なるほど。
付け加えれば、60年代中期から後期の黒人たちは、まだ人種差別されており、白人の体制の足元にも及んでいなかったので、とりあえず体制に追いつき、追い越せの時代だった。だから、そこから先の反体制になるまでの道のりはかなり遠かったのではないかと推察できる。
マーヴィンとも、こういうネタだったら、もっといくらでもしゃべれるね、たくさん時間があったらおもしろかったね、ということになった。
しかし、マーヴィンが僕が持っていった8枚の紙ジャケットのCDをなんとか僕の元から持っていこうと狙っていたので、僕は必死に手から離さないようにしていたのだった。(笑)
ENT>MUSIC>ARTISTS>Sly & Family Stone