【ハイラム・ブロック・ライヴ〜スティーヴィー曲にチャレンジ】

超巨体。

しかし、面白い企画を立てるものだ。ニューヨークの人気ギタリスト、ハイラム・ブロックのライヴ。4日で、ジェームス・ブラウン・トリビュート、スティーヴィー・トリビュート、アース・トリビュートなどを行う。金曜は、スティーヴィーの日。

しかし、前日はオリジナルをたっぷり聴くつもりでいったら、冒頭からスティーヴィーのカヴァーで、この日は、スティーヴィー作品を聴くつもりで行ったら、ずっとオリジナルばっかりで、いつスティーヴィーがでてくるのかとずいぶん待たされた。(笑) スティーヴィー作品がでてきたのは、ショー開始から約55分経ってから。その後アンコールまで約50分スティーヴィー曲ばかりだったので、ちょうど、オリジナル、スティーヴィー半々の感じだった。全曲スティーヴィーだと思ったのに少々肩透かし。

しかし、ドラムス、異様に上手。ギター、めちゃくちゃのる。オルガン、相当ファンキー、ベースかなりいい。ということで、たった4人のバンドだが、バンドはタイトで強力。同行ソウルメイト、ハセヤンは、このドラムスを見て「オマー・ハキム以来の強力ドラマー。俺の100倍うまい」と評した。俺と比べるところがハセヤンらしい。

しかし、全編をハイラムが歌い切るのは、少々つらい。あくまでギタリストの歌だからだ。やはり、これだけ歌物が続くのであれば、ちゃんとしたシンガーが欲しくなる。グレン・ジョーンズのような。このバンドにフィーチャー・シンガーでグレンをいれてスティーヴィー曲を歌ってもらえば、かなりいいのでは? (笑)

しかし、ギタリストとしては、テーブルに乗るわ、客席は走り回るわで最高のエンタテイナーだ。あの超巨体(お相撲さん体形)がブルーノートの小さなテーブルの上に乗ると、4−5人のスタッフがいっせいにテーブルを押さえに飛んでくる図がおもしろかった。そして、彼が着ていたTシャツの虎の絵が彼がギターを弾きながら動くと、その筋肉が動いて、目のあたりが瞬くようになり、漫画チックで笑えた。

しかし、後半スティーヴィー作品ばかりになったら、ぐっと観客温度も上がってきた。さすが、スティーヴィー楽曲は強力。木曜はジェームス・ブラウンで、土曜はアース・ウィンド&ファイアー。

■ハイラム・ブロック 『トゥー・ファンキー・トゥ・イグノア』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000B84R64/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■メンバー

Hiram Bullock (Guitar)
Chris Codish (Keyboards)
Frank Gravis (Bass)
Jeremy Gaddie (Drums)

■Setlist : Hiram Bullock @ Blue Note Tokyo, May 25, 2007
セットリスト ハイラム・ブロック ブルーノート

show started 21:31
01. Give Em The Rock
02. Everything U Do
03. Born To Love You
04. Missing U Tonight
05. Bean Burrito
06. Get In The Kitchen
~Stevie Wonder Songs~
07. You Haven’t Done Nothing
08. Maybe Your Baby
09. Signed, Sealed, Delivered I’m Yours
10. Boogie On Reggae Woman
11. I Was Made To Love Her
12. Superstition
13. Living For The City
Enc. Higher Ground
show ended 23:15

(2007年5月25日金曜、東京ブルーノート=ハイラム・ブロック・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bullock, Hiram
2007-68