【ジェームス・ブラウン、紙ジャケ第2弾10作品、7月に発売〜空耳発見】
空耳。
ジェームス・ブラウンの紙ジャケットシリーズの第2弾が、2007年7月11日に10タイトル発売される。
今回発売されるのは次の10枚。( )内はアメリカ原盤番号。
(1)ツアー・ザ・U.S.A.(TOUR THE U.S.A.:KING K804)
(2)プリズナー・オブ・ラブ(PRISONER OF LOVE:KING K851)
(3)ライブ・アット・ザ・ガーデン(LIVE AT THE GARDEN:KING K1018)
(4)ザ・ポップコーン(THE POPCORN:KING KSD1055)
(5)イッツ・ア・マザー(IT’S A MOTHER:KING KSD1063)
(6)エイント・イット・ファンキー(AIN’T IT FUNKY:KING KS1092)
(7)ソウルの夜明け(IT’S A NEW DAY-LET A MAN COME IN:KING KS1095)
(8)スーパー・バッド(SUPER BAD:KING KS1127)
(9)ゲット・アップ・オファ・ザット・シング(GET UP OFFA THAT THING:POLYDOR PD6071)
(10)ボディ・ヒート(BODYHEAT:POLYDOR PD6093)
監修にジェームス・ブラウン愛好家の佐藤潔さんがあたっている。佐藤さんによれば、上記の2と7以外はすべて世界初CD化だという。これは、すごい。
ミュージシャン・クレジットとか、レコーディングデータとかは、しっかり印刷されるのだろうか。楽しみだ。
この中で、9と10のライナーを書くことになって、久々にこの2枚のアルバムを聞いた。
で、ゆっくり、じっくり聞いていたら、ちょっとした空耳を発見してしまった。9のアルバム『ゲット・アップ・オファ・ザット・シング』の3曲目「アイ・リフューズ・トゥ・ルーズ」の0分59秒あたりから、1分02秒くらいの間。明らかに「明らかに、汗だ!」に聞こえる。映像イメージとしては、ミスター・ブラウンが歌って踊っている顔のドアップで汗がしたたりおちている写真なんかどうだろう。「汗」が映像としてわからないとダメなのだが。でも、この「明らかに汗だ」は、けっこうほんとにそう聞こえる。でも、タオルくらいかなあ。(笑) あるいは、「明らかに、朝だ!」、「明らかに、浅田!」にでもするか。
同じ曲で、1分36秒あたりからのフレーズが「酒飲んだ、ポケット」に聞こえる。これは、何度も繰り返しになる。でも、これだと、絵にならないんだよなあ。(苦笑) 何人かのソウルメートに聞かせると、「酒飲んだ、ボケッ」っていうのはどうだ、とか言われた。「酒飲んだ、ポーケ」にも聞こえる。う〜〜ん。アナログ、お持ちの方、ぜひいいアイデアを!
いい映像が思いつけば、即刻、安齋さんに連絡するのだが・・・。
・・・なんてことを、やってるもんだから、ライナーの執筆が進まないわけです。はい、すいません。
ENT>MUSIC>ARTIST>Brown, James
ENT>MUSIC>Sora-mimi
空耳。
ジェームス・ブラウンの紙ジャケットシリーズの第2弾が、2007年7月11日に10タイトル発売される。
今回発売されるのは次の10枚。( )内はアメリカ原盤番号。
(1)ツアー・ザ・U.S.A.(TOUR THE U.S.A.:KING K804)
(2)プリズナー・オブ・ラブ(PRISONER OF LOVE:KING K851)
(3)ライブ・アット・ザ・ガーデン(LIVE AT THE GARDEN:KING K1018)
(4)ザ・ポップコーン(THE POPCORN:KING KSD1055)
(5)イッツ・ア・マザー(IT’S A MOTHER:KING KSD1063)
(6)エイント・イット・ファンキー(AIN’T IT FUNKY:KING KS1092)
(7)ソウルの夜明け(IT’S A NEW DAY-LET A MAN COME IN:KING KS1095)
(8)スーパー・バッド(SUPER BAD:KING KS1127)
(9)ゲット・アップ・オファ・ザット・シング(GET UP OFFA THAT THING:POLYDOR PD6071)
(10)ボディ・ヒート(BODYHEAT:POLYDOR PD6093)
監修にジェームス・ブラウン愛好家の佐藤潔さんがあたっている。佐藤さんによれば、上記の2と7以外はすべて世界初CD化だという。これは、すごい。
ミュージシャン・クレジットとか、レコーディングデータとかは、しっかり印刷されるのだろうか。楽しみだ。
この中で、9と10のライナーを書くことになって、久々にこの2枚のアルバムを聞いた。
で、ゆっくり、じっくり聞いていたら、ちょっとした空耳を発見してしまった。9のアルバム『ゲット・アップ・オファ・ザット・シング』の3曲目「アイ・リフューズ・トゥ・ルーズ」の0分59秒あたりから、1分02秒くらいの間。明らかに「明らかに、汗だ!」に聞こえる。映像イメージとしては、ミスター・ブラウンが歌って踊っている顔のドアップで汗がしたたりおちている写真なんかどうだろう。「汗」が映像としてわからないとダメなのだが。でも、この「明らかに汗だ」は、けっこうほんとにそう聞こえる。でも、タオルくらいかなあ。(笑) あるいは、「明らかに、朝だ!」、「明らかに、浅田!」にでもするか。
同じ曲で、1分36秒あたりからのフレーズが「酒飲んだ、ポケット」に聞こえる。これは、何度も繰り返しになる。でも、これだと、絵にならないんだよなあ。(苦笑) 何人かのソウルメートに聞かせると、「酒飲んだ、ボケッ」っていうのはどうだ、とか言われた。「酒飲んだ、ポーケ」にも聞こえる。う〜〜ん。アナログ、お持ちの方、ぜひいいアイデアを!
いい映像が思いつけば、即刻、安齋さんに連絡するのだが・・・。
・・・なんてことを、やってるもんだから、ライナーの執筆が進まないわけです。はい、すいません。
ENT>MUSIC>ARTIST>Brown, James
ENT>MUSIC>Sora-mimi
Maru Live; Takeo & Mana Live
2007年5月15日【マル・ライヴ、タケオ&マナ・ライヴ】
両刀。
日本のソウル・シーンを引っ張る女性シンガー、マルの約2ヶ月ぶりのライヴ。
そのオープニングには、つい先ごろ結婚したタケオくんと新妻マナさんによるデュエットが。若干のバンド(パーカッションとベース)を加えたかなりアコースティックなセット。選曲がかなり渋い。耳なじみのあるのは、マイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」と「ゲット・ヒア」くらい。全体的にスロー中心なので、しっとりと聴かせる感じになる。しかし、彼の声は、以前にも書いたように「日本のマイケル・マクドナルド」的なソウルフルなもの。マイケルあるいは、ジェームス・イングラム的方向性を感じる。「声で世界を作れる」力のある声だと思う。
マルのバンドは、新メンバーを何人か加えたもの。マルはあいかわらず、かっこいい。おなじみのナンバーが次々と歌われる。え、なに、マルはいま彼氏とうまく行ってるの? (笑) その彼氏がライヴ会場にいたのかい? 曲途中のMCでなかなか興味深いことを言っていた。こういう恋ネタを、トークや歌にいれると、やはり、女子の支持率がぐ〜〜〜んとあがるだろうね。マルは、歌詞の内容とかが、女子に大いに受け、サウンドとか、歌唱自体が男子に受ける、そんな両刀使い的強力さがあると思う。
メロディーとナレーションをうまくはさみこむ技は天下一品。この日も渋谷であやしげなブラザーにナンパされ、一杯ドリンクを飲んだという話をおもしろおかしく曲の中にはさみこむ。で、このストーリーのオチは何なんだ? ナンパした男とはそのワンコインバーのレジで別れたのか? それとも、なんかあったのか。いつもは、がっちり強烈なオチがあるのに、ちょっと肩透かしだった。
今日のセットリストの中では、「オーディナリー・ピープル」がけっこうよかった。意外とこの路線、彼女にあってるかもしれない。
この日、バックコーラスに大きなシスターがいた。オリヴィアだった。以前、ジェフリー・オズボーンの時に、初めて会ったシンガーだ。彼女はやはりとてもいい声をしている。きれいな声をしていた。彼女は5月30日に渋谷のJZブラットで自分のライヴをするそうだ。
マルの次のリーダーライヴは、6月30日(土)に六本木のアルフィー。
■メンバー
maru (vocal)
林田pochi裕一(keys)
渥美幸裕(guitar)
坂本竜太(bass)
天倉正敬(drums)
Olivia(vocal)
竹本健一 from PHONES(vocal)
■マル過去関連記事
March 04, 2007
Maru Live At Alfie: Whatever Happen To Maru Who Was Dating With A Guy At Sushi Bar
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200703/2007_03_04.html
November 26, 2006
Maru: Her First Headliner Show At Alfie
http://blog.soulsearchin.com/archives/001411.html
October 14, 2006
Queen Of Japanese Neo Soul Maru’s Live: How To Compensate For Loss Of Tokyo Soul Scene
http://blog.soulsearchin.com/archives/001325.html
(ここに、さらに過去記事一覧があります)
◎マル・ウェッブ
http://www.marudiva.com/live/index.html
Setlist : Takeo & Mana
01. One Of Us (Joan Osborne)
02. Medley(2)&(3): Everywhere (Fleetwood Mac)
03. Everything You Touch (Smokey Robinson)
04. Love Me Still (Chaka Kahn)
05. Baby Don’t You Break My Heart Slow (Vonda Shephard)
06. Human Nature (Michael Jackson)
07. Get Here (Brenda Russell, Oleta Adams)
Setlist : Maru
show started 20:45
01. Don’t Stop
02. Loving You Was Like A Party (Marlena Shaw)
03. Hiding
04. Street Walking Woman (Marlena Shaw)
05. Shining Star
06. Wish On A Star (Rose Royce)
07. Come Inside
08. Music
09. Ordinary People (John Legend)
10. 少しだけ
Enc. 守りたいから
show ended 22.06
(2007年5月14日月曜、渋谷・プラグ=タケオ&マナ・ライヴ、マル・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Takeo & Mana / Maru
2007-60
両刀。
日本のソウル・シーンを引っ張る女性シンガー、マルの約2ヶ月ぶりのライヴ。
そのオープニングには、つい先ごろ結婚したタケオくんと新妻マナさんによるデュエットが。若干のバンド(パーカッションとベース)を加えたかなりアコースティックなセット。選曲がかなり渋い。耳なじみのあるのは、マイケル・ジャクソンの「ヒューマン・ネイチャー」と「ゲット・ヒア」くらい。全体的にスロー中心なので、しっとりと聴かせる感じになる。しかし、彼の声は、以前にも書いたように「日本のマイケル・マクドナルド」的なソウルフルなもの。マイケルあるいは、ジェームス・イングラム的方向性を感じる。「声で世界を作れる」力のある声だと思う。
マルのバンドは、新メンバーを何人か加えたもの。マルはあいかわらず、かっこいい。おなじみのナンバーが次々と歌われる。え、なに、マルはいま彼氏とうまく行ってるの? (笑) その彼氏がライヴ会場にいたのかい? 曲途中のMCでなかなか興味深いことを言っていた。こういう恋ネタを、トークや歌にいれると、やはり、女子の支持率がぐ〜〜〜んとあがるだろうね。マルは、歌詞の内容とかが、女子に大いに受け、サウンドとか、歌唱自体が男子に受ける、そんな両刀使い的強力さがあると思う。
メロディーとナレーションをうまくはさみこむ技は天下一品。この日も渋谷であやしげなブラザーにナンパされ、一杯ドリンクを飲んだという話をおもしろおかしく曲の中にはさみこむ。で、このストーリーのオチは何なんだ? ナンパした男とはそのワンコインバーのレジで別れたのか? それとも、なんかあったのか。いつもは、がっちり強烈なオチがあるのに、ちょっと肩透かしだった。
今日のセットリストの中では、「オーディナリー・ピープル」がけっこうよかった。意外とこの路線、彼女にあってるかもしれない。
この日、バックコーラスに大きなシスターがいた。オリヴィアだった。以前、ジェフリー・オズボーンの時に、初めて会ったシンガーだ。彼女はやはりとてもいい声をしている。きれいな声をしていた。彼女は5月30日に渋谷のJZブラットで自分のライヴをするそうだ。
マルの次のリーダーライヴは、6月30日(土)に六本木のアルフィー。
■メンバー
maru (vocal)
林田pochi裕一(keys)
渥美幸裕(guitar)
坂本竜太(bass)
天倉正敬(drums)
Olivia(vocal)
竹本健一 from PHONES(vocal)
■マル過去関連記事
March 04, 2007
Maru Live At Alfie: Whatever Happen To Maru Who Was Dating With A Guy At Sushi Bar
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200703/2007_03_04.html
November 26, 2006
Maru: Her First Headliner Show At Alfie
http://blog.soulsearchin.com/archives/001411.html
October 14, 2006
Queen Of Japanese Neo Soul Maru’s Live: How To Compensate For Loss Of Tokyo Soul Scene
http://blog.soulsearchin.com/archives/001325.html
(ここに、さらに過去記事一覧があります)
◎マル・ウェッブ
http://www.marudiva.com/live/index.html
Setlist : Takeo & Mana
01. One Of Us (Joan Osborne)
02. Medley(2)&(3): Everywhere (Fleetwood Mac)
03. Everything You Touch (Smokey Robinson)
04. Love Me Still (Chaka Kahn)
05. Baby Don’t You Break My Heart Slow (Vonda Shephard)
06. Human Nature (Michael Jackson)
07. Get Here (Brenda Russell, Oleta Adams)
Setlist : Maru
show started 20:45
01. Don’t Stop
02. Loving You Was Like A Party (Marlena Shaw)
03. Hiding
04. Street Walking Woman (Marlena Shaw)
05. Shining Star
06. Wish On A Star (Rose Royce)
07. Come Inside
08. Music
09. Ordinary People (John Legend)
10. 少しだけ
Enc. 守りたいから
show ended 22.06
(2007年5月14日月曜、渋谷・プラグ=タケオ&マナ・ライヴ、マル・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Takeo & Mana / Maru
2007-60
【「ライヴ観客温度」の違い】
ライヴ観客温度。
観客の熱さ、温度というものは、実におもしろいものである。仮にそれを「ライヴ観客温度」と名づけてみよう。
デイヴィッド・Tの初日セカンドの観客が醸し出すライヴ観客温度は、本当に高かった。2日目セカンドの観客は、静かに、しかし熱かった。この温度差がとてもおもしろい。どちらも、デイヴィッド・Tのギターが大好きで、それを見に、聞きに来ている。だがその見方がちょっとだけ違うのだ。別にどちらがよくてどちらが悪いということではない。前者は、大声でリアクションして見て、後者は静かに熱い拍手を送る。
この観客のライヴ温度差って、どうやってこうなるんだろう。絶対に計算できないなんらかの要素でこうなるんだろう。たまたまその日に来ていた観客の何人かによって、変わるのだ。
例えば、過去のコットン・クラブのライヴで言えば、ファンク・マスターズ、コン・ファンク・シャン、バーケイズなどの最終日あたりの観客はみな熱かった。あたりまえなのだが、そのアーティストのことをよく知っていて、そのアーティストの楽曲を知っていて、歌詞なんかを一緒に歌ったりすると、どんどん観客の温度はあがっていく。
そういえば、初日の観客は「ホワッツ・ゴーイング・オン」をさびのところで歌っていたっけ。二日目は歌はでてこなかった。そういう意味でいうと、やはり、アメリカのオーディエンスはなんでも参加型だから、どんどん歌うのだろうと思った。ダニー・ハザウェイの『ライヴ』での観客がまさに参加型の最高峰と言える。
そう、つまり、オーディエンスには参加型と鑑賞型がある。そしてそれぞれ、リアクションが変わってくる。初日は参加型が多く、2日目は鑑賞型が多かった。でも、両者ともデイヴィッドTを愛する気持ちの度合いは同じだったと思う。
同じ鑑賞型でも、観客がそのアーティストのことを知っているか、知らないか、あるいは、その楽曲を知っているか、知らないか、そういうことは、ミュージシャンはよくわかるものである。なんでわかるんだ、っていうくらいわかる。ミュージシャンはそうした観客から発せられる情報を、逐一レシーヴしているのだ。そして、それに対し、ミュージシャンも反応する。
デイヴィッド・Tが、2日目最後に言った言葉、「みなさんの温かさをここで(胸に手をあてながら)感じています」は、まさにそれに対する返答だったのだ。
■デイヴィッド・T関連記事
May 11, 2007
David T Walker Live: Real T Sings, Crying, And Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_11.html
May 12, 2007
David T’s Fingers Are So Sexy: DVD Shooting Will Be Held On Sunday
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_12.html
May 13, 2007
The Night Of David T. Continues:
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_13.html
■David T.Walker のアーティスト表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
ENT>MUSIC>ARTIST>Walker, David T.
ライヴ観客温度。
観客の熱さ、温度というものは、実におもしろいものである。仮にそれを「ライヴ観客温度」と名づけてみよう。
デイヴィッド・Tの初日セカンドの観客が醸し出すライヴ観客温度は、本当に高かった。2日目セカンドの観客は、静かに、しかし熱かった。この温度差がとてもおもしろい。どちらも、デイヴィッド・Tのギターが大好きで、それを見に、聞きに来ている。だがその見方がちょっとだけ違うのだ。別にどちらがよくてどちらが悪いということではない。前者は、大声でリアクションして見て、後者は静かに熱い拍手を送る。
この観客のライヴ温度差って、どうやってこうなるんだろう。絶対に計算できないなんらかの要素でこうなるんだろう。たまたまその日に来ていた観客の何人かによって、変わるのだ。
例えば、過去のコットン・クラブのライヴで言えば、ファンク・マスターズ、コン・ファンク・シャン、バーケイズなどの最終日あたりの観客はみな熱かった。あたりまえなのだが、そのアーティストのことをよく知っていて、そのアーティストの楽曲を知っていて、歌詞なんかを一緒に歌ったりすると、どんどん観客の温度はあがっていく。
そういえば、初日の観客は「ホワッツ・ゴーイング・オン」をさびのところで歌っていたっけ。二日目は歌はでてこなかった。そういう意味でいうと、やはり、アメリカのオーディエンスはなんでも参加型だから、どんどん歌うのだろうと思った。ダニー・ハザウェイの『ライヴ』での観客がまさに参加型の最高峰と言える。
そう、つまり、オーディエンスには参加型と鑑賞型がある。そしてそれぞれ、リアクションが変わってくる。初日は参加型が多く、2日目は鑑賞型が多かった。でも、両者ともデイヴィッドTを愛する気持ちの度合いは同じだったと思う。
同じ鑑賞型でも、観客がそのアーティストのことを知っているか、知らないか、あるいは、その楽曲を知っているか、知らないか、そういうことは、ミュージシャンはよくわかるものである。なんでわかるんだ、っていうくらいわかる。ミュージシャンはそうした観客から発せられる情報を、逐一レシーヴしているのだ。そして、それに対し、ミュージシャンも反応する。
デイヴィッド・Tが、2日目最後に言った言葉、「みなさんの温かさをここで(胸に手をあてながら)感じています」は、まさにそれに対する返答だったのだ。
■デイヴィッド・T関連記事
May 11, 2007
David T Walker Live: Real T Sings, Crying, And Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_11.html
May 12, 2007
David T’s Fingers Are So Sexy: DVD Shooting Will Be Held On Sunday
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_12.html
May 13, 2007
The Night Of David T. Continues:
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_13.html
■David T.Walker のアーティスト表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
ENT>MUSIC>ARTIST>Walker, David T.
The Night Of David T. Continues:
2007年5月13日【デイヴィッド・Tの夜は更けて】
余韻。
デイヴィッド・Tの初日を見た後、気分は相当デイヴィッド・Tになった。ちょっとソウルバーでも行って、デイヴィッドの余韻を楽しまなければならない。そこで思いついたのが、ちょうどライヴ会場であった川畑さんのミラクル。そういえば、デイヴィッドがいたバンド・オブ・プレジャーのライヴの仕切りを川畑さんがやっていたのを思い出した。川畑さんとデイヴィッドも旧知の仲だ。
赤坂・ミラクルに到着すると、なんとすでに、DJキヨミさんがデイヴィッドをかけていた。わからなかったセットリストを川畑さんらと話していると、バンド・オブ・プレジャーからの曲や、別のアルバムからのものもやっていたことが判明。「サイドウォーク」や、「ウォーク・ディス・ウエイ」(エアロスミス、ランDMCとは同名異曲)、「プラム・ハッピー」など、僕にとってはあまりなじみのない曲をかけてもらう。
ジャケットもすっかりよれよれになり、しかし、しっかりデイヴィッドのサインがマジックで書かれた『サイドウォーク』は、彼の1967年の作品だ。1967年は、彼がまだ26歳のとき。音自体もおそらく4チャンネルか8チャンネルくらいで録音されたチープなものだが、ギタープレイがまだ若い。やはり、ギタリストも26歳のプレイと65歳のプレイでは違うのだなあとつくづく思った。味わい、成熟、熟成、さまざまな言葉が思い浮かぶ。
他にほとんどお客さんもいなかったので(ラッキー!)、次々とキヨミさんがデイヴィッドものばかりをかけてくれる。そうこうしているうちに、川畑さんが、秘蔵映像を蔵出し。そう、デイヴィッド・マニアならみなさんご存知の1993年7月28日に渋谷オンエアで行われた『クーリン・グルーヴィン』のライヴ映像だ。ここに、「ホワッツ・ゴーイング・オン」が入っているのだ。これを音をだしつつ、見せてくれた。
僕はこの映像のことを知らなかったので、狂喜乱舞。しばらく前にライヴで見た「ホワッツ・ゴーイング・オン」とは、かなり違う。どちらかというと、レコード盤でのアレンジに近い。このときのメンバーは、ドラムスにバーナード・パーディー、ベース・チャック・レイニー、サックスにルー・ドナルドソンらものすごいメンバー。レア・グルーヴなどが人気となっていた時期で、日本の企画でこのバンド・プロジェクトが実現したそうだ。ここでのデイヴィッドは、ずっと立ったまま演奏していた。
この映像は一時期DVDでリリースされたが、現在、カタログとして残っているかは不明。中古は探せばあるかもしれない。
川畑さんが振り返る。「いつだったか、突然、彼(デイヴィッド)がうちの店にやってきてね。びっくりしたんだよ。そしたら、ドリカムで来日してたんだって。僕もぜんぜん知らなかったんで、驚いたよ。彼は12時にはホテルに戻って寝るからねえ。今回は、(ライヴの終わりが)遅いから、(うちの店には)来ないんじゃないかな(笑)」
ミラクルに来る前、デイヴィッドがサイン会を始めたとき、ちょうど持っていった紙ジャケ3枚のうち2枚にサインをもらった。そのとき初めて日本に来たのはいつですか、と尋ねた。すると「1967年、モータウンのマーサ・リーヴス&ヴァンデラス、スティーヴィーたちとのときだ」との答え。おおおっ、あれですか。テンプテーションズが、日本は戦争やってるヴェトナムと近いから行くのはいやだといって来なかったといううわさの。
ということは、2007年は、デイヴィッド・T・ウォーカー、初来日40周年ということも言えるではないか。あるいは、来年はソロ・レコード・デビュー40周年ということにもなる。僕は、FENの『ローランド・バイナム・ショウ』のテーマであなたの「ホワッツ・ゴーイング・オン」を知りファンになりました、といった話をした。その話をするのは、きっと僕だけではないのだろう。そういえば、僕の記憶の中でもっとも古くに彼のライヴを見たのは、1982年のクルセイダーズだったと思う。ところで、彼の来日履歴をコンプリートに知りたいものである。ウエヤマさん、ディスコグラフィー同様お願いします。(笑)
DVDが「ホワッツ・ゴーイング・オン」からそのまま流れ、デイヴィッド・Tの夜は、更けていく・・・。
■デイヴィッド・T関連記事
May 11, 2007
David T Walker Live: Real T Sings, Crying, And Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_11.html
May 12, 2007
David T’s Fingers Are So Sexy: DVD Shooting Will Be Held On Sunday
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_12.html
■David T.Walker のアーティスト表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
■訂正 昨日の日記で、DVD収録日を5月13日・日曜としましたが、収録は5月12日・土曜日でした。お詫びして訂正します。なお、昨日分の日記は訂正しておきます
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
ENT>MUSIC>ARTIST>Walker, David T.
余韻。
デイヴィッド・Tの初日を見た後、気分は相当デイヴィッド・Tになった。ちょっとソウルバーでも行って、デイヴィッドの余韻を楽しまなければならない。そこで思いついたのが、ちょうどライヴ会場であった川畑さんのミラクル。そういえば、デイヴィッドがいたバンド・オブ・プレジャーのライヴの仕切りを川畑さんがやっていたのを思い出した。川畑さんとデイヴィッドも旧知の仲だ。
赤坂・ミラクルに到着すると、なんとすでに、DJキヨミさんがデイヴィッドをかけていた。わからなかったセットリストを川畑さんらと話していると、バンド・オブ・プレジャーからの曲や、別のアルバムからのものもやっていたことが判明。「サイドウォーク」や、「ウォーク・ディス・ウエイ」(エアロスミス、ランDMCとは同名異曲)、「プラム・ハッピー」など、僕にとってはあまりなじみのない曲をかけてもらう。
ジャケットもすっかりよれよれになり、しかし、しっかりデイヴィッドのサインがマジックで書かれた『サイドウォーク』は、彼の1967年の作品だ。1967年は、彼がまだ26歳のとき。音自体もおそらく4チャンネルか8チャンネルくらいで録音されたチープなものだが、ギタープレイがまだ若い。やはり、ギタリストも26歳のプレイと65歳のプレイでは違うのだなあとつくづく思った。味わい、成熟、熟成、さまざまな言葉が思い浮かぶ。
他にほとんどお客さんもいなかったので(ラッキー!)、次々とキヨミさんがデイヴィッドものばかりをかけてくれる。そうこうしているうちに、川畑さんが、秘蔵映像を蔵出し。そう、デイヴィッド・マニアならみなさんご存知の1993年7月28日に渋谷オンエアで行われた『クーリン・グルーヴィン』のライヴ映像だ。ここに、「ホワッツ・ゴーイング・オン」が入っているのだ。これを音をだしつつ、見せてくれた。
僕はこの映像のことを知らなかったので、狂喜乱舞。しばらく前にライヴで見た「ホワッツ・ゴーイング・オン」とは、かなり違う。どちらかというと、レコード盤でのアレンジに近い。このときのメンバーは、ドラムスにバーナード・パーディー、ベース・チャック・レイニー、サックスにルー・ドナルドソンらものすごいメンバー。レア・グルーヴなどが人気となっていた時期で、日本の企画でこのバンド・プロジェクトが実現したそうだ。ここでのデイヴィッドは、ずっと立ったまま演奏していた。
この映像は一時期DVDでリリースされたが、現在、カタログとして残っているかは不明。中古は探せばあるかもしれない。
川畑さんが振り返る。「いつだったか、突然、彼(デイヴィッド)がうちの店にやってきてね。びっくりしたんだよ。そしたら、ドリカムで来日してたんだって。僕もぜんぜん知らなかったんで、驚いたよ。彼は12時にはホテルに戻って寝るからねえ。今回は、(ライヴの終わりが)遅いから、(うちの店には)来ないんじゃないかな(笑)」
ミラクルに来る前、デイヴィッドがサイン会を始めたとき、ちょうど持っていった紙ジャケ3枚のうち2枚にサインをもらった。そのとき初めて日本に来たのはいつですか、と尋ねた。すると「1967年、モータウンのマーサ・リーヴス&ヴァンデラス、スティーヴィーたちとのときだ」との答え。おおおっ、あれですか。テンプテーションズが、日本は戦争やってるヴェトナムと近いから行くのはいやだといって来なかったといううわさの。
ということは、2007年は、デイヴィッド・T・ウォーカー、初来日40周年ということも言えるではないか。あるいは、来年はソロ・レコード・デビュー40周年ということにもなる。僕は、FENの『ローランド・バイナム・ショウ』のテーマであなたの「ホワッツ・ゴーイング・オン」を知りファンになりました、といった話をした。その話をするのは、きっと僕だけではないのだろう。そういえば、僕の記憶の中でもっとも古くに彼のライヴを見たのは、1982年のクルセイダーズだったと思う。ところで、彼の来日履歴をコンプリートに知りたいものである。ウエヤマさん、ディスコグラフィー同様お願いします。(笑)
DVDが「ホワッツ・ゴーイング・オン」からそのまま流れ、デイヴィッド・Tの夜は、更けていく・・・。
■デイヴィッド・T関連記事
May 11, 2007
David T Walker Live: Real T Sings, Crying, And Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_11.html
May 12, 2007
David T’s Fingers Are So Sexy: DVD Shooting Will Be Held On Sunday
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_12.html
■David T.Walker のアーティスト表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
■訂正 昨日の日記で、DVD収録日を5月13日・日曜としましたが、収録は5月12日・土曜日でした。お詫びして訂正します。なお、昨日分の日記は訂正しておきます
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
ENT>MUSIC>ARTIST>Walker, David T.
【デイヴィッドの指はとてもセクシー〜土曜にDVD用収録】
音楽愛。
デイヴィッド・Tが時折、ギターの音を伸ばすときに、同時にぐい〜〜んと体を伸ばす。ミュージシャンが演奏しているところを実際に見るということは、音楽を楽しむことの基本でもある。レコードからではわからないことがわかる。
デイヴィッド・Tの指の動きはひじょうにセクシーだ。ギターの形とは、女体をイメージして作ったんだ、ということを以前、山下達郎さんが言っていたことを思い出した。本当だ。デイヴィッドの指裁きはかなりうまそうだ。レコードからではわからないことがわかる。
デイヴィッド・Tは、基本的には舞台右手の椅子に座りながら、寡黙にプレイしている。しかし、そのデイヴィッドが時折、立ち上がって、歩きながらギターを弾くことがある。レコードからではわからないことがわかる。
その音色や音楽は、そのミュージシャンの魂を表す。デイヴィッド・Tのギターの音色には、日本人にも通じる「わび」「さび」がある。ひょっとして、彼の人気が高いのはそんなことも理由なのかもしれない。「俺が俺が・・・」というがむしゃらに前にでる目立ちたがりやではなく、フロントの人を一歩後ろで支える、夫の3歩後ろを歩くような控えめな妻・的なところがある。
ステージの自分の立ち位置にデイヴィッドが立った時、まず驚いた。普通ギタリストが主人公のライヴの場合、ステージのセンターに堂々と立つか、座るものだ。そのセンターの位置にはベースのバイロン・ミラーが、ちょっと後ろだったが、座っていたのだ。なんで、真中ではないのだろうか、とそのとき疑問に思ったが、二日目で、その彼の控えめの性格のためかなと妙に納得した。
彼は別に自分が前に前にでて何かやろうという感じではないのだ。そんな彼が立ち上がるときというのは、よほどのことだ。
全体的な雰囲気は、デイヴィッドが自分が好きな楽曲を、自分がよく気心の知れた好きなミュージシャンと、自分の好きな楽器で自宅のダイニング・ルームでプレイしているようなひじょうにアットホームなものだ。そうしたら、たまたま、それを聞きにきていた友達が、ものすごく喜んでいる。そんな情景だ。
デイヴィッドの音楽への愛が、会場全体をやさしく包み込む。まさに音楽愛があふれ出る瞬間だ。セクシーな指使いは音楽愛の使者。
デイヴィッドがアンコールの前に一言だけ言った。「みなさんが喜んでくれて本当に感謝しています。私たちはあなたたちの暖かさを本当に感じています。私たちが、あなたたちに、ありがとうと申し上げたい(We thank you very much)」
僕も申し上げたい。Thank you for your great music and superb performance.
■ お知らせ
コットンクラブでの土曜日(2007年5月12日)の模様がテレビカメラ6台によって、DVD用に撮影されます。このDVDは、アップ・フロントから、秋口くらいまでに発売される予定です。
■ デイヴィッド・T、オード時代の傑作3部作世界初CD化(紙ジャケット)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JVS49Y/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JVS4A8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JVS4AI/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■Setlist (Incomplete) : David T Walker @ Cotton Club, May 11th, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー
(2日目は、そこそこのセットリストができました。完璧ではないので、まちがいなどがおわかりになるかた、情報お待ちしておりますebs@st.rim.or.jp までよろしくです)
Second Set
show started 21:34
01. Real T
02. Recipe
03. Lovin’ You (Minnie Riperton)
04. Plumb Happy (including a riff of Moody’s Mood at the end)
05. Ahimsa (including a riff of Eleanor Rigby)
06. Going Up
07. What’s Going On (Marvin Gaye)
08. Side Walk
09. Walk This Way
10. An-Noor
11. Didn’t I Intro - Didn’t I (Delfonics)
12. I Can See Clearly Now (Johnny Nash)
13. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (including a riff of "With A Little Help From My Friends") (Dionne Warwick)
performance ended 23.13
show ended 23.15
表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
(2007年5月11日金曜、丸の内コットン・クラブ=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-58
音楽愛。
デイヴィッド・Tが時折、ギターの音を伸ばすときに、同時にぐい〜〜んと体を伸ばす。ミュージシャンが演奏しているところを実際に見るということは、音楽を楽しむことの基本でもある。レコードからではわからないことがわかる。
デイヴィッド・Tの指の動きはひじょうにセクシーだ。ギターの形とは、女体をイメージして作ったんだ、ということを以前、山下達郎さんが言っていたことを思い出した。本当だ。デイヴィッドの指裁きはかなりうまそうだ。レコードからではわからないことがわかる。
デイヴィッド・Tは、基本的には舞台右手の椅子に座りながら、寡黙にプレイしている。しかし、そのデイヴィッドが時折、立ち上がって、歩きながらギターを弾くことがある。レコードからではわからないことがわかる。
その音色や音楽は、そのミュージシャンの魂を表す。デイヴィッド・Tのギターの音色には、日本人にも通じる「わび」「さび」がある。ひょっとして、彼の人気が高いのはそんなことも理由なのかもしれない。「俺が俺が・・・」というがむしゃらに前にでる目立ちたがりやではなく、フロントの人を一歩後ろで支える、夫の3歩後ろを歩くような控えめな妻・的なところがある。
ステージの自分の立ち位置にデイヴィッドが立った時、まず驚いた。普通ギタリストが主人公のライヴの場合、ステージのセンターに堂々と立つか、座るものだ。そのセンターの位置にはベースのバイロン・ミラーが、ちょっと後ろだったが、座っていたのだ。なんで、真中ではないのだろうか、とそのとき疑問に思ったが、二日目で、その彼の控えめの性格のためかなと妙に納得した。
彼は別に自分が前に前にでて何かやろうという感じではないのだ。そんな彼が立ち上がるときというのは、よほどのことだ。
全体的な雰囲気は、デイヴィッドが自分が好きな楽曲を、自分がよく気心の知れた好きなミュージシャンと、自分の好きな楽器で自宅のダイニング・ルームでプレイしているようなひじょうにアットホームなものだ。そうしたら、たまたま、それを聞きにきていた友達が、ものすごく喜んでいる。そんな情景だ。
デイヴィッドの音楽への愛が、会場全体をやさしく包み込む。まさに音楽愛があふれ出る瞬間だ。セクシーな指使いは音楽愛の使者。
デイヴィッドがアンコールの前に一言だけ言った。「みなさんが喜んでくれて本当に感謝しています。私たちはあなたたちの暖かさを本当に感じています。私たちが、あなたたちに、ありがとうと申し上げたい(We thank you very much)」
僕も申し上げたい。Thank you for your great music and superb performance.
■ お知らせ
コットンクラブでの土曜日(2007年5月12日)の模様がテレビカメラ6台によって、DVD用に撮影されます。このDVDは、アップ・フロントから、秋口くらいまでに発売される予定です。
■ デイヴィッド・T、オード時代の傑作3部作世界初CD化(紙ジャケット)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JVS49Y/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JVS4A8/soulsearchiho-22/ref=nosim/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000JVS4AI/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■Setlist (Incomplete) : David T Walker @ Cotton Club, May 11th, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー
(2日目は、そこそこのセットリストができました。完璧ではないので、まちがいなどがおわかりになるかた、情報お待ちしておりますebs@st.rim.or.jp までよろしくです)
Second Set
show started 21:34
01. Real T
02. Recipe
03. Lovin’ You (Minnie Riperton)
04. Plumb Happy (including a riff of Moody’s Mood at the end)
05. Ahimsa (including a riff of Eleanor Rigby)
06. Going Up
07. What’s Going On (Marvin Gaye)
08. Side Walk
09. Walk This Way
10. An-Noor
11. Didn’t I Intro - Didn’t I (Delfonics)
12. I Can See Clearly Now (Johnny Nash)
13. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (including a riff of "With A Little Help From My Friends") (Dionne Warwick)
performance ended 23.13
show ended 23.15
表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
(2007年5月11日金曜、丸の内コットン・クラブ=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-58
(ネタばれになります。これからライヴに行かれる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)
【ギターの職人、匠が泣き、歌い、語る】
職人。
開場前から人が並んでいる。こんなことはコットンクラブで僕は初めて見た。3日間各日2ステージが売り切れ、追加も一日出たというロスアンジェルスの人気ソウル・ギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカーの40年超の経歴で初の自分名義単独公演。始まる前から、デイヴィッドのギター・ファン、彼の音楽に触れたい、生でしっかりその指さばきを見たいという熱心なファンであふれかえっていた。初日からこんなに熱い音楽ファンだけで会場が埋め尽くされるなんて、なんとすばらしいことか。
昨年暮れに70年代にリリースされ、ずっとCDになっていなかった彼のオード・レコード時代の3作が世界初CD化となって、これがけっこうな評判を集めていたが、改めて、デイヴィッド・T人気を再確認させられた。
個人的には、自分の「ソウル・サーチン」のコーナー(インターFM)でずっとデイヴィッド・Tの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をテーマ曲に使っていたので、「ホワッツ・ゴーイング・オン」をぜひ聴いてみたいと思っていた。
デイヴィッドはジャズがベースにあるが、モータウンなどで仕事をしていたこともあり、かなりソウル色が強いギタリスト。ジャズ、ソウル、ブルーズなどを縦横無尽に操る。
デイヴィッドのギターは、泣く。デルフォニックスの「ディドント・アイ」ではデイヴィッドのギターがあたかも涙に濡れたかのようだ。
デイヴィッドのギターは、語る。しっとりした「ラヴィング・ユー」ではミニー・リパートンが舞い降りたかと思った。
デイヴィッドのギターは、歌う。この日、最高潮の盛り上がりを見せた「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、少しテンポが速すぎ、ドラムスの音がうるさかったが、観客からいつしか「ホワッツ・ゴーイン・オン〜〜」の掛け声がかかった。
それにしても、歌なしのライヴでよくここまで観客を集中させ、ひきつけさせる。おそるべきミュージシャン力。彼の真摯で紳士な人間性がその音楽にひじょうによく出ている。その一途なところがすばらしい。
このグルーヴ感、スペース感、ギターから醸し出される表情。どれもワン・アンド・オンリーだ。決して、ショービズの華やかな世界には身を置かず、しっかりと地に足をつけ、自らの音を紡ぐ、職人であり匠だ。もうお見事、脱帽。
ところどころの動きに、ジョー・サンプル的なものを感じた。体全体を使って演奏するところや、指先のセクシーさなどだ。
現在までのところ、歌なしのライヴでは今年のベストかな。
この日客席には、つのだひろさん、ドリームス・カム・トゥルーの吉田美和さん、中村正人さんらがいて、さかんにデイヴィッドに声をかけていた。
セカンドセットは1時間半を超えた。そして、しばらくしてからデイヴィッドたちが客席に戻り、サイン会をした。サイン会はさすがに今回はセカンドだけだという。
なお、今日以降行かれる方は、ステージに向かって左半分の席に座ったほうがいい。彼がステージ右手に少し中央向き斜めに座るために、ステージ右側に対して背中になってしまうからだ。手元などまず見えないはず。ただし、日曜まで3日間はソールドアウトでキャンセル待ちの状況だ。
(デイヴィッド・Tについては、まだ続きます)
■メンバー
David T. Walker (guitar)
Byron Miller (bass)
Leon Ndugu Chancler (drums)
Clarence McDonald (Keyboards)
■Setlist (Incomplete) : David T Walker @ Cotton Club, May 10th, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー
(かなり不完全なので、おわかりになるかた、情報お待ちしております・a href=mailto:Bebs@st.rim.or.jp>Bebs@st.rim.or.jp までよろしくです)
Second Set
show started 21:34
01. Real T
02. Recipe
03. Lovin’ You (Minnie Riperton)
04. Plumb Happy (including a riff of Moody’s Mood at the end)
05. Ahimsa (including a riff of Eleanor Rigby)
06. Going Up
07. What’s Going On (Marvin Gaye)
08. Side Walk
09. Walk This Way
10. An-Noor
11. Didn’t I Intro - Didn’t I (Delfonics)
12. I Can See Clearly Now (Johnny Nash)
13. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (including a riff of "With A Little Help From My Friends") (Dionne Warwick)
performance ended 23.13
show ended 23.15
表記はデビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。
(2007年5月10日木曜、丸の内コットン・クラブ=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-57
【ギターの職人、匠が泣き、歌い、語る】
職人。
開場前から人が並んでいる。こんなことはコットンクラブで僕は初めて見た。3日間各日2ステージが売り切れ、追加も一日出たというロスアンジェルスの人気ソウル・ギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカーの40年超の経歴で初の自分名義単独公演。始まる前から、デイヴィッドのギター・ファン、彼の音楽に触れたい、生でしっかりその指さばきを見たいという熱心なファンであふれかえっていた。初日からこんなに熱い音楽ファンだけで会場が埋め尽くされるなんて、なんとすばらしいことか。
昨年暮れに70年代にリリースされ、ずっとCDになっていなかった彼のオード・レコード時代の3作が世界初CD化となって、これがけっこうな評判を集めていたが、改めて、デイヴィッド・T人気を再確認させられた。
個人的には、自分の「ソウル・サーチン」のコーナー(インターFM)でずっとデイヴィッド・Tの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をテーマ曲に使っていたので、「ホワッツ・ゴーイング・オン」をぜひ聴いてみたいと思っていた。
デイヴィッドはジャズがベースにあるが、モータウンなどで仕事をしていたこともあり、かなりソウル色が強いギタリスト。ジャズ、ソウル、ブルーズなどを縦横無尽に操る。
デイヴィッドのギターは、泣く。デルフォニックスの「ディドント・アイ」ではデイヴィッドのギターがあたかも涙に濡れたかのようだ。
デイヴィッドのギターは、語る。しっとりした「ラヴィング・ユー」ではミニー・リパートンが舞い降りたかと思った。
デイヴィッドのギターは、歌う。この日、最高潮の盛り上がりを見せた「ホワッツ・ゴーイング・オン」は、少しテンポが速すぎ、ドラムスの音がうるさかったが、観客からいつしか「ホワッツ・ゴーイン・オン〜〜」の掛け声がかかった。
それにしても、歌なしのライヴでよくここまで観客を集中させ、ひきつけさせる。おそるべきミュージシャン力。彼の真摯で紳士な人間性がその音楽にひじょうによく出ている。その一途なところがすばらしい。
このグルーヴ感、スペース感、ギターから醸し出される表情。どれもワン・アンド・オンリーだ。決して、ショービズの華やかな世界には身を置かず、しっかりと地に足をつけ、自らの音を紡ぐ、職人であり匠だ。もうお見事、脱帽。
ところどころの動きに、ジョー・サンプル的なものを感じた。体全体を使って演奏するところや、指先のセクシーさなどだ。
現在までのところ、歌なしのライヴでは今年のベストかな。
この日客席には、つのだひろさん、ドリームス・カム・トゥルーの吉田美和さん、中村正人さんらがいて、さかんにデイヴィッドに声をかけていた。
セカンドセットは1時間半を超えた。そして、しばらくしてからデイヴィッドたちが客席に戻り、サイン会をした。サイン会はさすがに今回はセカンドだけだという。
なお、今日以降行かれる方は、ステージに向かって左半分の席に座ったほうがいい。彼がステージ右手に少し中央向き斜めに座るために、ステージ右側に対して背中になってしまうからだ。手元などまず見えないはず。ただし、日曜まで3日間はソールドアウトでキャンセル待ちの状況だ。
(デイヴィッド・Tについては、まだ続きます)
■メンバー
David T. Walker (guitar)
Byron Miller (bass)
Leon Ndugu Chancler (drums)
Clarence McDonald (Keyboards)
■Setlist (Incomplete) : David T Walker @ Cotton Club, May 10th, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー
(かなり不完全なので、おわかりになるかた、情報お待ちしております・a href=mailto:Bebs@st.rim.or.jp>Bebs@st.rim.or.jp までよろしくです)
Second Set
show started 21:34
01. Real T
02. Recipe
03. Lovin’ You (Minnie Riperton)
04. Plumb Happy (including a riff of Moody’s Mood at the end)
05. Ahimsa (including a riff of Eleanor Rigby)
06. Going Up
07. What’s Going On (Marvin Gaye)
08. Side Walk
09. Walk This Way
10. An-Noor
11. Didn’t I Intro - Didn’t I (Delfonics)
12. I Can See Clearly Now (Johnny Nash)
13. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (including a riff of "With A Little Help From My Friends") (Dionne Warwick)
performance ended 23.13
show ended 23.15
表記はデビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。
(2007年5月10日木曜、丸の内コットン・クラブ=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-57
【今年は火がつくガッツのライヴ】
火。
昨年(2006年)暮れに横浜モーション・ブルーで行われたガッツのフルバンド・ライヴの、今回は全曲ソウル・カヴァー集。前回同様ベースに、この日は足元にマイ扇風機はなかった日野賢二、ドラムスに高田真ら。
いきなりタワー・オブ・パワーの「ソー・マッチ・オイル」で始まり、エネルギー炸裂。やはりソウルカヴァー集となると、次々とおなじみの曲がグルーヴあふれる音ででてくるので、ひじょうに楽しい。ジャコ・パストリアスのアルバムに入っていて、そこでサム&デイヴが歌っていた「カム・オン・カム・オーヴァー」などは、実にガッツにあった選曲。パンチのあるヴォーカルがはまるのだろう。
ゲストで登場の森広隆さんは、なんとジャクソン5の「アイ・ウォント・ユー・バック(帰って欲しいの)」を原曲と同じキー(ものすごく高い)で歌った。これは、おもしろかった。ぜひともコーラス隊も含めてフロントに立っているみんなでジャクソン5と同じ振り付けをしたら、もっと楽しいと思った。
セカンドのオープニングでは、ガッツがあこがれるベース奏者ラリー・グラハムの「パウ」は、全員参加でかっこよかった。途中の全員のストップモーションも見せた。ジーノに誘われてガッツがちょっとベースを弾いたのだが、これがひじょうにかっこよかった。なんだ、次は何かガッツにベースを弾いてもらおう。キーボードでバンドマスターの西脇さんがロジャー風に最新のローランドのキーボードを使って、ヴォコーダー・サウンドで1曲やり、さらに、ハーモニカをフィーチャーしてスティーヴィーの「リボン」をやった。ガッツは、それまでギター・プレイヤーだったが、スティーヴィーのライヴを見て、ものすごく感動して、自分も歌を歌おうと思った。しかも、今年の春、ガッツはレコーディングのためにロスアンジェルスに行った時に、スティーヴィーと楽器屋さんで遭遇して、その話をしたところ、しっかりハグしてくれた、という。
ところで、すでにファンの方はご存知かと思うが、今年2月始め、ガッツの鎌倉の家が火事になった。幸いけが人などはなかったが、家財がだめになり、楽器もいくつか水に濡れたりして修理をしなければならなくなった。その時、僕がガッツに言ったのが、「今年はいきなり、火事かあ、つまり、じゃあ、今年はガッツに火がつくんだよ」(笑)ということだった。まあ、火事になってこれは大変だが、もうなっちゃったものはしょうがない、ということと、それを福と転じさせるのがいいということを言いたかったのだ。
その後、彼はいくつかの自作曲をとあるグループ用に提供し、レコーディングまですませていた。ただ、レコーディングしても、採用になるかどうかは最後の最後までわからない。レコーディングしても没になることもあるからだ。そして、前日の8日、ついにレコーディングを担当したプロデューサーから「(ガッツ君の曲が)採用になりました。しかも、2曲。1曲は、CDの1曲目です!」という連絡が入った。その日に、僕もブルースアレーでそのニュースを聞いた。「わおおおっ。おめでとう!! パーティーやろう、ケーキでも買って」
僕はそのとき、自分のことのように嬉しかった。曲のタイトルは、「大脱走(Great Escape)」、もう1曲が「Big Sky Blues」という曲。なんとレコーディングは、ロスアンジェルスで、ドラムスにあのデニス・チェンバースが入っているのだ。ガッツは、ギターとベースまで弾いた。
そして、そのアーティストというのが、ジャニーズで最近人気急上昇の関ジャニ∞(カンジャニエイト)なのだ。アルバムは6月6日に発売されるそうで、これは関ジャニ∞(カンジャニエイト)のフルアルバムとしては2枚目になる。おそらく、オリコンでも1位、20万枚以上売れることになるだろう。
ガッツは次回のライヴは、横浜モーションブルーで8月23日(木)、24日(金)で予定されている。そこでは、その2曲を自分ヴァージョンで披露するという。たぶん、その頃までには多くの人が曲を知っていることになるのだろう。
今年は、ガッツに火がつくのだ。(笑)
■ウェッブ
ガッツ・オフィシャル・ホームページ(火事から復活)
http://www.gats.tv/GATS.TVSHOW.html
■ ガッツ関連過去記事
2003/06/27 (Fri)
GATS TKB SHOW Live At Shibuya Boxx
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200306/diary20030627.html
2004/11/18 (Thu)
Spirit Of The Boogie Live At Blues Alley
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200411/diary20041118.html
2004/11/24 (Wed)
GATS Soul Live At Motion Blue
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200411/diary20041124.html
2005/03/04 (Fri)
Friends Joined Gats To Sing "What’s Goin’ On"
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200503/diary20050304.html
July 12, 2005
Gats Live With The Funkiest Band In Tokyo
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_12.html
March 16, 2006
Gats Birthday Live
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200603/2006_03_16.html
July 03, 2006
"Soul Searchin’ : The Session Vol.1" (Part 2): Full Of Roses In Her Arms
http://blog.soulsearchin.com/archives/001113.html
October 20, 2006
Gats Live; Soulful Wonderer Gats
【全国をギター1本で回る流離のソウル・シンガー、ガッツ】
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200610/2006_10_20.html
『車窓を奏でるメロディー』(3)
『その列車は、希望の灯火その列車の乗車券は、信念』
ガッツがもっとも得意とする「ピープル・ゲット・レディー」について
http://www.soulsearchin.com/periodical/l&g/l&g03.html
■メンバー
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite〜GATS soul vibrations〜
(Vo/G)GATS (Harmonica/Key)西脇辰弥 (B)日野“JINO”賢二 (Ds)高田真 (Per)木村“キムチ”誠 (Tp)小林正弘、佐久間勲 (Sax)竹上良成 (Cho/G)渕上祥人 (Vo)音音(nene)
★Special Guest (G/Vo)森広隆
■Setlist : Gats & The Soul Vibration @ Blues Alley, May 9th, 2007
セットリスト ガッツ
( ) indicates original artists
first set
show started 19:42
1. Only So Much Oil In The Ground (Tower Of Power)
2. Come On, Come Over (Jaco Pastorius featuring Sam & Dave)
3. Give Me Your Love (Curtis Mayfield, Barbara Mason)
4. After The Love Has Gone (Earth Wind & Fire)
5. I Want You Back (Jackson Five) (+Mori Hirotaka)
6. If I Ever Loose This Heaven (Quincy Jones, AWB) (+Mori Hirotaka)
7. Give Me The Night (George Benson)
show ended 20:28
second set
show started 21:02
1. Pow (Graham Central Station)
2. In The Midnight Hour (Wilson Pickett, Roger version)
3. Ribbon In The Sky (Stevie Wonder)
4. Celebration (Kool & The Gang) (+Mori Hirotaka)
5. What Is Hip (Tower Of Power) (+Mori Hirotaka)
6. September (Earth Wind And Fire) (+Mori Hirotaka)
7. Journey (Gats Original)
Enc. Superstition (Stevie Wonder)
show ended 22:16
(2007年5月9日水曜、目黒ブルース・アレー=ガッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gats
2007-56
火。
昨年(2006年)暮れに横浜モーション・ブルーで行われたガッツのフルバンド・ライヴの、今回は全曲ソウル・カヴァー集。前回同様ベースに、この日は足元にマイ扇風機はなかった日野賢二、ドラムスに高田真ら。
いきなりタワー・オブ・パワーの「ソー・マッチ・オイル」で始まり、エネルギー炸裂。やはりソウルカヴァー集となると、次々とおなじみの曲がグルーヴあふれる音ででてくるので、ひじょうに楽しい。ジャコ・パストリアスのアルバムに入っていて、そこでサム&デイヴが歌っていた「カム・オン・カム・オーヴァー」などは、実にガッツにあった選曲。パンチのあるヴォーカルがはまるのだろう。
ゲストで登場の森広隆さんは、なんとジャクソン5の「アイ・ウォント・ユー・バック(帰って欲しいの)」を原曲と同じキー(ものすごく高い)で歌った。これは、おもしろかった。ぜひともコーラス隊も含めてフロントに立っているみんなでジャクソン5と同じ振り付けをしたら、もっと楽しいと思った。
セカンドのオープニングでは、ガッツがあこがれるベース奏者ラリー・グラハムの「パウ」は、全員参加でかっこよかった。途中の全員のストップモーションも見せた。ジーノに誘われてガッツがちょっとベースを弾いたのだが、これがひじょうにかっこよかった。なんだ、次は何かガッツにベースを弾いてもらおう。キーボードでバンドマスターの西脇さんがロジャー風に最新のローランドのキーボードを使って、ヴォコーダー・サウンドで1曲やり、さらに、ハーモニカをフィーチャーしてスティーヴィーの「リボン」をやった。ガッツは、それまでギター・プレイヤーだったが、スティーヴィーのライヴを見て、ものすごく感動して、自分も歌を歌おうと思った。しかも、今年の春、ガッツはレコーディングのためにロスアンジェルスに行った時に、スティーヴィーと楽器屋さんで遭遇して、その話をしたところ、しっかりハグしてくれた、という。
ところで、すでにファンの方はご存知かと思うが、今年2月始め、ガッツの鎌倉の家が火事になった。幸いけが人などはなかったが、家財がだめになり、楽器もいくつか水に濡れたりして修理をしなければならなくなった。その時、僕がガッツに言ったのが、「今年はいきなり、火事かあ、つまり、じゃあ、今年はガッツに火がつくんだよ」(笑)ということだった。まあ、火事になってこれは大変だが、もうなっちゃったものはしょうがない、ということと、それを福と転じさせるのがいいということを言いたかったのだ。
その後、彼はいくつかの自作曲をとあるグループ用に提供し、レコーディングまですませていた。ただ、レコーディングしても、採用になるかどうかは最後の最後までわからない。レコーディングしても没になることもあるからだ。そして、前日の8日、ついにレコーディングを担当したプロデューサーから「(ガッツ君の曲が)採用になりました。しかも、2曲。1曲は、CDの1曲目です!」という連絡が入った。その日に、僕もブルースアレーでそのニュースを聞いた。「わおおおっ。おめでとう!! パーティーやろう、ケーキでも買って」
僕はそのとき、自分のことのように嬉しかった。曲のタイトルは、「大脱走(Great Escape)」、もう1曲が「Big Sky Blues」という曲。なんとレコーディングは、ロスアンジェルスで、ドラムスにあのデニス・チェンバースが入っているのだ。ガッツは、ギターとベースまで弾いた。
そして、そのアーティストというのが、ジャニーズで最近人気急上昇の関ジャニ∞(カンジャニエイト)なのだ。アルバムは6月6日に発売されるそうで、これは関ジャニ∞(カンジャニエイト)のフルアルバムとしては2枚目になる。おそらく、オリコンでも1位、20万枚以上売れることになるだろう。
ガッツは次回のライヴは、横浜モーションブルーで8月23日(木)、24日(金)で予定されている。そこでは、その2曲を自分ヴァージョンで披露するという。たぶん、その頃までには多くの人が曲を知っていることになるのだろう。
今年は、ガッツに火がつくのだ。(笑)
■ウェッブ
ガッツ・オフィシャル・ホームページ(火事から復活)
http://www.gats.tv/GATS.TVSHOW.html
■ ガッツ関連過去記事
2003/06/27 (Fri)
GATS TKB SHOW Live At Shibuya Boxx
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200306/diary20030627.html
2004/11/18 (Thu)
Spirit Of The Boogie Live At Blues Alley
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200411/diary20041118.html
2004/11/24 (Wed)
GATS Soul Live At Motion Blue
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200411/diary20041124.html
2005/03/04 (Fri)
Friends Joined Gats To Sing "What’s Goin’ On"
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200503/diary20050304.html
July 12, 2005
Gats Live With The Funkiest Band In Tokyo
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_12.html
March 16, 2006
Gats Birthday Live
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200603/2006_03_16.html
July 03, 2006
"Soul Searchin’ : The Session Vol.1" (Part 2): Full Of Roses In Her Arms
http://blog.soulsearchin.com/archives/001113.html
October 20, 2006
Gats Live; Soulful Wonderer Gats
【全国をギター1本で回る流離のソウル・シンガー、ガッツ】
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200610/2006_10_20.html
『車窓を奏でるメロディー』(3)
『その列車は、希望の灯火その列車の乗車券は、信念』
ガッツがもっとも得意とする「ピープル・ゲット・レディー」について
http://www.soulsearchin.com/periodical/l&g/l&g03.html
■メンバー
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite〜GATS soul vibrations〜
(Vo/G)GATS (Harmonica/Key)西脇辰弥 (B)日野“JINO”賢二 (Ds)高田真 (Per)木村“キムチ”誠 (Tp)小林正弘、佐久間勲 (Sax)竹上良成 (Cho/G)渕上祥人 (Vo)音音(nene)
★Special Guest (G/Vo)森広隆
■Setlist : Gats & The Soul Vibration @ Blues Alley, May 9th, 2007
セットリスト ガッツ
( ) indicates original artists
first set
show started 19:42
1. Only So Much Oil In The Ground (Tower Of Power)
2. Come On, Come Over (Jaco Pastorius featuring Sam & Dave)
3. Give Me Your Love (Curtis Mayfield, Barbara Mason)
4. After The Love Has Gone (Earth Wind & Fire)
5. I Want You Back (Jackson Five) (+Mori Hirotaka)
6. If I Ever Loose This Heaven (Quincy Jones, AWB) (+Mori Hirotaka)
7. Give Me The Night (George Benson)
show ended 20:28
second set
show started 21:02
1. Pow (Graham Central Station)
2. In The Midnight Hour (Wilson Pickett, Roger version)
3. Ribbon In The Sky (Stevie Wonder)
4. Celebration (Kool & The Gang) (+Mori Hirotaka)
5. What Is Hip (Tower Of Power) (+Mori Hirotaka)
6. September (Earth Wind And Fire) (+Mori Hirotaka)
7. Journey (Gats Original)
Enc. Superstition (Stevie Wonder)
show ended 22:16
(2007年5月9日水曜、目黒ブルース・アレー=ガッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gats
2007-56
Takegami Yoshinari Rose Jam Live
2007年5月9日【竹上良成ライヴ】
都会的。
サックス奏者竹上さんのリーダーライヴがあり、そのゲストにエジプト帰りのガッツが登場するというので、急遽ブルースアレーに顔をだした。もともとブルースアレーには、今日、ガッツのライヴで行く予定だったので、2連荘になる。サックスの竹上さん、トランペットの小林さんはガッツの昨年の横浜モーション・ブルーでのメンバーでもあり、翌日も同じステージに立つ。
竹上さんのグループは、ローズ・ジャムというバンドで、すでに一度ここでやっていたという。僕は初めて聴いたが、なかなかグルーヴしているバンドで驚いた。ちょっと都会的に洗練されたフュージョン、ファンク、ジャズなどをミックスした感じのサウンド。なによりドラムス江口さんとベースの小松さんが醸し出すグルーヴはひじょうに気持ちいい。インスト曲が中心で、曲によってはスティーリー・ダンを思わせるような洗練・職人サウンドを聴かせたりする。
そして、ガッツが登場してヴォーカルを披露すると、また一挙にソウルフルな世界に。ファーストで4曲目に登場したガッツ、何を歌うかと思えば、なんとビル・ラバウンティーの「リヴィン・イット・アップ」。1982年のヒットで、日本でいうところのAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の作品。(ちなみに、アメリカでは同種の音楽をAC(アダルト・コンテンポラリー)と呼び、AORというと一般的にはアルバム・オリエンテッド・ロック=例えば、レッド・ゼッペリンなどのアルバムで聴かせるロックを指す場合が多い) ビル自身がブルー・アイド・ソウル的ニュアンスがあるので、ガッツの声ともよくあっていた。これは、竹上さんがどうしてもガッツに歌ってもらいたいというリクエストだったという。こんな曲が生で聴けるとは思ってもいなかったので、嬉しかった。この路線ならついでに、ファイナス・ヘンダーソンの作品などもいいかもしれない、と思った。
他にガッツはジョージ・ベンソン・ヴァージョンで「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」やグローヴァー・ワシントン、ビル・ウィザースの「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」(竹上・サックス完璧コピー・パート含む)なども歌った。
竹上さんの司会で、ガッツを指して「ソウル・シンガーというより、ちょっとヘヴィメタ風でしょう」と言うと、観客から否定的な「え〜」という声。すると、「ヘヴィー・・・メタボリック系で・・・でしょ」と、ネタをふってきた。(笑) しばし、メタボリック・ネタで盛り上がった。
■ガッツは今日再びブルースアレーに登場。今回はフルバンドでカーティスやアイズレーなどのソウルのカヴァー特集です。楽しみ。
■メンバー 竹上良成 ROSE JAM
(Sax)竹上良成 (Tp)小林正弘 (B)小松秀行 (Ds)江口信夫 (Key)草間信一 (G)高山一也 (Per)坂井“Lambsy”秀彰 (Vo/G)GATS
■Setlist : Takegami Yoshinari, Rose Jam @ Blues Alley, May 8th, 2007
セットリスト 竹上良成 ローズ・ジャム @ブルースアレー
First Set
show started 19:41
01. New Sidewinder (Side Binder)
02. Warm
03. Fever
04. Livin’ It Up (Gats) (Bill Labounty)
05. Feel Like Making Love (Gats) (George Benson version)
06. Blue Nail
show ended 20:47
Second Set
show started 21:14
01. Shelly
02. 十人十色
03. Just The Two Of Us (Grover Washington Jr. featuring Bill Withers) (Gats)
04. ありがとう (Gats)
05. Blossoms Snow
Enc. Speed Ball
show ended 22:28
(2007年5月8日火曜、目黒ブルースアレー=竹上良成 ローズ・ジャム・ライヴ、ゲスト・ガッツ)
ENT>MUSIC>LIVE>Takegami, Yoshinari Rose Jam featuring Gats
2007-55
都会的。
サックス奏者竹上さんのリーダーライヴがあり、そのゲストにエジプト帰りのガッツが登場するというので、急遽ブルースアレーに顔をだした。もともとブルースアレーには、今日、ガッツのライヴで行く予定だったので、2連荘になる。サックスの竹上さん、トランペットの小林さんはガッツの昨年の横浜モーション・ブルーでのメンバーでもあり、翌日も同じステージに立つ。
竹上さんのグループは、ローズ・ジャムというバンドで、すでに一度ここでやっていたという。僕は初めて聴いたが、なかなかグルーヴしているバンドで驚いた。ちょっと都会的に洗練されたフュージョン、ファンク、ジャズなどをミックスした感じのサウンド。なによりドラムス江口さんとベースの小松さんが醸し出すグルーヴはひじょうに気持ちいい。インスト曲が中心で、曲によってはスティーリー・ダンを思わせるような洗練・職人サウンドを聴かせたりする。
そして、ガッツが登場してヴォーカルを披露すると、また一挙にソウルフルな世界に。ファーストで4曲目に登場したガッツ、何を歌うかと思えば、なんとビル・ラバウンティーの「リヴィン・イット・アップ」。1982年のヒットで、日本でいうところのAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)の作品。(ちなみに、アメリカでは同種の音楽をAC(アダルト・コンテンポラリー)と呼び、AORというと一般的にはアルバム・オリエンテッド・ロック=例えば、レッド・ゼッペリンなどのアルバムで聴かせるロックを指す場合が多い) ビル自身がブルー・アイド・ソウル的ニュアンスがあるので、ガッツの声ともよくあっていた。これは、竹上さんがどうしてもガッツに歌ってもらいたいというリクエストだったという。こんな曲が生で聴けるとは思ってもいなかったので、嬉しかった。この路線ならついでに、ファイナス・ヘンダーソンの作品などもいいかもしれない、と思った。
他にガッツはジョージ・ベンソン・ヴァージョンで「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」やグローヴァー・ワシントン、ビル・ウィザースの「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」(竹上・サックス完璧コピー・パート含む)なども歌った。
竹上さんの司会で、ガッツを指して「ソウル・シンガーというより、ちょっとヘヴィメタ風でしょう」と言うと、観客から否定的な「え〜」という声。すると、「ヘヴィー・・・メタボリック系で・・・でしょ」と、ネタをふってきた。(笑) しばし、メタボリック・ネタで盛り上がった。
■ガッツは今日再びブルースアレーに登場。今回はフルバンドでカーティスやアイズレーなどのソウルのカヴァー特集です。楽しみ。
■メンバー 竹上良成 ROSE JAM
(Sax)竹上良成 (Tp)小林正弘 (B)小松秀行 (Ds)江口信夫 (Key)草間信一 (G)高山一也 (Per)坂井“Lambsy”秀彰 (Vo/G)GATS
■Setlist : Takegami Yoshinari, Rose Jam @ Blues Alley, May 8th, 2007
セットリスト 竹上良成 ローズ・ジャム @ブルースアレー
First Set
show started 19:41
01. New Sidewinder (Side Binder)
02. Warm
03. Fever
04. Livin’ It Up (Gats) (Bill Labounty)
05. Feel Like Making Love (Gats) (George Benson version)
06. Blue Nail
show ended 20:47
Second Set
show started 21:14
01. Shelly
02. 十人十色
03. Just The Two Of Us (Grover Washington Jr. featuring Bill Withers) (Gats)
04. ありがとう (Gats)
05. Blossoms Snow
Enc. Speed Ball
show ended 22:28
(2007年5月8日火曜、目黒ブルースアレー=竹上良成 ローズ・ジャム・ライヴ、ゲスト・ガッツ)
ENT>MUSIC>LIVE>Takegami, Yoshinari Rose Jam featuring Gats
2007-55
【ソウル・サーチンから派生プロジェクト】
広がり。
定期的に行われている『ソウル・サーチン:ザ・セッション』をごらんになった方から、例えば、ソウル・サーチャーズを起用したいというオファーがいくつか来ている。まだ、発表できる段階ではないのだが、とりあえず3案件あり、話がうまくまとまれば、順に発表できると思う。
3案件のうちのひとつは、まだ日程が確定していないのだが、オウナー大西さんが自らのブログで少し書いているので、ここでもフライング気味に少し書いてしまうと、江田(東急田園都市線)駅前にあるピッツェリア「マルターノ藤が丘店」でのアコースティック・ライヴ。キーボード、パーカッション、ヴォーカルのトリオくらいの編成で、ソウル、ジャズのカヴァーを中心に聞かせるというもの。7月末か8月頭になりそう。
東京におけるライヴ・シーンというのは、なかなか厳しいものがあるが、それでも多くの優れたミュージシャンたちががんばっている。ただどうしても、ライヴハウスのキャパ(収容人数)とミュージックチャージの上限からくる限界というのはあり、そこがあらゆるミュージシャンたちの悩みの種だ。
ケイリブが毎回ステージで言うように、まさに「サポート・ユア・ライヴ・ミュージック(あなたのライヴ・ミュージックをサポート(応援)しよう」という感じだ。リアル・ミュージシャンが、そのステージで実際にリアル・ミュージックを演奏するというところが重要なのだ。
『ソウル・サーチン』は、毎回多くの出演者が登場する。出演者が多すぎるという見方もあるのだが、僕としては『ソウル・サーチン』にある種、新人のショーケース的な意味合いも含めているので、しょうがないと考えている。『ソウル・サーチン』で初めて見たアーティストを気に入ったら、ぜひ、そのアーティストの単独ライヴなどに足を運んでいただけると主催者としてはひじょうに嬉しい。
今年の1月に行ったディーヴァ・グレイのライヴは、『ソウル・サーチン』からの派生プロジェクト第一弾だった。昨年の『ルーサー・ヴァンドロス・トリビュート』で歌ったディーヴァのソロ・ライヴを企画したものだったが、こうした広がりがでて、ある程度の観客動員が望めればひじょうにいいのだが。まあ、ゆっくり支持を集めることを期待している。
詳細など決まり次第、順にご紹介していきます。
ENT>ESSAY
広がり。
定期的に行われている『ソウル・サーチン:ザ・セッション』をごらんになった方から、例えば、ソウル・サーチャーズを起用したいというオファーがいくつか来ている。まだ、発表できる段階ではないのだが、とりあえず3案件あり、話がうまくまとまれば、順に発表できると思う。
3案件のうちのひとつは、まだ日程が確定していないのだが、オウナー大西さんが自らのブログで少し書いているので、ここでもフライング気味に少し書いてしまうと、江田(東急田園都市線)駅前にあるピッツェリア「マルターノ藤が丘店」でのアコースティック・ライヴ。キーボード、パーカッション、ヴォーカルのトリオくらいの編成で、ソウル、ジャズのカヴァーを中心に聞かせるというもの。7月末か8月頭になりそう。
東京におけるライヴ・シーンというのは、なかなか厳しいものがあるが、それでも多くの優れたミュージシャンたちががんばっている。ただどうしても、ライヴハウスのキャパ(収容人数)とミュージックチャージの上限からくる限界というのはあり、そこがあらゆるミュージシャンたちの悩みの種だ。
ケイリブが毎回ステージで言うように、まさに「サポート・ユア・ライヴ・ミュージック(あなたのライヴ・ミュージックをサポート(応援)しよう」という感じだ。リアル・ミュージシャンが、そのステージで実際にリアル・ミュージックを演奏するというところが重要なのだ。
『ソウル・サーチン』は、毎回多くの出演者が登場する。出演者が多すぎるという見方もあるのだが、僕としては『ソウル・サーチン』にある種、新人のショーケース的な意味合いも含めているので、しょうがないと考えている。『ソウル・サーチン』で初めて見たアーティストを気に入ったら、ぜひ、そのアーティストの単独ライヴなどに足を運んでいただけると主催者としてはひじょうに嬉しい。
今年の1月に行ったディーヴァ・グレイのライヴは、『ソウル・サーチン』からの派生プロジェクト第一弾だった。昨年の『ルーサー・ヴァンドロス・トリビュート』で歌ったディーヴァのソロ・ライヴを企画したものだったが、こうした広がりがでて、ある程度の観客動員が望めればひじょうにいいのだが。まあ、ゆっくり支持を集めることを期待している。
詳細など決まり次第、順にご紹介していきます。
ENT>ESSAY
【スライのグループ名の由来は】
反体制。
昨日の『ソウル・ブレンズ』内「山野ミュージック・ジャム」のコーナーでスライ&ザ・ファミリー・ストーンの紙ジャケット8枚を紹介した。DJマーヴィン、ちさとたちとの会話で、なかなかおもしろかったのが、なんで「スライ&ファミリー・ストーン」というグループ名なのか、というマーヴィンの疑問だった。
グループ名に関しては、そういえば、解説にも書かれていなかったと思ったが、まず、スライは、彼の本名シルヴェスター(Sylvester)をもじったもの。Syl を Slyにした。Sly は、「口八丁な」とか、「ずる賢い」みたいな意味がある。ソウル・グループで、スライ・スリックド&ウィックド(Sly, Slicked & Wicked)というグループがいる。スライもスリックも、ウィックドも似たような意味だ。
またスライのファミリー・ネームは、スチュワートなので、その音がちかいことからストーンになったのだろう。と同時に、「ストーン」という言葉には、酒に酔う、ドラッグでハイになって気持ちよくなる、ハイになってごきげんになる、という意味がある。1967年ごろといえば、まさにヒッピー文化が盛り上がり始めたころ。誰もが、ドラッグ、マリファナなどをやってハイになって、ストーンになっていた時代。ヒッピー言葉のひとつでもある。
だから、グループ名「スライ&ファミリー・ストーン」は、「スライとその酔っ払った、ドラッグでハイになっているファミリー(仲間)たち」と言った意味だろう。まさにヒッピー時代らしいグループ名だ。といったような解説をした。
そして、サンフランシスコあたりから起こり始めたヒッピー文化に影響を受けた黒人はいるのか、という僕の疑問にはマーヴィンがいろいろ答えてくれた。僕自身、ヒッピーというと、ほとんど長髪の白人というイメージが強く、黒人のヒッピーというのはあまりイメージがわかなかったからだ。
彼によれば、白人の場合は政府への反体制的な人間が多く、そうした連中がヒッピーになっていったが、黒人は比較的スーツにネクタイなどして、ちゃんとすることが多かった。だから、あまり黒人にヒッピーはいなかった。いたとすれば、ジミー・ヘンドリックスなどではないか、とのこと。なるほど。
付け加えれば、60年代中期から後期の黒人たちは、まだ人種差別されており、白人の体制の足元にも及んでいなかったので、とりあえず体制に追いつき、追い越せの時代だった。だから、そこから先の反体制になるまでの道のりはかなり遠かったのではないかと推察できる。
マーヴィンとも、こういうネタだったら、もっといくらでもしゃべれるね、たくさん時間があったらおもしろかったね、ということになった。
しかし、マーヴィンが僕が持っていった8枚の紙ジャケットのCDをなんとか僕の元から持っていこうと狙っていたので、僕は必死に手から離さないようにしていたのだった。(笑)
ENT>MUSIC>ARTISTS>Sly & Family Stone
反体制。
昨日の『ソウル・ブレンズ』内「山野ミュージック・ジャム」のコーナーでスライ&ザ・ファミリー・ストーンの紙ジャケット8枚を紹介した。DJマーヴィン、ちさとたちとの会話で、なかなかおもしろかったのが、なんで「スライ&ファミリー・ストーン」というグループ名なのか、というマーヴィンの疑問だった。
グループ名に関しては、そういえば、解説にも書かれていなかったと思ったが、まず、スライは、彼の本名シルヴェスター(Sylvester)をもじったもの。Syl を Slyにした。Sly は、「口八丁な」とか、「ずる賢い」みたいな意味がある。ソウル・グループで、スライ・スリックド&ウィックド(Sly, Slicked & Wicked)というグループがいる。スライもスリックも、ウィックドも似たような意味だ。
またスライのファミリー・ネームは、スチュワートなので、その音がちかいことからストーンになったのだろう。と同時に、「ストーン」という言葉には、酒に酔う、ドラッグでハイになって気持ちよくなる、ハイになってごきげんになる、という意味がある。1967年ごろといえば、まさにヒッピー文化が盛り上がり始めたころ。誰もが、ドラッグ、マリファナなどをやってハイになって、ストーンになっていた時代。ヒッピー言葉のひとつでもある。
だから、グループ名「スライ&ファミリー・ストーン」は、「スライとその酔っ払った、ドラッグでハイになっているファミリー(仲間)たち」と言った意味だろう。まさにヒッピー時代らしいグループ名だ。といったような解説をした。
そして、サンフランシスコあたりから起こり始めたヒッピー文化に影響を受けた黒人はいるのか、という僕の疑問にはマーヴィンがいろいろ答えてくれた。僕自身、ヒッピーというと、ほとんど長髪の白人というイメージが強く、黒人のヒッピーというのはあまりイメージがわかなかったからだ。
彼によれば、白人の場合は政府への反体制的な人間が多く、そうした連中がヒッピーになっていったが、黒人は比較的スーツにネクタイなどして、ちゃんとすることが多かった。だから、あまり黒人にヒッピーはいなかった。いたとすれば、ジミー・ヘンドリックスなどではないか、とのこと。なるほど。
付け加えれば、60年代中期から後期の黒人たちは、まだ人種差別されており、白人の体制の足元にも及んでいなかったので、とりあえず体制に追いつき、追い越せの時代だった。だから、そこから先の反体制になるまでの道のりはかなり遠かったのではないかと推察できる。
マーヴィンとも、こういうネタだったら、もっといくらでもしゃべれるね、たくさん時間があったらおもしろかったね、ということになった。
しかし、マーヴィンが僕が持っていった8枚の紙ジャケットのCDをなんとか僕の元から持っていこうと狙っていたので、僕は必死に手から離さないようにしていたのだった。(笑)
ENT>MUSIC>ARTISTS>Sly & Family Stone
Big Clean Up (Part 2)
2007年5月6日(5月3日付け日記の続き)
【1年使わないものは、必要ないか】
棄てる派。
頼んでいた棚が昨日到着して、早速作ってみた。意外と簡単で最初の1個目は30分程度でできた。2個目は慣れたもので、20分弱。3個目は15分。
しかし、その棚を届ける宅配の人が朝8時すぎに、「今日の12時から14時の間におうかがいしますので」と留守電に入れていたのには参った。(笑) いや、別にそれはそれでいいんですが。朝8時過ぎにうちの電話が鳴ったんで、何事かと思ってしまいました。(笑)
それよりも、かなりのものを棄てているのだが、まだまだ足りない。棄てが足りない。しかし、一番困るのがCDだ。周囲の音楽関係者などに聞くと、CDを棄てるのには、ジャケットの紙をはずさないといけないらしい。つまり燃えるごみと燃えないごみの分別だ。僕はいままで一度もCDやレコードを棄てたことがない。カセットはさすがに棄てることができるようになった。(苦笑) とりあえず、使わないCDはダンボールにいれて、トランクルームにしまいこむ。
しかし、トランクルームにしまいこまれたCDは、決して日の目をみることはないだろうなあ。ということは棄ててもいいということになるのだが・・・。いつか使うことがあるのではないだろうか、などと思ってしまう。そこまでなかなかふんぎれない自分がちょっと情けない。
よくある整理本の類には一年使わないものは、その後もまず使わないから、棄ててよろしい、などと書いてある。それはほとんどあたっているのだが、ことレコード、CDに関していうと、それはあてはまらない。あるアーティストの新作が5年ぶりだったりすると、5年前の音源が必要になるのだ。4年以上使わないものでも、5年目に必要になることがある。
まあ、だからCDなども棄てられないんだけど。だいたい、何でもばんばん物が棄てられる人がうらやましい。うちの父親は何でもとっておく派、母親は対照的に何でも棄てられる派。僕はその点、父の血を継いだようである。(笑)
ESSAY>
【1年使わないものは、必要ないか】
棄てる派。
頼んでいた棚が昨日到着して、早速作ってみた。意外と簡単で最初の1個目は30分程度でできた。2個目は慣れたもので、20分弱。3個目は15分。
しかし、その棚を届ける宅配の人が朝8時すぎに、「今日の12時から14時の間におうかがいしますので」と留守電に入れていたのには参った。(笑) いや、別にそれはそれでいいんですが。朝8時過ぎにうちの電話が鳴ったんで、何事かと思ってしまいました。(笑)
それよりも、かなりのものを棄てているのだが、まだまだ足りない。棄てが足りない。しかし、一番困るのがCDだ。周囲の音楽関係者などに聞くと、CDを棄てるのには、ジャケットの紙をはずさないといけないらしい。つまり燃えるごみと燃えないごみの分別だ。僕はいままで一度もCDやレコードを棄てたことがない。カセットはさすがに棄てることができるようになった。(苦笑) とりあえず、使わないCDはダンボールにいれて、トランクルームにしまいこむ。
しかし、トランクルームにしまいこまれたCDは、決して日の目をみることはないだろうなあ。ということは棄ててもいいということになるのだが・・・。いつか使うことがあるのではないだろうか、などと思ってしまう。そこまでなかなかふんぎれない自分がちょっと情けない。
よくある整理本の類には一年使わないものは、その後もまず使わないから、棄ててよろしい、などと書いてある。それはほとんどあたっているのだが、ことレコード、CDに関していうと、それはあてはまらない。あるアーティストの新作が5年ぶりだったりすると、5年前の音源が必要になるのだ。4年以上使わないものでも、5年目に必要になることがある。
まあ、だからCDなども棄てられないんだけど。だいたい、何でもばんばん物が棄てられる人がうらやましい。うちの父親は何でもとっておく派、母親は対照的に何でも棄てられる派。僕はその点、父の血を継いだようである。(笑)
ESSAY>
【LPレコードがまだ新しかった時代】
LP。
昨日ご紹介したスライ&ファミリー・ストーンの一連の紙ジャケット・シリーズだが、その中には、当時のLPレコードの中袋をそのまま再現したものがある。ここに書かれている文言がまたおもしろい。まだシングル中心の時代で、LPレコード(30センチのアナログのこと)がそれほど普及していない時代のことだ。
例えば〜
「LPレコードは、簡単に曲が選べます。あなたが聴きたい曲を1曲でも、片面だけでも、何度でも聴けます。あなたがすべきことは、トーン・アームを持ち上げて、お望みの曲のところに置くだけ。レコード以上に(このような選曲が)簡単にできるものはありません」
おそらく、カセット(まだ普及してないか)、オープンリールのテープあるいは、8トラックテープなんかと比べるとLPの曲のピックアップは飛躍的に簡単だったわけだ。CD時代ならもっと簡単だけど。(笑)
今ならこうなる。「CDは簡単に曲が選べます。あなたが聴きたい曲を1曲でも、全曲だけでも、何度でも聴けます。あなたがすべきことは、リモコンのスイッチを聴きたい曲の数字に合わせるだけ。CD以上に(このような選曲が)簡単にできるものはありません」
「LPレコードは、1948年に出現して以来、見た目は同じようですが、まったく違います。LPレコードは幾多の技術的革新を経て、最高の音質を提供しています」
今だったらこう書きなおせるかな。「CDは1982年に出現して以来、見た目は同じようですが、まったく違います。CDは幾多の技術的革新を経て、最高の音質を提供しています」
「LPレコードは、ひじょうに魅力的で、勉強にもなり、保存が簡単です。LPは、置き場に困ることもありません。魅力的なジャケットデザインゆえにご自宅のどんなリヴィング・ルームにも飾ることができます。そして(ジャケットの)裏側には、アーティストやパフォーマンス、内容について詳しく書かれた勉強になる情報が書かれています。薄く平らなものであるために、何百枚になっても保存に場所を取ることはありません。そして、最小限の場所に置かれても、すべてのタイトル(ジャケットの背文字のこと)を読むことができます」
いやあ、でもね、100枚、200枚〜1000枚となると、かなり場所を取りますよ。(笑) それで苦労してるんだから、こっちは。
「すべてのアルバムは、ショーそのものです。入場料をひとたび払ってしまえば、あなたは何度でもそのショーを楽しむことができます」
そして、その裏ジャケットには計36枚のLPジャケットの写真が掲載されている。
これらの文章もそのままCDに置き換えられる。しかし、LPをショーそのものに言い換えて、ライヴショーは1回しか楽しめないけど、1回の入場料で何回でも楽しめる、っていう言い方がすごい。(笑)
ところで、LPとは、もちろん「ロング・プレイング(長時間プレイ)」の略。今のCDはLPの倍以上長時間プレイできるのだから、「スーパー・ロング・プレイング」、略してSLPって感じですね。
■上記の中ジャケットが封入されている『ダンス・トゥ・ザ・ミュージック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL94C/soulsearchiho-22/ref=nosim
■スライ&ファミリー・ストーン紙ジャケット 5月6日・日曜の『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1、午後3時〜5時)内「山野ミュージック・ジャム」(午後4時半〜)でご紹介します。
ENT>MUSIC>ESSAY
ENT>MUSIC>ARTIST>Sly & Family Stone
LP。
昨日ご紹介したスライ&ファミリー・ストーンの一連の紙ジャケット・シリーズだが、その中には、当時のLPレコードの中袋をそのまま再現したものがある。ここに書かれている文言がまたおもしろい。まだシングル中心の時代で、LPレコード(30センチのアナログのこと)がそれほど普及していない時代のことだ。
例えば〜
「LPレコードは、簡単に曲が選べます。あなたが聴きたい曲を1曲でも、片面だけでも、何度でも聴けます。あなたがすべきことは、トーン・アームを持ち上げて、お望みの曲のところに置くだけ。レコード以上に(このような選曲が)簡単にできるものはありません」
おそらく、カセット(まだ普及してないか)、オープンリールのテープあるいは、8トラックテープなんかと比べるとLPの曲のピックアップは飛躍的に簡単だったわけだ。CD時代ならもっと簡単だけど。(笑)
今ならこうなる。「CDは簡単に曲が選べます。あなたが聴きたい曲を1曲でも、全曲だけでも、何度でも聴けます。あなたがすべきことは、リモコンのスイッチを聴きたい曲の数字に合わせるだけ。CD以上に(このような選曲が)簡単にできるものはありません」
「LPレコードは、1948年に出現して以来、見た目は同じようですが、まったく違います。LPレコードは幾多の技術的革新を経て、最高の音質を提供しています」
今だったらこう書きなおせるかな。「CDは1982年に出現して以来、見た目は同じようですが、まったく違います。CDは幾多の技術的革新を経て、最高の音質を提供しています」
「LPレコードは、ひじょうに魅力的で、勉強にもなり、保存が簡単です。LPは、置き場に困ることもありません。魅力的なジャケットデザインゆえにご自宅のどんなリヴィング・ルームにも飾ることができます。そして(ジャケットの)裏側には、アーティストやパフォーマンス、内容について詳しく書かれた勉強になる情報が書かれています。薄く平らなものであるために、何百枚になっても保存に場所を取ることはありません。そして、最小限の場所に置かれても、すべてのタイトル(ジャケットの背文字のこと)を読むことができます」
いやあ、でもね、100枚、200枚〜1000枚となると、かなり場所を取りますよ。(笑) それで苦労してるんだから、こっちは。
「すべてのアルバムは、ショーそのものです。入場料をひとたび払ってしまえば、あなたは何度でもそのショーを楽しむことができます」
そして、その裏ジャケットには計36枚のLPジャケットの写真が掲載されている。
これらの文章もそのままCDに置き換えられる。しかし、LPをショーそのものに言い換えて、ライヴショーは1回しか楽しめないけど、1回の入場料で何回でも楽しめる、っていう言い方がすごい。(笑)
ところで、LPとは、もちろん「ロング・プレイング(長時間プレイ)」の略。今のCDはLPの倍以上長時間プレイできるのだから、「スーパー・ロング・プレイング」、略してSLPって感じですね。
■上記の中ジャケットが封入されている『ダンス・トゥ・ザ・ミュージック』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL94C/soulsearchiho-22/ref=nosim
■スライ&ファミリー・ストーン紙ジャケット 5月6日・日曜の『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1、午後3時〜5時)内「山野ミュージック・ジャム」(午後4時半〜)でご紹介します。
ENT>MUSIC>ESSAY
ENT>MUSIC>ARTIST>Sly & Family Stone
【スライ、紙ジャケットで一挙に8枚リリース】
新装真相深層。
60年代後期から70年代初期にかけてセンセーショナルな話題を巻き起こしたブラック・ロックの革命児、スライ・ストーンとそのグループ、ファミリー・ストーンがCBSに残したアルバムから8枚がこのほど紙ジャケット仕様になり、2007年5月2日、日本発売された。
今回の紙ジャケは、新発表のボーナストラック、日本盤が最初にリリースされた時の「帯」も再現、さらに、英文書き下ろしライナーとその翻訳、日本語版書下ろしライナー、リリース当初はかなり間違いが多かった歌詞カードも聞き取りなおし、対訳やり直しといった具合で、ファンとしては相当嬉しい充実の内容になっている。2007年デジタル・リマスターでしかも値段は今までのプラスチック・ケースの廉価盤と同じ1890円。
やはり、再発、紙ジャケのリリースはこれくらいの「仕事」をしていただくのが望ましい。(笑) 文句なしのいいお仕事である。
僕のところにも、しばらく前に、担当者から当時の日本盤の帯をお持ちでないですか、と問い合わせがきていた。調べたら、当該のアルバムは僕は輸入盤で持っていたので、残念ながら協力はできなかったが、8作、すべて帯がついているので、どこかで探せたのだろう。
しかし、昔の歌詞カードと今回の歌詞カードをちょっと見比べてみたが、ものすごいちがいだ。(笑) もちろん、違った聞き取りを元に対訳ができているから、雲泥の差がでる。そうか、こんな意味だったんだなんて歌詞の真相もわかる。
ジャケット新装で歌詞の真相もわかって、スライの音楽の深層にも迫れるという一石三鳥の紙ジャケCD8枚だ。スライ作品、お持ちでない方はもちろんのこと、お持ちで研究してみたい方もぜひ。
■制作担当・白木さんのブログ (制作過程が書かれています)
http://ameblo.jp/high-hopes/theme-10003071822.html
■ スライ&ファミリー・ストーン 『暴動』
(8枚のうち、どれかと言われればやはり、『暴動』と『スタンド』でしょう。しかし、順に聴かれることをお勧めしたいところ)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL956/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ スライ&ファミリー・ストーン 『スタンド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL94W/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>MUSIC>ALBUM>Sly & Family Stone
ENT>MUSIC>ARTISTS>Sly & Family Stone
新装真相深層。
60年代後期から70年代初期にかけてセンセーショナルな話題を巻き起こしたブラック・ロックの革命児、スライ・ストーンとそのグループ、ファミリー・ストーンがCBSに残したアルバムから8枚がこのほど紙ジャケット仕様になり、2007年5月2日、日本発売された。
今回の紙ジャケは、新発表のボーナストラック、日本盤が最初にリリースされた時の「帯」も再現、さらに、英文書き下ろしライナーとその翻訳、日本語版書下ろしライナー、リリース当初はかなり間違いが多かった歌詞カードも聞き取りなおし、対訳やり直しといった具合で、ファンとしては相当嬉しい充実の内容になっている。2007年デジタル・リマスターでしかも値段は今までのプラスチック・ケースの廉価盤と同じ1890円。
やはり、再発、紙ジャケのリリースはこれくらいの「仕事」をしていただくのが望ましい。(笑) 文句なしのいいお仕事である。
僕のところにも、しばらく前に、担当者から当時の日本盤の帯をお持ちでないですか、と問い合わせがきていた。調べたら、当該のアルバムは僕は輸入盤で持っていたので、残念ながら協力はできなかったが、8作、すべて帯がついているので、どこかで探せたのだろう。
しかし、昔の歌詞カードと今回の歌詞カードをちょっと見比べてみたが、ものすごいちがいだ。(笑) もちろん、違った聞き取りを元に対訳ができているから、雲泥の差がでる。そうか、こんな意味だったんだなんて歌詞の真相もわかる。
ジャケット新装で歌詞の真相もわかって、スライの音楽の深層にも迫れるという一石三鳥の紙ジャケCD8枚だ。スライ作品、お持ちでない方はもちろんのこと、お持ちで研究してみたい方もぜひ。
■制作担当・白木さんのブログ (制作過程が書かれています)
http://ameblo.jp/high-hopes/theme-10003071822.html
■ スライ&ファミリー・ストーン 『暴動』
(8枚のうち、どれかと言われればやはり、『暴動』と『スタンド』でしょう。しかし、順に聴かれることをお勧めしたいところ)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL956/soulsearchiho-22/ref=nosim/
■ スライ&ファミリー・ストーン 『スタンド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NVL94W/soulsearchiho-22/ref=nosim/
ENT>MUSIC>ALBUM>Sly & Family Stone
ENT>MUSIC>ARTISTS>Sly & Family Stone
Big Clean Up: On Golden Week
2007年5月3日【いらないものを棄てる大掃除の巻】
大掃除。
このゴールデン・ウィーク、なんと僕は大掃除に突入。前から大掃除をしなければと思っていたが、なかなかできないでいた。
しかし、ぐちゃぐちゃになっているCDやら、DVDやら、紙資料、本・雑誌などを整理するのだが・・・。ところが、まだ封を切ってない郵便物があったり、古いビデオテープに何も書いてないので、なにがはいってるかわからず、チェックしてみたり、まったくはかどらない。あ〜〜。
ビデオやカセット、最近だとMD、CDRには、必ず録音録画したものをすぐ書いておかないとダメ、ということは百も承知なのだが、なかなかこれができていない。くく〜〜〜。
CDRはけっこうすぐに白いのでマジックとかでかけるけど、MDとか、なかなかかけないかも。あと、CDもので、音楽のCDとデータのCD、写真とかそういうのが入ってるのとかも、うまいこと区別つけないとまずい。みんなま形が一緒だから、大変だ。ぎゃああ〜〜〜〜。
自分が書いた原稿が載ってる雑誌やら新聞やら、一応キープしてるんだけど、もう文字データはあるし、いいかなあ、という気も。僕はワープロを1986年9月から使い始めたので、それ以降のものはほとんど、昔使っていたワープロのフロッピーに入ってる。ただ現在のパソコンでは、一度MS-DOS化しないと読み込めないのでそのままになっている。もちろん、原稿を送った後、校正したり、直したものは、ここには入っていないことも多い。部屋の掃除も大事だが、このあたりのデータを変換してCD化するのも重要だ。うううっ〜〜。
意を決して昨日棚を買いに行ったら、なんと在庫なしで2−3日後に到着だそうで。そういうことがあると、すぐにくじけるものである。げええっ〜〜〜〜〜。
ESSAY>
大掃除。
このゴールデン・ウィーク、なんと僕は大掃除に突入。前から大掃除をしなければと思っていたが、なかなかできないでいた。
しかし、ぐちゃぐちゃになっているCDやら、DVDやら、紙資料、本・雑誌などを整理するのだが・・・。ところが、まだ封を切ってない郵便物があったり、古いビデオテープに何も書いてないので、なにがはいってるかわからず、チェックしてみたり、まったくはかどらない。あ〜〜。
ビデオやカセット、最近だとMD、CDRには、必ず録音録画したものをすぐ書いておかないとダメ、ということは百も承知なのだが、なかなかこれができていない。くく〜〜〜。
CDRはけっこうすぐに白いのでマジックとかでかけるけど、MDとか、なかなかかけないかも。あと、CDもので、音楽のCDとデータのCD、写真とかそういうのが入ってるのとかも、うまいこと区別つけないとまずい。みんなま形が一緒だから、大変だ。ぎゃああ〜〜〜〜。
自分が書いた原稿が載ってる雑誌やら新聞やら、一応キープしてるんだけど、もう文字データはあるし、いいかなあ、という気も。僕はワープロを1986年9月から使い始めたので、それ以降のものはほとんど、昔使っていたワープロのフロッピーに入ってる。ただ現在のパソコンでは、一度MS-DOS化しないと読み込めないのでそのままになっている。もちろん、原稿を送った後、校正したり、直したものは、ここには入っていないことも多い。部屋の掃除も大事だが、このあたりのデータを変換してCD化するのも重要だ。うううっ〜〜。
意を決して昨日棚を買いに行ったら、なんと在庫なしで2−3日後に到着だそうで。そういうことがあると、すぐにくじけるものである。げええっ〜〜〜〜〜。
ESSAY>
【はたけやま裕&円道一成ライヴ】
イメージ。
女性パーカッション奏者、はたけやま裕さんがライヴをやるというのででかけた。しかも、円道一成さんとのジョイント(正確には、ゲスト出演)で、「ジェームス・ブラウン・トリビュート」だという。はたけやまさんは、以前から僕の中では「日本のシーラE」的なイメージを勝手にもっていて、そういう迫力のあるパフォーマンスに注目している。
しかし、常々聞く側は勝手だなと思う。僕が日本のシーラEと思っても、本人はピアソラやイーグルスなどもやってしまうところがおもしろい。たぶん、聞く側がアーティストのイメージを限定してしまうのだろう。タイトルは「ジェームス・ブラウン・トリビュート」だったが、ブラウン曲は4曲くらいだったので、ちょっと肩透かしだったが、円道さんのソウルフルなヴォーカルが炸裂したのでまあ、いいでしょう。(笑)
ライヴは、円道さんが入って、ウィルソン・ピケットやジェームス・ブラウン、その他のR&Bヒットを歌うと、一挙に熱気あふれる空気が爆発しそうになる。彼が「この会場をアポロ・シアターにしましょう」と宣言するとどんどん温度は上昇だ。円道さんは、しかし、エンタテイナーだ。観客をぐっとつかみ、歌わせ、立たせ、楽しませるのが実にうまい。観客に「みんなで歌おう」と言って歌わせるところなんか、実に手馴れたもの。
彼はジェームス・ブラウンより、さすがにウィルソン・ピケットのほうが歌いこんでいるせいか、どんぴしゃだ。
僕個人としては、裕さんが黒人ばかりのバンドの中で演奏するところを見てみたい。
■過去関連記事
(円道一成さん関連)
2003/11/30 (Sun)
Album Between Elbert & Errison
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031130.html
February 16, 2006
Endoh Issei Live: He’s Been Singing Soul Music For More Than Quarter Century
http://blog.soulsearchin.com/archives/000837.html
■はたけやま裕オフィシャル・ウェッブ
http://www.tatakiyama.com/profile.htm
■メンバー
はたけやま裕 (パーカッション)
円道一成 (ゲスト・ヴォーカル)
今野勝晴 (キーボード)
渡邊裕美 (ベース)
伊勢賢治 (サックス)
■Setlist : Hatakeyama You & Endo Issey @ノヴェンバー・イレヴンス May 1st, 2007
セットリスト はたけやま裕 & 円道一成
First Set
show started 19:42
01. The Chicken (Including a riff of "Sex Machine") (James Brown)
02. Milonga del Angel(Astor Piazzolla) (天使のミロンガ =ピアソラ)
03. In The Midnight Hour (Wilson Pickett) (ここから円道一成)
04. When Something’s Wrong With My Baby (Sam & Dave)
05. Papa’s Got A Brand New Bag (James Brown)
show ended 20:41
Second set
show started 21:01
01. Cold Sweat (James Brown)
02. Rain (including a riff of "Lickin Stick") (「レイン」は円道一成オリジナル)
03. Stand By Me (Ben E. King) (円道一成ここまで)
04. Desperado (Eagles)
05. Maria Cervantes (A Noro Morales) (Tito Puente)
Enc. Soul Dance Number Three (Wilson Pickett) (円道一成アンコール3曲メドレー)
Enc. I Feel Good (James Brown)
Enc. Land Of 10,000 Dances (ダンス天国) (Wilson Pickett)
show ended 22:07
(2007年5月1日火曜、赤坂・ノヴェンバー・イレヴンス=November Eleventh、はたけやま裕・円道一成ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hatakeyama, You & Endo "Shark" Issey Live
2007-54
イメージ。
女性パーカッション奏者、はたけやま裕さんがライヴをやるというのででかけた。しかも、円道一成さんとのジョイント(正確には、ゲスト出演)で、「ジェームス・ブラウン・トリビュート」だという。はたけやまさんは、以前から僕の中では「日本のシーラE」的なイメージを勝手にもっていて、そういう迫力のあるパフォーマンスに注目している。
しかし、常々聞く側は勝手だなと思う。僕が日本のシーラEと思っても、本人はピアソラやイーグルスなどもやってしまうところがおもしろい。たぶん、聞く側がアーティストのイメージを限定してしまうのだろう。タイトルは「ジェームス・ブラウン・トリビュート」だったが、ブラウン曲は4曲くらいだったので、ちょっと肩透かしだったが、円道さんのソウルフルなヴォーカルが炸裂したのでまあ、いいでしょう。(笑)
ライヴは、円道さんが入って、ウィルソン・ピケットやジェームス・ブラウン、その他のR&Bヒットを歌うと、一挙に熱気あふれる空気が爆発しそうになる。彼が「この会場をアポロ・シアターにしましょう」と宣言するとどんどん温度は上昇だ。円道さんは、しかし、エンタテイナーだ。観客をぐっとつかみ、歌わせ、立たせ、楽しませるのが実にうまい。観客に「みんなで歌おう」と言って歌わせるところなんか、実に手馴れたもの。
彼はジェームス・ブラウンより、さすがにウィルソン・ピケットのほうが歌いこんでいるせいか、どんぴしゃだ。
僕個人としては、裕さんが黒人ばかりのバンドの中で演奏するところを見てみたい。
■過去関連記事
(円道一成さん関連)
2003/11/30 (Sun)
Album Between Elbert & Errison
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031130.html
February 16, 2006
Endoh Issei Live: He’s Been Singing Soul Music For More Than Quarter Century
http://blog.soulsearchin.com/archives/000837.html
■はたけやま裕オフィシャル・ウェッブ
http://www.tatakiyama.com/profile.htm
■メンバー
はたけやま裕 (パーカッション)
円道一成 (ゲスト・ヴォーカル)
今野勝晴 (キーボード)
渡邊裕美 (ベース)
伊勢賢治 (サックス)
■Setlist : Hatakeyama You & Endo Issey @ノヴェンバー・イレヴンス May 1st, 2007
セットリスト はたけやま裕 & 円道一成
First Set
show started 19:42
01. The Chicken (Including a riff of "Sex Machine") (James Brown)
02. Milonga del Angel(Astor Piazzolla) (天使のミロンガ =ピアソラ)
03. In The Midnight Hour (Wilson Pickett) (ここから円道一成)
04. When Something’s Wrong With My Baby (Sam & Dave)
05. Papa’s Got A Brand New Bag (James Brown)
show ended 20:41
Second set
show started 21:01
01. Cold Sweat (James Brown)
02. Rain (including a riff of "Lickin Stick") (「レイン」は円道一成オリジナル)
03. Stand By Me (Ben E. King) (円道一成ここまで)
04. Desperado (Eagles)
05. Maria Cervantes (A Noro Morales) (Tito Puente)
Enc. Soul Dance Number Three (Wilson Pickett) (円道一成アンコール3曲メドレー)
Enc. I Feel Good (James Brown)
Enc. Land Of 10,000 Dances (ダンス天国) (Wilson Pickett)
show ended 22:07
(2007年5月1日火曜、赤坂・ノヴェンバー・イレヴンス=November Eleventh、はたけやま裕・円道一成ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hatakeyama, You & Endo "Shark" Issey Live
2007-54
【ガッツ、マル、シャンティらそれぞれライヴ】
ライヴ。
これまでに『ソウル・サーチン』に参加してくれたさまざまなミュージシャンが次週あたりからあいついで、それぞれのライヴを行う。ガッツ、マル、そして、シャンティーとまとめて3本ご紹介。『ソウル・サーチン』でお気に入りになった方は、ぜひ単独ライヴへ足をお運びください。
ライヴ実施日順に。まず、ガッツ。今回のライヴは、前回昨年暮れに横浜モーション・ブルーで行ったホーン・セクションをいれたフル・バンド形式のライヴ。5月9日(水曜)に目黒のブルースアレーで行われる。今回は、カヴァーが中心になるというので、かなりのソウル・カヴァーが聴かれることになりそうだ。
ガッツの昨年のモーションでのライヴ映像の一部がインターネットのテレビ局レムTVで見られる。
http://movie.remu-tv.com/report/
続いて、5月14日(月)に渋谷のプラグで行われるのが、マルのライヴ。ドラムス、ギター、キーボード、ベースに、マルのヴォーカル。さらに、バックコーラスにオリヴィアが参加。ソウルフルな歌声を聴かせる。この日はオープニングにケオ(Keo)こと、タケオが登場。ネオ・ソウル的な夜になりそうだ。
そして、5月16日(水)に目黒のブルースアレーで行われるのが、シャンティーの単独ライヴ。これにバック・バンドがつく。しかも、フィリップ・ウーとハンク西山、ドラムスに若手の白根佳尚、ベースが渡邊裕美という強力バンド。シャンティーがブルースアレーでフル・ライヴを行うのは初めて。
■GATS
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite〜GATS soul vibrations〜
2007年5月9日(水)
目黒・ブルースアレー 19時半、21時15分 (2セット入れ替えなし)
http://www.bluesalley.co.jp/
〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14
ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F
電話 03−5740-6041(予約専用電話) お店03-5496-4381
(Vo/G)GATS (Harmonica/Key)西脇辰弥 (B)日野“JINO”賢二 (Ds)高田真 (Per)木村“キムチ”誠 (Tp)小林正弘、佐久間勲 (Sax)竹上良成 (Cho/G)渕上祥人 (Vo)音音(nene) ★Special Guest (G/Vo)森広隆
※予定していた(Vo)有坂美香は、都合により出演できなくなりました
前売・当日共通 テーブル席(指定)5,500 立見(自由)4,500 (各税込)
ガッツ・オフィシャル
http://gats.tv/GATS.TVSHOW.html
■ マル
2007.5.14 (Mon.)
maru’s Live
OPEN/START 19:00/19:30
CHARGE ¥2,500+1drink
PLACE PLUG shibuya
東京都渋谷区神南1-23-13-B2
03-5428-9188
http://www.shibuya-plug.tv/top.html
opening act TAKEO(KeO)+Mana
メンバー
MARU(vo) 林田pochi裕一(keys) 渥美幸裕(guitar) 坂本竜太(bass) 天倉正敬(drums) Olivia(vocal)
マル・オフィシャル
http://www.marudiva.com/
■ SHANTI+PHILIP+HANK ~keep it soulful~
2007年5月16日(水曜)
目黒・ブルースアレー 19時半、21時15分 (2セット入れ替えなし)
http://www.bluesalley.co.jp/
(Vo)SHANTI (Key)PHILIP WOO (G)西山“HANK”史翁 (B)渡邉裕美 (Ds)白根佳尚
前売・当日共通 テーブル席(指定)4,000 (税込)
シャンティー・オフィシャル
http://snydersmarket.com/shanti.html
フィリップ・ウー
http://blog.goo.ne.jp/philipwoo
ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT
ライヴ。
これまでに『ソウル・サーチン』に参加してくれたさまざまなミュージシャンが次週あたりからあいついで、それぞれのライヴを行う。ガッツ、マル、そして、シャンティーとまとめて3本ご紹介。『ソウル・サーチン』でお気に入りになった方は、ぜひ単独ライヴへ足をお運びください。
ライヴ実施日順に。まず、ガッツ。今回のライヴは、前回昨年暮れに横浜モーション・ブルーで行ったホーン・セクションをいれたフル・バンド形式のライヴ。5月9日(水曜)に目黒のブルースアレーで行われる。今回は、カヴァーが中心になるというので、かなりのソウル・カヴァーが聴かれることになりそうだ。
ガッツの昨年のモーションでのライヴ映像の一部がインターネットのテレビ局レムTVで見られる。
http://movie.remu-tv.com/report/
続いて、5月14日(月)に渋谷のプラグで行われるのが、マルのライヴ。ドラムス、ギター、キーボード、ベースに、マルのヴォーカル。さらに、バックコーラスにオリヴィアが参加。ソウルフルな歌声を聴かせる。この日はオープニングにケオ(Keo)こと、タケオが登場。ネオ・ソウル的な夜になりそうだ。
そして、5月16日(水)に目黒のブルースアレーで行われるのが、シャンティーの単独ライヴ。これにバック・バンドがつく。しかも、フィリップ・ウーとハンク西山、ドラムスに若手の白根佳尚、ベースが渡邊裕美という強力バンド。シャンティーがブルースアレーでフル・ライヴを行うのは初めて。
■GATS
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite〜GATS soul vibrations〜
2007年5月9日(水)
目黒・ブルースアレー 19時半、21時15分 (2セット入れ替えなし)
http://www.bluesalley.co.jp/
〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14
ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F
電話 03−5740-6041(予約専用電話) お店03-5496-4381
(Vo/G)GATS (Harmonica/Key)西脇辰弥 (B)日野“JINO”賢二 (Ds)高田真 (Per)木村“キムチ”誠 (Tp)小林正弘、佐久間勲 (Sax)竹上良成 (Cho/G)渕上祥人 (Vo)音音(nene) ★Special Guest (G/Vo)森広隆
※予定していた(Vo)有坂美香は、都合により出演できなくなりました
前売・当日共通 テーブル席(指定)5,500 立見(自由)4,500 (各税込)
ガッツ・オフィシャル
http://gats.tv/GATS.TVSHOW.html
■ マル
2007.5.14 (Mon.)
maru’s Live
OPEN/START 19:00/19:30
CHARGE ¥2,500+1drink
PLACE PLUG shibuya
東京都渋谷区神南1-23-13-B2
03-5428-9188
http://www.shibuya-plug.tv/top.html
opening act TAKEO(KeO)+Mana
メンバー
MARU(vo) 林田pochi裕一(keys) 渥美幸裕(guitar) 坂本竜太(bass) 天倉正敬(drums) Olivia(vocal)
マル・オフィシャル
http://www.marudiva.com/
■ SHANTI+PHILIP+HANK ~keep it soulful~
2007年5月16日(水曜)
目黒・ブルースアレー 19時半、21時15分 (2セット入れ替えなし)
http://www.bluesalley.co.jp/
(Vo)SHANTI (Key)PHILIP WOO (G)西山“HANK”史翁 (B)渡邉裕美 (Ds)白根佳尚
前売・当日共通 テーブル席(指定)4,000 (税込)
シャンティー・オフィシャル
http://snydersmarket.com/shanti.html
フィリップ・ウー
http://blog.goo.ne.jp/philipwoo
ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT
(昨日からのつづき)
【深町純・語録】
知的刺激。
深町語録は、いつも知的刺激がいいいいっぱいある。4月28日のトークからいくつか抜粋します。
「ここ(恵比寿のアートカフェでの即興ライヴ)では、僕は常に冒険しようと思っています。即興というのは、うまくいくこともあれば、だめなときもある。即興とは冒険だと思っています。冒険は失敗がつきものです。失敗を恐れてはいけません。だから演奏がだめなときは、拍手をしてはいけません。無意味な拍手は良心的な演奏家をだめにする。だから、だめなときはだめと言ってあげなければならない」
「昔、バンド活動をしていたとき、やはり、調子が悪いときもあるんですね。演奏を終わって楽屋で『今日は、なんでだろう、調子悪かったね』なんて言ってるときに、楽屋にやってきた女の子が『今日のは最高でしたっ』なんて言われると、「おまえ、何聞いてるんだ」ってことになる。そういうのが度重なると、ばかばかしくなってくる。だからどんな演奏でもスタンディング・オヴェーションするのは、アホです。まあ、半数以上の人は、『スタンディング・オヴェーションをしたくて、コンサートに行く』んでしょうけど、そういう姿勢は、演奏家をだめにする。みんながそれぞれ、みんなの耳で、判断しなければなりません。そういうとね、『私、音楽、よくわからないんで』という人がいる。でも、関係ないんです。あなたが、自分が聴いておもしろいと思えば、喝采すればいい。つまらないと思ったら、拍手しないということです。自分の判断に正しく従うということが、すごく重要なんです」
「もうひとつ、言おうと思ってることがあります。『あなたは音楽が好きですか』と聞かれると、『音楽、大好きです』とほとんどの人が答えます。でも、最近感じた、僕なりの結論はこうです。そういわれて『音楽、好きです』と答えた人の半分は、『音楽を好きって言うことが好きな人』たちなんです」 (観客から笑い)
「例えばこの深町純のライヴにも、わけのわからないおじさんが来ることがある。なんで来たんだろう、寝てたりもするわけでね。で、そういうおじさんっていうのは、翌日会社に行って『昨日、深町純のコンサート行ってさあ』とか言って、『へえ、課長、深町純、知ってるんですか』みたいな会話になるんですね。そうすると、なんとなく、音楽的素養があるように見える。そういうために、同じようにストーンズのコンサートに行く人が、きっと、半分はいると思う。音楽が好きというより、その音楽会に行くことが好きなんだ。そこは、十分注意しないといけない。そういうのは、ひるがえれば、ブランドのバッグを持ったり、新丸ビルでおいしいものを食べたりと同じことなんですよ。いいかげん、そういうことから解放されなければならない、ということです。音楽が好きなのではなく、音楽会に行くのが好きな人たちというのは、多いですよ。だいたい音楽好きっていうと、いい趣味みたいに聞こえるでしょう。AV好きとか、ストリップ好きとか言うより素敵そうで、いい。(笑) そういう人は、断じている。そういう人と本当に音楽が好きな人は、きちっと区別したいなあ、と思う」
「ここでのライヴは来月で終わってしまいます。で、僕も、ここからタクシーでワンメーターくらいの祐天寺というところに、お店を作りました。それで、不思議なんだけど、ここに来た人にDMを送っても、誰一人として僕の店には来ないんだよね。(笑) いや、つまり、それは、ここ(恵比寿アートカフェ)という空間が好きで、愛していて、ここで聴く僕の音楽が好きということなんだろうね。場が大事というかね」
「僕は、僕がピアノ弾くんだから、ここに来てる人はみんな(祐天寺の)自分の店に来ると思っていた。甘かったです。(笑) やはり、この場所、この空間がいいんだね」
「僕は、自分のピアノを聴いて何人かの人が泣いていることを知っています。でも、僕は一度も人を泣かせようと思って、ピアノを弾いたことはありません。いつも、ちょっと意地悪く言うのは、聴いている人が勝手に泣いている、僕とは関係ない、ということです。だから、涙を流して僕に『深町さん、ありがとう』と言ってくれる人にいつもこう言っています。『それは、あなたにそういう能力があるんです』ってね。つまり僕のピアノを聴いて、何かを心に思い浮かべて、何かを感じて、涙を流せる、それはあなたの能力なんです。僕はそういうことを信じている。それはつまり、音楽の力です」
「僕たちミュージシャンは、じゃあ何をしているかというと、そういうすばらしい音楽というものを、汚(けが)れなく、間違いなく、再現するのが僕の仕事で、僕が、もしうまく音楽を再現することさえできれば、それはきっと聴いている人の心の中に何かを残してくれるのだろうと思う。だから、僕が何かをしているわけではないんです」
「例えば、今度くるロシアのグリーシャっていうアーティストなんかね、よく言うんです。『ジュン、音楽は神様が降ってくるんだよ』って本気で言うんですね。僕が上手に即興演奏ができたりすると、『ジュン、それは神様が弾かせてくれてるんだよ』って言うんですね。そういうことを言うミュージシャンは日本には少ない。グリーシャなんか、その演奏する姿勢がすばらしい。彼らは音楽に対してひじょうに誠実です」
深町さんが言ったことを、ただ文字に起こすだけで、これだけのものができるんだから、ほんと、たいしたものです。すごい。感謝。尊敬。
■4月27日のセットリストなどは、昨日付け日記にあります。
(2007年4月27日土曜、恵比寿アートカフェ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2007-53
【深町純・語録】
知的刺激。
深町語録は、いつも知的刺激がいいいいっぱいある。4月28日のトークからいくつか抜粋します。
「ここ(恵比寿のアートカフェでの即興ライヴ)では、僕は常に冒険しようと思っています。即興というのは、うまくいくこともあれば、だめなときもある。即興とは冒険だと思っています。冒険は失敗がつきものです。失敗を恐れてはいけません。だから演奏がだめなときは、拍手をしてはいけません。無意味な拍手は良心的な演奏家をだめにする。だから、だめなときはだめと言ってあげなければならない」
「昔、バンド活動をしていたとき、やはり、調子が悪いときもあるんですね。演奏を終わって楽屋で『今日は、なんでだろう、調子悪かったね』なんて言ってるときに、楽屋にやってきた女の子が『今日のは最高でしたっ』なんて言われると、「おまえ、何聞いてるんだ」ってことになる。そういうのが度重なると、ばかばかしくなってくる。だからどんな演奏でもスタンディング・オヴェーションするのは、アホです。まあ、半数以上の人は、『スタンディング・オヴェーションをしたくて、コンサートに行く』んでしょうけど、そういう姿勢は、演奏家をだめにする。みんながそれぞれ、みんなの耳で、判断しなければなりません。そういうとね、『私、音楽、よくわからないんで』という人がいる。でも、関係ないんです。あなたが、自分が聴いておもしろいと思えば、喝采すればいい。つまらないと思ったら、拍手しないということです。自分の判断に正しく従うということが、すごく重要なんです」
「もうひとつ、言おうと思ってることがあります。『あなたは音楽が好きですか』と聞かれると、『音楽、大好きです』とほとんどの人が答えます。でも、最近感じた、僕なりの結論はこうです。そういわれて『音楽、好きです』と答えた人の半分は、『音楽を好きって言うことが好きな人』たちなんです」 (観客から笑い)
「例えばこの深町純のライヴにも、わけのわからないおじさんが来ることがある。なんで来たんだろう、寝てたりもするわけでね。で、そういうおじさんっていうのは、翌日会社に行って『昨日、深町純のコンサート行ってさあ』とか言って、『へえ、課長、深町純、知ってるんですか』みたいな会話になるんですね。そうすると、なんとなく、音楽的素養があるように見える。そういうために、同じようにストーンズのコンサートに行く人が、きっと、半分はいると思う。音楽が好きというより、その音楽会に行くことが好きなんだ。そこは、十分注意しないといけない。そういうのは、ひるがえれば、ブランドのバッグを持ったり、新丸ビルでおいしいものを食べたりと同じことなんですよ。いいかげん、そういうことから解放されなければならない、ということです。音楽が好きなのではなく、音楽会に行くのが好きな人たちというのは、多いですよ。だいたい音楽好きっていうと、いい趣味みたいに聞こえるでしょう。AV好きとか、ストリップ好きとか言うより素敵そうで、いい。(笑) そういう人は、断じている。そういう人と本当に音楽が好きな人は、きちっと区別したいなあ、と思う」
「ここでのライヴは来月で終わってしまいます。で、僕も、ここからタクシーでワンメーターくらいの祐天寺というところに、お店を作りました。それで、不思議なんだけど、ここに来た人にDMを送っても、誰一人として僕の店には来ないんだよね。(笑) いや、つまり、それは、ここ(恵比寿アートカフェ)という空間が好きで、愛していて、ここで聴く僕の音楽が好きということなんだろうね。場が大事というかね」
「僕は、僕がピアノ弾くんだから、ここに来てる人はみんな(祐天寺の)自分の店に来ると思っていた。甘かったです。(笑) やはり、この場所、この空間がいいんだね」
「僕は、自分のピアノを聴いて何人かの人が泣いていることを知っています。でも、僕は一度も人を泣かせようと思って、ピアノを弾いたことはありません。いつも、ちょっと意地悪く言うのは、聴いている人が勝手に泣いている、僕とは関係ない、ということです。だから、涙を流して僕に『深町さん、ありがとう』と言ってくれる人にいつもこう言っています。『それは、あなたにそういう能力があるんです』ってね。つまり僕のピアノを聴いて、何かを心に思い浮かべて、何かを感じて、涙を流せる、それはあなたの能力なんです。僕はそういうことを信じている。それはつまり、音楽の力です」
「僕たちミュージシャンは、じゃあ何をしているかというと、そういうすばらしい音楽というものを、汚(けが)れなく、間違いなく、再現するのが僕の仕事で、僕が、もしうまく音楽を再現することさえできれば、それはきっと聴いている人の心の中に何かを残してくれるのだろうと思う。だから、僕が何かをしているわけではないんです」
「例えば、今度くるロシアのグリーシャっていうアーティストなんかね、よく言うんです。『ジュン、音楽は神様が降ってくるんだよ』って本気で言うんですね。僕が上手に即興演奏ができたりすると、『ジュン、それは神様が弾かせてくれてるんだよ』って言うんですね。そういうことを言うミュージシャンは日本には少ない。グリーシャなんか、その演奏する姿勢がすばらしい。彼らは音楽に対してひじょうに誠実です」
深町さんが言ったことを、ただ文字に起こすだけで、これだけのものができるんだから、ほんと、たいしたものです。すごい。感謝。尊敬。
■4月27日のセットリストなどは、昨日付け日記にあります。
(2007年4月27日土曜、恵比寿アートカフェ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2007-53
【深町純第76回〜深町さんが歌う】
夢。
今日とあと5月だけ、2回だけになった恵比寿アートカフェでの深町純・全曲即興ピアノ・パーティー、第76回。いよいよ来月は最終回だ。ラスマイくらいになると、やはり、深町さんも妙に湿っぽくなるのか。(笑)
深町さんが言う。「不思議なんだけど、毎回この会では3分の1から半分が初めて来る人なんですね。でも、決して、(アートカフェにはいるための)行列が恵比寿の駅のほうまで伸びていたりすることがない。なんでなんだろう。いつもちょうどほどよく、収まってます。過去に3回ほど、ものすごく満員になって酸欠になり倒れて救急車で運ばれた人がいましたが、まあ、だいたいこんな感じでね。一度でいいから行列が並んでいるのを見るのが、僕の人生の夢です。(笑)」
今回は、いきなりノー・トークで3曲、約34分連続演奏! 聴く側の集中も高まる。この日は、夕方降った雨のせいか、最初、音が曇り気味だったような気がした。湿っぽい音というか。からっとしていないというか。
ファーストセットでのおなじみの「お題拝借」3曲目では、なんと、即興で歌う歌う友利宇景という方と深町さんが、即興コラボレーション。友利さんが、「初めてきたのですが、大変感動しました。自分も老人ホームなどで即興の歌を歌っていたりするんですが・・・」というと深町さんすかさず「じゃあ、歌ってよ」 「ええっ・・・」ということで、始まった。最初、歌が自由に出てきて、まもなく、深町さんがピアノで追いかけ始め、徐々に曲の形になっていった。これは、お見事、背筋ぞくぞくものだった。
歌とピアノが終わって、深町さんが言った。「まあ、これが即興のすばらしさということでしょうか」
歌力。
第二部にスペシャルがあった。実は深町ピアノが大好きだったジェームス・マクダネルさんという方がいた。ほとんど毎回のようにこの会にきていたが、昨年(2006年)11月29日、突然の事故で急逝したのだ。僕自身も彼とこのアートカフェで話をしたこともあった。また、昨年6月頃には、深町さんのライヴ・パフォーマンスをイギリスで行うための企画書を書いてくれと深町さんに頼まれ、その英語版を彼が作ってくれたりしていて、打ち合わせやメールのやりとりもしていた。そして、この日、初めて彼の奥さんがアートカフェにやってきたのだ。
そこで、深町さんは彼女のために、ジェームスさんが大好きだった深町さん作品「誕生日」という曲をプレイすることにした。これは深町さんの傑作で、いろいろな人が歌っている。有名なのは森山良子さんのヴァージョンか。ところが、今日は深町さんはここにちょっとした施しをした。
この「誕生日」という曲、ジェームスさんが大好きで、元の日本語の歌に勝手に彼が英語詞をつけていたのだ。そして、その英語詞を、ジェームスさん同様この深町ピアノ会の大常連であるトーマスさんが、ピアノに乗せて朗読することになった。しかも、それだけではない。なんと、深町さん本人がこの曲を歌ったのである。
「僕はこう見えて、1972年に『ある若者の肖像』というアルバムでデビューしたんですが、そこでは歌を歌ってるんです。そういえば、このアルバムと次のアルバム『ハロー』を、ユニバーサルというレコード会社がCDで再発したいといってきたんで、何ヶ月かすると、CD屋さんに並ぶと思います」 (『ある若者・・・』は調べると、正確には1971年11月発売でした)
ピアノ→深町ヴォーカル→トーマスの英語詞朗読→深町ヴォーカル→ピアノという流れで、「誕生日」が約10分近く続いた。決して上手とは言えない深町ヴォーカルだが、実に胸を打つ。ジェームスさんへ捧げるというサイド・ストーリーがあるからか。いや、それだけではあるまい。真後ろで聞いていた奥さんが、それまでずっと楽しそうに微笑んだいたのに、いつしかハンカチで涙を拭いている。人を感動させる歌とは、別にうまくなくてもいいのかもしれない。味があるというか、魂がこもっているというか。やはり、言葉、歌詞の持つ力は、音楽の力を倍増させる。
「(歌詞の最後の部分)・・・笑いあえる日を僕は信じてる。大切な思い出を、君にありがとう・・・。ジェームス!」 演奏が終わって、深町さんとトーマスが奥さんのところに歩み寄った。歌力が感動を巻き起こした瞬間だった。
深町純、恵比寿アートカフェでのピアノ・パーティーはあと1回だけ。5月26日(土曜)だ。なお、その後は祐天寺の深町さんの店「FJ’s」で毎月最終土曜日に即興演奏会を続けることになった。
■アートカフェ・オフィシャル・ウェッブ
http://artcafe1107.com/
深町純オフィシャル・ウェッブ
http://www.bekkoame.ne.jp/~cisum/
■Setlist: Fukamachi Jun @ Art Cafe, Ebisu
April 28, 2007 (Saturday)
セットリスト 深町純
1st Set
show started 19:46
01. 2007年4月28日19時46分の作品 (10.50)
02. 2007年4月28日19時57分の作品 (10.52)
03. 2007年4月28日20時08分の作品 (10.57)
04. 2007年4月28日御題拝借作品1. (2.26)
05. 2007年4月28日御題拝借作品2. (1.32) (Erika’s Melody)
06. 2007年4月28日御題拝借作品3. (1.51) (improvisation with Yuuri Ukei on vocal)
show ended 20:45
(approximately performing time 40 minutes 28 seconds of 59 minutes show)(.6858)
2nd Set
show started 21.10
01. 誕生日(ジェームス・マクダネルへ捧げる)(9.52)
02. 2007年4月28日21時32分の作品 (9.09)
03. 2007年4月28日21時54分の作品 (7.43)
04. 2007年4月28日22時08分の作品 (10.29)
show ended 22:05
(approximately performing time: 37.13 of 55 minutes show)(.6766)
■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)
2005年11月 第一部 41.70 第二部 51.82
2005年12月 第一部 39.86 第二部 58.91
2006年01月 第一部 58.81 第二部 67.23
2006年02月 第一部 38.4 第二部 49.7
2006年03月 第一部 50.9 第二部 92.7
2006年04月 第一部 53.1 第二部 57.3
2006年05月 第一部 45.15 第二部 82.08
2006年06月 第一部 52.16 第二部 59.02
2006年09月 第一部 47.77 第二部 77.63
2007年01月 第一部 65.53 第二部 54.97
2007年02月 第一部 53.88 第二部 49.33
2007年04月 第一部 65.26 第二部 68.58
(2007年4月27日土曜、恵比寿アートカフェ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2007-53
夢。
今日とあと5月だけ、2回だけになった恵比寿アートカフェでの深町純・全曲即興ピアノ・パーティー、第76回。いよいよ来月は最終回だ。ラスマイくらいになると、やはり、深町さんも妙に湿っぽくなるのか。(笑)
深町さんが言う。「不思議なんだけど、毎回この会では3分の1から半分が初めて来る人なんですね。でも、決して、(アートカフェにはいるための)行列が恵比寿の駅のほうまで伸びていたりすることがない。なんでなんだろう。いつもちょうどほどよく、収まってます。過去に3回ほど、ものすごく満員になって酸欠になり倒れて救急車で運ばれた人がいましたが、まあ、だいたいこんな感じでね。一度でいいから行列が並んでいるのを見るのが、僕の人生の夢です。(笑)」
今回は、いきなりノー・トークで3曲、約34分連続演奏! 聴く側の集中も高まる。この日は、夕方降った雨のせいか、最初、音が曇り気味だったような気がした。湿っぽい音というか。からっとしていないというか。
ファーストセットでのおなじみの「お題拝借」3曲目では、なんと、即興で歌う歌う友利宇景という方と深町さんが、即興コラボレーション。友利さんが、「初めてきたのですが、大変感動しました。自分も老人ホームなどで即興の歌を歌っていたりするんですが・・・」というと深町さんすかさず「じゃあ、歌ってよ」 「ええっ・・・」ということで、始まった。最初、歌が自由に出てきて、まもなく、深町さんがピアノで追いかけ始め、徐々に曲の形になっていった。これは、お見事、背筋ぞくぞくものだった。
歌とピアノが終わって、深町さんが言った。「まあ、これが即興のすばらしさということでしょうか」
歌力。
第二部にスペシャルがあった。実は深町ピアノが大好きだったジェームス・マクダネルさんという方がいた。ほとんど毎回のようにこの会にきていたが、昨年(2006年)11月29日、突然の事故で急逝したのだ。僕自身も彼とこのアートカフェで話をしたこともあった。また、昨年6月頃には、深町さんのライヴ・パフォーマンスをイギリスで行うための企画書を書いてくれと深町さんに頼まれ、その英語版を彼が作ってくれたりしていて、打ち合わせやメールのやりとりもしていた。そして、この日、初めて彼の奥さんがアートカフェにやってきたのだ。
そこで、深町さんは彼女のために、ジェームスさんが大好きだった深町さん作品「誕生日」という曲をプレイすることにした。これは深町さんの傑作で、いろいろな人が歌っている。有名なのは森山良子さんのヴァージョンか。ところが、今日は深町さんはここにちょっとした施しをした。
この「誕生日」という曲、ジェームスさんが大好きで、元の日本語の歌に勝手に彼が英語詞をつけていたのだ。そして、その英語詞を、ジェームスさん同様この深町ピアノ会の大常連であるトーマスさんが、ピアノに乗せて朗読することになった。しかも、それだけではない。なんと、深町さん本人がこの曲を歌ったのである。
「僕はこう見えて、1972年に『ある若者の肖像』というアルバムでデビューしたんですが、そこでは歌を歌ってるんです。そういえば、このアルバムと次のアルバム『ハロー』を、ユニバーサルというレコード会社がCDで再発したいといってきたんで、何ヶ月かすると、CD屋さんに並ぶと思います」 (『ある若者・・・』は調べると、正確には1971年11月発売でした)
ピアノ→深町ヴォーカル→トーマスの英語詞朗読→深町ヴォーカル→ピアノという流れで、「誕生日」が約10分近く続いた。決して上手とは言えない深町ヴォーカルだが、実に胸を打つ。ジェームスさんへ捧げるというサイド・ストーリーがあるからか。いや、それだけではあるまい。真後ろで聞いていた奥さんが、それまでずっと楽しそうに微笑んだいたのに、いつしかハンカチで涙を拭いている。人を感動させる歌とは、別にうまくなくてもいいのかもしれない。味があるというか、魂がこもっているというか。やはり、言葉、歌詞の持つ力は、音楽の力を倍増させる。
「(歌詞の最後の部分)・・・笑いあえる日を僕は信じてる。大切な思い出を、君にありがとう・・・。ジェームス!」 演奏が終わって、深町さんとトーマスが奥さんのところに歩み寄った。歌力が感動を巻き起こした瞬間だった。
深町純、恵比寿アートカフェでのピアノ・パーティーはあと1回だけ。5月26日(土曜)だ。なお、その後は祐天寺の深町さんの店「FJ’s」で毎月最終土曜日に即興演奏会を続けることになった。
■アートカフェ・オフィシャル・ウェッブ
http://artcafe1107.com/
深町純オフィシャル・ウェッブ
http://www.bekkoame.ne.jp/~cisum/
■Setlist: Fukamachi Jun @ Art Cafe, Ebisu
April 28, 2007 (Saturday)
セットリスト 深町純
1st Set
show started 19:46
01. 2007年4月28日19時46分の作品 (10.50)
02. 2007年4月28日19時57分の作品 (10.52)
03. 2007年4月28日20時08分の作品 (10.57)
04. 2007年4月28日御題拝借作品1. (2.26)
05. 2007年4月28日御題拝借作品2. (1.32) (Erika’s Melody)
06. 2007年4月28日御題拝借作品3. (1.51) (improvisation with Yuuri Ukei on vocal)
show ended 20:45
(approximately performing time 40 minutes 28 seconds of 59 minutes show)(.6858)
2nd Set
show started 21.10
01. 誕生日(ジェームス・マクダネルへ捧げる)(9.52)
02. 2007年4月28日21時32分の作品 (9.09)
03. 2007年4月28日21時54分の作品 (7.43)
04. 2007年4月28日22時08分の作品 (10.29)
show ended 22:05
(approximately performing time: 37.13 of 55 minutes show)(.6766)
■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)
2005年11月 第一部 41.70 第二部 51.82
2005年12月 第一部 39.86 第二部 58.91
2006年01月 第一部 58.81 第二部 67.23
2006年02月 第一部 38.4 第二部 49.7
2006年03月 第一部 50.9 第二部 92.7
2006年04月 第一部 53.1 第二部 57.3
2006年05月 第一部 45.15 第二部 82.08
2006年06月 第一部 52.16 第二部 59.02
2006年09月 第一部 47.77 第二部 77.63
2007年01月 第一部 65.53 第二部 54.97
2007年02月 第一部 53.88 第二部 49.33
2007年04月 第一部 65.26 第二部 68.58
(2007年4月27日土曜、恵比寿アートカフェ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2007-53
【日米の「キング・オブ・ソウル」】
認知。
勝本さんが、「キング・オブ・ソウル」という踊りメインのグループを、盟友ニック岡井さんとマイケル鶴岡さんとともに結成したのは1990年のこと。最初は、ちょっとしたイヴェントなどで、ジェームス・ブラウンのステップや音楽をやろうということから始まったらしいが、だんだんと本格的になり、イヴェントやアーティストのライヴの前座などをやるうちに、メジャーのレコード会社と契約。CDを出すまでにいたった。
そして、あちこちのイヴェントなどで踊っている姿をビデオなどに収録するようになり、「キング・オブ・ソウル」というグループは、日本のクラブ、ソウル・シーンでちょっとした話題になっていく。ライヴ自体も60分から90分くらいまでできるようになり、ツアーも可能になった。
そんなキング・オブ・ソウルのライヴ映像を、勝本さんは、ジェームス・ブラウンに見せようと決意する。そして、それが実現化するのが1995年4月のことだ。ミスター・ブラウンがこの時は横浜文化体育館でショーを行った。この時は、ぼくもけっこうべったりついていて、文体でのリハーサルの模様もみることができた。そして、ライヴ後、彼の滞在していたホテルに一緒に行くことになった。
ミスター・ブラウンはホテルのスイートルームに滞在していて、我々を招き入れてくれた。そこで、しばし、談笑しつつ、勝本さんが持ってきたビデオを部屋で見ることになったのだ。
ソファに座ってキング・オブ・ソウルのライヴを見るミスター・ブラウン。そして、その様子をこわごわ、そして、照れくさそうに見つめるドン勝本。さすがの勝本さんも、いったいどんな反応を見せるのか、緊張していたようだ。
しかし、心配はいらなかった。勝本さんがジェームス・ブラウンのような横につつつっ〜〜と動くステップをすると、ミスター・ブラウンは大いにはしゃぎ、手を叩き、笑い声をあげた。大喜びしたのだ。そして、勝本氏の一挙手一投足にいちいち喝采を浴びせた。
そして、二人でテレビの前で、同じステップを一緒にやってみせたのだ。完全に勝本さんが、ミスター・ブラウンに認められた瞬間だった。
(ただ、記憶がちょっとあいまいなのだが、これより前に勝本さんはビデオをアメリカのミスター・ブラウンに送っていて、一足先に一度見ていた可能性もある。だが、いずれにせよ、勝本氏がそこにいて、ミスター・ブラウンの前でビデオを一緒に見て、大いに盛り上がったのは、このときのことだ)
後に、ジェームス・ブラウンは、自らのショーの中で、その時に勝本さんが来ていれば、1曲彼に躍らせるようになる。そして、ミスター・ブラウン自らが「キング・オブ・ソウル、ドン勝本〜〜」と紹介するのだ。
初めて彼がステージに上がったのが、いつだったのか、記憶が定かではない。2002年10月の来日時には上っていた。それより前はどうだったか。いずれにせよ、その後、2006年3月のミスター・ブラウン最後のライヴでも彼は東京2回、ステージに上った。
ドン勝本がステージでジェームス・ブラウン・ステップを踊ると、ブラウンは「どうだ、すごいだろ、こいつは」といったような嬉しそうな表情で勝本さんをオーディエンスに紹介する。
2006年3月のジェームス・ブラウンのステージは、ミスター・ブラウンと勝本さんが共に上った最後のステージになってしまった。ほぼ1年後に二人ともいなくなるなどとは、夢にも思わなかった。アメリカのキング・オブ・ソウルと日本のキング・オブ・ソウル。二人とも現世でのお仕事、おつかれさま。それにしても、ミスター・ブラウンより16年も後に生まれた勝本さんが、ブラウン旅立ち後わずか4ヵ月で後を追うとは・・・。
ENT>OBITUARY>Katsumoto, Kenji/1949.5.20 - 2007.4.19 (57)
ENT>OBITUARY>Brown, James/1933.5.3 - 2006.12.25(73)
認知。
勝本さんが、「キング・オブ・ソウル」という踊りメインのグループを、盟友ニック岡井さんとマイケル鶴岡さんとともに結成したのは1990年のこと。最初は、ちょっとしたイヴェントなどで、ジェームス・ブラウンのステップや音楽をやろうということから始まったらしいが、だんだんと本格的になり、イヴェントやアーティストのライヴの前座などをやるうちに、メジャーのレコード会社と契約。CDを出すまでにいたった。
そして、あちこちのイヴェントなどで踊っている姿をビデオなどに収録するようになり、「キング・オブ・ソウル」というグループは、日本のクラブ、ソウル・シーンでちょっとした話題になっていく。ライヴ自体も60分から90分くらいまでできるようになり、ツアーも可能になった。
そんなキング・オブ・ソウルのライヴ映像を、勝本さんは、ジェームス・ブラウンに見せようと決意する。そして、それが実現化するのが1995年4月のことだ。ミスター・ブラウンがこの時は横浜文化体育館でショーを行った。この時は、ぼくもけっこうべったりついていて、文体でのリハーサルの模様もみることができた。そして、ライヴ後、彼の滞在していたホテルに一緒に行くことになった。
ミスター・ブラウンはホテルのスイートルームに滞在していて、我々を招き入れてくれた。そこで、しばし、談笑しつつ、勝本さんが持ってきたビデオを部屋で見ることになったのだ。
ソファに座ってキング・オブ・ソウルのライヴを見るミスター・ブラウン。そして、その様子をこわごわ、そして、照れくさそうに見つめるドン勝本。さすがの勝本さんも、いったいどんな反応を見せるのか、緊張していたようだ。
しかし、心配はいらなかった。勝本さんがジェームス・ブラウンのような横につつつっ〜〜と動くステップをすると、ミスター・ブラウンは大いにはしゃぎ、手を叩き、笑い声をあげた。大喜びしたのだ。そして、勝本氏の一挙手一投足にいちいち喝采を浴びせた。
そして、二人でテレビの前で、同じステップを一緒にやってみせたのだ。完全に勝本さんが、ミスター・ブラウンに認められた瞬間だった。
(ただ、記憶がちょっとあいまいなのだが、これより前に勝本さんはビデオをアメリカのミスター・ブラウンに送っていて、一足先に一度見ていた可能性もある。だが、いずれにせよ、勝本氏がそこにいて、ミスター・ブラウンの前でビデオを一緒に見て、大いに盛り上がったのは、このときのことだ)
後に、ジェームス・ブラウンは、自らのショーの中で、その時に勝本さんが来ていれば、1曲彼に躍らせるようになる。そして、ミスター・ブラウン自らが「キング・オブ・ソウル、ドン勝本〜〜」と紹介するのだ。
初めて彼がステージに上がったのが、いつだったのか、記憶が定かではない。2002年10月の来日時には上っていた。それより前はどうだったか。いずれにせよ、その後、2006年3月のミスター・ブラウン最後のライヴでも彼は東京2回、ステージに上った。
ドン勝本がステージでジェームス・ブラウン・ステップを踊ると、ブラウンは「どうだ、すごいだろ、こいつは」といったような嬉しそうな表情で勝本さんをオーディエンスに紹介する。
2006年3月のジェームス・ブラウンのステージは、ミスター・ブラウンと勝本さんが共に上った最後のステージになってしまった。ほぼ1年後に二人ともいなくなるなどとは、夢にも思わなかった。アメリカのキング・オブ・ソウルと日本のキング・オブ・ソウル。二人とも現世でのお仕事、おつかれさま。それにしても、ミスター・ブラウンより16年も後に生まれた勝本さんが、ブラウン旅立ち後わずか4ヵ月で後を追うとは・・・。
ENT>OBITUARY>Katsumoto, Kenji/1949.5.20 - 2007.4.19 (57)
ENT>OBITUARY>Brown, James/1933.5.3 - 2006.12.25(73)
【ドン勝本、ミスター・ブラウンと永遠のブラザーに】
別れ。
4月26日午前11時、さわやかな春の日差しが、徐々に強くなってきた快晴の大田区臨海斎場。ドン勝本氏の告別式には、前日の通夜同様多くの人が訪れた。
最初に江守さんが弔辞を述べた。彼はあまりに早すぎる死を残念がり、こうも語った。「3年前、僕は、後追いでカツと同じ病気になった。そこでカツからいろいろ聞いて適切な処置をしたおかげで今日、こうして生きていられる。今、僕がこうして生きていられるのは、カツがいてくれたからだ。本当にありがとう。そして、本当にさようなら」 参列者からのすすり泣きが絶え間なく続く。
棺には、赤のスーツを着た勝本さん。帽子。昨年発売された『オール・アバウト・ソウル・ディスコ・ダンス』の本、そして、ジェームス・ブラウンの1971年のアポロ劇場でのライヴを収録したアルバム『レヴォリューション・オブ・ザ・マインド』のヴァイナル盤もいれられていた。そして、参列者が次々と花を中にいれていく。
その花をいれ終わったところで、勝本さんが発掘し、メジャーからデビューしたシンガー、AI(アイ)が、お別れの歌を歌った。僕もAIとは、デビュー前から勝本さんを通じて何度も会っていたから、まさにファミリーだ。勝本さんがいたから日本でシンガーとして歩み始めることができたのだから、ある意味大恩人である。そんなAIだから、歌う前からもう顔がくしゃくしゃになっている。先週の病院でも何度も会っていた。夜中、いや朝方まで、彼女やそのスタッフもつめていた。
前日、AIの事務所社長から明日AIが歌うんだけど、何がいいと思う、と聞かれ、軽く「アメイジング・グレイスとか、いいんじゃない」と言ったら、果たして、AIはその「アメイジング・グレイス」を棺のまん前でアカペラで歌い始めた。AIは、途中泣くのをこらえて必死だ。それでも、途中から転調し、声を張り上げ、見事に「アメイジング・グレイス」を歌いきった。
こういうとき、拍手ってどうなんだろう。やはり、拍手するところではなかったようで、拍手は巻き起こらなかった。日本の葬儀だからかな。ジェームス・ブラウンの葬儀でのライヴは、まるでコンサートのように、拍手や掛け声が起こっていたのだが。お国が違えば、風習も違う。僕は、心の中で精一杯の拍手喝采をAIに送った。「よく歌った! よくやった!」
そして、ふたが閉められ、出棺し、火葬場へと移動。最後のお別れをして、棺は火葬台の中にはいっていった。1時間弱が過ぎて、遺骨を骨壷にいれた。
再会。
思えば、14日(土)に連絡があり、15日(日)の『ソウル・ブレンズ』の前にお見舞いに行った時にはまだ話ができた。その時点で医者から「あと一ヶ月以内」と言われていたので、勝本さんの誕生日の5月20日まではどうだろう、なんとかもたないかなあ、と心の中で祈った。しかし、水曜には個室に移り、水曜深夜にお見舞いにかけつけても、話はできなかった。木曜午後人工呼吸器がつけられたと言われ、かけつけると、息苦しそうだった。だが、脈は安定していたので、そんなにすぐに何かあるとは思えなかった。しかし、医者は「いつ何が起こってもおかしくありません」と言っていた。みんなが集まっていた待合室に行ってしばらくすると、DJアトムが「今、息を引き取られたそうです」と言った。すぐに病室に戻ったが、すでに看護婦さんが呼吸器をはずし始めていた。
ここ2週間くらいのことが、一気にフラッシュバックした。それだけでなく、過去30年以上の勝本さんとのさまざまなことが思い出された。
葬儀場を出た頃にはすでに2時半をまわっていた。車に戻ると、太陽の光に熱せられた車の中は灼熱地獄さながらの暑さだった。扉を全開にして、しばらく放置し、やっと車に乗った。春の暖かさは、初夏の香りを漂わせていた。
勝本さん、天国でミスター・ブラウンに言ってください。「また、あなたの後を追って、すぐにきてしまいました(笑)」 きっとブラウンは言うだろう。「おお、そうか、ちょっとはやすぎないか。でも、まあいいだろう。はははは。で、俺たちの付き合いは何年だ? 30年以上だよな。おまえ、初めて会ったときは、大きなアフロヘアだったな。ははは」
勝本さんとミスター・ブラウンは再会し、永遠の親友、ブラザーになった。
■お知らせ
来る2007年5月20日(日)(ドン勝本の誕生日)、白金ダンステリアでドン勝本さんを偲ぶ会が行われることになりました。ふるってご参加ください。詳細については、また後日お知らせします。
http://www1.ocn.ne.jp/~danteri/main.htm
DANCETERIA
〒108-0072
東京都港区白金1-29-13 白金ビレッヂB1
TEL:ダンステリア専用) 03-3444-0097
■過去関連記事
(下記は勝本氏が「ミスター・ブラウンの後を追っている」と言って、ブラウンに大受けした時の話です)
2003/10/06 (Mon)
I Ate Chicken With James Brown (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200310/diary20031006.html
2003/10/07 (Tue)
I Ate Chicken With James Brown (Part 2)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200310/diary20031007.html
ENT>OBITUARY>Katsumoto, Kenji/1949.5.20 - 2007.4.19 (57)
ENT>OBITUARY>Brown, James/1933.5.3 - 2006.12.25(73)
別れ。
4月26日午前11時、さわやかな春の日差しが、徐々に強くなってきた快晴の大田区臨海斎場。ドン勝本氏の告別式には、前日の通夜同様多くの人が訪れた。
最初に江守さんが弔辞を述べた。彼はあまりに早すぎる死を残念がり、こうも語った。「3年前、僕は、後追いでカツと同じ病気になった。そこでカツからいろいろ聞いて適切な処置をしたおかげで今日、こうして生きていられる。今、僕がこうして生きていられるのは、カツがいてくれたからだ。本当にありがとう。そして、本当にさようなら」 参列者からのすすり泣きが絶え間なく続く。
棺には、赤のスーツを着た勝本さん。帽子。昨年発売された『オール・アバウト・ソウル・ディスコ・ダンス』の本、そして、ジェームス・ブラウンの1971年のアポロ劇場でのライヴを収録したアルバム『レヴォリューション・オブ・ザ・マインド』のヴァイナル盤もいれられていた。そして、参列者が次々と花を中にいれていく。
その花をいれ終わったところで、勝本さんが発掘し、メジャーからデビューしたシンガー、AI(アイ)が、お別れの歌を歌った。僕もAIとは、デビュー前から勝本さんを通じて何度も会っていたから、まさにファミリーだ。勝本さんがいたから日本でシンガーとして歩み始めることができたのだから、ある意味大恩人である。そんなAIだから、歌う前からもう顔がくしゃくしゃになっている。先週の病院でも何度も会っていた。夜中、いや朝方まで、彼女やそのスタッフもつめていた。
前日、AIの事務所社長から明日AIが歌うんだけど、何がいいと思う、と聞かれ、軽く「アメイジング・グレイスとか、いいんじゃない」と言ったら、果たして、AIはその「アメイジング・グレイス」を棺のまん前でアカペラで歌い始めた。AIは、途中泣くのをこらえて必死だ。それでも、途中から転調し、声を張り上げ、見事に「アメイジング・グレイス」を歌いきった。
こういうとき、拍手ってどうなんだろう。やはり、拍手するところではなかったようで、拍手は巻き起こらなかった。日本の葬儀だからかな。ジェームス・ブラウンの葬儀でのライヴは、まるでコンサートのように、拍手や掛け声が起こっていたのだが。お国が違えば、風習も違う。僕は、心の中で精一杯の拍手喝采をAIに送った。「よく歌った! よくやった!」
そして、ふたが閉められ、出棺し、火葬場へと移動。最後のお別れをして、棺は火葬台の中にはいっていった。1時間弱が過ぎて、遺骨を骨壷にいれた。
再会。
思えば、14日(土)に連絡があり、15日(日)の『ソウル・ブレンズ』の前にお見舞いに行った時にはまだ話ができた。その時点で医者から「あと一ヶ月以内」と言われていたので、勝本さんの誕生日の5月20日まではどうだろう、なんとかもたないかなあ、と心の中で祈った。しかし、水曜には個室に移り、水曜深夜にお見舞いにかけつけても、話はできなかった。木曜午後人工呼吸器がつけられたと言われ、かけつけると、息苦しそうだった。だが、脈は安定していたので、そんなにすぐに何かあるとは思えなかった。しかし、医者は「いつ何が起こってもおかしくありません」と言っていた。みんなが集まっていた待合室に行ってしばらくすると、DJアトムが「今、息を引き取られたそうです」と言った。すぐに病室に戻ったが、すでに看護婦さんが呼吸器をはずし始めていた。
ここ2週間くらいのことが、一気にフラッシュバックした。それだけでなく、過去30年以上の勝本さんとのさまざまなことが思い出された。
葬儀場を出た頃にはすでに2時半をまわっていた。車に戻ると、太陽の光に熱せられた車の中は灼熱地獄さながらの暑さだった。扉を全開にして、しばらく放置し、やっと車に乗った。春の暖かさは、初夏の香りを漂わせていた。
勝本さん、天国でミスター・ブラウンに言ってください。「また、あなたの後を追って、すぐにきてしまいました(笑)」 きっとブラウンは言うだろう。「おお、そうか、ちょっとはやすぎないか。でも、まあいいだろう。はははは。で、俺たちの付き合いは何年だ? 30年以上だよな。おまえ、初めて会ったときは、大きなアフロヘアだったな。ははは」
勝本さんとミスター・ブラウンは再会し、永遠の親友、ブラザーになった。
■お知らせ
来る2007年5月20日(日)(ドン勝本の誕生日)、白金ダンステリアでドン勝本さんを偲ぶ会が行われることになりました。ふるってご参加ください。詳細については、また後日お知らせします。
http://www1.ocn.ne.jp/~danteri/main.htm
DANCETERIA
〒108-0072
東京都港区白金1-29-13 白金ビレッヂB1
TEL:ダンステリア専用) 03-3444-0097
■過去関連記事
(下記は勝本氏が「ミスター・ブラウンの後を追っている」と言って、ブラウンに大受けした時の話です)
2003/10/06 (Mon)
I Ate Chicken With James Brown (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200310/diary20031006.html
2003/10/07 (Tue)
I Ate Chicken With James Brown (Part 2)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200310/diary20031007.html
ENT>OBITUARY>Katsumoto, Kenji/1949.5.20 - 2007.4.19 (57)
ENT>OBITUARY>Brown, James/1933.5.3 - 2006.12.25(73)