【ジャズ・キーボード奏者ジョー・サビヌル死去】

革新的。

ジャズ・キーボード奏者、ジョー・ザビヌルが2007年9月11日、生まれ故郷オーストリアのウイーンで亡くなった。75歳だった。ジョー・ザビヌルは1932年7月7日ウイーン生まれ。チック・コーリア、ハービー・ハンコックらと並んで、ジャズ、フュージョンの発展に大きく寄与した。

奨学金を得てボストンのバークリー音楽院に入学するが、すぐにプロの道へ。1961年キャノンボール・アダレーのバンドのキーボード奏者になる。ここで彼の書いた「マーシー・マーシー・マーシー」が大ヒット。

1969年にマイルス・デイヴィス・グループのレコーディングに参加。アルバム『イン・ア・サイレント・ウェイ』、『ビッチズ・ブリュー』などの傑作に寄与した。『ビッチズ・ブリュー』では当時のアナログ片面全面を費やした「ファラオズ・ダンス」に参加して話題を集めた。

その後1970年、ウェイン・ショーター、ミロスラフ・ビトウスらとともにウェザー・リポートを結成、大センセーションを巻き起こす。ここには、天才ベース奏者ジャコ・パストリアスも抜擢。

ザビヌルの作品の中では1977年のアルバム『ヘヴィー・ウェザー』に収録された「バードランド」も有名。特に、マンハッタン・トランスファーが録音しヒットさせ、彼らの重要な持ち歌になった。1986年にウェザー・リポート解散、1995年ザビヌル・シンジケートを結成、ここでリチャード・ボナを起用。2006年には、日本の男性向けファッション誌「Z(ジー)」の表紙を飾っていた。

彼はエレクトリック・ピアノの初期から使用、さらにシンセサイザーも早くから導入。常に革新的に新しいサウンドに挑戦してきた。

ザビヌルは、ヨーロッパツアーを終えて1週間もしない9月7日に入院、その後9月11日に帰らぬ人となった。ガンだった、という。最近では1997年(渋谷クアトロ)、2003年10月、2005年5月、2006年8月(ブルーノート)などに来日していた。

■マイルス・デイヴィス 『ビッチズ・ブリュー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004VUJQ/soulsearchiho-22/ref=nosim

■ウェザー・リポート 『ヘヴィー・ウェザー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000584TT/soulsearchiho-22/ref=nosim

OBITUARY>Zawinul, Joe / July 7, 1932 - September 11, 2007 (75)
【第4回ゴールドコンサート―チャレンジド(障がい者)・ミュージシャンの競演―】

チャレンジ。

体になんらかの障害がありながらも、一心に音楽に挑戦しているミュージシャンたちのコンサートが、過去3年間開かれ、その第4回が来る10月8日(月曜=体育の日で祝日)、東京国際フォーラム・ホールCで開催される。今回は、スペシャル・ゲストで木下航志(きした・こうし)が登場する。タイトルは「第4回ゴールド・コンサート―チャレンジド(障がい者)・ミュージシャンの競演―」。

今年で4回目を迎える「ゴールド・コンサート」は、全国から集まったCD、テープなどを審査、優秀な11組を国際フォーラムに招き、観客の前でライヴ・パフォーマンスを見せ、優勝者を決めるもの。障害は、目が不自由、歩行が不自由、手足が不自由、耳が不自由などさまざま。

審査員たちが審査をしている間、スペシャル・ゲストのライヴが行われるが、今年は木下航志が歌を披露する。また、彼と昨年の優勝者との共演も予定されている。また、このライヴの模様は、日本バリアフリー協会のホームページでも生中継される。

チケットはまだ入手可能なので、興味のある方は、下記問い合わせ先にお問い合わせの上、ご購入ください。

■ゴールドコンサートのホームページ(当日のインターネット生中継もここ)
http://www.npojba.org/goldconcert.htm



日時: 2007年10月8日(月・祝)15:30開場 16:30開演
会場: 東京国際フォーラム ホールC (最大1,502席)〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 電話 : 03-5221-9000
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
主催: NPO法人日本バリアフリー協会 
http://www.npojba.org/
チケット料金:  SS席指定 3,500円(△:残りわずか)、S席指定 3,000円 、A席自由 2,000円(A席のみ高校生以下の児童・生徒及びご引率の保護者・教員の皆様は無料。但し、事務局に要事前申込) 車いす席・*聴覚障がい者席指定 2,000円(△:残りわずか)(必要な方は介添者1名無料。これを希望される方は、必ず事務局まで事前にご連絡ください)
○「チケットぴあ」用(Pコード:609-888)電話:0570029966
出演:  テープ・CD審査を合格した11組(11組の詳細は↓)
http://www.challenged-music.net/gchp/gc4_entrant.htm
特別ゲスト: 木下航志
審査: 委員長・弘田三枝子 特別審査員・湯川れい子、吉岡正晴ほか計10名
賞 : グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞
司会: 鮎貝健、長崎圭子
ビデオメッセージ: 東儀秀樹、大黒摩季、エーバルト・クロー(デンマーク筋ジストロフィー協会・会長)
チケット問い合せ先: NPO法人日本バリアフリー協会 ゴールドコンサート事務局
〒102-0084東京都千代田区二番町11-1-505 TEL:03-5215-1485 FAX:03-5215-1735 info@npojba.org

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ENT>ANNOUNCEMENT>LIVE>Gold Concert Vol.4
【ダンスマン〜横浜サマー・ファンク・フェスティヴァル】

熱気。

今年で5回目を向かえる『横浜ファンク・フェスティヴァル』。2003年から最初はレンガ倉庫でやっていたものが、今年からランドマーク・タワー内ランドマーク・ホールへ。徐々に規模が大きくなり、今回は横浜ファンク・フェス史上最大の1100人以上を動員。僕はしばらく前に着席制の「ニューヨーク・ハーレム・ナイト」を見ていたので、この人数には腰を抜かした。入口から人がいっぱいで中へもう入れない。立錐の余地なしとはこのこと。ざっと見て9割方女性ファンか。

今回は、ダンスマンが「ソウルパワー」などで仲良くなったゴスペラーズのうち、別の仕事で来られなかった黒沢薫を除く4人=その名も「ヨンペラーズ」、スクープ・オン・サムバディーからタケ(TAKE)、さらに、ズーコがゲストで登場。ひじょうに盛りだくさんの内容になった。

バンド編成は、ドラムス、ギター、ベース、キーボード、DJ(ターンテーブル)、ホーンセクション5人、コーラス3人(うち1人チャッカマン)にダンスマン。14人がオンステージ。ここにゲストが加わる大所帯だ。基本はダンスマンのヒット(ソウル・ヒットを空耳でやったもの)を中心に、途中タケ、ヨンペラーズとのコラボなどをはさむ。おおざっぱに言うと、前半がダンスマンヒット、中盤がゲストを向かえてソウルヒットのカヴァー、後半が再びダンスマンヒットという感じ。

ほとんどダンス・ヒット曲なので、会場の観客もずっと踊り続けていて、超熱気むんむんになっていた。「ソウル・パワー」同様、このライヴ・イヴェントも来年以降、ぜひ続けていってもらいたい。

村上はアンコールのところで呼び込まれ、武田哲也の「母に捧げるバラード」をダンスマンと一緒に作ったが、「ダンスマンほど、自分の好きな音楽を雑に愛してる人はいないですよ。こんなに乱暴に抱きしめる人はいないわけよ(笑)」とダンスマンのことを高く評価した。

ダンスマンが「背の高いヤツはジャマ」でデビューしたのは、1998年3月のこと。まもなく10年になる。その間、ひたすら空耳道を追求し、ソウル空耳替え歌をひとつの形にした。ソウルの名曲はいくらでもある。ワン・アンド・オンリーのこの路線で、これからもぜひがんばって欲しい。

■ダンスマン・最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000RRD49U/soulsearchiho-22/ref=nosim/";

■セットリスト

Setlist: Danceman @ Yokohama Landmark Tower, Landmark Hall, September 9, 2007
セットリスト ダンスマン 横浜ランドマーク・ホール

show started 17:55
00. SE〜チャカマン登場
01. ダンス☆マンのテーマ
02. 釣りしよう! ほら、サオふろう![Freak Show On The Dance Floor]
03. 赤ちゃんこんにちは21 [Dance Floor]
04. Kitaaa!
05. Superstition [Stevie Wonder] (TAKE from Skoop On Somebody)
06. Ain’t No Stoppin’ Us Now [MacFadden & Whitehead] (TAKE from Skoop On Somebody)
07. If I Ain’t Got You [Alicia Keys] (Zooco)
08. I Believe In Miracles [Jackson Sisters] (Zooco)
09. My Girl [Temptations] (ヨンペラーズ)
10. Love Machine [Miracles]  (ヨンペラーズ)
11. シャツたたんで収納 [Shine On] 
-- (ニセダンスマン)
12. ドーム3コ分ってどのくらい?[Only So Much Oil In The Ground]
13. グッと耐える [Good Times]
14. 二人のラブ・ゾーン (Zooco & 村上てつや)
15. じゃあ明日にすれば?[Just The Two Of Us] (TAKE)
16. 背の高いヤツはジャマ [She’s A Bad Mama Jama] (ヨンペラーズ)
17. ダンス部部長南原 [Boogie Wonderland] 
Enc1. いつもゴールデンかラブラドール [Greatest Love Of All]
Enc2. 接吻のテーマ [September] (TAKE + Skoop On Somebody + Zooco + ヨンペラーズ)
show ended 20:09

(2007年9月9日日曜、横浜ランドマークタワー・ランドマークホール=ダンス☆マン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>DANCE☆MAN
2007-112
【エイミー・ワインハウスはダニー・ハザウェイから学ぶことはないと言う】

新星。

このところ個人的にヘヴィー・ローテーションになっているのが、イギリスのシンガー、エイミー・ワインハウスの新作アルバム『バック・トゥ・ブラック』だ。最初のシングル「リハブ」を始め、全体的に1960年代風の香りが漂う。1983年9月14日イギリス生まれ、現在23歳、今週24歳になる。

このシンガー、すでにラジオなどでけっこうかかり始めているが、たとえば、山野楽器の長谷部さん(54)も大のお気に入りで、さっそく今日の「山野ミュージック・ジャム」のコーナーでも紹介することになった。かと思えば、マーチンさんマネージャーみぽりんさん(40)も、特に「リハブ」はシャネルズの曲を聴いて作ったんじゃないか、と疑っているもののめちゃお気に入り。かと思えば、『ソウル・ブレンズ』ディレクター波さん(31)も、早くから注目して個人的へヴィロテに。かと思えば、女子大生さっちゃん(20)も、何度か聴いているうちに、中毒状態になりつつある。

というわけで、20代から50代まで幅広い層から支持を集めているエイミー・ワインハウス。サウンドは、60年代のロネッツやモータウン・サウンドなどを元に作っていて、かなり昔風。メロディーもイギリスものだけに、日本人受けする。しかも、プリンスからオープニング・アクトをやらないかと誘われたり、ミック・ジャガーと共演したりと、ミュージシャン間の人気も抜群だ。

エイミーは、2007年5月18日にフロリダ州マイアミで、ブレイク・フィルダー・シヴィルという男性と結婚した。彼とは2年前につきあっていたが、一時期彼が元恋人とよりを戻していた。それを乗り越えての結婚だった。最新作『バック・トゥ・ブラック』には、そのブレイクとのいろいろな出来事(自分の失恋、復縁など)が描かれている。タイトルは、彼氏に去られて「真っ暗に舞い戻る」という感じだ。

15歳で高校を放校となり、酒と男に溺れ、酒のリハビリに行けとマネージャーに言われたところ、そのマネージャーのクビを切り、その時のことを曲にしたのが、「リハブ」だという。

「リハブ」には、レイやハザウェイがでてくる。そう、レイ・チャールズやダニー・ハザウェイだ。「リハビリに行かせようとしたって、絶対行かない。家でレイ・チャールズを聴いてたほうがマシ。70日も入ってるなんて、とっても無理無理。リハビリ行ったって何も覚えやしないんだから。あのミスター(・ダニー)・ハザウェイを聴いたって、何も学ばないんだから」 

恐れ入った。ミスター・ハザウェイ聴いても、学ぶことないのか、エイミー。コンサートやインタヴューのドタキャンも日常茶飯事か、エイミー。それは破天荒なエイミー。プリンスが気に入るというのもわかる。日本での快進撃はこれからだ。

■エイミー・ワインハウス『バック・トゥ・ブラック』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J3FC0Q/soulsearchiho-22/ref=nosim/

(今日の『ソウル・ブレンズ』〜「山野ミュージック・ジャム」[16時半〜、インターFM76.1mhz]でエイミーのアルバムをご紹介します)

ENT>ARTIST>Winehouse, Amy
【エナメル楽屋にて】

速攻。

クロポンの日、9月6日、台風9号、会場は目黒(メ・クロ)のソロ・ライヴ。実はファーストを見た後、黒沢薫さん、マーチンさんのエナメル楽屋に挨拶に行った。

さすが、エナメル楽屋といわれるだけのことはある。壁一面エナメルでピカピカに塗られ、白いスーツ、白黒のスーツなど80着が壁の端から端までだ〜っとハンガーにかけられ、まるでエナメル・ブティックのよう、さらに、黒のサングラス100本ちかく置かれ、まるでエナメル・サングラス博物館のよう、そしてそして極めつけは、白、黒、いろいろとりどりなエナメル靴がイメルダ婦人のシューズケースのようにまるでワシントン靴店銀座本店かと思われるほど置かれていた。

きっと、ブラザー・スズとブラザー・クロはその瞬間の気分でどのスーツを着て、どのサングラスをかけ、どのエナメルシューズを履くか決めるのだろう。ここにいると、相当エナメル気分が盛り上がる。

そんな中、ブラザー・クロが「エナメル6箇条」を小さな声で緊張しながら復唱する横で、ブラザー・スズは出番も一番最後のせいか、かなりリラックスしていて、エナメルで覆われた特注エナメル・テレビをつけ、ちょうどやっていた『うたばん』を見ていた。すると宇多田ヒカルが出ていて、その前で小島よしおが、「そんなの関係ねえ!」のネタをやって、受けていた。

すくっと立ち上がったマーチン、「おおっ、黒沢!」と呼ぶ。「頭のMCこうしよう。我々がエナメル・ブラザーズです」(ブラザー・スズ) 「我々がエナメル・ブラザーズです」(ブラザー・クロ) 「台風9号が近づいています」 (ブラザー・スズ) 「台風が近づいています」(ブラザー・クロ) 「それで、俺が1,2,3ってカウントするから、『そんなの関係ねえ!』を3回な。いいか。で、『オッパッピー』な」(ブラザー・スズ) 「はいっ!」(ブラザー・クロ) 

前々からクロポンは、マーチンさんは本番直前であろうが、いつであろうが、何かぽ〜〜んとアイデアが浮かんだら、すぐに実行するので、ときどきついていけないこともあるとこぼしていた。振り付けなどのアイデアも本番直前にこういう振りでとその場で教えたりすることがあるという。マーチンはマーチンで、「おれって、何かにインスパイアーされたりすると、すぐいろんなアイデアがぽんぽん出てきちゃうんだよ」と突然浮かんだアイデアを速攻で実行するのをよしとしている。

歌の練習などせずに、何度かネタのタイミングあわせをする2人。まるで漫才コンビだ。そして、セカンド・ショーのアンコール。ブラザー・クロに呼び込まれ熱狂する観客にもみくちゃにされながら、さっそうとステージに登場したブラザー・スズ。イントロのドラムが鳴る間、さっきまで練習したネタを披露。観客からはバカ受けだ。ところが、ブラザー・クロが「そんなの関係ねえ!」を3回言って「オッパッピー」のあとの台詞を忘れてしまったのだ。そこで、もう一度。再び出てこない。結局、3回やって、曲に行った。

というわけで、ファーストのアンコールではこのネタはない。なにしろ、ファーストとセカンドの間に生まれたアイデアなのだ。マーチンのネタ取り入れ速攻実行の真髄を垣間見た瞬間であった。

なお、エナメル楽屋の描写について、若干の誇張があるかもしれません。あなたのイマジネーションをお使いの上、お読みください。おっと、「そんなの関係ねえっ!」

(2007年9月6日木曜、目黒ブルース・アレー=黒沢薫・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kurosawa, Kaoru
2007-110

黒沢薫 ソロライヴ 目黒ブルース・アレー 鈴木雅之 エナメル・ブラザース 
【台風9号ものともせずに黒沢薫ソロ・ライヴ敢行】

運命。

黒ポンことゴスペラーズの黒沢薫、2年ぶりのソロ・ライヴは彼にとってあこがれの「いつかやりたかったライヴハウス=ブルース・アレー」でのものになった。キーボードの松本圭司や、「ソウル・サーチン」などでのゲスト出演はあったものの、ここでフル・ショーは初めて。収容人数的にもいっぱいいっぱいで、大型台風9号がやってきていても、ファーストとセカンドを入れ替えにしても、それでも、立見が多数でた。

新しい黒沢薫バンド(略すとKKBか?)との相性もよく、前半のソウル・カヴァーは本人が一番こういうのをやりたかったというだけのことはある熱唱だった。特に、ジョニー・ギルの「マイ・マイ・マイ」のこぶしのところなど、完璧にコピー、さらに、ジョーの「オール・ザ・シングス」などは、僕は前々日にビルボード・ライヴでオリジナルのジョー・ヴァージョンを見ていただけに、そのジョーより正確な歌いっぷりに感心した。

黒沢さんは、ここで観客席の前列のファンと握手をした。彼も見たジョーのステージで、ジョーがこの曲でステージから観客席に下り、ファンと握手をしたりハグしたりしているのを見ていいなあ、と思ったので、自分でもやってみたという。ジョーの元にはファンからたくさんの花束や一輪花などが手渡されたが、いずれ黒沢ソロ・ショーでもこのジョーの作品あたりでシンガーに花を手渡すシーンなどもでてくるかもしれない。

また、「ウインディー・ラヴ」から同じリズムをキープしながら、山下達郎さんの「あまく危険な香り」へもっていくところなど、黒沢趣味全開だ。あるいは、ちょうど2006年7月の『ソウル・サーチン:ザ・セッション〜ルーサー・ヴァンドロス』の回でデュエットをした「ソー・アメージング」を再び、そのマルと黒沢さんの二人で聴かせた。あのときのデュエットも見事なものだったが、それがこうして同じ場所で再現されるというのは、僕も感慨深いものがあった。

途中の書き下ろした新曲であり、今回のライヴのテーマ「ラヴ・マサラ」は、超おもしろく笑えた。ホ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ。

本編最後が終わり、アンコールの拍手に呼び戻されたくろぽんは、全員のメンバー紹介をした後、「エナメル・ブラザーズのブラザー・クロこと黒沢薫」と自己紹介。付き人(マネジャー伊藤さん=これまたジェームス・ブラウンのダニー・レイ的役職に見えた)から白のジャケットと黒のサングラスを手渡されると、観客も一瞬どよめく。ま・さ・か・・・の予感。そして、ドラム・ビートに乗って「ブラザー・スズこと鈴木雅之〜〜〜」と紹介するや、客席の温度も急沸騰、歓声が大爆発、全員が一斉に客席後方アーティストが入ってくるほうへ振り向いた。そして、さっそうとブラザー・スズことマーチン登場。

「エナメル・ブラザーズです」「エナメル・ブラザーズです」「今、台風9号が近づいてきています」「今、台風9号が近づいてきています」「1−2−3! そんなの関係ね〜! そんなの関係ね〜!そんなの関係ね〜! オッパッピー!!」 これを3連発かました。マーチン、いきなりブルースアレーの客を全員わしづかみだ。(笑) そして、「シーズ・マイ・ガール」へなだれ込む。

おいしいところを一気にもっていったマーチンを送り出し、黒沢薫は語りだした。「今までにいろんな運命的な出会いがありました。ゴスペラーズのメンバーになっていなければ、こうしたミュージシャンたちに出会うこともなかっただろうし、ここのステージに立つこともなかったでしょう。あらゆるところですごく運命的な出会いを感じます。それは、台風にもめげず今、ここに来ているみなさんも、その同じ運命の輪の中にいます。みなさんにもよりよい運命が訪れるように〜」 そして、ラストソング「遠い約束」を歌った。

1日だけでは実にもったいない。何本か東京以外の地でもやればいいのに。観客と黒沢薫の運命の糸が結ばれた9月6日は、まさにクロの日であった。

■前回過去記事

April 06, 2006
Kurosawa Kaoru Live "Love Unlimited"
【黒沢薫・ソロライヴ〜ラヴ・アンリミテッド】
http://blog.soulsearchin.com/archives/000934.html

March 24, 2006
Kurosawa Kaoru Solo Live; Knowing Main Ingredients Of Group
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_03_24.html

■メンバー

(Vo)黒沢薫(from ゴスペラーズ) (Key)松本圭司 (Ds)田中栄二 (B)下野人司
(G)福原将宣 (Cho)maru、冨永祐輔

■Setlist : Kurosawa Kaoru @ Meguro Blues Alley, September 6, 2007
セットリスト 黒沢薫 ブルースアレー 

show started 21:36
01. Theme Of Love Anthem
02. Windy Love 〜 
03. あまく危険な香り [山下達郎]
04. My My My [Johnny Gill] 〜 
05. All The Things [Joe]
06. Love Masala
07. So Amazing (duet with Maru) [Luther Vandross]
08. All I Need (due with 富永祐輔)
09. Groovin’ 〜
10. Happy People 〜 Groovin’
11. After The Rain
Enc. She’s My Girl 〜 チェイサー (with 鈴木雅之=エナメル・ブラザース)
Enc2. 遠い約束
show ended 23.10

(2007年9月6日木曜、目黒ブルース・アレー=黒沢薫・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kurosawa, Kaoru
2007-110
【レノマスより返事届く〜情報は天下の回りもの】

返事。

1970年代後期から1980年代にかけてよく顔をだしていた自由が丘の「レノン・ストリート」とその周辺の話について、調べたり、書いたりしているうちに、その「レノン・ストリート」のマスター「レノマス」氏が今年の3月からブログを書いていたことが判明し、さっそくメールを送った。ついにその返事が届いた。

「レノマス」こと土田さんは、1989年にアメリカに移住、いわゆる飲食業界からは足を洗い、現在はカリフォルニアで不動産関係の仕事をしているとのこと。カリフォルニアで仕事をしているときに、いつもふと「あの頃の仲間たちは、みんなどうしているんだろう」と思っていたそうで、それがブログを始めた動機だという。メールとともに、きちんとした写真館で撮影されたような写真も送られてきて、その写真からは昔の面影が漂っていた感慨深かった。

土田さんは、最近のテクノロジーの発展には目を見張るものがあり、なんでもコピー&ペーストで、簡単に情報も出せたりするようになっているが、過去の「思い出」や、これまでの「自分のキャリア」というものは、簡単にコピーもペーストもできないものだと指摘している。おっしゃる通りだと思う。

彼のブログは2007年3月から6月くらいで、更新が滞っているが、ぜひとも続きを読みたい。

ところで、これはインターネットが普及する前から強烈に感じていることなのだが、情報というものはひじょうにおもしろいもので、情報は発信すればするほど、集まってくるのだ。

たとえば、レノマスがブログというものでレノン・ストリートについての情報を発信したために、僕のような人間がひっかかって連絡を取った。かつては、その媒体が新聞や雑誌やラジオ、テレビといった限られた媒体でしかなかったが、今では誰でもこのインターネットという媒体を使うと簡単に情報発信できる。

僕も2002年にインターネットでホームページを始めてから細々と情報を発信してきたが、やはりブログを毎日書くようになってから、以前よりも多くの情報が集まるようになった。それはBBSへの書き込みしかり、直接のメールしかり、どこかで会ったときに口頭で話し掛けられたりとさまざまだが、「出すと入ってくる」という感触がある。

そして、そうした情報のいくつかは、改めてブログに書いたり発信し、さらにそれにつれられてまた何かが集まってきたりする。まさに「情報は天下の回りもの」なのだ。インターネットの発展によって、それに加速度がついている感じがする。

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「情報は天下の回りもの」をどう表現するか。「金は天下の回りもの」=Money comes and goes. あるいは、 Money makes a round of the world. あるいは What goes around comes around. などと言えるようだ。それに倣ってタイトルをつけたみた。

■過去関連記事

August 22, 2007
Mardi Gras: Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 1)
【マルディ・グラからつながる自由が丘の思い出】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_22.html

August 23, 2007
Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 2)
【自由が丘へのルーツ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_23.html

September 03, 2007
We’ve Got A Clue Of "Lenomas", Wow
http://blog.soulsearchin.com/archives/001990.html

ENT>ESSAY>Lennon Street

自由が丘 レノンストリート レノマス 
【ジョー、ビルボード・ライヴに初登場】

初。

先月六本木ミッドタウンにオープンしたライヴハウス「ビルボード・ライヴ」に初めて行った。なかなかタイミングがあわず、やっとだ。

さて、会場は高さが5層になっているのが大きな特徴。ステージすぐ下を1階とすると、その上に4層ある。2層以降はすべてステージを見下ろす感じになる。5層目からは、かなりの角度で見下ろす。歌舞伎の「一幕見」みたいかもしれない。ステージが始まる前は、ステージ後ろのカーテンが開いていて、赤坂方向のビルの夜景が美しく広がり、ちょっとニューヨークのライヴハウスを思わせる。

ジョーはもう何度も来日しているが、今回はこうした小さなライヴハウスということでオーディエンスにより親近感を持たせる。1階の前2列は全席女性ばかり。トータルでも7−3で女性のほうが多い。

オープニングがいて、ケダー・レーベルからデビューする予定のアルジェブラという女性シンガー。一見、インディア・アリーあたりを思わせるオーガニックなシンガーでギターを弾きながら歌う。ジョーの説明によると彼女のアルバム『パーパス』は10月にリリースされるとのこと。なかなかいい雰囲気を醸し出していてよかった。

多くの女性ファンが、ジョーのために花を持ってきて、隙あらば渡す。そして、ジョーは花をくれた女の子にハグ。大サーヴィスぶりだ。いつもながらに、曲も2分くらいで次々とメドレーになってテンポいい。

しかし、個人的に一番印象に残ったのは、アンコールの部分。バックのカーテンが開かれ、高層ビルの夜景をバックにジョーは言った。「1995年に日本に初めて来て以来、何度もこの地には来ているが、いつも観客のみんなは最高だ。だから、その感謝の意味もこめて、日本の君たちのためだけに、アコースティックで何かやってみようかな。どうだい?」 こうしてアコースティック・ギターの弾き語りで4曲を披露したのだ。

特に4曲目ではオープニングで歌ったアルジェブラを呼び込み、「みんなはオールド・スクールは好きかな」と言って、スモーキー・ロビンソンの「クルージン」(ディアンジェロもカヴァー)を2人で歌い始めた。バンドは軽く「クルージング」のリズムを刻みながら、ジョーは乗ってきたのか、アルジェブラに「カーティス・メイフィールドは好きかい?」と尋ねて、「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」のフレーズを弾き語りだした。残念ながら、アルジェブラはそれには対応できなかったが、続く「ピープル・ゲット・レディー」は、なんとかコーラスでついてきた。

ジョーのこうしたミュージシャンとしての自由なところは、なかなかいい。それにしても、女性ファンの熱い支持ぶりは、本当にすごい。

■ジョー・過去記事(ライヴ評)

2003/12/13 (Sat)
Sex & Soul: That’s What Joe Is
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031213.html

■ジョー最新盤 『エイント・ナッシング・ライク・ミー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NDJGE0/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■Members:

Joe Thomas (vocal)

Daniel Jones (keyboards)
Michael Severson (guitar)
Catalyst (bass, keyboards=musical director)
Jermain Parrish (drums)

Candyce Heather (dancer)
Toni Smith (dancer)

Algebra Blessett (vocal)

■ビルボード・ライヴ・オフィシャル・ウェッブ・スケジュール
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&;;;shop=1

■Setlist : Joe and Algebra @ Billboard Live, Roppongi, September 4th, 2007 [transcribed by the soul searcher]
セットリスト : ジョー、アルジェブラ @ 六本木ビルボード・ライヴ

=Algebra=
show started 21:36
01. At This Time
02. Some Kind Of Wonderful
03. You Do It for Me
04. What Happened
show ended 21:52

=Joe=
show started 21:52
00. [Video]
01. Ain’t Nothin’ Like Me (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
02. Stutter (from 3rd album "My Name Is Joe")
03. Ride With You (from 5th CD "And Then...")
04. Don’t Wanna Be A Player (from 2nd CD "All That I Am")
05. Where You At (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
06. If I Want Her (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
07. Just Relax (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
08. If I Was Your Man (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
--. Video
09. More & More (from 5th CD "And Then...")
10. What If A Woman (from 4th CD "Better Days")
11. Treat Her Like A Lady (from 3rd CD "My Name Is Joe")
12. All The Things (Your Man Won’t Do) (from 2ndCD "All That I Am")
13. Good Girls (from 2nd CD "All That I Am")
14. I Wanna Know (from 3rd CD "My Name Is Joe")

Enc.1. All That I Am (from 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
Enc.2. No One Else Comes Close (from 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
Enc.3. My Love (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me") (Acoustic guitar version) (introducing members)
Enc.4. Cruisin - A Riff Of "Let’s Do It Again" 〜 "People Get Ready" 〜 Cruisin (Smokey Robinson, D’angelo) (+Algebra)
show ended 23.03

++Joe’s Albums

1. Everything (Mercury)(1993)
2. All That I Am (Jive)(1997)
3. My Name Is Joe (Jive)(2000)
4. Better Days (Jive)(2001)
5. And Then... (Jive)(2003)
6. Ain’t Nothin’ Like Me (Jive) (2007)

(2007年9月4日火曜、六本木・ビルボード・ライヴ=ジョー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Joe
2007-109
【ブレンダ・ヴォーン、ソロ第2弾ライヴ10月に、木下航志ゲストで登場】

気合。

ソウル・サーチャーズの一員であり、「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ことブレンダ・ヴォ−ンが、昨年9月以来2度目のソロ・ライヴを来る2007年10月11日(木曜)東京・目黒のブルース・アレーで行う。

今回もメンバーにケイリブ・ジェームス、フィリップ・ウー(キーボード)、クリフ・アーチャー(ベース)など。オリジナルあり、ジャズあり、ソウル、ファンクあり、もちろん、アレサあり、ドリームガールズあり、といった感じになりそうだという。1年ぶりということで、かなり「気合」が入っているようだ。

また、今回はスペシャル・ゲストとして先週品川教会で共演した木下航志が登場することが決定した。再び、航志&ブレンダの強力デュエットが聴かれることになる。航志&ブレンダは『ソウル・サーチン〜アレサ・フランクリン』で「明日に架ける橋」の強烈なヴォーカル・バトルで観客を圧倒させたが、品川教会の「アメージング・グレイス」での壮絶デュエットも記憶に新しい。ブレンダがどうしても航志くんと一緒に歌いたいということで、実現する。

ブレンダは、文字通り「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」。実力はピカ一だ。日本のシンガーのスタジオワーク、ライヴでのサポートなどから、CMまで多数のプロジェクトをこなす。時にソウルフルに、ゴスペルに、ブレンダが登場するところ、どこでもソウル・ライヴ会場か教会になってしまう。

もしまだブレンダ・ヴォーンのフル・ショーをご覧になっていない方がいらしたらぜひこの機会にどうぞ。

■SOUL SINGER BRENDA VAUGHN

(Vo)Brenda Vaughn (HAMMOND B-3/Key)Philip Woo (Key/Vo)Kaleb James and more
Melodie Sexton(Chorus)
スペシャルゲスト 木下航志

日時 2007年10月11日(木) 開場 18時 開演第1部19時30分〜 第2部21時15分〜
会場  目黒・ブルースアレー http://www.bluesalley.co.jp/
住所  〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14
ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F
電話  03−5740-6041(予約専用電話)当日のお店の番号03-5496-4381
行き方  JR山手線・目黒駅西口を降りて、恵比寿方向へ進み目黒通り(一方通行)を左折、100メートル弱・坂を降りた右側。地下一階。駅から徒歩3分。
地図  http://www.bluesalley.co.jp/
料金  4000円(チケット代)+525円(席料)+ドリンクなど、当日チケットは4500円 (いずれも税込み)

■ブレンダ・ヴォーン過去関連記事

2004/02/09 (Mon)
Phillip Woo & Hank Nishiyama Live At Motion Blue
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200402/diary20040209-1.html

November 10, 2005
Brenda Vaughn Steal The Show
【ブレンダの声に感動】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200511/2005_11_10.html

September 09, 2006
Philip Woo Band Live: Joe Sample To Gladys Knight, Brenda To Ruika
http://blog.soulsearchin.com/archives/001253.html

September 20, 2006
Brenda Vaughn: Lady Soul Is Here To Stay
【ブレンダ・ヴォーン・ソロ・ライヴ〜「レディー・ソウル」の語彙が蘇る】
(前回のブレンダの初ソロ・ライヴ評)
http://blog.soulsearchin.com/archives/001273.html

January 23, 2007
Brenda Vaughn Will Be Honored "Living Legend" Award
【ブレンダ・ヴォーン、ベイ・エリア・ブラック・ミュージック・アワードを受賞へ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001538.html

■ブレンダ・ヴォーン・オフィシャル・ウェッブ
http://www.brendavaughn.com/

ブレンダ・ヴォーンは、『ソウル・サーチン』でマーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリンの回に参加。

ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT>Vaughn, Brenda
【「レノマス」を捕まえた!】

キャッチ。

2007年8月19日(日)に、自由が丘の「マルディ・グラ」で「ソウル・サーチン・ビデオ・ナイト」というささやかなイヴェントを行った。そして、そのときに「マルディ・グラ」のマスター、川村さんとその界隈の話をして、そこに思い出の「レノン・ストリート」という店があったことがわかった。そして、そのことを下記ブログに書いた。

August 22, 2007
Mardi Gras: Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 1)
【マルディ・グラからつながる自由が丘の思い出】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_22.html

August 23, 2007
Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 2)
【自由が丘へのルーツ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_23.html

このとき、僕はかなり「レノン・ストリート」のことを調べたのだが、思ったほどの情報はでてこなかった。「レノマス」の名前も忘れてしまったほどである。一応、記憶に基づいて書いて、それなりの裏は取ったのだが、な、な、なんと今日、「レノン・ストリート」に検索をかけると、その「レノマス」本人のブログがヒットするではないか。10日前にはヒットしなかったのに。この10日で何があったのか。(笑) それとも、以前の検索がなにか、不十分だったのか。謎だ。彼のブログは今年の3月から始まり、6月くらいまで書かれているのだが、ここ2ヶ月はごぶさたになっている。

そのブログがこれ。
http://blog.goo.ne.jp/lenomas

彼がどのようにして、「レノン・ストリート」を始めたのかなどが書かれていて思わず読んでしまった。そして、ここに映っている写真こそ「レノマス」だ! 超懐かしい! メールアドレスまで「レノマス」ではないか! なんというインターネットの世界。20数年音信不通だった人物とこうして連絡が取れるようになるなんて。

「レノン・ストリート 自由が丘」の検索で、新たにひっかかった記事から読み込んで「レノマス」の名前がわかった。「土田」さんだった。そうだ。そうだ。「レノン・ストリート」で検索すると、すでにいくつか僕のブログも出てくる。ほかに、前回のリサーチで読んだタイトルもあるが、見かけなかったものもある。

この発見に感動して、僕はすぐさま「レノマス〜土田さん」にメールを送った。

ブログを読むと、西海岸でアメリカ人の奥さん、子供とともに幸せに過ごされているようだ。

果たして、メールの返事は来るかな。

ENT>ESSAY>Lennon Street
ラウル・ミドン〜見たものを歌に託す】

マウス・トランペット。

「唇をこう、誰かとキスをするみたいにして、それで音をだすんだ。それから音のアーティキュレーション(発音のメリハリ)をしっかりつけるんだ」 ラウル・ミドンは懇切丁寧に「マウス・トランペット」のやり方をオーディエンスに教え始めた。あちこちの曲で飛び出るマウス・トランペットは、もはやラウルのお家芸だ。そして、ついに「では、やってみよう」と言って、観客にマウス・トランペットをやらせ、ちょっとしたマウス・トランペットのコール&レスポンスになった。

ギター一本と彼の歌声、そして、マウス・トランペットだけで、すべての音を紡ぎ出すラウル・ミドン。ソロ・アーティストとしては2005年10月、2006年1月以来3回目の来日(他に別アーティストのバックで来日がある)で、再びプロモーション用のショーケースを行った。渋谷クアトロは超満員で、立錐の余地もない。酸欠にさえなりそうな状態だ。東京のFMラジオ局、Jウェイヴの番組『ブーム・タウン』とタイアップした、番組リスナー招待イヴェント。

それにしても、ギター一本と歌だけでこれだけの人を集めることができるというのはたいしたもの。ラウルの素晴らしさについては、過去2本のライヴ記事を参照されたい。感想はまったく同じである。このようなリアル・ミュージックがきちんと認められているというところが素晴らしい。

今回は新作『世界の中の世界(A World Within A World)』からの作品を中心に披露。まだ僕自身なじんではいなかったが、それぞれの歌詞をもっと聞き込んでライヴに臨みたいと思った。

改めて、ラウルが見ているもの、彼はそれを自分のもの、自分の歌にしていると感じた。

今回の新情報としては、過去記事で彼の生年月日を1965年か1967年くらいと推測していたのだが、なんと正解は1966年の3月14日とのこと。ウマ年です。3月14日は前にも書いた通り、クインシー・ジョーンズと同じ誕生日。そして、恩師アリフ・マーディン(3月15日)と一日違いだ。

■ラウル・ミドン最新作『世界の中の世界(A World Within A World)』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000RY43KM/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

October 25, 2005
Raul Midon: From Donny To Stevie To Raul
ショーケース・ライヴの模様
http://blog.soulsearchin.com/archives/000603.html

January 31, 2006
Raul Midon: He Sings What He Saw In His Rural Hometown
【故郷で見た景色を歌うラウル・ミドン】
http://blog.soulsearchin.com/archives/000805.html

■セットリスト
Setlist : Raul Midon @ Quatro Shibuya, September 1, 2007
セットリスト ラウル・ミドン 渋谷クアトロ

show started 18.17
01. Pick Somebody Up
02. All Because Of You
03. All The Answers
04. Tembererana
05. Caminando
06. The More That I Know
07. State Of Mind
Enc. Sunshine
show ended 19.08

(2007年9月1日土曜、渋谷クアトロ=ラウル・ミドン・ショーケース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Midon, Raul
2007-108
【ソーラー王朝のダイナスティー・ライヴにジェフリーが飛び入り】

サプライズ。

1970年代後期から1980年代中期にかけてロス・アンジェルスのソウル・レーベル、ソーラー・レコードからヒットを放ったグループ、ダイナスティーの来日ライヴ。彼らの初来日はメンバーによると1988年、六本木にあったピックフォード・クラブだったという。その後、ピックフォードに1996年再来日、1999年大晦日には2000年を祝うイヴェントで米軍横田基地でライヴを行い、今回の来日は4回目となる。僕は初めて見る。グループの中心は、ほぼオリジナルと言っていいケヴィン・スペンサーとウィリアム・シェルビー。

ドラムス、ギター、ベースにキーボード3人、女性ヴォーカル2人という計8人。ソーラー系アーティスト(レイクサイド、ウイスパーズ、シャラマー)など、さらに1970年代から1980年代にかけてしっかりライヴをやっていたソウル系のセルフコンテインド・グループ(自給自足グループ=バンド演奏と歌、楽曲の作曲などをすべて自分たちでまかなうグループのこと)はみなしっかりしているが、このダイナスティーのライヴも間違いなかった。

キーボードのKCことカート・クレイトンもかなりセンスがあると見たが、一番印象に残ったのはベース奏者ロイド・ジョーンズ(愛称ロックRok)。なかなかファンキーなベースを聴かせて素晴らしい。本人はジャズもR&Bもどちらもこなすという。彼のフェヴァリット・ベース奏者はたくさんいるが、ジャコ・パストリアス、スタンリー・クラークなどだそうだ。

軽快なミディアム調の曲はグルーヴ感あふれダンサブルでひじょうにいい。前半はダイナスティー自身のヒットを歌い、途中からメンバーのケヴィン、ウィリアムらがソーラーの他のアーティストに書いた作品を歌った。タイトル通り、「ソーラー・ショウ」の趣だ。

そんな中、サプライズはシャラマーのメンバーでありダンスの上手なジェフリー・ダニエルズが観客席にいたこと。ウィリアムに呼ばれてステージに登場したジェフリーは、マイクを持ってこう言った。「彼ら(ウィリアムやケヴィン)は、数々の素晴らしい曲をシャラマーのために書いてくれた。素晴らしい曲なくして、素晴らしいダンスは踊れない。音楽で踊るんだからね」と言いながら、自分の口で効果音を出しながら、歯切れのいいロボットダンスを縦横無尽に繰り広げた。ウィリアムが「彼はマイケル・ジャクソンにもダンスを教えたんだ」と言って、煽る。このダンスだけでも来た甲斐はあったかもしれない。

下記セットリスト8の「イズ・イット・グッド・トゥ・ユー」が始まる前のMCで、ケヴィンが「この曲を書いたタカ・タカヤナギはここ日本出身のソングライターだ。この作品は日本人が書いたのものとしては初めてブラック・チャートでナンバーワンになったんだ。大きな拍手を」と説明。この場には高柳さんはいたのだろうか。

一部熱心なダイナスティー・ファンが座席の前のほうにいたが、若干集客が少なく残念。次回はもっと事前告知をしよう。

■メンバー

“ソラー” レコーディング・アーティスツ・レヴュー by ダイナスティ
William Shelby(vo,key), Kevin Spencer(vo,key), Celestine Cunningham(vo), Chandi Rae Bozeman(back vo), Kurt “KC” Clayton(key), Reginald Morgan(g), Lloyd "Rok" Jones(b), Derrick Turner(ds)

■Setlist: Dynasty @ Cotton Club, August 30, 2007
セットリスト ダイナスティー コットン・クラブ

( ) denotes artists who made the song hit

show started 21:32
01. Groove Control (Dynasty) (1980-from 1st album)
02. Do Me Right (Dynasty) (1980)
03. I Don’t Want To Be A Freak (But I Can’t Help Myself) (Dynasty) (1979)
04. Second Time Around (Shalamar) (1979)
05. Make That Move (Jeffrey Daniels In) (Shalamar) (1981)
06. Somewhere There’s A Love (Shalamar) (1980-from "Three For Love" album)
07. A Night To Remember (Shalamar) (1982)
08. Is It Good To You (Whispers) (1991)
09. It’s A Love Thing (Whispers) (1981)
10. Keep On Loving Me (Whispers) (1983)
11. And The Beat Goes On (Whispers) (1980)
Enc. I’ve Just Begun To Love You (Dynasty) (1980)
show ended 22:40

(2007年8月30日木曜、丸の内コットン・クラブ=ダイナスティー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Dynasty
2007-106
【目撃者はいるか、証人はいるか】

一方向。

ライヴ当日8月29日(水)の昼前に、品川教会に入るとすでに大勢の人々がステージを中心に忙しく動いていた。すごい人数だ。おそらく5−60人は軽くいただろう。DVD撮影隊、照明、PA関係、楽器関係、そして、ミュージシャンたちとその関係者・・・。武道館やドームのイヴェントならともかく、たかだか300人強のキャパ(収容人数)のライヴにこの数は驚いた。なにしろ60枚用意していたスタッフパスが足りなくなったほどだ。そして、その誰もが、18歳の木下航志くんひとりのために、一心不乱に動いていることにちょっと感銘した。

早いスタッフは9時集合。以後11時半集合、12時半集合のメンバーなど仕事の種類によって違うが、各人がそれぞれの持ち場で、各時間にしっかり仕事をして、準備を整え、そしてついにライヴ・アーティストがステージにあがり、やっと2時間のライヴが成立する。

ひとつのライヴを作るために、これほどの人たちが動いている。別に航志くんのライヴには限らないが、2時間から2時間半のライヴを見せるために、たくさんの人たちのエネルギーがそのためだけに凝縮されていくのだなということを改めて痛切に感じた。

しかも、ライヴは一夜限り、やり直しはない。悔いの残らないようなものにできるか。ミュージシャン、スタッフのヴェクトルは純粋に一方向だ。

ドキュメンタリー。

今回はDVD用の撮影隊がカメラ10台を備えた。一台は大きなクレーンに乗っている。これはライヴの模様をDVDとしてリリースするという話。さらにこの他に、現在航志君のドキュメンタリー映画を撮影しており、そのチームが3人、別働隊で動いている。これは大所帯になるわけだ。

この映画は「吉本100本映画」(正確には「YOSHIMOTO DIRECTOR’S 100 〜100人が映画撮りました〜」)という企画の1本で製作されるもの。吉本興業が若手タレントや作家、監督に30分程度の映画を撮らせる機会を与え、完成した作品を徐々に公開している。

航志君の作品は過去半年ほど彼を追っている松永大司(まつなが・だいし)さんが監督している。松永さんは航志君とともにニューヨークに行ったり、最近ではネパールにも行ったり、かなりべったりついてカメラを回している。航志君を追いながら、その周辺人物、航志君をよく知る人物たちへのインタヴューも集めている。

そこで、僕も簡単なインタヴューを受けたが、ソウル・サーチャーズのケイリブ・ジェームス、ブレンダ・ヴォーン、ゲイリー・スコット、ユリらにもリハーサルの合間に話を聞いた。そのとき、軽くインタヴュー役を引き受けたのだが、ケイリブやブレンダの話がかなり興味深かった。

ケイリブは言う。「航志はトランペットだ。僕にとってはアル・ジャロウはギターだ。その声、それこそが楽器なんだ。航志の声も楽器だ。アル・ジャロウは僕にはギターに思える。同じようにエラ・フィッツジェラルドはサックス奏者だ。で、航志はトランペットなんだ」 なるほど。ひじょうに面白い見解だ。

ブレンダは、航志君と知り合ってすでに数年経っている。最初からの成長ぶりを見守りながら、「私はアンティ・ブレンダ(ブレンダおばさん)なのよ。(笑)」という。そしてこう続けた。「彼の素晴らしいところは、たとえば、私が何歳か、関係ない。私の肌の色が何色かなんかも関係ない。私が背が高かろうが、小さかろうが、関係ない。そう、(私だけに対してでなく)何に対してもまったく偏見がないのよ。人と接するとき、背の高さ、容姿、年齢、肌の色などを気にする人は多いけど、彼はそこから生まれる偏見とはまったく無縁なのよね。それってとても素晴らしいことじゃない?」 

ユリのアドヴァイスはこうだ。「ヴォーカルもそうだけど、ピアノのうまさに最近は特に驚いています。どんどんうまくなって欲しい。それと、ひとつのジャンルだけじゃなく、いろんな、ありとあらゆる音楽ジャンルを聴いて、勉強して。さまざまなシンガーを聴いて。彼くらい(レベルが高いところで)出来るなら、後はいかに自分のスタイルを作っていくかというだけよ」 

ケイリブ。「彼と知り合って、何、まだ2年か。もっと長い間知っているような感じがするな。それほど、密度が濃いということかな。最初はお手並み拝見という感じだったが、ひとたびキーボードを弾いて、歌声を聴いたら、ノックダウンさせられたよ。お〜〜っ」

航志君は「最近、ケイリブのキーボード(ピアノ)に影響を受けてます」と告白した。そういわれてみると、水曜のライヴのいくつかのピアノ・プレイで、ちょっとケイリブ風に航志君が弾いているところが感じられた。新発見だ。たくさんのいいミュージシャンとコラボレーションして、どんどん感化され、影響を受け、吸収していけば、いいと思う。

そして、彼らはみな航志君の成長の目撃者であり、証言者であり、影響を与える人たちでもある。

(2007年8月29日水曜、品川教会=木下航志&ザ・ソウル・サーチャーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita Kohshi & The Soul Searchers
2007-105
【木下航志・品川教会で歌う】

証人。

3階以上の吹き抜けの高さの天井。正面には十字架とパイプオルガンのパイプ。左右はガラスで囲まれた品川教会。

神聖なる教会に堂々と響く「アメージング・グレイス」。ブレンダ・ヴォーンとのデュエットで聴かせたこれは、第一部のオープニングにうってつけだった。力強く、そして、太く、ソウルフルに木下航志は「アメイジング・グレイス」を歌い上げた。何度も歌ってきたこの曲。僕も何度も聴いてきたこの曲。「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダとのデュエットはまずオープニングでオーディエンスの魂をわしづかみにした。

第1部は日本語のオリジナル曲を中心に、そして、第2部はこれまで「ソウル・サーチン」で歌ってきたソウル・ジャイアンツの作品を中心に、バックにソウル・サーチャーズを従えて歌った。

今回、このために初お披露目したのは、ローリング・ストーンズの大ヒット「ワイルド・ホーセス」。これをブレンダとデュエットで、アリシア・キーズ・ヴァージョンで。そして、もう一曲はアイズレー・ブラザースの「サマー・ブリーズ」(オリジナルは、シールズ&クロフツ)。どちらも、かなり本人も練習してまとまっていた。

ソウル・ジャイアンツのカヴァーは、彼の幅広い音楽のルーツのひとつへの回帰でもある。そうした先人たちにリスペクトを込めて、こうした作品を歌うということは、非常に意義のあることだろう。

アレサのヴァージョンの「明日にかける橋」なども、ブレンダたちがバックコーラスを支えることによってゴスペル色たっぷりになった。

超満員で立ち見まででていた会場に訪れた観客の年齢層は幅広かった。20代と思われる若い人たちから白髪の50代、60代まで。NHKや朝日新聞が取り上げるアーティストだけはある。(8月28日付け朝日新聞朝刊の「ひと」欄で取り上げられた) もちろん細かい点でいくつか課題は残ったが、概ねオーディエンスからは厚い支持を得たようだ。

スティーヴィー・ワンダーのライヴで、彼の後ろの席に座った偶然から3年8ヶ月。彼の初ライヴを下北沢で見てからも3年が経った。まさか自分が彼のライヴのオーガナイザーをして、ソウル・サーチャーズが彼のバックをつけることになるなど夢にも思わなかった。あの偶然は、今、必然になったのかもしれない。品川教会は、神の名の元にその証人(Withness)だ。そして、観客は彼の成長の瞬間の目撃者でもある。

(この項、続く)

■木下航志君についてのソウル・サーチン・ダイアリー 過去記事一覧

(木下航志君とは何者かと興味をお持ちの方は、日付順にダイアリーをご覧ください)

2003/12/29 (Mon)
Stevie Gave Love & Courage To Everybody
スティーヴィーのライヴで見かけた少年。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200312/diary20031229-1.html

2004/04/30 (Fri)
Kishita Koushi: 14-Year-Old Genius, I’d Call Him "Little Koushi"
木下君のNHKでのドキュメンタリー。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040430.html

2004/08/14 (Sat)
Kishita Koshi Live: The Live Performance I Really Desired To See
木下君の初ライヴ体験。
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200408/diary20040814.html

2004/08/15 (Sun)
Talent Of Musicians VS Talent Of Listeners
ミュージシャンの才能、聴き手の才能
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200408/diary20040815.html

April 02, 2005
Kishita Kohshi Live: First Heisei-born Super Star
初の平成生まれのスーパースター
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_02.html

June 27, 2005
Soul Searchin’ Talking Vol.4; What’d I Write (Part 1)
「ソウル・サーチン・トーキング」にゲストで登場
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_27.html

June 28, 2005
What’d I Write (Part 2): Soulful Joint On "What’d I Say"
「ソウル・サーチン・トーキング」にゲストで登場(パート2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_28.html

August 22, 2005
After Kohshi’s Rehearsal Is Over, Soul Food Is Waiting
リハの後にはソウルフードが待っている
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_22.html

August 25, 2005
Kishita Kohshi Live At Duo: Power To The Listener
リスナーに力を与える航志パワー
http://blog.soulsearchin.com/archives/000472.html

August 30, 2005
Kishita Kohshi At "Soul Blends": Blind Ain’t Nothing, But A Word.
『ソウルブレンズ』にゲスト出演
http://blog.soulsearchin.com/archives/000477.html

December 25, 2005
"Soul Music Live Vol.5"(Part 2)
『ソウル・ミュージック・ライヴ』にゲスト出演
http://blog.soulsearchin.com/archives/000725.html

December 30, 2005
Kohshi: Video Shooting Session
ビデオ撮影用ライヴセッション
http://blog.soulsearchin.com/archives/000735.html

February 03, 2006
Kishita Kohshi New Album Release Live
木下航志、新作アルバム『絆』リリースライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/000808.html

March 28, 2006
Kishita Kohshi Live At Yamano Jam Spot
山野楽器でのアコースティック・ライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/000920.html

July 19, 2006
Kishita Kohshi: The Moment Time Freezed
木下航志、時を凍結させた瞬間
http://blog.soulsearchin.com/archives/001147.html

July 02, 2006
Big Big Thanks For Joining "Soul Searchin’: The Session Vol.1"
『ソウル・サーチン・ザ・セッション』でのライヴ
http://blog.soulsearchin.com/archives/001111.html

August 12, 2006
Kishita Kohshi Live: Audience shouted "All" For Encore
【観客、アンコールに「全部〜」と叫ぶ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001194.html

October 22, 2006
Kishita Kohshi Joined By Kurosawa Kaoru & Murakami Tetsuya To Sing "Ribbon In The Sky"
【木下+黒沢+村上トリオで『リボン・イン・ザ・スカイ』熱唱】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001342.html

March 29, 2007
Soul Searchin: (Part 3): The Beauty Of Background Vocals
【バックコーラスの美学】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001673.html

May 20, 2007
Kishita Kohshi Live At OAZO
【木下航志ライヴ、丸の内・オアゾビル】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001778.html

June 07, 2007
Maxayn, Robbie, Anthony Talk:【話は広がる〜雑談】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/001816.html

July 27, 2007
Kishita Kohshi Will Sing 3 Songs On NHK-FM "Soul Music"
【木下航志NHK−FM『ソウル・ミュージック』にゲスト出演】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001919.html

August 29, 2007
Rehearsal For Kohshi Kishita
【リハーサル順調】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001985.html

■Setlist : Kishita Kohshi Live At Shinagawa Church, August 29,
セットリスト 木下航志 品川教会

First Set:

01. Amazing Grace (Kohshi & Brenda)
02. 遠い街 
03. Love Is Everywhere
04. たからもの
05. Voice
06. 通り雨
07.  絆
08.  竹田の子守歌

Second Set

01. Georgia On My Mind (Ray Charles)
02. Lately (Stevie Wonder)
03. Ribbon In The Sky (Stevie Wonder)
04. Wild Horses (Rolling Stone, Alicia Keys version)
05. Summer Breeze (Isley Brothers, Seales & Crofts)
06. Someday We’ll All Be Free (Donny Hathaway)
07. Bridge Over Troubled Water (Simon & Garfunkel, Aretha Franklin)
08. What’s Going On (Marvin Gaye)
Enc.1 Tell Me Lies (Kohshi’s Original Song, Japanese song)
Enc.2 Ain’t No Mountain High Enough (Marvin Gaye & Tammi Terell)

Members: Kishita Kohshi & The Soul Searchers

Kishita Kohshi (keyboards, vocal)

Kaleb James ((keyboards, vocal)
Namura Takeshi (bass)
Takeuchi Tomoyasu (guitar)
Gary Scott (sax, vocal)
Andy Matsukami Friggs (percussion, vocal)
Brenda Vaughn (vocal)
Kamino Yuri (vocal)

(2007年8月29日水曜、品川教会=木下航志&ザ・ソウル・サーチャーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita Kohshi & The Soul Searchers
2007-105
【リハーサル順調】

順調。

今日の木下航志くんのライヴのリハーサルが行われ、順調に準備が進んだ。今回の木下くんのライヴは、第一部がアコースティック・セットでオリジナル曲、第2部がバンド編成でソウルのカヴァー曲中心のものになる。第2部のバックをザ・ソウル・サーチャーズが務める。

リハーサルが先週から何回か行われ、昨日、最終リハが終わった。ブレンダ・ヴォーンとのからみなどもあり、特に第2部はソウル度がかなり高くなりそうだ。

面白いのが、音楽ディレクター、ケイリブは他のミュージシャンに対して、アイコンタクトや腕を振って、タイミングのキューを出す。ところが、航志くんはそれを見ることなく、そのタイミングにあわせて、歌ったり、ピアノの演奏をしたりする。たぶん、一・二度その音を聞いて、タイミングを覚えてしまうのだろう。これは、七不思議だ。

そして、もうひとつ驚かされるのが、12時から8時くらいまでリハをやっているのだが、ミュージシャンの何人かはある時間までしかやらなかったり、シンガーは遅い時間に入って、先に帰ったりというスケジュールになっているのだが、彼はあたりまえなのだが、全部にいる。その体力のすごさに脱帽する。

「今回のリハはどう」と聞くとニコニコしながら、「すご〜いですねえ、みんな勉強になります」と答える。1曲リハーサルをしていくごとに、彼はあらゆることを吸収しているのだろう。さて、教会という神聖なる場所で、航志くんにはどんな神が舞い降りるのか。

■当日券は若干だけあるようです。お問い合わせは直接会場へ。品川グローリアチャペル 〒140-0001 東京都品川区北品川4−7−40 電話 03-3443-1721

ENT>MUSIC>LIVE>ANNOUNCEMENT>Kishita Kohshi
【結局、2時間で6曲】

結局。

というわけで、結局、二人でしゃべりまくった結果、2時間でわずか6曲ということになってしまいました。(笑) 

トーク内容は、ソウルDJローランド・バイナムの話、僕がレコードの輸入を始めた頃の話、いろいろなインタヴューしたアーティストのこと、スティーヴィー・ネタ、そこから木下航志くんの話、彼のライヴの告知、ジェームス・ブラウン自宅訪問ネタ、「ソウル・ラジオ」「クワイエット・ストーム」の話、ドン・トレイシーの話、ジョー・サンプルの話などなど、キリがありませんでした。

実は、「スティーヴィーの3週目案」と「ソウルラジオ案」の二つを持っていき、それぞれ15−6曲ずつ用意していったのですが、まあ、折衷案というか、スティーヴィー関連3曲、その他ソウルラジオ関連3曲ということになりました。ふ〜。

かかった曲は次の通りです。

1. What’s Going On / David T.Walker
2. Super Woman / Donny Hathaway
3. Until You Come Back To Me / Stevie Wonder
4. Ribbon In The Sky / Kishita Kohshi
5. Quiet Storm / Smokey Robinson
6. Theme From SWAT / Rhythm Heritage

実はこの『ユニヴァース』という番組は、曲を必ずフルコーラスでかけるのが大原則。そのためちょっとおしゃべりが長くなったので、「クワイエット・ストーム」は当初のアルバム・ヴァージョンから、短いシングル・ヴァージョンに変更したりしました。

何曲かかるかアンケートは、結局6曲。7〜9曲に投票した方が多かったですが、惜しいところでした。

しかし、久々にたっぷり音楽談義しました。(笑) 松尾さん、おつかれさま〜、そしておよびいただきありがとうございました。

ENT>RADIO>Universe
【ファミリー・ディスコ・イヴェント】

ファミリー。

1980年代に人気を集めた「キャンディ・キャンディ」「ラスカーラ」などのディスコを一日だけ復活させるディスコ・イヴェント『伝説のシブヤ系サーファー・ディスコ「Candy Candy」&「LA・SCALA」1日限りの復活祭』が8月26日(日曜)西麻布のクラブ「クロス(Xross)」で行われた。当時それらの店でDJをしていたDJが各パートを担当。1980年代を彷彿とさせる選曲で観客を沸かせた。

また、ダンス・クラシックのヒットを空耳でレコーディング、ヒットさせているダンスマンがライヴゲストとして登場、4曲を披露した。ご存知、KC&ザ・サンシャイン・バンドでおなじみの「ザッツ・ザ・ウェイ」を元にした「ワンBOXのオーナー」から始まり、最新作「シャツたたんで収納」などをごきげんに見せた。

イヴェントにはファミリーコーナーもあり、お子様連れのお客さんも多数訪れた。

Setlist: Danceman @ Club Xross, August 26, 2007
セットリスト ダンスマン

show started 19.02
01. ワンBOXのオーナー (That’s The Way I Like It)
02. シャツたたんで収納 (Shine On)
03. 背の高い奴はジャマ (She’s A Bad Mama Jama)
Enc. よくある名字斎藤 (Play That Funky Music)
show ended 19.26

ENT>MUSIC>LIVE>Danceman
ENT>EVENT>DISCO
2007-104
【深町純・即興ライヴ会第80回】

深町語録。

全曲、即興演奏のキーボード・パーティー。その第80回。

「誰にとっても正義というのはあるのだろうか。僕にとっての正義はあるけれど、それが全員にとっての正義になるかどうかはわからない。でも、誰にとっても美しい、というものはあってもいいのではないかと思う。美しいものとは、何か。きっと僕は、誰が聞いても美しいと思えるような美しい音楽を、いつかは(自分で)作れるのではないかと思って、音楽を作っている。できるかどうかはわからないけれど、そういう風に思っていることが大事だと思う」

「即興演奏が主流だった時代がある。モーツァルトなんかいろいろやっていたんだと思う。録音機材がないので、どんなものか(今となっては)わからない。でも彼らがもし今生きていたら、きっと即興演奏をふんだんにやっているだろうと思う。残念ながら最近では即興演奏は廃れて誰もやる人がいなくなった。それは、たぶん、音楽が録音されるようになり、商業になったからだろうと思う」

「お客さんがつまらないと感じていたら、(演奏者はそれがよくわかるので)すぐ(僕は)演奏をやめる。逆にお客さんが楽しんでいるとわかれば、延々と演奏を続ける。僕は即興演奏だから、それができる。いわば、音楽っていうのは生きているんです。紙に書かれた音楽よりも、もっと生きている。人生そのものより生きてるってことよ。(笑) だから好きです」

■深町純・サントリー・ホールでコンサート決定

深町さんが、来る2007年10月27日(土曜)、東京・赤坂のサントリーホール・小ホールで単独ライヴを行う。チケットは5000円、全席指定。近々正式告知し、チケットピアなどで発売する。現時点では下記ウェッブから深町さんへ直接予約をいれることができる。詳細については後日改めてお知らせします。

■深町純オフィシャル・ウェッブ
http://www.bekkoame.ne.jp/~cisum/

■FJ’ズ オフィシャル・ウェッブ
http://fjs.fukamachi-jun.com/

■Setlist: Fukamachi Jun #80 @ FJ’s, Yutenji, August 25, 2007 (Saturday)
セットリスト 深町純 キーボードパーティー第80回(第3回)

First Set
show started 19:46
01. 2007年8月25日19時46分の作品 (23:20)
02. 2007年8月25日20時29分の作品 (16.55)
show ended 20:46

Second Set
show started 21:10
01. 2007年8月25日21時22分の作品 (25.38)
02. 2007年8月25日お題拝借作品1(2.35)
03. 瑳山ゆりさんスピーチのBGM(2.00)
04. 2007年8月25日お題拝借作品2(3.05)
05. 2007年8月25日22時07分の作品 (17.44)
show ended 22:25

■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)

2005年11月 第一部 41.70 第二部 51.82
2005年12月 第一部 39.86 第二部 58.91
2006年01月 第一部 58.81 第二部 67.23
2006年02月 第一部 38.4  第二部 49.7
2006年03月 第一部 50.9  第二部 92.7
2006年04月 第一部 53.1   第二部 57.3
2006年05月 第一部 45.15 第二部 82.08
2006年06月 第一部 52.16 第二部 59.02
2006年09月 第一部 47.77 第二部 77.63
2007年01月 第一部 65.53 第二部 54.97
2007年02月 第一部 53.88 第二部 49.33
2007年04月 第一部 65.26 第二部 68.58
2007年05月 第一部 40.89 第二部 58.19 【恵比寿・アートカフェ最終回】
2007年06月 第一・二部(通し)64.78 (2時間50分)【祐天寺FJ’s1回目】
2007年07月 第一部 66.23 第二部 66.45
2007年08月 第一部 67.03 第二部 68.04

(2007年8月25日土曜、祐天寺FJ’ズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2007-103
【新生ガッツ・ライヴ】

新名。

このところ勢いに乗るガッツ(Gats改めGatz)の横浜モーション・ブルーでのライヴ。ガッツはカヴァー・ソング中心のライヴと、オリジナル・ソングばかりのライヴをやっているが、これはオリジナルのもの。昨年12月にここモーションでやったライヴの再演。ほぼ同じメンバー(ベース奏者など若干変更しているが)で臨んだ。

関ジャニに楽曲提供したり、ドリカムのバックコーラスで全国ツアーをしたりと、このところ絶好調のガッツ。今回は2日間、しかも、入れ替え、徐々に人気もアップという感じだ。気のせいか女性ファンが増えているような感じがした。ガッツは声もいいし歌もうまく、バンドもタイトで引き締まっていて、いいライヴ。また楽曲もよくなっている。なにしろ、ブラスセクションが入るので、実にソウルフルなサウンドになる。

アンコール曲前のMCでガッツは言った。「この曲(アンコール曲=『メッセージ』)の音楽の力でみなさんの背中をちょっと押せればいいな、と思って歌います。今年は、楽しいことも悲しいこともいろいろあって、今年ほど今までの人生の中で、山あり谷ありの年はなかったんですけどね、またこうやって(自分のライヴで)音楽ができてよかった。そして、みなさんと、多くの人との出会いに感謝です。今年ほどそれを強く感じる年はありませんでした」

ところで、アンコールの「メッセージ」という曲は、僕も何度か聴いているが、この日聴いていて、ふとこの曲、木下航志くんに歌ってもらったらいいんじゃないだろうか、などと思った。その前の本編最後の「ありがとう」という曲も、ガッツの18番になっているが、このあたりもいいかなと思った。

ライヴ後、ガッツにそんな話をしてみると、「ああ、それはいいかも。でもそれなら、楽器のあるところで一日航志君と遊んでみたいな。彼がどういうのが好きで、どんなことに興味があって、どういうことをやりたいのか、聞いてみたい」と返ってきた。そういうコラボもありだろうなという感じがする。

■ガッツ・オフィシャル・ウェッブ
http://gats.tv/GATS.TVSHOW.html

■メンバー
GATZ(vo,g)
GATZ(vo,g)、西脇辰弥(key,arr)、下野人司(b)、高田 真(ds)、木村まこと(per)、渕上祥人(cho,g)、NENE(cho)、小林正弘(tp)、佐久間 勲(tp)、竹上良成(sax)、鈴木桃子(vo)

Setlist: Gatz Live At Motion Blue, August 25, 2007
セットリスト: ガッツ・ライヴ

show started 21:36
01. Instrumental
02. Journey
03. Good Time (新曲)
04. Stay
05. Great Escape (関ジャニ∞に提供曲)
06. Big Sky Blues (関ジャニ∞に提供曲)
07. Reason
08. Long Vacation
09. ありがとう
Enc. Message
show ended 22:50

(2007年8月23日木曜、モーション・ブルー=ガッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gatz
2007-102
【『ユニヴァース』月曜深夜にゲストででます】

自由。

ザ・ソウル・サーチャー吉岡正晴が、次週月曜深夜(2007年8月27日)のJウェイヴ(関東地区のFM局/周波数81.3mhz)の番組『ユニヴァース』(月曜26時=火曜午前2時)にゲスト出演する。月曜の『ユニヴァース』は、音楽プロデューサー、松尾潔さんがDJで担当している番組で、そのゲストとして登場する。

ザ・ソウル・サーチャーの登場する前2週間は松尾さん独自の切り口でスティーヴィー・ワンダーの特集をやっていた番組でもある。なので、スティーヴィー特集第3回になるかもしれない。が、どうなるかは、まったく未知数。スティーヴィー・ネタ以外としては、ソウル・ラジオというテーマでいくつか、選曲案を考えて臨みたい。

松尾さんによれば、僕は番組始まって以来6人目のゲスト。過去5人は大瀧詠一さん、山下達郎さん、鈴木雅之さん、DJホンダさん、そして黒沢薫さんという錚々たるメンバーの後だ。いや、前5人がすごい。(笑)

さて、そこで久々にアンケートをやってみようと思う。松尾・吉岡対談で、2時間の番組でいったい何曲くらいかかるだろうか。しゃべり倒すか、どちらもソウル好きの二人が曲を湯水のごとく垂れ流すか、さてどう転ぶか。いずれにせよ、かなり自由なフォーマットなので楽しみだ。

【アンケート】

『ユニヴァース』2007年8月27日(月)26時から28時までの番組内で、番組テーマ曲を除いて、何曲かかるかを予想してください。

月曜ユニヴァース2時間で何曲かかるか予想

1曲〜3曲
4曲〜6曲
7曲〜9曲
10曲〜12曲
13曲〜15曲
16曲〜18曲
19曲〜21曲
22曲以上

下記BBSに書き込んでみてください。
http://www.soulsearchin.com/soul-bbs2/soul20070717.cgi

ちなみに、ご参考までに、下記に行くと番組ホームページがあり、そこに過去のプレイリストがすべて載っています。

http://www.j-wave.co.jp/blog/universe_mon/

直近では、前週が14曲、その前が13曲、その前が14曲かかっています。また、過去のゲスト週では、山下達郎さんのときが11曲、鈴木雅之さんが9曲、大瀧詠一さんが6曲、DJホンダさんが8曲、黒沢さんが9曲となっています。

投票はひとり1回まで。

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