Murakami Ruika’s Soul Show Vol.2
2006年1月10日【村上ルイカ・ソウルショウ第2弾】
あいさつ。
村上ルイカのソウル・ショウ第2弾が、渋谷デュオで行われた。入口にはセカンドを待つ人か、あるいは、ファーストに入れなかった人か、はたまた上のオー・イーストのライヴに入ろうとする人か、かなりの人ごみ。
前回(2005年10月17日=横浜モーションブルー)で歌われた曲からは6曲、他に新たな曲4曲という構成。その初登場の4曲について、少し。3曲目「スロー・ダンス」は、これまで10年間に書きため、まだ発表していない作品から、今日の「ソウル・ショウにぴったりそうな1曲」として選んだという。スローからミディアム調のなかなかいいソウル曲だ。途中に「グローリア、ステイ・ウィズ・ミー、シャイニング・スター、ディスタント・ラヴァー・・・」などのソウルの名曲の名をさりげなく挟み込んでソウルファンの心をくすぐるあたりがにくい。最後は、ライターで火をつけ、消したところで曲が終るという演出。ところが、ライターが消え、曲が終ってしばし沈黙があり、ルイカが「曲が終りました」というアナウンスで、やっと拍手がきた。(笑)
前回ひじょうによかった「アイム・ユア・パペット」(ダン・ペン作、ジェームス&ボビー・ピューリファイのヒット)を再演したあと、いきなりサム・クックの「ユー・センド・ミー」へつなぐ。ちょうど、僕の隣で見ていたブレンダ・ヴォーンが「私、この曲大好き」といいながら、所々歌っていた。そして、「エボニー&アイヴォリー」に続いてメドレーでてきたのが、ルーサー・ヴァンドロスの大ヒット「ネヴァー・トゥ・マッチ」。イントロからあの西山さんのカッティング・ギターが入り、思わずうなった。そして、「トゥイステッド」はキース・スゥエットのヒット。これら4曲が今回初めて耳にした曲だった。
こういうソウル・ショウ、なかなか楽しめる。ステージでルイカは「また三回目をやりたいですね」と言った。
終った後、ライヴを見ていたソウル評論家の大御所、鈴木啓志さんとともに村上さんに会いにあいさつに行く。僕が「いやあ、キース・スゥエットかあ、だったら、『アイ・ウォント・ハー』とかやればいいのに〜」と言うと、鈴木氏「いやあ、ニュージャックはむずかしいでしょう。あののりを出すのはかなり厳しい」。で、同じことを村上さんに言うと、「いやあ、あののりは、厳しいねえ・・・」と同じ答え。難しいかあ・・・。(笑) まあ、確かに難しいが・・・。
鈴木氏「『レッツ・ステイ・トゥゲザー』オープニングから、前よりよくなってて、驚いたよ」。僕は「あの未発表オリジナル、よかったよ」というと「ありがとうございます」。そして別れ際、鈴木氏が村上さんに真面目な顔で「じゃあ、これからもがんばってください」と声をかけたのだが、その言葉があまりに軽く表面的だったので、そこにいた一同が爆笑した。で、僕も真似して、「これからもがんばってください」と言ったら、村上さんが苦笑していた。ははは。
October 18, 2005
Ruica Murakami Live: The Kayou Soul Show
http://blog.soulsearchin.com/archives/000595.html
Setlist Ruica Show Vol.2
show started 17:35
01. Let’s Stay Together (Al Green)
02. Special Lady (Ray Goodman & Brown)
03. Slow Dance (オリジナル未発表曲)
04. I’M Your Puppet (Dan Penn, James & Bobby Purify)
05. You Send Me (Sam Cooke)
06. わがまま (上田正樹)
07. Ebony & Ivory (鈴木雅之)
08. Never Too Much (Luther Vandross)
09. Twisted (Keith Sweat)
Enc. 再会 (鈴木雅之)
show ended 18:52
(2006年1月7日土曜、渋谷デュオ・ファースト=村上ルイカ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Murakami, Ruica
2006-003
あいさつ。
村上ルイカのソウル・ショウ第2弾が、渋谷デュオで行われた。入口にはセカンドを待つ人か、あるいは、ファーストに入れなかった人か、はたまた上のオー・イーストのライヴに入ろうとする人か、かなりの人ごみ。
前回(2005年10月17日=横浜モーションブルー)で歌われた曲からは6曲、他に新たな曲4曲という構成。その初登場の4曲について、少し。3曲目「スロー・ダンス」は、これまで10年間に書きため、まだ発表していない作品から、今日の「ソウル・ショウにぴったりそうな1曲」として選んだという。スローからミディアム調のなかなかいいソウル曲だ。途中に「グローリア、ステイ・ウィズ・ミー、シャイニング・スター、ディスタント・ラヴァー・・・」などのソウルの名曲の名をさりげなく挟み込んでソウルファンの心をくすぐるあたりがにくい。最後は、ライターで火をつけ、消したところで曲が終るという演出。ところが、ライターが消え、曲が終ってしばし沈黙があり、ルイカが「曲が終りました」というアナウンスで、やっと拍手がきた。(笑)
前回ひじょうによかった「アイム・ユア・パペット」(ダン・ペン作、ジェームス&ボビー・ピューリファイのヒット)を再演したあと、いきなりサム・クックの「ユー・センド・ミー」へつなぐ。ちょうど、僕の隣で見ていたブレンダ・ヴォーンが「私、この曲大好き」といいながら、所々歌っていた。そして、「エボニー&アイヴォリー」に続いてメドレーでてきたのが、ルーサー・ヴァンドロスの大ヒット「ネヴァー・トゥ・マッチ」。イントロからあの西山さんのカッティング・ギターが入り、思わずうなった。そして、「トゥイステッド」はキース・スゥエットのヒット。これら4曲が今回初めて耳にした曲だった。
こういうソウル・ショウ、なかなか楽しめる。ステージでルイカは「また三回目をやりたいですね」と言った。
終った後、ライヴを見ていたソウル評論家の大御所、鈴木啓志さんとともに村上さんに会いにあいさつに行く。僕が「いやあ、キース・スゥエットかあ、だったら、『アイ・ウォント・ハー』とかやればいいのに〜」と言うと、鈴木氏「いやあ、ニュージャックはむずかしいでしょう。あののりを出すのはかなり厳しい」。で、同じことを村上さんに言うと、「いやあ、あののりは、厳しいねえ・・・」と同じ答え。難しいかあ・・・。(笑) まあ、確かに難しいが・・・。
鈴木氏「『レッツ・ステイ・トゥゲザー』オープニングから、前よりよくなってて、驚いたよ」。僕は「あの未発表オリジナル、よかったよ」というと「ありがとうございます」。そして別れ際、鈴木氏が村上さんに真面目な顔で「じゃあ、これからもがんばってください」と声をかけたのだが、その言葉があまりに軽く表面的だったので、そこにいた一同が爆笑した。で、僕も真似して、「これからもがんばってください」と言ったら、村上さんが苦笑していた。ははは。
October 18, 2005
Ruica Murakami Live: The Kayou Soul Show
http://blog.soulsearchin.com/archives/000595.html
Setlist Ruica Show Vol.2
show started 17:35
01. Let’s Stay Together (Al Green)
02. Special Lady (Ray Goodman & Brown)
03. Slow Dance (オリジナル未発表曲)
04. I’M Your Puppet (Dan Penn, James & Bobby Purify)
05. You Send Me (Sam Cooke)
06. わがまま (上田正樹)
07. Ebony & Ivory (鈴木雅之)
08. Never Too Much (Luther Vandross)
09. Twisted (Keith Sweat)
Enc. 再会 (鈴木雅之)
show ended 18:52
(2006年1月7日土曜、渋谷デュオ・ファースト=村上ルイカ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Murakami, Ruica
2006-003
Tuck & Patti Control Time & Space
2006年1月9日【時空を支配するタック&パティー】
支配。
ブルーノート東京では2003年5月以来約2年半ぶりのタック&パティーのブルーノートライヴ(前回ライヴ評は下記リンクに)。(来日自体は2005年1月以来) この日は、東京ブルーノートの今年の第1弾ライヴだった。舞台には椅子もなく、中央に綺麗で立派な花があり、その下に水のペットボトルが数本置かれているだけ。実にシンプルで、ステージが広く見える。そこに登場するのはいつも通り、ギターのタックと歌のパティーだけの二人。
彼ら二人は本当に、この空間の空気と時間の流れを支配する。時空支配者だ。彼らと時を過ごすと、時計の秒針の進み方が、タック&パティーの手によってゆっくりと動かされているような錯覚に陥る。そして、彼らと時を過ごすと、その場の空気が、一段とクリアで愛に満ちあふれたものになっているような気持ちにさせられる。
セットリストはあるような、ないような。その場で決める曲もあるようだ。したがって毎回曲が変わる。3曲目に早くもスティーヴィーの「イフ・イッツ・マジック」。う〜ん。うなる。観客にも歌わせた「タイム・アフター・タイム」に続いて、ジョン・コルトレーンで知られる「アフロ・ブルー」にパティーが詞をつけたという「アフロ・ブルー」。これは、なかなかすばらしい。以来、何度も頭の中でこのメロディーがまわってしかたがない。(笑)
パティーが一旦ステージを下り、タックだけが残った。「誰でもが知ってる曲をやろうと思います。でも、僕はまあ、ちょっとしてるくらいかな。いや、つまり、知ってるけれど、あんまり人前でやったことがないということで。(笑) 一体どうなるか、とりあえずやってみよう。『ジョージア・オン・マイ・マインド』!」 それにしても、前日のマンハッタンズのアンコールが「ジョージア・・・」で、この日のタックのソロがまた「ジョージア・・・」とは、本当にアメリカの人はレイ・チャールズが好きなんだなあ、と改めて思った次第。そして、それにしても、タックのギターの超絶ぶり。チョッパーあり、叩くことあり、メロディーも弾けば、パーカッションにもなる。音の強弱も自由自在だ。何度見ても、見惚れる、聴き惚れる。彼と一度、やはり超絶ギターのチャーリー・ハンターのギター・デュオ対決というのを見てみたい。
アンコールになってパティーが言った。「何かリクエストある?」 するとすかさず観客から「テイク・マイ・ブレス・アウェイ」の声。パティーが驚いて答えた。「ちょうど、今それをやろうかと考えていたところなの。心を読んでいただいてありがとう。(笑) 驚いたわ。今年、私たちは一緒に音楽活動を始めて28年、結婚して25年。今日が今年最初のパフォーマンス。それをここブルーノートで始められて光栄です」
そしてそのリクエスト曲について説明した。(ちょっと複雑なので自信ないがたぶん、こういうことだったと思う) 「これは、私たちが初期にレコーディングしたとても思い出深い曲。(彼らの88年のファースト・アルバム『ティアーズ・オブ・ジョイ』に収録されている) 私たちがインドへ旅行した時に、オーストラリアから来たカップルからこの曲(テイクス・マイ・・・)を教わったの。そのカップルは、彼らがスコットランドに行った時に、カナダから来たカップルからこの曲を教わったのね。(笑) で、曲自体はイギリスのソングライター、クレア・ハミルが書いた曲です」
アンコールが終って時計を見れば、11時をゆうに過ぎている。1時間41分、たっぷり満腹になった。時の流れのエアポケットに入ったかの如く、タック&パティーたちがパフォーマンスを見せている間、時間は止まっていたのかもしれない。
■タック&パティー・関連記事
2003/05/14 (Wed)
The Moment of Truth: Tuck & Patti Sung for Me
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200305/diary20030514.html
2003年5月のライヴ評。彼らがリクエストを歌ってくれた。
タック&パティー・ライヴ『感動のリサイクル・マシン』
【1994年11月28日・青山ラス・チカス】
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/tuck19941128.html
1994年11月のライヴ評。彼らの音楽の本質については、ここですべてが語られている。
+++++
Setlist second set (January 6th, 2006)
show started 21:43
01. Comfort Me
02. Everything’s Gonna Be Alright
03. If It’s Magic
04. Tears Of Joy
05. One Hand One Heart
06. Time After Time
07. Afro Blue
08. (Tuck Guitar solo) Georgia On My Mind
09. (Tuck Guitar solo) Europe
10. My Romance
11. Hold Me Tight & Don’t Let Go
12. Dreams
Enc. Takes My Breath Away
show ended 23:24
■ブルーノート・ウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20060106.html
(2006年1月6日金曜、東京ブルーノート・セカンド=タック&パティー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tuck & Patti
2006-002
支配。
ブルーノート東京では2003年5月以来約2年半ぶりのタック&パティーのブルーノートライヴ(前回ライヴ評は下記リンクに)。(来日自体は2005年1月以来) この日は、東京ブルーノートの今年の第1弾ライヴだった。舞台には椅子もなく、中央に綺麗で立派な花があり、その下に水のペットボトルが数本置かれているだけ。実にシンプルで、ステージが広く見える。そこに登場するのはいつも通り、ギターのタックと歌のパティーだけの二人。
彼ら二人は本当に、この空間の空気と時間の流れを支配する。時空支配者だ。彼らと時を過ごすと、時計の秒針の進み方が、タック&パティーの手によってゆっくりと動かされているような錯覚に陥る。そして、彼らと時を過ごすと、その場の空気が、一段とクリアで愛に満ちあふれたものになっているような気持ちにさせられる。
セットリストはあるような、ないような。その場で決める曲もあるようだ。したがって毎回曲が変わる。3曲目に早くもスティーヴィーの「イフ・イッツ・マジック」。う〜ん。うなる。観客にも歌わせた「タイム・アフター・タイム」に続いて、ジョン・コルトレーンで知られる「アフロ・ブルー」にパティーが詞をつけたという「アフロ・ブルー」。これは、なかなかすばらしい。以来、何度も頭の中でこのメロディーがまわってしかたがない。(笑)
パティーが一旦ステージを下り、タックだけが残った。「誰でもが知ってる曲をやろうと思います。でも、僕はまあ、ちょっとしてるくらいかな。いや、つまり、知ってるけれど、あんまり人前でやったことがないということで。(笑) 一体どうなるか、とりあえずやってみよう。『ジョージア・オン・マイ・マインド』!」 それにしても、前日のマンハッタンズのアンコールが「ジョージア・・・」で、この日のタックのソロがまた「ジョージア・・・」とは、本当にアメリカの人はレイ・チャールズが好きなんだなあ、と改めて思った次第。そして、それにしても、タックのギターの超絶ぶり。チョッパーあり、叩くことあり、メロディーも弾けば、パーカッションにもなる。音の強弱も自由自在だ。何度見ても、見惚れる、聴き惚れる。彼と一度、やはり超絶ギターのチャーリー・ハンターのギター・デュオ対決というのを見てみたい。
アンコールになってパティーが言った。「何かリクエストある?」 するとすかさず観客から「テイク・マイ・ブレス・アウェイ」の声。パティーが驚いて答えた。「ちょうど、今それをやろうかと考えていたところなの。心を読んでいただいてありがとう。(笑) 驚いたわ。今年、私たちは一緒に音楽活動を始めて28年、結婚して25年。今日が今年最初のパフォーマンス。それをここブルーノートで始められて光栄です」
そしてそのリクエスト曲について説明した。(ちょっと複雑なので自信ないがたぶん、こういうことだったと思う) 「これは、私たちが初期にレコーディングしたとても思い出深い曲。(彼らの88年のファースト・アルバム『ティアーズ・オブ・ジョイ』に収録されている) 私たちがインドへ旅行した時に、オーストラリアから来たカップルからこの曲(テイクス・マイ・・・)を教わったの。そのカップルは、彼らがスコットランドに行った時に、カナダから来たカップルからこの曲を教わったのね。(笑) で、曲自体はイギリスのソングライター、クレア・ハミルが書いた曲です」
アンコールが終って時計を見れば、11時をゆうに過ぎている。1時間41分、たっぷり満腹になった。時の流れのエアポケットに入ったかの如く、タック&パティーたちがパフォーマンスを見せている間、時間は止まっていたのかもしれない。
■タック&パティー・関連記事
2003/05/14 (Wed)
The Moment of Truth: Tuck & Patti Sung for Me
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200305/diary20030514.html
2003年5月のライヴ評。彼らがリクエストを歌ってくれた。
タック&パティー・ライヴ『感動のリサイクル・マシン』
【1994年11月28日・青山ラス・チカス】
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/tuck19941128.html
1994年11月のライヴ評。彼らの音楽の本質については、ここですべてが語られている。
+++++
Setlist second set (January 6th, 2006)
show started 21:43
01. Comfort Me
02. Everything’s Gonna Be Alright
03. If It’s Magic
04. Tears Of Joy
05. One Hand One Heart
06. Time After Time
07. Afro Blue
08. (Tuck Guitar solo) Georgia On My Mind
09. (Tuck Guitar solo) Europe
10. My Romance
11. Hold Me Tight & Don’t Let Go
12. Dreams
Enc. Takes My Breath Away
show ended 23:24
■ブルーノート・ウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20060106.html
(2006年1月6日金曜、東京ブルーノート・セカンド=タック&パティー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tuck & Patti
2006-002
【ソウルのレガシーを蘇らせるマンハッタンズ】
レガシー。
マンハッタンズの一番の低音を司るウィンフレッド・ブルー・ラヴェットは、ステージに杖をついて登場してきた。それを見て、思わず、時の流れを感じた。彼らが初来日したのは、1981年3月。「キス&セイ・グッドバイ」(76年)以来、ちょうど80年に「シャイニング・スター」が全米ナンバーワンになった後だ。それから25年経っている・・・。あの時は、中野サンプラザのセンターの一番前の列でマンハッタンズを見た。だから個人的にはものすごく強烈なライヴ体験だった。終った後楽屋に行ったら、今回は来日していないソニー・ビヴィンズに「君がメモしてるのがわかったよ」と言われた。そういえば、あの頃からライヴの曲目とかメモすることがあったんだ。(笑) その時、インタヴューもした。
ブルー・ラヴェットはグループのリーダー格、彼は1943年11月生まれだから、今62歳になる。たしかに杖をついてもおかしくはない年齢だ。そして、彼はステージで一番左に位置し、なんと椅子に座りながらパフォーマンスを繰り広げた。腕と腰を振りながら、他の3人に合わせて踊っている。杖をつき、椅子に座りながら踊るという絵柄だけで、「まあ、年をとったんだなあ」と感慨に耽った。
ステージでは一番右に、復活したジェラルド・アルストン。真中の二人、スキンヘッドがトロイ、髭と黒髪がデイヴィッドの4人編成。これにバンド。やはり、ジェラルドが歌い、ブルーが支えれば、これでマンハッタンズだ。ジェラルドのはりの歌声が響くとまさにグループの振り付けとともに、伝統的ソウル・ショウになる。ノンストップで次々と歌われるマンハッタンズのヒット曲。
ピーク時のパフォーマンスからすれば、このライヴは何割か減なのだが、往年のグループがこうして現役として、伝統的・典型的ソウル・ショウをやってくれる、ということだけで感情的に許せてしまう。そして、彼らの場合、ヒット曲が多いだけに、そのヒット曲の思い出が蘇ると何か微妙に熱い物を感じてしまう。パフォーマンスは65点でも、今日、僕の目の前でやってくれることに95点をあげたい気持ちだ。
「キス&セイ・グッドバイ」がヒットしたのは、76年。また、彼らの初のメジャー・ヒット「ゼアリズ・ノー・ミー・ウィズアウト・ユー」は、73年の大ヒット。33年前だ。この7インチシングルを、昔の家の大きなステレオでかけた記憶が蘇る。そして、「ハート」「ウィ・ネヴァー・ダンス・トゥ・ア・ラヴ・ソング」・・・。
白いスーツに身を包んだ彼らは、しばらく前のJTテイラーのライヴ同様、過去からの使者と言ってもいいだろう。しかし、この日のハイライトは、「ミスター・キス・アンド・セイ・グッドバイ」「ミスター・シャイニング・スター」と紹介されたジェラルドのひとり歌いで聞かせたサム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」だった。もちろん、マンハッタンズ名義でレコーディングもされているが、元々サム・クックのフォロワーとして知られるジェラルドだけに、思い切りサム節を出し切っていた。
サム・クックのライヴを見ることができない今、こうしたサムの影響直系のいわば「サム・クック・チルドレン」のパフォーマンスを見ることによって、サムへの思いを馳せることができる。きっと、サムが生きていたら、こんな風に歌うのだろう、などと。
「キス・・・」が終わり、アンコールになったら、なんと4人でアカペラでとある曲を歌い始めた。「ジョージア・オン・マイ・マインド」だった。これは、言ってみれば勝手に僕の2005年のテーマみたいに思っている曲なので、感慨深かった。途中からバンド演奏が入ったが、サムだけでなく、レイ・チャールズのレガシーもここに宿った。
Setlist
show started 21:40
01. Crazy
02. I’ll Never Find Another (Find Another Like You)
03. Tomorrow
04. Wish That You Were Mine
05. Hurt
06. We Never Dance To A Love Song
07. It Feels So Good To Be Loved So Bad
08. There’s No Good In Goodbye
09 Am I Losing You
10. Turn Out The Stars
11. There’s No Me Without You
12. Don’t Take Your Love From Me
13. (Hold On) Everything’s Gonna Be Alright
14. A Change Is Gonna Come
15. Shining Star
16. Kiss & Say Goodbye
Enc. Georgia On My Mind
show ended 22:53
(2006年1月5日木曜、丸の内コットンクラブ・セカンド=マンハッタンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Manhattans
2006-001
レガシー。
マンハッタンズの一番の低音を司るウィンフレッド・ブルー・ラヴェットは、ステージに杖をついて登場してきた。それを見て、思わず、時の流れを感じた。彼らが初来日したのは、1981年3月。「キス&セイ・グッドバイ」(76年)以来、ちょうど80年に「シャイニング・スター」が全米ナンバーワンになった後だ。それから25年経っている・・・。あの時は、中野サンプラザのセンターの一番前の列でマンハッタンズを見た。だから個人的にはものすごく強烈なライヴ体験だった。終った後楽屋に行ったら、今回は来日していないソニー・ビヴィンズに「君がメモしてるのがわかったよ」と言われた。そういえば、あの頃からライヴの曲目とかメモすることがあったんだ。(笑) その時、インタヴューもした。
ブルー・ラヴェットはグループのリーダー格、彼は1943年11月生まれだから、今62歳になる。たしかに杖をついてもおかしくはない年齢だ。そして、彼はステージで一番左に位置し、なんと椅子に座りながらパフォーマンスを繰り広げた。腕と腰を振りながら、他の3人に合わせて踊っている。杖をつき、椅子に座りながら踊るという絵柄だけで、「まあ、年をとったんだなあ」と感慨に耽った。
ステージでは一番右に、復活したジェラルド・アルストン。真中の二人、スキンヘッドがトロイ、髭と黒髪がデイヴィッドの4人編成。これにバンド。やはり、ジェラルドが歌い、ブルーが支えれば、これでマンハッタンズだ。ジェラルドのはりの歌声が響くとまさにグループの振り付けとともに、伝統的ソウル・ショウになる。ノンストップで次々と歌われるマンハッタンズのヒット曲。
ピーク時のパフォーマンスからすれば、このライヴは何割か減なのだが、往年のグループがこうして現役として、伝統的・典型的ソウル・ショウをやってくれる、ということだけで感情的に許せてしまう。そして、彼らの場合、ヒット曲が多いだけに、そのヒット曲の思い出が蘇ると何か微妙に熱い物を感じてしまう。パフォーマンスは65点でも、今日、僕の目の前でやってくれることに95点をあげたい気持ちだ。
「キス&セイ・グッドバイ」がヒットしたのは、76年。また、彼らの初のメジャー・ヒット「ゼアリズ・ノー・ミー・ウィズアウト・ユー」は、73年の大ヒット。33年前だ。この7インチシングルを、昔の家の大きなステレオでかけた記憶が蘇る。そして、「ハート」「ウィ・ネヴァー・ダンス・トゥ・ア・ラヴ・ソング」・・・。
白いスーツに身を包んだ彼らは、しばらく前のJTテイラーのライヴ同様、過去からの使者と言ってもいいだろう。しかし、この日のハイライトは、「ミスター・キス・アンド・セイ・グッドバイ」「ミスター・シャイニング・スター」と紹介されたジェラルドのひとり歌いで聞かせたサム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」だった。もちろん、マンハッタンズ名義でレコーディングもされているが、元々サム・クックのフォロワーとして知られるジェラルドだけに、思い切りサム節を出し切っていた。
サム・クックのライヴを見ることができない今、こうしたサムの影響直系のいわば「サム・クック・チルドレン」のパフォーマンスを見ることによって、サムへの思いを馳せることができる。きっと、サムが生きていたら、こんな風に歌うのだろう、などと。
「キス・・・」が終わり、アンコールになったら、なんと4人でアカペラでとある曲を歌い始めた。「ジョージア・オン・マイ・マインド」だった。これは、言ってみれば勝手に僕の2005年のテーマみたいに思っている曲なので、感慨深かった。途中からバンド演奏が入ったが、サムだけでなく、レイ・チャールズのレガシーもここに宿った。
Setlist
show started 21:40
01. Crazy
02. I’ll Never Find Another (Find Another Like You)
03. Tomorrow
04. Wish That You Were Mine
05. Hurt
06. We Never Dance To A Love Song
07. It Feels So Good To Be Loved So Bad
08. There’s No Good In Goodbye
09 Am I Losing You
10. Turn Out The Stars
11. There’s No Me Without You
12. Don’t Take Your Love From Me
13. (Hold On) Everything’s Gonna Be Alright
14. A Change Is Gonna Come
15. Shining Star
16. Kiss & Say Goodbye
Enc. Georgia On My Mind
show ended 22:53
(2006年1月5日木曜、丸の内コットンクラブ・セカンド=マンハッタンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Manhattans
2006-001
Lou Rawls Dies Of Lung Cancer At 72
2006年1月7日【ルー・ロウルズ死去】
低音。
低音の魅力で60年代から活躍してきたヴェテラン・ソウル・シンガー、ルー・ロウルズが1月6日(金曜)朝、ロス・アンジェルスのシーダース・サイナイ病院で肺ガンのため死去した。72歳だった。ロウルズは、先月、脳にも転移していたガンの手術のため入院していた。彼は2004年12月に肺ガンが見つかり、さらに2005年5月脳にもガンが発見されていた。死の床には2004年1月に結婚した妻のニーナさん、子供たちが付き添った。ロウルズは、ルーアンナ・ロウルズ、ルー・ジュニア・ロウルズ、ケンドラ・スミス、エイデン・ロウルズら4人の子供たちによって送られる。
ロウルズは2005年ワールドシリーズ第二戦が故郷シカゴで行われた時、国歌斉唱した。これは、シカゴ・ホワイトソックス(井口資仁選手所属)とヒューストン・アストロスが対戦した10月23日のこと。このシリーズは、シカゴが4連勝してワールド・シリーズを制している。
ルー・ロウルズは、本名ルールス・アレン・ロウルズ、1933年12月1日シカゴ生まれ。(これまで生年は広く1935年とされていたが、今回33年に改められた) シカゴのサウスサイドで祖母によって育てられた。幼少の頃からゴスペルを歌い頭角を現し、当初はゴスペルシンガーとして活躍。その後、ソウル、ジャズ、ポップと芸域を広げていった。ソウル・ジャイアントのひとりサム・クックとは幼馴染で、サムとともにピルグリム・トラヴェラーズというグループで巡業にでていた。そんな58年、交通事故に会う。同乗者の一人は死去、サムは軽症ですんだが、ルーは大怪我を負い、病院へ搬送される途中で一度は死亡を宣告された。しかし、一週間近くの意識不明を乗り越えその後復活。これを機に彼はゴスペルから世俗的音楽(ソウル、ジャズ)などに転向することになる。
ロスアンジェルスに本拠を移し、コーヒーハウス、ライヴ・ハウスなどで歌い始めるが、キャピトル・レコード近くのコーヒー・ハウスで歌っていたところをキャピトルのプロデューサーに見出され、61年、キャピトル・レコードと契約。ジャズ系の作品を歌いヒットを出す。中でも66年の「ラヴ・イズ・ア・ハーティン・シング」はソウル・チャートで1位を記録、彼の出世作となった。さらに、67年「デッドエンド・ストリート」、71年MGMへ移籍して「ナチュラル・マン」などの大ヒットがでた。「ラヴ・イズ・・・」は、アーサー・コンレイの大ヒット「スイート・ソウル・ミュージック」の中で、ルー・ロウルズの名前とともに、歌われている。
そして、彼にとって最大のヒットとなったのが、76年、フィラデルフィア・インターナショナルからリリースされた「ユール・ネヴァー・ファインド・アナザー・ラヴ・ライク・マイン(邦題、別れたくないのに)」。ポップなソウル曲でソウル・チャートで1位、ポップ部門でも2位を記録、ゴールド・ディスクに輝いた。グラミー賞に12回ノミネートされ、「デッドエンド・ストリート」、「ナチュラル・マン」、「アンミステイカブリー・ルー」で3回受賞している。
彼の最大の魅力は、4オクターヴが出るという低音の声。この声だけで、彼とわかり、しかもその渋さで爆発的人気を得た。ゴスペルをルーツにしながらも、ソウル、R&B、ポップ、ジャズとあらゆる音楽ジャンルに挑戦したことも、彼の革新的なところだった。また、70枚以上のアルバム、18本の映画、16本のテレビ・シリーズにも出演、CMでもおなじみになっている。映画の中には『ブルース・ブラザース2000』などがある。アメリカでは76年以来ビールのアンハイザー・ブッシュのCMで彼の存在がよく知られている。
また、ロウルズは様々な慈善事業、社会活動にも熱心だった。特によく
しられているのが、ユナイテッド・ニグロ・カレッジ・ファンド(黒人大学基金)への資金集めのチャリティー・イヴェントでの活動。これまでに2億ドル以上を集めたという。
日本には71年、89年、90年と来ている。また、90年にはホンダのCMで「ラヴ・ミー・テンダー」が使われ、日本でも人気となった。
■ルー・ロウルズ関連記事
2005/01/18 (Tue)
Lou Rawls, Daddy Again At 69
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050118.html
この時点では1935年12月生まれということで、69歳で父にとなっている。
■ルー・ロウルズ公式ウェッブページ(英語)
http://www.lourawls.com
+++++
Lou Rawls: A Man From Dead End Street
思い出。
ルー・ロウルズには3度インタヴューしていた。調べてみると、89年6月20日、21日、90年9月19日の3回。内容はテープを聴き返さないと思い出せないが、ひとつ強力に覚えているのが、彼がワインを飲みながらインタヴューに応じていたこと。けっこう、いい調子で飲んでいて、かなりのりのいい話っぷりになっていた。
そのときは旧ブルーノートでライヴをして、それを見た。ジャズ曲、スタンダードが多かったと記憶するが、もちろん、十八番の「ユール・ネヴァー・ファインド・・・」は歌った。
同じ来日時だと思うが、夜、車で西麻布の交差点を過ぎたちょうどキャンティの前を通ると、ルー・ロウルズがキャンティから出てきたか、入るところだった。車の中から「ミスター・ロウルズ!!」と声をかけると、こちらによってきて、手を振ってくれた。ルー・ロウルズというと、あのキャンティ前の彼が思い出される。
彼の作品のひとつに「デッドエンド・ストリート」という67年のヒットがある。渋いブルース調の曲だが、この冒頭部分がいわゆる「モノローグ」という語りが入っている。これなど、当時は「語り」と言われていたが、今で言えば、「ラップ」だ。そういう意味で、ラップのオリジネイターということも言えなくはない。また彼のもうひとつの代表曲「ナチュラル・マン」もイントロに長尺の「モノローグ」(語り)が入っている。そして、その語りからいきなり歌に移行するところがめちゃくちゃかっこいい。
この歌はこうだ。「みんなはこの街(シカゴ)はリッチな大都市だという。だが、俺はその中のもっとも貧しい土地に住んでいる。明日の希望などない行き止まりの道に住んでるのだ。心のない街。6歳になる前に喧嘩の仕方を学んだ。行き止まりの道に住んで、生き延びていく唯一の方法が喧嘩で強くなることだ。タフで強くならなければならない。二度とこの行き止まりの道には戻らない」
ロウルズは、そんなデッド・エンド・ストリートから抜け出し、見事成功して、世界を手に入れた。
ワールドシリーズの第二戦はあいにく見逃したが、ホワイトソックスの選手(井口を含む)は、みんなルーの国歌を聴いたということになる。シカゴの4連勝は、シカゴアンのロウルズにとって、大きなプレゼントだっただろう。
ロウルズの公式ホームページを見ると、11月まで予定が入っていた。1月から4月まではけっこう入っているが、すべてこれらはキャンセルとなる。
ご冥福をお祈りしたい。
ENT>OBITUARY>Rawls, Lou / January 6, 2006
++本日はマンハッタンズのライヴ評をアップする予定でしたが、ルー・ロウルズ死去に伴い記事を差し替えました。マンハッタンズのライヴ評などは後日掲載します。
低音。
低音の魅力で60年代から活躍してきたヴェテラン・ソウル・シンガー、ルー・ロウルズが1月6日(金曜)朝、ロス・アンジェルスのシーダース・サイナイ病院で肺ガンのため死去した。72歳だった。ロウルズは、先月、脳にも転移していたガンの手術のため入院していた。彼は2004年12月に肺ガンが見つかり、さらに2005年5月脳にもガンが発見されていた。死の床には2004年1月に結婚した妻のニーナさん、子供たちが付き添った。ロウルズは、ルーアンナ・ロウルズ、ルー・ジュニア・ロウルズ、ケンドラ・スミス、エイデン・ロウルズら4人の子供たちによって送られる。
ロウルズは2005年ワールドシリーズ第二戦が故郷シカゴで行われた時、国歌斉唱した。これは、シカゴ・ホワイトソックス(井口資仁選手所属)とヒューストン・アストロスが対戦した10月23日のこと。このシリーズは、シカゴが4連勝してワールド・シリーズを制している。
ルー・ロウルズは、本名ルールス・アレン・ロウルズ、1933年12月1日シカゴ生まれ。(これまで生年は広く1935年とされていたが、今回33年に改められた) シカゴのサウスサイドで祖母によって育てられた。幼少の頃からゴスペルを歌い頭角を現し、当初はゴスペルシンガーとして活躍。その後、ソウル、ジャズ、ポップと芸域を広げていった。ソウル・ジャイアントのひとりサム・クックとは幼馴染で、サムとともにピルグリム・トラヴェラーズというグループで巡業にでていた。そんな58年、交通事故に会う。同乗者の一人は死去、サムは軽症ですんだが、ルーは大怪我を負い、病院へ搬送される途中で一度は死亡を宣告された。しかし、一週間近くの意識不明を乗り越えその後復活。これを機に彼はゴスペルから世俗的音楽(ソウル、ジャズ)などに転向することになる。
ロスアンジェルスに本拠を移し、コーヒーハウス、ライヴ・ハウスなどで歌い始めるが、キャピトル・レコード近くのコーヒー・ハウスで歌っていたところをキャピトルのプロデューサーに見出され、61年、キャピトル・レコードと契約。ジャズ系の作品を歌いヒットを出す。中でも66年の「ラヴ・イズ・ア・ハーティン・シング」はソウル・チャートで1位を記録、彼の出世作となった。さらに、67年「デッドエンド・ストリート」、71年MGMへ移籍して「ナチュラル・マン」などの大ヒットがでた。「ラヴ・イズ・・・」は、アーサー・コンレイの大ヒット「スイート・ソウル・ミュージック」の中で、ルー・ロウルズの名前とともに、歌われている。
そして、彼にとって最大のヒットとなったのが、76年、フィラデルフィア・インターナショナルからリリースされた「ユール・ネヴァー・ファインド・アナザー・ラヴ・ライク・マイン(邦題、別れたくないのに)」。ポップなソウル曲でソウル・チャートで1位、ポップ部門でも2位を記録、ゴールド・ディスクに輝いた。グラミー賞に12回ノミネートされ、「デッドエンド・ストリート」、「ナチュラル・マン」、「アンミステイカブリー・ルー」で3回受賞している。
彼の最大の魅力は、4オクターヴが出るという低音の声。この声だけで、彼とわかり、しかもその渋さで爆発的人気を得た。ゴスペルをルーツにしながらも、ソウル、R&B、ポップ、ジャズとあらゆる音楽ジャンルに挑戦したことも、彼の革新的なところだった。また、70枚以上のアルバム、18本の映画、16本のテレビ・シリーズにも出演、CMでもおなじみになっている。映画の中には『ブルース・ブラザース2000』などがある。アメリカでは76年以来ビールのアンハイザー・ブッシュのCMで彼の存在がよく知られている。
また、ロウルズは様々な慈善事業、社会活動にも熱心だった。特によく
しられているのが、ユナイテッド・ニグロ・カレッジ・ファンド(黒人大学基金)への資金集めのチャリティー・イヴェントでの活動。これまでに2億ドル以上を集めたという。
日本には71年、89年、90年と来ている。また、90年にはホンダのCMで「ラヴ・ミー・テンダー」が使われ、日本でも人気となった。
■ルー・ロウルズ関連記事
2005/01/18 (Tue)
Lou Rawls, Daddy Again At 69
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050118.html
この時点では1935年12月生まれということで、69歳で父にとなっている。
■ルー・ロウルズ公式ウェッブページ(英語)
http://www.lourawls.com
+++++
Lou Rawls: A Man From Dead End Street
思い出。
ルー・ロウルズには3度インタヴューしていた。調べてみると、89年6月20日、21日、90年9月19日の3回。内容はテープを聴き返さないと思い出せないが、ひとつ強力に覚えているのが、彼がワインを飲みながらインタヴューに応じていたこと。けっこう、いい調子で飲んでいて、かなりのりのいい話っぷりになっていた。
そのときは旧ブルーノートでライヴをして、それを見た。ジャズ曲、スタンダードが多かったと記憶するが、もちろん、十八番の「ユール・ネヴァー・ファインド・・・」は歌った。
同じ来日時だと思うが、夜、車で西麻布の交差点を過ぎたちょうどキャンティの前を通ると、ルー・ロウルズがキャンティから出てきたか、入るところだった。車の中から「ミスター・ロウルズ!!」と声をかけると、こちらによってきて、手を振ってくれた。ルー・ロウルズというと、あのキャンティ前の彼が思い出される。
彼の作品のひとつに「デッドエンド・ストリート」という67年のヒットがある。渋いブルース調の曲だが、この冒頭部分がいわゆる「モノローグ」という語りが入っている。これなど、当時は「語り」と言われていたが、今で言えば、「ラップ」だ。そういう意味で、ラップのオリジネイターということも言えなくはない。また彼のもうひとつの代表曲「ナチュラル・マン」もイントロに長尺の「モノローグ」(語り)が入っている。そして、その語りからいきなり歌に移行するところがめちゃくちゃかっこいい。
この歌はこうだ。「みんなはこの街(シカゴ)はリッチな大都市だという。だが、俺はその中のもっとも貧しい土地に住んでいる。明日の希望などない行き止まりの道に住んでるのだ。心のない街。6歳になる前に喧嘩の仕方を学んだ。行き止まりの道に住んで、生き延びていく唯一の方法が喧嘩で強くなることだ。タフで強くならなければならない。二度とこの行き止まりの道には戻らない」
ロウルズは、そんなデッド・エンド・ストリートから抜け出し、見事成功して、世界を手に入れた。
ワールドシリーズの第二戦はあいにく見逃したが、ホワイトソックスの選手(井口を含む)は、みんなルーの国歌を聴いたということになる。シカゴの4連勝は、シカゴアンのロウルズにとって、大きなプレゼントだっただろう。
ロウルズの公式ホームページを見ると、11月まで予定が入っていた。1月から4月まではけっこう入っているが、すべてこれらはキャンセルとなる。
ご冥福をお祈りしたい。
ENT>OBITUARY>Rawls, Lou / January 6, 2006
++本日はマンハッタンズのライヴ評をアップする予定でしたが、ルー・ロウルズ死去に伴い記事を差し替えました。マンハッタンズのライヴ評などは後日掲載します。
(速報)ルー・ロウルズ死去
2006年1月7日Lou Rawls Dies Of Lung Cancer
【ルー・ロウルズ死去】
低音の魅力で60年代から活躍してきたヴェテラン・ソウル・シンガー、ルー・ロウルズが6日(金曜)朝、ロス・アンジェルスのシーダース・サイナイ病院で死去した。オフィシャルには1935年12月1日生まれとされていたため享年70の報道もいくつかあるようだが、この死去にあたって家族はルーが72歳だったことを明かした。1933年生まれということになる。肺ガンだった。
【詳細は後ほどアップします】
【ルー・ロウルズ死去】
低音の魅力で60年代から活躍してきたヴェテラン・ソウル・シンガー、ルー・ロウルズが6日(金曜)朝、ロス・アンジェルスのシーダース・サイナイ病院で死去した。オフィシャルには1935年12月1日生まれとされていたため享年70の報道もいくつかあるようだが、この死去にあたって家族はルーが72歳だったことを明かした。1933年生まれということになる。肺ガンだった。
【詳細は後ほどアップします】
DJ Spinna: Using Serato Scratch Live
2006年1月6日【アナログ音源を自由自在に操るDJ】
自由自在。
DJスピナが使う「セラート・スクラッチ・ライヴ」を見た。前回日記で書いたニュアンスとかなり違うので、訂正しつつどんなものかを報告してみたい。
この「セラート・スクラッチ・ライヴ」(レーン社製)は、いわゆるインターフェイスだった。つまり、それ自体がハードディスクで楽曲を保存できるものではなく、ラップトップ・コンピューターとアナログディスクプレイヤー、CDJなどとの間にいれて使うインターフェイスだ。曲のデータは、すべてラップトップのパソコンに入っていた。そこに彼の場合は約8000曲のデータがある。
で、何がどうなるかというとー。(うまく説明できるかどうか、自信がないのですが、やってみます。) これが摩訶不思議。(笑)
パソコンに入ってる楽曲データをそのインターフェイスを通し、アナログプレイヤーに載せた「擬似ディスク」からのデータ(スクラッチをしたり、BPMのピッチを変化させたりといったデータ)と合わせて、ミキサー経由で外に出すというもの。使う擬似ディスクからは、音はでない。ちょうど、ヴォコーダーを使う要領と似ているかもしれない。つまり、ヴォコーダーの場合、キーボードからでた音のデータを、口にはさんだホースからでるアナログ信号を混ぜあわせて、キーボードの音データが人間がしゃべっているようになる、という感じ。(もしこの理解が違っていたら、どなたか訂正してください)
DJスピナは、パソコンを見ながら、そこにアーティスト別、アルバムタイトル別で入っているリストから、選曲する。パソコンは、左右の実際のターンテーブルと同期している。
左のターンテーブルからマイケルの「ビリー・ジーン」を出し(実際は、パソコンからの音データ)、パソコン上で次の曲を選び、それを準備。ジャクソン・ファイヴの別の曲を用意し、右の実際のターンテーブルでピッチを合わせたり、曲を出すタイミングを計ったりする。通常のアナログを使うやり方とほぼ同じ。曲出し自体は、ターンテーブルの擬似ディスクを使って行う。
ユニークなのは、同じ楽曲(同じデータ)を、左右のターンテーブルから別々に出すようにできる点。プリンスの「アイ・ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」では、それをやっていた。通常アナログ2枚を使う「2枚使い」をパソコン一台でできてしまうということだ。
また、スピナは、パイオニアのイコライザーを使って高音域、中音域、低音域などを自由自在にカットしたり、強調したりしていた。いきなり、マイケルの曲のボトム(ドラムスの音)とかが消え、コーラスだけになったりといったことをフェイダーひとつでやっていた。
CDJもうまく使っていた。マイケルの「ウォーキン・デイ・アンド・ナイト」のパーカッションになる部分があるが、あそこの部分をリピートにし、繰り返し、次の曲にうまくつなぐ。次の曲の出し方などは、まさにミュージシャンと同じセンス。そして、彼は音源を本当に自由自在に操る。
今回わかったことは、セラートでは、楽曲のアナログディスクを実際に持ち歩く必要はないが、パソコンに入ったデータを自由自在に扱えるようになったということだ。これはこれで、かなりすごいことのように思えた。でも簡単にできるようなものではないということもわかった。(笑)
イヴェント自体は、ものすごくはいっていた。僕が2時過ぎに外に出る時には、なんと入場制限。その時点までで450人くらい入っていたという。冒頭でやっていたマイケルのそっくりさんのあて振りショウが面白かった。これはマイケルイヴェントで使えるね。(笑)
(2006年1月2日月曜、西麻布・イエロー=DJスピナ・ライヴDJプレイ)
ENT>MUSIC>EVENT>DJ Spinna
自由自在。
DJスピナが使う「セラート・スクラッチ・ライヴ」を見た。前回日記で書いたニュアンスとかなり違うので、訂正しつつどんなものかを報告してみたい。
この「セラート・スクラッチ・ライヴ」(レーン社製)は、いわゆるインターフェイスだった。つまり、それ自体がハードディスクで楽曲を保存できるものではなく、ラップトップ・コンピューターとアナログディスクプレイヤー、CDJなどとの間にいれて使うインターフェイスだ。曲のデータは、すべてラップトップのパソコンに入っていた。そこに彼の場合は約8000曲のデータがある。
で、何がどうなるかというとー。(うまく説明できるかどうか、自信がないのですが、やってみます。) これが摩訶不思議。(笑)
パソコンに入ってる楽曲データをそのインターフェイスを通し、アナログプレイヤーに載せた「擬似ディスク」からのデータ(スクラッチをしたり、BPMのピッチを変化させたりといったデータ)と合わせて、ミキサー経由で外に出すというもの。使う擬似ディスクからは、音はでない。ちょうど、ヴォコーダーを使う要領と似ているかもしれない。つまり、ヴォコーダーの場合、キーボードからでた音のデータを、口にはさんだホースからでるアナログ信号を混ぜあわせて、キーボードの音データが人間がしゃべっているようになる、という感じ。(もしこの理解が違っていたら、どなたか訂正してください)
DJスピナは、パソコンを見ながら、そこにアーティスト別、アルバムタイトル別で入っているリストから、選曲する。パソコンは、左右の実際のターンテーブルと同期している。
左のターンテーブルからマイケルの「ビリー・ジーン」を出し(実際は、パソコンからの音データ)、パソコン上で次の曲を選び、それを準備。ジャクソン・ファイヴの別の曲を用意し、右の実際のターンテーブルでピッチを合わせたり、曲を出すタイミングを計ったりする。通常のアナログを使うやり方とほぼ同じ。曲出し自体は、ターンテーブルの擬似ディスクを使って行う。
ユニークなのは、同じ楽曲(同じデータ)を、左右のターンテーブルから別々に出すようにできる点。プリンスの「アイ・ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー」では、それをやっていた。通常アナログ2枚を使う「2枚使い」をパソコン一台でできてしまうということだ。
また、スピナは、パイオニアのイコライザーを使って高音域、中音域、低音域などを自由自在にカットしたり、強調したりしていた。いきなり、マイケルの曲のボトム(ドラムスの音)とかが消え、コーラスだけになったりといったことをフェイダーひとつでやっていた。
CDJもうまく使っていた。マイケルの「ウォーキン・デイ・アンド・ナイト」のパーカッションになる部分があるが、あそこの部分をリピートにし、繰り返し、次の曲にうまくつなぐ。次の曲の出し方などは、まさにミュージシャンと同じセンス。そして、彼は音源を本当に自由自在に操る。
今回わかったことは、セラートでは、楽曲のアナログディスクを実際に持ち歩く必要はないが、パソコンに入ったデータを自由自在に扱えるようになったということだ。これはこれで、かなりすごいことのように思えた。でも簡単にできるようなものではないということもわかった。(笑)
イヴェント自体は、ものすごくはいっていた。僕が2時過ぎに外に出る時には、なんと入場制限。その時点までで450人くらい入っていたという。冒頭でやっていたマイケルのそっくりさんのあて振りショウが面白かった。これはマイケルイヴェントで使えるね。(笑)
(2006年1月2日月曜、西麻布・イエロー=DJスピナ・ライヴDJプレイ)
ENT>MUSIC>EVENT>DJ Spinna
The Best Of Soul Searchin Diary 2005 (Part 4) --Part 2
(つづき)
November 25, 2005
Joe Sample (Part 5); Performance In Living Room
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_25.html
November 27, 2005
Joe & George: Can Never Describe Their Music By Words
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_27.html
ジョー・サンプル&ジョージ・デューク、ライヴ評。トータル6部作。
Jun Played Newly Arrived Piano: The Sound Of Piano Has Changed In Two Hours 2005/11/28 (Mon)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_28.html
深町純、新しいピアノを手なづけるの巻。たった2時間でそのピアノの音は変化を見せた。
+++++
<12月の1本>
The Moment John Lennon Passed Me By My Side 2005/12/08 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_08.html
ジョン・レノンと僕がすれ違ったあの瞬間。
<12月のその他の候補>
December 09, 2005
Very Interesting Facts: Between Lincoln & Kennedy...
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_09.html
アメリカ大統領、リンカーンとケネディーの数奇な共通点。これはおもしろい。
December 16, 2005
McCoy Tyner Trio: New Scratches On Board Of Piano
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_16.html
ジャズ・ピアニスト、マッコイ・タイナーのライヴ評。
J.T.Taylor Live: I Saw Your Memories Through Your Face 2005/12/17 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_17.html
クール&ギャングのリードシンガー、JTテイラー・ライヴ評。観客の反応の中に、あの頃の思い出を見るJT。
2005/12/24
NHK "Soul Music Live, Vol.5" (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_24.html
2005/12/25
NHK "Soul Music Live Vol.5" (Part 2) (Sun)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_25.html
NHK・FM放送の番組『ソウル・ミュージック・ライヴ』の観戦評。5時間に及ぶライヴ。
John Tropea Band With Kenya Hathaway: 2005/12/27 (Tue)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_27.html
フュージョン・ギタリスト、ジョン・トロペイのライヴ。ゲストに登場したケニヤ・ハザウェイ。インパクトありました。2006年期待の新人だ。
DJ Spinna(Part 1): The Future Of DJ 2005/12/28 (Wed)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_28.html
DJ Spinna(Part 2): Record Maniac 2005/12/29 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_29.html
『ソウル・ブレンズ』にやってきたDJスピナは、レコード・コレクターだった。
+++++
(つづき)
November 25, 2005
Joe Sample (Part 5); Performance In Living Room
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_25.html
November 27, 2005
Joe & George: Can Never Describe Their Music By Words
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_27.html
ジョー・サンプル&ジョージ・デューク、ライヴ評。トータル6部作。
Jun Played Newly Arrived Piano: The Sound Of Piano Has Changed In Two Hours 2005/11/28 (Mon)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_28.html
深町純、新しいピアノを手なづけるの巻。たった2時間でそのピアノの音は変化を見せた。
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<12月の1本>
The Moment John Lennon Passed Me By My Side 2005/12/08 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_08.html
ジョン・レノンと僕がすれ違ったあの瞬間。
<12月のその他の候補>
December 09, 2005
Very Interesting Facts: Between Lincoln & Kennedy...
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_09.html
アメリカ大統領、リンカーンとケネディーの数奇な共通点。これはおもしろい。
December 16, 2005
McCoy Tyner Trio: New Scratches On Board Of Piano
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_16.html
ジャズ・ピアニスト、マッコイ・タイナーのライヴ評。
J.T.Taylor Live: I Saw Your Memories Through Your Face 2005/12/17 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_17.html
クール&ギャングのリードシンガー、JTテイラー・ライヴ評。観客の反応の中に、あの頃の思い出を見るJT。
2005/12/24
NHK "Soul Music Live, Vol.5" (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_24.html
2005/12/25
NHK "Soul Music Live Vol.5" (Part 2) (Sun)
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NHK・FM放送の番組『ソウル・ミュージック・ライヴ』の観戦評。5時間に及ぶライヴ。
John Tropea Band With Kenya Hathaway: 2005/12/27 (Tue)
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フュージョン・ギタリスト、ジョン・トロペイのライヴ。ゲストに登場したケニヤ・ハザウェイ。インパクトありました。2006年期待の新人だ。
DJ Spinna(Part 1): The Future Of DJ 2005/12/28 (Wed)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_28.html
DJ Spinna(Part 2): Record Maniac 2005/12/29 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_29.html
『ソウル・ブレンズ』にやってきたDJスピナは、レコード・コレクターだった。
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【「ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー2005」(パート4)】
ベスト。
いやあ、よく読み返した。自分で言うのもおかしいが。(笑) 365本っていう数はかなりの量です。1本平均1000字としても、36万字以上になる。分厚い単行本2冊分にはなる量です。多分、1年分の日記の量は、『ソウル・サーチン』や『わが心のジョージア』以上のものになるんでしょうね。・・・ということを計算してみて、初めて気づいた。
それからもうひとつ、随分前から気づいていること。2002年6月にぼちぼち日記を始めた時は、文字数が少ない。2002年10月6日以降、休みなく連続で書いているが、当初は1日600字程度を目安に考えていたが、どんどん長くなっている。600字というのは、例えば新聞でライヴ評を書いたりする時がそのくらいの量だから。朝日新聞の天声人語も600字強だ。3000字を超えると、ちょっと量が多すぎるので、軽く読む感じではなくなる。そこで、ものによっては2部に分けるようにしているが、どうしたものか。
そういえば、昨年「ベスト・オブ」を選んだ時、手付かずの2003年もいつかやろうと思ったことを思い出した。いつかやりましょう。
<10月の1本>
October 02, 2005
Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 1 of 2 Parts)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_02.html
October 03, 2005
Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 2 of 2 Parts)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_03.html
エリック・ベネイにまつわるひとつの物語。ある人の人生の交差点にいたエリック・ベネイの音楽。エリックの音楽が彼女にどのような人生の転換を与えたのか。2部作。ストーリーが長かったので2部になった。まさに「ソウル・サーチン」物語です。
<10月のその他の候補>
October 05, 2005
Steve Tyrell Live: The Man Behind "Greatest Song Book"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_05.html
October 06, 2005
Steve Tyrell Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_06.html
October 10, 2005
More Steve Tyrell: Writing Diary In The Wee Small Hours Of The Morning
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_10.html
ロッド・スチュワートの大ベストセラー『グレイト・アメリカン・ソングブック』の誕生秘話。スティーヴ・タイレルのライヴ評。3部作。In The Wee Small Hours Of The Morningの訳詞も。
Dana Hanchard Live: PP=Perfect Performance 2005/10/08 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_08.html
デイナ・ハンチャードのワンマン・ライヴの評。昨年初めて見たライヴパフォーマンスの中では、ベスト3にはいる。
October 20, 2005
Eyewitness To The Osaka Monaurail Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_20.html
オーサカ=モノレール・ライヴ評。このグルーヴ感は文句なし。
October 22, 2005
Studying "A Time To Love" Part 1
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_22.html
October 23, 2005
Studying "A Time To Love" Part 2
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_23.html
スティーヴィーの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』研究。まず「イフ・ユア・ラヴ・キャンノット・ビー・ムーヴド」の解釈と訳詞。第2弾は、アルバム・タイトル曲の解釈・訳詞。なぜスティーヴィーがこの2曲を最初と最後に置いたのか。
October 24, 2005
The Rebirth: I Found A Piece Of Soul Today At BN
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_24.html
新グループ、リバースのライヴ評。事前知識なしに見たライヴの中でひじょうによかった。
October 25, 2005
Raul Midon: From Donny To Stevie To Raul
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_25.html
ラウル・ミドン・ライヴ評。ラウルはクインシー・ジョーンズと誕生日が同じ。ラウルの素晴らしい女性の見極め方は?
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<11月の1本>
November 21, 2005
Could You Do Me A Favor? Will You Play "Stardust" For Me? : Joe Sample (Part 3)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_21.html
November 22, 2005
A Night To Remember: Thank God For Joe Played It For Me 〜 Joe Sample (Part 4)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_22.html
ピアノの魔術師、ジョー・サンプルとジョージ・デュークのライヴ。ジョーとの会話からとある曲のリクエストを思いつく。しかし楽譜がない。そこで僕は彼の元へCDを持っていった。リクエストはどうなるのか。6部作の内、パート3と4。
<11月のその他の候補>
November 02, 2005
Dinner Refugee: Searchin’ For Good Cutlet
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_02.html
夕食難民かく迷いき。トンカツ店は火曜日が休みが多い。
November 03, 2005
Stevie Wonder: Accept 3 More Questions, 10 More Radio IDs
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_03.html
November 04, 2005
Eye To Eye Contact With Stevie
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_04.html
スティーヴィー記者会見にて。アイシャを伴った記者会見でスティーヴィーは終始ごきげん。そして、僕はスティーヴィーと目があった・・・。
November 06, 2005
Stevie Wonder Press Conference (Part 1 of 3 Parts):
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_06.html
November 07, 2005
Stevie Wonder Press Conference (Part 2 of 3 Parts):
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_07.html
November 08, 2005
Stevie Wonder Press Conference (Part 3 of 3 Parts):
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_08.html
スティーヴィー記者会見、発言全容。
Brenda Vaughn Steal The Show 2005/11/10 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_10.html
カトリーナ被災者のためのチャリティーライヴで見せたブレンダ・ヴォーンの驚異的パフォーマンス。感動の「アメイジング・グレイス」。今年のライヴ1曲を選べと言われたらこれにとどめをさす。
Standing Ovation For 50 Years-plus History 2005/11/12 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_12.html
50年以上のヴェテラン・ジャズ・ミュージシャン、ソニー・ロリンズのライヴ評。観客全員のスタンディング・オヴェーションは、彼の歴史すべてへのものだった。それは最後の花道への拍手。
November 19, 2005
Groove Hand, Poet Hand: Magic Hand Of Joe Sample (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_19.html
November 20, 2005
The Master Of Improvisation; Like Raindrops & Clouds : Joe Sample (Part 2)〜
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_20.html
November 21, 2005
ピアノの魔術師、ジョー・サンプルのソロ・ライヴ評とジョーとの会話。さらに、ジョーとジョージのデュエット・ライヴ。
November 25, 2005
Joe Sample (Part 5); Performance In Living Room
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_25.html
November 27, 2005
Joe & George: Can Never Describe Their Music By Words
http://blog.soulsearchin.com/arch…
ベスト。
いやあ、よく読み返した。自分で言うのもおかしいが。(笑) 365本っていう数はかなりの量です。1本平均1000字としても、36万字以上になる。分厚い単行本2冊分にはなる量です。多分、1年分の日記の量は、『ソウル・サーチン』や『わが心のジョージア』以上のものになるんでしょうね。・・・ということを計算してみて、初めて気づいた。
それからもうひとつ、随分前から気づいていること。2002年6月にぼちぼち日記を始めた時は、文字数が少ない。2002年10月6日以降、休みなく連続で書いているが、当初は1日600字程度を目安に考えていたが、どんどん長くなっている。600字というのは、例えば新聞でライヴ評を書いたりする時がそのくらいの量だから。朝日新聞の天声人語も600字強だ。3000字を超えると、ちょっと量が多すぎるので、軽く読む感じではなくなる。そこで、ものによっては2部に分けるようにしているが、どうしたものか。
そういえば、昨年「ベスト・オブ」を選んだ時、手付かずの2003年もいつかやろうと思ったことを思い出した。いつかやりましょう。
<10月の1本>
October 02, 2005
Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 1 of 2 Parts)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_02.html
October 03, 2005
Eric Benet: A Man At Crossroad (Part 2 of 2 Parts)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_03.html
エリック・ベネイにまつわるひとつの物語。ある人の人生の交差点にいたエリック・ベネイの音楽。エリックの音楽が彼女にどのような人生の転換を与えたのか。2部作。ストーリーが長かったので2部になった。まさに「ソウル・サーチン」物語です。
<10月のその他の候補>
October 05, 2005
Steve Tyrell Live: The Man Behind "Greatest Song Book"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_05.html
October 06, 2005
Steve Tyrell Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_06.html
October 10, 2005
More Steve Tyrell: Writing Diary In The Wee Small Hours Of The Morning
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_10.html
ロッド・スチュワートの大ベストセラー『グレイト・アメリカン・ソングブック』の誕生秘話。スティーヴ・タイレルのライヴ評。3部作。In The Wee Small Hours Of The Morningの訳詞も。
Dana Hanchard Live: PP=Perfect Performance 2005/10/08 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_08.html
デイナ・ハンチャードのワンマン・ライヴの評。昨年初めて見たライヴパフォーマンスの中では、ベスト3にはいる。
October 20, 2005
Eyewitness To The Osaka Monaurail Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_20.html
オーサカ=モノレール・ライヴ評。このグルーヴ感は文句なし。
October 22, 2005
Studying "A Time To Love" Part 1
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_22.html
October 23, 2005
Studying "A Time To Love" Part 2
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_23.html
スティーヴィーの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』研究。まず「イフ・ユア・ラヴ・キャンノット・ビー・ムーヴド」の解釈と訳詞。第2弾は、アルバム・タイトル曲の解釈・訳詞。なぜスティーヴィーがこの2曲を最初と最後に置いたのか。
October 24, 2005
The Rebirth: I Found A Piece Of Soul Today At BN
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_24.html
新グループ、リバースのライヴ評。事前知識なしに見たライヴの中でひじょうによかった。
October 25, 2005
Raul Midon: From Donny To Stevie To Raul
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_25.html
ラウル・ミドン・ライヴ評。ラウルはクインシー・ジョーンズと誕生日が同じ。ラウルの素晴らしい女性の見極め方は?
+++++
<11月の1本>
November 21, 2005
Could You Do Me A Favor? Will You Play "Stardust" For Me? : Joe Sample (Part 3)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_21.html
November 22, 2005
A Night To Remember: Thank God For Joe Played It For Me 〜 Joe Sample (Part 4)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_22.html
ピアノの魔術師、ジョー・サンプルとジョージ・デュークのライヴ。ジョーとの会話からとある曲のリクエストを思いつく。しかし楽譜がない。そこで僕は彼の元へCDを持っていった。リクエストはどうなるのか。6部作の内、パート3と4。
<11月のその他の候補>
November 02, 2005
Dinner Refugee: Searchin’ For Good Cutlet
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_02.html
夕食難民かく迷いき。トンカツ店は火曜日が休みが多い。
November 03, 2005
Stevie Wonder: Accept 3 More Questions, 10 More Radio IDs
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_03.html
November 04, 2005
Eye To Eye Contact With Stevie
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_04.html
スティーヴィー記者会見にて。アイシャを伴った記者会見でスティーヴィーは終始ごきげん。そして、僕はスティーヴィーと目があった・・・。
November 06, 2005
Stevie Wonder Press Conference (Part 1 of 3 Parts):
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_06.html
November 07, 2005
Stevie Wonder Press Conference (Part 2 of 3 Parts):
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_07.html
November 08, 2005
Stevie Wonder Press Conference (Part 3 of 3 Parts):
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_08.html
スティーヴィー記者会見、発言全容。
Brenda Vaughn Steal The Show 2005/11/10 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_10.html
カトリーナ被災者のためのチャリティーライヴで見せたブレンダ・ヴォーンの驚異的パフォーマンス。感動の「アメイジング・グレイス」。今年のライヴ1曲を選べと言われたらこれにとどめをさす。
Standing Ovation For 50 Years-plus History 2005/11/12 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_12.html
50年以上のヴェテラン・ジャズ・ミュージシャン、ソニー・ロリンズのライヴ評。観客全員のスタンディング・オヴェーションは、彼の歴史すべてへのものだった。それは最後の花道への拍手。
November 19, 2005
Groove Hand, Poet Hand: Magic Hand Of Joe Sample (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_19.html
November 20, 2005
The Master Of Improvisation; Like Raindrops & Clouds : Joe Sample (Part 2)〜
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_20.html
November 21, 2005
ピアノの魔術師、ジョー・サンプルのソロ・ライヴ評とジョーとの会話。さらに、ジョーとジョージのデュエット・ライヴ。
November 25, 2005
Joe Sample (Part 5); Performance In Living Room
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_11_25.html
November 27, 2005
Joe & George: Can Never Describe Their Music By Words
http://blog.soulsearchin.com/arch…
【「ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー2005」(パート3)】
ベスト。
2005年下半期は、ルーサー死去という衝撃のニュースで始まりました。ルーサーに関しては、彼が倒れてからこまめにフォローしていたので、ルーサー関連記事はこの2年でかなりの量になりました。また、赤坂の伝説のディスコ、ムゲンの話もなかなかおもしろかった。これは雑誌ブリオ用に取材したいもの。機会があれば、さらにつっこんだ取材をしてみたい。
<7月の1本>
Luther Vandross Died At 54: Reunited After 46 Years With His Father 2005/07/03 (Sun)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_03.html
ルーサー死去のニュース。2005年最大の衝撃でした。天国で出会う父と息子という描写がよかった。これを含めたルーサー関連すべてを今月の1本にしたいほど。
<7月のその他の候補>
July 06, 2005
Luther Vandross Talks In Brooklyn Accent
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_06.html
ルーサーへの個人的な思い出。ルーサーと僕の唯一の遭遇。
Mugen: The Legendary Disco 2005/07/07 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_07.html
赤坂の伝説のディスコ、ムゲン物語。60年代、ムゲンで何が起こったのか。
Hugh Masekela: Signed Autograph On His Autobiography 2005/07/21 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_21.html
南アフリカ出身のトランペッター、ヒュー・マサケラのライヴ評。長く南アフリカを出ていた彼が、いつ母国に戻ったのか。最後の僕とヒューとのやりとりがよかった。
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer 2005/07/29 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_29.html
タップ・ダンサー、オマー・エドワーズの感動のパフォーマンス。オマーが回転したときの汗のしぶきが本当に美しかった。
+++++
<8月の1本>
A Friend Of 25 Years Ago Sent Me Email For The First Time 2005/08/12 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_12.html
25年前の友人から突然やってきたEメール。一体何が起こったのか。インターネットの力を感じた出来事でした。
<その他の候補>
August 03, 2005
Dexter Redding Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_03.html
オーティス・レディングの息子、デクスター・レディングが来日。いろいろな話をした。
Neumann U-87: It’s Kei’s Mike 2005/08/05 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_05.html
美声DJ、ケイ・グラント氏愛用の「マイ・マイク」に隠された秘話。
August 15, 2005
Strange Avocado & Shrimp Burger
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_15.html
肉のないバーガーの不思議。
Musical "Stomp": Hitting Everything And Became Hit Worldwide 2005/08/17 (Wed)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_17.html
叩ける物は何でも叩く「ストンプ」。なぜ人は物を叩くと興奮するのか。
August 23, 2005
Tokyo Jazz 2005: Herbie Is Real Control Tower
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_23.html
ハービーの力量が存分にでたライヴ。司令塔ハービーの秘密。
August 25, 2005
Kishita Kohshi Live At Duo: Power To The Listener
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_25.html
木下君のライヴ評。リスナーに力を与えるパフォーマンス。
August 26, 2005
"Sweet Sweetback’s Baadasssss Song" & "Baadasssss!"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_26.html
映画『スウィート・スウィートバック、バッドアス・ソング』の監督、メルヴィン・ヴァン・ピーブルス、その息子であり出演もしているマリオのインタヴュー。
+++++
<9月の1本>
Eric Benet Live: Best Live Show At Venue Under 500, This Year 2005/09/30 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_30.html
エリック・ベネイのライヴ評。小さなライヴハウスで見た今年ベスト3にはいるライヴ・ショウ。
<9月のその他の候補>
Agassi Legacy Continues: 2005/09/09 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_09.html
テニスプレイヤー、アガシの久々の勝利。
Pianin & Dana Hanchard Live: Dana Said My Language Is Music 2005/09/10 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_10.html
初めて見たデイナ・ハンチャードのライヴ評。いくつもの言葉を話す彼女は、「私の言語は音楽」と言った。
September 14, 2005
Peabo Threw Roses For Ladies Only
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_14.html
粋なシンガー、ピーボ・ブライソンは、赤いバラを観客にプレゼント。
The Word Which Could Never Translated Into Japanese 2005/09/25 (Sun)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_25.html
日本語にできない英語の単語に関する考察。
+++++
ベスト。
2005年下半期は、ルーサー死去という衝撃のニュースで始まりました。ルーサーに関しては、彼が倒れてからこまめにフォローしていたので、ルーサー関連記事はこの2年でかなりの量になりました。また、赤坂の伝説のディスコ、ムゲンの話もなかなかおもしろかった。これは雑誌ブリオ用に取材したいもの。機会があれば、さらにつっこんだ取材をしてみたい。
<7月の1本>
Luther Vandross Died At 54: Reunited After 46 Years With His Father 2005/07/03 (Sun)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_03.html
ルーサー死去のニュース。2005年最大の衝撃でした。天国で出会う父と息子という描写がよかった。これを含めたルーサー関連すべてを今月の1本にしたいほど。
<7月のその他の候補>
July 06, 2005
Luther Vandross Talks In Brooklyn Accent
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_06.html
ルーサーへの個人的な思い出。ルーサーと僕の唯一の遭遇。
Mugen: The Legendary Disco 2005/07/07 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_07.html
赤坂の伝説のディスコ、ムゲン物語。60年代、ムゲンで何が起こったのか。
Hugh Masekela: Signed Autograph On His Autobiography 2005/07/21 (Thu)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_21.html
南アフリカ出身のトランペッター、ヒュー・マサケラのライヴ評。長く南アフリカを出ていた彼が、いつ母国に戻ったのか。最後の僕とヒューとのやりとりがよかった。
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer 2005/07/29 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_29.html
タップ・ダンサー、オマー・エドワーズの感動のパフォーマンス。オマーが回転したときの汗のしぶきが本当に美しかった。
+++++
<8月の1本>
A Friend Of 25 Years Ago Sent Me Email For The First Time 2005/08/12 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_12.html
25年前の友人から突然やってきたEメール。一体何が起こったのか。インターネットの力を感じた出来事でした。
<その他の候補>
August 03, 2005
Dexter Redding Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_03.html
オーティス・レディングの息子、デクスター・レディングが来日。いろいろな話をした。
Neumann U-87: It’s Kei’s Mike 2005/08/05 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_05.html
美声DJ、ケイ・グラント氏愛用の「マイ・マイク」に隠された秘話。
August 15, 2005
Strange Avocado & Shrimp Burger
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_15.html
肉のないバーガーの不思議。
Musical "Stomp": Hitting Everything And Became Hit Worldwide 2005/08/17 (Wed)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_17.html
叩ける物は何でも叩く「ストンプ」。なぜ人は物を叩くと興奮するのか。
August 23, 2005
Tokyo Jazz 2005: Herbie Is Real Control Tower
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_23.html
ハービーの力量が存分にでたライヴ。司令塔ハービーの秘密。
August 25, 2005
Kishita Kohshi Live At Duo: Power To The Listener
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_25.html
木下君のライヴ評。リスナーに力を与えるパフォーマンス。
August 26, 2005
"Sweet Sweetback’s Baadasssss Song" & "Baadasssss!"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_08_26.html
映画『スウィート・スウィートバック、バッドアス・ソング』の監督、メルヴィン・ヴァン・ピーブルス、その息子であり出演もしているマリオのインタヴュー。
+++++
<9月の1本>
Eric Benet Live: Best Live Show At Venue Under 500, This Year 2005/09/30 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_30.html
エリック・ベネイのライヴ評。小さなライヴハウスで見た今年ベスト3にはいるライヴ・ショウ。
<9月のその他の候補>
Agassi Legacy Continues: 2005/09/09 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_09.html
テニスプレイヤー、アガシの久々の勝利。
Pianin & Dana Hanchard Live: Dana Said My Language Is Music 2005/09/10 (Sat)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_10.html
初めて見たデイナ・ハンチャードのライヴ評。いくつもの言葉を話す彼女は、「私の言語は音楽」と言った。
September 14, 2005
Peabo Threw Roses For Ladies Only
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_14.html
粋なシンガー、ピーボ・ブライソンは、赤いバラを観客にプレゼント。
The Word Which Could Never Translated Into Japanese 2005/09/25 (Sun)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_09_25.html
日本語にできない英語の単語に関する考察。
+++++
【「ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー2005」(パート2)】
ベスト。
このベストを選ぶために、365本の日記を全部読み返したら、大変なことになるので、タイトルで大体のあたりはつけているのですが、それでも、ちょろちょろ読み始めるとけっこう止まりません。(笑) 本棚を整理したり、雑誌を捨てようと思って、捨てる捨てないの判断をする時に、それらの雑誌を読み始めて結局思いのほか時間が経ってしまう、みたいな感じです。さて4月から6月にかけてのワンクールで選んだ作品群です。もし、読者の方でこれもいれて欲しいなどというご希望がありましたら、日記の日付を明記の上、BBSにお書き込みください。
<4月の1本>
April 24, 2005
The Last Day Of George’s: Part 1
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_24.html
April 25, 2005
The Last Day Of George’s: Part 2
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_25.html
日本最古のソウル・バー、ジョージが41年の歴史を持って閉店。その閉店最後の日を描く2部作。ジョージ最後の日に集まった人々の喧騒とそれぞれのジョージへの思いを綴る。
<4月のその他の候補>
Nat King Cole Sings "Love" In Japanese In A Beautiful Way 2005/04/11
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_11.html
ナット・キング・コールが歌う日本語版「ラヴ」の魅力。この日本語詞は、昨年亡くなった草野昌一さんがてがけたもの。
Cutting Edge To Edge Of Cup: The Shot Of Soul, Another History Was Made 2005/04/13 (Wed)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_13.html
タイガー・ウッズ、16番の奇蹟のショット。それは「ザ・ショット」と呼ばれる魂のショットになった。そこで起こった勝負の分かれ目は。
April 14, 2005
Stylistics Live At Kentos: After 37 Years, They Still Keep On Singing
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_14.html
April 15, 2005
Never Dreamed I’d Meet Them 30 Years After
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_15.html
超ヴェテラン・スタイリスティックスとのライヴ評。2部作。30年以上前に初めて会った彼らと再会して。スタイリスティックスは新リードを迎え、新たにパワーアップ。
April 16, 2005
Past, Present & Future Of R&B: Destiny’s Child Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_16.html
デスティニーズ・チャイルド・ライヴ評。今年アリーナクラスで見たライヴの中では最高のものだった。
April 19, 2005
All That Simplicity Is Gold: Norah Jones
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_19.html
僕がノラ・ジョーンズの好きなところは、どこか。ノラのライヴ評から探る。
April 27, 2005
Knack For Writing Piece With Longevity
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_27.html
長く読まれる文章を書くコツ。とても勉強になるお話をテレビで阿川さんがされていた。どうしたら永続性のある文章がかけるか。
+++++
<5月の1本>
The Soul Of Hamburger: 7025 Franklin Avenue 2005/05/06 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_06.html
島津山のハンバーガーショップ、フランクリン・アヴェニュー・オウナーの松本幸三さんのハンバーガーへの執念を描く。ほんの雑談から始まったおしゃべりから、本質を射抜いたストーリーが次々と飛び出してきた。それは、まさに魂のハンバーガーの物語だった。
<5月のその他の候補>
May 04, 2005
The Last Chapter Of Life: Jimmy Scott Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_04.html
人生の最終章で歌い続けるジミー・スコットのライヴ評。ライヴの痛々しさに別の意味で感動。
May 17, 2005
Share The Love: Declares Dee Dee Bridgewater
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_17.html
ディー・ディー・ブリッジウォーターの「愛を分かち合おう」の宣言。毎回趣向が違うライヴにプロのエンタテイナーの真髄を見る。
May 22, 2005
Senju Akira Talks (Part 1): Native Speaker Of Music
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_22.html
May 23, 2005
Senju Akira Talks (Part 2): Baton Was Passed On To Son
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_23.html
音楽家、千住明氏の講演会。2部作。千住氏と父親とのソウルの触れあいが語られた。感動のお話。これも今月の1本に選びたいほどの内容です。
May 29, 2005
Why Do Machines Break Easily Lately?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_29.html
最近のマシンはなぜすぐ壊れるのかという話。勉強になりました。
+++++
<今月の1本>
Soul Searchin’ Talking Vol.4; What’d I Write (Part 1) 2005/06/27 (Mon)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_27.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_28.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_29.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_30.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_01.html
第4回『ソウル・サーチン・トーキング』のレポート。ダイアリー始まって以来の大型レポート、5部作。書くことが本当にたくさんありました。木下航志君を広く紹介できたこと、ゴスペラーズの黒沢さんが出てくれたこと、そしてその二人がデュエットをしてくれたことなど、大変内容の濃いイヴェントになりました。
<6月のその他の候補>
June 16, 2005
Kimukatsu: Millefeuille Of Tonkatsu
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_16.html
噂のキムカツを初めて食べて。トンカツのミルフィーユ、その魅力。
Tonkuro: The Most Underrated Tonkatsu Restaurant 2005/06/17 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_17.html
キムカツの余波でなぜかトンカツ・シリーズ。隠れた名店、とん黒の話。
June 21, 2005
Eric Benet’s New Album "Hurricane" Portrays His Soul Searchin’ Story
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_21.html
ベネイの最高作か。エリック・ベネイの最新作『ハリケーン』に描かれたソウル・サーチン・ストーリー。
ベスト。
このベストを選ぶために、365本の日記を全部読み返したら、大変なことになるので、タイトルで大体のあたりはつけているのですが、それでも、ちょろちょろ読み始めるとけっこう止まりません。(笑) 本棚を整理したり、雑誌を捨てようと思って、捨てる捨てないの判断をする時に、それらの雑誌を読み始めて結局思いのほか時間が経ってしまう、みたいな感じです。さて4月から6月にかけてのワンクールで選んだ作品群です。もし、読者の方でこれもいれて欲しいなどというご希望がありましたら、日記の日付を明記の上、BBSにお書き込みください。
<4月の1本>
April 24, 2005
The Last Day Of George’s: Part 1
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_24.html
April 25, 2005
The Last Day Of George’s: Part 2
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_25.html
日本最古のソウル・バー、ジョージが41年の歴史を持って閉店。その閉店最後の日を描く2部作。ジョージ最後の日に集まった人々の喧騒とそれぞれのジョージへの思いを綴る。
<4月のその他の候補>
Nat King Cole Sings "Love" In Japanese In A Beautiful Way 2005/04/11
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_11.html
ナット・キング・コールが歌う日本語版「ラヴ」の魅力。この日本語詞は、昨年亡くなった草野昌一さんがてがけたもの。
Cutting Edge To Edge Of Cup: The Shot Of Soul, Another History Was Made 2005/04/13 (Wed)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_13.html
タイガー・ウッズ、16番の奇蹟のショット。それは「ザ・ショット」と呼ばれる魂のショットになった。そこで起こった勝負の分かれ目は。
April 14, 2005
Stylistics Live At Kentos: After 37 Years, They Still Keep On Singing
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_14.html
April 15, 2005
Never Dreamed I’d Meet Them 30 Years After
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_15.html
超ヴェテラン・スタイリスティックスとのライヴ評。2部作。30年以上前に初めて会った彼らと再会して。スタイリスティックスは新リードを迎え、新たにパワーアップ。
April 16, 2005
Past, Present & Future Of R&B: Destiny’s Child Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_16.html
デスティニーズ・チャイルド・ライヴ評。今年アリーナクラスで見たライヴの中では最高のものだった。
April 19, 2005
All That Simplicity Is Gold: Norah Jones
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_19.html
僕がノラ・ジョーンズの好きなところは、どこか。ノラのライヴ評から探る。
April 27, 2005
Knack For Writing Piece With Longevity
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_04_27.html
長く読まれる文章を書くコツ。とても勉強になるお話をテレビで阿川さんがされていた。どうしたら永続性のある文章がかけるか。
+++++
<5月の1本>
The Soul Of Hamburger: 7025 Franklin Avenue 2005/05/06 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_06.html
島津山のハンバーガーショップ、フランクリン・アヴェニュー・オウナーの松本幸三さんのハンバーガーへの執念を描く。ほんの雑談から始まったおしゃべりから、本質を射抜いたストーリーが次々と飛び出してきた。それは、まさに魂のハンバーガーの物語だった。
<5月のその他の候補>
May 04, 2005
The Last Chapter Of Life: Jimmy Scott Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_04.html
人生の最終章で歌い続けるジミー・スコットのライヴ評。ライヴの痛々しさに別の意味で感動。
May 17, 2005
Share The Love: Declares Dee Dee Bridgewater
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_17.html
ディー・ディー・ブリッジウォーターの「愛を分かち合おう」の宣言。毎回趣向が違うライヴにプロのエンタテイナーの真髄を見る。
May 22, 2005
Senju Akira Talks (Part 1): Native Speaker Of Music
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_22.html
May 23, 2005
Senju Akira Talks (Part 2): Baton Was Passed On To Son
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_23.html
音楽家、千住明氏の講演会。2部作。千住氏と父親とのソウルの触れあいが語られた。感動のお話。これも今月の1本に選びたいほどの内容です。
May 29, 2005
Why Do Machines Break Easily Lately?
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_05_29.html
最近のマシンはなぜすぐ壊れるのかという話。勉強になりました。
+++++
<今月の1本>
Soul Searchin’ Talking Vol.4; What’d I Write (Part 1) 2005/06/27 (Mon)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_27.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_28.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_29.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_30.html
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_01.html
第4回『ソウル・サーチン・トーキング』のレポート。ダイアリー始まって以来の大型レポート、5部作。書くことが本当にたくさんありました。木下航志君を広く紹介できたこと、ゴスペラーズの黒沢さんが出てくれたこと、そしてその二人がデュエットをしてくれたことなど、大変内容の濃いイヴェントになりました。
<6月のその他の候補>
June 16, 2005
Kimukatsu: Millefeuille Of Tonkatsu
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_16.html
噂のキムカツを初めて食べて。トンカツのミルフィーユ、その魅力。
Tonkuro: The Most Underrated Tonkatsu Restaurant 2005/06/17 (Fri)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_17.html
キムカツの余波でなぜかトンカツ・シリーズ。隠れた名店、とん黒の話。
June 21, 2005
Eric Benet’s New Album "Hurricane" Portrays His Soul Searchin’ Story
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_06_21.html
ベネイの最高作か。エリック・ベネイの最新作『ハリケーン』に描かれたソウル・サーチン・ストーリー。
【「ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー」(パート1)】
ベスト。
昨年(2005年)、速報なども含めると365本以上の記事を書きました。ちょうど年初に昨年も「ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー」を選んだので、今年もやってみました。かなりいろいろと迷いますがとりあえず、選んでみました。選ぶにあたって、さらっと読み返してみたのですが、ほんと、いろいろ書いてますね。早くも忘れてのもあります。(笑) また、みなさんがこれもいれて欲しいというのがあれば、遠慮なくお知らせください。BBSへの書き込みなどでけっこうです。量が多いので4回に分けます。
<1月の1本>
Boz Scaggs’ "Silk Degrees" Remind Me Summer Of 76 2005/01/07 (Fri)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050107.html
ボズ・スキャッグスの傑作『シルク・ディグリーズ』と76年夏のロスについての個人的エッセイ。
<1月のその他の候補>
Stax Story: Stax Is Answers From Southern To Motown In Northern 2005/01/09
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050109.html
2005/01/10 (Mon)
Stax Story Part 2: After Otis, It’s New Generation Of Stax
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050110.html
『ソウル・サーチン』で特集したスタックス・レコードについて。2部作。
The Movie "Ray" Portrays Life On The Fast Lane: He Ain’t No Cripple Ever Again 2005/01/17 (Mon)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050117.html
映画『レイ』の映画評。「わが心のジョージア」の訳詞付き。なかなかよく出来た訳詞ではないかな、と。
The Movie "Terminal": The Reason Victor Came To USA 2005/01/26 (Wed)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050126.html
映画『ターミナル』の映画評。ジャズ・マン、ベニー・ゴルソンがからむストーリーで、音楽ファン、ジャズ・ファンにはたまらない小品。主人公(トム・ハンクス)は、なぜニューヨークにやってきたのか。その理由は?
57th Man Benny Golson Live At Blue Note 2005/01/27 (Thu)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050127-1.html
そして、タイミングよくそのベニー・ゴルソンのライヴ評。これも、2部作。
A Passion For A Record Turns To A Passion For Music 2005/01/30 (Sun)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050130.html
映画『レイ』の公開記念イヴェント。音楽好きのみんなが集まった熱いひと時。
+++++
<2月の1本>
Brother Tom’s Two Minutes: He Talked About When He First Heard Ray Charles 2005/02/02 (Wed)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050202.html
イヴェントでブラザー・トムが「2分くれる?」と言って語った感動のストーリー。ブラザー・トムのレイ・チャールズについてのとっておきの思い出話。題して「ブラザー・トムの2分間」。いい話だ。文句なしで2月のベスト。
<2月の他の候補>
If I Could Turn Back The Hands Of Time: 2005/02/13 (Sun)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050213.html
シカゴ・ソウルの重鎮、タイロン・デイヴィスの訃報にふれて。
Poster For Two Caribbean Islands 2005/02/18 (Fri)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050218.html
グローヴァー・ワシントン/ビル・ウィザースの「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」誕生秘話。邦題「クリスタルの恋人たち」となったこの曲の訳詞も。
America’s Good Old Conscience: Soul Of Bill Withers 2005/02/19 (Sat)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050219.html
その「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」を歌ったアメリカ音楽界の良心、ビル・ウィザースの話。彼はなぜライヴをやらないのか。
"The Great Song Story": Leon On Me 2005/02/27 (Sun)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050227.html
そのビル・ウィザースのもうひとつの傑作「リーン・オン・ミー」誕生秘話と訳詞。
+++++
<3月の1本>
2005/03/21 (Mon)
Righteous Brothers: How They Got Their Name
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050321.html
ライチャス・ブラザースのグループ名誕生秘話。今時だったら、彼らはなんと言うグループ名になっただろうか。
<3月のその他の候補>
2005/03/05 (Sat)
His Mail Address Got Soul:
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050305.html
知り合ったミュージシャンとメールアドレスを交換。すると、そのアドレスにソウルが・・・。
2005/03/11 (Fri)
Garfield The Movie: The Funkiest Cat In Town
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050311.html
映画『ガーフィールド・ザ・ムーヴィー』にまつわるちょっとした話。ガーフィーがジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」で踊る。
2005/03/20 (Sun)
Hall & Oates: Picked Up Picks Hall Throw
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050320.html
ホール&オーツのライヴ評。ホールは観客にギターのピックを惜しげもなく投げた。
2005/03/25 (Fri)
Angie Stone Is Perfect Old-Schooler
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050325.html
アンジー・ストーンライヴ評と若干のインタヴュー。かっこいいバンドとオールドスクールのアンジーのパフォーマンス。
2005/03/26 (Sat)
Kaki "Oyster" King; So Charming Lady Said Welcome To My Room
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050326.html
新人ギタリスト、カーキ・キングとの会話。カーキは日本語が上手、日本語がカタカナで書ける。一体なぜ?
+++++
ベスト。
昨年(2005年)、速報なども含めると365本以上の記事を書きました。ちょうど年初に昨年も「ベスト・オブ・ソウル・サーチン・ダイアリー」を選んだので、今年もやってみました。かなりいろいろと迷いますがとりあえず、選んでみました。選ぶにあたって、さらっと読み返してみたのですが、ほんと、いろいろ書いてますね。早くも忘れてのもあります。(笑) また、みなさんがこれもいれて欲しいというのがあれば、遠慮なくお知らせください。BBSへの書き込みなどでけっこうです。量が多いので4回に分けます。
<1月の1本>
Boz Scaggs’ "Silk Degrees" Remind Me Summer Of 76 2005/01/07 (Fri)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050107.html
ボズ・スキャッグスの傑作『シルク・ディグリーズ』と76年夏のロスについての個人的エッセイ。
<1月のその他の候補>
Stax Story: Stax Is Answers From Southern To Motown In Northern 2005/01/09
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050109.html
2005/01/10 (Mon)
Stax Story Part 2: After Otis, It’s New Generation Of Stax
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050110.html
『ソウル・サーチン』で特集したスタックス・レコードについて。2部作。
The Movie "Ray" Portrays Life On The Fast Lane: He Ain’t No Cripple Ever Again 2005/01/17 (Mon)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050117.html
映画『レイ』の映画評。「わが心のジョージア」の訳詞付き。なかなかよく出来た訳詞ではないかな、と。
The Movie "Terminal": The Reason Victor Came To USA 2005/01/26 (Wed)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050126.html
映画『ターミナル』の映画評。ジャズ・マン、ベニー・ゴルソンがからむストーリーで、音楽ファン、ジャズ・ファンにはたまらない小品。主人公(トム・ハンクス)は、なぜニューヨークにやってきたのか。その理由は?
57th Man Benny Golson Live At Blue Note 2005/01/27 (Thu)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050127-1.html
そして、タイミングよくそのベニー・ゴルソンのライヴ評。これも、2部作。
A Passion For A Record Turns To A Passion For Music 2005/01/30 (Sun)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200501/diary20050130.html
映画『レイ』の公開記念イヴェント。音楽好きのみんなが集まった熱いひと時。
+++++
<2月の1本>
Brother Tom’s Two Minutes: He Talked About When He First Heard Ray Charles 2005/02/02 (Wed)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050202.html
イヴェントでブラザー・トムが「2分くれる?」と言って語った感動のストーリー。ブラザー・トムのレイ・チャールズについてのとっておきの思い出話。題して「ブラザー・トムの2分間」。いい話だ。文句なしで2月のベスト。
<2月の他の候補>
If I Could Turn Back The Hands Of Time: 2005/02/13 (Sun)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050213.html
シカゴ・ソウルの重鎮、タイロン・デイヴィスの訃報にふれて。
Poster For Two Caribbean Islands 2005/02/18 (Fri)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050218.html
グローヴァー・ワシントン/ビル・ウィザースの「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」誕生秘話。邦題「クリスタルの恋人たち」となったこの曲の訳詞も。
America’s Good Old Conscience: Soul Of Bill Withers 2005/02/19 (Sat)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050219.html
その「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」を歌ったアメリカ音楽界の良心、ビル・ウィザースの話。彼はなぜライヴをやらないのか。
"The Great Song Story": Leon On Me 2005/02/27 (Sun)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050227.html
そのビル・ウィザースのもうひとつの傑作「リーン・オン・ミー」誕生秘話と訳詞。
+++++
<3月の1本>
2005/03/21 (Mon)
Righteous Brothers: How They Got Their Name
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050321.html
ライチャス・ブラザースのグループ名誕生秘話。今時だったら、彼らはなんと言うグループ名になっただろうか。
<3月のその他の候補>
2005/03/05 (Sat)
His Mail Address Got Soul:
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050305.html
知り合ったミュージシャンとメールアドレスを交換。すると、そのアドレスにソウルが・・・。
2005/03/11 (Fri)
Garfield The Movie: The Funkiest Cat In Town
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050311.html
映画『ガーフィールド・ザ・ムーヴィー』にまつわるちょっとした話。ガーフィーがジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」で踊る。
2005/03/20 (Sun)
Hall & Oates: Picked Up Picks Hall Throw
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050320.html
ホール&オーツのライヴ評。ホールは観客にギターのピックを惜しげもなく投げた。
2005/03/25 (Fri)
Angie Stone Is Perfect Old-Schooler
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050325.html
アンジー・ストーンライヴ評と若干のインタヴュー。かっこいいバンドとオールドスクールのアンジーのパフォーマンス。
2005/03/26 (Sat)
Kaki "Oyster" King; So Charming Lady Said Welcome To My Room
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200503/diary20050326.html
新人ギタリスト、カーキ・キングとの会話。カーキは日本語が上手、日本語がカタカナで書ける。一体なぜ?
+++++
謹賀新年。
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年も日々ソウル・サーチンに精進いたします。
吉岡正晴-The Soul Searcher
+++++
意気込み。
新年にあたって、いくつか目標を作ってみた。そのいくつかをご紹介したい。紹介するほどのものではないが。(笑) 目標リスト、これらが実現できるように、お祈りします。2006年、小さな願い!
1) 聴いたCDは、そのCDのプラスチックケースの中に必ず戻す。そして、最初にあったところに必ず戻す。
最近、ほんとやばいんですよ。聴いたらそのまま、みたいな。プラケとCDがバラバラというのが、一番たちにおえない。必ず、まず、プラケに返す。
2) 届いた郵便物は3日以内に必ず封を切る。
郵便物は封を切るのがけっこう大変で、すぐに貯まってしまう。毎日やるようにしよう。
3) いらないものはすぐ捨てる。そして大掃除。
とにかく捨てる、を今年のテーマにしてみよう。(笑)
4) しっかりプランを練る。予定や目標や企画を立てて、紙に書く。そして実行する。
やはり、これは大事です。
5) 聴いたこと、見たこと、感じたことは、忘れないうちにすぐ書き記す。
日記ネタになりそうだなあ、などと思ったら、発表するしないにかかわらず、貯めずにすぐ書いておく。時間が経つと本当に忘れてしまう。自分でも一年前の日記を見てて、え〜〜、こんなことあったっけ、と思うことしばしば。ほんと、人間の記憶力なんて、たいしたことないもんです。去年の訃報記事見て、あれこの人死んだっけ、みたいなことさえある。笑えるようで笑えないです。
以下はソウルサーチャー的に、前々からなんとかしたいと思っていたこと。
6) スタンダード1000曲を覚える。
いわゆる誰もが知ってるスタンダードを1000曲覚えたい。(べつに1000曲以上でもいいんだけど) 「これ、聴いたことある、絶対昔のスタンダードだ」「なんだっけ、なんだっけ」というような曲に出会った時、すぐに曲名がでるようにしたい。すでに何曲かは知ってるのはあるだろうが。最初に、何をもってスタンダードとするかその定義付けもむずかしいが。1955年以前の作品という感じだろうか。1955年以前に限定すれば、ヒット曲という意味で、5000曲あれば、ほぼ網羅できそうな感じだ。
7) オールタイム・ベスト100アルバムを選出する。
ソウル・アルバムで自分的にベスト100と一般的な評価の定まったものを100枚、選んでみたい。時代的に1955年から2005年までの50年間かなあ。これもずいぶん前からのものですが。
8) 50・50・50をなんとか一度は成し遂げてみたい。
これは、去年も書いたかも。ライヴ50本、本50冊、映画50本を見るということ。一番のネックは本でしょうねえ。毎年持ち越しのテーマ。ライヴは楽勝に100本越えてますが。
9) ソウル・サーチン・ウェッブのリノヴェーションをしたい。
ひたすら日記だけの更新になっていて、それだけでかなり大変ではありますが、もう少しコンテンツを充実させたい。日記は2002年10月6日から一日も休まずに続いています。丸3年2ヶ月。1000日以上連続というのはけっこうたいしたもの。(笑) もっともっと続けましょう。
10) ソウル・サーチン・トーキングを充実させたい。
昨年は結局1回だけでしたが、今年は2回はやるつもりです。詳細決まったら、告知します。
+++++
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年も日々ソウル・サーチンに精進いたします。
吉岡正晴-The Soul Searcher
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意気込み。
新年にあたって、いくつか目標を作ってみた。そのいくつかをご紹介したい。紹介するほどのものではないが。(笑) 目標リスト、これらが実現できるように、お祈りします。2006年、小さな願い!
1) 聴いたCDは、そのCDのプラスチックケースの中に必ず戻す。そして、最初にあったところに必ず戻す。
最近、ほんとやばいんですよ。聴いたらそのまま、みたいな。プラケとCDがバラバラというのが、一番たちにおえない。必ず、まず、プラケに返す。
2) 届いた郵便物は3日以内に必ず封を切る。
郵便物は封を切るのがけっこう大変で、すぐに貯まってしまう。毎日やるようにしよう。
3) いらないものはすぐ捨てる。そして大掃除。
とにかく捨てる、を今年のテーマにしてみよう。(笑)
4) しっかりプランを練る。予定や目標や企画を立てて、紙に書く。そして実行する。
やはり、これは大事です。
5) 聴いたこと、見たこと、感じたことは、忘れないうちにすぐ書き記す。
日記ネタになりそうだなあ、などと思ったら、発表するしないにかかわらず、貯めずにすぐ書いておく。時間が経つと本当に忘れてしまう。自分でも一年前の日記を見てて、え〜〜、こんなことあったっけ、と思うことしばしば。ほんと、人間の記憶力なんて、たいしたことないもんです。去年の訃報記事見て、あれこの人死んだっけ、みたいなことさえある。笑えるようで笑えないです。
以下はソウルサーチャー的に、前々からなんとかしたいと思っていたこと。
6) スタンダード1000曲を覚える。
いわゆる誰もが知ってるスタンダードを1000曲覚えたい。(べつに1000曲以上でもいいんだけど) 「これ、聴いたことある、絶対昔のスタンダードだ」「なんだっけ、なんだっけ」というような曲に出会った時、すぐに曲名がでるようにしたい。すでに何曲かは知ってるのはあるだろうが。最初に、何をもってスタンダードとするかその定義付けもむずかしいが。1955年以前の作品という感じだろうか。1955年以前に限定すれば、ヒット曲という意味で、5000曲あれば、ほぼ網羅できそうな感じだ。
7) オールタイム・ベスト100アルバムを選出する。
ソウル・アルバムで自分的にベスト100と一般的な評価の定まったものを100枚、選んでみたい。時代的に1955年から2005年までの50年間かなあ。これもずいぶん前からのものですが。
8) 50・50・50をなんとか一度は成し遂げてみたい。
これは、去年も書いたかも。ライヴ50本、本50冊、映画50本を見るということ。一番のネックは本でしょうねえ。毎年持ち越しのテーマ。ライヴは楽勝に100本越えてますが。
9) ソウル・サーチン・ウェッブのリノヴェーションをしたい。
ひたすら日記だけの更新になっていて、それだけでかなり大変ではありますが、もう少しコンテンツを充実させたい。日記は2002年10月6日から一日も休まずに続いています。丸3年2ヶ月。1000日以上連続というのはけっこうたいしたもの。(笑) もっともっと続けましょう。
10) ソウル・サーチン・トーキングを充実させたい。
昨年は結局1回だけでしたが、今年は2回はやるつもりです。詳細決まったら、告知します。
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【瞬間の経験、ライヴ・ミュージックをサポート】
瞬間(Moment)。
告知してから一ヶ月もないにもかかわらず、ライヴハウスのクロコダイルは満員に。ケイリブの新作CD『デジャヴ』リリース記念ライヴ。日本にいる名うてのミュージシャンたちが大集合して強力なバンドができていた。いわゆるリアル・ミュージシャンによるストレートなR&Bバンド。
ケイリブの新作は、打ち込みを主体としたもので、カヴァーを含むもの。そこからの作品が何曲か演奏された。バックコーラスには、元コーザノストラの鈴木桃子さん、日本とアメリカを行き来する売れっ子セッションシンガー、ロビー・ダンジー、ギターはケイリブとはよく一緒にプレイするザンドレ、さらにパーカッションとサックスにゲイリー・スコットら。
ドラムス(高田真さん)も、ベースも、ギターも実に強力。特にベース(小松秀行さん)を初めて見たが、とてもよかった。安定していて、何食わぬ顔でひじょうにグルーヴ感のある音を出していてびっくりした。バンドが強力、強力。みんなそれぞれ忙しい売れっ子ミュージシャンたちなので、リハーサルも2度ほどしかしていない、という。
下記セットリストを簡単に紹介すると1「ソウル・レコード」は、昔子供時代に聞いたソウルのヒットを思い出すような内容。いろいろな曲名などが歌詞の中にでてくる。気がついただけで、「エイント・ノー・ウーマン」「ワン・ネイション・アンダー・ザ・グルーヴ」など。4曲目「ザット・ロンサム・・・」はジェームス・テイラーの作品でテイラーの81年のアルバム『ダッド・ラヴズ・ヒズ・ワーク』に収録されている作品。これをみんなでアカペラで歌った。6,7曲目はシャカ・カーン。2はリック・ジェームス、3はジョン・レノン作ダニー・ハザウェイ、5はジェッツ。
セカンドセットは、順にプリンス、レイチェル・ファレル、ゴスペル曲、オハイオ・プレイヤーズ、ボビー・ブラウン、インコグニート、ドナルド・フェイゲン、ファイヴ・ステアステップス、アル・グリーンのカヴァーだ。セカンドセット、ゴスペルの曲は飛び入りスペシャル・ゲストでおととい木下くんのところで歌ったブレンダ・ヴォーンが登場。このあたりのゴスペル曲はもう独壇場だ。ブレンダはまさに今日(12月30日)が誕生日ということで、彼女の後に軽くケイリブが「ハッピー・バースデイ」を歌った。アンコールの「ラヴ・アンド・ハピネス」は、かなりのロング・ヴァージョンで途中にガイの「グルーヴ・ミー」や、ウイリアム・デヴォーンの「ビー・サンクフル・フォー・ホワット・ユー・ガット」をメドレーで挟み込んだ。
アンコールのところでケイリブが高らかに宣言した。「最後にこれだけは言わせてくれ。ライヴ・ミュージックはとても、重要だ。ライヴをサポートして欲しい。打ち込みなどで簡単に録音できるようになったけれど、ライヴで音楽をやることは違うこと。マウスをクリックして出来るような音楽、例えばマイクをこうやって離しても、スピーカーから歌声がでてくる音楽、エアロビクス並みの踊りをしながらも、まったく声もぶれずに歌われる歌。そんなものは、クソだ。(笑) それは、きっと一年前に録音されたものなんだ。彼らは観客に嘘をついているのだ。それはライヴ・ミュージックではない。今、今日僕たちがやっている音楽、これこそ、ライヴミュージックだ。ライヴとは、僕たちがやったものを観客がその場で受け取り、その反応をミュージシャンが受け、それをまた観客に返すというやりとりがあって成り立つ。それこそがとても大事なのだ。だから、ライヴ・ショウに行って、ライヴ・ミュージックをサポートして欲しい。ライヴとは、その瞬間の経験であり、その瞬間の本物なのだ」
それにしても、日本にもいいミュージシャンがいるものだ。
Musicians are: Robbie Danzie,(vo)Komatsu hideyuki(b),Gary Scott(sax,per,vo)
Julianne Spicer(k,vo), Makoto suzuki(vo),Shin Takada(ds), Zaindre Yarbrough(g)
Setlist
show started 19:50
01. Soul Record
02. Mary Jane
03. Jealous Guy
04. That Lonesome Road
05. Curious
06. Pack’d My Bags
07. I’m A Woman
show ended 20:42
Second Set
show started 21:22
01. When Doves Cry
02. I’m Special (Robbie Danzie)
03. The Lord Is Good (Brenda Vaughn)
04. (Happy Birthday to Brenda)
05. Sweet Sticky Thing
06. Rock Wit’cha
07. Still A Friend Of Mine
Enc. IGY
Enc. Ooh Child
Enc. Between The Sheets
Enc. Love & Happiness 〜Groove Me〜Be Thankful For What You’ve Got 〜 Love & Happiness
show ended 22:59
(2005年12月30日金曜、原宿クロコダイル=ケイリブ・ジェームス、ミー・アンド・マイ・フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>James, Kaleb, Me & My Friends
瞬間(Moment)。
告知してから一ヶ月もないにもかかわらず、ライヴハウスのクロコダイルは満員に。ケイリブの新作CD『デジャヴ』リリース記念ライヴ。日本にいる名うてのミュージシャンたちが大集合して強力なバンドができていた。いわゆるリアル・ミュージシャンによるストレートなR&Bバンド。
ケイリブの新作は、打ち込みを主体としたもので、カヴァーを含むもの。そこからの作品が何曲か演奏された。バックコーラスには、元コーザノストラの鈴木桃子さん、日本とアメリカを行き来する売れっ子セッションシンガー、ロビー・ダンジー、ギターはケイリブとはよく一緒にプレイするザンドレ、さらにパーカッションとサックスにゲイリー・スコットら。
ドラムス(高田真さん)も、ベースも、ギターも実に強力。特にベース(小松秀行さん)を初めて見たが、とてもよかった。安定していて、何食わぬ顔でひじょうにグルーヴ感のある音を出していてびっくりした。バンドが強力、強力。みんなそれぞれ忙しい売れっ子ミュージシャンたちなので、リハーサルも2度ほどしかしていない、という。
下記セットリストを簡単に紹介すると1「ソウル・レコード」は、昔子供時代に聞いたソウルのヒットを思い出すような内容。いろいろな曲名などが歌詞の中にでてくる。気がついただけで、「エイント・ノー・ウーマン」「ワン・ネイション・アンダー・ザ・グルーヴ」など。4曲目「ザット・ロンサム・・・」はジェームス・テイラーの作品でテイラーの81年のアルバム『ダッド・ラヴズ・ヒズ・ワーク』に収録されている作品。これをみんなでアカペラで歌った。6,7曲目はシャカ・カーン。2はリック・ジェームス、3はジョン・レノン作ダニー・ハザウェイ、5はジェッツ。
セカンドセットは、順にプリンス、レイチェル・ファレル、ゴスペル曲、オハイオ・プレイヤーズ、ボビー・ブラウン、インコグニート、ドナルド・フェイゲン、ファイヴ・ステアステップス、アル・グリーンのカヴァーだ。セカンドセット、ゴスペルの曲は飛び入りスペシャル・ゲストでおととい木下くんのところで歌ったブレンダ・ヴォーンが登場。このあたりのゴスペル曲はもう独壇場だ。ブレンダはまさに今日(12月30日)が誕生日ということで、彼女の後に軽くケイリブが「ハッピー・バースデイ」を歌った。アンコールの「ラヴ・アンド・ハピネス」は、かなりのロング・ヴァージョンで途中にガイの「グルーヴ・ミー」や、ウイリアム・デヴォーンの「ビー・サンクフル・フォー・ホワット・ユー・ガット」をメドレーで挟み込んだ。
アンコールのところでケイリブが高らかに宣言した。「最後にこれだけは言わせてくれ。ライヴ・ミュージックはとても、重要だ。ライヴをサポートして欲しい。打ち込みなどで簡単に録音できるようになったけれど、ライヴで音楽をやることは違うこと。マウスをクリックして出来るような音楽、例えばマイクをこうやって離しても、スピーカーから歌声がでてくる音楽、エアロビクス並みの踊りをしながらも、まったく声もぶれずに歌われる歌。そんなものは、クソだ。(笑) それは、きっと一年前に録音されたものなんだ。彼らは観客に嘘をついているのだ。それはライヴ・ミュージックではない。今、今日僕たちがやっている音楽、これこそ、ライヴミュージックだ。ライヴとは、僕たちがやったものを観客がその場で受け取り、その反応をミュージシャンが受け、それをまた観客に返すというやりとりがあって成り立つ。それこそがとても大事なのだ。だから、ライヴ・ショウに行って、ライヴ・ミュージックをサポートして欲しい。ライヴとは、その瞬間の経験であり、その瞬間の本物なのだ」
それにしても、日本にもいいミュージシャンがいるものだ。
Musicians are: Robbie Danzie,(vo)Komatsu hideyuki(b),Gary Scott(sax,per,vo)
Julianne Spicer(k,vo), Makoto suzuki(vo),Shin Takada(ds), Zaindre Yarbrough(g)
Setlist
show started 19:50
01. Soul Record
02. Mary Jane
03. Jealous Guy
04. That Lonesome Road
05. Curious
06. Pack’d My Bags
07. I’m A Woman
show ended 20:42
Second Set
show started 21:22
01. When Doves Cry
02. I’m Special (Robbie Danzie)
03. The Lord Is Good (Brenda Vaughn)
04. (Happy Birthday to Brenda)
05. Sweet Sticky Thing
06. Rock Wit’cha
07. Still A Friend Of Mine
Enc. IGY
Enc. Ooh Child
Enc. Between The Sheets
Enc. Love & Happiness 〜Groove Me〜Be Thankful For What You’ve Got 〜 Love & Happiness
show ended 22:59
(2005年12月30日金曜、原宿クロコダイル=ケイリブ・ジェームス、ミー・アンド・マイ・フレンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>James, Kaleb, Me & My Friends
Kohshi: Video Shooting Session
2005年12月30日【木下航志・スタジオライヴ】
収録。
先日NHKの『ライヴ・ザ・ソウル・ミュージック』に生出演して話題を集めた木下航志君が、28日(水)、ふだんリハーサルを行っている都内のスタジオに関係者を集め、スタジオ・ミニ・ライヴを行った。この模様はビデオに収録され、2006年2月1日の新作アルバム発売時期に、インターネットで公開される。インターネットでは、1万人限定でポット・ストリーミングでダウンロードできるようになるという。(詳細は公式ページで後日発表されます)
スタジオには5台のカメラが準備され、グランドピアノを約5−60人の観客が囲むようにしてパフォーマンスが行われた。ひじょうに小さなインティメートな雰囲気の会場で、僕はちょうどMTVアンプラグドの収録会場をさらに小さくしたような印象を持った。こういう環境で生の音楽を聴けるというのは最高だ。
なんと冒頭からブレンダ・ヴォーンとのデュエット「アメイジング・グレイス」と「ピープル・ゲット・レディー」。どちらも、『ライヴ・ザ・ソウル・ミュージック』で披露したものだ。航志君も力をいれているが、ブレンダもすごい。実はこれがプログラムの冒頭に来た理由を、「ブレンダはこの後、プリンスホテルで営業の仕事があるので・・・。12月はみなさん、お忙しいので・・・」と航志君がばらした。(笑)
「赤とんぼ」などをはさんでダニーの「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」。なんとここで新兵器、登場! 航志君は鹿児島の高校では、部活で器楽部に入っているという。ピアノ以外の楽器もちょこちょこやっているらしい。ということで、この曲の間奏のところで、なんと彼はトランペットを披露したのだ。ダニー・ハザウェイ・ヴァージョンも、途中でトランペットが入るが、それを踏襲したものだ。
1曲歌うごとにペットボトルの水を飲む航志君。合間にはいるMCも、あいかわらずおもしろい。「絆」で一度舞台を下りてアンコールで、「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌った。一体どのように編集されるのか、今から楽しみだ。なお、「絆」は一度目があまり納得いかなかったようなので、アンコールの後にもう一度やり直した。ご愛嬌。
Setlist
show started 19:10
01. Amazing Grace (With Brenda Vaughn)
02. People Get Ready (With Brenda Vaughn)
03. 赤とんぼ
04. 響け僕の歌
05. 太陽の道、風の道
06. 月ふたつ
07. Someday We’ll All Be Free
08. You’ve Got A Friend
09. 通り雨
10. 絆
Enc. Georgia On My Mind
Enc. 絆
show ended 20:23
+++++
木下航志・ライヴが決まっている。2006年2月1日(水曜)、渋谷デュオ。
2006年2月1日(水)
木下航志メジャーデビューを記念してのライブを
東京にて行うことになりました。
「木下航志&His Friends Live 2006"Clear Sailing Vol.3"」
【東京公演のみ】
日 程:2006年2月1日(水)
会 場:デュオ・ミュージック・エクスチェンジ(DUO MUSIC EXCHANGE)
住 所:東京都渋谷区道玄坂2−14−8
アクセス:渋谷駅ハチ公口より徒歩10分。
SHIBUYA109の左横通り「道玄坂」を直進。
右側角の回転寿司「台所屋」を右折 突き当たりを道なりに右折。
地図はこちらをご参照ください。http://www.duomusicexchange.com/
開場時間:18:00
開演時間:19:00
前売指定席チケット:お一人様 2000円(税込)
前売立見チケット:お一人様 1500円(税込)
※尚、こちらのチケットはイープラス下記のアドレスより発売しています。
http://eee.eplus.co.jp/kishitakohshi/
+++++
■木下航志・オフィシャル・ウェッブ
(ライヴ情報、最新情報など)
http://www.kishitakohshi.com/
+++++
(2005年12月28日水曜、R&Dスタジオ=木下航志ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Kohshi
収録。
先日NHKの『ライヴ・ザ・ソウル・ミュージック』に生出演して話題を集めた木下航志君が、28日(水)、ふだんリハーサルを行っている都内のスタジオに関係者を集め、スタジオ・ミニ・ライヴを行った。この模様はビデオに収録され、2006年2月1日の新作アルバム発売時期に、インターネットで公開される。インターネットでは、1万人限定でポット・ストリーミングでダウンロードできるようになるという。(詳細は公式ページで後日発表されます)
スタジオには5台のカメラが準備され、グランドピアノを約5−60人の観客が囲むようにしてパフォーマンスが行われた。ひじょうに小さなインティメートな雰囲気の会場で、僕はちょうどMTVアンプラグドの収録会場をさらに小さくしたような印象を持った。こういう環境で生の音楽を聴けるというのは最高だ。
なんと冒頭からブレンダ・ヴォーンとのデュエット「アメイジング・グレイス」と「ピープル・ゲット・レディー」。どちらも、『ライヴ・ザ・ソウル・ミュージック』で披露したものだ。航志君も力をいれているが、ブレンダもすごい。実はこれがプログラムの冒頭に来た理由を、「ブレンダはこの後、プリンスホテルで営業の仕事があるので・・・。12月はみなさん、お忙しいので・・・」と航志君がばらした。(笑)
「赤とんぼ」などをはさんでダニーの「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」。なんとここで新兵器、登場! 航志君は鹿児島の高校では、部活で器楽部に入っているという。ピアノ以外の楽器もちょこちょこやっているらしい。ということで、この曲の間奏のところで、なんと彼はトランペットを披露したのだ。ダニー・ハザウェイ・ヴァージョンも、途中でトランペットが入るが、それを踏襲したものだ。
1曲歌うごとにペットボトルの水を飲む航志君。合間にはいるMCも、あいかわらずおもしろい。「絆」で一度舞台を下りてアンコールで、「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌った。一体どのように編集されるのか、今から楽しみだ。なお、「絆」は一度目があまり納得いかなかったようなので、アンコールの後にもう一度やり直した。ご愛嬌。
Setlist
show started 19:10
01. Amazing Grace (With Brenda Vaughn)
02. People Get Ready (With Brenda Vaughn)
03. 赤とんぼ
04. 響け僕の歌
05. 太陽の道、風の道
06. 月ふたつ
07. Someday We’ll All Be Free
08. You’ve Got A Friend
09. 通り雨
10. 絆
Enc. Georgia On My Mind
Enc. 絆
show ended 20:23
+++++
木下航志・ライヴが決まっている。2006年2月1日(水曜)、渋谷デュオ。
2006年2月1日(水)
木下航志メジャーデビューを記念してのライブを
東京にて行うことになりました。
「木下航志&His Friends Live 2006"Clear Sailing Vol.3"」
【東京公演のみ】
日 程:2006年2月1日(水)
会 場:デュオ・ミュージック・エクスチェンジ(DUO MUSIC EXCHANGE)
住 所:東京都渋谷区道玄坂2−14−8
アクセス:渋谷駅ハチ公口より徒歩10分。
SHIBUYA109の左横通り「道玄坂」を直進。
右側角の回転寿司「台所屋」を右折 突き当たりを道なりに右折。
地図はこちらをご参照ください。http://www.duomusicexchange.com/
開場時間:18:00
開演時間:19:00
前売指定席チケット:お一人様 2000円(税込)
前売立見チケット:お一人様 1500円(税込)
※尚、こちらのチケットはイープラス下記のアドレスより発売しています。
http://eee.eplus.co.jp/kishitakohshi/
+++++
■木下航志・オフィシャル・ウェッブ
(ライヴ情報、最新情報など)
http://www.kishitakohshi.com/
+++++
(2005年12月28日水曜、R&Dスタジオ=木下航志ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Kohshi
DJ Spinna(Part 2): Record Maniac
2005年12月29日【レコード・コレクター、DJスピナ】
コレクター。
オンエアを終えて、ロビーで雑談している時に、いろいろな話になった。いわゆるレコード談義になった。「一体、どれくらいレコードを持っているの、2万枚くらい?」と聞くと、溜息をついて、「ノー、それ以上だ。メイビー・フィフティー(多分5万枚以上)・・・」と。
「君は?」というので、「1万くらいかなあ」と答えると「7インチもか」というので、「7インチもけっこうある。でも、みんな倉庫だ」と答えた。DJスピナが「じゃあ、一番レアなものは?」。しばし考え、しばらく前に、ちょっと話題になったウイ・ウィリー&ウィナーズの「ゲット・サム」というと「あー、なるほど」。どうも、知ってるらしい。なかなかこれを知ってる人は国内では少ないので、ちょっと驚く。「持ってるか?」 「持ってる」と彼。
僕が「そうだ、75年くらいの作品でチャールズ・ブリンクレイ&フーリー・ギャランティーの「アイル・ビー・ホワッチュ・ウォント・ミー・トゥ・ビー」というのがレアで、好きだな」と加えた。彼が「そのグループの別のものを持ってるなあ」。この答えにかなり驚く。コヤツ只者ではないぞ! (笑)
このあたりのシングルを持っているというか、知っていること自体ですごいということになった。かなりのコレクターだ。「どこに行っても、レコードは買うよ。ははは」
「では、今まで7インチで一番高い買い物は?」 すると彼は答えた。「ボリス・ガードナーの「ゲットー・ファンク」という曲。400ドル払った。たしか、ダイナモ(というレーベル)じゃなかったかな」 「7インチに?」 「あ〜、400ドルだ」 73年から74年にかけてのジャマイカ系シンガーの作品だという。
で、DJスピナを今回呼んできた日本側のスタッフが同行してきてたのだが、なんとその彼のTシャツを見ると、サンバーストとかかれている。これは、ニューヨークで70年代初期に発売されていたかなりレアなインディー・レーベルのシングル盤を印刷したものだった。なんだ、これ! こんなTシャツがあるのか。このレーベルからは、ほとんどヒットがない。一部の渋いソウル作品があるだけで、たぶんシングルも10枚程度しかでてないのではないか。アルバムも1,2枚だ。ちょうど、Tシャツになっていたのは、メルヴィン・ブリスの作品で、これはのちにヒップホップ系のネタに使われた曲だという。このTシャツ話で、また一盛り上がり。
「いま、一番欲しいレコードはなんですか」と聞くと、「たくさんありすぎて・・・。いつもウォンツ・リスト(欲しいレコードのリスト)は持ってるよ」。う〜む、すごい・・・。曲名やアーティスト名を言って、そのレーベル名がすらすら出てくるというのは、コレクターの絶対条件。記憶の線はこの3点セットで続いていくのだ。オリジナルか再発か、この3点セットの情報から、それこそ7インチ1枚のヴァリューが変わってくる。
「ちょっと〜〜。これは、一度ソウルバーでも行ってソウル談義でもしましょう」 「そうだな、僕たちならずっと話が続くね」 インコグニートのブルーイもかなりのマニアだったが、このDJスピナもすごかった。で、最後に誕生日を聞いた。71年1月30日生まれ。4人兄弟の一番上の長男。(3人男、1人女) 現在34歳。若い! 本名は、ヴィンセント・ウィリアムスという。かっこいい芸能人みたいな名前だ。っていうか、充分エンタテイナーか。(笑)
■DJスピナの公式ウェッブ
http://www.djspinna.com/
■西麻布イエローのウェッブにある告知
http://www.club-yellow.com/flyer/06html/0102.html
(イヴェントは午後10時から、DJスピナは12時くらいからまわす予定。イエローはIDチェックがあります。20歳未満は入れません)
ENT>MUSIC>ARTIST
ENT>MUSIC>ESSAY
ENT>MUSIC>EVENT>ANNOUNCEMENT
コレクター。
オンエアを終えて、ロビーで雑談している時に、いろいろな話になった。いわゆるレコード談義になった。「一体、どれくらいレコードを持っているの、2万枚くらい?」と聞くと、溜息をついて、「ノー、それ以上だ。メイビー・フィフティー(多分5万枚以上)・・・」と。
「君は?」というので、「1万くらいかなあ」と答えると「7インチもか」というので、「7インチもけっこうある。でも、みんな倉庫だ」と答えた。DJスピナが「じゃあ、一番レアなものは?」。しばし考え、しばらく前に、ちょっと話題になったウイ・ウィリー&ウィナーズの「ゲット・サム」というと「あー、なるほど」。どうも、知ってるらしい。なかなかこれを知ってる人は国内では少ないので、ちょっと驚く。「持ってるか?」 「持ってる」と彼。
僕が「そうだ、75年くらいの作品でチャールズ・ブリンクレイ&フーリー・ギャランティーの「アイル・ビー・ホワッチュ・ウォント・ミー・トゥ・ビー」というのがレアで、好きだな」と加えた。彼が「そのグループの別のものを持ってるなあ」。この答えにかなり驚く。コヤツ只者ではないぞ! (笑)
このあたりのシングルを持っているというか、知っていること自体ですごいということになった。かなりのコレクターだ。「どこに行っても、レコードは買うよ。ははは」
「では、今まで7インチで一番高い買い物は?」 すると彼は答えた。「ボリス・ガードナーの「ゲットー・ファンク」という曲。400ドル払った。たしか、ダイナモ(というレーベル)じゃなかったかな」 「7インチに?」 「あ〜、400ドルだ」 73年から74年にかけてのジャマイカ系シンガーの作品だという。
で、DJスピナを今回呼んできた日本側のスタッフが同行してきてたのだが、なんとその彼のTシャツを見ると、サンバーストとかかれている。これは、ニューヨークで70年代初期に発売されていたかなりレアなインディー・レーベルのシングル盤を印刷したものだった。なんだ、これ! こんなTシャツがあるのか。このレーベルからは、ほとんどヒットがない。一部の渋いソウル作品があるだけで、たぶんシングルも10枚程度しかでてないのではないか。アルバムも1,2枚だ。ちょうど、Tシャツになっていたのは、メルヴィン・ブリスの作品で、これはのちにヒップホップ系のネタに使われた曲だという。このTシャツ話で、また一盛り上がり。
「いま、一番欲しいレコードはなんですか」と聞くと、「たくさんありすぎて・・・。いつもウォンツ・リスト(欲しいレコードのリスト)は持ってるよ」。う〜む、すごい・・・。曲名やアーティスト名を言って、そのレーベル名がすらすら出てくるというのは、コレクターの絶対条件。記憶の線はこの3点セットで続いていくのだ。オリジナルか再発か、この3点セットの情報から、それこそ7インチ1枚のヴァリューが変わってくる。
「ちょっと〜〜。これは、一度ソウルバーでも行ってソウル談義でもしましょう」 「そうだな、僕たちならずっと話が続くね」 インコグニートのブルーイもかなりのマニアだったが、このDJスピナもすごかった。で、最後に誕生日を聞いた。71年1月30日生まれ。4人兄弟の一番上の長男。(3人男、1人女) 現在34歳。若い! 本名は、ヴィンセント・ウィリアムスという。かっこいい芸能人みたいな名前だ。っていうか、充分エンタテイナーか。(笑)
■DJスピナの公式ウェッブ
http://www.djspinna.com/
■西麻布イエローのウェッブにある告知
http://www.club-yellow.com/flyer/06html/0102.html
(イヴェントは午後10時から、DJスピナは12時くらいからまわす予定。イエローはIDチェックがあります。20歳未満は入れません)
ENT>MUSIC>ARTIST
ENT>MUSIC>ESSAY
ENT>MUSIC>EVENT>ANNOUNCEMENT
DJ Spinna(Part 1): The Future Of DJ
2005年12月28日【DJの未来図〜セラート・スクラッチ・ミックス】
未来図。
日曜日(25日)に『ソウル・ブレンズ』にゲストでやってきたDJスピナ。ニューヨークを本拠にDJとして活躍すると同時に、多くのアーティストのリミックスをてがけている人物だ。1月2日に西麻布イエローで行われるイヴェントの告知にやってきた。
DJをするというので、では何枚くらいレコードを持ってきたのかと尋ねた。すると、驚くべき答えが。もはや、彼はアナログのヴァイナル・レコードを使わない。なんと、ハード・ディスクにすべてかける曲をいれておいて、そこから自由自在にミックスするという。
最近、アイポッドを2台使用してDJをする人がでてきた、という。同じように、ラップトップのパソコンを2台持ってきて、それをミキサーにつないでDJする人もいるそうだ。アナログからCDへ、アイポッドへ、そして、コンピューターへ、という時代になっているわけだ。ところが、スピナが使っているその機材はプロDJ用のもので、レーン社のセラート・スクラッチ・ライヴという機材。説明によると、そこにはいっている曲のピッチなども自由自在に変化させることができ、しかも、スクラッチもでき、言ってみれば通常のターンテーブル同様に使える、という。BPMも自動的に読み込み、テンポもあわせるられる。まさに未来のDJの図だ。
その話を聞いて、これはすごい、と思った。しかも、アメリカでは約550ドル程度。ここにDJスピナは8000曲ほどいれている、という。2台買う必要はない。1台で、その中に入っている曲をすべて自由自在にミックスできる、というのだ。ただ、まだ機材が新しく、アメリカでも使いこなせるDJがそれほどいないらしい。
モービルDJにとって、レコードやCDをいかにたくさん持っていくかが勝負のひとつだとは思うが、それでもやはり限界はある。12インチ、アナログ・アルバムだったら、せいぜい4箱くらい、3-400枚くらいが持っていく限度だろう。それがこの新兵器があれば、8000曲が自由自在になるのだ。アイポッド、パソコンでのDJも曲数に関して言えば、かなり無限大に近くなったが・・・。
これなら、またDJやろうかな、とも思った。(笑) CDJを買うより、こっちだ。
日本のディスコDJの歴史で言えば、最初はジュークボックス、次に普通のレコードプレイヤー、2台のレコードプレイヤー、2台のレコードプレイヤーにミキサー、CDプレイヤーの登場、などと進歩してきた。79年にニューヨークのディスコDJ、リッチー・リヴェラが来日し、いわゆる「つなぎのDJ」の技を見せていった。以来、日本のディスコでもDJが、それまでのしゃべり主体のDJスタイルから、つなぎスタイルへ劇的に変化していった。ひょっとすると、このセラート・スクラッチ・ライヴの登場は、それ以来の革命になるかもしれない。
DJスピナ、1月2日西麻布イエローで「プリンスVSマイケル・ジャクソン」というイヴェントを行う。マイケルとプリンス関連の曲しかかけないイヴェントだ。その新機材をどのように使うのか、じっくりと見てみたいと思う。
(DJスピナの項、明日に続く)
■DJスピナの公式ウェッブ
http://www.djspinna.com/
■西麻布イエローのウェッブにある告知
http://www.club-yellow.com/flyer/06html/0102.html
(イヴェントは午後10時から、DJスピナは12時くらいからまわす予定。イエローはIDチェックがあります。20歳未満は入れません)
ENT>MUSIC>ESSAY
ENT>MUSIC>EVENT>ANNOUNCEMENT
未来図。
日曜日(25日)に『ソウル・ブレンズ』にゲストでやってきたDJスピナ。ニューヨークを本拠にDJとして活躍すると同時に、多くのアーティストのリミックスをてがけている人物だ。1月2日に西麻布イエローで行われるイヴェントの告知にやってきた。
DJをするというので、では何枚くらいレコードを持ってきたのかと尋ねた。すると、驚くべき答えが。もはや、彼はアナログのヴァイナル・レコードを使わない。なんと、ハード・ディスクにすべてかける曲をいれておいて、そこから自由自在にミックスするという。
最近、アイポッドを2台使用してDJをする人がでてきた、という。同じように、ラップトップのパソコンを2台持ってきて、それをミキサーにつないでDJする人もいるそうだ。アナログからCDへ、アイポッドへ、そして、コンピューターへ、という時代になっているわけだ。ところが、スピナが使っているその機材はプロDJ用のもので、レーン社のセラート・スクラッチ・ライヴという機材。説明によると、そこにはいっている曲のピッチなども自由自在に変化させることができ、しかも、スクラッチもでき、言ってみれば通常のターンテーブル同様に使える、という。BPMも自動的に読み込み、テンポもあわせるられる。まさに未来のDJの図だ。
その話を聞いて、これはすごい、と思った。しかも、アメリカでは約550ドル程度。ここにDJスピナは8000曲ほどいれている、という。2台買う必要はない。1台で、その中に入っている曲をすべて自由自在にミックスできる、というのだ。ただ、まだ機材が新しく、アメリカでも使いこなせるDJがそれほどいないらしい。
モービルDJにとって、レコードやCDをいかにたくさん持っていくかが勝負のひとつだとは思うが、それでもやはり限界はある。12インチ、アナログ・アルバムだったら、せいぜい4箱くらい、3-400枚くらいが持っていく限度だろう。それがこの新兵器があれば、8000曲が自由自在になるのだ。アイポッド、パソコンでのDJも曲数に関して言えば、かなり無限大に近くなったが・・・。
これなら、またDJやろうかな、とも思った。(笑) CDJを買うより、こっちだ。
日本のディスコDJの歴史で言えば、最初はジュークボックス、次に普通のレコードプレイヤー、2台のレコードプレイヤー、2台のレコードプレイヤーにミキサー、CDプレイヤーの登場、などと進歩してきた。79年にニューヨークのディスコDJ、リッチー・リヴェラが来日し、いわゆる「つなぎのDJ」の技を見せていった。以来、日本のディスコでもDJが、それまでのしゃべり主体のDJスタイルから、つなぎスタイルへ劇的に変化していった。ひょっとすると、このセラート・スクラッチ・ライヴの登場は、それ以来の革命になるかもしれない。
DJスピナ、1月2日西麻布イエローで「プリンスVSマイケル・ジャクソン」というイヴェントを行う。マイケルとプリンス関連の曲しかかけないイヴェントだ。その新機材をどのように使うのか、じっくりと見てみたいと思う。
(DJスピナの項、明日に続く)
■DJスピナの公式ウェッブ
http://www.djspinna.com/
■西麻布イエローのウェッブにある告知
http://www.club-yellow.com/flyer/06html/0102.html
(イヴェントは午後10時から、DJスピナは12時くらいからまわす予定。イエローはIDチェックがあります。20歳未満は入れません)
ENT>MUSIC>ESSAY
ENT>MUSIC>EVENT>ANNOUNCEMENT
John Tropea Band With Kenya Hathaway:
2005年12月27日【ケニヤ・ハザウエイ=2006年注目の新人】
悶々。
バンドメンバーが演奏しているインスト曲を聴いて、絶対に知ってる曲なのに、曲名がでてこない、ということはよくあることだ。そういう時は実に悶々(もんもん)とするものだ。さびのところの歌詞が浮かんで、タイトルがわかることもあるが、この日はどうしてもでてこなかった。ギターのリフが、ちょっとフィラデルフィアサウンド風、70年代初期のヒットに違いない、スタイリスティックスあたりか、などと想像をめぐらせていたが、どうもがいてもでてこなかった。フュージョンのジョン・トロペイ・バンドの演奏曲の4曲目だ。
この日は、実は最後の最後までコットンのウイスパーズかこちらのモーションのケニヤか迷っていた。どちらかがもう1日多くやってくれていれば、なんとか両方見られたのに。(笑) で、僕的にはウイスパーズなのだが、ウイスパーズは何回か見たことがあること、ケニヤ・ハザウエイの(すごいシンガーだぞ)といううわさを聴いていたので、ここは「初物」に行くことにした。
ジョン・トロペイは、かつてマイアミのTKレコード傘下からアルバムを出したり、セッションで大活躍しているギター奏者。そして、このバンドがかなりすごい。実は来て、見て初めて知ったのだが、オルガン、キーボードにレオン・ペンダーヴィス(数々のソウルやジャズなどのセッションに登場するヴェテラン)、サックスは映画『ブルース・ブラザース』でもおなじみルー・マリーニ、ベースはニューヨークズ・オンリーワン、アンソニー・ジャクソン、そして、ドラムスにクリント・デ・ギャノン、ギターが本日のメインスター、ジョン・トロペイ。そして、ゲストにケニヤ・ハザウェイ。このグルーヴ感は見事で、かなりかっこいいバンドだった。ライヴを見ていて、えらくファンキーなオルガンだなあと思っていたら、それがレオンだった。最近CDなどであまり名前を見なかったが、しっかり活躍していたんだ。
ただ、前半4曲のインストゥルメンタルを聴いていたときは、もちろんグルーヴ感たっぷりでよかったのだが、やっぱりウイスパーズに行けばよかったかなあ、などと少し思っていた。だが、5曲目「オールド・スクール」の途中でケニヤが登場するや、そんな考えは一瞬にしてぶっとんだ。実に存在感のある女性シンガーだった。出てきたとき、まず思ったのが、「わお、なんてレイラに似てるの」、そして「なんと父親の面影を引き継いでいるのだろうか」ということ。レイラのファッションがちょっとミュージシャンっぽい感じだとすると、このケニヤはプレップスクールでも行ってそうな清楚な女子学生、お嬢様っぽい雰囲気だった。しかも、スター性がある。この違いは実際に見てみないとわからない。
そして、いきなり歌うは「ユー・アー・マイ・ヘヴン」! 亡き父親ダニー・ハザウエイとロバータ・フラックのデュエット曲、スティーヴィー作品である。最初の男性の部分をドラマーのクリントがダニー風に似せて歌った。それにしても声質がレイラとひじょうによく似ている。顔も似ていて、どあたまからこの曲ではクラクラきてしまう。そして、オリジナルなどをはさみ、今夜はクリスマスだから、といってでてくるクリスマス・ソング。彼女が歌うとすれば、これしかないでしょう。お待たせ、「ディス・クリスマス」! ダニーの作品だ。なんと彼女の声は低いのか。
確かにパフォーマンスという点では、レイラのほうが場数をこなしているだけあって、余裕というか、経験の豊富さ、表現力の多さが勝る部分がある。しかし、このケニヤも下地の才能は充分すぎるほどある。ライヴに関して言えば、シンプルにこれからの場数だろう。
アンコールは、なんとマーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」。やはり、今後となると、レイラ・ハザウエイとどう棲み分けるかということが課題になるだろう。声質も似ていて雰囲気も似ている。同じようなアルバムを作って果たしていいのか。いかに二番煎じにならずに、どう音楽的方向性を定めるか。当たり前だが、いいアルバムをちゃんと作れば、これは売れる。
終った後、ちょっとだけケニヤと話をする機会があった。最近はジョージ・ベンソンや、スティーヴィーのライヴの時のバックコーラス、パーカッションなどを担当している、という。次のジョン・トロペイのアルバムで何曲かケニヤが歌うことになるらしい。その後、ことがうまく運べば、ケニア自身のソロ・アルバムへ発展できれば、とのこと。
彼女自身は、特定のシンガーよりもミュージシャン、ギタリストやサックス奏者などに影響を受けているという。「言ってみれば、フュージョン・フリークよ。でもフュージョンっていうと、ちょっと時代遅れなので、その言葉は使わないけどね。(笑) 最近は、リッキー・マイナー(音楽ディレクター)と一緒に仕事をしたりするわ。帰ったら、(テレビの)『アメリカン・アイドル』の子供たちようの番組に出る」 バークリーには5年行ったという。「専攻は音楽、理論、法律だったわ」
すごく若く見えたが、誕生日を聞いた。すると、「ワン・ワン・セヴンティーワン」とのこたえ。1971年1月1日生まれ、ということだ。元旦? わお! 「みんな大騒ぎした後の日だから、寝てるわ。お祝いどころじゃないし。どうせなら、7月3日に生まれたかった。(独立記念日の前)(笑) 一緒に騒げるでしょう」
「最初、あなたがでてきた時、レイラにほんとうによく似ているなあ、と思いました。そして、お父さんとも。びっくりした」と言うと、彼女は「そうなの、姉とも似てるけど、一家みんな似てるの。お母さんとお父さんもすごく似てるのよ。だから、一家でいると、みんなそっくりよ!」と答えた。
レイラとの共演はないのかと問うと、「なかなかスケジュールがあわなくて、一緒にできないわねえ」とのこたえ。レイラにケニヤにフランク・マッコムでも組み合わせたら、かなりのものになるんではないだろうか、などと想像した。いずれにせよ、2006年以降の大注目のひとりとして、「マイ・注目・お気に入りリスト」にランクインだ。これは見ておいてよかった。
そして、最後に「セットリストはありますか?」と尋ねた。「これよ」と言ってくれた。4曲目、4曲目・・・。おおおっ、「エイント・ノー・ウーマン」だあああ!! フォートップス!! 2月のルーサー・イヴェント「メローライダーズ」でもかけたあの曲だ。おおっ、すっきりしたあ。悶々、晴れた。
(ケニヤは、5曲目から最後まで参加。マイルスの曲はオリジナルに誰かが詞をつけたものだという)
Setlist (2nd Set)
show started 20:39
01. Freedom Jazz
02. Seventh Heaven
03. The Thumb (Wes Montgomery)
04. Ain’t No Woman (Like The On I’ve Got) (Four Tops)
05. Old School (Kenya comes in)
06. You Are My Heaven (Donny And Roberta Flack)
07. Today’s People (Kenya original)
08. Four (Miles Davis)
09. Summertime (standard)
10. This Christmas (Donny Hathaway)
Enc. I Want You (Marvin Gaye)
show ended 22:03
(2005年12月25日日曜、横浜モーションブルー=ジョン・トロペイ・ウィズ・スペシャル・ゲスト・ケニヤ・ハザウエイ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tropea, John / Hathaway, Kenya
悶々。
バンドメンバーが演奏しているインスト曲を聴いて、絶対に知ってる曲なのに、曲名がでてこない、ということはよくあることだ。そういう時は実に悶々(もんもん)とするものだ。さびのところの歌詞が浮かんで、タイトルがわかることもあるが、この日はどうしてもでてこなかった。ギターのリフが、ちょっとフィラデルフィアサウンド風、70年代初期のヒットに違いない、スタイリスティックスあたりか、などと想像をめぐらせていたが、どうもがいてもでてこなかった。フュージョンのジョン・トロペイ・バンドの演奏曲の4曲目だ。
この日は、実は最後の最後までコットンのウイスパーズかこちらのモーションのケニヤか迷っていた。どちらかがもう1日多くやってくれていれば、なんとか両方見られたのに。(笑) で、僕的にはウイスパーズなのだが、ウイスパーズは何回か見たことがあること、ケニヤ・ハザウエイの(すごいシンガーだぞ)といううわさを聴いていたので、ここは「初物」に行くことにした。
ジョン・トロペイは、かつてマイアミのTKレコード傘下からアルバムを出したり、セッションで大活躍しているギター奏者。そして、このバンドがかなりすごい。実は来て、見て初めて知ったのだが、オルガン、キーボードにレオン・ペンダーヴィス(数々のソウルやジャズなどのセッションに登場するヴェテラン)、サックスは映画『ブルース・ブラザース』でもおなじみルー・マリーニ、ベースはニューヨークズ・オンリーワン、アンソニー・ジャクソン、そして、ドラムスにクリント・デ・ギャノン、ギターが本日のメインスター、ジョン・トロペイ。そして、ゲストにケニヤ・ハザウェイ。このグルーヴ感は見事で、かなりかっこいいバンドだった。ライヴを見ていて、えらくファンキーなオルガンだなあと思っていたら、それがレオンだった。最近CDなどであまり名前を見なかったが、しっかり活躍していたんだ。
ただ、前半4曲のインストゥルメンタルを聴いていたときは、もちろんグルーヴ感たっぷりでよかったのだが、やっぱりウイスパーズに行けばよかったかなあ、などと少し思っていた。だが、5曲目「オールド・スクール」の途中でケニヤが登場するや、そんな考えは一瞬にしてぶっとんだ。実に存在感のある女性シンガーだった。出てきたとき、まず思ったのが、「わお、なんてレイラに似てるの」、そして「なんと父親の面影を引き継いでいるのだろうか」ということ。レイラのファッションがちょっとミュージシャンっぽい感じだとすると、このケニヤはプレップスクールでも行ってそうな清楚な女子学生、お嬢様っぽい雰囲気だった。しかも、スター性がある。この違いは実際に見てみないとわからない。
そして、いきなり歌うは「ユー・アー・マイ・ヘヴン」! 亡き父親ダニー・ハザウエイとロバータ・フラックのデュエット曲、スティーヴィー作品である。最初の男性の部分をドラマーのクリントがダニー風に似せて歌った。それにしても声質がレイラとひじょうによく似ている。顔も似ていて、どあたまからこの曲ではクラクラきてしまう。そして、オリジナルなどをはさみ、今夜はクリスマスだから、といってでてくるクリスマス・ソング。彼女が歌うとすれば、これしかないでしょう。お待たせ、「ディス・クリスマス」! ダニーの作品だ。なんと彼女の声は低いのか。
確かにパフォーマンスという点では、レイラのほうが場数をこなしているだけあって、余裕というか、経験の豊富さ、表現力の多さが勝る部分がある。しかし、このケニヤも下地の才能は充分すぎるほどある。ライヴに関して言えば、シンプルにこれからの場数だろう。
アンコールは、なんとマーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」。やはり、今後となると、レイラ・ハザウエイとどう棲み分けるかということが課題になるだろう。声質も似ていて雰囲気も似ている。同じようなアルバムを作って果たしていいのか。いかに二番煎じにならずに、どう音楽的方向性を定めるか。当たり前だが、いいアルバムをちゃんと作れば、これは売れる。
終った後、ちょっとだけケニヤと話をする機会があった。最近はジョージ・ベンソンや、スティーヴィーのライヴの時のバックコーラス、パーカッションなどを担当している、という。次のジョン・トロペイのアルバムで何曲かケニヤが歌うことになるらしい。その後、ことがうまく運べば、ケニア自身のソロ・アルバムへ発展できれば、とのこと。
彼女自身は、特定のシンガーよりもミュージシャン、ギタリストやサックス奏者などに影響を受けているという。「言ってみれば、フュージョン・フリークよ。でもフュージョンっていうと、ちょっと時代遅れなので、その言葉は使わないけどね。(笑) 最近は、リッキー・マイナー(音楽ディレクター)と一緒に仕事をしたりするわ。帰ったら、(テレビの)『アメリカン・アイドル』の子供たちようの番組に出る」 バークリーには5年行ったという。「専攻は音楽、理論、法律だったわ」
すごく若く見えたが、誕生日を聞いた。すると、「ワン・ワン・セヴンティーワン」とのこたえ。1971年1月1日生まれ、ということだ。元旦? わお! 「みんな大騒ぎした後の日だから、寝てるわ。お祝いどころじゃないし。どうせなら、7月3日に生まれたかった。(独立記念日の前)(笑) 一緒に騒げるでしょう」
「最初、あなたがでてきた時、レイラにほんとうによく似ているなあ、と思いました。そして、お父さんとも。びっくりした」と言うと、彼女は「そうなの、姉とも似てるけど、一家みんな似てるの。お母さんとお父さんもすごく似てるのよ。だから、一家でいると、みんなそっくりよ!」と答えた。
レイラとの共演はないのかと問うと、「なかなかスケジュールがあわなくて、一緒にできないわねえ」とのこたえ。レイラにケニヤにフランク・マッコムでも組み合わせたら、かなりのものになるんではないだろうか、などと想像した。いずれにせよ、2006年以降の大注目のひとりとして、「マイ・注目・お気に入りリスト」にランクインだ。これは見ておいてよかった。
そして、最後に「セットリストはありますか?」と尋ねた。「これよ」と言ってくれた。4曲目、4曲目・・・。おおおっ、「エイント・ノー・ウーマン」だあああ!! フォートップス!! 2月のルーサー・イヴェント「メローライダーズ」でもかけたあの曲だ。おおっ、すっきりしたあ。悶々、晴れた。
(ケニヤは、5曲目から最後まで参加。マイルスの曲はオリジナルに誰かが詞をつけたものだという)
Setlist (2nd Set)
show started 20:39
01. Freedom Jazz
02. Seventh Heaven
03. The Thumb (Wes Montgomery)
04. Ain’t No Woman (Like The On I’ve Got) (Four Tops)
05. Old School (Kenya comes in)
06. You Are My Heaven (Donny And Roberta Flack)
07. Today’s People (Kenya original)
08. Four (Miles Davis)
09. Summertime (standard)
10. This Christmas (Donny Hathaway)
Enc. I Want You (Marvin Gaye)
show ended 22:03
(2005年12月25日日曜、横浜モーションブルー=ジョン・トロペイ・ウィズ・スペシャル・ゲスト・ケニヤ・ハザウエイ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tropea, John / Hathaway, Kenya
Number 60 Is The Year Calender Is Back To
2005年12月26日【60という数字は、暦が戻る数字】
還暦。
2001年1月に始めて、本人すらまさかここまで続くとは思っていなかった深町純ピアノ・パーティー。ちょうど60回目を迎えた。5年で12ヶ月、計60回。暦も、十二支・えとが(12x5)60年でちょうど一周する。カレンダーが一周して元に戻るということから、60年を還暦という。暦(こよみ)が戻る、ということだそうだ。
深町さんも、「次回からはまた第一回のような気持ちで新たに始めたいと思います」とコメントした。また、「毎回お客さんが代わっているので、新鮮な気持ちで弾ける」とも言った。
クリスマスイヴということで、クリスマスソングをいくつか演奏した。中でも圧巻はセカンドセットの最初に4曲メドレーでやった17分余。これは感動した。やはり、これを聴きながら思った。たとえば、月に1曲だけでいいから、みんなが知っているような曲をやったらどうだろうか。
この日、イギリスのドキュメンタリー取材チームがカメラをもってやってきていた。日本でいくつかのテーマを見つけて、サンプルの番組を作っている最中だという。深町さんに簡単なインタヴューもしていた。その様子を横で聞いていたが、だいたい深町さんがいつも語っていることをコンパクトにまとめてしゃべっていた。ドキュメンタリーチームは、このアートカフェで歌ったこともあるシャンソン歌手の方から話を聞いてやってきたそうだ。
パーティーの半分以上(!)を占めるトークネタ、今回も多岐にわたるが、クリスマスに関するものなどがおもしろかった。プレゼントというのは相手が期待していないものをあげるべきものだから、相手に何が欲しい、などときいてはいけない、という説話は納得した。
しかし、改めて考えてみると、「ピアノ・パーティー」というよりは、トークのほうが多いので「トーク・ウィズ・ピアノ・パーティー」という感じかな。(笑) これからまた60回、いやそれ以上続けてください。
Setlist
1st set
show started 19:39
01. クリスマス (Christmas)(9:32)
02. 犬(The Dog) (10:50)
03. 2005年12月24日御題拝借作品1.(1:54)
(A composition inspired by listeners small idea #1, On December 24, 2005)
04. 2005年12月24日御題拝借作品2. (1:36)
(A composition inspired by listeners small idea #2)
05. 2005年12月24日御題拝借作品3. (2:51)
(A composition inspired by listeners small idea #3)
show ended 20:46
(approximately performing time: 26:43 of 67 minutes show)
2nd set
show started 21:21
01. (メドレー)バッハの平均律一番(Das wohltemperierte Clavier)〜
02. ホワイト・クリスマス(White Christmas)〜
03. グノーのアヴェ・マリア(Ave Maria) 〜
04. きよしこの夜(Silent Night) (16:54)
05. Blue Christmas (常連トムの歌) (3:44)
06. 2005年12月24日22時01分の作品 (12:57)
(A Composition At 22 hour 01 minute on December 24th, 2005. )
show ended 22:17
(approximately performing time: 33:35 of 57 minutes show)
(2005年12月24日土曜、恵比寿アートカフェ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
還暦。
2001年1月に始めて、本人すらまさかここまで続くとは思っていなかった深町純ピアノ・パーティー。ちょうど60回目を迎えた。5年で12ヶ月、計60回。暦も、十二支・えとが(12x5)60年でちょうど一周する。カレンダーが一周して元に戻るということから、60年を還暦という。暦(こよみ)が戻る、ということだそうだ。
深町さんも、「次回からはまた第一回のような気持ちで新たに始めたいと思います」とコメントした。また、「毎回お客さんが代わっているので、新鮮な気持ちで弾ける」とも言った。
クリスマスイヴということで、クリスマスソングをいくつか演奏した。中でも圧巻はセカンドセットの最初に4曲メドレーでやった17分余。これは感動した。やはり、これを聴きながら思った。たとえば、月に1曲だけでいいから、みんなが知っているような曲をやったらどうだろうか。
この日、イギリスのドキュメンタリー取材チームがカメラをもってやってきていた。日本でいくつかのテーマを見つけて、サンプルの番組を作っている最中だという。深町さんに簡単なインタヴューもしていた。その様子を横で聞いていたが、だいたい深町さんがいつも語っていることをコンパクトにまとめてしゃべっていた。ドキュメンタリーチームは、このアートカフェで歌ったこともあるシャンソン歌手の方から話を聞いてやってきたそうだ。
パーティーの半分以上(!)を占めるトークネタ、今回も多岐にわたるが、クリスマスに関するものなどがおもしろかった。プレゼントというのは相手が期待していないものをあげるべきものだから、相手に何が欲しい、などときいてはいけない、という説話は納得した。
しかし、改めて考えてみると、「ピアノ・パーティー」というよりは、トークのほうが多いので「トーク・ウィズ・ピアノ・パーティー」という感じかな。(笑) これからまた60回、いやそれ以上続けてください。
Setlist
1st set
show started 19:39
01. クリスマス (Christmas)(9:32)
02. 犬(The Dog) (10:50)
03. 2005年12月24日御題拝借作品1.(1:54)
(A composition inspired by listeners small idea #1, On December 24, 2005)
04. 2005年12月24日御題拝借作品2. (1:36)
(A composition inspired by listeners small idea #2)
05. 2005年12月24日御題拝借作品3. (2:51)
(A composition inspired by listeners small idea #3)
show ended 20:46
(approximately performing time: 26:43 of 67 minutes show)
2nd set
show started 21:21
01. (メドレー)バッハの平均律一番(Das wohltemperierte Clavier)〜
02. ホワイト・クリスマス(White Christmas)〜
03. グノーのアヴェ・マリア(Ave Maria) 〜
04. きよしこの夜(Silent Night) (16:54)
05. Blue Christmas (常連トムの歌) (3:44)
06. 2005年12月24日22時01分の作品 (12:57)
(A Composition At 22 hour 01 minute on December 24th, 2005. )
show ended 22:17
(approximately performing time: 33:35 of 57 minutes show)
(2005年12月24日土曜、恵比寿アートカフェ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
Soul Music Live Vol.5 (Part 2)
2005年12月25日【「ソウル・ミュージック・ライヴ・VOL.5」Part2】
存在意義。
ゴスペラーズに続いてはニュースをはさんでいよいよ木下航志くんの登場となった。ドラムスのないいわゆる「アコースティック・セット」で、ギター、ベース、サックス、ハーモニカ、コーラス2人らのバックで、航志くんがピアノを弾きながら歌うスタイル。いきなりの「ジョージア・・・」が以前聴いた時よりも深みを増していた。「ソウル・サーチン・トーキング」で航志くんがこの曲を歌ったのは、半年前のこと。この日の「ジョージア」は2005年12月のジョージアということになる。また半年たったら、違うヴァージョンになっているのだろう。
航志くんの声も以前よりも太くなっているような気がした。たぶん、16歳という年齢は日々様々なことが成長しているのだろう。身体も大きくなれば、筋肉も発達する。それにともなって声帯も変化していく。
この日の圧巻その1は、初披露となったカーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディー」。こういうカヴァーは、もうたまらない。かなり練習をしたらしいが、その成果が見事にでた。しかも、スペシャル・ゲストにあのブレンダ・ヴォーンが登場!
航志くんはのってくると、ところどころで、音がフラットしたりすることがある。また、「た行」「さ行」の発音にちょっと難があり、滑舌(かつぜつ)が若干よくないところがある。が、それを凌駕する声の存在感がある。ということを、終った後の雑談の中でゴスの村上さん、黒沢さんらが言った。その通りだと思う。本当にこの声と歌唱は、天からの贈り物だ。まさに、ギフテッド! これは、この日初めて航志くんを見たブラザー・ケイ・グラントの言葉。
そして、圧巻その2。ブレンダとのデュエットで「アメイジング・グレイス」。これは、まさにアメイジングとしか表現がしようがない。それにしても、ブレンダが一声だすと、本当にその場の空気が瞬間に変わる。後半のブレンダと航志くんのコール&レスポンスはすごいものがあった。こういうことが出来てしまう底力というか。
さらにサプライズ! 6月の「ソウル・サーチン・トーキング」で実現した黒沢さんと航志くんのデュエットが、ここに再現だ。あの「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」で、二人が共演。いやあ、まさかまたこの二人でこの曲が聴けるとは。もともと二人のからみはなかったのだが、2日ほど前に、尾臺さんに「ゴスと航志くんのからみがあればいいですね」というような感じのメールを送っていたら、どうもそれが伝わったらしく、さらに、リスナーからのそのような要望も多数あったようで、前日に急遽、これが決まった。前日夜遅く、黒沢さんから「明日航志くんとユーヴ・ガット・ア・フレンド、一緒にやるよ」というメールが来て、驚嘆した。
6曲目の「絆」は航志くんとお母さんの絆を歌った作品だが、2004年8月のライヴで、タイトル未定のまま歌われていた曲だ。それがいよいよ完成しレコーディングされた。
航志くんは結局7曲歌ったわけだが、やはり、カヴァーのほうが圧倒的にインパクトがある。
航志くんに続いては、今度はフリー・ファンクというPファンク、ロジャーなどをベースにしたファンク・バンドが登場した。96年に結成されたグループということだったが、初めて聴いた。最初、ちょっと観客もバンドも温まっていなかったが、4曲目でヴォコーダーにゲストのシュンタロウさんという方が登場していきなりヒートアップした。彼が思い切りヴォコーダーを遣ったのが、ザップのカヴァー「ドゥ・イット・ロジャー」と「ソー・ラフ・ソー・タフ」。後半は一気にファンク一色に染めてくれた。今度一度、ゆっくりフルのライヴを見てみたい。
そして、アーティスト最後がブラザー・トム。ピアノ1本の伴奏で彼が歌った。始まるまで、ピアノだけで一体何をやるのか、まったく見当つかなかったが、これにはやられた。なんとレイ・チャールズの「アイ・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」、オーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」を日本語にして歌ったのだ。トムさんによれば、その日に日本語を作ったということで、後者の「がんばんべい、おじさん」にはまいった。前者の日本語もなかなかはまっていた。これはおもしろい試みだ。
それにしても、トムさんは話がうまい。真の語り部だ。その話術に本当に引き込まれる。子を持った父という立場での語りをいれて、歌った3曲目。これは、トムさんたちがやったミュージカル『ミラクル・ブラインド・ボーイズ』の挿入歌「ブラインド・ラヴ」だった。その歌詞におそらく涙した人も多いのではないだろうか。
いやあ、密度の濃い5時間。本当にNHKでなければできなような番組だ。それにしても濃い。長丁場、疲れた。(笑) でも、また、次回もよろしく。楽しみにしてます。フリーファンクのような地道に活躍しているソウル系バンドをサポートする意味でも存在意義のでてきた番組になっている。僕も紹介したいバンドをいくつか思いつくので、ぜひどんどん新人に機会を与えてくれればと思う。
Setlist: Kishita Kohshi
01. Georgia On My Mind
02. 通り雨
03. 太陽の道 風の道
04. People Get Ready
05. Amazing Grace
06. 絆
07. You’ve Got A Friend
Setlist: Free Funk ftg. Shutarou, Orito
01. Midnight Jam
02. (Not Just) Knee Deep
03. Maggot Brain (シュウタロウ)
04. Do It Roger〜So Ruff, So Tuff
05. 鮑の艶話 (オリト、シュウタロウ)
06. 自由自在
07. Freefunk Shuttle
Setlist: Brother Tom
01. 愛さずにはいられない(日本語)
02. ドック・オブ・ザ・ベイ(日本語)
03. ブラインド・ラヴ (日本語)
(2005年12月23日金、木下航志、フリーファンク、ブラザー・トム・ライヴ〜NHK−FM『ソウル・ミュージック』ライヴVol.5)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita Kohshi, Freefunk, Brother Tom
ENT>MUSIC>RADIO>"Soul Music"-NHK-FM
存在意義。
ゴスペラーズに続いてはニュースをはさんでいよいよ木下航志くんの登場となった。ドラムスのないいわゆる「アコースティック・セット」で、ギター、ベース、サックス、ハーモニカ、コーラス2人らのバックで、航志くんがピアノを弾きながら歌うスタイル。いきなりの「ジョージア・・・」が以前聴いた時よりも深みを増していた。「ソウル・サーチン・トーキング」で航志くんがこの曲を歌ったのは、半年前のこと。この日の「ジョージア」は2005年12月のジョージアということになる。また半年たったら、違うヴァージョンになっているのだろう。
航志くんの声も以前よりも太くなっているような気がした。たぶん、16歳という年齢は日々様々なことが成長しているのだろう。身体も大きくなれば、筋肉も発達する。それにともなって声帯も変化していく。
この日の圧巻その1は、初披露となったカーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディー」。こういうカヴァーは、もうたまらない。かなり練習をしたらしいが、その成果が見事にでた。しかも、スペシャル・ゲストにあのブレンダ・ヴォーンが登場!
航志くんはのってくると、ところどころで、音がフラットしたりすることがある。また、「た行」「さ行」の発音にちょっと難があり、滑舌(かつぜつ)が若干よくないところがある。が、それを凌駕する声の存在感がある。ということを、終った後の雑談の中でゴスの村上さん、黒沢さんらが言った。その通りだと思う。本当にこの声と歌唱は、天からの贈り物だ。まさに、ギフテッド! これは、この日初めて航志くんを見たブラザー・ケイ・グラントの言葉。
そして、圧巻その2。ブレンダとのデュエットで「アメイジング・グレイス」。これは、まさにアメイジングとしか表現がしようがない。それにしても、ブレンダが一声だすと、本当にその場の空気が瞬間に変わる。後半のブレンダと航志くんのコール&レスポンスはすごいものがあった。こういうことが出来てしまう底力というか。
さらにサプライズ! 6月の「ソウル・サーチン・トーキング」で実現した黒沢さんと航志くんのデュエットが、ここに再現だ。あの「ユーヴ・ガット・ア・フレンド」で、二人が共演。いやあ、まさかまたこの二人でこの曲が聴けるとは。もともと二人のからみはなかったのだが、2日ほど前に、尾臺さんに「ゴスと航志くんのからみがあればいいですね」というような感じのメールを送っていたら、どうもそれが伝わったらしく、さらに、リスナーからのそのような要望も多数あったようで、前日に急遽、これが決まった。前日夜遅く、黒沢さんから「明日航志くんとユーヴ・ガット・ア・フレンド、一緒にやるよ」というメールが来て、驚嘆した。
6曲目の「絆」は航志くんとお母さんの絆を歌った作品だが、2004年8月のライヴで、タイトル未定のまま歌われていた曲だ。それがいよいよ完成しレコーディングされた。
航志くんは結局7曲歌ったわけだが、やはり、カヴァーのほうが圧倒的にインパクトがある。
航志くんに続いては、今度はフリー・ファンクというPファンク、ロジャーなどをベースにしたファンク・バンドが登場した。96年に結成されたグループということだったが、初めて聴いた。最初、ちょっと観客もバンドも温まっていなかったが、4曲目でヴォコーダーにゲストのシュンタロウさんという方が登場していきなりヒートアップした。彼が思い切りヴォコーダーを遣ったのが、ザップのカヴァー「ドゥ・イット・ロジャー」と「ソー・ラフ・ソー・タフ」。後半は一気にファンク一色に染めてくれた。今度一度、ゆっくりフルのライヴを見てみたい。
そして、アーティスト最後がブラザー・トム。ピアノ1本の伴奏で彼が歌った。始まるまで、ピアノだけで一体何をやるのか、まったく見当つかなかったが、これにはやられた。なんとレイ・チャールズの「アイ・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」、オーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」を日本語にして歌ったのだ。トムさんによれば、その日に日本語を作ったということで、後者の「がんばんべい、おじさん」にはまいった。前者の日本語もなかなかはまっていた。これはおもしろい試みだ。
それにしても、トムさんは話がうまい。真の語り部だ。その話術に本当に引き込まれる。子を持った父という立場での語りをいれて、歌った3曲目。これは、トムさんたちがやったミュージカル『ミラクル・ブラインド・ボーイズ』の挿入歌「ブラインド・ラヴ」だった。その歌詞におそらく涙した人も多いのではないだろうか。
いやあ、密度の濃い5時間。本当にNHKでなければできなような番組だ。それにしても濃い。長丁場、疲れた。(笑) でも、また、次回もよろしく。楽しみにしてます。フリーファンクのような地道に活躍しているソウル系バンドをサポートする意味でも存在意義のでてきた番組になっている。僕も紹介したいバンドをいくつか思いつくので、ぜひどんどん新人に機会を与えてくれればと思う。
Setlist: Kishita Kohshi
01. Georgia On My Mind
02. 通り雨
03. 太陽の道 風の道
04. People Get Ready
05. Amazing Grace
06. 絆
07. You’ve Got A Friend
Setlist: Free Funk ftg. Shutarou, Orito
01. Midnight Jam
02. (Not Just) Knee Deep
03. Maggot Brain (シュウタロウ)
04. Do It Roger〜So Ruff, So Tuff
05. 鮑の艶話 (オリト、シュウタロウ)
06. 自由自在
07. Freefunk Shuttle
Setlist: Brother Tom
01. 愛さずにはいられない(日本語)
02. ドック・オブ・ザ・ベイ(日本語)
03. ブラインド・ラヴ (日本語)
(2005年12月23日金、木下航志、フリーファンク、ブラザー・トム・ライヴ〜NHK−FM『ソウル・ミュージック』ライヴVol.5)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita Kohshi, Freefunk, Brother Tom
ENT>MUSIC>RADIO>"Soul Music"-NHK-FM
NHK "Soul Music Live, Vol.5" (Part 1)
2005年12月24日【『ソウル・ミュージック・ライヴVol。5』】
長丁場。
6時の時報とともにクール&ギャングの「セレブレーション」が流れ、番組が始まった。NHK−FM『ソウル・ミュージック』のライヴ特番。午後6時から11時まで、途中ニュース30分をはさんで5時間(実質4時間半)の長丁場生放送だ。今回で5回目を向かえる。
それにしても、この日ももう、いっぱいいっぱいで、おなかいっぱい。超盛りだくさんでゲップがでそうなほどだった。まず、何よりも驚いたのが、ゴスペラーズが出演することによって、観覧応募が殺到、定員150人くらいのところに3000枚の応募が来たという。20倍の倍率だ。普段は、ゆったりとスペースもあり、通路も広かったが、今回は通路も狭ければ、ぎちぎちで、しかも超満員。さすがゴス人気。実際にゴスがステージに登場した瞬間、スタジオの空気が3度はあがっただろう。
登場アーティストは順にゴスペラーズ、木下航志・フィーチャリング・ブレンダ・ヴォーン、フリーファンク・フィーチャリング、オリト、シュウタロウ、ブラザー・トムの4組。
ゴスは、まずアル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」から始まり、先日の村上氏ソロ・ライヴで披露したスイートソウル・メドレーでやってくれた。ニューヨークのファンク・バンド、フル・フォースがかつてメドレーにしたもの。マーヴィン・ゲイの「ディスタント・ラヴァー」は、今回は黒沢氏が絶妙に入り込んだ。しかし、このメドレーは、この番組『ソウル・ミュージック』の趣旨にどんぴしゃだった。
バンドもしっかりして、白いスーツに身を包んだ5人組ヴォーカル・グループは、充分ソウル・グループの体裁を整えている。このメドレーは、なかなかの選曲で実に何度聞いてもいい。
そして、選ばれたクリスマスソングが、なんと50年代のドゥーワップ・グループ、ドミノスの作品で「クリスマス・イン・ヘヴン」。これは僕も知らなかった。ちょうど、副調整室でブレンダ・ヴォーンと一緒にゴス・ライヴを見ていたが、ブレンダにこれは誰の曲かと聞いたら、彼女も知らなかった。曲終わりの村上さんの解説で知った。そして、お約束の「ディス・クリスマス」。約30分、ゴスペラーズ、ソウルを歌うという感じだった。
(つづく)
Setlist
Gospellers:
01. Let’s Stay Together (Al Green)
02. 4U Medley: (Full Force)
〜Ooh Baby Baby (Miracles)
〜La La Means I Love You (Delfonics)
〜Love On A Two Way Street (Moments)
〜Distant Lover (Marvin Gaye)
03. Christmas In Heaven (Dominos)
04. Beginning
05. This Christmas (Donny Hathaway)
(2005年12月23日金、ゴスペラーズ・ライヴ〜NHK−FM『ソウル・ミュージック』ライヴol.5)
ENT>MUSIC>LIVE>Gospellers
ENT>MUSIC>RADIO>"Soul Music"-NHK-FM
長丁場。
6時の時報とともにクール&ギャングの「セレブレーション」が流れ、番組が始まった。NHK−FM『ソウル・ミュージック』のライヴ特番。午後6時から11時まで、途中ニュース30分をはさんで5時間(実質4時間半)の長丁場生放送だ。今回で5回目を向かえる。
それにしても、この日ももう、いっぱいいっぱいで、おなかいっぱい。超盛りだくさんでゲップがでそうなほどだった。まず、何よりも驚いたのが、ゴスペラーズが出演することによって、観覧応募が殺到、定員150人くらいのところに3000枚の応募が来たという。20倍の倍率だ。普段は、ゆったりとスペースもあり、通路も広かったが、今回は通路も狭ければ、ぎちぎちで、しかも超満員。さすがゴス人気。実際にゴスがステージに登場した瞬間、スタジオの空気が3度はあがっただろう。
登場アーティストは順にゴスペラーズ、木下航志・フィーチャリング・ブレンダ・ヴォーン、フリーファンク・フィーチャリング、オリト、シュウタロウ、ブラザー・トムの4組。
ゴスは、まずアル・グリーンの「レッツ・ステイ・トゥゲザー」から始まり、先日の村上氏ソロ・ライヴで披露したスイートソウル・メドレーでやってくれた。ニューヨークのファンク・バンド、フル・フォースがかつてメドレーにしたもの。マーヴィン・ゲイの「ディスタント・ラヴァー」は、今回は黒沢氏が絶妙に入り込んだ。しかし、このメドレーは、この番組『ソウル・ミュージック』の趣旨にどんぴしゃだった。
バンドもしっかりして、白いスーツに身を包んだ5人組ヴォーカル・グループは、充分ソウル・グループの体裁を整えている。このメドレーは、なかなかの選曲で実に何度聞いてもいい。
そして、選ばれたクリスマスソングが、なんと50年代のドゥーワップ・グループ、ドミノスの作品で「クリスマス・イン・ヘヴン」。これは僕も知らなかった。ちょうど、副調整室でブレンダ・ヴォーンと一緒にゴス・ライヴを見ていたが、ブレンダにこれは誰の曲かと聞いたら、彼女も知らなかった。曲終わりの村上さんの解説で知った。そして、お約束の「ディス・クリスマス」。約30分、ゴスペラーズ、ソウルを歌うという感じだった。
(つづく)
Setlist
Gospellers:
01. Let’s Stay Together (Al Green)
02. 4U Medley: (Full Force)
〜Ooh Baby Baby (Miracles)
〜La La Means I Love You (Delfonics)
〜Love On A Two Way Street (Moments)
〜Distant Lover (Marvin Gaye)
03. Christmas In Heaven (Dominos)
04. Beginning
05. This Christmas (Donny Hathaway)
(2005年12月23日金、ゴスペラーズ・ライヴ〜NHK−FM『ソウル・ミュージック』ライヴol.5)
ENT>MUSIC>LIVE>Gospellers
ENT>MUSIC>RADIO>"Soul Music"-NHK-FM