【オーサカ=モノレール・ライヴ】
中毒。
前回の渋谷のライヴから一月もあけず、西麻布イエローでのイヴェントに出演。オーサカのライヴは、何度か見ていると、段々中毒になってきた。ちょうど、スティーヴィーのライヴや、ジェームス・ブラウンのライヴ、プリンスのライヴなどを見出すと、何度も何度も見たくなる。そんな感覚と同じものがふつふつと湧き出てくる。ジェームス・ブラウン・ショウの若くて元気爆発の頃のライヴを彷彿させるライヴだ。しかし、中田さんはJBをよく研究しているなあ。
基本路線は、前回の渋谷と同じだが、若干の曲の入れ替えがある。見所はいっぱいあるのだが、例えば、トランペットの二人のコネタなども最高にかっこいい。トランペットを右に左に振り、それぞれがしゃがんで相手のトランペットをよけるというパフォーマンス。よく間違えてぶつかったりしないものだと感心する。あるいは、ぱっと吹いて、トランペットをくるくるっと一回転させたり、一回転させてまた逆回ししたり。
ライヴを見ていて感じたことをいくつか。ヴォーカルが中田さんひとりだが、やはり、ボビー・バードに相当する男性シンガーが欲しくなる。ちょっと声質が違うファンキーでソウルフルなシンガーをいれたい。同時に、前にも書いたが、リン・コリンズ、マーサ・ハイ的な女性シンガーもいると楽しそう。バックコーラスでも使えるし、フィーチャーで1曲くらい歌ってもらってもいい。ミスターブラウンが得意とするマイク蹴りはどうだろう。また割(両足を広げて、ぴったり床につけるパフォーマンス)ができるのだから、マイクキックもいけるのではないだろうか。
それぞれのミュージシャンにソロパートを与えるあたりもなかなか楽しい。終った後、楽屋の入口あたりにいると、ギターのイケダユウイチさんが通った。「ウエス・モンゴメリー、お好きですか」と声をかけると、「はい、一時期よく聴きました」 「ジョージ・ベンソンは?」 「それほどでもありません(笑)」 ベースのオオウチツヨシさんが通った。「やっぱり好きなベースはジャコ(・パストリアス)ですか?」 「ジャコも好きですが・・・」 「他には?」 「やっぱり、ブッチーが」 「ああ、そうだそうだ! あのスタイルはブッチーだ!」
ところで、この日、イエローに入るとき、僕は身分証明書の提示を要求された。20以下に見えたのだろうか。日本でID見せろと言われたのは初めてだ。喜んでいいのか、どうなのか。(笑)
+++++
■今後のライヴ予定
2005/11/20 [Sun] 福井 平成大野屋 平蔵
2005/11/26 [Sat] 東京 SEARCHING at 渋谷La Fabrique
2005/12/02 [Fri] 東京 西麻布YELLOW
2005/12/09 [Fri] 大阪 HEAVY FUNK SYSTEM@梅田NOON
2005/12/14 [Wed] 東京 渋谷O-nest
2005/12/16 [Fri] 広島 福山JB’s
2005/12/17 [Sat] 福岡 小倉リバーウォーク
2005/12/18 [Sun] 福岡 小倉リバーウォーク
2005/12/27 [Tue] 東京 青山月見ル君想フ
2005/12/30 [Fri] 福岡 福岡BEAT STATION
2005/12/31 [Sat] 東京 渋谷club asia
■オーサカ=モノレール・オフィシャルサイト
http://www.osakamonaurail.com/
■オーサカ関連記事
October 20, 2005
Eyewitness To The Osaka Monaurail Live
オーサカ=モノレール・ライヴ評
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_20.html
2004/09/27 (Mon)
Osaka Monaurail: Ain’t It Funky Now
オーサカ=モノレールについて
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040927.html
2004/07/03 (Sat)
"Midnight Love" To Soysoul Live
オーサカ=モノレール・対バン・ライヴ
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040703.html
■Setlist (+) denotes original song
show started 22:06
01. Introduction (+)
02. Soul Pride
03. Introduction #2 (+)
04. Rumble’n Struggle (+)
05. New New Type Thing (+)
06. Down And Out (+)
07. That’s My Desire
08. Evil
09. Thankful (+)
10. Spinning Off The Balance (+)
11. Mother Popcorn
12. Groovy, Groovy, Groovy (+)
13. Double Up Now (+)
14. Whatever You Do (+)
Enc1. Soulful Strut
Enc2. Hot Pants
Enc3. Cold Sweat
show ended 23:25
Setlist compiled with courtesy of Mr. Nakata Ryo
(2005年11月13日日曜、西麻布・イエロー=オーサカ=モノレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Osaka Monaurail
中毒。
前回の渋谷のライヴから一月もあけず、西麻布イエローでのイヴェントに出演。オーサカのライヴは、何度か見ていると、段々中毒になってきた。ちょうど、スティーヴィーのライヴや、ジェームス・ブラウンのライヴ、プリンスのライヴなどを見出すと、何度も何度も見たくなる。そんな感覚と同じものがふつふつと湧き出てくる。ジェームス・ブラウン・ショウの若くて元気爆発の頃のライヴを彷彿させるライヴだ。しかし、中田さんはJBをよく研究しているなあ。
基本路線は、前回の渋谷と同じだが、若干の曲の入れ替えがある。見所はいっぱいあるのだが、例えば、トランペットの二人のコネタなども最高にかっこいい。トランペットを右に左に振り、それぞれがしゃがんで相手のトランペットをよけるというパフォーマンス。よく間違えてぶつかったりしないものだと感心する。あるいは、ぱっと吹いて、トランペットをくるくるっと一回転させたり、一回転させてまた逆回ししたり。
ライヴを見ていて感じたことをいくつか。ヴォーカルが中田さんひとりだが、やはり、ボビー・バードに相当する男性シンガーが欲しくなる。ちょっと声質が違うファンキーでソウルフルなシンガーをいれたい。同時に、前にも書いたが、リン・コリンズ、マーサ・ハイ的な女性シンガーもいると楽しそう。バックコーラスでも使えるし、フィーチャーで1曲くらい歌ってもらってもいい。ミスターブラウンが得意とするマイク蹴りはどうだろう。また割(両足を広げて、ぴったり床につけるパフォーマンス)ができるのだから、マイクキックもいけるのではないだろうか。
それぞれのミュージシャンにソロパートを与えるあたりもなかなか楽しい。終った後、楽屋の入口あたりにいると、ギターのイケダユウイチさんが通った。「ウエス・モンゴメリー、お好きですか」と声をかけると、「はい、一時期よく聴きました」 「ジョージ・ベンソンは?」 「それほどでもありません(笑)」 ベースのオオウチツヨシさんが通った。「やっぱり好きなベースはジャコ(・パストリアス)ですか?」 「ジャコも好きですが・・・」 「他には?」 「やっぱり、ブッチーが」 「ああ、そうだそうだ! あのスタイルはブッチーだ!」
ところで、この日、イエローに入るとき、僕は身分証明書の提示を要求された。20以下に見えたのだろうか。日本でID見せろと言われたのは初めてだ。喜んでいいのか、どうなのか。(笑)
+++++
■今後のライヴ予定
2005/11/20 [Sun] 福井 平成大野屋 平蔵
2005/11/26 [Sat] 東京 SEARCHING at 渋谷La Fabrique
2005/12/02 [Fri] 東京 西麻布YELLOW
2005/12/09 [Fri] 大阪 HEAVY FUNK SYSTEM@梅田NOON
2005/12/14 [Wed] 東京 渋谷O-nest
2005/12/16 [Fri] 広島 福山JB’s
2005/12/17 [Sat] 福岡 小倉リバーウォーク
2005/12/18 [Sun] 福岡 小倉リバーウォーク
2005/12/27 [Tue] 東京 青山月見ル君想フ
2005/12/30 [Fri] 福岡 福岡BEAT STATION
2005/12/31 [Sat] 東京 渋谷club asia
■オーサカ=モノレール・オフィシャルサイト
http://www.osakamonaurail.com/
■オーサカ関連記事
October 20, 2005
Eyewitness To The Osaka Monaurail Live
オーサカ=モノレール・ライヴ評
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_20.html
2004/09/27 (Mon)
Osaka Monaurail: Ain’t It Funky Now
オーサカ=モノレールについて
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200409/diary20040927.html
2004/07/03 (Sat)
"Midnight Love" To Soysoul Live
オーサカ=モノレール・対バン・ライヴ
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040703.html
■Setlist (+) denotes original song
show started 22:06
01. Introduction (+)
02. Soul Pride
03. Introduction #2 (+)
04. Rumble’n Struggle (+)
05. New New Type Thing (+)
06. Down And Out (+)
07. That’s My Desire
08. Evil
09. Thankful (+)
10. Spinning Off The Balance (+)
11. Mother Popcorn
12. Groovy, Groovy, Groovy (+)
13. Double Up Now (+)
14. Whatever You Do (+)
Enc1. Soulful Strut
Enc2. Hot Pants
Enc3. Cold Sweat
show ended 23:25
Setlist compiled with courtesy of Mr. Nakata Ryo
(2005年11月13日日曜、西麻布・イエロー=オーサカ=モノレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Osaka Monaurail
Sugarhill To Cotton Club To Sugarhill:
2005年11月13日【ソニー・ロリンズ〜コットンクラブ〜シュガーヒル】
フィーヴァー。
シュガーヒル生まれのソニー・ロリンズのライヴが終って、ちょこっと楽屋にいれてもらった。控え室の別の間に通され、たぶん3−40分くらいしてから本人がでてきた。ステージではけっこう大きいように見えたが、実際はそれほど大きくはなかった。170センチより少し上という感じではないだろうか。着替えて、帰り支度をして、しっかり手にはサックスのケースを持っていた。付き人にでも持たせるのかと思ったら、違った。当たり前なのだろうが、飛行機に乗るときも、もちろん手荷物なのだろう。
ほんの4−5分程度しかいられないみたいなので、ただ「お会いできて光栄です」としかいえなかった。一瞬の隙を見て、写真をとってもらったが、なかなか大変そう。話し声はステージでもマイクを持ってしゃべっていたように、ちょっと甲高い。しかし、全体的にものすごく誠実そうな印象を受けた。
国際フォーラムをでて、すぐ道を挟んで隣にできたトキア(TOKIA)ビルをのぞいた。そう、22日に正式オープンするライヴハウス、コットン・クラブのはいっているビルだ。
関係者だけのレセプションはすでに火曜日あたりに終っていて、ただしビル自体は11月11日金曜が正式オープン。かなりの人で賑わい、地下一階のレストラン群の前には多数の花がところ狭しと並べられていた。どこの店も満員で入店待ちの状態だ。
コットンクラブは、ここの2階にはいっている。まだオープンしていないので、中は見ることはできなかったが、すでに準備は始まっている様子。かなりおしゃれな店になっているようだ。
ライヴのラインアップも数本決まっているので、ここら辺は見てから感想文をアップすることになると思う。現状で決まっているのは、キャブ・キャロウエイ、ベンEキング、レジーナ・ベル、JTテイラー、ウィスパーズなど。僕のもっとも得意とするブラック系ばかりなので、かなり期待している。昔のエムザ(有明)みたいになるのだろうか。(コットンクラブについては、改めて詳しくご紹介する予定です。)
そして、このビルを出て、一路六本木シュガーヒルへ。日本一音がいいソウルバーだ。
シュガーヒルの紹介記事
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200406/diary20040624.html
車を駐車場に止め、歩いてエレヴェーターに乗り、扉が開くと、なんと店の明かりがついていない。おおっ、今日は休みか? いや、まだあいてないのか。時刻は1時近い。やってないわけないが、マスター、風邪でもひいたのだろうか。マスター越川さんの携帯に電話しようと思ったら、なんと携帯に番号が登録されていなかった。あいにく手帳は、車の中。さあ、どうしようか、と思っていたら、エレヴェーターの扉が開き、「うぉあ〜〜〜〜」とマスターが何人かと登場。「あ〜〜、すいません、すいません。今、あけますから〜〜」 どうやら、お客さんの接待をしていてあけるのが遅くなったらしい。
まあ、中にはいってゆっくりやっててくださいと言われ、くつろぐ。まだ、マークレビンソンのオーディオは、温まるまで時間がかかるというので、しばしサブシステムの方で音をだしていた。僕も何枚かCD持参でやってきたので、それらを越川さんに渡して、かけてもらった。
この日たまたま持っていたのは、スティーヴィーの新作、ロッド・スチュワートの『グレイト・アメリカン・ソング・ブック 第4集』など。しばらしくしてから、大きなシステムで鳴らしてもらったら、さすがに重低音も、どこもかしこも素晴らしい音で聴こえてきた。スティーヴィーも音は良かったが、ロッドの音もひじょうによかった。
こういういい音で音楽を聴くと、しゃきっと背筋を伸ばして聴かなければならないなあ、と思う。いろいろかけたもらったりして、そろそろ帰ろうかと思ったところ、なんとソウルナッツなどでよく会うK君たちが5人で登場。かなりべろべろで、いきなりダンクラもので揃って踊りだした。「となりのトウキョウ・ア・ゴーゴーが9周年で、いま、そっちから移ってきたんですよ」という。トウキョウとここは、ほぼ隣のビル。歩いて一分だ。
ピーチェス&ハーブの「ファンタイム」、ダン・ハートマン、ドゥービーズなど典型的なダンスクラシックが次々と流れて、ソウルバー転じてディスコになった。「セプテンバー」「ブギワン」そして、「君の瞳に恋してる」ときたもんだ。彼らはいつのまにか汗だくになっていた。まさに、フライデイ・ナイト・フィーヴァーだ。ミスター・ロリンズ→トキアビル→シュガーヒルと、密度の濃い1日であった。
ENT>ESSAY>Night Cruising
フィーヴァー。
シュガーヒル生まれのソニー・ロリンズのライヴが終って、ちょこっと楽屋にいれてもらった。控え室の別の間に通され、たぶん3−40分くらいしてから本人がでてきた。ステージではけっこう大きいように見えたが、実際はそれほど大きくはなかった。170センチより少し上という感じではないだろうか。着替えて、帰り支度をして、しっかり手にはサックスのケースを持っていた。付き人にでも持たせるのかと思ったら、違った。当たり前なのだろうが、飛行機に乗るときも、もちろん手荷物なのだろう。
ほんの4−5分程度しかいられないみたいなので、ただ「お会いできて光栄です」としかいえなかった。一瞬の隙を見て、写真をとってもらったが、なかなか大変そう。話し声はステージでもマイクを持ってしゃべっていたように、ちょっと甲高い。しかし、全体的にものすごく誠実そうな印象を受けた。
国際フォーラムをでて、すぐ道を挟んで隣にできたトキア(TOKIA)ビルをのぞいた。そう、22日に正式オープンするライヴハウス、コットン・クラブのはいっているビルだ。
関係者だけのレセプションはすでに火曜日あたりに終っていて、ただしビル自体は11月11日金曜が正式オープン。かなりの人で賑わい、地下一階のレストラン群の前には多数の花がところ狭しと並べられていた。どこの店も満員で入店待ちの状態だ。
コットンクラブは、ここの2階にはいっている。まだオープンしていないので、中は見ることはできなかったが、すでに準備は始まっている様子。かなりおしゃれな店になっているようだ。
ライヴのラインアップも数本決まっているので、ここら辺は見てから感想文をアップすることになると思う。現状で決まっているのは、キャブ・キャロウエイ、ベンEキング、レジーナ・ベル、JTテイラー、ウィスパーズなど。僕のもっとも得意とするブラック系ばかりなので、かなり期待している。昔のエムザ(有明)みたいになるのだろうか。(コットンクラブについては、改めて詳しくご紹介する予定です。)
そして、このビルを出て、一路六本木シュガーヒルへ。日本一音がいいソウルバーだ。
シュガーヒルの紹介記事
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200406/diary20040624.html
車を駐車場に止め、歩いてエレヴェーターに乗り、扉が開くと、なんと店の明かりがついていない。おおっ、今日は休みか? いや、まだあいてないのか。時刻は1時近い。やってないわけないが、マスター、風邪でもひいたのだろうか。マスター越川さんの携帯に電話しようと思ったら、なんと携帯に番号が登録されていなかった。あいにく手帳は、車の中。さあ、どうしようか、と思っていたら、エレヴェーターの扉が開き、「うぉあ〜〜〜〜」とマスターが何人かと登場。「あ〜〜、すいません、すいません。今、あけますから〜〜」 どうやら、お客さんの接待をしていてあけるのが遅くなったらしい。
まあ、中にはいってゆっくりやっててくださいと言われ、くつろぐ。まだ、マークレビンソンのオーディオは、温まるまで時間がかかるというので、しばしサブシステムの方で音をだしていた。僕も何枚かCD持参でやってきたので、それらを越川さんに渡して、かけてもらった。
この日たまたま持っていたのは、スティーヴィーの新作、ロッド・スチュワートの『グレイト・アメリカン・ソング・ブック 第4集』など。しばらしくしてから、大きなシステムで鳴らしてもらったら、さすがに重低音も、どこもかしこも素晴らしい音で聴こえてきた。スティーヴィーも音は良かったが、ロッドの音もひじょうによかった。
こういういい音で音楽を聴くと、しゃきっと背筋を伸ばして聴かなければならないなあ、と思う。いろいろかけたもらったりして、そろそろ帰ろうかと思ったところ、なんとソウルナッツなどでよく会うK君たちが5人で登場。かなりべろべろで、いきなりダンクラもので揃って踊りだした。「となりのトウキョウ・ア・ゴーゴーが9周年で、いま、そっちから移ってきたんですよ」という。トウキョウとここは、ほぼ隣のビル。歩いて一分だ。
ピーチェス&ハーブの「ファンタイム」、ダン・ハートマン、ドゥービーズなど典型的なダンスクラシックが次々と流れて、ソウルバー転じてディスコになった。「セプテンバー」「ブギワン」そして、「君の瞳に恋してる」ときたもんだ。彼らはいつのまにか汗だくになっていた。まさに、フライデイ・ナイト・フィーヴァーだ。ミスター・ロリンズ→トキアビル→シュガーヒルと、密度の濃い1日であった。
ENT>ESSAY>Night Cruising
Standing Ovation For 50 Years-plus History
2005年11月12日【半世紀へのスタンディング・オヴェーション】
秘薬。
東京国際フォーラムA(収容約5000人)が瞬く間に売り切れ、追加でフォーラムC(収容約1000人)が発売されたが、これまた完売という超人気となったジャズのヴェテラン・サックス奏者、ソニー・ロリンズの公演。まさに真のジャズ・ジャイアンツのひとりで、しかも、今回が最後と宣伝されたため、一気に注目度があがった。
暗転してメンバーがステージに出てきた。ドラムス、ギター、ベース、パーカッション、トロンボーン、そして、ソニー・ロリンズ(サックス)。グレイの髭がとても精悍な印象を与える紳士だ。サックスを吹く時に少し猫背気味になる。1930年9月9日ニューヨーク・ハーレムのシュガーヒル生まれということで、今年75歳。ステージ中央までの歩みはちょっとおぼつかないが、ひとたびサックスを口にあてると、生き生きと若返る。
ミュージシャンから出てくる音は、そのミュージシャンの人柄を表す。ミスター・ロリンズの音は、やさしさに溢れている。誠実さ、人の良さ、ときにやんちゃさがでてくる。何十回と日本を訪れ、日本にも友人知人が多い彼は、ステージで日本語を操る。「どーも、どーも。ありがとうございます!」
それにしても、よく吹き続ける。一曲の中でも、他にソロを任せる以外、ひたすら吹く。すごいエネルギーだ。このパフォーマンスを見ていると、とても引退などする必要はないだろう、と誰しもが思うに違いない。
もし不老不死の秘薬があるとすれば、それは音楽という薬か。オフ・ステージのミスター・ロリンズと、ステージでサックスを鳴らしているミスター・ロリンズの差を見ると音楽というエキスがまちがいなくこの初老の人物に輝きを与えていることがわかる。
代表曲「セント・トーマス」が終わるなり、観客全員のスタンディング・オヴェーションになった。ホールCのほぼ全員だ。ライヴ最後の曲が終って座席の前のほうからまん中あたりまでがスタンディング・オヴェーションになったりすることはしばしばあるが、客席の全員が立ち上がるなんて光景はなかなか目にできない。「立て」と言わずに観客を立たせるパフォーマンス。これは、もちろんこの日のパフォーマンスに対するものだが、それ以上に彼が吹き続けてきた半世紀の足跡へのスタンディング・オヴェーションでもあるのだ。
シュガーヒル生まれのミスター・ロリンズを見たら、行く先は? Aトレインに乗って六本木のソウルバー、シュガーヒルへ。
■メンバー
Sonny Rollins Tenner Sax
Steve Jordan Drums
Clifton Anderson Trombone
Bobby Broom Guitar
Bob Cranshaw Bass
Kimati Dinizulu Percussion
(2005年11月11日金曜、東京国際フォーラムC=ソニー・ロリンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rollins, Sonny
秘薬。
東京国際フォーラムA(収容約5000人)が瞬く間に売り切れ、追加でフォーラムC(収容約1000人)が発売されたが、これまた完売という超人気となったジャズのヴェテラン・サックス奏者、ソニー・ロリンズの公演。まさに真のジャズ・ジャイアンツのひとりで、しかも、今回が最後と宣伝されたため、一気に注目度があがった。
暗転してメンバーがステージに出てきた。ドラムス、ギター、ベース、パーカッション、トロンボーン、そして、ソニー・ロリンズ(サックス)。グレイの髭がとても精悍な印象を与える紳士だ。サックスを吹く時に少し猫背気味になる。1930年9月9日ニューヨーク・ハーレムのシュガーヒル生まれということで、今年75歳。ステージ中央までの歩みはちょっとおぼつかないが、ひとたびサックスを口にあてると、生き生きと若返る。
ミュージシャンから出てくる音は、そのミュージシャンの人柄を表す。ミスター・ロリンズの音は、やさしさに溢れている。誠実さ、人の良さ、ときにやんちゃさがでてくる。何十回と日本を訪れ、日本にも友人知人が多い彼は、ステージで日本語を操る。「どーも、どーも。ありがとうございます!」
それにしても、よく吹き続ける。一曲の中でも、他にソロを任せる以外、ひたすら吹く。すごいエネルギーだ。このパフォーマンスを見ていると、とても引退などする必要はないだろう、と誰しもが思うに違いない。
もし不老不死の秘薬があるとすれば、それは音楽という薬か。オフ・ステージのミスター・ロリンズと、ステージでサックスを鳴らしているミスター・ロリンズの差を見ると音楽というエキスがまちがいなくこの初老の人物に輝きを与えていることがわかる。
代表曲「セント・トーマス」が終わるなり、観客全員のスタンディング・オヴェーションになった。ホールCのほぼ全員だ。ライヴ最後の曲が終って座席の前のほうからまん中あたりまでがスタンディング・オヴェーションになったりすることはしばしばあるが、客席の全員が立ち上がるなんて光景はなかなか目にできない。「立て」と言わずに観客を立たせるパフォーマンス。これは、もちろんこの日のパフォーマンスに対するものだが、それ以上に彼が吹き続けてきた半世紀の足跡へのスタンディング・オヴェーションでもあるのだ。
シュガーヒル生まれのミスター・ロリンズを見たら、行く先は? Aトレインに乗って六本木のソウルバー、シュガーヒルへ。
■メンバー
Sonny Rollins Tenner Sax
Steve Jordan Drums
Clifton Anderson Trombone
Bobby Broom Guitar
Bob Cranshaw Bass
Kimati Dinizulu Percussion
(2005年11月11日金曜、東京国際フォーラムC=ソニー・ロリンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rollins, Sonny
Victor Wooten Live: The Music Prince Loves
2005年11月11日【プリンスが注目した男】
注目。
ファンキーでアグレシヴなベース奏者、ヴィクター・ウーテンのライヴ。ドラムス、ギター、ギター、ベース、キーボード、コーラス2人という強力な布陣。ファンク、ロック、R&B、グルーヴ、ダンス・・・。ありとあらゆる要素がつまったライヴ。これはすごいバンドだ。彼らのようなバンドは、CDよりもライヴでのほうが100倍すごさがでてくる。
どの曲もヴィクターのチョッパー・ベースがふんだんに聞かれるが、そののりは、強烈だった。ベースをまさに自由自在に操る。ときにギターのように、時に打楽器のように。このエネルギーの爆発は充分な熱気を爆発させる。
何曲もベースのフレーズが印象的な作品をさらっとメドレー形式でやって、ヴィクターがマイクをとった。
「何年もの間、素晴らしいベースラインが生まれてきた。本当に多くの素晴らしいベース奏者がいる。多くの場合、そうしたベース奏者が死んでから、みんなトリビュートするようになる。僕たちはそこまで待たない。今、チャック・レイニー、ポール・マッカートニー、スタンリー・クラーク、ジャコ・パストリアス、ラリー・グラハム、ルイス・ジョンソン・・・。そうした人たちへトリビュートします」
ギターとベースのかけあいなど、見事な演出。二人が正面に向き合い、お互いのギターとベースを前に広げて、相手の楽器の弦をたたく。あるいは、ヴィクターのベースが音によって光るベースになるという演出もあった。光るドラムスティックというのがかつてあったが、これはそのベース版。
ライヴバンドとしての基本的な必要な要素をすべて取り揃えている。ライヴショウは2時間半近くになったが、ひとつだけ難を言えば、ソロが長すぎるということ、あるいは一曲が長すぎる。もちろん、このプレイを見たいという気持ちはあり、一方でミュージシャンたちがプレイしたいのはわかるのだが、やはり、「あ、もう少し聴きたいな」くらいのほうが、ちょうどいいのだ。その辺をコンパクトにまとめて、2時間以内のショウにシェイプアップしたら、もっと密度の濃いライヴになるだろう。
プリンスがいち早く注目したミュージシャンということだが、それもこれを見れば超納得だ。次回はもっと事前に告知しましょう。
Setlist(incomplete): Soul Circus Tour 2005
show started 18:05
01. Intro
02. Victa
03. Stay
04. Bass Tribute(Goodtimes, I Want You Back, Papa Was A Rolling Stone, Knee Deep, ??, U Can’t Touch This, For The Love Of Money, ??, etc)(Shake, )
05. Prayer
06. Drum Solo
07. Higher Law
08. James Brown Medley: Soul Power, Say It Loud, I’m Black & Proud, Sex Machine--Shout(Isley Brothers)
09. Guest Guitar Players
10. Summertime
11. Ain’t No Sunshine
12. (Bass & Rap)
13. Rebel (Divinity)
14. Victor Solo
Enc. Everybody Won’t Stop
show ended 20:32
(2005年11月6日日曜、渋谷オーイースト=ヴィクター・ウーテン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Wooten, Victor
注目。
ファンキーでアグレシヴなベース奏者、ヴィクター・ウーテンのライヴ。ドラムス、ギター、ギター、ベース、キーボード、コーラス2人という強力な布陣。ファンク、ロック、R&B、グルーヴ、ダンス・・・。ありとあらゆる要素がつまったライヴ。これはすごいバンドだ。彼らのようなバンドは、CDよりもライヴでのほうが100倍すごさがでてくる。
どの曲もヴィクターのチョッパー・ベースがふんだんに聞かれるが、そののりは、強烈だった。ベースをまさに自由自在に操る。ときにギターのように、時に打楽器のように。このエネルギーの爆発は充分な熱気を爆発させる。
何曲もベースのフレーズが印象的な作品をさらっとメドレー形式でやって、ヴィクターがマイクをとった。
「何年もの間、素晴らしいベースラインが生まれてきた。本当に多くの素晴らしいベース奏者がいる。多くの場合、そうしたベース奏者が死んでから、みんなトリビュートするようになる。僕たちはそこまで待たない。今、チャック・レイニー、ポール・マッカートニー、スタンリー・クラーク、ジャコ・パストリアス、ラリー・グラハム、ルイス・ジョンソン・・・。そうした人たちへトリビュートします」
ギターとベースのかけあいなど、見事な演出。二人が正面に向き合い、お互いのギターとベースを前に広げて、相手の楽器の弦をたたく。あるいは、ヴィクターのベースが音によって光るベースになるという演出もあった。光るドラムスティックというのがかつてあったが、これはそのベース版。
ライヴバンドとしての基本的な必要な要素をすべて取り揃えている。ライヴショウは2時間半近くになったが、ひとつだけ難を言えば、ソロが長すぎるということ、あるいは一曲が長すぎる。もちろん、このプレイを見たいという気持ちはあり、一方でミュージシャンたちがプレイしたいのはわかるのだが、やはり、「あ、もう少し聴きたいな」くらいのほうが、ちょうどいいのだ。その辺をコンパクトにまとめて、2時間以内のショウにシェイプアップしたら、もっと密度の濃いライヴになるだろう。
プリンスがいち早く注目したミュージシャンということだが、それもこれを見れば超納得だ。次回はもっと事前に告知しましょう。
Setlist(incomplete): Soul Circus Tour 2005
show started 18:05
01. Intro
02. Victa
03. Stay
04. Bass Tribute(Goodtimes, I Want You Back, Papa Was A Rolling Stone, Knee Deep, ??, U Can’t Touch This, For The Love Of Money, ??, etc)(Shake, )
05. Prayer
06. Drum Solo
07. Higher Law
08. James Brown Medley: Soul Power, Say It Loud, I’m Black & Proud, Sex Machine--Shout(Isley Brothers)
09. Guest Guitar Players
10. Summertime
11. Ain’t No Sunshine
12. (Bass & Rap)
13. Rebel (Divinity)
14. Victor Solo
Enc. Everybody Won’t Stop
show ended 20:32
(2005年11月6日日曜、渋谷オーイースト=ヴィクター・ウーテン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Wooten, Victor
Brenda Vaughn Steal The Show
2005年11月10日【ブレンダの声に感動】
声。
ハリケーン・カトリーナ救済チャリティー・コンサート第一部が2005年11月9日(水曜)、渋谷オーイーストで行われた。ニューオーリンズ・エレクトロ、リトル・ジャイヴ・ボーイズ、ジェイ&シルキー、フィリップ&ハンクなど多数のアーティストが参加。4時間を越えるライヴを繰り広げた。客の入りは少なかったが、みな、それぞれいいパフォーマンスを見せて、なかなかいいイヴェントだったと思う。
この日、僕がもっとも感銘を受けたのは、フィリップ・ウー&ハンク(西山はんこやさん)にサプライズ・ゲストで登場した旧知のブレンダ・ヴォーンだった。フィリップ&ハンクがバンドとともに1曲「ブルース」を演奏。フィリップ・ウーがリーダーとなり、次々とベース奏者、ギター奏者、ドラマーにソロを指示し、見事なファンク・ジャム・セッションが繰り広げられていた。フィリップがここまでファンクな演奏を見せてくれたのにはまいった。さすが元メイズだけのことはある。
そして、その演奏曲を終えて、「今日は特別ゲストを迎えます。長い友人、ブレンダ・ヴォーン!」といってブレンダ登場。こちらは、おおっ、という感じで驚いた。「私たちは、何々ができない、何々が手に入らない、行くところがないなどと不平を言ったりします。でも、ニューオーリンズの人たちは、それまであった家が、ある日突然、家だけでなく全てを失ってしまいました。それを見て、私はもう不平不満は言うまいと思いました。私たちには、家があり、家族があり、行くところがあるのですから。今日は、この場に来てくれてありがとう」とコメントすると、フィリップがオルガンを演奏し始めた。歌は、「アメイジング・グレイス」。まちがいない!
ファンキーでゴスペルタッチのオルガンにブレンダの声がかぶさった瞬間、会場の空気が変わった。凍った。ブレンダのことは、前から知っていて、たぶん誰かのバックなどでうたっているのをみたことがあったと思う。しかし、彼女が自分でソロで堂々とここまで歌えるものとは知らなかった。いやあ、度肝を抜かれましたよ。日本在住の女性ソウル・シンガーでナンバーワンといってもいいかもしれない。椅子を座りなおして、しっかり前を見て、気持ちとしては正座して聴いた。(椅子に正座はしなかったが・・・)
本当に、こういう本格的なソウルシンガーをしばらく聴いていなかったな、と思った。声も体も歌も全部ゴスペル。声も体も歌も全部ソウルの塊(かたまり)。濃い。ソウル・シンガーを突き詰めて聴いていくと、結局、そのシンガーの持つ声自体に感動するという極地に到達する。しかし、そこまで行ける、また、感じられるシンガーは少ない。この日のブレンダの歌唱には、声だけで人々を感動させる「魂(たましい=ソウル)」が宿っていた。
「アメイジング・グレイス」が終って、続けてフィリップがピアノでイントロを弾き始めた。おおっ、あれだ。「You can reach me by railway, You can reach me by trailway」ときた。 そう、ブレンダ・ラッセルが書きオリータ・アダムスでヒットした「ゲット・ヒア」だ。ブレンダ・ラッセルのものも、オリータのものも好きだが、この瞬間からブレンダ・ヴォーン・ヴァージョンが一番気に入った。ふたりのものよりも、はるかにソウルフルになっている。すごいわ。後半、その歌声だけでどきどきして、感動した。
「ソウル・サーチン・トーキング」で、いずれアレサ・フランクリンをやろうと思っているが、その時は絶対にブレンダに頼むことに決めた。まちがいない。
あまりによかったので、バンド演奏が終わってすぐにブレンダに会いに楽屋に飛んで行った。「いやあ、すばらしかったよ」 「ありがとう。来てたとは知らなかったわ」 「アメイジング・グレイスはよく歌うの?」 「これは、もう何度もね」 「ゲットヒアは」 「時々、歌ったことはある」 「あの流れだと、ユーヴ・ガッタ・ア・フレンドなんかもいいね」 「そうね!」 「自分のライヴはいつやるの?」と聞くと、「さあ、わからないわ」との答え。う〜む、もったいない。ブレンダによると、イギリスのレコード会社のコンピレーションCDに彼女の歌が入っているそうだが、こっちのCDショップにはあまりおいてないらしい。
客席に戻ると石島はるみさん。何度かラウンジなどでブレンダのパフォーマンスは見ているそうだが、「今日のは彼女のベスト・ライヴ・パフォーマンスだわ」と驚嘆驚嘆。そうこうしているうちに、尾臺順子さんが、横を通るなり「あの人は何者ですか? ええっ、日本にいるの? すごいすごい。こんど紹介してください」と感嘆感嘆。
まさにこういうことをBrenda Steal The Show(ブレンダ・ショウを盗む)という。これは会場に足を運ぶまでまったく予期できなかった。
++第二部は、11月11日(金)渋谷オーウエストで行われます。
カトリーナ救済イヴェントの告知
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_26.html
(2005年11月9日水曜、渋谷オーイースト=ハリケーン・カトリーナ被災ニューオーリンズ救済コンサート)
ENT>MUSIC>LIVE>Concert For Hurricane Katrina Relief
ENT>MUSIC>LIVE>Vaughn, Brenda
声。
ハリケーン・カトリーナ救済チャリティー・コンサート第一部が2005年11月9日(水曜)、渋谷オーイーストで行われた。ニューオーリンズ・エレクトロ、リトル・ジャイヴ・ボーイズ、ジェイ&シルキー、フィリップ&ハンクなど多数のアーティストが参加。4時間を越えるライヴを繰り広げた。客の入りは少なかったが、みな、それぞれいいパフォーマンスを見せて、なかなかいいイヴェントだったと思う。
この日、僕がもっとも感銘を受けたのは、フィリップ・ウー&ハンク(西山はんこやさん)にサプライズ・ゲストで登場した旧知のブレンダ・ヴォーンだった。フィリップ&ハンクがバンドとともに1曲「ブルース」を演奏。フィリップ・ウーがリーダーとなり、次々とベース奏者、ギター奏者、ドラマーにソロを指示し、見事なファンク・ジャム・セッションが繰り広げられていた。フィリップがここまでファンクな演奏を見せてくれたのにはまいった。さすが元メイズだけのことはある。
そして、その演奏曲を終えて、「今日は特別ゲストを迎えます。長い友人、ブレンダ・ヴォーン!」といってブレンダ登場。こちらは、おおっ、という感じで驚いた。「私たちは、何々ができない、何々が手に入らない、行くところがないなどと不平を言ったりします。でも、ニューオーリンズの人たちは、それまであった家が、ある日突然、家だけでなく全てを失ってしまいました。それを見て、私はもう不平不満は言うまいと思いました。私たちには、家があり、家族があり、行くところがあるのですから。今日は、この場に来てくれてありがとう」とコメントすると、フィリップがオルガンを演奏し始めた。歌は、「アメイジング・グレイス」。まちがいない!
ファンキーでゴスペルタッチのオルガンにブレンダの声がかぶさった瞬間、会場の空気が変わった。凍った。ブレンダのことは、前から知っていて、たぶん誰かのバックなどでうたっているのをみたことがあったと思う。しかし、彼女が自分でソロで堂々とここまで歌えるものとは知らなかった。いやあ、度肝を抜かれましたよ。日本在住の女性ソウル・シンガーでナンバーワンといってもいいかもしれない。椅子を座りなおして、しっかり前を見て、気持ちとしては正座して聴いた。(椅子に正座はしなかったが・・・)
本当に、こういう本格的なソウルシンガーをしばらく聴いていなかったな、と思った。声も体も歌も全部ゴスペル。声も体も歌も全部ソウルの塊(かたまり)。濃い。ソウル・シンガーを突き詰めて聴いていくと、結局、そのシンガーの持つ声自体に感動するという極地に到達する。しかし、そこまで行ける、また、感じられるシンガーは少ない。この日のブレンダの歌唱には、声だけで人々を感動させる「魂(たましい=ソウル)」が宿っていた。
「アメイジング・グレイス」が終って、続けてフィリップがピアノでイントロを弾き始めた。おおっ、あれだ。「You can reach me by railway, You can reach me by trailway」ときた。 そう、ブレンダ・ラッセルが書きオリータ・アダムスでヒットした「ゲット・ヒア」だ。ブレンダ・ラッセルのものも、オリータのものも好きだが、この瞬間からブレンダ・ヴォーン・ヴァージョンが一番気に入った。ふたりのものよりも、はるかにソウルフルになっている。すごいわ。後半、その歌声だけでどきどきして、感動した。
「ソウル・サーチン・トーキング」で、いずれアレサ・フランクリンをやろうと思っているが、その時は絶対にブレンダに頼むことに決めた。まちがいない。
あまりによかったので、バンド演奏が終わってすぐにブレンダに会いに楽屋に飛んで行った。「いやあ、すばらしかったよ」 「ありがとう。来てたとは知らなかったわ」 「アメイジング・グレイスはよく歌うの?」 「これは、もう何度もね」 「ゲットヒアは」 「時々、歌ったことはある」 「あの流れだと、ユーヴ・ガッタ・ア・フレンドなんかもいいね」 「そうね!」 「自分のライヴはいつやるの?」と聞くと、「さあ、わからないわ」との答え。う〜む、もったいない。ブレンダによると、イギリスのレコード会社のコンピレーションCDに彼女の歌が入っているそうだが、こっちのCDショップにはあまりおいてないらしい。
客席に戻ると石島はるみさん。何度かラウンジなどでブレンダのパフォーマンスは見ているそうだが、「今日のは彼女のベスト・ライヴ・パフォーマンスだわ」と驚嘆驚嘆。そうこうしているうちに、尾臺順子さんが、横を通るなり「あの人は何者ですか? ええっ、日本にいるの? すごいすごい。こんど紹介してください」と感嘆感嘆。
まさにこういうことをBrenda Steal The Show(ブレンダ・ショウを盗む)という。これは会場に足を運ぶまでまったく予期できなかった。
++第二部は、11月11日(金)渋谷オーウエストで行われます。
カトリーナ救済イヴェントの告知
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_26.html
(2005年11月9日水曜、渋谷オーイースト=ハリケーン・カトリーナ被災ニューオーリンズ救済コンサート)
ENT>MUSIC>LIVE>Concert For Hurricane Katrina Relief
ENT>MUSIC>LIVE>Vaughn, Brenda
Take 6 Live: We Want More
2005年11月9日【もっと聴きたい】
ヴェテラン。
テイク6が今年の1月以来1年あけずに10ヶ月ぶり通算15回目の来日。ワーナーを離れ、自分たちのレーベル、テイク6レコードを始めて、その第一弾アルバム『フィールズ・グッド』を出してのライヴツアーになる。アカペラ・グループの最高峰として、日本でも最大級の人気を誇るテイク6は、いつもブルーノートが満員になる。
ステージ裁きはもうこなれたもの。毎回来日ごとに少しずつ手を変え品を変え、小ネタをはさみつつの約70分。うまさ、テクニック、構成なども安定してすばらしい。もうヴェテランだ。
それぞれの曲に見所はたくさんあるが、例えば、4曲目の「オール・ブルーズ」(ライヴ盤に収録)でのメンバーの楽器ソロなどは、いつ見ても楽しい。クロード・マクナイトのトランペット→ジョーイ・キブルのミュートしたトランペット→マーク・キブルのスキャット→デイヴィッド・トーマスのワウワウ・トランペット→ドクター・セドリックのピアノ→そして、再びクロードに戻る。この「マウス・トランペット」(口でやるトランペットの音)はラウル・ミドンが華々しくやっていたのが記憶に新しいが、これだけヴァリエーションがあると圧巻だ。
新作『フィールズ・グッド』は全編アカペラということで、彼らのファースト・アルバム、原点に戻った感がある。ショウは新作の幕を明ける「カモン」から始まった。同アルバムからは結局「フィールズ・グッド」、「ジャスト・イン・タイム」、「モア・ザン・エヴァー」、「ディス・イズ・アナザー・デイ」など6曲が次々と歌われる。CD盤の「モア・ザン・エヴァー」あたりは、どこかナチュラリー7を思わせるサウンド構成で興味深い。
1曲アンコールが歌われ、終りかと思ったら、もう一度戻ってきて2度目のアンコールとなった。そこで歌われたのがファーストアルバムからの「メリー」。後半では、ジョーイとマークの兄弟ヴォーカル・バトルが、楽しくおもしろかった。
まあ、それにしてもあの曲もやって欲しい、これも歌って欲しいというリクエストはたくさんあり、よって70分では短いなと感じる。もうちょっと長く聴きたいのだが・・・。個人的には、もう少しソウルフルな曲も聴きたい。たとえば、ライヴでやっている「ハウ・スイート・イット・イズ」とか、「ピープル・ゲット・レディー」やスティーヴィーの曲など。それから、やはりファーストアルバムからの曲をもう何曲か聴きたい。新しいファンだったら、一番ヒットした「ビッゲスト・パート・オブ・ミー」や「シング・ア・ソング」を聴きたいと思うだろう。なんかこのあたりは、もうメドレーにしてまとめる時期かもしれない。
Setlist(Second set) ()内は収録アルバム。
show started 21:37
01. Come On ("Feels Good")
02. Feels Good ("Feels Good")
03. Wade In The Water ("Beautiful World")
04. All Blues ("Live")
05. Just In Time (including riff of As Time Goes By) ("Feels Good")
06. Lamb Of God ("Feels Good")
07. Fly Away ("So Cool")
08. We Don’t Have To Cry ("Brothers")
09. More Than Ever ("Feels Good")
10. Grandma’s Hand ("Beautiful World")
11. This Is Another Day ("Feels Good")
Enc. My Friend ("Join The Band")
Enc. Mary ("Take 6")
show ended 22:48
■過去のテイク6関連記事
2003/12/10 (Wed)
Take 6 Junkie: World’s Number One Groups’ Number One Fan
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031210.html
テイク6・2002年5月来日時のライヴ評
2002年5月15日
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/take620020515.html
テイク6、レイラ・ハザウエイ、マーカス・ミラー2003年8月来日時のライヴ評
2003年8月19日
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20030819.html
ブルーノートウエッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20051107.html
2004/12/07 (Tue)
Naturally 7: Live At AX: It’s The Art
テイク6のライヴァル、ナチュラリー7のライヴ評
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200412/diary20041207.html
2004/12/08 (Wed)
More Naturally 7: They Bless This House
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200412/diary20041208.html
(2005年11月8日火曜、東京ブルーノート=テイク6・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Take 6
ヴェテラン。
テイク6が今年の1月以来1年あけずに10ヶ月ぶり通算15回目の来日。ワーナーを離れ、自分たちのレーベル、テイク6レコードを始めて、その第一弾アルバム『フィールズ・グッド』を出してのライヴツアーになる。アカペラ・グループの最高峰として、日本でも最大級の人気を誇るテイク6は、いつもブルーノートが満員になる。
ステージ裁きはもうこなれたもの。毎回来日ごとに少しずつ手を変え品を変え、小ネタをはさみつつの約70分。うまさ、テクニック、構成なども安定してすばらしい。もうヴェテランだ。
それぞれの曲に見所はたくさんあるが、例えば、4曲目の「オール・ブルーズ」(ライヴ盤に収録)でのメンバーの楽器ソロなどは、いつ見ても楽しい。クロード・マクナイトのトランペット→ジョーイ・キブルのミュートしたトランペット→マーク・キブルのスキャット→デイヴィッド・トーマスのワウワウ・トランペット→ドクター・セドリックのピアノ→そして、再びクロードに戻る。この「マウス・トランペット」(口でやるトランペットの音)はラウル・ミドンが華々しくやっていたのが記憶に新しいが、これだけヴァリエーションがあると圧巻だ。
新作『フィールズ・グッド』は全編アカペラということで、彼らのファースト・アルバム、原点に戻った感がある。ショウは新作の幕を明ける「カモン」から始まった。同アルバムからは結局「フィールズ・グッド」、「ジャスト・イン・タイム」、「モア・ザン・エヴァー」、「ディス・イズ・アナザー・デイ」など6曲が次々と歌われる。CD盤の「モア・ザン・エヴァー」あたりは、どこかナチュラリー7を思わせるサウンド構成で興味深い。
1曲アンコールが歌われ、終りかと思ったら、もう一度戻ってきて2度目のアンコールとなった。そこで歌われたのがファーストアルバムからの「メリー」。後半では、ジョーイとマークの兄弟ヴォーカル・バトルが、楽しくおもしろかった。
まあ、それにしてもあの曲もやって欲しい、これも歌って欲しいというリクエストはたくさんあり、よって70分では短いなと感じる。もうちょっと長く聴きたいのだが・・・。個人的には、もう少しソウルフルな曲も聴きたい。たとえば、ライヴでやっている「ハウ・スイート・イット・イズ」とか、「ピープル・ゲット・レディー」やスティーヴィーの曲など。それから、やはりファーストアルバムからの曲をもう何曲か聴きたい。新しいファンだったら、一番ヒットした「ビッゲスト・パート・オブ・ミー」や「シング・ア・ソング」を聴きたいと思うだろう。なんかこのあたりは、もうメドレーにしてまとめる時期かもしれない。
Setlist(Second set) ()内は収録アルバム。
show started 21:37
01. Come On ("Feels Good")
02. Feels Good ("Feels Good")
03. Wade In The Water ("Beautiful World")
04. All Blues ("Live")
05. Just In Time (including riff of As Time Goes By) ("Feels Good")
06. Lamb Of God ("Feels Good")
07. Fly Away ("So Cool")
08. We Don’t Have To Cry ("Brothers")
09. More Than Ever ("Feels Good")
10. Grandma’s Hand ("Beautiful World")
11. This Is Another Day ("Feels Good")
Enc. My Friend ("Join The Band")
Enc. Mary ("Take 6")
show ended 22:48
■過去のテイク6関連記事
2003/12/10 (Wed)
Take 6 Junkie: World’s Number One Groups’ Number One Fan
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031210.html
テイク6・2002年5月来日時のライヴ評
2002年5月15日
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/take620020515.html
テイク6、レイラ・ハザウエイ、マーカス・ミラー2003年8月来日時のライヴ評
2003年8月19日
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20030819.html
ブルーノートウエッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20051107.html
2004/12/07 (Tue)
Naturally 7: Live At AX: It’s The Art
テイク6のライヴァル、ナチュラリー7のライヴ評
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200412/diary20041207.html
2004/12/08 (Wed)
More Naturally 7: They Bless This House
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200412/diary20041208.html
(2005年11月8日火曜、東京ブルーノート=テイク6・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Take 6
【スティーヴィー記者会見・全訳・パート3(全3回)】
会見。
(スティーヴィー・ワンダーが11月2日に行った記者会見の全容の第3部です)
質問6 今回リリースされた『ア・タイム・トゥ・ラヴ』は愛のメッセージのつまったアルバムですが、戦争や事故で苦しんでいる人、またはハンディキャップを背負って自分の生きる道を模索している人、あるいは悩み苦しんでいる人たちがこの世の中には大勢います。そういった人たちに、このアルバムを通して一番伝えたいメッセージは何でしょうか? そのような道に迷っている人たちに何かアドヴァイスがあればお願い申し上げます。(オールアバウト・かわもと氏)
SW ある意味で、人間というものは誰でも苦しんでいるんです。心がある人であれば、苦しんでいる人の気持ちもわかるはずです。私たち人類が今苦しんでいるのは、世界で戦争が起こったり、憎しみが充満していたり、テロが起きているからなんです。以前よりも憎しみや苦しみが世の中には増えているのではないかという人もいます。人々が信仰している神がアラーであれ、どんな神であれ、僕が知っている神は、純粋な人や無実の子供たちを傷つけるようなことはしないと思っています。人々を傷つけたり、人々に毒を与えたり、人々に崩壊をもたらしたりということは、僕の知っている神はしません。
神から与えられている僕らの人生や生命は、世界を永続的により住みやすいものにしていくために使っていかなければならないと思います。だから(恵まれている人は)あまり恵まれていない人たちに手を差し伸べていかなければいけないんです。真の愛の心を持つ人は、僕たちとともにこの世界をよりよいものにしていかなければなりません。それは人種、宗教とか全く関係なく、我々人類というものは神の手によってこの世に生を授かったものですから。
今、世の中にはネガティヴなことがたくさん起こっていますが、全員が一致団結して苦しんでいる人を助け、いい世の中にしていかなければいけない。僕の愛は、そういった様々な人たちに向けられているものです。僕の愛は傷害のある人へ向けられます。世の科学者、医学者たちは自分達が神から与えられたそうした才能を使って、病気や苦しみを癒すために努力してほしい。歩けない人が歩けるようになったり、耳が聞こえない人が聞こえるようになったり、目が見えない人が(目が)見えるようになったり、彼らがそういうことを成し遂げれば、それは愛を表していることになります。そういったことにお金や、僕らの地球にある資源を使えれば、世の中はもっと素晴らしい世界になっていくのではないかと感じています。(席から拍手)
質問7 アルバムの完成を心から望んでいました。私たちは再び、あなたの作品から最高の愛を与えられました。個人的な意見ですが、アイーシャさんとのデュエット「ポジティヴィティー」が大好きで、その曲の歌詞にはミニー・リパートンのエピソードなども出てとても励まされました。では、音楽活動でも人生でもかまいませんが、あなた自身を「チアアップするもの(元気づけるもの)」と言いますか、モチヴェーションを上げているものは何でしょうか? (ラヴFM)
SW (モチヴェーションは)人生そのものです。僕自身に曲を書かせる原動力となっているのは、人生そのもので、僕自身は神から授けられた(音楽の)才能を使って、曲を作っていると思っています。人生の様々なことを経験して、いろいろなことを発見し、そうしたことを曲にしている。よく人から「なぜ、あなたはこんなに楽観主義なんですか? なぜそんなにいつもハッピーなの?」などなど、いろいろ聞かれますが、そんなことはありません。楽しいこともありますが、皆さんと同じような痛みや苦しみだって感じます。常に嬉しいことばかりではないのです。ただ、この地球に命を与えられたのであれば、僕たちが与えられた可能性の中でベストを尽くしていかなければならないと思っています。
人生の中には模索していけば何か(問題の)解決策があるはずだと僕は信じています。例えば、政治家が様々な決断を下しますが、もし政治家たちが「本当の人間の心」を持っていれば、戦争や破壊以外に解決策を思いつくはずです。愛とは人々の人生に神から授かったプレゼントです。その人生には確かに、愛、憎しみ、傷つけることなど様々なことが起こります。
僕はミニー・リパートンがかつてこんなことを言っていたことを思い出します。人生はグラスに注がれたおいしいワインのようである、と。いいワインがグラスに半分入っていたら、そのグラスの人生を半分空っぽ(ハーフ・エンプティー)と見るのではなく、半分も一杯入っている(ハーフ・フル)と見たい。本当に気に入ったワインがグラスにあれば、全部を飲み干したくはないと思うでしょう。それほど、おいしいわけだから。それは人生も同じです。そして、愛も同じ。その愛がとても素晴らしいものだったら、その愛を(全部飲み干して)終わりにはしたくないでしょう。ずっとずっと続いて欲しいと思うはずです。僕はそういう風に感じています。
人生というものは、とても価値あるものだし、いっぱいやりたいこともある。「行ける」という希望を持たなければいけない。希望を持つことができなければ、世の中は絶望的になってしまいます。
質問8 スティーヴィーさんが未来に残したいものは何ですか? 教えてください。(東京FM)
SW 僕が未来に残したいものは、今まで自分が生涯作ってきた作品、ベストを尽くして作ってきた作品です。残りの人生では、これからほんの何枚かアルバム(訳注、英語ではfew more albums。あまり多い枚数のニュアンスはない)を作れればいいし、他のプロジェクトも、機会があれば参加するかもしれない。次はゴスペル・アルバムを作ってみたいとも思うし、子供用のアルバムやジャズ・アルバムなんかも作ってみたい。
『ア・タイム・トゥ・ラヴ』に収録されなかった曲で「ジャッジメント・デイ」という曲がありますが、非常に強烈な歌詞なんです。私たちが実際住んでいる社会のことを歌詞にして歌っている曲なのですが、真実を伝えた歌で、非常に大事な曲なのですが、今回このアルバムには収録することができませんでした。
何が言いたいかと言うと、僕がこの世を去る時には、多くの愛をこの世の中に残し、さらに皆に永遠に歌い継がれるようないい曲を残していきたいなと思っているということです。
(通訳が訳し終わった後)
じゃあ、今からステーションIDを作るから、各局ごとに名前を言ってください。ひとりひとりね。
(いっせいに声があがる)
(このあと、各局のステーションIDをその場で作った)
(2005年11月2日水曜、恵比寿ウェスティン・ホテル、スティーヴィー・ワンダー記者会見)
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
会見。
(スティーヴィー・ワンダーが11月2日に行った記者会見の全容の第3部です)
質問6 今回リリースされた『ア・タイム・トゥ・ラヴ』は愛のメッセージのつまったアルバムですが、戦争や事故で苦しんでいる人、またはハンディキャップを背負って自分の生きる道を模索している人、あるいは悩み苦しんでいる人たちがこの世の中には大勢います。そういった人たちに、このアルバムを通して一番伝えたいメッセージは何でしょうか? そのような道に迷っている人たちに何かアドヴァイスがあればお願い申し上げます。(オールアバウト・かわもと氏)
SW ある意味で、人間というものは誰でも苦しんでいるんです。心がある人であれば、苦しんでいる人の気持ちもわかるはずです。私たち人類が今苦しんでいるのは、世界で戦争が起こったり、憎しみが充満していたり、テロが起きているからなんです。以前よりも憎しみや苦しみが世の中には増えているのではないかという人もいます。人々が信仰している神がアラーであれ、どんな神であれ、僕が知っている神は、純粋な人や無実の子供たちを傷つけるようなことはしないと思っています。人々を傷つけたり、人々に毒を与えたり、人々に崩壊をもたらしたりということは、僕の知っている神はしません。
神から与えられている僕らの人生や生命は、世界を永続的により住みやすいものにしていくために使っていかなければならないと思います。だから(恵まれている人は)あまり恵まれていない人たちに手を差し伸べていかなければいけないんです。真の愛の心を持つ人は、僕たちとともにこの世界をよりよいものにしていかなければなりません。それは人種、宗教とか全く関係なく、我々人類というものは神の手によってこの世に生を授かったものですから。
今、世の中にはネガティヴなことがたくさん起こっていますが、全員が一致団結して苦しんでいる人を助け、いい世の中にしていかなければいけない。僕の愛は、そういった様々な人たちに向けられているものです。僕の愛は傷害のある人へ向けられます。世の科学者、医学者たちは自分達が神から与えられたそうした才能を使って、病気や苦しみを癒すために努力してほしい。歩けない人が歩けるようになったり、耳が聞こえない人が聞こえるようになったり、目が見えない人が(目が)見えるようになったり、彼らがそういうことを成し遂げれば、それは愛を表していることになります。そういったことにお金や、僕らの地球にある資源を使えれば、世の中はもっと素晴らしい世界になっていくのではないかと感じています。(席から拍手)
質問7 アルバムの完成を心から望んでいました。私たちは再び、あなたの作品から最高の愛を与えられました。個人的な意見ですが、アイーシャさんとのデュエット「ポジティヴィティー」が大好きで、その曲の歌詞にはミニー・リパートンのエピソードなども出てとても励まされました。では、音楽活動でも人生でもかまいませんが、あなた自身を「チアアップするもの(元気づけるもの)」と言いますか、モチヴェーションを上げているものは何でしょうか? (ラヴFM)
SW (モチヴェーションは)人生そのものです。僕自身に曲を書かせる原動力となっているのは、人生そのもので、僕自身は神から授けられた(音楽の)才能を使って、曲を作っていると思っています。人生の様々なことを経験して、いろいろなことを発見し、そうしたことを曲にしている。よく人から「なぜ、あなたはこんなに楽観主義なんですか? なぜそんなにいつもハッピーなの?」などなど、いろいろ聞かれますが、そんなことはありません。楽しいこともありますが、皆さんと同じような痛みや苦しみだって感じます。常に嬉しいことばかりではないのです。ただ、この地球に命を与えられたのであれば、僕たちが与えられた可能性の中でベストを尽くしていかなければならないと思っています。
人生の中には模索していけば何か(問題の)解決策があるはずだと僕は信じています。例えば、政治家が様々な決断を下しますが、もし政治家たちが「本当の人間の心」を持っていれば、戦争や破壊以外に解決策を思いつくはずです。愛とは人々の人生に神から授かったプレゼントです。その人生には確かに、愛、憎しみ、傷つけることなど様々なことが起こります。
僕はミニー・リパートンがかつてこんなことを言っていたことを思い出します。人生はグラスに注がれたおいしいワインのようである、と。いいワインがグラスに半分入っていたら、そのグラスの人生を半分空っぽ(ハーフ・エンプティー)と見るのではなく、半分も一杯入っている(ハーフ・フル)と見たい。本当に気に入ったワインがグラスにあれば、全部を飲み干したくはないと思うでしょう。それほど、おいしいわけだから。それは人生も同じです。そして、愛も同じ。その愛がとても素晴らしいものだったら、その愛を(全部飲み干して)終わりにはしたくないでしょう。ずっとずっと続いて欲しいと思うはずです。僕はそういう風に感じています。
人生というものは、とても価値あるものだし、いっぱいやりたいこともある。「行ける」という希望を持たなければいけない。希望を持つことができなければ、世の中は絶望的になってしまいます。
質問8 スティーヴィーさんが未来に残したいものは何ですか? 教えてください。(東京FM)
SW 僕が未来に残したいものは、今まで自分が生涯作ってきた作品、ベストを尽くして作ってきた作品です。残りの人生では、これからほんの何枚かアルバム(訳注、英語ではfew more albums。あまり多い枚数のニュアンスはない)を作れればいいし、他のプロジェクトも、機会があれば参加するかもしれない。次はゴスペル・アルバムを作ってみたいとも思うし、子供用のアルバムやジャズ・アルバムなんかも作ってみたい。
『ア・タイム・トゥ・ラヴ』に収録されなかった曲で「ジャッジメント・デイ」という曲がありますが、非常に強烈な歌詞なんです。私たちが実際住んでいる社会のことを歌詞にして歌っている曲なのですが、真実を伝えた歌で、非常に大事な曲なのですが、今回このアルバムには収録することができませんでした。
何が言いたいかと言うと、僕がこの世を去る時には、多くの愛をこの世の中に残し、さらに皆に永遠に歌い継がれるようないい曲を残していきたいなと思っているということです。
(通訳が訳し終わった後)
じゃあ、今からステーションIDを作るから、各局ごとに名前を言ってください。ひとりひとりね。
(いっせいに声があがる)
(このあと、各局のステーションIDをその場で作った)
(2005年11月2日水曜、恵比寿ウェスティン・ホテル、スティーヴィー・ワンダー記者会見)
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
【スティーヴィー記者会見・全訳・パート2(全3回)】
会見。
(スティーヴィー・ワンダーが11月2日に行った記者会見の全容の第二部です)
質問4 とっても美しい女性が側にいるので、「さすが、スティーヴィー」と思ったら、アイーシャさんだったんですね。アイーシャさんの共演はとっても嬉しいことだったと思いますが、どんないきさつでヂュエットで歌うことになり、また歌った結果どんな思いでいるか教えて下さい。(質問者・小学館・週刊ポスト)
SW (彼女と一緒に歌うことになったのは)フォース(想像を越える力=映画『スターウォーズ』でよく使われる言葉)ゆえだ! (笑) 冗談だよ。(声色で)(アイーシャは)歌う以外に他に何ができるんだ? (彼女と一緒に歌ってると)僕が若くいられるからね。(笑) アイーシャは、家で赤ちゃんの時からいつもバスタブの中で歌ったりしていたんだ。「イズント・シー・ラヴリー(可愛いアイーシャ)」で聴こえる赤ちゃんの泣き声みたいにね。その頃は彼女が将来、素晴らしいシンガーになるなんて夢にも思ってなかった。彼女が9歳か10歳くらいから、僕がよく(家で)歌っていた曲にあわせて歌う彼女もよく歌うようになっていたんです。僕や、彼女の母であるヨランダは「素晴らしい声ね」、「彼女は歌手になればいいのに」とずっと思っていたんです。
この「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」はおそらく10年くらい前に書いた曲です。その頃、ある女性とつきあっていて、その彼女の気持ちを「どうやったらわかることができるだろうか(how will I know)」と思って書いたのです。あれは、ニューヨークでのとある朝のことだった。火曜の朝に起きたときだったと思う。その前、素晴らしい夜をすごしてね、熱烈なメイクラヴをしたんだ。(横に座っているアイーシャが、「そうなの?」という風に微笑む)真実を語らないとね。(笑) 彼女が僕のことを愛しているか、どうやったらわかるだろう、って思ってこの曲を書いた。そして、この曲を何度も何度も家で歌っていた。するといつのまにかアイーシャもこの曲を覚えて、よく歌うようになったんだ。で、その歌声を聴いていたら、僕よりもうまいじゃないか、と思って、それで僕のアルバムにいれようということにしたのです。
こうして娘と共演できたことはとても光栄で、幸せです。確か2年前の僕の誕生日にスタジオに入って1日かけてレコーディングしました。楽しかった。あと、「ポジティヴィティー」という曲でも彼女はとても誠実な歌声を披露しています。彼女ができるだけ早いうちにレコード契約ができるといいなと思っています。そうすれば、もうお小遣いをあげなくてすむからね(笑)
司会者 お隣にいらっしゃるアイーシャさんご自身は、「イズント・シー・ラヴリー(可愛いアイシャ)」と歌われた存在ですが、こんなに素敵な大人の女性になられてお父様と共演なさる、そのお気持ちはいかがですか?
アイーシャ 毎日ありがたく光栄なことだな、と感謝しています。私が父と共演できたということを表す言葉もないくらい、とても幸せです。父と会う機会がある人はそんなにいないのに、父は私にとって親友でもあるし、父でもあるし、一緒に父と娘としてふざけあったりとか、友達としてふざけたりとか、そしてまた音楽でも共演できるわけですから。こんな機会は、まさに生涯に一度の経験だったと思います。そして、毎日感謝しています。毎日ね。
司会者 お父さまから何かありますか?
SW (声色を変えてコメディー風に)アイーシャの父として、一言言っておこう。父親なので、娘の旦那さんになる人の事は心配なんだ。娘が付き合う相手についてもとても心配しています。(アドヴァイスとしては)『盲目の男に拳銃を持たせるなよ』(笑)。どうなるかわからないぞ! まだ娘は結婚してないので大丈夫ですよ。でも、彼氏がいるんだ。熱烈な恋愛をしているみたいだよ。で、彼には「娘をちゃんと扱えよ。泣かせるなよ」と言っています。(アイーシャは終始、微笑んでいる)
質問5 愛娘アイーシャさんとの共演もそうですが、あなたの作品には他にもポール・マッカートニー、プリンスなどが参加しています。また、アルバム以外でも、例えば先週来日していたラウル・ミドンなどと一緒に仕事をされています。一緒に仕事をしたりコラボレートする基準、また仕事をする上において大切にしていることは何かありますか? (FM横浜・藤田琢己氏)
SW 今回の『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のアルバムでは、実に多くの素晴らしい人たちとコラボレーションができました。例えば、インディア・アリーはアルバムのタイトル曲「ア・タイム・トゥ・ラヴ」を一緒に書いてくれました。アフリカのガーナ出身の素晴らしい作家で女優のアクーシア・ブシアという人も歌詞を書いてくれました。彼女は、(映画)『カラー・パープル』に出ている女優でもあります。(訳注、「ムーン・ブルー」の作詞を担当) 他にもプリンス、アン・ヴォーグ、ヒューバート・ロウズ、ポール・マッカートニー、ボニー・レイット、キム・バレル、カーク・フランクリン、そしてアイーシャと、実にいろいろな人たちがこのアルバムに参加してくれました。
どういう人たちと共演するか、その判断基準は、(コラボレーションをオファーしてくる)アーティストたちが、本当にその曲に僕を必要としているか、その楽曲に僕がフィットするか、ということです。彼らが望むことを、もし僕が出来るなら、つまり、彼らが望むサウンドを僕が提供できるなら、喜んでスタジオに行きます。スタジオにひとたび入って彼らの曲に何か協力する場合、僕がハーモニカを吹くにせよ、何をするにしても「私はスティーヴィー・ワンダーだぞ。俺は俺がやりたいようにやるんだ」というような偉そうな態度では臨まない。僕は、キーボード奏者としてでも、ピアニストとしてでも、ヴォーカリストとしてでも、なんでも、一ミュージシャンとしてベストを尽くして彼らが望むことをやります。
これまでにも多くの素晴らしいミュージシャンたちと、一緒に共演してきました。例えば、ハービー・ハンコックとは2枚でコラボレーションしてますが、こういった素晴らしい人たちと共演をできて本当に光栄に思ってます。一緒に何かをやる時、僕自身の姿勢は相手がヴェテランでも新人でも変わりません。
司会者 ありがとうございます。質疑応答をこれにて終了とさせていただきます。最後にスティーヴィーご本人からメッセージを一言お願いします。
SW あと質問、3問受け付けますよ(笑)」(会場には笑いと拍手が!)
(スティーヴィー・ワンダー記者会見・パート3へ続く)
(2005年11月2日水曜、恵比寿ウェスティン・ホテル、スティーヴィー・ワンダー記者会見)
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
会見。
(スティーヴィー・ワンダーが11月2日に行った記者会見の全容の第二部です)
質問4 とっても美しい女性が側にいるので、「さすが、スティーヴィー」と思ったら、アイーシャさんだったんですね。アイーシャさんの共演はとっても嬉しいことだったと思いますが、どんないきさつでヂュエットで歌うことになり、また歌った結果どんな思いでいるか教えて下さい。(質問者・小学館・週刊ポスト)
SW (彼女と一緒に歌うことになったのは)フォース(想像を越える力=映画『スターウォーズ』でよく使われる言葉)ゆえだ! (笑) 冗談だよ。(声色で)(アイーシャは)歌う以外に他に何ができるんだ? (彼女と一緒に歌ってると)僕が若くいられるからね。(笑) アイーシャは、家で赤ちゃんの時からいつもバスタブの中で歌ったりしていたんだ。「イズント・シー・ラヴリー(可愛いアイーシャ)」で聴こえる赤ちゃんの泣き声みたいにね。その頃は彼女が将来、素晴らしいシンガーになるなんて夢にも思ってなかった。彼女が9歳か10歳くらいから、僕がよく(家で)歌っていた曲にあわせて歌う彼女もよく歌うようになっていたんです。僕や、彼女の母であるヨランダは「素晴らしい声ね」、「彼女は歌手になればいいのに」とずっと思っていたんです。
この「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」はおそらく10年くらい前に書いた曲です。その頃、ある女性とつきあっていて、その彼女の気持ちを「どうやったらわかることができるだろうか(how will I know)」と思って書いたのです。あれは、ニューヨークでのとある朝のことだった。火曜の朝に起きたときだったと思う。その前、素晴らしい夜をすごしてね、熱烈なメイクラヴをしたんだ。(横に座っているアイーシャが、「そうなの?」という風に微笑む)真実を語らないとね。(笑) 彼女が僕のことを愛しているか、どうやったらわかるだろう、って思ってこの曲を書いた。そして、この曲を何度も何度も家で歌っていた。するといつのまにかアイーシャもこの曲を覚えて、よく歌うようになったんだ。で、その歌声を聴いていたら、僕よりもうまいじゃないか、と思って、それで僕のアルバムにいれようということにしたのです。
こうして娘と共演できたことはとても光栄で、幸せです。確か2年前の僕の誕生日にスタジオに入って1日かけてレコーディングしました。楽しかった。あと、「ポジティヴィティー」という曲でも彼女はとても誠実な歌声を披露しています。彼女ができるだけ早いうちにレコード契約ができるといいなと思っています。そうすれば、もうお小遣いをあげなくてすむからね(笑)
司会者 お隣にいらっしゃるアイーシャさんご自身は、「イズント・シー・ラヴリー(可愛いアイシャ)」と歌われた存在ですが、こんなに素敵な大人の女性になられてお父様と共演なさる、そのお気持ちはいかがですか?
アイーシャ 毎日ありがたく光栄なことだな、と感謝しています。私が父と共演できたということを表す言葉もないくらい、とても幸せです。父と会う機会がある人はそんなにいないのに、父は私にとって親友でもあるし、父でもあるし、一緒に父と娘としてふざけあったりとか、友達としてふざけたりとか、そしてまた音楽でも共演できるわけですから。こんな機会は、まさに生涯に一度の経験だったと思います。そして、毎日感謝しています。毎日ね。
司会者 お父さまから何かありますか?
SW (声色を変えてコメディー風に)アイーシャの父として、一言言っておこう。父親なので、娘の旦那さんになる人の事は心配なんだ。娘が付き合う相手についてもとても心配しています。(アドヴァイスとしては)『盲目の男に拳銃を持たせるなよ』(笑)。どうなるかわからないぞ! まだ娘は結婚してないので大丈夫ですよ。でも、彼氏がいるんだ。熱烈な恋愛をしているみたいだよ。で、彼には「娘をちゃんと扱えよ。泣かせるなよ」と言っています。(アイーシャは終始、微笑んでいる)
質問5 愛娘アイーシャさんとの共演もそうですが、あなたの作品には他にもポール・マッカートニー、プリンスなどが参加しています。また、アルバム以外でも、例えば先週来日していたラウル・ミドンなどと一緒に仕事をされています。一緒に仕事をしたりコラボレートする基準、また仕事をする上において大切にしていることは何かありますか? (FM横浜・藤田琢己氏)
SW 今回の『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のアルバムでは、実に多くの素晴らしい人たちとコラボレーションができました。例えば、インディア・アリーはアルバムのタイトル曲「ア・タイム・トゥ・ラヴ」を一緒に書いてくれました。アフリカのガーナ出身の素晴らしい作家で女優のアクーシア・ブシアという人も歌詞を書いてくれました。彼女は、(映画)『カラー・パープル』に出ている女優でもあります。(訳注、「ムーン・ブルー」の作詞を担当) 他にもプリンス、アン・ヴォーグ、ヒューバート・ロウズ、ポール・マッカートニー、ボニー・レイット、キム・バレル、カーク・フランクリン、そしてアイーシャと、実にいろいろな人たちがこのアルバムに参加してくれました。
どういう人たちと共演するか、その判断基準は、(コラボレーションをオファーしてくる)アーティストたちが、本当にその曲に僕を必要としているか、その楽曲に僕がフィットするか、ということです。彼らが望むことを、もし僕が出来るなら、つまり、彼らが望むサウンドを僕が提供できるなら、喜んでスタジオに行きます。スタジオにひとたび入って彼らの曲に何か協力する場合、僕がハーモニカを吹くにせよ、何をするにしても「私はスティーヴィー・ワンダーだぞ。俺は俺がやりたいようにやるんだ」というような偉そうな態度では臨まない。僕は、キーボード奏者としてでも、ピアニストとしてでも、ヴォーカリストとしてでも、なんでも、一ミュージシャンとしてベストを尽くして彼らが望むことをやります。
これまでにも多くの素晴らしいミュージシャンたちと、一緒に共演してきました。例えば、ハービー・ハンコックとは2枚でコラボレーションしてますが、こういった素晴らしい人たちと共演をできて本当に光栄に思ってます。一緒に何かをやる時、僕自身の姿勢は相手がヴェテランでも新人でも変わりません。
司会者 ありがとうございます。質疑応答をこれにて終了とさせていただきます。最後にスティーヴィーご本人からメッセージを一言お願いします。
SW あと質問、3問受け付けますよ(笑)」(会場には笑いと拍手が!)
(スティーヴィー・ワンダー記者会見・パート3へ続く)
(2005年11月2日水曜、恵比寿ウェスティン・ホテル、スティーヴィー・ワンダー記者会見)
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
質問3 スティーヴィーがデビューした1961年から、ニュー・アルバム『タイム・トゥ・ラヴ』まで、ずっとスティーヴィーの音楽を楽しませていただいています。一番最初に曲を書いてから今まで、作曲においてもっとも大切にしていることは何でしょうか? それは、デビューした時から、今回のアルバムまで同じなのか?それとも、各60年代、70年代、80年代、時代を見て書いてらっしゃるんでしょうか?(Jウェイヴ リュー氏)
SW まず、何よりも僕は音楽愛好家(ミュージック・ラヴァー)であるので、音楽が大好きなんです。ですから、曲は様々な理由で書きます。自分自身のことを表現するために、あるいは曲を書く手段を持たない人の意見や言いたいことを代弁するために、あるいは何か伝えたいことがあるために曲を書きます。こういうことができるということを自分ではとても光栄だと思っています。僕が曲を書く理由は様々です。その曲に向かうフィーリングとか、そこで何が起こっているか、なんでも書きます。どういう気持ちを込めて書いているのかは、曲によって違いますが、一番重要なことは、書いたものをまた聴き直して、それを客観的に聴くことだと感じています。
曲を書いて完成させたら、音楽好き(ミュージック・ラヴァー)としては、一度スティーヴィー・ワンダーの外側から客観的に聴いて、もし気に入らなければそれはリリースしません。それを聞いていいなと思えば、出す、ということです。作曲してて、長年すごく大事だと思うのは、僕自身がその曲を聴いて一緒に歌えるかどうかということです。一緒に歌えるかどうかということは、その曲がいいメロディーを持っているか、ちゃんと(ストーリーが)成り立っている歌詞ができているか、仮に馬鹿げだ内容の歌詞でもそれなりにつじつまがあっているか、真剣で真面目な歌がメイクセンス(理に適っている)しているか、スピリチュアルな曲でもきちんと歌詞の整合性があるかどうか、そういうことが大事なんです。自分なりのそうした基準が満たされれば、それは世にでます。
僕自身は(シンガー・ソングライターであると同時に)常にプロデューサーでもあって、プロデューサーとして客観的に音作りを見ていかなければなりません。僕としては、スティーヴィー・ワンダーというアーティストを客観的に自分の耳で聴いて、「このヴォーカルはちょっと気に入らないなあ。これはもっとうまく聴こえるんじゃないか?」とか「その歌い方は、彼(スティーヴィー)が(曲の)意味するところをうまく歌っていないんじゃないか」「これは必要ないんじゃないか?」「もっとよくできるんじゃないか?」などと見ます。プロデューサー、ソングライター、そういった観点から僕自身は曲を書きます。
もうひとつ付け加えたいのは、僕は音楽愛好家なのでありとあらゆる音楽を聴いています。それはヒップ・ホップからクラシックから、ありとあらゆるものです。いろいろな意味で、そういった曲からインスピレーションを受けたり、影響を受けたり、それらを自分なりの方法で消化して自分の作品を作っています。
(スティーヴィー・ワンダー記者会見=パート2へ続く)
(2005年11月2日水曜、恵比寿ウェスティン・ホテル、スティーヴィー・ワンダー記者会見)
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
SW まず、何よりも僕は音楽愛好家(ミュージック・ラヴァー)であるので、音楽が大好きなんです。ですから、曲は様々な理由で書きます。自分自身のことを表現するために、あるいは曲を書く手段を持たない人の意見や言いたいことを代弁するために、あるいは何か伝えたいことがあるために曲を書きます。こういうことができるということを自分ではとても光栄だと思っています。僕が曲を書く理由は様々です。その曲に向かうフィーリングとか、そこで何が起こっているか、なんでも書きます。どういう気持ちを込めて書いているのかは、曲によって違いますが、一番重要なことは、書いたものをまた聴き直して、それを客観的に聴くことだと感じています。
曲を書いて完成させたら、音楽好き(ミュージック・ラヴァー)としては、一度スティーヴィー・ワンダーの外側から客観的に聴いて、もし気に入らなければそれはリリースしません。それを聞いていいなと思えば、出す、ということです。作曲してて、長年すごく大事だと思うのは、僕自身がその曲を聴いて一緒に歌えるかどうかということです。一緒に歌えるかどうかということは、その曲がいいメロディーを持っているか、ちゃんと(ストーリーが)成り立っている歌詞ができているか、仮に馬鹿げだ内容の歌詞でもそれなりにつじつまがあっているか、真剣で真面目な歌がメイクセンス(理に適っている)しているか、スピリチュアルな曲でもきちんと歌詞の整合性があるかどうか、そういうことが大事なんです。自分なりのそうした基準が満たされれば、それは世にでます。
僕自身は(シンガー・ソングライターであると同時に)常にプロデューサーでもあって、プロデューサーとして客観的に音作りを見ていかなければなりません。僕としては、スティーヴィー・ワンダーというアーティストを客観的に自分の耳で聴いて、「このヴォーカルはちょっと気に入らないなあ。これはもっとうまく聴こえるんじゃないか?」とか「その歌い方は、彼(スティーヴィー)が(曲の)意味するところをうまく歌っていないんじゃないか」「これは必要ないんじゃないか?」「もっとよくできるんじゃないか?」などと見ます。プロデューサー、ソングライター、そういった観点から僕自身は曲を書きます。
もうひとつ付け加えたいのは、僕は音楽愛好家なのでありとあらゆる音楽を聴いています。それはヒップ・ホップからクラシックから、ありとあらゆるものです。いろいろな意味で、そういった曲からインスピレーションを受けたり、影響を受けたり、それらを自分なりの方法で消化して自分の作品を作っています。
(スティーヴィー・ワンダー記者会見=パート2へ続く)
(2005年11月2日水曜、恵比寿ウェスティン・ホテル、スティーヴィー・ワンダー記者会見)
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
【スティーヴィー記者会見・全訳・パート1】(1)
会見。
東京に2005年10月31日から11月5日まで新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のプロモーションのために滞在していたスティーヴィー・ワンダーは、11月2日(水曜)に恵比寿のウェスティン・ホテルで記者会見を開いた。質疑応答は約60分に及んだが、その全訳を3回に分けてご紹介する。質問は、事前に抽選で選ばれた記者、DJなどが順番に行い、スティーヴィーは計8人の質問に答えた。なお、ここでは記者会見でなされた訳に、手直ししてある。
スティーヴィーは、アイーシャに手を引かれながら、ステージに登場。中央にソファがあり、その前にはキーボードが置かれている。最初の数分はスチールのカメラマン用にポーズをとっての写真撮影。それが終ってから、質疑応答が始まった。
司会者: まずは一言お願いします。
スティーヴィー・ワンダー(以下SW) コニチワ(笑)。日本に戻ってこれて大変、嬉しく光栄に思ってます。僕は、日本が大好きで、第2の故郷という風に思っています。この世にもし輪廻転生があるとしたら、僕はきっと昔は日本人だったのではないか、そんな気さえします。それくらい、日本の人たちとは共通点を感じますし、すごく日本を近くに感じるのです。日本以外に、これほど近くに感じる国はアフリカで、それくらい僕にとって日本は重要なんですが、個人的に本当にまた日本に来られて嬉しいと思ってます。
質問1 (ステーヴィーにとって)グラミー賞はどのようなものですか? また、2006年のグラミー賞にも、今回の素晴らしいアルバムが必ず受賞されると思いますが、どのようにお考えですか?(質問者・ワウワウ=WOWOW)
SW グラミー賞にはクラシック、ジャズ、ヒップ・ホップ、リズム&ブルース、ポップス、カントリー、ゴスペルと多くの部門があって、そういった様々な分野で活躍したアーティストたちを紹介するといった意味でも、素晴らしい賞だと思う。(グラミー賞は)まわりの人たちが、それぞれのアーティストが成し遂げた作品をどのように聴いているかという一つの意見でもあるので、とてもいいものだと思っています。僕自身の作品がこれまで(グラミーを)受賞していることにはとても感謝しています。次のグラミー賞を、自分が受賞するかということですが、(アルバムには)非常にいい反響があってとても嬉しく思ってますが、現時点ではまだまだグラミー賞を取るまでには、十分な記者会見をやってないかな、と感じています。(笑)
偉大な故ヘンリー・マンシーニさん(アメリカの映画音楽家)と、以前お話する機会がありました。僕自身、グラミー賞を19回獲得していますが、ヘンリー・マンシーニさんはそれを上回って30回以上受賞しています。彼とグラミー賞の話をいろいろしていたら、彼から「(君は)まだまだいけるよ!」と言われたので、僕も「まだまだこれからいけるな」と感じて、彼の記録に追いつこうと思ってます。彼のようにこれだけ多くのグラミー賞を受賞できたことに大変感謝してます。また、彼と同じくらい多くのグラミー賞を受賞しているクインシー・ジョーンズ(米ポピュラー音楽界の巨匠)さんらと並んで、(自分が)語られることも大変光栄に思います。
ただ、僕自身は、グラミー賞を受賞すること自体はあまり重要視してません。それほど大事だとは思ってないのです。それよりも、人々が僕自身の音楽を、僕の主張をちゃんと理解してくれている、僕が書いた歌詞、メロディー、そういったものをちゃんと理解してくれているということが、また、自分が書いた曲が人々を勇気付けたりしていることのほうがとても大事なのです。そういう光栄なことが、(結果的に)これだけのグラミー賞をもたらしてくれ、(僕の音楽の素晴らしさを)証明してくれるものであって、それは神から僕に与えられたものだと思います。神の恵みといえば、今、隣にいるアイーシャを紹介したいと思います。(一瞬、「イズント・シー・ラヴリー=可愛いアイシャ」のフレーズを弾く)
質問2 今回のアルバムの中の「シェルター・イン・ザ・レイン」という曲は、ハリケーン・カトリーナの被災者に捧げられた曲ですが、チャリティー・ソングにもなっているとお聞きしました。この曲が、チャリティー・ソングになったいきさつを教えていただけますでしょうか?(質問者:ライター・内田真紀子氏)
SW この「シェルター・イン・ザ・レイン」は、僕が約4年前に書いた曲です。これは僕が人生の中で一番辛い時期に生まれた曲なのです。ちょうど弟のラリーの病気が末期だということを聞かされた時期でした。そのことを聞く1年前にも僕の最初の妻シリータとこんなことがありました。ちょうどマンデラ大統領(南アフリカ大統領)の娘さんからシリータに連絡が入り、マンデラ大統領の誕生日を祝うために(僕に)来てくれないかと依頼がありました。僕はシリータに『君は僕と一緒に曲をたくさん書いてるんだから、君も一緒においでよ』と言いました。彼女とは、たとえば『イフ・ユー・リリー・ラヴ・ミー』(ワンフレーズ歌う)を共作したり、彼女自身はビリー・プレストンとデュエットで『ウィズ・ユー・ボーン・アゲイン』(少し歌う)を歌ったりしています。それはさておき、彼女と一緒に南アフリカに行きました。その時にシリータが自分の胸にしこりがあるということを告白してきました。彼女はとても不安に感じていて、僕がどう思ってるのか意見を尋ねてきました。僕はカリフォルニアに戻ったらすぐに医者に見てもらうべきだと話しました。でも、彼女はとても(医者に行くのを)怖がっていて、『一緒に行ってくれる?』というので、『もちろん一緒についていってあげるよ』と答えました。そして、カリフォルニアに戻って一緒に(医者のところに)行ったのですが、残念なことにその腫瘍はひじょうに悪性のものでした。そして、彼女は2年前に亡くなってしまったのです。(訳注、実際シリータが他界したのは、2004年7月、1年前のこと。スティーヴィーがちょっと勘違いした) その時は本当に心が痛み、悲しみにくれました。当時は、シリータとはもう離婚していましたが、(シリータは、自分の)家族のようなもので、彼女の子供も僕の子供も同じようにファミリーだったんです。ラリーもシリータも、僕の大事な家族で、その家族を失ったという痛みをそのときもの凄く感じていたのです。そんなときに神が試練を乗り越えさせてくれるべく力をくれ、授かったのが「シェルター・イン・ザ・レイン」という曲でした。当初はシリータと一緒に歌おうと思っていたのですが、彼女はとても歌える状態ではありませんでした。結局僕ひとりで歌ったのですが、この歌を歌うことによって、僕はその苦しい時期を乗り越えられたような気がしたのです。そこで、ハリケーン・カトリーナの被災者の人たちとともに、僕が神から授かったこの曲の何かを一緒に分かち合えればいいのではないかと思うようになりました。そして(自分が所属する)ユニバーサル・レコード、モータウン・レコードと話し合い、この作品をシングル・リリースして、そこから上がる純益をすべてハリケーン・カトリーナの被災者たちに寄付することにしました。
質問3 スティーヴィーがデビューした1961年から、ニュー・アルバム『タイム・トゥ・ラヴ』まで、ずっとスティーヴィーの音楽を楽しませていただいています。一番最初に曲を書いてから今まで、作曲においてもっとも大切にしていることは何でしょうか? それは、デビューした時から、今回のアルバムまで同じなのか?それとも、各60年代、70年代、80年代、時代を見て書いてらっしゃるんでしょうか?(Jウェイヴ リュー氏)
SW まず、何よりも僕は音楽愛好家(ミュージック・ラヴァー)であるので、音楽が大好きなんです。ですから、曲は様々な…
会見。
東京に2005年10月31日から11月5日まで新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のプロモーションのために滞在していたスティーヴィー・ワンダーは、11月2日(水曜)に恵比寿のウェスティン・ホテルで記者会見を開いた。質疑応答は約60分に及んだが、その全訳を3回に分けてご紹介する。質問は、事前に抽選で選ばれた記者、DJなどが順番に行い、スティーヴィーは計8人の質問に答えた。なお、ここでは記者会見でなされた訳に、手直ししてある。
スティーヴィーは、アイーシャに手を引かれながら、ステージに登場。中央にソファがあり、その前にはキーボードが置かれている。最初の数分はスチールのカメラマン用にポーズをとっての写真撮影。それが終ってから、質疑応答が始まった。
司会者: まずは一言お願いします。
スティーヴィー・ワンダー(以下SW) コニチワ(笑)。日本に戻ってこれて大変、嬉しく光栄に思ってます。僕は、日本が大好きで、第2の故郷という風に思っています。この世にもし輪廻転生があるとしたら、僕はきっと昔は日本人だったのではないか、そんな気さえします。それくらい、日本の人たちとは共通点を感じますし、すごく日本を近くに感じるのです。日本以外に、これほど近くに感じる国はアフリカで、それくらい僕にとって日本は重要なんですが、個人的に本当にまた日本に来られて嬉しいと思ってます。
質問1 (ステーヴィーにとって)グラミー賞はどのようなものですか? また、2006年のグラミー賞にも、今回の素晴らしいアルバムが必ず受賞されると思いますが、どのようにお考えですか?(質問者・ワウワウ=WOWOW)
SW グラミー賞にはクラシック、ジャズ、ヒップ・ホップ、リズム&ブルース、ポップス、カントリー、ゴスペルと多くの部門があって、そういった様々な分野で活躍したアーティストたちを紹介するといった意味でも、素晴らしい賞だと思う。(グラミー賞は)まわりの人たちが、それぞれのアーティストが成し遂げた作品をどのように聴いているかという一つの意見でもあるので、とてもいいものだと思っています。僕自身の作品がこれまで(グラミーを)受賞していることにはとても感謝しています。次のグラミー賞を、自分が受賞するかということですが、(アルバムには)非常にいい反響があってとても嬉しく思ってますが、現時点ではまだまだグラミー賞を取るまでには、十分な記者会見をやってないかな、と感じています。(笑)
偉大な故ヘンリー・マンシーニさん(アメリカの映画音楽家)と、以前お話する機会がありました。僕自身、グラミー賞を19回獲得していますが、ヘンリー・マンシーニさんはそれを上回って30回以上受賞しています。彼とグラミー賞の話をいろいろしていたら、彼から「(君は)まだまだいけるよ!」と言われたので、僕も「まだまだこれからいけるな」と感じて、彼の記録に追いつこうと思ってます。彼のようにこれだけ多くのグラミー賞を受賞できたことに大変感謝してます。また、彼と同じくらい多くのグラミー賞を受賞しているクインシー・ジョーンズ(米ポピュラー音楽界の巨匠)さんらと並んで、(自分が)語られることも大変光栄に思います。
ただ、僕自身は、グラミー賞を受賞すること自体はあまり重要視してません。それほど大事だとは思ってないのです。それよりも、人々が僕自身の音楽を、僕の主張をちゃんと理解してくれている、僕が書いた歌詞、メロディー、そういったものをちゃんと理解してくれているということが、また、自分が書いた曲が人々を勇気付けたりしていることのほうがとても大事なのです。そういう光栄なことが、(結果的に)これだけのグラミー賞をもたらしてくれ、(僕の音楽の素晴らしさを)証明してくれるものであって、それは神から僕に与えられたものだと思います。神の恵みといえば、今、隣にいるアイーシャを紹介したいと思います。(一瞬、「イズント・シー・ラヴリー=可愛いアイシャ」のフレーズを弾く)
質問2 今回のアルバムの中の「シェルター・イン・ザ・レイン」という曲は、ハリケーン・カトリーナの被災者に捧げられた曲ですが、チャリティー・ソングにもなっているとお聞きしました。この曲が、チャリティー・ソングになったいきさつを教えていただけますでしょうか?(質問者:ライター・内田真紀子氏)
SW この「シェルター・イン・ザ・レイン」は、僕が約4年前に書いた曲です。これは僕が人生の中で一番辛い時期に生まれた曲なのです。ちょうど弟のラリーの病気が末期だということを聞かされた時期でした。そのことを聞く1年前にも僕の最初の妻シリータとこんなことがありました。ちょうどマンデラ大統領(南アフリカ大統領)の娘さんからシリータに連絡が入り、マンデラ大統領の誕生日を祝うために(僕に)来てくれないかと依頼がありました。僕はシリータに『君は僕と一緒に曲をたくさん書いてるんだから、君も一緒においでよ』と言いました。彼女とは、たとえば『イフ・ユー・リリー・ラヴ・ミー』(ワンフレーズ歌う)を共作したり、彼女自身はビリー・プレストンとデュエットで『ウィズ・ユー・ボーン・アゲイン』(少し歌う)を歌ったりしています。それはさておき、彼女と一緒に南アフリカに行きました。その時にシリータが自分の胸にしこりがあるということを告白してきました。彼女はとても不安に感じていて、僕がどう思ってるのか意見を尋ねてきました。僕はカリフォルニアに戻ったらすぐに医者に見てもらうべきだと話しました。でも、彼女はとても(医者に行くのを)怖がっていて、『一緒に行ってくれる?』というので、『もちろん一緒についていってあげるよ』と答えました。そして、カリフォルニアに戻って一緒に(医者のところに)行ったのですが、残念なことにその腫瘍はひじょうに悪性のものでした。そして、彼女は2年前に亡くなってしまったのです。(訳注、実際シリータが他界したのは、2004年7月、1年前のこと。スティーヴィーがちょっと勘違いした) その時は本当に心が痛み、悲しみにくれました。当時は、シリータとはもう離婚していましたが、(シリータは、自分の)家族のようなもので、彼女の子供も僕の子供も同じようにファミリーだったんです。ラリーもシリータも、僕の大事な家族で、その家族を失ったという痛みをそのときもの凄く感じていたのです。そんなときに神が試練を乗り越えさせてくれるべく力をくれ、授かったのが「シェルター・イン・ザ・レイン」という曲でした。当初はシリータと一緒に歌おうと思っていたのですが、彼女はとても歌える状態ではありませんでした。結局僕ひとりで歌ったのですが、この歌を歌うことによって、僕はその苦しい時期を乗り越えられたような気がしたのです。そこで、ハリケーン・カトリーナの被災者の人たちとともに、僕が神から授かったこの曲の何かを一緒に分かち合えればいいのではないかと思うようになりました。そして(自分が所属する)ユニバーサル・レコード、モータウン・レコードと話し合い、この作品をシングル・リリースして、そこから上がる純益をすべてハリケーン・カトリーナの被災者たちに寄付することにしました。
質問3 スティーヴィーがデビューした1961年から、ニュー・アルバム『タイム・トゥ・ラヴ』まで、ずっとスティーヴィーの音楽を楽しませていただいています。一番最初に曲を書いてから今まで、作曲においてもっとも大切にしていることは何でしょうか? それは、デビューした時から、今回のアルバムまで同じなのか?それとも、各60年代、70年代、80年代、時代を見て書いてらっしゃるんでしょうか?(Jウェイヴ リュー氏)
SW まず、何よりも僕は音楽愛好家(ミュージック・ラヴァー)であるので、音楽が大好きなんです。ですから、曲は様々な…
Switchblade Live: Soulful Unit
2005年11月5日【スイッチブレイド・ライヴ】
集中力。
先週日野賢二さんのライヴを見に行ったら、サックスに太田剣さんがいて、彼が翌週自分のバンドでやるから、ぜひ来てくださいと誘われたので、さっそくモーションへ直行。このバンド名はスイッチブレイド。ブレイドは「剣」から、剣がいろいろ音楽性を変えるバンドといったニュアンスを含むそうだ。なるほど、うまいネーミング。
このスイッチブレイド、メンバーがなかなかすごい。ギターに小沼ようすけ、ドラムスに大槻カルタ英宣、オルガンに金子雄太、そしてヴォーカルに神谷えりという布陣。太田さんとカルタさんは、共演もはんぱではなく多く、私生活でもかなりべったりだそう。(笑) このバンドは、何度もやっているだけあって、バンドユニットとしての息も実にぴったり。初めて見たが、これはこれはファンキーでタイトでかっこいい。第2のTKYか。(笑)
ベース奏者がいないのに、実にうまくグルーヴ感が作られる。そして、もちろんオルガンのサウンドがファンキー・ジャズ的な要素を加える。全体的なサウンドは、ファンク・ジャズというか、例えば、イギリスあたりのソウル・ファンク・グループ的なアプローチを感じさせる部分もある。インコグニートやブランニュー・へヴィーズを一歩ジャズ寄り、インスト寄り、ファンク寄りにするとこんな感じになるのではないだろうか。オリジナルとカヴァーをまぜた選曲で、カヴァーもおもしろい曲、ちょっとひとひねりある曲が選ばれている。
バンドサウンドとしては、特にアップテンポの曲、例えば「スクエアドライヴ」などのオルガン、ギター、サックスのかけあいなど、もう最高だ。
例えば、第二部の「ヒューマン・ネイチャー」はマイケル・ジャクソン、「ユーズ・ミー」はビル・ウィザース、さらにスティーヴィーも「バード・オブ・ビューティー」が選ばれたりといった具合だ。また、ビージーズの「ステイン・アライヴ」を、それとわからないくらい斬新なアレンジで聞かせてくれたが、このアレンジはなんとフィリップ・セスのものを下敷きにしているという。
紅一点、神谷えりさんは名前はよく見ていたが、実際にライヴを見るのは初めて。ファーストで「ステイン・アライヴ」で登場した時、最初の声を聞いて、レイラ・ハザウェイ風の低い声だな、と思った。かつて、テイチク、BMGでレコードを出し、その頃はJポップだったが、最近はジャズが中心になり、この5月には洋楽系のEKリミックスというユニットでのCDが発売されたばかり。このCDの中に「アイ・ビリーヴ・イン・ミラクル」が収録されている。特にアンコールの「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」などとてもよい感じだ。
それぞれのソロのバトルの部分などひじょうにおもしろい。ファーストでは見られなかった圧倒的な迫力と緊張感が第二部で炸裂し、音楽への集中力とドライヴ感が圧巻だった。もうこのグループ、このままライヴ録音してしまえばいいのに、と思った。
メンバー
Switchblade
スイッチブレード
太田 剣(sax)、小沼ようすけ(g)、神谷えり(vo)、金子雄太(org)、大槻“カルタ”英宣(ds)
Setlist: 1st
show started 18:32
01. (New Song)(Intro)(タイトル未定)(Original)
02. Warp Factor 8 (Charles Earland)
03. Valdes In The Country (Donny Hathaway)
04. Miller Street (Original)
05. Stayin’ Alive (Bee Gees) (With Kamiya Eri)
06. Never Too Late (Gabriel Goodman)(With Kamiya Eri)
07. 愛の響き(With Kamiya Eri)
Enc. Underneath The Stars (Maria Carey)(With Kamiya Eri)
show ended 19:58
Second Set
show started 21:34
01. (New Song)(Intro)(タイトル未定)(Original)
02. Warp Factor 8 (Charles Earland)
03. Off The Track (Original)
04. Human Nature (Michael Jackson)
05. Squadrive (Lettuce)
06. Use Me (Bill Withers)(With Kamiya Eri)
07. 大きな木(With Kamiya Eri)
08. I Believe In Miracle (Jackson Sisters)(With Kamiya Eri)
Enc. Bird Of Beauty (Stevie Wonder)
Enc. La La Means I Love You (Delfonics)(With Kamiya Eri)
show ended 23:14
太田 剣・オフィシャルサイト
http://www.kenota.net/
小沼ようすけ・オフィシャルサイト
http://www.heartmusic.co.jp/YosukeOnuma/
神谷えり・オフィシャルサイト
http://erikamiya.com/
金子雄太・オフィシャルサイト
http://www.aquapit.net/
大槻“カルタ”英宣・オフィシャルサイト
http://www.kaltek-musik-engine.com/
(2005年11月02日水曜、横浜モーションブルー=スイッチブレイド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Switchblade
集中力。
先週日野賢二さんのライヴを見に行ったら、サックスに太田剣さんがいて、彼が翌週自分のバンドでやるから、ぜひ来てくださいと誘われたので、さっそくモーションへ直行。このバンド名はスイッチブレイド。ブレイドは「剣」から、剣がいろいろ音楽性を変えるバンドといったニュアンスを含むそうだ。なるほど、うまいネーミング。
このスイッチブレイド、メンバーがなかなかすごい。ギターに小沼ようすけ、ドラムスに大槻カルタ英宣、オルガンに金子雄太、そしてヴォーカルに神谷えりという布陣。太田さんとカルタさんは、共演もはんぱではなく多く、私生活でもかなりべったりだそう。(笑) このバンドは、何度もやっているだけあって、バンドユニットとしての息も実にぴったり。初めて見たが、これはこれはファンキーでタイトでかっこいい。第2のTKYか。(笑)
ベース奏者がいないのに、実にうまくグルーヴ感が作られる。そして、もちろんオルガンのサウンドがファンキー・ジャズ的な要素を加える。全体的なサウンドは、ファンク・ジャズというか、例えば、イギリスあたりのソウル・ファンク・グループ的なアプローチを感じさせる部分もある。インコグニートやブランニュー・へヴィーズを一歩ジャズ寄り、インスト寄り、ファンク寄りにするとこんな感じになるのではないだろうか。オリジナルとカヴァーをまぜた選曲で、カヴァーもおもしろい曲、ちょっとひとひねりある曲が選ばれている。
バンドサウンドとしては、特にアップテンポの曲、例えば「スクエアドライヴ」などのオルガン、ギター、サックスのかけあいなど、もう最高だ。
例えば、第二部の「ヒューマン・ネイチャー」はマイケル・ジャクソン、「ユーズ・ミー」はビル・ウィザース、さらにスティーヴィーも「バード・オブ・ビューティー」が選ばれたりといった具合だ。また、ビージーズの「ステイン・アライヴ」を、それとわからないくらい斬新なアレンジで聞かせてくれたが、このアレンジはなんとフィリップ・セスのものを下敷きにしているという。
紅一点、神谷えりさんは名前はよく見ていたが、実際にライヴを見るのは初めて。ファーストで「ステイン・アライヴ」で登場した時、最初の声を聞いて、レイラ・ハザウェイ風の低い声だな、と思った。かつて、テイチク、BMGでレコードを出し、その頃はJポップだったが、最近はジャズが中心になり、この5月には洋楽系のEKリミックスというユニットでのCDが発売されたばかり。このCDの中に「アイ・ビリーヴ・イン・ミラクル」が収録されている。特にアンコールの「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」などとてもよい感じだ。
それぞれのソロのバトルの部分などひじょうにおもしろい。ファーストでは見られなかった圧倒的な迫力と緊張感が第二部で炸裂し、音楽への集中力とドライヴ感が圧巻だった。もうこのグループ、このままライヴ録音してしまえばいいのに、と思った。
メンバー
Switchblade
スイッチブレード
太田 剣(sax)、小沼ようすけ(g)、神谷えり(vo)、金子雄太(org)、大槻“カルタ”英宣(ds)
Setlist: 1st
show started 18:32
01. (New Song)(Intro)(タイトル未定)(Original)
02. Warp Factor 8 (Charles Earland)
03. Valdes In The Country (Donny Hathaway)
04. Miller Street (Original)
05. Stayin’ Alive (Bee Gees) (With Kamiya Eri)
06. Never Too Late (Gabriel Goodman)(With Kamiya Eri)
07. 愛の響き(With Kamiya Eri)
Enc. Underneath The Stars (Maria Carey)(With Kamiya Eri)
show ended 19:58
Second Set
show started 21:34
01. (New Song)(Intro)(タイトル未定)(Original)
02. Warp Factor 8 (Charles Earland)
03. Off The Track (Original)
04. Human Nature (Michael Jackson)
05. Squadrive (Lettuce)
06. Use Me (Bill Withers)(With Kamiya Eri)
07. 大きな木(With Kamiya Eri)
08. I Believe In Miracle (Jackson Sisters)(With Kamiya Eri)
Enc. Bird Of Beauty (Stevie Wonder)
Enc. La La Means I Love You (Delfonics)(With Kamiya Eri)
show ended 23:14
太田 剣・オフィシャルサイト
http://www.kenota.net/
小沼ようすけ・オフィシャルサイト
http://www.heartmusic.co.jp/YosukeOnuma/
神谷えり・オフィシャルサイト
http://erikamiya.com/
金子雄太・オフィシャルサイト
http://www.aquapit.net/
大槻“カルタ”英宣・オフィシャルサイト
http://www.kaltek-musik-engine.com/
(2005年11月02日水曜、横浜モーションブルー=スイッチブレイド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Switchblade
Eye To Eye Contact With Stevie
2005年11月4日【通訳中は、スティーヴィーは手持ち無沙汰】
目線。
今回の記者会見は、通常どおり、質問は日本語で行い、通訳が英語に直し、スティーヴィーの答えを通訳が日本語に直すという手順で行われた。海外のアーティストの場合、通訳が日本語を話している間、手持ち無沙汰となる。
僕はステージに向かってセンターよりやや左に座って、彼らを見ていたが、アイーシャとスティーヴィーは時々、耳元で何かを話したりしているのが見える。実際にアイーシャを見るのは初めてだったが、実にかわいらしい。一時期はそれほどではなかったが、最近はかなり一緒にいることが多いという。
火曜日(1日)に行われた『ミュージック・フェア』の収録では、予定時間を大幅に越え、収録が終了したのは、夜中の12時くらいだったという。途中で曲を変えたり、また、変えた曲のトラックのアレンジを変えたりしたために、予想以上に時間がかかったそうだ。すでに録音してあるトラックのアレンジを変えるなど、完璧主義者スティーヴィーならではだ。
ここでは、結局「ポジティヴィティー」と「ソー・ホワット・ザ・ファス」をメドレーにして、さらに、「心の愛(アイ・ジャスト・コールド・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー)」、「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハート」を歌った、という。今回は5人ほどバンドが帯同している。
さて、今回は質問できる人が抽選で選ばれるということで、しかも15人まで。さらに、時間がなくなれば、たとえば、7番目か8番目で終るかもしれない、という制限だ。残念ながら、僕が会見場に着いた時には抽選は終っていて、僕は質問できない。
ちょうどインターネットデレビ「ギャオ」の取材で来ていた西任さんが、ラッキーなのかアンラッキーなのか14番目を引いていた。で、一緒に質問を考えてくれというので、考えた。というより、それ以前に14番目まで回ってくるか、かなり可能性が低いように思えたのだが。
スティーヴィーが来るまでたっぷり時間があったので、喧喧諤諤になったのだが、今回のテーマが「愛」なので、「愛に関する質問はどうか」ということになった。スティーヴィーは、今の時代にこそ、愛が必要だという。また、愛は永遠だ、君をずっと愛しつづけるというようなラヴソングもある。だが、実生活では最初の妻シリータとは離婚し、次のガールフレンドとも別れ、事実上「永遠」ではない。その彼に、「あなたは、愛は永遠だと歌っています。でも、実際はあなたの愛は永遠ではありません。本当に愛は永遠なのでしょうか」と質問したら、どうだろう、ということになった。これはけっこうおもしろい質問ではないだろうか。
そうして、質疑応答が始まったが5番目で一旦終りそうになり、あと3問ということで、結局14番目はとうてい届かないことになった。
さて、4番目の質問の答えを通訳が訳しているときのことだった。スティーヴィーはいつものように手持ち無沙汰だったのだが、ふと気づくとずっとこっちの方を見ていた。しっかりとこちらを見据え、僕の方を見ていたのだ。よく人から目を凝視されると、自分の目をそらす人がいるが、僕はじっくり相手に見られたら、目線をはずさずに見返すというか、視線を返すタイプ。だからここは、目をそらしてはいけない、と直感した。「ずっとスティーヴィー、こっち見てるよ」というと「ほんとだ」と西任さん。サングラス越しにずっと僕を見つづけるスティーヴィーをしばし僕も見つづけた。10秒以上あったような気がする。けっこう長かったような。今回の記者会見の最大の収穫であり、もっとも嬉しかったこと、それは、スティーヴィーと目があったことだ!
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
目線。
今回の記者会見は、通常どおり、質問は日本語で行い、通訳が英語に直し、スティーヴィーの答えを通訳が日本語に直すという手順で行われた。海外のアーティストの場合、通訳が日本語を話している間、手持ち無沙汰となる。
僕はステージに向かってセンターよりやや左に座って、彼らを見ていたが、アイーシャとスティーヴィーは時々、耳元で何かを話したりしているのが見える。実際にアイーシャを見るのは初めてだったが、実にかわいらしい。一時期はそれほどではなかったが、最近はかなり一緒にいることが多いという。
火曜日(1日)に行われた『ミュージック・フェア』の収録では、予定時間を大幅に越え、収録が終了したのは、夜中の12時くらいだったという。途中で曲を変えたり、また、変えた曲のトラックのアレンジを変えたりしたために、予想以上に時間がかかったそうだ。すでに録音してあるトラックのアレンジを変えるなど、完璧主義者スティーヴィーならではだ。
ここでは、結局「ポジティヴィティー」と「ソー・ホワット・ザ・ファス」をメドレーにして、さらに、「心の愛(アイ・ジャスト・コールド・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー)」、「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハート」を歌った、という。今回は5人ほどバンドが帯同している。
さて、今回は質問できる人が抽選で選ばれるということで、しかも15人まで。さらに、時間がなくなれば、たとえば、7番目か8番目で終るかもしれない、という制限だ。残念ながら、僕が会見場に着いた時には抽選は終っていて、僕は質問できない。
ちょうどインターネットデレビ「ギャオ」の取材で来ていた西任さんが、ラッキーなのかアンラッキーなのか14番目を引いていた。で、一緒に質問を考えてくれというので、考えた。というより、それ以前に14番目まで回ってくるか、かなり可能性が低いように思えたのだが。
スティーヴィーが来るまでたっぷり時間があったので、喧喧諤諤になったのだが、今回のテーマが「愛」なので、「愛に関する質問はどうか」ということになった。スティーヴィーは、今の時代にこそ、愛が必要だという。また、愛は永遠だ、君をずっと愛しつづけるというようなラヴソングもある。だが、実生活では最初の妻シリータとは離婚し、次のガールフレンドとも別れ、事実上「永遠」ではない。その彼に、「あなたは、愛は永遠だと歌っています。でも、実際はあなたの愛は永遠ではありません。本当に愛は永遠なのでしょうか」と質問したら、どうだろう、ということになった。これはけっこうおもしろい質問ではないだろうか。
そうして、質疑応答が始まったが5番目で一旦終りそうになり、あと3問ということで、結局14番目はとうてい届かないことになった。
さて、4番目の質問の答えを通訳が訳しているときのことだった。スティーヴィーはいつものように手持ち無沙汰だったのだが、ふと気づくとずっとこっちの方を見ていた。しっかりとこちらを見据え、僕の方を見ていたのだ。よく人から目を凝視されると、自分の目をそらす人がいるが、僕はじっくり相手に見られたら、目線をはずさずに見返すというか、視線を返すタイプ。だからここは、目をそらしてはいけない、と直感した。「ずっとスティーヴィー、こっち見てるよ」というと「ほんとだ」と西任さん。サングラス越しにずっと僕を見つづけるスティーヴィーをしばし僕も見つづけた。10秒以上あったような気がする。けっこう長かったような。今回の記者会見の最大の収穫であり、もっとも嬉しかったこと、それは、スティーヴィーと目があったことだ!
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
【スティーヴィー、ご機嫌な記者会見】
抽選。
スティーヴィー・ワンダーがプロモーションのために10月31日(月曜)に来日、11月2日(水曜)都内のホテルで記者会見を行った。質疑応答は質問者が多数でることが予想されたため、事前に抽選をし、質問者の順番を決めて行われた。11時半に抽選が行われ、15名のメディアの人々が番号をもらい、1番から順に質問することになった。会見場には150人を超える記者らが集まった。
会見の開始予定は当初は12時だったが、12時にはまったく現れる様子はなく、スティーヴィーは12時35分すぎに会場に姿を現した。舞台中央にはソファが、その前にキーボードが置かれている。スティーヴィーは、なんとアイーシャをともなって登場。写真撮影の後に質疑応答が始まった。
質問はグラミー賞についてどう思うか、「シェルター・イン・ザ・レイン」について、曲を書くときの心得、娘アイーシャとのデュエットができた経緯、災害やテロなどの被害者に対してへのメッセージなどの質問がでた。当初5問が終ったところ、予定時間がきたためか、司会者がこれが最後になると伝えたところ、スティーヴィーは「あと3ついいよ」ということで、質疑が3問増えた。
この中で例えば、次のような話が明かされた。「シェルター・イン・ザ・レイン」は4年ほど前に作った。シリータからネルソン・マンデラの娘のイヴェントで一緒に歌わないかと誘われて、南アフリカに行った。その時に彼女から胸にしこりがあることを打ち明けられ、一緒に病院に行ってくれるかと頼まれた。もちろん、一緒に行って検査をしたが、残念なことに悪性の腫瘍だった。当初は、この曲はシリータと一緒に歌うつもりだったが、徐々に彼女の容態が悪くなり、それはかなわなかった。そして、この曲をレコーディングした後、ハリケーン・カトリーナが起こり、その被災者へのチャリティーにすることにした。この曲からあがる純利益をハリケーン・カトリーナの被災者へ全額寄付することにした。
「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」は、10年ほど前のとある火曜日、ニューヨークで書いた。その前日、当時つきあっていた女性と素晴らしい夜、素晴らしいメイクラヴをした後にその時の気持ち書いた。つまり、「彼女は僕のことを愛しているだろうか、どうやったらわかるだろう」という気持ちだ。この曲を作って、自宅で何度も歌っていると、そのうちにアイーシャが覚えてしまい、いつしか歌うようになっていた。それを聞いたスティーヴィーは、彼女のほうが自分よりうまいじゃないか、と思い、今回彼女とともにレコーディングすることにした。
さらに、計8人からの質問に答えた後、突然「ラジオ局のID(ラジオ局のコールサインをちょっとした音楽に乗せて歌ったりするジングルのようなもの)を今、作ってあげるよ。局の名前を言って」と発言。
記者席から次々と声がかかる。「東京FM」「Jウェイヴ」「インターFM」などに混ざって、テレビ番組などもかかり、何本か作った後、収拾がつかなくなったところで、スティーヴィーが「あと10本やるから」と太っ腹なところを見せた。
次々とスティーヴィー・メロディーに乗って曲になっていく各局のコールサイン。記者も、1曲ができるごとに拍手喝采を送る。「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハート」からできた「東京FM」、「ポジティヴィティー」からできた「ラヴFM」、「ホワット・ザ・ファス」のメロディーを使ったID、「シェルター・イン・ザ・レイン」を使ったID、「ドンチュー・ウォーリー・バウト・ア・シング」を使った「目覚ましテレビ」のIDなど、10本以上が出来上がった。
これらが終って、スティーヴィーが会見場を去るとき、記者たちからスタンディング・オヴェーションが巻き起こり、しばし続いた。この日のスティーヴィーは、実にごきげんもよく、次々に質問に答えるだけでなく、こうしてID作りもした。本人自身がとても記者会見を楽しんでいた。予定の1時間を越え、1時間20分以上になり、会見が終了したのは、当初の予定午後1時から1時間以上押して2時過ぎになっていた。
+++++
スティーヴィーは、今回の来日で、4日(金)の『ミュージック・ステーション』(テレビ朝日系列、午後8時)に生出演するほか、『ミュージック・フェア』(11月26日=フジテレビ系列)、『ニュース23』(11月11日頃の放送予定)に出演する予定。
+++++
ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
抽選。
スティーヴィー・ワンダーがプロモーションのために10月31日(月曜)に来日、11月2日(水曜)都内のホテルで記者会見を行った。質疑応答は質問者が多数でることが予想されたため、事前に抽選をし、質問者の順番を決めて行われた。11時半に抽選が行われ、15名のメディアの人々が番号をもらい、1番から順に質問することになった。会見場には150人を超える記者らが集まった。
会見の開始予定は当初は12時だったが、12時にはまったく現れる様子はなく、スティーヴィーは12時35分すぎに会場に姿を現した。舞台中央にはソファが、その前にキーボードが置かれている。スティーヴィーは、なんとアイーシャをともなって登場。写真撮影の後に質疑応答が始まった。
質問はグラミー賞についてどう思うか、「シェルター・イン・ザ・レイン」について、曲を書くときの心得、娘アイーシャとのデュエットができた経緯、災害やテロなどの被害者に対してへのメッセージなどの質問がでた。当初5問が終ったところ、予定時間がきたためか、司会者がこれが最後になると伝えたところ、スティーヴィーは「あと3ついいよ」ということで、質疑が3問増えた。
この中で例えば、次のような話が明かされた。「シェルター・イン・ザ・レイン」は4年ほど前に作った。シリータからネルソン・マンデラの娘のイヴェントで一緒に歌わないかと誘われて、南アフリカに行った。その時に彼女から胸にしこりがあることを打ち明けられ、一緒に病院に行ってくれるかと頼まれた。もちろん、一緒に行って検査をしたが、残念なことに悪性の腫瘍だった。当初は、この曲はシリータと一緒に歌うつもりだったが、徐々に彼女の容態が悪くなり、それはかなわなかった。そして、この曲をレコーディングした後、ハリケーン・カトリーナが起こり、その被災者へのチャリティーにすることにした。この曲からあがる純利益をハリケーン・カトリーナの被災者へ全額寄付することにした。
「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」は、10年ほど前のとある火曜日、ニューヨークで書いた。その前日、当時つきあっていた女性と素晴らしい夜、素晴らしいメイクラヴをした後にその時の気持ち書いた。つまり、「彼女は僕のことを愛しているだろうか、どうやったらわかるだろう」という気持ちだ。この曲を作って、自宅で何度も歌っていると、そのうちにアイーシャが覚えてしまい、いつしか歌うようになっていた。それを聞いたスティーヴィーは、彼女のほうが自分よりうまいじゃないか、と思い、今回彼女とともにレコーディングすることにした。
さらに、計8人からの質問に答えた後、突然「ラジオ局のID(ラジオ局のコールサインをちょっとした音楽に乗せて歌ったりするジングルのようなもの)を今、作ってあげるよ。局の名前を言って」と発言。
記者席から次々と声がかかる。「東京FM」「Jウェイヴ」「インターFM」などに混ざって、テレビ番組などもかかり、何本か作った後、収拾がつかなくなったところで、スティーヴィーが「あと10本やるから」と太っ腹なところを見せた。
次々とスティーヴィー・メロディーに乗って曲になっていく各局のコールサイン。記者も、1曲ができるごとに拍手喝采を送る。「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハート」からできた「東京FM」、「ポジティヴィティー」からできた「ラヴFM」、「ホワット・ザ・ファス」のメロディーを使ったID、「シェルター・イン・ザ・レイン」を使ったID、「ドンチュー・ウォーリー・バウト・ア・シング」を使った「目覚ましテレビ」のIDなど、10本以上が出来上がった。
これらが終って、スティーヴィーが会見場を去るとき、記者たちからスタンディング・オヴェーションが巻き起こり、しばし続いた。この日のスティーヴィーは、実にごきげんもよく、次々に質問に答えるだけでなく、こうしてID作りもした。本人自身がとても記者会見を楽しんでいた。予定の1時間を越え、1時間20分以上になり、会見が終了したのは、当初の予定午後1時から1時間以上押して2時過ぎになっていた。
+++++
スティーヴィーは、今回の来日で、4日(金)の『ミュージック・ステーション』(テレビ朝日系列、午後8時)に生出演するほか、『ミュージック・フェア』(11月26日=フジテレビ系列)、『ニュース23』(11月11日頃の放送予定)に出演する予定。
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ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
【夕食難民になりにけり】
夕食難民。
収録を終えて、横浜ランドマークからオッシーを乗せて東京方面へ向かう。夜8時、小腹がすく。というより、ちゃんとおなかがすいている。何か食べましょうか、ということになり、とんかつはどうか、という話になった。オッシーが自由が丘の丸栄を提案、「いいね、いいね」となったが、ちょうど第三京浜を走っていたので、前ここにも書いた川崎のとん黒http://blog.soulsearchin.com/archives/000330.htmlに行こうということになった。
確か月曜が休みで、9時まではやっているはず。充分間に合うはずだ。だが、第三京品を川崎で降りていくだけに、一応電話確認したいところ。オッシーが104で番号を調べるとわからない、という。え〜〜? じゃあ、僕の手帳に電話が書いてあるかもしれないので、それを見てもらう。しっかり書いてあった。044...しかも、とん黒・月曜定休とまで書いてある。さすが、吉岡手帳。今日は火曜日。やった。そこで、電話をする。出る。やった。やってる。「もしもし、とん黒さんですか。吉岡です。ごぶさたです」 一瞬間があり、「あ〜〜、どうもごぶさたです」 「今日はまだ、やってますか」 「あ、今日はお休みいただいてるんです。いま、月曜と火曜が定休なんですよ」 「ありや〜〜〜」
というわけで、次のB案へ。自由が丘の丸栄。104で調べる。番号わかる。かける。しか〜〜し、出ない。微妙にやな予感。とりあえず、第三京浜を降りて、自由が丘に向かう。もしだめなら、自由が丘のとんきに行こうということになる。丸栄、ロータリーに一瞬車を止めている間にオッシーがロケハンに行く。やはり、休みだった。ぐるっとまわって、とんきへ。すると、なんとまあ、ここも定休日。
「とんかつ屋さんは、火曜日はだめということか」という暗雲が立ち込める。この時点で、ふたりはすっかりとんかつモードにできあがり、なにがなんでもとんかつという感じになる。たしか、目黒のとんきも火曜あたり、休みではないか。(後で調べると、火曜日・定休、さらに第三月曜が休み) キムカツは並ぶので今回はパス。じゃあ、最近密かにお気に入りの広尾の貴香村(たかむら)に行こうと提案。その前に、ステーキのBMはどうだ、風邪気味なら、肉でパワー付けだ、といって大鳥神社近くのBMに行くが、やはり並んでいて40分待ちと言われ撤退。
道順で行けば、次に白金すずきへ。白金トンネルを抜けると、すずきの看板に明かりがついていた。しかしここは9時まで。時刻は8時56分くらい。「すずき、あかりついてますよ!」「いやあ、ここは、9時までだから、もうユーターンして車止める頃には明かりが消えますよ。(笑) 貴香村はたしか9時半すぎまでやってるから、そっちのほうが確実ですよ」
し、し、しかし〜〜。貴香村の前に行くと、あかりが消えているではないか! な、な、なんと。火曜日、定休? きいてないよ〜〜。後で調べると、年中無休のはずだが・・・。果たして、なぜだ。なぞだ。
ここで、さっきまであかりがついていたすずきに急遽、戻ることにする。し、し、しか〜〜し。戻ると時計は9時を2分くらい回っている。あかりが消えてる・・・。さっき、はいっておけばよかったか・・・。一応、オッシーが降りて、店に確認しにいくが、「もうしわけない」と丁重に断られた。こんなもんです。
万策尽きた・・・。6軒、だめだったわけだ。こうして我々は夕食難民になったのだった・・・。
DINING>RESTAURANTS>ESSAY
夕食難民。
収録を終えて、横浜ランドマークからオッシーを乗せて東京方面へ向かう。夜8時、小腹がすく。というより、ちゃんとおなかがすいている。何か食べましょうか、ということになり、とんかつはどうか、という話になった。オッシーが自由が丘の丸栄を提案、「いいね、いいね」となったが、ちょうど第三京浜を走っていたので、前ここにも書いた川崎のとん黒http://blog.soulsearchin.com/archives/000330.htmlに行こうということになった。
確か月曜が休みで、9時まではやっているはず。充分間に合うはずだ。だが、第三京品を川崎で降りていくだけに、一応電話確認したいところ。オッシーが104で番号を調べるとわからない、という。え〜〜? じゃあ、僕の手帳に電話が書いてあるかもしれないので、それを見てもらう。しっかり書いてあった。044...しかも、とん黒・月曜定休とまで書いてある。さすが、吉岡手帳。今日は火曜日。やった。そこで、電話をする。出る。やった。やってる。「もしもし、とん黒さんですか。吉岡です。ごぶさたです」 一瞬間があり、「あ〜〜、どうもごぶさたです」 「今日はまだ、やってますか」 「あ、今日はお休みいただいてるんです。いま、月曜と火曜が定休なんですよ」 「ありや〜〜〜」
というわけで、次のB案へ。自由が丘の丸栄。104で調べる。番号わかる。かける。しか〜〜し、出ない。微妙にやな予感。とりあえず、第三京浜を降りて、自由が丘に向かう。もしだめなら、自由が丘のとんきに行こうということになる。丸栄、ロータリーに一瞬車を止めている間にオッシーがロケハンに行く。やはり、休みだった。ぐるっとまわって、とんきへ。すると、なんとまあ、ここも定休日。
「とんかつ屋さんは、火曜日はだめということか」という暗雲が立ち込める。この時点で、ふたりはすっかりとんかつモードにできあがり、なにがなんでもとんかつという感じになる。たしか、目黒のとんきも火曜あたり、休みではないか。(後で調べると、火曜日・定休、さらに第三月曜が休み) キムカツは並ぶので今回はパス。じゃあ、最近密かにお気に入りの広尾の貴香村(たかむら)に行こうと提案。その前に、ステーキのBMはどうだ、風邪気味なら、肉でパワー付けだ、といって大鳥神社近くのBMに行くが、やはり並んでいて40分待ちと言われ撤退。
道順で行けば、次に白金すずきへ。白金トンネルを抜けると、すずきの看板に明かりがついていた。しかしここは9時まで。時刻は8時56分くらい。「すずき、あかりついてますよ!」「いやあ、ここは、9時までだから、もうユーターンして車止める頃には明かりが消えますよ。(笑) 貴香村はたしか9時半すぎまでやってるから、そっちのほうが確実ですよ」
し、し、しかし〜〜。貴香村の前に行くと、あかりが消えているではないか! な、な、なんと。火曜日、定休? きいてないよ〜〜。後で調べると、年中無休のはずだが・・・。果たして、なぜだ。なぞだ。
ここで、さっきまであかりがついていたすずきに急遽、戻ることにする。し、し、しか〜〜し。戻ると時計は9時を2分くらい回っている。あかりが消えてる・・・。さっき、はいっておけばよかったか・・・。一応、オッシーが降りて、店に確認しにいくが、「もうしわけない」と丁重に断られた。こんなもんです。
万策尽きた・・・。6軒、だめだったわけだ。こうして我々は夕食難民になったのだった・・・。
DINING>RESTAURANTS>ESSAY
【フランクリンズ・ジャズ&バーガー第二回開催】
告知。
このところ、告知が多いような気もしますが、前回7月に行って好評だったフランクリンズ・ジャズ&バーガーの第二回を行います。ご興味のある方、大体60人くらいでいっぱいになりますので、お早目のご予約をお勧めいたします。基本的に、予約入場制です。
+++++
スノーフレイクとともに、テイスティーなジャズと、
デリシャスなバーガーのひと時を〜〜
島津山の片隅で妥協を許さないハンバーガーを作りつづけて15年〜
瀟洒な一軒家フランクリン・アヴェニューを舞台に行われるカジュアルでクラッシー な一夜 ハンバーガー片手に、ジャジーなひと時を過ごしませんか?
Tasty Jazz and Delicious Burger〜ジャズとバーガーの夕べ
Franklins’ Jazz & Burger Vol.2 〜 "Silent Night"
【日時】 2005年12月2日(金曜日)
【開場】 18時30分
【開演】 第一部19時30分、第二部20時30分 (入れ替えなし)
【出演】 ザ・フランクリンズ (西任白鵠=ヴォーカル、森田聡=ベース、松本幸 三=ドラムス、加納正隆=ピアノ、中尾剛也=ギター)
【場所】 7025フランクリン・アヴェニュー 東京都品川区東五反田3-15-18
【料金】 ¥5000--(税込み)ハンバーガーとドリンクが充分についています。CD おみやげ付き(CDおみやげは予約された方のみです)
【予約制】 席数に限りがありますので、基本的に予約入場といたします。予約がない場合入場できないこともありますので、ぜひ、ご予約ください。
【予約方法】 Franklins0718@yahoo.co.jp まで、お名前(フルネーム)、電話番号、人数、何でこのイヴェントを知ったかをお書きの上、お送りください。 折り返し予約確認メー ルとお店への行きかた等をお送りいたします。
【問合せ】 Franklins0718@yahoo.co.jp までメールでお問合せください。申し訳ご ざいませんが電話での問い合わせは受けておりません。
では、12月2日、フランクリン・アヴェニューでお会いしましょう。
+++++
前回の模様
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_19.html
告知。
このところ、告知が多いような気もしますが、前回7月に行って好評だったフランクリンズ・ジャズ&バーガーの第二回を行います。ご興味のある方、大体60人くらいでいっぱいになりますので、お早目のご予約をお勧めいたします。基本的に、予約入場制です。
+++++
スノーフレイクとともに、テイスティーなジャズと、
デリシャスなバーガーのひと時を〜〜
島津山の片隅で妥協を許さないハンバーガーを作りつづけて15年〜
瀟洒な一軒家フランクリン・アヴェニューを舞台に行われるカジュアルでクラッシー な一夜 ハンバーガー片手に、ジャジーなひと時を過ごしませんか?
Tasty Jazz and Delicious Burger〜ジャズとバーガーの夕べ
Franklins’ Jazz & Burger Vol.2 〜 "Silent Night"
【日時】 2005年12月2日(金曜日)
【開場】 18時30分
【開演】 第一部19時30分、第二部20時30分 (入れ替えなし)
【出演】 ザ・フランクリンズ (西任白鵠=ヴォーカル、森田聡=ベース、松本幸 三=ドラムス、加納正隆=ピアノ、中尾剛也=ギター)
【場所】 7025フランクリン・アヴェニュー 東京都品川区東五反田3-15-18
【料金】 ¥5000--(税込み)ハンバーガーとドリンクが充分についています。CD おみやげ付き(CDおみやげは予約された方のみです)
【予約制】 席数に限りがありますので、基本的に予約入場といたします。予約がない場合入場できないこともありますので、ぜひ、ご予約ください。
【予約方法】 Franklins0718@yahoo.co.jp まで、お名前(フルネーム)、電話番号、人数、何でこのイヴェントを知ったかをお書きの上、お送りください。 折り返し予約確認メー ルとお店への行きかた等をお送りいたします。
【問合せ】 Franklins0718@yahoo.co.jp までメールでお問合せください。申し訳ご ざいませんが電話での問い合わせは受けておりません。
では、12月2日、フランクリン・アヴェニューでお会いしましょう。
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前回の模様
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_07_19.html
Mellow Ridaz Vol.3
2005年10月31日【メロー・ライダーズ第三回】
三者三様。
今年の2月、7月と行われてきたソウルDJイヴェント、「メロー・ライダーズ」の第三回が、10月30日(日曜)横浜のソウルバー/クラブ「ルーサー」で行われた。DJオッシー、DJルイカ、そして、DJ吉岡の3人が2ローテーションまわした。御来店いただいたみなさま、ありがとうございました。
僕のテーマというか、方向性は、ファーストセットがスティーヴィーとルーサー、セカンドがジェームス・ブラウン系ファンクというもの。
ファーストは、もう少しスローっぽい曲をかけようと思っていたが、いざDJプレイが始まり、お客さんが踊っているのをみると、どうしても、スローにして、客を散らすことができない。(笑) 今回は、ファーストとセカンドのセットリストをけっこう、事前に決めておいて、それを軸に微調整はするという感じでやってみた。
スティーヴィーの新作からちょっと踊れそうな「マイ・ラヴ・イズ・オン・ファイアー」と「テル・ユア・ハート・アイ・ラヴ・ユー」をかけたら、ゆったりしたリズムだったが、なんとか踊れていた。想定では、ビヨンセ&スティーヴィーの「ソー・アメイジング」からルーサーの「ネヴァー・トゥ・マッチ」にもっていこうかと思ったが、スローがかけられなくなり、「サインド・シールド」の次に「ネヴァー・トゥ・マッチ」をかけてしまった。
セカンド、ボビー・バードの後にかけたオーサカ=モノレールは新作の2曲目から5曲目までをそのままかけてみた。そうしたら、ダンスフロアで輪ができて、踊りの上手な人がかなり派手にダンスを決めて、周囲から拍手喝采を浴びていた。
今日はスタックスの黒いTシャツを着て臨んだので、セカンドの最後はスタックスものでまとめてみました。
それにしても、今回「メロー・ライダーズ」の名の元に3人が好き勝手に選曲したのだが、三者三様でそれぞれ違ってておもしろかった。僕が比較的アーティスト主体的、セカンドは特に60年代風、ルイカ氏がメローでゆったりしたソウル、年代では70年代、そして、オッシーがダンクラの王道、80年代という感じだ。
Mellow Ridaz Vol.3
Setlist: DJ by Yoshioka Masaharu 1st set
started 22:10
01. What’s Going On / David T. Walker
02. My Love Is On Fire / Stevie Wonder
03. Tell Your Heart I Love You / Stevie Wonder
04. Signed Sealed And Delivered, I’m Yours (remix) / Stevie Wonder
05. Never Too Much/ Luther Vandross
06. Instant Love / Cheryl Lynn
07. Get It Right / Aretha Franklin
08. Until You Come Back To Me / Aretha Franklin
09. Until You Come Back To Me/ Stevie Wonder
10. Superstition / Stevie Wonder
11. Another Star / Stevie Wonder
12. I Just Called To Say I Love You / Herbie Hancock ftg, Raul Midon
2nd set
01. I Got You I Feel Good / Quincy Jones
02. Think / Lyn Collins
03. Mr. Big Stuff / Lyn Collins
04. Super Good / Vickie Anderson
05. The Chicken / James Brown
06. The Chicken / Pee Wee Ellis & Fred Wesley
07. I Know You Got Soul / Bobby Byrd
08. What It Is…What It Was / Osaka Monaurail
09. Thankful (For What You’ve Done) / Osaka Monaurail
10. (She Sure Is) Down & Out / Osaka Monaurail
11. That’s My Desire / Osaka Monaurail
12. Once You Get Started / Maceo
13. Soul Finger / Barkays
14. Hold On I’m Coming / Sam & Dave
15. Who’s Making Love / Johnny Taylor
16. Theme From Shaft / Isaac Hayes
17. Whatcha See Is Whatcha Get / Dramatics
set ended 2:22
(2005年10月30日日曜、横浜ルーサー=メロー・ライダーズVOL.3)
ENT>MUSIC>EVENT>Mellow Ridaz Vol.3
三者三様。
今年の2月、7月と行われてきたソウルDJイヴェント、「メロー・ライダーズ」の第三回が、10月30日(日曜)横浜のソウルバー/クラブ「ルーサー」で行われた。DJオッシー、DJルイカ、そして、DJ吉岡の3人が2ローテーションまわした。御来店いただいたみなさま、ありがとうございました。
僕のテーマというか、方向性は、ファーストセットがスティーヴィーとルーサー、セカンドがジェームス・ブラウン系ファンクというもの。
ファーストは、もう少しスローっぽい曲をかけようと思っていたが、いざDJプレイが始まり、お客さんが踊っているのをみると、どうしても、スローにして、客を散らすことができない。(笑) 今回は、ファーストとセカンドのセットリストをけっこう、事前に決めておいて、それを軸に微調整はするという感じでやってみた。
スティーヴィーの新作からちょっと踊れそうな「マイ・ラヴ・イズ・オン・ファイアー」と「テル・ユア・ハート・アイ・ラヴ・ユー」をかけたら、ゆったりしたリズムだったが、なんとか踊れていた。想定では、ビヨンセ&スティーヴィーの「ソー・アメイジング」からルーサーの「ネヴァー・トゥ・マッチ」にもっていこうかと思ったが、スローがかけられなくなり、「サインド・シールド」の次に「ネヴァー・トゥ・マッチ」をかけてしまった。
セカンド、ボビー・バードの後にかけたオーサカ=モノレールは新作の2曲目から5曲目までをそのままかけてみた。そうしたら、ダンスフロアで輪ができて、踊りの上手な人がかなり派手にダンスを決めて、周囲から拍手喝采を浴びていた。
今日はスタックスの黒いTシャツを着て臨んだので、セカンドの最後はスタックスものでまとめてみました。
それにしても、今回「メロー・ライダーズ」の名の元に3人が好き勝手に選曲したのだが、三者三様でそれぞれ違ってておもしろかった。僕が比較的アーティスト主体的、セカンドは特に60年代風、ルイカ氏がメローでゆったりしたソウル、年代では70年代、そして、オッシーがダンクラの王道、80年代という感じだ。
Mellow Ridaz Vol.3
Setlist: DJ by Yoshioka Masaharu 1st set
started 22:10
01. What’s Going On / David T. Walker
02. My Love Is On Fire / Stevie Wonder
03. Tell Your Heart I Love You / Stevie Wonder
04. Signed Sealed And Delivered, I’m Yours (remix) / Stevie Wonder
05. Never Too Much/ Luther Vandross
06. Instant Love / Cheryl Lynn
07. Get It Right / Aretha Franklin
08. Until You Come Back To Me / Aretha Franklin
09. Until You Come Back To Me/ Stevie Wonder
10. Superstition / Stevie Wonder
11. Another Star / Stevie Wonder
12. I Just Called To Say I Love You / Herbie Hancock ftg, Raul Midon
2nd set
01. I Got You I Feel Good / Quincy Jones
02. Think / Lyn Collins
03. Mr. Big Stuff / Lyn Collins
04. Super Good / Vickie Anderson
05. The Chicken / James Brown
06. The Chicken / Pee Wee Ellis & Fred Wesley
07. I Know You Got Soul / Bobby Byrd
08. What It Is…What It Was / Osaka Monaurail
09. Thankful (For What You’ve Done) / Osaka Monaurail
10. (She Sure Is) Down & Out / Osaka Monaurail
11. That’s My Desire / Osaka Monaurail
12. Once You Get Started / Maceo
13. Soul Finger / Barkays
14. Hold On I’m Coming / Sam & Dave
15. Who’s Making Love / Johnny Taylor
16. Theme From Shaft / Isaac Hayes
17. Whatcha See Is Whatcha Get / Dramatics
set ended 2:22
(2005年10月30日日曜、横浜ルーサー=メロー・ライダーズVOL.3)
ENT>MUSIC>EVENT>Mellow Ridaz Vol.3
【このジャズシンガーは一体?】
誰?
トクの番組の収録が終わり、マネジャーのM氏をおくったところで、「ちょっと一杯だけやっていきましょうか」と近くのソウルバー、ミッドナイト・アワーへ。
久々に顔を出すと、ヒップホップ系のユニット、2バッカ(ツー・バッカ)のハマちゃんがいた。なんと、このほどメジャーとの契約が決まったという。おめでとう。来年春くらいに、まずミニアルバムを出すために、今、一生懸命曲を書きためているそうだ。2バッカのもうひとりのハマーくん(ハマとハマーは別人)は、最近はベニーKのトラックなども作って今かなり旬なので、このユニットの来年以降の動きは注目だ。
さて、いろいろ話をしているうちに、どこかで聞いたことがある曲が流れてきた。ジャジーな女性シンガーに歌われる・・・、それは、「ジョージア・オン・マイ・マインド」であった。なかなかいい雰囲気じゃない。でも、聞いたことないなあ。わからない。しばしいろいろ考えた。
だが、結局わからずがまんできずにお店のナルくんに聞いた。「これ、誰?」 すると「これ、かければ吉岡さん、ひっぱってこれると思いました(笑)」 「おっと、つかまれちゃったか、で、誰?」 ナルくん、ジャケットを渡してくれた。
エアブラシのイラストが描かれたジャケット、アーティスト名は? 「えええっ? Mieko Hirota???」 弘田三枝子 ? まじ〜?? 何と昭和30年代から40年代にかけて一世を風靡した弘田三枝子 だった。おそらく、このアルバムは80年代に再発されたものだろう。
タイトルは、『ジャパニーズ・グラフィティー』、アナログ・アルバムのA面が洋楽ヒットの日本語カヴァー、B面が「ジョージア・・・」や、「マック・ザ・ナイフ」「オーヴァー・ザ・レインボウ」、「イッツ・ア・シン・トゥ・テル・ア・ライ」などスタンダードを英語で歌っている。これが、発音もしっかりしていれば、サウンドもなかなかのもので、びっくりした。うまいなあ。
ちょっと調べたら、ちなみに次のところで45秒程度なら試聴できます。
http://listen.jp/store/artalltracks.aspx?artistid=1148529
なんとか入手して、いつかどこかでかけます!
誰?
トクの番組の収録が終わり、マネジャーのM氏をおくったところで、「ちょっと一杯だけやっていきましょうか」と近くのソウルバー、ミッドナイト・アワーへ。
久々に顔を出すと、ヒップホップ系のユニット、2バッカ(ツー・バッカ)のハマちゃんがいた。なんと、このほどメジャーとの契約が決まったという。おめでとう。来年春くらいに、まずミニアルバムを出すために、今、一生懸命曲を書きためているそうだ。2バッカのもうひとりのハマーくん(ハマとハマーは別人)は、最近はベニーKのトラックなども作って今かなり旬なので、このユニットの来年以降の動きは注目だ。
さて、いろいろ話をしているうちに、どこかで聞いたことがある曲が流れてきた。ジャジーな女性シンガーに歌われる・・・、それは、「ジョージア・オン・マイ・マインド」であった。なかなかいい雰囲気じゃない。でも、聞いたことないなあ。わからない。しばしいろいろ考えた。
だが、結局わからずがまんできずにお店のナルくんに聞いた。「これ、誰?」 すると「これ、かければ吉岡さん、ひっぱってこれると思いました(笑)」 「おっと、つかまれちゃったか、で、誰?」 ナルくん、ジャケットを渡してくれた。
エアブラシのイラストが描かれたジャケット、アーティスト名は? 「えええっ? Mieko Hirota???」 弘田三枝子 ? まじ〜?? 何と昭和30年代から40年代にかけて一世を風靡した弘田三枝子 だった。おそらく、このアルバムは80年代に再発されたものだろう。
タイトルは、『ジャパニーズ・グラフィティー』、アナログ・アルバムのA面が洋楽ヒットの日本語カヴァー、B面が「ジョージア・・・」や、「マック・ザ・ナイフ」「オーヴァー・ザ・レインボウ」、「イッツ・ア・シン・トゥ・テル・ア・ライ」などスタンダードを英語で歌っている。これが、発音もしっかりしていれば、サウンドもなかなかのもので、びっくりした。うまいなあ。
ちょっと調べたら、ちなみに次のところで45秒程度なら試聴できます。
http://listen.jp/store/artalltracks.aspx?artistid=1148529
なんとか入手して、いつかどこかでかけます!
【レオン・ラッセル来日】
尊敬。
アメリカのシンガー・ソングライター、レオン・ラッセルが11月に来日、アコースティック・バンドセットと、エレクトリックバンド・セットというふたつの違った編成でライヴを繰り広げる。それぞれで、かなり持ち味が変わるものと思われ、そのサウンドの違いが注目される。
レオン・ラッセルは1941年4月2日オクラホマ州ロウトン生まれ。セッション・ミュージシャンとして、プロデューサー、フィル・スペクターのレコーディング・セッションなどで頭角をあらわし、その後70年に自身のレーベル、シェルターを設立。自らシンガー・ソングライターとして多くの作品を出した。特に、独特の粘り気のヴォーカルが印象深く、ファンの支持を集めるだけでなく、ミュージシャン仲間からも尊敬を受けている。ジョー・コッカー、ジョージ・ハリソン、エリック・クラプトンらそうそうたるメンバーとセッションを行ったりライヴ活動をしたり、ロック界の重鎮として活躍。
ソングライターとして書いた「ア・ソング・フォー・ユー」は、カーペンターズによって歌われ大ヒット、その後、ダニー・ハザウェイなどによってもカヴァーされている。さらに「ディス・マスカレード」(ジョージ・ベンソンで大ヒット)、「スーパースター」(カーペンターズ、ルーサー・ヴァンドロスなどでヒット)などの曲を送り出し人気ソングライターとなった。
レオン・ラッセルは73年11月に来日している。
■カンヴァセーション・ウェッブ
http://www.conversation.co.jp/schedule/leon_russell/index.html
■レオン・ラッセル来日コンサート
2005年11月21日(月曜)開場18時30分、開演19時
場所 文化村・オーチャードホール
2005年11月24日(木曜)開場18時30分、開演19時
場所 文化村・オーチャードホール
出演者 11.21 (Mon) バンド(アコースティック)+ ピアノ・ソロ
11.24 (Thu) バンド(エレクトリック)
バンドメンバー
Leon Russell (vocals / keyboards)
Jason Marion Speegle (guitar)
John Charles Wessel (Bass / back vocals)
Tina Rose Goodner (back vocals)
Grand Murcus Whitman (percussion)
William Cody Bailey (drums)
料 金 全席指定 SS席 9,000 S席 7,000 A席 5,000
チケット発売日 9月3日(土)
チケット取扱い : チケットぴあ http://pia.jp/t/0570-02-9999(Pコード 208-805)
ローソンチケット 0570-000-777(オペレーター予約)Lコード予約 0570-063-003(Lコード:32354)
e+ http://eplus.jp/ (パソコン&携帯)
Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999
お問い合せ カンバセーション 03-5280-9996(10:00-19:00)
2005年11月22日(火曜)開場18時、開演19時
場所 心斎橋クラブクアトロ
出演者 バンド(エレクトリック)
バンドメンバー
Leon Russell (vocals / keyboards)
Jason Marion Speegle (guitar)
John Charles Wessel (Bass / back vocals)
Tina Rose Goodner (back vocals)
Grand Murcus Whitman (percussion)
William Cody Bailey (drums)
料 金 前売 7,000 / 当日 7,500 (税込・1ドリンク・整理番号付)
チケット発売日 10月8日(土)
チケット取扱い :チケットぴあ http://pia.jp/t/ 0570-02-9999、0570-02-9966(Pコード 212-260)
ローソンチケット 0570-000-777(オペレーター予約)Lコード予約 0570-063-003(Lコード:51564)
e+ http://eplus.jp/ (パソコン&携帯)
クラブクアトロ 06-6281-8181
お問い合せ 心斎橋クラブクアトロ 06-6281-8181
ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT>Russell, Leon
尊敬。
アメリカのシンガー・ソングライター、レオン・ラッセルが11月に来日、アコースティック・バンドセットと、エレクトリックバンド・セットというふたつの違った編成でライヴを繰り広げる。それぞれで、かなり持ち味が変わるものと思われ、そのサウンドの違いが注目される。
レオン・ラッセルは1941年4月2日オクラホマ州ロウトン生まれ。セッション・ミュージシャンとして、プロデューサー、フィル・スペクターのレコーディング・セッションなどで頭角をあらわし、その後70年に自身のレーベル、シェルターを設立。自らシンガー・ソングライターとして多くの作品を出した。特に、独特の粘り気のヴォーカルが印象深く、ファンの支持を集めるだけでなく、ミュージシャン仲間からも尊敬を受けている。ジョー・コッカー、ジョージ・ハリソン、エリック・クラプトンらそうそうたるメンバーとセッションを行ったりライヴ活動をしたり、ロック界の重鎮として活躍。
ソングライターとして書いた「ア・ソング・フォー・ユー」は、カーペンターズによって歌われ大ヒット、その後、ダニー・ハザウェイなどによってもカヴァーされている。さらに「ディス・マスカレード」(ジョージ・ベンソンで大ヒット)、「スーパースター」(カーペンターズ、ルーサー・ヴァンドロスなどでヒット)などの曲を送り出し人気ソングライターとなった。
レオン・ラッセルは73年11月に来日している。
■カンヴァセーション・ウェッブ
http://www.conversation.co.jp/schedule/leon_russell/index.html
■レオン・ラッセル来日コンサート
2005年11月21日(月曜)開場18時30分、開演19時
場所 文化村・オーチャードホール
2005年11月24日(木曜)開場18時30分、開演19時
場所 文化村・オーチャードホール
出演者 11.21 (Mon) バンド(アコースティック)+ ピアノ・ソロ
11.24 (Thu) バンド(エレクトリック)
バンドメンバー
Leon Russell (vocals / keyboards)
Jason Marion Speegle (guitar)
John Charles Wessel (Bass / back vocals)
Tina Rose Goodner (back vocals)
Grand Murcus Whitman (percussion)
William Cody Bailey (drums)
料 金 全席指定 SS席 9,000 S席 7,000 A席 5,000
チケット発売日 9月3日(土)
チケット取扱い : チケットぴあ http://pia.jp/t/0570-02-9999(Pコード 208-805)
ローソンチケット 0570-000-777(オペレーター予約)Lコード予約 0570-063-003(Lコード:32354)
e+ http://eplus.jp/ (パソコン&携帯)
Bunkamuraチケットセンター 03-3477-9999
お問い合せ カンバセーション 03-5280-9996(10:00-19:00)
2005年11月22日(火曜)開場18時、開演19時
場所 心斎橋クラブクアトロ
出演者 バンド(エレクトリック)
バンドメンバー
Leon Russell (vocals / keyboards)
Jason Marion Speegle (guitar)
John Charles Wessel (Bass / back vocals)
Tina Rose Goodner (back vocals)
Grand Murcus Whitman (percussion)
William Cody Bailey (drums)
料 金 前売 7,000 / 当日 7,500 (税込・1ドリンク・整理番号付)
チケット発売日 10月8日(土)
チケット取扱い :チケットぴあ http://pia.jp/t/ 0570-02-9999、0570-02-9966(Pコード 212-260)
ローソンチケット 0570-000-777(オペレーター予約)Lコード予約 0570-063-003(Lコード:51564)
e+ http://eplus.jp/ (パソコン&携帯)
クラブクアトロ 06-6281-8181
お問い合せ 心斎橋クラブクアトロ 06-6281-8181
ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT>Russell, Leon
【アース、再来日】
11回目。
70年代から日本でも絶大な人気を誇るブラック・グループ、アース・ウィンド&ファイアーが、2006年1月、再び来日する。アースの来日は、2002年11月、2004年9月以来1年4ヶ月ぶり、通算11回目。前回来日したモーリス・ホワイトは今回は帯同しない予定。
大阪2回、東京2回、名古屋1回の計5回の公演が予定されている。新聞発表は11月2日から4日にかけて。優先電話予約は11月5日から、また一般のプレイガイドでの発売は11月12日からとなる。
アースは、9月に新作『イルミネーション』をリリースしたばかり。
++記++
アース・ウィンド&ファイアー・ジャパン・ツアー2006
2006年1月14日(土) 大 阪 : フェスティバルホール
OPEN 5:15PM /START 6:00PM
2006年1月15日(日) 大 阪 : フェスティバルホール
OPEN 4:15PM /START 5:00PM
全席指定 9,500(税込)
問)キョードー大阪:06−6233−8888
2006年1月18日(水) 東 京 : 日本武道館
2006年1月19日(木) 東 京 : 日本武道館
OPEN 6:00PM /START 7:00PM
全席指定 10,000(税込)
(問)ザックコーポレーション:03−5474−9999
2006年1月20日(金) 名古屋 : 愛知県芸術劇場 大ホール
OPEN 6:30PM /START 7:00PM
全席指定 9,500(税込)
(問)キョードー東海:052−972−7466
11回目。
70年代から日本でも絶大な人気を誇るブラック・グループ、アース・ウィンド&ファイアーが、2006年1月、再び来日する。アースの来日は、2002年11月、2004年9月以来1年4ヶ月ぶり、通算11回目。前回来日したモーリス・ホワイトは今回は帯同しない予定。
大阪2回、東京2回、名古屋1回の計5回の公演が予定されている。新聞発表は11月2日から4日にかけて。優先電話予約は11月5日から、また一般のプレイガイドでの発売は11月12日からとなる。
アースは、9月に新作『イルミネーション』をリリースしたばかり。
++記++
アース・ウィンド&ファイアー・ジャパン・ツアー2006
2006年1月14日(土) 大 阪 : フェスティバルホール
OPEN 5:15PM /START 6:00PM
2006年1月15日(日) 大 阪 : フェスティバルホール
OPEN 4:15PM /START 5:00PM
全席指定 9,500(税込)
問)キョードー大阪:06−6233−8888
2006年1月18日(水) 東 京 : 日本武道館
2006年1月19日(木) 東 京 : 日本武道館
OPEN 6:00PM /START 7:00PM
全席指定 10,000(税込)
(問)ザックコーポレーション:03−5474−9999
2006年1月20日(金) 名古屋 : 愛知県芸術劇場 大ホール
OPEN 6:30PM /START 7:00PM
全席指定 9,500(税込)
(問)キョードー東海:052−972−7466
Jino Jam Live: Mr. Bass Man Is Sooo Funky
2005年10月27日【ジーノ・ジャム・ライヴ】
グルーヴ。
日本一のファンキー・ソウル・ベース・マン、日本のルイス・ジョンソン、マーカス・ミラー・・・。形容詞はいろいろつけられるが、グルーヴを作らせたら今、彼の右に出るものはいないであろう日野賢二の自己のグループのライヴ。彼のベースは、特にチョッパーを見ていると、往年のルイス・ジョンソンを思わせる。ジャズ、フュージョンというより、ソウル、ファンクのバンドというか。ソウルマン・ジーノという感じだ。
今回は、ドラムス、キーボード2人、ベース(日野)、これにサックスが3人というひじょうにおおがかりな編成だ。しかも、サックスの3人がソウル・サーチンでもおなじみ太田剣、新進気鋭の小林香織、さらに日本語が達者な西海岸風サウンドのアンディー・ウルフと三者三様の色合いを見せる。
日野は一ベース奏者でありながら、全体的なサウンドプロデュースをかなり念入りに仕上げる。自分が好きなグルーヴ感のあるソウルフルなサウンドを追求するので、自然とそういうサウンドになっていく。この日のドラムは、ケイリブのところでも活躍のロレンゾ。このドラムとベースのコンビネーションなら東京ファンクお任せだ。
ファーストとセカンド、入れ替えにもかかわらず、曲のダブリはなし。それぞれほぼ一時間半たっぷりやってくれた。
第二部最後、ジャコ・パストリアスもやっているサム&デイヴの「カム・オン・カム・オーヴァー」では、ヴォーカルに日野さんがプロデュースをするイッペイ・ブラウン、ヒューマンビートボックスのモトくんという人が登場。かなりうまいビートを聞かせてくれた。アンコールの「チキン」(これもジャコ、オリジナルはジェームス・ブラウン)では、日野さんがチキンの踊り方を観客に教えて、みんながチキンのダンスを踊った。かなりテンポの早い「チキン」だった。
「『チキン』テンポ早かったねえ」というと、「え? やっぱり早かった? もう少し遅いほうがよかったかなあ。オリジナルはかなりテンポ遅いんだよね。だからあれより少し早くしようと思って」と日野さん。いや、あれくらい早くても、あれはあれでよかったが。
「リクエスト、思いついたんだ。こんど、ブラザース・ジョンソンの『ストンプ』か、クインシーの『愛のコリーダ』、やってよ」 「あああ〜〜、あれね、大好きよ。でも、ルイス・ジョンソンの、めちゃくちゃ難しいんだよ。ルイス、こんなに(といってベースをひっぱるジェスチャー)引っ張るんだよ。あんなことできない。ケイリブとか、ロビーとか、ブレンダとか、そういうすごくうまいシンガーと一緒にできるなら、やりたいね」とのお答。
ジーノのベースで、「ストンプ」の途中のソロを聞いてみたい。
■メンバー JINO JAM + 3 Saxophones
日野賢二(b,vo)、小林香織(sax)、太田 剣(sax)、Andy Wulf(sax)、PENNY-K(key)、NOBU-K(key)、Lorenzo Brceful(ds)
■日野賢二・ウェッブ
http://homepage1.nifty.com/live/kenji/
Setlist: First
show started 18:31
01. Intro
02. Moanin’
03. Lonely Time
04. City Living
05. Rain
06. Come Together
Enc. Paster T
show ended 20:00
Setlist; Second
show started 21:30
01. 911
02. E.T.A
03. Always There
04. Aaliyah
05. Wonderland Medley
06. Come On Come Over
Enc. Chicken
show ended 22:58
(2005年10月26日水曜、モーションブルー横浜=ジーノ・ジャム・プラス・3サックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jino Jam (Hino, Kenji)
グルーヴ。
日本一のファンキー・ソウル・ベース・マン、日本のルイス・ジョンソン、マーカス・ミラー・・・。形容詞はいろいろつけられるが、グルーヴを作らせたら今、彼の右に出るものはいないであろう日野賢二の自己のグループのライヴ。彼のベースは、特にチョッパーを見ていると、往年のルイス・ジョンソンを思わせる。ジャズ、フュージョンというより、ソウル、ファンクのバンドというか。ソウルマン・ジーノという感じだ。
今回は、ドラムス、キーボード2人、ベース(日野)、これにサックスが3人というひじょうにおおがかりな編成だ。しかも、サックスの3人がソウル・サーチンでもおなじみ太田剣、新進気鋭の小林香織、さらに日本語が達者な西海岸風サウンドのアンディー・ウルフと三者三様の色合いを見せる。
日野は一ベース奏者でありながら、全体的なサウンドプロデュースをかなり念入りに仕上げる。自分が好きなグルーヴ感のあるソウルフルなサウンドを追求するので、自然とそういうサウンドになっていく。この日のドラムは、ケイリブのところでも活躍のロレンゾ。このドラムとベースのコンビネーションなら東京ファンクお任せだ。
ファーストとセカンド、入れ替えにもかかわらず、曲のダブリはなし。それぞれほぼ一時間半たっぷりやってくれた。
第二部最後、ジャコ・パストリアスもやっているサム&デイヴの「カム・オン・カム・オーヴァー」では、ヴォーカルに日野さんがプロデュースをするイッペイ・ブラウン、ヒューマンビートボックスのモトくんという人が登場。かなりうまいビートを聞かせてくれた。アンコールの「チキン」(これもジャコ、オリジナルはジェームス・ブラウン)では、日野さんがチキンの踊り方を観客に教えて、みんながチキンのダンスを踊った。かなりテンポの早い「チキン」だった。
「『チキン』テンポ早かったねえ」というと、「え? やっぱり早かった? もう少し遅いほうがよかったかなあ。オリジナルはかなりテンポ遅いんだよね。だからあれより少し早くしようと思って」と日野さん。いや、あれくらい早くても、あれはあれでよかったが。
「リクエスト、思いついたんだ。こんど、ブラザース・ジョンソンの『ストンプ』か、クインシーの『愛のコリーダ』、やってよ」 「あああ〜〜、あれね、大好きよ。でも、ルイス・ジョンソンの、めちゃくちゃ難しいんだよ。ルイス、こんなに(といってベースをひっぱるジェスチャー)引っ張るんだよ。あんなことできない。ケイリブとか、ロビーとか、ブレンダとか、そういうすごくうまいシンガーと一緒にできるなら、やりたいね」とのお答。
ジーノのベースで、「ストンプ」の途中のソロを聞いてみたい。
■メンバー JINO JAM + 3 Saxophones
日野賢二(b,vo)、小林香織(sax)、太田 剣(sax)、Andy Wulf(sax)、PENNY-K(key)、NOBU-K(key)、Lorenzo Brceful(ds)
■日野賢二・ウェッブ
http://homepage1.nifty.com/live/kenji/
Setlist: First
show started 18:31
01. Intro
02. Moanin’
03. Lonely Time
04. City Living
05. Rain
06. Come Together
Enc. Paster T
show ended 20:00
Setlist; Second
show started 21:30
01. 911
02. E.T.A
03. Always There
04. Aaliyah
05. Wonderland Medley
06. Come On Come Over
Enc. Chicken
show ended 22:58
(2005年10月26日水曜、モーションブルー横浜=ジーノ・ジャム・プラス・3サックス・ライヴ)
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