Hurricane Katrina Relief: Charity Concert
2005年10月26日【ハリケーン"カトリーナ"被災ニューオーリンズ救済イヴェント】
告知。
8月末にアメリカ南部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」による被災者へのチャリティー・イヴェントが、南部音楽に造詣の深いプロモーター、チョコレート・クリーム・プロダクションが音頭をとって企画。急遽、2005年11月9日(水)と11日(金)に行われることになった。詳細は次のとおり。
■ハリケーン「カトリーナ」被災ニューオーリンズ救済イヴェント
[日程・会場]
2005年11月 9日(水) 渋谷 オー・イースト6時開場・開演
2005年11月11日(金) 渋谷 オー・ウエスト6時開場・開演
各日とも、前売3000円・当日3500円。
チケットは、ぴあ・ローソン・e+で購入可能。
[問合せ]
チョコレート・クリーム・プロダクション 電話03-3487-4176
http://www.chocolatecream.co.jp/
あるいは、
11月9日はオー・イースト 03-5458-4681 、11月11日はオー・ウェスト 03-5784-7088
http://www.shibuya-o.com
[出演者]
<2005年11月9日・水>
「ミッチズ・ファンキー・ジャム」
(元ブラックボトム・ブラスバンドのミッチによるニューオーリンズ・ユニット。)(メンバー:ミッチ=トランペット、清水興[ナニワエキスプレスのメンバー]=ベース、オージ[ブラック・ボトム・ブラス・バンドのメンバー]=ドラムス、吉弘知鶴子=キーボード)
「ブルーストーン」
(大阪のオールマン・ブラザーズ・バンドとして知られるサボイ・トラッフルのニュー・プロジェクト・トリオ)
「ニューオーリンズ・エレクトロ」
(日本発のエレクトリック・ニューオーリンズ・ブラス・バンド)
(岡大高祐=チューバ、エフェクツ、辰巳光英=トランペット、エフェクツ[ともに、「渋さシラズ」のメンバー]、後藤篤=トロンボーン、エフェクツ、岡地曙裕=ドラムス[元ボ・ガンボス])
「金子マリ&北京一」
<サブ・ステージ>
「リトル・ジャイヴ・ボーイズ」
(藤井康一=サックス、ウクレレ、ヴォーカル、恵福浩司=ウッドベース、照本史=ピアノ)(本場ニューオリンズも忘れてた古き良き笑えるジャズ)
「奈良ッコリー」
(奈良大介=ドラムス、モッコリー=ダンス)
「ロイキ」
(ロイキ=ギターとヴォーカル)
「スティーヴ・ガードナー」
(ギターとヴォーカル)
<11月11日・金>
「ウシャコダ」
(70年後期から80年代初期のJ-R&B創世記の伝説オリジナルメンバーで)
「S.B.B.」
(名古屋出身のグループ)
「タフ・セッション」
(アーバン・レゲエ・バンド)
「サルーキ」
(ルーツ・ミュージック)
[寄付箱設置協力イヴェント]
POSEIDON Festival 2005
(プログレッシブ・ミュージックのイヴェント)
期日:10月26日(水)〜30日(日)
会場:四谷OUTBREAK
主催:POSEIDON
[寄付先]
現在Buffalo Records(www.buffalo-records.com)で発表しているThe New Orleans Musicians ClinicというNPO団体が困っている人々に水・毛布などを直接届けているというので、ここへの寄付を予定しています。
+++++
ENT>ANNOUNCEMENT>Hurricane Katrina Relief
告知。
8月末にアメリカ南部を襲った大型ハリケーン「カトリーナ」による被災者へのチャリティー・イヴェントが、南部音楽に造詣の深いプロモーター、チョコレート・クリーム・プロダクションが音頭をとって企画。急遽、2005年11月9日(水)と11日(金)に行われることになった。詳細は次のとおり。
■ハリケーン「カトリーナ」被災ニューオーリンズ救済イヴェント
[日程・会場]
2005年11月 9日(水) 渋谷 オー・イースト6時開場・開演
2005年11月11日(金) 渋谷 オー・ウエスト6時開場・開演
各日とも、前売3000円・当日3500円。
チケットは、ぴあ・ローソン・e+で購入可能。
[問合せ]
チョコレート・クリーム・プロダクション 電話03-3487-4176
http://www.chocolatecream.co.jp/
あるいは、
11月9日はオー・イースト 03-5458-4681 、11月11日はオー・ウェスト 03-5784-7088
http://www.shibuya-o.com
[出演者]
<2005年11月9日・水>
「ミッチズ・ファンキー・ジャム」
(元ブラックボトム・ブラスバンドのミッチによるニューオーリンズ・ユニット。)(メンバー:ミッチ=トランペット、清水興[ナニワエキスプレスのメンバー]=ベース、オージ[ブラック・ボトム・ブラス・バンドのメンバー]=ドラムス、吉弘知鶴子=キーボード)
「ブルーストーン」
(大阪のオールマン・ブラザーズ・バンドとして知られるサボイ・トラッフルのニュー・プロジェクト・トリオ)
「ニューオーリンズ・エレクトロ」
(日本発のエレクトリック・ニューオーリンズ・ブラス・バンド)
(岡大高祐=チューバ、エフェクツ、辰巳光英=トランペット、エフェクツ[ともに、「渋さシラズ」のメンバー]、後藤篤=トロンボーン、エフェクツ、岡地曙裕=ドラムス[元ボ・ガンボス])
「金子マリ&北京一」
<サブ・ステージ>
「リトル・ジャイヴ・ボーイズ」
(藤井康一=サックス、ウクレレ、ヴォーカル、恵福浩司=ウッドベース、照本史=ピアノ)(本場ニューオリンズも忘れてた古き良き笑えるジャズ)
「奈良ッコリー」
(奈良大介=ドラムス、モッコリー=ダンス)
「ロイキ」
(ロイキ=ギターとヴォーカル)
「スティーヴ・ガードナー」
(ギターとヴォーカル)
<11月11日・金>
「ウシャコダ」
(70年後期から80年代初期のJ-R&B創世記の伝説オリジナルメンバーで)
「S.B.B.」
(名古屋出身のグループ)
「タフ・セッション」
(アーバン・レゲエ・バンド)
「サルーキ」
(ルーツ・ミュージック)
[寄付箱設置協力イヴェント]
POSEIDON Festival 2005
(プログレッシブ・ミュージックのイヴェント)
期日:10月26日(水)〜30日(日)
会場:四谷OUTBREAK
主催:POSEIDON
[寄付先]
現在Buffalo Records(www.buffalo-records.com)で発表しているThe New Orleans Musicians ClinicというNPO団体が困っている人々に水・毛布などを直接届けているというので、ここへの寄付を予定しています。
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ENT>ANNOUNCEMENT>Hurricane Katrina Relief
Raul Midon: From Donny To Stevie To Raul
2005年10月25日【ダニー、スティーヴィーからラウルへ】
継承。
CDの裏ジャケットで曲目を見ると、ゲストに「ハーモニカ・スティーヴィー・ワンダー」の名前がある。そして、その次の曲は「ダニー・ハザウェイに捧げる」とある。この2行だけで買いだろう。声にスティーヴィーとダニーが宿る驚異の新人、ラウル・ミドンがデビュー作『ステイト・オブ・マインド』を出してプロモーションで来日。
会場の代官山ユニットは、超牛詰。入口からなかなか前に進めない。しかたないので、テレビモニターを見た。ラウル・ミドンの本人名義の初ショーケースライヴ。全8曲約40分、本人だけのオンステージ。見事です。
何よりも、声が素晴らしい。そして、ギター・テクニックが素晴らしい。声色使いが素晴らしい。途中でトランペット風の音を口で出したり、さらにスキャットでギターの演奏とあわせたり、歌、トランペット、ギターとひとり3役をいとも簡単にこなす。全曲、デビュー・アルバムからの作品ばかり。はやく90分のフルショウが見たい。
スティーヴィーとの共演について彼はステージでこう解説した。「あるとき、ソーホーのバーでプロデューサーのアリフ・マーディンと飲んでいたんだ。僕のデビューアルバムには、いろんな人が来てくれた。そこで、僕がふと、『アリフ、スティーヴィーは呼べないかな』とつぶやいたんだ。そうしたら、彼はすぐに携帯からスティーヴィーに電話をして、『スティーヴィー、これこれしかじかで〜〜』と話をしてくれた。そして、アルバム全体をマスタリングに渡す直前、1本の電話がかかってきた。『ラウル、早く、スタジオに飛んで来い! 今、スティーヴィーがLAのスタジオで録音準備万端になってるぞ』ってね。そして、両海岸に分かれて録音したんだ。今日は、スティーヴィーに代わってスティーヴィーのところもやります」 そして、CDではスティーヴィーのハーモニカが聞かれる「エクスプレッションズ・オブ・ラヴ」を披露した。これは、本当にスティーヴィー節だ。
約40分のライヴ終了後、ご挨拶。少しだけだが、話す機会があった。最初誕生日を聞いたら「3月14日」との答え。あれ、確かアリフ・マーディンの誕生日ってそのあたりでは? と返すと、「アリフは15日で、14日はクインシー・ジョーンズだよ」との答え。そうだった! ということは、ラルフはクインシーと同じ誕生日! わお! 「で、何年ですか」と尋ねると、「さあ、まあ、ネットとか見ればわかるよ」との答え。そうかあ、年齢不詳か。で、一生懸命ネットで探してるのだが、まだでてこない。(笑)
関係者にちらりと聞くと誰も知らないのだが、38歳くらいらしいという。それを聞いてまたびっくり。20代半ばあたりと思っていたからだ。38歳だと1967年生まれくらいか。そこで、「初めて買ったレコードはなんですか」と尋ねると、「初めて買ったレコード? う〜ん、思い出した! 聞いてくれ! スティーヴ・ミラーの『フライ・ライク・ア・イーグル』だよ」 な〜るほど。これは75年のヒットです。もし仮に10歳で買っていたとすると65年生まれ。でもよく考えると、ダニー・ハザウェイ、スティーヴィー・ワンダーあたりが好きということは、60年代前半でもおかしくない。「ニュー・メキシコのキャンディマン(レコード店の名前)で買ったんだ!」
年齢はさておき、たくさんの人が挨拶するために並んでいるのでもうひとつだけ質問を。「映画『レイ』は見ましたか?」 「オ〜・イエー、もちろん! あの映画の中で、レイが騙されるシーンがあるだろう。(ギャラをレイが見えないと思い、1ドル札を高額紙幣のごとく数えるシーンのこと) ああいうことがあったのかと思って心が痛んだ。僕は直接ああいうことはなかったけど、ライヴハウスの人間から『ライヴをしないと訴えるぞ』というような脅しを受けたことがあった。『ライヴをしないと、レコード契約なんかぶち壊してやる』とかね。だから、ああいう映画を見ると勉強になるね」
「あの映画の中で、レイが美人を見極めるシーンがあったでしょう。ラウル、あなたはどのようにして、美人を見極めるのですか?」 「ははは、素晴らしい女性(Beautiful lady)は、外見じゃないよ。知性があって、話ができて、愛があれば、そういう女性が美しい人だよ。そう、知性や話し方、どのように話すか、そういうところに惹かれるかな」
ラウルは今年の6月全米デビュー前の4月に、ニューヨークのライヴ・ハウス、ビターエンドのステージに立った。ダニー・ハザウェイの歴史的名盤『ライヴ』が1972年にレコーディングされた地である。ビターエンドのソウルは、ダニーからラウルへ継承されている。
彼には双子の兄弟がいる。そして、その彼もラウル同様未熟児で生まれたため保育器に入れられ酸素過多で失明した。彼らが子供の頃、黒人の母が亡くなり、アルゼンチン系白人の父親に育てられた。だが、その兄弟も現在はNASAでエンジニアとして働いているという。十代の頃、苦労はしたがその頃の苦労した経験を自身のデビュー作に昇華した。この双子にとって盲目はもはやハンディーではない。
ラウル・ミドン、リアル・ミュージック・バイ・リアル・ミュージシャン!
Setlist
show started 19:41
1. Everybody
2. Sunshine (I Can Fly)
3. If Your Gonna Leave
4. All In You Mind
5. Sittin’ In The Middle (Dedicated To Donny Hathaway)
6. Waited All My Life
7. Expressions of Love
8. State of Mind
show ended 20:25
(2005年10月24日月曜、代官山ユニット=ラウル・ミドン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Midon, Raul
継承。
CDの裏ジャケットで曲目を見ると、ゲストに「ハーモニカ・スティーヴィー・ワンダー」の名前がある。そして、その次の曲は「ダニー・ハザウェイに捧げる」とある。この2行だけで買いだろう。声にスティーヴィーとダニーが宿る驚異の新人、ラウル・ミドンがデビュー作『ステイト・オブ・マインド』を出してプロモーションで来日。
会場の代官山ユニットは、超牛詰。入口からなかなか前に進めない。しかたないので、テレビモニターを見た。ラウル・ミドンの本人名義の初ショーケースライヴ。全8曲約40分、本人だけのオンステージ。見事です。
何よりも、声が素晴らしい。そして、ギター・テクニックが素晴らしい。声色使いが素晴らしい。途中でトランペット風の音を口で出したり、さらにスキャットでギターの演奏とあわせたり、歌、トランペット、ギターとひとり3役をいとも簡単にこなす。全曲、デビュー・アルバムからの作品ばかり。はやく90分のフルショウが見たい。
スティーヴィーとの共演について彼はステージでこう解説した。「あるとき、ソーホーのバーでプロデューサーのアリフ・マーディンと飲んでいたんだ。僕のデビューアルバムには、いろんな人が来てくれた。そこで、僕がふと、『アリフ、スティーヴィーは呼べないかな』とつぶやいたんだ。そうしたら、彼はすぐに携帯からスティーヴィーに電話をして、『スティーヴィー、これこれしかじかで〜〜』と話をしてくれた。そして、アルバム全体をマスタリングに渡す直前、1本の電話がかかってきた。『ラウル、早く、スタジオに飛んで来い! 今、スティーヴィーがLAのスタジオで録音準備万端になってるぞ』ってね。そして、両海岸に分かれて録音したんだ。今日は、スティーヴィーに代わってスティーヴィーのところもやります」 そして、CDではスティーヴィーのハーモニカが聞かれる「エクスプレッションズ・オブ・ラヴ」を披露した。これは、本当にスティーヴィー節だ。
約40分のライヴ終了後、ご挨拶。少しだけだが、話す機会があった。最初誕生日を聞いたら「3月14日」との答え。あれ、確かアリフ・マーディンの誕生日ってそのあたりでは? と返すと、「アリフは15日で、14日はクインシー・ジョーンズだよ」との答え。そうだった! ということは、ラルフはクインシーと同じ誕生日! わお! 「で、何年ですか」と尋ねると、「さあ、まあ、ネットとか見ればわかるよ」との答え。そうかあ、年齢不詳か。で、一生懸命ネットで探してるのだが、まだでてこない。(笑)
関係者にちらりと聞くと誰も知らないのだが、38歳くらいらしいという。それを聞いてまたびっくり。20代半ばあたりと思っていたからだ。38歳だと1967年生まれくらいか。そこで、「初めて買ったレコードはなんですか」と尋ねると、「初めて買ったレコード? う〜ん、思い出した! 聞いてくれ! スティーヴ・ミラーの『フライ・ライク・ア・イーグル』だよ」 な〜るほど。これは75年のヒットです。もし仮に10歳で買っていたとすると65年生まれ。でもよく考えると、ダニー・ハザウェイ、スティーヴィー・ワンダーあたりが好きということは、60年代前半でもおかしくない。「ニュー・メキシコのキャンディマン(レコード店の名前)で買ったんだ!」
年齢はさておき、たくさんの人が挨拶するために並んでいるのでもうひとつだけ質問を。「映画『レイ』は見ましたか?」 「オ〜・イエー、もちろん! あの映画の中で、レイが騙されるシーンがあるだろう。(ギャラをレイが見えないと思い、1ドル札を高額紙幣のごとく数えるシーンのこと) ああいうことがあったのかと思って心が痛んだ。僕は直接ああいうことはなかったけど、ライヴハウスの人間から『ライヴをしないと訴えるぞ』というような脅しを受けたことがあった。『ライヴをしないと、レコード契約なんかぶち壊してやる』とかね。だから、ああいう映画を見ると勉強になるね」
「あの映画の中で、レイが美人を見極めるシーンがあったでしょう。ラウル、あなたはどのようにして、美人を見極めるのですか?」 「ははは、素晴らしい女性(Beautiful lady)は、外見じゃないよ。知性があって、話ができて、愛があれば、そういう女性が美しい人だよ。そう、知性や話し方、どのように話すか、そういうところに惹かれるかな」
ラウルは今年の6月全米デビュー前の4月に、ニューヨークのライヴ・ハウス、ビターエンドのステージに立った。ダニー・ハザウェイの歴史的名盤『ライヴ』が1972年にレコーディングされた地である。ビターエンドのソウルは、ダニーからラウルへ継承されている。
彼には双子の兄弟がいる。そして、その彼もラウル同様未熟児で生まれたため保育器に入れられ酸素過多で失明した。彼らが子供の頃、黒人の母が亡くなり、アルゼンチン系白人の父親に育てられた。だが、その兄弟も現在はNASAでエンジニアとして働いているという。十代の頃、苦労はしたがその頃の苦労した経験を自身のデビュー作に昇華した。この双子にとって盲目はもはやハンディーではない。
ラウル・ミドン、リアル・ミュージック・バイ・リアル・ミュージシャン!
Setlist
show started 19:41
1. Everybody
2. Sunshine (I Can Fly)
3. If Your Gonna Leave
4. All In You Mind
5. Sittin’ In The Middle (Dedicated To Donny Hathaway)
6. Waited All My Life
7. Expressions of Love
8. State of Mind
show ended 20:25
(2005年10月24日月曜、代官山ユニット=ラウル・ミドン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Midon, Raul
【リバース・ライヴ】
応援。
席に座ってショウが始まるのを待っていると、隣になんと「ソウル・トレイン」のリューさんがひとりで登場! 久々に会ったので、しばしソウル談義になった。彼の新番組で先週の金曜に彼らが生で遊びに来て演奏していった、という。
ライヴが始まった。始まって10秒もしないうちに「これはいい!」と直感した。映画も最初の5分で「ダメ」かどうか、直感できるが、このライヴは最初の数音で、自分の好きなタイプだとわかった。
このゆったりしたグルーヴ感はなんだ。なんと心地よいのだろうか。初来日、もちろん見るのも初めてのグループ、リバースのライヴ。ロスアンジェルス出身のオーガニック・ソウル・グループだ。日本でもレキシントン・レコードというインディからアルバム『ディス・ジャーニー・イン』がリリースされている。
実は僕もそれほど彼らのことを知らなかったのだが、なんとなく良さそうなので、様子見のつもりで見に来たら予想以上にすばらしかった。めちゃくちゃかっこいい。単純にいいグルーヴを持ったダンスバンドと言ってもいい。
どのようなグループかといえば、70年代ソウル、ファンクを土台にしたリアルなソウル、ファンクで、例えば、同系統としては、ルーツ、ブラック・アイド・ピーズ、インコグニート、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、フランク・マッコム、メイズなどのようなグループ・サウンドのイメージをもってもらえればいいのではないか。最近はあまり聞かなくなったが、典型的なオーガニック・ソウル、ネオ・ソウルだ。
編成はドラムス、ギター、ベース、キーボード二人、パーカッション、女性リード・ヴォーカルの7人。リーダーはキーボードのカルロス。ひとりひとりミュージシャンを見ていくと、それぞれが僕の個人的に好きなタイプ。タイトでシュアなドラム、グルーヴ感一杯のベース、カッティングの切れが鋭いギター、そして、適材適所に絡まるパーカッション、サウンドを形作るキーボード。それぞれがうまく、そして、ユニットになった時、実に見事なグルーヴを生み出す。こんなバンドが、まだブレイクしてないなんて考えられない、と思った。たぶん、1曲キャッチーな曲がシングルヒットすれば、すぐに人気グループだ。きっかけひとつだろう。
2曲目くらいのところで、ベース奏者がなんとベースのストリングを切って、自分で交換していた。終った後楽屋に行くとその彼がいて、「弦を切るのはよくあるの?」と聞くと、「いや、今までで今日が2回目だ(笑)」と。
リューがメンバーを次々と紹介してくれた。リーダーは、カルロス。彼は1969年12月10日ロスアンジェルス生まれ。この前に「ブレイケストラ」というブレイクビーツとオーケストラを融合したようなグループをやっていた。リバース自体は8年ほど前に結成した、という。「今日は、素晴らしいソウルを見つけましたよ」と彼に言うと、「おお、そうか、ありがとう」と返してくれた。最初に買ったソウルのレコードは何かと聞くと、しばし考えて、「『ヘッドハンターズ』かな」と答えた。ハービー・ハンコックの名盤だ。
今回は日曜1日だったが、次回は最低3日はできるのではないか。これは応援したいバンドだ。
Setlist (2nd)
show started 21:13
01. Got Your Madness
02. Steppin’ Into Tomorrow
03. Sum Same
04. Ramp/Daylight
05. Common Ends
06. Shake It (Feel The Same)
07. Sinkin’
08. Walk Talkin’ Mizell (Until We Meet Again)
09. Stray Away
10. Evil Vibrations
11. Talking Me Down
12. Mark Of His Ways
13. This Journey In
14. Happy Feelings (Maze)
(encore)
15. Every Body Say Yeah
16. I Hear Music
17. Pleasure
18. Brick
19. Help Is On The Way
20. Brazilian Rhyme
show ended 22:39
リバースオフィシャル・ウエッブ(英語)
http://www.therebirthlive.com/
ブルーノート・ウエッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20051023.html
(2005年10月23日日曜、ブルーノート東京セカンド=リバース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rebirth
応援。
席に座ってショウが始まるのを待っていると、隣になんと「ソウル・トレイン」のリューさんがひとりで登場! 久々に会ったので、しばしソウル談義になった。彼の新番組で先週の金曜に彼らが生で遊びに来て演奏していった、という。
ライヴが始まった。始まって10秒もしないうちに「これはいい!」と直感した。映画も最初の5分で「ダメ」かどうか、直感できるが、このライヴは最初の数音で、自分の好きなタイプだとわかった。
このゆったりしたグルーヴ感はなんだ。なんと心地よいのだろうか。初来日、もちろん見るのも初めてのグループ、リバースのライヴ。ロスアンジェルス出身のオーガニック・ソウル・グループだ。日本でもレキシントン・レコードというインディからアルバム『ディス・ジャーニー・イン』がリリースされている。
実は僕もそれほど彼らのことを知らなかったのだが、なんとなく良さそうなので、様子見のつもりで見に来たら予想以上にすばらしかった。めちゃくちゃかっこいい。単純にいいグルーヴを持ったダンスバンドと言ってもいい。
どのようなグループかといえば、70年代ソウル、ファンクを土台にしたリアルなソウル、ファンクで、例えば、同系統としては、ルーツ、ブラック・アイド・ピーズ、インコグニート、ブラン・ニュー・ヘヴィーズ、フランク・マッコム、メイズなどのようなグループ・サウンドのイメージをもってもらえればいいのではないか。最近はあまり聞かなくなったが、典型的なオーガニック・ソウル、ネオ・ソウルだ。
編成はドラムス、ギター、ベース、キーボード二人、パーカッション、女性リード・ヴォーカルの7人。リーダーはキーボードのカルロス。ひとりひとりミュージシャンを見ていくと、それぞれが僕の個人的に好きなタイプ。タイトでシュアなドラム、グルーヴ感一杯のベース、カッティングの切れが鋭いギター、そして、適材適所に絡まるパーカッション、サウンドを形作るキーボード。それぞれがうまく、そして、ユニットになった時、実に見事なグルーヴを生み出す。こんなバンドが、まだブレイクしてないなんて考えられない、と思った。たぶん、1曲キャッチーな曲がシングルヒットすれば、すぐに人気グループだ。きっかけひとつだろう。
2曲目くらいのところで、ベース奏者がなんとベースのストリングを切って、自分で交換していた。終った後楽屋に行くとその彼がいて、「弦を切るのはよくあるの?」と聞くと、「いや、今までで今日が2回目だ(笑)」と。
リューがメンバーを次々と紹介してくれた。リーダーは、カルロス。彼は1969年12月10日ロスアンジェルス生まれ。この前に「ブレイケストラ」というブレイクビーツとオーケストラを融合したようなグループをやっていた。リバース自体は8年ほど前に結成した、という。「今日は、素晴らしいソウルを見つけましたよ」と彼に言うと、「おお、そうか、ありがとう」と返してくれた。最初に買ったソウルのレコードは何かと聞くと、しばし考えて、「『ヘッドハンターズ』かな」と答えた。ハービー・ハンコックの名盤だ。
今回は日曜1日だったが、次回は最低3日はできるのではないか。これは応援したいバンドだ。
Setlist (2nd)
show started 21:13
01. Got Your Madness
02. Steppin’ Into Tomorrow
03. Sum Same
04. Ramp/Daylight
05. Common Ends
06. Shake It (Feel The Same)
07. Sinkin’
08. Walk Talkin’ Mizell (Until We Meet Again)
09. Stray Away
10. Evil Vibrations
11. Talking Me Down
12. Mark Of His Ways
13. This Journey In
14. Happy Feelings (Maze)
(encore)
15. Every Body Say Yeah
16. I Hear Music
17. Pleasure
18. Brick
19. Help Is On The Way
20. Brazilian Rhyme
show ended 22:39
リバースオフィシャル・ウエッブ(英語)
http://www.therebirthlive.com/
ブルーノート・ウエッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20051023.html
(2005年10月23日日曜、ブルーノート東京セカンド=リバース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rebirth
Studying "A Time To Love" Part 2
2005年10月23日【『ア・タイム・トゥ・ラヴ』研究・第2弾】
人類愛。
研究・第2弾。アルバムのオープニングを飾る「イフ・ユア・ラヴ・・・」と対になっている「ア・タイム・トゥ・ラヴ」。この愛は、広い愛、人類愛だ。宗教が違っても人間として相手に対し尊敬の念を持ち、愛をもてれば、戦いは起こらない。いつのまにか9分を越える超大作になっていた。
オープニングで、愛の必要性を訴え、同じくエンディングで同テーマを繰り返す。見事な構成だ。アルバム・タイトルは、『人類愛の時代』とでも表現できるかもしれない。
この曲は「イフ・ユア・ラヴ・・・」ほどの難解さはなかった。しかし、改めて、歌詞の作り方のうまさに驚嘆させられた。we have time から始めそれを効果的に繰り返したり、韻を踏んだり、曲作りのテクニックとしては当たり前なのだろうが、やはりうまいな、と思う。
この曲ではないが、「ポジティヴィティー」などは、まさにラップも同然。しかも、ミニー・リパートンとハーフフルの話も入っていた。訳詞見るまで気づかなかった。
「ア・タイム・トゥ・ラヴ」は、何度も歌詞を読みながらCDを聴いていると、早くこの曲を生で聴きたいという強い欲求にかられた。ライヴをするときは、これが1曲目か、ラストなのか、あるいは、アンコールか。
+++++
【お知らせ】
10月23日(日曜)『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1、午後2時〜5時内「山野ミュージックジャム」=午後4時半から)で、スティーヴィーの新作をご紹介します
+++++
【アルバム・ライナーで訂正】
1)ライナーの中で、「可愛いアイシャ」の冒頭の赤ちゃんの声がアイシャのものではないという旨の発言のニュアンスが微妙に違うので訂正します。2004年6月の『オプラ・ウインフレー・ショウ』で初めて明らかになったようなニュアンスの表現がありますが、実際はそれ以前にスティーヴィーが明らかにしていました。よって、次のように直します。「この曲のイントロで聞かれるベイビーの泣き声は長い間アイシャのものと思われていたが、実は違っていたことが同番組の中でも語られた。」(rayさん、ご指摘ありがとうございます)
2)ライナーの中で、アルバムトップの「イフ・ユア・ラヴ・・・」を「アリシア・キーズとの共作」と書きましたが、クレジットにはアリシアの名前はないので、削除します。当初、デュエットの相手候補としてアリシアの名前がでていたものですが、発表されたCDはキム・バレルになりました。
+++++
A Time To Love (Featuring India.Arie)
Music: Stevie Wonder
Lyrics: India.Arie and Stevie Wonder
(I)はインディア・アリーが歌う箇所。
今、僕たちは人種差別主義の時代に生き、
批判主義の風にさらされ、
ありとあらゆる種類の「主義」に囚われる暇はあるのに
いったいいつになったら
この世界に人類愛が満ちあふれる時代が訪れるのだろうか
(I)私たちはさかんに宗教の是非を議論したり、
(I)法律を決めたり、刑務所を作ることを話し合ったり、
(I)いかに富を生み出すか、意見を交換したりすることには
(I)いくらでも時間を費やすが
(I)いったいいつになったら
(I)愛について語りあう時代が訪れるのだろうか
人類の歴史の中で、今こそ、僕たちは選択しなければならない
(I)&(S)人類愛が満ちあふれる道を歩むのか、
あるいは、憎しみの連鎖で(人間が)かたわになっていく道を進むのか
今、僕たちは公害を引き起こし、
混迷の時代に生きている
(それらは)すべて僕たちの幻想のなれの果て
いったいいつになったら
この世界に人類愛が満ちあふれる時代は訪れるのだろうか
今、僕たちは他国を征服したり、石油のために利権争いをして、
憎しみ、暴力、無差別テロを生み出している
いったいいつになったら
(S)&(I)この世界に人類愛が満ちあふれる時代は訪れるのだろうか
(I)今この瞬間こそ、私たちは決断しなければならない
僕たちがこの母なる地球をいかに痛めつけているかを
神様はちゃんと見ているのだ
なんと恥ずかしいことだろうか
若者や老人や貧しい者には充分なお金が行き渡らないのに、
戦争には莫大な資金が投入される
いったいいつになったら
この世界に人類愛が満ちあふれる時代は訪れるのだろうか
(I)私たちは税金を納め、日々の生活費を払い、
(I)時には身分や社会的地位さえもお金で買う
(I)だがもし、今私たちが人類愛について真剣に考える時間を作らなければ、
(I)その痛烈な代償も払うことになるでしょう
(I)&(S)そう、今こそ人類愛が必要な時代
(訳詞・ザ・ソウル・サーチャー)
人類愛。
研究・第2弾。アルバムのオープニングを飾る「イフ・ユア・ラヴ・・・」と対になっている「ア・タイム・トゥ・ラヴ」。この愛は、広い愛、人類愛だ。宗教が違っても人間として相手に対し尊敬の念を持ち、愛をもてれば、戦いは起こらない。いつのまにか9分を越える超大作になっていた。
オープニングで、愛の必要性を訴え、同じくエンディングで同テーマを繰り返す。見事な構成だ。アルバム・タイトルは、『人類愛の時代』とでも表現できるかもしれない。
この曲は「イフ・ユア・ラヴ・・・」ほどの難解さはなかった。しかし、改めて、歌詞の作り方のうまさに驚嘆させられた。we have time から始めそれを効果的に繰り返したり、韻を踏んだり、曲作りのテクニックとしては当たり前なのだろうが、やはりうまいな、と思う。
この曲ではないが、「ポジティヴィティー」などは、まさにラップも同然。しかも、ミニー・リパートンとハーフフルの話も入っていた。訳詞見るまで気づかなかった。
「ア・タイム・トゥ・ラヴ」は、何度も歌詞を読みながらCDを聴いていると、早くこの曲を生で聴きたいという強い欲求にかられた。ライヴをするときは、これが1曲目か、ラストなのか、あるいは、アンコールか。
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【お知らせ】
10月23日(日曜)『ソウル・ブレンズ』(インターFM76.1、午後2時〜5時内「山野ミュージックジャム」=午後4時半から)で、スティーヴィーの新作をご紹介します
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【アルバム・ライナーで訂正】
1)ライナーの中で、「可愛いアイシャ」の冒頭の赤ちゃんの声がアイシャのものではないという旨の発言のニュアンスが微妙に違うので訂正します。2004年6月の『オプラ・ウインフレー・ショウ』で初めて明らかになったようなニュアンスの表現がありますが、実際はそれ以前にスティーヴィーが明らかにしていました。よって、次のように直します。「この曲のイントロで聞かれるベイビーの泣き声は長い間アイシャのものと思われていたが、実は違っていたことが同番組の中でも語られた。」(rayさん、ご指摘ありがとうございます)
2)ライナーの中で、アルバムトップの「イフ・ユア・ラヴ・・・」を「アリシア・キーズとの共作」と書きましたが、クレジットにはアリシアの名前はないので、削除します。当初、デュエットの相手候補としてアリシアの名前がでていたものですが、発表されたCDはキム・バレルになりました。
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A Time To Love (Featuring India.Arie)
Music: Stevie Wonder
Lyrics: India.Arie and Stevie Wonder
(I)はインディア・アリーが歌う箇所。
今、僕たちは人種差別主義の時代に生き、
批判主義の風にさらされ、
ありとあらゆる種類の「主義」に囚われる暇はあるのに
いったいいつになったら
この世界に人類愛が満ちあふれる時代が訪れるのだろうか
(I)私たちはさかんに宗教の是非を議論したり、
(I)法律を決めたり、刑務所を作ることを話し合ったり、
(I)いかに富を生み出すか、意見を交換したりすることには
(I)いくらでも時間を費やすが
(I)いったいいつになったら
(I)愛について語りあう時代が訪れるのだろうか
人類の歴史の中で、今こそ、僕たちは選択しなければならない
(I)&(S)人類愛が満ちあふれる道を歩むのか、
あるいは、憎しみの連鎖で(人間が)かたわになっていく道を進むのか
今、僕たちは公害を引き起こし、
混迷の時代に生きている
(それらは)すべて僕たちの幻想のなれの果て
いったいいつになったら
この世界に人類愛が満ちあふれる時代は訪れるのだろうか
今、僕たちは他国を征服したり、石油のために利権争いをして、
憎しみ、暴力、無差別テロを生み出している
いったいいつになったら
(S)&(I)この世界に人類愛が満ちあふれる時代は訪れるのだろうか
(I)今この瞬間こそ、私たちは決断しなければならない
僕たちがこの母なる地球をいかに痛めつけているかを
神様はちゃんと見ているのだ
なんと恥ずかしいことだろうか
若者や老人や貧しい者には充分なお金が行き渡らないのに、
戦争には莫大な資金が投入される
いったいいつになったら
この世界に人類愛が満ちあふれる時代は訪れるのだろうか
(I)私たちは税金を納め、日々の生活費を払い、
(I)時には身分や社会的地位さえもお金で買う
(I)だがもし、今私たちが人類愛について真剣に考える時間を作らなければ、
(I)その痛烈な代償も払うことになるでしょう
(I)&(S)そう、今こそ人類愛が必要な時代
(訳詞・ザ・ソウル・サーチャー)
Studying "A Time To Love" Part 1 (Vol.2)
2005年10月22日Studying "A Time To Love" Part 1(Vol.2)
(K)徹底的にがんばってみることもなく、負け犬と嘆くなんて考えられない
(K)誰かの損失から利益を得るなんて非常識よ
(K)病気も治せない医者が特効薬を見つけるなんてことはできない
やり方を変えて人々を奴隷のように扱いながら、奴隷を解放したなんて言わせない
目が見えるからって、正義が「見える」ってことでもない
体制に流されるていると、不正もわからない
(K)あるいは、そんな未来でもあなたはいいと思っているの?
(K)だから、隠れずにきちんと自分の立場をはっきりさせ、自分の意見を表明しよう
(くりかえし=コーラス)
(以下はキムとスティーヴィーのかけあい)
守れないなら、公約なんて最初から言わなければいい
自分の意見に確固たる自信がないなら、意見なんか言わなければいい
物事を、知ったかぶりなんかしなければいい
苦しい時に助けてくれないで、友達面(ともだちづら)なんかしないでくれ
地雷原に行かなければ、地雷を踏むことだってない
大企業と手を組んでるくせに、儲けを平等に分配しようなんてできっこない
やる気もないことは、やれるなんて言わないでくれ
実行しないことは、実行するなんて言わないでくれ
その必要も感じていないのに、何かを改革したいなんて言わないでくれ
与えた物を全部取り返すくらいなら、最初から与えないでくれ
死に向かって生きていくことは意味がないが、生きるために死ぬほどがんばることは大いに意味がある
あるいは(今まで言ってきたことを)あなたに要求することは、言い過ぎだろうか
だったら、隠れずにきちんと自分の立場をはっきりさせ、自分の意見を表明しよう
(くりかえし=コーラス)
(訳詞・ザ・ソウル・サーチャー)
(K)徹底的にがんばってみることもなく、負け犬と嘆くなんて考えられない
(K)誰かの損失から利益を得るなんて非常識よ
(K)病気も治せない医者が特効薬を見つけるなんてことはできない
やり方を変えて人々を奴隷のように扱いながら、奴隷を解放したなんて言わせない
目が見えるからって、正義が「見える」ってことでもない
体制に流されるていると、不正もわからない
(K)あるいは、そんな未来でもあなたはいいと思っているの?
(K)だから、隠れずにきちんと自分の立場をはっきりさせ、自分の意見を表明しよう
(くりかえし=コーラス)
(以下はキムとスティーヴィーのかけあい)
守れないなら、公約なんて最初から言わなければいい
自分の意見に確固たる自信がないなら、意見なんか言わなければいい
物事を、知ったかぶりなんかしなければいい
苦しい時に助けてくれないで、友達面(ともだちづら)なんかしないでくれ
地雷原に行かなければ、地雷を踏むことだってない
大企業と手を組んでるくせに、儲けを平等に分配しようなんてできっこない
やる気もないことは、やれるなんて言わないでくれ
実行しないことは、実行するなんて言わないでくれ
その必要も感じていないのに、何かを改革したいなんて言わないでくれ
与えた物を全部取り返すくらいなら、最初から与えないでくれ
死に向かって生きていくことは意味がないが、生きるために死ぬほどがんばることは大いに意味がある
あるいは(今まで言ってきたことを)あなたに要求することは、言い過ぎだろうか
だったら、隠れずにきちんと自分の立場をはっきりさせ、自分の意見を表明しよう
(くりかえし=コーラス)
(訳詞・ザ・ソウル・サーチャー)
Studying "A Time To Love" Part 1
2005年10月22日【『ア・タイム・トゥ・ラヴ』研究・第一弾】
必然。
スティーヴィーの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』が無事発売され、すでにあちこちでオンエアーなどもされ、アルバム全体をお聞きになった方も多いだろう。全曲を聴く前にライナーを書き終え、その後すぐに音をもらったのだが、ライナーでは書ききれていないことがたくさんあるので、何回かにわけて、このアルバムについて書いておきたい。一言で言って、このアルバム、かなりいいと思う。改めて痛感している。
2曲いい曲があれば、「いいアルバム」、3曲あったら、「素晴らしいアルバム」、4曲あったら「傑作」、そして、5曲あったら「歴史に残るマスターピース(歴史的名盤)」という僕なりの定義でいくと、これは「歴史に残るマスターピース」かな。もっともアナログ・アルバム時代の10曲40分程度の長さと、CD時代15〜20曲80分の長さでは、単純な比較もむずかしいが。
今日は、まず1曲目の「イフ・ユア・ラヴ・キャンノット・ビー・ムーヴド」について少し掘り下げてみたい。僕はなぜこれが1曲目なのか、ここ一ヶ月くらいずっとわからないでいた。訳詞を読んでもなかなかわからず、ここ数日英語の歌詞を何度も何度も読み返して、やっとわかったような気がした。
なるほど、そうか。これは、絶対にこの1曲目でなければならないと思った。つまり、これは、スティーヴィーが今、一番主張したいことが込められた作品なのだ。だからこのCDを買った人全員に、いの一番にこの曲を聴いてもらいたいのだろう。
この「イフ・ユア・ラヴ・・・」とタイトル曲の「ア・タイム・トゥ・ラヴ」は、実は対になっていて、最初と最後をしめる。今回のアルバムのメッセージをもっとも端的に表している作品がこの「イフ・ユア・ラヴ・・・」とタイトルの「ア・タイム・トゥ・ラヴ」なのだ。だから、この2曲を最初と最後に配置したのである。それは、連続ドラマの第一回と最終回を見るだけで、ドラマを見た気になれるような完璧な曲配置だ。必然的な曲並びといっていい。
最初、タイトルの「あなたの愛が動かないなら」という直訳の意味がどうしてもわからなくて苦労したが、この「愛」を広く「人類愛」とすると、さっと雲が晴れたようになった。
アルバム・タイトルの「ア・タイム・トゥ・ラヴ」の「ラヴ」も、男女間の「愛」というよりも、広く「人類愛」「普遍的な愛」として捉えるとわかりやすい。それは、「愛」というだけでなく、相手を思いやる気持ちや、相手の立場になって考えること、自分勝手に行くのではなく、常に相手との距離感のなかで、コミュニケーションを計っていくことの必要性を訴えている。
宗教が違っても、人種が違っても、広い意味での人類としての思いやりや愛があれば、本来だったらそこには戦争やいさかいが起こらないはずだ。そうした主張がこの曲に込められている。
また、この作品の「ユー(あなた、君)」は誰を指すのか。まず、第一に政治的な権力者、大統領を始めとするその側近だ。つまり、「政治家であるあなた、ブッシュ大統領、あなたの人類愛が本当にゆるぎない物なら、サングラスをとって、嘘を言わないでくれ」というメッセージだ。
第二にこの「ユー」は、政治家に次ぐ権力(パワー)であるメディア(媒体)にも向けられている。しかも、このメディアも大新聞、大きなネットワーク・テレビだけでなく、小規模なインターネット媒体にも向けられている。
ひとつの戦争を容認し、肯定化するようなメディア(マスコミ)に対して、それでいいのか、と苦言を呈す。この巨大化したメディアも、ある意味匿名的だ。誰が言うともなく、戦争肯定の風潮ができてしまったからだ。それだけでなく、最近ではインターネットの例えばホームページやブログなどが大きな力となりつつあり、そうしたネットの世界では匿名であることが当たり前になってきているが、匿名で物事を主張しても、それはどうなのか、といった主張だ。
If your love cannot be moved (もしあなたの人類愛が真にゆるぎないものであるなら)と同じくらい put your face to somebody (だから、きちんと自分の立場をはっきりさせて、自分の意見を表明しよう)という一行が重みを持ってくる。後者の直訳は、誰かの前で身分を明らかにしろ、なのだが、何か意見を言うなら、ちゃんと名乗れ、ということなのだ。
以下、試訳。なにか解釈に対するご意見、誤訳指摘などありましたら、およせください。ひょっとしたら、取り違えているところもあるかもしれません。それにしても、スティーヴィーの曲は歌詞がむずかしい。かなり悩んだ。you can’t〜の構文は「〜するなんて、ありえない」「〜するなど許されない」「〜なんかすべきじゃない」「〜はダメだ」といったところだろうか。
+++++
If Your Love Cannot Be Moved (featuring Kim Burrell)
Written by Stevie Wonder
[(K)はキムが歌う箇所。場所によっては、スティーヴィーとのコーラスも。]
大義名分を掲げてこの戦争はやるべきだと言いながら、
どろどろの戦いはいやだなんてことは許されない
戦争には手を染めないと言う裏で、
戦争を始めるなんてことは許されない
(K)口先だけで平和を叫んでも、
(K)すぐにどこかに雲隠れしてしまうなんてことは許されないわ
(K)正確に効果的に目標を攻撃できないなら、
(K)そんな作戦など遂行するべきではない
(訳注: 直訳は、「ある程度の効果なしに嵐に乗るな」=ここでの嵐はデザート・ストーム作戦=湾岸戦争の作戦を指す)
(K)相手のことも考えずに戦利品を略奪するなんて、
(K)人道的に許されない
(フセインに)「悪魔」のレッテルを張って、誇らしげに勝利宣言
するなんて非常識だ
メロディーのない歌なんて歌えっこない
(訳注:真の人類愛のないスピーチなんて意味がない、ということか? 本質のないメッセージは人々に伝わらない、とか。あるいは単純に文字通りの意味か。この一行だけやけにシンプルすぎる=(笑))
我々(アメリカ人)に団結力がないなんてことは誰も言えない
(K)ひとりで立ちはだかるのが怖ければ、人間の盾なんてできっこない
(K)神に祈りを捧げつつ、その神を裏切るようなことをするなんてありえない
(K)(神への)希望を語りつつ、ジョークを言うなんてふとどきよ
マスコミは自分たちの立場ははっきりしていると言ってはいるが、
時代はマスコミがあまりに肥大化してきて(発言者の立場があいまいになって)いることを知っている
だから、隠れずにきちんと自分の立場をはっきりさせて、自分の意見を表明しよう
(Put a face to your somebodyの直訳は、身分を明らかにしろ)
(コーラス)
君は自分自身の名前をちゃんと名乗れるか?
それとも、匿名のままでいたいのか?
(K)あなたはちゃんと自分の顔を表に出せる?
(K)それとも、顔が(人々に)割れるのが怖いの?
自分の心に正直でいられるか?
それとも、君は自分の殻に篭り自分のことしか考えないのか?
(K)サングラスを堂々と取って、あなたの言う真実は決して嘘にはならないと宣言してよ
(K)もし、あなたの人類愛が真にゆるぎないものであるならば
(K)自分自身のこともわからないくせに、私を見ないでよ
(K)ある一部の人たちのためだけに、何か便宜を与えるなんて許されない
神にご加護を祈らなければ、神から祝福などされるはずがない
貧しい人を見捨てて、金持ちを優遇するなんて許されない
泣き叫ぶ人の声が聞こえていても、扉を閉ざすなんてことは非人道的だ
(K)徹底的にがんばってみることもなく、負け犬と嘆くなんて考えられない
(K)誰かの損失から利益を得る…
必然。
スティーヴィーの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』が無事発売され、すでにあちこちでオンエアーなどもされ、アルバム全体をお聞きになった方も多いだろう。全曲を聴く前にライナーを書き終え、その後すぐに音をもらったのだが、ライナーでは書ききれていないことがたくさんあるので、何回かにわけて、このアルバムについて書いておきたい。一言で言って、このアルバム、かなりいいと思う。改めて痛感している。
2曲いい曲があれば、「いいアルバム」、3曲あったら、「素晴らしいアルバム」、4曲あったら「傑作」、そして、5曲あったら「歴史に残るマスターピース(歴史的名盤)」という僕なりの定義でいくと、これは「歴史に残るマスターピース」かな。もっともアナログ・アルバム時代の10曲40分程度の長さと、CD時代15〜20曲80分の長さでは、単純な比較もむずかしいが。
今日は、まず1曲目の「イフ・ユア・ラヴ・キャンノット・ビー・ムーヴド」について少し掘り下げてみたい。僕はなぜこれが1曲目なのか、ここ一ヶ月くらいずっとわからないでいた。訳詞を読んでもなかなかわからず、ここ数日英語の歌詞を何度も何度も読み返して、やっとわかったような気がした。
なるほど、そうか。これは、絶対にこの1曲目でなければならないと思った。つまり、これは、スティーヴィーが今、一番主張したいことが込められた作品なのだ。だからこのCDを買った人全員に、いの一番にこの曲を聴いてもらいたいのだろう。
この「イフ・ユア・ラヴ・・・」とタイトル曲の「ア・タイム・トゥ・ラヴ」は、実は対になっていて、最初と最後をしめる。今回のアルバムのメッセージをもっとも端的に表している作品がこの「イフ・ユア・ラヴ・・・」とタイトルの「ア・タイム・トゥ・ラヴ」なのだ。だから、この2曲を最初と最後に配置したのである。それは、連続ドラマの第一回と最終回を見るだけで、ドラマを見た気になれるような完璧な曲配置だ。必然的な曲並びといっていい。
最初、タイトルの「あなたの愛が動かないなら」という直訳の意味がどうしてもわからなくて苦労したが、この「愛」を広く「人類愛」とすると、さっと雲が晴れたようになった。
アルバム・タイトルの「ア・タイム・トゥ・ラヴ」の「ラヴ」も、男女間の「愛」というよりも、広く「人類愛」「普遍的な愛」として捉えるとわかりやすい。それは、「愛」というだけでなく、相手を思いやる気持ちや、相手の立場になって考えること、自分勝手に行くのではなく、常に相手との距離感のなかで、コミュニケーションを計っていくことの必要性を訴えている。
宗教が違っても、人種が違っても、広い意味での人類としての思いやりや愛があれば、本来だったらそこには戦争やいさかいが起こらないはずだ。そうした主張がこの曲に込められている。
また、この作品の「ユー(あなた、君)」は誰を指すのか。まず、第一に政治的な権力者、大統領を始めとするその側近だ。つまり、「政治家であるあなた、ブッシュ大統領、あなたの人類愛が本当にゆるぎない物なら、サングラスをとって、嘘を言わないでくれ」というメッセージだ。
第二にこの「ユー」は、政治家に次ぐ権力(パワー)であるメディア(媒体)にも向けられている。しかも、このメディアも大新聞、大きなネットワーク・テレビだけでなく、小規模なインターネット媒体にも向けられている。
ひとつの戦争を容認し、肯定化するようなメディア(マスコミ)に対して、それでいいのか、と苦言を呈す。この巨大化したメディアも、ある意味匿名的だ。誰が言うともなく、戦争肯定の風潮ができてしまったからだ。それだけでなく、最近ではインターネットの例えばホームページやブログなどが大きな力となりつつあり、そうしたネットの世界では匿名であることが当たり前になってきているが、匿名で物事を主張しても、それはどうなのか、といった主張だ。
If your love cannot be moved (もしあなたの人類愛が真にゆるぎないものであるなら)と同じくらい put your face to somebody (だから、きちんと自分の立場をはっきりさせて、自分の意見を表明しよう)という一行が重みを持ってくる。後者の直訳は、誰かの前で身分を明らかにしろ、なのだが、何か意見を言うなら、ちゃんと名乗れ、ということなのだ。
以下、試訳。なにか解釈に対するご意見、誤訳指摘などありましたら、およせください。ひょっとしたら、取り違えているところもあるかもしれません。それにしても、スティーヴィーの曲は歌詞がむずかしい。かなり悩んだ。you can’t〜の構文は「〜するなんて、ありえない」「〜するなど許されない」「〜なんかすべきじゃない」「〜はダメだ」といったところだろうか。
+++++
If Your Love Cannot Be Moved (featuring Kim Burrell)
Written by Stevie Wonder
[(K)はキムが歌う箇所。場所によっては、スティーヴィーとのコーラスも。]
大義名分を掲げてこの戦争はやるべきだと言いながら、
どろどろの戦いはいやだなんてことは許されない
戦争には手を染めないと言う裏で、
戦争を始めるなんてことは許されない
(K)口先だけで平和を叫んでも、
(K)すぐにどこかに雲隠れしてしまうなんてことは許されないわ
(K)正確に効果的に目標を攻撃できないなら、
(K)そんな作戦など遂行するべきではない
(訳注: 直訳は、「ある程度の効果なしに嵐に乗るな」=ここでの嵐はデザート・ストーム作戦=湾岸戦争の作戦を指す)
(K)相手のことも考えずに戦利品を略奪するなんて、
(K)人道的に許されない
(フセインに)「悪魔」のレッテルを張って、誇らしげに勝利宣言
するなんて非常識だ
メロディーのない歌なんて歌えっこない
(訳注:真の人類愛のないスピーチなんて意味がない、ということか? 本質のないメッセージは人々に伝わらない、とか。あるいは単純に文字通りの意味か。この一行だけやけにシンプルすぎる=(笑))
我々(アメリカ人)に団結力がないなんてことは誰も言えない
(K)ひとりで立ちはだかるのが怖ければ、人間の盾なんてできっこない
(K)神に祈りを捧げつつ、その神を裏切るようなことをするなんてありえない
(K)(神への)希望を語りつつ、ジョークを言うなんてふとどきよ
マスコミは自分たちの立場ははっきりしていると言ってはいるが、
時代はマスコミがあまりに肥大化してきて(発言者の立場があいまいになって)いることを知っている
だから、隠れずにきちんと自分の立場をはっきりさせて、自分の意見を表明しよう
(Put a face to your somebodyの直訳は、身分を明らかにしろ)
(コーラス)
君は自分自身の名前をちゃんと名乗れるか?
それとも、匿名のままでいたいのか?
(K)あなたはちゃんと自分の顔を表に出せる?
(K)それとも、顔が(人々に)割れるのが怖いの?
自分の心に正直でいられるか?
それとも、君は自分の殻に篭り自分のことしか考えないのか?
(K)サングラスを堂々と取って、あなたの言う真実は決して嘘にはならないと宣言してよ
(K)もし、あなたの人類愛が真にゆるぎないものであるならば
(K)自分自身のこともわからないくせに、私を見ないでよ
(K)ある一部の人たちのためだけに、何か便宜を与えるなんて許されない
神にご加護を祈らなければ、神から祝福などされるはずがない
貧しい人を見捨てて、金持ちを優遇するなんて許されない
泣き叫ぶ人の声が聞こえていても、扉を閉ざすなんてことは非人道的だ
(K)徹底的にがんばってみることもなく、負け犬と嘆くなんて考えられない
(K)誰かの損失から利益を得る…
【新人プロモーションはいかに対応するか】
学習。
先日の『ソウルブレンズ』にとあるゲストがやってきたのだが、これがちょっとやっかいだったので書いておきたい。実はこの出演者(女性2人組)、シングルのプロモーションでやってきたのだが、出身地は公開しない、名前は公開しない、行っていた音楽学校は公開しない、となにもしゃべらないのだ。まったく話にならないのであきれた。
その昔、アーティストをベールに包むためにプロフィールを秘密にしようなどというやり方があったが、今時、そんなことをやるアーティストも珍しいのだが、まあ、百歩譲ってそういう方針でやるなら、それもいいだろう。だったら、プロモーションで、のこのこラジオなんかに出なくてもいいのではないか。ずっとスタジオにこもって作品を一生懸命作ってればいいだけの話である。
別にこの子たちには、番組側からどうしてもでてくれ、と言って頼んだわけではない。レコード会社からプロモーションで出してください、ということで出演していたのだ。ラジオ番組というのは、ゲスト出演者に「しゃべってもらって」初めて成り立つ。しゃべれない人、しゃべりたくない人は、別に無理して出てくる必要はないのだ。もちろん、アーティストの中には音楽を作る才能はあるが、しゃべりが得意でない人もいるだろう。だが、誠実に対応してくれれば、それはそれでリスナーにもちゃんと伝わる。
インタヴュー嫌いのプリンスだって、ちゃんと初期には取材に答えていたし、今でこそめったにインタヴューを受けないマイケル・ジャクソンだって、デビューしたての頃は膨大な取材をこなしていた。この二人をプリンス、マイケルと比べるのも、プリンスたちに大いに失礼ではあるのだが。事務所の方針なのか、本人たちの考えなのかは知らないが、まあ、この二人組、10年早いよ。(笑) こういう調子だと、接した人たちはみんな応援しようとは思わないんじゃないか。
先日ゴスペラーズの事務所の社長小林さんが、村上氏のライヴ後の打ち上げでひじょうにすばらしいことをおっしゃっていた。たまたまこんどデビューすることになった新人歌手がいて、その人への言葉だったのだが、こうだ。「まず自分のレコードを宣伝してくれる(レコード会社の)プロモーター(宣伝)に気にいってもらわないとダメ。その次に媒体の人、ラジオ局のDJやディレクターやプロデューサー、雑誌や新聞記者などに気に入ってもらう、そして、そういう人たちが気に入ってくれて、やっとその先のユーザー(一般のレコードを買う人)に初めて(作品が)届く。最初はユーザーは一番遠くにいる。まず一番近い、プロモーターの人たちに自分たちの作品や自分たちが気に入ってもらえないで、どうして、それが最後のユーザーまで届くか。届くわけないでしょう。だから一番近いところから一生懸命やらないとだめなんだよ。デビューするまでよりも、本当はデビューしてからのほうが大変なんだ。デビューしたということは、もうその日その瞬間から、例えば、ゴスペラーズと同じ土俵に立つということだから。普通の人にとっては、同じように見えるわけだからね」 いやあ、さすが社長! 日本一!(拍手)
アーティストの中には、たまに、取材側に対して必要以上に壁を張り巡らす人物がいる。それは、人見知りの性格のため、自分を守りたいため、あるいは、人とのコミュニケーション能力の欠如のためなどいろいろな要因があるのだが、メディアに出るという決断をしたのであれば、コミュニケーションの技術を持ってもらわないと困る。もし、自分はコミュニケーション能力がないと思うなら、メディアには出ないことである。それが一番いい。出ないという選択肢は、それでそれで別にかまわない。
今回のことで、こちら側が学習したこと。それはこうだ。今後ゲストのオファーがあったら、「ちゃんとしゃべれますか」「ちゃんとコミュニケーションできますか」「普通のことで公開できないことなどありませんね」ということを確認してから、出演許諾を出すことにしよう、と。
ENT>ESSAY
学習。
先日の『ソウルブレンズ』にとあるゲストがやってきたのだが、これがちょっとやっかいだったので書いておきたい。実はこの出演者(女性2人組)、シングルのプロモーションでやってきたのだが、出身地は公開しない、名前は公開しない、行っていた音楽学校は公開しない、となにもしゃべらないのだ。まったく話にならないのであきれた。
その昔、アーティストをベールに包むためにプロフィールを秘密にしようなどというやり方があったが、今時、そんなことをやるアーティストも珍しいのだが、まあ、百歩譲ってそういう方針でやるなら、それもいいだろう。だったら、プロモーションで、のこのこラジオなんかに出なくてもいいのではないか。ずっとスタジオにこもって作品を一生懸命作ってればいいだけの話である。
別にこの子たちには、番組側からどうしてもでてくれ、と言って頼んだわけではない。レコード会社からプロモーションで出してください、ということで出演していたのだ。ラジオ番組というのは、ゲスト出演者に「しゃべってもらって」初めて成り立つ。しゃべれない人、しゃべりたくない人は、別に無理して出てくる必要はないのだ。もちろん、アーティストの中には音楽を作る才能はあるが、しゃべりが得意でない人もいるだろう。だが、誠実に対応してくれれば、それはそれでリスナーにもちゃんと伝わる。
インタヴュー嫌いのプリンスだって、ちゃんと初期には取材に答えていたし、今でこそめったにインタヴューを受けないマイケル・ジャクソンだって、デビューしたての頃は膨大な取材をこなしていた。この二人をプリンス、マイケルと比べるのも、プリンスたちに大いに失礼ではあるのだが。事務所の方針なのか、本人たちの考えなのかは知らないが、まあ、この二人組、10年早いよ。(笑) こういう調子だと、接した人たちはみんな応援しようとは思わないんじゃないか。
先日ゴスペラーズの事務所の社長小林さんが、村上氏のライヴ後の打ち上げでひじょうにすばらしいことをおっしゃっていた。たまたまこんどデビューすることになった新人歌手がいて、その人への言葉だったのだが、こうだ。「まず自分のレコードを宣伝してくれる(レコード会社の)プロモーター(宣伝)に気にいってもらわないとダメ。その次に媒体の人、ラジオ局のDJやディレクターやプロデューサー、雑誌や新聞記者などに気に入ってもらう、そして、そういう人たちが気に入ってくれて、やっとその先のユーザー(一般のレコードを買う人)に初めて(作品が)届く。最初はユーザーは一番遠くにいる。まず一番近い、プロモーターの人たちに自分たちの作品や自分たちが気に入ってもらえないで、どうして、それが最後のユーザーまで届くか。届くわけないでしょう。だから一番近いところから一生懸命やらないとだめなんだよ。デビューするまでよりも、本当はデビューしてからのほうが大変なんだ。デビューしたということは、もうその日その瞬間から、例えば、ゴスペラーズと同じ土俵に立つということだから。普通の人にとっては、同じように見えるわけだからね」 いやあ、さすが社長! 日本一!(拍手)
アーティストの中には、たまに、取材側に対して必要以上に壁を張り巡らす人物がいる。それは、人見知りの性格のため、自分を守りたいため、あるいは、人とのコミュニケーション能力の欠如のためなどいろいろな要因があるのだが、メディアに出るという決断をしたのであれば、コミュニケーションの技術を持ってもらわないと困る。もし、自分はコミュニケーション能力がないと思うなら、メディアには出ないことである。それが一番いい。出ないという選択肢は、それでそれで別にかまわない。
今回のことで、こちら側が学習したこと。それはこうだ。今後ゲストのオファーがあったら、「ちゃんとしゃべれますか」「ちゃんとコミュニケーションできますか」「普通のことで公開できないことなどありませんね」ということを確認してから、出演許諾を出すことにしよう、と。
ENT>ESSAY
Eyewitness To The Osaka Monaurail Live
2005年10月20日【オーサカ=モノレール・ライヴ】
目撃。
日本が誇るJBファンク・バンド、オーサカ=モノレールが待望の新作『アイウイットネス・トゥ・ザ・・・』をリリース、そのリリース・パーティーをかねて、渋谷のクラブ、エイジアで一昼夜のイヴェントを行った。
オーサカのライヴは、3回に別れて行われファーストとセカンドを見た。バンドは、ドラムス、ギター、ギター、ベース、トロンボーン、サックス、トランペット、トランペット、そして、リード・ヴォーカル(キーボード兼任)の10人編成。
もうすっかりこなれたステージ運び。ジェームス・ブラウンのカヴァーから、オーサカのオリジナルまで縦横無尽にノンストップで繰り広げられるファンク・ソウル・ショウ。4人いるブラスセクションが、さすがに圧巻だ。ミスター・ブラウンのカヴァーからオーサカのオリジナルへの移行など、ブラウンのステージで使われるブリッジ(曲間をつなぐ短いジングルのような曲)と似たようなものでつながれるため、区別がつかないほど。それほど、オーサカのファンクとミスター・ブラウンのファンクが一体化している。
今回はスタンディングでかなり前で見たが、中田さんは、かなり小刻みに動いている。遠くで見ていると、よくわからなかった。相当ジェームス・ブラウンの動きを研究し尽くしていると言える。
前にもどこかに書いたかもしれないが、一度、ミスター・ブラウン本人に見せたいなあ、このライヴ。
中田さんは「日本人にはファンクはできないとか、ソウルはできないという人もいるが、できると仮定して、とにかく徹底して、ブラックネス、黒さとかファンクというものをコピーして、しまくっていくと、その先にオリジナリティーが生まれるのではないかと思ってやってる」というようなことを言っている。確かにこの理論は言えている。何事もすべてはコピーから始まるのだから。コピーの先にオリジナリティーが生まれれば、それでよしだ。
ところで、このオーサカのライヴのほかに、京都出身のタミーという女性シンガーが、レコードのカラオケにあわせて3曲ほど歌った。こんど中田さんがシングルをプロデュースするというシンガーだ。低く、そして、太い声で、マーヴァ・ホイットニー系のかなりのシャウターで、迫力いっぱいで実にかっこよかった。これは、レコーディングがあがってくるのが楽しみだ。ちなみにセットリスト2曲目「バグズ・ライフ」というタイトルがついた曲は、イギリスのベイカー・ブラザースというグループの「ピース・オブ・マインド」というインスト曲に彼女自身が英詞をつけたもの。
タミーは、京都を中心に関西圏で主としてブルースを歌ってきたシンガー。話を聞くと、エタ・ジェームス、ココ・テイラー、グラディス・ナイト、リン・コリンズなどが好きだという。
オーサカを見ていると、マーサ・ハイ、あるいはリン・コリンズ的な女性シンガー、さらには、「リヴィング・イン・アメリカ」の時にでてくる派手なダンサーなどの演出が将来的にでてくればいいなと思う。要はパッケージショウということだ。それにしても、ここまで徹底してやってくれるのだから、日本のファンク・シーンは、この中田亮にお任せってところでしょうか。
■オーサカ=モノレール・ウエッブ
http://www.osakamonaurail.com/
Setlist: (+)denotes Osaka Monaurail original song
1st
01. Where Soulful People Gather ’Round I Wanna Go (+)
02. Damn Right, I Am Somebody
2nd
show started 22:47
01. Intro
02. Soul Pride
03. The Grunt
04. Intro 2
05. What It Is-What It Was (+)
06. Thankful (+)
07. Down And Out (+)
08. That’s My Desire
09. Evil
10. Spinning Off The Balance (+)
11. Hot Pants
12. New New Type Thing (+)
13. Groovy, Groovy, Groovy (+)
14. Double Up Now (+)
15. Whatever You Do (+)
16. Groovy, Groovy, Groovy (+)
17. Finale
show ended 23:45
Tami Setlist
show started 00:46
01. It’s Alright Now
02. Bug’s Life (Piece Of Mind) (Baker Brothers)
03. How Long Do I Have To Wait For You (Sharon Jones)
show ended 00:58
Setlist compiled with courtesy of Mr. Nakata Ryo and Tammi.
(2005年10月19日水曜、渋谷・エイジア=オーサカ=モノレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Osaka Monaurail
目撃。
日本が誇るJBファンク・バンド、オーサカ=モノレールが待望の新作『アイウイットネス・トゥ・ザ・・・』をリリース、そのリリース・パーティーをかねて、渋谷のクラブ、エイジアで一昼夜のイヴェントを行った。
オーサカのライヴは、3回に別れて行われファーストとセカンドを見た。バンドは、ドラムス、ギター、ギター、ベース、トロンボーン、サックス、トランペット、トランペット、そして、リード・ヴォーカル(キーボード兼任)の10人編成。
もうすっかりこなれたステージ運び。ジェームス・ブラウンのカヴァーから、オーサカのオリジナルまで縦横無尽にノンストップで繰り広げられるファンク・ソウル・ショウ。4人いるブラスセクションが、さすがに圧巻だ。ミスター・ブラウンのカヴァーからオーサカのオリジナルへの移行など、ブラウンのステージで使われるブリッジ(曲間をつなぐ短いジングルのような曲)と似たようなものでつながれるため、区別がつかないほど。それほど、オーサカのファンクとミスター・ブラウンのファンクが一体化している。
今回はスタンディングでかなり前で見たが、中田さんは、かなり小刻みに動いている。遠くで見ていると、よくわからなかった。相当ジェームス・ブラウンの動きを研究し尽くしていると言える。
前にもどこかに書いたかもしれないが、一度、ミスター・ブラウン本人に見せたいなあ、このライヴ。
中田さんは「日本人にはファンクはできないとか、ソウルはできないという人もいるが、できると仮定して、とにかく徹底して、ブラックネス、黒さとかファンクというものをコピーして、しまくっていくと、その先にオリジナリティーが生まれるのではないかと思ってやってる」というようなことを言っている。確かにこの理論は言えている。何事もすべてはコピーから始まるのだから。コピーの先にオリジナリティーが生まれれば、それでよしだ。
ところで、このオーサカのライヴのほかに、京都出身のタミーという女性シンガーが、レコードのカラオケにあわせて3曲ほど歌った。こんど中田さんがシングルをプロデュースするというシンガーだ。低く、そして、太い声で、マーヴァ・ホイットニー系のかなりのシャウターで、迫力いっぱいで実にかっこよかった。これは、レコーディングがあがってくるのが楽しみだ。ちなみにセットリスト2曲目「バグズ・ライフ」というタイトルがついた曲は、イギリスのベイカー・ブラザースというグループの「ピース・オブ・マインド」というインスト曲に彼女自身が英詞をつけたもの。
タミーは、京都を中心に関西圏で主としてブルースを歌ってきたシンガー。話を聞くと、エタ・ジェームス、ココ・テイラー、グラディス・ナイト、リン・コリンズなどが好きだという。
オーサカを見ていると、マーサ・ハイ、あるいはリン・コリンズ的な女性シンガー、さらには、「リヴィング・イン・アメリカ」の時にでてくる派手なダンサーなどの演出が将来的にでてくればいいなと思う。要はパッケージショウということだ。それにしても、ここまで徹底してやってくれるのだから、日本のファンク・シーンは、この中田亮にお任せってところでしょうか。
■オーサカ=モノレール・ウエッブ
http://www.osakamonaurail.com/
Setlist: (+)denotes Osaka Monaurail original song
1st
01. Where Soulful People Gather ’Round I Wanna Go (+)
02. Damn Right, I Am Somebody
2nd
show started 22:47
01. Intro
02. Soul Pride
03. The Grunt
04. Intro 2
05. What It Is-What It Was (+)
06. Thankful (+)
07. Down And Out (+)
08. That’s My Desire
09. Evil
10. Spinning Off The Balance (+)
11. Hot Pants
12. New New Type Thing (+)
13. Groovy, Groovy, Groovy (+)
14. Double Up Now (+)
15. Whatever You Do (+)
16. Groovy, Groovy, Groovy (+)
17. Finale
show ended 23:45
Tami Setlist
show started 00:46
01. It’s Alright Now
02. Bug’s Life (Piece Of Mind) (Baker Brothers)
03. How Long Do I Have To Wait For You (Sharon Jones)
show ended 00:58
Setlist compiled with courtesy of Mr. Nakata Ryo and Tammi.
(2005年10月19日水曜、渋谷・エイジア=オーサカ=モノレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Osaka Monaurail
Endless Talking At Night Of Yokohama
2005年10月19日【横浜の夜は更けて】
エンドレス。
アンコールが終って、そのうるさいテーブルにオッシーとともに行くと、ケイさんも松尾さんもかなり酔っ払ってる。空になったワインボトルがそのテーブルの周辺には何本も散らかっており、相当飲んだらしい。(少し誇張) ケイさんの目が座ってる。「オッシー!! 最後の、『再会』にやられたよ〜〜! おおおっ〜〜」とあの低いドスのきいた声で言う。たださえ一見こわもてのケイさんが通常の低音よりもさらに低音で言うものだから、こりゃ怖い。「酒もってこい、酒!」(かなり誇張) かと思えば、同時並行で松尾さんから「今度、僕が作ったコンピCD、できました」とさくっとカバンから取り出した『美メロ伝説第0巻』を手渡される。さすが営業ぬかりなし! 隙なし! 向かうところ敵なし!
このCD、松尾潔選曲解説の美メロのコンピ。松尾氏、ルーサーのトリビュートのライナーもかなり長文を書いたそうで、同日発売とのこと。10月26日は松尾関連商品がCDショップを大占拠! (再び誇張) CDジャケよく見ると、松尾さんの顔写真が帯に入ってるじゃないの。選曲者の顔写真いれたコンピなんて、世界初だ! さすが、うまい、上手、商売達人! 「ちょっと楽屋行きましょうよ」と松尾氏。「まだ、ばたばたしてるんじゃないの」と誰ともなく。しばらくしてマネージャー氏、「そろそろ、どうぞ」の案内で裏へ。
バンドメンバーも多く、関係者も多く、通路のところに人が溢れている。フィリップ・ウー、はんこやさんなどはソイソウルともやっているが、ソイソウルのズーコ、ムトウ氏も。裏の通路でケイさん「写真、写真撮らせて、撮らせて! みんなはいって、みんなはいって」。パシャパシャ。ピアノはなんとニューオーリンズから吉弘さんではないか。山岸さんなどとワイルド・マグノリアスなどでもプレイしていた人だ。
その後隣のバーに移り、軽くビールとジュースで打ち上げ一次会。隣に座った松尾氏、僕をそこにいた人に紹介する時にこう言う。「最近、スティーヴィー・ネタひっぱってましたねえ。(笑) この吉岡さんはね、スティーヴィーにあまりに傾注し、その音楽を理解しようとね、針で目をさして、盲目になろうという・・・」 してない、してない。(笑)
さらに、店がクローズするというので、別のバーへ大挙移動。・・・することになったのだが、レンガ倉庫、出口がすべて鍵がかかっていて、もう出られない。(笑) あちこちの扉をあけようとするが、開かない。お〜〜い。誰か〜〜。しばらくして、警備の人が閉まっていた扉を開けてくれた。すると、そこに出待ちのファンが何人か。村上氏、ファンの声援にこたえる。
この時間、駐車場からレンガ倉庫を眺めると、いつもきれいにライトアップされている姿が、照明が消えてシルエットだけになっていた。その遠くには海面に映りこむ建物のブルーライトがぼんやり美しく輝いている。
さて、真っ暗でほとんど何も見えないそのバー、松尾氏たちがなかなか来ない。なんと聞けば一度首都高に乗ってまちがって、あわてて降りて、戻ってきたという。えらく時間かかってたなあ。首都高、乗る距離じゃないだろ。(笑)
この日、バックコーラスをやったアジ(AJI)の橘さん、北山さんらと同じテーブルで談笑。橘さんは、北山さんがいたSCS(早稲田大学のストリート・コーナー・シンフォニー)の後輩にあたる。学年的にかぶるところはなかったが、いまでは親しく曲を一緒に作ったりしている。北山氏は慶応だが、一足先にその早稲田のSCSにはいっていた慶応塾生の松浦さんを通じてそのアカペラグループに入ることになる。松浦さんは、このソウルサーチンでもおなじみのあのテイク6のコンサート200回以上参加の世界的ファンだ。テイク6の話題になり、「やっぱりなんと言ってもテイク6は、ファースト(アルバム)だよね〜〜」ということで意見が一致。
村上氏がこっちにやってきたので、「なんで今日はスタックスがないの? サム&デイヴの『ホールド・オン』とか。せっかくこのスタックスのTシャツ着てきたのに〜〜」と自慢のスタックスTシャツを広げてみせる。そういえば、これ、この日だけで3人くらいに「欲しい、どこで買えるのか」と聞かれた。番組で一度プレゼントしたのだが、まだお店には残っているのだろうか。調べてみないと〜。
「いやあ、やろうかとも思ったんですけどね〜〜。いろいろ、考えたんですよ〜〜。アンコールで、サム・クックの『ユー・センド・ミー』を自分のギターの弾き語りとかでやろうとかね。昨日、ギターとか練習してたんだけど、それより、本編で歌う曲の歌詞ちゃんとおさらいしといたほうがいいかなと思ってやめた(笑) アンコール来るかわかんないし(笑) ファースト(セット)はチキン(小心者)なんで、けっこう緊張しちゃったんですよ(笑)」
「じゃあ、次はスタックスもの、ブラスセクション3人くらいいれてやってよ」 すると社長が「吉岡さんのリクエストなんか聞いてたら、キリないですよ、だめだめ(笑)」とチャチャをいれてくる。すると村上さん「ブラスは、自分でやりますよ!(笑) サックス!」。サックスの吹き真似をしてみせた。おおおっ。こりゃまたすごい。
話は尽きず、ブルーライト横浜の夜は更けていった・・・。
ENT>MUSIC>LIVE>Murakami, Tetsuya
エンドレス。
アンコールが終って、そのうるさいテーブルにオッシーとともに行くと、ケイさんも松尾さんもかなり酔っ払ってる。空になったワインボトルがそのテーブルの周辺には何本も散らかっており、相当飲んだらしい。(少し誇張) ケイさんの目が座ってる。「オッシー!! 最後の、『再会』にやられたよ〜〜! おおおっ〜〜」とあの低いドスのきいた声で言う。たださえ一見こわもてのケイさんが通常の低音よりもさらに低音で言うものだから、こりゃ怖い。「酒もってこい、酒!」(かなり誇張) かと思えば、同時並行で松尾さんから「今度、僕が作ったコンピCD、できました」とさくっとカバンから取り出した『美メロ伝説第0巻』を手渡される。さすが営業ぬかりなし! 隙なし! 向かうところ敵なし!
このCD、松尾潔選曲解説の美メロのコンピ。松尾氏、ルーサーのトリビュートのライナーもかなり長文を書いたそうで、同日発売とのこと。10月26日は松尾関連商品がCDショップを大占拠! (再び誇張) CDジャケよく見ると、松尾さんの顔写真が帯に入ってるじゃないの。選曲者の顔写真いれたコンピなんて、世界初だ! さすが、うまい、上手、商売達人! 「ちょっと楽屋行きましょうよ」と松尾氏。「まだ、ばたばたしてるんじゃないの」と誰ともなく。しばらくしてマネージャー氏、「そろそろ、どうぞ」の案内で裏へ。
バンドメンバーも多く、関係者も多く、通路のところに人が溢れている。フィリップ・ウー、はんこやさんなどはソイソウルともやっているが、ソイソウルのズーコ、ムトウ氏も。裏の通路でケイさん「写真、写真撮らせて、撮らせて! みんなはいって、みんなはいって」。パシャパシャ。ピアノはなんとニューオーリンズから吉弘さんではないか。山岸さんなどとワイルド・マグノリアスなどでもプレイしていた人だ。
その後隣のバーに移り、軽くビールとジュースで打ち上げ一次会。隣に座った松尾氏、僕をそこにいた人に紹介する時にこう言う。「最近、スティーヴィー・ネタひっぱってましたねえ。(笑) この吉岡さんはね、スティーヴィーにあまりに傾注し、その音楽を理解しようとね、針で目をさして、盲目になろうという・・・」 してない、してない。(笑)
さらに、店がクローズするというので、別のバーへ大挙移動。・・・することになったのだが、レンガ倉庫、出口がすべて鍵がかかっていて、もう出られない。(笑) あちこちの扉をあけようとするが、開かない。お〜〜い。誰か〜〜。しばらくして、警備の人が閉まっていた扉を開けてくれた。すると、そこに出待ちのファンが何人か。村上氏、ファンの声援にこたえる。
この時間、駐車場からレンガ倉庫を眺めると、いつもきれいにライトアップされている姿が、照明が消えてシルエットだけになっていた。その遠くには海面に映りこむ建物のブルーライトがぼんやり美しく輝いている。
さて、真っ暗でほとんど何も見えないそのバー、松尾氏たちがなかなか来ない。なんと聞けば一度首都高に乗ってまちがって、あわてて降りて、戻ってきたという。えらく時間かかってたなあ。首都高、乗る距離じゃないだろ。(笑)
この日、バックコーラスをやったアジ(AJI)の橘さん、北山さんらと同じテーブルで談笑。橘さんは、北山さんがいたSCS(早稲田大学のストリート・コーナー・シンフォニー)の後輩にあたる。学年的にかぶるところはなかったが、いまでは親しく曲を一緒に作ったりしている。北山氏は慶応だが、一足先にその早稲田のSCSにはいっていた慶応塾生の松浦さんを通じてそのアカペラグループに入ることになる。松浦さんは、このソウルサーチンでもおなじみのあのテイク6のコンサート200回以上参加の世界的ファンだ。テイク6の話題になり、「やっぱりなんと言ってもテイク6は、ファースト(アルバム)だよね〜〜」ということで意見が一致。
村上氏がこっちにやってきたので、「なんで今日はスタックスがないの? サム&デイヴの『ホールド・オン』とか。せっかくこのスタックスのTシャツ着てきたのに〜〜」と自慢のスタックスTシャツを広げてみせる。そういえば、これ、この日だけで3人くらいに「欲しい、どこで買えるのか」と聞かれた。番組で一度プレゼントしたのだが、まだお店には残っているのだろうか。調べてみないと〜。
「いやあ、やろうかとも思ったんですけどね〜〜。いろいろ、考えたんですよ〜〜。アンコールで、サム・クックの『ユー・センド・ミー』を自分のギターの弾き語りとかでやろうとかね。昨日、ギターとか練習してたんだけど、それより、本編で歌う曲の歌詞ちゃんとおさらいしといたほうがいいかなと思ってやめた(笑) アンコール来るかわかんないし(笑) ファースト(セット)はチキン(小心者)なんで、けっこう緊張しちゃったんですよ(笑)」
「じゃあ、次はスタックスもの、ブラスセクション3人くらいいれてやってよ」 すると社長が「吉岡さんのリクエストなんか聞いてたら、キリないですよ、だめだめ(笑)」とチャチャをいれてくる。すると村上さん「ブラスは、自分でやりますよ!(笑) サックス!」。サックスの吹き真似をしてみせた。おおおっ。こりゃまたすごい。
話は尽きず、ブルーライト横浜の夜は更けていった・・・。
ENT>MUSIC>LIVE>Murakami, Tetsuya
(速報) ハリケーン"カトリーナ"被災ニューオーリンズ救済イヴェント
2005年10月18日(速報) SOUTHERN COMFORT-
ハリケーン"カトリーナ"被災ニューオーリンズ救済イヴェントのご案内
Concert For Hurricane Katrina Relief
ブラック系のアーティストを招聘しているチョコレート・クリーム・プロダクションが音頭を取り、ニューオーリンズのハリケーン・カトリーナ被災者のためのチャリティー・イヴェントを行うことが急遽決まった。日程は2005年11月9日(水曜)渋谷オーイースト、11日(金曜)渋谷オーウエスト。チケットは10月17日からすでにチケットぴあなどで発売されている。開場・開演午後6時。チケットは前売り3000円、当日3500円。出演者は、「ミッチズ・ファンキー・ジャム」、「ブルーストーン」、「ニューオーリンズ・エレクトロ」、「金子マリ&北京一」、「ウシャコダ」、「サルーキー」など多数。詳細は、一両日中にアップします。
問合せ先は、チョコレート・クリーム・プロダクション。http://chocolatecream.co.jp/
電話 03-3487-4176
または
11/9-O-East 03-5458-4681 * 11/11- O-West 03-5784-7088
http://www.shibuya-o.com(両会場)
+++++
ハリケーン"カトリーナ"被災ニューオーリンズ救済イヴェントのご案内
Concert For Hurricane Katrina Relief
ブラック系のアーティストを招聘しているチョコレート・クリーム・プロダクションが音頭を取り、ニューオーリンズのハリケーン・カトリーナ被災者のためのチャリティー・イヴェントを行うことが急遽決まった。日程は2005年11月9日(水曜)渋谷オーイースト、11日(金曜)渋谷オーウエスト。チケットは10月17日からすでにチケットぴあなどで発売されている。開場・開演午後6時。チケットは前売り3000円、当日3500円。出演者は、「ミッチズ・ファンキー・ジャム」、「ブルーストーン」、「ニューオーリンズ・エレクトロ」、「金子マリ&北京一」、「ウシャコダ」、「サルーキー」など多数。詳細は、一両日中にアップします。
問合せ先は、チョコレート・クリーム・プロダクション。http://chocolatecream.co.jp/
電話 03-3487-4176
または
11/9-O-East 03-5458-4681 * 11/11- O-West 03-5784-7088
http://www.shibuya-o.com(両会場)
+++++
Ruica Murakami Live: The Kayou Soul Show
2005年10月18日【村上ルイカの歌謡ソウルショウ】
ソウル。
ファーストから見ようと思って家を出たのだが、途中の首都高湾岸線が事故渋滞9キロで2時間との表示。途中で降りて下の道を行くも、渋滞は変わらず。結局着いたころにはファーストは終っていた。2時間以上かかった。普段は45分くらいなので、ふ〜〜、疲れた。
ゴスペラーズのリーダー、村上てつや(ルイカ)がソウルのヒットを中心にしたライヴをやるというので、雨の中かけつける。その日に配ったというフライヤーには、RUICA SHOW, Ruica Murakami の名前が印刷されている。普通はフライヤーというのは、告知のために印刷・配布するものだが、この場合、当日にファンのみなさんに記念にと配られた。本来のこのライヴの告知をして、集客するという目的では使われなかった。というような説明を本人がしていた。(笑)
ドラムス、ギター、ベース、キーボード、ピアノ、コーラス3人という8人のバックアップ体制で繰り広げられる歌謡ソウルショウ。(村上氏談) 第一印象は、何よりも、村上氏が思い切り、趣味として、楽しんで、歌っているということ。もちろん、これも仕事なのだが、グループでの村上氏の立ち位置はグループのリーダー、精神的核ということで、歌以外の部分で気を遣っていることが多々あるが、ここでの村上氏はソロということもあり、ただひたすら歌うことに専念している感が強かった。
オープニングはいきなり、彼がマーチン(鈴木雅之)さんに書いた「エボニー&アイヴォリー」。なるほど、ここから来たか。以後は次々登場するソウルのヒットメドレーだ。アイズレーのギターの響きも印象的な「サマー・ブリーズ」から、ラヴソングをメドレーにした「フォー・ユー・メドレー」。ミラクルズ、デルフォニックス、モーメンツとみんなトロトロのスイートソウルばかり。最後の「ディスタント・ラヴァー」は、コントローラーズのヴァージョンをヒントに、「新大阪」を実にうまく挟み込み、さらにめちゃくちゃおもしろいセリフをいれ、予想外のオチで観客をうならせた。
なんと、このオチの部分はリハではやっておらず、ミュージシャンたちもファーストで初めて聞いて爆笑したという。
ハンコ屋さんのギター1本で歌ったダン・ペン作、ジェームス&ボビー・ピューリファイのヒット「アイム・ユア・パペット」は、しっとりしたルイカ節。かと思えば、大阪こてこてソウルの上田正樹さんの「わがまま」は、3曲だけある日本語曲で、熱唱になった。
英語の歌は、日本在住のブレンダ・ヴォーンが細かく直しをいれてくれたという。村上氏は「こんなに歌を練習したことはここ数年なかったよ。(笑) ブレンダが自分やコーラスにいろいろ口移しで教えてくれるんだけど、どんどんソウルになっていくのよ。こういうリハはまたやりたいね」と振り返る。
アル・グリーンばりのファルセットでいく「レッツ・ステイ・トゥゲザー」、ジョージ・ベンソン・ヴァージョンのいかにもブラコン風の「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」など楽しめる。そして、アンコールは、再びマーチンさんの曲。つまり、マーチンさんに始まり、マーチンさんで締めたというわけだ。
なによりも、村上ルイカが楽しんでやっていることが実によ〜く伝わってくるライヴだった。しかし、トークが長くなり第一部ではアンコール曲が飛んでしまったという。ま、確かにしゃべり始めるとMCノンストップです。(笑) 時々、観客席の右奥から、うまいタイミングで掛け声がかかる。「イエー」とか、「ウ〜〜」とかだ。後でわかったのが、このうるさいテーブルがケイ・グラント氏、松尾潔氏たちのテーブルだった。
■メンバー
村上てつや(vo)、清水 興(b)、東原力哉(ds)、西山史翁(はんこや)(g)、吉弘知鶴子(key)、Philip Woo(SOYSOUL)(key)、TAMA(Cry&FeelIt)(cho)、AI(Cry&FeelIt)(cho)、橘 哲夫(AJI)(cho)
Setlist (2nd)
show started 21:34
01. Evony & Ivory (Suzuki Masayuki)
02. Summer Breeze (Isley Brothers)
03. 4U Medley:
〜Ooh Baby Baby (Miracles)
〜La La Means I Love You (Delfonics)
〜Love On A Two Way Street (Moments)
〜Distant Lover (Marvin Gaye)
〜新大阪〜Distant Lover
04. I’m Your Puppet (James & Bobby Purify)
05. If I Ain’t Got You (Alicia Keys)
06. わがまま (上田正樹)
07. Let’s Stay Together (Al Green)
08. Feel Like Making Love (Roberta Flack, George Benson)
09. Special Lady (Ray, Goodman & Brown)
Enc. 再会
show ended 23:10
(2005年10月17日月曜、モーションブルー横浜=村上てつや・ライヴ)
ソウル。
ファーストから見ようと思って家を出たのだが、途中の首都高湾岸線が事故渋滞9キロで2時間との表示。途中で降りて下の道を行くも、渋滞は変わらず。結局着いたころにはファーストは終っていた。2時間以上かかった。普段は45分くらいなので、ふ〜〜、疲れた。
ゴスペラーズのリーダー、村上てつや(ルイカ)がソウルのヒットを中心にしたライヴをやるというので、雨の中かけつける。その日に配ったというフライヤーには、RUICA SHOW, Ruica Murakami の名前が印刷されている。普通はフライヤーというのは、告知のために印刷・配布するものだが、この場合、当日にファンのみなさんに記念にと配られた。本来のこのライヴの告知をして、集客するという目的では使われなかった。というような説明を本人がしていた。(笑)
ドラムス、ギター、ベース、キーボード、ピアノ、コーラス3人という8人のバックアップ体制で繰り広げられる歌謡ソウルショウ。(村上氏談) 第一印象は、何よりも、村上氏が思い切り、趣味として、楽しんで、歌っているということ。もちろん、これも仕事なのだが、グループでの村上氏の立ち位置はグループのリーダー、精神的核ということで、歌以外の部分で気を遣っていることが多々あるが、ここでの村上氏はソロということもあり、ただひたすら歌うことに専念している感が強かった。
オープニングはいきなり、彼がマーチン(鈴木雅之)さんに書いた「エボニー&アイヴォリー」。なるほど、ここから来たか。以後は次々登場するソウルのヒットメドレーだ。アイズレーのギターの響きも印象的な「サマー・ブリーズ」から、ラヴソングをメドレーにした「フォー・ユー・メドレー」。ミラクルズ、デルフォニックス、モーメンツとみんなトロトロのスイートソウルばかり。最後の「ディスタント・ラヴァー」は、コントローラーズのヴァージョンをヒントに、「新大阪」を実にうまく挟み込み、さらにめちゃくちゃおもしろいセリフをいれ、予想外のオチで観客をうならせた。
なんと、このオチの部分はリハではやっておらず、ミュージシャンたちもファーストで初めて聞いて爆笑したという。
ハンコ屋さんのギター1本で歌ったダン・ペン作、ジェームス&ボビー・ピューリファイのヒット「アイム・ユア・パペット」は、しっとりしたルイカ節。かと思えば、大阪こてこてソウルの上田正樹さんの「わがまま」は、3曲だけある日本語曲で、熱唱になった。
英語の歌は、日本在住のブレンダ・ヴォーンが細かく直しをいれてくれたという。村上氏は「こんなに歌を練習したことはここ数年なかったよ。(笑) ブレンダが自分やコーラスにいろいろ口移しで教えてくれるんだけど、どんどんソウルになっていくのよ。こういうリハはまたやりたいね」と振り返る。
アル・グリーンばりのファルセットでいく「レッツ・ステイ・トゥゲザー」、ジョージ・ベンソン・ヴァージョンのいかにもブラコン風の「フィール・ライク・メイキング・ラヴ」など楽しめる。そして、アンコールは、再びマーチンさんの曲。つまり、マーチンさんに始まり、マーチンさんで締めたというわけだ。
なによりも、村上ルイカが楽しんでやっていることが実によ〜く伝わってくるライヴだった。しかし、トークが長くなり第一部ではアンコール曲が飛んでしまったという。ま、確かにしゃべり始めるとMCノンストップです。(笑) 時々、観客席の右奥から、うまいタイミングで掛け声がかかる。「イエー」とか、「ウ〜〜」とかだ。後でわかったのが、このうるさいテーブルがケイ・グラント氏、松尾潔氏たちのテーブルだった。
■メンバー
村上てつや(vo)、清水 興(b)、東原力哉(ds)、西山史翁(はんこや)(g)、吉弘知鶴子(key)、Philip Woo(SOYSOUL)(key)、TAMA(Cry&FeelIt)(cho)、AI(Cry&FeelIt)(cho)、橘 哲夫(AJI)(cho)
Setlist (2nd)
show started 21:34
01. Evony & Ivory (Suzuki Masayuki)
02. Summer Breeze (Isley Brothers)
03. 4U Medley:
〜Ooh Baby Baby (Miracles)
〜La La Means I Love You (Delfonics)
〜Love On A Two Way Street (Moments)
〜Distant Lover (Marvin Gaye)
〜新大阪〜Distant Lover
04. I’m Your Puppet (James & Bobby Purify)
05. If I Ain’t Got You (Alicia Keys)
06. わがまま (上田正樹)
07. Let’s Stay Together (Al Green)
08. Feel Like Making Love (Roberta Flack, George Benson)
09. Special Lady (Ray, Goodman & Brown)
Enc. 再会
show ended 23:10
(2005年10月17日月曜、モーションブルー横浜=村上てつや・ライヴ)
Space Shower: Rock Masterpiece
2005年10月17日【スペースシャワー】
選曲。
衛星テレビ、スペースシャワー・テレビが運営するVMCチャンネル(スカパー!の場合732チャンネル)で、この10月から始まった『ロック・マスターピース』という番組のソウル、ブラック系の回の選曲を担当することになった。
この番組は、ロックの分野で天辰保文さん、和久井光司さん、今泉圭姫子さん、そして吉岡が毎週週代わりでそれぞれの得意分野で1時間分を選曲するというもの。ひたすらビデオクリップをかけ、その曲の解説部分は、ウエッブで紹介するという仕組み。来年3月まで続く予定。
第一週は天辰さんからで、第二週が僕、10月12日に初回放送が終った。この後、17日(月曜)朝9時からの回がある。毎月第二水曜に新しい回の放送があり、それを後2回再放送する。
曲解説は次のところに。
http://www.spaceshowertv.com/vmc/program/rockmaster/r_b.html
12日初回放送分のブラックミュージックの回は、テーマとして「自分がもっとも影響を受けたアーティスト」というものが与えられ、それにしたがって選曲した。
とはいうものの、古い映像はなかなかなく、当初の希望リストからはずいぶんと違ったものになったが、現在ビデオが比較的見易いものが選曲された。
オーティス、サム・クックなど映像はあるが、現時点で使えないものがあったりして、大変だ。オーティスに代わって、イギリスのコミットメンツの「トライ・ア・リトル・テンダネス」を選ぶなど、かなりの裏技だ。
とはいうものの、僕もスカパーに入っていないので、後で同録をもらうのだが・・・。(笑) これを機にスカパーに入ろうかな。
ENT>ANNOUNCEMENT
選曲。
衛星テレビ、スペースシャワー・テレビが運営するVMCチャンネル(スカパー!の場合732チャンネル)で、この10月から始まった『ロック・マスターピース』という番組のソウル、ブラック系の回の選曲を担当することになった。
この番組は、ロックの分野で天辰保文さん、和久井光司さん、今泉圭姫子さん、そして吉岡が毎週週代わりでそれぞれの得意分野で1時間分を選曲するというもの。ひたすらビデオクリップをかけ、その曲の解説部分は、ウエッブで紹介するという仕組み。来年3月まで続く予定。
第一週は天辰さんからで、第二週が僕、10月12日に初回放送が終った。この後、17日(月曜)朝9時からの回がある。毎月第二水曜に新しい回の放送があり、それを後2回再放送する。
曲解説は次のところに。
http://www.spaceshowertv.com/vmc/program/rockmaster/r_b.html
12日初回放送分のブラックミュージックの回は、テーマとして「自分がもっとも影響を受けたアーティスト」というものが与えられ、それにしたがって選曲した。
とはいうものの、古い映像はなかなかなく、当初の希望リストからはずいぶんと違ったものになったが、現在ビデオが比較的見易いものが選曲された。
オーティス、サム・クックなど映像はあるが、現時点で使えないものがあったりして、大変だ。オーティスに代わって、イギリスのコミットメンツの「トライ・ア・リトル・テンダネス」を選ぶなど、かなりの裏技だ。
とはいうものの、僕もスカパーに入っていないので、後で同録をもらうのだが・・・。(笑) これを機にスカパーに入ろうかな。
ENT>ANNOUNCEMENT
【グレッグ・チャコ・ライヴ〜世界の終焉はシンシナティーで】
終焉。
シンシナティーに生まれ、バークリーに進み、ニューヨークへ進出。さらに、シンガポール、香港、そして東京へやってきたジャズ・ギター・プレイヤー、それがグレッグ・チャコだ。
その彼のクインテットがライヴをやるというので出向いた。グレッグ・チャコのCD『ホエア・ウィ・ファインド・アワセルヴス(Where We Find Ourselves)』を実は、われらがケイリブ・ジェームスからもらって、知っていたのだ。このCDはなんと2枚組。ストレートなジャズのアルバムなのだが、ラテン調の曲とジャズバラードっぽい曲2曲でケイリブが歌っている。このアルバムが何かをしながら聴くにはとてもいいBGMになるので、一時期聴いていた。しかも、ジャケットデザインと印刷がひじょうにいい感じで、とてもインディからでたものとは、思えない。メジャー感いっぱいの良質アルバムだ。
この日ライヴをやると聞いて、ケイリブもでるのかと思ったら、もともと出る予定はなく、さらに、この日はケイリブはデフジャムのアイ(Ai)(10月17日月曜にライヴ)のゲネプロで来れないという。ということは、歌なしインストだけになるので、少し残念。
さて、ライヴはこのCDからの曲を中心にファーストで5曲ほど。雨ということもあってか、客がかなり少なくてかわいそう。メンバーそれぞれは、みなうまい。特にグレッグのギターは、ウェス・モンゴメリーあたりを彷彿させる雰囲気。だが、みんなうまいがためか、全体的なサウンドにはソウルはないなあ、と思っていた。ピアノがいないのと、ヴォーカルがないためか。
5曲の中では、オリジナルで彼のCDに収録されている「ヴォヤージ・ダウン」が印象に残った。まあ、なんとなくラウンジ・ジャズという感じがしたので、もっと小さなジャズバーか、レストランのラウンジなどで演奏されているといいのではないかと思った。モーションは、このグループには大きすぎる。30人くらいでいっぱいになるような店で聴いてみたい。
終わった後、グレッグ・チャコさんに会いに行った。名刺を渡しながら「ケイリブの友人です。今日はケイリブが来るのかと思ってたんです」と言うと、「おお、彼は私の大好きなシンガーのひとりだ。(君は)ソウル・サーチャーか。今日は、じゃあ、ソウルがなかったね(笑)」と返してきた。ケイリブがいなくて、ソウルの要素がなかったというニュアンスなのだが。ちょっと心の内を読まれたかなと思った。(笑)
「誰がお気に入りのギタリストですか」 「たくさんいる。ウェス・モンゴメリー、ジム・ホール・・・」 「どちらのご出身で」 「オハイオ州シンシナティーだよ。まあ、とにかく超保守的な街だ。マーク・トゥエイン、作家の彼がね、こう言ったんだ。『世界が終わるとき、私はシンシナティーにいたい』 なぜなら、シンシナティーは他より10年は遅れているからだ。だから、世界の終わりも10年遅れるというわけだ(笑)」
グレッグ・チャコさんのホームページは内容充実。英語と日本語で書かれている。そのバイオグラフィーが実におもしろい。彼の生まれてから、今日まで、どのようにして日本に来たかなどが、詳細に書かれている。読み応えがあった。奥さんの話などはちょっと感動する。充分ソウルサーチン的だと思った。
http://www.gregchako.com/jp/index.html
上記サイトでディスコグラフィーのところへ行くと最新作についての詳細な解説と、試聴ができる。もちろん、直接購入も可能だ。
GREG CHAKO(g) QUINTET
グレッグ・チャコ・クインテット
Greg Chako(g)、Andy Wulf(sax)、Pat Hallaran(tb)、加瀬 達(b)、Mark DeRose(ds,per)
Setlist First Set
show started 18.32
1. April Wind
2. Marylin’s Dilemma
3. Way Of Love
4. Voyage Down
5. The Jingles (Wes Montogomery)
show ended 19.40
(2005年10月5日水曜、横浜モーションブルー=グレッグ・チャコ・クインテット・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Chako, Greg Quintet
終焉。
シンシナティーに生まれ、バークリーに進み、ニューヨークへ進出。さらに、シンガポール、香港、そして東京へやってきたジャズ・ギター・プレイヤー、それがグレッグ・チャコだ。
その彼のクインテットがライヴをやるというので出向いた。グレッグ・チャコのCD『ホエア・ウィ・ファインド・アワセルヴス(Where We Find Ourselves)』を実は、われらがケイリブ・ジェームスからもらって、知っていたのだ。このCDはなんと2枚組。ストレートなジャズのアルバムなのだが、ラテン調の曲とジャズバラードっぽい曲2曲でケイリブが歌っている。このアルバムが何かをしながら聴くにはとてもいいBGMになるので、一時期聴いていた。しかも、ジャケットデザインと印刷がひじょうにいい感じで、とてもインディからでたものとは、思えない。メジャー感いっぱいの良質アルバムだ。
この日ライヴをやると聞いて、ケイリブもでるのかと思ったら、もともと出る予定はなく、さらに、この日はケイリブはデフジャムのアイ(Ai)(10月17日月曜にライヴ)のゲネプロで来れないという。ということは、歌なしインストだけになるので、少し残念。
さて、ライヴはこのCDからの曲を中心にファーストで5曲ほど。雨ということもあってか、客がかなり少なくてかわいそう。メンバーそれぞれは、みなうまい。特にグレッグのギターは、ウェス・モンゴメリーあたりを彷彿させる雰囲気。だが、みんなうまいがためか、全体的なサウンドにはソウルはないなあ、と思っていた。ピアノがいないのと、ヴォーカルがないためか。
5曲の中では、オリジナルで彼のCDに収録されている「ヴォヤージ・ダウン」が印象に残った。まあ、なんとなくラウンジ・ジャズという感じがしたので、もっと小さなジャズバーか、レストランのラウンジなどで演奏されているといいのではないかと思った。モーションは、このグループには大きすぎる。30人くらいでいっぱいになるような店で聴いてみたい。
終わった後、グレッグ・チャコさんに会いに行った。名刺を渡しながら「ケイリブの友人です。今日はケイリブが来るのかと思ってたんです」と言うと、「おお、彼は私の大好きなシンガーのひとりだ。(君は)ソウル・サーチャーか。今日は、じゃあ、ソウルがなかったね(笑)」と返してきた。ケイリブがいなくて、ソウルの要素がなかったというニュアンスなのだが。ちょっと心の内を読まれたかなと思った。(笑)
「誰がお気に入りのギタリストですか」 「たくさんいる。ウェス・モンゴメリー、ジム・ホール・・・」 「どちらのご出身で」 「オハイオ州シンシナティーだよ。まあ、とにかく超保守的な街だ。マーク・トゥエイン、作家の彼がね、こう言ったんだ。『世界が終わるとき、私はシンシナティーにいたい』 なぜなら、シンシナティーは他より10年は遅れているからだ。だから、世界の終わりも10年遅れるというわけだ(笑)」
グレッグ・チャコさんのホームページは内容充実。英語と日本語で書かれている。そのバイオグラフィーが実におもしろい。彼の生まれてから、今日まで、どのようにして日本に来たかなどが、詳細に書かれている。読み応えがあった。奥さんの話などはちょっと感動する。充分ソウルサーチン的だと思った。
http://www.gregchako.com/jp/index.html
上記サイトでディスコグラフィーのところへ行くと最新作についての詳細な解説と、試聴ができる。もちろん、直接購入も可能だ。
GREG CHAKO(g) QUINTET
グレッグ・チャコ・クインテット
Greg Chako(g)、Andy Wulf(sax)、Pat Hallaran(tb)、加瀬 達(b)、Mark DeRose(ds,per)
Setlist First Set
show started 18.32
1. April Wind
2. Marylin’s Dilemma
3. Way Of Love
4. Voyage Down
5. The Jingles (Wes Montogomery)
show ended 19.40
(2005年10月5日水曜、横浜モーションブルー=グレッグ・チャコ・クインテット・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Chako, Greg Quintet
Linda Lewis: Sings 5 Octaves
2005年10月15日【リンダ・ルイス・ライヴ】
5オクターヴ。
リアーナのショーケースを見ていたら、いつのまにか携帯に留守電が。「今日、リンダ・ルイス渋谷デュオでやってま〜す。きてくださ〜〜い」というメッセージ。ちょうど、リアナのミート&グリート(ごあいさつ)も終ったところだったので、急遽かけつけることに。
到着すると、まもなくセカンド・ステージが始まった。低い声から、高い声までよくでてくる。高い声をかわいく歌うところなど、日本の矢野顕子を思わせるところもある。イギリスを本拠に活躍する黒人女性シンガー・ソングライター、リンダ・ルイスのライヴ。
彼女の来日履歴は、74年にシンガーソングライター、キャット・スティーヴンスの前座で初、95年自分名義で初、97年自分名義で2度目、2002年ロジャー・ウォーターズのバックコーラス、そして、2005年今回は自分名義で3回目、通算5回目の来日となる。
ドラムス、ギター、ベース、キーボードにリンダという布陣。ドラムスは昔はブロウ・バイ・ブロウ、最近ではインコグニートなどでドラムを叩いている人物。ベースも、有名な人のバックと聞いたが、忘れてしまった。
ポップ、ソウル風、ラテン風、カリブ風といろいろなタイプを取り揃えて歌うシンガー・ソングライター。低いところから高いところまで5オクターヴは歌えるという。
曲として印象に残ったのは、モータウン風の「ドント・ドゥ・ドント」。また、「ホワッツ・ゴーイング・オン」風の「ディーノ」という曲もちょっと印象に残った。
ライヴ終了後、楽屋を訪ねると裸足になっていた。「あれ、裸足で歌われていたんですか」と尋ねると、「いや、ステージでは靴は履いていたわ。あそこが暑くてね。今は、もう涼しくしてるの」 「声は何オクターブくらい?」 「日によるわ。5オクターヴの時もあるし、朝は低いわよ」 確かに、何も予備知識なく、目をつぶってこの歌声を聴いたら、20代のシンガーだと思うだろう。実に声が若い。日本にはそういえば、水森亜土という漫画家兼歌を歌う人がいたなあ。(笑) 声の雰囲気とか似てないかなあ。
やはり、ところどころ、ミニー・リパートンを彷彿させるところがあった。渋谷でダブルヘッダーでした。
Setlist: 2nd set Linda Lewis @ Shibuya Duo
show started 21:33
01. For Love Sake
02. I’m In Love Again
03. Old Smokey
04. Fathoms Deep
05. On The Stage
06. Waveing
07. Don’t Do Don’t
08. Dino
09. I Keep A Wish
10. Far Cry
11. Love Plateau
12. Rock A Doodle
13. What’s All This About
14. It’s In His Kiss
15. Grandad
Enc. He Na Na
show ended 22:41
(2005年10月13日木曜、渋谷デュオ=リンダ・ルイス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Lewis, Linda
5オクターヴ。
リアーナのショーケースを見ていたら、いつのまにか携帯に留守電が。「今日、リンダ・ルイス渋谷デュオでやってま〜す。きてくださ〜〜い」というメッセージ。ちょうど、リアナのミート&グリート(ごあいさつ)も終ったところだったので、急遽かけつけることに。
到着すると、まもなくセカンド・ステージが始まった。低い声から、高い声までよくでてくる。高い声をかわいく歌うところなど、日本の矢野顕子を思わせるところもある。イギリスを本拠に活躍する黒人女性シンガー・ソングライター、リンダ・ルイスのライヴ。
彼女の来日履歴は、74年にシンガーソングライター、キャット・スティーヴンスの前座で初、95年自分名義で初、97年自分名義で2度目、2002年ロジャー・ウォーターズのバックコーラス、そして、2005年今回は自分名義で3回目、通算5回目の来日となる。
ドラムス、ギター、ベース、キーボードにリンダという布陣。ドラムスは昔はブロウ・バイ・ブロウ、最近ではインコグニートなどでドラムを叩いている人物。ベースも、有名な人のバックと聞いたが、忘れてしまった。
ポップ、ソウル風、ラテン風、カリブ風といろいろなタイプを取り揃えて歌うシンガー・ソングライター。低いところから高いところまで5オクターヴは歌えるという。
曲として印象に残ったのは、モータウン風の「ドント・ドゥ・ドント」。また、「ホワッツ・ゴーイング・オン」風の「ディーノ」という曲もちょっと印象に残った。
ライヴ終了後、楽屋を訪ねると裸足になっていた。「あれ、裸足で歌われていたんですか」と尋ねると、「いや、ステージでは靴は履いていたわ。あそこが暑くてね。今は、もう涼しくしてるの」 「声は何オクターブくらい?」 「日によるわ。5オクターヴの時もあるし、朝は低いわよ」 確かに、何も予備知識なく、目をつぶってこの歌声を聴いたら、20代のシンガーだと思うだろう。実に声が若い。日本にはそういえば、水森亜土という漫画家兼歌を歌う人がいたなあ。(笑) 声の雰囲気とか似てないかなあ。
やはり、ところどころ、ミニー・リパートンを彷彿させるところがあった。渋谷でダブルヘッダーでした。
Setlist: 2nd set Linda Lewis @ Shibuya Duo
show started 21:33
01. For Love Sake
02. I’m In Love Again
03. Old Smokey
04. Fathoms Deep
05. On The Stage
06. Waveing
07. Don’t Do Don’t
08. Dino
09. I Keep A Wish
10. Far Cry
11. Love Plateau
12. Rock A Doodle
13. What’s All This About
14. It’s In His Kiss
15. Grandad
Enc. He Na Na
show ended 22:41
(2005年10月13日木曜、渋谷デュオ=リンダ・ルイス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Lewis, Linda
【リアーナ・ショーケース】
炸裂。
顔小さい、背がすらっとしてて高い、そして、腰がよく動く。1988年2月20日バルベイドス生まれ。現在17歳。日本で言えば、高校三年だ。注目のシンガー・ダンサー、リアーナのショウケース・ライヴ。オープニングでDJカオリが充分にスタンディングの観客を暖めて、予定から45分遅れてリアーナ登場。一挙に客がステージの前方に押し寄せた。会場はBガール風多数。男女比7:3で女性の方が多い。シアラにしろ、このリアーナにしろ、女性シンガーを支えるのは十代のBガールだ。
十代を中心にすでに、輸入盤とあわせて10万枚を突破したというから、見事なブレイクぶりだ。アルバムからのリードトラック「ポン・デ・リプレイ」がとにかくあちこちでかかりまくり、大ヒットした。
ダンサー二人を従え、ダンス、アップテンポは口パクで大炸裂、スローはマイクを持ってちゃんと歌った。かわいらしく、しかもスロー・ミディアムでの腰回しは充分セクシー。
6曲のライヴが終った後、若干の質疑応答。はきはき答え、「日本は初めてだけど、大好きよ。来年1月、また帰ってくるわ」とはっきり宣言。
ところで、この渋谷の会場は初めてきた。2−3ヶ月前にできたばかりだという。ライヴハウスというより、ちょっとしたクラブという感じ。タワーレコードの前を公園通りに上がっていき、スエッセンズのところを右折、すぐ左の角。
Setlist: Rihanna At Camelot, Shibuya
performance started 19:16
1. If It’s Lovin’ That You Want
2. Here I Go Again
3. Don’t Even Try (アルバム未収録)
4. The Last Time
5. You Don’t Love Me (No, No, No)
6. Pon De Replay
performance ended 19:37
(2005年10月13日木曜、渋谷キャメロット=リアーナ・ショウケース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rihanna
炸裂。
顔小さい、背がすらっとしてて高い、そして、腰がよく動く。1988年2月20日バルベイドス生まれ。現在17歳。日本で言えば、高校三年だ。注目のシンガー・ダンサー、リアーナのショウケース・ライヴ。オープニングでDJカオリが充分にスタンディングの観客を暖めて、予定から45分遅れてリアーナ登場。一挙に客がステージの前方に押し寄せた。会場はBガール風多数。男女比7:3で女性の方が多い。シアラにしろ、このリアーナにしろ、女性シンガーを支えるのは十代のBガールだ。
十代を中心にすでに、輸入盤とあわせて10万枚を突破したというから、見事なブレイクぶりだ。アルバムからのリードトラック「ポン・デ・リプレイ」がとにかくあちこちでかかりまくり、大ヒットした。
ダンサー二人を従え、ダンス、アップテンポは口パクで大炸裂、スローはマイクを持ってちゃんと歌った。かわいらしく、しかもスロー・ミディアムでの腰回しは充分セクシー。
6曲のライヴが終った後、若干の質疑応答。はきはき答え、「日本は初めてだけど、大好きよ。来年1月、また帰ってくるわ」とはっきり宣言。
ところで、この渋谷の会場は初めてきた。2−3ヶ月前にできたばかりだという。ライヴハウスというより、ちょっとしたクラブという感じ。タワーレコードの前を公園通りに上がっていき、スエッセンズのところを右折、すぐ左の角。
Setlist: Rihanna At Camelot, Shibuya
performance started 19:16
1. If It’s Lovin’ That You Want
2. Here I Go Again
3. Don’t Even Try (アルバム未収録)
4. The Last Time
5. You Don’t Love Me (No, No, No)
6. Pon De Replay
performance ended 19:37
(2005年10月13日木曜、渋谷キャメロット=リアーナ・ショウケース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rihanna
New York Voices:
2005年10月13日【ニューヨーク・ヴォイセス】
アイデンティティー。
男性二人、女性二人の計4人組コーラスグループ。バックにピアノ、ドラムス、べースのトリオがつく。基本はスタンダードをコーラスで聴かせる。この編成だと、やはり、まずマンハッタン・トランスファーを思わせる。全体的には、マンハッタン・トランスファー風。みんな性格もよく、すごくいい人たちのようで、きもちいい。
コーラスグループとしては、マンハッタン・トランスファー的な部分をいかに脱皮し、自分たちのアイデンティティーを出すかがテーマ。しばらく前、ヴォーカル・グループ、シンコペーションのときにも書いた。そういう意味でいくと、いかにマンハッタン・トランスファーがこうしたタイプのグループの先駆者として、ワン・アンド・オンリーの存在となっているか、改めてその大きさを感じる。
楽器のベースの人は、彼らの『ポールサイモン・ソングブック』のアルバムからつきあっている、という。なんと最近はリッキー・リー・ジョーンズのレコーディングやライヴにもでている、という。また2年前にレコーディングしたというキース・リチャードのゴスペルアルバムでもプレイしている、という。
アンコールで歌われた「スターダスト」、各人が少しずつ歌い、さらに2人が歌い、別の2人が歌い、そして、4人で歌っていくというスタイルはなかなか聴かせた。
Setlist
show started 19:03
01. Sing, Sing, Sing (standard)
02. Baroque Samba
03. Corcovado (Jovin)
04. Bli Blip (Duke Ellington)
05. Answered Prayers (Ivan Lins)
06. Minds Of Their Own (Nancy Wilson)
07. Cecilia (Paul Simon)
08. Baby Diver (Paul Simon)
09. Day Like This (new)
10. World Is Waiting (new)
11. For All We Know (standard)
12. Caravan (Duke Ellington)
Enc. Stardust (standard)
show ended 20:24
(2005年9月26日月曜・東京ブルーノート・ファースト=ニューヨーク・ヴォイセス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>New York Voices
アイデンティティー。
男性二人、女性二人の計4人組コーラスグループ。バックにピアノ、ドラムス、べースのトリオがつく。基本はスタンダードをコーラスで聴かせる。この編成だと、やはり、まずマンハッタン・トランスファーを思わせる。全体的には、マンハッタン・トランスファー風。みんな性格もよく、すごくいい人たちのようで、きもちいい。
コーラスグループとしては、マンハッタン・トランスファー的な部分をいかに脱皮し、自分たちのアイデンティティーを出すかがテーマ。しばらく前、ヴォーカル・グループ、シンコペーションのときにも書いた。そういう意味でいくと、いかにマンハッタン・トランスファーがこうしたタイプのグループの先駆者として、ワン・アンド・オンリーの存在となっているか、改めてその大きさを感じる。
楽器のベースの人は、彼らの『ポールサイモン・ソングブック』のアルバムからつきあっている、という。なんと最近はリッキー・リー・ジョーンズのレコーディングやライヴにもでている、という。また2年前にレコーディングしたというキース・リチャードのゴスペルアルバムでもプレイしている、という。
アンコールで歌われた「スターダスト」、各人が少しずつ歌い、さらに2人が歌い、別の2人が歌い、そして、4人で歌っていくというスタイルはなかなか聴かせた。
Setlist
show started 19:03
01. Sing, Sing, Sing (standard)
02. Baroque Samba
03. Corcovado (Jovin)
04. Bli Blip (Duke Ellington)
05. Answered Prayers (Ivan Lins)
06. Minds Of Their Own (Nancy Wilson)
07. Cecilia (Paul Simon)
08. Baby Diver (Paul Simon)
09. Day Like This (new)
10. World Is Waiting (new)
11. For All We Know (standard)
12. Caravan (Duke Ellington)
Enc. Stardust (standard)
show ended 20:24
(2005年9月26日月曜・東京ブルーノート・ファースト=ニューヨーク・ヴォイセス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>New York Voices
(8月28日に行われたジェラルド・オルブライトのライヴ評です。遅くなりましたが、ご紹介します)
【サックス奏者ジェラルド・オルブライト・ライヴ】
ひとかけら。
どこぞのライヴに行って、「さあて、どこにひとかけらのソウルが落ちてるかな〜」と探すソウル・サーチャーですが、ソウルを探しに行っても、残念ながら探せないこともあります。
ところが、この夜、ミュージシャンたちがステージに上がり、音を一音出しただけで、もうすべてソウル! 「どこにソウルがある?」なんて、考える間もなく、全部がソウルでした。やっぱりこれでなければ。キーボード(音楽ディレクター)、ギター、ベース、ドラムス、そして、サックスという5人編成。人気サックス奏者、ジェラルド・オルブライトの待望約9年ぶりの来日ライヴ。
バンドがフュージョン系というより、ファンク系バンドと捉えたほうがいいといえるほど、グルーヴ感たっぷりだった。
2曲目を終えて、ジェラルドがマイクを握った。「1年ちょっと前にリリースしたアルバム、『キッキン・イット・アップ』があります。そこからタイトル曲をやろうかと思います。いや、違う曲にしよう。ジェフ・ローバーと一緒に作った曲です。元モータウンのサックス奏者、ジュニア・ウォーカーに捧げた作品です。彼は僕の大好きなサックス奏者のひとりなんです。『ウォーカーズ・シーム』。」
ジェラルドのMCの声は、とても洗練されていて、実にいい声。かっこいい。「次はスロー・バラードを1曲。最近のアルバム『キッキン・イット・アップ』から、一番最後にはいっている曲です。10曲目! 「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」!」 ハロルド・メルヴィン&ブルーノーツの大ヒットのカヴァーだ。
それにしても、吹いて吹いて吹きまくる。後半、ずいぶんグルーヴのある曲になったなあ、と思っていたが、聞けば、メイシオ・パーカーが大好きだそうで、かなり納得。
いやあ、金曜には拾えなかったソウルがたくさん拾えて心はうきうきだ。
Setlist
show started 21.01
1. Gee & Lee ("Smooth"--94)
2. Bermuda Nights ("Bermuda Nights"--89)
3. Walker’s Theme (Jeff Lorber)("Kickin’ It Up"--04)
4. If You Don’t Know Me By Now ("Kickin’ It Up"--04)
5. To The Max ("Kickin’ It Up"--04)
6. Too Cool ("Bermuda Nights"--89)
7. Kickin’ It Up ("Kickin’ It Up"--04)
Enc. Georgia On My Mind
show ended 22.27
■メンバー
ジェラルド・オルブライト(サックス)、
トレイシー・カーター(キーボード)、
ダリーン・モレーノ(ギター)、
メルヴィン・デイヴィス(ベース)、
トニー・モーア(ドラムス)
Gerald Albright(sax) ,
Tracy Carter(key),
Darlene Moreno(g) ,
Melvin Davis(b),
Tony Moore(ds)
(2005年8月28日日曜、ブルーノート東京・セカンド=ジェラルド・オルブライト・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Albright, Gerald
【サックス奏者ジェラルド・オルブライト・ライヴ】
ひとかけら。
どこぞのライヴに行って、「さあて、どこにひとかけらのソウルが落ちてるかな〜」と探すソウル・サーチャーですが、ソウルを探しに行っても、残念ながら探せないこともあります。
ところが、この夜、ミュージシャンたちがステージに上がり、音を一音出しただけで、もうすべてソウル! 「どこにソウルがある?」なんて、考える間もなく、全部がソウルでした。やっぱりこれでなければ。キーボード(音楽ディレクター)、ギター、ベース、ドラムス、そして、サックスという5人編成。人気サックス奏者、ジェラルド・オルブライトの待望約9年ぶりの来日ライヴ。
バンドがフュージョン系というより、ファンク系バンドと捉えたほうがいいといえるほど、グルーヴ感たっぷりだった。
2曲目を終えて、ジェラルドがマイクを握った。「1年ちょっと前にリリースしたアルバム、『キッキン・イット・アップ』があります。そこからタイトル曲をやろうかと思います。いや、違う曲にしよう。ジェフ・ローバーと一緒に作った曲です。元モータウンのサックス奏者、ジュニア・ウォーカーに捧げた作品です。彼は僕の大好きなサックス奏者のひとりなんです。『ウォーカーズ・シーム』。」
ジェラルドのMCの声は、とても洗練されていて、実にいい声。かっこいい。「次はスロー・バラードを1曲。最近のアルバム『キッキン・イット・アップ』から、一番最後にはいっている曲です。10曲目! 「イフ・ユー・ドント・ノウ・ミー・バイ・ナウ」!」 ハロルド・メルヴィン&ブルーノーツの大ヒットのカヴァーだ。
それにしても、吹いて吹いて吹きまくる。後半、ずいぶんグルーヴのある曲になったなあ、と思っていたが、聞けば、メイシオ・パーカーが大好きだそうで、かなり納得。
いやあ、金曜には拾えなかったソウルがたくさん拾えて心はうきうきだ。
Setlist
show started 21.01
1. Gee & Lee ("Smooth"--94)
2. Bermuda Nights ("Bermuda Nights"--89)
3. Walker’s Theme (Jeff Lorber)("Kickin’ It Up"--04)
4. If You Don’t Know Me By Now ("Kickin’ It Up"--04)
5. To The Max ("Kickin’ It Up"--04)
6. Too Cool ("Bermuda Nights"--89)
7. Kickin’ It Up ("Kickin’ It Up"--04)
Enc. Georgia On My Mind
show ended 22.27
■メンバー
ジェラルド・オルブライト(サックス)、
トレイシー・カーター(キーボード)、
ダリーン・モレーノ(ギター)、
メルヴィン・デイヴィス(ベース)、
トニー・モーア(ドラムス)
Gerald Albright(sax) ,
Tracy Carter(key),
Darlene Moreno(g) ,
Melvin Davis(b),
Tony Moore(ds)
(2005年8月28日日曜、ブルーノート東京・セカンド=ジェラルド・オルブライト・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Albright, Gerald
Ennnio Morricone Concert:
2005年10月11日【エンニオ・モリコーネ・コンサート】
壮大。
ほとんどクラシックと同じような演奏会だった。『ソウル・ブレンズ』終了してから向かうので、どうしても遅刻になってしまい、17時開演のコンサート会場に到着したのは、17時45分くらい。いわゆる曲間入場となる。
ホールAにはいって驚嘆した。ステージにものすごい人がのっている。フルオーケストラに膨大なコーラス隊。さっと勘定してみると、コーラスだけで男女あわせて100人ほど、これにフルオーケストラが約100人近いのではないか。計200人がオンステージだ。その人数に僕はまず、圧倒された。イタリア音楽界の巨匠、エンニオ・モリコーネのコンサートだ。前日には、小泉首相も観覧に来たという。
このフルオーケストラが、音を出す。これは迫力だ。正直言って、知らない映画のテーマ曲などもあったが、この200人のオーケストラが繰り広げる壮大な音の世界に感心した。
ひとつだけ感じたのは、やはりここまで映画音楽を生でフルオーケストラでプレイするのであれば、バックに映画のシーンの映像がほしくなるということ。これは誰もが思う自然な欲求だ。スライドでもいいから、曲とそれに関する映像が映し出されればいいなあ、と思った。まあ、映像を使うとなると、権利関係でむずかしいのだろうが、単純な欲求としては、映像がほしい。
アンコールの最後は『ニュー・シネマ・パラダイス』だったが、サントラとほとんど寸分違わない音がここで流れるなら、いくつかのシーンが映ればきっと、涙する人も多いことだろう。
それにしても、こういう少しクラシック風のアンコールというのは、何度も何度もでてきてはひっこんで、とやるんですね〜〜。あの往復で疲れちゃうんじゃないかと心配した。(笑い)
帰り際、CDの即売会にものすごい人だかりができていて、CDが飛ぶように売れていた。普段CDショップにあまり行かない人たちが、こういうときに買うのだ。
Setlist (予定プログラムとして発表されたもの)
First Half
"Scattered Sheets" Piano=Antonello Maio
01. H2s (H2s)(日本未公開)
02. Il Clan Dei Sicicliani(シシリアン)
03. Metti Una Sera A Cena (ある夕食のテーブル=日本未公開)
04. Uno Che Grida Amore (ある夕食のテーブル=日本未公開)
05. Come Maddalena (マッダレーナ=日本未公開)
"Quattro Adagi" Violin=Hakase Taro
06. Deborah’s Theme (ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)
07. Addio Monti (いいなづけ=日本未公開)
08. Vatel (宮廷料理人ヴァテール)
09. Here’s To You (da "Sacco E Vanzetti)(死刑台のメロディー)
10. Legend Of 1900 (海の上のピアニスト)
(15分間の休憩)
Second Half
show started 18:14
"Cinque Canzoni" Vocal: Filippa Giordano
11. Immagini Del Tempo (アリバイ=日本未公開)
12. Questa Specie D’amore (ある愛の断層=日本未公開)
13. Mia Madre Si Chiama Francesca (シシリアの恋人)
14. La Califfa (ラ・カリファ)
15. Da Quel Sorriso Che Non Ride Piu, Da Quel Dolor Che Non Piange Piu
"Epic Historical Cinema"
16. Novecento (1900年)
17. La Tenda Rossa (赤いテント)
18. Partenza-SOS-Ritorno
Viola: Fausto Anzelmo
"The Mission" (ミッション)
Oboe: Mutalipassi Eugenio, Flauto: Monica Berni
19. Gabriel’s Oboe
20. The Mission
21. In Earth As In Heaven
Encore.1 Queimada (ケマダの戦い)
Encore.2 Il Buono, Il Burto, Il Cattivo (続・夕陽のガンマン)
Encore.3 Nuovo Cinema Paradiso (ニュー・シネマ・パラダイス)
show ended 19:37
(2005年10月9日日曜、東京国際フォーラムA=エンニオ・モリコーネ・コンサート)
ENT>MUSIC>LIVE>Morricone, Ennnio
壮大。
ほとんどクラシックと同じような演奏会だった。『ソウル・ブレンズ』終了してから向かうので、どうしても遅刻になってしまい、17時開演のコンサート会場に到着したのは、17時45分くらい。いわゆる曲間入場となる。
ホールAにはいって驚嘆した。ステージにものすごい人がのっている。フルオーケストラに膨大なコーラス隊。さっと勘定してみると、コーラスだけで男女あわせて100人ほど、これにフルオーケストラが約100人近いのではないか。計200人がオンステージだ。その人数に僕はまず、圧倒された。イタリア音楽界の巨匠、エンニオ・モリコーネのコンサートだ。前日には、小泉首相も観覧に来たという。
このフルオーケストラが、音を出す。これは迫力だ。正直言って、知らない映画のテーマ曲などもあったが、この200人のオーケストラが繰り広げる壮大な音の世界に感心した。
ひとつだけ感じたのは、やはりここまで映画音楽を生でフルオーケストラでプレイするのであれば、バックに映画のシーンの映像がほしくなるということ。これは誰もが思う自然な欲求だ。スライドでもいいから、曲とそれに関する映像が映し出されればいいなあ、と思った。まあ、映像を使うとなると、権利関係でむずかしいのだろうが、単純な欲求としては、映像がほしい。
アンコールの最後は『ニュー・シネマ・パラダイス』だったが、サントラとほとんど寸分違わない音がここで流れるなら、いくつかのシーンが映ればきっと、涙する人も多いことだろう。
それにしても、こういう少しクラシック風のアンコールというのは、何度も何度もでてきてはひっこんで、とやるんですね〜〜。あの往復で疲れちゃうんじゃないかと心配した。(笑い)
帰り際、CDの即売会にものすごい人だかりができていて、CDが飛ぶように売れていた。普段CDショップにあまり行かない人たちが、こういうときに買うのだ。
Setlist (予定プログラムとして発表されたもの)
First Half
"Scattered Sheets" Piano=Antonello Maio
01. H2s (H2s)(日本未公開)
02. Il Clan Dei Sicicliani(シシリアン)
03. Metti Una Sera A Cena (ある夕食のテーブル=日本未公開)
04. Uno Che Grida Amore (ある夕食のテーブル=日本未公開)
05. Come Maddalena (マッダレーナ=日本未公開)
"Quattro Adagi" Violin=Hakase Taro
06. Deborah’s Theme (ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ)
07. Addio Monti (いいなづけ=日本未公開)
08. Vatel (宮廷料理人ヴァテール)
09. Here’s To You (da "Sacco E Vanzetti)(死刑台のメロディー)
10. Legend Of 1900 (海の上のピアニスト)
(15分間の休憩)
Second Half
show started 18:14
"Cinque Canzoni" Vocal: Filippa Giordano
11. Immagini Del Tempo (アリバイ=日本未公開)
12. Questa Specie D’amore (ある愛の断層=日本未公開)
13. Mia Madre Si Chiama Francesca (シシリアの恋人)
14. La Califfa (ラ・カリファ)
15. Da Quel Sorriso Che Non Ride Piu, Da Quel Dolor Che Non Piange Piu
"Epic Historical Cinema"
16. Novecento (1900年)
17. La Tenda Rossa (赤いテント)
18. Partenza-SOS-Ritorno
Viola: Fausto Anzelmo
"The Mission" (ミッション)
Oboe: Mutalipassi Eugenio, Flauto: Monica Berni
19. Gabriel’s Oboe
20. The Mission
21. In Earth As In Heaven
Encore.1 Queimada (ケマダの戦い)
Encore.2 Il Buono, Il Burto, Il Cattivo (続・夕陽のガンマン)
Encore.3 Nuovo Cinema Paradiso (ニュー・シネマ・パラダイス)
show ended 19:37
(2005年10月9日日曜、東京国際フォーラムA=エンニオ・モリコーネ・コンサート)
ENT>MUSIC>LIVE>Morricone, Ennnio
【早朝に】
早朝日記。
それにしても、アンコール5曲もやるか!(笑い) 本当に歌うことが大好きで大好きでしょうがない、という雰囲気が思いきり伝わってきたショーだった。「エイント・イット・ミスビヘイヴィン」を終えて、一応、いったんステージ袖にひっこんだスティーヴが、予定通りアンコールに戻ってきた。そして、自分がもっとも影響を受けたシンガーの歌を歌うといって歌い始めたのが、レイ・チャールズの「ジョージア」。これは、他の曲とぜんぜん魂の入り方が違う。そして、またステージを降りて、バンドも下がり、照明もついた。ところが拍手が鳴り止まない。すると、スティーヴたちがもう一度ステージに戻ってきて、なにやら打ち合わせをしてアンコール第二部をやり始めたのだ。
それから結局4曲。いつも歌いなれている曲をかる〜く、歌ってみました、という感じで大サーヴィスだ。いやあ、いい感じ! いかにもブルーノート的なアーティスト、パフォーマンスだ。
下記セットリスト、10から12曲目までの3曲はビリー・ホリデイの持ち歌で知られる作品。また、13〜15の3曲は、今回初めてオーディエンスの前で披露したという曲。したがって横浜のセットリストにはない。スティーヴの次のアルバム『フランク・シナトラ・ソングブック』に収録される作品群だという。このアルバムは、全米で11月にハリウッド・レコードからリリースされる。
この中でとても気に入ったのが、15曲目の「イン・ザ・ウイ・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング」。シナトラが55年にレコーディングしている曲。歌詞を探して読んでみた。なかなかいい曲だ。「ウイ・スモール・アワーズ・・・」で朝の早い時間のことを意味する。辞書をひいてわかった。かなわぬ恋を歌った作品だ。
+++++
In The Wee Small Hours Of The Morning
世界がまだ眠りから覚めない早朝に、
ベッドでおぼろげに目を覚まし、
あの娘のことを考える
決して再び寝ようと、羊の数を
数えたりはしない
彼女からの電話がない限り、
彼女は君のものにはならない
寂しさつのる心は、それを知っている
朝のとても早い時間に、君は何よりも
彼女のことを思う
In The Wee Small Hours Of The Morning
by Bob Hilliard/David Mann
In the wee small hours of the morning,
While the whole wide world is fast asleep,
You lie awake and think about the girl
And never, ever think of counting sheep.
When your lonely heart has learned its lesson,
You’d be hers if only she would call,
In the wee small hours of the morning,
That’s the time you miss her most of all.
+++++
というわけで、この日記もいつも、こんなIn the wee small hours of the morning(早朝)に書いている。
この日は、トランペットにヴェテランのルー・ソロスが登場。おや、横浜にはいなかったようだが。スティーヴにそれを尋ねると、「ああ、あの日は一年に二日だけあるジューイッシュ・ホリデイ(ユダヤ系の休日)だったんだ。その二日だけは、彼は仕事をしないんだ。僕? 僕はカソリックだから、一年中いつでも、働くよ! (笑い)」 このトランペットの音が実に大きく、すばらしい。ストレートにトランペットを吹く。こんな一直線のペットはなかなかない。トランペット一筋で生涯来ているという雰囲気がいい。
全25曲、どれもスタンダードばかり。僕自身それほどなじみがない曲もあったが、調べてみると、それなりのスタンダードばかりだ。全曲、解説をつけてもいいほど。この日は、彼の娘さんが会場に来ていた。ショーが終わるとすぐに客席にでてきて、ファンの人たちと歓談していた。サインも気軽に応じてくれる。誕生日を尋ねると12月19日、1944年だという。うむ、45年よりも、さらに一年はやかった。昭和19年生まれなので、申年(さるどし)です。現在60歳、今年の誕生日で61歳。いやあ、若い! 毎年来てほしいな。
+++++
■ブルーノートウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20051009.html
October 05, 2005
Steve Tyrell Live: The Man Behind "Greatest Song Book"
4日のライヴ評
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_05.html
October 06, 2005
Steve Tyrell Talks
スティーヴ語る
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_06.html
■Setlist: Steve Tyrell @ Blue Note, Second Set, October 9, 2005
show started 21:05
01. It All Depends On You
02. Nevertheless I’m In Love With You
03. You’d Be So Nice Come Home To
04. Isn’t It Romantic
05. I’ve Got A Crush On You
06. Just In Time
07. This Guy’s In Love With You
08. I Wonder, I Wonder, I Wonder
09. A Kiss To Build A Dream On
10. Until The Real Thing Comes Along
11. The Mood That I’m In
12. What A Little Moonlight Can Do
13. I Get A Kick Out Of You
14. I Concentrate On You
15. In The Wee Small Hours Of The Morning
16. Don’t Get Around Much More
17. The Way You Look Tonight (From "Father Of Bride")
18. I Can’t Give You Anything But Love
19. It Had To Be You
20. Ain’t It Misbehavin’
Enc1. Georgia On My Mind
Enc2. Give Me The Simple Life
Enc3. Let’s Fall In Love
Enc4. On The Sunny Side Of The Street
Enc5. Smile
show ended 22:37
(2005年10月9日日曜、東京ブルーノート・セカンド=スティーヴ・タイレル・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tyrell, Steve
早朝日記。
それにしても、アンコール5曲もやるか!(笑い) 本当に歌うことが大好きで大好きでしょうがない、という雰囲気が思いきり伝わってきたショーだった。「エイント・イット・ミスビヘイヴィン」を終えて、一応、いったんステージ袖にひっこんだスティーヴが、予定通りアンコールに戻ってきた。そして、自分がもっとも影響を受けたシンガーの歌を歌うといって歌い始めたのが、レイ・チャールズの「ジョージア」。これは、他の曲とぜんぜん魂の入り方が違う。そして、またステージを降りて、バンドも下がり、照明もついた。ところが拍手が鳴り止まない。すると、スティーヴたちがもう一度ステージに戻ってきて、なにやら打ち合わせをしてアンコール第二部をやり始めたのだ。
それから結局4曲。いつも歌いなれている曲をかる〜く、歌ってみました、という感じで大サーヴィスだ。いやあ、いい感じ! いかにもブルーノート的なアーティスト、パフォーマンスだ。
下記セットリスト、10から12曲目までの3曲はビリー・ホリデイの持ち歌で知られる作品。また、13〜15の3曲は、今回初めてオーディエンスの前で披露したという曲。したがって横浜のセットリストにはない。スティーヴの次のアルバム『フランク・シナトラ・ソングブック』に収録される作品群だという。このアルバムは、全米で11月にハリウッド・レコードからリリースされる。
この中でとても気に入ったのが、15曲目の「イン・ザ・ウイ・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング」。シナトラが55年にレコーディングしている曲。歌詞を探して読んでみた。なかなかいい曲だ。「ウイ・スモール・アワーズ・・・」で朝の早い時間のことを意味する。辞書をひいてわかった。かなわぬ恋を歌った作品だ。
+++++
In The Wee Small Hours Of The Morning
世界がまだ眠りから覚めない早朝に、
ベッドでおぼろげに目を覚まし、
あの娘のことを考える
決して再び寝ようと、羊の数を
数えたりはしない
彼女からの電話がない限り、
彼女は君のものにはならない
寂しさつのる心は、それを知っている
朝のとても早い時間に、君は何よりも
彼女のことを思う
In The Wee Small Hours Of The Morning
by Bob Hilliard/David Mann
In the wee small hours of the morning,
While the whole wide world is fast asleep,
You lie awake and think about the girl
And never, ever think of counting sheep.
When your lonely heart has learned its lesson,
You’d be hers if only she would call,
In the wee small hours of the morning,
That’s the time you miss her most of all.
+++++
というわけで、この日記もいつも、こんなIn the wee small hours of the morning(早朝)に書いている。
この日は、トランペットにヴェテランのルー・ソロスが登場。おや、横浜にはいなかったようだが。スティーヴにそれを尋ねると、「ああ、あの日は一年に二日だけあるジューイッシュ・ホリデイ(ユダヤ系の休日)だったんだ。その二日だけは、彼は仕事をしないんだ。僕? 僕はカソリックだから、一年中いつでも、働くよ! (笑い)」 このトランペットの音が実に大きく、すばらしい。ストレートにトランペットを吹く。こんな一直線のペットはなかなかない。トランペット一筋で生涯来ているという雰囲気がいい。
全25曲、どれもスタンダードばかり。僕自身それほどなじみがない曲もあったが、調べてみると、それなりのスタンダードばかりだ。全曲、解説をつけてもいいほど。この日は、彼の娘さんが会場に来ていた。ショーが終わるとすぐに客席にでてきて、ファンの人たちと歓談していた。サインも気軽に応じてくれる。誕生日を尋ねると12月19日、1944年だという。うむ、45年よりも、さらに一年はやかった。昭和19年生まれなので、申年(さるどし)です。現在60歳、今年の誕生日で61歳。いやあ、若い! 毎年来てほしいな。
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■ブルーノートウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20051009.html
October 05, 2005
Steve Tyrell Live: The Man Behind "Greatest Song Book"
4日のライヴ評
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_05.html
October 06, 2005
Steve Tyrell Talks
スティーヴ語る
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_10_06.html
■Setlist: Steve Tyrell @ Blue Note, Second Set, October 9, 2005
show started 21:05
01. It All Depends On You
02. Nevertheless I’m In Love With You
03. You’d Be So Nice Come Home To
04. Isn’t It Romantic
05. I’ve Got A Crush On You
06. Just In Time
07. This Guy’s In Love With You
08. I Wonder, I Wonder, I Wonder
09. A Kiss To Build A Dream On
10. Until The Real Thing Comes Along
11. The Mood That I’m In
12. What A Little Moonlight Can Do
13. I Get A Kick Out Of You
14. I Concentrate On You
15. In The Wee Small Hours Of The Morning
16. Don’t Get Around Much More
17. The Way You Look Tonight (From "Father Of Bride")
18. I Can’t Give You Anything But Love
19. It Had To Be You
20. Ain’t It Misbehavin’
Enc1. Georgia On My Mind
Enc2. Give Me The Simple Life
Enc3. Let’s Fall In Love
Enc4. On The Sunny Side Of The Street
Enc5. Smile
show ended 22:37
(2005年10月9日日曜、東京ブルーノート・セカンド=スティーヴ・タイレル・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tyrell, Steve
Vote Your Favorite Design
2005年10月9日【ジャケットデザイン公募】
投票。
ヴォーカル・グループ、シンコペーションの唯一の日本人メンバー、阿部恒憲(あべ・つねのり)が、「つね」の名前でソロ・プロジェクトを始める。それに先立ち、ミニアルバムを出すが、そのジャケットデザインをどれにするか、公募している。ジャケットやデザインに興味ある方、投票されてみてはいかがだろうか。なお、下記サイトで試聴もできる。締切は10月13日。
下記サイトで、ジャケットデザイン4種が掲載されているので、どれかお気に入りがあれば、投票。抽選で1名様にアイポッドが当たる。
http://www.bothsides.jp/cd_tune/postmail/postmail.html
下記サイトは、阿部恒憲のサイト。ブログなどもある。
http://www.crazyharmony.com/
「つね」のアルバムのタイトルは『石楠花(しゃくなげ)の花の咲く頃』。6曲入り。11月23日発売予定。
シンコペーションのライヴ評
July 28, 2005
Syncopation: What They Need Now Is...
http://blog.soulsearchin.com/archives/000413.html
ENT>MUSIC>ALBUM>Tsune
+++++++++++++
投票。
ヴォーカル・グループ、シンコペーションの唯一の日本人メンバー、阿部恒憲(あべ・つねのり)が、「つね」の名前でソロ・プロジェクトを始める。それに先立ち、ミニアルバムを出すが、そのジャケットデザインをどれにするか、公募している。ジャケットやデザインに興味ある方、投票されてみてはいかがだろうか。なお、下記サイトで試聴もできる。締切は10月13日。
下記サイトで、ジャケットデザイン4種が掲載されているので、どれかお気に入りがあれば、投票。抽選で1名様にアイポッドが当たる。
http://www.bothsides.jp/cd_tune/postmail/postmail.html
下記サイトは、阿部恒憲のサイト。ブログなどもある。
http://www.crazyharmony.com/
「つね」のアルバムのタイトルは『石楠花(しゃくなげ)の花の咲く頃』。6曲入り。11月23日発売予定。
シンコペーションのライヴ評
July 28, 2005
Syncopation: What They Need Now Is...
http://blog.soulsearchin.com/archives/000413.html
ENT>MUSIC>ALBUM>Tsune
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