【話は広がる〜雑談】

歓談。

フィリップ・ウーの「ビリー・プレストン・トリビュート」ライヴの後、マクサンやロビー、アンソニーが席にいたので、ライヴ後ちょっと歓談した。

マクサンが、「あなたの最近のプロジェクトは」というので、今度の8月に行われる木下航志くんのライヴの手伝いをする、というと、彼女も「ソウル・サーチン」で会っていて、「おおお、あの子ね。彼はすごいわ」と大絶賛し始めた。

「すばらしい声の持ち主だわ。あのボーイは、はやく、海外にでるといいわよ、きっと。(アメリカの)南部でも、西部でも、東でも、全部の地域を旅すればいいわ。それぞれの土地の教会に行って、そこの人たちと歌うのよ。彼は(目が見えないので)余計な情報をとらない。ただ耳だけから聴くものを覚えていくでしょう。だから、自分よりレベルの高いミュージシャンたちと一緒にやると、彼のレベルがどんどんあがっていくのよ。ああいう子は少ないわ」 僕が「彼はスポンジのように、何でも吸収するんだ」というと、「そうそう、その通り」と返ってきた。

ロビーが、「ねえ、今度、アース・ウインド&ファイアー&エモーションズ・トリビュート、やりましょうよ」と言ってきた。「ほら、ここにエモーションズ(ロビー、マクサン、そしてポーラ・ジョンソンも座っていた)がいるでしょ。(笑) アースって、すごく日本で人気あるでしょう。絶対に、満席になるわ」 「なるほど、確かに。じゃあジェームス・ブラウンや、プリンスは?」 「おおっ、いいわね」 「ジェームス・ブラウン・ショーにはたくさんの女性シンガーがいるでしょう。リン・コリンズやマーヴァ・ホイットニーとか。ところで、プリンスの時は、ヴァニティー役やる?」 「おおっ、ははは、(ちょっと照れて)私にやれる役があれば、やるわ! (笑)」 「しばらく日本にはいる?」 「いるわよ。私は、今、KDブロージアをマネージしてるのよ。彼は今アメリカでレコーディング中なの」

アンソニーはほぼ一週間前にここコットンのジーノ・ライヴで初めて会った。そのとき「フィリップ・ウーに会うといいよ」と言っていたので、いきなり、ステージに飛び入りしたときにはびっくりした。「明日も来るの?」と聞くと、「明日はゴスペルを教えなければならないので来れない」と言う。彼は7月中旬まで東京にいる予定だが、何かいい仕事がはいれば、延長する、という。

それにしても、フィリップが言う通り、東京にもすばらしいシンガーが何人もいる。やはり、「トウキョウ・ソウル・プレイヤーズ(略してTSP)」を結成しないと。(笑)

ところで、木下航志くんのライヴについては、6月10日に詳細を発表します。8月29日(水曜)、品川教会でライヴです。

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