◎ ナタリー・コール~父の年齢を追い抜いて
2011年9月30日 音楽◎ナタリー・コール~父の年齢を追い抜いて
【Natalie Cole : Passing Over Her Father’s Age】
奇跡。
「こんばんは、みなさん」という流暢な日本語を話すのは奥さんが日本人というキーボードのアレックス。まずインストゥルメンタルで暖めてから。大体、このインスト曲は、バンドメンバーの誰かの曲が交互にプレイされる。ジョッシュの曲だったり、アレックスの曲だったり、この日はベースのエドウィンの書いた曲だった。知らない曲だったので、本人に聞くとタイトルは、「ワン・ナイト・イン・六本木」。どうやら前回(2010年5月)来日したときに思いついて書いたという。
そして、2曲目はバックコーラス、リン・フィンドモントの歌うデニース・ウィリアムスのヒット「フリー」。これは、ナイス・サプライズ。リンは前回のパティー・オースティン、ベイビーフェイス、スティーヴィーなどでも来日しており、個人的にもかなり昔から知っているシンガーなので、これは嬉しかった。
いよいよ、今夜のクイーン登場。ナタリー、2010年5月以来1年4ヶ月ぶりの来日だ。彼女のライヴは、雰囲気が大人のディナー・ショーという感じ。観客の年齢層も高い。彼女の場合も大体のセットリストは決まっていても、その場で本人の気分で変えることがある。今回も、そんな感じでノリで曲が決まっていた。
ナタリーのマイ・マイクは綺麗にデコレーションされたデコ・マイク。そして彼女が歌う楽曲の多様性には驚かされる。ジャズスタンダードから、ロック、サザン・ロック、ソウル、フォーク調の曲まで。何でも歌える。しかも自分のスタイルで。
セットリストは毎日変わるようだが、この日の下記11「スマイル」~「アンフォーゲッタブル」~「ラヴ」の流れは最高だ。「スマイル」の途中で、バックのスクリーンが降りてきて、勘のいいファンは次の曲がわかる。今は亡き父ナット・キング・コールとのゴースト・デュエットだ。「ラヴ」は前日はマーチンで聴き、この日はナタリーで聴いた。二日連続だった。
ナタリーの「アンフォーゲッタブル」は、ひときわ熱い拍手をもらう。父のナット・キング・コールがこれを録音した1951年、ナットは32歳だった。娘ナタリーが1991年にレコーディングしたとき、すでに41歳。その時点で、娘は父親の年齢を抜いていた。この日、ナットの映像は相変わらず32歳くらいで、娘は61歳を迎えていた。これも、音楽の奇跡だ。
■過去関連記事
ナタリー・コール(パート1)奇跡の完全復活~
2010年5月20日付けブログ↓
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100520.html
2010年05月24日(月)
ナタリー・コール(パート2):レパートリーは800曲以上
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100524.html
2008年06月28日(土)
ナタリー・コール満身創痍のステージ(part 1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10110678041.html
(前回来日時ライヴ評)
2008年07月19日(土)
ナタリー・コール(part 2) C型肝炎を明かす
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10117732847.html#main
2003/06/17 (Tue)
Bittersweet Voice That Turned Blue Note A Desert
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030617.html
2003年来日時のライヴ評。
【2002年5月28日火曜・ブルーノート東京】
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/natalie20020528.html
2002年来日時ライヴ評。
『ソウル・サーチン』(吉岡正晴・著)第7話 ナタリー・コール NATALIE COLE ~二度のグラミーのはざまで~
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/7.html
ナタリー・コール紆余曲折のソウル・サーチン・ストーリー。
■『アンフォーゲッタブル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HECA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
スティル・アンフォーゲッタブル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001DDNAOQ/soulsearchiho-22/ref=nosim
■メンバー
ナタリー・コール(ヴォーカル)Natalie Cole(vo)
ゲイル・ディードリック(ミュージカルディレクター、キーボード)Gail Deadrick(MD,key)
ジョシュ・ネルソン(ピアノ)Josh Nelson(p)
アレックス・アレッサンドローニ(キーボード)Alex Alessandroni(key)
ブレイディー・コーハン(ギター)Brady Cohan(g)
エドウィン・リヴィングストン(ベース) Edwin Livingston(b)
ロバート・ミラー(ドラムス)Robert Miller(ds)
ロバート・ヤンシー(パーカッション)Robert Yancy (per)
シャノン・ピアソン(バック・ヴォーカル) Shannon Pearson(back vo)
リン・フィドモント(バック・ヴォーカル)Lynne Fiddmont(back vo)
■セットリスト
Setlist : Natalie Cole @ Blue Note, September 28, 2011 (Wednesday)
show started 21:35
01.One Night In Roppongi (instrumental) (Edwin Livingston -bass- song)
02.Free (Lynne Fiddmont) [Deniece Williams]
03.Fever [Little Willie John, Peggy Lee]
04.Summer Sun [Koop]
05.I’m Beginning To See The Light [Duke Ellington]
06.Mr. Paganini [Ella Fitzgerald]
07.Nice ‘N’ Easy [Frank Sinatra]
08.What A Difference A Day Makes [Dinah Washington]
09.Besame Mucho [Lucho Gatica]
10.Lollipops & Roses [Jack Jones]
11.Smile [Charlie Chaplin]
12.Unforgettable (with Nat King Cole on the screen)
13.Love [Nat King Cole]
14.Lady’s Mercy [Judy Collins, Leonard Cohen]
15.Old Man [Neil Young]
Enc. The Weight [Allman Brothers Band, Aretha Franklin]
Show ended 22:57
(2011年9月28日水曜、東京ブルーノート=ナタリー・コール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cole, Natalie
2011-
【Natalie Cole : Passing Over Her Father’s Age】
奇跡。
「こんばんは、みなさん」という流暢な日本語を話すのは奥さんが日本人というキーボードのアレックス。まずインストゥルメンタルで暖めてから。大体、このインスト曲は、バンドメンバーの誰かの曲が交互にプレイされる。ジョッシュの曲だったり、アレックスの曲だったり、この日はベースのエドウィンの書いた曲だった。知らない曲だったので、本人に聞くとタイトルは、「ワン・ナイト・イン・六本木」。どうやら前回(2010年5月)来日したときに思いついて書いたという。
そして、2曲目はバックコーラス、リン・フィンドモントの歌うデニース・ウィリアムスのヒット「フリー」。これは、ナイス・サプライズ。リンは前回のパティー・オースティン、ベイビーフェイス、スティーヴィーなどでも来日しており、個人的にもかなり昔から知っているシンガーなので、これは嬉しかった。
いよいよ、今夜のクイーン登場。ナタリー、2010年5月以来1年4ヶ月ぶりの来日だ。彼女のライヴは、雰囲気が大人のディナー・ショーという感じ。観客の年齢層も高い。彼女の場合も大体のセットリストは決まっていても、その場で本人の気分で変えることがある。今回も、そんな感じでノリで曲が決まっていた。
ナタリーのマイ・マイクは綺麗にデコレーションされたデコ・マイク。そして彼女が歌う楽曲の多様性には驚かされる。ジャズスタンダードから、ロック、サザン・ロック、ソウル、フォーク調の曲まで。何でも歌える。しかも自分のスタイルで。
セットリストは毎日変わるようだが、この日の下記11「スマイル」~「アンフォーゲッタブル」~「ラヴ」の流れは最高だ。「スマイル」の途中で、バックのスクリーンが降りてきて、勘のいいファンは次の曲がわかる。今は亡き父ナット・キング・コールとのゴースト・デュエットだ。「ラヴ」は前日はマーチンで聴き、この日はナタリーで聴いた。二日連続だった。
ナタリーの「アンフォーゲッタブル」は、ひときわ熱い拍手をもらう。父のナット・キング・コールがこれを録音した1951年、ナットは32歳だった。娘ナタリーが1991年にレコーディングしたとき、すでに41歳。その時点で、娘は父親の年齢を抜いていた。この日、ナットの映像は相変わらず32歳くらいで、娘は61歳を迎えていた。これも、音楽の奇跡だ。
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ナタリー・コール(パート1)奇跡の完全復活~
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http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100520.html
2010年05月24日(月)
ナタリー・コール(パート2):レパートリーは800曲以上
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20100524.html
2008年06月28日(土)
ナタリー・コール満身創痍のステージ(part 1)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10110678041.html
(前回来日時ライヴ評)
2008年07月19日(土)
ナタリー・コール(part 2) C型肝炎を明かす
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10117732847.html#main
2003/06/17 (Tue)
Bittersweet Voice That Turned Blue Note A Desert
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030617.html
2003年来日時のライヴ評。
【2002年5月28日火曜・ブルーノート東京】
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/natalie20020528.html
2002年来日時ライヴ評。
『ソウル・サーチン』(吉岡正晴・著)第7話 ナタリー・コール NATALIE COLE ~二度のグラミーのはざまで~
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/7.html
ナタリー・コール紆余曲折のソウル・サーチン・ストーリー。
■『アンフォーゲッタブル』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HECA/soulsearchiho-22/ref=nosim/
スティル・アンフォーゲッタブル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001DDNAOQ/soulsearchiho-22/ref=nosim
■メンバー
ナタリー・コール(ヴォーカル)Natalie Cole(vo)
ゲイル・ディードリック(ミュージカルディレクター、キーボード)Gail Deadrick(MD,key)
ジョシュ・ネルソン(ピアノ)Josh Nelson(p)
アレックス・アレッサンドローニ(キーボード)Alex Alessandroni(key)
ブレイディー・コーハン(ギター)Brady Cohan(g)
エドウィン・リヴィングストン(ベース) Edwin Livingston(b)
ロバート・ミラー(ドラムス)Robert Miller(ds)
ロバート・ヤンシー(パーカッション)Robert Yancy (per)
シャノン・ピアソン(バック・ヴォーカル) Shannon Pearson(back vo)
リン・フィドモント(バック・ヴォーカル)Lynne Fiddmont(back vo)
■セットリスト
Setlist : Natalie Cole @ Blue Note, September 28, 2011 (Wednesday)
show started 21:35
01.One Night In Roppongi (instrumental) (Edwin Livingston -bass- song)
02.Free (Lynne Fiddmont) [Deniece Williams]
03.Fever [Little Willie John, Peggy Lee]
04.Summer Sun [Koop]
05.I’m Beginning To See The Light [Duke Ellington]
06.Mr. Paganini [Ella Fitzgerald]
07.Nice ‘N’ Easy [Frank Sinatra]
08.What A Difference A Day Makes [Dinah Washington]
09.Besame Mucho [Lucho Gatica]
10.Lollipops & Roses [Jack Jones]
11.Smile [Charlie Chaplin]
12.Unforgettable (with Nat King Cole on the screen)
13.Love [Nat King Cole]
14.Lady’s Mercy [Judy Collins, Leonard Cohen]
15.Old Man [Neil Young]
Enc. The Weight [Allman Brothers Band, Aretha Franklin]
Show ended 22:57
(2011年9月28日水曜、東京ブルーノート=ナタリー・コール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cole, Natalie
2011-