「吉岡正晴のソウル銀座塾VOL.2」のお知らせ
イヴェント。
銀座の山野楽器でトークイヴェントを行うことになりました。付けられたタイトルは、「吉岡正晴のソウル銀座塾VOL.2」。(苦笑) ちなみに、第一回はいつ、ということなんですが、これはまあ、正式にそのタイトルではやってないのですが、山野楽器で映画『ソウル・サヴァイヴァー』の試写会をやりましたが、その時に映画が始まる前にちょっとお話をしたんですね、まあ、あれを一回目ということにしましょう、とのことでした。
最近、ソウル映画の公開やDVD発売がかなり盛んになっているので、そのあたりをいくつかご紹介しようと思います。お話と、いくつかのDVDからの映像の一部をご紹介します。ご紹介する映画は『ワッツタックス』『スーパーフライ』など。
入場は無料です。つきましては、このホームページをご覧でご希望の方先着50組100名様に入場券を差し上げます。お名前と住所を次のアドレスにお送りください。招待状を郵送いたします。
ebs@st.rim.or.jp
メールのSubject タイトルのところに「ソウル銀座塾・希望」と書いて送ってください。来週の頭(4月4日)頃、発送いたします。
記
タイトル: 吉岡正晴の「ソウル銀座塾・パート2」〜ソウル・ムーヴィーを語る〜
場所: 銀座・山野楽器本店7階イヴェントスペース ジャム・スポット
入場料: 無料 (入場招待券が必要です)
日時: 2005年4月8日(金) 午後5時45分開場、6時30分開演。(7時半頃まで)
住所: 東京都中央区銀座4-5-6 電話 03(3562)5051(代)
アクセス: 地下鉄銀座駅下車 A-9 出口前。銀座通り、三越・向かい、銀座和光の隣の隣。
山野楽器のウェッブ
http://www.yamano-music.com/docs/shops/ginza/index.html
+++++
イヴェント。
銀座の山野楽器でトークイヴェントを行うことになりました。付けられたタイトルは、「吉岡正晴のソウル銀座塾VOL.2」。(苦笑) ちなみに、第一回はいつ、ということなんですが、これはまあ、正式にそのタイトルではやってないのですが、山野楽器で映画『ソウル・サヴァイヴァー』の試写会をやりましたが、その時に映画が始まる前にちょっとお話をしたんですね、まあ、あれを一回目ということにしましょう、とのことでした。
最近、ソウル映画の公開やDVD発売がかなり盛んになっているので、そのあたりをいくつかご紹介しようと思います。お話と、いくつかのDVDからの映像の一部をご紹介します。ご紹介する映画は『ワッツタックス』『スーパーフライ』など。
入場は無料です。つきましては、このホームページをご覧でご希望の方先着50組100名様に入場券を差し上げます。お名前と住所を次のアドレスにお送りください。招待状を郵送いたします。
ebs@st.rim.or.jp
メールのSubject タイトルのところに「ソウル銀座塾・希望」と書いて送ってください。来週の頭(4月4日)頃、発送いたします。
記
タイトル: 吉岡正晴の「ソウル銀座塾・パート2」〜ソウル・ムーヴィーを語る〜
場所: 銀座・山野楽器本店7階イヴェントスペース ジャム・スポット
入場料: 無料 (入場招待券が必要です)
日時: 2005年4月8日(金) 午後5時45分開場、6時30分開演。(7時半頃まで)
住所: 東京都中央区銀座4-5-6 電話 03(3562)5051(代)
アクセス: 地下鉄銀座駅下車 A-9 出口前。銀座通り、三越・向かい、銀座和光の隣の隣。
山野楽器のウェッブ
http://www.yamano-music.com/docs/shops/ginza/index.html
+++++
イメージ。
映画『RAY/レイ』の栄光が続いている。去る3月19日(土曜日)に行われたNAACP(National Association for the Advancement of Colored People =全米黒人地位向上協会=一般的にはエヌ・ダブル・エー・シー・ピーと発音される)による第36回NAACPイメージ・アワードが発表され、同映画が4部門を受賞した。『RAY』は、ゴールデン・グローヴ、アカデミーなどもすでに受賞している。
授賞式は36回の歴史の中で今年初めてロスアンジェルスのドロシー・チャンドラー・パピリオンで行われた。この模様は3月25日(金)にフォックス・テレビから放送された。司会はクリス・タッカー。またこの他、アッシャー、カニエ・ウェスト、プリンスなども音楽部門で賞を受賞した。
また授賞式ではスティーヴィー・ワンダー、ヨランダ・アダムス、ファンテイジアなどのライヴ・パフォーマンスも繰り広げられた。またプリンスはシーラE、モリス・デイらとともにライヴを見せた。彼はアルバム『ミュージコロジー』が「ベスト・アルバム」に選ばれている。スティーヴィー・ワンダーは、新作アルバム『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のタイトル曲「ア・タイム・トゥ・ラヴ」を歌った。
NAACP(全米黒人地位向上協会)は、1909年に設立された黒人あるいは有色人種の地位を向上させるための協会。この種の団体では最古で最大。会員は約50万人。さまざまな面において黒人の発展に寄与した人々を表彰したり、黒人の地位向上のための運動を行っている。イメージアワードは、そのNAACPが決めるエンタテインメントの賞。黒人版グラミー賞的な意味合いを持つ。
イメージアワードの受賞者リストは次のところに。
http://www.naacpimageawards.net/36thImageAwards/nominees.html
+++++
映画『RAY/レイ』の栄光が続いている。去る3月19日(土曜日)に行われたNAACP(National Association for the Advancement of Colored People =全米黒人地位向上協会=一般的にはエヌ・ダブル・エー・シー・ピーと発音される)による第36回NAACPイメージ・アワードが発表され、同映画が4部門を受賞した。『RAY』は、ゴールデン・グローヴ、アカデミーなどもすでに受賞している。
授賞式は36回の歴史の中で今年初めてロスアンジェルスのドロシー・チャンドラー・パピリオンで行われた。この模様は3月25日(金)にフォックス・テレビから放送された。司会はクリス・タッカー。またこの他、アッシャー、カニエ・ウェスト、プリンスなども音楽部門で賞を受賞した。
また授賞式ではスティーヴィー・ワンダー、ヨランダ・アダムス、ファンテイジアなどのライヴ・パフォーマンスも繰り広げられた。またプリンスはシーラE、モリス・デイらとともにライヴを見せた。彼はアルバム『ミュージコロジー』が「ベスト・アルバム」に選ばれている。スティーヴィー・ワンダーは、新作アルバム『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のタイトル曲「ア・タイム・トゥ・ラヴ」を歌った。
NAACP(全米黒人地位向上協会)は、1909年に設立された黒人あるいは有色人種の地位を向上させるための協会。この種の団体では最古で最大。会員は約50万人。さまざまな面において黒人の発展に寄与した人々を表彰したり、黒人の地位向上のための運動を行っている。イメージアワードは、そのNAACPが決めるエンタテインメントの賞。黒人版グラミー賞的な意味合いを持つ。
イメージアワードの受賞者リストは次のところに。
http://www.naacpimageawards.net/36thImageAwards/nominees.html
+++++
牡蠣王。
ブルーノートの休憩時間などに盛んに流されていたプロモーション・ヴィデオ・クリップによってその存在を知った若手女性ギタリスト、カーキ・キング。なんとか一度生の彼女を見てみたいと思っていた。ブルーノートが一日だけ、しかも日曜だったので、はるばる横浜まで出向いた。
ヴィデオでは随分とロック風な印象を出していたが、ステージに登場したカーキは、ジーンズにTシャツというおそろしく素朴ないでたちで、そこらへんにいる観光客さながらだった。しかも眼鏡をかけて髪の毛をさっとまとめている彼女は、身長も150センチほどの小柄な女性。ヴィデオではもっと大柄な女性かと思ったが、実物を見てその差にびっくりした。ちょっと見、眼鏡をかけたシンガー・ソングライター、リサ・ローブ風だ。「ええ〜、この彼女があんな激しいギターを弾くの」と不思議に思えた。はっきり言って、ヴィデオの彼女より本物の彼女のほうが百倍チャーミングで可愛い。なんであんなイメージのヴィデオを作ったんだろう。
「みなさん、初めまして。私の部屋へようこそ」 いきなり、発音のいい日本語で挨拶。この日はレンガ街のインテリアショップとのタイアップがあり、おしゃれなソファや家具がステージを飾っていた。しかし、オンステージは中央に彼女、カーキ・キングだけ。その両側に計3本のギターが立てかけられている。
観客側から見て向かって右の黒いギターを取り出し、チューニングしながら、一曲目をプレイ。ヴィデオどおりのチョッパー風、はじきながらの演奏を見せる。一体いくつくらいなのか、24〜5歳か、などと思いつつ、彼女の自由な演奏に見入った。それにしても、なかなかすごい。かつて見たチャーリー・ハンター、タック&パティーのタック・アンドレスのギターを思い出させる。なんと言っても、タッピングというのか、ギターのボディーを合間合間に叩いてリズムをとるやり方がいい。これで、ぐっとグルーヴ感がでる。
一曲終ると、マイクを手元に寄せ、一言「サンキュー」。そのためだけにあるようなマイクだ。「カキは食べますか? 私、食べます。おいしい。私はカーキ、私もおいしい。I don’t know...」 ほとんどしゃべらない彼女のワンポイント・ギャグだ。そんな彼女のTシャツの胸には、「オイスター、カーキ、ドープ」と書かれている。牡蠣〜カーキ・キングだ。
さて、これはどうしても彼女とちょっと話をしてみたいと思う。いくつもの疑問が浮かんだ。大体この奏法はどのように生み出したのか。一曲ごとにチューニングをしていたが、彼女には絶対音感はあるのか。やけに日本語が上手だが、どうして。誕生日、いつ?
というわけで、楽屋に行きしばし歓談。「カキが牡蠣(オイスター)ってことは知ってるんですね」 「もちろん、ほら」と言ってTシャツの文字を見せてくれる。ニューヨークのファンの人が作ってくれた、という。日本語の発音がやたらいいんですが、なぜ? 「実は10年ほど前に、富山県にいたの」 「ええ? 富山県?」 「2週間ほどサマーキャンプでね。その時は、周りがまったく日本語しかない環境で。少し日本語を覚えたの。ひらがなも少しね。まだ覚えてるわ。あなたの名前は?」 と言って彼女は僕の名前を紙にひらがなで書き出した。おおおっ。
どのようにして、現在のスタイルを? 「自然にね。たくさんの音楽を聴いてきて、徐々に出来上がったの。絶対音感はないわ。相対音感ね。でも、自分ではCならCがどの音かはわかる。だから、それがずれていたら、直すという感じ。私は元々ドラムから始めたの。歌? 歌わないわね、シャワー以外では。コードを弾く程度なら一緒に歌えるかもしれないけど、集中してギターを弾いていると一緒に歌えない」
時には他のミュージシャンとのコラボレーションもするが、基本的にはひとり。昨年ソニーからCD『レッグス・トゥ・メイク・アス・ロンガー 』を出してからは、それがリリースされた国などを回っているという。チャーリー・ハンターを思い出したのでそれを告げると、チャーリーの前座をやったことがあるという。チャーリーは特製の8弦ギターを使う。「自分では、何弦くらいまで弾きこなせると思う?」と「7つね」との答え。チャーリーみたいに8弦は自信がないそうだ。
誕生日はいつ、と尋ねると79年8月24日、まだ25歳だ。彼女がWhat’s birthday? と聞いて来たので僕の誕生日を言うと、No, no, birthday. つまり、誕生日って日本語で何? という意味だった。だから、「たんじょうび」と答えると、また、かたかなで「たんじょうび」と書いた。わお!
ワンセットに一曲でいいから、知ってるスタンダードをやってくれたら、かなりいいのにな、と思って尋ねた。「スタンダードとか、他人の曲のカヴァーはやらないの?」 「やらないわねえ」 「レコード会社の人がカヴァーをやってくれって言わない?」 すると横のツアーマネジャーが「彼女には、誰も何かをやれなんて言わないわよ(笑)」と言った。
カーキ・キングって本名? 「ノー、キャサリンよ」。は〜〜〜。なるほど。次来たら、また必ず見に行く。僕の名前を書いた紙の上のほうに、ローマ字でこんなことが書かれていた。watashi no hea e yoo koso. これを覚えたな。
(2005年3月25日金曜、横浜モーションブルー=カーキ・キング・ライヴ)
ブルーノートの休憩時間などに盛んに流されていたプロモーション・ヴィデオ・クリップによってその存在を知った若手女性ギタリスト、カーキ・キング。なんとか一度生の彼女を見てみたいと思っていた。ブルーノートが一日だけ、しかも日曜だったので、はるばる横浜まで出向いた。
ヴィデオでは随分とロック風な印象を出していたが、ステージに登場したカーキは、ジーンズにTシャツというおそろしく素朴ないでたちで、そこらへんにいる観光客さながらだった。しかも眼鏡をかけて髪の毛をさっとまとめている彼女は、身長も150センチほどの小柄な女性。ヴィデオではもっと大柄な女性かと思ったが、実物を見てその差にびっくりした。ちょっと見、眼鏡をかけたシンガー・ソングライター、リサ・ローブ風だ。「ええ〜、この彼女があんな激しいギターを弾くの」と不思議に思えた。はっきり言って、ヴィデオの彼女より本物の彼女のほうが百倍チャーミングで可愛い。なんであんなイメージのヴィデオを作ったんだろう。
「みなさん、初めまして。私の部屋へようこそ」 いきなり、発音のいい日本語で挨拶。この日はレンガ街のインテリアショップとのタイアップがあり、おしゃれなソファや家具がステージを飾っていた。しかし、オンステージは中央に彼女、カーキ・キングだけ。その両側に計3本のギターが立てかけられている。
観客側から見て向かって右の黒いギターを取り出し、チューニングしながら、一曲目をプレイ。ヴィデオどおりのチョッパー風、はじきながらの演奏を見せる。一体いくつくらいなのか、24〜5歳か、などと思いつつ、彼女の自由な演奏に見入った。それにしても、なかなかすごい。かつて見たチャーリー・ハンター、タック&パティーのタック・アンドレスのギターを思い出させる。なんと言っても、タッピングというのか、ギターのボディーを合間合間に叩いてリズムをとるやり方がいい。これで、ぐっとグルーヴ感がでる。
一曲終ると、マイクを手元に寄せ、一言「サンキュー」。そのためだけにあるようなマイクだ。「カキは食べますか? 私、食べます。おいしい。私はカーキ、私もおいしい。I don’t know...」 ほとんどしゃべらない彼女のワンポイント・ギャグだ。そんな彼女のTシャツの胸には、「オイスター、カーキ、ドープ」と書かれている。牡蠣〜カーキ・キングだ。
さて、これはどうしても彼女とちょっと話をしてみたいと思う。いくつもの疑問が浮かんだ。大体この奏法はどのように生み出したのか。一曲ごとにチューニングをしていたが、彼女には絶対音感はあるのか。やけに日本語が上手だが、どうして。誕生日、いつ?
というわけで、楽屋に行きしばし歓談。「カキが牡蠣(オイスター)ってことは知ってるんですね」 「もちろん、ほら」と言ってTシャツの文字を見せてくれる。ニューヨークのファンの人が作ってくれた、という。日本語の発音がやたらいいんですが、なぜ? 「実は10年ほど前に、富山県にいたの」 「ええ? 富山県?」 「2週間ほどサマーキャンプでね。その時は、周りがまったく日本語しかない環境で。少し日本語を覚えたの。ひらがなも少しね。まだ覚えてるわ。あなたの名前は?」 と言って彼女は僕の名前を紙にひらがなで書き出した。おおおっ。
どのようにして、現在のスタイルを? 「自然にね。たくさんの音楽を聴いてきて、徐々に出来上がったの。絶対音感はないわ。相対音感ね。でも、自分ではCならCがどの音かはわかる。だから、それがずれていたら、直すという感じ。私は元々ドラムから始めたの。歌? 歌わないわね、シャワー以外では。コードを弾く程度なら一緒に歌えるかもしれないけど、集中してギターを弾いていると一緒に歌えない」
時には他のミュージシャンとのコラボレーションもするが、基本的にはひとり。昨年ソニーからCD『レッグス・トゥ・メイク・アス・ロンガー 』を出してからは、それがリリースされた国などを回っているという。チャーリー・ハンターを思い出したのでそれを告げると、チャーリーの前座をやったことがあるという。チャーリーは特製の8弦ギターを使う。「自分では、何弦くらいまで弾きこなせると思う?」と「7つね」との答え。チャーリーみたいに8弦は自信がないそうだ。
誕生日はいつ、と尋ねると79年8月24日、まだ25歳だ。彼女がWhat’s birthday? と聞いて来たので僕の誕生日を言うと、No, no, birthday. つまり、誕生日って日本語で何? という意味だった。だから、「たんじょうび」と答えると、また、かたかなで「たんじょうび」と書いた。わお!
ワンセットに一曲でいいから、知ってるスタンダードをやってくれたら、かなりいいのにな、と思って尋ねた。「スタンダードとか、他人の曲のカヴァーはやらないの?」 「やらないわねえ」 「レコード会社の人がカヴァーをやってくれって言わない?」 すると横のツアーマネジャーが「彼女には、誰も何かをやれなんて言わないわよ(笑)」と言った。
カーキ・キングって本名? 「ノー、キャサリンよ」。は〜〜〜。なるほど。次来たら、また必ず見に行く。僕の名前を書いた紙の上のほうに、ローマ字でこんなことが書かれていた。watashi no hea e yoo koso. これを覚えたな。
(2005年3月25日金曜、横浜モーションブルー=カーキ・キング・ライヴ)
Angie Stone Is Perfect Old-Schooler
2005年3月25日オールドスクール。
アンジー・ストーンは完璧にオールド・スクールだった。火曜日にライヴを見て、木曜日に『ソウル・コネクション』(旧『フィールン・ソウル』、4月から番組名が変わります。放送時間などは変更なし)用に黒沢さん、北山さんとインタヴューに行き、その帰り、またライヴを見た。インタヴューの模様は4月2週にオンエアーの予定。
自分が「ネオ・ソウルのアーティスト」とくくられることを嫌っていた。自分はネオ・ソウルというより、トラディショナル・ソウル(伝統的なソウルシンガー)だとはっきり言った。確かに、火曜日に見たライヴも打ち込みなどはまったくなく、CDで聞かれるサウンドより、さらにリアルで昔ながらソウル・マナーを感じさせた。これは彼女の主義だったのだ。彼女から話を聞いてそれがよくわかった。
好きなアーティストに、アレサ・フランクリン、ドロシー・ムーア、グラディス・ナイト、ベティー・ライト、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハザウェイ、エモーションズなどをあげ、初めて行ったライヴが彼女が9歳の時のジャクソン・ファイヴだった。そこから、マイケル話にえらくもりあがり、現在の四面楚歌マイケルへの擁護論を大々的に展開。体調不良だったにもかかわらず、40分以上話をしてくれた。
ライヴは、火曜日より数倍よかった。のりも、観客の反応も。観客との様々なやりとりも多かった。曲数は同じなのに、演奏時間が長いことでもそれがわかる。曲も若干入れ替えアンコールもあった。オールド・スクールのアンジーのライヴは、あのフランク・マッコムらのライヴとも共通するものがある。レイラ・ハザウェイ、フランク・マッコムとも共演したという。そして、「レイラがいつか、ナタリーみたいな父親の曲ばかりを録音すればベストセラーになるわよ」とまで言った。かつて、僕自身も同じことをレイラについて書いていたので、わが意を得たりとびっくりした。
彼女に初来日か尋ねると、「2度目よ」という。えっと驚いて、「いつ来たのですか?」と尋ねると、「ディアンジェロと一緒に」と。「ああ、あのショーケース・ライヴの時?」 「そうそう」。 そうだったか。バックコーラスのひとりで来日していたわけだ。ただし、アンジー・ストーン名義ではもちろん初来日だ。それにしても、ドラムスもベースも、キーボードもギターも、めちゃくちゃかっこいいバンドだ。
Setlist: First Set
show started 19:16
01. Lover’s Ghetto ("Stone Love")
02. Easier Said Than Done ("Mahogany Soul")
03. Pissed Off ("Mahogany Soul")
04. What U Dyin’ For ("Mahogany Soul")
05. Come Home (Live With Me) ("Stone Love")
06. Makings Of You (3 girls acappella) ("Mahogany Soul")
07. Wish I Didn’t I Miss You ("Mahogany Soul")(sampling "Back Stabbers" )
08. Stay For A While (featuring John Richmond) ("Stone Love")
09. Karma ("Stone Love")
10. My Man ("Stone Love")
11. Bottles & Cans ("Mahogany Soul")
12. Everyday ("Black Diamond")
13. U-Hall ("Stone Love")
14. No More Rain (In This Cloud) ("Black Diamond")(sampling "Neither One Of Us")
15. Brotha ("Mahogany Soul")
Encore. I Wanna Thank Ya ("Stone Love")
show ended 20:37
(2005年3月23日木曜、ブルーノート・ファースト=アンジー・ストーン・ライヴ)
アンジー・ストーンは完璧にオールド・スクールだった。火曜日にライヴを見て、木曜日に『ソウル・コネクション』(旧『フィールン・ソウル』、4月から番組名が変わります。放送時間などは変更なし)用に黒沢さん、北山さんとインタヴューに行き、その帰り、またライヴを見た。インタヴューの模様は4月2週にオンエアーの予定。
自分が「ネオ・ソウルのアーティスト」とくくられることを嫌っていた。自分はネオ・ソウルというより、トラディショナル・ソウル(伝統的なソウルシンガー)だとはっきり言った。確かに、火曜日に見たライヴも打ち込みなどはまったくなく、CDで聞かれるサウンドより、さらにリアルで昔ながらソウル・マナーを感じさせた。これは彼女の主義だったのだ。彼女から話を聞いてそれがよくわかった。
好きなアーティストに、アレサ・フランクリン、ドロシー・ムーア、グラディス・ナイト、ベティー・ライト、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハザウェイ、エモーションズなどをあげ、初めて行ったライヴが彼女が9歳の時のジャクソン・ファイヴだった。そこから、マイケル話にえらくもりあがり、現在の四面楚歌マイケルへの擁護論を大々的に展開。体調不良だったにもかかわらず、40分以上話をしてくれた。
ライヴは、火曜日より数倍よかった。のりも、観客の反応も。観客との様々なやりとりも多かった。曲数は同じなのに、演奏時間が長いことでもそれがわかる。曲も若干入れ替えアンコールもあった。オールド・スクールのアンジーのライヴは、あのフランク・マッコムらのライヴとも共通するものがある。レイラ・ハザウェイ、フランク・マッコムとも共演したという。そして、「レイラがいつか、ナタリーみたいな父親の曲ばかりを録音すればベストセラーになるわよ」とまで言った。かつて、僕自身も同じことをレイラについて書いていたので、わが意を得たりとびっくりした。
彼女に初来日か尋ねると、「2度目よ」という。えっと驚いて、「いつ来たのですか?」と尋ねると、「ディアンジェロと一緒に」と。「ああ、あのショーケース・ライヴの時?」 「そうそう」。 そうだったか。バックコーラスのひとりで来日していたわけだ。ただし、アンジー・ストーン名義ではもちろん初来日だ。それにしても、ドラムスもベースも、キーボードもギターも、めちゃくちゃかっこいいバンドだ。
Setlist: First Set
show started 19:16
01. Lover’s Ghetto ("Stone Love")
02. Easier Said Than Done ("Mahogany Soul")
03. Pissed Off ("Mahogany Soul")
04. What U Dyin’ For ("Mahogany Soul")
05. Come Home (Live With Me) ("Stone Love")
06. Makings Of You (3 girls acappella) ("Mahogany Soul")
07. Wish I Didn’t I Miss You ("Mahogany Soul")(sampling "Back Stabbers" )
08. Stay For A While (featuring John Richmond) ("Stone Love")
09. Karma ("Stone Love")
10. My Man ("Stone Love")
11. Bottles & Cans ("Mahogany Soul")
12. Everyday ("Black Diamond")
13. U-Hall ("Stone Love")
14. No More Rain (In This Cloud) ("Black Diamond")(sampling "Neither One Of Us")
15. Brotha ("Mahogany Soul")
Encore. I Wanna Thank Ya ("Stone Love")
show ended 20:37
(2005年3月23日木曜、ブルーノート・ファースト=アンジー・ストーン・ライヴ)
収録曲。
スティーヴィー・ワンダーの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』の収録曲(トラック・リスティング)が、23日、www.stevie-wonder.com (以下便宜上「ドット・コム」と記す)のサイトに発表された。だが、このトラック・リスティングには様々な疑問がなげかけられている。いくつかを緊急検証してみる。
まず、このサイトはひじょうによく出来ているが、公式のホームページではないことがわかった。3月9日付本日記でも同サイトをオフィシャルとして紹介したが、訂正する。オフィシャルはレコード会社などによると、次のサイトだ。
http://www.steviewonder.net/ (以下、「ドット・ネット」と記す)
「ドット・ネット」のほうは、正式にユニバーサル・レコードがアップしているが、「ドット・コム」のほうは、よく見るとジャザー・ミュージックという音楽サイトが運営していた。したがって、「ドット・コム」の方はスティーヴィー・ワンダーのオフィシャルではない。
ただし、非公式のほうが公式のものより情報量も多く、使い勝手もいいからややこしい。しかも、デザインも公式のものそっくりで、一見、本物にも見える。
そして、その非公式の「ドット・コム」に昨日アップされたトラックリスティングが次の通りだ。
http://www.stevie-wonder.com/album/id_102_A_Time_To_Love.html
A Time 2 Love
---------------------
1. If the Creek Don’t Rise
2. Time To Love
3. Forever Is How Long
4. What The Fuss
5. I Can’t Imagine Love Without You
6. How Will I Know (ft Aisha)
7. If Your Love Cannot Be Moved
8. Moon Blue
9. The Future
10. Giant Steps
11. Sunshine
12. Tears
13. The Well
14. Songs of My Father
------------------------------------
だが、これはもちろん、本物の、正式のものではない。まず本日記3月12日付けでご紹介した収録予定曲6曲は、いわゆるユニバーサルが出した「アルバム・サンプラー」に収録されている6曲で、まずアルバム本編への収録は間違いないと見られる作品群だ。この6曲が入らないことはかなり考えにくい。6曲のうちPositivity と Sweet SomebodyとTrue Loveがここには記されていない。
上記リストの3Forever Is How Longは、From The Bottom Of My Heart のこと。歌詞の聞き取りで曲目を推定すると、こういう表記もあり得る。また、What The Fuss は正式には、So What The Fuss という表記になるので、このリスティングの信憑性はさらに薄い。表記で言えば、A Time 2 Love となる可能性もある。また、このSo What The Fuss は最初のシングルであり、アルバムの1曲目になることは確実と思われる。
8Moon Blue は、日本でも演奏したスローの曲。収録はあり得る。また、9のFuture は1974年頃にスティーヴィーが録音したとされるいわゆる「未発表曲」のひとつ。それがここに収録されるのも不自然だ。新たに録音されれば、もちろん可能性は否定できないが。10のGiant Step はジャズの巨匠ジョン・コルトレーンの作品で、スティーヴィーは時々ライヴで披露している。日本でもモントルー・ジャズ・フェスで来日した時に演奏した。ライヴ音源かどうかは不明だが、ジャズのスタンダードがこのアルバムに入るのは、アルバム・タイトルのコンセプトからして、なじまない。もちろん、彼がジャズ・アルバムを出すというのであれば、とうぜんどんぴしゃになるが。11と14は初めて見かけるタイトル。
またシリータのために書いた作品Shelter In The Rain はタイミング的にも収録は確実視されると思うが、ここには記されていない。
とりあえず、結論としては、「ドット・ネット」のサイトに発表されたトラック・リスティングは公式のものではなく、したがって最終的なものでもないということになる。おそらく、サイト運営者が期待を込めて、推理したものをアップしたのだろう。
また、日本のレコード会社には正式なレーベルコピーは到着していない。アートワークも到着していないので、現時点では日本発売4月20日はかなりむずかしくなりそうだ。4月27日の発売のほうが可能性が高い。
(スティーヴィーの新譜に関しては、今後も最新情報が入り次第アップしていきます。日本一早く深く詳細なスティーヴィー情報にご期待ください)
+++++
スティーヴィー・ワンダー新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』についての情報は下記日記にも。
2005年3月9日付け日記
2005年3月10日付け日記
2005年3月12日付け日記
2005年3月17日付け日記
ENT>MUSIC>ALBUM>Wonder, Stevie>A Time 2 Love
スティーヴィー・ワンダーの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』の収録曲(トラック・リスティング)が、23日、www.stevie-wonder.com (以下便宜上「ドット・コム」と記す)のサイトに発表された。だが、このトラック・リスティングには様々な疑問がなげかけられている。いくつかを緊急検証してみる。
まず、このサイトはひじょうによく出来ているが、公式のホームページではないことがわかった。3月9日付本日記でも同サイトをオフィシャルとして紹介したが、訂正する。オフィシャルはレコード会社などによると、次のサイトだ。
http://www.steviewonder.net/ (以下、「ドット・ネット」と記す)
「ドット・ネット」のほうは、正式にユニバーサル・レコードがアップしているが、「ドット・コム」のほうは、よく見るとジャザー・ミュージックという音楽サイトが運営していた。したがって、「ドット・コム」の方はスティーヴィー・ワンダーのオフィシャルではない。
ただし、非公式のほうが公式のものより情報量も多く、使い勝手もいいからややこしい。しかも、デザインも公式のものそっくりで、一見、本物にも見える。
そして、その非公式の「ドット・コム」に昨日アップされたトラックリスティングが次の通りだ。
http://www.stevie-wonder.com/album/id_102_A_Time_To_Love.html
A Time 2 Love
---------------------
1. If the Creek Don’t Rise
2. Time To Love
3. Forever Is How Long
4. What The Fuss
5. I Can’t Imagine Love Without You
6. How Will I Know (ft Aisha)
7. If Your Love Cannot Be Moved
8. Moon Blue
9. The Future
10. Giant Steps
11. Sunshine
12. Tears
13. The Well
14. Songs of My Father
------------------------------------
だが、これはもちろん、本物の、正式のものではない。まず本日記3月12日付けでご紹介した収録予定曲6曲は、いわゆるユニバーサルが出した「アルバム・サンプラー」に収録されている6曲で、まずアルバム本編への収録は間違いないと見られる作品群だ。この6曲が入らないことはかなり考えにくい。6曲のうちPositivity と Sweet SomebodyとTrue Loveがここには記されていない。
上記リストの3Forever Is How Longは、From The Bottom Of My Heart のこと。歌詞の聞き取りで曲目を推定すると、こういう表記もあり得る。また、What The Fuss は正式には、So What The Fuss という表記になるので、このリスティングの信憑性はさらに薄い。表記で言えば、A Time 2 Love となる可能性もある。また、このSo What The Fuss は最初のシングルであり、アルバムの1曲目になることは確実と思われる。
8Moon Blue は、日本でも演奏したスローの曲。収録はあり得る。また、9のFuture は1974年頃にスティーヴィーが録音したとされるいわゆる「未発表曲」のひとつ。それがここに収録されるのも不自然だ。新たに録音されれば、もちろん可能性は否定できないが。10のGiant Step はジャズの巨匠ジョン・コルトレーンの作品で、スティーヴィーは時々ライヴで披露している。日本でもモントルー・ジャズ・フェスで来日した時に演奏した。ライヴ音源かどうかは不明だが、ジャズのスタンダードがこのアルバムに入るのは、アルバム・タイトルのコンセプトからして、なじまない。もちろん、彼がジャズ・アルバムを出すというのであれば、とうぜんどんぴしゃになるが。11と14は初めて見かけるタイトル。
またシリータのために書いた作品Shelter In The Rain はタイミング的にも収録は確実視されると思うが、ここには記されていない。
とりあえず、結論としては、「ドット・ネット」のサイトに発表されたトラック・リスティングは公式のものではなく、したがって最終的なものでもないということになる。おそらく、サイト運営者が期待を込めて、推理したものをアップしたのだろう。
また、日本のレコード会社には正式なレーベルコピーは到着していない。アートワークも到着していないので、現時点では日本発売4月20日はかなりむずかしくなりそうだ。4月27日の発売のほうが可能性が高い。
(スティーヴィーの新譜に関しては、今後も最新情報が入り次第アップしていきます。日本一早く深く詳細なスティーヴィー情報にご期待ください)
+++++
スティーヴィー・ワンダー新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』についての情報は下記日記にも。
2005年3月9日付け日記
2005年3月10日付け日記
2005年3月12日付け日記
2005年3月17日付け日記
ENT>MUSIC>ALBUM>Wonder, Stevie>A Time 2 Love
Angie Stone: Live At Blue Note
2005年3月23日謎。
アンジー・ストーンのライヴは初めて見る。こういうクラスのアーティストが一週間ブルーノートにいていつでも見られると、その昔の有明MZAに毎週のように通っていた頃を思い出す。通常のコンサート会場ではライヴが見られなくとも小規模のライヴハウスなら見られるようになって、けっこう嬉しかったものだ。
このアンジー、キャリアは20年(以上)選手。シュガーヒール・レコードからシークエンスというラップ・グループとして活動、その後、80年代半ばにはヴァーティカル・ホールドというグループに在籍していた、というではないか。ぜんぜん売れなかったアルバムだが、僕は覚えていた。なぜなら、ライナー書いたから。(笑) ヴァーティカル・ホールドのデビュー作『マター・オブ・タイム』は93年7月に発売されていた。彼らは95年もう一枚アルバムを出している。ライナーの中ではしっかり、アンジーのコメントなども書いていたがすっかり忘れていた。
その後アンジーはディアンジェロなどと知り合い、ネオ・ソウルの旗手としても注目されるようになる。(ディアンジェロとは結婚し、その後離婚)
ファーストステージはアンコールなしの16曲。約1時間9分。ドラムス、ギター、キーボード2人、ベース、コーラス2人にアンジーという布陣。アンジーのステージ運びはさすがにヴェテランということでこなれたもの。また、音楽ディレクターでキーボードのジョナサン・リッチモンドがキーボードをプレイしながら歌う曲があり、これがずいぶんとダニー・ハザウェイ風で印象に残った。声もいい。バック・コーラスのふたりの歌もなかなかのものだった。
また、オージェイズの「バック・スタバーズ」をサンプリングした「ウィッシュ・ユー・ディドント・ミス・ミー」は、ライヴではサンプリング音源を使うのではなく、実際にミュージシャンが「バック・スタバーズ」風の音をだしていた。ふと思ったのは、彼女はいったいいくつなんだろう、ということ。80年までに高校を卒業していたとなると、1962年くらいの生まれなのだろうか。謎だ。(笑)
ブルーノートのウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20050321.html
Setlist: First Set
show started 19:12
01. Visions ("Black Diamond")
02. Easier Said Than Done ("Mahogany Soul")
03. Pissed Off ("Mahogany Soul")
04. What U Dyin’ For ("Mahogany Soul")
05. Karma ("Stone Love")
06. Come Home (Live With Me) ("Stone Love")
07. Wish I Didn’t I Miss You ("Mahogany Soul")(sampling "Back Stabbers" )
08. Stay For A While (featuring John Richmond) ("Stone Love")
09. More Than A Woman ("Mahogany Soul")
10. My Man ("Stone Love")
11. Bottles & Cans ("Mahogany Soul")
12. I Wanna Thank Ya (No Rap) ("Stone Love")
13. Touch It ("Stone Love")
14. No More Rain (In This Cloud) ("Black Diamond")(sampling "Neither One Of Us")
15. Brotha ("Mahogany Soul")
16. Brotha Part 2 (Remix) ("Mahogany Soul")
show ended 20:21
+++++
アンジー・ストーン関連アルバム
1) シークエンス/ベスト
1) ヴァーティカル・ホールド/ア・マター・オブ・タイム(A&M)(93年)
2) ヴァーティカル・ホールド/ヘッドファースト(A&M)(95年)
1) デヴォックス(DEVOX)・フィーチャリング・アンジー・B・ストーン, アンジー・B・ストーン (1996年)
アンジー・ストーン名義アルバム
1) ブラック・ダイアモンド (1999年)
2) マホガニー・ソウル (2001年)
3) ストーン・ラヴ (2004年)
(2005年3月22日火曜、ブルーノート・ファースト=アンジー・ストーン・ライヴ)
アンジー・ストーンのライヴは初めて見る。こういうクラスのアーティストが一週間ブルーノートにいていつでも見られると、その昔の有明MZAに毎週のように通っていた頃を思い出す。通常のコンサート会場ではライヴが見られなくとも小規模のライヴハウスなら見られるようになって、けっこう嬉しかったものだ。
このアンジー、キャリアは20年(以上)選手。シュガーヒール・レコードからシークエンスというラップ・グループとして活動、その後、80年代半ばにはヴァーティカル・ホールドというグループに在籍していた、というではないか。ぜんぜん売れなかったアルバムだが、僕は覚えていた。なぜなら、ライナー書いたから。(笑) ヴァーティカル・ホールドのデビュー作『マター・オブ・タイム』は93年7月に発売されていた。彼らは95年もう一枚アルバムを出している。ライナーの中ではしっかり、アンジーのコメントなども書いていたがすっかり忘れていた。
その後アンジーはディアンジェロなどと知り合い、ネオ・ソウルの旗手としても注目されるようになる。(ディアンジェロとは結婚し、その後離婚)
ファーストステージはアンコールなしの16曲。約1時間9分。ドラムス、ギター、キーボード2人、ベース、コーラス2人にアンジーという布陣。アンジーのステージ運びはさすがにヴェテランということでこなれたもの。また、音楽ディレクターでキーボードのジョナサン・リッチモンドがキーボードをプレイしながら歌う曲があり、これがずいぶんとダニー・ハザウェイ風で印象に残った。声もいい。バック・コーラスのふたりの歌もなかなかのものだった。
また、オージェイズの「バック・スタバーズ」をサンプリングした「ウィッシュ・ユー・ディドント・ミス・ミー」は、ライヴではサンプリング音源を使うのではなく、実際にミュージシャンが「バック・スタバーズ」風の音をだしていた。ふと思ったのは、彼女はいったいいくつなんだろう、ということ。80年までに高校を卒業していたとなると、1962年くらいの生まれなのだろうか。謎だ。(笑)
ブルーノートのウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20050321.html
Setlist: First Set
show started 19:12
01. Visions ("Black Diamond")
02. Easier Said Than Done ("Mahogany Soul")
03. Pissed Off ("Mahogany Soul")
04. What U Dyin’ For ("Mahogany Soul")
05. Karma ("Stone Love")
06. Come Home (Live With Me) ("Stone Love")
07. Wish I Didn’t I Miss You ("Mahogany Soul")(sampling "Back Stabbers" )
08. Stay For A While (featuring John Richmond) ("Stone Love")
09. More Than A Woman ("Mahogany Soul")
10. My Man ("Stone Love")
11. Bottles & Cans ("Mahogany Soul")
12. I Wanna Thank Ya (No Rap) ("Stone Love")
13. Touch It ("Stone Love")
14. No More Rain (In This Cloud) ("Black Diamond")(sampling "Neither One Of Us")
15. Brotha ("Mahogany Soul")
16. Brotha Part 2 (Remix) ("Mahogany Soul")
show ended 20:21
+++++
アンジー・ストーン関連アルバム
1) シークエンス/ベスト
1) ヴァーティカル・ホールド/ア・マター・オブ・タイム(A&M)(93年)
2) ヴァーティカル・ホールド/ヘッドファースト(A&M)(95年)
1) デヴォックス(DEVOX)・フィーチャリング・アンジー・B・ストーン, アンジー・B・ストーン (1996年)
アンジー・ストーン名義アルバム
1) ブラック・ダイアモンド (1999年)
2) マホガニー・ソウル (2001年)
3) ストーン・ラヴ (2004年)
(2005年3月22日火曜、ブルーノート・ファースト=アンジー・ストーン・ライヴ)
プロ。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記〜きれそうな私の12か月』を見た。シリーズ2作目。ブリジット・ジョーンズと敏腕弁護士の恋の行方と、テレビ局で活躍するプレイボーイとの関係はどうなるのか、といったお話。
ブリジット・ジョーンズ役のレニー・ゼルウィガーがちょっと太めで実にいい味を出している。映画の内容はともかく、使われる音楽がなかなかセンスがよくて、個人的にはおもしろかった。
例えば、覚えているだけでも、ジョス・ストーンのファーストから「ディギン・オン・ミー」、ミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」、10CCの「アイム・ノット・イン・ラヴ」、アレサの「リスペクト」、バリー・ホワイトの「ユーアー・ザ・ファースト」、マーヴィン・ゲイの「レッツ・ゲット・イット・オン」などなどが、実にうまいタイミングでかかっていた。実際はもっとたくさんの曲がかかっていたが、全部は覚えきれなかった。(笑) DVDでもでたおきには、最後のクレジットをじっくり見てみたい。
ブリジット・ジョーンズと彼氏の弁護士が一緒にいてそれぞれ仕事に行く時だったかに、「ディギン・オン・ミー」(あなたは、私のこと本当に好きなのね?)。ブリジットとヒュー・グラントが出来そうになる時に、「アイム・ノット・イン・ラヴ」(あなたに恋しているわけじゃない)。
それと、マドンナの曲「ライク・ア・ヴァージン」をブリジットがタイの女たちに教えるシーンもなかなか面白い。マドンナの曲はいくつかポイントででてくる。イギリスで初めてリリースされたのは、「ラッキー・スター」か「ホリデイ」かなんてクイズが出されたりする。「ホリデイ」が先。
なんとなく、音楽の使い方が、テレビシリーズ「アリー・マイ・ラヴ」を思わせた。こういうセンスはいいと思う。
しかし、主演のレニーは、確か映画『シカゴ』ではもっとスリムで、実に切れのいいダンスを見せていたはず。こんなにふくよかにして、きっとたくさん食べて太ったんだろう。プロだ。
映画のオフィシャルサイト
http://www.bj-diary.jp/
映画『ブリジット・ジョーンズの日記〜きれそうな私の12か月』を見た。シリーズ2作目。ブリジット・ジョーンズと敏腕弁護士の恋の行方と、テレビ局で活躍するプレイボーイとの関係はどうなるのか、といったお話。
ブリジット・ジョーンズ役のレニー・ゼルウィガーがちょっと太めで実にいい味を出している。映画の内容はともかく、使われる音楽がなかなかセンスがよくて、個人的にはおもしろかった。
例えば、覚えているだけでも、ジョス・ストーンのファーストから「ディギン・オン・ミー」、ミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」、10CCの「アイム・ノット・イン・ラヴ」、アレサの「リスペクト」、バリー・ホワイトの「ユーアー・ザ・ファースト」、マーヴィン・ゲイの「レッツ・ゲット・イット・オン」などなどが、実にうまいタイミングでかかっていた。実際はもっとたくさんの曲がかかっていたが、全部は覚えきれなかった。(笑) DVDでもでたおきには、最後のクレジットをじっくり見てみたい。
ブリジット・ジョーンズと彼氏の弁護士が一緒にいてそれぞれ仕事に行く時だったかに、「ディギン・オン・ミー」(あなたは、私のこと本当に好きなのね?)。ブリジットとヒュー・グラントが出来そうになる時に、「アイム・ノット・イン・ラヴ」(あなたに恋しているわけじゃない)。
それと、マドンナの曲「ライク・ア・ヴァージン」をブリジットがタイの女たちに教えるシーンもなかなか面白い。マドンナの曲はいくつかポイントででてくる。イギリスで初めてリリースされたのは、「ラッキー・スター」か「ホリデイ」かなんてクイズが出されたりする。「ホリデイ」が先。
なんとなく、音楽の使い方が、テレビシリーズ「アリー・マイ・ラヴ」を思わせた。こういうセンスはいいと思う。
しかし、主演のレニーは、確か映画『シカゴ』ではもっとスリムで、実に切れのいいダンスを見せていたはず。こんなにふくよかにして、きっとたくさん食べて太ったんだろう。プロだ。
映画のオフィシャルサイト
http://www.bj-diary.jp/
元祖。
「アンチェインド・メロディー」は1965年に大ヒットしました。しかし、その25年後の1990年、この曲は映画『ゴースト』に使われ再度ヒット。この時のヒットのほうが、65年のヒット時よりも大ヒットになったということです。現在ではこの曲がかかると、『ゴースト』のデミ・ムーアとパトリック・スウエージーのシーンを思い出す人も多いでしょう。
ところで、この曲は元々シングル「ハング・オン・ユー」のB面に収録された作品でした。しかし、シングルがリリースされるや、全米のDJはこの裏面の「アンチェインド・メロディー」を盛んにプレイし、こちらが全米で4位を記録するヒットになったのです。
これを歌ったのが、元祖「ブルー・アイド・ソウル」のアーティスト、ライチャス・ブラザース。彼らは元々パラモーンズというグループ名でR&Bの曲を演奏していたんですが、あるとき、彼らの演奏を聴きにきていた黒人の海兵隊員の客が彼らのライヴを見て一言叫んだのです。
「オー、彼らはライチャス・ブラザースだな! (奴らは正義の、高貴の兄弟たちだな、かっこいい兄弟たちだな、の意味)」と。
それからしばらくして、彼らはグループ名を変えようと考えます。その時にちょうどこの言葉を思い出したわけです。彼らはこうして、パラモーンズからラチャス・ブラザースになります。
という話をマーヴィンにしたら、彼はものすごく納得しました。そして、この「ライチャス」という言葉について少し解説してくれました。この時は60年代の初期。ちょうどこの頃は「ライチャス・・・」というと、70年代の「クール(かっこいい)」、90年代以降の「ドープ(かっこいい)]というスラングと共通するというのです。「神の世界に(天国)のほうに上がっていくというような意味あいもあるんだ」とマーヴィン。精神性を高めるというニュアンスなんでしょう。そして、彼らの歌声がソウルフルだったことから、神の兄弟、的にそんな言葉がふとでたのかもしれません。
まあ、もし彼らが70年代に登場していたら、ひょっとして、「クール・ブラザース」に、あるいは、90年代に登場していたら、「ドープ・ブラザース」になっていたのかもしれません。
ライチャス・ブラザースは、白人のデュエットで、ソウルフルな歌声から、彼らを黒人シンガーと思った人も多くいました。そこで、元祖ブルー・アイド・ソウルのアーティストとなりました。ライチャス・ブラザースの後には、ホール&オーツが続きます。
ライチャス・ブラザースは、ビル・メドレーとボブ・ハットフィールドの二人組み。ともに1940年生まれですが、彼らは2003年3月、ロック殿堂入りを果たします。しかし、ボブのほうはそれからわずか8ヵ月後、2003年11月5日、睡眠中に亡くなってしまいました。63歳でした。
+++++
ユニバーサル・マスターズ・コレクション : ライチャス・ブラザース
ザ・ライチャス・ブラザーズ
ユニバーサルインターナショナル
「アンチェインド・メロディー」は1965年に大ヒットしました。しかし、その25年後の1990年、この曲は映画『ゴースト』に使われ再度ヒット。この時のヒットのほうが、65年のヒット時よりも大ヒットになったということです。現在ではこの曲がかかると、『ゴースト』のデミ・ムーアとパトリック・スウエージーのシーンを思い出す人も多いでしょう。
ところで、この曲は元々シングル「ハング・オン・ユー」のB面に収録された作品でした。しかし、シングルがリリースされるや、全米のDJはこの裏面の「アンチェインド・メロディー」を盛んにプレイし、こちらが全米で4位を記録するヒットになったのです。
これを歌ったのが、元祖「ブルー・アイド・ソウル」のアーティスト、ライチャス・ブラザース。彼らは元々パラモーンズというグループ名でR&Bの曲を演奏していたんですが、あるとき、彼らの演奏を聴きにきていた黒人の海兵隊員の客が彼らのライヴを見て一言叫んだのです。
「オー、彼らはライチャス・ブラザースだな! (奴らは正義の、高貴の兄弟たちだな、かっこいい兄弟たちだな、の意味)」と。
それからしばらくして、彼らはグループ名を変えようと考えます。その時にちょうどこの言葉を思い出したわけです。彼らはこうして、パラモーンズからラチャス・ブラザースになります。
という話をマーヴィンにしたら、彼はものすごく納得しました。そして、この「ライチャス」という言葉について少し解説してくれました。この時は60年代の初期。ちょうどこの頃は「ライチャス・・・」というと、70年代の「クール(かっこいい)」、90年代以降の「ドープ(かっこいい)]というスラングと共通するというのです。「神の世界に(天国)のほうに上がっていくというような意味あいもあるんだ」とマーヴィン。精神性を高めるというニュアンスなんでしょう。そして、彼らの歌声がソウルフルだったことから、神の兄弟、的にそんな言葉がふとでたのかもしれません。
まあ、もし彼らが70年代に登場していたら、ひょっとして、「クール・ブラザース」に、あるいは、90年代に登場していたら、「ドープ・ブラザース」になっていたのかもしれません。
ライチャス・ブラザースは、白人のデュエットで、ソウルフルな歌声から、彼らを黒人シンガーと思った人も多くいました。そこで、元祖ブルー・アイド・ソウルのアーティストとなりました。ライチャス・ブラザースの後には、ホール&オーツが続きます。
ライチャス・ブラザースは、ビル・メドレーとボブ・ハットフィールドの二人組み。ともに1940年生まれですが、彼らは2003年3月、ロック殿堂入りを果たします。しかし、ボブのほうはそれからわずか8ヵ月後、2003年11月5日、睡眠中に亡くなってしまいました。63歳でした。
+++++
ユニバーサル・マスターズ・コレクション : ライチャス・ブラザース
ザ・ライチャス・ブラザーズ
ユニバーサルインターナショナル
Hall & Oates: Picked Up Picks Hall Throw
2005年3月20日ピック。
なんと82年の初来日以来、彼らの日本での公演回数が100回を数えた、という。これはすごい。超ヴェテラン、ポップなヒット曲を書かせたら彼らの右に出るものはいない二人組み、80ズといえばまず思い浮かぶのがこのホール&オーツだ。彼らの最新作『アワ・カインド・オブ・ソウル』がソウルのカヴァー集ということ、その中からの曲を歌うというので、久々にライヴにでかけた。
『アワ・カインド・オブ・ソウル』についての日記
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200410/diary20041017.html
暗転していきなりアヴェレージ・ホワイト・バンドの「ピック・アップ・ザ・ピーセス」が流れ、それにのってバンドメンバーが登場した。そして、一曲目に「マンイーター」。いきなり、観客総立ちで、結局最後の最後まで観客は椅子には座らなかった。
トップ40にはいったヒット曲だけで40曲近くある彼らからすれば、ヒット曲を次々歌うだけで、観客は大興奮になること間違いない。その昔武道館で見た時も、ヒット曲のオンパレードでポップに楽しかったが、今回は彼らのルーツでもあるフィリー・ソウルの一端に触れられた。
ほとんどすべての曲はホールが歌い、トークも彼が進行する。「次の曲は新曲です。新曲と言ってもクラシック・ソングです。僕たちは、フィリーに育って、フィリーの一部だけれど、これは僕も大好きなグループ、スピナーズが録音した曲。僕たちの良き友人トミー・ベルが書いた作品です」と言って始まったのが「アイル・ビー・アラウンド」。ポップなリズムになって、ダリルのヴォーカルがいい感じを醸し出す。この他にも、オージェイズの「ユースタ・ビー・マイ・ガール」、スタイリスティックスの「ユー・アー・エヴリシング」などもいかにもソウル好きのミュージシャンが歌っているという感じがでていて好感が持てる。
ただソウルのカヴァーでも、向き不向きはあるようで、例えば、グラディス・ナイトの「ニーザー・ワン・オブ・アス(さよならは悲しい言葉)」は、CDでもあまりダリル・ホールにフィットしているように思えなかった。もちろん、オリジナルのグラディスを知らなければ、実にいい曲でそこそこ胸に来るのだが、もしグラディス・ヴァージョンを知っていると、かなり物足りないものがあるだろう。だが、一方でニルソンの「ウィズアウト・ユー」などは、すごくホールにあっている。これなど、まさに完璧に自分のものにしていて、オリジナルを知っていても、ホールに軍配を上げてもいいのではないかとさえ思う。
フィリーのヒット曲以外、彼らのオリジナル・ヒットでも、彼らがソウルをルーツに持っているというのがあちこちにでてくる。改めて、彼らの血と肉にフィリーの、あるいは、あらゆるソウル・ミュージックが入っているんだなあ、と感じた。日本人ミュージシャンがソウル・ミュージックへアプローチするやり方として、彼らホール&オーツのやり方は一番参考になる。
そういうわけで、彼らは「ブルー・アイド・ソウル」(青い目のソウル=白人のソウル・ミュージックという意味)のアーティストとしても、確かな地位を築いているが、2度目のアンコールの最後の曲は、なんと「ブルー・アイド・ソウル」の大先輩、ライチャス・ブラザースのヒット曲「ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィン・フィーリン(ふられた気持)」だった。
そして、今日の山野ミュージック・ジャムでは奇しくも、そのライチャス・ブラザースを特集。
2度目のアンコールが終わり、客電がつくなりマーヴィン・ゲイの「アイル・ビー・ドッグ・ゴーン」がかかった。次もマーヴィンだったので、マーヴィンのCDをかけていたことになる。
ホールは何曲かごとに気前良く、ギターのピックを観客に投げていた。一体いくつのピックを投げたのだろうか。
show started 17:06
++ Pick Up The Pieces / AWB
01. Maneater
02. Let Love Take Control
03. Do It For Me
04. I’ll Be Around
05. Say It Isn’t So
06. Soul Violins
07. Used To Be My Girl
08. She’s Gone
09. You’re Everything
10. Neither One Of Us
11. Wait For Me
12. Sara Smile
13. I Can’t Go For That
14. Without You
Enc1. Kiss On My List
Enc2. Private Eyes
Enc3. Out Of Touch
Enc4. You’ve Lost That Lovin’ Feelin’
show ended 18:51
I’ll Be Dog Gone / Ain’t That Peculiar (Marvin Gaye)
(2005年3月19日土曜、東京国際フォーラムA=ホール&オーツ・ライヴ)
なんと82年の初来日以来、彼らの日本での公演回数が100回を数えた、という。これはすごい。超ヴェテラン、ポップなヒット曲を書かせたら彼らの右に出るものはいない二人組み、80ズといえばまず思い浮かぶのがこのホール&オーツだ。彼らの最新作『アワ・カインド・オブ・ソウル』がソウルのカヴァー集ということ、その中からの曲を歌うというので、久々にライヴにでかけた。
『アワ・カインド・オブ・ソウル』についての日記
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200410/diary20041017.html
暗転していきなりアヴェレージ・ホワイト・バンドの「ピック・アップ・ザ・ピーセス」が流れ、それにのってバンドメンバーが登場した。そして、一曲目に「マンイーター」。いきなり、観客総立ちで、結局最後の最後まで観客は椅子には座らなかった。
トップ40にはいったヒット曲だけで40曲近くある彼らからすれば、ヒット曲を次々歌うだけで、観客は大興奮になること間違いない。その昔武道館で見た時も、ヒット曲のオンパレードでポップに楽しかったが、今回は彼らのルーツでもあるフィリー・ソウルの一端に触れられた。
ほとんどすべての曲はホールが歌い、トークも彼が進行する。「次の曲は新曲です。新曲と言ってもクラシック・ソングです。僕たちは、フィリーに育って、フィリーの一部だけれど、これは僕も大好きなグループ、スピナーズが録音した曲。僕たちの良き友人トミー・ベルが書いた作品です」と言って始まったのが「アイル・ビー・アラウンド」。ポップなリズムになって、ダリルのヴォーカルがいい感じを醸し出す。この他にも、オージェイズの「ユースタ・ビー・マイ・ガール」、スタイリスティックスの「ユー・アー・エヴリシング」などもいかにもソウル好きのミュージシャンが歌っているという感じがでていて好感が持てる。
ただソウルのカヴァーでも、向き不向きはあるようで、例えば、グラディス・ナイトの「ニーザー・ワン・オブ・アス(さよならは悲しい言葉)」は、CDでもあまりダリル・ホールにフィットしているように思えなかった。もちろん、オリジナルのグラディスを知らなければ、実にいい曲でそこそこ胸に来るのだが、もしグラディス・ヴァージョンを知っていると、かなり物足りないものがあるだろう。だが、一方でニルソンの「ウィズアウト・ユー」などは、すごくホールにあっている。これなど、まさに完璧に自分のものにしていて、オリジナルを知っていても、ホールに軍配を上げてもいいのではないかとさえ思う。
フィリーのヒット曲以外、彼らのオリジナル・ヒットでも、彼らがソウルをルーツに持っているというのがあちこちにでてくる。改めて、彼らの血と肉にフィリーの、あるいは、あらゆるソウル・ミュージックが入っているんだなあ、と感じた。日本人ミュージシャンがソウル・ミュージックへアプローチするやり方として、彼らホール&オーツのやり方は一番参考になる。
そういうわけで、彼らは「ブルー・アイド・ソウル」(青い目のソウル=白人のソウル・ミュージックという意味)のアーティストとしても、確かな地位を築いているが、2度目のアンコールの最後の曲は、なんと「ブルー・アイド・ソウル」の大先輩、ライチャス・ブラザースのヒット曲「ユーヴ・ロスト・ザット・ラヴィン・フィーリン(ふられた気持)」だった。
そして、今日の山野ミュージック・ジャムでは奇しくも、そのライチャス・ブラザースを特集。
2度目のアンコールが終わり、客電がつくなりマーヴィン・ゲイの「アイル・ビー・ドッグ・ゴーン」がかかった。次もマーヴィンだったので、マーヴィンのCDをかけていたことになる。
ホールは何曲かごとに気前良く、ギターのピックを観客に投げていた。一体いくつのピックを投げたのだろうか。
show started 17:06
++ Pick Up The Pieces / AWB
01. Maneater
02. Let Love Take Control
03. Do It For Me
04. I’ll Be Around
05. Say It Isn’t So
06. Soul Violins
07. Used To Be My Girl
08. She’s Gone
09. You’re Everything
10. Neither One Of Us
11. Wait For Me
12. Sara Smile
13. I Can’t Go For That
14. Without You
Enc1. Kiss On My List
Enc2. Private Eyes
Enc3. Out Of Touch
Enc4. You’ve Lost That Lovin’ Feelin’
show ended 18:51
I’ll Be Dog Gone / Ain’t That Peculiar (Marvin Gaye)
(2005年3月19日土曜、東京国際フォーラムA=ホール&オーツ・ライヴ)
静寂。
こんなに静かなライヴは初めてだった。若手ピアニスト毎度おなじみのゴンサロ・ルバルカバとヴェテラン・ベースのチャーリー・ヘイデンの二人だけのステージ。チャーリーがマイクをとってひとこと挨拶して、始まった音は、完璧なピアノシモのライヴ。耳をそばだてないと聴こえない。ベースの音など蚊が鳴いているのかと思えるほどの小音だった。
いつものパワーあふれるピアノとは180度違ったピアニシモのゴンサロには驚いた。鍵盤をなめるように、やさしく愛撫して醸し出される音は、一音一音に指先の温かみが感じられるかのようだ。
観客の座る席も動かせず、テーブルのお皿やグラス、フォークなどを動かすのもはばかられる、ちょっとした音でも出そうものなら、顰蹙(ひんしゅく)を買いそうなほどだ。いつになく、会場のエアコンの音が聞こえてきた。それほどまでに音の小さなライヴだった。これは、ジャズという名前を借りたクラシックのコンサートかと思った。
ミュージシャンというのは、一緒にやる相手とともに、これほどまでに変化するのかということを見せつけられた。そして、静寂を売り物にすることもできるのだな、とも感じた。
最新アルバム:
チャーリー・ヘイデン with ゴンサロ・ルバルカバ
『ランド・オブ・ザ・サン』
(ユニバーサル ミュージック)
ブルーノートのウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20050314.html
(2005年3月17日木曜、ブルーノート東京・セカンド=チャーリー・ヘイデン&ゴンサロ・ルバルカバ・ライヴ)
こんなに静かなライヴは初めてだった。若手ピアニスト毎度おなじみのゴンサロ・ルバルカバとヴェテラン・ベースのチャーリー・ヘイデンの二人だけのステージ。チャーリーがマイクをとってひとこと挨拶して、始まった音は、完璧なピアノシモのライヴ。耳をそばだてないと聴こえない。ベースの音など蚊が鳴いているのかと思えるほどの小音だった。
いつものパワーあふれるピアノとは180度違ったピアニシモのゴンサロには驚いた。鍵盤をなめるように、やさしく愛撫して醸し出される音は、一音一音に指先の温かみが感じられるかのようだ。
観客の座る席も動かせず、テーブルのお皿やグラス、フォークなどを動かすのもはばかられる、ちょっとした音でも出そうものなら、顰蹙(ひんしゅく)を買いそうなほどだ。いつになく、会場のエアコンの音が聞こえてきた。それほどまでに音の小さなライヴだった。これは、ジャズという名前を借りたクラシックのコンサートかと思った。
ミュージシャンというのは、一緒にやる相手とともに、これほどまでに変化するのかということを見せつけられた。そして、静寂を売り物にすることもできるのだな、とも感じた。
最新アルバム:
チャーリー・ヘイデン with ゴンサロ・ルバルカバ
『ランド・オブ・ザ・サン』
(ユニバーサル ミュージック)
ブルーノートのウェッブ
http://www.bluenote.co.jp/art/20050314.html
(2005年3月17日木曜、ブルーノート東京・セカンド=チャーリー・ヘイデン&ゴンサロ・ルバルカバ・ライヴ)
John Legend: New Legend Of R&B
2005年3月18日伝説。
いきなり、レジェンドという名前には驚く。昨年12月メジャー・デビュー・アルバム『ゲット・リフテッド』をリリースしたシンガー、その名もジョン・レジェンド。今、もっとも注目されつつある男性R&Bシンガーだ。
ジョン・レジェンドは本名ジョン・スティーヴンス、1978年12月28日オハイオ州に生まれた。現在26歳。子供の頃からピアノを弾き、教会で歌っていた。幼い頃にマイケル・ジャクソンを見て、これなら自分でもできると思い、エンタテイナーを目指すことになる。ハイスクール卒業後、フィラデルフィアのペンシルヴェニア大学に進み、98年、在学中にローリン・ヒルと知り合い、ローリンの『ミスエデュケーション』のアルバム中の「エヴリシング・イズ・エヴリシング」でピアノを弾くチャンスを得た。
その後ニューヨークに移り、ルームメイトが今をときめくプロデューサー、カニエ・ウェストの従兄弟だったことから、カニエを紹介され、彼の人脈で作曲、歌などを担当することになった。カニエ・ファミリーの作品に頻繁に顔を出して、業界内知名度はすでに高まっていた。自身でこれまでにインディで4枚のアルバムをだし、こんどの作品が彼にとってのメジャー第一弾。すでに「レッツ・ゲット・リフテッド」がヒット中。
彼の場合、本格的なR&Bシンガーというポジションで、じっくりと歌を聴かせるところがポイント。スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハザウェイ、サム・クックなどが好きだという。ジョンの魅力は、その張りのある声。第二弾シングルとなる「オーディナリー・ピープル」などは、そんな彼の魅力がふんだんにでたバラードだ。
++次回「ソウル・サーチン」(3月20日・日曜午後2時・インターFM)で、ジョン・レジェンドをご紹介します。
++ジョン・レジェンド、早くも初来日++
ジョン・レジェンドが早くも初来日する。
公演は2005年5月8日(日曜)、渋谷デュオ。開場17時、開演18時。
6500円。税込み、オールスタンディング、1ドリンク別。
問い合わせ、クリエイティブマン=03-5466-0777 一般プレイガイドでの発売は4月2日から。
いきなり、レジェンドという名前には驚く。昨年12月メジャー・デビュー・アルバム『ゲット・リフテッド』をリリースしたシンガー、その名もジョン・レジェンド。今、もっとも注目されつつある男性R&Bシンガーだ。
ジョン・レジェンドは本名ジョン・スティーヴンス、1978年12月28日オハイオ州に生まれた。現在26歳。子供の頃からピアノを弾き、教会で歌っていた。幼い頃にマイケル・ジャクソンを見て、これなら自分でもできると思い、エンタテイナーを目指すことになる。ハイスクール卒業後、フィラデルフィアのペンシルヴェニア大学に進み、98年、在学中にローリン・ヒルと知り合い、ローリンの『ミスエデュケーション』のアルバム中の「エヴリシング・イズ・エヴリシング」でピアノを弾くチャンスを得た。
その後ニューヨークに移り、ルームメイトが今をときめくプロデューサー、カニエ・ウェストの従兄弟だったことから、カニエを紹介され、彼の人脈で作曲、歌などを担当することになった。カニエ・ファミリーの作品に頻繁に顔を出して、業界内知名度はすでに高まっていた。自身でこれまでにインディで4枚のアルバムをだし、こんどの作品が彼にとってのメジャー第一弾。すでに「レッツ・ゲット・リフテッド」がヒット中。
彼の場合、本格的なR&Bシンガーというポジションで、じっくりと歌を聴かせるところがポイント。スティーヴィー・ワンダー、ダニー・ハザウェイ、サム・クックなどが好きだという。ジョンの魅力は、その張りのある声。第二弾シングルとなる「オーディナリー・ピープル」などは、そんな彼の魅力がふんだんにでたバラードだ。
++次回「ソウル・サーチン」(3月20日・日曜午後2時・インターFM)で、ジョン・レジェンドをご紹介します。
++ジョン・レジェンド、早くも初来日++
ジョン・レジェンドが早くも初来日する。
公演は2005年5月8日(日曜)、渋谷デュオ。開場17時、開演18時。
6500円。税込み、オールスタンディング、1ドリンク別。
問い合わせ、クリエイティブマン=03-5466-0777 一般プレイガイドでの発売は4月2日から。
Predictions For "A Time To Love"
2005年3月17日総力取材。
スティーヴィーの10年ぶりの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』の発売がかなり信憑性を帯びてきた。そこで、筆者のここまでの総力取材によって判明した情報をまとめてみたい。アルバムに何曲、またどの曲が入るかという情報はまだレコード会社にも入ってきていない。先に3月12日付け日記でお伝えした6曲はほぼ収録される。この他に、過去数年にわたってスティーヴィーがあちこちで発表している未発売作品などを集めてみた。世界一早い、スティーヴィー新作情報だ。今日現在での筆者の予想発売確率は、97%。
現時点で日本発売は4月20日、あるいは、27日。アメリカ発売が5月3日。これは、スティーヴィーに新しいベイビーが誕生するのにあわせられているのかもしれない。新しいベイビーは5月2日が予定日とされている。なお、このアメリカ発売は前倒しになることはないので、日本盤が世界で一番初めに発売されることになる。
第一弾シングルは、「ソー・ホワット・ザ・ファス」。ギターにプリンス、バックコーラスにアン・ヴォーグ。すでに全米のラジオ局にサンプルが配られた模様。また、有料でのダウンロードも始まっている。配布第一週目のオン・エアは極めて好調。日本で演奏していた頃よりもはるかにファンキーになっている。
アルバム収録曲候補は以下の通り。(+)は収録がほぼ確定。
1. So,What The Fuss(+)(Guitar by Prince)
2. How Will I Know(+)(Duet With Aisha Wonder)
3. True Love(+)
4. If Your Love Cannot Be Moved (Alicia Keys)(+)
5. Moon Blue (日本で演奏)
6. I Can’t Imagine Love Without You (日本で演奏)
7. From The Bottom of My Heart(+)
8. Shelter in the Rain (for Syreeta and was written before she died)(+)
9. Keep Fooling Yourself
10. A Time 2 Love(+)(Duet with India. Arie)
11. If the Creek Don’t Rise
12. Positivity(+)
13. Sweet Somebody(+)
14. Waiting For Eternity
15. The Well
16. Tears
17. Fear Can’t Put Dreams To Sleep
18. Passionate Raindrops
19. One Thing (Nigerian talking drum)
先の6曲は、いわゆるスティーヴィーのアルバム・サンプラーに収録されており、これらは確実に収録されると思われる。また、(1)、(2)、(7)は、昨年6月の『オプラ・ウィンフレー・ショウ』ですでに歌われている。
日本で演奏された(5)と(6)が収録されるかは、不明。これはどちらもいい曲。バラード。
(4)は、なんとアリシア・キーズとの共作ということで、これは必ず入るのではないだろうか。
(8)は、シリータがなくなる前に、シリータのために書いたという曲。となると、これもここに収録されてもまったくおかしくない。
(14)は前作に収録されていた「エッジ・オブ・エタニティー」のパート2的な作品という。
(19)には、ナイジェリアのトーキング・ドラムのようなものが使われている、という。
またこの他にスヌープ・ドッグ、ダグ・E・フレッシュ、グエン・ステファニーとも何かをレコーディングしている。
アルバム・タイトル曲「ア・タイム・トゥ・ラヴ」は、インディア・アリーとの共作で、一緒にレコーディングした模様。これは、昨年12月18日に行われた「ハウス・フル・オブ・トイズ」のイヴェントでインディアとのデュエットで歌われた。この様子はテレビ中継され、すでにこの中継を見た人は曲を聴いている。この曲の歌詞は次の通り。(聞き取りによるもので、完全なものではない)
アルバム・タイトルは旧約聖書からヒントを得て取ったという説もある。
A Time To Love
-----------------------
We have time for racism
We have time for criticism
Held Bondage By our isms
When will there be a time to love
We have time to debate religion
Passing bills and building prisons
For building fortunes and passing judgements
When will there be a time to love
At this moment in time
We have a choice to make
To either walk a path of love
Or be crippled by our hate
We have time to cause pollution
We have time to cause confusion
All wrapped up in our illusion
When will there be a time to love
We make time to conquer nations
Time for all your explanations
Time for hatred, violence and terrorism
When will there be a time to love
At this moment in time
We have a choice to make
Father God is watching
While we cause mother earth so much pain
Such a shame
Never have money for
The young the old and the poor
But for war there’s always more
When will there be a time to love
We make time for buying ???
Or paying bills and paying taxes
But we will pay the consequences
If we don’t make the time to love
Now’s the time to pay attention
Now is the time~~~ to love~~~~~~~
A time love~~~~~ Love~~~~
A time to Love
Please, please won’t you tell me
When will there be a time to love~~~~
Will there be a time to love
When Will there be
When Will there be a time to love
When Will there be
When Will there be a time to love~~~~~~
When Will there be
When Will there be a time to love~~~~~~
Please won’t you tell me
When will there be a time to love~~~~~~
果たして、どこまで実際のアルバムに収録されるだろうか。あと2週間以内にほぼ全貌が明らかにされるはずだ。
+++++
スティーヴィーの10年ぶりの新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』の発売がかなり信憑性を帯びてきた。そこで、筆者のここまでの総力取材によって判明した情報をまとめてみたい。アルバムに何曲、またどの曲が入るかという情報はまだレコード会社にも入ってきていない。先に3月12日付け日記でお伝えした6曲はほぼ収録される。この他に、過去数年にわたってスティーヴィーがあちこちで発表している未発売作品などを集めてみた。世界一早い、スティーヴィー新作情報だ。今日現在での筆者の予想発売確率は、97%。
現時点で日本発売は4月20日、あるいは、27日。アメリカ発売が5月3日。これは、スティーヴィーに新しいベイビーが誕生するのにあわせられているのかもしれない。新しいベイビーは5月2日が予定日とされている。なお、このアメリカ発売は前倒しになることはないので、日本盤が世界で一番初めに発売されることになる。
第一弾シングルは、「ソー・ホワット・ザ・ファス」。ギターにプリンス、バックコーラスにアン・ヴォーグ。すでに全米のラジオ局にサンプルが配られた模様。また、有料でのダウンロードも始まっている。配布第一週目のオン・エアは極めて好調。日本で演奏していた頃よりもはるかにファンキーになっている。
アルバム収録曲候補は以下の通り。(+)は収録がほぼ確定。
1. So,What The Fuss(+)(Guitar by Prince)
2. How Will I Know(+)(Duet With Aisha Wonder)
3. True Love(+)
4. If Your Love Cannot Be Moved (Alicia Keys)(+)
5. Moon Blue (日本で演奏)
6. I Can’t Imagine Love Without You (日本で演奏)
7. From The Bottom of My Heart(+)
8. Shelter in the Rain (for Syreeta and was written before she died)(+)
9. Keep Fooling Yourself
10. A Time 2 Love(+)(Duet with India. Arie)
11. If the Creek Don’t Rise
12. Positivity(+)
13. Sweet Somebody(+)
14. Waiting For Eternity
15. The Well
16. Tears
17. Fear Can’t Put Dreams To Sleep
18. Passionate Raindrops
19. One Thing (Nigerian talking drum)
先の6曲は、いわゆるスティーヴィーのアルバム・サンプラーに収録されており、これらは確実に収録されると思われる。また、(1)、(2)、(7)は、昨年6月の『オプラ・ウィンフレー・ショウ』ですでに歌われている。
日本で演奏された(5)と(6)が収録されるかは、不明。これはどちらもいい曲。バラード。
(4)は、なんとアリシア・キーズとの共作ということで、これは必ず入るのではないだろうか。
(8)は、シリータがなくなる前に、シリータのために書いたという曲。となると、これもここに収録されてもまったくおかしくない。
(14)は前作に収録されていた「エッジ・オブ・エタニティー」のパート2的な作品という。
(19)には、ナイジェリアのトーキング・ドラムのようなものが使われている、という。
またこの他にスヌープ・ドッグ、ダグ・E・フレッシュ、グエン・ステファニーとも何かをレコーディングしている。
アルバム・タイトル曲「ア・タイム・トゥ・ラヴ」は、インディア・アリーとの共作で、一緒にレコーディングした模様。これは、昨年12月18日に行われた「ハウス・フル・オブ・トイズ」のイヴェントでインディアとのデュエットで歌われた。この様子はテレビ中継され、すでにこの中継を見た人は曲を聴いている。この曲の歌詞は次の通り。(聞き取りによるもので、完全なものではない)
アルバム・タイトルは旧約聖書からヒントを得て取ったという説もある。
A Time To Love
-----------------------
We have time for racism
We have time for criticism
Held Bondage By our isms
When will there be a time to love
We have time to debate religion
Passing bills and building prisons
For building fortunes and passing judgements
When will there be a time to love
At this moment in time
We have a choice to make
To either walk a path of love
Or be crippled by our hate
We have time to cause pollution
We have time to cause confusion
All wrapped up in our illusion
When will there be a time to love
We make time to conquer nations
Time for all your explanations
Time for hatred, violence and terrorism
When will there be a time to love
At this moment in time
We have a choice to make
Father God is watching
While we cause mother earth so much pain
Such a shame
Never have money for
The young the old and the poor
But for war there’s always more
When will there be a time to love
We make time for buying ???
Or paying bills and paying taxes
But we will pay the consequences
If we don’t make the time to love
Now’s the time to pay attention
Now is the time~~~ to love~~~~~~~
A time love~~~~~ Love~~~~
A time to Love
Please, please won’t you tell me
When will there be a time to love~~~~
Will there be a time to love
When Will there be
When Will there be a time to love
When Will there be
When Will there be a time to love~~~~~~
When Will there be
When Will there be a time to love~~~~~~
Please won’t you tell me
When will there be a time to love~~~~~~
果たして、どこまで実際のアルバムに収録されるだろうか。あと2週間以内にほぼ全貌が明らかにされるはずだ。
+++++
Lyn Collins Died At 56
2005年3月16日急死。
ジェームス・ブラウン・ファミリーのファンキーな女性シンガーとして人気を獲得したリン・コリンズが去る3月13日(日)、カリフォルニア州パサディナのハンティントン・メモリアル病院で死去した。56歳だった。水曜日(9日)に体調を悪くし、入院していた。その時点で脳死状態になっており、13日に生命維持装置をはずした模様。親友のマーサ・ハイらが付き添っていた。
リン・コリンズは1948年6月12日テキサス州レキシントン生まれ。70年代にはいってジェームス・ブラウンに認められ、ジェームス・ブラウン・レヴューの一員となった。ブラウンのバックコーラスをするだけでなく、リード・シンガーとしても自身の作品もリリース、ヒットさせた。最大のヒットは72年の「シンク・アバウト・イット」。その後これは、ロブ・ベイス&DJイージー・ロックスの88年のヒット「イット・テイクス・トゥー」でサンプリングされた。この他にも、コリンズの作品はヒップホップ・アーティストによって使われた。
ジェームス・ブラウン・ファミリーの女性シンガーには、リン・コリンズのほか、マーヴァ・ホイットニー、ヴィッキー・アンダーソン、マーサ・ハイ、古くはタミー・モンゴメリーなどがいた。いずれも迫力あるファンキーな歌唱で人気を集めた。
この他にジェームス・ブラウンとのデュエット「ホワット・マイ・ベイビー・ニーズ・ナウ・イズ・ア・リトル・モア・ラヴィン」も72年にヒット、74年には「ロック・ミー・アゲイン」がヒットしている。
ジェームス・ブラウンはリンに「フィメール・プリエーチャー(女性の牧師、宣教師)」の称号を与えた。76年、コリンズはジェームス・ブラウンの元を離れ独立。その後は他のシンガーのバック・コーラスなどを担当していた。現在もヨーロッパツアーなどを行っていた。
葬儀は3月19日テキサス州ドークス・スプリングで行われる。2人の息子と4人の孫によって送られる。
+++++
AP通信のニュース
http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20050315/ap_en_mu/obit_collins_1
EURウェッブのニュース
http://eurweb.com/story.cfm?id=19373
ジェームス・ブラウン・ファミリーのファンキーな女性シンガーとして人気を獲得したリン・コリンズが去る3月13日(日)、カリフォルニア州パサディナのハンティントン・メモリアル病院で死去した。56歳だった。水曜日(9日)に体調を悪くし、入院していた。その時点で脳死状態になっており、13日に生命維持装置をはずした模様。親友のマーサ・ハイらが付き添っていた。
リン・コリンズは1948年6月12日テキサス州レキシントン生まれ。70年代にはいってジェームス・ブラウンに認められ、ジェームス・ブラウン・レヴューの一員となった。ブラウンのバックコーラスをするだけでなく、リード・シンガーとしても自身の作品もリリース、ヒットさせた。最大のヒットは72年の「シンク・アバウト・イット」。その後これは、ロブ・ベイス&DJイージー・ロックスの88年のヒット「イット・テイクス・トゥー」でサンプリングされた。この他にも、コリンズの作品はヒップホップ・アーティストによって使われた。
ジェームス・ブラウン・ファミリーの女性シンガーには、リン・コリンズのほか、マーヴァ・ホイットニー、ヴィッキー・アンダーソン、マーサ・ハイ、古くはタミー・モンゴメリーなどがいた。いずれも迫力あるファンキーな歌唱で人気を集めた。
この他にジェームス・ブラウンとのデュエット「ホワット・マイ・ベイビー・ニーズ・ナウ・イズ・ア・リトル・モア・ラヴィン」も72年にヒット、74年には「ロック・ミー・アゲイン」がヒットしている。
ジェームス・ブラウンはリンに「フィメール・プリエーチャー(女性の牧師、宣教師)」の称号を与えた。76年、コリンズはジェームス・ブラウンの元を離れ独立。その後は他のシンガーのバック・コーラスなどを担当していた。現在もヨーロッパツアーなどを行っていた。
葬儀は3月19日テキサス州ドークス・スプリングで行われる。2人の息子と4人の孫によって送られる。
+++++
AP通信のニュース
http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/ap/20050315/ap_en_mu/obit_collins_1
EURウェッブのニュース
http://eurweb.com/story.cfm?id=19373
Marcus Miller: Silver Rain
2005年3月15日ベース。
ベース奏者として圧倒的人気を誇るマーカス・ミラーの新譜が登場した。タイトルは『シルヴァー・レイン』。かなり多彩なゲストを招き、ぜいたくな一枚にしあがった。
まずカヴァーでは、エドガー・ウィンターの「フランケンシュタイン」、スティーヴィー・ワンダーの「ブギー・オン・レゲエ・ウーマン」、プリンスの「ガールズ・アンド・ボーイズ」、デューク・エリントンの「ソフィスティケイテッド・レディーズ」、ジミ・ヘンドリックスの「パワー・オブ・ソウル」。
また、「ラ・ヴィレット」という曲ではレイラ・ハザウェイがリード・ヴォーカルを担当。「シルヴァー・レイン」は、テイク6のジョーイ・キブル、それにエリック・クラプトンがゲストで参加、さらに、プリンスの曲「ガールズ・アンド・ボーイズ」ではあのメイシー・グレイがリードを担当するなど、話題に事欠かない。
やはり、今あげた作品群はどれもおもしろい。特にメイシー・グレイをいれたプリンスの曲は、これは実におもしろいコンビネーションになった。プリンスの曲にあのユニークなメイシーの声というだけで、興奮する。マーカスはすっかりメイシーの声にやられているようだ。本当に彼女の声って素晴らしい。魅力的。
スティーヴィーの「ブギー・・・」もおもしろいリズムでかっこいい。
マーカスのアルバムとしては、『M2〜パワー・アンド・グレイス』(2001年)以来約4年ぶり、通算ソロとしては6枚目になる。この新作はかなり強力だ。
ベース奏者として圧倒的人気を誇るマーカス・ミラーの新譜が登場した。タイトルは『シルヴァー・レイン』。かなり多彩なゲストを招き、ぜいたくな一枚にしあがった。
まずカヴァーでは、エドガー・ウィンターの「フランケンシュタイン」、スティーヴィー・ワンダーの「ブギー・オン・レゲエ・ウーマン」、プリンスの「ガールズ・アンド・ボーイズ」、デューク・エリントンの「ソフィスティケイテッド・レディーズ」、ジミ・ヘンドリックスの「パワー・オブ・ソウル」。
また、「ラ・ヴィレット」という曲ではレイラ・ハザウェイがリード・ヴォーカルを担当。「シルヴァー・レイン」は、テイク6のジョーイ・キブル、それにエリック・クラプトンがゲストで参加、さらに、プリンスの曲「ガールズ・アンド・ボーイズ」ではあのメイシー・グレイがリードを担当するなど、話題に事欠かない。
やはり、今あげた作品群はどれもおもしろい。特にメイシー・グレイをいれたプリンスの曲は、これは実におもしろいコンビネーションになった。プリンスの曲にあのユニークなメイシーの声というだけで、興奮する。マーカスはすっかりメイシーの声にやられているようだ。本当に彼女の声って素晴らしい。魅力的。
スティーヴィーの「ブギー・・・」もおもしろいリズムでかっこいい。
マーカスのアルバムとしては、『M2〜パワー・アンド・グレイス』(2001年)以来約4年ぶり、通算ソロとしては6枚目になる。この新作はかなり強力だ。
二十一夜。
アメリカのジャズ系レーベル、ヴァーヴ・レコードがこのところ押しているのが、イタリア出身ニューヨーク在住の女性シンガー、キアラ・シヴェロ。スペルは、Chiara Civello。イタリア読みでキアラとなる。1975年6月15日イタリア・ローマ生まれ。ローマからアメリカ・ボストンの有名なバークリー音楽学校に通い、ミュージシャンたちと知り合い、プロデューサーのラス・タイトルマンと出会い、メジャー・デビューとなった。タイトルマンはこれまでにポール・サイモンやジェームス・テイラーなど主としてポップ系シンガー/ソングライターらをプロデュースして有名な人物。
デビュー作は『ラスト・クオーター・ムーン』で日本盤もすでに1月26日に発売されている。「ラスト・クオーター・ムーン」というのは、月齢(約30日)の中で、第21夜から22夜あたりにかけてのこと。下弦の月で、徐々に新月(満月の逆で、まったく月が見えなくなる時)へ移行しているころを表す。
一言で言えば、ノラ・ジョーンズ・フォロワーということになるだろうか。ノラ・ジョーンズ路線の軽いタッチの、ジャズ、ポップ系ヴォーカル。それに若干のボサノヴァ系サウンドが加わる。この系統ではリズ・ライトがいい雰囲気で登場しているが、このキアラは黒さはそれほどなく、軽いタッチで聴かせる。タイトルマンの音楽趣向の路線で、ポール・サイモン、ジェームス・テイラーの女性版といった雰囲気。あるいは白人版カサンドラ・ウィルソン。
Jウェイヴの番組『ブームタウン』のリスナー招待という形で行われたショーケース・ライヴが先日原宿のブルージェイウェイで行われた。その席でキアラは数曲をピアノ、ギターとのトリオで披露した。途中、日本語の単語をいくつか並べてみせた。「しゃぶしゃぶ、すきやき・・・。好き好き大好き!」 受けた。
彼女は月齢カレンダー(一般のカレンダーは太陽暦。月の満ち欠けで一月にするカレンダー)を使っていて、あるとき、ラスト・クオーター・ムーン(21夜から23夜)という言葉を見つけ、興味を持ち、いろいろと調べてみた。すると、このラスト・クオーター・ムーンは、始まりの終わり、終わりの始まりみたいな位置にあり、何か自分の曲作りにいいような感じがしたので、これをタイトルにしてみた、という。
5月にはブルーノートなどで正式なライヴを行う。
アメリカ・ヴァーヴのサイト
http://www.vervemusicgroup.com/product.aspx?ob=n&src=art&pid=11092
日本のユニバーサルのサイト
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/chiara_civello/index.html
(2005年3月12日土曜、原宿ブルージェイウェイ=キアラ・シヴェロ・ショーケースライヴ)
アメリカのジャズ系レーベル、ヴァーヴ・レコードがこのところ押しているのが、イタリア出身ニューヨーク在住の女性シンガー、キアラ・シヴェロ。スペルは、Chiara Civello。イタリア読みでキアラとなる。1975年6月15日イタリア・ローマ生まれ。ローマからアメリカ・ボストンの有名なバークリー音楽学校に通い、ミュージシャンたちと知り合い、プロデューサーのラス・タイトルマンと出会い、メジャー・デビューとなった。タイトルマンはこれまでにポール・サイモンやジェームス・テイラーなど主としてポップ系シンガー/ソングライターらをプロデュースして有名な人物。
デビュー作は『ラスト・クオーター・ムーン』で日本盤もすでに1月26日に発売されている。「ラスト・クオーター・ムーン」というのは、月齢(約30日)の中で、第21夜から22夜あたりにかけてのこと。下弦の月で、徐々に新月(満月の逆で、まったく月が見えなくなる時)へ移行しているころを表す。
一言で言えば、ノラ・ジョーンズ・フォロワーということになるだろうか。ノラ・ジョーンズ路線の軽いタッチの、ジャズ、ポップ系ヴォーカル。それに若干のボサノヴァ系サウンドが加わる。この系統ではリズ・ライトがいい雰囲気で登場しているが、このキアラは黒さはそれほどなく、軽いタッチで聴かせる。タイトルマンの音楽趣向の路線で、ポール・サイモン、ジェームス・テイラーの女性版といった雰囲気。あるいは白人版カサンドラ・ウィルソン。
Jウェイヴの番組『ブームタウン』のリスナー招待という形で行われたショーケース・ライヴが先日原宿のブルージェイウェイで行われた。その席でキアラは数曲をピアノ、ギターとのトリオで披露した。途中、日本語の単語をいくつか並べてみせた。「しゃぶしゃぶ、すきやき・・・。好き好き大好き!」 受けた。
彼女は月齢カレンダー(一般のカレンダーは太陽暦。月の満ち欠けで一月にするカレンダー)を使っていて、あるとき、ラスト・クオーター・ムーン(21夜から23夜)という言葉を見つけ、興味を持ち、いろいろと調べてみた。すると、このラスト・クオーター・ムーンは、始まりの終わり、終わりの始まりみたいな位置にあり、何か自分の曲作りにいいような感じがしたので、これをタイトルにしてみた、という。
5月にはブルーノートなどで正式なライヴを行う。
アメリカ・ヴァーヴのサイト
http://www.vervemusicgroup.com/product.aspx?ob=n&src=art&pid=11092
日本のユニバーサルのサイト
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/chiara_civello/index.html
(2005年3月12日土曜、原宿ブルージェイウェイ=キアラ・シヴェロ・ショーケースライヴ)
Jimmy Smith: He’s soooooo Funky
2005年3月13日ファンキー。
今日「山野ミュージック・ジャム」でご紹介するのは、ファンキーなオルガン奏者、ジミー・スミスの定盤アルバム『ザ・キャット』。1964年の作品である。
この中で一番有名なのは、アルバム・タイトル曲「ザ・キャット」だ。こののりの良さ、アップテンポでご機嫌なファンク演奏。黒さ爆発の本作品はまさにファンキー・ジャズの決定的一枚とも言えるのだろう。
「ザ・キャット」は、アラン・ドロン主演の映画『危険がいっぱい』に収録されている作品。作曲したのは、かのラロ・シフリン。後に『スパイ大作戦』のテーマ曲などを書いたりして有名になる人物。この歯切れのいいギターのカッティングは、アルバムのクレジットによるとケニー・バレル、そして、グルーヴ感あふれるドラムスは、なんとグラディー・テイトだ。最高にかっこいい一曲だ。
この他にも『ザ・サーモン』、『ロッキン・ザ・ボート』なども今回聴いたが、いい感じだ。
ジミー・スミスは譜面が読めない。しかし、抜群の記憶力があったため、曲をすぐに覚えてしまったそうだ。だから譜面を読む必要性もなかったらしい。天才と言われるゆえんだ。
この『ザ・キャット』は、64年4月27日と29日のレコーディング作品。ジミー・スミスは1928年12月8日生まれなので、彼が35歳の時の作品ということになる。ジミー・スミスは2005年2月8日、アリゾナ州で亡くなっている。
今日「山野ミュージック・ジャム」でご紹介するのは、ファンキーなオルガン奏者、ジミー・スミスの定盤アルバム『ザ・キャット』。1964年の作品である。
この中で一番有名なのは、アルバム・タイトル曲「ザ・キャット」だ。こののりの良さ、アップテンポでご機嫌なファンク演奏。黒さ爆発の本作品はまさにファンキー・ジャズの決定的一枚とも言えるのだろう。
「ザ・キャット」は、アラン・ドロン主演の映画『危険がいっぱい』に収録されている作品。作曲したのは、かのラロ・シフリン。後に『スパイ大作戦』のテーマ曲などを書いたりして有名になる人物。この歯切れのいいギターのカッティングは、アルバムのクレジットによるとケニー・バレル、そして、グルーヴ感あふれるドラムスは、なんとグラディー・テイトだ。最高にかっこいい一曲だ。
この他にも『ザ・サーモン』、『ロッキン・ザ・ボート』なども今回聴いたが、いい感じだ。
ジミー・スミスは譜面が読めない。しかし、抜群の記憶力があったため、曲をすぐに覚えてしまったそうだ。だから譜面を読む必要性もなかったらしい。天才と言われるゆえんだ。
この『ザ・キャット』は、64年4月27日と29日のレコーディング作品。ジミー・スミスは1928年12月8日生まれなので、彼が35歳の時の作品ということになる。ジミー・スミスは2005年2月8日、アリゾナ州で亡くなっている。
Countdown To D-Day
2005年3月12日確率上昇。
スティーヴィーの新作、いよいよ、今度こそ発売されそうです。個人的感触ですが、現時点での発売される確率は前回(3月9日の85%)よりあがって、93%まで上昇!
シングル「ソー・ホワット・ザ・ファス」のシングルは、アメリカでMP3での配信が始まりました。これによって、ファンの人は同曲を聞くことができます。全米でのアルバム発売は5月3日の予定。一方、日本盤発売は当初の4月27日から一週繰り上げて4月20日発売を目標に動き始めています。
アルバムに収録される予定の6曲の曲名が判明しました。(順不同)
1. So What’s The Fuss
2. From The Bottom Of My Heart
3. Positivity
4. How Will I Know
5. True Love
6. Sweet Somebody
3の「ポジティヴィティー」と6の「スイート・サムバディー」が初めて目にすうタイトルです。
今後の流れですが、4月20日日本発売の場合、アートワーク(ジャケット)などの素材が3月18日まであたりに到着し、マスターテープが3月末日までに来れば、予定通りの発売となります。
見極めポイントとしては、1)ジャケットなどの素材が届く、2)マスターテープが届く、の2点がクリアされれば、発売確率99%と言っていいでしょう。そして、店頭に並んだ時点で100%という感じです。
>COKOさん
「ソー・ホワット・ザ・ファス」にギターでプリンスですか?? すごい!!
スティーヴィーの新作、いよいよ、今度こそ発売されそうです。個人的感触ですが、現時点での発売される確率は前回(3月9日の85%)よりあがって、93%まで上昇!
シングル「ソー・ホワット・ザ・ファス」のシングルは、アメリカでMP3での配信が始まりました。これによって、ファンの人は同曲を聞くことができます。全米でのアルバム発売は5月3日の予定。一方、日本盤発売は当初の4月27日から一週繰り上げて4月20日発売を目標に動き始めています。
アルバムに収録される予定の6曲の曲名が判明しました。(順不同)
1. So What’s The Fuss
2. From The Bottom Of My Heart
3. Positivity
4. How Will I Know
5. True Love
6. Sweet Somebody
3の「ポジティヴィティー」と6の「スイート・サムバディー」が初めて目にすうタイトルです。
今後の流れですが、4月20日日本発売の場合、アートワーク(ジャケット)などの素材が3月18日まであたりに到着し、マスターテープが3月末日までに来れば、予定通りの発売となります。
見極めポイントとしては、1)ジャケットなどの素材が届く、2)マスターテープが届く、の2点がクリアされれば、発売確率99%と言っていいでしょう。そして、店頭に並んだ時点で100%という感じです。
>COKOさん
「ソー・ホワット・ザ・ファス」にギターでプリンスですか?? すごい!!
G。
それはさておき、あいつとか奴という第三人称を示す言葉として、よくcat(キャット)という単語が使われる。レイ・チャールズの自伝にも、「彼」を表すのにheという単語よりもcatの方が多数でてきた。訳語としては、あいつ、奴、彼、もし名前がはっきりしていれば、その固有名詞を使うが、ミュージシャンたちはいまでもよく使うようだ。
それはさておき、こちらは本当のネコ、catのお話。世界一有名なネコというのがこの愛嬌たっぷりのガーフィールドである。僕は昔からこのガーフィールドのキャラクターが大好きで、ガーフィーの電話というのをアメリカで買ったことさえある。これがなかなかふざけていて、受話器を取ると、寝ていたガーフィーの目がぱっちり開くというもの。初めて見た時には吹きだした。
それはさておき、昨秋公開された映画『ガーフィールド・ザ・ムーヴィー』のDVDを見た。実はこれ、劇場で見たいなと密かに思っていたのだが、その理由は、映画の宣伝でガーフィーがジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」にあわせてダンスを踊っているシーンがあったからだ。こいつは、ファンキーなキャット(奴)だなあ、と。
それはさておき、81分。いやあ、それにしても、ガーフィー君はこれCGなんでしょ。影もよくできてる。そして、このネコらしい性格がたまらない。怠け者でわがままで、意地悪の自己中。何も考えずに楽しめた。笑えた。
それはさておき、「アイ・フィール・グッド」、ふんだんに踊ってた。ジェームス・ブラウンみたいに足を横へつつ〜〜と移動させるやつ。やってた。このガーフィーを見たミスター・ブラウンはどんな顔をしたのだろうか。
それはさておき、もう一曲おもしろい選曲が。ビリー・ジョーエルの「ニューヨーク・ステイト・オブ・マインド」の替え歌で「ニュー・ドッグ・ステイト・オブ・マインド」。主人のジョンが自分よりも新しく来た犬のオーディーを可愛がるのを、寂しく思うガーフィーの心境を歌にしたもの。「新しい犬が来ての心境」といったところが直訳になるのだが、字幕の訳は原曲とのからみがなかったなあ。おそらく訳した人はビリー・ジョエルの曲だって知らなかったんだろう。
それはさておき、ガーフィールドのことをガーフィーと呼ぶのはよくあるが、誰かが単に「G」と呼んでいたのはおもしろかった。
それはさておき、Gがエルヴィスみたいなヘアスタイルにさせられ、一瞬エルヴィスもどきになったが、その場を去るときのセリフがG left the building! これはかなり笑えるポイント。字幕は「ガーフィールド退散」。もちろん、字幕としては正解、他に訳しようがないのだが、元の英語はElvis left the building! をもじってるのね。これは慣用句で、こういう時に使う。例えば有名人をライヴ会場の出口で待っているファンたちがいるとする。野球場でもいい。熱狂的なファンは、そのお目当ての有名人がでてこないことには帰らない。そういう時、係りの人が連中に向かって叫ぶのがこれだ。Elvis left the building! (エルヴィスはこの建物をでてしまいましたよ。エルヴィスはもうここにはいないよ)。今ではエルヴィスじゃなくても、「お目当ての有名人はもう去りましたよ」ということを意味する時にこのように言う。字幕、こうも付けられましたね。「セレブのガーフィー、退散!」とか。
それはさておき、下記が映画のサイト。
http://www.foxjapan.com/movies/garfield/
http://www.foxjapan.com/movies/garfield/whats.html
ENT>MOVIE>REVIEW>Garfield The Movie
それはさておき、あいつとか奴という第三人称を示す言葉として、よくcat(キャット)という単語が使われる。レイ・チャールズの自伝にも、「彼」を表すのにheという単語よりもcatの方が多数でてきた。訳語としては、あいつ、奴、彼、もし名前がはっきりしていれば、その固有名詞を使うが、ミュージシャンたちはいまでもよく使うようだ。
それはさておき、こちらは本当のネコ、catのお話。世界一有名なネコというのがこの愛嬌たっぷりのガーフィールドである。僕は昔からこのガーフィールドのキャラクターが大好きで、ガーフィーの電話というのをアメリカで買ったことさえある。これがなかなかふざけていて、受話器を取ると、寝ていたガーフィーの目がぱっちり開くというもの。初めて見た時には吹きだした。
それはさておき、昨秋公開された映画『ガーフィールド・ザ・ムーヴィー』のDVDを見た。実はこれ、劇場で見たいなと密かに思っていたのだが、その理由は、映画の宣伝でガーフィーがジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」にあわせてダンスを踊っているシーンがあったからだ。こいつは、ファンキーなキャット(奴)だなあ、と。
それはさておき、81分。いやあ、それにしても、ガーフィー君はこれCGなんでしょ。影もよくできてる。そして、このネコらしい性格がたまらない。怠け者でわがままで、意地悪の自己中。何も考えずに楽しめた。笑えた。
それはさておき、「アイ・フィール・グッド」、ふんだんに踊ってた。ジェームス・ブラウンみたいに足を横へつつ〜〜と移動させるやつ。やってた。このガーフィーを見たミスター・ブラウンはどんな顔をしたのだろうか。
それはさておき、もう一曲おもしろい選曲が。ビリー・ジョーエルの「ニューヨーク・ステイト・オブ・マインド」の替え歌で「ニュー・ドッグ・ステイト・オブ・マインド」。主人のジョンが自分よりも新しく来た犬のオーディーを可愛がるのを、寂しく思うガーフィーの心境を歌にしたもの。「新しい犬が来ての心境」といったところが直訳になるのだが、字幕の訳は原曲とのからみがなかったなあ。おそらく訳した人はビリー・ジョエルの曲だって知らなかったんだろう。
それはさておき、ガーフィールドのことをガーフィーと呼ぶのはよくあるが、誰かが単に「G」と呼んでいたのはおもしろかった。
それはさておき、Gがエルヴィスみたいなヘアスタイルにさせられ、一瞬エルヴィスもどきになったが、その場を去るときのセリフがG left the building! これはかなり笑えるポイント。字幕は「ガーフィールド退散」。もちろん、字幕としては正解、他に訳しようがないのだが、元の英語はElvis left the building! をもじってるのね。これは慣用句で、こういう時に使う。例えば有名人をライヴ会場の出口で待っているファンたちがいるとする。野球場でもいい。熱狂的なファンは、そのお目当ての有名人がでてこないことには帰らない。そういう時、係りの人が連中に向かって叫ぶのがこれだ。Elvis left the building! (エルヴィスはこの建物をでてしまいましたよ。エルヴィスはもうここにはいないよ)。今ではエルヴィスじゃなくても、「お目当ての有名人はもう去りましたよ」ということを意味する時にこのように言う。字幕、こうも付けられましたね。「セレブのガーフィー、退散!」とか。
それはさておき、下記が映画のサイト。
http://www.foxjapan.com/movies/garfield/
http://www.foxjapan.com/movies/garfield/whats.html
ENT>MOVIE>REVIEW>Garfield The Movie
神。
スティーヴィーのアルバムからの最初のシングル「ソー・ホワット・ザ・ファス」が出回り始めたようだ。これは既にこの日記でも何度か書いたように、2003年12月の来日公演で公開されていた曲。ほとんどすべての日本公演で演奏されたので、お聞きになったかたも多いことと思う。かなりゆったりした重いファンク曲でシンプルなリフが繰り返される。このシングルに対するリアクションはさまざまだ。
昔ながらのスティーヴィー風だという声、久々に聞いたスティーヴィー節、などという声から、ファーストシングルにはちょっと弱いのではないかといったものまで。僕の個人的感想としては、さすがにファースト・シングルとしてはキャッチーさに欠けるのではないか、といったところ。全米のポップチャートでナンバーワンになるかと言えば、ならないだろう。
「パートタイム・ラヴァー」や「アイ・ジャスト・コールド・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー」のような爆発的ヒットはむずかしい。それよりも、すでにテレビの『オプラ・ウィンフレー・ショウ』で歌われた新曲2曲が素晴らしい。
まず「ボトム・オブ・マイ・ハート」。これは、ゆったりしたスロー・バラード。ひじょうにメロディアスでキャッチー。覚えやすい。アメリカはともかく、日本ではすぐにエアプレイを獲得できる。
さらに素晴らしいのは、やはりスティーヴィーがピアノを弾きながら歌った「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」。(ホイットニーの曲とは同名異曲) これは、スティーヴィーの娘アイシャとのデュエットだ。アイシャは75年生まれなので、もう今年で30歳になる。彼女は立派なシンガーになった。この二人のデュエットが実にいい感じ。ちょっと哀愁を帯びたタイトルのところは、一度聞けば覚える。ひじょうにわかりやすい。これはシングルヒット間違いなしである。全米でベスト5入りはできると思う。うまく行けば1位も可能だ。
しかし、果たして、スティーヴィーがこの曲のシングルカットに許可を与えるかどうか。そこが問題だ。なにしろ、かつてスティーヴィーはアルバム『キー・オブ・ライフ』発売当初、同アルバムの中でアルバムカットとして超人気を得ていた「イズント・シー・ラヴリー」のシングルカットを絶対に許可しなかったという前歴がある。その理由は、この曲に特に思い入れがあったからだという。最初の子供アイシャが生まれたその喜びを記した曲で、このとてもパーソナルで宝物のような曲を、広く世間に晒したくなかったのかもしれない。
一体、セカンド・シングルは何になるのだろうか。僕にわかるわけはない(How Will I Know) 。神のみぞ知るだ。
スティーヴィーのアルバムからの最初のシングル「ソー・ホワット・ザ・ファス」が出回り始めたようだ。これは既にこの日記でも何度か書いたように、2003年12月の来日公演で公開されていた曲。ほとんどすべての日本公演で演奏されたので、お聞きになったかたも多いことと思う。かなりゆったりした重いファンク曲でシンプルなリフが繰り返される。このシングルに対するリアクションはさまざまだ。
昔ながらのスティーヴィー風だという声、久々に聞いたスティーヴィー節、などという声から、ファーストシングルにはちょっと弱いのではないかといったものまで。僕の個人的感想としては、さすがにファースト・シングルとしてはキャッチーさに欠けるのではないか、といったところ。全米のポップチャートでナンバーワンになるかと言えば、ならないだろう。
「パートタイム・ラヴァー」や「アイ・ジャスト・コールド・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー」のような爆発的ヒットはむずかしい。それよりも、すでにテレビの『オプラ・ウィンフレー・ショウ』で歌われた新曲2曲が素晴らしい。
まず「ボトム・オブ・マイ・ハート」。これは、ゆったりしたスロー・バラード。ひじょうにメロディアスでキャッチー。覚えやすい。アメリカはともかく、日本ではすぐにエアプレイを獲得できる。
さらに素晴らしいのは、やはりスティーヴィーがピアノを弾きながら歌った「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」。(ホイットニーの曲とは同名異曲) これは、スティーヴィーの娘アイシャとのデュエットだ。アイシャは75年生まれなので、もう今年で30歳になる。彼女は立派なシンガーになった。この二人のデュエットが実にいい感じ。ちょっと哀愁を帯びたタイトルのところは、一度聞けば覚える。ひじょうにわかりやすい。これはシングルヒット間違いなしである。全米でベスト5入りはできると思う。うまく行けば1位も可能だ。
しかし、果たして、スティーヴィーがこの曲のシングルカットに許可を与えるかどうか。そこが問題だ。なにしろ、かつてスティーヴィーはアルバム『キー・オブ・ライフ』発売当初、同アルバムの中でアルバムカットとして超人気を得ていた「イズント・シー・ラヴリー」のシングルカットを絶対に許可しなかったという前歴がある。その理由は、この曲に特に思い入れがあったからだという。最初の子供アイシャが生まれたその喜びを記した曲で、このとてもパーソナルで宝物のような曲を、広く世間に晒したくなかったのかもしれない。
一体、セカンド・シングルは何になるのだろうか。僕にわかるわけはない(How Will I Know) 。神のみぞ知るだ。
現状。
スティーヴィー・ワンダーの出る出ると言われてなかなかでてこない新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』に再度、発売情報が浮上している。昨年6月には一度かなりの確率で発売されそうになったが、土壇場でキャンセルになった。おそらく、レイ・チャールズの死去、さらに最初の妻シリータの死去の影響があったと思われる。現在までのところの情報をまとめておこう。
現時点での発売日はアメリカで5月3日、日本は先行で4月27日。タイトルは昨年発表された通り、『ア・タイム・トゥ・ラヴ』。収録曲の全曲リストはまだなし。ただし、アルバムからの先行シングルは全世界で「ソー・ホワット・ザ・ファス」になる。これは、2003年12月の来日公演でも演奏している重いファンキーな作品。レコーディングされたヴァージョンでは、あのアン・ヴォーグがバックコーラスをつけている。
この他に大注目は、スティーヴィーの娘、アイシャ(「イズント・シー・ラヴリー」のモデルとなった赤ちゃん)とのデュエット曲「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」。これは、しっとりとした覚えやすいバラードで、ヒット性もかなりたかい。
マスターテープが3月末までに到着すれば、4月末に発売が可能になる。すべてが順調に行けば、3月中にファーストシングルのサンプルが全米のラジオに配布される。これが配布されれば、かなりの確率でアルバム発売になるだろう。
現在モータウン・レコードは、シルヴィア・ローンという新しい社長が就任し、ローン氏の直轄プロジェクトとして全社的に世界的プロモーション戦略を構築中。ローン氏は元アトランティックの社長から移籍してきたやりての女史。
おおまかなプランでは、5月発売、夏ごろに全米ツアー開始、その後ワールドツアー、大規模イヴェント、年末グラミーのノミネート入りを狙い、2006年2月、グラミー賞獲得を狙うなど、年間にわたってスティーヴィーの新作をプッシュしていくという。
昨年のリリースの確度が高かったのは、6月8日に全米ネットワークで放送されている人気番組『オプラ・ウィンフレー・ショウ』に1時間にわたってゲストで登場、「ソー・ホワット・ザ・ファス」「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハート」「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」などの新曲を披露していたからである。流れとしてはここで、新曲を発表し、7月のアルバム発売へつなげる予定だった。だが、ご存知のようにその2日後、レイ・チャールズ死去という、ある意味予期せぬ出来事が起き、さらにその後スティーヴィーの最初の妻であるシリータが亡くなり、スティーヴィーにとっては大打撃となり、まさに喪に服すべきひと時となった。正式には、アルバム発売の延期の理由は明らかにされていないが、そのあたりの事情があるものと推測される。
今後も最新情報があれば、順次お伝えしていく。
スティーヴィーのオフィシャル・サイトが始まっている。
http://www.stevie-wonder.com/
オプラ・ウィンフレー・ショウのサイト
www.oprah.com
+++++
個人的見解で言えば、すでに最初のリリース情報から3年以上を経過しており、またかという感じもなくはないが、昨年のリリース情報の確度を仮に85%とすると、今回のリリース確度は93%くらいまでありそうだ。
もちろん、僕自身も渾身のライナーを書く予定。スティーヴィーの『カンヴァセーション・ピース』を書いてから、ほぼ10年ということになる。
+++++
スティーヴィー・ワンダーの出る出ると言われてなかなかでてこない新作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』に再度、発売情報が浮上している。昨年6月には一度かなりの確率で発売されそうになったが、土壇場でキャンセルになった。おそらく、レイ・チャールズの死去、さらに最初の妻シリータの死去の影響があったと思われる。現在までのところの情報をまとめておこう。
現時点での発売日はアメリカで5月3日、日本は先行で4月27日。タイトルは昨年発表された通り、『ア・タイム・トゥ・ラヴ』。収録曲の全曲リストはまだなし。ただし、アルバムからの先行シングルは全世界で「ソー・ホワット・ザ・ファス」になる。これは、2003年12月の来日公演でも演奏している重いファンキーな作品。レコーディングされたヴァージョンでは、あのアン・ヴォーグがバックコーラスをつけている。
この他に大注目は、スティーヴィーの娘、アイシャ(「イズント・シー・ラヴリー」のモデルとなった赤ちゃん)とのデュエット曲「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」。これは、しっとりとした覚えやすいバラードで、ヒット性もかなりたかい。
マスターテープが3月末までに到着すれば、4月末に発売が可能になる。すべてが順調に行けば、3月中にファーストシングルのサンプルが全米のラジオに配布される。これが配布されれば、かなりの確率でアルバム発売になるだろう。
現在モータウン・レコードは、シルヴィア・ローンという新しい社長が就任し、ローン氏の直轄プロジェクトとして全社的に世界的プロモーション戦略を構築中。ローン氏は元アトランティックの社長から移籍してきたやりての女史。
おおまかなプランでは、5月発売、夏ごろに全米ツアー開始、その後ワールドツアー、大規模イヴェント、年末グラミーのノミネート入りを狙い、2006年2月、グラミー賞獲得を狙うなど、年間にわたってスティーヴィーの新作をプッシュしていくという。
昨年のリリースの確度が高かったのは、6月8日に全米ネットワークで放送されている人気番組『オプラ・ウィンフレー・ショウ』に1時間にわたってゲストで登場、「ソー・ホワット・ザ・ファス」「フロム・ザ・ボトム・オブ・マイ・ハート」「ハウ・ウィル・アイ・ノウ」などの新曲を披露していたからである。流れとしてはここで、新曲を発表し、7月のアルバム発売へつなげる予定だった。だが、ご存知のようにその2日後、レイ・チャールズ死去という、ある意味予期せぬ出来事が起き、さらにその後スティーヴィーの最初の妻であるシリータが亡くなり、スティーヴィーにとっては大打撃となり、まさに喪に服すべきひと時となった。正式には、アルバム発売の延期の理由は明らかにされていないが、そのあたりの事情があるものと推測される。
今後も最新情報があれば、順次お伝えしていく。
スティーヴィーのオフィシャル・サイトが始まっている。
http://www.stevie-wonder.com/
オプラ・ウィンフレー・ショウのサイト
www.oprah.com
+++++
個人的見解で言えば、すでに最初のリリース情報から3年以上を経過しており、またかという感じもなくはないが、昨年のリリース情報の確度を仮に85%とすると、今回のリリース確度は93%くらいまでありそうだ。
もちろん、僕自身も渾身のライナーを書く予定。スティーヴィーの『カンヴァセーション・ピース』を書いてから、ほぼ10年ということになる。
+++++