Brick Gonna You Sweat 

2007年9月24日
【ブリック】

三面六臂(さんめんろっぴ)。

1976年、「ダズ」の大ヒットで一躍シーンに踊りでたアトランタのセルフ・コンテインド・グループ、ブリックが初来日、丸の内コットン・クラブで火曜(25日)までライヴを行っている。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード、そして「ホーンズ」(笑)の計5人。このうち、ベース、ギター、「ホーンズ」の3人がオリジナル・メンバー。おもしろいのがこの「ホーンズ」ことジミー・ブラウン、なんとステージ中央のスタンドには、トランペット、サックス、トロンボーン、クラリネット(これは使用せず)、そして、フルートを立てかけ、次々とこれらの楽器を演奏する。ホーン関係を一人で何役もやるので、一人なのに「ホーンズ」だ。トロンボーンを吹いたかと思えば、次の小節では首にかけたサックスを吹いたり、三面六臂(さんめんろっぴ)の大活躍。この他に、もちろん、ヴォーカルとダンスが加わると1人6役だ! 

安定したドラムス、ベース、ギター、キーボードで相当濃いファンク・グルーヴが生まれでて、おなじみのヒット曲には、ぐっとくる。ただアンコール含めて67分はちょっと短いかなあ、という感じも。個人的には前日のライヴが6万人=3時間半だったので、1時間=100人のライヴだとちょっと軽く感じたのかもしれない。

LTDの大ヒット「ラヴ・バラード」を歌ったのは、ブリックに入って9年、日本は初めてのキーボード、グレン・パーデュー。なかなかしっとりとしたいい感じだった。続く「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」は、三面六臂男ジミーがルイ・アームストロングを真似て歌った。さすがに、アンコールの「ダズ」では観客が総立ちになった。総立ちの観客の中には、超ビッグなアフロ・ヘアーの女子2人もいて、目立っていた。あれは何者? 

ちなみに、ドラムスのヴィクターは日本に来るのは13回目だそうで、そのうちの1回はトランジットで立ち寄った1998年ごろだという。それが、なんとルーサー・ヴァンドロスがシンガポールでライヴをやった時のことで、そのバックを務めたそうだ。なんだって、ルーサー、シンガポールまで来てた? 聞いてないぞ。(笑) 

■メンバー

Jimmy Brown(vo,tp,tb,sax,fl), Glen Perdew(vo,key), Reginald Hargis(vo,g), Raymond Ransom(vo,b), Victor Alexander(ds)

コットン・クラブ・オフィシャル
〔ブリックは、9月24日、25日まで〕
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/index.php?yr=2007&;mn=09#181

Setlist : Brick @ Cotton Club, September 23, 2007
セットリスト : ブリック

show started 20:02
01. Intro
02. Ain’t Gonna Hurt Nobody
03. Sweat (Til You Get Wet)
04. Happy
05. Love Ballad
06. What A Wonderful World
07. Dusic
--. (Drum Solo)
08. We Don’t Wanna Sit Down, We Wanna Get Down
Enc. Dazz
show ended 21:09

(2007年9月23日日曜、丸の内コットン・クラブ=ブリック・ライヴ)
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2007-121