【ソーラー王朝のダイナスティー・ライヴにジェフリーが飛び入り】

サプライズ。

1970年代後期から1980年代中期にかけてロス・アンジェルスのソウル・レーベル、ソーラー・レコードからヒットを放ったグループ、ダイナスティーの来日ライヴ。彼らの初来日はメンバーによると1988年、六本木にあったピックフォード・クラブだったという。その後、ピックフォードに1996年再来日、1999年大晦日には2000年を祝うイヴェントで米軍横田基地でライヴを行い、今回の来日は4回目となる。僕は初めて見る。グループの中心は、ほぼオリジナルと言っていいケヴィン・スペンサーとウィリアム・シェルビー。

ドラムス、ギター、ベースにキーボード3人、女性ヴォーカル2人という計8人。ソーラー系アーティスト(レイクサイド、ウイスパーズ、シャラマー)など、さらに1970年代から1980年代にかけてしっかりライヴをやっていたソウル系のセルフコンテインド・グループ(自給自足グループ=バンド演奏と歌、楽曲の作曲などをすべて自分たちでまかなうグループのこと)はみなしっかりしているが、このダイナスティーのライヴも間違いなかった。

キーボードのKCことカート・クレイトンもかなりセンスがあると見たが、一番印象に残ったのはベース奏者ロイド・ジョーンズ(愛称ロックRok)。なかなかファンキーなベースを聴かせて素晴らしい。本人はジャズもR&Bもどちらもこなすという。彼のフェヴァリット・ベース奏者はたくさんいるが、ジャコ・パストリアス、スタンリー・クラークなどだそうだ。

軽快なミディアム調の曲はグルーヴ感あふれダンサブルでひじょうにいい。前半はダイナスティー自身のヒットを歌い、途中からメンバーのケヴィン、ウィリアムらがソーラーの他のアーティストに書いた作品を歌った。タイトル通り、「ソーラー・ショウ」の趣だ。

そんな中、サプライズはシャラマーのメンバーでありダンスの上手なジェフリー・ダニエルズが観客席にいたこと。ウィリアムに呼ばれてステージに登場したジェフリーは、マイクを持ってこう言った。「彼ら(ウィリアムやケヴィン)は、数々の素晴らしい曲をシャラマーのために書いてくれた。素晴らしい曲なくして、素晴らしいダンスは踊れない。音楽で踊るんだからね」と言いながら、自分の口で効果音を出しながら、歯切れのいいロボットダンスを縦横無尽に繰り広げた。ウィリアムが「彼はマイケル・ジャクソンにもダンスを教えたんだ」と言って、煽る。このダンスだけでも来た甲斐はあったかもしれない。

下記セットリスト8の「イズ・イット・グッド・トゥ・ユー」が始まる前のMCで、ケヴィンが「この曲を書いたタカ・タカヤナギはここ日本出身のソングライターだ。この作品は日本人が書いたのものとしては初めてブラック・チャートでナンバーワンになったんだ。大きな拍手を」と説明。この場には高柳さんはいたのだろうか。

一部熱心なダイナスティー・ファンが座席の前のほうにいたが、若干集客が少なく残念。次回はもっと事前告知をしよう。

■メンバー

“ソラー” レコーディング・アーティスツ・レヴュー by ダイナスティ
William Shelby(vo,key), Kevin Spencer(vo,key), Celestine Cunningham(vo), Chandi Rae Bozeman(back vo), Kurt “KC” Clayton(key), Reginald Morgan(g), Lloyd "Rok" Jones(b), Derrick Turner(ds)

■Setlist: Dynasty @ Cotton Club, August 30, 2007
セットリスト ダイナスティー コットン・クラブ

( ) denotes artists who made the song hit

show started 21:32
01. Groove Control (Dynasty) (1980-from 1st album)
02. Do Me Right (Dynasty) (1980)
03. I Don’t Want To Be A Freak (But I Can’t Help Myself) (Dynasty) (1979)
04. Second Time Around (Shalamar) (1979)
05. Make That Move (Jeffrey Daniels In) (Shalamar) (1981)
06. Somewhere There’s A Love (Shalamar) (1980-from "Three For Love" album)
07. A Night To Remember (Shalamar) (1982)
08. Is It Good To You (Whispers) (1991)
09. It’s A Love Thing (Whispers) (1981)
10. Keep On Loving Me (Whispers) (1983)
11. And The Beat Goes On (Whispers) (1980)
Enc. I’ve Just Begun To Love You (Dynasty) (1980)
show ended 22:40

(2007年8月30日木曜、丸の内コットン・クラブ=ダイナスティー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Dynasty
2007-106
ラウル・ミドン〜見たものを歌に託す】

マウス・トランペット。

「唇をこう、誰かとキスをするみたいにして、それで音をだすんだ。それから音のアーティキュレーション(発音のメリハリ)をしっかりつけるんだ」 ラウル・ミドンは懇切丁寧に「マウス・トランペット」のやり方をオーディエンスに教え始めた。あちこちの曲で飛び出るマウス・トランペットは、もはやラウルのお家芸だ。そして、ついに「では、やってみよう」と言って、観客にマウス・トランペットをやらせ、ちょっとしたマウス・トランペットのコール&レスポンスになった。

ギター一本と彼の歌声、そして、マウス・トランペットだけで、すべての音を紡ぎ出すラウル・ミドン。ソロ・アーティストとしては2005年10月、2006年1月以来3回目の来日(他に別アーティストのバックで来日がある)で、再びプロモーション用のショーケースを行った。渋谷クアトロは超満員で、立錐の余地もない。酸欠にさえなりそうな状態だ。東京のFMラジオ局、Jウェイヴの番組『ブーム・タウン』とタイアップした、番組リスナー招待イヴェント。

それにしても、ギター一本と歌だけでこれだけの人を集めることができるというのはたいしたもの。ラウルの素晴らしさについては、過去2本のライヴ記事を参照されたい。感想はまったく同じである。このようなリアル・ミュージックがきちんと認められているというところが素晴らしい。

今回は新作『世界の中の世界(A World Within A World)』からの作品を中心に披露。まだ僕自身なじんではいなかったが、それぞれの歌詞をもっと聞き込んでライヴに臨みたいと思った。

改めて、ラウルが見ているもの、彼はそれを自分のもの、自分の歌にしていると感じた。

今回の新情報としては、過去記事で彼の生年月日を1965年か1967年くらいと推測していたのだが、なんと正解は1966年の3月14日とのこと。ウマ年です。3月14日は前にも書いた通り、クインシー・ジョーンズと同じ誕生日。そして、恩師アリフ・マーディン(3月15日)と一日違いだ。

■ラウル・ミドン最新作『世界の中の世界(A World Within A World)』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000RY43KM/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

October 25, 2005
Raul Midon: From Donny To Stevie To Raul
ショーケース・ライヴの模様
http://blog.soulsearchin.com/archives/000603.html

January 31, 2006
Raul Midon: He Sings What He Saw In His Rural Hometown
【故郷で見た景色を歌うラウル・ミドン】
http://blog.soulsearchin.com/archives/000805.html

■セットリスト
Setlist : Raul Midon @ Quatro Shibuya, September 1, 2007
セットリスト ラウル・ミドン 渋谷クアトロ

show started 18.17
01. Pick Somebody Up
02. All Because Of You
03. All The Answers
04. Tembererana
05. Caminando
06. The More That I Know
07. State Of Mind
Enc. Sunshine
show ended 19.08

(2007年9月1日土曜、渋谷クアトロ=ラウル・ミドン・ショーケース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Midon, Raul
2007-108
【「レノマス」を捕まえた!】

キャッチ。

2007年8月19日(日)に、自由が丘の「マルディ・グラ」で「ソウル・サーチン・ビデオ・ナイト」というささやかなイヴェントを行った。そして、そのときに「マルディ・グラ」のマスター、川村さんとその界隈の話をして、そこに思い出の「レノン・ストリート」という店があったことがわかった。そして、そのことを下記ブログに書いた。

August 22, 2007
Mardi Gras: Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 1)
【マルディ・グラからつながる自由が丘の思い出】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_22.html

August 23, 2007
Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 2)
【自由が丘へのルーツ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_23.html

このとき、僕はかなり「レノン・ストリート」のことを調べたのだが、思ったほどの情報はでてこなかった。「レノマス」の名前も忘れてしまったほどである。一応、記憶に基づいて書いて、それなりの裏は取ったのだが、な、な、なんと今日、「レノン・ストリート」に検索をかけると、その「レノマス」本人のブログがヒットするではないか。10日前にはヒットしなかったのに。この10日で何があったのか。(笑) それとも、以前の検索がなにか、不十分だったのか。謎だ。彼のブログは今年の3月から始まり、6月くらいまで書かれているのだが、ここ2ヶ月はごぶさたになっている。

そのブログがこれ。
http://blog.goo.ne.jp/lenomas

彼がどのようにして、「レノン・ストリート」を始めたのかなどが書かれていて思わず読んでしまった。そして、ここに映っている写真こそ「レノマス」だ! 超懐かしい! メールアドレスまで「レノマス」ではないか! なんというインターネットの世界。20数年音信不通だった人物とこうして連絡が取れるようになるなんて。

「レノン・ストリート 自由が丘」の検索で、新たにひっかかった記事から読み込んで「レノマス」の名前がわかった。「土田」さんだった。そうだ。そうだ。「レノン・ストリート」で検索すると、すでにいくつか僕のブログも出てくる。ほかに、前回のリサーチで読んだタイトルもあるが、見かけなかったものもある。

この発見に感動して、僕はすぐさま「レノマス〜土田さん」にメールを送った。

ブログを読むと、西海岸でアメリカ人の奥さん、子供とともに幸せに過ごされているようだ。

果たして、メールの返事は来るかな。

ENT>ESSAY>Lennon Street
【ブレンダ・ヴォーン、ソロ第2弾ライヴ10月に、木下航志ゲストで登場】

気合。

ソウル・サーチャーズの一員であり、「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ことブレンダ・ヴォ−ンが、昨年9月以来2度目のソロ・ライヴを来る2007年10月11日(木曜)東京・目黒のブルース・アレーで行う。

今回もメンバーにケイリブ・ジェームス、フィリップ・ウー(キーボード)、クリフ・アーチャー(ベース)など。オリジナルあり、ジャズあり、ソウル、ファンクあり、もちろん、アレサあり、ドリームガールズあり、といった感じになりそうだという。1年ぶりということで、かなり「気合」が入っているようだ。

また、今回はスペシャル・ゲストとして先週品川教会で共演した木下航志が登場することが決定した。再び、航志&ブレンダの強力デュエットが聴かれることになる。航志&ブレンダは『ソウル・サーチン〜アレサ・フランクリン』で「明日に架ける橋」の強烈なヴォーカル・バトルで観客を圧倒させたが、品川教会の「アメージング・グレイス」での壮絶デュエットも記憶に新しい。ブレンダがどうしても航志くんと一緒に歌いたいということで、実現する。

ブレンダは、文字通り「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」。実力はピカ一だ。日本のシンガーのスタジオワーク、ライヴでのサポートなどから、CMまで多数のプロジェクトをこなす。時にソウルフルに、ゴスペルに、ブレンダが登場するところ、どこでもソウル・ライヴ会場か教会になってしまう。

もしまだブレンダ・ヴォーンのフル・ショーをご覧になっていない方がいらしたらぜひこの機会にどうぞ。

■SOUL SINGER BRENDA VAUGHN

(Vo)Brenda Vaughn (HAMMOND B-3/Key)Philip Woo (Key/Vo)Kaleb James and more
Melodie Sexton(Chorus)
スペシャルゲスト 木下航志

日時 2007年10月11日(木) 開場 18時 開演第1部19時30分〜 第2部21時15分〜
会場  目黒・ブルースアレー http://www.bluesalley.co.jp/
住所  〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14
ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F
電話  03−5740-6041(予約専用電話)当日のお店の番号03-5496-4381
行き方  JR山手線・目黒駅西口を降りて、恵比寿方向へ進み目黒通り(一方通行)を左折、100メートル弱・坂を降りた右側。地下一階。駅から徒歩3分。
地図  http://www.bluesalley.co.jp/
料金  4000円(チケット代)+525円(席料)+ドリンクなど、当日チケットは4500円 (いずれも税込み)

■ブレンダ・ヴォーン過去関連記事

2004/02/09 (Mon)
Phillip Woo & Hank Nishiyama Live At Motion Blue
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200402/diary20040209-1.html

November 10, 2005
Brenda Vaughn Steal The Show
【ブレンダの声に感動】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200511/2005_11_10.html

September 09, 2006
Philip Woo Band Live: Joe Sample To Gladys Knight, Brenda To Ruika
http://blog.soulsearchin.com/archives/001253.html

September 20, 2006
Brenda Vaughn: Lady Soul Is Here To Stay
【ブレンダ・ヴォーン・ソロ・ライヴ〜「レディー・ソウル」の語彙が蘇る】
(前回のブレンダの初ソロ・ライヴ評)
http://blog.soulsearchin.com/archives/001273.html

January 23, 2007
Brenda Vaughn Will Be Honored "Living Legend" Award
【ブレンダ・ヴォーン、ベイ・エリア・ブラック・ミュージック・アワードを受賞へ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001538.html

■ブレンダ・ヴォーン・オフィシャル・ウェッブ
http://www.brendavaughn.com/

ブレンダ・ヴォーンは、『ソウル・サーチン』でマーヴィン・ゲイ、アレサ・フランクリンの回に参加。

ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT>Vaughn, Brenda
【ジョー、ビルボード・ライヴに初登場】

初。

先月六本木ミッドタウンにオープンしたライヴハウス「ビルボード・ライヴ」に初めて行った。なかなかタイミングがあわず、やっとだ。

さて、会場は高さが5層になっているのが大きな特徴。ステージすぐ下を1階とすると、その上に4層ある。2層以降はすべてステージを見下ろす感じになる。5層目からは、かなりの角度で見下ろす。歌舞伎の「一幕見」みたいかもしれない。ステージが始まる前は、ステージ後ろのカーテンが開いていて、赤坂方向のビルの夜景が美しく広がり、ちょっとニューヨークのライヴハウスを思わせる。

ジョーはもう何度も来日しているが、今回はこうした小さなライヴハウスということでオーディエンスにより親近感を持たせる。1階の前2列は全席女性ばかり。トータルでも7−3で女性のほうが多い。

オープニングがいて、ケダー・レーベルからデビューする予定のアルジェブラという女性シンガー。一見、インディア・アリーあたりを思わせるオーガニックなシンガーでギターを弾きながら歌う。ジョーの説明によると彼女のアルバム『パーパス』は10月にリリースされるとのこと。なかなかいい雰囲気を醸し出していてよかった。

多くの女性ファンが、ジョーのために花を持ってきて、隙あらば渡す。そして、ジョーは花をくれた女の子にハグ。大サーヴィスぶりだ。いつもながらに、曲も2分くらいで次々とメドレーになってテンポいい。

しかし、個人的に一番印象に残ったのは、アンコールの部分。バックのカーテンが開かれ、高層ビルの夜景をバックにジョーは言った。「1995年に日本に初めて来て以来、何度もこの地には来ているが、いつも観客のみんなは最高だ。だから、その感謝の意味もこめて、日本の君たちのためだけに、アコースティックで何かやってみようかな。どうだい?」 こうしてアコースティック・ギターの弾き語りで4曲を披露したのだ。

特に4曲目ではオープニングで歌ったアルジェブラを呼び込み、「みんなはオールド・スクールは好きかな」と言って、スモーキー・ロビンソンの「クルージン」(ディアンジェロもカヴァー)を2人で歌い始めた。バンドは軽く「クルージング」のリズムを刻みながら、ジョーは乗ってきたのか、アルジェブラに「カーティス・メイフィールドは好きかい?」と尋ねて、「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」のフレーズを弾き語りだした。残念ながら、アルジェブラはそれには対応できなかったが、続く「ピープル・ゲット・レディー」は、なんとかコーラスでついてきた。

ジョーのこうしたミュージシャンとしての自由なところは、なかなかいい。それにしても、女性ファンの熱い支持ぶりは、本当にすごい。

■ジョー・過去記事(ライヴ評)

2003/12/13 (Sat)
Sex & Soul: That’s What Joe Is
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031213.html

■ジョー最新盤 『エイント・ナッシング・ライク・ミー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NDJGE0/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■Members:

Joe Thomas (vocal)

Daniel Jones (keyboards)
Michael Severson (guitar)
Catalyst (bass, keyboards=musical director)
Jermain Parrish (drums)

Candyce Heather (dancer)
Toni Smith (dancer)

Algebra Blessett (vocal)

■ビルボード・ライヴ・オフィシャル・ウェッブ・スケジュール
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=calendar&;;;shop=1

■Setlist : Joe and Algebra @ Billboard Live, Roppongi, September 4th, 2007 [transcribed by the soul searcher]
セットリスト : ジョー、アルジェブラ @ 六本木ビルボード・ライヴ

=Algebra=
show started 21:36
01. At This Time
02. Some Kind Of Wonderful
03. You Do It for Me
04. What Happened
show ended 21:52

=Joe=
show started 21:52
00. [Video]
01. Ain’t Nothin’ Like Me (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
02. Stutter (from 3rd album "My Name Is Joe")
03. Ride With You (from 5th CD "And Then...")
04. Don’t Wanna Be A Player (from 2nd CD "All That I Am")
05. Where You At (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
06. If I Want Her (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
07. Just Relax (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
08. If I Was Your Man (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me")
--. Video
09. More & More (from 5th CD "And Then...")
10. What If A Woman (from 4th CD "Better Days")
11. Treat Her Like A Lady (from 3rd CD "My Name Is Joe")
12. All The Things (Your Man Won’t Do) (from 2ndCD "All That I Am")
13. Good Girls (from 2nd CD "All That I Am")
14. I Wanna Know (from 3rd CD "My Name Is Joe")

Enc.1. All That I Am (from 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
Enc.2. No One Else Comes Close (from 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
Enc.3. My Love (From 6th CD "Ain’t Nothin’ Like Me") (Acoustic guitar version) (introducing members)
Enc.4. Cruisin - A Riff Of "Let’s Do It Again" 〜 "People Get Ready" 〜 Cruisin (Smokey Robinson, D’angelo) (+Algebra)
show ended 23.03

++Joe’s Albums

1. Everything (Mercury)(1993)
2. All That I Am (Jive)(1997)
3. My Name Is Joe (Jive)(2000)
4. Better Days (Jive)(2001)
5. And Then... (Jive)(2003)
6. Ain’t Nothin’ Like Me (Jive) (2007)

(2007年9月4日火曜、六本木・ビルボード・ライヴ=ジョー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Joe
2007-109
【レノマスより返事届く〜情報は天下の回りもの】

返事。

1970年代後期から1980年代にかけてよく顔をだしていた自由が丘の「レノン・ストリート」とその周辺の話について、調べたり、書いたりしているうちに、その「レノン・ストリート」のマスター「レノマス」氏が今年の3月からブログを書いていたことが判明し、さっそくメールを送った。ついにその返事が届いた。

「レノマス」こと土田さんは、1989年にアメリカに移住、いわゆる飲食業界からは足を洗い、現在はカリフォルニアで不動産関係の仕事をしているとのこと。カリフォルニアで仕事をしているときに、いつもふと「あの頃の仲間たちは、みんなどうしているんだろう」と思っていたそうで、それがブログを始めた動機だという。メールとともに、きちんとした写真館で撮影されたような写真も送られてきて、その写真からは昔の面影が漂っていた感慨深かった。

土田さんは、最近のテクノロジーの発展には目を見張るものがあり、なんでもコピー&ペーストで、簡単に情報も出せたりするようになっているが、過去の「思い出」や、これまでの「自分のキャリア」というものは、簡単にコピーもペーストもできないものだと指摘している。おっしゃる通りだと思う。

彼のブログは2007年3月から6月くらいで、更新が滞っているが、ぜひとも続きを読みたい。

ところで、これはインターネットが普及する前から強烈に感じていることなのだが、情報というものはひじょうにおもしろいもので、情報は発信すればするほど、集まってくるのだ。

たとえば、レノマスがブログというものでレノン・ストリートについての情報を発信したために、僕のような人間がひっかかって連絡を取った。かつては、その媒体が新聞や雑誌やラジオ、テレビといった限られた媒体でしかなかったが、今では誰でもこのインターネットという媒体を使うと簡単に情報発信できる。

僕も2002年にインターネットでホームページを始めてから細々と情報を発信してきたが、やはりブログを毎日書くようになってから、以前よりも多くの情報が集まるようになった。それはBBSへの書き込みしかり、直接のメールしかり、どこかで会ったときに口頭で話し掛けられたりとさまざまだが、「出すと入ってくる」という感触がある。

そして、そうした情報のいくつかは、改めてブログに書いたり発信し、さらにそれにつれられてまた何かが集まってきたりする。まさに「情報は天下の回りもの」なのだ。インターネットの発展によって、それに加速度がついている感じがする。

+++

「情報は天下の回りもの」をどう表現するか。「金は天下の回りもの」=Money comes and goes. あるいは、 Money makes a round of the world. あるいは What goes around comes around. などと言えるようだ。それに倣ってタイトルをつけたみた。

■過去関連記事

August 22, 2007
Mardi Gras: Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 1)
【マルディ・グラからつながる自由が丘の思い出】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_22.html

August 23, 2007
Memory Of Jiyugaoka, Back In The Day (Part 2)
【自由が丘へのルーツ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_23.html

September 03, 2007
We’ve Got A Clue Of "Lenomas", Wow
http://blog.soulsearchin.com/archives/001990.html

ENT>ESSAY>Lennon Street

自由が丘 レノンストリート レノマス 
【台風9号ものともせずに黒沢薫ソロ・ライヴ敢行】

運命。

黒ポンことゴスペラーズの黒沢薫、2年ぶりのソロ・ライヴは彼にとってあこがれの「いつかやりたかったライヴハウス=ブルース・アレー」でのものになった。キーボードの松本圭司や、「ソウル・サーチン」などでのゲスト出演はあったものの、ここでフル・ショーは初めて。収容人数的にもいっぱいいっぱいで、大型台風9号がやってきていても、ファーストとセカンドを入れ替えにしても、それでも、立見が多数でた。

新しい黒沢薫バンド(略すとKKBか?)との相性もよく、前半のソウル・カヴァーは本人が一番こういうのをやりたかったというだけのことはある熱唱だった。特に、ジョニー・ギルの「マイ・マイ・マイ」のこぶしのところなど、完璧にコピー、さらに、ジョーの「オール・ザ・シングス」などは、僕は前々日にビルボード・ライヴでオリジナルのジョー・ヴァージョンを見ていただけに、そのジョーより正確な歌いっぷりに感心した。

黒沢さんは、ここで観客席の前列のファンと握手をした。彼も見たジョーのステージで、ジョーがこの曲でステージから観客席に下り、ファンと握手をしたりハグしたりしているのを見ていいなあ、と思ったので、自分でもやってみたという。ジョーの元にはファンからたくさんの花束や一輪花などが手渡されたが、いずれ黒沢ソロ・ショーでもこのジョーの作品あたりでシンガーに花を手渡すシーンなどもでてくるかもしれない。

また、「ウインディー・ラヴ」から同じリズムをキープしながら、山下達郎さんの「あまく危険な香り」へもっていくところなど、黒沢趣味全開だ。あるいは、ちょうど2006年7月の『ソウル・サーチン:ザ・セッション〜ルーサー・ヴァンドロス』の回でデュエットをした「ソー・アメージング」を再び、そのマルと黒沢さんの二人で聴かせた。あのときのデュエットも見事なものだったが、それがこうして同じ場所で再現されるというのは、僕も感慨深いものがあった。

途中の書き下ろした新曲であり、今回のライヴのテーマ「ラヴ・マサラ」は、超おもしろく笑えた。ホ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ。

本編最後が終わり、アンコールの拍手に呼び戻されたくろぽんは、全員のメンバー紹介をした後、「エナメル・ブラザーズのブラザー・クロこと黒沢薫」と自己紹介。付き人(マネジャー伊藤さん=これまたジェームス・ブラウンのダニー・レイ的役職に見えた)から白のジャケットと黒のサングラスを手渡されると、観客も一瞬どよめく。ま・さ・か・・・の予感。そして、ドラム・ビートに乗って「ブラザー・スズこと鈴木雅之〜〜〜」と紹介するや、客席の温度も急沸騰、歓声が大爆発、全員が一斉に客席後方アーティストが入ってくるほうへ振り向いた。そして、さっそうとブラザー・スズことマーチン登場。

「エナメル・ブラザーズです」「エナメル・ブラザーズです」「今、台風9号が近づいてきています」「今、台風9号が近づいてきています」「1−2−3! そんなの関係ね〜! そんなの関係ね〜!そんなの関係ね〜! オッパッピー!!」 これを3連発かました。マーチン、いきなりブルースアレーの客を全員わしづかみだ。(笑) そして、「シーズ・マイ・ガール」へなだれ込む。

おいしいところを一気にもっていったマーチンを送り出し、黒沢薫は語りだした。「今までにいろんな運命的な出会いがありました。ゴスペラーズのメンバーになっていなければ、こうしたミュージシャンたちに出会うこともなかっただろうし、ここのステージに立つこともなかったでしょう。あらゆるところですごく運命的な出会いを感じます。それは、台風にもめげず今、ここに来ているみなさんも、その同じ運命の輪の中にいます。みなさんにもよりよい運命が訪れるように〜」 そして、ラストソング「遠い約束」を歌った。

1日だけでは実にもったいない。何本か東京以外の地でもやればいいのに。観客と黒沢薫の運命の糸が結ばれた9月6日は、まさにクロの日であった。

■前回過去記事

April 06, 2006
Kurosawa Kaoru Live "Love Unlimited"
【黒沢薫・ソロライヴ〜ラヴ・アンリミテッド】
http://blog.soulsearchin.com/archives/000934.html

March 24, 2006
Kurosawa Kaoru Solo Live; Knowing Main Ingredients Of Group
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_03_24.html

■メンバー

(Vo)黒沢薫(from ゴスペラーズ) (Key)松本圭司 (Ds)田中栄二 (B)下野人司
(G)福原将宣 (Cho)maru、冨永祐輔

■Setlist : Kurosawa Kaoru @ Meguro Blues Alley, September 6, 2007
セットリスト 黒沢薫 ブルースアレー 

show started 21:36
01. Theme Of Love Anthem
02. Windy Love 〜 
03. あまく危険な香り [山下達郎]
04. My My My [Johnny Gill] 〜 
05. All The Things [Joe]
06. Love Masala
07. So Amazing (duet with Maru) [Luther Vandross]
08. All I Need (due with 富永祐輔)
09. Groovin’ 〜
10. Happy People 〜 Groovin’
11. After The Rain
Enc. She’s My Girl 〜 チェイサー (with 鈴木雅之=エナメル・ブラザース)
Enc2. 遠い約束
show ended 23.10

(2007年9月6日木曜、目黒ブルース・アレー=黒沢薫・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kurosawa, Kaoru
2007-110
【エナメル楽屋にて】

速攻。

クロポンの日、9月6日、台風9号、会場は目黒(メ・クロ)のソロ・ライヴ。実はファーストを見た後、黒沢薫さん、マーチンさんのエナメル楽屋に挨拶に行った。

さすが、エナメル楽屋といわれるだけのことはある。壁一面エナメルでピカピカに塗られ、白いスーツ、白黒のスーツなど80着が壁の端から端までだ〜っとハンガーにかけられ、まるでエナメル・ブティックのよう、さらに、黒のサングラス100本ちかく置かれ、まるでエナメル・サングラス博物館のよう、そしてそして極めつけは、白、黒、いろいろとりどりなエナメル靴がイメルダ婦人のシューズケースのようにまるでワシントン靴店銀座本店かと思われるほど置かれていた。

きっと、ブラザー・スズとブラザー・クロはその瞬間の気分でどのスーツを着て、どのサングラスをかけ、どのエナメルシューズを履くか決めるのだろう。ここにいると、相当エナメル気分が盛り上がる。

そんな中、ブラザー・クロが「エナメル6箇条」を小さな声で緊張しながら復唱する横で、ブラザー・スズは出番も一番最後のせいか、かなりリラックスしていて、エナメルで覆われた特注エナメル・テレビをつけ、ちょうどやっていた『うたばん』を見ていた。すると宇多田ヒカルが出ていて、その前で小島よしおが、「そんなの関係ねえ!」のネタをやって、受けていた。

すくっと立ち上がったマーチン、「おおっ、黒沢!」と呼ぶ。「頭のMCこうしよう。我々がエナメル・ブラザーズです」(ブラザー・スズ) 「我々がエナメル・ブラザーズです」(ブラザー・クロ) 「台風9号が近づいています」 (ブラザー・スズ) 「台風が近づいています」(ブラザー・クロ) 「それで、俺が1,2,3ってカウントするから、『そんなの関係ねえ!』を3回な。いいか。で、『オッパッピー』な」(ブラザー・スズ) 「はいっ!」(ブラザー・クロ) 

前々からクロポンは、マーチンさんは本番直前であろうが、いつであろうが、何かぽ〜〜んとアイデアが浮かんだら、すぐに実行するので、ときどきついていけないこともあるとこぼしていた。振り付けなどのアイデアも本番直前にこういう振りでとその場で教えたりすることがあるという。マーチンはマーチンで、「おれって、何かにインスパイアーされたりすると、すぐいろんなアイデアがぽんぽん出てきちゃうんだよ」と突然浮かんだアイデアを速攻で実行するのをよしとしている。

歌の練習などせずに、何度かネタのタイミングあわせをする2人。まるで漫才コンビだ。そして、セカンド・ショーのアンコール。ブラザー・クロに呼び込まれ熱狂する観客にもみくちゃにされながら、さっそうとステージに登場したブラザー・スズ。イントロのドラムが鳴る間、さっきまで練習したネタを披露。観客からはバカ受けだ。ところが、ブラザー・クロが「そんなの関係ねえ!」を3回言って「オッパッピー」のあとの台詞を忘れてしまったのだ。そこで、もう一度。再び出てこない。結局、3回やって、曲に行った。

というわけで、ファーストのアンコールではこのネタはない。なにしろ、ファーストとセカンドの間に生まれたアイデアなのだ。マーチンのネタ取り入れ速攻実行の真髄を垣間見た瞬間であった。

なお、エナメル楽屋の描写について、若干の誇張があるかもしれません。あなたのイマジネーションをお使いの上、お読みください。おっと、「そんなの関係ねえっ!」

(2007年9月6日木曜、目黒ブルース・アレー=黒沢薫・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kurosawa, Kaoru
2007-110

黒沢薫 ソロライヴ 目黒ブルース・アレー 鈴木雅之 エナメル・ブラザース 
【エイミー・ワインハウスはダニー・ハザウェイから学ぶことはないと言う】

新星。

このところ個人的にヘヴィー・ローテーションになっているのが、イギリスのシンガー、エイミー・ワインハウスの新作アルバム『バック・トゥ・ブラック』だ。最初のシングル「リハブ」を始め、全体的に1960年代風の香りが漂う。1983年9月14日イギリス生まれ、現在23歳、今週24歳になる。

このシンガー、すでにラジオなどでけっこうかかり始めているが、たとえば、山野楽器の長谷部さん(54)も大のお気に入りで、さっそく今日の「山野ミュージック・ジャム」のコーナーでも紹介することになった。かと思えば、マーチンさんマネージャーみぽりんさん(40)も、特に「リハブ」はシャネルズの曲を聴いて作ったんじゃないか、と疑っているもののめちゃお気に入り。かと思えば、『ソウル・ブレンズ』ディレクター波さん(31)も、早くから注目して個人的へヴィロテに。かと思えば、女子大生さっちゃん(20)も、何度か聴いているうちに、中毒状態になりつつある。

というわけで、20代から50代まで幅広い層から支持を集めているエイミー・ワインハウス。サウンドは、60年代のロネッツやモータウン・サウンドなどを元に作っていて、かなり昔風。メロディーもイギリスものだけに、日本人受けする。しかも、プリンスからオープニング・アクトをやらないかと誘われたり、ミック・ジャガーと共演したりと、ミュージシャン間の人気も抜群だ。

エイミーは、2007年5月18日にフロリダ州マイアミで、ブレイク・フィルダー・シヴィルという男性と結婚した。彼とは2年前につきあっていたが、一時期彼が元恋人とよりを戻していた。それを乗り越えての結婚だった。最新作『バック・トゥ・ブラック』には、そのブレイクとのいろいろな出来事(自分の失恋、復縁など)が描かれている。タイトルは、彼氏に去られて「真っ暗に舞い戻る」という感じだ。

15歳で高校を放校となり、酒と男に溺れ、酒のリハビリに行けとマネージャーに言われたところ、そのマネージャーのクビを切り、その時のことを曲にしたのが、「リハブ」だという。

「リハブ」には、レイやハザウェイがでてくる。そう、レイ・チャールズやダニー・ハザウェイだ。「リハビリに行かせようとしたって、絶対行かない。家でレイ・チャールズを聴いてたほうがマシ。70日も入ってるなんて、とっても無理無理。リハビリ行ったって何も覚えやしないんだから。あのミスター(・ダニー)・ハザウェイを聴いたって、何も学ばないんだから」 

恐れ入った。ミスター・ハザウェイ聴いても、学ぶことないのか、エイミー。コンサートやインタヴューのドタキャンも日常茶飯事か、エイミー。それは破天荒なエイミー。プリンスが気に入るというのもわかる。日本での快進撃はこれからだ。

■エイミー・ワインハウス『バック・トゥ・ブラック』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000J3FC0Q/soulsearchiho-22/ref=nosim/

(今日の『ソウル・ブレンズ』〜「山野ミュージック・ジャム」[16時半〜、インターFM76.1mhz]でエイミーのアルバムをご紹介します)

ENT>ARTIST>Winehouse, Amy
【ダンスマン〜横浜サマー・ファンク・フェスティヴァル】

熱気。

今年で5回目を向かえる『横浜ファンク・フェスティヴァル』。2003年から最初はレンガ倉庫でやっていたものが、今年からランドマーク・タワー内ランドマーク・ホールへ。徐々に規模が大きくなり、今回は横浜ファンク・フェス史上最大の1100人以上を動員。僕はしばらく前に着席制の「ニューヨーク・ハーレム・ナイト」を見ていたので、この人数には腰を抜かした。入口から人がいっぱいで中へもう入れない。立錐の余地なしとはこのこと。ざっと見て9割方女性ファンか。

今回は、ダンスマンが「ソウルパワー」などで仲良くなったゴスペラーズのうち、別の仕事で来られなかった黒沢薫を除く4人=その名も「ヨンペラーズ」、スクープ・オン・サムバディーからタケ(TAKE)、さらに、ズーコがゲストで登場。ひじょうに盛りだくさんの内容になった。

バンド編成は、ドラムス、ギター、ベース、キーボード、DJ(ターンテーブル)、ホーンセクション5人、コーラス3人(うち1人チャッカマン)にダンスマン。14人がオンステージ。ここにゲストが加わる大所帯だ。基本はダンスマンのヒット(ソウル・ヒットを空耳でやったもの)を中心に、途中タケ、ヨンペラーズとのコラボなどをはさむ。おおざっぱに言うと、前半がダンスマンヒット、中盤がゲストを向かえてソウルヒットのカヴァー、後半が再びダンスマンヒットという感じ。

ほとんどダンス・ヒット曲なので、会場の観客もずっと踊り続けていて、超熱気むんむんになっていた。「ソウル・パワー」同様、このライヴ・イヴェントも来年以降、ぜひ続けていってもらいたい。

村上はアンコールのところで呼び込まれ、武田哲也の「母に捧げるバラード」をダンスマンと一緒に作ったが、「ダンスマンほど、自分の好きな音楽を雑に愛してる人はいないですよ。こんなに乱暴に抱きしめる人はいないわけよ(笑)」とダンスマンのことを高く評価した。

ダンスマンが「背の高いヤツはジャマ」でデビューしたのは、1998年3月のこと。まもなく10年になる。その間、ひたすら空耳道を追求し、ソウル空耳替え歌をひとつの形にした。ソウルの名曲はいくらでもある。ワン・アンド・オンリーのこの路線で、これからもぜひがんばって欲しい。

■ダンスマン・最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000RRD49U/soulsearchiho-22/ref=nosim/";

■セットリスト

Setlist: Danceman @ Yokohama Landmark Tower, Landmark Hall, September 9, 2007
セットリスト ダンスマン 横浜ランドマーク・ホール

show started 17:55
00. SE〜チャカマン登場
01. ダンス☆マンのテーマ
02. 釣りしよう! ほら、サオふろう![Freak Show On The Dance Floor]
03. 赤ちゃんこんにちは21 [Dance Floor]
04. Kitaaa!
05. Superstition [Stevie Wonder] (TAKE from Skoop On Somebody)
06. Ain’t No Stoppin’ Us Now [MacFadden & Whitehead] (TAKE from Skoop On Somebody)
07. If I Ain’t Got You [Alicia Keys] (Zooco)
08. I Believe In Miracles [Jackson Sisters] (Zooco)
09. My Girl [Temptations] (ヨンペラーズ)
10. Love Machine [Miracles]  (ヨンペラーズ)
11. シャツたたんで収納 [Shine On] 
-- (ニセダンスマン)
12. ドーム3コ分ってどのくらい?[Only So Much Oil In The Ground]
13. グッと耐える [Good Times]
14. 二人のラブ・ゾーン (Zooco & 村上てつや)
15. じゃあ明日にすれば?[Just The Two Of Us] (TAKE)
16. 背の高いヤツはジャマ [She’s A Bad Mama Jama] (ヨンペラーズ)
17. ダンス部部長南原 [Boogie Wonderland] 
Enc1. いつもゴールデンかラブラドール [Greatest Love Of All]
Enc2. 接吻のテーマ [September] (TAKE + Skoop On Somebody + Zooco + ヨンペラーズ)
show ended 20:09

(2007年9月9日日曜、横浜ランドマークタワー・ランドマークホール=ダンス☆マン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>DANCE☆MAN
2007-112
【第4回ゴールドコンサート―チャレンジド(障がい者)・ミュージシャンの競演―】

チャレンジ。

体になんらかの障害がありながらも、一心に音楽に挑戦しているミュージシャンたちのコンサートが、過去3年間開かれ、その第4回が来る10月8日(月曜=体育の日で祝日)、東京国際フォーラム・ホールCで開催される。今回は、スペシャル・ゲストで木下航志(きした・こうし)が登場する。タイトルは「第4回ゴールド・コンサート―チャレンジド(障がい者)・ミュージシャンの競演―」。

今年で4回目を迎える「ゴールド・コンサート」は、全国から集まったCD、テープなどを審査、優秀な11組を国際フォーラムに招き、観客の前でライヴ・パフォーマンスを見せ、優勝者を決めるもの。障害は、目が不自由、歩行が不自由、手足が不自由、耳が不自由などさまざま。

審査員たちが審査をしている間、スペシャル・ゲストのライヴが行われるが、今年は木下航志が歌を披露する。また、彼と昨年の優勝者との共演も予定されている。また、このライヴの模様は、日本バリアフリー協会のホームページでも生中継される。

チケットはまだ入手可能なので、興味のある方は、下記問い合わせ先にお問い合わせの上、ご購入ください。

■ゴールドコンサートのホームページ(当日のインターネット生中継もここ)
http://www.npojba.org/goldconcert.htm



日時: 2007年10月8日(月・祝)15:30開場 16:30開演
会場: 東京国際フォーラム ホールC (最大1,502席)〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 電話 : 03-5221-9000
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
主催: NPO法人日本バリアフリー協会 
http://www.npojba.org/
チケット料金:  SS席指定 3,500円(△:残りわずか)、S席指定 3,000円 、A席自由 2,000円(A席のみ高校生以下の児童・生徒及びご引率の保護者・教員の皆様は無料。但し、事務局に要事前申込) 車いす席・*聴覚障がい者席指定 2,000円(△:残りわずか)(必要な方は介添者1名無料。これを希望される方は、必ず事務局まで事前にご連絡ください)
○「チケットぴあ」用(Pコード:609-888)電話:0570029966
出演:  テープ・CD審査を合格した11組(11組の詳細は↓)
http://www.challenged-music.net/gchp/gc4_entrant.htm
特別ゲスト: 木下航志
審査: 委員長・弘田三枝子 特別審査員・湯川れい子、吉岡正晴ほか計10名
賞 : グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞
司会: 鮎貝健、長崎圭子
ビデオメッセージ: 東儀秀樹、大黒摩季、エーバルト・クロー(デンマーク筋ジストロフィー協会・会長)
チケット問い合せ先: NPO法人日本バリアフリー協会 ゴールドコンサート事務局
〒102-0084東京都千代田区二番町11-1-505 TEL:03-5215-1485 FAX:03-5215-1735 info@npojba.org

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ENT>ANNOUNCEMENT>LIVE>Gold Concert Vol.4
【ジャズ・キーボード奏者ジョー・サビヌル死去】

革新的。

ジャズ・キーボード奏者、ジョー・ザビヌルが2007年9月11日、生まれ故郷オーストリアのウイーンで亡くなった。75歳だった。ジョー・ザビヌルは1932年7月7日ウイーン生まれ。チック・コーリア、ハービー・ハンコックらと並んで、ジャズ、フュージョンの発展に大きく寄与した。

奨学金を得てボストンのバークリー音楽院に入学するが、すぐにプロの道へ。1961年キャノンボール・アダレーのバンドのキーボード奏者になる。ここで彼の書いた「マーシー・マーシー・マーシー」が大ヒット。

1969年にマイルス・デイヴィス・グループのレコーディングに参加。アルバム『イン・ア・サイレント・ウェイ』、『ビッチズ・ブリュー』などの傑作に寄与した。『ビッチズ・ブリュー』では当時のアナログ片面全面を費やした「ファラオズ・ダンス」に参加して話題を集めた。

その後1970年、ウェイン・ショーター、ミロスラフ・ビトウスらとともにウェザー・リポートを結成、大センセーションを巻き起こす。ここには、天才ベース奏者ジャコ・パストリアスも抜擢。

ザビヌルの作品の中では1977年のアルバム『ヘヴィー・ウェザー』に収録された「バードランド」も有名。特に、マンハッタン・トランスファーが録音しヒットさせ、彼らの重要な持ち歌になった。1986年にウェザー・リポート解散、1995年ザビヌル・シンジケートを結成、ここでリチャード・ボナを起用。2006年には、日本の男性向けファッション誌「Z(ジー)」の表紙を飾っていた。

彼はエレクトリック・ピアノの初期から使用、さらにシンセサイザーも早くから導入。常に革新的に新しいサウンドに挑戦してきた。

ザビヌルは、ヨーロッパツアーを終えて1週間もしない9月7日に入院、その後9月11日に帰らぬ人となった。ガンだった、という。最近では1997年(渋谷クアトロ)、2003年10月、2005年5月、2006年8月(ブルーノート)などに来日していた。

■マイルス・デイヴィス 『ビッチズ・ブリュー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004VUJQ/soulsearchiho-22/ref=nosim

■ウェザー・リポート 『ヘヴィー・ウェザー』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000584TT/soulsearchiho-22/ref=nosim

OBITUARY>Zawinul, Joe / July 7, 1932 - September 11, 2007 (75)
【ジェームス・ブラウン・ファミリーのボビー・バード死去】

死去。

ジェームス・ブラウン・ファミリーの一員であり、ジェームス・ブラウンと多くの作品で共演してきたボビー・バードが2007年9月12日(水曜)、 ホームタウンのローガンヴィルの自宅で家族などに見守られながら死去した。73歳だった。死因はガン。

(詳細はのちほど)
【マル、ライヴごとに新曲1曲を課す】

課題。

だいたい2−3ヶ月に一度のペースでコンスタントに自身のライヴを敢行しているマル。「関西系ファットママ・シンガー」とのキャッチフレーズで躍進を続ける。ニューヨークのベース奏者、塩田さんのライヴ(モーション・ブルー)、黒沢薫さんのライヴでのバック・コーラス以来、ソロとしては5月以来のもの。

バンドは、ドラム、ギター、ベース、キーボードにコーラス2人の編成。このうち、ドラム、ベース、キーボードが現在スガシカオ・バンドのメンバーになっている。

歌声は強く、MCのトークも冴える。今回聴いた中では、スティーヴィーの「ノックス・ミー・オフ・マイ・ハート」が意外と彼女にあってる選曲に思えた。マリーナ・ショウの2曲も、もちろん彼女にとってはかなりの「オハコ」だが、これを聴いていて、ひょっとしてアニタ・ベイカー系の曲も彼女にはありかな、とも、ふと思った。

終わってみればアンコール含め、一時間半・超のライヴをなんなくこなすマル。フル・アルバム・デビュー前なのになかなかすごいね。やはり、ミュージシャン、シンガーはライヴで鍛えてからデビューというのがいい。

アンコール後にでてきたブレイズというヒップホップ・ユニットの2人組みとの絡みは、フリースタイルでその場でやったものだという。彼らは普段は3人で活動しているようだが、彼らのビデオにマルがゲスト出演したことでこの日ライヴに飛び入りしたらしい。一見ブラックなのだが、流暢に日本語を話す。ハーフだそうだ。この日登場したのはアーク(Ark)とイゴール(Igor)。歌も少し聴かせたが、なかなか印象的な声でおもしろい。話をしたいなと思ったら、すぐに帰ってしまった。

もうひとりこの日バックコーラスにいた長谷川雅洋さんもかなりユニークな声を持っていた。バランスの関係で、彼の歌をじっくり聴けなかったがバックコーラスにしては、目立つのでいい意味で気になった。

そこでライヴ後、話を聞くと「1025ゴスペル・クワイアー」で歌っていた、という。さっそくライヴ評をひっくり返して見てみると、あった。下記ブログでの「マサヒロ」くんというのが彼だった。

August 27, 2006
1025 Gospel Choir Live: Audience & Singers Become As One
http://blog.soulsearchin.com/archives/001226.html

ジェイ公山ばりと書いてある。そうだった、そんな感じだ。すると、最初に影響を受けたのが、「ザ・ダーク・エンド・オブ・ザ・ストリート」のジェームス・カーだというではないか。22歳だというのに、驚かされた。聞けば実家ちかくにレコードコレクターがいて、その人に聴かされ気に入ったという。どちらかというと、オーティスやジェームス・カー、あるいはウイルソン・ピケットなどのシャウト系が好きだそうだ。まだ学生でソロ活動などは行っていないというが、気になる人材だ。

マルはアルフィーでのライヴ後、いよいよブルース・アレーにソロで登場。毎回のライヴごとに1曲新曲を書くと自身に課題を与えている。今回も1曲目がそれだった。とってもいいことです。

■マル今後のライヴ

2007年10月13日(土曜)六本木アルフィー
http://homepage1.nifty.com/live/alfie/alfieTop.html
東京都港区六本木6-2-35 ハマ六本木ビル5F (日比谷線六本木一番出口出てすぐ右) 03(3479)2037
演奏時刻:20:00、22:00より (開場 19:00)
Charge 3,675 Drink別

2007年11月7日(水曜)目黒ブルースアレー
http://www.bluesalley.co.jp/index.html
〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14 ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F 03−5740-6041(予約専用電話)当日のお店の番号03-5496-4381
開場18:00 開演19:30〜 21:15〜
前売券 テーブル席(指定)4,000 当日券は500UP (各税込)

■オリヴィア・ライヴ

バックコーラスのオリヴィアのミニ・ライヴ。ギタリストと2人で軽くやるライヴ。
2007年10月5日(金曜)祖師ヶ谷大蔵カフェ・ムリウイ
http://www.ne.jp/asahi/cafe/muriwui/info.html
(音楽チャージなし=時間は未定なのでお店にお問い合わせください。だいたい7時過ぎになりそうとのこと)
〒157-0072 世田谷区祖師谷4-1-22-3F
03-5429-2033

■マル過去関連記事

May 15, 2007
Maru Live; Takeo & Mana Live
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200705/2007_05_15.html
(前回ライヴ評=ここに過去記事一覧があります)

■MARU バンドメンバー

林田“pochi”裕一(key)
渥美幸裕(guitar)
坂本竜太(bass)
岸田容男(drums)
Olivia(vocal)
長谷川雅洋(vocal)

http://www.marudiva.com/

■セットリスト

Setlist : Maru live at Plug, Shibuya, September 12, 2007
セットリスト マル 

show started 20:44
01. Jewels (新曲)
02. Can’t Stop
03. Loving You Is Like A Party [Marlena Shaw]
04. Street Walking Woman [Marlena Shaw]
05. Hiding
06. Knocks Me Off My Heart [Stevie Wonder]
07. Come Inside
08. Music
09. 少しだけ
10. Shining Star
11. 守りたいから
Enc. Happy Birthday to Sakamoto & Kishida
Enc. Ordinary People [John Legend]
Enc. "Freestyle, No title" (With Blendz)
show ended 23.22

(2007年9月12日水曜、渋谷プラグ=マルmaruライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>maru
2007-113
【ジェームス・ブラウンの相棒ボビー・バード死去】

パートナー。

長年のジェームス・ブラウンのコラボレーターであり、多くの作品の共同作者でもあったボビー・バードが2007年9月12日(水曜)、 ホームタウンのローガンヴィルの自宅で家族などに見守られながら死去した。73歳だった。死因はガン。

ボビー・バードは、ジェームス・ブラウンの大ヒット曲「セックス・マシーン」でブラウンが「ゲッタップ」と歌うと、「ゲットンアップ」と合いの手を打つシンガーとしても有名。これ以外にも初期のジェームス・ブラウン作品でコーラス、合いの手などで参加している。

ボビー・バードは1934年8月15日ジョージア州トコア生まれ。彼は、1950年代初期にジェームス・ブラウンが刑務所に入っているときに知り合い、バードが持っていたゴスペル・グループにブラウンを誘った。バード一家は、ブラウンの後見人として早期出所に力を貸しブラウンの面倒をみた。

以後、ブラウンとバードはゴスペルを中心とした音楽活動を続け、次第にブラウンが頭角を出すようになる。ブラウンが1956年に「プリーズ・プリーズ・プリーズ」で大ヒットを飛ばすと、その後バードはブラウンのバンドで活動。1970年代初期までファミリーの一員として活動した。ちょうど同時期にジェームス・ブラウン・ファミリーにいた女性シンガー、ヴィッキー・アンダーソンと1970年に結婚。後にイギリスを本拠に活躍するR&Bシンガー、カーリーン・アンダーソンは娘。

バードはブラウン・ファミリーを脱退後1971年、ソロ・シングル「アイ・ノウ・ユー・ガット・ソウル」をリリース、これが大ヒット。またこの曲は後にパブリック・エナミー、エリック・B・ラキーム、アイス・キューブら多くのヒップ・ホップ・アーティストにサンプリングという手法で使われることになる。

バードとブラウンの関係は、グループに戻ったり、出たりといった具合だった。

ボビー・バードはヴィッキー・アンダーソンとともに1988年4月、ライヴ・コンサートのため来日している。

バード夫妻は、昨年12月のジェームス・ブラウンの葬儀でも歌っている。

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Another One Followed Boss

再び、ソウル・ファンに衝撃のニュースが走った。

ボスの後を追い、またひとり相棒(パートナー)が逝ってしまった。

僕がボビー・バードに会ったのは1988年4月、愛妻ヴィッキー・アンダーソンとともに来日したときのこと。ヴィッキーとともにインタヴューした。あのときは、渋谷のクアトロでライヴがあったと記憶するが、そのライヴ自体はちょっとしたトラックで歌うような少々期待はずれのものではあった。だが、長年のブラウン・ファミリー好きにとっては、ボビー・バードは格別の存在だった。

なにしろ、1970年代初期にブラウンストーン・レーベルやクワンザ・レーベルの7インチを死に物狂いで集めたシンガーだ。ジェームス・ブラウンとは一味違って、しかし、まさにファミリーの一員というひじょうにユニークなポジションのシンガーだった。

その後1996年1月、ミスター・ブラウンのワイフ、エイドリアンさんの葬儀に出席したときに、やはり、バード・アンダーソン夫妻と再会した。そのときに「以前日本で会った」というようなことを言ったら、「おお、そうかそうか」と覚えてはいなかっただろうが、ひじょうに上機嫌で応対してくれた。彼はいつも笑顔という印象がある。だからとても人なつっこく見える。

ヴィッキー・アンダーソンは、ボビーの作品の中で「ベイビー・アイ・ラヴ・ユー」が好きだという。これは、ボビーが初めて彼女のために書いた曲だそうだ。

ミスター・ブラウンと一歳違い。どちらも73歳で旅立った。天国でのミスター・ブラウンとの再会を祝して・・・。

■ボビー・バード ベストアルバム

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005MXTN/soulsearchiho-22/ref=nosim/

ENT>OBITUARY>Byrd, Bobby / August 15, 1934 - September 12, 2007 (73)
【メイシオ、「ブル〜〜ノ〜」と言う】

100%。

ギタリストの名前は、ブルーノー・スペイト。なんと、かつてアトランタのファンクバンド、SOSバンドにいた人物だった。ピーウイ、フレッド・ウェスリーを従えたメイシオは、かつてのJBホーンズ。このメンバーで横浜などで来日公演をしていたが、メイシオ・パーカー名義では、2001年4月、2005年9月以来ちょうど2年ぶり。その間にプリンスでの来日もある。メイシオ、マーサともに少し痩せたか? フレッドは相変わらずがっちりいい体格。

かつて自分の音楽を「98パーセントのファンク、2パーセントのジャズ」と宣言したメイシオだが、今日のこのファンク度合いは「100パーセント・ファンク」と断言しよう。

フレッドとメイシオはともに1943年生まれ、ピー・ウイだけ1941年生まれ、ちょっと先輩だが、ほぼ同世代の仲間。さすがにこの3人のホーンセクションは強力だ。今年4月にフレッドは、ファンク・マスターズで来ていたが、このときのジャボらオールド・スクールでやるのとまた違う。もちろん、フレッド、ピー・ウイなしのソロとも違う。おそらく、メイシオ、フレッド、ピー・ウイの3人を中心にしたバンド編成が一番はまるのではないかと感じた。長尺曲での3人のソロ・パフォーマンスの回しなどは圧巻だ。

3度の飯よりメシオが好きなソウルメイト、ハセヤンは「メイク・イット・ファンキー」のサビに行くところで、普通のファンクバンドだとが〜〜と行きたくなるのに、が〜〜といかずに、ぐっと引いて押さえるところが並じゃあできない、と感心。

そしてショー半ばで登場、毎度おなじみマーサ・ハイは見事な「シンク」を聴かせる。一方、コーラスを取る男性シンガー、コーリー・パーカーはメイシオの息子。また、メイシオがドラマーに向かって腕で指示をする様は、御大ジェームス・ブラウンを思わせた。しかし、そういえば、ボビー・バードの死去にはなんら触れなかった。まさかまだ知らないのかなあ・・・。

アンコールで、メイシオがマイクを取り、会場の照明や音響らスタッフに感謝を述べた。そして「and blue no...」と言って、瞬間にフリーズ、目の前のテーブルにあったメニューを取り上げ、「ビルボード・ライヴッ!!」と言い直し叫んだ。しかし、そのときすでに観客からやんやの喝采を浴びた。「オオッ、ノー」などこの日一番沸いた瞬間かもしれない。(笑) ま、ミスター・ブラウンがバンマスだったら、ミスター・ブラウンはメイシオに右手を広げて「わかってるな」と恫喝するであろう。(右手を広げられたら、5ドルの罰金という意味)

アンコール曲「ホワット・ユー・ノウ・アバウト・ファンク」から「ソウル・パワー」などのリフへの続くあたりは、怒涛のファンク。ぐちゃぐちゃどろどろファンクが炸裂、ファンク度は100パーセントから120パーセントへジャンプ・ア〜〜〜プ! 間違いなくジェームス・ブラウンのDNAとレガシーはここに受け継がれている。

こんなファンクの洗礼を受けたら、黙ってまっすぐ家には帰れない・・・。

■メイシオ・パーカー最新作『M2~パワー・アンド・グレイス 』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005HWCN/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

September 02, 2005
Maceo Parker Live: Another Minister Of Funk
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200509/2005_09_02.html
(前回ライヴ評、セットリスト、メンバー表も)

April 21, 2007
Show James Brown And Don Katsumoto Live Of FunkMasters
http://blog.soulsearchin.com/archives/001722.html

April 23, 2007
FunkMasters : Good Audience Makes Good Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/001731.html
(フレッド・ウェスリーを含むファンク・マスターズ・ライヴ評)

■メンバー

メシオ・パーカー/Maceo Parker (Alto Saxophone/Vocals)
フレッド・ウェズリー/Fred Wesley (Trombone)
ピィー・ウィー・エリス/Pee Wee Ellis (Tenor Saxophone)
マーサ・ハイ/Martha High (Vocals)
コーリー・パーカー/Corey Parker (Vocals)
ブルーノ・スペイト/Bruno Speight (Guitar)
ウィル・ブールウェア/Will Boulware (Keyboards)
ロドニー・”スキート”・カーティス/Rodney "Skeet" Curtis (Bass)
ジャマル・トーマス/Jamal Thomas (Drums)

■セットリスト

Setlist : Maceo Parker @ Billboard Live, October 12, 2007
セットリスト メイシオ・パーカー 
[ ] indicates album

show started 21.35
01. Intro / Fiesta
02. Off The Hook [Made By Maceo]
03. Make It Funky - A Riff Of "It’s Too Funky In Here"
04. Children’s World [Roots Revisited]
05. Uptown Up [Funk Overload]
06. Think (Featuring Martha High)
07. (Funky Good Time) Doing It To Death
Enc. What You Know About Funk? [School’s In]
Enc. Pass The Peas - A Riff Of "Soul Power"
show ended 23.02

(2007年9月14日金曜、東京・ビルボード・ライヴ=メイシオ・パーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Parker, Maceo
2007-114
【シャンティ、ニュー・アルバムのショーケースをブルースアレーで】

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『ソウル・サーチン』イヴェントでも、マーヴィン・ゲイ、ルーサー・ヴァンドロスの回に登場し、しっとりとした歌声を聴かせ注目を集めたシンガー・ソングライター、シャンティがついに自身初のフル・アルバム『シェア・マイ・エア』を完成させ、そのお披露目ショーケース・ライヴを来る9月27日(木)目黒のブルース・アレーで行う。

この新作『シェア・マイ・エア』は、1曲を除きすべて自作曲。昨年暮と2007年2月にフランス・パリへ行き、同地のミュージシャンとレコーディングしてきた。副題は「パリス・セッション」。参加ミュージシャンはジャン・ミッシェル・カジェダン(ギター)、スィエリー・ファンファン(ベース)、ジャン・フィリッペ・ファンファン(ドラムス)、マリオ・キャノンジェ(ピアノ、キーボード)ら。パリの音楽シーンで活躍するメンバーが揃い、生音中心のアコースティックなリアル・ミュージックに、シャンティのやさしい歌声が響く。

シャンティはこれまでにも、テイク6、TOKU、日野賢二、五十嵐一生、マリーン、クリスタル・ケイなどの作品に歌詞を提供したり、桑田佳祐、クリスタル・ケイ、日野賢二らの錚々たるセッションや、ライヴに参加。あるいは、多数のCM作品を書いたりと着実に実績を積み上げてきた。そんな彼女がここ数年書き溜めた自作曲を集大成する意味で、自分の好きなパリのミュージシャンを起用してのレコーディングとなった。

パリのデザイナーによるジャケットを制作し、パリ・プレス盤を作り、それを正式に輸入、その輸入盤でのリリースとなる。(パリ盤の正式な入荷日は未定)

いくつかの曲は彼女の過去ライヴで披露されているが、今回のライヴでは、楽器構成もじっくりと練られたCDも完成し、よりグレードアップして聴かせることになりそうだ。現在、媒体用のサンプルを限定で制作、これをレコード会社、マスメディアなどに配布し、一般リリースへつなげる。このサンプルには全8曲が収録されており1曲だけがジョニ・ミッチェルのカヴァー「ア・ケース・オブ・ユー」を除いてすべて自作曲。全編英語で、透き通ったシャンティのヴォーカルが染み渡るなかなかの出来。またオリジナルもスローバラードからミディアム調までバランスよく構成されていて聴きやすい。

シャンティのこのCDは、元々『セイクレッド・ソウル(神聖なる魂=ソウル)』というタイトルにしようかと思ったそうだが、最終的に『シェア(Share)=〜を共有する』をキーワードにすべく、『シェア・マイ・エア(この空気を共にシェアしましょう)』になった。全体的には、わかりやすく言えば、ジョニ・ミッチェル、キャロル・キング、ローラ・ニーロ、シャーデー、ノラ・ジョーンズ的な雰囲気が漂う。日本でいうAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)的ともいえる作品なので、その類の音楽がお好きな方には特にお勧めだ。

どの楽曲にもシャンティのソウルのピース(piece)が散りばめられていて、そこから紡ぎ出される音のひとつひとつは、喧騒を静寂の色に変え、荒れた心をやさしく癒す。そして、日本、アメリカ、フランスなどの国境、関係なし、音楽ジャンル、関係なし、言語、関係なし、人種、関係なし、季節、関係なしということもさりげなく主張する。いつでも、どこでも、どんなときでもこの音楽が流れてくれば、シャンティの空気がゆらりと漂ってくる。

シャンティは言う。"Music is light, music is love, this is what I can share with you..."(音楽は光、音楽は愛。これこそ、私があなたとシェア(共有)したいもの)

『ソウル・サーチン』でシャンティを聴かれて興味を持たれた方、AOR系お好きな方、そして、なによりシャンティの光と、愛の音楽をシェアしてみたい方は、ぜひブルース・アレーにどうぞ。

■シャンティ 『シェア・マイ・エア』 

Shanti : Share My Air (Hayama 0001) (日本発売は未定=年末までにパリ盤が輸入CDショップなどに並ぶ予定) 

1. I Got You 2. Sacred Souls 3. Summer Sun 4. Let’s Live In The Light 5. A Case Of You 6. As God Loves you 7. Share My Air 8. Wake Up To The Sun

(なおアルバムについてのお問い合わせは  share_my_air@yahoo.co.jp  まで)

■シャンティ過去関連記事

2004/03/20 (Sat)
Shanti Live At MoBius
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040320.html
(シャンティの初ライヴ評。2004年)

April 04, 2006
"Soul Searchin Talking Vol.5" (Part 3)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_04_04.html
(ソウル・サーチン〜マーヴィン・ゲイに初登場。「ピーセス・オブ・クレイ」を熱唱)

May 17, 2007
Shanti Live @ Blues Alley ; Music & Shanti Will Be As One
http://blog.soulsearchin.com/archives/001775.html
(シャンティ、前回ブルース・アレーでのライヴ評)

July 15, 2007
Shanti Live At Motion Blue
http://blog.soulsearchin.com/archives/001893.html
(2007年5月のブルース・アレーでのライヴの短縮版)

August 18, 2007
Live M! Day Two:
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_08_18.html
(先月、ライヴMでのライヴ。カヴァー曲中心のライヴ)

■シャンティ 『シェア・マイ・エア』完成披露ライヴ@ブルース・アレー

〜シャンティ・『シェア・マイ・エア』完成披露ライヴ〜
日時 2007年9月27日(木曜) 開場18時 ファースト19時半〜、セカンド21時15分(入れ替えなし=ファーストとセカンドは曲目が変わります)
会場  目黒・ブルースアレー http://www.bluesalley.co.jp/
住所  〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14 ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F
電話  03−5740-6041(予約専用電話)当日のお店の番号03-5496-4381
料金 4000円(この他にテーブルチャージ525円、ご飲食代は別途)
メンバー Philip Woo-Keyboards, "Hank"Nishiyama-Guitar, Hiromi Watanabe-Bass, Gary Scott-Percussion/Sax/Background Vocals, & Yoshitaka Shirane - Drums 

なお、ライヴへのご予約は直接、ブルース・アレーにおいれください。また、ブルース・アレーにつながらない場合は  share_my_air@yahoo.co.jp   宛てに、お名前(フルネーム)、人数、連絡先電話番号をお書きの上、お送りいただければ、席をお取りします。折り返し確認メールをお送りします。メール・アドレスはお使いのメール送信ソフトのアドレス部分へコピー&ペーストしてください。

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ENT>MUSIC>ANNOUNCEMENT>Shanti
【スティーヴィー、新作を来年1月までに発売したいと思う】

計画。

スティーヴィー・ワンダーが次のアルバムを制作し、来年1月までにリリースしたいと考えている。これは、昨年から伝えられているものでアルバムのタイトルは『ア・ゴスペル・トリビュート・トゥ・ルーラ』あるいは『ゴスペル・インスパイアード・バイ・ルーラ』というもの。スティーヴィーが久々のツアーを開始、そのデトロイトで記者会見を行い発表した。

2006年5月31日に、スティーヴィーの母ルーラ・ハーダウェイが死去。その悲しみと、母へトリビュートする意味で作品を作り始めた。スティーヴィーは、2008年1月11日に発売したいという。これは、母ルーラの78歳の誕生日になる。スティーヴィーはこの日にリリースするために、珍しく「締切」を意識している、という。

作品は、スティーヴィーがほぼすべての楽器を操りレコーディング。ツアー中でも、ホテルの部屋に機材を持ち込んでコツコツ録音してきている。この制作方法は、前作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』と同様。そして、いくつかの部分をリアル・ミュージシャンにプレイしてもらう。前回で言えば、「ソー・ホワット・ザ・ファス」にプリンスのギターをいれてもらったり、アン・ヴォーグのコーラスをいれたりといった具合だ。

このアルバム用に十分な楽曲は揃っているという。トラディショナルなゴスペルだけでなく、母親が好きだった作品、母がスティーヴィーに教えた作品、あるいは、歌う言語も英語だけに限らず、ズールー語。ヘブライ語、アラビア語などで歌う作品もはいるかもしれない、という。

もし、1月11日に発売されると前作から約2年3ヶ月ぶりということになるが、これは近年のスティーヴィー作品のリリース頻度としては記録的な速さとなる。「でも、満足できる出来でなければ、リリースはしないよ。わかってるだろ」とスティーヴィーは言う。

しかし、スティーヴィーの新作情報は、あくまで「予定中の予定」だ。話半分に聞いておこう。

■過去スティーヴィー関連記事・一部

June 14, 2006
Stevie Wonder’s Mother Died
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_14.html
(スティーヴィーの母・死去のニュース、および葬儀の模様)

October 22, 2005
Studying "A Time To Love" Part 1
http://blog.soulsearchin.com/archives/000600.html

October 23, 2005
Studying "A Time To Love" Part 2
http://blog.soulsearchin.com/archives/000601.html
(前作『ア・タイム・トゥ・ラヴ』のアルバム・研究

ENT>MUSIC>ARTIST>Wonder, Stevie
【塩谷達也ゴスペル・ライヴ】

勉強。

縁あって横浜モーション・ブルーでやるゴスペル・ライヴを見に行った。「塩谷達也プレゼンツ・ゴスペル・エクスペリエンス」というもの。塩谷さんは1970年生まれ。ICU(国際基督教大学)卒業後、黒人音楽を研究するためにニューヨークにわたった。教会でのゴスペルに衝撃を受け、1998年、クリスチャンになり、現在ゴスペルの普及に尽力しているという人物。ゴスペルを歌って10年近くになる、という。

バンドはドラム、キーボード、ベース、ギター。これに歌が塩谷さんを含め4人。その中に、このところあちこちでよく見かけるブラック・シンガー、オリヴィアがいた。モーションは教会関係者、コーラス・ファン、ゴスペル・ファンなどだろうか、満員になっている。さすが、ゴスペル・パワー。

音楽的には、塩谷さんがゴスペル曲を歌うときの声に光るものがあった。彼は相当ゴスペルの洗礼を受けているようだ。一方日本語で歌うオリジナル曲は完璧にJポップに聞こえたので、何でも歌えるということだろう。彼が司祭のごとく話をしたり、これらのバンド、歌、そして後半にでてきた12人のクワイアーなどをまとめる。

圧倒的だったのは、オリヴィア・バレル。先日、マルのライヴでもバックコーラスを担当していたカナダ出身のジャマイカ系黒人シンガー。途中で「ジーザス・ラヴズ・ミー」を歌ったが、これは圧巻。オリヴィアのソロはスケジュールがあわなかったりしてなかなか見られていなかったが、この日は偶然ながら、こうしたソロを聴けてよかった。声質は、シー・シー・ワイナンズ的なゴスペル・ベースの聴きやすいポップなもの。この曲はホイットニー・ヒューストンも歌っているせいか、少しホイットニー的な雰囲気も感じた。さらにアンコールの「アメージング・グレイス」でも数小節ソロを取ったが、これも存在感を見せつけた。

オリヴィアによると、彼女の出身地ジャマイカ(彼女はカナダに移住、その後日本にやってきている)の教会で歌われているゴスペルは、アメリカ、カナダのものとも若干違うという。アメリカのもののほうがよりコンテンポラリーで、ジャマイカのほうがよりトラディショナルな感じがする、という。

僕が思うのは、神のことを百万の言葉で語るよりも、オリヴィアの声で一語でも歌われた瞬間にゴスペルを感じるということだ。別の言い方をすれば「オリヴィアの声にゴスペルを聴く」という感じだ。

僕は、ゴスペルをソウル・ミュージックのルーツとして、音楽ジャンルのひとつとして聴くので、宗教的メッセージが必要以上に語られることを好まない。(ある程度は、その音楽の性質上かまわない) つまり、ゴスペルにもエンタテインメントを求めている傾向がある。たとえばそのライヴに行くのは、その時間なり音楽なりを楽しみたいと思うからで、説教を聴きたい、暗い話を聞きたいとは思わない。

なので、今回のライヴは若干MC(話)が僕には重かった。しかし、教会に行き、神に救いを求めたいと思う人にはそれが必要なのだろう。だからこうしたゴスペル系ライヴでは、どの観客にターゲットを絞るのかひじょうに重要な課題になってくるように思えた。そして、僕自身がゴスペルをどういう立ち位置で聴くのかということを再確認することになった。そういう意味で勉強になった。

■メンバー

TATSUYA SHIOYA(g,vo) presents
"Gospel Experience"
塩谷達也 プレゼンツ「ゴスペル・エクスペリエンス」
塩谷達也(vo,g)、堀木健太(b)、佐藤五魚(key)、
佐藤主一(g)、中原由貴(ds)、高森美和(vo)、
Olivia Burrell(vo)、山根圭織(vo)

■セットリスト

Setlist : Shioya Tatsuya Presents Gospel Experience @ Motion Blue, Yokohama, September 17, 2007
セットリスト 塩谷達也 ライヴ
( ) denotes featured singer

show started 19:35
01. Falling In Love With Jesus (Shioya)
02. Hallelujah (Miwa)
03. Hail Jesus (Shioya)
04. Glad About It (Saori)
05. Jesus Loves Me (Olivia)
06. When I Think About The Lord (Miwa)
07. As The Deer (Shioya)
08. アタラシイウタ (Shioya)
09. I Need You To Survive (With Choir)
10. Total Praise (With Choir)
11. God Bless You (All)
Enc.1. Amazing Grace (Shioya-Miwa-Saori-Olivia)
Enc.2. I Need You To Survive (Repeat)
Enc.3. Hallelujah
show ended 21.51

(2007年9月17日月曜、横浜モーション・ブルー=塩谷達也・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Shioya, Tatsuya
2007-115

Ono Hitomi Live

2007年9月19日
【小野ひとみライヴ】

薔薇。

またまた縁あって、70年代のディスコ・ヒットを黒塗りで歌う女版シャネルズことスリー・ビックリーズのメンバーのひとりヴァニラ役、小野ひとみさんの単独ソロ・ライヴへ。会場の六本木スイート・ベイジルの入口には40本の赤い薔薇が飾られ、そこには「あなたの村上より」という名札が。小野さんは、六本木のライヴハウスやバーなどで定期的に歌っているので、そのお客さんだろうか。わからん。3日後9月21日誕生日を迎えるので、大々的なバースデイ・ライヴだ。

前半は彼女が高校時代にテレビの洋楽番組『ベスト・ヒットUSA』やラジオなどでなじみになった作品を中心に、さらに第2部ではオリジナルを中心に聴かせた。

僕が座った近くに父親と娘の2人で来ているテーブルがあった。娘は10歳にもなっていないのではないか。その父親は娘に「これから歌う歌手の人は、パパが一番好きな歌手なんだよ」と言っている。「ママは知ってるの?」 「ママは知らないよ。だってパパが一番好きな歌手なんだから、ママは来ないんだよ」 って、よくわからん。(笑)

バックコーラスは小川里永子さん。なんと、スリー・ビックリーズのチェリーだ。そして、第2部ではもうひとりのハブこと俵山栄子さんも登場。スリー・ビックリーズの作品を白い3人がカヴァー(?=笑)して歌った。っていうか、この3人になると、がぜんトークがかしまし娘のお笑い系になるからすごい。っていうか本名で呼ばれても、わからん。(笑) 

スリー・ビックリーズの次にさらにびっくり〜なゲスト、その昔ショーグン、ABズなどで活躍したギタリスト、芳野藤丸さんも登場した。

1部が始まったら偶然、僕の知ってる村上さんが入ってきた。おおっ。「あの薔薇、あげたんですか?」 「ちがうよ、俺じゃないよ。(笑) 俺もあれ見て、びっくりしたよ。酔っ払った勢いで俺が頼んじゃったのかと思ったよ(爆笑)」 とんだ同姓村上薔薇事件。そんな薔薇もさることながら、ステージの彼女に大きな大きな花束を手渡す人がかなりいたんで驚いた。客層は40代後半から50代にかけての男性が7割、あと女性ファン。さて、バースデイ・ライヴ、本人はステージで「大台」「節目」とだけ語っていた。ま、『ベスト・ヒットUSA』(1981年〜1989年)が放送されていた頃に高校生だったということで・・・。いずれにせよ、ハッピー・バースデイ!

そうそう、スリー・ビックリーズ、メンフィスでライヴをするそうだ。その応援ツアーのフライアーがテーブルにおいてあった。10月26日と27日、メンフィス・デルタ・キッチンというところでライヴを行う。応援ツアーは298,000円なり。

まじかい?(笑) でも、スタックス・ミュージアム、ウイリー・ミッチェル・スタジオ訪問なども。詳細はこちら↓ 
http://www.airlink.co.jp/raretabi/3b/index.html

■メンバー

小野ひとみ(vo)、宮部智夫(Tomochin)(key)、星牧人(key)、山名重徳(g)、谷源昌(b)、清水淳(ds)、澤田 英哉(tb)、 鍬田修一(sax)、阿久澤一哉(tp) ゲスト 小川里永子(スリービックリーズ)、俵山栄子(スリービックリーズ)、マーヴィン・ペイン(dance)

■セットリスト 

Setlist : Ono Hitomi Live @ Sweet Basil 139, September 18, 2007
セットリスト 小野ひとみ
[ ] denotes original

1st set
show started 20:02
01. MacArthur Park [Richard Harris, Donna Summer]
02. "Best Hit USA: Medley"- Flashdance...What A Feeling [Irene Cara]- Power Of Love [Huey Lewis & The News]- What A Fool Believes [Doobie Brothers]
03. Round Midnight [Thelonious Monk]
04. Cat [Original]
05. No One In The World [Anita Baker]
06. Don’t Say You Know [Original]
07. "Stevie Wonder Medley" - Sir Duke - I Wish - Do I Do - Another Star
show ended 20:57

2nd Set
show started 21:15
01. Tears In Rain [3 Bicrees’ Original] (White 3 Bicrees)
02. It’s Raining Men [Weather Girls] (White 3 Bicrees)
03. Turquoise Blue [Original] (+Yoshino Fujimaru)
04. Responsibility [Original] (+Yoshino Fujimaru)
05. 足跡 [Original]
06. Blue Heaven [Original]
07. You Can Fly [Original]
Encore1. Medley: Shy Guy [Diana King] - Beat It [Michael Jackson] - To Love You More [Celine Dion]
Encore2. Fantasy [Earth Wind & Fire]
show ended 22:25

(2007年9月18日火曜、六本木スイートベイジル=STB139=小野ひとみ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ono, Hitomi
2007-116

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