◎ケイリブ・ジェームスのロック・バンド、フェイト・ライヴ

【Kaleb James’s Phate Live Report】

多彩。

われらがソウル・サーチャーズのケイリブ・ジェームスは実に多彩な男だ。「ソウル・サーチン」のホストバンド、ソウル・サーチャーズを率いるときは、実にそのアーティストを研究し、さまざまなアレンジで独特のアプローチを見せる。それはソウルであれ、ジャズであれ、フュージョンであれ、R&Bであれ、同じだ。日本人シンガーのバックをやるときは、そのアーティストの楽曲を研究する。

彼の自身のバンドでのリハーサルは、ノンストップ。ほとんど歌詞は覚えていて、曲の構成、進行、アレンジなども覚えている。その場でちょっとしたアイデアを思いつき、変更をしても、バンドメンバーはそれについていくために、メモをするが、ケイリブはほとんどメモをしない。抜群の記憶力があるのか、天才なのかもしれない。

そんな彼がロックをやるバンドがフェイト。その久々のライヴ。これもケイリブとギターのディッキーが中心となったユニットだが、彼らのもうひとつのグループ、ニューヨーク・ミニットはファンク、ソウル、R&Bばかりをやるユニットで、このフェイトはロックをやるバンドと色分けがされている。

セットリストの曲名の後ろにオリジナル・アーティストの名前をいれたが、これらのロック・グループの名前を見ると、このフェイトが目指すところがおぼろげにわかるだろう。

僕が気に入ったのは、クラプトンの「リヴァー・オブ・ティアーズ」で、これはアル・グリーンの「ゴッド・ブレス・アワ・ラヴ」的な南部ソウルの味わいがあるバラードだった。おそらく、クラプトンが南部ソウルをやろうと思ってやった曲なのだろう。同じくクラプトン曲で、サユリーを迎えて歌った「ワンダフル・トゥナイト」も印象に残った。ニルヴァーナは大胆なアレンジだ。

ちょうど、ケイリブに関する記事が載ったのでご紹介。

Musician Kaleb James makes it happen
By Chris Betros
Japan Today Web Site:
ARTS & CULTURE NOV. 04, 2011 - 11:36PM JST
http://www.japantoday.com/category/arts-culture/view/musician-kaleb-james-makes-it-happen

カマサミ・コングさん主催の『メットポッド』の映画コメンテイターとしておなじみのクリス・ビートロスさんがインタヴューして記事にまとめたもの。

ケイリブ・ジェームスのホームページ
http://www.kalebjames.com/
(ほとんど更新されないので、最新情報はあまりない(苦笑))

ケイリブは、2011年12月13日(火曜)、14日(水曜)に行われる「マイケル・ジャクソン・トリビュート・ライヴ」の日本人シンガーのバンドの音楽ディレクターを担当する。

フェイトはこの10月からベース奏者に、元アトランティック・スターのクリフ・アーチャーが正式加入した。

■ケイリブの今後のライヴ

2012年1月6日(木)、中目黒・楽屋(らくや)、アコースティック・ライヴ

2012年2月3日(金)、目黒・ブルース・アレイ、バンドでのライヴ
Kaleb’s W.T.F. Bunch
(Key/Vo)Kaleb James (G)マサ小浜 (B)日野JINO賢二 (Ds)Jay Stixx (Sax)Andy Wulf and more

■フェイト・ウェッブ
http://www.phate.jp/

■関連過去記事 (フェイト関連のみ)(ケイリブはほかに「ソウル・サーチン」のハウスバンド、ソウル・サーチャーズの音楽ディレクター、ニューヨーク・ミニット、そのた多くのセッションに参加。

June 22, 2006
Phate Live At Thumbs Up: Love Them or Like Them?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001090.html

July 23, 2005
Phate: New Acts of R&A, Stands For Rhythm & Alternative
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200507/2005_07_23.html

September 17, 2005
Kaleb James’s Own Group Phate
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200509/2005_09_17.html

2008年11月04日(火)
ケイリブ・ジェームス&フレンズ・ライヴ・アット・マルターノ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081104.html
このとき、サユリーはケイリブとボニー・レイットの「ユー」を一緒に歌い、ほかにオリジナル曲を披露していた。

■フェイト・メンバー

ケイリブ・ジェームス(キーボード、ヴォーカル) Kaleb James
ディッキー・フクダ(ギター)Dicky Fukuda
クリフ・アーチャー(ベース) Cliff Archer
アーミン・武士・リンツビヒラ (ドラムス)  Armin T. Linzbichler

シンイチ・クサマ 草間信一(キーボード)Kusama Shinichi (サポートメンバー)

ゲスト・サユリー Sayulee

==セットリスト
Setlist : Phate, November 2, 2011 at Crocodile, Shibuya

Show started 20:39
01.Grey Street (Dave Matthews Band)
02.Drive (Incubus)
03.Smells Like Teen Spirit (Nirvana)
04.River Of Tears (Eric Clapton)
05.Iris (Goo Goo Dolls)
06.Wonderful Tonight (Eric Clapton) (+Sayulee)
07.The Game Of Love (Santana) (+Sayulee)
08.Something’s Missing (John Mayer)
09.Sometimes (Phate original)
10.Shake Me Like A Monkey (Dave Matthews Band)
Enc. Sunday Morning (Maroon 5)
Show ended 22:01

(2011年11月3日木曜、渋谷クロコダイル、サユリー・ライヴ、フェイト・ライヴ)
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