◎フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ(パート1)
2011年11月27日 音楽◎フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ(パート1)
【Philip Woo & New York All Stars】
超満員。
フィリップ・ウーが久保田利伸のバックバンドとして来日しているニューヨークからのミュージシャンたちとともにお送りするライヴ、フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ、このメンバーではおよそ4年ぶり。ブルースアレイはいつものフィリップ・ファンを含め超満員で、立ち見まで出た。久保田ファンが多く足を運んだようだ。
このタイトなバンドなら、どこにもって行ってもはずかしくない。この日は、湯川れい子先生とニューヨークのトップ・エンジニア、ゴー・ホトダさんをお誘いし観戦。
フィリップもいつになくこのメンバーとのジャムセッションを楽しんでいる様子。ドラムスのラルフ・ロール、コーラスのタイ・スティーブンスとフェリシア・フェリックス・グラハム。そして、ベースはジーノにギターはマサ・コハマという超強力リズム隊だ。
選曲がまだ渋い。「誰も知らないような曲を選んだ」と言って、スパイラル・スペアケースの「モア・トゥデイ・ザン・イエスタデイ」を演奏。「これを知ってる人?」とフィリップが言うと、なんと下北沢レコードショップ「フラッシュディスク・ランチ」の椿さんが挙手。それを見てラルフが驚き、フィリップが「CMタイムです。彼は下北沢のレコードショップ、フラッシュディスク・ランチからやってきました」と宣伝。確かに、この曲、一般的には知名度はないがポップヒットとしてはなかなかいい。フィリップが「一発屋、大好き。一発屋とは、ワンヒットワンダーのこと」と言ってこれを紹介。さらに、この曲の中盤以降はドラムブレイクに載せて、デルフォニックスの「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」やイントゥルーダーズの「アイ・リメンバー!」の歌声が印象的な「カウボーイズ・トゥ・ガールズ」をマッシュアップして、遊んでいた。
最後のアンコールの1曲目が、「フリーマン」。ニューヨークのディスコ・グループ、サウスショア・コミッションのヒットだ。フィリーでの録音だった。フィリップにレコードは持ってるのかと尋ねると、持ってない、ダウンロードした、という答え。僕は7インチ、アルバム、持ってるよ、というと、ラルフが驚いて、「ユー、ラジオ番組やるべきだ。なんでも知ってるんだな。こんな曲知ってるんだったら、ラジオ番組やるべきだ」と笑った。しかし、久々に聞いた「フリーマン」。ホーンセクション(ここではフィリップのキーボードで)が入って、なかなか重厚でかっこいい。まあ、どう考えても、この曲をライヴで聴けるなんてことは、ニューヨークでもあるまい。すごい選曲だ。
このあたりの、渋い選曲はさておき、王道の歌物もよかった。フェリシアもタイも実に聴かせる。
タイ・スティーブンスが歌うルーサーの「フォーエヴァー・・・」(お見事)、クインシー・ジョーンズ、バーナード・アイグナーの「エヴリシング・マスト・チェンジ」(素晴らしい)、レオン・ラッセルの「ア・ソング・フォー・ユー」(やられた)、タイはまるで歌を演じるかのように歌いきる。
フェリシアが歌うアレサ・フランクリンの「エイント・ノー・ウェイ」(超せつない)、シャカ・カーンの「アイ・ノウ・ユー、アイ・リヴ・ユー」(ゴキゲン)、ラルフが歌う「アクロース・110th ストリート」など、最高のソウル満載のライヴだった。タイのリズム感の良さ、ダンサーとしての身体能力も見事だ。僕は彼を見ていて、かのカール・アンダーソンを思い出した。それをタイに言うと、「それは大変嬉しい、すばらしい褒め言葉だ」と喜んだ。
湯川先生は、「なんかニューヨークにいるみたいね」と楽しんでいただいたようだ。
(この項、つづく。ライヴ前の音楽談義などを明日ご紹介します)
■今日の『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」でライヴ音源ご紹介
今日日曜『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」(インターFM、日曜午後2時半~)でこのライヴ音源をご紹介します。
■前回ニューヨーク・オールスターズ、タイ・スティーブンスなど
July 13, 2006
Philip Woo Band: So Tight, So Funky
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_13.html
July 21, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way (Japanese Version)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_21.html
July 20, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_20.html
August 03, 2006
Tonight Is Ty Night: Philip Woo & New York All Stars Final
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_03.html
March 15, 2007
"Summer Time" Is Coming: Donny’s Soul Is Coming: Ty Stephens Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/001639.html
March 03, 2007
Ty Stephens Will Sing Day And Night In Tokyo, Next Week
http://blog.soulsearchin.com/archives/001616.html
■メンバー、セットリスト
Philip Woo & New York All Stars: Live
November 24, 2011 At Blues Alley Meguro
Members:
Philip Woo (Keyboards, harmonica)
Ralph Rolle (Drums, vocal)
Hino “Jino” Kenji (Bass)
Masa Kohama (Guitar)
Felicia “Felix” Graham (Vocal)
Ty Stephens (Vocal)
Setlist: New York All Stars, November 24, 2011 at Blues Alley Meguro
セットリスト ニューヨーク・オールスターズ、2011年11月24日
[ ]=original, ( )=singers today
1st set
Show started 19:46
01.Six To Four [George Benson] (Instrumental)
02.Across 110th Street [Bobby Womack] (Ralph Rolle)
03.How Come You Don’t Call Me [Prince/Alicia Keys] (Felicia Graham)
04.Something Special (Felicia’s original)
05.Forever, For Always, For Love [Luther Vandross] (Ty Stephens)
06.Who Is He, And What Is He To You [Bill Withers, Creative Source] (Ty)
07.Slipping Into Darkness [War](Ralph,Ty& Felicia)
08.Rock Steady [Aretha Franklin] (Felicia)
Show ended 21:00
2nd set
Show started 21:31
01.Organ Prelude [Twinky Clark] (Felicia)
02.Can We Pretend? [Bill Withers] (Ty)
03.I Never Liked You (Ty) (original)
04.Ain’t No Way [Aretha Franklin] (Felicia)
05.More Today Than Yesterday [Spiral Starecase] (1969) (Ralph) – mashup including a riff of “La La Means I Love You”, “Cowboys To Girls”, “Love On A Two Way Street”
06.Everything Must Change [Quincy Jones / Bernard Ighner] (Ty)
07.L-O-V-E [Ohio Players] (Ralph)
08.I Know You, I Live You [Chaka Khan] (Felicia)
Encore
09.Free Man [Southshore Commission] (all)
10.A Song For You [Leon Russell] (Ty +Philip only)
Show ended 22:59
(2011年11月24日木曜、目黒ブルースアレイ、フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip & The New York All Stars
2011-
【Philip Woo & New York All Stars】
超満員。
フィリップ・ウーが久保田利伸のバックバンドとして来日しているニューヨークからのミュージシャンたちとともにお送りするライヴ、フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ、このメンバーではおよそ4年ぶり。ブルースアレイはいつものフィリップ・ファンを含め超満員で、立ち見まで出た。久保田ファンが多く足を運んだようだ。
このタイトなバンドなら、どこにもって行ってもはずかしくない。この日は、湯川れい子先生とニューヨークのトップ・エンジニア、ゴー・ホトダさんをお誘いし観戦。
フィリップもいつになくこのメンバーとのジャムセッションを楽しんでいる様子。ドラムスのラルフ・ロール、コーラスのタイ・スティーブンスとフェリシア・フェリックス・グラハム。そして、ベースはジーノにギターはマサ・コハマという超強力リズム隊だ。
選曲がまだ渋い。「誰も知らないような曲を選んだ」と言って、スパイラル・スペアケースの「モア・トゥデイ・ザン・イエスタデイ」を演奏。「これを知ってる人?」とフィリップが言うと、なんと下北沢レコードショップ「フラッシュディスク・ランチ」の椿さんが挙手。それを見てラルフが驚き、フィリップが「CMタイムです。彼は下北沢のレコードショップ、フラッシュディスク・ランチからやってきました」と宣伝。確かに、この曲、一般的には知名度はないがポップヒットとしてはなかなかいい。フィリップが「一発屋、大好き。一発屋とは、ワンヒットワンダーのこと」と言ってこれを紹介。さらに、この曲の中盤以降はドラムブレイクに載せて、デルフォニックスの「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」やイントゥルーダーズの「アイ・リメンバー!」の歌声が印象的な「カウボーイズ・トゥ・ガールズ」をマッシュアップして、遊んでいた。
最後のアンコールの1曲目が、「フリーマン」。ニューヨークのディスコ・グループ、サウスショア・コミッションのヒットだ。フィリーでの録音だった。フィリップにレコードは持ってるのかと尋ねると、持ってない、ダウンロードした、という答え。僕は7インチ、アルバム、持ってるよ、というと、ラルフが驚いて、「ユー、ラジオ番組やるべきだ。なんでも知ってるんだな。こんな曲知ってるんだったら、ラジオ番組やるべきだ」と笑った。しかし、久々に聞いた「フリーマン」。ホーンセクション(ここではフィリップのキーボードで)が入って、なかなか重厚でかっこいい。まあ、どう考えても、この曲をライヴで聴けるなんてことは、ニューヨークでもあるまい。すごい選曲だ。
このあたりの、渋い選曲はさておき、王道の歌物もよかった。フェリシアもタイも実に聴かせる。
タイ・スティーブンスが歌うルーサーの「フォーエヴァー・・・」(お見事)、クインシー・ジョーンズ、バーナード・アイグナーの「エヴリシング・マスト・チェンジ」(素晴らしい)、レオン・ラッセルの「ア・ソング・フォー・ユー」(やられた)、タイはまるで歌を演じるかのように歌いきる。
フェリシアが歌うアレサ・フランクリンの「エイント・ノー・ウェイ」(超せつない)、シャカ・カーンの「アイ・ノウ・ユー、アイ・リヴ・ユー」(ゴキゲン)、ラルフが歌う「アクロース・110th ストリート」など、最高のソウル満載のライヴだった。タイのリズム感の良さ、ダンサーとしての身体能力も見事だ。僕は彼を見ていて、かのカール・アンダーソンを思い出した。それをタイに言うと、「それは大変嬉しい、すばらしい褒め言葉だ」と喜んだ。
湯川先生は、「なんかニューヨークにいるみたいね」と楽しんでいただいたようだ。
(この項、つづく。ライヴ前の音楽談義などを明日ご紹介します)
■今日の『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」でライヴ音源ご紹介
今日日曜『ソウル・ブレンズ』内「ソウル・サーチン」(インターFM、日曜午後2時半~)でこのライヴ音源をご紹介します。
■前回ニューヨーク・オールスターズ、タイ・スティーブンスなど
July 13, 2006
Philip Woo Band: So Tight, So Funky
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_13.html
July 21, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way (Japanese Version)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_21.html
July 20, 2006
Philip Woo & New York Allstars: Don’t Leave Me This Way
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_20.html
August 03, 2006
Tonight Is Ty Night: Philip Woo & New York All Stars Final
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_03.html
March 15, 2007
"Summer Time" Is Coming: Donny’s Soul Is Coming: Ty Stephens Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/001639.html
March 03, 2007
Ty Stephens Will Sing Day And Night In Tokyo, Next Week
http://blog.soulsearchin.com/archives/001616.html
■メンバー、セットリスト
Philip Woo & New York All Stars: Live
November 24, 2011 At Blues Alley Meguro
Members:
Philip Woo (Keyboards, harmonica)
Ralph Rolle (Drums, vocal)
Hino “Jino” Kenji (Bass)
Masa Kohama (Guitar)
Felicia “Felix” Graham (Vocal)
Ty Stephens (Vocal)
Setlist: New York All Stars, November 24, 2011 at Blues Alley Meguro
セットリスト ニューヨーク・オールスターズ、2011年11月24日
[ ]=original, ( )=singers today
1st set
Show started 19:46
01.Six To Four [George Benson] (Instrumental)
02.Across 110th Street [Bobby Womack] (Ralph Rolle)
03.How Come You Don’t Call Me [Prince/Alicia Keys] (Felicia Graham)
04.Something Special (Felicia’s original)
05.Forever, For Always, For Love [Luther Vandross] (Ty Stephens)
06.Who Is He, And What Is He To You [Bill Withers, Creative Source] (Ty)
07.Slipping Into Darkness [War](Ralph,Ty& Felicia)
08.Rock Steady [Aretha Franklin] (Felicia)
Show ended 21:00
2nd set
Show started 21:31
01.Organ Prelude [Twinky Clark] (Felicia)
02.Can We Pretend? [Bill Withers] (Ty)
03.I Never Liked You (Ty) (original)
04.Ain’t No Way [Aretha Franklin] (Felicia)
05.More Today Than Yesterday [Spiral Starecase] (1969) (Ralph) – mashup including a riff of “La La Means I Love You”, “Cowboys To Girls”, “Love On A Two Way Street”
06.Everything Must Change [Quincy Jones / Bernard Ighner] (Ty)
07.L-O-V-E [Ohio Players] (Ralph)
08.I Know You, I Live You [Chaka Khan] (Felicia)
Encore
09.Free Man [Southshore Commission] (all)
10.A Song For You [Leon Russell] (Ty +Philip only)
Show ended 22:59
(2011年11月24日木曜、目黒ブルースアレイ、フィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip & The New York All Stars
2011-